JP2005510571A - ポリ無水物の改善された合成 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、米国仮特許出願第60/333,247号(2001年11月23日出願)、および米国仮特許出願第60/333,226号(2001年11月23日出願)(これらは、本明細書中に参考として援用される)より優先権を主張する。
本発明は、NIH助成金番号DE13207の支援によりなされた。合衆国政府は、本発明に特定の権利を有する。
芳香族無水物または脂肪族無水物を含むポリマーは、種々の用途について長年にわたり広く研究されてきた。例えば、1930年代、脂肪族ポリ無水物を含む線維が、織物工業における使用のために調製された。1950年代半ばには、フィルム形成特性および線維形成特性を改善された芳香族ポリ無水物が、調製された。より最近では、より高い熱安定性および加水分解安定性、ならびに持続した薬物放出特性を有するポリ無水物を合成しようとする試みがなされてきた。米国特許第4,757,128号および同第4,997,904号は、二酸および無水酢酸の純粋な単離されたプレポリマーからの、改善された薬物持続薬物放出特性を有する芳香族ポリ無水物を調製することを開示する。生体侵食性制御放出デバイスもまた米国特許第4,888,176号に記載されており、このデバイスは、20,000よりも大きい重量平均分子量および0.3dL/gより大きな固有粘度を有する脂肪族結合を有するポリ無水物からの均一なポリマーマトリックスおよび生物学的に活性な物質として製造される。生体活性化合物の制御された送達のための、別の生体腐食性マトリックス材料は、米国特許第4,857,311号に開示され、これは、均一に分布した脂肪族残基と芳香族残基とを有するポリ無水物ポリマーを含む。
当該分野で報告されているポリ無水物ポリマーを調製するための複雑な二酸前駆体の調製は、保護および脱保護を含む複数の工程を必要とし得る。プレポリマーの形成の前に酸基を保護することが必要なさらなる工程は、代わりの結合が骨格に含まれる場合(例えば、エステルまたはアミド)にプレポリマーの収率を減少し得る。現在、ポリ無水物ポリマー化合物(好ましくは、薬学的に活性な因子を含む化合物)を調製するために必要な二酸前駆体を提供する効率的な方法の必要性が存在する。この二酸前駆体は、1工程合成を使用して調製され得、この合成は、より複雑な二酸前駆体のために、より高い収率で、より少ない工程を使用して、そしてより高い純度で(最小の精製しか必要としない)二酸前駆体を提供する。
HO−C(=Y)R1−X−R2−X−R1−C(=Y)−OH (I)
の化合物を形成するための改善された1工程方法を提供し、
式中、各R1は、有機基であり;各Yは、独立してOまたはSであり;各Xは、独立してエステル結合、アミド結合、チオエステル結合またはチオアミド結合であり;そしてR2は、有機基であり;この方法は、
少なくとも2当量〜約50当量の有機塩基の存在下で;必要に応じて適切な溶媒中で、式(II)
R3−R1−C(=O)OH (II)
の化合物を、式(III)
X2−C(=Y)−R2−C(=Y)−X2 (III)
を有する化合物と、反応させる工程を包含し、
式中、R3は、ヒドロキシ基、アミン基、もしくはチオール基、またはヒドロキシ基、アミン基、もしくはチオール基を含む有機ラジカルであり;そして各X2は、ハロゲンである。
−C(=Y)R1−X−R2−X−R1−C(=Y)−O− (IV)
の単位を含むポリ無水物ポリマーを調製するための方法を提供し、
式中、各R1は、有機基であり;各Yは、独立してOまたはSであり;各Xは、独立してエステル結合、アミド結合、チオエステル結合またはチオアミド結合であり;そしてR2は、有機基であり;この方法は、
約40℃〜約300℃の温度で、式(V)
R8O−C(=Y)R1−X−R2−X−R1−C(=Y)−O−R8 (V)
の化合物を重合させる工程を包含し、
式中、各R8は、式−C(=O)(C1−4)アルキルを有する基であり;そしてここでこの式(V)を有する化合物は、重合の間、機械的に混合される。
−(=Y)R1−X−R2−X−R1−C(=Y)−O− (IV)
を有する化合物を提供し、
式中、各R1は、クロロフェニル基であり;各Xは、独立してエステル結合、アミド結合、またはチオエステル結合であり;各Yは、独立してOまたはSであり;そしてR2は、連結基である。
−(=Y)R1−X−R2−X−R1−C(=Y)−O− (IV)
の多数の基を含む骨格を含むポリマーを提供し、
ここで、各R1は、独立してアリール含有基であり;各Xは、独立して、アミド結合、エステル結合、チオアミド結合またはチオエステル結合であり;各Yは、独立してOまたはSであり;そしてR2は連結基であり;ここでこのポリマーは、少なくとも約40,000ダルトンの平均分子量を有する。
本発明は、式(I)の化合物:
HO−C(=Y)R1−X−R2−X−R1−C(=Y)−OH (I)
を形成するための1工程の方法を提供し、
ここで、各R1は、有機基であり;各Yは、独立してOまたはSであり;各Xは、独立して、エステル結合、アミド結合、チオエステル結合またはチオアミド結合であり;そしてR2は、連結基であり;
この方法は、必要に応じて適切な溶媒中の、約50当量の有機塩基に対して少なくとも2当量の存在下で、式(II)の化合物:
R3−R1−C(=O)OH (II)
を、式(III)を有する化合物:
X2−C(=Y)−R2−C(=Y)−X2 (III)
と反応させる工程を包含し、
ここで、R3は、ヒドロキシ基、アミン基もしくはチオール基、またはヒドロキシ基、アミン基もしくはチオール基を含む有機ラジカルであり;そして各X2は、ハロゲンである。
ここで、R3は、ヒドロキシ基、アミン基もしくはチオール基、またはヒドロキシ基、アミン基もしくはチオール基を含む有機ラジカルであり;R4は、水素、ハロ、NHR5、またはヒドロキシ、ハロもしくはハロC1〜4アルキルで必要に応じて置換されたアリールであり;そしてR5は、水素、(C1〜6)アルキル、(C3〜6)シクロアルキル、(C3〜6)シクロアルキル(C1〜6)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜6)アルキルまたはヘテロアリール(C1〜C6)アルキルもしくは−C(O)C1〜4アルキルである。従って、式(I)の二酸は、これらの低分子量薬物を含むポリマー薬物送達系のポリマー骨格である。
他に示されない限り、以下の定義が使用される:ハロゲンまたはハロは、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードである。アルキル、アルコキシなどは、直鎖基および分枝基の両方を示す;しかし、「プロピル」などの個々のラジカルに対する言及は、直鎖ラジカルのみを包含し、「イソプロピル」などの分枝鎖異性体は、具体的に言及される。
式(I)の化合物を調製するための代表的な一般合成が、スキーム1に示される。遊離(保護されていない)サリチレート(6)は、適切な溶媒(例えば、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルホルムアミド(DMF)またはそれらの混合物)中、少なくとも約2当量〜約50当量の有機塩基(例えば、ピリジンなど)の存在下で、ジアシルハライド(7)と直接結合され、式(I)の化合物を提供し得る。1つの実施形態において、このプロセスは、化学量論的ピリジンの存在下で、溶媒(例えば、テトラヒドロフラン(THF)およびN,N−ジメチルホルムアミド(DMF))を使用する。別の実施形態において、過剰なピリジンが存在するか、またはこのピリジンは、共溶媒(例えば、3容量部のTHFまたは1容量部のピリジン)として使用される。別の実施形態において、有機塩基以外に溶媒は存在しない。
本発明のプロセスによって調製される、生体適合性の、生分解性ポリ無水ポリマーを使用して、有益な物理的特性および化学的特性を有する種々の有用な生成物を生成し得る。このポリ無水ポリマーは、例えば、生物学的に活性な化合物の送達、フィルム調製、コーティング、医療用インプラント、医療用インプラント用のコーティングなどのような用途において有用である。
本明細書中で提供される図面において例示される重合装置は、動的重合を容易にしかつミリグラムスケールおよびグラムスケールの両方の、より高分子量の材料を提供するように設計される。しかし、重合は、任意の機械的混合器具または当該分野で公知の方法を使用して行われ得る。本発明のプロセスに従ってポリマーを調製するのに適切な器具および方法の例としては、以下が挙げられる:鋤型混合機、ねじ型押出し機、リボン型混合機、往復ベンチュリねじ回し式(reciprocating venturi turn−screw)混合押出し機、インライン静的混合機を備えた押出し機、Banbury混合円錐ねじ式(conical screw)配合機、化合物らせん形混合機、開口らせん形ブレード混合機、オーガー型混合機、アンカー型ブレード混合機、複数シャフト混合機など。
本発明のポリ無水物化合物が、多数の低分子量治療活性剤(薬物)(例えば、米国特許第6,486,214号に開示されるもの)についての分解可能なポリマー性薬物送達システムのためのポリマー骨格として役立ち得ることが見出されている。薬物(ポリ無水物を介して分解可能なコポリマーに連結され得る)は、以下の特徴を有する。薬物は、好ましくは、約1,000ダルトン以下の比較的低分子量を有する。薬物は、その分子構造内に少なくとも1つのカルボン酸基を含む。さらに、この薬物は、少なくとも1つのヒドロキシ(−OH)、アミン(−NHR6)、またはチオール(−SH)、その構造内の基を含む。
本発明のポリマーにおける連結基「R2」の性質は、本発明のポリマーが、選択された治療適用のために、受容可能な力学的特性および放出動力学を有する限り、重要ではない。連結基R2は、代表的に、約25ダルトン〜約400ダルトンの分子量を有する二価有機ラジカルである。さらに好ましくは、R2は、約40ダルトン〜約300ダルトンの分子量を有する。
ラジカル、置換基、基、および範囲についての本明細書中に列挙される特定の好ましい値は、単なる例示のためである;これらは、他の規定された値もラジカルおよび置換基についての規定された範囲内の他の値も排除しない。
本発明のポリマーが、薬学的組成物として処方され得、そして選択された(すなわち、経口、経直腸、または非経口で、静脈内経路、筋内経路、腹腔経路、脊椎内経路、頭蓋内経路、局所経路、眼の経路、または皮下経路)投与経路に適合された種々の形態で哺乳動物宿主(例えば、ヒト患者)に投与され得る。いくつかの投与経路について、このポリマーは、慣用的に、微小化粒子として処方され得る。
ポリマーの有用な用量は、それらのインビトロでの活性と、動物モデルでの治療剤のインビボでの活性を比較することによって決定され得る。マウスおよび他の動物における有効な用量の、ヒトへの外挿のための方法は、当該分野で公知である;例えば、米国特許第4,938,949号を参照のこと。さらに、有用な用量は、種々の生理学的条件下における所定のポリマーについての加水分解速度を測定することによって決定され得る。処置での使用に必要なポリマー量は、選択される特定のポリマーだけではなく、投与される経路、処置される状態の性質ならびに患者の年齢および状態とともに変化し、そして最終的に主治医または臨床医の裁量による。
本発明のポリマーはまた、治療剤の組み合わせを動物に投与するのに有用である。このような組み合わせ治療は、以下の方法で実施され得る:1)第2の治療剤が、本発明のポリマーのポリマーマトリックス内に分散され得、そしてそのポリマーの分解の際に放出され得る;2)第2の治療剤は、生理学的条件下で第2の治療剤を放出するように加水分解する結合により、本発明のポリマーに付加(すなわち、ポリマー上の側鎖として)され得る;3)本発明のポリマーは、2つの治療剤をポリマー骨格に組み込み得る(例えば、式(I)の1つ以上の単位を含むポリマー)あるいは4)各々が異なる治療剤を有する、本発明の2つのポリマーは、一緒に(または短時間で)投与され得る。
材料. 溶媒および試薬は、Fisher(Pittsburgh,PA)から購入し、特級化学物質は、Aldrich(St.Louis,MO)から購入した。全ての試薬をそのまま使用した。重合ガラス器具は、Kimble−Kontes(14/10微小スケールのガラス器具)およびChemGlass(24/40ガラス器具)から入手し、そして改変することなく使用した。ステンレス鋼ラボスプーン(Spoonula)は、Fisherから入手し、機械工作場の研磨機を用いて改変した。
サリチル酸(1.2g、8.4mmol)を、ピリジン(9.0ml)を含むTHF(3.0ml)に溶解した。塩化セバコイル(1.0g、4.2mmol)を、氷浴(約0℃)中で撹拌しながら5分間にわたってシリンジを介して滴下した。この反応物を室温にし、2時間撹拌し、次いで、氷/水の半融解氷(150ml)上に注いだ。濃HClでpHを約2まで酸性化した後、この生成物を真空濾過で単離し、水(3×50ml)による洗浄で精製し、風乾した。収率:91%(白色粉末)。
4−アセトアミドサリチル酸(2.2g、11mmol)を、氷冷したN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(50ml)(ピリジン(20ml)を含む)に溶解した。DMF(1.0ml)中のセバコイルクロリド(sebacoyl chloride)(0.90g、3.8mmol)を、撹拌しながら、5分間かけて、シリンジを介して滴下した。この反応物を、氷浴によって、約0℃に維持した。6時間後、この混合物を、氷/水スラッシュ(200ml)に注ぎ入れ、そして濃HClを用いてpHを約2まで酸性化した。沈殿した生成物を減圧濾過によって単離し、水(2×50ml)で洗浄し、そして風乾した。収率:98%(白色粉末)。
1H−NMR(DMSO−d6):δ10.22(s,2H,ArNH),7.82(d,2H,ArH),7.50(s,2H,ArH),7.38(d,2H,ArH),2.40(t,4H,CH2),2.02(s,6H,CH3),1.60(m,4H,CH2),1.30(b,8H,CH2).IR(NaCl,cm−1):3400−2750(COOH),3340(N−H),1765(C=O,エステル),1700(C=O,エステル),1680(C=O,アミドI),1620(NH,アミドII).分析.計算値:C,60.43;H,5.76;N,5.04.実測値:C,59.56;H,5.76;N,4.81.Tm=184−186℃。
5−アセトアミドサリチル酸(12.2g、62.7mmol)を、氷冷したTHF(500ml)(ピリジン(17.8ml、209mmol)を含む)に溶解した。THF(7.0ml)に溶解したセバコイルクロリド(5.00g、20.9mmol)を、氷浴(約0℃)中で撹拌しながら、10分間かけて、滴下漏斗(addition funnel)を介して滴下した。約0℃で6時間撹拌した後、この反応物を、氷/水スラッシュ(400ml)に注ぎ入れ、そして濃HClを用いてpHを約2まで酸性化した。沈殿した生成物を、減圧濾過によって単離した。残渣を、30%エタノール(4×100ml)で洗浄し、そして風乾して、表題生成物を得た。収率:96%(白色結晶)。
1H−NMR(DMSO−d6):δ10.15(s,2H,ArNH),8.15(s,2H,ArH),7.82(d,2H,ArH),7.12(d,2H,ArH),2.58(t,4H,CH2),2.08(s,6H,CH3),1.65(m,4H,CH2),1.38(b,8H,CH2).IR(NaCl,cm−1):3400−2600(COOH),3370(NH),1710(C=O,エステル),1700(C=O,エステル),1650(C=O,アミドI),1610(NH,アミドII).分析.計算値:C,60.43;H,5.76;N,5.04.実測値:C,60.34;H,5.84;N,4.72.Tm=205−206℃。
ピリジン(9mL、0.111mol)を、5−クロロサリチル酸(1.44g、0.008mol)とTHF(3mL、0.037mol)との混合物に添加した。この反応混合物を、徹底的に撹拌し、その後、セバコイルクロリド(1g、0.004mol)を滴下した。この混合物を2時間撹拌し、氷/水浴に注ぎ入れ、濃HCl(水溶液)を添加することによって、pH=2に酸性化し、濾過し、そして水で洗浄して、白色固体を得た。収率95%。融点範囲は、176〜181℃であった。
ピリジン(0.8mL、0.010mol)を、ジフルニサル(1.16g、0.008mol)とTHF(25mL、0.308mol)との混合物に添加した。次いで、この混合物を、氷/水浴によって、0℃まで冷却した。次いで、この反応混合物を徹底的に撹拌し、そしてセバコイルクロリド(1g、0.004mol)/THF(10mL、0.123mol)の混合物を滴下した。この混合物を、0℃で2時間撹拌し、氷/水浴に注ぎ入れ、濃HCl(水溶液)を添加することによって、pH=2に酸性化し、濾過し、そして水で洗浄して、白色固体を得た。収率96%。融点範囲は、162〜165℃であった。
NaH(0.5g、0.021mol)を、サリチルサリチル酸(1.03g、0.004mol)とTHF(25mL、0.308mol)との混合物に添加した。この反応混合物を、氷/水浴を用いて、0℃まで冷却した。この反応混合物を撹拌し、そしてセバコイルクロリド(0.5g、0.002mol)/THF(5mL、0.062mol)の混合物を滴下した。この混合物を、0℃で2時間撹拌し、氷/水浴に注ぎ入れ、濃HCl(水溶液)を添加することによって、pH=2に酸性化し、濾過し、そして水で洗浄して、白色固体を得た。収率83%。融点範囲は、142〜148℃であった。
ピリジン(70.Ml、865mmol)を、THF(800ml)中のジフルニサル(71.06g、284mmol)の溶液に添加した。この溶液を、氷/水浴によって0℃まで冷却した。次いで、この反応物を徹底的に撹拌し、そしてTHF(130ml)中のテトラデカンジオイルジクロリド(41.6g、141mmol)の溶液を滴下した。この混合物を、室温で1時間撹拌し、氷/水/HClの混合物(最終pH2)に注ぎ入れ、濾過し、そして水で洗浄して、白色固体を得た。収率96%。融点範囲は、150〜151℃であった。
1H−NMR化学シフト(CDCl3,ppm)δ8.01(m,2H),7.79(m,2H),7.63(m,2H),7.37(m,2H),7.27(m,2H),7.19(m,2H),2.48(m,4H),1.62(m,4H),1.22(m,16H)。
無水酢酸(700mL)中の実施例7からの1,14−ビス−5−(2,4−ジフルオロフェニル)サリチルテトラデカンジオエート(70.0g)の懸濁液を、乾燥アルゴンで層状にし(layer)、そして65〜70℃に保たれた浴中で1〜2時間撹拌した。無水酢酸を、得られた透明な均一な溶液から、65〜70℃で、減圧下で蒸留した。約600mlの無水酢酸を、冷却した(−78℃)受器に収集した後、白色固体が、反応混合物から分離し始めた。蒸留を止め、この反応混合物の周りを乾燥アルゴンで満たし、そして氷浴中に置いた。次いで、300mlの1:1のエチルエーテル:石油エーテルを添加し、そのスラリーを、氷浴温度で、0.5〜2時間撹拌した。次いで、このスラリーを、アルゴン雰囲気下で密閉し、そして−20℃で16〜40時間インキュベートした。生成物を、濾過によって収集し、そして氷冷したエチルエーテル(50ml)で洗浄した。これらの濾過工程および洗浄工程を、取り付けられた反転ステム漏斗を介して、Buchner漏斗に含まれる生成物に送達されるアルゴンの速い流れによって提供される乾燥アルゴンの動的ブランケットを用いて、減圧下で実施した(注釈5)。生成物を、アルゴン流下で、0.5〜1時間このようにして乾燥し、次いで、室温で、真空下に4〜16時間置いた。収量:71g(90.9%)。
一実施形態において、実施例1〜8で調製された二酸を、Conix,Macromol.Synth.,2,95−99(1996)に記載される方法に従って、二無水物に変換した。この方法において、ジカルボン酸を、還流温度で、過剰の無水酢酸を使用して、アセチル化した。酢酸および過剰の無水酢酸を、蒸留によって除去した。さらなる精製は必要なかった。本発明の第2の実施形態において、二無水物を精製し、そして単離した。
二無水物(500mg)を、上記の容器の内の1つにおいて、約180℃のシリコーン油浴を使用して、高真空(<2mmHg)下で、30分〜12時間加熱した。この間、溶融物を、オーバーヘッドスターラーを使用して、約80rpmで激しく撹拌した。重合が完了すると、この溶融物の粘度は、水平状態に達し、そして/またはこの溶融物は、固化した。このポリマーを、室温まで冷却し、最小量の塩化メチレン(15ml)に溶解し、20倍の過剰のジエチルエーテル(300ml)中に沈殿させた。動的重合の結果およびポリマー特性を、表2にまとめ、そして静的重合の結果と比較する。
実施例1で調製した前駆体/モノマーを、上記の手順に従ってアセチル化し、そして重合した。収率:定量的。(淡黄褐色の固体)。
1H−NMR(DMSO−d6):δ8.20(d,2H,ArH),7.95(t,2H,ArH),7.75(t,2H,ArH),7.40(d,2H,ArH),2.20(t,4H,CH2),1.55(m,4H,CH2),1.25(b,8H,CH2).IR(NaCl,cm−1):1792,1740(C=O無水物)、1760(C=O,エステル).Tg=27℃;Mw=29,500;Mn=24,600;PDI=1.2。
実施例1において調製された1,10−ビス−サリチリック−セバケートを、アセチル化し、気体真空マニホルド(真空(<2mm Hg)下180℃での磁気攪拌、図3)に連結された磁気攪拌子を入れた横手試験管を使用した溶融縮合重合を使用して、モノマーが凝固するまで、重合した。反応容器を、乾燥窒素で15分ごとにフラッシュした。生成物を、当業者に周知の方法によって単離した。収率:定量的。
実施例4で調製された前駆体/モノマーを、アセチル化し、上記される手順に従って、重合した。収率:定量的。(淡黄褐色固体)。
実施例5において調製された前駆体/モノマーを、アセチル化し、そして上記される手順に従って重合した。収率:定量的。(淡黄褐色固体)。
実施例6において調製された前駆体/モノマーを、アセチル化し、アセチル化し、上記される手順に従って重合した。収率:定量的。(淡黄褐色固体)。
上記される手順に続いて、実施例2〜3において調製された活性薬剤を取り込む前駆体/モノマーを、アセチル化し、上記されるように重合した。動的重合の結果およびポリマーの特性を、表2に提供する。
実施例8において調製されたモノマーを、上記される手順に従って重合した。モノマーを、140℃で8時間60rpmで攪拌した。収率:40−60%(淡黄褐色固体)。Mw=33100、Mn=18600,PDI 1.78。Tg=36℃。
実施例8において調製されたモノマーを、上記される手順に従って重合した。モノマーを、160℃で18時間60rpmで攪拌した。収率:40−60%(淡黄褐色固体)。Mw=142800、Mn=48444、PDI=2.95。Tg=43.6℃。
実施例16および17において調製されたポリマーを、動的機械的分析によってこれらの機械的特徴について評価した。各ポリマーのサンプルを、まず、120°Fおよび1.2〜1.5×104psiで操作されたCarverプレスを使用して、0.8mm厚のフィルムに圧縮した。次いで、これらのフィルムを、幅約3〜4mmおよび長さ5〜10mmのストリップに切断した。ストリップを、DMA7e(Perkin−Elmer,Bridgeport,CT)のグリップにマウントし、そして、ストリップが破砕されるか、器具によって達成される最大伸長が提供されるか、または器具によって得ることができる最大負荷が送達されるまで、500mN/分の一定負荷速度で伸長した。分析を、ヘリウム下で20〜25℃の周囲温度で実施した。引張り係数を、1%の歪みでのストレス−歪みプロットの最初の傾きとして測定した。極限ストレスおよび極限歪みを、それぞれストリップが破砕されるストレスおよび歪みとして測定した。破損が観察されないフィルムについて、極限ストレス、極限歪み、および靭性についての下限を、報告した。2つのストリップを、各ポリマーについて評価した。分子量の関数として5−Fx−SAのポリマーの25℃での熱分析を、表3にまとめる。
実施例14および15において調製されたポリマーをまた、コーティングとしてこれらの硬度について評価した。各ポリマーを、まず、無水クロロホルムに溶解した。この溶液を、ナイフ−エッジスライダーを用いて316Lステンレス鋼クーポンに適用し、次いで、真空下、40℃で一晩乾燥した。これらのコーティングの硬度を、当業者によって共通して実施される、工業標準ASTM手順D3363「Standard Test Method for Film Hardness by Pencil Test」を使用して決定した。この試験において、較正された硬度を有する鉛筆を、コーティングに再生的に適用し、硬度を、コーティング上にスクラッチが観察された最も柔らかい鉛筆として、9B−8B−7B−6B−5B−4B−3B−2B−B−HB−F−H−2H−3H−4H−5H−6H−7H−8H−9Hとして漸増的硬度の相対的スケールに対して測定する。コーティングを、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)の溶液に浸漬する前に周囲温度で、PBS中37℃で5分間インキュベートした後、またはこの溶液中に1時間浸漬した後のいずれかに評価した。浸漬されたコーティングを、鉛筆の適用前に吸い取り乾燥した。
Claims (103)
- 式(I)を有する化合物を調製するためのプロセスであって:
HO−C(=Y)R1−X−R2−X−R1−C(=Y)−OH (I)
ここで、各R1は、有機基であり;各Yは、独立して、OまたはSであり;各Xは、独立して、エステル結合、アミド結合、チオエステル結合、またはチオアミド結合であり;そしてR2は、連結基であり;
該プロセスは、式(II)の化合物:
R3−R1−C(=O)OH (II)
を、式(III)を有する化合物:
X2−C(=Y)−R2−C(=Y)−X2 (III)
と、少なくとも2当量〜約50当量の有機塩基の存在下で、必要に応じて適切な溶媒中で反応させる工程を包含し、ここで、R3は、ヒドロキシ基、アミン基もしくはチオール基、またはヒドロキシ基、アミン基、もしくはチオール基を含む有機ラジカルであり;そして各X2は、ハロゲンである、
プロセス。 - 各R1が、独立して、アリール、(C1〜8)アルキレン、(C2〜8)アルケニレン、ヘテロアリール、(C3〜8)シクロアルキル、または(C3〜8)シクロアルケニルである、請求項1に記載のプロセス。
- 前記R1が、式(VI)を有する化合物:
R3は、ヒドロキシ基、アミン基、もしくはチオール基、またはヒドロキシ基、アミン基、もしくはチオール基を含む有機ラジカルであり;
R4は、水素、ハロ、−NHR5、または必要に応じてヒドロキシ、ハロまたはハロC1〜4アルキルで置換されたアリールであり;そして
R5は、水素、(C1〜6)アルキル、(C3〜6)シクロアルキル、(C3〜6)シクロアルキル(C1〜6)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜6)アルキル、またはヘテロアリール(C1〜6)アルキル、あるいは−C(O)C1〜4アルキルである、
請求項1または2に記載のプロセス。 - R3が、−OH、−SH、−NH2、または−HNR6、HO(C1〜6)アルキレン;HS(C1〜6)アルキレンまたはR6HN(C1〜6)アルキレンであり;ここで、R6は、水素、(C1〜6)アルキル、(C3〜6)シクロアルキル、(C3〜6)シクロアルキル(C1〜6)アルキル、アリール、またはアリール(C1〜6)アルキルである、請求項3に記載のプロセス。
- R3が−OHである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロセス。
- R3が−NHR6である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロセス。
- R3が−SHである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロセス。
- R4が、ハロ、NHR5、または必要に応じてヒドロキシ、ハロ、またはハロC1〜4アルキルで置換されたアリールであり;そしてR5は、水素または−C(O)C1〜4アルキルである、請求項3〜7のいずれか1項に記載のプロセス。
- R4が、−NH2、−NHAc、−Cl、2,4−ジフルオロフェニル、クロロメチル、ジフルオロメチル、−CF3である、請求項8に記載のプロセス。
- R4が、−Cl、または2,4−ジフルオロフェニルである、請求項9に記載のプロセス。
- 前記式(II)の化合物が、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、5−アミノサリチル酸、4−(アセチルアミノ)−サリチル酸、5−(アセチルアミノ)サリチル酸、5−クロロサリチル酸、サルサラート、4−チオサリチル酸、5−チオサリチル酸、または5−(2,4−ジフルオロフェニル)サリチル酸(ジフルニサル)、4−トリフルオロメチルサリチル酸スルファサラジン、ジクロフェナク、ペニシラミン、バルサラジド、オルサラジン、メフェナム酸、カルビドパ、レボドパ、エトドラク、セファクロール、またはカプトプリルである、請求項1〜10のいずれか1項に記載のプロセス。
- 前記式(II)の化合物が、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、5−アミノサリチル酸、5−クロロサリチル酸、または5−(2,4−ジフルオロフェニル)サリチル酸である、請求項11に記載のプロセス。
- Xが、独立して、アミド結合またはエステル結合である、請求項1〜12のいずれか1項に記載のプロセス。
- 1つのXが、アミド結合であり、そして1つのXが、エステル結合である、請求項13に記載のプロセス。
- 各Xが、アミド結合である、請求項13に記載のプロセス。
- 各Xが、エステル結合である、請求項13に記載のプロセス。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、飽和または不飽和の、1〜25個の炭素原子を有する炭化水素鎖、またはアミノ酸誘導体またはペプチドであり、ここで、該炭素原子の1つ以上が、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)によって置き換えられており、そしてここで、該鎖が、炭素上で、(C1〜6)アルコキシ、(C3〜6)シクロアルキル、(C1〜6)アルカノイル、(C1〜12)アルカノイルオキシ、(C1〜6)アルコキシカルボニル、(C1〜6)アルキルチオ、−OP(=O)O(C1〜C12)アルキル、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、およびヘテロアリールオキシからなる群より選択される1つ以上の置換基で必要に応じて置換されている、請求項1〜16のいずれか1項に記載のプロセス。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、飽和または不飽和の、3〜20個の炭素原子を有する炭化水素鎖であり、ここで、該炭素原子の1つ以上が、必要に応じて、(−O−)、(−C(O)O−)、(−C(S)O−)、(−C(O)NR7−)、(−C(S)NR7−)、または(−NR7−)によって置き換えられており、ここで、R7は、水素または(C1〜C6)アルキルである、請求項1〜17のいずれか1項に記載のプロセス。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、飽和または不飽和の、3〜20個の炭素原子を有する炭化水素鎖である、請求項1〜18のいずれか1項に記載のプロセス。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、4〜15個の炭素原子を有する炭化水素鎖である、請求項1〜19のいずれか1項に記載のプロセス。
- 前記炭化水素鎖が、n−ブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、n−デシル、n−ドデシルまたはn−テトラデシルである、請求項20に記載のプロセス。
- 前記炭化水素鎖が、n−オクチルまたはn−テトラデシルである、請求項21に記載のプロセス。
- R2が、アミノ酸誘導体である、請求項1〜17のいずれか1項に記載のプロセス。
- R2が、ペプチドである、請求項1〜17のいずれか1項に記載のプロセス。
- R2が、−(CHR9)4−であり、ここで各R9が、水素、−C(=O)(CH2)10CH3または−OP(=O)O(CH2)10CH3である、請求項1〜17のいずれか1項に記載のプロセス。
- R7が、水素、メチル、エチルまたはプロピルである、請求項18に記載のプロセス。
- 式(IV)の繰り返し単位を含む化合物を調製するためのプロセスであって:
−(=Y)R1−X−R2−X−R1−C(=Y)−OH (IV)
ここで、各R1は、有機基であり;各Xは、独立して、エステル結合、アミド結合、チオエステル結合、またはチオアミド結合であり;各Yは、独立して、OまたはSであり;そしてR2は、有機基であり;
該プロセスは、式(V)の化合物:
R8O−C(=Y)R1−X−R2−X−R1−C(=Y)−O−R8 (V)
を、約40℃〜約300℃の温度で重合させる工程を包含し、ここで、各R8は、式−C(=O)(C1〜4)アルキルであり;そしてここで、式(V)を有する該化合物が、重合の間、機械的に混合される、
プロセス。 - 各R1が、独立して、アリール、(C1〜8)アルキレン、(C2〜8)アルケニレン、ヘテロアリール、(C3〜8)シクロアルキル、または(C3〜8)シクロアルケニルである、請求項27に記載のプロセス。
- 前記R1が、式(VI)を有する化合物:
R3は、ヒドロキシ基、アミン基、もしくはチオール基、またはヒドロキシ基、アミン基、もしくはチオール基を含む有機ラジカルであり;
R4は、水素、ハロ、−NHR5、または必要に応じてヒドロキシ、ハロもしくはハロC1〜4アルキルで置換されたアリールであり;そして
R5は、水素、(C1〜6)アルキル、(C3〜6)シクロアルキル、(C3〜6)シクロアルキル(C1〜6)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜6)アルキル、またはヘテロアリール(C1〜6)アルキル、あるいは−C(O)C1〜4アルキルである、
請求項27または28に記載のプロセス。 - 各R8が−C(=O)CH3である、請求項27〜29のいずれか1項に記載のプロセス。
- 前記温度が、約100℃〜約220℃である、請求項27〜31のいずれか1項に記載のプロセス。
- 前記温度が、約100℃〜約180℃である、請求項31に記載のプロセス。
- 前記モノマー混合物が、1分間あたり約40回転〜1分間あたり約200回転の速度で攪拌される、請求項27〜32のいずれか1項に記載のプロセス。
- 前記モノマー混合物が、好ましくは、1分間あたり約70回転〜1分間あたり約150回転の速度で攪拌される、請求項33に記載のプロセス。
- 機械的に混合されることが、機械的撹拌子を用いて攪拌することを包含する、請求項27〜34のいずれか1項に記載のプロセス。
- 前記機械的撹拌子が、鋤型混合機、ねじ型押出し機、リボン型混合機、往復ベンチュリねじ回し式混合押出し機、インライン静的混合機を備えた押出し機、Banbury混合機、円錐ねじ式配合機、複合らせん形混合機、開口らせん形ブレード混合機、オーガー型混合機、アンカー型ブレード混合機、または多軸シャフト混合機である、請求項35に記載のプロセス。
- 前記重合が、減圧中で実施される、請求項27〜36のいずれか1項に記載のプロセス。
- 式(IV)を有する化合物であって:
−(=Y)R1−X−R2−X−R1−C(=Y)−O− (IV)
ここで、各R1は、クロロフェニル基であり;各Xは、独立して、エステル結合、アミド結合、またはチオエステル結合であり;各Yは、独立して、OまたはSであり;そしてR2は、有機基である、化合物。 - Xが、独立して、アミド結合またはエステル結合である、請求項38に記載の化合物。
- 各Xが、エステル結合である、請求項38または39に記載の化合物。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、飽和または不飽和の、1〜25個の炭素原子を有する炭化水素鎖、またはアミノ酸誘導体またはペプチドであり、ここで、該炭素原子の1つ以上が、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)によって置き換えられており、そしてここで、該鎖が、炭素上で、(C1〜6)アルコキシ、(C3〜6)シクロアルキル、(C1〜6)アルカノイル、(C1〜6)アルカノイルオキシ、(C1〜6)アルコキシカルボニル、(C1〜6)アルキルチオ、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、およびヘテロアリールオキシからなる群より選択される1つ以上の置換基で必要に応じて置換されている、請求項38〜40のいずれか1項に記載の化合物。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、飽和または不飽和の、3〜20個の炭素原子を有する炭化水素鎖である、請求項38〜41のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記炭化水素鎖が、n−オクチルまたはn−テトラデシルである、請求項42に記載の化合物。
- R1が、5−クロロサリチル酸から誘導され、そしてR2が、アルキルであり、そして各Xが、エステル結合である、請求項38〜43のいずれか1項に記載の化合物。
- 複数の無水物結合を有する骨格を含む、ポリマーであって、該ポリマーが、少なくとも約120,000ダルトンの平均分子量を有する、ポリマー。
- 少なくとも約130,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項45に記載のポリマー。
- 少なくとも約140,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項45に記載のポリマー。
- 少なくとも約150,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項45に記載のポリマー。
- 少なくとも約175,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項45に記載のポリマー。
- 少なくとも約200,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項45に記載のポリマー。
- 少なくとも約300,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項45に記載のポリマー。
- 少なくとも約500,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項45に記載のポリマー。
- 少なくとも約600,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項45に記載のポリマー。
- 少なくとも約750,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項45に記載のポリマー。
- 前記骨格中に1つ以上の基をさらに含み、該基が、前記ポリマーの分解の際に治療剤を生じる、請求項45〜54のいずれか1項に記載のポリマー。
- 各治療剤が、独立して、抗炎症化合物、鎮痛性化合物、麻酔化合物、解熱化合物、防腐化合物、または抗菌化合物である、請求項55に記載のポリマー。
- 各治療剤が、独立して、抗炎症化合物である、請求項56に記載のポリマー。
- 各治療剤が、独立して、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、5−アミノサリチル酸、4−(アセチルアミノ)−サリチル酸、5−(アセチルアミノ)サリチル酸、5−クロロサリチル酸、サリチルサリチル酸(サルサラート)、4−チオサリチル酸、5−チオサリチル酸、5−(2,4−ジフルオロフェニル)サリチル酸(ジフルニサル)、4−トリフルオロメチルサリチル酸スルファサラジン、ジクロフェナク、ペニシラミン、バルサラジド、オルサラジン、メフェナム酸、カルビドパ、レボドパ、エトドラク、セファクロール、またはカプトプリルである、請求項56に記載のポリマー。
- 複数の無水物結合および複数のアリール含有基を有する骨格を含む、ポリマーであって、該ポリマーが、少なくとも約40,000ダルトンの平均分子量を有する、ポリマー。
- 少なくとも約50,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項59に記載のポリマー。
- 少なくとも約60,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項59に記載のポリマー。
- 少なくとも約70,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項59に記載のポリマー。
- 少なくとも約80,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項59に記載のポリマー。
- 少なくとも約90,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項59に記載のポリマー。
- 少なくとも約100,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項59に記載のポリマー。
- 少なくとも約150,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項59に記載のポリマー。
- 少なくとも約200,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項59に記載のポリマー。
- 少なくとも約250,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項59に記載のポリマー。
- 各アリール含有基が、前記ポリマーの加水分解の際に治療剤を生じる基である、請求項59〜68のいずれか1項に記載のポリマー。
- 各治療剤が、独立して、抗炎症化合物、鎮痛性化合物、麻酔化合物、または解熱化合物である、請求項69に記載のポリマー。
- 各治療剤が、抗炎症化合物である、請求項70に記載のポリマー。
- 各治療剤が、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、5−アミノサリチル酸、4−(アセチルアミノ)−サリチル酸、5−(アセチルアミノ)サリチル酸、5−クロロサリチル酸、サリチルサリチル酸(サルサラート)、4−チオサリチル酸、5−チオサリチル酸、または5−(2,4−ジフルオロフェニル)サリチル酸(ジフルニサル)、4−トリフルオロメチルサリチル酸スルファサラジン、ジクロフェナク、ペニシラミン、バルサラジド、オルサラジン、メフェナム酸、カルビドパ、レボドパ、エトドラク、セファクロール、またはカプトプリルである、請求項70に記載のポリマー。
- 複数の式(IV)の基を含む骨格を含む、ポリマーであって:
−[(=Y)R1−X−R2−X−R1−C(=Y)−O]− (IV)
ここで、各R1は、独立して、アリール含有基であり;各Yは、独立して、OまたはSであり;各Xは、独立して、アミド結合、エステル結合、チオアミド結合、チオエステル結合、またはチオアミド結合であり;そしてR2は、連結基であり;該ポリマーが、少なくとも約40,000ダルトンの平均分子量を有する、ポリマー。 - 少なくとも約50,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項73に記載のポリマー。
- 少なくとも約60,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項73に記載のポリマー。
- 少なくとも約70,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項73に記載のポリマー。
- 少なくとも約80,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項73に記載のポリマー。
- 少なくとも約90,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項73に記載のポリマー。
- 少なくとも約100,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項73に記載のポリマー。
- 少なくとも約150,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項73に記載のポリマー。
- 少なくとも約200,000ダルトンの平均分子量を有する、請求項73に記載のポリマー。
- 各R1が、アリール含有基であり、該アリール含有基は、前記ポリマーの分解の際に、治療剤を生じる、請求項73〜82のいずれか1項に記載のポリマー。
- 各治療剤が、独立して、抗炎症化合物、鎮痛性化合物、麻酔化合物、解熱化合物、防腐化合物、または抗菌化合物であり、該化合物が、カルボン酸基および少なくとも1つのアミン基、チオール基、またはヒドロキシル基を含む、請求項82に記載のポリマー。
- 各治療剤が、独立して、抗炎症化合物である、請求項83に記載のポリマー。
- 各治療剤が、独立して、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、5−アミノサリチル酸、4−(アセチルアミノ)−サリチル酸、5−(アセチルアミノ)サリチル酸、5−クロロサリチル酸、サリチルサリチル酸(サルサラート)、4−チオサリチル酸、5−チオサリチル酸、または5−(2,4−ジフルオロフェニル)サリチル酸(ジフルニサル)、4−トリフルオロメチルサリチル酸スルファサラジン、ジクロフェナク、ペニシラミン、バルサラジド、オルサラジン、メフェナム酸、カルビドパ、レボドパ、エトドラク、セファクロール、またはカプトプリルである、請求項84に記載のポリマー。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、飽和または不飽和の、1〜25個の炭素原子を有する炭化水素鎖、またはアミノ酸誘導体またはペプチドであり、ここで、該炭素原子の1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、もしくは4つ)が、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)によって置き換えられており、そしてここで、該鎖が、炭素上で、(C1〜6)アルコキシ、(C3〜6)シクロアルキル、(C1〜6)アルカノイル、(C1〜6)アルカノイルオキシ、(C1〜6)アルコキシカルボニル、(C1〜6)アルキルチオ、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、およびヘテロアリールオキシからなる群より選択される1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、もしくは4つ)の置換基で必要に応じて置換されている、請求項73〜86のいずれか1項に記載のポリマー。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、1〜25個の炭素原子を有する炭化水素鎖、またはアミノ酸誘導体またはペプチドであり、ここで、該炭素原子の1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、もしくは4つ)が、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)によって置き換えられており、そしてここで、該鎖が、炭素上で、(C1〜6)アルコキシ、(C3〜6)シクロアルキル、(C1〜6)アルカノイル、(C1〜6)アルカノイルオキシ、(C1〜6)アルコキシカルボニル、(C1〜6)アルキルチオ、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、およびヘテロアリールオキシからなる群より選択される1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、もしくは4つ)の置換基で必要に応じて置換されている、請求項73〜87のいずれか1項に記載のポリマー。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、飽和または不飽和の、3〜20個の炭素原子を有する炭化水素鎖、またはアミノ酸誘導体またはペプチドであり、ここで、該炭素原子の1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、もしくは4つ)が、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)によって置き換えられており、そしてここで、該鎖が、炭素上で、(C1〜6)アルコキシ、(C3〜6)シクロアルキル、(C1〜6)アルカノイル、(C1〜6)アルカノイルオキシ、(C1〜6)アルコキシカルボニル、(C1〜6)アルキルチオ、アジド、シアノ、ニトロ、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、およびヘテロアリールオキシからなる群より選択される1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、もしくは4つ)の置換基で必要に応じて置換されている、請求項73〜88のいずれか1項に記載のポリマー。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、飽和または不飽和の、4〜15個の炭素原子を有する炭化水素鎖、またはアミノ酸誘導体またはペプチドであり、ここで、該炭素原子の1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、もしくは4つ)が、必要に応じて、(−O−)または(−NR−)によって置き換えられている、請求項73〜89のいずれか1項に記載のポリマー。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、3〜20個の炭素原子を有する炭化水素鎖である、請求項73〜90のいずれか1項に記載のポリマー。
- R2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、4〜15個の炭素原子を有する炭化水素鎖である、請求項73〜86のいずれか1項に記載のポリマー。
- R2が、アミノ酸誘導体である、請求項73〜86のいずれか1項に記載のポリマー。
- R2が、ペプチドである、請求項73〜86のいずれか1項に記載のポリマー。
- 各Xが、アミド結合である、請求項73〜94のいずれか1項に記載のポリマー。
- 各Xが、エステル結合である、請求項73〜94のいずれか1項に記載のポリマー。
- 複数の式(IV)の繰り返し単位を含む、請求項73〜96のいずれか1項に記載のポリマー。
- 各R1が、前記ポリマーの分解の際にサリチレートを生じる基であり;各Xが、独立して、アミド結合またはエステル結合であり;そしてR2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、飽和または不飽和の、1〜15個の炭素原子を有する炭化水素鎖である、請求項73〜96のいずれか1項に記載のポリマー。
- 前記サリチレートが、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、5−アミノサリチル酸、4−(アセチルアミノ)−サリチル酸、5−(アセチルアミノ)サリチル酸、5−クロロサリチル酸、サリチルサリチル酸(サルサラート)、4−チオサリチル酸、5−チオサリチル酸、または5−(2,4−ジフルオロフェニル)サリチル酸(ジフルニサル)、4−トリフルオロメチルサリチル酸スルファサラジン、ジクロフェナク、ペニシラミン、バルサラジド、オルサラジン、メフェナム酸、カルビドパ、レボドパ、エトドラク、セファクロール、またはカプトプリルである、請求項98に記載のポリマー。
- 前記サリチレートが、サリチル酸である、請求項99に記載のポリマー。
- 各Xが、エステル結合であり、そしてR2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、1〜10個の炭素原子を有する炭化水素鎖である、請求項100に記載のポリマー。
- 前記サリチレートが、−(2,4−ジフルオロフェニル)−サリチル酸である、請求項99に記載のポリマー。
- 各Xが、エステル結合であり、そしてR2が、二価の、分枝鎖または非分枝鎖の、1〜15個の炭素原子を有する炭化水素鎖である、請求項102に記載のポリマー。
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