JP2021122732A

JP2021122732A - ゴルフドライバー用フェース

Info

Publication number: JP2021122732A
Application number: JP2021007295A
Authority: JP
Inventors: チュンヒョンリ; Chung Hyeon Lee; スヒリム; Su Hee Lim
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2020-02-04
Filing date: 2021-01-20
Publication date: 2021-08-30
Also published as: CN113209579A; US11400348B2; US20210236888A1

Abstract

【課題】ボールをスイートスポット領域に当てる確率を高め、直進性を良くし、且つ飛距離を増やすことができ、ボールがヒールとトゥ部分に当たっても確実なギア効果によってボールを中央に送るように補償し、悪性のフック及びスライスを防止できるゴルフドライバー用フェースを提供する。
【解決手段】ヘッドボディー１０８の前方に、球を打撃するように上方から下方にラウンド状にロールを形成し、左、右側にラウンド状にバルジを形成し、ロールとバルジとの中心位置であるスイートスポット点１１３周辺の一定部分であるスイートスポット領域１１５とを含むゴルフドライバー用フェース１１０において；スイートスポット領域１１５を平坦にしたスイートスポット平面部１１６と；スイートスポット領域１１５の左右側であるトゥ及びヒール部分にロールとバルジラインをそのまま維持しながら多段に形成するトゥ平面部１１７及びヒール平面部１１８を含む。
【選択図】図２

Description

本発明は、ゴルフドライバー用フェースに関し、より詳細には、スイートスポットにボールを当てることができるヒット確率と反発力を高めて飛距離を増大させることはもとより、スイングスポット以外の領域にボールが当たっても方向性を良くして悪性フックや悪性スライスを防止し、ボールの紛失を防止しながら安定したスコアを出すことができ、打感が向上するように改善したドライバー用フェースの提供に関する。

ゴルフスポーツを行うためにティーボックスで初めて使用するクラブがドライバーであり、このようなドライバーは従来から種々のものが開発されて使用されており、その代表例を特許文献を挙げて説明すると次の通りである。

特許文献１は、ボディー；及び該ボディーの前面に配置され、ゴルフボールを打つ打撃部材を含んでなり、
前記打撃部材は、前記ボディーに比べて柔軟な合成樹脂素材からなり、
前記ヘッドのボディー前面部と前記打撃部材の背面部上に凹凸部を形成し、互いに噛み合うように構成したことを特徴としている。

特許文献２は、鍛造により形成されたドライバーヘッドであって、
前方に設けられてゴルフボールを打つフェース面を有するフェースと；
上側にプレーヤーが把持可能な取っ手が設けられたシャフトと結合するホーゼルと；
前記フェースから後方に延長して上部及び下部を形成するクラウン及びソールと；
前記フェース後方側部の前記クラウン及び前記ソールの間にそれぞれ配置されたヒール及びトゥとを含み、
加熱した原素材をプレスの鍛造上型と鍛造下型との間に入れて軽量化させて余分の重さを前記ヘッドの後部分に配分して前記ヘッドの重心の低重心化を達成するように前記フェースと前記ホーゼルは鍛造によって一体に成形され、前記フェースの後方には前記ホーゼルの下端部が前記フェースの後方の下に向いて膨らんで形成され、前記ホーゼル付近では前記フェース面の縁部が後方に延長された部分がないことを特徴としている。

韓国特許第１０−０６９４８１６号韓国特許第１０−０８７８１２０号

上記のようなドライバーでボールを打つ時には、スイートスポットに当てる方が、反力を最大にしながら遠くの距離まで送ることができ、方向を正しく維持できる上に、衝撃及び振動を減らしてクラブの損傷を防止し、寿命を長くすることができ、利用者にとって身体的な負担が減るとともに優れた打感を得ることができる。

しかしながら、実際のボール打撃時に正確にスイートスポットに当てることが難しく、このような不正確なヒットによってフェースのヒール部位及びトゥ部位をはじめとしてフェースの上、下側にボールが当たるため、方向性を一貫して維持することが困難となってフックやスライスが発生し易く、トップボールと吹き上がったボールによって飛距離の損失につながるため、セカンドショットとサードショットにまで影響を及ぼし、良いスコアを得ることができない。

特に、シニアゴルファーや女性ゴルファーなどは、パワーとスピードに欠けるため、スイートスポットにボールを当てることが一層難しく、スイートスポットの周辺にボールが打撃されるため、直進性を保障し難いとともに距離損失にもつながる。

フェースの左右方向にラウンドを形成したバルジと上下方向にラウンドを形成したロールによって、ボールが打撃される時にギア効果によってボールが常にターゲット方向に補償されるように具現しているが、実際の打撃過程で相当なパワーとヘッドスピードが発生しない限りこのギア効果は得られず、正確なヒットと直進性が担保できなくなる。

従来の技術が適用されるドライバーのフェースは、スイートスポットはもとより、スイートスポット周辺のバルジ領域の表面もミラー（Ｍｉｒｒｏｒ）タイプで滑らかな表面を有しているため、ボールが打撃されると同時に滑ることがあり、打球方向が意図しない方向に向かう現象が頻繁に起きる。

このような理由で、スイートスポットで打てない場合には、より悪性のスライス又はフックの球質が発生し、このような球質のボールがフェアウェイ又はラフに止まらずペナルティ区域に入ってしまう場合には、ティーショットからメンタルが崩れて全ラウンドによくない影響を及ぼすなどの諸問題があった。

そこで、本発明では、上記のような問題点を解決するために発明したものであり、ボールを打撃するヘッド（１０１）と、該ヘッド（１０１）に結合するシャフト（１０３）と、該シャフト（１０３）に結合し、プレーヤーがクラブを手で握ってスイング可能にするグリップ（１０５）とで構成されるドライバー；
前記ヘッド（１０１）を構成するヘッドボディー（１０８）の前方に、球を打撃するように上方から下方にラウンド状にロール（Ｒｏｌｌ）を形成し、左、右側にラウンド状にバルジ（Ｂｕｌｇｅ）を形成し、ロールとバルジとの中心位置であるスイートスポット点（１１３）と、該スイートスポット点（１１３）周辺の一定部分であるスイートスポット領域（１１５）を含むゴルフドライバー用フェース（１１０）において；
前記フェース（１１０）のスイートスポット領域（１１５）を平坦にしたスイートスポット平面部（１１６）と；
前記スイートスポット領域（１１５）の左右側であるトゥ及びヒール部分にロール（Ｒｏｌｌ）とバルジ（Ｂｕｌｇｅ）ラインをそのまま維持して多段に形成するトゥ平面部（１１７）及びヒール平面部（１１８）を含み；
ドライバーのヘッドフェース中央部に形成するスイートスポット平面部とその両側に形成するトゥ及びヒール平面部によって、ゴルファーのスイング姿勢と軌道に関係なくボールをスイートスポット領域に当てる確率を高め、直進性を良くし、且つ飛距離を増やすことができ、ボールがヒールとトゥ部分に当たっても確実なギア効果によってボールを中央に送るように補償し、悪性のフックとスライスを防止できる目的の達成が可能である。

本発明は、ドライバーを構成するヘッドのフェーススイートスポット領域を平坦な構造にすることはもとより、スイートスポット周辺のバルジ及びロール領域にも多段に平坦部を有するように構成するので、ボールを正確にスイートスポット点に当てたり、又はバルジ及びロール領域に当たってもギア効果による補正によって直進性（方向）を保障しながら飛距離が増加する効果がある。

フェースのスイートスポット領域を平坦にして直進性及び飛距離を保障可能にする一方で、スイートスポット領域の外側におけるバルジ及びロール領域に多段に形成する平坦部の表面には、ボールとの摩擦力が増大可能に微細なナーリング、摩擦突起などの摩擦手段をさらに設けることにより、ボールの打撃時に滑り無しでギア効果によってボールがターゲット方向に向かう補償作用が正常に起こるようにし、ゴルファーにとってドライバー使用に伴う負担感が減るなどの様々な効果がある。

本発明を説明するためのゴルフ用ドライバークラブを示す全体斜視図である。本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースを抜萃して示す斜視図である。本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースを抜萃して示す断面図である。本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースを抜萃した正面図及び拡大図である。本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースのバルジ部位を抜萃した断面図である。本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースの他の例を抜萃した正面図及び拡大図である。本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースでボールが打撃される時のギア効果を説明する図である。

以下、添付の図面と関連して上記目的を達成するための本発明の好ましい構成及び作用について説明すると、次の通りである。

図１は、本発明を説明するためのゴルフ用ドライバークラブを示す全体斜視図であり、図２は、本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースを抜萃して示す斜視図であり、図３は、本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースを抜萃して示す断面図であり、図４は、本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースを抜萃した正面図及び拡大図であり、図５は、本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースのバルジ部位を抜萃した断面図であり、図６は、本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースの他の例を抜萃した正面図及び拡大図であり、図７は、本発明の技術が適用されたゴルフ用ドライバーのフェースに球が打撃される時のギア効果を説明する図であり、これらを共に説明すると、次の通りである。

通常のゴルフ用ドライバー１００は、実質的にボールを打撃するヘッド１０１と、前記ヘッド１０１及びティップ端部１０２が結合するシャフト１０３と、シャフト１０３のバット端部１０４に結合してプレーヤーがクラブを手で握ってスイングできるようにするグリップ１０５とで構成される。

前記ヘッド１０１は、底面に平らな形態のソール１０６を有し、上面はラウンド状のクラウン１０７で繋がったヘッドボディー１０８を備え、前記ヘッドボディー１０８の前方に実際に球を打撃するフェース１１０が繋がって構成される。

前記フェース１１０は、上方から下方にラウンド状にロール（Ｒｏｌｌ）を形成し、左、右側にラウンド状にバルジ（Ｂｕｌｇｅ）を形成し、ロールとバルジとの中心位置がスイートスポット点１１３となり、前記スイートスポット点１１３周辺の一定部分はスイートスポット領域１１５と呼ばれる。

本発明では、前記フェース１１０のスイートスポット領域１１５を平坦にしたスイートスポット平面部１１６を形成し、前記スイートスポット領域１１５の左右側であるトゥとヒール部分にもトゥ平面部１１７とヒール平面部１１８を形成することにより、スイートスポット平面部１１６にボールが当たった場合には正しく飛んで行き、トゥ平面部１１７やヒール平面部１１８に当たった場合にはギア効果によって明確に補償されるようにする。

前記トゥ平面部１１７とヒール平面部１１８は、ロール（Ｒｏｌｌ）とバルジ（Ｂｕｌｇｅ）ラインをそのまま維持させた状態で平面部の間隔を決定するが、トゥ平面部１１７とヒール平面部１１８の間隔を広くしてその数を少なくしたり又はトゥ平面部１１７とヒール平面部１１８の間隔を狭くしてその数を多くして階段状のバルジラインを有するようにするなど、様々な形態が可能であろう。

他の例としては、ロールラインの場合には、スイートスポット平面部１１６を除けば上、下側に残余空間が殆どないため、この部分には平面部を形成しなく、バルジラインのスイートスポット平面部１１６の両側にのみ形成することが好ましいだろう。

前記スイートスポット平面部１１６、トゥ平面部１１７及びヒール平面部１１８の表面には、ボールが打撃時に滑ることを防止しながらボールとフェース１１０の表面とが噛み合うギア効果によってボールをターゲット方向に向かわせる補正をより円滑にするとともにボールとの摩擦接触（ＦｒｉｃｔｉｏｎａｌＣｏｎｔａｃｔ）を増加させることができるように摩擦手段１２０をさらに形成してもよい。

前記摩擦手段は、視覚的に識別できる大きさにする場合には、フェース１１０の厚さなどに影響を及ぼすだけでなく、ボールが打撃される時にボールの表面を損傷させる恐れがある点を考慮して微細に形成するが、ナーリング形態、凹凸形態などに様々に施すことができ、いずれか一つに特定されるものではない。

上記のような本発明の技術が適用されたゴルフドライバー用フェースの作用と効果について説明すると、次の通りである。

ドライバー１００の使用は、周知のように、ゴルファーがグリップを握ってティーボックスでアドレスをとった後、バックスイング、バックスイングトップ、ラギング、インパクト及びフォロースルーが一目瞭然に行われてボールを打撃するスイングがなされる。

このような過程でフェース１１０のスイートスポット領域１１５にボールを当てると、抵抗感がないとともに、ボールを正しくて遠く送ることができるが、本発明では、前記スイートスポット領域１１５を平坦にさせたスイートスポット平面部１１６としているので、スイートスポット点１１３を基点にスイートスポット領域１１５内にボールが打撃される場合には、平坦な特性によって、ボールをより正しくて遠くまで送ることができる。

また、スイートスポット平面部１１６の両側にはトゥ平面部１１７及びヒール平面部１１８をさらに形成しているので、スイートスポット領域１１５にボールがヒットされなくても、スイートスポット領域１１５の両側にバルジラインに沿って多段に形成するトゥ平面部１１７及びヒール平面部１１８とボールが連接しながらギア効果を発生させてボールを中央に向かわせる補償がされるので、ボールがフェアウェイとラフ地域を外れてペナルティ区域に行く現象を著しく減らすことができる。

特に、スイートスポット平面部１１６、スイートスポット平面部１１６の両側におけるトゥ平面部１１７及びヒール平面部１１８の表面には摩擦手段１２０をさらに設けているので、ボールがスイートスポット平面部１１６、トゥ平面部１１７及びヒール平面部１１８に打撃されると同時に滑ることなく摩擦を起こすので、スイートスポット平面部１１６に当たったボールは正しくて遠く飛んで行き、トゥ平面部１１７及びヒール平面部１１８に当たったボールは、確実なギア効果を発揮して補償が十分になされて中央に向かうことになる。

これによって、ゴルファーが正確にスイートスポット点１１３にボールを当てなければならないという強迫観念がなくなるので、ドライバーを力を抜いてよりスムーズに運用することが可能であり、スイートスポット領域１１５にボールが当てず、その他のフェース１１０に位置したトゥ平面部１１７やヒール平面部１１８に当たっても補償がなされ、ボールがターゲット方向に向かうギア効果を有する。

このように心理的に安定が取れるので、スイングがよりスムーズで安定となり、ゴルファーのスイングの姿勢と軌道に関係なく、打撃したボールがペナルティ区域に入る頻度が減り、心理的な安定を確保して他のクラブのスイングにも良い影響を及ぼし、良いスコアを記録することができる。

本発明の説明ではドライバーのフェースに適用することを主に挙げているが、フェアウェイウッドの他にユーティリティのフェースにも同様に適用して使用できることは当然であろう。

上記のような本発明は、ドライバーのヘッドフェース中央部に形成するスイートスポット平面部とその両側に形成するトゥ及びヒール平面部によって、ゴルファーのスイング姿勢と軌道に関係なくボールをスイートスポット領域に当てる確率を高め、直進性をよくし、且つ飛距離を増やすことができ、ボールがヒールとトゥ部分に当たっても確実なギア効果によってボールを中央に送るように補償し、悪性のフックとスライスを防止できるなどの長所がある。

１００ドライバー
１０１ヘッド
１１０フェース
１１３スイートスポット点
１１６スイートスポット平面部
１１７トゥ平面部
１１８ヒール平面部
１２０摩擦手段

Claims

ゴルフドライバーにおいて、ボールを打撃するヘッド（１０１）と、該ヘッド（１０１）に結合するシャフト（１０３）と、該シャフト（１０３）に結合し、プレーヤーがクラブを手で握ってスイング可能にするグリップ（１０５）とで構成され；
前記ヘッド（１０１）を構成するヘッドボディー（１０８）の前方に、球を打撃するように上方から下方にラウンド状にロール（Ｒｏｌｌ）を形成し、左、右側にラウンド状にバルジ（Ｂｕｌｇｅ）を形成し、ロールとバルジとの中心位置であるスイートスポット点（１１３）と、該スイートスポット点（１１３）の周辺の一定部分であるスイートスポット領域（１１５）を含むゴルフドライバー用フェース（１１０）であって；
前記フェース（１１０）のスイートスポット領域（１１５）を平坦にしたスイートスポット平面部（１１６）と；
前記スイートスポット領域（１１５）の左右側であるトゥ及びヒール部分に、ロール（Ｒｏｌｌ）及びバルジ（Ｂｕｌｇｅ）ラインをそのまま維持して多段に形成するトゥ平面部（１１７）及びヒール平面部（１１８）を含むことを特徴とする、ゴルフドライバー用フェース。
前記スイートスポット平面部（１１６）、トゥ平面部（１１７）及びヒール平面部（１１８）の表面には、ボールの打撃時に摩擦接触を増加させて滑ることを防止しながらギア効果によってボールをターゲット方向に向かわせる補正が円滑になされるように形成する摩擦手段（１２０）をさらに含むことを特徴とする、請求項１に記載のゴルフドライバー用フェース。