JP2005515247A - アルケンからアルコール、エーテル、及びオレフィンを合成するための統合プロセス - Google Patents

アルケンからアルコール、エーテル、及びオレフィンを合成するための統合プロセス Download PDF

Info

Publication number
JP2005515247A
JP2005515247A JP2003562057A JP2003562057A JP2005515247A JP 2005515247 A JP2005515247 A JP 2005515247A JP 2003562057 A JP2003562057 A JP 2003562057A JP 2003562057 A JP2003562057 A JP 2003562057A JP 2005515247 A JP2005515247 A JP 2005515247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bromine
methane
bromide
metal oxide
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003562057A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4309283B2 (ja
Inventor
ツォウ、シァオ・ピン
ローコビック、イワン・マーク
シェアマン、ジェフェリー・エイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of California
Original Assignee
University of California
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US10/054,004 external-priority patent/US6486368B1/en
Application filed by University of California filed Critical University of California
Publication of JP2005515247A publication Critical patent/JP2005515247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4309283B2 publication Critical patent/JP4309283B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/09Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrolysis
    • C07C29/12Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrolysis of esters of mineral acids
    • C07C29/124Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrolysis of esters of mineral acids of halides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/10Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/27Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/10Process efficiency

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

反応器内でアルカンと臭素を混合して臭化アルキルと臭化水素を生成させることにより、アルカンからアルコール、エーテル、及びオレフィンを製造する。当該臭化アルキル単独で又は臭化アルキルと臭化水素を金属酸化物と接触させ、アルコール及び/又はエーテル、或いはオレフィンと金属臭化物が得られる。当該金属臭化物を酸化して、元の金属酸化物と臭素を得ることができ、これらはいずれも再利用される。

Description

従来は、メタンのハロゲン化を行った後に当該ハロゲン化メチルを加水分解してメタノールを得ることによって、メタンからメタノールへの転化を行っていた。例えば、気体塩素を用いてメタンを塩素化し、塩素化メタン、主として塩化メチル、及びその他の塩化物(すなわち、ジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素)を得ている。或いは、メタンを酸素と塩酸によってオキシ塩素化し、上述の化合物が得られる。このようにして得られた塩素化メタンを気相中で加水分解し、メタノール、ホルムアルデヒド、ギ酸、及び、塩素化の選択性に依存して副生成物である二酸化炭素や塩酸等が得られる。塩酸は、いずれの方法によるメタンのハロゲン化においても生成され又は用いられるが、そこで回収され、共沸蒸留により脱水され、再循環される必要が有る。塩素及び塩酸を用いることによって生じる腐蝕及びその他の問題は、重要である。
Borkowskiらに付与された米国特許第3,172,915号は、メタンをメタノールに転化する方法に関するものである。当該文献には、塩化第二鉄を用いた高温におけるメタンの塩素化によって、クロロメタン類及び塩化水素を得ることが開示されている。当該方法では、220−800℃、より好ましくは250−450℃の範囲の温度、及び長い滞留時間(例えば、1時間以上)が必要とされる。さらに、当該方法は、塩素化物(例えば、塩化メチル、ジクロロメタン、トリクロロメタン、及び四塩化炭素)の混合物の生成によって阻害されるので、それらは、メタノールへの加水分解の前に分離しなければならない。その他、塩化鉄を乾燥させるためのエネルギー、及び、塩酸に固有の腐蝕の問題や取扱いの問題に起因する不利益も生じる。
Millerに付与された米国特許第5,243,098号には、メタンをメタノールに転化する別の方法が開示されている。当該方法では、メタンと塩化第二銅の反応によって塩化メチル及び塩酸が得られる。これらの中間体は、その後、蒸気及び酸化マグネシウムを含有する触媒と反応し、メタノール及び塩化マグネシウムが得られる。副生成物の塩化マグネシウムを空気又は酸素で処理することによって、酸化マグネシウムが再生される。副生成物の塩化第一銅を空気及び塩酸で処理することによって、塩化第二銅が再生される。これらの反応が好ましい速度で行われた場合であっても、固体反応物(すなわち、酸化第二銅及び酸化マグネシウム)の損耗(attrition)が深刻である。所望の粒子サイズの反応物を回収し再生するためには、専用のろ過器及び工程が必要になる。当該文献は、また、代替の反応物として、臭化第二銅とマグネシウムゼオライトを提示している。反応物の損耗、固体の取扱いにおける困難性、及び反応物の再生おいて専用のろ過器と工程が必要なることを考慮すると、Millerの文献に記載の方法は、未だ十分なものではない。同様にMillerに付与された米国特許第5,334,777号には、エタンをエチレングリコールに転化するほぼ同一の方法が開示されている。
Jorge Millerに付与された米国特許第5,998,679号には、アルカン及びアルケンをそれらに対応する低級アルカノール及びジオールに転化する方法が開示されている。当該方法では、金属ハライドの分解温度より低い融点及び高い沸点を有する液体中で当該金属ハライドを分解させることによって、気体ハロゲン(臭素)が生成する。好ましい液体は、約37−280℃に維持された溶融した水和塩化第二鉄である。得られたアルキルハライド又はアルキルジハライドを金属水酸化物(好ましくは、水酸化第二鉄の水溶液)と接触させることにより、金属ハライドが再生され、及び対応する低級アルカノール又はジオールが得られる。当該方法の問題点としては、低いモノハロゲン化選択性、及び水和ハロゲン化第二鉄の腐蝕性(corrosiveness)が挙げられる。また、当該方法が280℃で実施される場合には、コンテインメント(containment)の問題が生じる可能性があり、ハロゲン化第二鉄の水和を維持するために高圧の蒸気が必要となる。さらに、当該方法では大量の水及びHCl又はHBrが生成するが、これらはいずれも、所望のメタノール生成物から大規模に分離するのは困難である。
公開された国際特許出願WO00/07718(発明者は、Giuseppe Bellussi、Carlo Perego、及びLaura Zanibelli)には、金属ハライド/金属酸化物触媒を用いて、メタンと酸素を直接メタノールに転化する方法が開示されている。しかしながら、これは真の意味の触媒には該当しない。なぜなら、当該反応には、メタンとの反応を経て金属ハライドから異なる金属酸化物へのハロゲン化物の転換(これにより、金属ハライドとメタノール下流流れが生成する)を含むからである。最終的に、当該ハロゲン化物は、ろ過され、触媒は活性を失う。
Olahらの文献(George A.Olahら、J.Am.Chem.Soc.、107巻、7097−7105頁、1985年)には、ハロゲン化メチル(CHBr及びCHCl)を経てメタンをメタノールに転化する方法が開示されている。当該ハロゲン化メチルを加水分解することによってメタノールが得られる。当該方法では、CHBr及びCHClは、過剰の蒸気によって触媒上で加水分解され、メタノール、水、及びHCl又はHBrの混合物が得られる。工業規模(1日当り2000トン)において、HCl又はHBr及び水からメタノール(約2モル%)を分離するためには、膨大なエネルギーが必要となり、それによって、多量のHCl又はHBr水溶液の廃棄物が生じる。HCl及びHBr水溶液は、また、非常に腐蝕性でもある。
本発明は、臭素又は臭素含有化合物を中間体として用いて、酸素(又は空気)と反応させることによって、アルカンをアルコール、エーテル、又はオレフィンに転化する方法を包含する。当該方法によれば、メタン、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の種々のアルカン類をそれぞれに対応するアルコール、エーテル、又はオレフィンに転化することができるが、メタンからメタノール及びジメチルエーテルへの転化について例証する。
メタンは、触媒の存在下で臭素と反応して、CHBr及びCHClを生成する。CHBr及びCHClは、金属酸化物と反応して、ジメチルエーテル(DME)、水、及びメタノールの変動的な混合物、及び金属臭化物を生成する。当該金属酸化物と臭素分子は、金属臭化物と空気及び/又は酸素との反応によって再生される。再生された臭素は、再循環されてメタンと反応し、一方、再生された金属酸化物は、更なる臭化メチルとHBrをメタノールとDMEへ転化するために用いられる。これによって、反応サイクルが完成する。
当該方法は、上昇管反応器において容易に実施することができる。まずメタンと蒸気を800℃においてCOとHに転化した後、約70−150気圧においてZn−Cu−Al−O触媒存在下でメタノールに転化する従来の工業的な2工程の方法と比較して、本発明の方法は、おおよそ大気圧において比較的低い温度で実施されるので、安全かつ効率的なメタノール製造方法を提供するものである。
本発明は、大気圧において固体/気体混合物を用いて実施される。当該方法では、ハロゲン化水素は気体状態なので、高温の水溶液に場合ほど腐蝕性ではない。Brとアルカンとの反応は、90%を超える選択性であり、一臭素化アルカンへの高い転化率を得ることができる。主な副生成物である二臭化アルカン(例えば、CHBr)は、別の触媒存在下でアルカンと反応させることにより、一臭化物に戻すことができる。従って、副生成物はほとんど生成しない。
当該方法の実施において、Br原子の大部分は固体に補足され、それにより、反応系の腐蝕性が減少する。更なる利点は、当該方法において、DME及びアルコール(CHOH)は、過剰の水との混合物として生成されないということである。反応条件を制御することによって、ほぼ純粋なDME及び/又はメタノールを直接得ることができ、それゆえ、水からCHOHを分離する必要がない。さらに、本発明の方法では、メタンと酸素が直接接触することはなく、それによって安全性の向上がもたらされる。
添付図面とともに以下の詳細な説明を参照することによって、本発明がより完全な理解されるであろう。
発明の詳細な説明
アルカン(メタン、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等)は、臭化アルキルを生成させ得る任意の金属化合物及びそれらの混合物より成る触媒の存在下で臭素分子と反応する。CH4の場合(当該方法は高級アルケンにも用いることができるのであるが)、本発明の方法によれば、90%を超える選択性で、50%より多いCHをCHBrとHBrに転化することができる。副生成物の大部分は、CHBrと2HBr、及び微量のCHBrとCBrである。これらのCHBr、CHBr、及びCBrは、CHと反応させることにより、触媒を用いてCHBrに再度転換することができる。
図(特に図1)には、臭素を用いてアルカンからアルコール及びエーテルを合成するための方法及び装置10が概略的に図示されており、これには本発明における第1の実施態様の第1例が含まれる。当該方法及び装置10の実施においては、臭素は、適切な供給源からライン12を経て供給され、臭素貯蔵容器14に送られる。例えば、臭素は、臭化物(これは海水から容易に入手可能である)から容易に製造することができる。
周知のとおり、臭素は室温で液体である。貯蔵容器14からの液体臭素は、ライン16を経て臭素気化器18に供給される。ここで、臭素は、液体から気体に変換される。当該気体臭素は、気化器18から、ライン20を経て反応器22に供給される。
適切な供給源からのメタンは、ライン24を経て反応器22に供給される。反応器22の中で、メタンと気体臭素を適切な固体触媒の存在下で混合し、当該反応器の温度を約20℃乃至約600℃に上昇させることにより、メタンと臭素が、臭化メチル(CHBr)と臭化水素(HBr)に転化される。
CHBr、HBr、未反応のメタン、及び副生成物であるCHBr、CHBr、及びCBrは、反応器22から、ライン30を経て凝縮器34に供給される。副生成物のCHBr、CHBr、及びCBrは、液体状態であり、ライン32を経て転化器28に送られて、メタンと反応する。転化器28では、メタンが副生成物のCHBr、CHBr、及びCBrと反応して、CHBrが生成する。新たに生成したCHBrと、未反応のCHBr、CHBr、CBr、及びメタンは、ライン26及びライン30を経て凝縮器34に送られる。
気相のメタン、HBr、及びCHBrは、凝縮器34から、ライン36を経て転化器52に送られる。転化器52では、HBr及びCHBrは金属酸化物と反応して、CHOCH、CHOH、及びHOが生成する。これらは、未反応のメタン及びCHBrと共に、ライン46を経て分離器44に送られる。
分離器44では、ジメチルエーテルとメタノール/水が生成物として分離され、それぞれ、出口40及び48から回収される。当該メタノールは、その後、蒸留によって水から除去される。CHBrは、ライン38及びライン36を経て、転化器52に戻される。分離器44からのメタンは、ライン42及びライン24を経て、臭素化反応器22に戻される。
転化器52では、元来の金属酸化物は、金属臭化物に転化されるため、再生される必要が有る。当該金属臭化物は、転化器52からライン54を経て転化器58に送られ、そこで、供給源74からライン72を経て供給された酸素と反応する。これにより、臭素と金属酸化物が再生される。当該再生された金属酸化物は、ライン56を経て転化器52に戻される。一方、臭素及び未反応の酸素は、ライン60を経て凝縮器62に送られ、その後、分離器68において分離される。液体臭素は貯蔵容器14に送られ、一方、酸素は、送風機66及びライン70を経て転化器58に送られる。
図2には、アルカンからアルコール及びエーテルを合成するための方法及び装置100が示されており、これには本発明における第1の実施態様の第2例が含まれる。メタンと臭素が、加熱ゾーン及び気化器102に供給される。そこで、臭素が液体から気体に転化され、臭素の常圧沸点より高い温度においてメタンと混合される。当該気体混合物は、適切な固体触媒を含む臭素化反応器104に送られる。反応の後、当該混合物は、凝縮器106に送られる。液相には、副生成物のCHBr、CHBr、及びCBrが含まれ、一方、気相には、臭化メチル、HBr、及び未反応のメタンが含まれる。
副生成物であるCHBr、CHBr、及びCBrは、転化器108に送られ、そこで、メタンと反応して臭化メチルが生成する。反応の後、当該混合物は、凝縮器106に送られる。
転化器108における副生成物CHBr、CHBr、及びCBrの臭化メチルへの転化は、H及びBrの4つの中心が直接交換し得るような低障壁経路をもたらす求電子性触媒(例えば、AlBr、SbF等)を用いることによって促進される。当該反応は以下のように表すことができる。
Δ
CH+CBr+AlBr(触媒) → CHBr+CHBr+AlBr
当該反応全体としては等温反応であり、それゆえ、過剰のメタン存在下において、反応混合物から高級臭化物を分別回収し、臭化メチルを除去することによって当該反応を促進することができる。
凝縮器106からの気体混合物は転化器110に送られ、そこで、HBrは金属酸化物と反応して金属臭化物と水を生成する。当該金属臭化物は、再生器120に送られ、金属酸化物に再生される。転化器110からの水、臭化メチル、及びメタンは、分離器112において分離される。メタンは、転化器108及び気化器102へ再循環される。臭化メタンは反応器114に送られる。水は反応器118に送られる。
反応器114において、臭化メチルは金属酸化物と反応して、ジメチルエーテル(DME)及び金属臭化物が生成する。金属臭化物は再生器120に送られる。反応器114からの臭化メチルとDMEの混合物は、分離器116に送られる。臭化メチルは反応器114に再循環され、一方、DMEは生成物として得られ又は反応器118に送られる。反応器118において、DMEは、触媒の存在下で(分離器112からの)水と反応して、メタノールが生成する。
再生器120では、転化器110及び反応器114からの金属臭化物が空気又は酸素と反応することによって、金属酸化物と臭素が再生される。再生の後、金属酸化物は、転化器110及び反応器114に送られ、一方、臭素は気化器102に送られる。空気を用いて金属酸化物の再生のための酸素を供給する場合には、分離器122を経て当該系に窒素を封入することができる。
図3には、分子構造中に3以上の炭素原子を有するアルカンからオレフィンを合成するための方法及び装置200が示されており、これには本発明における第2の実施態様が含まれる。アルカンと臭素が、加熱ゾーン及び気化器102に供給される。そこで、臭素の常圧沸点より高い温度にされ、得られた気体臭素とメタンが混合される。当該気体混合物は、適切な固体触媒を含む臭素化反応器204に送られる。反応の後、当該混合物は、凝縮器206に送られる。重質の多臭素化アルカン(1%未満)は出口208で分離されて、その他の用途、例えば、他の有機合成のための溶媒又は中間体として利用される。一方、一臭化アルカン、HBr、及び未反応のアルカンは、反応器210に送られる。
反応器210において、HBrは金属酸化物と反応して金属臭化物と水を生成する。当該金属臭化物は、再生器220に送られ、金属酸化物に再生される。転化器210からの水、一臭化アルカン、及びアルカンは、分離器212において分離される。未反応のアルカンはは、気化器202へ再循環され、一方、一臭化アルカンは反応器214に送られる。水は、分離器212において、副生成物として一臭化アルカンから容易に分離される。
反応器214において、一臭化アルカンは金属酸化物と反応して、オレフィン及び金属臭化物が生成する。金属臭化物は、金属酸化物へ再生するため再生器220に送られる。反応器214からのオレフィンと未反応の一臭化アルカンとの混合物は、分離器216に送られ、そこで、それらは沸点の大きな違いによって容易に分離される。未反応の一臭化アルカンが存在する場合には、それは反応器114に再循環される。一方で、オレフィンが生成物として得られる。
再生器220では、転化器210及び反応器214からの金属臭化物が空気又は酸素と反応することによって、金属酸化物と臭素が再生される。再生の後、金属酸化物は、反応器210及び反応器214に送られ、一方、臭素は気化器202に送られる。金属酸化物の再生のための酸素源として空気を用いる場合には、分離器222を経て当該系に窒素を封入することができる。
反応1:
触媒の調製
Nb(0.8000g)を0.500mlの96重量%HSOと混合し、その後、当該混合物を100℃で4時間加熱した。温度を6時間で500℃まで上昇させ、500℃を4時間維持した。触媒C1を得た。
ZrO(2.0000g)をHSO(3.000ml、96重量%)と混合し、その後、当該混合物を110℃で4時間加熱した。温度を6時間で500℃まで上昇させ、500℃を4時間維持した。触媒C2を得た。
実験
反応条件:
1.5ml/分のメタン流れ及び0.07ml/時のBr流れにおいて、当該触媒を試験した。反応温度は400℃であった。反応は、微小反応器システムにおいて実施した。6時間後、反応流出液をGC/MSによって分析した。メタンの転化率は24モル%であり、95%がCHBrであった。
反応1における全工程をまとめると以下のように表される。
(1)CH+Br > HBr+CHBr+CHBr+CHBr+CBr
触媒
反応2:
例1
M1の反応
上述の実施例について、当該方法の第二段階を以下のように行った。気体流から生成物CHBr、CHBr、及びCBrを分離した後、CHBrをHBrと共に次の反応器に送った。当該反応器は、M1(ZrO上に50%CuO)を含み、225℃に保たれている。反応気体を10h−1で流すことにより、[CHBr+HBr]からCHOCH及びHOへの、或いはCHOH(又は、CHOH、CHOCH、及びHOの混合物)への転化率は96%が得られ、選択性は94%であった。残りの生成物は、CuBr/ZrO及び6%COであった。所望ならば、触媒を含む第3の反応器において、ジメチルエーテルと水をメタノールに転化することもできる。
例2
Zr溶液の調製
Zr(OCHCHCH(イソプロパノール中に70重量%、112.6ml)を、攪拌下で酢酸(275ml)に溶解させた。10分間攪拌した後、当該溶液を水で希釈し、全量を500mlにした。Zr濃度が0.5Mの溶液を得た。
M2の調製
Cu(NO(0.5M、7.200ml)溶液をBaBr(0.5M、0.800ml)に添加し、透明な溶液を得た。この溶液に、上記のとおり調製したZr溶液(0.5M)を攪拌下で添加した。数秒攪拌した後、ゲルを得た。当該ゲルを110℃で4時間乾燥し、その後、500℃で6時間以内に乾燥し、さらに4時間500℃に維持した。M2を得た。
金属酸化物の混合物を、230℃で、1.0ml/分のCHBr流れにおいて試験した。最初の30分間において、平均CHBr転化率は65%であり、平均ジメチルエーテル選択性は90.5%であった。
M3の調製
Cu(NO(0.5M、40.000ml)溶液を上述のZr溶液(0.5M、30.000ml)に添加した。数秒攪拌した後、ゲルを得た。当該ゲルを110℃で4時間乾燥し、その後、500℃で6時間以内に乾燥し、さらに、500℃で4時間焼成した。M3を得た。
実験
触媒C2(2.000g)を第1反応器(R1)に添加した。トラップに2.000gのM3を添加した。第2反応器(R2)にM3(0.8500g)を添加した。
反応物であるメタンと臭素を、第1反応器に供給した(1.5ml/分のメタン流れ、0.07ml/時のBr流れ)。反応温度は390℃であった。R1における反応(これは、オンライン反応によって8時間以上安定化されている)の後、得られた混合物をトラップに通し、メタンとCHBrの混合物(20モル%のCHBrを含有)を得た。この気体混合物を、220℃の反応器R2に直接供給した。最初の1時間において、平均CHBr転化率は91%であり、平均ジメチルエーテル選択性は75%であった。
反応2における全工程をまとめると以下のように表される。
(2) CHBr+HBr+CuO > CHOH+CuBr
また、反応2についての可能なバリエーションとして、
(2a)2HBr+CuO > HO+CuBr
(2b)2CHBr+CuO > CHOCH+CuBr
が挙げられる。
反応3:
固体CuBr/ZrOを反応器2から反応器3に移し、300℃においてOで処理した。100%の収率及び転化率でBrとCuO/Zrが得られた。当該反応は、1000h−1において行った。
反応3における全工程をまとめると以下のように表される。
(3)CuBr/ZrO+1/2O > Br+CuO/ZrO
全体:
(A)CH+1/2O > CHOH
可能なバリエーションとして、
(B)CH+1/2O > 1/2CHOCH+1/2H
が挙げられる。
本発明の第3の実施態様は、エタンをジエチルエーテル、エタノール、及び酢酸エチルに転化する方法に関するものであり、図1、2、及び3に従って実施することができる。当該方法では、エタンと臭素が反応し、臭化エチル及びHBrが生成する。その後、当該臭化エチルは金属酸化物と反応して、ジエチルエーテル、エタノール、酢酸エチル、及び金属臭化物が生成する。当該金属臭化物は、酸素又は空気と反応し、元の金属酸化物に再生される。当該方法では、臭素と金属酸化物が再使用される。
エタンが低温(400℃)において臭素と容易に反応し、臭化エチル又はジブロモエタンが生成し得ることは周知である。適切な触媒を用いる場合には、エタンの一臭化物又は二臭化物に対する選択性は高くなる。反応はわずかに発熱反応であり、容易に制御することができる。次の反応において、臭化エチルは、60乃至80%の転化率及び80%を超える選択性でジエチルエーテルに転化され、また、約4%の選択性でエタノール、及び約3%の選択性で酢酸エチルに転化される。すなわち、高収率のジエチルエーテル、それと共に副生成物の有用なエタノール及び酢酸エチルが、一工程(single pass)で得られる。当該方法では、酸素とエタンが直接接触することはないので、高水準の安全性が提供される。所望ならば、ジエチルエーテルを水で加水分解することによって、容易にエタノールを得ることもできる。
A.エタンの臭素化反応
エタン(6.0ml/分)と臭素(Br、0.30ml/時間)の混合物を反応器(ガラス管、内径0.38インチ、加熱ゾーンの長さ4インチ)に導入し、330℃に加熱した。流出液をGC/MSで分析した。100%の臭素転化率、及び80%の臭化エチル選択性が得られた。副生成物として、20%の選択性で1,1−ジブロモエタンが得られた。1,1−ジブロモエタンは、触媒(例えば、金属化合物又はそれらの混合物)の存在下においてエタンと反応させることにより、臭化エチルに転化することができる。
また、エタンの臭素化反応は、触媒反応であることもできる。当該触媒は、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、B、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、P、Sb、Bi、S、Cl、Br、F、Sc、Y、Mg、Ca、Sr、Ba、Na、Li、K、O、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Er、Yb、Lu、及びCsの化合物又はそれらの混合物である。好ましくは、当該反応は、約50乃至約600℃の温度範囲において実施される。好ましくは、反応圧力は、約1乃至約200atmである。反応混合物は、0.1乃至100のエタン対臭素の比を有することができる。
B.臭化エチルと金属酸化物との反応
金属酸化物Zr溶液の調製
Zr(OCHCHCH(イソプロパノール中に70重量%、112.6ml)を、攪拌下で酢酸(275ml)に溶解させた。10分間攪拌した後、当該溶液を水で希釈し、全量を500mlにした。Zr濃度が0.5Mの溶液を得た。
M4の調製
Cu(NO(0.5M、64.0ml)溶液を上述のZr溶液(0.5M、64.0ml)に添加した。数秒攪拌した後、ゲルを得た。当該ゲルを110℃で4時間乾燥し、その後、500℃で6時間以内に乾燥し、さらに、500℃で4時間焼成した。金属酸化物CuO/ZrO(M4)を得た。
実験
臭化エチル(0.20ml/時)とヘリウム(4.0ml/分)を、3.0000グラムのM4を充填した反応器に導入し、200℃に加熱した。最初の1時間において、平均臭化エチル転化率は70%であり、平均ジエチルエーテル選択性は84乃至90%であった。エタノール選択性は約4%であり、酢酸エチル選択性は約3%であった。
上記反応において、金属酸化物は、以下の金属:Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、B、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、P、Sb、Bi、S、Cl、Br、F、Sc、Y、Mg、Ca、Sr、Ba、Na、Li、K、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Er、Yb、Lu、及びCsの酸化物又はそれらの混合物であることができる。
当該反応は、約50乃至約600℃の温度範囲において実施することができる。好ましくは、反応圧力は、約1乃至約200atmである。当該反応は、ヘリウムの存在下又は非存在下において実施することができる。金属臭化物は、約50乃至700℃の温度範囲及び約1乃至約300atmの圧力範囲において、酸素又は空気の存在下で金属酸化物M4に転化される。これによって、金属酸化物及び臭素が得られる。
本発明の第4の実施態様は、飽和炭化水素(アルカン)を対応するオレフィンに転化する方法を含む。例えば、エタンからエチレン、プロパンからプロピレン、ブタンからブテン又はブタジエン、イソブタンからイソブテン等に転化することができる。当該方法は、図3に従って実施することができる。
当該方法において、アルカンは、CHBr、CHBr、又はCBrと反応し或いは臭素と反応して、臭素化アルカンとHBrが生成する。その後、当該臭素化アルカンは、金属酸化物と反応して、オレフィンと金属臭化物が生成する。当該金属臭化物は、酸素又は空気と反応して、金属酸化物が再生される。当該反応では、臭素と金属酸化物は再使用される。
従来技術においては、オレフィン類は、炭化水素の熱分解によって製造される。当該熱分解法では、通常は有用な物質に転化するのが困難な飽和炭化水素(例えば、プロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン)も製造されてしまう。例えば、エタンは、800℃を超える温度での熱分解によってエチレンに転化(吸熱反応)することができるが、この工程は大量のエネルギーを消費し、さらには、副生成物として約30%のアセチレン(C)を生成させる。当該アセチレンは、水素化してエチレンに戻す必要があるが、通常、これはエタンにまで過剰に水素化されてしまう。
現在のところ、プロパンをプロピレンに転化する効率的な方法が存在しないため、プロパンは燃料として使用されている。
アルカンを触媒存在下で酸素と反応させることによって、アルカンをオレフィンに酸化することに関する研究が行われてきた。しかしながら、その選択性及び転化率は低い。また、当該反応は、大量の熱を発生させ、触媒や反応器を融解させてしまう場合もある。さらに、これらの方法のほとんどでは、高温・高圧下においてアルカンと酸素が直接接触するため、危険のおそれがある。
アルカンが、低温(400℃)においてCHBr、CHBr、又はCBrと、又は臭素と容易に反応して、アルカンの一臭化物又は二臭化物が生成し得ることは周知である。適切な触媒を用いる場合には、アルカンの一臭化物又は二臭化物に対する選択性を非常に高くすることができる(95%を超えるCHCHBrCH選択性を得ることができる)。反応はわずかに発熱反応であり、容易に制御することができる。次の反応において、ブロモアルカンは、100%の転化率(一工程)及び95%を超える選択性でオレフィンに転化される。すなわち、高収率のオレフィンを一工程で得ることができる。当該方法では、酸素とエタンが直接接触することはないので、操作が安全である。本発明の更なる利点は、副生成物が本質的に除外されていることによって、目的物のであるオレフィンの回収が従来の方法よりも大幅に容易なことである。本発明の更なる利点は、対応するアルキンを生成させることなくオレフィンが生成することであり、従って、部分水素化を行う必要がないことである。
A.アルカンの臭素化反応
プロパンの臭素化反応
プロパン(6.0ml/分)と臭素(Br、0.30ml/時間)の混合物を反応器(ガラス管、内径0.38インチ、加熱ゾーンの長さ4インチ)に導入し、270℃に加熱した。流出液をGC/MSで分析した。100%の臭素転化率で、88.9%の2−ブロモプロパン選択性及び11.1%の1−ブロモプロパンが得られた。
当該反応は、触媒反応であることもできる。当該触媒は、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、B、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、P、Sb、Bi、S、Cl、Br、F、Sc、Y、Mg、Ca、Sr、Ba、Na、Li、K、O、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Er、Yb、Lu、及びCsの化合物又はそれらの混合物である。当該反応は、約−10℃乃至約600℃の温度範囲において実施することができる。反応圧力は、約1乃至約200atmであることができる。反応混合物は、0.1乃至100のプロパン対臭素の比を有することができる。
イソブタンの臭素化反応
イソブタン(6.0ml/分)と臭素(Br、0.30ml/時間)の混合物を反応器(ガラス管、内径0.38インチ、加熱ゾーンの長さ4インチ)に導入し、220℃に加熱した。流出液をGC/MSで分析した。100%の臭素転化率、及び99%の2−ブロモ−2−メチル−プロパン選択性が得られた。
当該反応は、触媒反応であることもできる。当該触媒は、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、B、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、P、Sb、Bi、S、Cl、Br、F、Sc、Y、Mg、Ca、Sr、Ba、Na、Li、K、O、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Er、Yb、Lu、及びCsの化合物又はそれらの混合物である。当該反応は、約−10℃乃至約600℃の温度範囲において実施することができる。反応圧力は、約1乃至約200atmであることができる。反応混合物は、0.1乃至100のイソブタン対臭素の比を有することができる。
B.ブロモアルカンと金属酸化物との反応
金属酸化物Zr溶液の調製
Zr(OCHCHCH(イソプロパノール中に70重量%、112.6ml)を、攪拌下で酢酸(275ml)に溶解させた。10分間攪拌した後、当該溶液を水で希釈し、全量を500mlにした。Zr濃度が0.5Mの溶液を得た。
M5の調製
Cu(NO(0.5M、4.00ml)溶液をCaBr(0.5M、4.00ml)に添加し、透明な溶液を得た。この溶液に、上記のとおり調製したZr溶液(0.5M、8.0ml)を攪拌下で添加した。数秒攪拌した後、ゲルを得た。当該ゲルを110℃で4時間乾燥し、その後、500℃で6時間以内に乾燥し、さらに、500℃で4時間焼成した。M5を得た。
M6の調製
Cu(NO(0.5M、7.20ml)溶液をBaBr(0.5M、0.80ml)に添加し、透明な溶液を得た。この溶液に、上記のとおり調製したZr溶液(0.5M、8.0ml)を攪拌下で添加した。数秒攪拌した後、ゲルを得た。当該ゲルを110℃で4時間乾燥し、その後、500℃で6時間以内に乾燥し、さらに、500℃で4時間焼成した。M6を得た。
M7の調製
Cu(NO(0.5M、8.00ml)溶液を、攪拌下で上述のZr溶液(0.5M、8.0ml)に添加した。数秒攪拌した後、ゲルを得た。当該ゲルを110℃で4時間乾燥し、その後、500℃で6時間以内に乾燥し、さらに、500℃で4時間焼成した。M7を得た。
M5を用いた実験
2−ブロモプロパン(0.25ml/時)と窒素(5.0ml/分)を、0.8701グラムのM5を充填した反応器(ガラス管、内径0.38インチ、加熱ゾーンの長さ4インチ)に導入し、200℃に加熱した。最初の40分間以内に、100%の2−ブロモプロパン転化率、及び95%を超えるプロピレン選択性が得られた。反応が進行するにつれて、CuOがCuBrに転化されるため、2−ブロモプロパン転化率は減少する。当該反応を180℃で行った場合、開始から10分以内に、60%を超える2−ブロモプロパン転化率で99%のプロピレン選択性が得られた。
1−ブロモ−2−メチル−プロパン(0.29ml/時)と窒素(5.0ml/分)を、0.8701グラムのM5を充填した反応器(ガラス管、内径0.38インチ、加熱ゾーンの長さ4インチ)に導入し、220℃に加熱した。最初の1時間以内に、100%の1−ブロモ−2−メチル−プロパン転化率、及び96%を超える2−メチル−プロピレン選択性が得られた。反応が進行してCuOがCuBrに転化されるにつれて、2−ブロモプロパン転化率が減少する。
1−ブロモ−プロパン(0.24ml/時)と窒素(5.0ml/分)を、0.8701グラムのM5を充填した反応器(ガラス管、内径0.38インチ、加熱ゾーンの長さ4インチ)に導入し、220℃に加熱した。最初の20分間以内に、100%の1−ブロモ−プロパン転化率、及び90%のプロピレン選択性が得られた。
2−ブロモ−2−メチル−プロパン(0.31ml/時)と窒素(5.0ml/分)を、0.8701グラムのM5を充填した反応器(ガラス管、内径0.38インチ、加熱ゾーンの長さ4インチ)に導入し、180℃に加熱した。最初の1時間以内に、100%の2−ブロモ−2−メチル−プロパン転化率、及び96%を超える2−メチル−プロピレン選択性が得られた。
M6を用いた実験
1−ブロモプロパンと2−ブロモプロパンの混合物(体積比1:1)(0.25ml/時)と窒素(5.0ml/分)を、0.8980グラムのM6を充填した反応器(ガラス管、内径0.38インチ、加熱ゾーンの長さ4インチ)に導入し、200℃に加熱した。最初の10分間以内に、100%の反応物転化率、及び90%を超えるプロピレン選択性が得られた。
M7を用いた実験
1−ブロモ−2−メチル−プロパンと2−ブロモ−2−メチル−プロパンの混合物(体積比1:1)(0.30ml/時)と窒素(5.0ml/分)を、0.8500グラムのM7を充填した反応器(ガラス管、内径0.38インチ、加熱ゾーンの長さ4インチ)に導入し、220℃に加熱した。最初の40分間以内に、100%の反応物転化率、及び95%を超えるプロピレン選択性が得られた。
上記で用いられる金属酸化物は、以下の金属:Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、B、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、P、Sb、Bi、S、Cl、Br、F、Sc、Y、Mg、Ca、Sr、Ba、Na、Li、K、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Er、Yb、Lu、及びCsの酸化物又はそれらの混合物であることができる。当該反応は、約50乃至約600℃の温度範囲において実施することができる。好ましくは、反応圧力は、約1乃至約200atmである。当該反応は、窒素の存在下又は非存在下において実施することができる。金属臭化物は、約50乃至700℃の温度範囲及び約1乃至約300atmの圧力範囲において、酸素又は空気の存在下で金属酸化物(M5、M6、及びM7)に転化され、これによって、金属酸化物及び臭素を得た。
本発明の方法及び装置は、連続的に又はバッチ式で実施され、アルカンをアルコール、エーテル、及びオレフィンに転化することが理解できるであろう。本発明の方法及び装置は、比較的低い温度及び低い圧力において実施できるので、製造及び使用において経済的である。本発明の方法及び装置において用いられる臭素は、連続的に再循環(再利用)される。当該方法において用いられる金属酸化物は、連続的に再生される。
上記詳細な説明及び添付図面を用いて本発明の好ましい実施態様を説明してきたが、本発明は、本明細書に開示される実施態様に限定されるものではなく、本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変更、修飾、及び置換が可能であることが理解できるであろう。
図1は、アルカンからアルコール及び/又はエーテルを合成するための方法及び装置を示す略図であり、本発明における第1の実施態様の第1例を含むものである。 図2は、アルカンからアルコール及び/又はエーテルを合成するための方法及び装置を示す略図であり、本発明における第1の実施態様の第2例を含むものである。 図3は、アルカンからオレフィンを合成するための方法及び装置を示す略図であり、本発明における第2の実施態様を含むものである。

Claims (12)

  1. メタンをメタノールに転化する方法であって、
    メタンを供給する工程、
    臭素を供給する工程、
    前記メタンを臭素と反応させて、臭化メチル、臭化水素、及び副生成物であるCHBr、CHBr、及びCBrを得る工程、
    求電子性触媒の存在下において、前記副生成物をメタンと反応させて臭化メタンを得る工程、
    前記臭化メチル及び臭化水素を金属酸化物触媒と接触させてメタノール及び金属臭化物を得る工程、
    前記金属臭化物を酸化して元の金属酸化物及び臭素を得る工程、
    前記金属酸化物を再循環する工程、及び
    前記臭素を再循環する工程
    を含む、当該方法。
  2. 前記副生成物をメタンと反応させる工程が、過剰のメタンの存在下において実施される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記求電子性触媒が、AlBr及びSbFよりなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記メタンと臭素を混合する工程が、モル比で約1:10乃至約100:1のメタン対臭素比において実施される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記メタンと臭素を混合する工程が、モル比で約1:1乃至約10:1のメタン対臭素比において実施される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記メタンと臭素を混合する工程が、モル比で約1:1乃至約5:1のメタン対臭素比において実施される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記メタンと臭素を混合する工程が、約20℃乃至約400℃の温度において実施される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記メタンと臭素を混合して臭化メチル及び臭化水素を得る工程と、前記臭化メチル及び臭化水素を金属酸化物と接触させる工程が、連続的に実施される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記メタンと臭素を混合して臭化メチル及び臭化水素を得る工程と、前記臭化メチル及び臭化水素を金属酸化物と接触させる工程が、バッチ反応で実施される、請求項1に記載の方法。
  10. 前記金属臭化物を酸化して元の金属酸化物及び臭素を得る工程、前記金属酸化物を再循環する工程、及び前記臭素を再循環する工程が、連続的に実施される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記金属臭化物を酸化して元の金属酸化物及び臭素を得る工程、前記金属酸化物を再循環する工程、及び前記臭素を再循環する工程が、バッチ反応で実施される、請求項1に記載の方法。
  12. メタンをメタノール及び/又はエーテルへ転化するための装置であって、
    第1反応器;
    メタン及び臭素を前記第1反応器に供給して、臭化メチル、臭化水素、及び副生成物であるCHBr、CHBr、及びCBrを生成させるための手段;
    第2反応器;
    少なくとも前記副生成物及びメタンを、求電子触媒下の反応のための前記第2反応器に供給して、臭化メタンを生成させるための手段;
    固体金属酸化物を含む反応床;
    前記第1及び第2反応器からの臭化メチル及び臭化水素を前記金属酸化物と接触させ、メタノール及び/又はエーテル及び金属臭化物を生成させるための手段;
    前記金属臭化物を酸化して元の金属酸化物及び臭素を得るための手段;
    前記元の金属酸化物及び臭素を再循環させるための手段、
    を含む、当該装置。


JP2003562057A 2002-01-24 2002-07-17 アルケンからアルコール、エーテル、及びオレフィンを合成するための統合プロセス Expired - Fee Related JP4309283B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/054,004 US6486368B1 (en) 2001-06-20 2002-01-24 Integrated process for synthesizing alcohols, ethers, and olefins from alkanes
PCT/US2002/022817 WO2003062172A2 (en) 2002-01-24 2002-07-17 Integrated process for synthesizing alcohols, ethers, and olefins from alkanes

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005515247A true JP2005515247A (ja) 2005-05-26
JP4309283B2 JP4309283B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=27609131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003562057A Expired - Fee Related JP4309283B2 (ja) 2002-01-24 2002-07-17 アルケンからアルコール、エーテル、及びオレフィンを合成するための統合プロセス

Country Status (9)

Country Link
EP (2) EP1474371B1 (ja)
JP (1) JP4309283B2 (ja)
CN (1) CN1271020C (ja)
AU (1) AU2002318266B2 (ja)
CA (2) CA2710351A1 (ja)
MX (1) MXPA04006785A (ja)
RU (1) RU2004125653A (ja)
WO (1) WO2003062172A2 (ja)
ZA (1) ZA200405085B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009512754A (ja) * 2005-10-19 2009-03-26 マラソン オイル カンパニー ガス状アルカンをプロセスオレフィン及び液体炭化水素に転換するプロセス
JP2009525395A (ja) * 2006-02-03 2009-07-09 ジーアールティー,インコーポレイティド 天然ガスを液化炭化水素に転化する連続的な方法
JP2011522899A (ja) * 2008-06-13 2011-08-04 マラソン ジーティーエフ テクノロジー, リミテッド 気体アルカンを液体炭化水素へと変換するためのプロセス
JP2012092134A (ja) * 2003-07-15 2012-05-17 Grt Inc 炭化水素の合成

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7230150B2 (en) 2001-04-18 2007-06-12 Grt, Inc. Zone reactor
US7019182B2 (en) 2001-04-18 2006-03-28 Grt, Inc. Method of hydrocarbon preservation and environmental protection
US6525230B2 (en) 2001-04-18 2003-02-25 Grt, Inc. Zone reactor
US7838708B2 (en) 2001-06-20 2010-11-23 Grt, Inc. Hydrocarbon conversion process improvements
US7161050B2 (en) * 2001-06-20 2007-01-09 Grt, Inc. Method and apparatus for synthesizing olefins, alcohols, ethers, and aldehydes
US20030078456A1 (en) 2001-06-20 2003-04-24 Aysen Yilmaz Integrated process for synthesizing alcohols, ethers, aldehydes, and olefins from alkanes
US20050171393A1 (en) 2003-07-15 2005-08-04 Lorkovic Ivan M. Hydrocarbon synthesis
US7674941B2 (en) 2004-04-16 2010-03-09 Marathon Gtf Technology, Ltd. Processes for converting gaseous alkanes to liquid hydrocarbons
US8642822B2 (en) 2004-04-16 2014-02-04 Marathon Gtf Technology, Ltd. Processes for converting gaseous alkanes to liquid hydrocarbons using microchannel reactor
US20080275284A1 (en) 2004-04-16 2008-11-06 Marathon Oil Company Process for converting gaseous alkanes to liquid hydrocarbons
US7244867B2 (en) 2004-04-16 2007-07-17 Marathon Oil Company Process for converting gaseous alkanes to liquid hydrocarbons
KR101335397B1 (ko) 2006-02-03 2013-12-02 지알티, 인코포레이티드 할로겐으로부터 가벼운 기체를 분리하는 방법
CN101284756A (zh) * 2007-04-13 2008-10-15 微宏科技(湖州)有限公司 碳氢化合物中HBr的净化方法
CA2687589A1 (en) 2007-05-24 2008-12-04 Grt, Inc. Zone reactor incorporating reversible hydrogen halide capture and release
US8282810B2 (en) 2008-06-13 2012-10-09 Marathon Gtf Technology, Ltd. Bromine-based method and system for converting gaseous alkanes to liquid hydrocarbons using electrolysis for bromine recovery
KR101740419B1 (ko) 2008-07-18 2017-05-26 지알티, 인코포레이티드 천연 가스를 액체 탄화수소로 변환시키는 연속 공정
CN101634650B (zh) * 2008-07-23 2012-10-03 汉能科技有限公司 一种甲烷液相氧化制甲醇液相产物的定量测定方法
CN101712593B (zh) * 2008-09-29 2013-06-19 微宏动力系统(湖州)有限公司 一种制备苯酚的方法
US7812201B2 (en) 2008-10-01 2010-10-12 Targa Resources, Inc. Process and catalyst for converting alkanes
US8367884B2 (en) 2010-03-02 2013-02-05 Marathon Gtf Technology, Ltd. Processes and systems for the staged synthesis of alkyl bromides
US8198495B2 (en) 2010-03-02 2012-06-12 Marathon Gtf Technology, Ltd. Processes and systems for the staged synthesis of alkyl bromides
WO2012071292A2 (en) * 2010-11-24 2012-05-31 Shell Oil Company A process for the production of aromatic hydrocarbons
US8802908B2 (en) 2011-10-21 2014-08-12 Marathon Gtf Technology, Ltd. Processes and systems for separate, parallel methane and higher alkanes' bromination
US9193641B2 (en) 2011-12-16 2015-11-24 Gtc Technology Us, Llc Processes and systems for conversion of alkyl bromides to higher molecular weight hydrocarbons in circulating catalyst reactor-regenerator systems
CN104926596B (zh) * 2015-05-15 2017-10-31 南京工业大学 一种微通道反应器连续制备溴甲烷的方法
CN105152834B (zh) * 2015-06-04 2018-05-29 南京工业大学 微通道反应器中连续制备烯烃和芳烃的方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3172915A (en) 1965-03-09 Preparation of oxygenated methane derivatives
US3246043A (en) * 1962-12-12 1966-04-12 Universal Oil Prod Co Preparation of olefinic hydrocarbons
US4523040A (en) * 1981-09-01 1985-06-11 Olah George A Methyl halides and methyl alcohol from methane
US5243098A (en) * 1992-11-04 1993-09-07 Energia Andina Ltd. Conversion of methane to methanol
US5998679A (en) * 1998-05-20 1999-12-07 Jlm Technology, Ltd. Methods for converting lower alkanes and alkanes to alcohols and diols
IT1302003B1 (it) 1998-08-05 2000-07-20 Enitecnologie Spa Procedimento per la trasformazione selettiva di idrocarburi.
US6472572B1 (en) * 2001-06-20 2002-10-29 Grt, Inc. Integrated process for synthesizing alcohols and ethers from alkanes
US6465699B1 (en) * 2001-06-20 2002-10-15 Gri, Inc. Integrated process for synthesizing alcohols, ethers, and olefins from alkanes

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012092134A (ja) * 2003-07-15 2012-05-17 Grt Inc 炭化水素の合成
JP2009512754A (ja) * 2005-10-19 2009-03-26 マラソン オイル カンパニー ガス状アルカンをプロセスオレフィン及び液体炭化水素に転換するプロセス
JP2009525395A (ja) * 2006-02-03 2009-07-09 ジーアールティー,インコーポレイティド 天然ガスを液化炭化水素に転化する連続的な方法
JP2012121906A (ja) * 2006-02-03 2012-06-28 Grt Inc 天然ガスを液化炭化水素に転化する連続的な方法
JP2011522899A (ja) * 2008-06-13 2011-08-04 マラソン ジーティーエフ テクノロジー, リミテッド 気体アルカンを液体炭化水素へと変換するためのプロセス

Also Published As

Publication number Publication date
AU2002318266B2 (en) 2009-06-04
CA2471295A1 (en) 2003-07-31
CN1271020C (zh) 2006-08-23
WO2003062172B1 (en) 2004-04-08
RU2004125653A (ru) 2006-01-20
EP1474371B1 (en) 2011-12-21
CA2710351A1 (en) 2003-07-31
EP1474371A2 (en) 2004-11-10
CN1615285A (zh) 2005-05-11
MXPA04006785A (es) 2005-04-19
EP2277847A2 (en) 2011-01-26
EP2277847A3 (en) 2011-07-27
EP1474371A4 (en) 2006-04-05
CA2471295C (en) 2010-08-10
ZA200405085B (en) 2006-03-29
WO2003062172A3 (en) 2004-03-04
WO2003062172A2 (en) 2003-07-31
JP4309283B2 (ja) 2009-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4309283B2 (ja) アルケンからアルコール、エーテル、及びオレフィンを合成するための統合プロセス
US6465696B1 (en) Integrated process for synthesizing alcohols, ethers, and olefins from alkanes
US6465699B1 (en) Integrated process for synthesizing alcohols, ethers, and olefins from alkanes
US7148390B2 (en) Integrated process for synthesizing alcohols, ethers, aldehydes, and olefins from alkanes
US6486368B1 (en) Integrated process for synthesizing alcohols, ethers, and olefins from alkanes
AU2002318266A1 (en) Integrated process for synthesizing alcohols, ethers, and olefins from alkanes
US7161050B2 (en) Method and apparatus for synthesizing olefins, alcohols, ethers, and aldehydes
US7091391B2 (en) Methane to olefins
WO2006110697A2 (en) Synthesis of hydroxylated hydrocarbons
JPH0892162A (ja) ジフルオロ酢酸フルオリドおよびジフルオロ酢酸エステルの製造方法
JPH11199529A (ja) 1230zaの気相フッ素化

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081209

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees