JP2005508469A - ガス交換弁を制御するための装置 - Google Patents

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Abstract

内燃機関のガス交換弁を制御するための装置であって、該装置が、各1つのガス交換弁に対応するハイドロリック式の弁アクチュエータ(11)を有しており、該弁アクチュエータ(11)が、ガス交換弁に作用する1つの作動ピストン(13)と、該作動ピストン(13)により仕切られた2つのハイドロリック的な作業室(121,122)とを有しており、両作業室のうち、ガス交換弁(10)を閉鎖方向に負荷する第1の作業室(121)が、圧力下にある流体で常時充填されており、ガス交換弁(10)を開放方向に負荷する第2の作業室(122)が、第1の電気的な制御弁(24;26)と第2の電気的な制御弁(25;27)とを介して交互に、圧力下にある流体で充填可能でかつ放圧可能である形式のものが記載される。コスト低減の目的で、それぞれ2つの弁アクチュエータ(11)が、同一の第1の電気的な制御弁(24:26)と同一の第2の電気的な制御弁(25;27)とによって交互に制御されるようになっており、第1の電気的な制御弁(24;26)および第2の電気的な制御弁(25;27)の切換が、これらの弁アクチュエータ(11)により操作される両ガス交換弁(10)の閉鎖状態の間、実施されるようになっている。

Description

【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載の形式の、内燃機関の燃焼シリンダに設けられたガス交換弁を制御するための装置に関する。
【0002】
このような形式の公知の装置(ドイツ連邦共和国特許出願公開第19826047号明細書)では、対応するガス交換弁の弁リフタと一体に結合されている作動ピストンを備えた各弁アクチュエータが2つの作業室に分割されており、この場合、第1の作業室は常時、高圧源に接続されており、第2の作業室は一方では高圧源に対する供給管路を交互に閉鎖または開放する第1の電気的な制御弁に接続されていて、他方では放圧管路を交互に開放または閉鎖する第2の制御弁に接続されている。これらの電気的な制御弁は、スプリングリターン式の、つまりばね戻し機構を有する2ポート2位置電磁弁として形成されている。制御弁が無電流状態の場合には、第1の作業室が相変わらず高圧下にあり、それに対して第2の作業室は高圧源とは分離されていて、放圧管路に接続されている。ガス交換弁は閉鎖されている。ガス交換弁を開放するためには、両制御弁が通電される。制御弁の切換により、弁アクチュエータの第2の作業室は一方では第2の制御弁によって放圧管路に対して遮断されており、他方では第1の制御弁を介して高圧源に通じた供給管路に接続されている。ガス交換弁は開放され、この場合、開放行程の大きさは、第1の電気的な制御弁に印加された電気的な制御信号に関連しており、開放速度は高圧源により入力制御された圧力に関連している。ガス交換弁を規定の開放位置に保持するためには、第1の制御弁が引き続き無電流状態に切り換えられ、これにより第1の制御弁は弁アクチュエータの第2の作業室に通じた供給管路を遮断する。こうして、制御信号を発生させるための電気的な制御装置を用いて、ガス交換弁の全ての弁開放位置を調節することができる。1つのガス交換弁を制御するために、対応する弁アクチュエータをハイドロリック圧で適宜に負荷する各2つの電気的な制御弁が必要となる。
【0003】
発明の利点
請求項1の特徴部に記載の特徴を有する、ガス交換弁を制御するための本発明による装置には、次のような利点がある。すなわち、第1の電気的な制御弁と第2の電気的な制御弁とから構成された制御弁ペアもしくは制御弁対を、合計2つの弁アクチュエータを交互に制御するために利用することによって、弁アクチュエータペア1つ当たり2つの電気的な制御弁が節約される。とりわけ2ポート2位置電磁弁として形成された電気的な制御弁は極めて小さな切換時間、つまり実際には3mmの開放横断面の場合に約0.3msを実現しなければならないので、このような電気的な制御弁は極めて高価である。したがって、制御装置における制御弁の数を減らすことは、著しいコスト節約につながる。電気的な制御弁の数の減少により、最終段の数や制御弁を制御するための電気的なケーブル布線にかかる手間も減少し、このことは一層のコスト節約をもたらす。
【0004】
請求項2以下に記載の手段により、請求項1に記載の、ガス交換弁を制御するための装置の有利な改良が可能になる。
【0005】
本発明の有利な構成では、第1および第2の電気的な制御弁の切換が、それぞれ3ポート2位置弁として形成された2つの切換弁によって行われるようになっており、該切換弁の制御されるそれぞれ3つの弁接続ポートのうち第1の弁接続ポートが第1の電気的な制御弁もしくは第2の電気的な制御弁に接続されており、第1の弁接続ポートに交互に連通するように接続可能な2つの別の弁接続ポートが、両弁アクチュエータの第2の作業室に接続されている。電気的またはハイドロリック的に制御され得る単純な切換弁は、特に迅速な切換時間が要求されない場合には大量生産品として極めて廉価である。たとえば4シリンダ式の4サイクルエンジンの場合には、点火時期の360゜クランク角度ずれを有する、燃焼シリンダに設けられた2つのガス交換弁の共通の閉鎖状態が約60゜のクランク角度範囲にわたって延びているので、切換弁を切換制御するために十分な大きさの時間が提供されている。安価な切換弁の使用により、たしかに弁数は全体的に再び高められるが、しかし著しいコスト節約可能性が残る。切換弁が特にハイドロリック的に制御される場合、このような切換弁は2ポート2位置電磁弁に比べて極めて小さな構造を有しているので、弁制御装置のために必要となる所要構成スペースも公知の弁装置に比べて減少する。
【0006】
本発明のさらに別の有利な構成では、ハイドロリック的に制御される切換弁の制御入口に永続的にハイドロリック的な圧力が加えられており、該ハイドロリック的な圧力が、切換弁を作業位置へ切換制御するために復動ピストンによって増大される。このためには、復動ピストンが、クランク軸回転数に対して1/2にされた回転数で回転するカムによって駆動可能であり、これにより復動ピストンは、各制御入口に接続された圧力室内で往復運動させられる。このような構成手段により、切換弁の切換がクランク軸回転と簡単に同期化される。
【0007】
以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。
【0008】
実施例の説明
図1に回路図で示した、内燃機関の燃焼シリンダに設けられたガス交換弁を制御するための装置は、合計4つのガス交換弁10(図2)を制御するために働く。これら4つのガス交換弁10はそれぞれ4シリンダ4サイクル内燃機関の各1つの燃焼シリンダ内に配置されている。ガス交換弁10はこの場合、燃焼シリンダの吸気弁または排気弁である。図示していない燃焼シリンダは、図1において各燃焼シリンダのガス交換弁10のための弁作動装置もしくは弁アクチュエータ11に対応する符号I、II、IIIおよびIVを用いてシンボリックに示されている。
【0009】
内燃機関の燃焼シリンダに設けられたガス交換弁を制御するための装置は合計4つのハイドロリック式の弁アクチュエータ11を有している。これらの弁アクチュエータ11は、それぞれ燃焼シリンダI〜IVに設けられた各1つのガス交換弁10に対応している。各弁アクチュエータ11は作業シリンダ12を有しており、この作業シリンダ12内には作動ピストン13が軸方向摺動可能に案内されている。作動ピストン13は作業シリンダ12を、この作動ピストン13により仕切られた2つのハイドロリック的な作業室121,122に分割している。作動ピストン13はガス交換弁10の弁リフタ14に固く結合されている。図2には、弁アクチュエータ11がガス交換弁10と共に拡大されて図示されている。弁リフタ14の、作動ピストン13とは反対の側の端部は、皿形の弁シール面15を保持しており、この弁シール面15は弁の開放横断面を制御するために、内燃機関の燃焼シリンダのハウジング16に形成された弁座面17と協働する。作業シリンダ12は合計3つのハイドロリック接続ポートを有している。これら3つのハイドロリック接続ポートのうち2つのハイドロリック接続ポート122a,122bは第2の作業室122に開口しており、残りの1つのハイドロリック接続ポート121aは第1の作業室121に開口している。
【0010】
上記装置はさらに圧力供給装置22を有している。この圧力供給装置22は流体リザーバ18と、プレフィードポンプ29と、高圧ポンプ19と、逆止弁20と、脈動減衰およびエネルギ蓄えのためのアキュムレータ21とから成っている。圧力供給装置22の、逆止弁20とアキュムレータ21との間で引き出された出口221は、管路23を介して4つの弁アクチュエータ11のハイドロリック接続ポート121aの全てに接続されており、これにより弁アクチュエータ11の第1の作業室121は、圧力供給装置22の出口221に形成されるハイドロリック圧によって常時負荷されている。
【0011】
作業シリンダ12の第2の作業室122は、一方では第1の電気的な制御弁24,26を介して圧力供給装置22の出口221に接続可能であり、他方では第2の電気的な制御弁25,27を介して放圧管路28に接続可能である。この放圧管路28自体は流体リザーバ18に開口している。全ての制御弁24〜27はスプリングリターン式の、つまりばね戻し機構付の2ポート2位置電磁弁として形成されている。それぞれ1つの第1の電気的な制御弁24;26と第2の電気的な制御弁25;27とは1つの制御弁対を形成しており、この制御弁対を用いてそれぞれ2つの弁アクチュエータ11が交互に制御される。それぞれ対応する制御弁対24,25;26,27により制御された両弁アクチュエータ11は、それぞれ360゜のクランク角度だけ互いにずらされた点火時期を有する燃焼シリンダのガス交換弁10に対応している。すなわち、制御弁対24,25は第1の燃焼シリンダIと第3の燃焼シリンダIIIとに設けられたガス交換弁10の両弁アクチュエータ11を制御し、制御弁対26,27は第2の燃焼シリンダIIと第4の燃焼シリンダIVとに設けられたガス交換弁10のための両弁アクチュエータ11を制御し、この場合、それぞれ2つの弁アクチュエータ11の制御は交互に行われ、一方の弁アクチュエータ11から他方の弁アクチュエータ11への制御弁対24,25;26,27の切換は、弁アクチュエータ11により操作される両ガス交換弁10の閉鎖状態の間に実施される。各制御弁対を形成するそれぞれ2つの第1第2の電気的な制御弁24,25;26,27の切換は同期的に行われる。
【0012】
一方の弁アクチュエータ11から他方の弁アクチュエータ11への両制御弁対24,25;26,27の切換は、切換弁30,31,32,33により行われる。これらの切換弁30,31,32,33は、図1の実施例では、ハイドロリック的に制御される、スプリングリターン式の3ポート2位置弁として形成されている。各切換弁30,31,32,33は2つの切換位置と、制御される3つの弁接続ポート34,35,36とを有している。これらの弁接続ポートのうち、第1の弁接続ポート34はそれぞれ対応する第1もしくは第2の電気的な制御弁24,25;26,27に接続されており、この第1の弁接続ポート34に対して交互に接続切換可能な残りの2つの弁接続ポート35,36は弁アクチュエータ11の第2の作業室122に接続されている。すなわち、切換弁30では第1の弁接続ポート34が第1の電気的な制御弁24に接続されていて、第2の弁接続ポート35が第1の燃焼シリンダIのための弁アクチュエータ11の第2の作業室122に接続されており、第3の弁接続ポート36が第3の燃焼シリンダIIIのための弁アクチュエータ11の第2の作業室122に接続されている。切換弁31の第1の弁接続ポート34は第2の電気的な制御弁25に接続されており、第2の弁接続ポート35は第1の燃焼シリンダIの弁アクチュエータ11の第2の作業室122に接続されており、第3の弁接続ポート36は第3の燃焼シリンダIIIのための弁アクチュエータ11の第2の作業室122に接続されている。同様の接続状態は、切換弁32,33と、制御弁対26,27および第2の燃焼シリンダIIおよび第4の燃焼シリンダIVのための弁アクチュエータ11との関係にも云える。すなわち、切換弁32の第1の弁接続ポート34は第1の電気的な制御弁26に接続されており、第2の弁接続ポート35は第2の燃焼シリンダIIの弁アクチュエータ11の第2の作業室122に接続されており、第3の弁接続ポート36は第4の燃焼シリンダIVのための弁アクチュエータ11の第2の作業室122に接続されている。そして、切換弁33の第1の弁接続ポート34は第2の電気的な制御弁27に接続されており、第2の弁接続ポート35は第2の燃焼シリンダIIの弁アクチュエータ11の第2の作業室122に接続されており、第3の弁接続ポート36は第4の燃焼シリンダIVのための弁アクチュエータ11の第2の作業室122に接続されている。
【0013】
切換弁30,31,32,33の制御は、戻しばねのばね力に抗してハイドロリック的に行われる。このためには、切換弁30,31の制御入口が逆止弁37を介して、切換弁32,33の制御入口が逆止弁38を介して、それぞれプレフィードポンプ29の吐出口に接続されている。これらの切換弁30,31,32,33はこの場合、プレフィードポンプ29の吐出口に形成されるハイドロリック圧で負荷されてもこれらの切換弁30,31,32,33が、図1に示した休止位置から進出運動し得ないように設計されている。切換弁30,31,32,33を切り換えるためには、復動ピストン40,41によって切換弁30,31,32,33の制御入口に加えられるハイドロリック圧が増大させられる。各復動ピストン40;41は、プレフィードポンプ29の吐出口に接続されている、流体充填された圧力室42;43を仕切っていて、カム44;45によって駆動されて往復運動を実施する。一方の圧力室42は切換弁30,31の制御入口に接続されており、他方の圧力室43は切換弁32,33の制御入口に接続されている。両カム44,5はクランク軸の回転数の1/2の回転数で回転する。この場合、カム44,45が1回転する毎に、制御入口に加えられるハイドロリック圧は、プレフィードポンプ29の吐出口に形成された圧力レベルから、切換弁30,31,32,33の切換のために必要となる最大圧にまで増大し、そして再び最初の圧力レベルにまで減じられる。復動ピストン40,41が図1で見て上方へ向かって移動することにより圧力は高められ、対応する切換弁30,31,32,33が切り換えられる。復動ピストン40,41の戻しは、各切換弁30,31,32,33の戻しばねの戻し力と、永続的に加えられているプレフィードポンプ29の圧力とによって行われる。プレフィードポンプ29は同じく漏れ損失の補償をも行う。
【0014】
以下に、図3につき、上で説明した装置の機能形式について詳しく説明する。図3には、それぞれ弁行程と種々の弁のためのクランク角度との関係が示されている。線図a、b、fおよびgはそれぞれ、第1の燃焼シリンダI、第3の燃焼シリンダIII、第2の燃焼シリンダIIおよび第4の燃焼シリンダIVに設けられた、吸気弁を形成するガス交換弁10の弁行程を示している。線図cは切換弁30,31の弁行程を示しており、線図hは切換弁32,33の弁行程を示しており、線図dは第1の電気的な制御弁24の弁行程を示しており、線図eは第2の電気的な制御弁25の弁行程を示しており、線図iは第1の電気的な制御弁26の弁行程を示しており、線図kは第2の電気的な制御弁27の弁行程を示している。
【0015】
基本的に各ガス交換弁10は対応する弁アクチュエータ11によって次のように制御される。すなわち、ガス交換弁10を閉鎖するためには弁アクチュエータ11の第2の作業室122が、第2の電気的な制御弁25;27を介して放圧管路28に接続されると同時に第1の電気的な制御弁24;26を介して圧力供給装置22の出口221から遮断される。弁アクチュエータ11の第1の作業室121内に形成されるシステム圧により、作動ピストン13は図2で見て上方へ向かって移動させられ、その結果、ガス交換弁10の弁シール面15が内燃機関の燃焼シリンダのハウジング16に設けられた弁座面17に載着する。作動ピストン13は弁アクチュエータ11の作業シリンダ12の内部で図1に示した位置をとる。全ての電気的な制御弁24〜27は無電流状態であり、その基本位置もしくは休止位置をとっている。ガス交換弁10を開放するためには、第2の電気的な制御弁25;27が遮断位置へ切り換えられる。この遮断位置では、第2の作業室122が放圧管路28に対して遮断されている。さらに、第1の電気的な制御弁24;26が作業位置へ切り換えられるので、第2の作業室122は圧力供給装置22の出口221に接続され、システム圧はこの場合、弁アクチュエータ11の第2の作業室122内にも形成される。第1の作業室121を仕切る作動ピストン13のピストン面の面積、つまり第1の作業室121に面したピストン面の面積は、第2の作業室122を仕切る作動ピストン13のピストン面の面積、つまり第2の作業室122に面したピストン面の面積よりも小さく形成されているので、作動ピストン13を図1で見て右側へ向かって、もしくは図2で見て下方へ向かって運動させる移動力が生ぜしめられる。これにより、ガス交換弁10は開放される。ガス交換弁10の開放行程の大きさは、第1の電気的な制御弁24;26の開放時間および開放速度に関連している。
【0016】
ガス交換弁10の所望の行程が達成されると、第1の電気的な制御弁24;26への通電が解除され、第1の電気的な制御弁24;26は遮断位置へ戻る。第2の作業室122内の圧力は保持されるので、ガス交換弁10は、目下とられた開放行程を不変に維持する。次いで、ガス交換弁10を閉鎖するためには、第2の電気的な制御弁25;27が無電流状態に切り換えられる。線図dは第1の電気的な制御弁24の制御を示しており、線図eは第2の電気的な制御弁25の制御を示している。線図iは第1の電気的な制御弁26の制御を示しており、線図kは第2の電気的な制御弁27の制御を示している。第1の電気的な制御弁24,26は無電流状態で遮断されており、それに対して第2の電気的な制御弁25,27は無電流状態で開いている。
【0017】
第1の燃焼シリンダIに設けられたガス交換弁10に対応する弁アクチュエータ11を制御するためには、切換弁30,31が、図1に示した休止位置または基本位置に位置している(図3の線図c)。第1の燃焼シリンダIに設けられたガス交換弁10の弁行程とクランク角度との関係は線図aに示されている。
【0018】
第3の燃焼シリンダIIIに対応するガス交換弁10を操作するための弁アクチュエータ11を起動制御するためには、両切換弁30,31が作業位置Bへ切り換えられる。これにより、第3の燃焼シリンダIIIに設けられたガス交換弁10を操作するための弁アクチュエータ11の第2の作業室122が電気的な両制御弁24,25に接続される。第3の燃焼シリンダIIIに設けられたガス交換弁10のための弁制御過程は、上で第1の燃焼シリンダIにつき説明した制御過程の場合と同様に行われる。線図bは、切換弁30,31が作業位置Bに位置している(線図c)ときの、第3の燃焼シリンダIIIに設けられたガス交換弁10の弁行程とクランク角度との関係を示している。線図a、bおよびcから判るように、第1および第3の燃焼シリンダI,IIIにおける点火時期にほぼ相当する、第1および第3の燃焼シリンダI,IIIに設けられたガス交換弁10の閉鎖時期は、クランク角度360゜だけずらされている。ガス交換弁10の最大開放角度が約240゜の場合に、第1および第3の燃焼シリンダI,IIIに設けられた両ガス交換弁10が閉鎖されている間のクランク角度範囲には両切換弁30,31を切り換えるために十分な時間が提供されている。この切換範囲は線図cに「s」で表されていて、約60゜のクランク角度をカバーしている。
【0019】
線図f〜kを有する図3の下側の部分には、第2および第4の燃焼シリンダII,IVに設けられたガス交換弁10を制御するための相応する特性が示されている。これらの線図f〜kは前で説明した線図a〜eに相当していて、180゜のクランク角度だけずらされているに過ぎない。したがって、電気的な制御弁26,27ならびに切換弁32,33についても、上で説明した電気的な制御弁24,25ならびに切換弁30,31の場合と同様のことが云える。
【0020】
図3に示した線図cおよび線図hから明らかであるように、切換弁30,31;32,33はそれぞれ約300゜のクランク角度範囲にわたって位置Aおよび位置Bに位置している。相応する切換は、クランク軸回転数の1/2の回転数で回転するカム44,45によって行われる。
【0021】
本発明は前記実施例に限定されるものではない。すなわち、たとえば切換弁をハイドロリック的に操作するのではなく、電気的に操作することもできる。この場合、無電流状態の切換弁は位置Aもしくは位置Bをとり、通電された切換弁は位置Bもしくは位置Aをとる。また、上で説明したハイドロリック的に制御される切換弁30〜33において、ばね戻し機構の代わりに、第1のハイドロリック的な制御入口に抗して作用する第2のハイドロリック的な制御入口を設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
4シリンダ式の内燃機関の種々の燃焼シリンダ内に配置された4つのガス交換弁を制御するための装置の回路図である。
【図2】
内燃機関の燃焼シリンダ内に設けられたガス交換弁の概略図である。
【図3】
図1に示した装置に設けられた種々の弁の弁行程とクランク角度との関係で示す線図である。

Claims (10)

  1. 内燃機関の燃焼シリンダに設けられたガス交換弁を制御するための装置であって、各1つのガス交換弁(10)に対応するハイドロリック式の弁アクチュエータ(11)が設けられており、該弁アクチュエータ(11)が、ガス交換弁(10)に作用する各1つの作動ピストン(13)と、該作動ピストン(13)により仕切られた2つのハイドロリック的な作業室(121,122)とを有しており、両作業室のうち、ガス交換弁(10)を閉鎖方向に負荷する第1の作業室(121)が、圧力下にある流体で常時充填されており、ガス交換弁(10)を開放方向に負荷する第2の作業室(122)が、第1の電気的な制御弁(24;26)と第2の電気的な制御弁(25;27)とを介して交互に、圧力下にある流体で充填可能でかつ放圧可能である形式のものにおいて、それぞれ2つの弁アクチュエータ(11)が、同一の第1の電気的な制御弁(24:26)と同一の第2の電気的な制御弁(25;27)とによって制御されるようになっており、第1の電気的な制御弁(24;26)および第2の電気的な制御弁(25;27)の、一方の弁アクチュエータ(11)から他方の弁アクチュエータ(11)への切換が、これらの弁アクチュエータ(11)により操作される両ガス交換弁(10)の閉鎖状態の間、実施されるようになっていることを特徴とする、内燃機関の燃焼シリンダに設けられたガス交換弁を制御するための装置。
  2. 同一の第1第2の電気的な制御弁(24,25;26,27)により制御される両弁アクチュエータ(11)が、クランク角度360゜だけ互いにずらされた点火時期を有する燃焼シリンダ(I,III;II,IV)の各1つのガス交換弁(10)に対応している、請求項1記載の装置。
  3. 一方の弁アクチュエータ(11)から他方の弁アクチュエータ(11)への第1および第2の電気的な制御弁(24,25;26,27)の切換が、同期的に行われるようになっている、請求項1または2記載の装置。
  4. 第1および第2の電気的な制御弁(24,25;26,27)の切換が、それぞれ3ポート2位置弁として形成された2つの切換弁(30,31;32,33)によって行われるようになっており、該切換弁(30,31;32,33)が、それぞれ2つの切換位置と、制御される3つの弁接続ポート(34,35,36)とを有しており、これらの弁接続ポートのうち第1の弁接続ポート(34)が第1の電気的な制御弁(24)もしくは第2の電気的な制御弁(25)に接続されており、第1の弁接続ポート(34)に対して交互に接続切換可能な2つの別の弁接続ポート(35,36)が、両弁アクチュエータ(11)の第2の作業室(122)に接続されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
  5. 前記切換弁(30,31,32,33)が、各1つのハイドロリック的な制御入口とばね戻し機構とを有している、請求項1から4までのいずれか1項記載の装置。
  6. 前記切換弁(30,31,32,33)の切換が、内燃機関のクランク軸の回転運動から引き出されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の装置。
  7. 前記切換弁(30,31,32,33)の制御入口に永続的なハイドロリック圧力が加えられており、該ハイドロリック圧力が復動ピストン(40,41)によって可変であり、該復動ピストン(40,41)が、クランク軸回転数に対して1/2にされた回転数で回転するカム(44,45)によって駆動可能である、請求項5または6記載の装置。
  8. 前記切換弁(30,31,32,33)の制御入口が、各1つの逆止弁(37,38)を介して、一定のハイドロリック圧を提供する、有利にはプレフィードポンプ(29)として形成された圧力源に接続されており、ばね戻し機構により形成された戻し力が、前記圧力源のハイドロリック圧により制御入口に形成された弁切換力よりもあまり大きく形成されないようにばね戻し機構のばね力が調節されている、請求項7記載の装置。
  9. 各2つの弁アクチュエータ(11)に対応する両切換弁(30,31;32,33)が1つにまとめられて、ばね戻し機構を有する1つの共通のハイドロリック的な制御入口を備えた1つの弁ユニットを形成している、請求項5から8までのいずれか1項記載の装置。
  10. ガス交換弁(10)が、内燃機関の燃焼シリンダに用いられる吸気弁および/または排気弁として使用されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の装置。
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