JP2005511169A - 伸長ゴルフクラブグリップ - Google Patents

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Abstract

本発明は、シャフト長さを下方に拡大する伸長したグリップと共に製造されたゴルフクラブを開示する。伸長したグリップは、ゴルファーが、より快適なチョークダウンした手の位置をとることを可能にし、これは、より良いチョークダウンゴルフショットを促し、非標準的な飛距離のより優れたコントロールを助長する。該グリップは、均一な太さ又は変化する太さであり得、また、好ましいチョークダウンした手の位置に対応するようにゴルファーによって選択された長さを有する。本発明はまた、伝統的なセットでの飛距離格差を超える飛距離格差をもたらすように設計された2本以上のゴルフクラブセットの使用を開示し及び助長する。

Description

関連出願の参照
本出願は、2001年11月30日付け出願の米国仮出願シリアル番号第60/334,567号、及びこれに対応する2002年3月11日付け出願の米国特許出願シリアル番号第10/095,265号に基づく優先権を主張する。これらの教示は参照によってここに組み込まれる。
発明の分野
本発明は、ゴルフクラブ並びにゴルフクラブの使用、製造及び改良の分野に向けられる。
ゴルファーの14本のクラブにおいて、(すべてではないが)ほとんどのゴルファーは、10本のアイアンと、3本のウッドと、1本のパターとを持ち運ぶ。男性ゴルファーのフルスイング標準飛距離目標は、次のようになるであろう。
Figure 2005511169
伝統的に、ゴルフクラブアイアンセットは、連続したクラブ間、特に番号が付けられたクラブ間にほぼ10ヤードの飛距離の差をもたらすように設計されている。表1に記載したセットにおいて、10ヤードの距離格差が2番アイアンからウェッジまでのクラブに対し保たれる。最新式のセットにおいて製造業者により仕様が変わるが、伝統的なウェッジのロフトはほぼ48度で、2番アイアンでは約19度まで減少する(ほとんどのクラブに対し4度の差基準で、また、より長飛距離の、すなわちより番号の小さいクラブでは3度以下の差基準で)。(ウッド及びアイアンのロフトは異なるものを意味し、そのため、ウッドとアイアン間のロフト差は特別な意味はない。)伝統的に、5番アイアンはほぼ38インチの長さであり、そのクラブヘッドはほぼ233グラムの重量である。より長い(短い)クラブは、伝統的に、クラブごとに1/2インチだけ長くなり(短くなり)、また、クラグごとに7グラムだけ減少(増加)する。
サンドウェッジはアウトライアーである。表に示されるように、サンドウェッジは、30ヤードの距離格差及び10度のロフト格差を有する。ウェッジとサンドウェッジ間の距離格差は、ゴルファーにしばしば問題を与える。かかる格差(ギャップ)の問題の認識して、クラブメーカーは、ロフトが50度から57度の範囲にある「ギャップウェッジ」を投入している。しかしながら、これを伝統的なセットに加えると、USGAの14本クラブルールに適合させるため、別のクラブ(通常、3番ウッド又は2番アイアン)を犠牲にする必要がある。
3本のウッドは、通常、ドライバー、3番ウッド及び5番ウッドを含むであろうが、他の組合せも可能である(例えば、ドライバー、4番ウッド及び7番ウッド等)。ゴルファーの力と技術に応じて、ウッドは、200〜250ヤード又はそれ以上に飛距離を及ばせるようにされ、また、典型的には、10〜25ヤードのウッドクラブ間の距離格差を有するであろう。ドライバーは、一般的に重さがほぼ200グラムで、長さが44〜46インチである。他のウッドは、一般により短く、わずかに重い。
セット中の最後のクラブはパターであろう。
ゴルファーは、三つの主要なグリップであるインターロッキング、オーバーラッピング又はベースボールによりクラブを握る。これら各グリップにおいて、手は一接触単位(すなわち手は接触している)で置かれ、インターロッキンググリップ及びオーバーラッピンググリップは9本の指がグリップを形成し、ベースボールグリップは10本の指がグリップを形成する。
ウッドクラブ及び/又はアイアンクラブによってもたらされる非標準的な飛距離(例えば、ウェッジと9番アイアンとの間である118ヤード又は3番ウッド及び5番ウッドのフルスイング飛距離の間である225ヤード)、及び85ヤード未満の飛距離(このセットにおけるサンドウェッジのフルスイング飛距離)は、一般に、三つの方法のうちの一つ(又は三つの方法のある組合せ)において達成される。すなわち、あるクラブで不完全なスイングをすること、スイングの力を変えること(「標準」に対する増長又は低減)、又は、クラブのシャフトにおける「チョーキングダウン(クラブを短く持つこと)」により、シャフトの有効長が短縮すること、及びこれにより、通常、飛距離が短縮することである。最初の二つの方法は、繊細な感触を必要とする。ウッドグリップ及びアイアングリップは、長さがほぼ10と1/2インチなので、後者のチョーキングダウン法は、しばしば、ゴルファーが、クラブのグリップの一部と露出シャフトの一部を握ることを要求し、これにより、感覚及び、もしかすると精度が変わる。
従って、快適でかつ効果的なチョークダウンした手の位置を可能にするゴルフクラブ及びゴルフクラブセットの開発が望まれている。
本発明は、シャフトの長さを下方に伸ばす伸長したゴルフクラブグリップと、チョークダウンした手の位置により適したゴルフクラブ(ウッド及びアイアン)の設計、及び、伝統的デザインのゴルフクラブセットのクラブ間の飛距離格差を超えるクラブ間の飛距離格差を有する2本以上のゴルフクラブセットの設計における上記伸長したゴルフクラブグリップの使用とを開示する。多くの実施形態において、本グリップは、シャフトを下方に11インチ以上伸長することができ、また、各クラブのクラブヘッド上方の特定点まで、例えばクラブヘッド上方16〜20インチ、好ましくは18インチまで伸長することができ、更にまた、全く別々の(複数の)手の位置を許容する長さまで伸長することができる。ゴルフクラブの一部として取り付けられると、本発明における伸長したグリップは、ゴルファーが、より良いチョークダウンした手の位置をとることを可能にし、これは、次に、より良いチョークダウンしたゴルフショットを促し、従って非標準的な飛距離のより優れたコントロールを助長し、更に、より良いゴルフスコアを促進する。好ましい実施形態において、本グリップは、前から存在するグリップ上に適用されるのではないという点でクラブと一体であり、また、太さが均一であるか又は太さが変化するものであり得、更に、ゴルファーの好ましいチョークダウンした手の位置に対応するようにゴルファーによって選択された長さを有する。
一側面において、本発明は、チョークダウンした手の位置で快適に使用可能なゴルフクラブを提供する。該ゴルフクラブは、少なくとも一つの代替ゴルフクラブスイングの選択を可能するため、ゴルファーが、ゴルフクラブをチョークダウンすることを許容するようになされる。例えば、本発明に係るゴルフクラブは、ゴルファーが代替ゴルフクラブスイングの選択を快適に利用することを可能にする。該代替ゴルフクラブスイングの選択は、伝統的なゴルフクラブスイングでの手の位置とは別個のゴルフクラブにおける手の位置を含むが、選択したグリップ感は保ち、また、フルスイングでのばらつきのない平均飛距離範囲を助長する。
別の側面において、本発明は、改善されたゴルフプレーのためのゴルフクラブセットを提供し、該セットは、伸長したグリップを有する少なくとも2本のゴルフクラブを備える。該ゴルフクラブセットの連続する(連番で隣り合う)クラブ間において、フルスイングでは平均飛距離範囲差は、本セットのゴルフクラブのどの連続する組間においても少なくとも12ヤードである。
本発明は、更に特徴的なゴルフクラブ及びゴルフクラブセットの使用方法、並びに特許請求の範囲に明記される他の物及び方法を更に提供する。
上記のように、本発明は、シャフトの長さを下方に拡張する伸長したゴルフクラブグリップと、チョークダウンした手の位置により適するゴルフクラブ(ウッド及びアイアン)の設計、及び、クラブ間の飛距離格差が伝統的設計のものを超える2本以上のゴルフクラブセットの設計においての上記伸長したゴルフクラブの使用とを提供する。
次の特性を有する新規なゴルフクラブセットが設計された。
Figure 2005511169
このセットにおけるロフト及び関連した飛距離は、表1に記載される標準的なセットのロフト及び関連した飛距離とは正確には一致しないことに注意して下さい(例えば2番アイアン参照)。これは、他のクラブパラメーター(例えばシャフト長及びクラブヘッド重量)を一部変えた結果である。飛距離格差は、これらクラブのロフトを伝統的なセットのロフトに対して変更すると共に、より大きいロフト格差(例えば6、5及び4度の差)を採用することにより生じる。この新規なクラブセットは、フルスイングに対しより広範囲な飛距離に及ぶ(60ヤード〜195ヤード)。これはまた、クラブ間の等しいフルスイング距離格差(例えば15ヤード)を保ち、更に、伝統的セットのサンドウェッジと伝統的セットのウェッジとの間にあるギャップを回避する。本セットのすべてのウェッジは、サンド外で使用され得る。
ギャップ問題を回避する一方、この代替セットは、中間距離を実現する問題を悪化させ、また、チョーキングダウン法に特に適している。しかしながら、伝統的なグリップは、単一の手の位置に二つの手を受け入れるように長さがほぼ10と1/2インチとなるように設計され、また、伝統的に各クラブに対し同じ長さである(Staten Island Golfによるグリップの記述である付録I、及び、Horizon Precision Custom Golf Clubsによるゴルフクラブ設計検討の記述である付録IIを参照)。そのため、チョーキングダウンでは、少なくとも片手(右利きのゴルファーでは右手)の一部又は全部がむき出しのシャフトに置かれるという結果を招く。これは、感覚に影響し、もしかするとショットの精度にも影響を及ぼす。従って、後述するように、本発明に係るグリップは、この改良したクラブセットに特に有益である。
ゴルフクラブグリップを伸長するために、現在、ある技術が利用可能である。そのような技術は、一般に、製造後のグリップ上に適用されるカバー又はスリーブを含む(例えば、Fineganへの米国特許第6,036,607号及びEberlein への同第5,626,527号参照)。しかし、そのようなグリップは、一般に練習目的で使用され、しばしば全米ゴルフ協会(USGA)の要求を満たさない。
付録IIのUSGA2000−2001ルール、パート3は、次のことを表明している。すなわち、パター以外のクラブ用グリップは、断面が円形でなければならず、また、「テーパーはあり得るが、いかなる外側への膨らみ、又はくびれもあってはならない」、という点である。上記米国特許に開示されたグリップは、これらの要求を満たしていない。本発明は、USGA要求を満たす改良したゴルフ用品、特に、チョークダウン位置での快適で有効なスイングを助長する伸長したゴルフクラブグリップを提供する。
図面を参照して、該図は、この明細書の一部をなし、本発明の実施形態を例示する。当然のことながら、本発明の理解を容易にするため、ある例において、本発明の種々の側面は誇張又は拡大して示されるかもしれない。
図1は、ウッド20及びアイアン30のゴルフクラブの一例を示し、それぞれは、ゴルフクラブシャフトの長さを下方に伸ばす一体伸長グリップ10を有する。用語「一体」は、伸長グリップが、既存のゴルフクラブグリップを覆うカバー又はスリーブではないという事実をいうために用いられる。多くの実施形態において、伸長グリップ10は、ゴルフクラブの製造段階で取り付けられるか、又は、ゴルフクラブの製造後にユーザーの指示で取り付けられた交換グリップであり得る。伸長グリップ10は、ゴルフスイング中にゴルファーに最も近い手が、シャフトの自由端部の縁にじかに配置されないか又は該縁のすぐ近く(すなわち縁の1インチ以内)に配置されない場合に、二つの手を受容するように十分長い。一実施形態において、グリップは、シャフトの自由端部からほぼ11〜24インチ、好ましくは12〜18インチ、最も好ましくは15〜16インチ伸長する。
伸長グリップは、アイアン及びウッド用は現存しない(通常の長さを超えて伸長可能な特化されたパター用のグリップは存在するが、これらはしばしばパターに対するUSGA要求にのみ適合するので、アイアン及びウッドに用いられるものは存在しない。)。クラブメーカーは、クラブの全重量と、クラブのバランス(すなわちスイング重量等)と、シャフトの屈曲性とにおけるグリップの影響のため、非常に関係がある。グリップの伸長は、全重量を増やし、スイング重量を減らし、また、もしかするとシャフトを堅くする。その上、伝統的なクラブセットを使用するゴルファーは、まれにチョークダウンした手の位置をとり、その場合、チョークダウンのみの分だけ距離が短い。
連続したクラブ間のひろめの距離差、例えば12〜20ヤードを伴うクラブセット(表2参照)は、より頻繁なチョークダウンショットの使用を要求するであろう。伸長されたグリップは、特に、重量、バランス及びシャフト剛性の影響を最小化するように設計され得る。そのような技術は、当業者には一般的に知られており、次の点を含み得る。すなわち、とりわけ、より軽い材料の使用、可撓性(曲がりやすい)材料の使用、及び重量を減らすための空気注入である。従って、伸長したグリップは、伝統的グリップに現在使用されているいかんる材料からでも製造され得、かつ、USGA要求に適合するいかなる寸法でも提供され得るが(ここで、当業界では用語「寸法」を直径(平均径)を意味するように用いている。)、副作用を低減することができる入手可能な材料が使用され得る。図2は、伸長グリップ10を有するウッド及びアイアンゴルフクラブセット40を例示し、伸長グリップ10はすべて同じ長さ12である。伸ばした長さは、もしかすると少なくとも11インチであり得、好ましくは11〜24インチ、更に好ましくは15〜16インチの範囲である。図3は、伸長グリップ10を有するウッド及びアイアンゴルフクラブセット40を示し、伸長グリップ10はすべて、クラブヘッドからある一定の間隔14、例えばクラブヘッド上方に16〜20インチ、好ましくは18インチに及ぶように設計される。
本発明の特徴である伸長グリップは、標準的なクラブ及びクラブセットに適用され得、あるいは、表2に記載されるような標準外のクラブ又はクラブセットに適用され得る。図4は、非標準的なゴルフクラブセット50を示し、これは、表2に示されるセットのような変更したロフト角度52を用いることにより徐々に増加する拡大レンジをもたらすように改造されている。これらのゴルフクラブのグリップは、もしかすると標準的なグリップであるか、又は図2及び3の実施形態に示されるような伸長グリップ10であり得る。
図5は、伸長したゴルフクラブグリップ10とチョークダウンした手の位置の種々の例とを示す。位置1は、グリップにおける標準的な手の位置であり、位置2及び3はチョークダウンした手の地位である。位置2及び3は、シャフトの長手下方の可能な手の位置の範囲を例示する。この手の位置の範囲は、ゴルファーが、連続したクラブ間における種々の平均中間飛距離を打つことを可能にする。例えば、5番アイアンを用いると、ゴルファーの手が位置1にある場合、平均165ヤードを打つであろうが、手の位置が位置2の場合、平均160ヤード、位置3の場合、平均155ヤードを打つであろう。あるいは、ゴルファーは、発明者が気付いているように、そのような細かいチューニングを実現しようとする代わりに、通常は、位置2と3間のほぼ中間のチョークダウンした手の位置を用いれば十分であり、これにより中間距離に近づくことを見出すかもしれない。
本発明が特に有効となる一つの領域は、シャフトのチョーキングダウンがしばしばかなりの量で当たり前に行われるチッピングである。チッピングの改善は、ゴルフスコアの向上に至るであろう。本発明が特に有利となるであろう別の領域は、チョークダウンした手の位置を用いるウッドでのパッティングである(通常、グリーンの縁から外れたところから着手される)。パッティングの改善は、ゴルフスコアの向上につながるであろう。
別の実施形態において、位置2の手の位置は、位置1の手の位置とは全く重なり合わないものであり得、これは、伸長したグリップが、平均的な手の大きさの人にとって、少なくとも二つの完全に独立した別個の手の位置を許容するような長さであることを示す。該伸長グリップは、平均的な手の位置のための標準化された識別マーク16を有するように製造され得る。そのため、ゴルファーは、種々の量にチョーキングダウンする際、常に同じ位置でクラブを把持し得る。あるいは、該伸長グリップは、ゴルファーが、彼又は彼女の種々の個性化された手の位置をグリップに容易にマークすることを可能にするような材料から製造され得る。
伸長したグリップは、ゴルファーがゴルフクラブのチョークダウンを選択する場合でさえ、グルフクラブの適切な「感触」を維持するための手段を提供する。伸長グリップでは、ゴルファーは、通常のゴルフクラブの使用時にチョークダウンした手の位置が来るであろう露出したシャフトを握るようなマイナス効果を経験することなく、ゴルフクラブのチョークダウンを決心し得る。加えて、ゴルファーは、彼らのグリップの径寸法についてしばしば非常に気難しい。伸長グリップは、ゴルファーが、チョークダウンした手の位置をとる場合でさえ、所望寸法のグリップを使用し続けることを可能にする。伝統的なゴルフクラブにおいて、グリップの基礎をなすゴルフクラブシャフトは、しばしばテーパーする。図6Aは、シャフトのそのままのテーパーを保つため、伸長グリップ10が均一な厚さ4となるように選択される一実施形態を示す。図6Bは、グリップとシャフトとの全体が一定の厚さを保つように、伸長グリップ10が、厚さ6及び8で示されるように不均一な厚さを有する別の実施形態を示す。ゴルファーはまた、結果がUSGA規則と一致する限り、彼又は彼女の好みに応じてシャフトのテーパーを変えるため、該伸長グリップの厚さを選び得る。
ゴルファーは、個々のクラブに対する伸長クラブの長さを独立に選択し得る。例えば、ゴルファーは、チョークダウンした手の位置にとっての彼の好みと一致するように、5番アイアンに対しては一のグリップを、9番アイアンに対しては別のグリップを好み得る。グリップはまた、グリップがすべて同じ長さ12(図2参照)である標準化されたパッケージにおいて選択され得る。あるいは、一組の伸長グリップは、どのクラブでも同じ固定位置14(図3参照)まで伸びるような長さであり得る。
シャフト下方へずっとグリップを伸ばすことも可能であるが、ゴルフクラブのライ特性は、ある点を過ぎると、増長されたグリップ長に対する急速な収穫逓減があることを意味する。すなわち、すべてのゴルフクラブヘッドは、ライ角度と呼ばれるゴルファーに対する角度でシャフトに取り付けられる。短めのクラブは、大きめのライ角度を有する。すなわち、それらは、長めのクラブよりもより急な角度で保持される。ゴルファーがシャフトをチャークダウンする際、通常、有効ライ角度を大きくする。有効ライ角度が、メーカーが意図したライ角度を大きく外れると、ボールの飛行パターンが影響を受ける。有効ライ角度を急勾配にすることは、ボールをターゲットの右側へと飛ばす傾向にある。従って、クラブをチョークダウンする際、わずかに目標を変えることが必要かもしれない。この必要な変更は、チョーキングダウンによってクラブが短くなるにつれ、次第に顕著になる。(Clark Systems Custom Golfによるゴルフクラブ及びグリップ取付けのための設計特性の説明のための付録III参照。)
チョークダウンした手の位置により生じるライ角度の影響を減らすために行われるかもしれない一つのものは、クラブを、故意に、それらの普通の長さ位置でわずかに「平ら」(例えば、わずかに小さすぎるライ)にすることである。これは、チョークダウンしたクラブの有効ライが大きくならないことを暗示するであろう。
本発明は、ゴルフプレーを改善するために本発明者が開発した他の方法及び装置と組み合わされ得る。例えば、米国出願第09/248,515号、タイトル「Golf Club and Method of Design(ゴルフクラブ及び設計方法)」は、ゴルファーが、設計と有効ロフトとの関係をカスタマイズすることを可能にするため、ある傾斜角の設計を利用するゴルフクラブを開示している。米国出願第09/295,913号、タイトル「System for Optimization of Golf Clubs(ゴルフクラブの最適化のためのシステム)」は、調和のとれたゴルフクラブセットを設計する方法を開示しており、これは、クラブヘッドからのインパクトに応答したゴルフボールの動きを制御する客観的パラメーターと、「感触」における個々の好み及び特定ゴルファーのスイングの特質に関連した主観的パラメーターの両方を考慮に入れる。米国出願第60/276,663、タイトル「Tempo Maintaining Golf Clubs(ゴルフクラブを維持する速さ)」は、ゴルフクラブセットを設計するための方法を開示し、該セットのクラブの長さ及びクラブヘッドの重さの最適化に基づいて、一定の速さとボールを打つ質をゴルファーに与える。
付録I
Staten Island Golf
(http://www.sigolf.com/html/grips.html as of November 29, 2001)
グリップ
これは、あまりにもしばしば当たり前のことと思われていたクラブフィッティングの領域です。あなたにとって最適なグリップを選ぶ正しいやり方は、多数のタイプ及びサイズを試すことです。
グリップは、通常、長さが10と1/2インチで、重さが1.5オンス〜2オンスです。正しいグリップサイズを求めるため、あなたの左手のみをでプレー姿勢でクラブを握って下さい。
A)あなたの二つの中指があなたの手のひらと丁度接したら、グリップサイズは適切です。
B)あなたの指が手のひらと接触できないなら、グリップサイズは大きすぎます。これは、アクティブな手首下へと至り得、また、プッシュ、スライス、及びトップでのクラブの「抜け(losing)」を引き起こし得る。グリップはクラブに対するあなたの唯一の繋がりであるため、正しい感覚を持つことがきわめて重要です。
C)あなたの指が手のひら内に入り込むならず、グリップは小さすぎです。小さめのグリップは、活動しすぎる手首を助長し、あなたのショットをプル又はフックさせる。
使い古されたつるつるしたグリップでのプレーにおける言葉「安物買いの銭失いにはなるな。」多くのゴルファーは、古いグリップを握るのに要する過度のグリップ圧のため、クラブを大いにこねる。平均的なゴルファーの場合、グリップは、タイプ及び使用量により1〜3年持続する。
付録II
Horizon Precision Custom Golf Clubs
(http://www.horizongolf.com as of November 29, 2001)
カスタムゴルフクラブ−あなたの正確な要求に適合
・あなたのシャフトのほぼ80%は、不正確に整合されている。シャフトラベルが何を示そうと、あなたのシャフトは、一般的に、女性用のフレックスから男性用のスティッフまで色々である。
・あなたのスイングウェイトのほぼ38%は不正確である。ある場合、あなたは、あなたのクラブスイングウェイトが相互に三つのスイングウェイトまで変わることが分かるであろう。スイングウェイトは、シャフトのフレックス及びあなたの感覚に影響を及ぼす。
・あなたのクラブのライ角度があなたに不正確に適合する見込みはほぼ95%である。ライ角度は、ぴったり合うと思われるクラブにおいてでさえ大きく外れる。
これは、ボールに対するあなたの立ち位置、インパクト時のクラブ位置、及び、あなたのショットの最終結果に影響を及ぼす。
・あなたのゴルフクラブのフェースロフトが不正確である見込みはほぼ99.9%である。この不正確さは、クラブ間に整合性のない距離をもたらす。また、フェースロフトは、しばしば非常に変わるので、あなたは、あなたのバッグ内に同じフェースロフトの一又は複数本のクラブを有し得る。
・あなたのグリップの重さ、寸法及び長さが一のクラブと次のクラブとで異なる見込みはほぼ99%である。あなたのグリップのグラム重は、47グラムから56グラムへと変わり得る。これは、あなたのクラブの真のスイングウェイトに対する釣合い重りとして機能する。ほとんどのメーカーのものは、この不正確さを補償するため、ゴルフクラブのホーゼルに少量の重さを置いている。これは、あなたのクラブヘッドのバランスを変え、スイートスポットをネックにわずかに近づけ、シャフトにもっと振動をもたらし、かつ、クラブシャフトの真のフレックスの変更に貢献する。
・グリップサイズは、あなたの手のひら及び手の大きさに対して測定されるべきである。不正確な測定はフック及びスライスの一因となる。
・あなたのグリップの長さは、一のクラブから次のクラブへと正確に同じであるべきである。あなたのグリップの長さが変わるなら、あなたのシャフトのフレックス及びフレックスポイントに影響を及ぼすであろう。
Horizon Golf Clubs Finished Specifications
変数 公差
シャフトフレックス +/−1cpm
シャフト重量 +/−2グラム(グラファイトシャフト)
クラブ長 +/−1/64インチ
ロフト角度 +/−0.25度
ライ角度 +/−0度
バウンス角度 +/−0.25度
スイング重量 +/−重量の1/4
グリップサイズ すべて同一
グリップ重量 +/−1/10グラム
グリップ長 すべて同一
付録III
Clark Systems Custom Golf
(http://home.earthlink.net/~clarksystems/design.htm as of November 29, 2001)
カスタムクラブに対する設計斟酌
成功しているゴルファーは、安価なクラブを見つけるためにはカスタムクラブメーカーを捜し出さない。それらは満足なバーゲン品であるかもしれないが。カスタムクラブメーカーは、個々のゴルファーのユニークな仕様に適合するように設計及び制作されるクラブを製造する。特注のクラブは、ゴルファーにベストなゴルフをプレーする機会、クラブが役立っているという確信を与え、ゲームを害することはない。資格のあるクラブ整備工が考慮する要因はまた、すべての真剣なゴルファーが知りかつ理解するべき要因でもある。
クラブメーカーは、ゴルファーについての多くの特性を考慮に入れる。これには、身長及び体重、年齢、力強さ、プレー経験年数、フルサイズコース(男性では6200ヤード)での平均スコア、公式な場合の現ハンディキャップ、平均5番アイアン到達距離、平均ドライバー到達距離、地面に対する指先の高さ、典型的なボールの飛行(高、低、フック、ドロー、ストレート、フェード、スライス)が含まれる。
これらの変数(変量)及び多少の話し合いは、クラブメーカーがあなたの物理的性質及びゴルファーとしての能力を理解することを支援する。メーカーまた、ゴルファーが新しいクラブを捜し出すために希望すること、例えば、更なる飛距離、ボールの飛行問題の修正、よりばらつきのないコンタクト等を知りたいであろう。
クラブメーカーはまた、可能ならゴルファーとのダイナミックなフィッティングセッションを開催したいであろう。これは、ベストなボールコンタクト及び飛行を生み出す仕様の組合せを見出すように、ゴルファーをある範囲につれてきて、(同じロフトのアイアン及び同じロフトのウッドを用いて)彼又は彼女に種々のライ、長さ及びシャフトフレックスのクラブでボールを打ってもらうことを意味する。益々多くの主要ゴルフクラブメーカーがこのサービスを提供しているので、フィッティングセッションを通じてあなたを指導し、あなたに理想的な基準を与えるクラブプロを見つけ出すことも従前に比べ容易である。
現時点で、ゴルファー及びクラブメーカーは、ゴルファーのニーズに最も適した構成要素のデザインのバリエーションを考え始めている。ここには、三つのクラブ構成要素、すなわちヘッド、シャフト及びグリップのいくつかの変形があり、これらがどのようにあなたのクラブの性能に影響を与えることができるでしょうか。
クラブヘッド
アイアンヘッドは、二つの基本デザイン、「ブレード」及び「キャビティバック」又は「周辺重量配分」で販売されている。ブレードは、バックにキャビティすなわち凹部のないコンパクトで単純なヘッドである。これらは、非常に小さいスイートスポットを有し、意図的にボールを右もしくは左に曲げるか、又はボールを高く打つか又は低く打ってボールの飛行を巧みに誘導したいハンディキャップが非常に小さいプレーヤーに最適である。ブレードは、十二分に開発された正確なスイングのゴルファーにのみ良い結果をもたらす。他の者には、それらは、一定かつ十分に打つことは難しい。
キャビティバックアイアンの大きさの範囲は、いわゆる中型から特大サイズに及ぶ。これらは、ヘッドの重さのほとんどをバックエッジ(周辺)周りに分散させ、キャビティ、従って上記周辺重量配分を作り出す。この設計は、スイートスポットを拡大し、中心から外れたヒットに対しクラブがもっと許されるようにする。該クラブヘッドは、ねじれに抵抗し、ミスヒットショットは、ブレードがあるものよりもより真っ直ぐかつ遠くに飛ぶ。圧倒的多数のプレーヤーは、キャビティバックアイアンで得をし、また、多くのローハンディキャッパー及びプロも同様にそれらを使用する。
アイアンにおけるライは、重要な要因である。ライは、シャフトラインとクラブフェースとの間にできる角度である。ほとんどのヘッドは、標準仕様に作られるが、色々な程度の垂直ライ又はフラットライに変更され得る。背の高いゴルファーは、より垂直なライを必要とし、背の低い者はより平らなライを必要とするかもしれない。この仕様は、コントロールに直接的でより限定的な影響を与える。右利きのゴルファーに対し垂直すぎる(アドレス時のトーアップ)クラブは、ボールを左に行かせる。フラットすぎるライ(トーダウン)は、ボールを右に行かせる。この効果はより短いアイアンでより顕著となる。
メタルウッドヘッドは周辺重量配分をも用いるが、重量の分散はヘッド内部で生じる。今日のメタルウッドの寸法範囲は、大、大きめ、最大である。大きいサイズは、信頼度を高める傾向にあり、特に今日の過度な長さのドライバーに特に有益である。メタルヘッドの構成にチタン対鋼を用いることは、ヘッドがより大きくかつ軽く作られることを可能にしつつ強度を保つ。
ライは、ウッドではフェース角度ほど大した要因ではない。ヘッドは、直角フェース角度、オープンフェース角度又はクローズフェース角度で製造され得る。クローズフェース角度はボールを左へ行かせ、オープンフェースは右に行かせる。従って、あなたがほとんどのレクリエーションゴルファーのようにスライスと格闘しているなら、クローズフェースのドライバーを望む。新しいアダムズゴルフラインの飛行制御ドライバーは、ばらつきのないボールの飛行問題を校正することを意図したフェース角度のこの変数を用いる。この飛行制御技術を特徴とするドライバーに関する更なる情報は、我々のウッドの頁のSCツアーをご覧下さい。
ウッドヘッドはまた、浅部から深部(すなわち高いところ)の範囲に及ぶ異なるフェース高を用いることができる。Big Bertha及びTaylor Bubbleのような中間から深部のフェースウッドが優勢であった長期間の後、Adams Golf及びOrlimarは、彼らの背の低い浅フェースのウッドをグルフ界に広めるため、情報コマーシャル路線を採った。それはもちろん新しい考えではない。実際、彼の自叙伝、チャンピオンシップゴルフの30年において、Gene Sarazenは、ボールの飛行をより速くする手助けのため、彼が浅いフェースのウッドを必要としたことを記述している。そのようなウッドがまさに、1935年のマスターズ王座のため、Graig Woodを打ち負かした、オーガスタナショナルの途中の15番ホールでの彼の有名なダブルイーグルを収めた際に使用していたものである。
浅いフェースのウッドは重心が下方にあり、これは、ボールの下方の点でコンタクトするようになり得る。これは、より深いフェースのウッドよりもボールを悪い状況から上方に素早くかつより高く上げる。深いフェースのウッドは、同じロフト角の浅いフェースのウッドよりもボールを遠くかつ低めに打つ。従って、既存のクラブを取り替えることに関心のあるゴルファーは、浅いフェースのウッドにする場合、より高強度のクラブ(ロフトは小さい)又はより長いシャフトが必要となるかもしれない。ゆっくりとスイングするプレーヤーの場合は例外がある。薄いフェースのウッドの打ち上げ角度は、これらのゴルファーには、より長い到達距離をもたらす。
更に、Orlimar Tri Metalは、いくぶん小さいヘッド全長と、「V」字形のソールとを有している。この組合せは、小抵抗かつ小ねじれ傾向でラフを通ってスライスすることができるクラブをもたらす。より平らなソールプレートを有するヘッドは、ティー外及びクリーンなフェアウェー位置からは良いが、より困難な状況からは有効性が低下し、これは、ほとんどの時間に生じるように見える。
シャフト
シャフトがクラブで最も重要な構成要素であるというもの、またそれはもっともだという者がいる。シャフトの主なカテゴリーは、もちろんスチール及びグラファイトであり、これらの主な違いは重さである。グラファイトシャフトは、本質的にボールを遠くへは打たないが、それらの軽量化により、クラブが伸長され、それでもより重く短いスチールシャフトのクラブと同じくらい容易にスイング及びコントロールできるようにされる。グラファイトシャフトはまた、厳密でばらつきのない仕様に製造することがより難しく、スチールシャフトのように一貫して正確ではない。これが、あなたが見るプロのプレーにおいてほとんどのプロがグラファイトシャフトのウッド及びスチールシャフトのアイアンを用いている理由である。グラファイトシャフトはまた、衝撃吸収性能力を有し、これは、インパクトの衝撃に対するゴルファーの感受性にグラファイトシャフトをアピールする。衝撃吸収性を導入したスチールシャフトも市販されている。
スチール及びグラファイト両方の設計変数は、重量、長さ、フレックスポイント及びもちろんフレックスを含む。シャフトに刻印されたフレックス定格は忘れて下さい。フレックを確立するための業界標準はなく、一のメーカーのスティッフが別の標準である。過去数年間、Callawayは、シャフト自体を変えることなく、ウッドシャフトのフレックス定格を1フレックス範囲上に変えた(基準となるものは今はスティッフ)。構成要素供給業者であるGolfsmith及びDynacraftは、シャフト定格システムを開発し、これはより客観的であり、クラブメーカーが、ゴルファーのスイング速度に基づいてシャフトを選ぶことを可能にする。
シャフトは、高、中又は低のフレックスポイントを有し得る。高めのフレックスポイントのシャフトは、ボールを下方に打つ傾向にあり、また、いくぶん堅い感じで、中心を外れたヒット時に堅さが減る感覚が生じがちである。低フレックスポイントシャフトは、正反対で、ボールの飛行を高くする傾向があり、柔らかい感覚で、中心を外れたヒット時により堅い感じがある。中間フレックスポイントシャフトのボールの飛行傾向は、上記二つの中間にあるとあなたは思うでしょう。
シャフトの長さは重要である。上記のように、ダイナミックフィッティングは、完璧な長さを見つけ出すための最良の方法である。一般に、より長いシャフトは、よりボールを遠くに飛ばし、クラブのコントロールがより難しくなる。これと同種のことが重さにも当てはまる。より軽いシャフトは、クラブのスイングがより容易であり、そのため、あなたがコントロールの低下点に達するまで、クラブを伸長して、ボールをより遠くへ打つことができる。
グリップ
グリップは、重量、寸法、設計及び配合材料によって変化する。グリップは、より長いクラブを作りたければ、それに応じて一層軽いものを利用できる。より軽いグリップは、全体的により軽いクラブをもたらし、これはコントロールがより容易となり、特により長いものにおいてそうである。グリップデザインは、なめらかなもの、粗いものなど、多くのテクスチャーバリエーション等を含み得る。組成は、柔らかいものからより堅いものまでの触感をもたらす。年輩のゴルファー又は関節炎症状のゴルファーは、衝撃吸収性能のある大きめのグリップでしばしば得をする。
グリップサイズは、キーフィッティング要素である。心地よさはプレーにとって非常に重要であるが、適正なグリップサイズとすることは、パフォーマンスにより多くの困難をもたらし得る。グリップが小さすぎる場合、これは、ゴルファーに、トップスイングでクラブのコントロールを失わせ得る。大きすぎるグリップは、リストの動きを抑えるが、より小さいものは、リストの動きを高めることができる。基本的なフィッティング技術は、いかにグリップがゴルファーの手にフィットするかに基づく。あなたがボールにアドレスする際(右利きの場合)、左手の薬指及び中指は、ヒールパッドをちょっとかするであろう。それらがディギングインするなら、あなたは、大きめのグリップにする必要があるかもしれず、もしギャップがあれば、おそらく小さめのグリップにする必要があるかもしれない。
それは、あなたに、あなたのゲームに真の衝撃をもたらすことができるクラブの変数(変量)の種類の感覚を与え始めるであろう概要である。確かに、ゴルフは、クラブをあなたの意に反して機能させることがなくても、十分ハードである。初心者及び低ハンディキャッパーは共に、ぴったり合ったクラブから利益を得る。あなたの要求についてクラブメーカーと議論する時間を持つか、又はClark Systems Custom Golfにて我々に連絡して下さい。
グリップを握れ−ハウツーはグリップの取り付けにある
ゴルフクラブの製作及び維持において最も単純だが最も本質的な作業の一つは、グリッピング及びリグリップするプロセスである。グリップは、誰もが知っているように、ずっとは持ちこたえない。すり減らなくても、使用によりつるつるにならなくても、グリップは、乾燥し、硬化し、古くなればつるつるになる。頻繁にプレーするプレーヤーは、1シーズンに二以上のグリップセットを必要するかもしれない。たまにプレーするプレーヤーでさえ、単にグリップが乾ききり、硬く滑りやすくなるため、年に一度、リグリップするであろう。
本当に器用な人なら誰でもクラブをリグリップできる。必要なのは、簡単な工具と、いつくかの基本的なグリッピングの供給品と、グリップフィッティングの少しの理解だけである。あなたはまた、どのようなグリップを購入するかを知る必要がある。あなたは三つのことを決めなければならない。すなわち、グリップのタイプ(ゴム、合成又は皮)と、グリップのスタイル(ラップ、プレーン、コード、1/2コード、及び他の何十のもの)と、サイズである。
グリップフィッティング及びサイジング
グリップフィッティングはかなり単純である。適正にフィットしたグリップでは、クラブが普通に保持された際、左手の二つの中間の指が(右ききゴルファーの場合)ちょうど親指の基部をかする。該中間の指は、親指の基部側へと入り込まないであろうし、また、該基部に届かないわけでもないであろう。小さすぎるか又は大きすぎるグリップは、コントロールが難しく、トップスイングでの手の滑り又は再握り(re-gripping)を促す。この測定基準によりあなたのグリップが小さいと分かったら、あなたは良き仲間です。ほとんどのアマチュアゴルファーは、小さすぎるグリップでプレーする。
一度基本的サイズが確立されたら、プレーする上でのいくつかの好み及び性能を考慮することが必要である。大きめのグリップは、ねじりの動きを抑制し、小さめのグリップは、その動きを促進すると思われる。そのため、あなたがボールのフッカーなら、大きめのグリップサイズを考えたくなるかもしれない。もしリリースが乏しいなら(右側にボールを残す)、あなたは、小さめのグリップを考えたくなるであろう。年輩のプレーヤー又は手が関節炎の者は、しばしば大きめで柔らかいグリップを好む。
グリップサイズは、いくつかの方法でコントロールされる。グリップの内径は、通常サイズのグリップの場合、シャフトのバット径と合致しなければならない。最も一般的なバット径及びグリップ内径は、.580及び.600であり、そのため、あなたのシャフトのバット径が.600なら、あなたのグリップの内径も、普通サイズのグリップに対し.600でなければならない(基準点として、男性用の標準サイズは、取り付けたグリップのバット下2インチでの測定で直径.900インチである。)。
グリップの内径がシャフトの外径より小さい場合にシャフトにグリップを取り付けるなら、結果は、わずかに大きすぎるグリップとなるであろう。.600のシャフトへの.580のグリップの取り付けは、1/64インチ過大なグリップをもたらす。反対もまた真なり。小さめのシャフトへの大きめのグリップの取り付けは、小さすぎるグリップを作り出す。これは、過大/過小グリップを作り出す一技術であるが、それがあなたが求めるものでないなら、グリップとシャフトのサイズを注意深く確実に合わせて下さい。
小さめのグリップをシャフトに取り付けることが、大きい十分なグリップをもたらさないか、又は、小さいシャフト径がそれを不可能にするなら、あなたには二つの別の手段がある。第1の方法は、大きすぎるグリップを購入することであり、これらは、グリップの大多数のスタイルにとってかなりありふれている。別のアプローチは、グリップに取り付ける前に、あなたが望む径となるまで、マスキングテープの複数の層でシャフトの外径を拡大することである。グリップ径を1/64インチ拡大するのに、マスキングテープ2層を用いた。最後に、非常に大きいグリップが必要なら、「ジャンボ」グリップサイズをインストールして下さい。
あなたのクラブを握ること
あなたに必要となるものは、グリップ、ゴルフクラブグリッピングのための特別な両面グリップテープ、溶剤、グリースボードペン、万能ナイフ、特にシャフト用に設計されたパッド付き万力又はゴム万力クランプ、及び、こぼれた溶剤を受け止める新聞紙又は皿状のものを用意した作業領域である。すべての特に必要となる物は、Golfsmith、Dynacraft及びGolfworksを含む、かなり多くのゴルフクラブコンポーネント供給業者から入手することができる。
安全性に関する注意書き。リグリップする場合、カミソリの刃で古いグリップを切除する必要がある。刃を使う場合、常にあたなの体から遠ざかる方に削って、刃を体の方に引かないで下さい。溶剤を使用する場合、開放したガレージのような十分風通しのいい領域でのみその使用を行わなければなりません。
グリップを新しいクラブに取り付ける場合、単に工程1及び2を行って下さい。
1.古いグリップを剥ぎ取って下さい。シャフトをしっかりと万力に固定して、クラブフェースを地面に垂直にして下さい。これは、グリップの適正な位置合わせを助けます。シャフトへの衝撃を和らげるためにゴム万力クランプ又はソフトウッドブロックを注意して用いて下さい。当然、シャフトを押しつぶすほどきつくは締め付けないで下さい。グラファイトシャフトの場合、あなたはゴム万力クランプを用いなければなりません。
スチールシャフトの場合、注意深く万能ナイフを持ち、あなたから遠ざかる方に切除し、グリップを底部から上部へと細長く削って下さい。グリップの一側部をすべてカットして下さい。クラブメーカーチップ:どこかの工具店に行って、(リノリウム及びタイルをカットするために用いる)あなたの万能ナイフのために1パックのフック刃を購入して下さい。これらは仕事をかなり容易にするだけでなく非常に安全にもする。グラファイトシャフトの場合、これは欠くことができない。何故なら、グラファイト繊維は標準的な刃で容易に損傷され得る一方、フック刃がシャフトを保護するからである。
一旦グリップに細長い切れ目(スリット)が入れられたら、そのスリットから引き裂き、古いグリップを引き剥がすことは簡単なことである。グリップテープは、通常、残存する。
2.古いグリップテープを除去して下さい。あなたが幸運なら、簡単にそれを剥がすことができる。それが剥がれない場合、万能ナイフ又はカミソリナイフで削り取って下さい。グラファイトシャフトでは、そのような削り取りは許容されず、そのため、再度グラファイト繊維を傷付けることができます。剥がすことが困難ならば、テープをラッカーシンナーのような溶剤に浸けて下さい。継いで、再度剥ぎ取りを試みて下さい。一度テープがはぎ取られたら、ラッカーシンナー又は他の強い溶剤でシャフトを洗浄して下さい。
3.グリップを、上端部をシャフトのバットと面一にしてシャフトに沿って水平に置いて、シャフトのグリップの底部から上方に約1/2インチのところに、グリースボードペン(又は、クレヨンもしくはシャフトにマークできる他のもの)で点をマークして下さい。これは、テープを付ける箇所を教えています。少し短くてもかまいません。極端に下方のグリップ端の方に行ったら、テープははみ出して、それをきちんと切り取って元に戻すために時間を費やすでしょう。
4.グリップテープを取り付けて下さい。3/4のテープを使用しているなら、あなたが付けたマーク直下のシャフト下方の地点から始めて下さい。テープストリップを、シャフトのバットまで上げ、バットを覆い、シャフトの上側部のマークまで下げて下さい。注意深くテープのしわを伸ばし、裏当てを剥ぎ取って下さい。シャフトのバット周囲の部分を平らにして下さい。2インチのテープを使用する場合、あなたは、単に、テープストリップをシャフト上部において、マークからバットの約1/2インチ過ぎへと走らせるだけでいい。それをシャフト周囲に巻き付け、注意深くしわを伸ばし、次いで端部を共にねじり、シャフトのバット内へと押し込んで下さい。シャフトの端部をテープで目張りするなら、所望の方式を採って下さい。これは、(プレー時に)溶剤及び水がシャフトに捕らわれることを防止する。
テープの小さいしわは、グリップが取り付けられた際、目立たないでしょう。しわが酷い場合、テープを剥がして、最初からやり直して下さい。テープは安価です。
5.グリップを取り付けて下さい。このステップは、多少の溶剤のこぼれをもたらすでしょう。そのため、最初に必ずある種の紙又は排水ますを床又は作業台に置いて下さい。
グリップのバット端の開口を覆って下さい(あなたの指で、又は該開口にティーを差し込んで下さい。)。そして、少量のグリップ溶剤又はラッカーシンナーをグリップ内に注いで下さい。他端部を指で覆い、グリップの内部を溶剤が被覆するようにグリップを振って下さい。今度は、テープ上にゆっくりと溶剤を注いで下さい。これは、テープが柔らかく滑らかにし、グリップが滑ることを可能にします。余分な溶剤は、(願わくば、あなたの足の上ではなく)まさにこの目的であなたが注意深く配置した皿状のもの内に落ちるか、又は床又は作業台上へとこぼれる。栓を引き抜いて下さい。グリップに注いだ溶剤の量は、グリップ内部及びシャフト上のテープを浸すのに必要な十分な量であり、これは主観的な決定です。足りないよりは多すぎる方が良いでしょう。
この次の動きは、しっかりと素早く行わなければならない。グリップの上部とクラブフェースとを整列させ、グリップの開放端部を、シャフトのバット端部に被せる。一つの円滑な動作で、グリップを下方へいっぱいに押し(引いてはいけない)、確実にグリップ上部がシャフトのバットに対し封止されようにする。グリップが封止されるまで又はそれがもうほぼ移動できなくなるまで止めずに押し続けて下さい。グリップはかなり素早く固まるので、数秒でグリップの位置合わせ最後の調整を行って下さい。シャフト又はグリップ上に押し付けられるであろうべたつくものを溶剤を使って浄化して下さい。
終わりました。そのクラブでプレーするのに、数時間、好ましくは一晩待って下さい。
本発明の他の実施形態は、本明細書又はここに開示された実施例を考慮することにより当業者に明らかとなろう。該明細書及び実施例は、単なる例示として考慮されることを企図し、本発明の真の範囲及び精神は、特許請求の範囲に示される。
伸長したグリップを有するアイアンゴルフクラブ及びウッドゴルフクラブを示す図である。 伸長したグリップを有するウッド及びアイアンゴルフクラブセットを示す図である。 クラブヘッドから一定の間隔までの伸長したグリップを有するウッド及びアイアンゴルフクラブセットを示す図である。 ロフト及び距離格差が徐々に増加するウッド及びアイアンゴルフクラブセットを示す図である。 伸長したグリップにおける複数の手の位置を示す図である。 グリップの太さの実施形態を示す図である。 別のグリップの太さの実施形態を示す図である。
符号の説明
10 伸長グリップ
16 識別マーク
20 ウッド
30 アイアン
40 アイアンゴルフクラブセット

Claims (25)

  1. アイアン又はウッドタイプのゴルフクラブで用いるための装置であって、
    伸長したグリップを備え、該伸長したグリップは、該アイアン又はウッドタイプのゴルフクラブと一体の部分であり、かつ、伸長した長さを有することを特徴とする装置。
  2. 前記伸長した長さは、ゴルフクラブシャフトの自由端から少なくとも11インチである請求項1の装置。
  3. 前記伸長した長さは、ゴルフクラブシャフトの自由端から11〜24インチの範囲である請求項2の装置。
  4. 前記伸長した長さは、ゴルフクラブヘッドから16〜20インチの範囲まで伸長する請求項1の装置。
  5. 代替の手の位置を示すため、前記伸長したグリップにマークを更に備える請求項1の装置。
  6. 前記伸長したグリップは、一定の太さを有する請求項1の装置。
  7. 前記伸長したグリップは、ゴルフクラブシャフトと共に該伸長したグリップに対し一定の直径を与えるように適合された太さを有する請求項1の装置。
  8. アイアン又はウッドタイプのゴルフクラブであって、
    伸長したグリップを備え、該伸長したグリップは、該アイアン又はウッドタイプゴルフクラブと一体の部分であり、かつ、伸長した長さを有することを特徴とするゴルフクラブ。
  9. 前記伸長した長さは、ゴルフクラブシャフトの自由端から少なくとも11インチである請求項8のゴルフクラブ。
  10. 前記伸長した長さは、ゴルフクラブシャフトの自由端から11〜24インチの範囲である請求項9のゴルフクラブ。
  11. 前記伸長した長さは、ゴルフクラブヘッドから16〜20インチの範囲まで伸長する請求項8のゴルフクラブ。
  12. 代替の手の位置を示すため、前記伸長したグリップにマークを更に備える請求項8のゴルフクラブ。
  13. 前記伸長したグリップは、一定の太さを有する請求項8のゴルフクラブ。
  14. 前記伸長したグリップは、ゴルフクラブシャフトと共に該伸長したグリップに対し一定の直径を与えるように適合された太さを有する請求項8のゴルフクラブ。
  15. 改善されたゴルフのプレーのためのアイアン又はウッドタイプのゴルフクラブであって、
    少なくとも一つの代替のゴルフクラブグリップ位置を与えるように、ゴルファーが、該アイアン又はウッドタイプのゴルフクラブをチョークダウンすることを許容するように適合された伸長したゴルフクラブグリップを備え、
    該代替のゴルフクラブグリップ位置は、該伸長したゴルフクラブグリップにおける手の位置を含み、該手の位置は、伝統的なゴルフクラブスイングの手の位置とは別個のものであるが、選択されるグリップ感を保ち、かつ、フルスイングでのばらつきのない平均飛距離範囲を助長することを特徴とするゴルフクラブ。
  16. 改善されたゴルフのプレーのためのゴルフクラブセットであって、
    ゴルフクラブの番号が連続する組間におけるフルスイングでの平均飛距離範囲の差が少なくとも12ヤードである少なくとも2本のゴルフクラブと、
    前記少なくとも2本のゴルフクラブそれぞれと一体の部分であり、かつ、伸長した長さを有する少なくとも二つの伸長したグリップとを備えたことを特徴とするゴルフクラブセット。
  17. 前記伸長した長さは、ゴルフクラブシャフトの自由端から少なくとも11インチである請求項16のゴルフクラブセット。
  18. 前記伸長した長さは、ゴルフクラブシャフトの自由端から11〜24インチの範囲である請求項17のゴルフクラブセット。
  19. 前記伸長した長さは、ゴルフクラブヘッドから16〜20インチの範囲まで伸長する請求項16のゴルフクラブセット。
  20. 前記平均飛距離範囲の差は、シャフト長、クラブヘット重量、ロフト角及びこれらのいずれかの組合せからなる群から選択される特性のうちの少なくとも一つを変えることによって実現する請求項16のゴルフクラブセット。
  21. 前記少なくとも二つの伸長したグリップそれぞれは、一定の太さを有する請求項16のゴルフクラブセット。
  22. 前記少なくとも二つの伸長したグリップそれぞれは、ゴルフクラブシャフトと共に該伸長したグリップに対し一定の直径を与えるように適合された太さを有する請求項16のゴルフクラブセット。
  23. 前記少なくとも二つの伸長したグリップそれぞれは、前記少なくとも2本のゴルフクラブそれぞれに対しユーザーによって独立に選択された太さを有する請求項16のゴルフクラブセット。
  24. 改善されたゴルフのプレーのためのゴルフクラブセットであって、
    ゴルフクラブの番号が連続する組間におけるフルスイングでの平均飛距離範囲の差が少なくとも12ヤードである少なくとも2本のゴルフクラブを備えたことを特徴とするグルフクラブセット。
  25. 前記平均飛距離範囲の差は、シャフト長、クラブヘット重量、ロフト角及びこれらのいずれかの組合せからなる群から選択される特性のうちの少なくとも一つを変えることによって実現する請求項24のゴルフクラブセット。
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