JP2005515967A - 乳癌を治療するためのvegfr−1抗体 - Google Patents

乳癌を治療するためのvegfr−1抗体 Download PDF

Info

Publication number
JP2005515967A
JP2005515967A JP2003511865A JP2003511865A JP2005515967A JP 2005515967 A JP2005515967 A JP 2005515967A JP 2003511865 A JP2003511865 A JP 2003511865A JP 2003511865 A JP2003511865 A JP 2003511865A JP 2005515967 A JP2005515967 A JP 2005515967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vegfr
antagonist
vegf
antibody
human
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003511865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005515967A5 (ja
Inventor
ウー,ヤン
ラフィイ,シャヒン
ウィット,ラリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cornell Research Foundation Inc
Original Assignee
Cornell Research Foundation Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cornell Research Foundation Inc filed Critical Cornell Research Foundation Inc
Publication of JP2005515967A publication Critical patent/JP2005515967A/ja
Publication of JP2005515967A5 publication Critical patent/JP2005515967A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/28Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
    • C07K16/2863Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants against receptors for growth factors, growth regulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/395Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum
    • A61K39/39533Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum against materials from animals
    • A61K39/39541Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum against materials from animals against normal tissues, cells
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K41/00Medicinal preparations obtained by treating materials with wave energy or particle radiation ; Therapies using these preparations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/505Medicinal preparations containing antigens or antibodies comprising antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2317/00Immunoglobulins specific features
    • C07K2317/70Immunoglobulins specific features characterized by effect upon binding to a cell or to an antigen
    • C07K2317/73Inducing cell death, e.g. apoptosis, necrosis or inhibition of cell proliferation

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

本発明は腫瘍細胞のVEGF/VEGFR−1自己分泌ループを阻害するアンタゴニストを投与することによる腫瘍細胞の阻害方法に関する。内皮細胞で発現された他のVEGFR、特にVEGFR−2を阻害することにより、内皮傍分泌ループを阻害するために、追加的なアンタゴニストを加えることもできる。アンタゴニストの例として、抗体および小分子がある。治療のために好適な癌は、乳癌である。

Description

本発明は腫瘍細胞で発現されたVEGFレセプターのアンタゴニストによる哺乳動物の腫瘍の治療方法に関する。好ましくは、アンタゴニストは腫瘍細胞で発現されたVEGFレセプターの細胞外ドメインに特異的に結合する中和抗体である。特に、本発明はヒトVEGFR−1の細胞外ドメインに特異的に結合する中和抗体を腫瘍増殖もしくはサイズを低減するために有効な量で投与することによる癌細胞の治療に関する。
血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、胎盤由来増殖因子(PlGF)、ならびにそれらのレセプターVEGFR−1(Flt−1)、VEGFR−2(KDR,Flk−1)およびVEGFR−3(Flt−4)は、脈管形成、血管形成および腫瘍増殖に関与している。VEGFは、PDGFと構造類似性をもった2つの23kDのサブユニットからなるホモ二量体型の糖タンパク質である。mRNAの選択的スプライシングより生じるVEGFの4種の異なる単量体型アイソフォームが存在する。これらアイソフォームとしては、2種の膜結合形(VEGF206 およびVEGF189 )と2種の可溶性形(VEGF165 およびVEGF121 )がある。胎盤を除くヒトの全組織において、VEGF165 が最も豊富にあるアイソフォームである。
VEGFは血管透過性の強誘導因子であり、内皮細胞移動の刺激因子であり、新生血管の重要な生存因子である。VEGFは、胚組織(Breier et al., Development (Camp.) 114: 521 (1992))、マクロファージ、創傷治癒時の増殖性表皮ケラチノサイト(Brown et al., J. Exp. Med., 176: 1375 (1992))において発現し、また炎症に伴う組織水腫に関与し得る(Ferrara et al., Endocr. Rev. 13: 18 (1992))。インサイチュ(in situ)ハイブリダイゼーション研究により、多形グリア芽種、血管芽腫、中枢神経系新生物およびAIDS関連カポジ肉腫など多数のヒト腫瘍系において、高VEGF発現が実証されている(Plate, K. et al. (1992) Nature 359: 845-848; Plate, K. et al. (1993) Cancer Res. 53: 5822-5827; Berkman, R. et al. (1993) J. Clin. Invest. 91: 153-159; およびNakamura, S. et al. (1992) AIDS Weekly, 13(1))。低酸素誘導血管形成においても高レベルのVEGFが観察されている(Shweiki, D. et al. (1992) Nature 359: 843-845)。
VEGFの生物学的応答は、腫瘍形成時に、そして発生時に内皮細胞で選択的に発現されるその高親和性VEGFレセプターを介して媒介される(Millauer, B., et al. (1993) Cell 72: 835-846)。VEGFレセプターは、一般には、そのアミノ末端側細胞外レセプターリガンド結合ドメインに幾つか、一般に5〜7、の免疫グロブリン様ループを有することによって特徴付けられるクラスIII型 チロシンキナーゼである(Kaipainen et al., J. Exp. Med. 178: 2077-2088 (1993))。その他の2つの領域として、キナーゼインサートドメインと呼ばれる可変長の親水性内部キナーゼ配列の挿入によって割り込まれる形で膜貫通領域およびカルボキシ末端側細胞内触媒ドメインがある(Terman et al., Oncogene 6: 1677-1683 (1991))。
VEGFレセプターとしては、Shibuya M. et al, Oncogene 5, 519-524 (1990)によって配列決定されたVEGFレセプター1(fms様チロシンキナーゼレセプターまたはFlt−1とも呼ばれる、VEGFR−1)、およびVEGFレセプター2(VEGFR−2)がある。ヒト形のVEGFR−2は、キナーゼインサートドメイン含有レセプター(KDR)とも呼ばれ、1992年2月20日に出願されたPCT/US92/01300およびTerman et al., Oncogene 6: 1677-1683 (1991) に記載されている。ネズミ形のVEGFR−2は、FLK−1とも呼ばれ、Matthews W. et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 88: 9026-9030 (1991)によって配列決定されている。
腫瘍体によるVEGFの放出は、隣接した内皮細胞における血管形成を刺激する。腫瘍体によりVEGFが発現されると、該VEGF+ 腫瘍細胞はVEGFレセプター分子すなわちVEGFR−1とVEGFR−2の発現をアップレギュレートすることになる。これらのレセプターは、そのリガンドの結合により、二量体化し、チロシンリン酸化を介して細胞内シグナルを伝達する。VEGFは、乳癌、卵巣癌、脳腫瘍、腎臓癌および膀胱癌、腺癌、悪性グリオームおよび白血病など広範囲にわたる腫瘍の血管新生に対して決定的に重要な役割を果たす。腫瘍は十分な量のVEGFを産生し、このVEGFが内皮細胞(EC)の増殖および移動を刺激し、それにより傍分泌機構によって腫瘍の血管新生を誘導する。
絨毛様細胞栄養芽層、合胞栄養芽層および絨毛外栄養芽層によって多量に産生される、VEGFR−1(Flt−1)に対する他の天然の特異的リガンドである胎盤由来増殖因子(PlGF)は、VEGFファミリーの一種である。PlGFは、VEGFと近いアミノ酸相同性を共有する二量体型の分泌因子である。VEGFとPlGFの生物学的効果も、内皮細胞移動の刺激を含め一部が類似する。したがって、PlGFとVEGFは、骨髄単球系細胞および内皮系細胞の両方に対し同調して作用し得るように思われる。
中和抗体その他の脈管内皮細胞で発現されるVEGFレセプターによるシグナル伝達を阻止する分子の投与は、内皮依存性の傍分泌ループを介する血管形成を阻止することによって腫瘍増殖を減少させることが知られている。血管形成を阻害するために、VEGFリガンドを阻止するのではなく、VEGFレセプターを阻止し、それにより腫瘍増殖のような病理状態を阻害することの1つの利点は、このような阻害を達成するために必要とされる抗体が少なくてすむことである。さらに、レセプターの発現レベルは、環境により誘導されるリガンドの発現レベルよりも定常的となり得る。米国特許第5,804,301号;同第5,874,542号;同第5,861,499号および同第5,955,311号参照。
ある種の腫瘍細胞はVEGFを産生するだけでなく、機能的VEGFレセプター(VEGFR)を発現する能力を獲得している場合もあり、この場合には腫瘍増殖を支援する内皮非依存性の自己分泌ループの形成が生じる。本発明者は、最近、VEGF/ヒトVEGFR−2自己分泌ループが生体内(in vivo)での白血球細胞生存および移動を媒介することを最初に実証している。Dias et al., "Autocrine stimulation of VEGFR-2 activates human leukemic cell growth and migration", J. Clin. Invest. 106: 511-521 (2000)。同様に、生体外(in vitro)での幾つかの固形腫瘍細胞系について、VEGF産生およびVEGFR発現も報告されている。(Tohoku, Sato, J. Exp. Med., 185(3):173-84 (1998); 日本, 産科婦人科学会雑誌; 47(2): 133-40 (1995); およびFerrer, FA, Urology, 54(3):567-72 (1999))。しかしながら、固形腫瘍細胞で発現されたVEGFRが機能的であって分裂促進性または他のシグナルを伝達するかどうかは、実証されていない。
本発明は、哺乳動物の腫瘍の治療方法であって、該腫瘍を有する哺乳動物を、腫瘍細胞で発現されたVEGFレセプターのアンタゴニストにより処理することを含んでなり、前記VEGFレセプターがヒトVEGFR−1、VEGFR−2、VEGFR−3、ニューロピリン(neuropilin)およびこれらの非ヒト相同体(例えばFLK−1)からなる群より選択され、前記アンタゴニストが腫瘍増殖もしくはサイズを低減するのに有効な量で投与される方法を提供する。好ましくは、該アンタゴニストは、腫瘍細胞で発現されたVEGFレセプターの細胞外ドメインに特異的に結合して自己分泌刺激を阻害する中和抗体である。本発明に係る方法および抗体により治療される固形腫瘍の例としては乳癌、肺癌、大腸癌、膵臓癌、グリオームおよびリンパ腫があり、液状腫瘍の例としては白血病がある。
好ましい実施態様において、本発明は、哺乳動物の乳癌の治療方法であって、乳癌を有する哺乳動物を、ヒトVEGFR−1の細胞外ドメインに特異的に結合する中和抗体により処理することを含んでなり、前記抗体が腫瘍増殖もしくはサイズを低減するのに有効な量で投与される方法を提供する。
他の実施態様において、第2のVEGFレセプターアンタゴニストも投与される。この好ましくは、第2アンタゴニストは、腫瘍関連血管内皮細胞で発現されたVEGFレセプターに対する抗体であって、内皮依存性の傍分泌ループの阻害を生じさせる。
腫瘍細胞で発現された機能的VEGFレセプター、および該VEGFレセプターに結合する抗体、ならびに該レセプターの活性を阻害する小分子は、腫瘍細胞の増殖を直接的に阻害することによる腫瘍の治療のために有用である。それ故に、腫瘍細胞増殖の阻害は、血管形成の阻止には依存しない。
本発明は固形腫瘍を治療するための方法および組成物を提供し、ここにおいて腫瘍細胞で発現されたVEGFレセプターのアンタゴニストが該腫瘍を有する哺乳動物に対して投与される。好ましくは、該アンタゴニストは、固形腫瘍細胞で発現されたVEGFレセプターに結合して自己分泌ループを阻害する中和抗体である。また、該アンタゴニストは小分子であってもよい。
本発明は腫瘍を治療するための抗体を提供し、ここにおいて抗体が該腫瘍細胞のVEGFレセプターに結合してその活性を阻害する。
本発明に係る方法を使用して増殖が低減される腫瘍としては、VEGFレセプターを発現する腫瘍がある。腫瘍の例としては、乳癌、肺癌、大腸癌、膵臓癌、グリオーム、リンパ腫および白血病が挙げられる。
本発明は所与の腫瘍タイプを治療するために有用な抗体を同定するための方法、ならびに特定の患者の腫瘍を治療するために有用な抗体を同定するための方法に関する。
株化された腫瘍細胞系から、組織生検から、血液から、又は他の適当な源から入手され得る腫瘍細胞は、これをアッセイして、該腫瘍細胞で機能的VEGFレセプターが発現されているか、どの機能的VEGFレセプターが発現されているかを決定し得る。VEGFレセプターの存在は、本願明細書で示される指針と共に、免疫組織化学、フローサイトメトリー、ELISAアッセイおよび他の公知の方法によって検出し得る。VEGFレセプターが存在していることを見出すために、細胞をVEGFレセプターのアゴニストリガンドに曝露し、そしてレセプターのリン酸化が起こるかどうかを決定することにより、レセプター機能について細胞を試験し得る。レセプターリン酸化の決定方法は当業界でよく知られており、例えば、モノクローナル抗体または放射性標識によるホスホチロシンの測定が挙げられる。例えば関心あるVEGFレセプターにより活性化されることが知られている細胞シグナル伝達経路の活性化および細胞増殖等、レセプター機能の他のマーカーも試験し得る。機能性のための適当なマーカーは、関心あるVEGFレセプターによって異なることになる。
本発明は、腫瘍細胞で発現されたVEGFレセプターの細胞外ドメインに特異的に結合可能な抗体を提供する。VEGFレセプターとしては、ヒトVEGFR−1、VEGFR−2、VEGFR−3およびニューロピリン並びにこれらの非ヒト相同体(例えばFLK−1)がある。本願明細書において規定するVEGFレセプターの細胞外ドメインとしては、該レセプターの細胞外部分のリガンド結合ドメイン、ならびに二量化および重複エピトープに関与する細胞外部分が含まれる。抗体は、VEGFレセプターの細胞外ドメインに結合すると、効果的にレセプター活性化を阻止し及び/又はレセプター二量体化を妨害する。このような結合の結果、抗体はVEGFレセプターの活性化を中和する。レセプターを中和するとは、該レセプターがシグナルを伝達するための本来の能力を減少および/または不活性化することを意味する。VEGFレセプターの中和についての信頼あるアッセイは、レセプターリン酸化の阻害である。レセプターリン酸化の決定方法はよく知られており、例えば、モノクローナル抗体または放射性標識によるホスホチロシンの測定が挙げられる。
好ましい実施態様において、本発明に係る抗体は、ヒトVEGRF−1に結合し、ヒトVEGRF−1に対するVEGRの結合および/またはPlGFの結合を阻害する。Mab6.12は、細胞表面で発現された可溶性のVEGFR−1に結合する抗体の例である。Mab6.12を産生するハイブリドーマ細胞系はATCC番号PTA−3344として寄託されている。寄託は、特許手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブタペスト条約およびその規則(ブタペスト条約)の規定の下で行われる。この条約は寄託の日から30年間生存能力のある培養体の保持を保証する。微生物はブタペスト条約の条項の下でATCCにより入手可能とされ、米国特許の発行により無制限の入手可能性を保証するATCCと出願人との間の取り決めの対象となる。寄託された菌株の入手可能性は、何れかの政府の当局の下でその特許法に従って付与される権利に反して発明の実施の許諾であるとして解釈すべきでない。
上記の抗体のほか、他の抗VEGF中和抗体(例えばVEGFR−1、VEGFR−2、VEGFR−3およびニューロピリンに対する抗体)も、本願明細書で示される指針と共に当業界で公知の方法を使用して容易に生産し得る。本発明の抗体は天然リガンドの親和性と同等またはより高い親和性をもってVEGFレセプターに結合し得る。
本発明に有用な抗体としては、ポリクローナル抗体とモノクローナル抗体が含まれる。ポリクローナル抗体とモノクローナル抗体は両方とも当業界で公知の方法により生産し得る。モノクローナル抗体を生産するための方法としては、Kohler及びMilsteinによってNature 256, 495-497 (1975)において、およびCampbellによって"Monoclonal Antibody Technology, The Production and Characterization of Rodent and Human Hybridoma" in Burdon et al., Eds, Laboratory Techniques in Biochemistry and Molecular Biology, Volume 13, Elisevier Science Publishers, Amsterdam (1985) において記載されている免疫学的方法;ならびにHuseらによってScience 246, 1275-1281 (1989) において記載されているような組換えDNA方法が挙げられる。
キメラ抗体、ヒト化抗体および完全ヒト抗体も本発明に有用である。有用なキメラ抗体としては、ヒト抗体の定常領域のアミノ酸配列と非ヒト抗体の可変領域のアミノ酸配列を含んでなるキメラ抗体が挙げられる。しかしながら、非ヒト抗体の定常領域のアミノ酸配列と非ヒト抗体の可変領域のアミノ酸配列を含んでなるキメラ抗体も有用である。キメラ抗体の非ヒト可変領域はネズミのものであってよい。有用なヒト化抗体としては、ヒト抗体からの定常領域と可変フレームのアミノ酸配列を含んでなるヒト化抗体が挙げられる。ヒト化抗体の超可変領域のアミノ酸配列はネズミのものであってよい。
キメラ抗体、ヒト化抗体または完全ヒト抗体は、当業界で公知の方法、例えばファージディスプレー等により生産し得る。(例えばJones, P.T. et al., (1996) Nature 321, 522-525; Riechman, L. et al., (1998) Nature 332, 323-327; Queenらへの米国特許第5,530,101号; Kabat, E.A., et al. (1991) Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5th ed. National Center for Biotechnology Information, National Institute of Health, Bethesda, MD; Queen, C. et al., (1989) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 86, 10029-10033; McCafferty et al. (1990) Nature 348, 552-554; Aujame et al. (1997) Human Antibodies 8, 155-168; およびGriffiths et al. (1994) EMBO J. 13, 3245-3260 参照)。ヒト抗体はトランスジェニック動物からも生産し得る(Bruggemann and Taussig (1997) Curr. Opin. Biotechno. 8, 455-458 でレビューされており; また例えば Wagner et al. (1994) Eur. J. Immunol. 42, 2672-2681; Green et al. (1994) Nature Genet. 7, 13-21 も参照)。
本発明に係る抗体としては、該抗体を免疫系に対して自己のように認識させるように、表面で発現された残基を置換することによって免疫原性を少なくした抗体も含まれる。(例えばPadlan, E.A. (1991) Mol. Immunol. 28, 489-498; Roguska et al. (1994) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91, 967-973 参照)。
本発明に有用な抗体として、その結合特性がダイレクトミューテーションにより又はアフィニティミューテーションの方法により改善された抗体も含まれる。(例えばYang et al. (1995) J. Mol. Bio. 254, 392-403; Hawkins et al. (1992) J. Mol. Bio. 226, 889-896; Low et al. (1996) J. Mol. Bio. 250, 359-368参照)。
抗体の機能的断片および等価物も本発明に有用であり、このような断片および等価物はその対応する全抗体の結合特性と同一であるか又は類似する結合特性を有する。このような断片は、一方または両方のFabフラグメントあるいはF(ab’)2 フラグメントを含み得る。このような断片は当業界で既知の方法により生産し得る。(例えばLamoyi et al, Journal of Immunological Methods 56, (1983); およびParham, Journal of Immunology 131, 2895-2902 (1983)参照)。
本発明の他の態様において、抗体を抗腫瘍剤または検出可能なシグナル生成剤に化学的に又は生合成により結合させることができる。本発明は更に、標的部分またはレポーター部分が結合された抗体をも企図する。
抗体およびその機能的等価物のほか、使用し得る他の生物学的アンタゴニストとして、例えばレセプター活性化を阻止することによって腫瘍細胞の増殖を阻害する、タンパク質、ペプチド、または核酸分子、例えばアンチセンスオリゴヌクレオチド、も含まれる。
他の有用なアンタゴニストとして、例えばレセプター活性化を阻止することによってVEGFレセプターを発現する腫瘍細胞の増殖を阻害する、有機または無機の小分子であってもよい。このような小分子は、一般的に500未満、より一般的には450未満の分子量を有する。最も一般的に、このような低分子は、通常、炭素、水素、そして場合により酸素および/または硫黄原子を含んでなる有機分子である。
本発明の他の態様において、内皮依存性の傍分泌ループを阻害するために、腫瘍細胞で発現されたVEGFレセプターに対するアンタゴニストに加えて、第2のVEGFレセプターアンタゴニストが投与される。VEGFR−1アンタゴニストが第1アンタゴニストとして使用される場合に、第2アンタゴニストは好ましくは他のVEGRレセプターを阻害する。このような場合に、VEGFR−1アンタゴニストはVEGFR−1に関連する自己分泌および傍分泌の両ループを阻害し、それにより他のVEGFR−1アンタゴニストを加えることを不必要にする。第2アンタゴニストは、好ましくは中和抗体であり、好ましくはVEGFレセプターまたは腫瘍血管系で発現された他の増殖因子レセプターを標的とする。
このような第2アンタゴニストの例は、ヒトVEGFR−2(KDR)に結合してKDRに対するVEGFの結合を阻止する抗体である。マウスscFvファージディスプレーライブラリーからscFv p1C11が生産されている。(Zhu ら,1998年)。p1C11は、VEGF−KDR相互作用を阻止し、ヒト血管内皮細胞(HUVEC)のVEGFで刺激されるレセプターリン酸化および分裂誘発(mitogenesis)を阻害する。このscFvは、HUVECの細胞表面で発現されたKDRおよび可溶性のKDRの両方に、例えば高い親和性(Kd =2.1nM)をもって結合する。DC101は、中和されたマウスVEGFR−2に結合するラットモノクローナル抗体である。DC101を生産するハイブリドーマ細胞系が、1994年1月26日にATCC受付番号ATCC HB 11534として寄託されている。このような抗体の他の例は、マウスにおける内皮依存性の傍分泌および自己分泌の両ループを阻害する、ネズミVEGFR−1のアンタゴニストMF1である。Yan Wu et al., "Inhibition of Tumor Growth and Angiogenesis in animal models by a neutralizing anti-VEGFR 1 monoclonal antibody", ImClone Systems Incorporated, New York。
ヒトに対する抗体6.12等のような抗体を投与すると、該抗体はそれ自身で自己分泌および傍分泌の両ループを阻害し、該抗体は腫瘍細胞または内皮細胞でのレセプターの位置とは無関係にVEGFR−1を阻害する。実施例2について、そのモデルはマウスにおいてヒト腫瘍を含み、ここで内皮細胞はネズミ由来のものである。抗体6.12はヒトVEGFR−1に対して特異的であり、したがって該マウスモデルにおいて、マウス内皮細胞ではなく、ヒト癌細胞の自己分泌ループを阻害するだけである。したがって、マウス内皮細胞の傍分泌刺激は、該モデルにおいて抗体6.12により影響を受けない。MF1はマウス特異的であり、ヒト腫瘍細胞ではなく、マウス内皮細胞を阻害する。
本発明の更に他の態様において、実質的に血管新生化されていないか又は未だ血管新生化されていない腫瘍を有する患者が、腫瘍細胞で発現されたVEGFレセプターのアンタゴニストにより処理される。このような患者の例は、転移中の腫瘍を有する患者であり、ここで転移は未だ血管新生化されていない。好ましい実施態様において、患者は転移中の乳癌を有し、該アンタゴニストはVEGFR−1に対する中和抗体である。
本発明に係るアンタゴニストは、併用治療法においても使用し得る。抗体および小分子は、化学療法剤、放射性同位体等の抗腫瘍剤または放射線治療とともに投与することができる。適した化学療法剤は、当業者に知られており、アントラサイクリン(例えばダウノマイシンおよびドクソルビシン)、メトトレキサート、ビンデシン、ネオカリシノスタチン、シス−プラチン、クロラムブシル、シトシンアラビノシド、イリノテカン、5−フルオロウリジン、メルファラン、リシン、カリケアマイシン、タクソール、ゲムシチビン、フルオロウラシル、パクリタクセル、ドセタキセル、ロイコボリンおよびノベルビンが挙げられる。本発明に係るアンタゴニストは、他の治療方式とともに投与してよい。例えば、本発明の抗体および/または小分子を外部治療、例えば外部ビーム照射とともに投与してよい。
本発明の抗体および/または小分子は、診断または治療の目的のために使用される場合には、医薬として許容される担体を更に含む組成物の形態で投与されることが理解されよう。適した医薬として許容される担体としては、例えば、水、食塩水、リン酸緩衝食塩水、デキストロース、グリセロール、エタノール等の1種以上、およびこれらの混合物が挙げられる。医薬として許容される担体は、結合性タンパク質の有効期間または有効性を向上する少量の補助物質、例えば湿潤剤または乳化剤、保存剤または緩衝剤を更に含んでもよい。
ヒトを含む哺乳動物に対する投与方法としては、限定されることなく、経口、静脈、腹膜内、脳脊髄内、皮下、くも膜下、筋肉内または局所投与が挙げられる。
本発明に係る組成物は、多様な形態をとってよい。これらの形態としては、例えば、固形、半固形および液状の剤形、例えば、錠剤、丸剤、粉剤、液剤、分散剤または懸濁剤、リポソーム剤、坐剤、注射可能および不溶解性の液剤が挙げられる。好適な形態かは意図される投与態様および治療用途に依存する。好適な組成物は注射可能または不溶解性の液剤の形態である。
本発明による抗体の有効用量および投与計画は、臨床試験および動物研究等のような当業界で公知の方法を使用して当業者が決定することができる。投与される物質の濃度は、治療または予防の目的によって異なるであろう。
2種のアンタゴニストを同時投与する場合またはアンタゴニストを他の治療方法と組み合わせる場合の実施態様において、望ましければ、各治療が他の治療とは独立して投与される場合の用量よりも少ない用量または少ない頻度で、各治療が投与されてよい。
本願明細書を通じて記載される全ての引用および本願明細書で引用される全ての文献はここで参照により明示的に取り込まれる。
以下の実施例は、本発明の理解を助けるために記載されるものであり、何ら本発明の範囲を限定することを意図するものでなく、また本発明の範囲を限定するものと解釈すべきでもない。実施例には、従来の方法、例えば、ベクターおよびプラスミドの構成、該ベクターおよびプラスミドへのポリペプチドをコードする遺伝子の挿入、または宿主細胞へのプラスミドの導入などに用いられるものの詳細な説明は記載されない。このような方法は当業者によく知られており、例えばSambrook, J., Fritsch, E.F, and Maniatis, T. (1989) Molecular Cloning: A Laboratory Manual, 2nd edition, Cold Spring Harbor Laboratory Pressなど多数の刊行物に記載されている。
例1:乳癌細胞が機能的VEGFR−1(Flt−1)を発現する
本実験は、乳癌細胞が機能的VEGFR−1を発現することを示す。2種のヒト細胞系DU−4475(ER陰性)およびMCF−7(ER陽性)を広く研究した。両細胞系ともVEGFR−1陽性である。これらの乳癌細胞により発現されたVEGFR−1は、MAPキナーゼ(Erkl/2)経路のPlGFで誘導されるレセプターチロシンリン酸化および活性化によって決定される通り、機能的である。PlGFまたはVEGFによるMAPキナーゼ経路の活性化は、結局は生体外(in vitro)における増大した細胞増殖を招く。さらに、DU−4475およびMCF−7はVEGFR−2を発現せず、それ故にVEGFR−1に対する中和mAb(6.12−ヒトVEGFR−1のみを阻止する)によるのみでは増殖阻害されない。
ヒト乳癌の免疫組織化学分析
16のヒト乳管癌生検のホルマリン固定パラフィン埋込み組織を、従来のプロトコルに従って、VEGFR−1、ヒトVEGFR−2、VEGFおよびフォン・ウィルブランド因子(VWF)の免疫反応性について評価した。使用した抗体は、ヒトVEGFR−1に対するmAb(FB5);ヒトVEGFR−2に対するmAb(6.64);VEGFポリクローナル抗体;およびvWFポリクローナル抗体(Zymed Laboratories Inc., South San Francisco, California, USA)である。第2のペルオキシダーゼ標識抗体を1:6000の希釈度で使用した。ペルオキシダーゼ反応は、ジアミノベンジジン減法で発色し、スライドをヘマトキシリン・エオジンで対比染色した。全ての切断面を光学顕微鏡の下で観察した。
細胞培養
ヒト乳癌細胞系DU−4475、MCF−7、T−47DおよびMDA−MB−231細胞をATCC(Manassas, VA, USA)より入手した。MCF−7、T−47DおよびMDA−MB−231は10%致死性ウシ血清、ペニシリン(100U/ml)、ストレプトマイシン(100μg/ml)、ファンギゾン(0.25μg/ml)およびL−グルタミン(0.584mg/ml)(Gibco BRL, Rockville, MD, USA)で補充されたRPMI 1640(Bio Whittaker Inc., Walkersville, Maryland, USA)中で部分集蜜的(subconfluent)単層培養体として増殖したのに対し、DU−4475細胞は懸濁して増殖した。HUVECは前に述べたように入手し培養した(J Clin Invest. 1973, 52(11): 2745-56)。細胞は37℃で5%CO2 の下で加湿したインキュベータ内に保持した。
RNA抽出、cDNA合成およびRT−PCR
製造業者の指示に従い、トリゾール(Gibco BRL, Rockville, MD, USA)を用いて、全RNAを分離した。次に、製造業者のプロトコル(Amersham Pharmacia Biotech, Piscataway, New Jersy, USA)に従い、スーパースクリプトII逆転写酵素を用いて、第1鎖(first-strand)cDNAを合成した。アドバンテージ2ポリメラーゼ・ミックス(Advantage 2 polymerase mix)(Clontech Laboratories Inc., Palo Alto, California, USA)を用いて、PCRを行った。増幅条件は次の通りである:94℃で5分間、63℃で45秒間および72℃で45秒間のプレサイクル;そして次に以下:94℃で1分間、63℃で45秒間、72℃で2分間および72℃で7分間を35サイクル。PCRに用いたプライマーは次の通りである:VEGFR−1(順方向:ATTTGTGATTTTGGCCTTGC;逆方向:CAGGCTCATGAACTTGAAAGC);ヒトVEGFR−2(順方向:GTGACCAACATGGAGTCGTG;逆方向:CCAGAGATTCCATGCCACTT);VEGF(順方向:CGAAGTGGTGAAGTTCATGGATG;逆方向:TTCTGTATCAGTCTTTCCTGGTGAG);PlGF(順方向:CGCTGGAGAGGCTGGTGG;逆方向:GAACGGATCTTTAGGAGCTG)およびβ−アクチン(順方向:TCATGTTTGAGACCTTCAA;逆方向:GTCTTTGCGGATGTCCACG)。
設計されたオリゴヌクレオチドプライマーを用いて、3のVEGFスプライシングバリアント(バリアント121,165,189)を増幅した。
フローサイトメトリー分析
VEGFR−1/Flt−1+ およびVEGFR−2/KDR+ 細胞の同定のために、DU4475、MCF−7、T−47DおよびMDA−MB−231細胞を、Flt−1に対する2μlのFITC標識高親和性mAb(クローンFB5)と共に、又はKDRに対する非結合mAb(クローン6.64)と共に、20分間インキュベートした。次に、後者に対し、第2のPE標識Ab(Kirkegaard & Perry Laboratories, Gaithersburg, Maryland, USA)を20分間加えた。VEGFR−1またはヒトVEGFR−2に対する陽性細胞の数を、Coulter Elite フローサイトメータ(COULTER, Hialeah, Florida, USA)を用いて決定し、免疫グロブリンGアイソタイプ対照(FITC; Immunotech, Marceille, France)と比較した。生育不能の細胞をヨウ化プロピジウム(PI)染色により同定した。
細胞培養上清中のVEGFおよびPlGFレベルの定量
ヒトVEGF165 またはPlGFに対して特異的なELISAキット(R&D Systems Inc., Minneapolis, USA)を用いて、ヒト乳癌細胞におけるVEGFおよびPlGFの産生を定量した。DU4475、MCF−7、T−47DおよびMDA−MB−231細胞系を6穴プレート内に106 細胞/穴の密度で播種した。細胞を血清条件で培養し、48時間後に上清を集めた。更に希釈することなく、これらを使用した。各試料を2回測定した。
細胞増殖アッセイ
DU4475細胞の増殖を、トリパンブルー排除試験を用いて、及びBrdU取り込みアッセイを用いることによって、生存可能な細胞の数を計数することにより決定した。
トリパンブルー排除試験のために、細胞を12穴プレート内の無血清RPMI中に2.5×105 /穴の密度で播種した。培養体を24時間毎に、37℃で48時間、以下:50ng/ml PlGF、20ng/ml VEGF(R&D Systems Inc., Minneapolis, USA)、1μg/mlのヒトVEGFR−1に対するmAb(クローン6.12)で処理するか、又は未処理のままにした。血球計を使用して、生存可能な細胞を3回計数した。核実験を3回行った。
BrdU取り込みアッセイのために、5×103 細胞を、以下の条件:無血清、VEGF(50ng/mL)、PlGF(100ng/mL)、VEGF−1に対するmAbクローン6.12(1μg/ml)、および6.12とPlGFによる同時インキュベーションで、96穴プレート内に48時間置いた。最後の24時間で培養体にBrdUを加えた。取り込まれたBrdUを、製造業者のプロトコルに従い、ELISAキット(Roche Diagnostics, Mannheim, Germany)を用いて定量した。
VEGFR−1リン酸化アッセイ
レセプターリン酸化アッセイのために、DU4475細胞を12穴プレート内に播種して(5×105 細胞/穴)RPMI無血清培地中で18時間保った。培地を取り換えた後に、その細胞を、37℃で、VEGF(50ng/ml)、PlGF(100ng/ml)により10分間処理するか、又はヒトVEGFR−1およびヒトVEGFR−2に対するmAb(それぞれクローン6.12およびIMC−1C11)で1時間、そしてPlGFで10分間、同時インキュベートした。刺激の後に、冷RIPA緩衝液(50mM Tris、5mM EDTA、1% Triton X−114、0.4%カコジル酸ナトリウムおよび150mM NaCl)中で、プロテアーゼインヒビター(1ml/mLアプロチニン、10mg/mLロイペプチン、1mMグリセロリン酸、1mMオルトバナジン酸ナトリウムおよび 1mM PMSF)の存在下、4℃で30分間、細胞を溶解させることによって全タンパク質抽出物を得た。タンパク質抽出物からの上清を、抗ホスホチロシン抗体(PY20)およびプロテインGアガロースビーズ(Santa Cruz Biotechnology Inc., Santa Cruz, California, USA)の存在下、4℃で終夜、免疫沈降して、リン酸化されたタンパク質を沈殿させた。この免疫沈降物を添加液に再懸濁させ、そして還元性条件下(β−メルカプトエタノールの存在下)、7.5%ポリアクリルアミドゲルを用いたSDS−PAGEによって分画した。次に、タンパク質をニトロセルロース膜上にエレクトロブロットした。ブロットを1%BSA/PBS − 1% TWEEN-20中で室温において1時間ブロックし、次に第1抗体および第2抗体とともにインキュベートした。マウスモノクローナル抗体である抗VEGFR−1(R&D Systems Inc., Minneapolis, Minnesota, USA)を1μg/mLの濃度で使用し、第2の抗マウスIgG−HRP(Santa Cruz Biotechnology Inc., Santa Cruz, California, USA)を1:6000で使用した。ECL化学ルミネッセンス検出システムおよびECLフィルム(Amersham Pharmacia Biotech, Piscataway, New Jersey, USA)を用いて、該ニトロセルロースブロット上のタンパク質の検出を行った。
Flt−1を介するMAPキナーゼ経路の活性化
MAPKリン酸化を評価するために、DU4475細胞を12穴プレート内に播種して(5×105 細胞/穴)無血清RPMI培地中で18時間保った。次に、細胞を冷PBSで3回洗浄し、そして増殖因子(VEGF,50ng/mL;PlGF,100ng/mL)を用いて又は用いないで10分間処理するか、又はクローン6.12と共に1時間プレインキュベートした後にPlGFで10分間刺激した。細胞を更にp42/p44およびp38インヒビターそれぞれPD98059(30μM)およびSB203580(20μM)により1時間刺激し、そしてPlGFで10分間刺激した。細胞溶解およびタンパク質分離を上に述べたように行った。タンパク質を7.5% SDS−PAGE にかけ、ニトロセルロース膜上にエレクトロブロットした。移し取った後に、その膜を、1μg/mLの濃度の、p42/p44MAPキナーゼ(Thr202/Tyr204)(Santa Cruz Biotechnology Inc., Santa Cruz, California, USA)およびp38MAPキナーゼ(Thr180/Tyr182)に対する抗体によりイムノブロットした後に、第2の抗マウスIgG−HRP(1:5000)と共にインキュベーションを行った。試料の等しい添加(loading)を確保するために、膜のストリップ化(strip)および抗p42/p44抗体(Santa Cruz Biotechnology Inc., Santa Cruz, California, USA)または抗p38抗体による再プローブ化(reprobe)を行った。
Aktリン酸化アッセイ
DU4475細胞を12穴プレート内に播種して(5×105 細胞/穴)無血清RPMI培地中で18時間保った。次に、細胞を冷PBSで3回洗浄し、上記のように増殖因子または抗ヒトVEGFR−1mAbを用いて又は用いないで処理し、更にPI3キナーゼインヒビター ワートマニン(30nM)で1時間そしてPlGFで10分間同時インキュベートした。細胞溶解、タンパク質分離、SDS−PAGEおよびニトロセルロース膜へのエレクトロブロットを前述したように行った。1μg/mlの濃度の第1のマウスポリクローナル抗ホスホ−Akt抗体(Santa Cruz Biotechnology Inc., Santa Cruz, California, USA)を使用した後に、第2の抗マウスIgG−HRP(1:5000)と共にインキュベーションを行って、Aktリン酸化(Ser473)のレベルを決定した。。等価なタンパク質の添加を確保するために、膜のストリップ化および抗Akt抗体(Santa Cruz Biotechnology Inc., Santa Cruz, California, USA)による再プローブ化を行った。
乳癌細胞系におけるアポトーシスの分析
DU4475細胞を12穴プレート内に播種し(5×105 細胞/穴)、以下の条件:無血清RPMI1640、10%FCSを含むRPMI、クローン6.12(2μg/mL)、クローン6.12(10μg/mL)、および4%パラホルムアレデヒド(陽性対照)で、48時間保った。細胞を収穫し、そして製造業者の指示(Immunotech, Maeceille, France)に従い、フルオレセインイソチオシアネート結合アネキシンVにより、そしてPIにより染色した。
Coulter Elite フローサイトメータ(COULTER, Hialeah, Fl, USA)を用いて、結果を分析した。FITC標識アネキシンVおよびPIについて二重陽性であった細胞をアポトーシスと判断した。
株化DU4475乳癌の増殖におけるVEGFR−1 mAbの生体内(in vivo)効果
完全に株化された腫瘍に対するVEGFR−1 Ab の効果を評価するために、DU4475ヒト乳癌細胞(1×106 )を無胸腺ヌードマウス(Jackson Labs, Bar Harbor, ME, USA)に皮下注射した。これらマウスを各16匹の群に分け、腫瘍をおよそ20,120および400mm3 の大きさまで成長させた。処理される動物は1000μgの以下:抗マウスVEGFR−1 mAb (mF1)、抗ヒトVEGFR−1 mAb (6.12)、または両方の組合せを、3日毎に腹腔内注射を受けた。対照群はPBSで注射された。腫瘍を42日間にわたり週に2回測定した。抗体による処理の後の14日目、30日目および実験の最後に、腫瘍組織について組織学的検査を行った。
例2:VEGFR−1に対するmAbが生体内(in vivo)で乳癌増殖を阻止する
NOD−SCIDマウスへのDU−4475ヒト乳癌細胞の皮下接種により、4〜5日後に検出および測定し得る、大きな固形の高度に血管新生化された腫瘍が生体内(in vivo)で生じた。
DU−4475腫瘍をもったマウスを、ネズミVEGFR−1に対する中和mAb(クローンMF1)またはネズミVEGFR−2に対する中和mAb(DC101)により、3日毎に400μgで処理して宿主由来の血管形成を阻止することによって、この乳癌の増殖が遅延し、接種後14日〜21日で効果が特に明確であった。しかしながら、この処理は単独では腫瘍増殖を完全に阻止するために十分でなく、接種後21日ではMF1処理またはDC101処理したマウスにおける腫瘍が対照(未処理)マウスと同じ大きさに成長した。
腫瘍をもったマウスをヒトVEGFR−1に対する中和mAb(6.12)(3日毎に400μg)で処理することによって、腫瘍増殖に劇的な遅延を生じ、この遅延は接種後28日まで持続した。注目すべきことに、DU−4475をもったマウスはIMC−IC11(抗ヒトVEGFR−2)処理に対する応答がなく、これらの乳癌細胞が機能的ヒトVEGFR−1(Flt−1)のみを発現することが確認された。しかしながら、腫瘍増殖の著しい遅延にもかかわらず、mAb6.12により処理されたマウスからの腫瘍は21日後に生存能力のある腫瘍領域を依然として有していた。これらの腫瘍は、結局は36日後に1cm3 に成長し、周囲の皮膚を侵し始め、その時点でマウスを犠牲にした。
DU−4475をもったマウスに対し、(内皮依存性の傍分泌ループを標的とする)MF1またはDC101と共に(VEGF/ヒトVEGFR−1自己分泌ループを標的とする)6.12を同時に投与することによって、腫瘍増殖に相乗的な阻害を生じた。6.12+DC101(3日毎に400μg)または6.12+MF1(3日毎に400μg)で同時処理したマウスは、腫瘍増殖の著しい持続した遅延を示し、21〜28日後に完全に壊死し後退した腫瘍を生じ、6.12/DC101(ヒトVEGFR−1に対するmAb/ネズミVEGFR−2に対するmAb)の組合せの場合には36日後にはもはや測定できなかった。それ故に、腫瘍増殖の持続した遅延は、傍分泌および自己分泌の両方のVEGF/NVEGFレセプターシグナル伝達経路に対するmAbで処理されたマウスにおいてのみ生じた。
DU4475乳癌細胞系を用いた生体内(in vivo)実験
非肥満性糖尿病の免疫無防備状態(NOD−SCID)マウス(Jackson Labs, Bar Harbor, ME, USA)を全ての実験に用いた。21匹のNOD−SCIDマウスにDU4475細胞(1×106 /マウス)を皮下注射し、注射後4日目にマウスを各3匹の7つの群に分けた。細胞接種後4日目に腹腔内処理を開始した。6つ群は週3回、以下の中和mAb:400μgの抗ヒトFlt−1(クローン6.12)、400μgの抗ネズミVEGFR−1(mF1)、400μgの抗ヒトVEGFR−2(IMC1−C11)、800μgの抗ネズミVEGFR−2(DC101)で処理した。対照群は未処理であった。
腫瘍を35日間にわたって3〜4日毎に測定した。腫瘍がおよそ1000mm3 に達した時に、マウスを犠牲にした。従来のプロトコル(上を参照)に従って、腫瘍を摘出し、2%パラホルムアルデヒド中で固定し、70%エタノール中に保存し、免疫組織化学分析のために処理した。パラフィンブロックを5μm断面に切断し、ヘマトキシリン・エオジン(H&E)で染色して、形態学的評価を行った。
例1で詳述される増殖因子により処理されたDU4475ヒト乳癌細胞におけるpErk1/2発現についてのイムノブロットを示す図である。 図1のブロットのデンシトメトリー分析を示すチャートである。 例2で詳述される抗体の組合せによる、DU4475ヒト乳癌細胞を接種されたNOD−SCIDマウスの処理の結果を示すチャートである。 例2で詳述される抗体の組合せにより処理された後の、DU4475ヒト乳癌細胞を接種されたNOD−SCIDマウスからの組織の写真である。該組織は形態学的評価のために染色されている。

Claims (16)

  1. 機能的VEGF−1レセプターを発現する腫瘍細胞の増殖を防止または低減するための方法であって、自己分泌刺激を阻害するために有効な量のVEGF−1レセプターアンタゴニストを哺乳動物に対して投与することを含んでなる方法。
  2. 哺乳動物がヒトである、請求項1に記載の方法。
  3. 腫瘍細胞が乳癌、卵巣癌、脳腫瘍、腎臓癌、膀胱癌、腺癌、悪性グリオームおよび白血病からなる群より選択される癌から入手される、請求項1に記載の方法。
  4. 癌が乳癌である、請求項3に記載の方法。
  5. 癌が実質的に血管新生化されていない、請求項3に記載の方法。
  6. アンタゴニストが小分子である、請求項1に記載の方法。
  7. アンタゴニストが抗体である、請求項1に記載の方法。
  8. 哺乳動物がヒトであり、抗体がATCC番号PTA−3344として寄託されたハイブリドーマ細胞系により産生されたMab6.12である、請求項7に記載の方法。
  9. 内皮細胞で発現されたVEGFRに特異的な第2アンタゴニストを投与することによって、内皮により媒介される傍分泌ループを阻害することを更に含み、該VEGFRがVEGFR−2、VEGFR−3およびニューロピリンからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  10. 第2アンタゴニストが小分子である、請求項9に記載の方法。
  11. 第2アンタゴニストが抗体である、請求項9に記載の方法。
  12. 第2アンタゴニストがVEGFR−2に対して特異的である、請求項9に記載の方法。
  13. 哺乳動物がヒトであり、アンタゴニストがDC101である、請求項12に記載の方法。
  14. アンタゴニストとともに化学療法剤を投与することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  15. 化学療法剤が、アントラサイクリン、メトトレキサート、ビンデシン、ネオカリシノスタチン、シス−プラチン、クロラムブシル、シトシンアラビノシド、イリノテカン、5−フルオロウリジン、メルファラン、リシン、カリケアマイシン、タクソール、ゲムシチビン、フルオロウラシル、パクリタクセル、ドセタキセル、ロイコボリンおよびノベルビンからなる群より選択される、請求項14に記載の方法。
  16. 放射線を投与することを更に含む、請求項1に記載の方法。
JP2003511865A 2001-07-13 2002-07-15 乳癌を治療するためのvegfr−1抗体 Pending JP2005515967A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US30475101P 2001-07-13 2001-07-13
PCT/US2002/022540 WO2003006059A1 (en) 2001-07-13 2002-07-15 Vegfr-1 antibodies to treat breast cancer

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005515967A true JP2005515967A (ja) 2005-06-02
JP2005515967A5 JP2005515967A5 (ja) 2006-01-05

Family

ID=23177832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003511865A Pending JP2005515967A (ja) 2001-07-13 2002-07-15 乳癌を治療するためのvegfr−1抗体

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20040241160A1 (ja)
EP (1) EP1416960A4 (ja)
JP (1) JP2005515967A (ja)
CA (1) CA2453474A1 (ja)
WO (1) WO2003006059A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005526482A (ja) * 2001-08-10 2005-09-08 イムクローン システムズ インコーポレイティド Vegfr−1を発現する幹細胞の単離および動員

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504122A (ja) 2003-08-29 2007-03-01 ファイザー・インク 新規抗血管形成剤として有用なチエノピリジン−フェニルアセトアミドおよびその誘導体
GEP20084572B (en) 2003-12-23 2008-12-25 Pfizer Novel quinoline derivatives
JP4864900B2 (ja) * 2004-11-18 2012-02-01 イムクローン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 血管内皮成長因子受容体−iに対する抗体
US7598043B2 (en) 2004-11-19 2009-10-06 Cornell Research Foundation, Inc. Use of vascular endothelial growth factor receptor 1+ cells in treating and monitoring cancer and in screening for chemotherapeutics
JP5202956B2 (ja) * 2004-11-19 2013-06-05 コーネル リサーチ ファンデーション インコーポレーティッド 癌の治療およびモニタリングならびに化学療法薬に関するスクリーニングにおける血管内皮増殖因子受容体1+細胞の使用法
US8986650B2 (en) 2005-10-07 2015-03-24 Guerbet Complex folate-NOTA-Ga68
EP1940841B9 (fr) 2005-10-07 2017-04-19 Guerbet Composes comprenant une partie de reconnaissance d'une cible biologique, couplee a une partie de signal capable de complexer le gallium
EP1806587A1 (en) * 2006-01-07 2007-07-11 Université de Liège An in-vitro method for screening accessible biological markers in pathologic tissues
FR2942227B1 (fr) 2009-02-13 2011-04-15 Guerbet Sa Utilisation de tampons pour la complexation de radionucleides
FR2968999B1 (fr) 2010-12-20 2013-01-04 Guerbet Sa Nanoemulsion de chelate pour irm
WO2012116295A1 (en) * 2011-02-24 2012-08-30 Cornell University Bone marrow-derived hematopoietic progenitor cells and endothelial progenitor cells as prognostic indicators for cancer
FR2980364B1 (fr) 2011-09-26 2018-08-31 Guerbet Nanoemulsions et leur utilisation comme agents de contraste
FR3001154B1 (fr) 2013-01-23 2015-06-26 Guerbet Sa Magneto-emulsion vectorisee
KR102049990B1 (ko) 2013-03-28 2019-12-03 삼성전자주식회사 c-Met 항체 및 VEGF 결합 단편이 연결된 융합 단백질
WO2020007822A1 (en) 2018-07-02 2020-01-09 Conservatoire National Des Arts Et Metiers (Cnam) Bismuth metallic (0) nanoparticles, process of manufacturing and uses thereof

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20010021382A1 (en) * 1991-03-29 2001-09-13 Genentech, Inc. Vascular endothelial cell growth factor antagonists
US5861301A (en) * 1992-02-20 1999-01-19 American Cayanamid Company Recombinant kinase insert domain containing receptor and gene encoding same
CA2131528C (en) * 1992-03-05 2004-07-13 Philip E. Thorpe Methods and compositions for targeting the vasculature of solid tumors
US6177401B1 (en) * 1992-11-13 2001-01-23 Max-Planck-Gesellschaft Zur Forderung Der Wissenschaften Use of organic compounds for the inhibition of Flk-1 mediated vasculogenesis and angiogenesis
US5861499A (en) * 1994-02-10 1999-01-19 Imclone Systems Incorporated Nucleic acid molecules encoding the variable or hypervariable region of a monoclonal antibody that binds to an extracellular domain
US6811779B2 (en) * 1994-02-10 2004-11-02 Imclone Systems Incorporated Methods for reducing tumor growth with VEGF receptor antibody combined with radiation and chemotherapy
US5840301A (en) * 1994-02-10 1998-11-24 Imclone Systems Incorporated Methods of use of chimerized, humanized, and single chain antibodies specific to VEGF receptors
US6346398B1 (en) * 1995-10-26 2002-02-12 Ribozyme Pharmaceuticals, Inc. Method and reagent for the treatment of diseases or conditions related to levels of vascular endothelial growth factor receptor
US6703020B1 (en) * 1999-04-28 2004-03-09 Board Of Regents, The University Of Texas System Antibody conjugate methods for selectively inhibiting VEGF
JP4926320B2 (ja) * 1999-04-28 2012-05-09 ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム Vegfの選択的阻害による癌処置のための組成物および方法
AU2001249736A1 (en) * 2000-03-31 2001-10-15 Cornell Research Foundation, Inc. Treatment of non-solid mammalian tumors with vascular endothelial growth factor receptor antagonists

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005526482A (ja) * 2001-08-10 2005-09-08 イムクローン システムズ インコーポレイティド Vegfr−1を発現する幹細胞の単離および動員

Also Published As

Publication number Publication date
CA2453474A1 (en) 2003-01-23
US20040241160A1 (en) 2004-12-02
EP1416960A4 (en) 2006-02-22
WO2003006059A9 (en) 2004-01-15
WO2003006059A1 (en) 2003-01-23
EP1416960A1 (en) 2004-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109071666B (zh) 人脊髓灰质炎病毒受体(pvr)特异性抗体
JP6385277B2 (ja) 癌治療のための抗ceacam1組換え型抗体
JP4864900B2 (ja) 血管内皮成長因子受容体−iに対する抗体
JP6170926B2 (ja) 癌胎児抗原関連細胞接着分子(ceacam)に対する抗体
US7740841B1 (en) Therapeutic method for reducing angiogenesis
AU2009299787B2 (en) Anti CXCR4 antibodies and their use for the treatment of cancer
US9249220B2 (en) Human monoclonal antibody neutralizing vascular endothelial growth factor receptor and use thereof
EP2596026B1 (en) Anti-despr inhibitors as therapeutics for inhibition of pathological angiogenesis and tumor cell invasiveness and for molecular imaging and targeted delivery
JP2005515967A (ja) 乳癌を治療するためのvegfr−1抗体
EP2287194B1 (en) Antibodies binding to EphB4 for inhibiting angiogenesis and tumor growth
JP2009501141A (ja) 転移性骨癌の治療のための受容体アンタゴニスト
CZ20032586A3 (cs) Kombinované metody inhibice nádorového růstu s antagonistou receptoru vaskulárního endotelového růstového faktoru
KR20210136071A (ko) 암을 치료하는데 있어서 증진된 효능을 위한 il-4/il-13 경로 억제제
JP2023553210A (ja) がんの処置のための併用療法
US20130344075A1 (en) Polypeptide compounds for inhibiting angiogenesis and tumor growth
KR20200132915A (ko) 암 면역요법을 위한, 활성화되고 확장된 자연 킬러 세포와 조합된 항-cxcr4 항체
US20030206902A1 (en) Ve-cadherin and vegfr-2 antagonists for therapeutic modulation of angiogenesis
WO2001066063A2 (en) Ve-cadherin and vegfr-2 antagonists for therapeutic modulation of angiogenesis

Legal Events

Date Code Title Description
A524 Written submission of copy of amendment under section 19 (pct)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20050712

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091006