JP2005507540A - 低密度ガスを利用したディスク・ドライブ・サーボ・トラック・ライタ - Google Patents

低密度ガスを利用したディスク・ドライブ・サーボ・トラック・ライタ Download PDF

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    • G11B5/59633Servo formatting

Abstract

サーボ・トラック・ライタ(STW)の中でディスクにサーボ・パターンを書き込む方法は、STWを密閉して囲われた内部環境を形成し、次いでSTWに低密度ガスを充てんすることを含む。サーボ・パターンをディスクに書き込んだ後、STWから低密度ガスをパージし、パージされたガスを、低密度ガスを空気から分離する回収系に導くことによって、パージされたガスを再循環させることができる。ディスクは、ディスク・ドライブの中に予め取り付けておくことができ、STWにはこのディスク・ドライブをロードする。あるいはSTWは、複数の専用サーボ書込みヘッドを有するマルチ・ディスク・ライタを含むことができる。サーボ・ライタは、STWの中にディスク・ドライブをロードし、又はMDWの中にディスク・スタックをロードするための密閉可能な開口を有するカバーを含む。

Description

【技術分野】
【0001】
本出願は、Louis J.Fioravanti、Steve T.Sheeran及びRandy L.Oxleyを発明者とする2001年10月30日出願の「Method and Apparatus for Containment and Supply of an Inert Gas for Servo Track Writer」という名称の米国仮出願60/340,997の優先権を主張するものである。
【0002】
本出願は一般にディスク・ドライブ・サーボ・トラック・ライタに関し、詳細には、サーボ書込みプロセスの間、比較的に低密度のガスを充てんされるサーボ・トラック・ライタに関する。
【背景技術】
【0003】
ディスク・ドライブは一般に、ディスク・ドライブのさまざまな構成部品が取り付けられたベースを含む。上ぶたは、ベースと協力して、ディスク・ドライブの密閉された内部環境を画定するハウジングを形成する。ディスク・ドライブの構成部品には、1枚又は数枚のディスクを一定の速度で高速回転させるスピンドル・モータ、及びディスクの表面の円形のトラックに情報を書き込み、これらのトラックから情報を読み取るアクチュエータ・アセンブリが含まれる。アクチュエータ・アセンブリは、ディスクに向かって延びる複数のアクチュエータ・アームを含み、それぞれのアクチュエータ・アームからは1つ又は複数のフレクシャ(flexure)が延びている。それぞれのフレクシャの遠位端には読取り/書込みヘッドが取り付けられており、読取り/書込みヘッドは、ディスク・ドライブの動作中に関連ディスクの対応する表面からヘッドがごくわずかに浮上するのを可能にする空気軸受スライダを含む。ディスク・ドライブの電源を切るときには、ヘッドを、ディスクの最も内側の領域にあるランディング・ゾーンに移動させることができ、ディスクの回転が停止すると、空気軸受スライダはランディング・ゾーンのディスク表面に着地することができる。アクチュエータ・アセンブリ(組立体)はあるいは、ディスクの外周の外側にヘッドを移動させる(アンロードする)こともできる。これによって、ドライブの電源が切られると、ヘッドは、ロード(装填)/アンロード・ランプによってディスク表面から離れた場所で支持される。
【0004】
ディスク・ドライブは一般に、(トラックからトラックへ移動する)シーク動作時、並びにヘッドが円形トラックを正確にたどらなければならない読取り/書込み動作時にヘッドの位置を制御するサーボ系を含む。1つのタイプのサーボ系は、専用トラックとして書き込まれたサーボ情報を1つのディスク表面全体が含む専用サーボ系(dedicated servo system)である。ドライブの残りのディスク表面は、専用データ・トラック上にデータを記憶するために使用される。埋込み型(embedded servo system)として知られる他のタイプのサーボ系では、サーボ情報が、それぞれのディスク表面のデータ部分とデータ部分の間に埋め込まれる。埋め込まれたサーボ情報の上にヘッドが位置していないときにヘッドの位置を推定するため、よく知られている状態推定回路が使用される。
【0005】
専用及び埋込み型サーボ・ディスク・ドライブでは一般に、ディスク・ドライブの製造時に、サーボ・トラック・ライタ・アセンブリ(「STW」)によって標的ディスクの表面にサーボ情報又はサーボ・パターンが記録される。従来の1つのタイプのSTWは、ディスク・ドライブを組み立てた後のディスクにサーボ・パターンを記録する。この実施例では、STWがディスク・ドライブに直接に接続し、ドライブの読取り/書込みヘッドを使用して、取り付けられたディスクに必要なサーボ・パターンを記録する。サーボ・パターンを記録する代替方法では、ディスク・ドライブの中に組み付ける前の1枚又は数枚のディスクの表面にサーボ・パターンを同時に記録する専用サーボ記録ヘッドを有する別個のSTW装置を利用する。
【0006】
ディスク・ドライブに組み付ける前のディスクにサーボ情報を書き込む(すなわち専用アクチュエータ・アセンブリを有する別個のSTW装置を使用する)にせよ、又はディスク・ドライブに組み付けた後のディスク・スタック(積み重ね)のディスクにサーボ情報を書き込む(すなわちディスク・ドライブのアクチュエータ・アセンブリを使用する)にせよ、ディスク表面へのサーボ情報の正確な配置を保証するために、非常に正確な位置決め系をSTWに装備することが重要である。具体的には、STWは、サーボ書込み手順中にアクチュエータ・アセンブリ及びこれに取り付けられたヘッドをディスク表面を横切って移動させる位置決め系を含む。STWはさらに、サーボ書込み手順中のアクチュエータ・アセンブリの位置を求める(しばしばレーザが組み込まれた)非常に正確な位置検出系を含む。位置検出系は、STWの動作中のサーボ・ヘッドの位置の誤差を補正する補正信号を位置決め系のモータに送る。
【0007】
既存のディスク又はより小さいサイズのディスクにより多くのデータを記憶する努力を続ける中で、ディスク・ドライブ業界は、トラック密度(すなわち1mm当たりのトラック数)を増大させることによってそれぞれのディスク又はプラッタの容量を増大させる試みを絶えず実施している。トラック密度を増大させるためにはより狭い間隔の細いトラックが必要となり、したがって、標的ディスク表面にサーボ・パターンを記録する際の正確さを高めることが必要となる。しかし、トラック密度が増大するにつれて、サーボ書込みプロセス中に誤差に遭遇する可能性はますます高まる。例えばサーボ書込みヘッドは動作中に共振振動を経験する。この振動は、サーボ情報を書き込む際にヘッドの位置を変化させる。このような振動によってディスク表面に不正確なサーボ情報が書き込まれる可能性があり、このような不正確なサーボ情報は、通常のトラック追随手順中に(すなわち通常の読み書き動作中に)データ・ヘッドを所望のデータ・トラックの上に正確に配置するディスク・ドライブの能力を限定的なものにする。
【0008】
サーボ書込みプロセス中にヘッドが経験する共振振動は一般に、STW内でのディスクの高速回転に起因する。すなわち、STWがディスク・ドライブ自体を利用するにせよ、又は別個の専用装置を利用するにせよ、STW内でのディスクの回転(10,000回転/分以上)によってSTW内にかなりの乱気流が生じる。この乱気流は、回転中のディスクの表面とSTWの内部の空気との摩擦によって生じるものであり、ディスク・ドライブ分野では周知の現象である。STW内のこの乱気流の影響は、アクチュエータ・アーム、ディスク上空を浮上しているヘッドなど、STWの他の構成部品にも及ぶ。
【0009】
組立て済みのディスク・ドライブの中のディスクにサーボ情報を書き込む間の乱気流を減らす1つの提案されている解決方法は、サーボ書込みプロセスの間、ドライブにヘリウム・ガスを部分的に充てんし、これによってディスク・ドライブの中のガスの全体密度を低下させる方法である。具体的には、STWの中のガス密度の低減は、回転中のディスクに加わる摩擦力を低下させるように働き、これによって、抗力によって誘導されるディスク及びアクチュエータ・アセンブリの振動(抗力誘導振動)が低減する。このような解決方法が関係するのは、磁気ディスクがドライブの中にすでに組み付けられているSTWだけである。さらに、この解決方法の大きな欠点は、STW動作中に漏れ出るヘリウム・ガスの傾向のため、ディスク・ドライブ内のヘリウム濃度を所望の濃度に維持することが難しい点である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、ヘリウム又は他の低密度ガスの濃度を経済的な方法で所望の濃度に維持することができる改良型のSTWが求められている。さらに、組立て済みのディスク・ドライブとともに使用することができるヘリウム充てん型のSTW、及びディスク・ドライブに組み付ける前のディスクにサーボ情報を書き込む専用サーボ・ヘッドを有するヘリウム充てん型のSTWが求められている。本発明は、この問題及びその他の問題を解決し、他の利点を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
以上のことを背景に本発明は開発された。本発明の一実施例によれば、一方法は、サーボ書込みプロセスの間の抗力誘導振動を低減させるために低密度ガスを充てんしたサーボ・トラック・ライタ(「STW」)の中でディスクにサーボ・パターンを書き込む。この方法は、STWの中にディスクをロードし、STWを密閉して、囲われた内部環境を形成することを含む。次いで、密閉されたSTWに低密度ガスを、好ましくはSTWの中の低密度ガスの濃度が所定のレベルに到達するまで充てんする。次いでSTWを作動させて、STWの低密度ガス環境の中のディスクにサーボ・パターンを書き込む。一実施例では、STWから低密度ガスをパージし(追い出し)、パージされたガスをサーボ書込み手順の終わりに再循環させることができる。ディスクは、ディスク・ドライブの中に予め取り付けておくことができ、STWにはこのディスク・ドライブをロードする。あるいはSTWは、複数の専用サーボ書込みヘッドを有するマルチ・ディスク・ライタ(「MDW」)を含むことができ、このMDWの中にディスク・スタックをロードする。サーボ・ライタは、STWの中にディスク・ドライブをロードし、又はMDWの中にディスク・スタックをロードするための密閉可能な開口を有するカバーを含む。低密度ガスを再循環させるときには、パージされたガスを、STW又はMDWから、低密度ガスを空気から分離するガス回収系に導く。好ましい一実施例では、低密度ガスの所定の濃度が少なくとも50パーセントである。
【0012】
STWが別個のディスク・ドライブを支持するとき、この方法はさらに、STWに低密度ガスを充てんする前の空気環境の中でディスク・ドライブの電源を入れ、次いで、STWから低密度ガスをパージした後の空気環境の中でディスク・ドライブの電源を切ることを含む。一方、低密度ガス環境中での使用に対してMDWが最適化されているときには、この方法が、MDWに低密度ガスを充てんした後でディスク表面に専用サーボ書込みヘッドをロードし、次いで、MDWから低密度ガスをパージする前にディスク表面からヘッドをアンロードすることを含む。
【0013】
本発明の他の実施例は、ディスクを回転させるスピンドル・モータと、回転しているディスクにサーボ・パターンを書き込むサーボ書込みヘッドとを支持するベースを有するSTWを含んだサーボ書込みアセンブリである。ベースに取り付けられたカバーは、囲われた内部環境をSTWの中に形成し、STWの中にディスクをロードするための密閉可能な開口を含む。カバーはさらに、ディスクにサーボ・パターンを書き込む前に低密度ガス源からSTWの内部環境に低密度ガスを導く流入ポートと、ディスクにサーボ・パターンを書き込んだ後に低密度ガスをパージすることができる流出ポートとを含む。一実施例では、流出ポートに接続されたガス回収系が、パージされた低密度ガスを空気から分離する。
【0014】
ディスク、スピンドル・モータ及びサーボ書込みヘッドが全てディスク・ドライブの中に予め取り付けられているときには、カバーの密閉可能な開口を通してドライブを挿入し、STWの内部環境の中に固定する。次いで管路が、低密度ガスをディスク・ドライブの内部に導くためにディスク・ドライブに形成された開口に、カバーの流入ポートを接続する。あるいは、STWが複数の専用サーボ書込みヘッドを含むときには、ディスク・ドライブの中に取り付ける前のそれぞれのディスクにサーボ・パターンを同時に書き込むために、スピンドル・モータが複数のディスクを支持する。ディスクは、カバーの密閉可能な開口を通して挿入され、STWの内部環境の中のスピンドル・モータに固定される。
【0015】
本発明はさらに、ディスクにサーボ・パターンを書き込む前にSTWに低密度ガスを充てんするための低密度ガス源と、ディスクにサーボ・パターンを書き込んだ後に低密度ガスを回収するための手段とに接続されたSTWを有するサーボ書込みアセンブリとして実現することができる。ガス回収手段は、STWから低密度ガスをパージするための手段と、低密度ガスを空気から分離するための手段とを含むことが好ましい。一実施例では、ディスク・ドライブの中にディスクが予め取り付けられており、低密度ガスを回収するための手段が、STWのベースと対合してSTWの中に密閉された内部環境を画定するカバーを含む。このカバーは、STWの中にディスク・ドライブを挿入することを可能にする密閉可能な開口を含む。あるいはSTWは、ディスク・スタックの複数のディスクにサーボ・パターンを同時に書き込むために複数の専用サーボ書込みヘッドを有し、低密度ガスを回収するための手段が、ベースと対合してSTWの中に密閉された内部環境を画定するカバーを含む。このカバーは、STWの中にディスク・スタックを挿入することを可能にする密閉可能な開口を含む。
【0016】
本発明を特徴づけるこれらの特徴及び利点、並びに他のさまざまな特徴及び利点は、以下の詳細な説明を読み、関連図面を検討することによって明らかとなろう。
【実施例】
【0017】
本発明の好ましい一実施例に従って構築されたディスク・ドライブ100を図1に示す。ディスク・ドライブ100は、ディスク・ドライブ100のさまざまな構成部品が取り付けられたベース102を含む。その一部分が切り取られて示されている上ぶた104は、ベース102と協力して、ディスク・ドライブの密閉された内部環境を従来の方法で画定するハウジングを形成する。ディスク・ドライブの構成部品には、1枚又は数枚のディスク108を一定の速度で高速回転させるスピンドル・モータ106が含まれる。情報は、アクチュエータ・アセンブリ110を使用してディスク108の表面のトラックに書き込まれ、これらのトラックから読み取られる。アクチュエータ・アセンブリ110は、シーク動作時に、ディスク108に隣接して配置された軸受シャフト・アセンブリ112を軸として回転する。アクチュエータ・アセンブリ110は、ディスク108に向かって延びる複数のアクチュエータ・アーム114を含み、それぞれのアクチュエータ・アーム114からは1つ又は複数のフレクシャ116が延びている。それぞれのフレクシャ116の遠位端にはヘッド118が取り付けられており、ヘッド118は、関連ディスク108の対応する表面からヘッド118がごくわずかに浮上するのを可能にする空気軸受スライダを含む。
【0018】
シーク動作時、ヘッド118のトラック位置は、ボイス・コイル・モータ124を使用することによって制御される。ボイス・コイル・モータ124は一般に、アクチュエータ・アセンブリ110に取り付けられたコイル126、及びコイル126を包み込む磁界を確立する1つ又は複数の永久磁石128を含む。制御された電流をコイル126に流すことによって、永久磁石128とコイル126の間に磁気的な相互作用が生じ、その結果、コイル126は、よく知られたローレンツの関係に従って移動する。コイル126が移動すると、アクチュエータ・アセンブリ110は、軸受シャフト・アセンブリ112を軸として回転し、これによってヘッド118は、ディスク108の表面を横切って移動する。
【0019】
ディスク・ドライブ100が長期にわたって使用されないときには一般に、スピンドル・モータ106の電源が切られる。ヘッド118は、ディスク108の内径の近くのパーク・ゾーン(park zone)120の上を移動しており、そのため、ドライブ・モータの電源が切られると、浮上しているヘッド118はパーク・ゾーン120に着地することができる。ヘッド118は、ヘッドが着地しているときにアクチュエータ・アセンブリ110が不用意に回転することを防ぐアクチュエータ・ラッチ配置の使用によって、パーク・ゾーン120の上に固定される。ヘッド118はあるいは、ディスク108の外径129の外側のランプ(図示せず)へ移動させることもできる。
【0020】
フレックス・アセンブリ(flex assemly)130は、動作中のアクチュエータ・アセンブリ110の回転運動を可能にしたまま、必要な電気接続経路をアクチュエータ・アセンブリ110に提供する。フレックス・アセンブリ130は、ディスク・ドライブ100の底面に取り付けられたディスク・ドライブ・プリント回路板(図示せず)とベース・デック102を介して通信するフレックス・ブラケット134に、ヘッド線(図示せず)を接続する。
【0021】
図1に示すように上ぶた104は、ディスク108の上を半径方向に延びる細長い開口140を含む。開口140は、ドライブ100の動作中にディスクの上空を移動する際にヘッド118がたどる円弧形の経路に近い形状をしている。この開口は、サーボ書込み動作中にSTWが(レーザを使用するなどして)ヘッド118の位置を検出するのを可能にする。サーボ書込みプロセスの終了後に開口140を覆うために、接着ステッカー(図示せず)が使用される。さらに、一番上のディスク108の外径にクロック・パターンを書き込むのに使用することができる別個のクロック・ヘッド(図示せず)にアクセスできるように、開口140は、ディスク108の外径129の上空まで延びていることが好ましい。クロック・パターンは、サーボ書込み手順の開始時にクロック・ヘッド(図示せず)によって書き込まれ、後に読み取られて、サーボ・ヘッドがディスク108にサーボ・パターンを書き込むときのサーボ・ヘッド(例えばディスク・ドライブ100のヘッド118)のタイミング基準となる。クロック・パターンをディスク108に書き込む手順は当技術分野では周知であり、そのため本明細書ではこれ以上論じない。クロック書込み手順及びサーボ書込み手順の詳細は本発明にとって重要ではない。
【0022】
次に図2〜3を参照すると、ディスク・ドライブ100がすでにその中に取り付けられたサーボ・トラック・ライタ(「STW」)200が示されている。図2〜3に示したSTW200は、ディスク・ドライブ100のアクチュエータ・アセンブリ110及びヘッド118(図1)を利用して、ディスク108の1つ(専用サーボ系の場合)又は全部(埋込み型サーボ系の場合)の表面にサーボ情報を書き込む。具体的には、ディスク・ドライブ100の製造中に、STW200の中にドライブを、ドライブ100とSTW200の間に電気/機械接続が形成されるようにロードする。次いでSTWは、ディスク・ドライブ100の電源を入れてディスク108を通常の動作速度で回転させ、次いで、先に述べたように、別個のクロック・ヘッド(図示せず)を使用して一番上のディスク108の外周にクロック・パターンを書き込む。このクロック・パターンは、ヘッド118が適当な時期に作動されてディスク表面にサーボ情報を書き込むようSTWの動作を同期させるために使用される。STWは次に、ディスク108の一端に第1のサーボ・トラックを書き込み、次いで、ヘッド118がディスク表面を横切って新しいトラック位置まで所定の距離だけ移動するようにアクチュエータ・アセンブリ110を駆動する。STWがヘッド118の位置を確認する(位置検出系を使用して横方向の位置、クロック・ヘッドから受け取った情報を使用して円周方向の位置を確認する)と、ヘッド118は活動化されて新しいトラック位置にサーボ情報を書き込む。このプロセスを、ディスク108の表面全体を横切ってヘッド118が移動し、それぞれのディスク(埋込み型サーボ系の場合)又は単一のディスク(専用サーボ系の場合)が必要なサーボ・パターンを含むようになるまで続ける。サーボ情報が完全に書き込まれたら、STW200からディスク・ドライブ100を取り出し、サーボ・パターンを書き込むためにディスク・ドライブ100に形成された開口(例えば上ぶた104の開口140)を閉じて、ディスク・ドライブ100の中に密閉された内部を生み出す。
【0023】
STW200は、花崗岩ブロック204と、STW200の機械的基準の役目を果たす較正された水平な上面208を有する取付板206とを有する取付具202を含むことが好ましい。取付ベース210は、STW200の中にディスク・ドライブ100を固定するための上部クランプ板212及び複数のクリップ214を含む。ドライブ100がSTW200の中の適正な位置に収まることを保証するために、ディスク・ドライブ100はロボット手段によってSTW200にロードされることが好ましい。ドライブ100は、サーボ書込みプロセスの開始前にSTW200の中に水平に固定されることが好ましい。
【0024】
ディスク・ドライブ100の下にプッシャ・ブロック・アセンブリ220(図4に概略的に示されている)が配置されることが好ましい。プッシャ・ブロック・アセンブリ220は、ディスク・ドライブ・ベース102の開口を通して上方へ延びてアクチュエータ・アセンブリ110と接触するプッシャ・ピン222(図4)を含む。サーボ書込みプロセス中にディスク表面を横切ってアクチュエータ・アーム114、したがってヘッド118を移動させる役目を担うのがこのプッシャ・ピン222である。位置検出系230(図2には示されておらず、図4には概略的に示されている)は、ディスク・ドライブ100の上ぶた104の開口140を通してレーザ・ビームを導くレーザ干渉計などの検出手段を使用してヘッド118の実際の位置を求める。位置検出系230は、コントローラ240(図4に概略的に示されている)に位置補正信号を送り、コントローラ240は、プッシャ・ブロック・アセンブリ220の動作を指示する。以上に説明したSTW200の動作は従来からのものなので、本発明を説明するためにサーボ書込みプロセスのこれ以上の説明は必要ないと思われる。
【0025】
ディスク・ドライブ100の挿入及びSTW200からの取出しを容易にするために、図2に示したSTW200は以前はむき出しのままであった。サーボ・トラックの書込みは、ディスク・ドライブ100の製造時にクリーン・ルーム内で実施されるので、STW200を覆い、又は囲う必要はなかった。図3に、STW200の取付板206に固定されたカバー300が追加された図2のSTW200を示す。カバー300は、さまざまなSTW構成部品の動作を妨害することのない可能な最も小さい内部環境が画定されるように成形されていることが好ましい。カバー300は、STW200とカバー300とによって画定された内部環境の中にディスク・ドライブ100を受け取るための開口304を画定する前面302を含む。その下縁に沿ったヒンジによって扉306が取り付けられており、そのため、扉306を閉じて、覆われたSTW200の中にドライブ100を密閉できることが好ましい。ドライブ100を自動的にロードし、覆われたSTW200の中からドライブ100を取り出すロボット手段とともにこの扉を使用することができるように、好ましい一実施例では、モータ(図示せず)を使用して扉306を自動的に開閉することができる。開口304の周囲のシール308は扉306とともに作用して、扉306を閉じたときに覆われたSTW200の内部に実質的に密閉された内部環境を形成する。
【0026】
後に詳細に説明するが、カバー300の目的の1つは、サーボ書込みプロセス中にディスク・ドライブ100に導入されたヘリウム(又は他の低密度ガス)を回収できるようにすることである。具体的に言えば、ヘリウム・ガスが好ましいが、空気よりも密度が低いものであれば他の低密度ガスを使用することもできる。好ましい一実施例では、低密度ガスの密度が空気の密度の約20パーセントである。カバー300は、STW200の内部環境にヘリウムを導入し、STW200の内部環境からヘリウムを回収するための流入ポート320及び流出ポート322(図3及び4)を含むことが好ましい。単一の流出ポート322は、使用された全てのヘリウムがヘリウム・ガス回収系に導かれることを保証する。ヘリウム・ガス回収系はヘリウム・ガスを空気から分離するのに使用される。このような回収系が必要なのは、クラス10クリーン・ルームでの使用が認証されるヘリウム・ガス(すなわち炭化水素が30ppm未満、微粒子が0.2ミクロン未満など)が比較的に高価であるためである。したがって本発明では、サーボ書込みプロセス中にディスク・ドライブ100の中で比較的に高い濃度のヘリウム・ガスを効率的かつ経済的に使用することができる。
【0027】
図4の概略図に最もよく示されているが、本発明は、加圧ヘリウム源400及び空気源402を利用する。これらの源は後述する方法に従って交互にヘリウム又は空気を流入ポート320に供給する。この方法では、まず最初にSTW200にヘリウムを充てんし、次いでSTWからヘリウムを排出する。流入ポート320は、内部管路404によってディスク・ドライブ100の開口(例えば図1に示した開口140)に接続されることが好ましい。このようにして、ディスク・ドライブ100の内部にヘリウム・ガスを、ヘリウム・ガスの濃度が所望のレベル(好ましくは50パーセント超、より好ましくは95〜99パーセント)にすぐに達するように直接に導入する。しかし、前述のサーボ書込みプロセスを容易にするためにディスク・ドライブ100はいくつかの開口を含むので、ヘリウムはドライブ100から漏れ、囲われたSTW200を急速に満たす傾向がある。したがってヘリウムは、STWの中の空気を流出ポート322から排出するのに十分な圧力及び流量(例えば8「SCFH」(standard cubic feet per hour))で、流入ポート320から絶えまなくドライブ100に導入される。STWを出た空気とヘリウム・ガスの混合気は、比較的に高価なヘリウム・ガスを空気から分離し、再使用することができるように、流出ポート322からヘリウム回収系410へ導かれる。ヘリウム回収系410は、知られている多くのタイプのガス回収系のうちの1つを表し、ヘリウム回収系410の具体的な設計又は構造は本発明にとって重要ではない。したがって、ヘリウム回収系410の動作はこれ以上説明しない。
【0028】
サーボ書込みプロセス中に使用するヘリウム・ガス(又は他の低密度ガス)は、先に述べたクラス10クリーン・ルームの純度及び微粒子要件を満たしていなければならないので、ディスク・ドライブ及びSTWに比較的に高濃度のヘリウムを経済的な方法で充てんすることができるのは、カバー230及びヘリウム回収系410の使用のおかげである。しかし、ヘッド118(例えば空気軸受スライダ)は、ヘリウム環境ではなく空気環境で動作するように設計されているので、ディスク・ドライブ100の中にサーボ・パターンを書き込む間の高濃度のヘリウムの使用は独特の問題を生み出す。具体的には、ヘリウム・ガスの相対的に低い密度のために、ヘリウム環境中でヘッド118は、ヘッドの設計環境である空気環境中よりもずっと低い高度でディスクから浮上する。この低い高度のため、ディスク・ドライブを始動、停止させるとき(すなわちヘッドをロードし、ディスクの表面からアンロードするとき)の安全裕度が低くなる。本発明は、後述する好ましいサーボ・トラック書込み手順を使用することによってこれらの問題に対処する。
【0029】
次に図5を参照して、組立て済みのディスク・ドライブ100のディスク108にサーボ・パターンを書き込む好ましい一方法を開示する。この方法は500から始まり操作502へ進み、ここで、カバー300の扉306を開いて、組立て済みのディスク・ドライブ100を受け入れる。クラス10クリーン・ルームの高純度空気ではあるが、この時点でSTW200の内部は空気で満たされている。さらに、先に述べたとおり、ディスク・ドライブ100は密閉されておらず、上ぶた104及び/又はベース102に、サーボ書込み手順中のディスク・ドライブ・ヘッド118の移動及び検出を容易にするためのいくつかの開口を含む。
【0030】
次に、操作504で、扉306を閉じてSTW200を密閉し、ディスク・ドライブ100の電源を入れ、それによって一般的な空気環境の中でディスク108の上へヘッド118をロードする。すなわち、ヘッド118はロード/アンロード・ランプからディスク108の上へロードされるか、又は図1に示すように、ディスクがその通常の動作速度まで回転するときにディスク108のパーク・ゾーン120から浮上する。いずれにせよ、ディスク・ドライブ109は、ディスク・ドライブの内部が空気で満たされている間に通常の動作状態に到達することができる。
【0031】
次の段階506で、ヘリウム源400を活動化させて、流入ポート320を通してヘリウム・ガスを導入し、続いて内部管路404が、ディスク・ドライブ100に形成された開口にヘリウム・ガスを導く。この好ましい実施例では、管路404が上ぶた104の開口140(図1)の中に直接に挿入されるが、管路404は、ディスク・ドライブに形成された任意の開口に挿入できることを理解されたい。好ましくは、ヘリウム・ガスは流量8SCFHでドライブに導入され、段階506は、ディスク・ドライブ100の中のヘリウム濃度が少なくとも95パーセントに達するまで続けられる。別個のセンサを使用して、ドライブ100の中の実際の(リアルタイムの)ヘリウム濃度を決定することもできるが、規定の流量で所望の濃度レベルに達するのに要する時間を実験によって求めることが好ましい。
【0032】
ディスク・ドライブ100内のヘリウム濃度が高まるにつれ、ドライブ100から流出したヘリウムが、覆われたSTW200の内部を満たすようになり、その結果、STWの中の空気が流出ポート322から排出される。さらに、STWの内部が部分真空になるようにヘリウム回収系410を設定することによって、STWからの空気の排出を助けることが好ましい。例えば、流入ポート320からのヘリウム流量が8SCFHの場合には、流出ポート322から流量13SCFHでガスを抜き取るようにヘリウム回収系410を設定することが好ましい。これによって、STW200の中の実質的に全ての空気が排出されることが保証され、覆われたSTW200中の好ましいヘリウム濃度95〜99パーセントを比較的に短い時間で達成することができるようになる。覆われたSTW200の「気密」の程度に応じて(すなわち所望のヘリウム濃度が達成された後に、空気がSTWへ流入するのをカバー300が防げるかどうかに応じて)、サーボ書込み手順の初期設定の前にヘリウム源400を非活動化させ、流出ポート322を閉じることができる。サーボ書込み手順の間、ディスク・ドライブ100への連続したヘリウム・ガスの流入がないので、この実施例は、ディスク表面にサーボ・パターンを書き込む「最も静かな」環境を提供しよう。あるいは、所望のヘリウム濃度を維持する必要がある場合には、覆われたSTW200から漏れるヘリウム・ガスを補うために、サーボ書込みプロセスの間、ヘリウム源400及びヘリウム回収系410を連続的に動作させることもできる。
【0033】
次いで方法は操作508に進み、ここで、ヘリウム濃度が所望の値のまま安定した後にディスク108にサーボ・パターンを書き込む。すなわち、ディスク・ドライブがヘリウムで実質的に満たされ、その結果、抗力誘導振動が相当に低減され又は排除された後に、STW200は、指定されたディスク(専用サーボ)又は複数のディスク(埋込み型サーボ)にサーボ・パターンを書き込むようディスク・ドライブ・ヘッド118に命じる。ヘリウム環境中でサーボ・パターンを書き込むことができることによって、先に説明したタイプの誤差が低減し、より高い密度でディスク・トラックを書き込むことができ、これによってディスク・ドライブ100の記憶容量が増大する。
【0034】
次の段階510では、サーボ書込みプロセスが完了し、ドライブ100がまだディスク108をその通常の動作速度で回転させている間に、ヘリウム源400からのヘリウムの流入を停止し、空気源402を作動させて、流入ポート320から空気流を導き、ディスク・ドライブからヘリウムをパージする(追い出す)。先に述べたとおり、ヘリウムが急速にパージされ空気に置き換えられるように、空気の流入量は8SCFHに保ち、一方で、STW200からの流出量は、ヘリウム回収系410が13SCFHに維持することが好ましい。流出ポート322を通って出ていくヘリウムと空気の混合気はヘリウム回収系410によって捕獲され、将来のサーボ・トラック書込みサイクルで再使用するためヘリウムは空気から分離される。
【0035】
次に方法は操作512に進み、ここで、空気環境中でディスク・ドライブの電源を切る。ディスクの電源を切る前には、ディスク・ドライブの電源投入に関して先に述べた理由と同じ理由で、すなわち、「CSS」(contact start/stop)ドライブの場合にはパーク・ゾーン120(図1)にヘッドを移動させる前に、又はロード/アンロード・ディスク・ドライブではランプ(図示せず)上へヘッドをアンロードする前に空気軸受スライダに十分な安全裕度を持たせるために、実質的に全てのヘリウムがディスク・ドライブ100からパージされるのを待つ必要がある。CSSドライブの例で言うと、ヘリウム環境中でディスク・ドライブ100の電源を切った場合、ディスクが比較的に高速で回転している間に、ヘッドがパーク・ゾーン120に着地してしまい、ディスクと空気軸受スライダの間の大きな摩擦によって、壊れやすいヘッド118が損傷する可能性がある。ロード/アンロード・ディスク・ドライブの場合には、ヘリウム環境中でドライブ100の電源を切った場合、ディスクからランプ(図示せず)へオフロードするときにヘッド118は、通常の空気環境よりもずっと低い高度で浮上しているであろう。この低い浮上高によって、アンロード・プロセス中に、ヘッド118と回転中のディスク108の外縁とが不意に接触してしまう(すなわち「ヘッド・クラッシュ」)可能性がある。したがって、ドライブ100がCSSドライブであるにせよ、又はロード/アンロード・ドライブであるにせよ、段階512は、ディスク・ドライブ100からヘリウムがパージされ、その結果、通常の安全な方法でドライブの電源が切られることを保証する。
【0036】
操作514では、カバー300の扉306を開き、STW200からドライブ100を取り出す。次に操作516で、ユニット410によって回収されたヘリウムを再循環させ、後のサーボ・トラック書込み操作のためにヘリウム源400へ戻す。次いでこの方法は段階518で終了となり、新しいディスク・ドライブを用いて、段階500からこのプロセス全体を繰り返す。
【0037】
STW200及びカバー300、並びに図5に記載した方法の以上の説明は主に、組立て済みのディスク・ドライブ100とともに使用され、ディスク・ドライブ100のアクチュエータ・アセンブリ110及びヘッド118を利用して、ドライブの中にすでに取り付けられているディスク108にサーボ・パターンを書き込むサーボ・トラック・ライタに適用される。しかし、本発明は、ディスク・ドライブの中に組み付ける前の複数のディスクにサーボ・パターンを書き込む専用サーボ・トラック・ライタで使用することもできる。このタイプのサーボ・トラック・ライタ600を図6に示す。図2に示したより従来型のSTW200と区別するため、以後、このタイプのサーボ・トラック・ライタをマルチ・ディスク・ライタ(「MDW」)と呼ぶ。
【0038】
MDW600は、水平に配置された実質的に不動のプラットホーム又は花崗岩スラブ602の上に載っている。プラットホーム602には、スライド機構606を介して、プラットホーム602上のサーボ書込み位置(図示せず)と図6に示されたディスク・ロード/アンロード位置との間を(矢印608が指示する)横方向へ移動するアクチュエータ・アセンブリ604が接続されている。アクチュエータ・アセンブリ604は、複数の標的ディスク620にサーボ・パターンを書き込む複数のサーボ記録ヘッド(図6には示されていない)を配置するための複数のアクチュエータ・アーム614を有するEブロック612を含む。スピンドル・モータ・ハブ・アセンブリ622からディスク620をロード/アンロードするプロセスを容易にするためにハブ626及びディスク620のスタックをスピンドル・モータ628から取り外すことができるように、ディスク620は、スピンドル・モータ・ハブ・アセンブリ622に縦に固定され、取外し可能なスピンドル・ハブ626にスタック624としてロードされることが好ましい。
【0039】
スピンドル・モータ・ハブ・アセンブリ622にディスク620をロードした後、スピンドル・モータ・ハブ・アセンブリ622に向かってアクチュエータ・アセンブリ604をプラットホーム602に沿って(矢印608の方向に)横に移動させることが好ましい。アクチュエータ・アセンブリ604とスピンドル・モータ・ハブ・アセンブリ622上のディスク・スタック624とが、ヘッドとディスク620が不意に接触することなく一体となることができるように、コーム(図6には示されていない)を使用して、アクチュエータ・アーム614の端のヘッド間の適当な分離を維持することが好ましい。隣接するディスク620間のすき間の中にヘッドが配置されるように、アクチュエータ・アセンブリ604をサーボ書込み位置にロックした後、コーム(図示せず)を回転させてEブロック612から離し、ヘッドが、それぞれのアクチュエータ・アーム614の端のフレクシャによって提供されるバイアス力の結果としてそれぞれのディスクと係合するようにする。コームを分離する前にスピンドル・モータ628が活動化されて、ディスク620を所定の速度で回転させるので、サーボ・ヘッドがディスク表面と物理的には接触することはない。
【0040】
図6に示したMDW600の以前のバージョンでは、ヘッドが、ディスクの表面から所定の距離を隔てて空気軸受上に「浮上」する。しかし、MDW600内で所定の速度で高速回転している複数のディスク620が受ける空気力学的抗力のために、MDW600も、図2に示したSTW200と同様の抗力誘導振動に苦しむ。ディスク620にかかる空気力学的抗力を低減させるこれまでの試みには、スピンドル・モータ628の活動化の前にピボット・アセンブリ632を軸として所定の位置まで回転することができる通気遮断壁630の使用が含まれる。通気遮断壁630は、それぞれのディスク620を受け取る一連のすき間を画定し、これによって、ディスクの一部がすき間の中で回転するときにディスクの表面から空気を除去する。しかし、通気遮断壁630を使用しても、MDW600はやはり、ディスクに書き込むことができるサーボ・パターンのトラック密度を制限する傾向がある望ましくない抗力誘導振動に苦しむ。
【0041】
図7を参照する。本発明のMDW600は、プラットホーム602の上空全体に広がるカバー700を含む。カバー700は、図3に示したカバー300と同様のものであり、取外し可能なスピンドル・ハブ626上へディスク・ドライブ・スタック624を受け取るための開口704を画定する前面702を含む。その下縁に沿ったヒンジによって扉706が取り付けられており、そのため、扉706を閉じて、覆われたMDW600の中にディスク・スタック624を密閉できることが好ましい。ディスク・スタック624を自動的にロードし、覆われたMDW600の中からディスク・スタック624を取り出すロボット手段とともにこの扉を使用することができるように、好ましい一実施例では、モータ(図示せず)を使用して扉706を自動的に開閉することができる。開口704の周囲のシール708は扉706とともに作用して、扉706を閉じたときに覆われたMDW600の内部に実質的に密閉された内部環境を形成する。
【0042】
カバー700は、図3及び4に示したSTWカバー300にあるものと同様の流入ポート720及び流出ポート722を含む。流出ポート722はヘリウム回収系(図7には示されていない)に接続され、流入ポート720は、先に説明したクラス10クリーン・ルーム要件を満たす純粋ヘリウム源(図7には示されていない)に接続されていることが好ましい。MDW600のサーボ書込みヘッドが空気環境で使用するように設計されているとき、好ましい一実施例では、流入ポート720を空気源とヘリウム源の両方に接続することができる。すなわち、MDW600は、図5に示したプロセスに従うことができる。流入ポート720からのヘリウム流によって囲われたMDW600から空気を追い出す前に、まず最初に空気環境中でMDWの速度を上げる(ヘッドをディスク620の上にロードする)。次いで(50パーセント超、好ましくは95〜99パーセントのヘリウム濃度を有する)ヘリウム環境中でサーボ書込みプロセスを実行し、その後、MDWに空気を再び注入して、流出ポート722を通してヘリウム回収系(図7には示されていない)にヘリウムを排出する。MDW600の中のヘリウムを空気で置き換えた後、ディスク620からヘッドをアンロードし、アクチュエータ・アセンブリ604を図6に示すロード/アンロード位置に戻すことができる。
【0043】
しかし、MDW600が専用ライタであることは、サーボ書込みヘッドを、空気環境中での動作に対して最適化する必要がないことを意味する。逆に、MDW600のヘッド、フレクシャ及びアクチュエータ・アーム614を特に、ヘリウム環境中での動作に対して最適化して、空気環境中でディスク620からヘッドをロード及びアンロードする必要がないようにすることができる。この場合、扉706を閉じた直後に覆われたMDW600にヘリウムを注入する、より単純なプロセスに従うことができる。図7に示した覆われたMDW600の中のヘリウム濃度を所望の濃度(例えば95〜99パーセント)にした後に、ディスク620を動作速度で回転させ、アクチュエータ・アセンブリ604を所定の位置まで移動させて、サーボ書込みプロセスを開始することができる。同様に、サーボ書込みプロセスが完了したときには、MDW600からヘリウムが排出されるのを待つ必要なしに、直ちにディスク620の回転速度を落とし、サーボ書込みヘッドをディスク620からアンロードすることができる。しかし、扉706を開きディスク620のスタック624を取り出す前には、MDW600に空気を注入して、覆われたMDW600の中の高価なヘリウム・ガスを回収し、ヘリウム回収系(図7には示されていない)によって再循環させることができるようにすることが好ましい。
【0044】
ヘリウム・ガスは、MDW600内での抗力誘導振動を低減させる働きをするので、図7に示した覆われたMDWでは図6に示した通気遮断壁630はもはや必要ない。さらに、縦向きのMDW600を示したが、このようなMDWの設計は本発明にとって重要ではなく、図7に示したように覆うことができるものである限り、(横向きのMDWを含む)任意のMDWを本発明とともに使用することができることを理解されたい。
【0045】
別の仕方で説明する。本発明の例示的な好ましい一実施例に基づく方法では、サーボ書込みプロセス中の抗力誘導振動を低減させるために低密度ガスを充てんしたサーボ・トラック・ライタ(「STW」)(例えば200、600)の中で、ディスク(例えば108、620)にサーボ・パターンを書き込む。この方法は、STW(例えば200、600)の中にディスク(例えば108、620)をロードし、(例えば操作502で)STWを密閉して、囲われた内部環境を形成することを含む。次いで、(例えば操作506で)密閉されたSTW(例えば200、600)に低密度ガスを、STWの中の低密度ガスの濃度が所定のレベルに到達するまで充てんする。次いで(例えば操作508で)STWを活動化させて、STWの低密度ガス環境の中で、ディスク(例えば108、620)にサーボ・パターンを書き込む。好ましい一実施例では、低密度ガスの所定の濃度が少なくとも50パーセントである。
【0046】
ディスク(例えば108)はディスク・ドライブ(例えば100)の中に予め取り付けておくことができ、そのため、ロード段階(例えば操作502)は、STW(例えば200)の中にディスク・ドライブ(例えば100)をロードすることを含む。あるいは、STWは、複数の専用サーボ書込みヘッドを有するマルチ・ディスク・ライタ(「MDW」)(例えば600)を含むことができ、そのため、ロード段階(例えば操作502)は、MDW(例えば600)の中にディスク(例えば620)のスタックをロードすることを含む。STW(例えば200、600)は、STW(例えば200)の中にディスク・ドライブ(例えば100)をロードし、又はMDW(例えば600)の中にディスク・スタック(例えば624)をロードするための開口(例えば304、704)を有するカバー(例えば300、700)を含む。カバー(例えば300、700)は、開口(例えば304、704)を密閉するための扉(例えば306、706)を含む。
【0047】
この方法はさらに、(例えば操作510で)STW(例えば200及び600)の低密度ガスをパージし、次いで、パージされたガスを(例えば操作516で)再循環させる段階を含むことができる。一実施例では低密度ガスがヘリウムを含む。この方法の再循環段階(例えば操作516)は、パージされた低密度ガスをSTW(例えば200、600)からガス回収系(例えば410)へ導いて、低密度ガスを空気から分離する段階を含む。
【0048】
STW(例えば200)が別個のディスク・ドライブ(例えば100)を支持するとき、この方法はさらに、(例えば操作506で)STWに低密度ガスを充てんする前の空気環境の中で(例えば操作504で)ディスク・ドライブ(例えば100)の電源を入れ、次いで、(例えば操作510で)STWから低密度ガスをパージした後の空気環境の中で(例えば操作512で)ディスク・ドライブ(例えば100)の電源を切る段階を含む。一方、STWが、低密度ガス中での使用に対して最適化された複数の専用サーボ書込みヘッドを有するMDW(例えば600)であるときには、この方法が、(例えば操作506で)MDW(例えば600)に低密度ガスを充てんする段階の後に、ディスク(例えば620)の表面に専用サーボ書込みヘッドをロードする段階を含む。さらに、MDW(例えば600)から低密度ガスをパージする段階(例えば操作510)の前に、専用サーボ書込みヘッドをディスク(例えば620)の表面からアンロードすることが好ましい。
【0049】
本発明の他の実施例は、低密度ガス環境でディスク(例えば108、620)にサーボ・パターンを書き込むサーボ書込みアセンブリとして記述することができる。このアセンブリは、ディスク(例えば108、620)を回転させるためのスピンドル・モータ(例えば106、628)と、回転中のディスクにサーボ・パターンを書き込むためのサーボ書込みヘッド(例えば118)とを支持するように適合されたベース(例えば202、602)を有するサーボ・トラック・ライタ(「STW」)(例えば200、600)を含む。ベース(例えば202、602)と協力してカバー(例えば300、700)が、囲われた内部環境をSTW(例えば200、600)の中に形成する。カバー(例えば300、700)は、STWの中にディスクをロードするための密閉可能な開口(例えば304、704)を含む。カバーはさらに、ディスクにサーボ・パターンを書き込む前にSTW(例えば200及び600)の内部環境に低密度ガス源(例えば400)から低密度ガスを導くための流入ポート(例えば320、720)と、サーボ・パターンをディスクに書き込んだ後にSTWの内部環境から低密度ガスをパージすることを可能にする流出ポート(例えば322、722)とを含む。一実施例では、このアセンブリがさらに、流出ポート(例えば322、722)に接続されて、パージされた低密度ガスを空気から分離するガス回収系(例えば410)を含む。
【0050】
サーボ書込みアセンブリの一実施例では、ディスク(例えば108)、スピンドル・モータ(例えば106)及びサーボ書込みヘッド(例えば118)が全てディスク・ドライブ(例えば100)の中に予め取り付けられており、そのため、ディスク・ドライブ(例えば100)が、カバー(例えば300)の密閉可能な開口(例えば304)を通して挿入され、STW(例えば200)の内部環境の中に固定される。次いで管路(例えば404)が、低密度ガスをディスク・ドライブの内部に導くためにディスク・ドライブ(例えば100)に形成された開口(例えば140)に、流入ポート(例えば320)を接続することが好ましい。サーボ書込みアセンブリの他の実施例では、STW(例えば600)が複数の専用サーボ書込みヘッドを含み、それぞれのディスクにサーボ・パターンを同時に書き込むために、スピンドル・モータ(例えば628)が、ディスク・スタック(例えば624)中の複数のディスク(例えば620)を支持する。ディスク・スタック(例えば624)は、カバー(例えば700)の密封可能な開口(例えば704)を通して挿入され、STW(例えば600)の内部環境の中のスピンドル・モータ(例えば628)に固定される。
【0051】
本発明の他の実施例は、ディスク(例えば108、620)にサーボ・パターンを書き込む前にSTWに低密度ガスを充てんするための低密度ガス源(例えば400)に接続されたサーボ・トラック・ライタ(「STW」)(例えば200、600)を有するサーボ書込みアセンブリとして記述することができる。このサーボ書込みアセンブリは、ディスクにサーボ・パターンを書き込んだ後に低密度ガスを回収するための手段を含む。ガス回収手段は、STW(例えば200、600)から低密度ガスをパージするための手段(例えば402)と、低密度ガスを空気から分離するための手段(例えば410)とを含むことが好ましい。一実施例では、ディスク・ドライブ(例えば100)の中にディスク(例えば108)が予め取り付けられており、STW(例えば200)が、ディスク・ドライブ(例えば100)を支持するためのベース(例えば202)を含み、低密度ガスを回収するための手段が、ベース(例えば202)と対合してSTW(例えば200)の中に密閉された内部環境を画定するカバー(例えば300)を含む。このカバー(例えば300)は、STW中にディスク・ドライブ(例えば100)を挿入することを可能にする密閉可能な開口(例えば304)を含む。代替実施例では、STW(例えば600)が、ディスク・スタック(例えば624)の複数のディスク(例えば620)にサーボ・パターンを同時に書き込むために複数の専用サーボ書込みヘッドを有するベース(例えば602)を含む。次いで低密度ガスを回収するための手段が、ベース(例えば602)と対合してSTW(例えば600)の中に密閉された内部環境を画定するカバー(例えば700)を含み、カバー(例えば700)は、STW(例えば600)の中にディスク・スタック(例えば624)を挿入することを可能にする密閉可能な開口(例えば704)を有する。
【0052】
以上に述べた目的及び利点、並びに本発明の固有の目的及び利点を達成するのに本発明が十分に適合されていることは明白である。この開示のためいくつかの実施例を説明したが、本発明の範囲に十分に含まれるさまざまな変更及び修正を加えることができる。例えば、低密度ガスがヘリウムを含むことが好ましいが、代替の低密度ガスを使用することもできる。ただしこのようなガスはクリーン・ルーム環境で使用するために不純物が取り除かれていなければならない。さらに、ディスク・ドライブ100、STW200及びMDW600の具体的な実施例を説明したが、本発明は、特定のディスク・ドライブ又はサーボ・ライタ設計に限定されない。低密度ガスを充てんし、覆われたサーボ・ライタの内部から低密度ガスを後にパージすることができるカバーを有するものである限り、本発明は、任意のサーボ・ライタとともに使用することができる。さらに、ヘリウム又は代替低密度ガスを再循環させるために多くの異なる技術を使用することができ、本発明は単一のヘリウム回収技術に限定されない、当業者が容易に思いつく他の多くの変更を加えることができる。したがって、このような修正、変更及び代替は全て、添付の請求項に定義された開示の発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の好ましい一実施例を組み込んだサーボ・トラック・ライタ内で使用されるディスク・ドライブの平面図である。
【図2】図1に示したディスク・ドライブを組み込んだ本発明の好ましい一実施例に基づくSTWの斜視図である。
【図3】密閉された環境をSTWの中に生み出すためのカバー、STWに低密度ガスを充てんするための流入管路、及び低密度ガスを回収するための流出管路を示す図2のSTWの斜視図である。
【図4】図3に示したSTWと組み合わせて使用するヘリウム回収系を示す概略図である。
【図5】低密度ガスが充てんされたSTWを使用してディスクにサーボ情報を書き込む、本発明の好ましい一実施例に基づく一般方法の流れ図である。
【図6】ディスク・ドライブの中に組み付ける前の複数のディスクにサーボ情報を書き込む本発明の好ましい一実施例に基づく専用STWの斜視図である。このSTWを本明細書ではマルチ・ディスク・ライタと呼ぶ
【図7】密閉された環境をMDWの中に生み出すためのカバー、MDWに低密度ガスを充てんするための流入管路、及び低密度ガスを回収するための流出管路を示す図6のMDWの斜視図である。

Claims (10)

  1. サーボ・トラック・ライタ(「STW」)内でディスクにサーボ・パターンを書き込む方法であって、
    (a)前記STWの中に前記ディスクをロードし、該STWを密閉して、囲われた内部環境を該STWの中に形成する段階と、
    (b)前記STWの内部環境に低密度ガスを、該STW内の低密度ガスの濃度が所定のレベルに到達するまで充てんする段階と、
    (c)前記STWの低密度ガス環境の中で前記ディスクに前記サーボ・パターンを書き込む段階と
    を含む方法。
  2. 前記ディスクがディスク・ドライブの中に予め取り付けられており、前記ロード段階(a)がさらに、前記STWの中に前記ディスク・ドライブをロードする段階を含む、請求項1に記載の方法。
  3. (d)前記ディスクに前記サーボ・パターンを書き込んだ後に、前記STWから前記低密度ガスをパージする段階と、
    (e)前記パージされた低密度ガスを再循環させる段階と
    をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記再循環段階(e)がさらに、前記パージされた低密度ガスを前記STWからガス回収系に導いて、前記低密度ガスを空気から分離する段階を含む、請求項3に記載の方法。
  5. (f)前記充てん段階(b)の前の空気環境の中で、前記ディスク・ドライブの電源を入れる段階と、
    (g)前記パージ段階(d)の後の空気環境の中で、前記ディスク・ドライブの電源を切る段階と
    をさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記STWが、複数の専用サーボ書込みヘッドを有するマルチ・ディスク・ライタ(「MDW」)であり、前記ロード段階(a)がさらに、前記MDWの中にディスク・スタックをロードする段階を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記MDWが、該MDWの中に前記ディスク・スタックをロードするための開口を有するカバーを含み、該カバーが、前記MDWを密閉するための扉を含む、請求項6に記載の方法。
  8. (d)前記ディスクに前記サーボ・パターンを書き込んだ後に、前記STWから前記低密度ガスをパージする段階と、
    (e)前記パージされた低密度ガスを再循環させる段階と
    をさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記再循環段階(e)がさらに、前記パージされた低密度ガスを前記MDWからガス回収系に導いて、前記低密度ガスを空気から分離する段階を含む、請求項8に記載の方法。
  10. (f)前記充てん段階(b)の後に、前記ディスク・スタックを回転させ、該ディスク・スタックの中の前記ディスクの対応する表面に前記専用サーボ書込みヘッドをロードする段階と、
    (g)前記パージ段階(d)の前に、前記専用サーボ書込みヘッドを前記ディスクの表面からアンロードする段階と
    をさらに含む、請求項9に記載の方法。
JP2003540987A 2001-10-30 2002-05-20 低密度ガスを利用したディスク・ドライブ・サーボ・トラック・ライタ Pending JP2005507540A (ja)

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