JP2005515040A - 粘膜圧を正確に測定できる気管内チューブ - Google Patents

粘膜圧を正確に測定できる気管内チューブ Download PDF

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Abstract

開示された気管内チューブ(19)は、シリコーン製のチューブ状部材(19a)を備える。このチューブ状部材は、近位端と、遠位端と、該部材を通って延在し近位端から遠位端に空気を供給する内腔とを有している。チューブ状部材は第1の領域(32)と第2の領域を画成する。第1の領域(32)の少なくとも一部は第1の外径を有している。第2の領域は第2の外径を有する。第1の外径は第2の外径よりも小さい。第1および第2の領域は互いに隣接し、人の患者の気管に挿入されるように構成されている。シリコーン製のカフ(20)を第1領域(32)の少なくとも一部上に延在するように、チューブ状部材に取り付ける。シリコーンカフをカフが気管内で膨張された際に、気管内壁に周接触する前に圧力プラトーに達するように取り付け、カフが気管内壁に加える圧力を正確に読みとれるようにする。

Description

本発明は気管内チューブに関するものであり、より詳細には気管内チューブのシールカフ(seal cuff)が気管壁に与える圧力を正確に測定することの可能な気管内チューブに関する。
図1Aは従来技術の気管内チューブ(ETT)1を示す図である。図1Bは図1Aの線1B−1BにおけるETT1の拡大断面図である。ETT1は近位端4と遠位端6との間に延在する半剛性の中空チューブ1aを有している。チューブ1aはポリ塩化ビニル(PVC)製である。ETT1はまた、遠位端付近に装着された膨張可能なバルーン、即ちカフ2を有している。バルーン2は位置8および10において中空チューブ1aに対してシールされており、バルーン内に気密空間を形成する。ETT1は、中央空気路内腔1bを更に有し、該中央空気路内腔1bは中空チューブ1aの近位端4から遠位端6まで延在する。中空チューブ1aは更に、中空チューブの1aの管壁内に延在する小さな膨張用内腔12を画成している。この膨張用内腔12はその遠位端付近のバルーン2の内部空間において開口18を有している。中空チューブ1aの近位端付近の位置5において、膨張用内腔12は膨張用ライン即ちチューブ14に接続されている。膨張用ライン14の近位端に接続されたエアシリンジ16あるいはその他の好適な空気供給源により、バルーン2の膨張・収縮を制御する。図1Aはバルーン2が膨張した状態を示している。
使用に際しては、ETT1の遠位端6を意識のない患者の口から、患者の自然気道を通して、遠位端6が患者の気管に到達するまで挿入する。このとき近位端4は患者の体外にある。遠位端6を患者に挿入する際には、バルーン2は収縮した状態である。遠位端6が気管内に配置された後に、バルーン2の外壁が気管の内粘膜被覆との間でシールを形成するまでバルーン2を膨張させる(例えばシリンジ16により)。このようにシールが形成されたなら、ETT1の近位端4に接続した換気装置を用いて、患者に対する間欠陽圧換気(IPPV)を行う。IPPV中に換気装置によってETT1の近位端4に供給される医療用ガスは、空気路内腔1bを通って患者の肺に効率よく強制的に送り込まれる。しかしバルーン2と気管の内被覆との間でシールが確保されていないと、遠位端6から押し出されたガスは患者の肺に送り込まれずに、気管の内被覆とバルーン2の隙間から逃げて患者の口から出てしまう。
バルーン2は多くの場合、たとえばPVCのような比較的弾性の低い材料で作られている。そのように弾性のないバルーンは、膨張された状態で気管の径に正確にフィットすることがほとんどない。例えば患者の気管がバルーンの膨張時サイズよりも小さい場合、バルーンと気管内壁との境界でしわが寄ってしまい、シールが不完全になる。この場合、例えばETTを長い間挿入している間に、このしわ即ち微小リークにより流体その他の物質が膨張されたカフと気管の内被覆との間を通り抜けて肺に入ってしまう可能性がある。他方で、膨張されたバルーンが気管径に対して小さすぎる場合、バルーンと気管の内被覆との間が全くシールされなくなる。そこで、実際上は、気管径がほとんどの場合正確にわからないということもあり、予想される最大の気管径よりも更に大きなバルーンを常に選択している。このように、弾性のないカフ素材を用いた場合の微小なリークは防ぐことができない。
ヤング等(Yang et al.)による英国特許GB2324735に記載されているように、このような塑性ETTカフを用いた場合、更なる問題がある。患者の体内でカフを膨張させた場合、カフ内の圧力、即ち「カフ内圧(intra-cuff pressure)」は以下の要因と相関的である、
1.伸張に対するカフ素材の抵抗、または
2.カフ膨張に対する気管壁の抵抗、または
3.上記2つの要因の組み合わせ。
カフ内圧は、例えば膨張用ライン14に接続した圧力ゲージによって簡単に測定することができる。しかしカフ内圧の測定は容易でも、上記3つの要因のそれぞれが、その圧力にどの程度寄与しているかを知ることは容易ではない。臨床的には、傷つきやすい気管壁内被覆にカフ外壁が過度の圧力を加えないようにすることが極めて重要である。説明を簡単にするために、ここでは膨張したカフの外壁が気管の内被覆に与える圧力を「粘膜圧」と呼ぶことにする。粘膜圧が高すぎる場合、気管が拡張され、かつ/または、血液循環が気管内で遮断されてしまい、これによって組織が壊死してしまうおそれがある。一般的に粘膜圧は30水柱センチメートル以下に保たれなければならない。臨床家がカフ内圧についてのフィードバックを得られない場合、カフが膨張しすぎて過度の粘膜圧が生じさせてしまうおそれがある。また、カフ内圧がわかったとしても、たいていの場合粘膜圧は未知のままである。
この問題を解決するためヤング等の英国特許GB2324735はラテックスやシリコーンのような、より弾性をもった材料のカフを用いることを提案している。ラテックスやシリコーンのような弾性材料の重要な特徴は、それらの材料のシートを伸張した場合、ある点を超えるとさらなる伸張に対する抵抗がなくなることである。ラテックスやシリコーンなどの弾性材料で作られたバルーン即ちカフを膨張させると、カフ内圧は、膨張するカフの体積の増加につれて、はじめは増加する。しかし膨張を続けるとついには伸張に対して抵抗を示さなくなるポイントに到達する。このポイント以降カフの膨張を続けると、カフは膨張するが、それに伴うカフ内圧の上昇は起こらない。言い換えると、このような弾性カフを膨張させた場合、当初はカフ内圧が増加するが、その後プラトー(安定状態)に達してしまい、そこからさらに膨張させると、カフ内圧は圧力プラトーを越えずに、カフの体積が増加していく。
図2Aはラテックスまたはシリコーン製の或る弾性カフの膨張特性をグラフで示している。カフに導入されるガスの体積がゼロから値Cまで増加するとき、カフ内圧はゼロから値Aまで増加する。しかしひとたびカフ内圧Aが達成されると、更に膨張を続けても、膨れたカフの体積は少なくとも値Dまで増加するが、カフ内圧は上昇しない。従って、レベルAは圧力プラトーとなる。膨張を続けて値Dを越えて更にバルーンの体積を増やすと、いずれまたカフ内圧が上昇し最後にはバルーンが破裂するかもしれない。しかし体積が値Cと値Dの間の範囲にあるときは圧力プラトーAを越えることはない。
英国特許GB2324735においてヤング等はカフが気管壁に周接触する程大きく膨らむ前に(即ち、カフと気管の内被覆とが気管の全周に渡って接触するほど大きく膨らむ前に)圧力プラトーに到達するようにETTのカフを構成することを教えている。カフの圧力プラトーは一定であるとわかっているので、バルーンが膨張してその周囲にわたって気管壁に接触する前に圧力プラトーに達した場合、それ以後バルーンと気管の接触によって生ずるカフ内圧の増加(即ち圧力プラトーを越えるカフ内部の圧力増加)はバルーンと気管の接触により生じたもの(即ちバルーンの更なる膨張に抵抗する気管によって生じたもの)ということになる。従って、粘膜圧は減算によって正確に求めることができる(即ち、これら条件下では、粘膜圧はそのときのカフ内圧と圧力プラトーとの差に等しい)。粘膜圧を求めるあるいはモニタすることにより、障害を引き起こす可能性のある粘膜圧を防止することができる。
図2Bは或るラテックス製カフにおける粘膜圧の測定をグラフとして示す図である。図2Bは膨張されたカフの体積が大きくなって気管と周接触する前に、膨張されたカフが圧力プラトーに到達する場合を示す。体積値Tにおいて周接触に達しており、その後のカフ内圧の増加はカフの更なる膨張に抵抗する気管の内被覆によるものであると考えられる。ひとたび周接触に達した後、カフを更に膨張させると、カフ内圧が値Aから値Bまでほぼ直線の圧力−体積曲線xに沿って増加する。曲線xから圧力プラトーの値Aを減算して得られた圧力−体積曲線wは粘膜圧を表す。カフと気管内被覆とのあいだの周接触に達するまでは粘膜圧はゼロであることに注目すべきである。
なお、図2Bにおける体積軸は膨張するカフの直径で表してもよい。以上に説明した粘膜圧測定方法を確実に利用するためには、カフが以下の特性を有しなければならない。即ち、体積Cに対応する膨張したカフの直径は、予想される最小の気管径よりも小さくなければならない(これにより、膨張したカフが気管の内被覆と周接触する前にカフが圧力プラトーに確実に達することになる)。また、体積Dに対応する膨張したカフの直径は予想される最大の気管径よりも大きくなければならない(これにより、カフの際限のない膨張によってカフ内圧が圧力プラトーを越える前に、膨張したカフが確実に周接触に達することになる)。また、体積Dに対応する膨張したカフの直径は予想される最大の気管径よりも十分に大きくなければならない。これは予想される最大の気管径に対して、体積Dに達する前にカフがシールを形成する(例えば30水柱センチメートルの粘膜圧で)ようにするためである。
人の気管内径は比較的小さいので(例えば成人で約1.5〜約2.5センチメートル)、はじめに圧力プラトーに達したときの直径が予想される最小の気管径よりも確実に小さくなるようにETTカフを作製することは概して難しい。しかしラテックスはカフの材料としての使用につながるいくつかの利点を有している。たとえば、圧力プラトーに達したときのラテックスカフの直径を小さくし、それによってカフと気管内被覆との周接触に至る前に圧力プラトーに確実に達するようにするための一方法として、英国特許GB2324735においてヤング等が教示しているように、ラテックスカフを長手方向に予備伸張すればよい、ということがある。また、ラテックスは従来のより非弾性的な材料に比べて気管に対するシール性に優れることがわかっている。これはカフ材料において、異物がカフシールを通過して肺に入ることを許容するような長手方向のしわができないからである。
しかし多くの人がラテックス材料に対するアレルギー反応を経験しているため、医療環境および医療機器におけるラテックスの使用の調査が強化されてきている。患者が人工呼吸器を使用し免疫的に無防備な状態にある可能性がある場合、潜在的なアレルギー反応はより複雑なものとなりうる。更にまた、ラテックス材料は他の医療材料に比して劣化が早い傾向がある。従って、ラテックスと同様の特性を有しながらアレルギーの可能性や限られた保存寿命といった問題のない、別の材料を見出すことは有意義である。
ETT用のカフに適した材料としてシリコーンが提案されている。しかしラテックスとは異なり、シリコーンはPVCなどの他のプラスチック材料に対する接着性がよくない。少なくともこの理由により、従来技術においてPVCチューブとシリコーンバルーンで作られたETTは用いられてこなかった。
一つの解決方法として、カフとチューブの両方をシリコーンから作ることが考えられる。しかし、これには従来技術によっては解決できないいくつかの欠点がある。即ち一例として、シリコーンはたとえばPVCよりも堅さに劣るのでシリコーン製の気管内チューブは他の材料で作られたチューブよりも管壁を厚くする必要がある。一般にチューブの内径はチューブの所望の空気流特性によって決められるので、壁厚が厚くなると必然的に外径が大きくなってしまうという欠点がある。チューブの外径が大きくなるほど、チューブに取り付けたカフが気管壁と周接触する前に圧力プラトーに達するようにすることがむずかしくなる。また、壁厚の小さいシリコーンチューブを用いると、カフに隣接する位置またはカフそのものの位置においてチューブが潰れてしまう。いずれの場合にもチューブが潰れると、患者が換気装置からの医療ガスを受け取れなくなる可能性がある。
従って、ラテックスの利点(例えば、粘膜圧測定ができる点とシール性に優れる点)を有しながら、ラテックスの欠点(例えば、アレルギーの可能性と限られた保存寿命)のないカフを備えたETTが必要とされている。
これらおよびその他の目的は改良されたETTによって達成される。一つの実施形態において、ETTはシリコーン製のチューブ状部材と、遠位端付近においてチューブ状部材に取り付けられる膨張可能なシリコーン製カフ即ちバルーンとを有している。膨張させると、シリコーン製カフは、ETTの使用対象である一般的人間の気管の最小のものの内被覆と周接触する大きさになる前に圧力プラトーに達する。たとえば、成人用サイズの場合、カフは直径が1.5センチメートルより小さい段階で圧力プラトーに達する。チューブ状部材は第1の領域と隣接する第2の領域とを画成してよい。この第1の領域は径を小さくした部分であり、第1の領域の少なくとも一部の外径は第2の領域の外径よりも小さい。カフは第1の領域のすくなくとも一部上に延在するようにチューブ状部材に取り付けられてもよい。カフは第1の領域の全体と、第2の領域の一部上に延在してもよい。
カフを形成する素材をチューブ状部材への取り付け前に予備伸張してもよい。例えば、カフは弾性材料のチューブで形成することができ、これは固有の自然静止状態の非伸張直径を有している(即ち非伸張直径とはカフが伸張されていない状態における直径である)。カフはその非伸張直径がチューブ状部材のカフを取り付ける部分の直径よりも小さくなるように構成し、カフをチューブ状部材に取り付けた際、完全な収縮状態でもカフが周方向に伸張されているようにしてよい。
他の態様においては、カフ素材のショア硬度(A)はおよそ10としてよい。また、チューブ上部材を螺旋状ワイヤ即ち補強部材によって補強してもよい。チューブ状部材の第1の領域に、即ち径を小さくした領域にテクスチュア(肌理)を有する外表面を設けてもよい。このテクスチュアを有する外表面は、外表面に刻んだ螺旋状あるいは直線上の複数の溝の形態とすることができる。
本発明はETTの他にも、気管開口(首の前面に切り開けられた、気管に開口する穴)を介して患者の気道に挿入される気管カニューレ(気管切開チューブ)にも適用することができる。気管カニューレの長さはETTより実質的に短いが、同じくカフと気管との間をシールする必要性が存在する。また、本発明はETTの遠位端側が2つのチューブに分岐していてそれぞれが一方の肺に向けられる双内腔式気管内チューブに適用してもよい。
他の態様においては、シリコーンの代わりにPVCのようなプラスチック材料でチューブ状部材を構成してもよい。この実施形態においては、プラスチック製のチューブ状部材もカフを配置する径を小さくした領域を画成するようにしてよい。カフをチューブ状部材に固定するために収縮包装(シュリンクラップ)環をカフの一端または両端に用いてもよい。収縮包装材を径の小さい領域に配置することにより、カフが膨張したときに収縮包装材が力を受けてカフの端部からスライドして脱落してしまう可能性が減少する。このように収縮包装材がスライドして脱落してしまうことがないのは、収縮包装材がチューブ状部材の径の大きい部分に突き当たって、当該部分が収縮包装材を定位置に保持しようとするからである。更にまた、カフが膨張される圧力が比較的小さいので、収縮包装材によるカフのチューブ状部材に対する保持が確実なものとなる。
これらおよびその他の本発明の特徴は、添付図面と共に本発明の詳細な説明を読むことによって明らかになる。
図3Aは本発明の構成を有するETT19を示している。ETT19は中空チューブ即ちチューブ状部材19aと、チューブ19aの遠位端付近に取り付けられたカフ即ちバルーン20とを有している。また、ETT19において、中空チューブ19aとカフ20は共にシリコーン製である。中空チューブ19aの作製に用いるシリコーンのデュロメータ(硬度)はショア硬度(A)80程度としてよい。中空チューブ19a用のシリコーンに適した供給元は、ミシガン州ミッドランドのDow CorningまたはドイツのWacker Siliconeである。チューブ19aの長さは、成人用でおよそ30−40cmとしてよい。
上に述べたように、シリコーンはラテックスのようなアレルギー作用がなく、またラテックスより長い保存寿命を有するので、シリコーンカフ20は有利である。またシリコーンどうしの接着方法は当業界でよく知られているので、シリコーンチューブ19aを使用することによりカフ20のチューブ19aへの取り付けが容易となる。また以下に述べるように、中空チューブ19aとカフ20の寸法は、IPPVに際して患者の肺に十分な空気を良好に供給できるように、かつカフが気管内被覆と周接触する前に圧力プラトーに確実に達するように調整する。従って、ETT19は粘膜圧の測定を容易にし、かつ過度の粘膜圧を防止するのに役立つ。また、シリコーンカフ20を用いることにより、気管との間のシールが改善され、非弾性カフにおけるようなしわや微小リークが防止できる。
ETT19において、カフ20は径を小さくした領域である領域32において中空チューブ19aに取り付けられる。即ち、領域32においてはチューブ19aの外径はチューブ19aのその他の部位と比較して小さくなされている。図3Bは小径部の領域32を示す拡大図である。この図に示されるように、領域32の外径OD1は中空チューブ19aのその他の部分の外径OD2よりも小さくされている。これに対し、中空チューブ19aの内径ID(即ち空気路内腔の直径)は中空チューブ19aの近位端から遠位端までほぼ一定である。外径に差異があることにより、中空チューブ19aの領域32における壁厚T1は中空チューブ19aの他の部分の壁厚T2よりも小さくなる。中空チューブ19aの壁厚T2の領域(即ち外径を小さくした領域32以外の領域)の壁内に、膨張用内腔30が画成されている。
図示されているように、カフ20は領域32の最も端の位置24および26においてチューブ19aに取り付けられている(位置24および26は領域32とチューブの領域32以外の領域との接続点である)。一般的には成人用サイズのETTにおいて、取り付け位置24,26の間の距離はおよそ3乃至4センチメートルである。また、比較的短い剛体の延長チューブ36が内腔30内部からカフ取り付け部24を通ってカフ20の内部空間へと延びている。かくして、膨張用内腔30の近位端(中空チューブ19aの近位端付近)に接続されたシリンジなどの空気供給源によって、カフ20の膨張・収縮を制御することができる。
中空チューブ19aはシリコーンでできているので、チューブ壁の厚さT2は、チューブをより剛性の高いPVCなどで作った場合に要求される壁厚よりも大きくしてある。従って、所定の内径IDに対して、中空チューブ19aの外径OD2はPVCで作った中空チューブに必要とされる外径よりも大きくなる。中空チューブ19aの外径OD2が大きくなると、チューブ19aに取り付けたカフが気管内被覆と周接触する前に圧力プラトーに確実に達するようにするのがより難しくなる。しかし、シリコーンを用いてチューブ19aを作製することに伴う外径の増大を補うために、チューブ19aに径を小さくした領域32を設けている。カフ20を径を小さくした領域32に取り付けることにより、気管内被覆と周接触する前のカフ膨張量が増大し、これにより、周接触の前にカフ20が確実に圧力プラトーに到達することが容易になる。
成人用サイズのETTの一実施例において、チューブ19aの内径IDは約7ミリメートル、壁厚T2は約1.625ミリメートル、領域32における壁厚T1は約1.0ミリメートル、領域32におけるチューブ19aの外径OD1は約9ミリメートル、チューブ19aの大部分の外径OD2は約10.25ミリメートルである。カフ20の圧力プラトーはおよそ30乃至35水柱センチメートルであり、カフの直径が予想される最小の成人気管径よりも小さいときに(即ち約1.5センチメートル以下のときに)この圧力プラトーに達する。
成人用サイズのETTの別の実施例では、チューブ19aの内径IDは約8ミリメートル、壁厚T2は約1.625ミリメートル、領域32における壁厚T1は約1.125ミリメートル、領域32におけるチューブ19aの外径OD1は約10.25ミリメートル、チューブ19aの大部分の外径OD2は約11.25ミリメートルである。カフ20の圧力プラトーは同じくおよそ30乃至35水柱センチメートルであり、カフの直径が予想される最小の成人気管径よりも小さいときに(例えば約1.5センチメートル以下のときに)この圧力プラトーに達する。
上に述べたように、膨張用内腔30は中空チューブ19aの管壁内の壁厚がT2の領域(即ち直径を小さくした領域32以外の領域)に画成されている。中空チューブ19aの壁内に膨張用内腔が設けられていることがこのETT19の特徴の一つであり、これによりチューブの最小壁厚が制限される。都合の良いことに、内腔30は径を小さくした領域32を越えて延在してはおらず、例えばチューブ19aの近位端付近から径を小さくした領域32まで延在する。比較的短い剛体の中空チューブ36が内腔30に挿入され、バルーン取り付け位置24を通って延在し内腔30とカフ20の内部との間を流体連通させている。
径を小さくした領域32の壁厚T1が薄すぎると、カフ20のカフ内圧(これは領域32の外壁に周方向に加わって、事実上領域32を内側に押しつぶす)によって径を小さくした領域32が潰れる場合がありうる。中空チューブ19aのいずれかの部分がこのように潰れることは、ETTが提供する空気路内腔を閉塞して十分な肺換気を妨げる場合があるので、当然好ましくない。こうした潰れを防止する一つの方法は、ショア硬度(A)がおよそ10程度のデュロメータを有するシリコーンを用いてカフ20を作製することである。このような硬度のシリコーンカフを用いることにより、30乃至35水柱センチメートル程の低圧力で圧力プラトーに達するようにできる。この圧力では気管粘膜に障害を与えず、また通常の操作条件ではチューブの潰れを生じさせることもない。
図4は中空チューブ19aの潰れ、特に径を小さくした領域32の潰れを防止する別の方法を説明する図である。図4は本発明の構成によるETT19の別の実施形態における領域32の拡大断面図であり、カフ20が収縮した状態を示している。図4に示す実施形態においては、螺旋状の補強ワイヤ即ち強化要素42が中空チューブの壁内に組み込まれている。補強ワイヤ42は中空チューブに径方向の強度を与え、カフ20が膨張された際にチューブ19aが潰れないよう、チューブの潰れ強度を高める。補強ワイヤ42は好ましくは中空チューブ19aの内面付近に設置する。このような位置に補強ワイヤを設けることにより、補強ワイヤ42と空気供給内腔30の両方を同じチューブ19a内に設けることができる。補強ワイヤ42は中空チューブ19aの全長にわたって延在させてもよく、あるいは径の小さい領域32の付近のみに設けてもよい。
補強ワイヤ42を含むようなチューブ19aを作製するには多くの方法がある。例えば、径を小さくしたチューブ(即ち、チューブ19aの所望の内径に等しい内径IDと領域32の外径OD1よりも小さい外径を有するチューブ)を押し出し成型し、その後補強ワイヤを該チューブの外側表面に設置してもよい。そして、第2のチューブをこの径の小さいチューブと補強ワイヤの上に取り付け、あるいは押し出し成型し、この第2の外側チューブを加熱して径の小さいチューブと接合し、単一のチューブ19aを作製してもよい。径の小さい領域32は、その後チューブの外側表面の一部から素材を削り取ることによって形成することができる。例えば、チューブ19aを旋盤に設置し、チューブの外側表面の一部から素材を削り取ることで、領域32を形成することができる。このような製造技法はチューブに補強ワイヤが組み込まれているか否かに関わらず、領域32の形成に用いることができる。
再び図3Bを参照すると、チューブ19aは、膨張用内腔30が当初チューブ19aの近位端からチューブ19aの遠位端近くの位置30dまで延在するように作製してもよい。旋盤その他の切削装置を用いてチューブ19aの一部を素材を削り取って径の小さい領域32を形成し、その際、チューブの外側部分から内腔30が露出するくらい素材を削り取れば、自ずと膨張用内腔30と領域32とが接続される。その後、剛体のチューブ36を用いて、上に述べたように膨張用チューブ30とカフ20の内部空間とを結合すればよい。
図5は、本発明の構成によるETT19の他の実施形態における、径の小さい領域32の拡大断面図であり、カフ20が収縮した状態を示している。図からわかるように、チューブ19aの径の小さい領域32の外表面は特徴的なテクスチュア(肌理)50、すなわち粗表面を有している。テクスチュア50によって、カフ20のチューブ19aへの固着の可能性を好適に引き下げることができる。一般にカフ20のいずれかの部分(カフがチューブ19aに結合されている場所24,26以外の)がチューブ外表面19aに固着すると、たいていの場合カフの膨張が不均一となるので好ましくない。カフ20の膨張が不均一であると、気管との間での最適なシールが得られないことが多いので好ましくない。
好適な一実施形態において、テクスチュア50はねじ切りされた表面の形態であり(例えばねじのねじ山の如き)、チューブ19aの外表面に切り込まれた1つ以上の螺旋状の溝を有する。一実施形態では、溝の幅は0.5ミリメートル、深さは0.2ミリメートルである。溝は例えば高速旋盤を用いて切削加工することができる。テクスチュア50を螺旋状溝とすることの一つの利点は、これにより内腔30から導入された空気が迅速かつ均等にカフ内部表面全体に拡散され、カフ20が均一に膨張されることである。しかしながら、螺旋状溝以外のテクスチュア50も同様に用いることができる。例えば、テクスチュア50を螺旋溝ではなく長手溝としてもよいし、またランダムなあるいは疑似的にランダムな粗表面としてもよい。
図6は本発明の構成によるETT19の更に別の実施形態における径の小さい領域32の拡大図であり、カフ20が収縮した状態を示している。先に説明した実施形態ではカフ20をチューブ19aに取り付けた位置24,26は径の小さい領域32内にあった(即ち、位置24,26はチューブ19aの外径がOD1である箇所にあった)。しかし図6に示すように、位置24,26は領域32の外にあってもよい(即ち位置24,26はチューブ19aの外径がOD2の箇所にあってもよい)。本実施形態では、半剛性のチューブ延長部36(例えば図3Bに示すもの)はなくてもよい。図6に示す実施形態は、例えばカフ20に用いる素材が以下により詳細に説明するように予備伸張されている場合に用いてもよい。
径の小さい領域32および場合によってはチューブ19aの領域32に隣接する部分を設計調整しチューブ19aがなめらかな表面を持つようにして、ETT19の挿入時および抜去時に患者の自然気道への刺激を最小にすることが望ましい。例えば、図6に示す実施形態では、ETT19の外径は位置24,26でわずかに増加し、それがなければなめらかなチューブ19aの外側表面を乱して「段差」が形成されている。この段差を排除するためには、チューブ19aの外側表面の小部分を位置24,26において除去して、カフ20が取り付けられた際にETT19の外側表面がなめらかになり位置24,26で表面段差を持たないようにすることが望ましいだろう。同様に、図3B、4および6に示された実施形態では、領域32に隣接するチューブ19aの外側表面にテーパを付けて、段差ではなくなめらかに変化する外径とすることが望ましいだろう。
以上に述べたように、領域32を設けることにより、カフ20が膨張する量を増加させ、カフ20が気管の内被覆に周接触する前に圧力プラトーに達しやすくなる。従って径の小さい領域32を設けることは粘膜圧の測定に役立ち、そして更に過度の粘膜圧を防止するのに役立つ。これは、シリコーンカフによって発生した粘膜圧は図2Bに関連して上記に説明した過程によって測定することができるからである。カフ20が気管の内被覆と周接触する前に圧力プラトーに達する可能性を高める別の方法は、カフ20をチューブ19aに取り付ける前に予備伸張し、カフが完全に収縮しているときでも伸張された状態(即ち自然状態の寸法よりも大きく)となるようにすることである。このような伸張即ち予備伸張により、カフが圧力プラトーに達するのに必要な追加の伸張量が減少する。カフに与えるべき予備伸張量には限度がある。カフが予備伸張されすぎると、カフが安全に適正な直径まで膨張することができなくなる。更に、適切な直径までカフが膨張できるようにカフの素材を追加で増やしたとすると、カフをチューブに取り付ける取り付け位置間の距離が大きくなりすぎてしまうだろう。現在のところ、望ましいカフの伸張割合は50乃至100パーセントであると考えられている。ここで、直線長さ3センチメートルのカフが6センチメートルまで伸張されたときは、得られた伸張は100パーセントになる。伸張は明らかに望ましいものではあるが、過度の伸張はカフの保存寿命を短くする場合がある。従って当業者であれば、最適な伸張量の選定にあたって保存寿命を考慮することを理解するであろう。
カフの最終的な取り付けに先立ってカフを伸張する一方法において、カフ(弾性材料の管状ピース)を非伸張状態でチューブ19aに取り付け、それから膨張させてもよい。そして、膨張したカフをチューブ19aに沿って軸方向に引っ張り、カフの一部をそれ自身の内側に折り曲げて、カフの一部が「二重に」なるようにする。そしてカフの二重にした部分をチューブに取り付ける。このようにして、カフは伸張された状態でチューブ19aに取り付けられる。これにより、カフが気管内被覆に周接触する前にカフが圧力プラトーに達する可能性が高められる。また、予備伸張により、カフがチューブに固着するおそれが少なくなる。
図7A〜7Cはこのカフ20の予備伸張方法を簡単に示している。図7Aに示すように、カフ素材20を最初にチューブ19aに取り付けて膨張させる。この時点でカフの左端は位置26でチューブに接着し、右端は位置21でチューブ19aに接着する。つぎに図7Bに示すように、長手方向右側にカフを引っ張り、カフ素材を伸張する。このカフ素材を右方向に引っ張って伸張する工程は、例えば手作業にて行ってもよい。図7Bに示すようにカフを右方向に引っ張ることにより、取り付け位置21よりも右側にあるカフ素材全体が「二重」になされる。その後、図7Cに示すように、カフをチューブ19aに向けて内側に絞り、カフ素材の右端が位置24においてチューブ19aに接触するようにする。そして、カフ素材の右端を位置24においてチューブ19aに接着する。この結果、全体としてカフ素材は位置24と位置26との間で、実質的に長手方向に予備伸張される。図示を簡略化するために、図7A〜7Cでは径の小さい領域32は図示していないが、ここに図示した工程は領域32内に配置されたカフ20を形成する場合に実行することができることも明らかである。
以上図7A〜7Cを参照して説明した方法により、カフ20をチューブ19aに取り付ける前にカフ素材が長手方向に伸張される。長手方向に伸張する代わりに、カフ20をチューブ19aに取り付ける前にカフ素材を周方向に伸張してもよい。図8Aおよび8Bはそうした周方向の予備伸張を示している。図8Aは本発明の構成によるETTのチューブ19aの横断面図であり、図3Aの線9−9の方向に略沿っている。図8Aにおいて、19aで示す円は中空チューブ19a主要部の外周部(その外径はOD2)、32で示す破線の円はチューブ19aの径の小さい領域32の外周部(その外径はOD1)、直径がIDで示されている32の内部の円は中空チューブ19aの近位端から遠位端に延在する内部の内腔、即ち空気路をそれぞれ示している。図8Bにおいて、20で示す円はカフ20を形成するために用いられる弾性材料のチューブを、図8Aの断面と略同じ方向から見た断面で示している。図示の便宜上、図8Aでは膨張用内腔30は図示していない。図に示されているように、カフ素材が自然状態(伸張されていない状態)にあるとき、その直径は領域32の直径より小さい。従って、カフ素材をチューブ19a上に設置し領域32に位置させると、カフ素材が周方向に都合良く伸張される。カフ素材を周方向、長手方向の両方に予備伸張してもよいことは明らかである。
図8Aはチューブ19a内に同軸に位置する空気路(直径ID)を示している。しかし、チューブ19a内に偏心で空気路を設けるのが有利である。図9はそのように中心をずらして配置された空気路内腔を示している。中心をずらしていることにより、チューブ19aを厚みの大きな部分に沿って容易に曲げることができる。偏心にすることにより、ETT19を適所に配置した際に気管に加わる圧力を低減することができる。図8Aと同様に、図示の便宜上図9においては膨張用内腔30は図示していない。
前に述べたように、チューブ19aは好適にはシリコーンで作られる。しかし他の物質も、同様に用いることができる。特に、シリコーンよりも堅いPVCのような物質でチューブ19aを作るのは好適である。PVCのようなより堅い物質を用いることにより、領域32以外のチューブ19aの外径OD1を、シリコーンチューブの場合と比較して小さくすることができる。一つの実施形態では、PVC製のチューブ19aにおいて、チューブのカフを取り付ける長さ部分の外径を10%小さくすることによって、径を小さくした領域32を形成する。
前に述べたように、シリコーンカフ20をPVCチューブ19aに接着するのは、シリコーンカフをシリコーンチューブに接着するより難しい。しかし、収縮包装(シュリンクラップ)材料を用いてシリコンカフ20をPVCチューブ19aに取り付けてもよい。収縮包装材を、例えば管状あるいは環状のリング形状とし、2つの素材上で収縮させカフ20とチューブ19aとを保持してもよい。収縮包装材を用いてカフ20をチューブ19aに対して保持した場合、カフを膨張させると、カフ20は長手方向に動くあるいはスライドする傾向がある。例えば、図3Bを参照すると、位置24において膨張に際してカフ20は左側(ETT19の近位端側)に動くあるいはスライドする傾向がある。位置24,26を径の小さい領域32に配置することの一つの利点は、このような動きあるいはスライドが起こると、収縮包装材がチューブ19aの厚さの大きい部分(即ち壁厚がT2の部分)に突き当たり、これにより収縮包装材が定位置に保持されることである。また、収縮包装材によって厚みが増すので、領域32とチューブ19aのその他の部分との継ぎ目の段差、即ち凹凸を最小にするあるいはなくすために用いることもできる。従って、位置24,26が領域32の両端部にあり、位置24、26がチューブ19aの厚みの厚い部分に隣接しているとよい。しかし、図6に示されるように、位置24,26を領域32の外に置くのも好適であり得る。また、位置24,26の一方を領域32内に配置し、他方を領域32の外に配置することもできる。
更に、収縮包装材の使用とは別の方法として、カフ20の中空チューブ19aへの取り付けには、レーザー溶接、熱溶接、接着剤などを用いてもよい。しかしシリコーンカフをPVCチューブに取り付けるには収縮包装材の使用が好適であり、また、シリコーンカフをシリコーンチューブに取り付けるには溶接などの他の方法が好適である。
以上の説明は請求の範囲に定義される装置の代表的例を示すためになされたものである。請求の範囲に記載された発明の範囲を逸脱することなしに、以上に開示された装置を変更することができる。以上のすべての説明および図に示されているもののすべては、限定的にではなく例示的なものとして解釈されるべきである。例えば、ETTについて詳しく説明してきたが、本発明は気管カニューレ(気管切開チューブ)にも同様に適用することができることは明らかである。そのようなものとして、本発明の医療装置に用いられる中空チューブあるいはチューブ状部材は、その全長にわたって均一な断面を持つ完全な管である必要はない。チューブ状部材はあらかじめ設けられた曲げ即ち角度を有していてもよい(気管カニューレにおいてそうであるように)。また、チューブ状部材の外径は径の小さい領域内または該領域外において一定である必要はない。しかし、径の小さい領域の少なくとも一部の外径は、チューブ状部材の径の小さい領域に隣接する部分の外径よりも概ね小さくする。またいくつかの異なる方法および構造を個々に説明してきたが(例えばテクスチュアを付けた表面、補強部材、予備伸張など)、これらは単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいことは明らかである。例えば、本発明の構成のETTは補強ワイヤおよびテクスチュアを付けた外表面を有する径の小さい領域および予備伸張したカフを有していてもよい。
(A)は従来技術のETTを示す図であり、(B)は(A)の線1B−1BにそったETTの拡大断面図である。 従来技術における圧力−体積の線図である。 本発明の構成によるETTを示す図である。 本発明の構成によるETTの径の小さい領域を示す拡大側断面図である。 本発明の構成によるETTの別の実施形態における補強されたチューブを有する径の小さい領域を示す側断面図である。 本発明の構成によるETTのまた別の実施形態におけるテクスチュアを付けた外表面を有する径の小さい領域の側断面図である。 本発明の構成によるETTのまた別の実施形態における径の小さい領域の側断面図であって、この形態ではカフは径の小さい領域外でチューブに取り付けられている。 カフをETTに取り付ける際にカフ素材を長手方向に予備伸張する本発明の方法を示す図である。 (A)は本発明の構成によるETTの一実施形態の側断面図であり、概ね図3Aの線9−9の方向に沿った図である。(B)は(A)に示すチューブ用のカフを形成するのに用いる弾性材料のチューブを示す横断面図であり、弾性材料はカフを形成する際に周方向に伸張される。 本発明の構成による中心をずらした空気路内腔を有するETTの別の実施形態を示す側断面図であり、図3Bの線9−9に沿った図である。

Claims (23)

  1. A.チューブ状部材(19a)であって、近位端と、遠位端と、近位端から遠位端まで該部材を貫通して延在する内腔とを有し、第1の領域(32)と第2の領域とを画成し、第1の領域の少なくとも一部は第1の外径(OD1)を有し、第2の領域は第2の外径(OD2)を有し、第1の外径は第2の外径より小さく、第1の領域は第2の領域に隣接し、第1および第2の領域は人の患者の気管に挿入するように構成されているチューブ状部材(19a)と、
    B.該チューブ状部材に取り付けられ(24,26)、第1の領域の少なくとも一部上に延在する膨張可能なカフ(20)と、
    を備えた医療装置(19)。
  2. 膨張可能なカフはシリコーンからなることを特徴とする請求項1記載の医療装置。
  3. カフの硬度はショア硬度(A)でおよそ10であることを特徴とする請求項1または2記載の医療装置。
  4. カフの伸張されていない状態での直径は第1の外径よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の医療装置。
  5. カフを膨張させた際に、カフの直径が約1.5cmよりも小さいときにカフが圧力プラトーに達することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の医療装置。
  6. チューブ状部材はシリコーンからなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の医療装置。
  7. チューブ状部材はポリ塩化ビニルからなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の医療装置。
  8. 第1の領域はテクスチュアを付けた外表面(50)を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載の医療装置。
  9. テクスチュアを付けた表面は1つ以上の螺旋状の溝を有することを特徴とする請求項8記載の医療装置。
  10. テクスチュアを付けた表面は1つ以上の溝を有することを特徴とする請求項8記載の医療装置。
  11. 内腔の中心はチューブ状部材の中心からずれていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項記載の医療装置。
  12. 内腔はチューブ状部材内で偏心で配置されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項記載の医療装置。
  13. チューブ状部材の壁は膨張用内腔を画成し、該膨張用内腔(30)は膨張可能なカフの内部と流体連通していることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項記載の医療装置。
  14. 膨張用内腔から膨張可能なカフの内部に延在する延長チューブ(36)を更に備える請求項13記載の医療装置。
  15. チューブ状部材の少なくとも一部に沿って延在する螺旋状の補強部材(42)を更に備える請求項1乃至14のいずれか一項記載の医療装置。
  16. カフは第1の領域の全体にわたって延在することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項記載の医療装置。
  17. カフは第1の領域の全体および第2の領域の少なくとも一部にわたって延在することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項記載の医療装置。
  18. 医療装置を作成する方法であって、
    A.請求項1記載のチューブ状部材を準備することと、
    B.ほぼチューブ状の形状をなす弾性素材であって、その周囲は伸張されていない状態でチューブ状部材の第1の領域の周囲よりも小さいような弾性素材を準備することと、
    C.弾性素材の周囲が第1の領域の周囲より大きくなるまで弾性素材を伸張することと、
    D.チューブ状部材の少なくとも一部を伸張された弾性素材の中に入れることと、
    E.弾性素材を部分的にチューブ状部材に対してシールし、弾性素材が少なくとも第1領域の一部を包囲する膨張可能なカフを画成するようになし、その際、該カフの収縮した状態での周囲は伸張されていない弾性素材の周囲よりも大きくなっていること、
    からなる医療装置を作成する方法。
  19. チューブ状部材を準備する工程はチューブ状部材から材料を取り除いて第1の領域を形成することを含むことを特徴とする請求項18記載の方法。
  20. 第1の領域にテクスチュアを付けた表面を設けることを更に含む請求項18または19記載の方法。
  21. 第1の領域に1つ以上の螺旋状溝からなるテクスチュアを付けた表面を設けることを更に含む請求項18乃至20のいずれか一項記載の方法。
  22. 第1の領域に1つ以上の溝からなるテクスチュアを付けた表面を設けることを更に含む請求項18乃至21のいずれか一項記載の方法。
  23. チューブ状部材に螺旋状補強部材を設けることを更に含む請求項18乃至22のいずれか一項記載の方法。
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