JP2005514378A - 高眼圧症の治療方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、プロスタグランジンE2受容体のEPサブタイプの強力な選択的作動剤と、患者の緑内障または眼の眼圧上昇に関係したその他の症状におけるその作動剤の使用またはその製剤に関する。また本発明は、哺乳動物種、特にヒトの眼に神経保護作用をもたらすためのそのような化合物の使用にも関する。

Description

緑内障は、眼圧が高すぎるために正常に眼が機能しにくくなる、眼の変性疾患である。その結果、視神経乳頭に損傷が生じ、視覚機能が不可逆的に失われる可能性がある。治療しないと、緑内障は最終的に失明に至る可能性がある。高眼圧症、すなわち視神経乳頭の損傷または特徴的な緑内障性視野欠損のない眼圧が高い状態は、多くの眼科医により、緑内障発症の最も初期にすぎないと現在考えられている。
緑内障の治療に以前から使用されている薬物の多くは、満足のいくものではないことが判明した。緑内障の初期の治療方法ではピロカルピンを使用したが、この薬物を、有用ではあるが第1選択薬としては満足のいくものではないものにする望ましくない局所的な作用を引き起こす。より最近では、多くのβアドレナリン作動性拮抗薬が眼圧を低下させるのに有効であることに、臨床医が注目している。これらの薬剤の多くはこの目的に有効であるが、この治療が有効ではないか、または不十分である患者も一部存在する。これらの薬剤の多くは、用量を増やすことによってより明らかになる膜安定化作用などのその他の特徴も有し、したがって慢性的に眼に使用することが許容不可能であり、心臓血管作用を引き起こす可能性もある。
炭酸脱水酵素阻害剤と呼ばれる薬剤は、酵素である炭酸脱水酵素を阻害することによって、眼房水の形成を減少させる。そのような炭酸脱水酵素阻害剤は、現在、全身的および局所的な経路によって高眼圧の治療に使用されているが、これらの薬剤を使用する現行療法、特に全身経路を使用する療法は、依然として望ましくない作用がないわけではない。局所的に有効な炭酸脱水酵素阻害剤は、米国特許第4,386,098号、第4,416,890号、第4,426,388号、第4,668,697号、第4,863,922号、第4,797,413号、第5,378,703号、第5,240,923号、および第5,153,192号に開示されている。
プロスタグランジンおよびプロスタグランジン誘導体は、眼圧を低下させることも知られている。プロスタグランジンには、A、B、C、D、E、F、G、I、およびJ系列を含めたいくつかのタイプがある(EP0561073A1)。Bitoの米国特許第4,883,819号は、眼圧を低下させる際のPGA、PGB、およびPGCの使用および合成について記述している。Goh他の米国特許第4,824,857号は、PGDと、C−10が窒素で置換されたものを含めたその誘導体の、眼圧を低下させる際の使用および合成について記述している。Ueno他の米国特許第5,001,153号は、眼圧を低下させるための、13,14−ジヒドロ−15−ケトプロスタグランジンおよびプロスタグランジン誘導体の使用および合成について記述している。米国特許第4,599,353号は、眼圧を低下させるため、プロスタグランジンおよびプロスタグランジン阻害剤を含めたエイコサノイドおよびエイコサノイド誘導体を使用することについて記述している。WO 00/38667、WO 99/32441、WO 99/02165、WO 00/38663、WO 01/46140、EP 0855389、JP 2000−1472、米国特許第6,043,275号、およびWO 00/38690も参照されたい。
プロスタグランジンおよびプロスタグランジン誘導体は、ブドウ膜強膜流出の増加によって眼圧を低下させることが知られている。これは、プロスタグランジンのF型とA型の両方に言えることである。本発明は特に、ブドウ膜強膜流出経路と、E系列プロスタグランジン(PGE)がIOP低下を促進させることができるその他のメカニズムとを介して、IOPを低下させる化合物に関心がある。EP受容体活性化とIOP低下作用との間の関係は十分に理解されていないが、EP受容体の4つのサブタイプが認められている(EP、EP、EP、およびEP;J.Lipid Mediators Cell Signaling、Vol.14、第83〜87頁(1996))。J.Ocular Pharmacology、Vol.4、1、第13〜18頁(1988);J.Ocular Pharmacology and Therapeutics、Vol.11、3、第447〜454頁(1995);J.Lipid Mediators、Vol.6、第545〜553頁(1993);米国特許第5,698,598号、および第5,462,968号、およびInvestigative Ophthalmology and Visual Science、Vol.31、12、第2560〜2567頁(1990)も参照されたい。本発明で特に関心があるのは、EPサブタイプ受容体の作動剤である化合物である。
眼圧を低下させるのにプロスタグランジンまたはその誘導体を使用することの問題点とは、これらの化合物がしばしば眼圧の初期増加を誘発し、眼の色素沈着の色が変化して眼の周囲の一部の組織が増殖する可能性があることである。
以上のように、緑内障および高眼圧を治療するためのいくつかの現行療法があるが、これらの薬剤の効能および副作用プロフィルは理想的ではない。したがって、副作用がほとんどなくまたは全くない、新しく効果的な療法が、依然として求められている。
本発明は、緑内障と、患者の目の高眼圧に関連したその他の状態とを治療する際に、プロスタグランジンE2受容体のEPサブタイプの強力な選択的作動剤を使用することに関する。本発明は、そのような化合物を、哺乳動物種の目に神経保護作用をもたらすためにかつ/または哺乳類、特にヒトのドライアイを治療するために使用することにも関する。より詳細には本発明は、構造式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfを有する化合物、
Figure 2005514378
あるいは薬学的に許容されるその塩、シクロデキストリン包接体、鏡像異性体、ジアステレオマー、またはこれらの混合物を使用して、緑内障および/または高眼圧症(眼圧上昇)を治療することに関し、上式で、
はCOOR、CONHR、またはテトラゾル−5−イルを表し;
およびRはそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、またはC1〜3アルキルであり;
は水素、α−チエニル、フェニル、またはフェノキシを表し、ただし前記フェニルおよびフェノキシが、クロロ、フルオロ、フェニル、メトキシ、トリフルオロメチル、またはC1〜3アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換されたものであり;
- - − は単結合または二重結合を表し;
nは0〜3であり;
は水素、C1〜5アルキル、フェニル、またはp−ビフェニルを表し;
はCORまたはSOを表し;
はフェニルまたはC1〜5アルキルを表し;
はC3〜6シクロアルキルまたはC1〜6アルキルを表し、ただし前記シクロアルキルおよびアルキル基は、1個または2個のC1〜6アルキル基で場合によって置換されたものであり;
1bはヒドロキシ、C1〜6アルキルオキシ、またはNR6b7bを表し、ただしR6bおよびR7bはそれぞれ独立に水素またはC1〜6アルキルであり;
2bは水素またはヒドロキシを表し;
3bは単結合またはC1〜6アルキレンを表し;
4bは、
(i)C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、フェニル、またはシクロアルキルであって、前記アルキル、アルケニル、アルキニルが、フェニル、シクロアルキル、OH、C1〜6アルキルオキシ、またはハロゲンで場合によって置換されたもの;
(ii)フェニルオキシまたはC3〜7シクロアルキルオキシ;
(iii)フリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシ;
(iv)フェニル、フェニルオキシ、C3〜7シクロアルキル、またはC3〜7シクロアルキルオキシであって、前記フェニル、フェニルオキシ、シクロアルキル、およびシクロアルキルオキシ基が、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換され、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの;または
(v)C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ(akyloxy)、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C2〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、ヒドロキシまたはハロゲンの1〜3個の基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、およびチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたフリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシであって、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、およびヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの
を表し;
5bは水素またはC1〜6アルキルを表し;
1cはヒドロキシ、C1〜6アルキルオキシ、またはNR6c7cを表し、ただしR6cおよびR7cがそれぞれ独立に水素またはC1〜6アルキルであるものであり;
2cは水素またはヒドロキシを表し;
3cは単結合またはC1〜6アルキレンを表し;
4cは、
(i)C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、フェニル、またはシクロアルキルであって、前記アルキル、アルケニル、アルキニルが、フェニル、シクロアルキル、OH、C1〜6アルキルオキシ、またはハロゲンで場合によって置換されたもの;
(ii)フェニルオキシまたはC3〜7シクロアルキルオキシ;
(iii)フリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシ;
(iv)フェニル、フェニルオキシ、C3〜7シクロアルキル、またはC3〜7シクロアルキルオキシであって、前記フェニル、フェニルオキシ、シクロアルキル、およびシクロアルキルオキシ基が、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換され、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの;または
(v)C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C2〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、ヒドロキシまたはハロゲンの1〜3個の基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、およびチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたフリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシであって、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、およびヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの
を表し;
5cは水素、ヒドロキシ、またはC1〜6アルキルを表し;
1dはヒドロキシ、C1〜6アルキルオキシ、またはNR6d7dを表し、ただしR6dおよびR7dがそれぞれ独立に水素またはC1〜6アルキルであるものであり;
2dは水素またはヒドロキシを表し;
3dは単結合またはC1〜6アルキレンを表し;
4dは、
(i)C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、フェニル、またはシクロアルキルであって、前記アルキル、アルケニル、アルキニルが、フェニル、シクロアルキル、OH、C1〜6アルキルオキシ、またはハロゲンで場合によって置換されたもの;
(ii)フェニルオキシまたはC3〜7シクロアルキルオキシ;
(iii)フリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシ;
(iv)フェニル、フェニルオキシ、C3〜7シクロアルキル、またはC3〜7シクロアルキルオキシであって、前記フェニル、フェニルオキシ、シクロアルキル、およびシクロアルキルオキシ基が、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換され、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの;または
(v)C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C2〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、ヒドロキシまたはハロゲンの1〜3個の基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、およびチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたフリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシであって、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、およびヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの
を表し;
5dは水素、ヒドロキシ、またはC1〜6アルキルを表し;
1eはカルボキシル、(C〜C)アルコキシカルボニル、またはテトラゾリルを表し;
2eは−Arまたは−Ar−V−Arを表し、ただしVが結合、−O−、−OCH−、または−CHO−であるものであり;
Xは−CH−またはOを表し;
Zは−(CH−、チエニル、チアゾリル、またはフェニルを表し;
Arは、酸素、イオウ、および窒素から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を場合によって有する部分飽和、完全飽和、または完全不飽和の5〜8員環、あるいは、独立に部分飽和、完全飽和、または完全不飽和の5または6員環からなる2個の縮合した2環式の環であって、独立に見ると窒素、イオウ、および酸素から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を場合によって有するものであり、前記部分または完全飽和環あるいは2環式の環が、炭素上で置換された1個または2個のオキソ基あるいはイオウ上で置換された1個または2個のオキソ基を場合によって有するものを表し;
ArおよびArはそれぞれ独立に、酸素、イオウ、および窒素から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を場合によって有する部分飽和、完全飽和、または完全不飽和の5〜8員環であって、前記部分または完全飽和環が、炭素上で置換された1個または2個のオキソ基あるいはイオウ上で置換された1個または2個のオキソ基を場合によって有するものを表し;
前記Ar部分は、炭素または窒素上で、あるいは当該部分が単環式の場合には1個の環上で、あるいは当該部分が2環式の場合には一方または両方の環上で、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルカノイル、ホルミル、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルカノイル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルカノイルアミノ、(C〜C)アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシスルホニル、アミノカルボニルアミノ、あるいはモノ−N−、ジ−N,N−、ジ−N,N’−、またはトリ−N,N,N’−(C〜C)アルキル置換アミノカボニルアミノ、スルホンアミド、(C〜C)アルキルスルホンアミド、アミノ、モノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ、カルバモイル、モノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルカルバモイル、シアノ、チオール、(C〜C)アルキルチオ、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、およびモノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノスルフィニルからそれぞれ独立に選択される、環1個当たり最大3個の置換基で場合によって置換され、Arの定義での前記アルキルおよびアルコキシ置換基が、最大3個のフルオロで炭素上で場合によって置換されているものであり;
前記ArおよびAr部分は独立に、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルカノイル、ホルミル、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルカノイル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルカノイルアミノ、(C〜C)アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシスルホニル、アミノカルボニルアミノ、あるいはモノ−N−、ジ−N,N−、ジ−N,N’−、またはトリ−N,N,N’−(C〜C)アルキル置換アミノカボニルアミノ、スルホンアミド、(C〜C)アルキルスルホンアミド、アミノ、モノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ、カルバモイル、モノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルカルバモイル、シアノ、チオール、(C〜C)アルキルチオ、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、およびモノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノスルフィニルからそれぞれ独立に選択される最大3個の置換基で、炭素または窒素上で場合によって置換され、ArおよびArの定義における前記アルキルおよびアルコキシ置換基は、最大3個のフルオロで炭素上で場合によって置換されているものである。
本発明のこの態様およびその他の態様は、本発明を全体的に調べることによって理解されよう。
本発明は、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfのEP作動剤および薬学的に許容される担体を含有する組成物を好ましくは局所的にまたは眼房内で投与することによって、眼圧の上昇を低下させるか、または緑内障を治療するための方法を対象とする。
式Iaの本発明の実施形態は、nが3でありその他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
式Iaの本発明の実施形態は、RおよびRがそれぞれ独立に水素またはヒドロキシでありその他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
式Iaの本発明の実施形態は、RがCOOHでありその他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
式Iaの本発明の実施形態は、Rがテトラゾル−5−イルでありその他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
式Iaの本発明の別の実施形態は、Rがテトラゾル−5−イルであり、Rがフェニルであり、その他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
式Iaの本発明の実施形態は、RがCHでありその他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
式Ibの本発明の実施形態は、R1bがヒドロキシでありその他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
式Ibの本発明の別の実施形態は、R3bが単結合でありその他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
式Ibの本発明のさらに別の実施形態は、R1bがC1〜6アルキルオキシでありその他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
式Ibの本発明のさらに別の実施形態は、R1bがNR6b7bであり、ただしR6bおよびR7bが独立で水素またはC1〜6アルキルであるもの、かつその他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
式Ibの本発明の別の実施形態は、R3bが単結合であり、R4bがC1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、フェニル、C3〜7シクロアルキル、またはC2〜8アルキニルであり、前記アルキル、アルケニル、およびアルキニルがC1〜6アルキルオキシまたはハロゲンで場合によって置換されたものである場合に実現される。
式Ibの本発明の別の実施形態は、R4bがC1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、またはC2〜8アルキニルであり、前記アルキル、アルケニル、およびアルキニルがC1〜6アルキルオキシまたはハロゲンで場合によって置換されたものである場合に実現される。
式Ibの本発明の別の実施形態は、R4bがフェニルオキシまたはC3〜7シクロアルキルオキシである場合に実現される。
式Icの本発明の実施形態は、R1cがC1〜6アルキルオキシである場合に実現される。
式Icの本発明の別の実施形態は、R2cが水素である場合に実現される。
式Icの本発明の別の実施形態は、R5cがヒドロキシである場合に実現される。
式Icの本発明の別の実施形態は、R4cが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換されたフェニルであり、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたものである場合に実現される。
式Idの本発明の実施形態は、R1dがC1〜6ヒドロキシである場合に実現される。
式Idの本発明の別の実施形態は、R2dが水素である場合に実現される。
式Idの本発明の別の実施形態は、R5dがヒドロキシである場合に実現される。
式Idの本発明の別の実施形態は、R4dが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換されたフェニルであり、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたものである場合に実現される。
式Ieの本発明の実施形態は、Xが−CH−であり、Zが−(CH−、および下記の式であり、
Figure 2005514378
2eがArである場合に実現される。
本発明では、緑内障と、患者の眼の眼圧上昇に関係したその他の症状を治療するのに有用な、プロスタグランジンE2受容体のEPサブタイプの強力な選択的作動剤も具体化される。また本発明は、そのような化合物を、哺乳動物種の目に神経保護作用をもたらしかつ/または哺乳類、特にヒトのドライアイを治療するために使用することにも関する。より詳細には、本発明は、構造式IaまたはIbを有する化合物を使用した緑内障および/または高眼圧症(眼圧上昇)の治療に関し、
Figure 2005514378
上式で、RはCOOR、CONHR、またはテトラゾル−5−イルを表し;
およびRはそれぞれ独立に水素またはヒドロキシを表し;
はα−チエニル、フェニル、またはフェノキシを表し、ただし前記フェニルおよびフェノキシは、クロロ、フルオロ、フェニル、メトキシ、トリフルオロメチル、またはC1〜3アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換されたものであり;
- - − は単結合または二重結合を表し;
nは0〜3であり;
は水素、C1〜5アルキル、フェニル、またはp−ビフェニルを表し;
はCORまたはSOを表し;
はフェニルまたはC1〜5アルキルを表し;
はCHを表し;
1bはヒドロキシ、C1〜6アルキルオキシ、またはNR6b7bを表し、ただしR6bおよびR7bはそれぞれ独立に水素またはC1〜6アルキルであり;
2bは水素またはヒドロキシを表し;
3bは単結合またはC1〜6アルキレンを表し;
4bは、
(i)C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、フェニル、またはシクロアルキルであって、前記アルキル、アルケニル、アルキニルが、フェニル、シクロアルキル、OH、C1〜6アルキルオキシ、またはハロゲンで場合によって置換されたもの;
(ii)フェニルオキシまたはC3〜7シクロアルキルオキシ;
(iii)フリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシ;
(iv)フェニル、フェニルオキシ、C3〜7シクロアルキル、またはC3〜7シクロアルキルオキシであって、前記フェニル、フェニルオキシ、シクロアルキル、およびシクロアルキルオキシ基が、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換され、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの;または
(v)C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C2〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、ヒドロキシまたはハロゲンの1〜3個の基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、およびチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたフリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシであって、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、およびヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの
を表し;
5bは水素またはC1〜6アルキルを表す。
本発明の好ましい化合物は、
7−(2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸;
7−(2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸;
7−(2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3R−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸;
7−(2S−[3R−ヒドロキシ−4−フェニル−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸;
7−(2R−[3S−ヒドロキシ−4−フェニル−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸;
5S−(4−(3−クロロ−フェニル)−3R−ヒドロキシ−ブチル)−1−(6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル−ピロリジン−2−オン;
5S−(3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル)−1−(6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル−ピロリジン−2−オン;
5S−(3R−ヒドロキシ−4−フェニル−ブチル)−1−[(6−(1H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル−ピロリジン−2−オン;
5R−(3S−ヒドロキシ−4−フェニル−ブト−1−エニル)−1−[(6−(1H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル−ピロリジン−2−オン;
7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−メチル−4−フェニルペント−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸;
7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸;
7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(3−メトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(5−メトキシメチルチオフェン−2−イル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−フェニルオキシ−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(4−メチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(4−クロロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(3−チエニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(2−ナフチル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(5−フタラニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(4−メトキシフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(4−メトキシ−3−クロロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(3−トリフルオロメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−フェニル−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−17−フェニル−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16α−メチル−16−フェニル−3,7−ジチア−20−ノルプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−シクロヘキシル−3,7−ジチア−17,18,19,20−テトラノルプロスト−13E−エン酸;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−19,20−メタノ−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−シクロペンチル]−3,7−ジチア−17,18,19,20−テトラノルプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−15−シクロヘキシル−3,7−ジチア−16,17,18,19,20−ペンタノルプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
(11α,13E,15α)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−メトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸、あるいはそのメチル、n−プロピル、i−プロピル、またはn−ブチルエステル;
(11α,13E,15α)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−エトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸、あるいはそのメチルまたはエチルエステル;
(11α,13E,15α)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−n−プロピルオキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸、あるいはそのメチルまたはt−ブチルエステル;
(11α,15α)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−メトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスタン酸またはそのメチルエステル;
(11α,15α,13E)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−メチル−16−(3−メトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸またはそのメチルエステル;
(15α,13E)−9−オキソ−15−ジヒドロキシ−16−(3−メトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸またはそのメチルエステル;
(11α,13E,15α)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸またはそのメチルエステル;または
(11α,15α,13E)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸またはそのメチルエステルである。
また本発明は、緑内障、および患者の目の眼圧上昇に関係したその他の症状の治療において、プロスタグランジンE2受容体のEPサブタイプの強力な選択的作動剤として有用な、新規な化合物にも関する。好ましい化合物は、
7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸;
7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸;
7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−メチル−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸、あるいは薬学的に許容されるその塩またはエステル;および
3S−(3−ヒドロキシ−4−フェニルブチル)−2R−[6−(1H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]シクロペンタノンである。
他に特に指示しない限り以下に定義する用語を使用して、本発明を、本明細書に詳細に記述する。
「アルキル」という用語は、他に特に指示しない限り、1〜10個の炭素原子を含有する、1価のアルカン(炭化水素)から誘導された基を指す。これは直鎖状でも分枝状でもよい。好ましいアルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、およびt−ブチルが含まれる。アルキル基がアルキル基で置換されたという場合、これは「分枝状アルキル基」と同義に使用される。
シクロアルキルは、炭素原子間の二重結合が交互にならずまたは共鳴しない、3〜15の炭素原子を含有するアルキル種である。これは、融合している1〜4個の環を含有してよい。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルが含まれる。
アルコキシは、アルキル基が本明細書で述べたように場合によって置換されている、アルキル基C〜Cアルキル−O−を指す。アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、およびその異性基が含まれる。
アルケニルは、二重結合を有するアルキル基を指し、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、およびその異性基が含まれる。
アルキニルは、三重結合を有するアルキル基を指し、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、およびその異性基が含まれる。
ハロゲン(ハロ)は、塩素、フッ素、ヨウ素、または臭素を指す。
本明細書で使用する「作動剤」という用語は、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfのEPサブタイプ化合物がEP受容体と相互に作用することにより、天然の作動剤PGEに比べて最大の、または超最大の、または最大下の効果が得られることを意味する。GoodmanおよびGilman、The Pharmacological Basis of Therapeutics、第9版、1996、第2章を参照されたい。
また本発明は、高眼圧症または緑内障を治療する必要のある患者に対し、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfの化合物の1つを単独で、あるいはチモロールやベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、レボブノロールなどのβアドレナリン作動性遮断剤;ピロカルプリンなどの副交感神経作用剤;エピネフリンやイオピジン、ブリモニジン、クロニジン、パラ−アミノクロニジンなどの交感神経様作動剤;ドルゾラミドやアセタゾラミド、メタゾラミド、ブリンゾラミドなどの炭酸脱水酵素阻害剤;ラタノプロストやトラバプロスト、ウノプロストン、レスキュラ、S1033(米国特許第5,889,052号、第5,296,504号、第5,422,368号、および第5,151,444号に記載されている化合物)などのプロスタグランジン;ルミガンや米国特許第5,352,708号に記載されている化合物などの降圧性脂質;米国特許第4,690,931号に開示されている神経保護剤であって、特にWO94/13275に記載されているエリプロジルおよびR−エリプロジルであり、メマンチンを含むもの;またはPCT/US00/31247に記載されている5−HT2受容体の作動剤であって、特に1−(2−アミノプロピル)−3−メチル−1H−イムダゾル−6−オルフマレートおよび2−(3−クロロ−6−メトキシ−インダゾル−1−イル)−1−メチル−エチルアミンと組み合わせて投与することによって、高眼圧症または緑内障を治療する方法にも関する。
本発明はさらに、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfの化合物および薬学的に許容される担体を含んだ医薬組成物を作製するためのプロセスに関する。
特許請求の範囲に記載される化合物は、PGE受容体、特にEPサブタイプ受容体に強力に結合して作用し、したがって緑内障および/または高眼圧症を予防しかつ/または治療するのに有用である。緑内障および/または高眼圧症を治療する薬剤を製造するために式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfの化合物を使用することも、本発明に包含される。
ドライアイは、何百万もの人々が罹患している一般的な眼の表面の疾患である。ドライアイはいくつかの独立した病因から生じる可能性があると思われるが、一般に最終的には涙液膜が破壊され、その結果、露出した眼の外面が脱水状態になる(Lemp、Report of the Nation Eye Institute/Industry Workshop on Clinical Trials in Dry Eyes、The CLAO Journel、21(4):221〜231(1995))。ドライアイの1つの原因は、結膜組織および/または角膜上皮細胞による(眼の表面を保護し潤滑にする)ムチン生成が、減少することにある(GipsonおよびInatomi、Mucin genes expressed by ocular surface epithelium、Progress in Retinal and Eye Research、16:81〜98(1997))。機能的EP受容体はヒト結膜上皮細胞内に見出され(その全体を参照により援用する米国特許第6,344、477号参照)、ヒト角膜上皮細胞(Progress in Retinal and Eye Research、16:81〜98(1997))と結膜細胞(Dartt他、Localization of nerves adjucent to goblet cells in rat conjuctiva、Current Eye Research、14:993〜1000(1995))の両方が、ムチンを分泌することが可能であることが理解される。したがって式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfの化合物は、ドライアイの治療に有用である。また、ドライアイを治療する薬剤を製造するために式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfの化合物を使用することも、本発明に包含される。
黄斑浮腫は、眼の後極にある極めて重要な中心視覚帯内の網膜内で肥大する。網膜内に流体が蓄積すると、神経要素が互いに剥離しかつその局所的な血液供給から切り離され易くなり、その領域での視覚機能が停止状態になる。IOPを低下させるEP作動剤は、黄斑浮腫や黄斑部変性などの黄斑性疾患を治療するのに有用と考えられる。したがって本発明の別の態様は、黄斑浮腫または黄斑部変性を治療する方法である。
緑内障は、視神経の進行性萎縮症を特徴とし、眼圧(IOP)上昇をしばしば伴うものである。しかし、神経保護作用を付与する薬物を使用することにより、IOPに必ずしも影響を与えることなく、緑内障を治療することが可能である。Arch.Ophthalmol.Vol.112、1994年1月、第37〜44頁;Investigative Ophthamol.&Visual Science、32、5、1991年4月、第1593〜99頁を参照されたい。IOPを低下させるEP作動剤は、神経保護作用をもたらすのに有用であると考えられる。またこの作動剤は、IOPを低下させることによって、網膜および視神経乳頭の血流速度を増大させかつ網膜および視神経の酸素張力を増大させるのに効果的であると考えられ、これらが一緒になった場合に視神経の健康に有益なものとなる。その結果、本発明はさらに、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfのEP作動剤を使用することによって、網膜および視神経乳頭の血流速度を増大させ、または網膜および視神経の酸素張力を増大させ、または神経保護作用をもたらし、またはこれらの組合せを行う方法に関する。網膜および視神経乳頭の血流速度を増大させ、または網膜および視神経の酸素張力を増大させ、または神経保護作用をもたらし、またはこれらの組合せを行う薬剤を製造するために、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfの化合物を使用することも、本発明に包含される。
本発明で生成される化合物は、効果的なIOP低下を実現するために、ヒトを含めた哺乳類に投与することができる組成物が形成されるよう、適切かつ知られている薬学的に許容される添加剤と容易に組み合わされる。したがって本発明は、高眼圧症または緑内障を治療する必要のある患者に対し、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfの化合物の1つを単独で、あるいはチモロールやベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、レボブノロールなどのβアドレナリン作動性遮断剤;ピロカルプリンなどの副交感神経作用剤;エピネフリンやイオピジン、ブリモニジン、クロニジン、パラ−アミノクロニジンなどの交感神経様作動剤;ドルゾラミドやアセタゾラミド、メタゾラミド、ブリンゾラミドなどの炭酸脱水酵素阻害剤;ラタノプロストやトラバプロスト、ウノプロストン、レスキュラ、S1033(米国特許第5,889,052号、第5,296,504号、第5,422,368号、および第5,151,444号に記載されている化合物)などのプロスタグランジン;ルミガンや米国特許第5,352,708号に記載されている化合物などの降圧性脂質;米国特許第4,690,931号に開示されている神経保護剤であって、特にWO94/13275に記載されているエリプロジルおよびR−エリプロジルであり、メマンチンを含むもの;またはPCT/US00/31247に記載されている5−HT2受容体の作動剤であって、特に1−(2−アミノプロピル)−3−メチル−1H−イムダゾル−6−オルフマレートおよび2−(3−クロロ−6−メトキシ−インダゾル−1−イル)−1−メチル−エチルアミンと組み合わせて投与することによって、高眼圧症または緑内障を治療する方法にも関する。
したがって本発明は、治療を必要とする患者に対し、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfの化合物の1つを単独で、あるいはチモロールやベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、レボブノロールなどのβアドレナリン作動性遮断剤;ピロカルプリンなどの副交感神経作用剤;エピネフリンやイオピジン、ブリモニジン、クロニジン、パラ−アミノクロニジンなどの交感神経様作動剤;ドルゾラミドやアセタゾラミド、メタゾラミド、ブリンゾラミドなどの炭酸脱水酵素阻害剤;ラタノプロストやトラバプロスト、ウノプロストン、レスキュラ、S1033(米国特許第5,889,052号、第5,296,504号、第5,422,368号、および第5,151,444号に記載されている化合物)などのプロスタグランジン;ルミガンや米国特許第5,352,708号に記載されている化合物などの降圧性脂質;米国特許第4,690,931号に開示されている神経保護剤であって、特にWO94/13275に記載されているエリプロジルおよびR−エリプロジルであり、メマンチンを含むもの;またはPCT/US00/31247に記載されている5−HT2受容体の作動剤であって、特に1−(2−アミノプロピル)−3−メチル−1H−イムダゾル−6−オルフマレートおよび2−(3−クロロ−6−メトキシ−インダゾル−1−イル)−1−メチル−エチルアミンと組み合わせて投与することによって、網膜および視神経乳頭の血流速度を増大させ、または網膜および視神経の酸素張力を増大させ、または神経保護作用をもたらし、またはこれらの組合せを実施する方法にも関する。
本発明はさらに、黄斑浮腫または黄斑部変性の治療を必要とする患者に対し、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfの化合物の1つを単独で、あるいはチモロールやベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、レボブノロールなどのβアドレナリン作動性遮断剤;ピロカルプリンなどの副交感神経作用剤;エピネフリンやイオピジン、ブリモニジン、クロニジン、パラ−アミノクロニジンなどの交感神経様作動剤;ドルゾラミドやアセタゾラミド、メタゾラミド、ブリンゾラミドなどの炭酸脱水酵素阻害剤;ラタノプロストやトラバプロスト、ウノプロストン、レスキュラ、S1033(米国特許第5,889,052号、第5,296,504号、第5,422,368号、および第5,151,444号に記載されている化合物)などのプロスタグランジン;ルミガンや米国特許第5,352,708号に記載されている化合物などの降圧性脂質;米国特許第4,690,931号に開示されている神経保護剤であって、特にWO94/13275に記載されているエリプロジルおよびR−エリプロジルであり、メマンチンを含むもの;またはPCT/US00/31247に記載されている5−HT2受容体の作動剤であって、特に1−(2−アミノプロピル)−3−メチル−1H−イムダゾル−6−オルフマレートおよび2−(3−クロロ−6−メトキシ−インダゾル−1−イル)−1−メチル−エチルアミンと組み合わせて投与することによって、黄斑浮腫または黄斑部変性を治療する方法に関する。
本明細書の実施例は、特許請求の範囲に記載される発明を例示するが、それに限定するものではない。特許請求の範囲に記載される化合物のそれぞれはEP作動剤であり、いくつかの生理的眼障害に有効である。本発明で製造される化合物は、有効なIOP低下を実現するために、ヒトを含めた哺乳類に投与することができる組成物が生成されるよう、適切かつ知られている薬学的に許容される添加剤と容易に組み合わされる。
本発明で使用されるEP作動剤は、静脈内から、皮下から、局所的に、経皮的に、非経口的に、または当業者に知られている任意のその他の方法で、治療上有効な量を投与することができる。眼科用医薬組成物は、溶液、懸濁液、軟膏、クリームの形で、または固体挿入物として、眼に局所的に投与できるよう構成されることが好ましい。この化合物の眼科用製剤は、薬剤を0.001〜5%、特に0.001〜0.1%含有することができる。その用量が眼圧を低下させ、緑内障を治療し、血流速度または酸素張力を増大させるのに効果的である限り、より高い投薬量、例えば最大約10%またはそれ以下の投薬量を使用することができる。単回用量に関しては、化合物が0.001〜5.0mg、好ましくは0.005〜2.0mg、および特に0.005〜1.0mgの間にあるものを、ヒトの眼に適用することができる。
化合物を含有する医薬調製物は、好都合には、無毒性の薬学的有機担体と、または無毒性の薬学的無機担体と混合することができる。薬学的に許容される担体の典型例は、例えば水、水と低級アルカノールやアラルカノールなどの水混和性溶媒との混合物、植物油、ピーナツ油、ポリアルキレングリコール、石油ベースのゼリー、エチルセルロース、オレイン酸エチル、カルボキシメチル−セルロース、ポリビニルピロリドン、ミリスチン酸イソプロピル、およびその他の従来から使用されている許容可能な担体である。医薬調製物は、乳化剤や防腐剤、湿潤剤、増粘剤などの無毒性補助物質を含有してもよく、例えばポリエチレングリコール200、300、400、および600、カーボワックス1,000、1,500、4,000、6,000、および10,000、第4級アンモニウム化合物などの抗菌成分、照射殺菌性を有することが知られておりかつ使用に害のないフェニル水銀塩、チメロサール、メチルおよびプロピルパラベン、ベンジルアルコール、フェニルエタノール、ホウ酸ナトリウムや酢酸ナトリウム、グルコン酸緩衝剤などの緩衝成分、モノラウリン酸ソルビタンやトリエタノールアミン、オレイン酸剤、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、モノチオグリセロール、チオソルビトール、エチレンジアミン4酢酸などのその他従来の成分である。さらに本発明では、従来のリン酸緩衝賦形剤系、等張性ホウ酸賦形剤、等張性塩化ナトリウム賦形剤、等張性ホウ酸ナトリウム賦形剤などを含めた適切な眼科用賦形剤を、本目的のための担体媒体として使用することができる。医薬調製物は、微小粒子配合物の形態をとるものでもよい。医薬調製物は、固体挿入物の形でもよい。例えば医薬用の担体として、固体水溶性ポリマーを使用することができる。この挿入物の形成に使用されるポリマーは、任意の水溶性の無毒性ポリマーでよく、例えば、メチルセルロースやナトリウムカルボキシメチルセルロース、(ヒドロキシ低級アルキルセルロース)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体;ポリアクリル酸塩やアクリル酸エチル、ポリアクチルアミドなどのアクリレート;ゼラチンやアルギネート、ペクチン、トラガカント、カラヤ、ツノマタ、寒天、アカシアなどの天然産物;酢酸デンプンやヒドロキシメチルデンプンエーテル、ヒドロキシプロピルデンプンなどのデンプン誘導体、ならびにポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド、中和したカーボポールなどのその他の合成誘導体およびキサンタンガム、ゲランガム、ならびに前記ポリマーの混合物である。
本発明の製剤の投与に適切な被験体は、霊長類、ヒト、およびその他の動物であり、特にヒト、およびネコやウサギ、イヌなどの飼い慣らされた動物である。
医薬調製物は、使用するうえで害のない、例えばチメロサールや塩化ベンザルコニウム、メチルおよびプロピルパラベン、臭化ベンジルドデシニウム、ベンジルアルコール、フェニルエタノールなどの抗菌成分;塩化ナトリウムやホウ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸緩衝剤などの緩衝成分;モノラウリン酸ソルビタンやトリエタノールアミン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、エチレンジアミン4酢酸など慣用の成分など、無毒性補助物質を含有することができる。
眼科用液剤または懸濁液は、眼に許容可能なIOPレベルが維持されるよう、必要な回数だけ投与することができる。哺乳動物への投与は、1日につき1回から最大3回になることが考えられる。
局所的に眼に投与するため、本発明の新規な製剤は、単位用量が治療上有効な量の活性成分を含むように、または併用療法の場合にはその何倍かの量を含むように配合された、溶液、ゲル、軟膏、懸濁液、または固体挿入物の形態をとることができる。
式Ia、Ib、Ic、Id、およびIe作動剤は、一般にそのEC50値が約0.001nMから約100μMであるが、投薬量および投与経路に応じて、この範囲外の活性を有する作動剤を役立てることができる。本発明のサブクラスでは、作動剤のEC50値が約0.01μMから約10μMである。本発明の別のサブクラスでは、作動剤のEC50値が約0.1μMから約10μMである。EC50は、当業者に十分知られている作動剤活性の一般的な評価基準であり、最大効果の半分、すなわち50%をもたらすのに必要とされる作動剤の濃度または用量と定義される。GoodmanおよびGilmanのThe Pharmacologic Basis of Therapeutics、第9版、1996年、第2章、E.M.Ross、Pharmacodynamics,Mechanisms of Drug Action and the Relationship Between Drug Concentration and Effectも参照されたい。
本発明の化合物およびその製造方法は、米国特許第6,043,275号、欧州特許番号EP0855389およびEP1097922、PCT公開公報WO01/46140、WO01/66518、WO01/49661、およびWO00/03980、米国特許出願公開公報US2002/0065308(式Ieの化合物およびこれら化合物の調製方法について記述している)、およびWO9731640(化合物Ifについて記述している)に開示されており、その内容について、その全体を参照により全て本明細書に援用するが、前記化合物は、同様の参考文献に従い、若干の修正を加えて製造することができる。例示を目的として記載される以下の非限定的な実施例により本発明を実証する。
中圧クロマトグラフィは、窒素圧力下で、Biotage精製5システム(Biotage、Dyax Corporation、Charlottesvile、Virginia)を使用して実施した。フラッシュクロマトグラフィは、低窒素圧力下、Bakerシリカゲル(40Elm)(J.T.Baker、Phillipsburg、N.J.)またはシリカゲル60(EM Sciences、Gibbstown、N.J.)をガラスカラムに入れて実施した。円形クロマトグラフィは、Chromatotron(モデル7924T、Harrison Research)を使用して実施した。分取クロマトグラフィは、Analtech UniplatesシリカゲルGF(20×20cm)(Analtech,Inc.、Newark、DE)を使用して実施した。反応溶媒として使用したジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、およびジクロロメタン(CHCl)は、Aldrich Chemical Company(Milwaukee、Wisconsin)から供給される無水グレードとした。「濃縮した」という用語は、ロータリーエバポレータで、水流吸引圧力で溶媒を除去したことを指す。略語hは、時間(hour)を略したものである。「TBAF」という用語は、フッ化テトラブチルアンモニウムを指す。「DMAP」という用語は、ジメチルアミノピリジンを指す。「ジクロロメタン」と「塩化メチレン」という用語は同義であり、本明細書全体を通し、かつ実施例および調製例において、区別なく使用される。
7−(2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3R−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸
Figure 2005514378
ステップA:7{2R−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−オキソ−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル−ヘプタン酸エチルエステル
0℃の[3−(3−クロロ−フェニル)−2−オキソ−プロピル]−ホスホン酸ジメチルエステル(2.66g、9.63mmol)のTHF(35mL)溶液に、NaH(油中60重量%、426mg、10.7mmol)を少量ずつ添加した。反応混合物を室温で40分間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、7−(2R−ホルミル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステル(推定10.6mmol 調製例7で記載される方法により調製したが異なる量の試薬を使用した。)のTHF溶液を添加し、その反応混合物を18時間撹拌した。AcOHを添加し、反応混合物をEtOAcで希釈した。有機溶液を、飽和NaHCO溶液(2×)、水(1×)、および食塩水(1×)で順次洗浄した。有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過し、濃縮した。トルエン中アセトン15%の混液で、中圧クロマトグラフィにより残留物を精製した結果、7−{2R−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−オキソ−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル−ヘプタン酸エチルエステルが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.27〜7.15(m,3H)、7.08(m,1H)、6.66(dd,1H)、6.20(d,1H)、4.17(m,1H)、4.11(q,2H)、3.82(s,2H)、3.55(m,1H)、2.72(m,111)、2.46〜2.23(m,5H)、1.79(m,1H)、1.58(m,2H)、1.47〜1.20(m,9H);MS 420.2(M+1)、418.2(M−1)。
ステップB:7−{2R−[4−(3−クロロ−フェニル)−3S−ヒドロキシ−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチルエステル
7−{2R−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−オキソ−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステル(2.1g、5.0mmol)の無水CHCl(200mL)溶液に、(R)−2−メチル−CBS−オキサザボロリジン(トルエン中1M、5mL、5mmol)を添加し、溶液を−45℃に冷却した。反応混合物を20分間撹拌し、カテコールボラン(THF中1M、15mL、15mmol)を添加した。反応混合物を−45℃で18時間撹拌した。HCl水溶液(1N、100mL)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。酸性の水層を分離し、有機溶液を、氷冷した1N NaOHで洗浄し(2×)、その後食塩水で洗浄した(1×)。有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過し、濃縮した。中圧クロマトグラフィ(1:1 EtOAc:ヘキサン〜ヘキサン中80%EtOAc)で精製することにより、7−{2R−[4−(3−クロロ−フェニル)−3S−ヒドロキシ−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチルエステルが、H NMRによれば3S:3Rのアルコールジアステレオマーのおよそ6:1の混合物として得られた。
H NMR(CDCl)δ7.23〜7.17(m,3H)、7.06(m,1H)、5.67(dd,1H)、5.46(dd,1H)、4.37(m,1H)、4.08(q,2H)、4.00(m,1H)、3.44(m,1H)、2.80(m,2H)、2.67(m,1H)、2.41〜2.12(m,5H)、1.70〜1.20(m,13H);MS 422.3(M+1)。
ステップC:7−{2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3R−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステル
7−{2R−[4−(3−クロロ−フェニル)−3S−ヒドロキシ−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステル(800mg、1.90mmol)のEtOH(50mL)溶液に、炭素に担持された10%パラジウム(80mg)を添加した。反応混合物を、Parrシェーカ上で、45psiで4.5時間水素化した。この触媒を、EtOHを用いてCelite(登録商標)でろ過することにより除去した。中圧クロマトグラフィ(1:1 ヘキサン:EtOAc〜4:1 EtOAc:ヘキサン)で精製することにより、7−{2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3R−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステルが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.27〜7.21(m,3H)、7.09(m,1H)、4.10(m,2H)、3.84(m,1H)、3.61(m,2H)、2.90(m,1H)、2.78(dd,1H)、2.68(m,1H)、2.47〜2.25(m,4H)、2.12(m,1H)、1.92〜1.22(m,17H);MS 424.3(M+1)。
ステップD:7−{2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3R−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸
7−{2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3R−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステル(595mg、1.40mmol)のEtOH(25mL)溶液に、2N NaOH(6mL)を添加した。この反応混合物を室温で24時間添加し、真空中で、当初の体積の約3/4に濃縮した。1N HCl水溶液を添加して、約2のpHを得た。水溶液を塩化メチレンで洗浄した(3×)。合わせた有機層を水で洗浄し、その後食塩水で洗浄した。有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過し、濃縮することにより、実施例1の標題の化合物が得られた。
H NMR(CDCl)δ7.26〜7.18(m,3H)、7.08(m,1H)、3.84(m,1H)、3.58(m,21〜1)、2.90(m,1H)、2.77(dd,1H)、2.68(m,1H)、2.43〜2.28(m,4H)、2.10(m,1H)、1.78(m,1H)、1.66〜1.22(m,13H);MS 396.2(M+1)、394.2(M−1)。
7−{2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸
Figure 2005514378
ステップA:7−{2−オキソ−5R−[3−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステル
実施例1のステップAで述べた手順に従い、[2−オキソ−3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピル]−ホスホン酸ジメチルエステル(4.16g、13.40mmol)およびNaH(油中60%、590mg、14.7mmol)から得られた陰イオンを、7−(2R−ホルミル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステル(推定14.74mmol)と24時間反応させた。中圧クロマトグラフィ(溶媒勾配 ヘキサン中20%EtOAc〜EtOAc)で精製することにより、7−{2−オキソ−5R−[3−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステルが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.52(d,1H)、7.44(m,2H)、7.37(d,1H)、6.67(dd,1H)、6.22(d,1H)、4.80(m,1H)、4.08(q,2H)、3.90(s,2H)、3.54(m,1H)、2.70(m,1H)、2.37(m,2H)、2.24(m,3H)、1.78(m,1H)、1.56(m,2H)、1.44〜1.20(m,9H);MS 454.2(M+1)、452.2(M−1)。
ステップB:7−{2R−[3S−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステル
7−(2−オキソ−5R−[3−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステル(1.5g、3.31mmol)および(R)−2−メチル−CBS−オキサザボロリジン(トルエン中1M、0.5mL、0.5mmol)をCHCl(100mL)に溶かした−45℃の溶液に、カテコールボラン(THF中1M、9.9mL、9.9mmol)を1滴ずつ添加した。この溶液を−45℃で24時間撹拌し、1N HClを添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、層を分離した。水層をCHCl(2×)で洗浄し、合わせた有機層を、氷冷した0.5N NaOHおよび食塩水で(2回)順次洗浄した。有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過し、濃縮した。中圧クロマトグラフィ(ヘキサン中50%EtOAc〜ヘキサン中60%EtOAc〜ヘキサン中80%EtOAc〜EtOAc〜CHCl中5%MeOH)で精製した結果、7−{2R−[3S−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステルが、HPLC分析によれば3S:3Rアルコールジアステレオマーの5.5:1混合物として得られた。
H NMR(CDCl)δ7.51〜7.35(m,4H)、5.72(dd,1H)、5.50(dd,1H)、4.44(m,20 1H)、4.09(q,2H)、4.01(m,1H)、3.44(m,1H)、2.90(d,2H)、2.71(m,1H)、2.37〜2.12(m,5H)、1.70〜1.21(m,13H);MS 456.3(M+1)、454.3(M−1)。
ステップC:7−{2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステル
実施例1のステップCで述べた手順に従い、7−{2R−[3S−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−5−オキソ−25ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステル(1.18g、2.59mmol)のEtOH(50mL)溶液を、炭素に担持された10%パラジウム(120mg)の存在下、Parrシェーカ上40〜45psiで24時間水素化した。中圧クロマトグラフィ(ヘキサン中50%EtOAc〜EtOAc〜CHCl中1%MeOH〜CHCl中3%MeOH〜CHCl中5%MeOH〜CHCl中10%MeOH)で精製することにより、7−{2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステルが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.51〜7.39(m,4H)、4.09(q,2H)、3.86(m,1H)、3.60(m,2H)、2.89(m,2H)、2.76(m,1H)、2.33(m,4H)、2.11(m,1H)、1.80(m,1H)、1.68〜1.21(m,16H)。
ステップD:7−{2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸
実施例1のステップDで述べた手順に従い、7−{2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステル(1.93g、4.22mmol)を、EtOH(52mL)に溶かした6N NaOH(26mL)で24時間加水分解した。中圧クロマトグラフィ(EtOAc〜CHCl中1%MeOH〜CHCl中3%MeOH〜CHCl中5%MeOH〜CHCl中10%MeOH)で精製することにより、7−{2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸が得られた。
H NMR(CDCl)δ7.51〜7.39(m,4H)、3.88(m,1H)、3.58(m,2H)、2.84(m,3H)、2.34(m,4H)、2.10(m,1H)、1.80(m,1H)、1.67〜1.26(m,13H);MS 430.4(M+1)。
ステップE:7−{2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸のナトリウム塩
7−{2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸(1.66g、3.87mmol)のEtOH(116mL)溶液に、NaHCO(325mg、3.87mmol)を水(3mL)に溶かしたものを添加した。反応混合物を5時間撹拌し、真空濃縮した。残留物をCHClで共沸させることにより(3×)、実施例2の標題化合物のナトリウム塩が得られた。
H NMR(CDOD)δ7.48(m,4H)、3.80(m,1H)、3.69(m,1H)、3.52(m,1H)、2.94(m,1H)、2.81(m,2H)、2.32(m,2H)、2.13(m,3H)、1.81(m,1H)、1.69〜1.26(m,13H);MS 430.3(M−Na+1)、428.2(M−Na−1)。
5S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−1−[6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]−ピロリジン−2−オン
Figure 2005514378
ステップA:7−{2R−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−オキソ−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル
実施例1のステップAで述べた手順に従い、[3−(3−クロロ−フェニル)−2−オキソ−プロピル]−ホスホン酸ジメチルエステル(3.35g、12.12mmol)およびNaH(油中60%、533mg、13.3mmol)から得られた陰イオンを、7−(2R−ホルミル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタンニトリル(推定13.3mmol)と18時間反応させた。中圧クロマトグラフィ(ヘキサン中20%EtOAc〜ヘキサン中80%EtOAc)で精製することにより、7−{2R−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−オキソ−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリルが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.24(m,2H)、7.17(s,1H)、7.06(m,1H)、6.64(dd,1H)、6.20(d,1H)、4.15(m,1H)、3.80(s,2H)、3.50(m,1H)、2.72(m,1H)、2.46〜2.20(m,5H)、1.78(m,1H)、1.59(m,2H)、1.40(m,4H)、5 1.24(m,2H)。
ステップB:7−{2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−オキソ−ブチル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル]−ヘプタンニトリル
実施例1のステップCで述べた手順に従い、7−{2R−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−オキソ−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル(860mg、2.31mmol)のMeOH(40mL)溶液を、炭素に担持された10%パラジウム(86mg)の存在下、1時間水素化した。円形クロマトグラフィ(ヘキサン〜ヘキサン中20%EtOAc〜ヘキサン中70%EtAOc)で精製することにより、7−{2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−オキソ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリルが得られた。
ステップC:7−{2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル
7−{2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−オキソ−ブチル]−5−オキソ−15ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル(730mg、1.87mmol)のMeOH(30mL)溶液(0℃)に、NaBH(35mg、0.921mmol)を添加した。反応混合物を0℃で45分間撹拌し、水を添加した。揮発性物質を真空除去し、残された水溶液を塩化メチレンで希釈した。有機溶液を水で洗浄した後、食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、ろ過して濃縮した。中圧クロマトグラフィ(1:1 ヘキサン:EtOAc〜CHCl中3%MeOH)で精製することにより、7−{2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリルが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.22(m,3H)、7.07(d,1H)、3.80(m,1H)、3.57(m,2H)、2.88(m,1H)、2.78(m,1H)、2.64(m,1H)、2.31(m,4H)、2.10(m,1H)、1.65〜1.22(m,141−1): MS 377.3(M+1)。
ステップD:5S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−1−[6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]−ピロリジン−2−オン
7−{2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル(730mg、1.94mmol)、トリメチルシリルアジド(0.63mL、0.475mmol)、およびジブチルスズオキシド(96mg、3.87mmol)をトルエン(30mL)に溶かした溶液を加熱して、18時間還流した。揮発性物質を真空除去し、残留物をCHClで希釈した。有機溶液を1N HClで洗浄し、その後食塩水で洗浄した。有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過して濃縮した。残留物を、EtOAc〜CHCl中2%MeOH〜CHCl中7%MeOHで溶出する中圧クロマトグラフィで精製することにより、TMS錯体が得られた。残留物を、MeOHで希釈し、2N HClを添加し、その溶液を40分間撹拌した。溶液をCHClで希釈し、有機層を水で洗浄し、その後食塩水で洗浄した。
有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過して濃縮した。残留物を、EtOAc〜CHCl中7%MeOHで溶出する中圧クロマトグラフィで精製することにより、5S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−1−[6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]−ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.23(m,3H)、7.09(d,1H)、3.85(m,1H)、3.66(m,1H)、3.53(m,1H)、2.96(m,3H)、2.81(m,1H)、2.70(m,1H)、2.44(m,21〜1)、2.18(m,1H)、1.88〜1.27(m,14H);MS 420.2(M+1)、418.3(M−1)。
5S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−1−[6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]−ピロリジン−2−オン
Figure 2005514378
ステップA:7−{2−オキソ−5R−[3−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−ピロリジン−1−イル−ヘプタンニトリル
実施例1のステップAで述べた手順に従い、[2−オキソ−3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピル]−ホスホン酸ジメチルエステル(2.68g、8.64mmol)およびNaH(油中60%、400mg、10mmol)から得られた陰イオン15を、7−(2R−ホルミル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタンニトリル(推定10mmol)と18時間にわたり反応させた。中圧クロマトグラフィ(ヘキサン中30%EtOAc〜ヘキサン中80%EtOAc)で精製することにより、7−{2−オキソ−5R−[3−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−ピロリジン−1−イル−ヘプタンニトリルが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.52(m,1H)、7.45(m,2H)、7.37(m,1H)、6.67(dd,1H)、6.23(d,1H)、4.18(m,1H)、3.90(s,2H)、3.53(m,1H)、2.73(m,1H)、2.45〜2.23(m,5H)、1.79(m,1H)、1.60(m,2H)、1.41(m,4H)、1.24(m,2H);MS 407.2(M+1)、405.3(M−1)。
ステップB:7−{2R−[3S−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル
7−(2−オキソ−5R−[3−オキソ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−ピロリジン−1−イル−ヘプタンニトリル(1.14g、2.81mmol)および(R)−2−メチル−CBS−オキサザボロリジン(トルエン中1M、0.42mL、0.42mmol)をCHCl(112mL)に溶かした−45℃の溶液に、カテコールボラン(THF中1M、8.4mL、8.4mmol)を1滴ずつ添加した。反応混合物を−45℃で18時間撹拌し、1N HClを添加した。反応混合物を室温で40分間撹拌し、層を分離した。有機溶液を1Nの冷NaOHで洗浄した(3回)。有機溶液を、1N HCl、水、および食塩水で順次洗浄した。有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過し、濃縮した。中圧クロマトグラフィ(1:1 ヘキサン:EtOAc〜ヘキサン中80%EtOAc)で精製することにより、7−{2R−[3S−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリルが、H NMRによればおよそ2.5:1の比の3S:3Rアルコールジアステレオマーとして得られた。
H NMR(CDCl)δ7.51〜7.38(m,4H)、5.72(dd,1H)、5.49(dd,1H)、4.45(m,1H)、4.02(m,1H)、3.47(m,1H)、2.90(m,2H)、2.71(m,1H)、2.34(m,4H)、2.18(m,1H)、1.66(m,4H)、1.44(m,4H)、1.27(m,2H);MS 409.2(M+1)。
ステップC:7−{2R−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル
実施例1のステップCで述べた手順に従い、7−{2R−[3S−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル(810mg)をMeOH(40mL)に溶かしたものを、炭素に担持された10%パラジウム(100mg)の存在下、Parrシェーカで18時間、50psiで水素化した。中圧クロマトグラフィ(1:1 ヘキサン:EtOAc〜EtOAc〜CHCl中3%MeOH)で精製することにより、7−{2R−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリルが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.44(m,4H)、3.84(m,1H)、3.58(m,2H)、2.88(m,2H)、2.73(m,1H)、2.32(m,4H)、2.11(m,1H)、1.78(m,1H)、1.65〜1.37(m,11H)、1.30(m,2H);MS 411.2(M+1)。
ステップD:5S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−1−[6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]−ピロリジン−2−オン
実施例3のステップDで述べた手順に従い、7−2S−(3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル(710mg、1.73mmol)を、アジドトリメチルシラン(399mg、3.46mmol)およびジブチルスズオキシド(43mg、1.7mmol)をトルエン(25mL)に溶かしたものと反応させ、還流下で18時間加熱した。揮発性物質を真空除去し、残留物をCHClで希釈した。有機溶液を、1N HCl(2回)、水(1回)、および食塩水(1回)で順次洗浄した。有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過し、濃縮した。残留物を、EtOAc〜CHCl中2%MeOH〜CHCl中8%MeOHで溶出させる中圧クロマグラフィで精製することにより、5S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−1−[6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]−ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.44(m,4H)、3.87(m,1H)、3.65(m,1H)、3.50(m,1H)、3.01〜2.73(m,5H)、2.42(m,2H)、2.16(m,1H)、1.86〜1.23(m,14H);MS 454.4(M+1)、452.4(M−1)。
ステップE:5S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−1−[6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]−ピロリジン−2−オンのナトリウム塩
実施例2のステップEで述べた手順に従い、5S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−1−[6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]−ピロリジン−2−オン(428mg、0.944mmol)をNaHCO(79mg、0.94mmol)で処理することにより、ナトリウム塩が得られた。
H NMR(CDOD)δ7.48(m,4H)、3.79(m,1H)、3.67(m,1H)、3.51(m,1H)、2.86(m,5H)、2.30(m,2H)、2.12(m,1H)、1.84〜1.27(m,14H);MS 454.4(M−Na+l)、452.4(M−Na−1)。
5−(4−ビフェニル−3−イル−3−ヒドロキシ−ブチル)−1−[6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]−ピロリジン−2−オン
Figure 2005514378
ステップA1:7−{2−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−(4−フルオロ−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル
5−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−(4−フルオロ−フェニル)−ブチル]−ピロリジン−2−オン(150mg、0.41mmol)のDMF(5mL)溶液を、NaH(油中60重量%、16mg、0.41mmol)のDMF(5mL)溶液に添加し、反応混合物を90Cで2.5時間撹拌した。水(20mL)を添加し、水溶液をEtOAc(4×15mL)で洗浄した。合わせた有機溶液を水で洗浄し(2×15mL)、乾燥させ(MgSO)、ろ過し、濃縮した。残留物を中圧クロマトグラフィ(1:1 ヘキサン:EtOAc)で精製することにより、7−{2−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−(4−フルオロ−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリルが得られた。
H NMR(CDCl)7.09(m,2H)、6.95(m,2H)、3.81(m,1H)、3.54(m,2H)、2.86(m 1H)、2.68(m,2H)、2.29(m,4H)、2.06(m,1H)、1.74〜1.23(m,13H)、0.85(s,9H)、0.04(m,3H);MS 475.1(M+1)。
ステップA2:7−{2−[4−ビフェニル−3−イル−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル
上記ステップA1で述べた手順に従い、5−[4−ビフェニル−3−イル−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−ピロリジン−2−オン(239.1mg、0.564mmol)およびNaHMDS(THF中1M、0.67mL、0.67mmol)から誘導された陰イオンを、7−ブロモヘプタンニトリル(118g、0.620mmol)で、70℃で24時間アルキル化した。中圧クロマトグラフィ(CHCl〜CHCl中1%MeOH〜CHCl中2%MeOH〜CHCl中4%MeOH)で精製することにより、7−{2−[4−ビフェニル−3−イル−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリルが得られた。MS 533.3(M+1)
ステップB1:7−{2−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル
7−{2−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−(4−フルオロ−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル(158mg、0.333mmol)のTHF(20mL)溶液(0C)に、TBAF(THF中1M、0.50mL、0.50mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、飽和NaHCO水溶液を添加した。揮発性物質を真空除去した。残された水溶液をCHClで洗浄し(4×5mL)、合わせた有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過して濃縮した。残留物を、中圧クロマトグラフィ(1:1 ヘキサン:EtOAc〜EtOAc)で精製することにより、7−{2−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリルが得られた。
ステップB2:7−{2−(4−ビフェニル−3−イル−3−ヒドロキシ−ブチル)−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル
上記ステップB1で述べた手順に従い、7−{2−[4−ビフェニル−3−イル−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタンニトリル(187mg、0.351mmol)を、TBAF(THF中1M、0.53mL、0.53mmol)で脱保護した。添加は0℃で行い、その反応混合物を室温で24時間撹拌した。中圧クロマトグラフィ(CHCl〜CHCl中1%MeOH〜CHCl中2%MeOH〜CHCl中6%MeOH〜CHCl中10%MeOH)で精製することにより、7−[2−(4−ビフェニル−3−イル−3−ヒドロキシ−ブチル)−5−オキソ−ピロリジン−1−イル]−ヘプタンニトリルが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.58(m,1H)、7.51〜7.33(m,4H)、7.21〜7.12(m,4H)、3.85(m,1H)、3.60(m,2H)、2.90(m,1H)、2.83〜2.60(m,2H)、2.45〜2.30(m,4H)、2.14(m,1H)、1.73〜1.25(m,14H)。
ステップC:5−(4−ビフェニル−3−イル−3−ヒドロキシ−ブチル)−1−[6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]−ピロリジン−2−オン
実施例3のステップDで述べた手順に従い、7−[2−(4−ビフェニル−3−イル−3−ヒドロキシ−ブチル)−5−オキソ−ピロリジン−1−イル]−ヘプタンニトリル(109mg、0.260mmol)を、アジドトリメチルシラン(0.69mL、0.52mmol)およびジブチルスズオキシド(11mg、0.044mmol)をトルエン(5.3mL)に溶かした溶液と反応させ、加熱して72時間還流した。反応混合物を冷却し、水を添加した。混合物を1N HClでpH=2に酸性化し、その水溶液を、CHClに5%のMeOHを溶かした溶液で洗浄した(3回)。合わせた有機溶液を乾燥し(MgSO)、ろ過し、濃縮した。中圧クロマトグラフィ(1:1 ヘキサン:EtOAc〜EtOAc〜CHCl中2%MeOH〜CHCl中4%MeOH〜CHCl中8%MeOH)で精製することにより、実施例5の標題化合物が得られた。
H NMR(CDCl)δ7.57(m,1H)、7.51〜7.32(m,4H)、7.25 7.13(m,4H)、3.91(m,1H)、3.74〜3.50(m,2H)、2.96(m,3H)、2.77(m,1H)、2.50(m,2H)、2.22(m,1H)、2.07(m,1H)、1.90〜1.22(m,14H);MS 462.2(M+1)、460.1(M−1)。
7−{2R−[3−ヒドロキシ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸
Figure 2005514378
ステップA:7−{2−オキソ−5R−[3−オキソ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−ブト−1−エニル]−ピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチルエステル
実施例1のステップAで述べた手順に従い、[2−オキソ−3−(3−フェノキシ−フェニル)−プロピル]−ホスホン酸ジメチルエステル(633mg、1.98mmol)およびNaH(油中60%、70mg、1.74mmol)から誘導された陰イオンと、7−(2R−ホルミル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステル(推定1.58mmol)とを24時間にわたり反応させた。中圧クロマトグラフィ(EtOAc)により、7−(2−オキソ−5R−[3−オキソ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−ブト−1−エニル]−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステルが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.28(m,3H)、7.08(m,1H)、6.97(m,2H)、6.89(m,2H)、6.83(m,1H)、6.62(dd,1H)、6.19(d,1H)、4.13(m,1H)、4.08(q,2H)、3.79(s,2H)、3.51(m,1H)、2.68(m,1H)、2.35(m,2H)、2.24(m,3H)、2.24(m,3H)、1.75(m,1H)、1.54(m,2H)、1.43〜1.20(m,9H)。
ステップB:7−{2R−[3−ヒドロキシ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチルエステル
実施例3のステップで述べた手順に従い、7−{2−オキソ−5R−[3−オキソ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−ブト−1−エニル]−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステル(215mg、0.451mmol)を、EtOH(3mL)にNaBH(17mg、0.45mmol)を溶かしたものと0℃で4時間にわたり反応させた。中圧クロマトグラフィ(EtOAc)で精製することにより、7−{2R−[3−ヒドロキシ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸エチルエステルが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.33(m,2H)、7.25(m,1H)、7.10(m,1H)、6.99(m,2H)、6.93(m,1H)、6.86(m,2H)、5.72(m,1H)、5.45(m,1H)、4.37(m,1H)、4.10(q,2H)、3.47(m,1H)、2.82(m,3H)、2.35(m,2H)、2.26(t,2H)、2.15(m,1H)、1.70〜1.21(m,13H)。
ステップC:7−{2R−[3−ヒドロキシ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−ヘプタン酸
実施例1のステップDで述べた手順に従い、7−(2R−[3−ヒドロキシ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステル(29mg、0.060mmol)を、EtOHに2MのNaOHを溶かしたもの(4.0mL)で、24時間にわたり室温で加水分解することにより、標題の化合物が得られた。
H NMR(CDCl)δ7.33〜7.21(m,3H)、7.08(m,1H)、6.98〜6.84(m,51〜1)、5.70(m,1H)、5.44(m,1H)、4.36(m,1H)、4.00(m,1H)、3.44(m,1H)、2.85〜2.51(m,3H)、2.32(m,41〜1)、2.14(m,1H)、1.68〜1.18(m,10H)。
7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−メチル−4−フェニルペント−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸
Figure 2005514378
ステップA:7−{(2R)−2−[(1E)−4−メチル−3−オキソ−4−フェニルペント−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル
3−メチル−2−オキソ−3−フェニルブチルホスホン酸ジメチル(297mg、1.1mmol)のDME(3ml)溶液に、0℃で、NaH95%(26.4mg、1.1mmol)を少量ずつ添加し、その混合物を0℃で20分間撹拌した。次いで7−(2R−ホルミル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステル(269mg、1.0mmol)のDME(2ml)溶液を1滴ずつ添加し、その反応混合物をそのまま室温にして、一晩撹拌した。NHCl(10ml)の半飽和溶液を添加し、水相をAcOEtで抽出し(4×60ml);有機相を水(20ml)、食塩水(20ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残油を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィで精製することにより(溶離剤 AcOEt 1:ヘキサン 3)、7−{(2R)−2−[(1E)−4−メチル−3−オキソ−4−フェニルペント−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチルが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.28〜7.05(m,5H)、6.53(dd,J=15.5Hz,8.0Hz,1H)、5.91(d,J=15.5Hz,1H)、4.02(q,J=7.0Hz,2H)、3.90(m,1H)、3.25(m,1H)、2.41(m,1H)、2.30〜2.12(m,4H)、2.08〜1.96(m,1H)、1.63〜0.95(m,18H);MS=414.1[M+1]。
ステップB:7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−メチル−4−フェニルペント−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル
7−{(2R)−2−[(1E)−4−メチル−3−オキソ−4−フェニルペント−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル(240mg、0.58mmol)を(MeOH 5:HO 1)(6ml)に溶かした0℃の溶液に、最初にCeCl・7HO(191.1mg、0.777mmol)を添加し、次いでNaBH(35.6mg、0.93mmol)を少量ずつ添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで1N HCl(2ml)を添加し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、水(5ml)および1N HCl(1ml)の混合物に溶解し、水相をAcOEtで抽出し(3×15ml);有機相を水(5ml)、食塩水(5ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残油を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤 アセトン 3:トルエン 7)で精製することにより、7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−メチル−4−フェニルペント−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチルのジアステレオマーの両方が、NMRにより(1:4.5)の比で、油として得られた。
H NMR(CDCl)7.31〜7.13(m,5H)、5.47(m,1H)、5.34(m,1H)、4.14(m,1H)、4.03(q,J=7.1Hz,2H)、3.90(m,1H)、3.40(m,1H)、2.72および2.55(m,1H)、2.33〜2.19(m,5H)、2.05(m,1H)、1.60〜1.15(m,18H);MS=416.0[M+1]。
ステップC:7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−メチル−4−フェニルペント−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸
7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−メチル−4−フェニルペント−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル(87.8mg、0.211mmol)のMeOH/THF(1:3)(4ml)溶液に、1N LiOH(0.422ml、0.422mmol)溶液を0℃で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。0.5N HCl(4ml)を添加し、水相をEtOで抽出し(4×10ml)、有機相を食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残油を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ(勾配 CHCl:MeOH:AcOH(100:0:0)〜(95:5:0.5))で精製することにより、7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−メチル−4−フェニルペント−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸のジアステレオマーの両方が、油として得られた。
H NMR(CDCl)7.39〜7.16(m,5H)、6.6(sl,1H)、5.55(m,1H)、5.47(m,1H)、4.20(m,1H)、3.95(m,1H)、3.45(m,1H)、2.80および2.60(m,1H)、2.40〜2.24(m,4H)、2.12(m,1H)、1.65〜1.13(m,16H);MS 386.1(M−1)。
7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸
Figure 2005514378
ステップA:7−{(5R)−5−[(1E)−3−オキソ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]ピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル
2−オキソ−2−(1−フェニルシクロプロピル)エチルホスホン酸ジメチル(270mg、1.0mmol)のDME(3ml)溶液に、0℃で、NaH 95%(24.0mg、1.0mmol)を少量ずつ添加し、混合物を0℃で20分間撹拌した。次いで7−(2R−ホルミル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステル(242.0mg、0.90mmol)のDME(2ml)溶液を1滴ずつ添加し、反応混合物をそのまま室温にし、一晩撹拌した。NHCl(10ml)の半飽和溶液を添加し、水相をAcOEtで抽出し(4×60ml);有機相を水(20ml)、食塩水(20ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残油を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤 AcOEt 1:ヘキサン 3)で精製することにより、7−{(5R)−5−[(1E)−3−オキソ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]ピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチルが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.35〜20(m,5H)、6.43(dd,J=15.5Hz,8.0Hz,1H)、6.05(d,J=15.5Hz,1H)、4.07(q,J=7.0Hz,2H)、3.93(m,1H)、3.35(m,1H)、2.53(m,1H)、2.34〜2.16(m,4H)、2.12〜2.02(m,1H)、1.70〜1.48(m,4H)、1.32〜1.10(m,12H);MS=412.3[M+1]。
ステップB:7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル
7−{(5R)−5−[(1E)−3−オキソ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]ピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル(295mg、0.718mmol)を(MeOH 5:HO 1)(6ml)に溶かした0℃の溶液に、最初にCeCl・7HO(177.0mg、0.718mmol)を添加し、次いでNaBH(53.3mg、1.436mmol)を少量ずつ添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去した。残留物を、水(5ml)および1N HCl(1ml)の混合物に溶解し、水相をAcOEtで抽出し(3×15ml);有機相を水(5ml)、食塩水(5ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残油を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤 AcOEt)で精製することにより、7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチルのジアステレオマーの両方が、NMRにより(1:3.1)の比で、油として得られた。
H NMR(CDCl)7.29〜7.19(m,5H)、5.63(m,1H)、5.33(m,1H)、4.08(q,J=7.1Hz,2H)、3.95(m,1H)、3.79(m,1H)、3.45および3.38(m,1H)、2.72および2.50(m,1H)、2.32〜2.23(m,4H)、2.12(m,1H)、1.98および1.90(m,1H)、1.60〜1.15(m,12H)、0.91〜0.81(m,4H);MS=414.4[M+1]。
ステップC:7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸
7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル(91.4mg、0.211mmol)のMeOH/THF(1:3)(4ml)溶液に、1N LiOH(0.422ml、0.422mmol)溶液を0℃で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。0.5N HCl(4ml)を添加し、水相をEtOで抽出し(4×10ml)、有機相を食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した結果、7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸のジアステレオマーの両方が、油として得られた。
H NMR(CDCl)7.35〜6.95(m,6H)、5.62(m,1H)、5.30(m,1H)、3.95(m,1H)、3.80(m,1H)、3.45および3.85(m,1H)、2.72および2.60(m,1H)、2.40〜2.24(m,4H)、2.12(m,1H)、1.65〜1.13(m,10H)、0.95〜0.75(m,4H);MS 384.4(M−1)。
7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸
Figure 2005514378
ステップA:7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−オキソプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル
3−メチル−2−オキソ−3−フェニルブチルホスホン酸ジメチル(220mg、0.94mmol)のDME(3ml)溶液に、0℃で、NaH 95%(22.6mg、0.94mmol)を少量ずつ添加し、混合物を0℃で20分撹拌した。次いで7−(2R−ホルミル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステル(230.0mg、0.855mmol)のDME(2ml)溶液を1滴ずつ添加し、反応混合物をそのまま室温にし、一晩撹拌した。NHCl(10ml)の半飽和溶液を添加し、水相をAcOEtで抽出し(4×60ml);有機相を水(20ml)、食塩水(20ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残油を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤 AcOEt 1:ヘキサン 3)で精製することにより、7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−オキソプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチルが油として得られた。
H NMR(CDCl)6.52(dd,J=15.6Hz,7.9Hz,1H)、6.14(d,J =15.6Hz,1H)、4.10(m,1H)、3.99(q,J=7.0Hz,2H)、3.47(m,1H)、2.70(m,1H)、2.44〜2.14(m,6H)、1.74〜1.67(m,4H)、1.59〜1.08(m,16H);MS=378.6[M+1]。
ステップB:7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル
7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−オキソプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル(150mg、0.398mmol)を(MeOH 5:HO 1)(6ml)に溶かした0℃の溶液に、最初にCeCl・7HO(147.0mg、0.597mmol)を添加し、次いでNaBH(24.1mg、0.637mmol)を少量ずつ添加した。この混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去した。残留物を、水(5ml)および1N HCl(1ml)の混合物に溶解し、水相をAcOEtで抽出し(3×15ml);有機相を水(5ml)、食塩水(5ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残油を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤 AcOEt)で精製することにより、7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチルのジアステレオマーの両方が、油として得られた。
H NMR(CDCl)5.64(m,1H)、5.42(m,1H)、4.08〜3.99(m,3H)、3.84(m,1H)、3.60(s,1H)、3.45(m,1H)、2.83(m,1H)、2.36〜2.11(m,5H)、1.77〜0.88(m,23H);MS=380.4[M+1]。
ステップC:7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸
7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル(87mg、0.229mmol)のMeOH/THF(1:3)(4ml)溶液に、1N LiOH(0.459ml、0.459mmol)溶液を0℃で添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。0.5N HCl(4ml)を添加し、水相をEtOで抽出し(4×10ml)、有機相を食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した結果、7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸のジアステレオマーの両方が、油として得られた。
H NMR(CDCl)6.70(sl,1H)、5.68(m,1H)、5.45(m,1H)、4.05(m,1H)、3.88(m,1H)、3.48(m,1H)、2.88(m,1H)、2.45〜2.16(m,5H)、1.84〜0.88(m,21H);MS=350.4(M−1)。
7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−メチル−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸
Figure 2005514378
無水CeCl(738mg、1.87mmol)およびTHF(3ml)の溶液に、MeMgBr(3MをEtOに溶解)を室温で1滴ずつ添加し、この溶液を12時間撹拌した。7−{(2R)−2−[(1E)−3−オキソ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸エチル(240mg、0.623mmol)のTHF(2ml)溶液に、−78℃で、メチルセリウムの上記溶液を添加した。混合物を−78℃で4時間撹拌し、1N HCl(10ml)で処理した。水相をAcOEtで抽出し(3×30ml);有機相を食塩水(5ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残油を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離剤 アセトン 3:トルエン 7)により一部精製した結果、不純なジアステレオマーの両方が油として得られた。この残留物をMeOH/THF(3:1)(4ml)に溶解したものに、室温で1N LiOH(0.412ml、0.412mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。0.5N HCl(4ml)を添加し、水相をEtOで抽出し(4×10ml)、有機相を食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去し、その残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(勾配 (CHCl:MeOH:AcOH) (100:0:0)〜(95:5:0.2))で精製した結果、7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−メチル−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸のジアステレオマーの両方が、油として得られた。
H NMR(CDCl)7.35〜7.15(m,5H)、5.77(d,J=14.1Hz,1H)、5.34(m,1H)、4.03(m,1H)、3.45(m,1H)、2.85〜2.69(m,3H)、2.45〜2.31(m,4H)、2.17(m,1H)、1.70〜1.21(m,14H);MS=372.3(M−1)。
(調製例1)
7−(2R−ヒドロキシメチル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタンニトリル
ステップA:7−[2R−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−5−オキソ−ピロリジン−1−イル]−ヘプタンニトリル
NaH(油中60%、3.836g、0.0959mmol、25mLのDMFで洗浄)をDMF(250mL)に混合した混合物に、5R−(tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシメチル)−ピロリジン−2−オン(Tetrahdedron:Asymmetry、1996、7、2113)(20.00g、87.19mmol)のDMF(50mL)溶液を添加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、7−ブロモヘプタンニトリル(16.574g、87.19mmol)のDMF(50mL)溶液を添加した。この反応混合物を90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温10℃に冷却し、水(750mL)を添加した。水溶液をEtOAcで洗浄した(4×250mL)。合わせた有機溶液を水で洗浄し(2×250mL)、乾燥させ(MgSO)、ろ過し、濃縮した。溶媒勾配(9:1 ヘキサン:EtOAc〜7:3 ヘキサン:EtOAc〜1:1 ヘキサン:EtOAc)で溶出する中圧クロマトグラフィで精製した結果、7−[2R−(tert−ブチル−ジメチル15シラニルオキシメチル)−5−オキソ−ピロリジン−1−イル]−ヘプタンニトリルが得られた。
H NMR(CDCl)δ3.69〜3.55(m,4H)、2.99(m,1H)、2.42(m,1H)、2.34〜2.24(m,3H)、2.05(m,1H)、1.81(m,1H)、1.67〜1.42(m,6H)、1.31(m,2H)、0.86(s,9H)、0.03(s,6H);MS 339.3(M+1)。
ステップB:7−(2R−ヒドロキシメチル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル−ヘプタンニトリル
フッ化テトラブチルアンモニウム(1MをTHFに溶かしたもの、100.0mL、100.0mmol)溶液を、7−[2R−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−5−オキソ−ピロリジン−1−イル]−ヘプタンニトリル(22.39g、66.13mmol)のTHF(400mL)溶液に、0℃でゆっくりと添加した。反応混合物を室温に温め、4時間撹拌した。飽和NaHCO水溶液(250mL)を添加し、揮発性物質を真空除去した。残留する水溶液をCHClで洗浄した(4×200mL)。合わせた有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過し、濃縮した。溶媒勾配(9:1 ヘキサン:EtOAc〜4:1 ヘキサン:EtOAc〜7:3 ヘキサン:EtOAc〜6:4 ヘキサン:EtOAc〜1:1 ヘキサン:EtOAc〜EtOAc〜9:1 EtOAc:MeOH)で溶出する中圧クロマトグラフィで精製した結果、7−(2R−ヒドロキシメチル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル−ヘプタンニトリルが得られた。
H NMR(CDCl)δ3.78(dd,1H)、3.71〜3.58(m,3H)、3.00(m,1H)、2.46(m,1H)、2.36〜2.27(m,3H)、2.08(m,1H)、1.93(m,1H)、1.77(m,1H)、1.68〜1.43(m,6H)、1.32(m,2H);MS 225.1(M+1)。
(調製例2)
7−(2R−ヒドロキシメチル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル−ヘプタン酸エチルエステル
ステップA:7−[2R−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−5−オキソ−ピロリジン−1−イル]−ヘプタン酸エチルエステル
調製例1のステップAで述べた手順に従い、5R−(tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシメチル)−ピロリジン−2−オン(30.000g、130.8mmol)およびNaH(油中60%、5.756g、143.9mmol)を溶かしたDMF(600mL)溶液から得られた陰イオンを、7−ブロモヘプタン酸エチル(32.559g、137.3mmol)と、90℃で3時間反応させた。溶媒勾配(9:1 ヘキサン:EtOAc〜4:1 ヘキサン:EtOAc〜7:3 ヘキサン:EtOAc〜6:4 ヘキサン:EtOAc)で溶出する中圧クロマトグラフィで精製した結果、7−[2R−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシメチル)−5−オキソ−ピロリジン−1−イル]−ヘプタン酸エチルエステルが得られた。
H NMR(CDCl)δ4.10(q,2H)、3.62(m,4H)、2.95(m,1H)、2.42(m,1H)、2.27(m,3H)、2.04(m,1H)、1.81(m,1H)、1.65〜1.26(m,8H)、1.23(t,3H)、0.86(s,9H)、0.03(s,6H);MS 386.2(M+1)。
ステップB:7−(2R−ヒドロキシメチル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステル
調製例1のステップBで述べた手順に従い、7−[2R−(tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシメチル)−5−オキソ−ピロリジン−1−イル]−ヘプタン酸エチルエステル(39.46g、102.3mmol)を、反応時間2.5時間で、TBAF(THF中1M、154.0mL、154.0mmol)で脱保護した。溶媒勾配(9:1 ヘキサン:EtOAc〜6:4 ヘキサン:EtOAc〜1:1 ヘキサン:EtOAc〜EtOAc〜19:1 20 EtOAc:MeOH)で溶出する中圧クロマトグラフィで精製した結果、7−(2R−ヒドロキシメチル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステルが得られた。
H NMR(CDCl)δ4.10(q,2H)、3.77(dd,1H)、3.64(m,3H)、2.96(m,1H)、2.46(m,1H)、2.35〜2.25(m,3H)、2.08(m,1H)、1.93(m,1H)、1.71(m,1H)、1.63〜1.27(m,8H)、1.23(t,3H);MS 272.2(M+1)。
(調製例3)
[2−オキソ−3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピル]−ホスホン酸ジメチルエステル
ステップA:N−メトキシ−N−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アセトアミド
N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.577g、16.2mmol)をDMF(25mL)およびCHCl(25mL)に溶かした0℃の溶液に、トリメチルアミン(2.25mL)を添加した。5分間撹拌した後、3−トリフルオロメチルフェニル酢酸(3.0g、14.7mmol)、HOBT(3.177g、23.5mmol)、およびDEC(2−ジエチルアミノエチルクロライド塩酸塩、3.10g、16.2mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、真空濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、有機溶液を1N NaOH(2回)、水、および食塩水で順次洗浄した。有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過し、真空濃縮した。中圧クロマトグラフィ(ヘキサン中20%EtOAc〜ヘキサン中50%EtOAc)により、Nメトキシ−N−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アセトアミドが得られた。
ステップB:[2−オキソ−3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピル]ホスホン酸ジメチルエステル
メチルホスホン酸ジメチル(9.4g、75.8mmol)のトルエン(80mL)溶液に、−78℃で、n−BuLi(2.5Mをヘキサンに溶かしたもの、28mL、70mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を1時間撹拌し、N−メトキシ−N−メチル−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−アセトアミド(14.39g)のトルエン(50mL)溶液をゆっくりと添加した。反応混合物を2.5時間攪拌し、AcOH(40mL)を添加した。反応混合物を室温に温めて、水を添加した。有機層を水で洗浄し、その後食塩水で洗浄した。有機溶液を乾燥させ(MgSO)、ろ過して真空中で濃縮した。中圧クロマトグラフィ(CHCl〜CHCl中2%MeOH)により、調製例3の標題化合物が得られた。
H NMR(CDCl)δ7.52(m,1H)、7.44(m,2H)、7.37(m,1H)、3.96(s,2H)、3.87(s,3H)、3.76(s,15 3H)、3.12(d,2H)。
(調製例4)
[3−(3−クロロ−フェニル)−2−オキソ−プロピル]−ホスホン酸ジメチルエステル
適切な出発材料に置き換えて、調製例4の標題化合物を、調製例3で述べたものと同様の手順に従い調製した。
(調製例5)
[3−(3−クロロ−フェニル)−2−オキソ−プロピル]−ホスホン酸ジメチルエステル
メチルホスホン酸ジメチル(17.93g、144mmol)のTHF(270mL)溶液に、−78℃で、n−BuLi(2.5M、64.2mL、160.6mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を1時間撹拌し、(3−クロロ−フェニル)−酢酸メチルエステル(26.93g、146mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物をそのまま室温に温め、24時間撹拌した。AcOH(15mL)を添加し、揮発性物質を真空除去した。残留物をCHClで希釈し、有機溶液を飽和NaHCO水溶液で慎重に洗浄した(3回)。有機層を乾燥させ(MgSO)、ろ過して真空中で濃縮した。中圧クロマトグラフィ(ヘキサン中20%EtOAc〜EtOAc)により精製した結果、標題の化合物が得られた。
(調製例6)
テトラヒドロ−ピロリジン−3,5−ジオン
調製例6の標題化合物を、米国特許第4,663,464号に記載されている手順に従い調製した。
(調製例7)
7−(2R−ホルミル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステル
7−(2R−ヒドロキチメチル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステル(1.63g、6.01mmol)のベンゼン(50mL)溶液に、−(3−ジメチルアミノプロピル)−3エチルカルボジイミド塩酸塩(3.46g、18.03mmol)およびDMSO(1.5mL、24.0410mmol)を添加した。溶液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸ピリジニウム(1.28g、6.61mmol)を添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで室温で2時間撹拌した。油状残留物から、溶液のデカンテーションを行った。残留物をベンゼンで洗浄し(3×)、合わせたベンゼン洗浄液を真空濃縮した結果、7−(2R−ホルミル−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸エチルエステルが得られ、これをさらに精製することなく使用した。
(調製例8)
4−(3−{2−[4−ビフェニル−3−イル−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル}−プロピル)−安息香酸メチルエステル
ステップA:5−(3−ブロモ−3−オキソ−ブチル)−ピロリジン−2−オン
テトラヒドロピロリジン−3,5−ジオン(5g、35mmol)のCHCl(320mL)溶液に、0℃で、3ブロモベンジルマグネシウム臭化物(0.25MをEtOに溶かしたもの、155mL、38.8mmol)を1滴ずつ添加した。溶液を0℃で2時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液で反応を停止させた。1N HCl水溶液を添加して、pH=3を実現した。室温に温めた後、この水溶液をCHClで抽出した(3×)。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、ろ過し、濃縮した。溶媒勾配(1:1 ヘキサン:EtOAc〜EtOAc〜CHCl中5%MeOH)を使用した中圧クロマトグラフィにより精製した結果、5−(3−ブロモ−3−オキソ−ブチル)ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.41〜7.11(m,4H)、6.24(bs,1H)、3.67(s,2H)、3.60(m,1H)、2.52(t,2H)、2.32(m,2H)、2.20(m,1H)、1.88〜1.60(m,3H)。
ステップB:5−(3−ブロモ−3−ヒドロキシ−ブチル)−ピロリジン−2−オン
5−(3−ブロモ−3オキソ−ブチル)−ピロリジン−2−オン(7.84g、25.3mmol)のEtOH(130mL)溶液に、0℃で、NaBH(480mg、12.6mmol)を添加し、反応混合物を0℃で2.5時間撹拌した。反応混合物の反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液で停止させた。水およびCHClを添加した。水層をCHClで洗浄し(3×)、合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、ろ過し、濃縮した。溶媒勾配(1:1 ヘキサン:EtOAc〜EtOAc〜CHCl中1%MeOH〜CHCl中3%MeOH〜CHCl中5%MeOH〜CHCl中8%MeOH)を使用した中圧クロマトグラフィにより精製した結果、5−(3−ブロモ−3−ヒドロキシ−ブチル)ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.36〜7.09(m,4H)、6.27(d,1H)、3.78(m,1H)、3.63(m,1H)、2.75(m,1H)、2.62(m,1H)、2.32〜2.18(m,3H)、1.88(m,1H)、1.73〜1.42(m,5H);MS 312.2、314.1(M+)。
ステップC:5−[3−ブロモ−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−ピロリジン−2−オン
5−(3−ブロモ−3−ヒドロキシ−ブチル)−ピロリジン−2−オン(6.76g、21.6mmol)のDMF(86mL)溶液に、塩化tert−ブチルジメチルシリル(3.59g、23.8mmol)を添加し、その後、イミダゾール(2.95g、43.4mmol)およびDMAP(264mg、2.16mmol)を添加した。反応混合物を24時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液で反応を停止させた。水溶液をEtOAcで洗浄し(3×)、合わせた有機抽出物を乾燥し(MgSO)、ろ過し、濃縮した。溶媒勾配(CHCl〜CHCl中1%MeOH〜CHCl中3%MeOH〜CHCl中5%MeOH〜CHCl中8%MeOH)を使用した中圧クロマトグラフィにより精製した結果、5−[3−ブロモ−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.30(m,2H)、7.12(m,1H)、7.04(m,1H)、5.71(m,1H)、3.81(m,1H);3.56 20(m,1H)、2.66(m,2H)、2.32〜2.17(m,3H)、1.70〜1.35(m,5H)、0.82(s,9H)、−0.06(d,3H)、−0.24(d,3H);MS 426.2、428.2(M+)。
ステップD:5−[4−ビフェニル−3−イル−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−ピロリジン−2−オン
5−[3−ブロモ−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−ピロリジン−2−オン(750mg、1.76mmol)のDME(15mL)溶液に、フェニルボロン酸(236mg、1.93 25 mmol)を添加した。酢酸パラジウム(26.8mg、0.088mmol)およびトリ−o−トリルホスフィン(39.5mg、0.176mmol)を添加した後、NaCO(37.3mg、3.52mmol)を水(1.8mL)に溶かした溶液を添加した。反応混合物を加熱して24時間還流した。反応混合物を冷却し、揮発性物質を真空除去した。残留物を食塩水およびEtOAcで希釈した。水溶液をEtOAcで洗浄し(3×)、合わせた有機抽出物を乾燥し(MgSO)、ろ過し、濃縮した。溶媒勾配(1:1 ヘキサン:EtOAc〜EtOAc〜CHCl中1%MeOH〜CHCl中3%MeOH〜CHCl中5%MeOH)で溶出する中圧クロマトグラフィにより精製した結果、5−[4−ビフェニル−3−イル−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ブチル]−ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.57(m,2H)、7.43(m,21−1)、7.33(m,3H)、7.11(m,2H)、5.78(m,1H)、3.91(m,1H)、3.59(m,1H)、2.76(m,2H)、2.27(m,3H)、1.73〜1.38(m,5H)、0.83(s,9H)、−0.03(d,SH)、−0.16(d,3H);MS 424.3(M+1)。
(調製例9)
5−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−(3−フルオロ−フェニル)−ブチル]−ピロリジン−2−オン
ステップA:5−[4−(3−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−ブチル]−ピロリジン−2−オン
調製例8のステップAで述べた手順に従い、テトラヒドロ−ピロリジン−3,5−ジオン(2g、14mmol)を、3−フルオロベンジルマグネシウムクロライド(0.25MをEtOに溶かしたもの、62mL、15.5mmol)と2.5時間にわたり反応させた。溶媒勾配(1:1 ヘキサン:EtOAc〜2:1 EtOAc:ヘキサン〜EtOAc〜CHCl中2%MeOH〜CHCl中10%MeOH)を使用した中圧クロマトグラフィにより精製した結果、5−[4−(3−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−ブチル]−ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.32〜7.27(m,1H)、7.00〜6.90(m,3H)、6.12(bs,1H)、3.69(s,2H)、3.59(m,1H)、2.52(t,2H)、2.30(m,2H)、2.19(m,1H)、1.75(m,2H)、1.65(m,1H)。
ステップB:5−[4−(3−フルオロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−ピロリジン−2−オン
調製例8のステップBで述べた手順に従い、5−[4−(3−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−ブチル]−ピロリジン−2−オン(2.17g、8.71mmol)をNaBH(165mg、4.35mmol)で還元した。溶媒勾配(1:1 ヘキサン:EtOAc〜EtOAc〜CHCl中1%MeOH〜CHCl中3%MeOH〜CHCl中6%MeOH)を使用した中圧クロマトグラフィにより精製した結果、5−[4−(3−フルオロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.27(m,1H)、6.94(m,3H)、6.38(m,1H)、3.82(m,1H)、3.66(m,1H)、2.79(m,1H)、2.67(m,1H)、2.33〜2.21(m,3H)、1.92(d,J=4.15Hz,1H)、1.75〜1.40(m,5H);MS 252.2(M+1)。
ステップC:5−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−(3−フルオロ−フェニル)−ブチル]−ピロリジン−2−オン
調製例8のステップCで述べた手順に従い、5−[4−(3−フルオロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−ピロリジン−2−オン(2.23g、8.87mmol)を、tertブチルジメチルシリルクロライド(1.47g、9.76mmol)と反応させた。溶媒勾配(1:1 ヘキサン:EtOAc〜EtOAc〜CHCl中1%MeOH〜CHCl中2%MeOH〜CHCl中4%MeOH)を使用した中圧クロマトグラフィにより精製した結果、5−[3−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−4−(3−フルオロ−フェニル)−ブチル]−ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.23(m,1H)、6.88(m,3H)、5.75(m,1H)、3.85(m,1H)、3.57(m,1H)、2.71(m,2H)、2.30(m,2H)、2.25(m,1H)、1.70〜1.38(m,5H)、0.84(s,9H)、0(s,3H)、−0.2(s,3H)。
(調製例10)
5−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−(4−フルオロ−フェニル)−ブチル]−ピロリジン−2−オン
ステップA:5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−ブチル]−ピロリジン−2−オン
調製例8のステップAで述べた手順に従い、テトラヒドロ−ピロリジン−3,5−ジオン(1.41g、10.15mmol)を、4−フルオロベンジルマグネシウムクロライド(0.25MをEtOに溶かしたもの、50mL、12.5mmol)と5時間にわたり反応させた。中圧クロマトグラフィ(CHCl中2%MeOH)により精製した結果、5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−ブチル]−ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.18(m,2H)、7.03(m,2H)、6.34(m,1H)、3.70(s,2H)、3.62(m,1H)、2.54(t,2H)、2.34〜2.15(m,3H)、1.82〜1.61(m,3H)。
ステップB:5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−ピロリジン−2−オン
調製例8のステップBで述べた手順に従い、5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−ブチル]−ピロリジン−2−オン(2.64mg、mmol)を、室温で1時間、NaBH(400mg、mmol)で還元した。追加のNaBH(150mg)を添加し、反応混合物を20時間撹拌した。溶媒勾配(CHCl〜CHCl中2%MeOH〜CHCl中4%M90H)を使用した中圧クロマトグラフィにより精製した結果、5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.14(m,2H)、6.98(m,2H)、6.78(m,1H)、3.76(m,1H)、3.65(m,1H)、2.76(m,1H)、2.64(m,1H)、2.32〜2.18(m,4H)、1.72〜1.47(m,5H)。
ステップC:5−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−(4−フルオロ−フェニル)−ブチル]−ピロリジン−2−オン
調製例8のステップCで述べた手順に従い、5−[4−(4−フルオロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−ブチル]−ピロリジン−2−オン(1.95g、7.79mmol)を、tertブチルジメチルシリルクロライド(1.47g、9.76mmol)と反応させた。中圧クロマトグラフィ(CHCl中1%MeOH)により精製した結果、5−[3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−4−(4−フルオロ−フェニル)−ブチル]−ピロリジン−2−オンが得られた。
H NMR(CDCl)δ7.12(m,2H)、6.97(m,2H)、5.75(m,1H)、3.83(m,1H)、3.60(m,1H)、2.71(m,2H)、2.36〜2.24(m,3H)、1.70〜1.38(m,5H)、6.84(s,9H)、−0.05(d,3H)、−0.2(d,3H)。
(調製例11)
[2−オキソ−3−(3−フェノキシ−フェニル)−プロピル]−ホスホン酸ジメチルエステル
適切な出発材料に置き換えて、調製例11の標題化合物を、調製例5の化合物で述べたものと同様の手法で作製した。
I.ウサギおよびサルの眼圧(IOP)に対するEP4作動剤の影響
動物
この研究では、薬物処理していないオスのDutch Beltedウサギおよびメスのカニクイザルを使用する。この調査における動物の管理および治療は、研究用動物の使用に関する国立保健研究所(NIH)の指針および視覚眼科研究協会(ARVO)の決議に従う。全ての実験手順は、Merck社の所内動物管理使用委員会により承認されている。
薬物の調製および投与
薬物濃度は、活性成分(ベース)で表す。本発明の化合物を、ウサギの研究では0.01、0.001、0.0001%で生理食塩水に溶解し、サルの研究では0.05、0.005%で溶解させる。薬物または賦形剤の一定分量(25ul)を、局所的に、片側に、または両側に投与する。片側適用では、その反対側の眼に、等体積の生理食塩水を投与する。不快感が最小限に抑えられるよう、眼圧測定前に、プロパラカイン(0.5%)を角膜に適用する。眼圧(IOP)を、気動眼圧計(Alcon Applanation Pneumatonograph)またはそれと同等のものを使用して記録する。
統計分析
結果は、薬物または賦形剤の投与直前に測定した基礎レベルからのIOPの変化として表し、平均±標準偏差で示す。統計的な比較は、薬物処理動物の応答と賦形剤処理動物の応答との非対データ、さらに比較可能な時間間隔での同じ側の眼と反対側の眼との対データに関するステューデントt検定を使用して行う。データの有意性も、ダネット「t」検定を使用して「t−0」値からの差として決定する。アスタリスクは、p<0.05の有意水準を表す。
A.ウサギの眼圧測定
体重2.5〜4.0kgのオスのDutch Beltedウサギを、12時間の明/暗サイクルで維持し、食餌を与えた。全ての実験は、日周リズムに関係したばらつきを最小限に抑えるため、1日のうちの同じ時間で実施した。IOPを、処理前に測定し、次いで実施例4の化合物または賦形剤を、片眼または両眼に点眼し(1滴25ul)、点眼後30、60、120、180、240、300、および360分でIOPを測定した。場合によっては、賦形剤のみで両眼を処理した同じ数の動物について評価し、並行対照として、薬物処理した動物と比較した。
B.サルの眼圧測定
Lee他の方法(1985)を使用した、アルゴンレーザシステム(Coherent NOVUS 2000、Palo Alto、USA)による小柱網の光凝固によって、体重2〜3kgのメスのカニクイザルの右眼に片側高眼圧症を誘発させた。眼圧(IOP)の増加が長引くことによって、緑内障患者に見られるものと同様の変化が視神経乳頭に生じた。
IOP測定では、実験期間中、サルを拘束イスに座らせた位置に保った。各IOP測定の約5分前に、塩酸ケタミンの筋肉内注射(3〜5mg/kg)で動物に軽く麻酔をし、0.5%プロパラカインを1滴点眼した後に、IOPを記録した。IOPは、気動眼圧計(Alcon Applanation Tonometer)またはDigilab気動眼圧計(Bio−Rad Ophthalmic Division、Cambridge、MA、USA)を使用して測定した。
IOPは、処理前と、処理後の一般に30、60、124、180、300、および360分で測定した。処理を行う2日または3日前のこれらの時点で基準値も得た。処理は、実施例4の化合物(0.05および0.005%)または賦形剤(生理食塩水)の1滴25ulを点眼することからなるものであった。同じ動物について試験をする前に、少なくとも1週間の洗出し期間を設けた。正常圧(高眼圧とは反対側)の眼を、高眼圧の眼と全く同じ手法で処理した。両眼に関するIOP測定値を、同じ時点での対応する基準値と比較した。結果は、平均±標準偏差(mmHg)として表した。眼科用としての本発明の化合物の活性範囲は、0.01〜100,000nMの間である。
II.放射リガンド結合アッセイ
これらの化合物の試験に使用されるアッセイは、本質的に、Abramovitz M、Adam M、Boie Y、Carriere M、Denis D、Godbout C、Lamontagne S、Rochette C、Sawyer N、Tremblay NM、Belley M、Gallant M、Dufresne C、Gareau Y、Ruel R、Juteau H、Labelle M、Ouimet N、Metters KM、プロスタグランジンおよび関連する類似体の親和性および選択性を決定するための、組換えプロスタノイド受容体の利用、Biochem Biophys Acta 2000年1月17日;1483(2):285〜293に記載されたように、また以下に論じるように、実施した。
ヒト胚腎臓(HEK)293(EBNA)細胞系におけるプロスタノイド受容体の安定発現
完全長コード配列に対応するプロスタノイド受容体(PG)cDNAを、哺乳動物発現ベクターpCEP4(Invitrogen)の適切な部位にサブクローニングした。製造業者の取扱説明書に従い、Qiagenプラスミド調製キット(QIAGEN)を使用してpCEP4PGプラスミドDNAを調製し、LipofectAMINE@(GIBCO−BRL)を使用してHEK293(EBNA)細胞にトランスフェクトした。ハイグロマイシン抵抗遺伝子と共にcDNAを発現するHEK293(EBNA)細胞を、10%熱不活性化ウシ胎児結成、1mM ピルビン酸ナトリウム、100U/ml ペニシリン−G、100μg/ml 硫酸ストレプトマイシン、250μg/ml 活性GENETICIN(商標)(G418)(全てLife Technologies,Inc./BRLから)、および200μg/ml ハイグロマイシンが補われたダルベッコ修飾イーグル培地(DMEM)内で選択した。個々のコロニーを、クローニングリング法を使用して選択した状態で成長後2〜3週間過ぎた後に分離し、その後、クローン細胞系内に増殖させた。受容体cDNAの発現を、受容体結合アッセイによって評価した。
HEK293(EBNA)細胞を、大気中6%COの加湿雰囲気中37℃で、補われたDMEM完全培地で増殖させ、次いで収集し、分画遠心分離(10分間1000×g、次いで30分間160,000×g、全て4℃で)の後に、プロテアーゼ阻害剤(2mMフェニルメチルスルホニルフルオリド、10μM E−64、100μM ロイペプチン、および0.050mg/mlペプスタチン)の存在下、氷上で30分間、800psiで窒素キャビテーションを行うことにより細胞溶解することによって膜調製した。160,000×gペレットを、Dounceホモジナイゼーション(Dounce A;10ストローク)によって、約5〜10mg/mlタンパク質の1mM EDTAを含有する10mM HEPES/KOH(pH7.4)に再懸濁し、液体窒素中で凍結させ、−80℃で貯蔵した。
プロスタノイド受容体結合アッセイ
プロスタノイド受容体結合アッセイは、1mM EDTA、10mM MgCl(EPサブタイプ)または10mM MnCl(DP、FP、IP、およびTP)および放射リガンド[EPサブタイプでは0.5〜1.0nM[H]PGE(181 Ci/mmol)、DPでは0.7nM[H]PGD(115 Ci/mmol)、FPでは0.95nM[H]PGF2α(170 Ci/mmol)、IPでは5nM[H]イロプロスト(16 Ci/mmol)、TPでは1.8nM[H]SQ29548(46 Ci/mmol)、]を含有する10mM MES/KOH(pH6.0)(EPサブタイプ、FPおよびTP)または10mM HEPES/KOH(pH7.4)(DPおよびIP)中の最終インキュベーション体積0.2mlで行った。EPアッセイは、100μM GTPγSも含有する。反応は、160,000×g画分からの膜タンパク質(EPでは約30μg、EPでは約20μg、EPでは約2μg、EPでは約10μg、FPでは約60μg、DPでは約30μg、IPでは約10μg、およびTPでは約10μg)を添加することによって開始した。リガンドをジメチルスルホキシド(MeSO)に添加し、これを全てのインキュベーションにおいて1%(v/v)で一定に保った。対応する非放射性プロスタノイド1μMの存在下、非特異的結合を決定した。インキュベーションを60分間(EPサブタイプ、FP、およびIP)または30分間(DPおよびTP)、30℃(EPサブタイプ、DP、FP、およびTP)または室温(IP)で実施し、EDTAを含まないアッセイインキュベーション緩衝液で事前に湿潤させた(4℃で)96ウェルUnifilter GF/C(Canberra Packard)に通して急速ろ過し、Tomec Mach III 96ウェル半自動化細胞収集機を使用して、終了させた。フィルタを、同じ緩衝液3〜4mlで洗浄し、55℃で90分間乾燥し、個々のフィルタに結合した残留放射能を、1450 MicroBeta(Wallac)を使用してUltima Gold F(Canberra Packard)50μlを添加した状態でシンチレーションカウントすることにより決定した。全結合から非特異的結合を差し引くことによって、特異的結合を算出した。全結合の90〜95%を占める特異的結合は、使用した放射リガンドおよびタンパク質の濃度に対して線形であった。全結合は、インキュベーション培地に加えられた放射リガンドの5〜10%を占めた。
この化合物の活性範囲は、0.01〜100,000nMの間である。

Claims (25)

  1. 高眼圧症を治療し、緑内障を治療し、黄斑浮腫を治療し、黄斑部変性を治療し、網膜および視神経乳頭の血流速度を増大させ、網膜および視神経の緊張を増大させ、神経保護作用をもたらし、またはドライアイを治療することにより、眼圧の上昇に関連した障害を治療するための方法であって、そのような治療を必要とする患者に対し、治療上有効な量の下記の構造式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfの化合物あるいは薬学的に許容されるその塩、シクロデキストリンクラスレート、鏡像異性体、ジアステレオマー、またはこれらの混合物を投与することを含む方法であり、
    Figure 2005514378
    上式で、
    はCOOR、CONHR、またはテトラゾル−5−イルを表し;
    およびRはそれぞれ独立に水素、ヒドロキシ、またはC1〜3アルキルであり;
    は水素、α−チエニル、フェニル、またはフェノキシを表し、ただし前記フェニルおよびフェノキシが、クロロ、フルオロ、フェニル、メトキシ、トリフルオロメチル、またはC1〜3アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換されたものであり;
    - - − は単結合または二重結合を表し;
    nは0〜3であり;
    は水素、C1〜5アルキル、フェニル、またはp−ビフェニルを表し;
    はCORまたはSOを表し;
    はフェニルまたはC1〜5アルキルを表し;
    はC3〜6シクロアルキルまたはC1〜6アルキルを表し、ただし前記シクロアルキルおよびアルキル基は、1個または2個のC1〜6アルキル基で場合によって置換されたものであり;
    1bはヒドロキシ、C1〜6アルキルオキシ、またはNR6b7bを表し、ただしR6bおよびR7bはそれぞれ独立に水素またはC1〜6アルキルであり;
    2bは水素またはヒドロキシを表し;
    3bは単結合またはC1〜6アルキレンを表し;
    4bは、
    (i)C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、フェニル、またはシクロアルキルであって、前記アルキル、アルケニル、アルキニルが、フェニル、シクロアルキル、OH、C1〜6アルキルオキシ、またはハロゲンで場合によって置換されたもの;
    (ii)フェニルオキシまたはC3〜7シクロアルキルオキシ;
    (iii)フリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシ;
    (iv)フェニル、フェニルオキシ、C3〜7シクロアルキル、またはC3〜7シクロアルキルオキシであって、前記フェニル、フェニルオキシ、シクロアルキル、およびシクロアルキルオキシ基が、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換され、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの;または
    (v)C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ(akyloxy)、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C2〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、ヒドロキシまたはハロゲンの1〜3個の基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、およびチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたフリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシであって、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、およびヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの
    を表し;
    5bは水素またはC1〜6アルキルを表し;
    1cはヒドロキシ、C1〜6アルキルオキシ、またはNR6c7cを表し、ただしR6cおよびR7cがそれぞれ独立に水素またはC1〜6アルキルであり;
    2cは水素またはヒドロキシを表し;
    3cは単結合またはC1〜6アルキレンを表し;
    4cは、
    (i)C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、フェニル、またはシクロアルキルであって、前記アルキル、アルケニル、アルキニルが、フェニル、シクロアルキル、OH、C1〜6アルキルオキシ、またはハロゲンで場合によって置換されたもの;
    (ii)フェニルオキシまたはC3〜7シクロアルキルオキシ;
    (iii)フリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシ;
    (iv)フェニル、フェニルオキシ、C3〜7シクロアルキル、またはC3〜7シクロアルキルオキシであって、前記フェニル、フェニルオキシ、シクロアルキル、およびシクロアルキルオキシ基が、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換され、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの;または
    (v)C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C2〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、ヒドロキシまたはハロゲンの1〜3個の基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、およびチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたフリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシであって、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、およびヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの
    を表し;
    5cは水素、ヒドロキシ、またはC1〜6アルキルを表し;
    1dはヒドロキシ、C1〜6アルキルオキシ、またはNR6d7dを表し、ただしR6dおよびR7dがそれぞれ独立に水素またはC1〜6アルキルであり;
    2dは水素またはヒドロキシを表し;
    3dは単結合またはC1〜6アルキレンを表し;
    4dは、
    (i)C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、フェニル、またはシクロアルキルであって、前記アルキル、アルケニル、アルキニルが、フェニル、シクロアルキル、OH、C1〜6アルキルオキシ、またはハロゲンで場合によって置換されたもの;
    (ii)フェニルオキシまたはC3〜7シクロアルキルオキシ;
    (iii)フリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシ;
    (iv)フェニル、フェニルオキシ、C3〜7シクロアルキル、またはC3〜7シクロアルキルオキシであって、前記フェニル、フェニルオキシ、シクロアルキル、およびシクロアルキルオキシ基が、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換され、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの;または
    (v)C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C2〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、ヒドロキシまたはハロゲンの1〜3個の基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、およびチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたフリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシであって、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、およびヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの
    を表し;
    5dは水素、ヒドロキシ、またはC1〜6アルキルを表し;
    1eはカルボキシル、(C〜C)アルコキシカルボニル、またはテトラゾリルを表し;
    2eは−Arまたは−Ar−V−Arを表し、ただしVが結合、−O−、−OCH−、または−CHO−であり;
    Xは−CH−またはOを表し;
    Zは−(CH−、チエニル、チアゾリル、またはフェニルを表し;
    Arは、酸素、イオウ、および窒素から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を場合によって有する部分飽和、完全飽和、または完全不飽和の5〜8員環、あるいは、独立に部分飽和、完全飽和、または完全不飽和の5または6員環からなる2個の縮合した2環式の環であって、独立に見ると窒素、イオウ、および酸素から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を場合によって有する環であり、前記部分または完全飽和環あるいは2環式の環が、炭素上で置換された1個または2個のオキソ基あるいはイオウ上で置換された1個または2個のオキソ基を場合によって有するものを表し;
    ArおよびArはそれぞれ独立に、酸素、イオウ、および窒素から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を場合によって有する部分飽和、完全飽和、または完全不飽和の5〜8員環であって、前記部分または完全飽和環が、炭素上で置換された1個または2個のオキソ基あるいはイオウ上で置換された1個または2個のオキソ基を場合によって有するものを表し;
    前記Ar部分は、炭素または窒素上で、あるいは当該部分が単環式の場合には1個の環上で、あるいは当該部分が2環式の場合には一方または両方の環上で、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルカノイル、ホルミル、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルカノイル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルカノイルアミノ、(C〜C)アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシスルホニル、アミノカルボニルアミノ、あるいはモノ−N−、ジ−N,N−、ジ−N,N’−、またはトリ−N,N,N’−(C〜C)アルキル置換アミノカボニルアミノ、スルホンアミド、(C〜C)アルキルスルホンアミド、アミノ、モノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ、カルバモイル、モノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルカルバモイル、シアノ、チオール、(C〜C)アルキルチオ、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、およびモノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノスルフィニルからそれぞれ独立に選択される、環1個当たり最大3個の置換基で場合によって置換され、Arの定義での前記アルキルおよびアルコキシ置換基が、最大3個のフルオロで炭素上で場合によって置換されているものであり;
    前記ArおよびAr部分は独立に、ヒドロキシ、ハロ、カルボキシ、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルカノイル、ホルミル、(C〜C)アルカノイル、(C〜C)アルカノイル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルカノイルアミノ、(C〜C)アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシスルホニル、アミノカルボニルアミノ、あるいはモノ−N−、ジ−N,N−、ジ−N,N’−、またはトリ−N,N,N’−(C〜C)アルキル置換アミノカボニルアミノ、スルホンアミド、(C〜C)アルキルスルホンアミド、アミノ、モノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ、カルバモイル、モノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルカルバモイル、シアノ、チオール、(C〜C)アルキルチオ、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、およびモノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノスルフィニルからそれぞれ独立に選択される最大3個の置換基で、炭素または窒素上で場合によって置換され、ArおよびArの定義における前記アルキルおよびアルコキシ置換基が最大3個のフルオロで炭素上で場合によって置換されているものである方法。
  2. 式Iaで、nが3であり、その他全ての変数が最初に記載されている通りである請求項1に記載の方法。
  3. およびRがそれぞれ独立に水素またはヒドロキシであり、その他全ての変数が最初に記載されている通りである請求項2に記載の方法。
  4. がCOOHであり、その他全ての変数が最初に記載されている通りである請求項3に記載の方法。
  5. がテトラゾル−5−イルであり、その他の全ての変数が最初に記載されている通りである請求項2に記載の方法。
  6. がテトラゾル−5−イルであり、Rがフェニルであり、その他の全ての変数が最初に記載されている通りである請求項5に記載の方法。
  7. がCHであり、その他全ての変数が最初に記載されている通りである請求項3に記載の方法。
  8. 式Ibで、R1bがヒドロキシである請求項1に記載の方法。
  9. 式Ibで、R1bがC1〜6アルキルオキシである請求項1に記載の方法。
  10. 式Ibで、R1bがNR6b7bであり、R6bおよびR7bがそれぞれ独立に水素またはC1〜6アルキルである請求項1に記載の方法。
  11. 式Ibで、R3bが単結合である請求項1に記載の方法。
  12. 4bがC1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、フェニル、C3〜7シクロアルキル、またはC2〜8アルキニルであり、前記アルキル、アルケニル、およびアルキニルが、C1〜6アルキルオキシまたはハロゲンで場合によって置換される請求項11に記載の方法。
  13. 4bがC1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、またはC2〜8アルキニルであり、前記アルキル、アルケニル、およびアルキニルが、C1〜6アルキルオキシまたはハロゲンで場合によって置換される請求項12に記載の方法。
  14. 4bがフェニルオキシまたはC3〜7シクロアルキルオキシである請求項11に記載の方法。
  15. 1cがC1〜6アルキルオキシであり、R2cが水素であり、R5cがヒドロキシであり、R4cが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換されたフェニルであり、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたものである請求項1に記載の方法。
  16. 1dがC1〜6ヒドロキシであり、R2dが水素であり、R5dがヒドロキシであり、R4cが、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換されたフェニルであり、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたものである請求項1に記載の方法。
  17. Xが−CH−であり、Zが−(CH−、および下記の式であり、
    Figure 2005514378
    2eがArである請求項1に記載の方法。
  18. 高眼圧症を治療し、緑内障を治療し、黄斑浮腫を治療し、黄斑部変性を治療し、網膜および視神経乳頭の血流速度を増大させ、網膜および視神経の緊張を増大させ、神経保護作用をもたらし、またはドライアイを治療することにより、眼圧の上昇に関連した障害を治療するための方法であって、そのような治療を必要とする患者に対し、治療上有効な量の下記の構造式IaまたはIbの化合物を投与することを含む方法であり、
    Figure 2005514378
    上式で、RはCOOR、CONHR、またはテトラゾル−5−イルを表し;
    およびRはそれぞれ独立に水素またはヒドロキシを表し;
    はα−チエニル、フェニル、またはフェノキシを表し、ただし前記フェニルおよびフェノキシは、クロロ、フルオロ、フェニル、メトキシ、トリフルオロメチル、またはC1〜3アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換されたものであり;
    - - − は単結合または二重結合を表し;
    nは0〜3であり;
    は水素、C1〜5アルキル、フェニル、またはp−ビフェニルを表し;
    はCORまたはSOを表し;
    はフェニルまたはC1〜5アルキルを表し;
    はCHを表し;
    1bはヒドロキシ、C1〜6アルキルオキシ、またはNR6b7bを表し、ただしR6bおよびR7bはそれぞれ独立に水素またはC1〜6アルキルであり;
    2bは水素またはヒドロキシを表し;
    3bは単結合またはC1〜6アルキレンを表し;
    4bは、
    (vi)C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、フェニル、またはシクロアルキルであって、前記アルキル、アルケニル、アルキニルが、フェニル、シクロアルキル、OH、C1〜6アルキルオキシ、またはハロゲンで場合によって置換されたもの;
    (ii)フェニルオキシまたはC3〜7シクロアルキルオキシ;
    (iii)フリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシ;
    (iv)フェニル、フェニルオキシ、C3〜7シクロアルキル、またはC3〜7シクロアルキルオキシであって、前記フェニル、フェニルオキシ、シクロアルキル、およびシクロアルキルオキシ基が、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、1〜3個のヒドロキシまたはハロゲン基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、OH、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、またはチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の置換基で場合によって置換され、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、またはヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの;または
    (x)C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキルオキシ、C2〜6アルケニルオキシ−C1〜6アルキル、ヒドロキシまたはハロゲンの1〜3個の基で置換されたC1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルチオ−C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルケニルチオ−C1〜6アルキル、C1〜6アルキルスルホニル、ハロゲン、トリハロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、ヒドロキシ、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ、C3〜7シクロアルキル−C1〜6アルキル、C3〜7シクロアルキルオキシ−C1〜6アルキル、フェニル、フェニルオキシ、フェニル−C1〜6アルキル、フェニル−C2〜6アルケニル、フェニル−C2〜6アルキニル、フェニルオキシ−C1〜6アルキル、フェニルオキシ−C2〜6アルケニル、フェニルオキシ−C2〜6アルキニル、フリル、フリルオキシ、フリル−C1〜6アルキル、フリルオキシ−C1〜6アルキル、チエニル、チエニルオキシ、チエニル−C1〜6アルキル、およびチエニルオキシ−C1〜6アルキルから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたフリル、フリルオキシ、チエニル、チエニルオキシ、ナフチル、ナフチルオキシ、フタラニル、またはフタラニルオキシであって、前記フェニル、フリル、チエニル、またはシクロアルキルが、C1〜6アルキル、C1〜6アルキルオキシ、C1〜6アルキルオキシ−C1〜6アルキル、ニトロ、ハロゲン、トリハロメチル、アミノ、およびヒドロキシから選択される1〜3個の基で場合によって置換されたもの
    を表し;
    5bは水素またはC1〜6アルキルを表すものである方法。
  19. 前記化合物が、
    7−(2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−フェノキシ−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸;
    7−(2S−[3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸;
    7−(2S−[4−(3−クロロ−フェニル)−3R−ヒドロキシ−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸;
    7−(2S−[3R−ヒドロキシ−4−フェニル−ブチル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸;
    7−(2R−[3S−ヒドロキシ−4−フェニル−ブト−1−エニル]−5−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ヘプタン酸;
    5S−(4−(3−クロロ−フェニル)−3R−ヒドロキシ−ブチル)−1−(6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル−ピロリジン−2−オン;
    5S−(3R−ヒドロキシ−4−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ブチル)−1−(6−(2H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル−ピロリジン−2−オン;
    5S−(3R−ヒドロキシ−4−フェニル−ブチル)−1−[(6−(1H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル−ピロリジン−2−オン;
    5R−(3S−ヒドロキシ−4−フェニル−ブト−1−エニル)−1−[(6−(1H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル−ピロリジン−2−オン;
    7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−メチル−4−フェニルペント−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸;
    7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸;
    7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(3−メトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(5−メトキシメチルチオフェン−2−イル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−フェニルオキシ−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(4−メチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(4−クロロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(3−チエニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(2−ナフチル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(5−フタラニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(4−メトキシフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(4−メトキシ−3−クロロフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−(3−トリフルオロメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−フェニル−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−17−フェニル−17,18,19,20−テトラノル−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16α−メチル−16−フェニル−3,7−ジチア−20−ノルプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−シクロヘキシル−3,7−ジチア−17,18,19,20−テトラノルプロスト−13E−エン酸;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−19,20−メタノ−3,7−ジチアプロスト−13E−エン酸;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−16−シクロペンチル−3,7−ジチア−17,18,19,20−テトラノルプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    11α,15α−ジヒドロキシ−9−オキソ−15−シクロヘキシル−3,7−ジチア−16,17,18,19,20−ペンタノルプロスト−13E−エン酸またはそのメチルエステル;
    (11α,13E,15α)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−メトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸、あるいはそのメチル、n−プロピル、i−プロピル、またはn−ブチルエステル;
    (11α,13E,15α)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−エトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸、あるいはそのメチルまたはエチルエステル;
    (11α,13E,15α)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−n−プロピルオキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸、あるいはそのメチルまたはt−ブチルエステル;
    (11α,15α)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−メトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスタン酸またはそのメチルエステル;
    (11α,15α,13E)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−メチル−16−(3−メトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸またはそのメチルエステル;
    (15α,13E)−9−オキソ−15−ジヒドロキシ−16−(3−メトキシメチルフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸またはそのメチルエステル;
    (11α,13E,15α)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸またはそのメチルエステル;
    (11α,15α,13E)−9−オキソ−11,15−ジヒドロキシ−16−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−17,18,19,20−テトラノル−5−チアプロスト−13−エン酸またはそのメチルエステル、または
    3S−(3−ヒドロキシ−4−フェニルブチル)−2R−[6−(1H−テトラゾル−5−イル)−ヘキシル]シクロペンタノン
    である請求項1に記載の方法。
  20. 前記化合物が、
    7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−(1−フェニルシクロプロピル)プロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸;
    7−{(2R)−2−[(1E)−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロパ−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸;および
    7−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−3−メチル−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ヘプタン酸、
    あるいは薬学的に許容されるその塩またはエステル
    から選択される請求項19に記載の方法。
  21. 式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、またはIfの化合物が、局所製剤として適用される請求項1に記載の方法。
  22. 前記局所製剤が、キサンタンガムまたはゲランガムを場合によって含有する請求項21に記載の方法。
  23. 前記局所製剤が溶液または懸濁液である請求項22に記載の方法。
  24. βアドレナリン作動性遮断剤、副交感神経作用剤、交感神経作用剤、炭酸脱水酵素阻害剤と、プロスタグランジン、降圧性脂質、神経保護剤、および5−HT2受容体作動剤からなる群に属する活性成分を、前記製剤に加える請求項1に記載の方法。
  25. βアドレナリン作動性遮断剤がチモロール、ベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、またはレボブノロールであり;副交感神経作用剤がピロカプリンであり;交感神経作用剤がエピネフリン、ブリモニジン、イオピジン、クロニジンまたはパラ−アミノクロニジンであり;炭酸脱水酵素阻害剤がドルゾラミド、アセタゾルアミド、メタゾルアミド、またはブリンゾルアミドであり;プロスタグランジンがラタノプロスト、トラバプロスト、ウノプロストン、レスキュラ、またはS1033であり;降圧性脂質がルミガンであり;神経保護剤がエリプロジル、R−エリプロジル、またはメマンチンであり;5−HT2受容体作動剤が1−(2−アミノプロピル)−3−メチル−1H−イミダゾル−6−オルフマレートまたは2−(3−クロロ−6−メトキシ−インダゾル−1−イル)−1−メチル−エチルアミンである請求項24に記載の方法。
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