JP2005507844A5 - - Google Patents

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溶剤流れ(36)が、以下に記載する水−洗浄部よりも下の、反応塔101の頂部の近傍に入る。2つのガス状反応体流れ(2)および(24)が、反応塔101の底部の近傍で混合し、その反応体が溶剤相によって吸収され、溶剤相中で反応して、水蒸気と元素状硫黄の第2の液体相を形成する。加えて、望ましい温度範囲が維持されるように、冷却水が、反応塔101に添った種々の場所で溶剤中に注入され、そして逆に溶剤から蒸発する。反応塔101の底部で、液体流れが液/液分離部に流入する。液体硫黄がその部分の底に速やかにおさまる。二つの液体がデカンテーションの処理に付される。すなわち、硫黄がそのプロセスの一つの生成物流れ(60)であり、ポンプ(110)を介して除去され、一方、溶剤流れ(36)が上記のようにポンプ120へ流れる。
溶剤蒸気を除去し、残留するSOを反応させて、上記のように冷却液を提供するために、反応塔101の頂部において、ガス流れ(5)が水性流れ(21)でスクラッビング処理される。ガス流れ(5)が熱交換器240に入るときに、それが溶剤蒸気と残留SOの両方を含まないように、上記のように、HSとSOが水中で非常に速やかに反応して、コロイド状の硫黄と種々のスルホキシ酸を生成する。大部分の水が流れ(5)から凝縮されて、サワー水性流れ(22)に分離される。尚、サワー水性流れ(22)は、流れ(20)と流れ(21)に分割される。溶解されたHSが、サワー水ストリッパー102で流れ(20)から取り除かれ、流れ(20)がプロセスからの純水生成物になる。非常に少量の流れ(5A)であるストリッパー102からの排ガスは、熱交換器240へ流れる反応器排ガス流れ(5)と混合される。スクラッビング処理する水流れ(21)が流れ(22)から分離されて、上記のように反応塔101の頂部におけるスクラッビング部に供給される。スクラッビング部を出るスクラッビング液が、ポンプ(115)とライン(21A)を介して運ばれて、上記のように反応塔101に添って種々の場所で溶剤中に注入される。
熱交換器240からの冷却されたHS含有量の多いガス流れ(5)が、反応器迂回路ガス流れ(6)と混合し、炉104へのHS含有量の多い供給流れ(7)になる。炉104への空気流れ(8、9)が、ブロワー140によって提供される。好ましくは、約98%〜99%のHSをSO+HOに変換し、好ましくは約1%〜2%のHSをS+HOに変換し、実質上全ての有機硫黄化合物をSO+CO+HOに変換し、そして実質上全ての炭化水素と他の燃焼性物をCO+HOに変換するために必要な化学量論的な量に大体等しいO/燃料比で、その炉が運転される。本発明のプロセスにおける燃焼ガスのSO含有量が、好ましくは、すす、CO、COS、CSまたはHのいかなる相当量の生成をも防ぐのに十分に高く、一方S含有量が、SOまたはNOのいかなる相当量の生成をも防ぐのに十分に高い。
燃焼ガスが炉104に続く排熱ボイラーを通過し冷却されるので、少量の硫黄が気相における反応(1)の逆反応によってHSに逆変換される。約150℃の温度である約ガス流れ(10)は、次いでSO吸収装置103の底部における冷却部に入る。その冷却部において、流れ(10)が周囲の温度近くに冷却され、そして燃焼で生成した硫黄蒸気と大部分の水蒸気が冷却流れ(31A)によって凝縮される。冷却流れ(31A、234)によって吸収された熱が、熱交換器230中で除去される。流れ(10)中のHSが冷却操作においてSOおよび水と反応して、スルホキシ酸の非常に薄い溶液を生成する。コロイド状硫黄と混合されたその溶液は、「ワッケンローダー液」として文献で知られている。冷却操作において凝縮した正味の物質が、流れ(31)中でSO吸収装置103の冷却部を出て、反応塔101に供給される冷却液の一部になる。冷却されたSO含有量の多いガスがSO吸収装置103中で冷却された溶剤流れ(35)に対して交流的に流れ、SOが吸収されて、SO含有量の多い溶剤流れ(32)と生成する。冷却された溶剤流れ(35、30)、冷却されたSO含有量の多い流れ(10)およびSO吸収装置103の高さの相対的な関係は、SO吸収装置103を出る排煙流れ(11)が、周囲空気質の標準、通常100ppm以下のSOに適合するようなものである。少量の水流れ(24)が、SO吸収装置103の頂部で排煙からの溶剤蒸気を洗浄する。流れ(32)がSOの希薄な溶剤流れ(34)によって熱交換器210中で加熱され、ポンプ(125)を介して、SOストリッパー100の方へ流れる。

Claims (25)

  1. S含有量の多いガスからHSを除去して硫黄を生成するためのプロセスであって、
    (a)該HS含有量の多いガスからのHSを反応器内でSOと反応させて、硫黄およびHSとHOを含む反応器排ガスを生成する工程、
    (b)該反応器排ガスを燃焼して、SO 水蒸気および硫黄蒸気を含む燃焼ガスを生成する工程、
    (c)工程(b)からの該燃焼ガスを冷却して、水蒸気および硫黄蒸気を凝縮し、硫黄を含む水性流れを生成する工程、および
    (d)工程(c)からの該水性流れを該反応器に流入させて、工程(a)の該反応のための冷却を提供する工程、
    を含むプロセス。
  2. 工程(c)からの該水性流れが主として水を含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. 該燃焼ガスの該冷却が直接的な水冷却で遂行される、請求項1に記載のプロセス。
  4. 該燃焼ガスの該冷却が冷却媒体との間接的な熱交換によって遂行される、請求項1に記載のプロセス。
  5. (e)該冷却された燃焼ガスからSOを除去して、硫黄化合物の含有量が低い排煙を得る工程、
    を更に含む、請求項1に記載のプロセス。
  6. 工程(e)がSO吸収装置内で実施され、そこでは溶剤中への吸収によって該冷却された燃焼ガスからSOが除去され、SO含有量の多い溶剤を得る、請求項に記載のプロセス。
  7. 工程(a)で使用されるSOが、少なくとも部分的に、該SO含有量の多い溶剤からのSOのストリッピングによって得られる、請求項に記載のプロセス。
  8. 工程(c)の該冷却が、該SO吸収装置の下方部において実施される、請求項に記載のプロセス。
  9. 工程(c)の該冷却が直接的な水冷却で遂行される、請求項に記載のプロセス。
  10. 工程(a)が溶剤の存在下で行われ、該反応器を出る前の該反応器排ガスが第2の水性流れと接触して溶剤蒸気を回収し、該第2の水性流れ中に含まれる該水の存在下で未反応のSOが該反応器排ガス中のHSと反応して、主として水から成り懸濁化された硫黄を含む第3の水性流れを生成し、さらに該第3の水性流れが該反応器に投入されて、工程(a)の該反応のための冷却を提供する、請求項1に記載のプロセス。
  11. 工程(c)からの該水性流れ中の該硫黄量が0.1〜10重量%である、請求項に記載のプロセス。
  12. 該SO吸収装置の上方部に投入されるSO含有量の希薄な溶剤を使用することによってSOが該燃焼ガスから除去され、SO含有量の多い溶剤が該SO吸収装置の中間部から除去される、請求項に記載のプロセス。
  13. S含有量の多いガスからHSを除去するためのプロセスであって、そこでは該HS含有量の多いガスが有機液体の存在下の反応器内でSOと反応して硫黄を生成し、さらにHSが燃焼されて、SO、水蒸気および気体状硫黄を含む燃焼ガスを生成し、さらにSOが該HS含有量の多いガスとさらに反応するものであり、
    (a)該燃焼ガスを冷却して、水蒸気と硫黄蒸気を凝縮し、さらに主として水から成り懸濁化された硫黄を含む水性流れを生成する工程、および
    (b)該反応器中に前記水性流れを投入して、該HS含有量の多いガスと該SO間の該反応のための冷却を提供する工程、
    を含むプロセス。
  14. 該燃焼ガスの該冷却が、直接的な水冷却によって遂行される、請求項13に記載のプロセス。
  15. 該燃焼ガスの該冷却が、冷却媒体との間接的な熱交換によって遂行される、請求項13に記載のプロセス。
  16. (c)該冷却された燃焼ガスからSOを除去して、100ppm以下のSO を含有する排煙を得る工程、
    をさらに含む、請求項13に記載のプロセス。
  17. 工程(c)が、上方の部分および下方の部分を有するSO吸収装置において実施され、そこでは溶剤中への吸収によって該冷却された燃焼ガスからSOが除去されて、SO含有量の多い溶剤を得る、請求項16に記載のプロセス。
  18. 該HS含有量の多いガスと反応されるSOが、少なくとも部分的に、該SO含有量の多い溶剤からのSOのストリッピングによって得られる、請求項17に記載のプロセス。
  19. 該燃焼ガスの該冷却が、該SO吸収装置の該下方の部分において実施される、請求項17に記載のプロセス。
  20. 該燃焼ガスの該冷却が、直接的な水冷却によって遂行される、請求項19に記載のプロセス。
  21. 該HS含有量の多いガスと該SOの間の該反応が溶剤の存在下で行われて反応器排ガスを生成し、該反応器を出る前の該反応器排ガスが第2の水性流れと接触して溶剤蒸気を回収し、該第2の水性流れ中に含まれる該水の存在下で未反応のSOが該反応器排ガス中のHSと反応して、主として水から成り懸濁化された硫黄を含む第3の水性流れを生成し、さらに該第3の水性流れが該反応器に投入されて、該HS含有量の多いガスの該SOとの該反応のための冷却を提供する、請求項13に記載のプロセス。
  22. 該水性流れ中の該硫黄量が0.1〜10重量%である、請求項13に記載のプロセス。
  23. 該SO吸収装置の上方の部分に投入されるSO含有量の希薄な溶剤を使用することによってSOが該燃焼ガスから除去され、SO含有量の多い溶剤が該SO吸収装置の中間部から除去される、請求項17に記載のプロセス。
  24. S含有量の多いガスからHSを除去して硫黄を生成するためのプロセスであって、該HS含有量の多いガスとSO含有量の多いガスを供給して、それらの反応に触媒として機能する溶剤の存在下の反応塔中で該HSが化学量論的に過剰であって、液状の硫黄と水蒸気を形成する工程;但しそこでは、第1の水性流れが該反応塔の一箇所以上の位置で注入されて、水の蒸発で反応熱の一部を吸収し;さらにそこでは該HS含有量の多い排ガスが該反応塔の上方の部分において第2の水性流れでスクラッビングされて、溶剤蒸気と未反応のSOを回収し、次いで冷却されて水を凝縮する;該HS含有量の多い排ガスを燃焼して、該反応塔に供給されるべきSOを生成する工程;吸収装置内で該燃焼ガスをSO吸収剤と接触させることによって該燃焼ガスからSOを吸収して、SO含有量の多い吸収剤を得る工程、および該SO含有量の多い吸収剤からSOを放出させてSO含有量の多いガスを得る工程を含み、さらに、
    (a)実質上全ての水素がHOに変換され、そして該硫黄の少なくとも90%がSOに変換されるが、硫黄の少なくとも0.1%が硫黄蒸気になるように、炉内で該冷却されたHS含有量の多い排ガスをある量のO含有量の多いガスで燃焼する工程、
    (b)冷却された水と直接接触させて工程(a)からの該SO含有量の多いガスを冷却して、固体硫黄を含む水性スラリーを生成する工程、
    (c)該SO含有量の多いガスをSO吸収剤と接触させることによってSO吸収装置内で該冷却された該ガスからSOを吸収して、SO含有量の多い吸収剤を得る工程、
    (d)該SO含有量の多い吸収剤からSOを放出させて、SO含有量の多いガスを得る工程、および
    (e)該反応塔の一箇所以上の位置で注入された該第1の水性流れの一部として、工程(b)からの水中に懸濁した固体硫黄の該スラリーを使用して、蒸発によって該反応熱の一部を吸収する工程、
    を含むプロセス。
  25. S含有量の多いガスからH Sを除去して硫黄を生成するためのプロセスであって、
    (a)該H S含有量の多いガスからのH Sを有機液体の存在下の反応器内でSO と反応させて、硫黄およびH SとH Oを含む反応器排ガスを生成する工程、
    (b)該反応器排ガスを燃焼して、SO および水蒸気を含む燃焼ガスを生成する工程、
    (c)工程(b)からの該燃焼ガスを冷却して、水蒸気を凝縮し、水性流れを生成する工程、
    (d)該冷却された燃焼ガスからSO を回収する工程、
    (e)工程(d)からのSO を工程(a)のSO ガスとして該反応器に流入する工程、および
    (f)工程(c)からの該水性流れを該反応器に流入させて、工程(a)の該反応のための冷却を提供する工程、
    を含むプロセス
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