JP2005519879A - Ep4受容体作動剤とその組成物および方法 - Google Patents

Ep4受容体作動剤とその組成物および方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、緑内障、または患者の眼の上昇眼圧に関係したその他の状態を治療する際の、プロスタグランジンE2受容体のEPサブタイプの強力な選択的作動剤、その使用、またはその製剤に関する。本発明はさらに、骨のモデリングと骨芽細胞および破骨細胞のリモデリングプロセスを媒介するために、本発明の化合物を使用することに関する。

Description

緑内障は、眼圧が高すぎるために正常に眼が機能しにくくなる、眼の消耗性疾患である。その結果、視神経乳頭に損傷が生じ、視覚機能が不可逆的に失われる可能性がある。治療しない場合、緑内障は最終的に失明に至る可能性がある。高眼圧症、すなわち視神経乳頭の損傷または特徴的な緑内障性視野欠損のない眼圧が高い状態は、眼科医により、緑内障発症の最も早い段階にすぎないと現在考えられている。
緑内障の治療に以前から使用されている薬物の多くは、満足のいくものではないことが示されている。緑内障の初期の治療方法ではピロカルピンを使用したが、この薬物を、価値はあるが第1選択薬としては満足のいくものではないものにする、望ましくない局所的な作用が生じた。より最近では、多くのβアドレナリン作動性拮抗薬が眼圧を低下させるのに有効であることに、臨床医が注目している。これらの薬剤の多くはこの目的に有効であるが、この治療が有効ではなくまたは不十分である患者も一部存在する。これらの薬剤の多くは、用量を増やすことによってより明らかになる膜安定化作用などのその他の特徴も有し、したがって慢性的に眼に使用することが許容不可能であり、心臓血管作用を引き起こす可能性もある。
炭酸脱水酵素阻害剤と呼ばれる薬剤は、酵素である炭酸脱水酵素を阻害することによって、眼房水の形成を減少させる。そのような炭酸脱水酵素阻害剤は、現在、全身的および局所的な経路によって高眼圧の治療に使用されているが、これらの薬剤を使用する現行療法、特に全身経路を使用する療法は、依然として望ましくない作用がないわけではない。局所的に有効な炭酸脱水酵素阻害剤は、米国特許第4,386,098号、第4,416,890号、第4,426,388号、第4,668,697号、第4,863,922号、第4,797,413号、第5,378,703号、第5,240,923号、および第5,153,192号に開示されている。
プロスタグランジンおよびプロスタグランジン誘導体は、眼圧を低下させることも知られている。プロスタグランジンには、A、B、C、D、E、F、G、I、およびJ系列を含めたいくつかのタイプがある(EP0561073A1)。Bitoの米国特許第4,883,819号は、眼圧を低下させる際のPGA、PGB、およびPGCの使用および合成について記述している。Goh他の米国特許第4,824,857号は、PGDと、C−10が窒素で置換されたものを含めたその誘導体の、眼圧を低下させる際の使用および合成について記述している。Ueno他の米国特許第5,001,153号は、眼圧を低下させるための、13,14−ジヒドロ−15−ケトプロスタグランジンおよびプロスタグランジン誘導体の使用および合成について記述している。米国特許第4,599,353号は、眼圧を低下させるため、プロスタグランジンおよびプロスタグランジン阻害剤を含めたエイコサノイドおよびエイコサノイド誘導体を使用することについて記述している。WO00/38667、WO99/32441、WO99/02165、WO00/38663、WO01/46140、EP0855389、JP2000−1472、米国特許第6,043,275号、およびWO00/38690も参照されたい。
プロスタグランジンおよびプロスタグランジン誘導体は、ブドウ膜強膜流出の増加によって眼圧を低下させることが知られている。これは、プロスタグランジンのF型とA型の両方に言えることである。本発明は特に、ブドウ膜強膜流出経路と、E系列プロスタグランジン(PGE)がIOP低下を促進させることができるその他のメカニズムとを介して、IOPを低下させる化合物に関心がある。EP受容体活性化とIOP低下作用との間の関係は十分に理解されていないが、EP受容体の4つのサブタイプが認められている(EP、EP、EP、およびEP;J.Lipid Mediators Cell Signaling、Vol.14、第83〜87頁(1996))。J.Ocular Pharmacology、Vol.4、1、第13〜18頁(1988);J.Ocular Pharmacology and Therapeutics、Vol.11、3、第447〜454頁(1995);J.Lipid Mediators、Vol.6、第545〜553頁(1993);米国特許第5,698,598号、および第5,462,968号、およびInvestigative Ophthalmology and Visual Science、Vol.31、12、第2560〜2567頁(1990)も参照されたい。本発明で特に関心があるのは、EPサブタイプ受容体の作動剤である化合物である。
眼圧を低下させるのにプロスタグランジンまたはその誘導体を使用することの問題点とは、これらの化合物がしばしば眼圧の初期増加を誘発し、眼の色素沈着の色が変化して眼の周囲の一部の組織が増殖する可能性があることである。
以上のように、緑内障および高眼圧を治療するためのいくつかの現行療法があるが、これらの薬剤の効能および副作用プロフィルは理想的ではない。したがって、副作用がほとんどなくまたは全くない、新しく効果的な療法が、依然として求められている。
ヒトおよびその他の哺乳類における様々な障害は、異常なまたは過剰な骨損失を含みまたはそのような骨損失を伴うものである。そのような障害には、骨粗しょう症、グルココルチコイド誘発性骨粗しょう症、パジェット病、異常に増大した骨代謝、歯周疾患、歯の損失、骨折、リウマチ様関節炎、大腿骨溶解、骨形成不全、転移性骨疾患、悪性高カルシウム血症、および多発性骨髄腫が含まれるが、これらに限定されない。これらの障害の中で最も一般的なものは、閉経後の女性で最も頻繁に発症する骨粗しょう症である。骨粗しょう症は、骨質量の低下および骨組織の微細な構造上の劣化を特徴とする骨疾患であり、その結果、骨の脆弱性が増大し、骨折し易くなる。骨粗しょうによる骨折は、老齢者人口における罹患および死亡の主原因である。女性の50%および男性の3分の1ほどが、骨粗しょうによる骨折を経験することになる。老齢者人口の大部分は、既に骨密度が低下しており、骨折の危険性が高くなっている。骨粗しょう症、および骨吸収を伴うその他の状態を予防しかつ治療することが、非常に求められている。骨粗しょう症ならびに骨損失を伴うその他の障害は一般に慢性的な状態であるので、適切な療法では、典型的な場合、長期にわたる治療が必要になると考えられる。
骨芽細胞および破骨細胞と呼ばれる2つの異なるタイプの細胞が、骨形成および骨吸収のプロセスにそれぞれ関与している。その全体を本明細書に参照により援用するH.Fleisch、Bisphosphonates In Bone Disease,From The Laboratory To The Patient、第3版、Parthenon Publishing(1997)を参照されたい。骨芽細胞は、骨の表面に位置付けられた細胞である。これらの細胞は、骨有機質を分泌し、これが石灰化する。フッ化物などの物質、副甲状腺ホルモン、プロタグランジンなどのある特定のサイトカインは、骨芽細胞に対して刺激作用を及ぼすことが知られている。しかし現在の研究の目的は、骨芽細胞の骨形成機能を選択的に増大させまたは刺激する治療薬を開発することである。
破骨細胞は通常、皮質骨または骨梁骨の表面に、あるいは皮質骨内に位置する大きな多核細胞である。破骨細胞は、細胞と骨の間に存在する閉じた封鎖状態のミクロ環境で骨を再吸収する。破骨細胞の補充および活性は、一連のサイトカインおよびホルモンの影響を受けることが知られている。ビスホスホネートは、骨破壊性骨吸収の選択的な阻害剤であることが十分知られており、したがってこれらの化合物は、異常な骨吸収によって引き起こされまたは異常な骨吸収を伴う様々な全身的または局所的な骨障害の治療または予防において、重要な治療薬になる。しかしビスホスホネートの利用にも関わらず、研究者の間では、破骨細胞の骨吸収活性を阻害するためのさらなる治療薬を開発することが依然として望まれている。
PGE系列などのプロスタグランジンは、ヒトも含めた哺乳類の骨形成を刺激しかつ骨質量を増大させることが知られている。EP、EP、EP、EPで示される4種の異なる受容体サブタイプが、骨のモデリングの媒介と、骨芽細胞および破骨細胞のリモデリングプロセスに関与すると考えられている。骨の中の主要なプロスタグランジン受容体はEPであり、これはサイクリックAMPを介したシグナル伝達によって、その作用を及ぼすと考えられている。
本発明ではさらに、EPサブタイプ受容体の式Iの作動剤が、骨形成を刺激するのに有用であることが見出されている。
本発明は、プロスタグランジンE受容体のEPサブタイプの強力な選択的作動剤と、緑内障、および患者の目の高眼圧に関連したその他の状態とを治療する際に、その作動剤を使用することに関する。本発明の別の態様は、哺乳動物種、特にヒトの目に神経保護作用をもたらすため、そのような化合物を使用することに関する。本発明はさらに、骨のモデリングと骨芽細胞および破骨細胞のリモデリングプロセスを媒介するために、本発明の化合物を使用することに関する。
より詳細には本発明は、構造式Iを有する新規なEP作動剤、
Figure 2005519879
あるいは薬学的に許容されるその塩、鏡像異性体、ジアステレオマー、またはこれらの混合物に関し、上式で
は、ヒドロキシ、CN、(CHCO、O、(CHSO、C1〜4アルコキシ、式−(CHNRの基、または(CHヘテロアリールを表し、前記ヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
およびRは独立に、水素またはC1〜4アルキルを表し;
およびRは独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、ヒドロキシ、またはC1〜4アルコキシを表し;
は、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、C2〜8アルケニルアリール、C2〜8アルキニルアリール、C3〜7シクロアルキル、(CH0〜8アリール、(CH0〜8ヘテロアリール、(CH0〜8ヘテロシクロアルキルを表し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
は、水素、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル、CF、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜6アルキルアミノ、またはハロゲンを表し;
記号 - - - は、二重結合または単結合であり;
nは0〜4を表し;
pは1〜3を表す。
本発明のこの態様およびその他の態様は、本発明の全体を検証することによって実現される。
本発明について、他に特に指示しない限り以下に定義される用語を使用して、本明細書に詳細に記述する。
本明細書で使用する「治療上有効な量」という用語は、望ましい治療計画に従って投与した場合に、所望の治療効果または応答を誘発しあるいは所望の利益をもたらすことになる、式IのEP受容体サブタイプ作動剤の量または本発明のその他の活性成分の量を意味する。異常な骨吸収の治療に関する好ましい治療上有効な量は、骨形成を刺激する量である。同様に、高眼圧症または緑内障の治療に関する好ましい治療上有効な量は、眼圧を低下させかつ/または高眼圧症および/または緑内障を治療するのに有効な量である。
本明細書で使用する「薬学的に許容される」とは、一般に、毒性または安全性の見地から、ヒトも含めた哺乳類への投与に適していることを意味する。
「アルキル」という用語は、他に特に定義しない限り、1〜10個の炭素原子を含有する、1価のアルカン(炭化水素)から誘導された基を指す。これは直鎖状、分枝状または環状でよい。好ましいアルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルが含まれる。アルキル基がアルキル基で置換されたという場合、これは「分枝状アルキル基」と同義に使用される。
シクロアルキルは、炭素原子間の二重結合が交互にならずまたは共鳴しない、3〜15の炭素原子を含有するアルキル種である。これは、融合している1〜4個の環を含有してよい。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルが含まれる。
アルコキシは、アルキル基が本明細書で述べたように場合によって置換されている、C〜Cアルキル−O−を指す。アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、およびその異性基が含まれる。
アルケニルは、ビニルやプロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、その異性基など、二重結合を有するアルキル基を指す。
アルキニル基は、エチニルやプロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、およびその異性基など、三重結合を有するアルキル基を指す。
ハロゲン(ハロ)は、塩素、フッ素、ヨウ素、または臭素を指す。
アリールは、例えばフェニルや置換フェニルなどの芳香環、ならびに例えばナフチルやフェナントレニルなどの縮合環を指す。したがってアリール基は、少なくとも6個の原子を有する少なくとも1個の環を含有し、最大でそのような環が5個存在し、その中には最大で22個の原子が含まれるが、この場合、隣接する炭素原子または適切なヘテロ原子の間の二重結合は交互になる(共鳴する)。好ましいアリール基は、フェニル、ナフチル、およびフェナントレニルである。アリール基は、定義されたものと同様に置換される。好ましい置換アリールには、フェニルおよびナフチルが含まれる。
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、3〜10個の炭素原子を有するシクロアルキル基(非芳香)を指し、環の中の炭素原子の1つがO、S、またはNから選択されるヘテロ原子で置換され、最大3個の追加の炭素原子がヘテロ原子で置換可能なものである。
「ヘテロ原子」という用語は、独立に選択されるO、S、またはNを意味する。
「ヘテロアリール」という用語は、5個または6個の環原子を有する単環式芳香族炭化水素基、または8〜10個の原子を有する二環式芳香基であって、少なくとも1個のヘテロ原子O、S、またはNを含有するものを指し、この場合、炭素または窒素原子が結着点となり、1個または2個の追加の炭素原子がOまたはSから選択されるヘテロ原子で場合によって置換され、1〜3個の追加の炭素原子が窒素ヘテロ原子で場合によって置換され、前記ヘテロアリール基は本明細書に記載されるように場合によって置換されるものである。このタイプの例として、ピロール、ピリジン、オキサゾール、チアゾール、テトラゾール、およびオキサジンがある。追加の窒素原子が第1の窒素および酸素またはイオウと共に存在してよく、例えばチアジアゾールが得られる。
本明細書で使用する「作動剤」という用語は、式IのEPサブタイプ化合物がEP受容体と相互に作用することにより、天然の作動剤PGEに比べて最大の、または超最大の、または最大下の効果が得られることを意味する。GoodmanおよびGilman、The Pharmacological Basis of Therapeutics、第9版、1996、第2章を参照されたい。
本明細書で有用なビスホスホネート活性成分の非限定的な例には、以下のものが含まれる。
アレンドロン酸、4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸
アレンドロネート(アレンドロン酸ナトリウムまたはアレンドロン酸一ナトリウム三水和物とも呼ばれる)、4−アミノ−1−ヒドロキシブチリデン−1,1−ビスホスホン酸一ナトリウム三水和物
アレンドロン酸およびアレンドロネートは、1990年5月1日に発行されたKieczykowski他の米国特許第4,922,007号、1991年5月28日に発行されたKieczykowski他の第5,019,651号、1996年4月23日に発行されたDauer他の第5,510,517号、1997年7月15日に発行されたDauer他の第5,648,491号に記載されており、これら全ての全体を本明細書に参照により援用する。
その全体を本明細書に参考により援用する1990年11月13日発行のIsomura他による米国特許第4,970,335号に記載されている、シクロヘプチルアミノメチレン−1,1−ビスホスホン酸、YM175、Yamanouchi(シマドロネート(cimadronate))
1,1−ジクロロメチレン−1,1−ジホスホン酸(クロドロン酸)および二ナトリウム塩(クロドロネート、Procter and Gamble)は、いずれもその全体が本明細書に参照により援用されるベルギー特許第672,205号(1966)およびJ.Org.Chem.32、4111(1967)に記載されている。
1−ヒドロキシ−3−(1−ピロリジニル)−プロピリデン−1,1−ビスホスホン酸(EB−1053)
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(エチドロン酸)
BM−210955、Boehringer−Mannheim(イバンドロネート)とも呼ばれる1−ヒドロキシ−3−(N−メチル−N−ペンチルアミノ)プロピリデン−1,1−ビスホスホン酸は、その全体を本明細書に援用する1990年5月22日発行の米国特許第4,927,814号に記載されている。
6−アミノ−1−ヒドロキシヘキシリデン−1,1−ビスホスホン酸(ネリドロネート(neridronate))
3−(ジメチルアミノ)−1−ヒドロキシプロピリデン−1,1−ビスホスホン酸(オルパドロネート)
3−アミノ−1−ヒドロキシプロピリデン−1,1−ビスホスホン酸(パミドロネート)
[2−(2−ピリジニル)エチリデン]−1,1−ビスホスホン酸(ピリドロネート)は、その全体を参照により援用する米国特許第4,761,406号に記載されている。
1−ヒドロキシ−2−(3−ピリジニル)−エチリデン−1,1−ビスホスホン酸(リセドロネート)
その全体を本明細書に参照により援用する1989年10月24日発行のBreliere他の米国特許第4,876,248号に記載されている、(4−クロロフェニル)チオメタン−1,1−ジホスホン酸(チルドロネート)
1−ヒドロキシ−2−(1H−イミダゾル−1−イル)エチリデン−1,1−ビスホスホン酸(ゾレンドロネート)
本発明で有用な非限定的なクラスのビスホスホネートは、アレンドロネート、シマドロネート、クロドロネート、チルドロネート、エチドロネート、イバンドロネート、ネリドロネート、オルパンドロネート、リセドロネート、ピリドロネート、パミドロネート、ゾレンドロネート、薬学的に許容されるこれらの塩、およびこれらの混合物からなる群から選択される。
この場合、上記クラスの非限定的なサブクラスは、アレドロネート、薬学的に許容されるその塩、およびこれらの混合物からなる群から選択される。
サブクラスの非限定的な例は、アレドロン酸一ナトリウム三水和物である。
本発明の一実施形態は、RがCN、(CHヘテロアリール、(CHCO、O、(CHSOであって、前記ヘテロアリールは非置換またはRの1〜3個の基で置換されており、その他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。RがOである場合、イオウは6価であることに留意されたい。
本発明の別の実施形態は、Rが(CHヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは非置換またはRの1〜3個の基で置換されており、その他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
本発明の副次的な実施形態は、ヘテロアリールがテトラジールであり、その他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
本発明のさらに別の実施形態は、RがC2〜8アルケニルアリール、C2〜8アルキニルアリール、C3〜7シクロアルキル、(CH0〜8アリール、または(CH0〜8ヘテロアリールであり、前記アルキル、アリール、またはヘテロアリールは非置換または1〜3個のR基で置換されており、その他全ての変数が最初に記載されているものである場合実現される。
本発明のさらに別の実施形態は、Rが(CH0〜8アリールまたは(CH0〜8ヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは非置換または1〜3個のR基で置換されており、その他全ての変数が最初に記載されているものである場合に実現される。
本発明の好ましい化合物は、
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(1−メチル−1H−テトラゾル−5−イル)チオ]ブチル}ピロリジン−2−オン、
4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチルチオシアネート、
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(1H−テトラゾル−5−イルチオ)ブチル]ピロリジン−2−オン、
3−[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]プロパン酸、
[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]メタンスルホン酸、
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−ピロリジン−2−オン、
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[1H−テトラゾル−5−イルメチル]チオブチル}ピロリジン−2−オン、または
[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]酢酸
である。
本発明の別の実施形態は、式IのEP作動剤および薬学的に許容される担体を含有する組成物を対象とする。
本発明のさらに別の実施形態は、式IのEP作動剤および場合によって薬学的に許容される担体を含有する組成物を、好ましくは局所的にまたは管内から投与することによって、眼圧の上昇を低下させまたは緑内障を治療する方法を対象とする。
本発明はさらに、式Iの化合物および薬学的に許容される担体を含んだ医薬組成物を作製するためのプロセスに関する。
特許請求の範囲に記載される化合物は、PGE受容体、特にEPサブタイプ受容体に強力に結合して作用し、したがって緑内障および/または高眼圧症を予防しかつ/または治療するのに有用である。緑内障および眼圧の上昇を治療する薬剤を製造するために、式Iの化合物を使用することも包含される。
ドライアイは、何百万もの人々を悩ます一般的な眼の表面の疾患である。ドライアイは、関係のないいくつかの病因から生じる可能性があるようにみえるが、いずれも最終的には涙液膜が破壊され、その結果、露出した眼の外面が脱水状態になる(Lemp、Report of the Nation Eye Institute/Industry Workshop on Clinical Trials in Dry Eyes、The CLAO Journel、21(4):221〜231(1995))。ドライアイの1つの原因は、眼の表面を保護し潤滑にするムチンの、結膜細胞および/または角膜上皮細胞によるムチン生成が、減少することにある(GipsonおよびInatomi、Mucin genes expressed by ocular surface epithelium、Progress in Retinal and Eye Research、16:81〜98(1997))。機能的EP受容体はヒト結膜上皮細胞内に見出され(その全体を参照により援用する米国特許第6,344、477号参照)、ヒト角膜上皮細胞(Progress in Retinal and Eye Research、16:81〜98(1997))と結膜細胞(Dartt他、Localization of nerves adjacent to goblet cells in rat conjuctiva、Current Eye Research、14:993〜1000(1995))の両方が、ムチンを分泌することが可能であることが理解される。したがって式Iの化合物は、ドライアイの治療に有用である。
黄斑浮腫は、眼の後極にある極めて重要な中心視覚帯内の網膜内で肥大する。網膜内に流体が蓄積されると、神経要素が互いに剥離しかつその局所的な血液供給から切り離され易くなり、その領域での視覚機能が停止状態になる。IOPを低下させるEP作動剤は、黄斑浮腫や黄斑部変性などの黄斑性疾患を治療するのに有用と考えられる。したがって本発明の別の態様は、黄斑浮腫または黄斑部変性を治療する方法である。
緑内障は、視神経の進行性萎縮症を特徴とし、眼圧(IOP)上昇をしばしば伴うものである。しかし、神経保護作用を付与する薬物を使用することにより、IOPに必ずしも影響を与えることなく、緑内障を治療することが可能である。Arch.Ophthalmol.Vol.112、1994年1月、第37〜44頁;Investigative Ophthamol.&Visual Science、32、5、1991年4月、第1593〜99頁を参照されたい。IOPを低下させるEP作動剤は、神経保護作用をもたらすのに有用であると考えられる。またこの作動剤は、IOPを低下させることによって、網膜および視神経乳頭の血流速度を増大させかつ網膜および視神経の酸素を増大させるのに効果的であると考えられ、これらが一緒になった場合に視神経の健康に有益なものとなる。その結果、本発明はさらに、式IのEP作動剤を使用することによって、網膜および視神経乳頭の血流速度を増大させ、または網膜および視神経の酸素張力を増大させ、または神経保護作用をもたらし、またはこれらの組合せを行う方法に関する。
本発明で生成される化合物は、効果的なIOP低下を実現するために、ヒトも含めた哺乳類に投与することができる組成物が形成されるよう、適切かつ知られている薬学的に許容される添加剤と容易に組み合わされる。したがって本発明は、高眼圧症または緑内障を治療する必要のある患者に対し、式Iの化合物の1つを単独で、あるいはチモロールやベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、レボブノロールなどのβアドレナリン作動性遮断剤;ピロカルプリンなどの副交感神経作用剤;エピネフリンやイオピジン、ブリモニジン、クロニジン、パラ−アミノクロニジンなどの交感神経様作動剤;ドルゾラミドやアセタゾラミド、メタゾラミド、ブリンゾラミドなどの炭酸脱水酵素阻害剤;ラタノプロストやトラバプロスト、ウノプロストン、レスキュラ、S1033(米国特許第5,889,052号、第5,296,504号、第5,422,368号、および第5,151,444号に記載されている化合物)などのプロスタグランジン;ルミガンや米国特許第5,352,708号に記載されている化合物などの降圧性脂質;米国特許第4,690,931号に開示されている神経保護剤であって、特にWO94/13275に記載されているエリプロジルおよびR−エリプロジルであり、メマンチンを含むもの;またはPCT/US00/31247に記載されている5−HT2受容体の作動剤であって、特に1−(2−アミノプロピル)−3−メチル−1H−イムダゾル−6−オルフマレートおよび2−(3−クロロ−6−メトキシ−インダゾル−1−イル)−1−メチル−エチルアミンと組み合わせて投与することによって、高眼圧症または緑内障を治療する方法にも関する。
したがって本発明は、治療を必要とする患者に対し、式Iの化合物の1つを単独で、あるいはチモロールやベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、レボブノロールなどのβアドレナリン作動性遮断剤;ピロカルプリンなどの副交感神経作用剤;エピネフリンやイオピジン、ブリモニジン、クロニジン、パラ−アミノクロニジンなどの交感神経様作動剤;ドルゾラミドやアセタゾラミド、メタゾラミド、ブリンゾラミドなどの炭酸脱水酵素阻害剤;ラタノプロストやトラバプロスト、ウノプロストン、レスキュラ、S1033(米国特許第5,889,052号、第5,296,504号、第5,422,368号、および第5,151,444号に記載されている化合物)などのプロスタグランジン;ルミガンや米国特許第5,352,708号に記載されている化合物などの降圧性脂質;米国特許第4,690,931号に開示されている神経保護剤であって、特にWO94/13275に記載されているエリプロジルおよびR−エリプロジルであり、メマンチンを含むもの;またはPCT/US00/31247に記載されている5−HT2受容体の作動剤であって、特に1−(2−アミノプロピル)−3−メチル−1H−イムダゾル−6−オルフマレートおよび2−(3−クロロ−6−メトキシ−インダゾル−1−イル)−1−メチル−エチルアミンと組み合わせて投与することによって、網膜および視神経乳頭の血流速度を増大させ、または網膜および視神経の酸素張力を増大させ、または神経保護作用をもたらし、またはこれらの組合せを実施する方法にも関する。網膜および視神経乳頭の血流速度を増大させ、または網膜および視神経の酸素張力を増大させ、または神経保護作用をもたらし、またはこれらの組合せを行う薬剤を製造するために、式Iの化合物を使用することも、本発明に包含される。
本発明はさらに、黄斑浮腫または黄斑部変性の治療を必要とする患者に対し、式Iの化合物の1つを単独で、あるいはチモロールやベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、レボブノロールなどのβアドレナリン作動性遮断剤;ピロカルプリンなどの副交感神経作用剤;エピネフリンやイオピジン、ブリモニジン、クロニジン、パラ−アミノクロニジンなどの交感神経様作動剤;ドルゾラミドやアセタゾラミド、メタゾラミド、ブリンゾラミドなどの炭酸脱水酵素阻害剤;ラタノプロストやトラバプロスト、ウノプロストン、レスキュラ、S1033(米国特許第5,889,052号、第5,296,504号、第5,422,368号、および第5,151,444号に記載されている化合物)などのプロスタグランジン;ルミガンや米国特許第5,352,708号に記載されている化合物などの降圧性脂質;米国特許第4,690,931号に開示されている神経保護剤であって、特にWO94/13275に記載されているエリプロジルおよびR−エリプロジルであり、メマンチンを含むもの;またはPCT/US00/31247に記載されている5−HT2受容体の作動剤であって、特に1−(2−アミノプロピル)−3−メチル−1H−イムダゾル−6−オルフマレートおよび2−(3−クロロ−6−メトキシ−インダゾル−1−イル)−1−メチル−エチルアミンと組み合わせて投与することによって、黄斑浮腫または黄斑部変性を治療する方法に関する。黄斑浮腫または黄斑部変性を治療する薬剤を製造するために式Iの化合物を使用することも含まれる。
本発明で使用されるEP作動剤は、静脈内から、皮下から、局所的に、経皮的に、非経口的に、または当業者に知られている任意のその他の方法で、治療上有効な量を投与することができる。眼科用医薬組成物は、溶液、懸濁液、軟膏、クリームの形で、または固体挿入物として、眼に局所的に投与できるよう構成されることが好ましい。この化合物の眼科用製剤は、薬剤を0.001〜5%、特に0.001〜0.1%含有することができる。眼圧を低下させ、緑内障を治療し、血流速度または酸素張力を増大させるのに用量が効果的であることを条件に、より高い投薬量、例えば最大約10%またはそれ以下の投薬量を使用することができる。単回用量に関しては、化合物が0.001〜5.0mg、好ましくは0.005〜2.0mg、および特に0.005〜1.0mgの間にあるものを、ヒトの眼に適用することができる。
化合物を含有する医薬調製物は、無毒性の医薬品有機担体と、または無毒性の医薬品無機担体と、都合よく混合することができる。薬学的に許容される担体の典型例は、例えば水、水と低級アルカノールやアラルカノールなどの水混和性溶媒との混合物、植物油、ピーナツ油、ポリアルキレングリコール、石油ベースのゼリー、エチルセルロース、オレイン酸エチル、カルボキシメチル−セルロース、ポリビニルピロリドン、ミリスチン酸イソプロピル、およびその他の従来から使用されている許容可能な担体である。医薬調製物は、乳化剤や防腐剤、湿潤剤、増粘剤などの無毒性補助物質を含有してもよく、例えばポリエチレングリコール200、300、400、および600、カーボワックス1,000、1,500、4,000、6,000、および10,000、第4級アンモニウム化合物などの抗菌成分、照射殺菌性を有することが知られておりかつ使用に害のないフェニル水銀塩、チメロサール、メチルおよびプロピルパラベン、ベンジルアルコール、フェニルエタノール、ホウ酸ナトリウムや酢酸ナトリウム、グルコン酸緩衝剤などの緩衝成分、モノラウリン酸ソルビタンやトリエタノールアミン、オレイン酸剤、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、モノチオグリセロール、チオソルビトール、エチレンジアミン四酢酸などのその他従来の成分である。さらに本発明では、従来のリン酸緩衝賦形剤系、等張性ホウ酸賦形剤、等張性塩化ナトリウム賦形剤、等張性ホウ酸ナトリウム賦形剤などを含めた適切な眼科用賦形剤を、担体媒体として使用することができる。医薬調製物は、微小粒子配合物の形をとるものでもよい。医薬調製物は、固体挿入物の形でもよい。例えば薬剤用担体として、固体水溶性ポリマーを使用することができる。この挿入物の形成に使用されるポリマーは、任意の水溶性の無毒性ポリマーでよく、例えば、メチルセルロースやナトリウムカルボキシメチルセルロース、(ヒドロキシ低級アルキルセルロース)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体;ポリアクリル酸塩やアクリル酸エチル、ポリアクチルアミドなどのアクリレート;ゼラチンやアルギネート、ペクチン、トラガカント、カラヤ、ツノマタ、寒天、アカシアなどの天然産物;酢酸デンプンやヒドロキシメチルデンプンエーテル、ヒドロキシプロピルデンプンなどのデンプン誘導体、ならびにポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド、中和したカーボポールなどのその他の合成誘導体、キサンタンガム、ゲランガム、および前記ポリマーの混合物である。
本発明の製剤の投与に適切な被験体は、霊長類、ヒト、およびその他の動物であり、特にヒト、およびネコやウサギ、イヌなどの飼い慣らされた動物である。
医薬調製物は、使用する上で害のない、例えばチメロサールや塩化ベンザルコニウム、メチルおよびプロピルパラベン、臭化ベンジルドデシニウム、ベンジルアルコール、フェニルエタノールなどの抗菌成分;塩化ナトリウムやホウ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸緩衝剤などの緩衝成分;モノラウリン酸ソルビタンやトリエタノールアミン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、エチレンジアミン四酢酸などの従来の成分など、無毒性補助物質を含有することができる。
眼科用液剤または懸濁液は、眼に許容可能なIOPレベルが維持されるよう、必要な回数だけ投与することができる。哺乳動物の目への投与は、1日につき1回から最大3回になることが考えられる。
局所的に眼に投与するため、本発明の新規な製剤は、単位用量が治療上有効な量の活性成分を含むように、または併用療法の場合にはその何倍かの量を含むように配合された、溶液、ゲル、軟膏、懸濁液、または固体挿入物の形をとることができる。
本発明の化合物は、骨のモデリングと骨芽細胞および破骨細胞のリモデリングプロセスを媒介するのにも有用である。1999年10月12日に出願されその全体を参照により本明細書に援用するPCT US99/23757を参照されたい。骨の中の主なプロスタグランジン受容体はEPであり、これは、サイクリックAMPを介したシグナル伝達によってその作用をもたらすと考えられる。その全体を本明細書に参照により援用するIkeda T、Miyaura C、Ichikawa A、Narumiya S、Yoshiki S、およびSuda T、1995、In situ localization of three subtypes(EP、EP、およびEP)of prostaglandin E receptors in embryonic and newborn mice、J Bone Miner Res 10(前掲1)S:172を参照されたい。
したがって本発明の別の目的は、哺乳類における骨の形成、すなわち骨生成を刺激する方法であって、その必要がある動物に対し、治療上有効な量の式IのEP受容体サブタイプ作動剤を投与することを含む方法を提供することである。骨形成を刺激するために式Iの化合物を使用することも含まれる。
本発明のさらに別の目的は、骨形成を刺激する必要のある哺乳類において骨形成を刺激する方法であって、前記哺乳類に、治療上有効な量の式IのEP受容体サブタイプ作動剤およびビスホスホネート活性成分を投与することを含む方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、治療上有効な量の式IのEP受容体サブタイプ作動剤およびビスホスホネート活性成分を含んだ医薬組成物を提供することである。
本発明の別の目的は、そのような治療または予防が必要な哺乳類の、異常な骨吸収に関連した疾患状態または容態を治療しまたはそのような状態に罹る危険性を低減させる方法であって、前記哺乳類に、治療上有効な量の式IのEP受容体サブタイプ作動剤を投与することを含む方法を提供することである。
異常な骨吸収に関連した疾患状態または容態には、骨粗しょう症、グルココルチコイド誘発性骨粗しょう症、パジェット病、異常に増大した骨代謝、歯周疾患、歯の損失、骨折、リウマチ様関節炎、大腿骨溶解、骨形成不全、転移性骨疾患、悪性高カルシウム血症、および多発性骨髄腫が含まれるが、これらに限定されない。
治療上有効な量の式IのEP受容体サブタイプ作動剤およびビスホスホネート活性成分を投与することを含む方法で、式IのEP受容体サブタイプ作動剤とビスホスホネート活性成分を同時に投与し、また逐次投与することは、本発明の範囲内と考えられる。一般に、ビスホスホン酸活性成分ベースで5mgまたは10mgのビスホスホネート活性成分を含有する製剤が調製される。逐次投与では、作動剤およびビスホスホネートをどちらからか順に投与することができる。逐次投与のサブクラスでは、作動剤およびビスホスホネートは、典型的な場合、同じ24時間以内に投与される。さらに別のサブクラスでは、作動剤およびビスホスホネートは、典型的な場合、互いに対して約4時間以内に投与する。
本発明は骨刺激に関連するので、作動剤は典型的な場合、所望の治療効果が実現されるまで十分な期間にわたり投与される。本明細書で使用する「所望の治療効果が実現されるまで」という用語は、疾患または状態に求められる臨床上または医学上の効果がもたらされたことが、臨床医または研究者によって観察される時まで、選択される投薬計画に従って治療薬が連続的に投与されることを意味する。本発明の治療方法では、骨の質量または構造に所望の変化が観察されるまで、化合物を連続的に投与する。そのような場合、骨質量を増加させ、または異常な骨構造を正常な骨構造に置換することが、望まれている目的である。疾患状態または容態の危険性を低減させる方法では、望ましくない状態を予防するために必要な期間にわたり化合物を連続的に投与する。そのような場合、骨質量密度の維持がしばしば目的となる。
投与期間の非限定的な例は、約2週間から、哺乳類の残りの寿命にまでわたる可能性がある。ヒトの場合、投与期間は、約2週間からそのヒトの残りの寿命にまでわたる可能性があり、好ましくは約2週間から約20年、より好ましくは約1カ月から約20年、より好ましくは約6カ月から約10年、最も好ましくは約1年から約10年である。
異常な骨吸収および眼の疾患の治療に関し、式Iの作動剤は一般に、そのEC50値が約0.001nMから約100μMであるが、投薬量および投与経路に応じて、この範囲外の活性を有する作動剤を役立てることができる。本発明の別のサブクラスでは、作動剤のEC50値が約0.01μMから約10μMである。本発明の別のサブクラスでは、作動剤のEC50値が約0.1μMから約10μMである。EC50は、当業者に十分知られている作動剤活性の一般的な評価基準であり、最大効果の半分、すなわち50%をもたらすのに必要とされる作動剤の濃度または用量と定義される。GoodmanおよびGilmanのThe Pharmacologic Basis of Therapeutics、第9版、1996年、第2章、E.M.Ross、Pharmacodynamics,Mechanisms of Drug Action and the Relationship Between Drug Concentration and Effect、および1999年10月12日出願のPCT US99/23757であって、その全体を本明細書に参照により援用するものも参照されたい。
本明細書の実施例は、特許請求の範囲に記載される発明を例示するものであるが、それに限定するものではない。特許請求の範囲に記載される化合物のそれぞれはEP作動剤であり、いくつかの生理学的な眼および骨の障害に有用である。
本発明の化合物は、その全体を参照により本明細書に援用する米国特許第6,043,275号、EP0855389、およびWO01/46140に従って、若干の修正を加えることにより、作製することができる。例示として記載する以下の非限定的な実施例は、本発明を実証するものである。
(調製例1)
(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−ピロリジン−2−オン
ステップA:(5R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−1−(4−クロロブチル)ピロリジン−2−オン
(5R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピロリジン−2−オン(Tetrahedron:Asymmetry、1996、7、2113)(2.83g、12.34mmol)を60mlのDMFに溶かした溶液に、NaH(95%、325.7mg、13.57mmol)を1回で添加し、その混合物を50℃で30分間加熱した。次いで4−ブロモ−1−クロロブタン(2.96g、17.27mmol)および触媒量のnBuNIを添加し、その混合物を50℃で1時間撹拌した。反応を室温に冷却し、水(100ml)を添加した。水相をAcOEtで抽出し(4×200ml)、有機相を水(200ml)、食塩水(100ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 AcOEt 1:ヘキサン 1)で精製することにより、(5R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−1−(4−クロロブチル)ピロリジン−2−オンが油として得られた。
H NMR(CDCl)3.71〜3.53(m,6H)、3.05(m,1H)、2.46〜2.24(m,2H)、2.05(m,1H)、1.84〜1.61(m,4H)、0.85(s,9H)、0.03(s,6H);MS 320.2〜322.2(M+1)。
ステップB:(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン
テフロン製アーレンマイヤーに入れた、0℃の(5R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−1−(4−クロロブチル)ピロリジン−2−オン(1.95g、6.11mmol)のCHCl(25ml)溶液に、HF−ピリジン錯体(1ml)を1滴ずつ添加し、その溶液をそのまま室温にして、1.5時間撹拌した。反応混合物に、水(20ml)および1N HCl(1ml)を添加した。水相をCHClで抽出し(4×30ml)、有機相を食塩水(20ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 アセトン 1:トルエン 1)で精製することにより、(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オンが油として得られた。
H NMR(CDCl)4.00(s,1H)、3.71〜3.53(m,6H)、3.03(m,1H)、2.46〜2.22(m,2H)、2.14〜1.88(m,2H)、1.79〜1.55(m,4H);MS 206.1〜208.1(M+1)。
ステップC:(2R)−1−(4−クロロブチル)−5−オキソピロリジン−2−カルボキサルデヒド
(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−2−オン(309.6mg、1.5mmol)のCHCl(7ml)溶液に、Dress−Martin過ヨウ素酸塩(638mg、1.5mmol)を、室温で40分にわたり少量ずつ添加した。1時間後、溶媒を減圧下で除去し、残留物をEtOで粉砕し(3×5ml)、セライトプラグでろ過して溶媒を除去した。(2R)−1−(4−クロロブチル)−5−オキソピロリジン−2−カルボキサルデヒドが無色の油として得られた。
H NMR(CDCl)9.58(s,1H)、4.18(m,1H)、3.65(m,1H)、3.53(t,J=8Hz,2H)、3.08(m,1H)、2.43(m,2H)、2.30(m,1H)、2.08(m,1H)、1.78〜1.56(m,4H)。
ステップD:(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−[(1E)−3−オキソ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−2−オン
(3−フェニル−2−オキソ−プロピル)−ホスホン酸ジメチルエステル(938mg、4mmol)の0℃のDME(20ml)溶液に、NaH 95%(100.8mg、4.2mmol)を少量ずつ添加し、その混合物を0℃で20分間撹拌した。次いで(2R)−1−(4−クロロブチル)−5−オキソピロリジン−2−カルボキサルデヒドのDME(5ml)溶液を1滴ずつ添加し、反応混合物をそのまま室温にして、一晩撹拌した。NHCl(10ml)の半飽和溶液を添加し、水相をAcOEtで抽出し(4×60ml)、有機相を水(20ml)、食塩水(20ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 アセトン 2:トルエン 8)で精製することにより、(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−[(1E)−3−オキソ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−2−オンが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.35〜7.20(m,5H)、6.64(dd,J=15.7Hz,8.2Hz,1H)、6.25(d,J=15.7Hz,1H)、4.17(m,1H)、3.85(s,2H)、3.55〜3.50(m,3H)、2.77(m,1H)、2.43〜2.17(m,3H)、1.81〜1.75(m,1H)、1.70〜1.51(m,4H)。
ステップE:(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−2−オン
(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−[(1E)−3−オキソ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−2−オン(161mg、0.50mmol)の、−20℃のMeOH(5ml)溶液に、NaBH(31mg、0.8mmol)を少量ずつ添加した。その混合物を−20℃で1時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、水(5ml)と1N HCl(1ml)の混合物に溶解し、水相をAcOEtで抽出し(3×15ml)、有機相を水(5ml)、食塩水(5ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 アセトン 4:トルエン 6)で精製することにより、(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−2−オンの両方のジアステレオマーが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.36〜7.22(m,5H)、5.78(m,1H)、5.51(m,1H)、4.44(m,1H)、4.07(m,1H)、3.59〜3.45(m,3H)、2.95〜2.77(m,3H)、2.44〜2.19(m,3H)、2.43〜2.17(m,3H)、1.70〜1.55(m,5H)。
(調製例2)
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(トリイソプロピルシリル)チオ]ブチル}−ピロリジン−2−オン
(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−2−オン(273.9mg、0.852mmol)のTHF(5ml)溶液に、トリイソプロピルシリルスルフィド(324.4mg、1.70mmol)、触媒量のnBuNI、および少量ずつのNaH 95%(30.7mg、1.28mmol)を添加した。この混合物を50℃で1時間加熱した。反応を室温に冷却し、水(2ml)を添加した。水相をAcOEtで抽出し(4×10ml)、有機相を水(2ml)、食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 AcOEt 1:ヘキサン 3)で精製することにより、(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(トリイソプロピルシリル)チオ]ブチル}ピロリジン−2−オンの両方のジアステレオマーが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.30〜7.16(m,5H)、5.72(m,1H)、5.45(m,1H)、4.37(m,1H)、4.02(m,1H)、3.44(m,1H)、2.86〜2.79(m,3H)、2.51(m,2H)、2.35〜2.12(m,3H)、1.94(s,1H)、1.64〜1.50(m,5H)、1.2(m,3H)、1.05(d,J=8.0Hz,18H);MS 476.4(M+1)。
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(1−メチル−1H−テトラゾル−5−イル)チオ]ブチル}ピロリジン−2−オン
Figure 2005519879
(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−2−オン(50.0mg、0.155mmol)のDMF(0.5ml)溶液に、5−メルカプト−1−メチルテトラゾールナトリウム塩、および触媒量のnBuNIを添加した。この混合物を、一晩50℃に加熱した。反応を室温に冷却し、水(5ml)を添加した。水相をAcOEtで抽出し(4×10ml)、有機相を水(2ml)、食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 AcOEt 2:ヘキサン 3)で精製することにより、(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(1−メチル−1H−テトラゾル−5−イル)チオ]ブチル}ピロリジン−2−オンの両方のジアステレオマーが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.30〜7.18(m,5H)、5.74(m,1H)、5.44(m,1H)、4.41(m,1H)、4.01(m,1H)、3.90(s,3H)、3.46〜3.27(m,3H)、2.93〜2.82(m,3H)、2.74(s,0.6H)および2.65(s,0.4H)、2.55〜2.13(m,3H)、1.77〜1.53(m,5H);MS 402.3(M+1)。
チオシアン酸4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル
Figure 2005519879
(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−2−オン(50.0mg、0.155mmol)のDMF(1ml)溶液に、チオシアン酸カリウム(150.7mg、1.55mmol)、および触媒量のnBuNIを添加した。この混合物を、一晩50℃に加熱した。反応を室温に冷却し、水(5ml)を添加した。水相をAcOEtで抽出し(4×10ml)、有機相を水(2ml)、食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 アセトン 4:トルエン 6)で精製することにより、チオシアン酸4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチルの両方のジアステレオマーが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.35〜7.22(m,5H)、5.78(m,1H)、5.46(m,1H)、4.43(m,1H)、4.04(m,1H)、3.46(m,1H)、3.04〜2.84(m,5H)、2.41〜2.19(m,3H)、2.06(s,0.6H)および2.02(s,0AH)、1.82〜1.56(m;5H);MS 345.4(M+1)。
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(1H−テトラゾル−5−イルチオ)ブチル]ピロリジン−2−オン
Figure 2005519879
チオシアン酸4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル(52.4mg、0.152mmol)をトリブチルスタニルアジド(151.3mg、0.455mmol)と混合し、この混合物を3時間、120℃に加熱した。反応を室温に冷却し、5% KF溶液(2ml)および1N HCl(1ml)を添加した。水相をAcOEtで抽出し(4×10ml)、有機相を5% KF(2×5ml)、食塩水(2ml)で洗浄し、NaSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(勾配 CHCl:MeOH:AcOH(100:0:0)〜(100:0:0.5)〜(96:4:0.5)〜(95:5:0.5))で精製することにより、(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(1H−テトラゾル−5−イルチオ)ブチル]ピロリジン−2−オンの両方のジアステレオマーが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.25〜7.14(m,5H)、5.75(m,1H)、5.36(m,1H)、4.41(m,1H)、4.00(m,1H)、3.15(m,2H)、2.91〜2.70(m,3H)、2.38〜2.11(m,3H)、1.63〜1.46(m,5H);MS 386.2(M−1)。
3−[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]プロパン酸
Figure 2005519879
ステップA:3−[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]プロパン酸メチル
(5R)−1−(4−クロロブチル)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−2−オン(50.0mg、0.155mmol)のDMF(0.8ml)溶液に、3−メルカプトプロパン酸メチルエステル(93.0mg、0.755mmol)および触媒量のnBuNIを添加し、次いで1M MeONa(0.62ml、0.62mmol)を1滴ずつ添加した。この混合物を24時間、80℃に加熱した。反応を室温に冷却し、水(6ml)を添加した。水相をAcOEtで抽出し(4×10ml)、有機相を水(2ml)、食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 アセトン 4:トルエン 6)で精製することにより、3−[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]プロパン酸メチルの両方のジアステレオマーが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.34〜7.20(m,5H)、5.76(m,1H)、5.47(m,1H)、4.42(m,1H)、4.03(m,1H)、3.70(s,3H)、3.48(m,1H)、2.95〜2.76(m,5H)、2.63〜2.54(m,4H)、2.41〜2.17(m,3H)、2.06(s,0.6H)および2.02(s,0.4H)、1.78〜1.50(m,5H);MS 406.7(M+1)。
ステップB:3−[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]プロパン酸
3−[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]プロパン酸メチル(19.6mg、0.0484mmol)のMeOH/THF(1:1)(2ml)溶液に、0℃の1N LiOH(0.051ml、0.051mmol)溶液を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。0.5N HCl(4ml)を添加し、水相をCHClで抽出し(4×10ml)、有機相を食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(勾配 CHCl:MeOH:AcOH(100:0:0)〜(95:5:0.5))で精製することにより、3−[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]プロパン酸の両方のジアステレオマーが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.29〜7.16(m,5H)、5.72(m,1H)、5.42(m,1H)、4.38(m,1H)、4.01(m,1H)、3.44(m,1H)、2.95〜2.14(m,12H)、1.62〜1.48(m,5H);MS 390.1(M−1)。
[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]メタンスルホン酸
Figure 2005519879
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(トリイソプロピルシリル)チオ]ブチル}ピロリジン−2−オン(39.3mg、0.083mmol)のTHF(1ml)溶液に、ブロモメタンスルホン酸ナトリウム(32.6mg、0.165mmol)を添加し、次いで1M nBuNF(0.25ml、0.25mmol)を1滴ずつ添加した。この混合物を1時間、50℃に加熱した。反応を室温に冷却し、1N HCl(2ml)を添加した。水相をEtOで抽出し(4×10ml)、有機相を1N HCl(2ml)、食塩水(2ml)で洗浄し、NaSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 CHCl 95:MeOH 5:AcOH 0.5)で精製することにより、[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]メタンスルホン酸メチルの両方のジアステレオマーが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.34〜7.15(m,5H)、5.72(m,1H)、5.42(m,1H)、4.38(m,1H)、4.03(m,1H)、3.45(m,1H)、2.95〜2.58(m,5H)、2.38〜2.09(m,4H)、1.68〜1.45(m,5H);MS 412.5(M−1)。
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−ピロリジン−2−オン
Figure 2005519879
ステップA:(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル[4−(メチルチオ)ブチル]ピロリジン−2−オン
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(トリイソプロピルシリル)チオ]ブチル}ピロリジン−2−オン(46.2mg、0.097mmol)のTHF(1ml)溶液に、ヨウ化メチル(17.6mg、0.126mmol)を添加し、次いで1M nBuNF(0.116ml、0.116mmol)を−78℃で1滴ずつ添加した。次いでこの混合物を室温で1時間撹拌した。半飽和状態のNHCl(2ml)を添加した。水相をAcOEtで抽出し(5×8ml)、有機相を食塩水(2ml)で洗浄し、NaSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 アセトン 4:トルエン 60)で精製することにより、(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(メチルチオ)ブチル]ピロリジン−2−オンが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.29〜7.16(m,5H)、5.72(m,1H)、5.42(m,1H)、4.35(m,1H)、4.01(m,1H)、3.45(m,1H)、2.86〜2.65(m,3H)、2.46(m,2H)、2.34〜2.27(m,2H)、2.15〜2.05(m,5H)、1.82〜1.47(m,5H);MS 334.0(M+1)。
ステップB:(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル[4−(メチルスルホニル)ブチル]−ピロリジン−2−オン
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(メチルチオ)ブチル]ピロリジン−2−オン(31.2mg、0.093mmol)をCHCl:MeOH:HO(7:2:1)(5ml)に溶かした溶液に、Oxone(登録商標)(172.9mg、0.281mmol)を少量ずつ0℃で10分間にわたり添加し、さらに室温で4時間、NaHSOの5%溶液(2ml)を添加した。水相をCHClで抽出し(4×10ml)、有機相を水(5ml)、食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 アセトン 7:トルエン 30)で精製することにより、(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]ピロリジン−2−オンが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.28〜7.15(m,5H)、5.72(m,1H)、5.40(m,1H)、4.35(m,1H)、3.96(m,1H)、3.33(m,1H)、3.07〜2.96(m,2H)、2.86〜2.79(m,5H)、2.36〜2.11(m,4H)、1.81〜1.54(m,5H);MS 366.0(M+1)。
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[1H−テトラゾル−5−イルメチル]チオブチル}ピロリジン−2−オン
Figure 2005519879
ステップA:[(4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル)チオ]アセトニトリル
(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(トリイソプロピル)チオ]ブチル}ピロリジン−2−オン(55.9mg、0.118mmol)のTHF(1ml)溶液に、ブロモアセトニトリル(21.2mg、0.177mmol)を添加し、次いで1M nBuNF(0.177ml、0.177mmol)を室温で1滴ずつ添加した。次いでこの混合物を2時間、50℃に加熱した。水(2ml)を添加した。水相をAcOEtで抽出し(4×10ml)、有機相を水(5ml)、食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 アセトン 4:トルエン 60)で精製することにより、[(4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル)チオ]アセトニトリルが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.34〜7.21(m,5H)、5.78(m,1H)、5.45(m,1H)、4.42(m,1H)、4.05(m,1H)、3.51(m,1H)、3.31(s,2H)、2.93〜2.71(m,5H)、2.48〜2.19(m,4H)、2.11〜1.57(m,511);MS 359.0(M+1)。
ステップB:(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[1H−テトラゾル−5−イルメチル]チオブチル}ピロリジン−2−オン
[(4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル)チオ]アセトニトリル(39.8mg、0.111mmol)を、トリブチルスタニルアジド(110.7mg、0.333mmol)と混合し、その混合物を3時間、120Cに加熱した。反応を室温に冷却し、5% KF溶液(2ml)および1N HCl(1ml)を添加した。水相をAcOEtで抽出し(4×10ml)、有機相を5% KF(2×5ml)、食塩水(2ml)で洗浄し、NaSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(勾配 CHCl:MeOH:AcOH(100:0:0)〜(95:5:0.5))で精製することにより、(5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(1H−テトラゾル−5−イルチオ)ブチル]ピロリジン−2−オンの両方のジアステレオマーが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.26〜7.15(m,5H)、5.75(m,1H)、5.37(m,1H)、4.42(m,1H)、4.00(m,1H)、3.90(s,2H)、3.30(m,1H)、2.90〜2.65(m,3H)、2.53〜2.13(m,5H)、1.68〜1.32(m,5H);MS 400.2(M−1)。
[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]酢酸
Figure 2005519879
ステップA:({[4−{(2R)−2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ}酢酸メチル
(5R)−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−ピロリジン−2−オン(Tetrahedron:Asymmetry、1996、7、2113)(1.5g、6.55mmol)を30mlのDMFに溶かした溶液に、NaH 95%(173.0mg、7.20mmol)を1回で添加し、その混合物を30分間、50℃に加熱した。次いで4−ブロモ−1−クロロブタン(1.347mg、7.86mmol)および触媒量のnBuNIを添加し、混合物を50℃で1時間撹拌した。反応を室温に冷却し、チオグリコール酸メチル(1.39g、13.1mmol)、次いで4.9N MeONa(2.4ml、11.79mmol)を1滴ずつ添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、水(150ml)を添加した。水相をAcOEtで抽出し(4×150ml)、有機相を水(200ml)、食塩水(100ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 AcOEt 1:ヘキサン 1)で精製することにより、({[4−{(2R)−2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ}酢酸メチルが油として得られた。
H NMR(CDCl)3.71〜3.53(m,7H)、3.18(s,2H)、2.98(m,1H)、2.6(m,2H)、2.46〜2.18(m,2H)、2.05(m,1H)、1.79(m,1H)、1.70〜1.50(m,4H)、0.85(s,9H)、0.03(s,6H);MS 390.2(M+1)。
ステップB:({4−[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)−5−オキソピロリジン−1−イル]ブチル}チオ)酢酸メチル
0℃のテフロン製アーレンマイヤーに入れた、({[4−{(2R)−2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ}酢酸メチル(571mg、1.47mmol)のCHCl(8ml)溶液に、HF−ピリジン錯体(0.8ml)を1滴ずつ添加し、その溶液をそのまま室温にして、1.5時間撹拌した。反応混合物に、水(20ml)および1N HCl(1ml)を添加した。水相をCHClで抽出し(4×30ml)、有機相を食塩水(20ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去することにより、({4−[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)−5−オキソピロリジン−1−イル]ブチル}チオ)酢酸メチルが油として得られた。
H NMR(CDCl)3.87〜3.42(m,8H)、3.23(s,2H)、3.03(m,1H)、2.68(d,J=8.0Hz,2H)、2.60〜2.32(m,2H)、2.20〜1.92(m,2H)、1.79〜1.55(m,4H);MS 276.2(M+1)。
ステップC:({4−[(2R)−2−ホルミル−5−オキソピロリジン−1−イル]ブチル}チオ)酢酸メチル
({4−[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)−5−オキソピロリジン−1−イル]ブチル}チオ)酢酸メチル(634.5mg、2.30mmol)のCHCl(15ml)溶液に、Dress−Martin過ヨウ素酸塩(975mg、1.5mmol)を室温で40分にわたり少量ずつ添加した。1時間後、溶媒を減圧下で除去し、残留物をEtOで粉砕し(3×5ml)、セライトプラグでろ過して溶媒を除去した。({4−[(2R)−2−ホルミル−5−オキソピロリジン−1−イル]ブチル}チオ)酢酸メチルが無色の油として得られた。
H NMR(CDCl)9.65(s,1H)、4.15(m,1H)、3.80〜3.65(m,4H)、3.25(s,2H)、3.10(m,1H)、2.65(m,2H)、2.43(m,2H)、2.40〜2.05(m,2H)、1.78〜1.56(m,4H)。
ステップD:[(4−{(5R)−2−オキソ−5−[(1E)−3−オキソ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−1−イル}ブチル)チオ]酢酸メチル
(3−フェニル−2−オキソ−プロピル)−ホスホン酸ジメチルエステル(264mg、1.09mmol)の0℃のDME(5ml)溶液に、NaH 95%(26mg、1.09mmol)を少量ずつ添加し、その混合物を0℃で20分間撹拌した。次いでメチル({4−[(2R)−2−ホルミル−5−オキソピロリジン−1−イル]ブチル}チオ)(270mg、0.99mmol)のDME(2ml)溶液を1滴ずつ添加し、反応混合物をそのまま室温にして、一晩撹拌した。NHCl(5ml)の半飽和溶液を添加し、水相をAcOEtで抽出し(4×10ml)、有機相を水(10ml)、食塩水(10ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 AcOEt)で精製することにより、[(4−{(5R)−2−オキソ−5−[(1E)−3−オキソ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−1−イル}ブチル)チオ]酢酸メチルが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.40〜7.20(m,5H)、6.65(dd,J=15.5Hz,8.1Hz,1H)、6.25(d,J=15.5Hz,1H)、4.18(m,1H)、3.88(s,2H)、3.75(s,3H)、3.55(m,1H)、3.22(s,2H)、)、2.81〜2.55(m,3H)、2.50〜2.22(m,3H)、1.88〜1.42(m,5H);MS 390.1(M+1)。
ステップE:[(4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−ピロリジン−1−イル}ブチル)チオ]酢酸メチル
[(4−{(5R)−2−オキソ−5−[(1E)−3−オキソ−4−フェニルブト−1−エニル]ピロリジン−1−イル}ブチル)チオ]酢酸メチル(295.6mg、0.75mmol)の、−20℃のMeOH(5ml)溶液に、NaBH(27.6mg、1.2mmol)を1滴ずつ添加した。混合物を−20℃で1時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を水(5ml)と1N HCl(1ml)の混合物に溶解し、水相をAcOEtで抽出し(3×15ml)、有機相を水(5ml)、食塩水(5ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(溶離液 アセトン 4:トルエン 6)で精製することにより、[(4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−ピロリジン−1−イル}ブチル)チオ]酢酸メチルの両方のジアステレオマーが得られた。
H NMR(CDCl)7.37〜7.21(m,5H)、5.70(m,1H)、5.50(m,1H)、4.44(m,1H)、4.08(m,1H)、3.75(s,3H)、2.98〜2.62(m,6H)、2.55〜2.19(m,3H)、2.43〜2.17(m,3H)、1.80〜1.52(m,5H)。MS: 392.1(M+1)。
ステップF:[(4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル)チオ]酢酸
[(4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−ピロリジン−1−イル}ブチル)チオ]酢酸メチル(90.0mg、0.23mmol)をMeOH/THF(1:2)(5ml)に溶かした溶液に、0℃の1N LiOH(0.46ml、0.46mmol)溶液を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。1N HCl(3ml)を添加し、水相をCHClで抽出し(4×10ml)、有機相を食塩水(2ml)で洗浄し、MgSOで乾燥してろ過し、溶媒を減圧下で除去した。残留油を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィ(勾配 CHCl:MeOH:AcOH(100:0:0)〜(94:6:0.5))で精製することにより、[(4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル)チオ]−酢酸の両方のジアステレオマーが油として得られた。
H NMR(CDCl)7.35〜7.16(m,5H)、5.77(m,1H)、5.42(m,1H)、4.42(m,1H)、4.05(m,1H)、3.44(m,1H)、3.20(m,2H)、2.95〜2.42(m,5H)、2.95〜2.14(m,5H)、1.62〜1.48(m,5H);MS 376.3(M−1)。
I.ウサギおよびサルの眼圧(IOP)に対するEP作動剤の影響
動物
この研究では、薬物処理していないオスのDutch Beltedウサギおよびメスのカニクイザルを使用する。この調査における動物の管理および処置は、研究用動物の使用に関する国立保健研究所(NIH)の指針および視覚眼科研究協会(ARVO)の決議に従う。全ての実験手順は、Merck社の所内動物管理使用委員会により承認されている。
薬物の調製および投与
薬物濃度は、活性成分(ベース)で表す。本発明の化合物を、ウサギの研究では0.01、0.001、0.0001%で生理食塩水に溶解し、サルの研究では0.05、0.005%で溶解させる。薬物または賦形剤の一定分量(25ul)を、局所的に、片側に、または両側に投与する。片側適用では、その反対側の眼に、等体積の生理食塩水を投与する。不快感が最小限に抑えられるよう、眼圧測定前に、プロパラカイン(0.5%)を角膜に適用する。眼圧(IOP)を、気動眼圧計(Alcon Applanation Pneumatonograph)またはそれと同等のものを使用して記録する。
統計分析
結果は、薬物または賦形剤の投与直前に測定した基礎レベルからのIOPの変化として表し、平均±標準偏差で示す。統計的な比較は、薬物処理動物の応答と賦形剤処理動物の応答との非対データ、さらに比較可能な時間間隔での同じ側の眼と反対側の眼との対データに関するステューデントt検定を使用して行う。データの有意性も、ダネット「t」検定を使用して「t−0」値からの差として決定する。アスタリスクは、p<0.05の有意水準を表す。
A.ウサギの眼圧測定
体重2.5〜4.0kgのオスのDutch Beltedウサギを、12時間の明/暗サイクルで維持し、食餌を与える。全ての実験は、日周リズムに関係したばらつきを最小限に抑えるため、1日のうちの同じ時間で実施する。IOPを、処理前に測定し、次いで本発明の化合物または賦形剤を、片眼または両眼に点眼し(1滴25ul)、点眼後30、60、120、180、240、300、および360分でIOPを測定する。場合によっては、賦形剤のみで両眼を処理した同じ数の動物について評価し、並行対照として、薬物処理した動物と比較する。
B.サルの眼圧測定
Lee他の方法(1985)を使用した、アルゴンレーザシステム(Coherent NOVUS 2000、Palo Alto、USA)による小柱網の光凝固によって、体重2〜3kgのメスのカニクイザルの右眼に片側高眼圧症を誘発させる。眼圧(IOP)の増加が長引くことによって、緑内障患者に見られるものと同様の変化が視神経乳頭に生じる。
IOP測定では、実験期間中、サルを拘束イスに座らせた位置に保つ。各IOP測定の約5分前に、塩酸ケタミンの筋肉内注射(3〜5mg/kg)で動物に軽く麻酔をし、0.5%プロパラカインを1滴点眼した後に、IOPを記録した。IOPは、気動眼圧計(Alcon Application Tonometer)またはDigilab気動眼圧計(Bio−Rad Ophthalmic Division、Cambridge、MA、USA)を使用して測定する。
IOPは、処理前と、処理後の一般に30、60、124、180、300、および360分で測定する。一般に処理を行う2日または3日前のこれらの時点で基準値も得る。処理は、本発明の化合物(0.05および0.005%)または賦形剤(生理食塩水)の1滴25ulを点眼することからなる。同じ動物について試験をする前に、少なくとも1週間の洗出し期間を設ける。正常圧(高眼圧とは反対側)の眼を、高眼圧の眼と全く同じ手法で処理する。両眼に関するIOP測定値を、同じ時点での対応する基準値と比較する。結果は、平均±標準偏差(mmHg)として表す。眼科用としての本発明の化合物の活性範囲は、0.01〜100,000nMの間である。
II.放射リガンド結合アッセイ
これらの化合物の試験に使用されるアッセイは、本質的に、Abramovitz M、Adam M、Boie Y、Carriere M、Denis D、Godbout C、Lamontagne S、Rochette C、Sawyer N、Tremblay NM、Belley M、Gallant M、Dufresne C、Gareau Y、Ruel R、Juteau H、Labelle M、Ouimet N、Metters KM、プロスタグランジンおよび関連する類似体の親和性および選択性を決定するための、組換えプロスタノイド受容体の利用、Biochim Biophys Acta 2000年1月17日;1483(2):285〜293に記載されたように、また以下に論じるように、実施した。
ヒト胚腎臓(HEK)293(EBNA)細胞系におけるプロスタノイド受容体の安定発現
完全長コード配列に対応するプロスタノイド受容体(PG)cDNAを、哺乳動物発現ベクターpCEP4(Invitrogen)の適切な部位にサブクローニングし、製造業者の取扱説明書に従い、Qiagenプラスミド調製キット(QIAGEN)を使用してpCEP4PGプラスミドDNAを調製し、LipofectAMINE@(GIBCO−BRL)を使用してHEK293(EBNA)細胞にトランスフェクトした。ハイグロマイシン抵抗遺伝子と共にcDNAを発現するHEK293(EBNA)細胞を、10%熱不活性化ウシ胎児血清、1mM ピルビン酸ナトリウム、100U/ml ペニシリン−G、100μg/ml 硫酸ストレプトマイシン、250μg/ml 活性GENETICIN(商標)(G418)(全てLife Technologies,Inc./BRLから)、および200μg/ml ハイグロマイシン(Calbiochem)を補ったダルベッコ修飾イーグル培地(DMEM)内で選択した。個々のコロニーを、クローニングリング法を使用して選択した状態で成長後2〜3週間過ぎた後に分離し、その後、クローン細胞系内に増殖させた。受容体cDNAの発現を、受容体結合アッセイによって評価した。
HEK293(EBNA)細胞を、空気中6%COの加湿雰囲気中37℃で、補われたDMEM完全培地で増殖させ、次いで収集し、分画遠心分離(10分間1000×g、次いで30分間160,000×g、全て4℃で)の後に、プロテアーゼ阻害剤(2mMフェニルメチルスルホニルフルオリド、10μM E−64、100μM ロイペプチン、および0.05mg/mlペプスタチン)の存在下、氷上で30分間、800psiで窒素キャビテーションを行うことにより細胞溶解することによって膜を調製した。160,000×gペレットを、Dounceホモジナイゼーション(Dounce A;10ストローク)によって、約5〜10mg/mlタンパク質の1mM EDTAを含有する10mM HEPES/KOH(pH7.4)に再懸濁し、液体窒素中で凍結させ、−80℃で貯蔵した。
プロスタノイド受容体結合アッセイ
プロスタノイド受容体結合アッセイは、1mM EDTA、10mM MgCl(EPサブタイプ)または10mM MnCl(DP、FP、IP、およびTP)および放射リガンド[EPサブタイプでは0.5〜1.0nM[H]PGE(181 Ci/mmol)、DPでは0.7nM[H]PGD(115 Ci/mmol)、FPでは0.95nM[H]PGF2α(170 Ci/mmol)、IPでは5nM[H]イロプロスト(16 Ci/mmol)、TPでは1.8nM[H]SQ29548(46 Ci/mmol)、]を含有する10mM MES/KOH(pH6.0)(EPサブタイプ、FPおよびTP)または10mM HEPES/KOH(pH7.4)(DPおよびIP)中の最終インキュベーション体積0.2mlで行った。EPアッセイは、100μM GTPγSも含有していた。反応は、160,000×g画分からの膜タンパク質(EPでは約30μg、EPでは約20μg、EPでは約2μg、EPでは約10μg、FPでは約60μg、DPでは約30μg、IPでは約10μg、およびTPでは約10μg)を添加することによって開始した。リガンドをジメチルスルホキシド(MeSO)に添加し、これを全てのインキュベーションにおいて1%(v/v)で一定に保った。対応する非放射性プロスタノイド1μMの存在下、非特異的結合を決定した。インキュベーションを60分間(EPサブタイプ、FP、およびIP)または30分間(DPおよびTP)、30℃(EPサブタイプ、DP、FP、およびTP)または室温(IP)で実施し、EDTAを含まないインキュベーション緩衝液で事前に湿潤させた(4℃で)96ウェルUnifilter GF/C(Canberra Packard)に通して急速ろ過し、Tomec Mach III 96ウェル半自動化細胞収集機を使用して、終了させた。フィルタを、同じ緩衝液3〜4mlで洗浄し、55℃で90分間乾燥し、個々のフィルタに結合した残留放射能を、1450 MicroBeta(Wallac)を使用してUltima Gold F(Canberra Packard)50μlを添加した状態でシンチレーションカウントすることにより決定した。全結合から非特異的結合を差し引くことによって、特異的結合を算出した。特異的結合は全結合の90〜95%を占め、使用した放射リガンドおよびタンパク質の濃度に対して線形であった。全結合は、インキュベーション培地に加えられた放射リガンドの5〜10%を占めた。
骨に使用される本発明の化合物の活性範囲は、0.01〜100,000nMの間である。
骨吸収アッセイ:
1.動物の処置
mRNA局在化アッセイでは、5週齢のSprague−Dawleyラット(Charles River)をCOで安楽死させ、その脛骨および頭蓋冠を切除し、軟組織を取り除いてすぐに液体窒素で凍結させる。EP調節実験では、6週齢のラットに対し、賦形剤(エタノールの7%滅菌水溶液)またはタンパク質同化用量のPGE(Cayman Chemical、Ann Arbor、MI)(同じ賦形剤中3〜6mg/kg)を、腹腔内に1回注射する。動物は、注射後の複数の時点で安楽死させ、その脛骨および頭蓋冠、並びに肺および腎臓組織からのサンプルを液体窒素中で凍結させる。
2.細胞培養
4週齢のSprague−Dawleyラットの脛骨からの骨膜細胞の初代培養から、RP−1骨膜細胞を自発的に不死化し、10%ウシ胎児血清(JRH Biosciences、Lenexa、KS)を含むDMEM(BRL、Gaithersburg、MD)で培養する。これらの細胞は、初期の培養では骨芽細胞表現型マーカーを発現しないが、集密状態になると、I型コラーゲン、アルカリホスファターゼ、およびオステオカルシンを発現し、ミネラル化細胞外基質を生成する。
RCT−1およびRCT−3は、コラゲナーゼ/ヒアルロニダーゼ消化の組合せによってラット胎児頭蓋冠から放出された細胞からのSV−40ラージT抗原により不死化された、クローン細胞系である。消化の最初の10分間で放出された細胞から得られたRCT−1細胞(画分I)を、10%ウシ胎児血清および0.4mg/ml G418(BRL)を含むRPMI 1640培地(BRL)で培養する。これらの細胞は、レチノイン酸処理によって分化し、骨芽細胞としての特徴を発現する。骨芽細胞に富む画分III細胞から不死化されたRCT−3細胞を、5%ウシ胎児血清および0.4mg/ml G418を含むF−12培地(BRL)で培養する。TRAB−11細胞も、成体ラットの脛骨からのSV40ラージT抗原によって不死化し、10%FBSおよび0.4mg/ml G418を含んだRPMI 1640培地で培養する。ROS 17/2.8ラットの骨肉腫細胞は、5%FBSを含有するF−12で培養する。骨芽細胞に富む(画分III)初代ラット胎児頭蓋冠細胞は、19日齢ラット胎児の頭蓋冠の、コラゲナーゼ/ヒアルロニダーゼ消化によって得られる。その全体を本明細書に参照により援用する、Rodan他、Growth stimulation of rat calvaria osteoblastic cells by acidic FGF、Endocrinology、121、1919〜1923(1987)を参照されたい。細胞は、30〜50分の消化で放出され(画分III)、これを5%FBSを含有するF−12培地で培養する。
10%FBSを含むイーグルMEMで培養したP815(マウス肥満細胞腫)細胞と、10%FBSを含むDMEMで培養したNRK(正常なラットの腎線維芽細胞)細胞を、EP発現の陽性対照および陰性対照としてそれぞれ使用する。いずれもその全体を本明細書に参照により援用する、Abramovitz他、Human prostanoid receptors:cloning and characterization.In:Samulesson B.他編)Advances in prostaglandin,Thrombosznes and leukotriene research、vol.23、第499〜504頁(1995)、およびde Larco他、Epithelioid and fibroblastic rat kidney cell clones:EGF receptors and the effect of mouse sarcoma virus transformation、Cell Physiol.、94、335〜342(1978)を参照されたい。
3.ノーザンブロット分析
組織ホモジナイザにより、凍結した骨サンプルを微粉砕した後、イソチオシアン酸グアニジニウム−フェノール−クロロホルム法を使用して、脛骨の骨幹端または骨幹および頭蓋冠からトータルRNAを抽出する。その全体を本明細書に参照により援用する、P.Chomczynski他、Single−step method of RNA isolation by acid guanidium thiocyanate−phenol−chloroform extraction.、Analyt Biochem、162、156〜159(1987)を参照されたい。0.9%アガロース/ホルムアルデヒドゲル上でRNAサンプル(20mg)を分離し、ナイロン膜(Boehringer Mannheim、ドイツ)に移す。膜を、Hybrisol I(Oncor、Gaithersburg、MD)および0.5mg/mlの超音波処理したサケの精液DNA(Boehringer)で3時間、42℃でプレハイブリダイズし、Rediprimeキット(Amersham)を使用したランダムプライミングにより[32P]−dCTPで標識した(Amersham、Buckinghamshire、UK)ラットEPおよびマウスEPcDNAプローブと42℃でハイブリダイズする。ハイブリダイゼーション後、膜を、2×SSC+0.1%SDSで4回、合わせて1時間室温で洗浄し、0.2×SSC+0.1%SDSで1回、55℃で1時間洗浄し、次いで増感紙を使用して、Kodak XAR2フィルムに−70℃で露光する。フィルム現像後、結合したプローブを、80℃の0.1%SDSで2回除去し、膜を、ヒトGAPDH(グリセルアルデヒド三リン酸脱水素酵素)cDNAプローブ(Clontech、Palo Alto、CAから購入)とハイブリダイズして、負荷対照に用いる。
4.In−Situハイブリダイゼーション
凍結した脛骨を7mmの厚さに冠状に切り取り、その切片を荷電スライド(Probe On Plus、Fisher Scientific、Springfield、NJ)に載せ、ハイブリダイゼーションまで−70℃に保つ。cRNAプローブを、Riboprobe IIキット(Promega Madison、WI)を使用して35S−UTPgS(ICN、Costa Mesa、CA)で標識する。ハイブリダイゼーションは、50℃で一晩行う。いずれもその全体を本明細書に参照により援用する、M.Weinreb他、Different pattern of alkaline phosphatase,osteopontin and osteocalcin expression in developing rat bone visualized by in−situ hybridization、J.Bone Miner Res.、5、831〜842(1990)、およびD.Shiner他、Expression of alphav and beta3 integrin subunits in rat osteoclasts in situ、J.Bone Miner.Res.、8、403〜414(1993)を参照されたい。ハイブリダイゼーションおよび洗浄の後、切片を、グリセロールの6%水溶液で2:1に希釈した42℃のIlford K5エマルジョンに浸漬し、12〜14日間、4℃で暗闇に曝す。スライドを、15°で水と1:1に希釈したKodak D−19で現像し、固定し、蒸留水で洗浄し、ヘマトキシリン染色後にグリセエロール−ゼラチン(Sigma)を施す。染色した切片を、明視野または暗視野光学部品を使用して、顕微鏡(Olympus、Hamburg、ドイツ)で見る。
5.骨芽細胞系および骨組織でのEPの発現
骨芽細胞に富む初代ラット脛骨細胞、ラット胎児頭蓋冠または成体ラット脛骨からの不死化骨芽細胞系、および骨芽細胞骨肉腫細胞系を含んだ様々な骨由来細胞での、EPおよびEP mRNAの発現について調べる。骨芽細胞および細胞系のほとんどは、ラット骨肉腫細胞系ROS 17/2.8以外、3.8kbという相当な量のEP mRNAを示す。この知見に合わせ、ROS 17/2.8細胞では、PGEが、RCT−3およびTRAB−11細胞で顕著に誘導される細胞内cAMPに影響を及ぼさない。レチノイン酸を用いたRCT−1細胞の処理は、その分化を促進するものであるが、EP mRNAのレベルを低下させる。NRK線維芽細胞はEP mRNAを発現しないが、陽性対照として使用されるP815肥満細胞腫細胞は大量のEP mRNAを発現する。EP mRNAとは対照的に、検出可能な量のEP mRNAをトータルRNAサンプル中に発現する骨芽細胞および細胞系はない。骨芽細胞でのEP mRNAの発現で、EPは、5週齢のラットの脛骨および頭蓋冠から単離されたトータルRNAでも発現する。これとは対照的に、脛骨幹からのRNAにEP mRNAは見られない。
6.PGEは、RP−1骨膜細胞および成体ラットの脛骨で、EP mRNAの発現を誘発する
PGEは、それ自体の生成を、骨芽細胞および骨組織におけるシクロオキシゲナーゼ2発現のアップレギュレーションを介して高め、したがってそれ自体の効果が自動増幅する。PGEは、EP mRNAのレベルも増大させる。RP−1細胞を、成体ラット脛骨膜の初代培養から不死化させる。これらの細胞は、集密化すると骨芽細胞表現型マーカーを発現し、ヌードマウスに移植すると、ミネラル化骨基質を形成する。試験をしたその他の骨芽細胞と同様に、RP−1骨膜細胞は、3.8kbのEP転写物を発現する。PGE(10−6M)で処理することにより、EP mRNAレベルが急速に増大し、処理後2時間でピークに達する。PGEは、より分化したRCT−3細胞においてEP mRNAレベルに影響を及ぼさず、PGEによるEP発現の細胞型特異的調節であることを示している。EP mRNAは、PGEによる処理の前後でRP−1細胞中に発現しない。
PGEが、骨組織内でEP mRNAレベルをin vivo調節するかどうか調べるため、5週齢のオスのラットにPGEを注射する(3〜6mg/Kg)。PGEを全身投与することにより、脛骨幹のEP mRNAレベルが急速に増大し、注射後2時間でピークに達する。脛骨幹および頭蓋冠では、EP mRNAに対してPGEの同様の効果が観察される。PGEは、細胞型特異的であり組織特異的な手法で、骨原性骨膜細胞では生体外で、また骨組織では生体内で、EP mRNAレベルを引き上げる。PGEは、RP−1細胞においても骨組織においても、EP mRNAレベルを引き上げない。
7.骨組織におけるEP mRNA発現の局在化
骨の中でEPを発現する細胞を局在化させるため、In situハイブリダイゼーションを使用する。対照実験(賦形剤の注射)のラットでは、骨髄細胞で検出されるEPが少ない。単回タンパク同化用量のPGEを投与することにより、骨髄細胞内でのEP発現が増加した。骨髄全体の銀杢の分布は均一ではなく、骨幹端の多くの領域で塊や斑が生じる。脛骨の骨幹端では、EP発現が二次海綿質領域に制限され、一次海綿質には見られない。同様の切片とセンスプローブとのハイブリダイゼーション(陰性対照)は、いかなるシグナルも示さない。
EPは、骨芽細胞では生体外で、また骨髄細胞では生体内で発現し、そのリガンド、PGEによってアップレギュレートされる。
8.本発明の作動剤
作動剤の活性を測定するための標準的な方法を使用して、以下の化合物を、細胞培養でおよびEP受容体を含まない系で評価し、それによって、この化合物の作動剤活性を、そのEC50値に関して決定する。

Claims (31)

  1. 構造式Iを有する化合物、
    Figure 2005519879
    あるいは薬学的に許容されるその塩、鏡像異性体、ジアステレオマー、またはこれらの混合物。
    [Rは、ヒドロキシ、CN、(CHCO、O、(CHSO、C1〜4アルコキシ、式−(CHNRの基、または(CHヘテロアリールを表し、前記ヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    およびRは独立に、水素またはC1〜4アルキルを表し;
    およびRは独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、ヒドロキシ、またはC1〜4アルコキシを表し;
    は、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、C2〜8アルケニルアリール、C2〜8アルキニルアリール、C3〜7シクロアルキル、(CH0〜8アリール、(CH0〜8ヘテロアリール、(CH0〜8ヘテロシクロアルキルを表し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    は、水素、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル、CF、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜6アルキルアミノ、またはハロゲンを表し;
    記号 - - - は、二重結合または単結合であり;
    nは0〜4を表し;
    pは1〜3を表す。]
  2. が、CN、(CHヘテロアリール、(CHCO、O、または(CHSOであり、前記ヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており、その他全ての変数が当初記載したものである請求項1に記載の化合物。
  3. が(CHヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており、その他全ての変数が当初記載したものである、請求項2に記載の化合物。
  4. 前記ヘテロアリールがテトラゾールであり、その他全ての変数が当初記載したものである請求項3に記載の化合物。
  5. が、C2〜8アルケニルアリール、C2〜8アルキニルアリール、C3〜7シクロアルキル、(CH0〜8アリール、または(CH0〜8ヘテロアリールであり、前記アルキル、アリール、またはヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており、その他全ての変数が当初記載したものである請求項1に記載の化合物。
  6. が、(CH0〜8アリール、または(CH0〜8ヘテロアリールであり、前記アリールまたはヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており、その他全ての変数が当初記載したものである請求項5に記載の化合物。
  7. (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(1−メチル−1H−テトラゾル−5−イル)チオ]ブチル}ピロリジン−2−オン
    Figure 2005519879
    4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチルチオシアネート
    Figure 2005519879
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(1H−テトラゾル−5−イルチオ)ブチル]ピロリジン−2−オン
    Figure 2005519879
    3−[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]プロパン酸
    Figure 2005519879
    [4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]メタンスルホン酸
    Figure 2005519879
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−ピロリジン−2−オン
    Figure 2005519879
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[1H−テトラゾル−5−イルメチル]チオブチル}ピロリジン−2−オン
    Figure 2005519879
    [4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]酢酸
    Figure 2005519879
    である化合物。
  8. 高眼圧症または緑内障の治療を必要とする患者に対し、治療上有効な量の式Iの化合物、
    Figure 2005519879
    あるいは薬学的に許容されるその塩、鏡像異性体、ジアステレオマー、またはこれらの混合物を投与することを含む、高眼圧症または緑内障の治療方法であって、
    上式で、
    は、ヒドロキシ、CN、(CHCO、O、(CHSO、C1〜4アルコキシ、式−(CHNRの基、または(CHヘテロアリールを表し、前記ヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    およびRは独立に、水素またはC1〜4アルキルを表し;
    およびRは独立に、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ、またはC1〜4アルコキシを表し;
    は、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、C2〜8アルケニルアリール、C2〜8アルキニルアリール、C3〜7シクロアルキル、(CH0〜8アリール、(CH0〜8ヘテロアリール、(CH0〜8ヘテロシクロアルキルを表し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    は、水素、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル、CF、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜6アルキルアミノ、またはハロゲンを表し;
    記号 - - - は、二重結合または単結合であり;
    nは0〜4を表し;
    pは1〜3を表すものである方法。
  9. 前記化合物が、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(1−メチル−1H−テトラゾル−5−イル)チオ]ブチル}ピロリジン−2−オン、
    4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチルチオシアネート、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(1H−テトラゾル−5−イルチオ)ブチル]ピロリジン−2−オン、
    3−[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]プロパン酸、
    [4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]メタンスルホン酸、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−ピロリジン−2−オン、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[1H−テトラゾル−5−イルメチル]チオブチル}ピロリジン−2−オン、または
    [4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]酢酸
    である請求項8に記載の方法。
  10. 局所製剤が溶液または懸濁液である請求項8に記載の方法。
  11. βアドレナリン作動性遮断剤、副交感神経作用剤、交感神経様作動剤、炭酸脱水酵素阻害剤、およびプロスタグランジン、降圧性脂質、神経保護剤、および5−HT2受容体作動剤からなる群に属する活性成分を前記製剤に添加する請求項8に記載の方法。
  12. 前記βアドレナリン作動性遮断剤が、チモロール、ベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、またはレボブノロールであり、前記副交感神経作用剤がピロカルピンであり、前記交感神経様作動剤が、エピネフリン、ブリモニジン、イオピジン、クロニジン、またはパラ−アミノクロニジンであり、前記炭酸脱水酵素阻害剤が、ドルゾラミド、アセタゾラミド、メタゾラミド、またはブリンゾラミドであり、前記プロスタグランジンが、ラタノプロスト、トラバプロスト、ウノプロストン、レスキュラ、またはS1033であり、前記降圧性脂質がルミガンであり、前記神経保護剤が、エリプロジル、R−エリプロジル、またはメマンチンであり、前記5−HT2受容体作動剤が、1−(2アミノプロピル)−3−メチル−1H−イムダゾル−6−オルフマレートまたは2−(3−クロロ−6−メトキシ−インダゾル−1−イル)−1−メチル−エチルアミンである請求項11に記載の方法。
  13. 黄斑浮腫または黄斑部変性の治療を必要とする患者に対し、医薬品として有効な量の式Iの化合物、
    Figure 2005519879
    あるいは薬学的に許容されるその塩、鏡像異性体、ジアステレオマー、またはこれらの混合物を投与することを含む、黄斑浮腫または黄斑部変性の治療方法。
    [Rは、ヒドロキシ、CN、(CHCO、O、(CHSO、C1〜4アルコキシ、式−(CHNRの基、または(CHヘテロアリールを表し、前記ヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    およびRは独立に、水素またはC1〜4アルキルを表し;
    およびRは独立に、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ、またはC1〜4アルコキシを表し;
    は、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、C2〜8アルケニルアリール、C2〜8アルキニルアリール、C3〜7シクロアルキル、(CH0〜8アリール、(CH0〜8ヘテロアリール、(CH0〜8ヘテロシクロアルキルを表し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    は、水素、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル、CF、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜6アルキルアミノ、またはハロゲンを表し;
    記号 - - - は、二重結合または単結合であり;
    nは0〜4を表し;
    pは1〜3を表す。]
  14. 前記式Iの化合物が局所製剤として適用され、βアドレナリン作動性遮断剤、副交感神経作用剤、交感神経様作動剤、炭酸脱水酵素阻害剤、およびプロスタグランジン、降圧性脂質、神経保護剤、および5−HT2受容体作動剤からなる群に属する活性成分を前記製剤に添加する請求項13に記載の方法。
  15. 前記βアドレナリン作動性遮断剤が、チモロール、ベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、またはレボブノロールであり、前記副交感神経作用剤がピロカルプリンであり、前記交感神経様作動剤が、エピネフリン、ブリモニジン、イオピジン、クロニジン、またはパラ−アミノクロニジンであり、前記炭酸脱水酵素阻害剤が、ドルゾラミド、アセタゾラミド、メタゾラミド、またはブリンゾラミドであり、前記プロスタグランジンが、ラタノプロスト、トラバプロスト、ウノプロストン、レスキュラ、またはS1033であり、前記降圧性脂質がルミガンであり、前記神経保護剤が、エリプロジル、R−エリプロジル、またはメマンチンであり、前記5−HT2受容体作動剤が、1−(2−アミノプロピル)−3−メチル−1H−イムダゾル−6−オルフマレートまたは2−(3−クロロ−6−メトキシ−インダゾル−1−イル)−1−メチル−エチルアミンである請求項14に記載の方法。
  16. 前記化合物が、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(1−メチル−1H−テトラゾル−5−イル)チオ]ブチル}ピロリジン−2−オン、
    4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチルチオシアネート、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(1H−テトラゾル−5−イルチオ)ブチル]ピロリジン−2−オン、
    3−[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]プロパン酸、
    [4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]メタンスルホン酸、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−ピロリジン−2−オン、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[1H−テトラゾル−5−イルメチル]チオブチル}ピロリジン−2−オン、または
    [4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]酢酸
    である請求項15に記載の方法。
  17. 網膜および視神経乳頭の血流速度を増大させ、網膜および視神経酸素張力を増大させ、または神経保護をもたらす治療が必要な患者に対し、式Iの化合物、
    Figure 2005519879
    あるいは薬学的に許容されるその塩、鏡像異性体、ジアステレオマー、またはこれらの混合物を含有する効果的な高眼圧症製剤を投与することを含む、当該治療の方法。
    [Rは、ヒドロキシ、CN、(CHCO、O、(CHSO、C1〜4アルコキシ、式−(CHNRの基、または(CHヘテロアリールを表し、前記ヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    およびRは独立に、水素またはC1〜4アルキルを表し;
    およびRは独立に、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ、またはC1〜4アルコキシを表し;
    は、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、C2〜8アルケニルアリール、C2〜8アルキニルアリール、C3〜7シクロアルキル、(CH0〜8アリール、(CH0〜8ヘテロアリール、(CH0〜8ヘテロシクロアルキルを表し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    は、水素、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル、CF、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜6アルキルアミノ、またはハロゲンを表し;
    記号 - - - は、二重結合または単結合であり;
    nは0〜4を表し;
    pは1〜3を表す。]
  18. 前記式Iの化合物が局所製剤として適用され、βアドレナリン作動性遮断剤、副交感神経作用剤、交感神経様作動剤、炭酸脱水酵素阻害剤、およびプロスタグランジン、降圧性脂質、神経保護剤、および5−HT2受容体作動剤からなる群に属する活性成分を前記製剤に添加する請求項17に記載の方法。
  19. 前記βアドレナリン作動性遮断剤が、チモロール、ベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロール、またはレボブノロールであり、前記副交感神経作用剤がピロカルピンであり、前記交感神経様作動剤が、エピネフリン、ブリモニジン、イオピジン、クロニジン、またはパラ−アミノクロニジンであり、前記炭酸脱水酵素阻害剤が、ドルゾラミド、アセタゾラミド、メタゾラミド、またはブリンゾラミドであり、前記プロスタグランジンが、ラタノプロスト、トラバプロスト、ウノプロストン、レスキュラ、またはS1033であり、前記降圧性脂質がルミガンであり、前記神経保護剤が、エリプロジル、R−エリプロジル、またはメマンチンであり、前記5−HT2受容体作動剤が、1−(2−アミノプロピル)−3−メチル−1H−イムダゾル−6−オルフマレートまたは2−(3−クロロ−6−メトキシ−インダゾル−1−イル)−1−メチル−エチルアミンである請求項18に記載の方法。
  20. 前記化合物が、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[(1−メチル−1H−テトラゾル−5−イル)チオ]ブチル}ピロリジン−2−オン、
    4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチルチオシアネート、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(1H−テトラゾル−5−イルチオ)ブチル]ピロリジン−2−オン、
    3−[4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]プロパン酸、
    [4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]メタンスルホン酸、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−ピロリジン−2−オン、
    (5R)−5−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−1−{4−[1H−テトラゾル−5−イルメチル]チオブチル}ピロリジン−2−オン、または
    [4−{(2R)−2−[(1E)−3−ヒドロキシ−4−フェニルブト−1−エニル]−5−オキソピロリジン−1−イル}ブチル]チオ]酢酸
    である請求項19に記載の方法。
  21. 前記局所製剤が、キサンタンガムまたはゲランガムを場合によって含有する請求項2に記載の方法。
  22. 骨形成を刺激する必要のある哺乳類に対し、治療上有効な量の式Iの化合物、
    Figure 2005519879
    あるいは薬学的に許容されるその塩、鏡像異性体、ジアステレオマー、またはこれらの混合物を投与することを含む、当該哺乳類の骨形成を刺激する方法。
    [Rは、ヒドロキシ、CN、(CHCO、O、(CHSO、C1〜4アルコキシ、式−(CHNRの基、または(CHヘテロアリールを表し、前記ヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    およびRは独立に、水素またはC1〜4アルキルを表し;
    およびRは独立に、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ、またはC1〜4アルコキシを表し;
    は、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、C2〜8アルケニルアリール、C2〜8アルキニルアリール、C3〜7シクロアルキル、(CH0〜8アリール、(CH0〜8ヘテロアリール、(CH0〜8ヘテロシクロアルキルを表し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    は、水素、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル、CF、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜6アルキルアミノ、またはハロゲンを表し;
    記号 - - - は、二重結合または単結合であり;
    nは0〜4を表し;
    pは1〜3を表す。]
  23. 異常な骨吸収に関連した疾患状態または容態を治療しまたは予防する必要のある哺乳類に対し、治療上有効な量の構造式IのEP受容体サブタイプ作動剤、
    Figure 2005519879
    あるいは薬学的に許容されるその塩、鏡像異性体、ジアステレオマー、またはこれらの混合物を投与することを含む、当該哺乳類の異常な骨吸収に関連した疾患状態または容態を治療しあるいは当該状態に罹る危険性を低下させる方法。
    [Rは、ヒドロキシ、CN、(CHCO、O、(CHSO、C1〜4アルコキシ、式−(CHNRの基、または(CHヘテロアリールを表し、前記ヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    およびRは独立に、水素またはC1〜4アルキルを表し;
    およびRは独立に、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ、またはC1〜4アルコキシを表し;
    は、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、C2〜8アルケニルアリール、C2〜8アルキニルアリール、C3〜7シクロアルキル、(CH0〜8アリール、(CH0〜8ヘテロアリール、(CH0〜8ヘテロシクロアルキルを表し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    は、水素、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル、CF、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜6アルキルアミノ、またはハロゲンを表し;
    記号 - - - は、二重結合または単結合であり;
    nは0〜4を表し;
    pは1〜3を表す。]
  24. 前記疾患状態または容態が、骨粗しょう症、グルココルチコイド誘発性骨粗しょう症、パジェット病、異常に増大した骨代謝、歯周疾患、歯の損失、骨折、リウマチ様関節炎、プロテーゼ周囲の骨溶解、骨形成不全、転移性骨疾患、悪性高カルシウム血症、および多発性骨髄腫からなる群から選択される請求項23に記載の方法。
  25. 前記疾患または容態が、骨粗しょう症、グルココルチコイド誘発性骨粗しょう症、または歯周疾患である請求項24に記載の方法。
  26. ビスホスホネート活性成分を追加として含有する請求項22に記載の方法。
  27. 前記ビスホスホネート活性成分が、アレンドロネート、シマドロネート、クロドロネート、チルドロネート、エチドロネート、イバンドロネート、ネリドロネート、オルパンドロネート、リセドロネート、ピリドロネート、パミドロネート、ゾレンドロネート、薬学的に許容されるその塩、およびこれらの混合物からなる群から選択される請求項26に記載の方法。
  28. 前記ビスホスホネートが、アレンドロネート、薬学的に許容されるその塩、およびこれらの混合物である請求項27に記載の方法。
  29. 薬学的に許容される担体および請求項1に記載の式Iの化合物を含む医薬組成物。
  30. 哺乳類に対し、治療上有効な量の式IのEP受容体サブタイプ作動剤、
    Figure 2005519879
    あるいは薬学的に許容されるその塩、鏡像異性体、ジアステレオマー、またはこれらの混合物を投与することを含む、当該哺乳類のドライアイを治療する方法。
    [Rは、ヒドロキシ、CN、(CHCO、O、(CHSO、C1〜4アルコキシ、式−(CHNRの基、または(CHヘテロアリールを表し、前記ヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    およびRは独立に、水素またはC1〜4アルキルを表し;
    およびRは独立に、水素、C1〜4アルキル、ヒドロキシ、またはC1〜4アルコキシを表し;
    は、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、C2〜8アルケニルアリール、C2〜8アルキニルアリール、C3〜7シクロアルキル、(CH0〜8アリール、(CH0〜8ヘテロアリール、(CH0〜8ヘテロシクロアルキルを表し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、またはヘテロアリールは、非置換または1〜3個のR基で置換されており;
    は、水素、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキル、CF、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜6アルキルアミノ、またはハロゲンを表し;
    記号 - - - は、二重結合または単結合であり;
    nは0〜4を表し;
    pは1〜3を表す。]
  31. 前記眼に対する投与が局所的である請求項30に記載の方法。
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