JP2000107337A - ゴルフクラブ用表示具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフクラブに容易かつ確実に着脱でき、ゴ
ルフクラブを使用する場合に邪魔にならず、ゴルフクラ
ブの番手等を容易に識別することができるゴルフクラブ
用表示具を提供する。 【解決手段】 表示具１は、円形のキャップ形状の本体
２、取付部材５、表示部材６により構成されている。本
体２は、円盤形状の頭部３と、頭部３の外周に沿って設
けられた円筒状の爪部４を備え、爪部４の先端には、頭
部３の内面方向に傾斜した傾斜部４ａを備えている。頭
部３と爪部４とで囲まれる部分には、種々のグリップエ
ンドの形状に対応可能に、空間部７が形成されている。
取付部材５はテーパー形状のネジであり、グリップエン
ドに設けられた空気抜き用の穴に嵌合可能に構成されて
いる。表示部材６には、所有者のイニシャルや、ゴルフ
クラブの番手が表示されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブの番
手や所有者のイニシャル等を表示する表示具に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、ゴルフクラブは、ヘッド、シャフ
ト、グリップにより構成されており、ゴルフクラブの種
類（ウッド、アイアン）や番手によって、シャフトの長
さやヘッドの形状が異なっている。また、ゴルフクラブ
の番手を示す記号、例えば数字が、クラブヘッドのソー
ルの部分に表示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ゴルフクラブは、同じ
種類であればどの番手のゴルフクラブも外観上は非常に
よく似ており、ゴルフクラブの番手を外観から識別する
のは困難である。特に、ゴルフクラブをキャディバック
から取り出し、クラブヘッドのソールを下方に向けて立
てた状態で置く場合には、ソールに表示されている記号
が隠れてしまい、ゴルフクラブの番手を識別するのは難
しい。このような場合には、ゴルフクラブの番手を識別
するために、ゴルフクラブを持ってクラブヘッドのソー
ルの部分に表示されている記号を読み取る操作が必要で
あり煩わしさがあった。本出願人は、このような問題を
解決するために種々検討した結果、グリップのグリップ
エンドには、空気抜き用の穴が形成されており、この穴
に、記号を表示した表示具を取付ければ、ゴルフクラブ
の番手等を容易に識別することができることを見出し
た。そこで、本発明は、ゴルフクラブに容易かつ確実に
着脱でき、ゴルフクラブを使用する場合に邪魔にならな
いゴルフクラブ用表示具を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項１に記載の発明は、本体に表示部と取付部を
備え、該取付部は、ゴルフクラブのグリップエンドに設
けられている穴に嵌合可能な形状に形成されている。請
求項１に記載のゴルフクラブ用表示具を用いれば、ゴル
フクラブのグリップエンドに取付け可能であるため、表
示部の表示を容易に識別することができる。例えば、ゴ
ルフクラブをスイングする直前や、プレー中においても
即座に表示部を確認することができる。また、ゴルフク
ラブを使用する場合であっても邪魔にならない。また、
グリップエンドに設けられている穴に取り付けるため、
既存のグリップに容易に取付けることができる。また、
取付部がゴルフクラブのグリップに嵌合可能であるた
め、グリップの交換時等にも取り外して再度使用するこ
とができる。

【０００５】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載のゴルフクラブ用表示具であって、前記取付部
は、ネジにより構成されている。請求項２に記載のゴル
フクラブ用表示具を用いれば、ネジ式であるためグリッ
プエンドに容易かつ確実に着脱することができる。

【０００６】また、請求項３に記載の発明は、請求項２
に記載のゴルフクラブ用表示具であって、前記ネジは、
テーパー形状に形成されていることを特徴としている。
請求項３に記載のゴルフクラブ用表示具を用いれば、グ
リップエンドに設けられた穴の径が異なる場合でも取付
けることができる。

【０００７】また、請求項４に記載の発明は、請求項１
〜３のいずれかに記載のゴルフクラブ用表示具であっ
て、前記本体は、キャップ形状に形成されていることを
特徴としている。請求項４に記載のゴルフクラブ用表示
具を用いれば、グリップのグリップエンドの形状が異っ
ていても取付けることができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態を
図１〜図３を用いて説明する。なお、図１は本発明の一
実施の形態の側面図であり、図２は正面図であり、図３
は背面図である。図１〜図３に示すように、表示具１
は、円形のキャップ形状の本体２、取付部材５、表示部
材６により構成されている。本体２は、例えば、プラス
チック材料（ポリカーボネート、ＡＢＳ樹脂等）で構成
されており、円盤形状の頭部３と、頭部３の外周に沿っ
て設けられた円筒状の爪部４を備えている。また、爪部
４の先端には、頭部３の内面方向に傾斜した傾斜部４ａ
を備えている。頭部３の一方の面には、表示部材６が取
付けられており、例えば、図２に示すような所有者のイ
ニシャル６ａ（Ｎ）や、ゴルフクラブの番手６ｂ（１
Ｗ）が表示されている。頭部３の他方の面の中心部に
は、取付部材５が設けられている。また、頭部３と爪部
４とで囲まれる部分には、空間部７が形成されている。
ゴルフクラブのグリップは通常ゴム製であり、グリップ
エンドには、空気抜き用の穴が設けられている。この穴
を設けることにより、グリップを交換する際、シャフト
からのグリップの着脱が容易になっている。

【０００９】取付部材５は、このグリップエンドに設け
られている穴に嵌合可能なネジ、例えば、金属製のスク
リューネジにより構成されている。また、取付部材５の
ネジは、テーパー形状、すなわち先端側から表示部材６
側に向けて、外径が徐々に大きくなるように形成され、
また、グリップエンドの穴の内径よりも若干大きく形成
されている。例えば、穴の一般的な内径２ｍｍφ〜３ｍ
ｍφに対応した大きさであり、テーパー形状のネジの先
端が４ｍｍφ、ネジの根元が５ｍｍφに形成されてい
る。したがって、取付部材５がグリップエンドの穴にね
じ込まれると、取付部材５のネジの径より小さい径のゴ
ム製の穴は、弾性力によりネジを穴の中心方向に押圧
し、取付部材５とグリップエンドの穴は、強い固定力を
得ることができるように構成されている。取付部材５の
ネジは、テーパー形状でなくてもよく、この場合は、例
えば外径が４ｍｍφ〜５ｍｍφのネジを用いればよい。
なお、本体２と取付部材５は別々に製作され、その後一
体に成形されるのが一般的である。例えば、本体２と取
付部材５がともにプラスチック材料の場合は、超音波溶
着法により成形され、本体２がプラスチック材料で、取
付部材５が金属製の場合は、インサート成形法により成
形される。

【００１０】表示部材６は、表面部分にゴルフクラブの
番手や所有者のイニシャル等の記号が表示されている。
ゴルフクラブをキャディバックに収納している場合は、
この表示部分が傷つき易いため、表示部分の上から、例
えば、透明のエポキシ樹脂等でコーティングし、表示部
分を保護している。このコーティングにより、表示部分
の表示内容が見づらくなるのを防止することができ、さ
らに外観上の見栄えを良くすることができる。さらに、
コーティング材として、紫外線を遮断する材質を用いれ
ば、表示内容の色焼けを防止することができる。表示部
材６の表示内容は、必要に応じて変更可能であり、各種
の記号を表示可能である。また、材質、色等について
も、必要に応じて変更可能である。なお、取付部材５は
本発明の取付部に対応し、表示部材６は本発明の表示部
に対応している。

【００１１】次に、本発明の一実施の形態の使用方法に
ついて、図４〜図６を用いて説明する。なお、図４は、
表示具１をグリップ１０に取付ける前の斜視図を示し、
図５は、表示具１をグリップ１０に取付けた後の斜視図
を示している。また、図６は、図５中のＶI−ＶI線矢視
断面図である。表示具１をゴルフクラブのグリップ１０
に取付ける場合には、まず、図４に示すように、表示具
１の取付部材５をグリップエンド１１の穴１２に概略的
に位置合わせる。そして、穴１２に取付部材５を軽く嵌
合させ、取付部材５が例えば右ネジの場合には、表示具
１を時計回りに回転させる。この回転により、取付部材
５は穴１２に徐々にねじ込まれる。表示具１の回転がき
つくなるまでねじ込まれると、図６に示すように、表示
具１の爪部４がグリップエンド１１と密着する形態に取
付けられる。このとき、取付部材５は、穴１２を押し広
げてねじ込まれるため、表示具１はグリップ１０に強固
に固定される。また、取付部材５のネジは、テーパー形
状に形成されているため、穴１２の径が異っていても強
固に固定される。すなわち、１種類の取付部材で、複数
種類の穴を有するグリップに、確実に取付けることがで
きる。

【００１２】図６に示すように、表示具１をグリップ１
０に取付けた状態においては、空間部７が、グリップエ
ンド１１の部分の形状を吸収可能に構成されている。す
なわち、グリップエンド１１の部分が平坦面ではなく、
図６中の二点鎖線１３で示すような丸みをおびた凸形状
であっても、凸部が空間部７に入り込み、常にグリップ
エンド１１を覆う形態に密着させて取付けることができ
る。したがって、表示具１を、種々の形状のグリップエ
ンドを有するグリップに、確実に取付けることができ
る。また、グリップエンド１１が凸形状で、爪部４の先
端が平坦である場合には、グリップエンド１１と爪部の
外周との間に隙間ができてしまう。本実施の形態では、
爪部４の先端に傾斜部４ａを設けたため、このような隙
間ができない。したがって、外観上の見栄えがよい。

【００１３】表示具１をグリップ１０から取外す場合に
は、表示具１を取付け方向とは反対回りに回転させるこ
とにより、容易に取外すことができる。ゴルフクラブ
は、シャフトに対してグリップ１０を交換することがあ
るが、このような場合でも、表示具１のみを着脱して付
け替えればよいため、対応が容易である。なお、頭部３
の外径、したがって表示具１の外径は、グリップエンド
１１の外径に応じて決められており、ゴルフクラブを使
用する場合に邪魔にならない形状に形成されている。

【００１４】以上のように構成した本実施の形態のゴル
フクラブ用表示具によれば、グリップエンド１１に取付
け可能であるため、表示部材６の表示を容易に識別する
ことができる。また、表示具１は、グリップエンド１１
の外径に応じた形状に形成されているため、ゴルフクラ
ブを使用する場合でも邪魔にならない。また、グリップ
エンド１１に設けられている穴１２に取付けることがで
きるため、グリップ１０の形状を変更する必要がない。
また、取付部材５をグリップエンド１１に設けられてい
る穴１２にねじ込むため、表示具１をグリップ１０に容
易かつ確実に取付けることができる。また、取付部材５
はネジ式であるため、構成が簡単である。また、表示部
材６にゴルフクラブの所有者の名前やイニシャルやマー
クを表示することにより、同じメーカーのゴルフクラブ
を所有している者がいても、ゴルフクラブを間違えるこ
とがない。また、取付部材５はテーパー形状のネジであ
るため、グリップエンド１１に設けられた穴１２の径が
異なる場合でも対応可能である。また、表示具１はキャ
ップ形状であるため、種々のグリップエンドの形状を有
するグリップにも取付け可能である。

【００１５】以上の実施の形態では、取付部材５は、テ
ーパー形状のネジとしたが、取付部材５の形状や取付け
機構は、テーパー形状やネジに限定されず種々変更可能
である。また、表示具１は、プラスチック材料で構成
し、円形としたが、形状、材質等は必要に応じて種々変
更可能である。さらに、キャップ形状に限定されない。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
ゴルフクラブ用表示具を用いれば、ゴルフクラブのグリ
ップに取付けることができるため、表示部の表示を容易
に確認することができる。また、グリップに容易に着脱
することができる。さらに、ゴルフクラブを使用する場
合に邪魔にならない。また、請求項２に記載のゴルフク
ラブ用表示具を用いれば、簡単な構成で、グリップに確
実に取りつけることができる。また、請求項３に記載の
ゴルフクラブ用表示具を用いれば、種々の形状の穴を有
するグリップに取付けることができる。また、請求項４
に記載のゴルフクラブ用表示具を用いれば、種々の形状
のグリップエンドを有するグリップに取付けることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態の側面図である。

【図２】本発明の一実施の形態の正面図である。

【図３】本発明の一実施の形態の背面図である。

【図４】表示具を取付ける前の形態を示す斜視図であ
る。

【図５】表示具を取付けた後の形態を示す斜視図であ
る。

【図６】図５中のＶI−ＶI線矢視断面図である。

【符号の説明】

１…表示具 ２…本体 ３…頭部 ４…爪部 ４ａ…傾斜部 ５…取付部材 ６…表示部材 ７…空間部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体に表示部と取付部を備え、該取付部
   は、ゴルフクラブのグリップエンドに設けられている穴
   に嵌合可能な形状に形成されているゴルフクラブ用表示
   具。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のゴルフクラブ用表示具
   であって、前記取付部は、ネジにより構成されているゴ
   ルフクラブ用表示具。
3. 【請求項３】 請求項２に記載のゴルフクラブ用表示具
   であって、前記ネジは、テーパー形状に形成されている
   ことを特徴とするゴルフクラブ用表示具。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれかに記載のゴルフ
   クラブ用表示具であって、前記本体は、キャップ形状に
   形成されていることを特徴とするゴルフクラブ用表示
   具。