JP3139274U

JP3139274U - ゴルフクラブグリップ

Info

Publication number: JP3139274U
Application number: JP2007009086U
Authority: JP
Inventors: ゲイズリー，フィリップ，ハワード
Original assignee: ゲイズリー，フィリップ，ハワード
Priority date: 2004-03-26
Filing date: 2007-11-26
Publication date: 2008-02-07
Anticipated expiration: 2011-03-24
Also published as: GB0406820D0; EP1727601A2; JP3139308U; WO2005092450A3; GB2412328A; US20070219015A1; WO2005092450A2

Abstract

【課題】ゴルファーにとって使い易くより正面からゴルフクラブをスイングでき、結果的にはパットストロークの向上につながるグリップ形状を提供する。
【解決手段】グリップが実質的に矩形の等断面を有する幅広部８を備え、前記幅広部は、ゴルファーが両手を水平にし、幅広部の前面に両親指をそろえてクラブを握ることができるよう十分な幅を有する前面、背面、両側面を備え、前面は凸状であり、背面と両側面は実質的に平らであるゴルフクラブグリップである。また、本体の上端には、装着する取り外し可能なエンドキャップ４を有する。
【選択図】図１

Description

本考案は、ゴルフクラブのグリップ、詳細にはパター（これに限定されない）のグリップに関する。また、本考案はグリップを有するゴルフクラブにも関する。

最新のパターは、ゴム又はラテックス材製のグリップを装着し、概して長さ約１０インチ（２６０ｍｍ）であり、幅０．８インチ（２０ｍｍ）・厚さ１インチ（２５ｍｍ）の上端から先に行くほど細くなり、下端は幅０．６インチ（１５ｍｍ）・厚さ０．６インチ（１５ｍｍ）である。グリップはゴルフクラブのスチールシャフト上に装着できるよう空洞である。

パターは通常、片方の手をもう片方の手のやや上に、両親指をグリップの上部に、その他の指をその下に置いて握る。手は部分的に重なり合う場合もある。オーソドックスな握り方の場合、右利きのゴルファーは左手でグリップの上端部を、右手でその下を握る。あるいは、左右の手の位置がその逆の場合、逆の握り方となり得る。どちらの場合でも左右の手の高さは違うため、アドレス時のゴルファーの肩は水平ではない。これにより、ボールを意図した方向に打つことはより困難となる。

この問題を提起する米国特許4,067,573号のゴルフパターグリップは、両手を水平に置き、両親指をグリップの上方にそろえることができるよう設計されている。これにより、ゴルファーは肩を水平にしてアドレスすることが可能となり、結果的にはパットストロークの向上につながる。しかしながら、ゴルファーにとってこのグリップ形状は非常に特殊であり、好評ではないことが明らかになっている。丸型のクラブが、ゴルファーがショットの正確性を欠く湾曲した飛球線を描いてクラブをスイングする原因となりやすいことが明らかになっている。

また別の問題として、従来の大半のパターグリップはグリップの長さが調節不可能である。ゴルファーがクラブの長さを調節したい場合は、グリップを取り外し、シャフトを切削し、グリップを再装着する。

本考案の第１の態様によれば、ゴルフクラブグリップは実質的に矩形の等断面を有する幅広部を備え、前記幅広部は、ゴルファーが両手を水平にし、幅広部の前面に両親指をそろえてクラブを握ることができるよう十分な幅を有する前面、背面、両側面を備え、幅広部の幅/厚さ比が１．３〜２．０：１の範囲である。

幅/厚さ比は、幅広部の両側面間の最大幅と、前面と背面間の最大厚さの比である。本考案のグリップ形状はゴルファーにとって使い易いことが明らかとなっており、ゴルファーによってはより正面からゴルフクラブをスイングでき、結果的にはパットストロークの向上につながる。

好ましくは、前面は凸状、背面と側面は実質的に平らであり、両側面は背面と実質的に垂直に配置する。

本考案の第２の態様によれば、ゴルフクラブグリップは実質的に矩形の等断面を有する幅広部を備え、前記幅広部は、ゴルファーが両手を水平にし、幅広部の前面に両親指をそろえてクラブを握ることができるよう十分な幅を有する前面、背面、両側面を備え、前面は凸状、背面と側面は実質的に平らであり、両側面は背面と実質的に垂直に配置する。

好ましくはグリップの幅/厚さ比は１．３〜２．０：１の範囲である。

次に、考案の第１と第２の態様に係る考案の特徴を述べる。

好ましくは幅/厚さ比は１．４〜１．８：１、より好ましくは１．４〜１．６：１の範囲であり、更に好ましくは約１．５：１である。ゴルファーにとって幅/厚さ比が前述のうち、より狭い範囲であるグリップほど使い易いことが明らかになっている。

グリップの幅広部の最大幅は好ましくは３０〜６０ｍｍ、より好ましくは４０〜５０ｍｍの範囲である。幅広部は長さ１５０〜３００ｍｍの範囲であり得るが、好ましくは１８０〜２５０ｍｍの範囲である。グリップは全長２００〜４００ｍｍの範囲であり得るが、好ましくは２５０〜３００ｍｍの範囲である。

前面は曲率半径が５０〜６５ｍｍの範囲で弓状であり得る。この形状により両手はやや外転し、より自然で負担の少ないグリップとなるため、ゴルファーに更に快適なグリップを提供する。好ましくは、前面、背面と各側面の接合部は曲線である。曲線である縁部はゴルファーに更に快適なグリップを提供する。

好適には、グリップの下端は先細りであってもよい。

グリップは、細長い本体と、本体の上端に装着する取り外し可能なエンドキャップを有し得る。これにより、グリップはユーザーに適した長さに調節可能となる。長さ調節後、エンドキャップをグリップに再装着するため、グリップの美観は損なわれない。好ましくは、エンドキャップは本体に係合する位置決め機構を有する。実施例として、エンドキャップは本体の長穴に係合する突出部を有し得る。長穴は実質的にグリップの長さに沿って延設可能である。実施例として、実質的に幅広部の全長に沿って延設可能であり、好ましくは幅広部の２０〜９０％の長さに延設する。

本考案の第３の態様によれば、グリップは、細長い本体と、本体の上端に装着する取り外し可能なエンドキャップを有する。これにより、グリップはユーザーに適した長さに調節可能となる。長さ調節後、エンドキャップをグリップに再装着するため、グリップの美観は損なわれない。

好ましくは、本体は上端に等断面部を有する。

利点として、エンドキャップは本体に係合する位置決め機構を有する。実施例として、エンドキャップは本体の長穴に係合する突出部を有する。好ましくは長穴は実質的にグリップの長さに沿って延設され、より好ましくは少なくともグリップの２０％の長さに延設される。実施例として、長穴はグリップの２５〜９０％の長さに延設可能であり、好ましくはグリップの３０から８０％の長さに延設する。

上述のグリップはいかなる種類のゴルフクラブにも適合し、ゴルフパターに最も適合する。

本考案の第４の態様によれば、細長い本体と、本体の上端に装着する取り外し可能なエンドキャップを有するゴルフクラブグリップの長さ調節方法を提供し、前記方法はエンドキャップの本体からの取り外し、本体の一部切り取り、残りの本体へのエンドキャップの再装着を含む。これは、シャフトを切削してゴルフクラブの長さを短くする方法に比べ、より満足度の高い方法である。

エンドキャップは本体の上端に装着し、グリップの上端の一部を切り取ることにより長さを調節する。エンドキャップは本体の上端に再度装着する。

この方法は、本体に形成された長穴と、長穴に係合する機構を有する取り外し可能なエンドキャップを備える本体の使用を含み得る。

この方法は、上述のいかなる形状のグリップに適合し得る。

以下、本考案の実施例について添付図面を参照しながら説明する。

グリップは、適合エラストマー材、あるいはゴム、ラテックス、樹脂等の弾力材製で、ゴルフクラブシャフト（図示せず）と、本体２の上端６に接着剤等により実質的に装着したエンドキャップ４を備える細長い本体２を有する。実施例では、グリップは全長２８２ｍｍ、本体２は長さ２７０ｍｍ、エンドキャップ４は厚さ１２ｍｍである。

本体２は、長さ１９５ｍｍの本体の上端６から伸長し、等断面を有する上部８と、直径約１５ｍｍの下端１１で先細りとなる下部１０を有する。上部８の断面は、幅４２ｍｍ、厚さ２８ｍｍのほぼ矩形である。すなわち、断面の幅「Ｗ」と厚さ「Ｄ」の比（Ｗ：Ｄ）は、約３：２（図２参照）である。幅/厚さ比は、上部８の最大幅と最大厚さの比である。

前面１４はやや凸状であり、背面１２は平らである。前面の曲率半径は５７ｍｍであり、中心角３４度まで伸長する。グリップは、両手を水平にし、グリップの前面１４で両親指をそろえて握る。やや凸状である前面１４により両手はやや外転し、より自然なグリップが可能となる。あるいは前面１４は平らであってもよいが、平らである前面１４により両手が内転し、両親指と両手首にやや負担をかけ、従ってグリップは快適さを欠く。背面１２が平らであるのは、グリップを握る時、両手を外転させないためである。さらに、平らである背面１２を有する利点として、ユーザーはクラブフェイスがグリップの前面１４に実質的に垂直になるようにゴルフクラブにグリップを装着できる。これはグリップをシャフトに装着する時、ユーザーがグリップの背面１２を見ながら、グリップとクラブフェイスの位置が適切に合うようにグリップを回転させることで完成する。仮にグリップがクラブフェイスに対しほんの数度回転する状態でグリップをシャフトに装着した場合、ゴルファーが正面からボールを打つことは困難である。これは、ミディアム及びロングショットにおいて著しい違いを生じる。

側面１３ａ及び１３ｂは平らであり、実質的に背面１２に垂直である。前面１４、背面１２、側面１３ａ及び１３ｂの各接合部である４つの縁部は曲線である。

直径１４．５ｍｍの円筒形の穴１６は、ゴルフクラブシャフトを挿入できるよう本体２の中に延設される。また、各直径各５ｍｍの２つの並列した小さい補助穴１８は本体２の上端から深さ１３０ｍｍまで延設され、補助穴は主穴１６の両側に設ける。

エンドキャップ４は、本体２の上端と類似の断面形状であり、本体２の補助穴１８に係合する位置にある２つの円筒形の突出部２２を下面２０に有する。

グリップの長さは、本体２の上端の一部を切り取り、上端にエンドキャップを装着し、その箇所を接着することにより調節可能である。補助穴１８は本体２のかなりの深さまで延設するため、グリップの大部分を切り取った場合でも、エンドキャップ４は補助穴１８に突出部２２を係合することで正しい位置決めが可能である。必要ならば、補助穴１８は実質的に幅広部の全長、もしくはその任意の位置まで延設可能である。

大半のグリップは先細りであるため、ゴルファーがグリップの下端を切り取って長さを調節する場合、シャフトにグリップを装着する位置に大きな段差が生じる可能性がある。上述したように本考案は、単にグリップの下端を切り取る、もしくはシャフトを切削してクラブの長さを短くするのに比べ、より満足度の高いグリップの長さ調節方法を提供する。

グリップは、両手を水平にし、グリップの前面１４で両親指をそろえ、その他の指で背面１２を握り、指先をその上に置く。これにより、ゴルファーは肩が完全に水平で、腰と足に直角である姿勢を身に付けることが可能となり、滑らかで正確なストロークを助長する。その上、このグリップ形状はゴルファーがより正面からクラブをスイングするのに役立つ事が明らかになっている。従って、より正確にボールを打つ可能性が高まる。丸型グリップの場合は、ゴルファーは浅い弧を描いてパターをスイングする傾向がある。

もちろん、本考案の範囲内でグリップは種々に変更可能である。実施例として、グリップは幅３０〜６０ｍｍであり得るが、好ましくは４０〜５０ｍｍである。幅/厚さ比は好ましくは１．３〜２．０：１の範囲である。実施例として、幅/厚さ比は１．４〜１．８：１の範囲であり得るが、好ましくは１．４〜１．６：１である。ゴルファーにとって幅/厚さ比が１．４〜１．６：１の範囲であるグリップがより快適であるということが明らかになっている。グリップの全長は２００〜４００ｍｍの範囲であり得るが、好ましくは２５０〜３００ｍｍの範囲である。等断面を有するグリップの上部の長さは１５０〜３００ｍｍの範囲であり得るが、好ましくは１８０〜２５０ｍｍの範囲である。

取り外し可能なエンドキャップが突出部２２を有さない場合もあり、本体２が補助穴１８を有さない場合もある。グリップの長さ調節時は、最初にエンドキャップを取り外し、グリップを切り取り、エンドキャップを残りのグリップに再装着する。

図１はゴルフクラブグリップの等角図である。図２はグリップ下端の端面図である。図３はグリップの側面図である。図４はグリップ上端の端面図である。図５はグリップの前面図である。図６はグリップ本体の内部構造を示す前面図である。図７は部材の内部構造を示す側面図である。図８は部材上端の端面図である。図９はエンドキャップの等角図である。

Claims

グリップが実質的に矩形の等断面を有する幅広部を備え、前記幅広部は、ゴルファーが両手を水平にし、幅広部の前面に両親指をそろえてクラブを握ることができるよう十分な幅を有する前面、背面、両側面を備え、前面は凸状であり、背面と両側面は実質的に平らであるゴルフクラブグリップ。
グリップの幅/厚さ比が１．３〜２．０：１の範囲である請求項１に記載のゴルフクラブグリップ。
幅/厚さ比が１．４〜１．８：１、好ましくは１．４〜１．６：１の範囲であり、より好ましくは約１．５：１である請求項１または２に記載のゴルフクラブグリップ。
前面が曲率半径５０〜６５ｍｍの範囲の弓状である請求項１から３までのいずれかの請求項に記載のゴルフクラブグリップ。
前面及び背面と各側面の接合部が曲線である請求項１から４までのいずれかの請求項に記載のゴルフクラブグリップ。
グリップの幅広部の最大幅が３０〜６０ｍｍ、好ましくは４０〜５０ｍｍの範囲である請求項１から５までのいずれかの請求項に記載のゴルフクラブグリップ。
幅広部の長さが１５０〜３００ｍｍ、好ましくは１８０〜２５０ｍｍの範囲である請求項１から６までのいずれかの請求項に記載のゴルフクラブグリップ。
グリップの下端が先細りである請求項１から７までのいずれかの請求項に記載のゴルフクラブグリップ。
グリップの全長が２００〜４００ｍｍ、好ましくは２５０〜３００ｍｍの範囲である請求項１から８までのいずれかの請求項に記載のゴルフクラブグリップ。
細長い本体と、本体の上端に装着する取り外し可能なエンドキャップを有する請求項１から９までのいずれかの請求項に記載のゴルフクラブグリップ。
エンドキャップが本体に係合する位置決め機構を有する請求項１０に記載のゴルフクラブグリップ。
エンドキャップが本体の長穴に係合する突出部を有する請求項１１に記載のゴルフクラブグリップ。