JP2005507347A

JP2005507347A - 再閉鎖可能なパッケージ

Info

Publication number: JP2005507347A
Application number: JP2003540025A
Authority: JP
Inventors: ジェフリー・アレン・ロト
Original assignee: キャドバリー・アダムズ・ユーエスエイ・エルエルシー
Priority date: 2001-11-02
Filing date: 2001-11-02
Publication date: 2005-03-17
Also published as: MXPA04004208A; ATE457009T1; DE60141255D1; AU2001294097B2; CA2464734C; RU2288145C2; EP1440009B1; CA2464734A1; EP1440009A1; ES2340573T3; RU2004116688A; CN1257091C; BR0117165A; CN1558856A; WO2003037727A1

Abstract

細長い物品、たとえば、１つまたはそれ以上のチューインガム・スティックを格納するための再閉鎖可能なパッケージは、内部領域へのアクセスを可能にするための開口を有する容器を含む。この容器は、その内部領域を取り囲んでおり、開口からその底壁に向かって延びる側壁を有する。再閉鎖可能なパッケージは、また、容器の内部領域内に配置してあり、容器開口、底壁間を延びている１つまたはそれ以上の仕切りを有する。この１つまたはそれ以上の仕切りは、直立した向きで細長い物品を受け入れるようになっている細長いスロットを画定する。キャップが、容器の側壁の１つにヒンジ連結してある。キャップは、それが容器に格納された細長い物品を覆う閉鎖位置と、容器の開口を通して細長い物品にアクセスが可能となる開放位置と間で移動可能である。或る好ましい実施態様においては、１つまたはそれ以上の仕切りは、第１の側壁の内面から対向する第２の側壁の内面に向かって延びる第１の間隔を置いたリブ・セットを含む。他の実施態様においては、間隔を置いたリブが、２つまたはそれ以上の対向する側壁から延びている。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、全般的に、材料包装の分野に関し、より詳しくは、菓子製品類（たとえば、チューインガム・スティック）用の再閉鎖可能なパッケージに関する。
【背景技術】
【０００２】
菓子製品類、特に、ガム・スティックを包装するとき、個々のガム・スティックを可撓性パッケージに包装することが慣習的であった。これらの可撓性パッケージは、代表的には、パッケージの一端まわりに巻きつけた細いストリップまたはコードを引っ張ってパッケージの端を切り裂くことによって、開ける。パッケージを開けた後、パッケージの引き裂いた端およびコードは、もはや役目を終え、廃棄しなければならない。その結果、ひとたび可撓性ガム・パッケージを開けたならば、パッケージを再封止または再閉鎖することはできない。パッケージを再閉鎖する蓋またはキャップがないからである。さらに、パッケージは、直立位置に維持し、残っているガム・スティックがパッケージから抜け落ちないようにしなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
上記問題に対する１つの解決案が、米国特許第５,６３８,３７８号に開示されている。この米国特許では、パッケージ内の個々のガム・スティックを保持するように開放されたパッケージの閉鎖端に接着剤を設けている。しかしながら、この解決案では、パッケージを開けた後、ガム・スティックが外部環境にさらされたままであるために、不満足かつ不都合であることがしばしば証明されている。その結果、露出したガム・スティックは、短期間でその新鮮さを失う。
【０００４】
上記問題に対する他の解決案が、本出願人に譲渡された米国特許第５,１２５,２１１号に開示されている。この米国特許の開示内容は、参考資料としてここに援用する。米国特許第５,１２５,２１１号においては、パッケージは、前部、頂端部および後部を有する容器を含む再閉鎖可能なパッケージである。接着性のある前部ラベルを容器の前部に施し、容器のラベルおよび頂端部、後部を覆う目的で、非接着性のプルタブを含む可撓性のある接着性フラップが設けてある。容器のラベルおよび前部には、好ましくは、輪郭縁が形成してあって開口縁を構成する。操作時、プルタブを持ち上げることで、輪郭縁に沿って前部を引き外すと共に、頂部端を取り外してパッケージを開ける。フラップの後部は、パッケージの後部に取り付いたままであって、ヒンジ式の連結部を形成する。フラップは、パッケージの前部に再シール可能であり、パッケージを再閉鎖するのが可能になっている。
【０００５】
米国特許第５,６３６,７３２号は、チューインガムのパッケージ用のキャップを開示している。このキャップは、パッケージの開放端を覆って設置され、開放端を取り囲むフレームを有する。このフレームは、２つの窓を有し、各窓は、パッケージ内に格納された一群のチューインガム・スティックと並置されている。２つの窓のためのカバーが、キャップのフレームに枢着してある。パッケージからチューインガムのスティックを取り出したいときには、カバーの１つを開けて第１群のチューインガム・スティックの端を露出させる。チューインガム・スティックを取り出したならば、このカバーのリップ部をフレーム上の協働するリップ部にスナップ嵌合させることによって、カバーを閉じることができる。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の或る好ましい実施態様においては、１つまたはそれ以上の細長い物品、たとえば、１つまたはそれ以上のチューインガム・スティックを収容する再閉鎖可能なパッケージは、底壁と、この底壁から延びる側壁とを有する容器を含む。側壁は、好ましくは、容器の内部領域を取り囲んでおり、底壁から離れた上端を有する。側壁の上端は、容器の開口部をとおして１つまたはそれ以上の細長い物品を収納することができる容器の開口を画定している。１つの好ましい実施態様においては、側壁は、前壁、この前壁と反対側の後壁および互いに向かい合った第１、第２の側壁を含む。前後の壁は、好ましくは、互いに対面するそれぞれの内面を有し、そして、第１、第２の側壁は、好ましくは、前壁、後壁間に延びている。好ましい実施態様においては、底壁と後壁の上端と間の距離は、底壁と前壁の上端と間の距離より大きくなっている。換言すれば、後壁は、前壁より大きな高さを有する。その結果、対向する側壁の上端は、後壁、前壁間を下向きに傾斜している。
【０００７】
この再閉鎖可能なパッケージは、また、容器の内部領域に配置した１つまたはそれ以上の仕切りを含む。１つまたはそれ以上の仕切りは、好ましくは、容器の開口と底壁との間に延びている。容器の開口は、好ましくは、前壁、後壁の上端に設けられる。１つまたはそれ以上の仕切りは、１つまたはそれ以上の細長い物品、たとえば、１つまたはそれ以上のチューインガム・スティックを受け入れるようになっている細長いスロットを画定している。或る好ましい実施態様においては、１つまたはそれ以上の仕切りは、前壁の内面に取り付けてあって前壁の内面から後壁に向かって延びる第１の間隔を置いたリブ・セットを含む。この再閉鎖可能なパッケージは、また、第１のリブ・セットに対向する第２の間隔を置いたリブ・セットも含み得る。第２の間隔を置いたリブ・セットは、好ましくは、後壁の内面に取り付けてあって、後壁の内面から前壁に向かって延びている。したがって、第１、第２のリブ・セットは、好ましくは、互いに対向している。第１のリブ・セットのリブは、好ましくは、第２のリブ・セットのリブと実質的に一直線上にあり、これらの対向したリブによって一連の細長いスロットが画定される。これらのリブは、好ましくは、前、後壁のそれぞれの内面と一体的に形成してあり、そして、好ましくは、それぞれの内面から約１〜３ｍｍ伸びている。或る好ましい実施態様において、第１、第２のリブ・セットは、それぞれの前、後壁の上端から底壁まで延びている。しかしながら、他の好ましい実施態様では、リブは、前壁または後壁のいずれかにのみ設けてあってもよい。リブは、また、前、後壁の上端と底壁との間を途中まで延びていてもよい。
【０００８】
再閉鎖可能なパッケージは、また、好ましくは、容器に取り付けてあって、容器の開口を閉鎖できるキャップを含む。キャップは、好ましくは、頂壁と、この頂壁の前縁から延びているキャップ前壁と、頂壁の後縁から延びているキャップ後壁と、キャップ前壁とキャップ後壁との間を延びている第１、第２のキャップ側壁とを含む。キャップは、一般的に、容器の側壁の１つ、たとえば、１つの側壁の上端に取り付けてある。好ましい実施態様において、キャップは、容器の側壁のうちの１つの側壁の上端にヒンジ式に取り付けてある。好ましい実施態様においては、キャップは、容器の後壁の上端にヒンジ式に取り付けてある。非常に好ましい実施態様において、キャップおよび容器は、一体片として一緒に成形し、一体成形したヒンジを介して相互に一体に連結してある。一体成形したヒンジは、好ましくは、可撓性ポリマー材料である。他の好ましい実施態様においては、キャップ後壁と容器の後壁は、軸線方向に貫通する孔を有する管状要素を含む。キャップを容器に取り付けるに際して、すべての管状要素の軸線方向の孔が互いにほぼ一直線上にそれぞれの管状要素が互いに係合する。次に、細長いロッドを一列に並んだ軸線方向の孔に通し、キャップを容器にヒンジ連結できる。その結果、キャップは、細長いロッドまわりに回動させることによって、閉鎖位置と完全開放位置との間を移動させることができる。
【０００９】
上述したように、前、後壁の内面に形成したリブは、１つまたはそれ以上の細長い物品、たとえば、チューインガム・スティックを受け入れるようになっている細長いスロットを形成する。１つまたはそれ以上のガム・スティックを容器の内部領域から取り出した後でも、リブは、チューインガム・スティックを直立位置に維持する。こうして、リブは、１つまたはそれ以上のガム・スティックをパッケージから取り出した後、ガム・スティックが脇に落ちたり、容器の内部領域で変位または移動したりするのを防止する。
【００１０】
再閉鎖可能なパッケージが閉鎖位置にあるとき、キャップの頂壁は、容器の底壁上に位置し、実質的に容器の底壁に対して平行である。この閉鎖位置において、頂壁の外面は、底壁上に位置し、実質的に容器の底壁に対して平行である。キャップが完全開放位置にあるとき、キャップの頂壁は、容器の底壁上に位置していない。そして、頂壁の外面は、容器の底壁に対面する。
【００１１】
キャップ前壁の高さは、キャップ後壁の高さより大きい。その結果、キャップ側壁の下端（すなわち、キャップの頂壁から離れた側壁の端）は、キャップ前壁とキャップ後壁との間で傾斜する。キャップ側壁の下端の傾斜は、容器側壁の上端の傾斜と実質的に同じである。キャップが閉鎖位置にあるとき、キャップ前壁の下端は容器前壁の上端と係合する。それに加えて、キャップ側壁の下端は、容器側壁の上端と係合する。キャップ壁の下端の、容器壁の上端との密接な係合により、キャップが閉鎖位置にあるとき、シールを行うことができる。それによって、容器内に格納されている細長い物品の露出が制限される。
【００１２】
或る好ましい実施態様において、キャップ前壁の下端は、キャップ前壁の下端から突出し、容器の前壁の内面に形成したくぼみと係合できる垂直方向に延びるフランジを含む。この垂直方向に延びているフランジのくぼみとの係合により、キャップを閉鎖位置に保持する。したがって、前壁の内面に形成したくぼみは、好ましくは、キャップ前壁の下端から突出する垂直方向に延びているフランジを受け入れるようになっている。キャップ前壁は、また、キャップ前壁の外面から突出する水平方向に延びているフランジを含んでいてもよい。この水平方向に延びているフランジは、キャップが開放位置と閉鎖位置との間を移動するとき、キャップを把持するように係合することができる。
【００１３】
或る好ましい実施態様においては、キャップは、好ましくは、ヒンジ・サブアセンブリによって容器にヒンジ連結される。ヒンジ・サブアセンブリは、好ましくは、キャップ後壁の下端に連結した１つまたはそれ以上の管状要素と、容器の後壁の上端に連結した１つまたはそれ以上の管状要素とを含む。各管状要素は、それを貫いて延びる細長い軸線方向孔を含む。キャップを容器に組み付けるとき、管状要素の細長い孔は、互いにほぼ一直線上に置き、細長いロッドを管状要素の細長い孔に通し、容器の後壁にキャップをヒンジ連結する。その結果、キャップは、完全閉鎖位置間で揺動できる。上述したように、キャップは、また、一端でキャップに、他端で容器に一体に成形したヒンジによって容器にヒンジ連結してもよい。
【００１４】
図１は、本発明の或る好ましい実施態様による、容器と、この容器にヒンジ連結したキャップとを含む再閉鎖可能なパッケージの斜視図を示している。
図２は、図１の容器の正面図を示している。
図３は、図２の容器の背面図を示している。
図４は、図２の容器の左側面図を示している。
図５は、図２の容器の右側面図を示している。
図６は、図２〜５の容器の頂面図を示している。
図７は、図６の容器の、ＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿った断面図を示している。
図８は、図１のキャップの正面図を示している。
図９は、図８のキャップの背面図を示している。
図１０は、図８のキャップの右側面図を示している。
図１１は、組み立てプロセスの１つの段階での、図１の再閉鎖可能なパッケージの右側面図を示している。
図１２は、図１１に示す再閉鎖可能なパッケージの背面図を示している。
図１３は、組み立てプロセスの後の段階での、図１１の再閉鎖可能なパッケージの背面図を示している。
図１４は、図１に示す再閉鎖可能なパッケージの頂面図を示している。
図１５は、開放位置にある図１の再閉鎖可能なパッケージの斜視図を示している。
図１６は、図１５の再閉鎖可能なパッケージの右側面図を示している。
図１７は、本発明の或る好ましい実施態様による、容器内の格納された細長い物品を有する、図１５の再閉鎖可能なパッケージを示している。
図１８は、図１７の再閉鎖可能なパッケージの右側面図を示している。
図１９は、容器に格納された細長い物品を有する、図１７、１８の再閉鎖可能なパッケージの頂面図を示している。
図２０は、キャップおよび容器の、図１のＸＸ−ＸＸ線に沿った部分断面図を示している。
図２１は、本発明のさらに別の好ましい実施態様による、容器と、一体成形ヒンジを介して容器にヒンジ連結したキャップとを含む再閉鎖可能なパッケージの斜視図を示している。
図２２は、図２１に示すパッケージの左側面図を示している。
図２３は、開放位置にあるキャップを有する、図２１に示すパッケージの右側面図を示している。
図２４は、図２１の一体成形ヒンジの拡大図を示している。
図２５は、図２３のパッケージの斜視図を示している。
図２６は、図２３のパッケージの別の斜視図を示している。
図２７は、図２３のパッケージの平面図を示している。
図２８は、本発明のさらに別の好ましい実施態様による、再閉鎖可能なパッケージ用の容器の頂面図を示している。
図２９は、本発明のさらにまた別の好ましい実施態様による、再閉鎖可能なパッケージ用の容器の頂面図を示している。
図３０は、図２９のＸＸＸ−ＸＸＸ線に沿った、図２９の容器の断面図を示している。
【００１５】
〔好ましい実施態様の詳細な説明〕
図１は、本発明の或る好ましい実施態様による、１つまたはそれ以上の細長い物品を格納するための再閉鎖可能なパッケージ２０の斜視図を示している。この再閉鎖可能なパッケージ２０は、１つまたはそれ以上の細長い物品（図６）を収容するための開口２４を有する容器２２と、この容器２２にヒンジ連結したキャップ２６とを含む。図１〜６を参照して、容器２２は、外面３０および内面３２を有する前壁２８を含む。この容器２２は、また、外面３６および内面３８を有する後壁３４を含む。容器２２は、また、底壁４０を有する。前壁２８は、底壁４０の前縁４２から突出し、後壁３４は、底壁４０の後縁４４から延びている。後壁３４の上端４６と底壁４０の後縁４４との距離Ｄ_１は、前壁２８の上端４８と底壁４０の前縁４２との距離Ｄ_２より大きい。容器２２は、また、第１の側壁５０および第２の側壁５２を含む。これら第１、第２の側壁５０、５２は、互いに対向しており、容器２２の前壁２８、後壁３４間を延びている。図６を参照して、前壁２８の内面３２は、第１のリブ・セット５４を含む。第１のリブ・セット５４は、好ましくは、前壁２８の内面３２に取り付けてあり、前壁２８から後壁３４に向かって延びている。後壁３４は、好ましくは、その内面３８に取り付けた第２のリブ・セット５６を含む。第２のリブ・セット５６は、前壁２８に向かって延びている。第１、第２のリブ・セット５４、５６は、好ましくは、容器のそれぞれ前、後壁に一体に形成してある。或る好ましい実施態様においては、リブは、前、後壁２８、３４それぞれからほぼ１〜３ミリメートル突出している。
【００１６】
図２〜５を参照して、或る好ましい実施態様においては、容器の後壁３４は、その上端４６に連結した１つまたはそれ以上の管状要素５８Ａ、５８Ｂを含む。各管状要素は、それを貫いて延びる中央孔６０Ａ、６０Ｂを有する。管状要素５８Ａ、５８Ｂの中央孔６０Ａ、６０Ｂは、好ましくは、ただ一本の細長いロッドを中央孔６０Ａ、６０Ｂの両方に通すことができるように互いに実質的に一直線上にある。
【００１７】
図４、５を参照して、後壁３４は前壁２８より大きな高さを有するため、第１、第２の側壁５０、５２の上端は、後壁３４、前壁２８間を下向きに傾斜している。或る好ましい実施態様においては、第１、第２の側壁５０、５２の上端は、後壁３４の上端４６と前壁２８の上端４８との間を延びるほぼ真っすぐな線に沿って傾斜している。
【００１８】
図７は、図６のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿った容器の断面図を示している。図７に示すように、リブ５６が、後壁３４の上端４６、下端間を延びている。リブ５６は、好ましくは、後壁３４に一体成形してあり、後壁からほぼ１〜３ｍｍ伸びている。或る好ましい実施態様において、リブは、後壁の上端から下端まで完全に延びている。しかしながら、他の好ましい実施態様では、リブは、後壁の上端から下端まで完全には延びていない。たとえば、リブは、後壁の上下端間を途中まで延びていてもよいし、後壁の上下端間を断続的に延びていてもよい。さらに他の好ましい実施態様においては、リブは、前壁または後壁のうちの一方だけに設けてもよい。たとえば、リブは、前壁の内面にのみ設け、後壁の表面にはまったく設けてなくてもよい。別の実施態様において、リブは、後壁の内面にのみ設け、前壁にはまったく設けてなくてもよい。図６を参照して、前壁の内面３８は、後により詳しく説明するように、好ましくは前壁の上端のところに、キャップの垂直方向に延びているフランジを受け入れる凹部６２を含む。
【００１９】
図８〜１０を参照して、キャップ２６は、頂壁６４と、頂壁の前縁６８から延びているキャップ前壁６６と、頂壁６４の後縁７２から延びているキャップ後壁７０とを含む。キャップは、また、好ましくは、第１の側壁７４および第２の側壁７６を含む。これらの第１、第２の側壁は、キャップ前壁６６、キャップ後壁７０間を延びている。キャップ前壁の高さＬ_１は、好ましくは、キャップ後壁の高さＬ_２より大きくなっている。換言すれば、キャップ前壁６６の下端７８と頂壁６４との距離は、キャップ後壁７０の下端８０と頂壁６４との距離より大きくなっている。キャップ前壁６６は、好ましくは、キャップ前壁の外面８４から突出する水平方向に延びているフランジ８２を含む。キャップ前壁６６は、また、キャップ前壁６６の内面８８に取り付けてあってキャップ前壁６６の下端７８下方へ突出するほぼ垂直方向に延びるフランジ８６を含む。以下により詳しく説明するように、垂直方向に延びるフランジ８６は、好ましくは、キャップが閉鎖位置にあるとき、容器の前壁２８の内面３２に形成したくぼみ６２（図７）と係合する。垂直方向に延びているフランジ８６のくぼみ６２との係合により、キャップが閉鎖位置にあるとき、垂直方向に延びているフランジ８６とくぼみ６２との解放自在なスナップ嵌合係合を得ることができる。図９、１０を参照して、キャップは、また、貫いて延びる中央孔６０Ａ’、６０Ｂ’を有する管状要素９０Ａ、９０Ｂも含む。中央孔は、好ましくは、互いにほぼ一直線上にある。
【００２０】
図１１〜１３は、キャップ２６を容器２２に組み込むための１つの好ましい方法を示している。容器２２の後壁３４およびキャップ後壁７０は、互いに当接しており、その結果、それぞれの管状要素９０Ａ、５８Ｂ、９０Ｂ、５８Ａが互いに係合する。図１３を参照して、次に、管状要素９０Ａ、５８Ｂ、９０Ｂ、５８Ａの一直線に並んだ孔に細長いロッド９２を通し、容器２２にキャップ２６をヒンジ連結する。ロッド９２は、好ましくは、たとえば、それをかしめるなどして一直線に並んだ孔内の所定位置に取り付ける。その結果、キャップが、ヒンジ式に取り付けられ、細長いロッド９２の長手軸線に沿って延びる軸線Ａ_１まわりに揺動できる。
【００２１】
図１４は、細長いロッド９２を管状要素９０Ａ、５８Ｂ、９０Ｂ、５８Ａの一直線に並んだ孔に挿入した後の再閉鎖可能なパッケージ２０の頂面図を示している。
【００２２】
図１５〜１９を参照して、再閉鎖可能なパッケージを組み立てた後、キャップ２６は、図１５に示す完全開放位置と図１に示す閉鎖位置との間を移動できる。図１５の開放位置において、１つまたはそれ以上のガム・スティックを細長いスロット９４内に置くことができる。上述したように、細長いスロットが、対向するリブ５４、５６によって画定されている。或る好ましい実施態様において、容器は、ほぼ１０〜２０個のガム・スティックを受け入れ、格納するためのほぼ１０〜２０個の細長いスロット９４を含む。しかしながら、好ましい実施態様は、２つまたはそれ以上のスロットを有する容器を含んでいればよい。図１７〜１９は、ガム・スティック９６をスロット９４に格納した後の再閉鎖可能なパッケージを示している。再閉鎖可能なパッケージ２０をガム・スティックで満たした後、キャップ２６を閉じ、容器２２の開口２４を覆うことができる。再閉鎖可能なパッケージは、好ましくは、剛性材料、たとえば、剛性ポリマー材料で作る。その結果、パッケージの外面は、パッケージ内に格納された製品に力を伝えることなく、かなりの量の外力に耐えることができる。
【００２３】
１つのガム・スティック９６をパッケージから取り出したいときには、ユーザは、容器２２の外面を把持し、水平方向に延びているフランジ８２に圧力を加え、容器の前壁２８の内面３２に形成されたくぼみ６２から垂直方向に延びているフランジ８６を引き抜くことができる。次に、キャップ２６を、図１７、１８に示す開放位置へ回動または揺動させることができる。この位置において、容器２２の上端にある開口２４は、完全にアクセス可能となり、細長いスロット９４から１つまたはそれ以上のガム・スティック９６を取り出すことができる。１つまたはそれ以上のガム・スティック９６をパッケージから取り出した後、キャップは、再び、図１に示す閉鎖位置へ揺動させることができる。
【００２４】
図２０は、キャップを容器２２の前壁２８に取り付けたときのキャップ２６の拡大断片図を示している。容器２２の前壁２８は、前壁２８の上端に隣接して形成したくぼみ６２を含む内面３２を有する。キャップ２６の前壁は、垂直方向に延びているフランジ６２と水平方向に延びているフランジ８２とを含む。キャップ２６を閉鎖位置（図１）に揺動させたとき、垂直方向に延びているフランジ８６がくぼみ６２内に嵌合してキャップを閉鎖位置に固着する。キャップを開放したいときには、力Ｆ_１を水平方向に延びているフランジ８２に加え、垂直方向に延びているフランジ８６をくぼみ６２から離れるようにさせる。垂直方向に延びているフランジがくぼみ６２から離れたならば、キャップ２６を図１７に示す開放位置へ移動させることができる。
【００２５】
図２１〜２７は、本発明のさらなる好ましい実施態様に従った容器にヒンジ取り付けしたキャップを有する再閉鎖可能なパッケージを示している。図２１、２２を参照して、再閉鎖可能なパッケージ１２０は、単一片として一緒に成形したキャップ１２６、容器１２２を含む。図２３、２４を参照して、キャップ１２６は、ヒンジ１９２を介して容器１２２に連結してある。図２４を参照して、ヒンジは、キャップ１２６に一体成形した第１端と、容器１２２に一体成形した第２端とを有する。ヒンジ１９２は、プラスチックのような可撓性弾性材料で作ってあり、その結果、キャップ１２６は、容器開口１２４（図２３）に対して繰り返し開閉できる。
【００２６】
図２５〜２７は、開放位置にある再閉鎖可能なパッケージを示している。図２５を参照して、容器１２８の前壁１３０は、その内面１３２に設けたリブ１５４を有する。前壁リブ１５４は、容器１２２の後壁１３４に向かって延びている。前壁１２８の内面１３２は、キャップ１２６の垂直方向に延びているフランジ１８６を受け入れるためのくぼみ１６２を含む。容器は、前壁１２８、後壁１３４間を延びる中央支持体１９７を含む。この中央支持体１９７は、容器１２２に剛性を加える。キャップ１２６の下面もまた、キャップに剛性を加える中央支持体１９８を含む。図２６を参照して、容器１２２の後壁１３４は、容器１２２の前壁１２８に向かって突出する一連の垂直方向に延びるリブ１５６を含む。図２７を参照して、前壁リブ１５４および後壁リブ１５６は、互いに実質的に一直線上にある。これらのリブは、容器１２２の前壁１２８、後壁１３４間を延びる一連のスロット１９６を構成する。図２７に示す容器１２２は、細長い物品、たとえば、ガム・スティックを受け入れるための１８個のスロットを有する。しかしながら、本発明の好ましい実施態様では、細長い物品を受け入れるためのスロットを、２つから無数まで、どこにでも設けることができる。
【００２７】
図２８は、リブを容器の前壁または後壁のいずれかに設けた本発明の別の実施態様を示している。図２８に示す特別な実施態様においては、リブ２５６が、容器２２２の後壁２３６の内面２３８に設けてあり、前壁２２８の内面１３２にはまったくリブを設けてない。しかしながら、他の実施態様では、リブは、前壁２２８に設けてあって、後壁には設けてなくてもよい。
【００２８】
図２９、３０は、リブ３５６を後壁３３６の内面にも、底壁３４０の上面にも設けた本発明の別の実施態様を示している。リブ３５６は、前壁３３６の内面および底壁３４０の内面上方に伸びている。前壁３２８の内面３３２はリブを持たない。
【００２９】
本発明を特別な好ましい実施態様に関して説明してきたが、実施態様が単に本発明の原理および用途を例示しているにすぎないことは了解されたい。たとえば、キャンディまたはミントのような多種多様な菓子製品類をパッケージに格納してもよい。さらに、本発明のパッケージは、ピルのような薬剤を格納するのに使用することもできる。したがって、特許請求の範囲に定義したような本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本発明の好ましい実施態様に数々の変更をなし得ることは了解されたい。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明の或る好ましい実施態様による、容器とこの容器にヒンジ連結したキャップとを含む再閉鎖可能なパッケージの斜視図を示している。
【図２】図１の容器の正面図を示している。
【図３】図２の容器の背面図を示している。
【図４】図２の容器の左側面図を示している。
【図５】図２の容器の右側面図を示している。
【図６】図２〜５の容器の頂面図を示している。
【図７】図６の容器の、ＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿った断面図を示している。
【図８】図１のキャップの正面図を示している。
【図９】図８のキャップの背面図を示している。
【図１０】図８のキャップの右側面図を示している。
【図１１】組み立てプロセスの１つの段階での、図１の再閉鎖可能なパッケージの右側面図を示している。
【図１２】図１１に示す再閉鎖可能なパッケージの背面図を示している。
【図１３】組み立てプロセスの後の段階での、図１１の再閉鎖可能なパッケージの背面図を示している。
【図１４】図１に示す再閉鎖可能なパッケージの頂面図を示している。
【図１５】開放位置にある図１の再閉鎖可能なパッケージの斜視図を示している。
【図１６】図１５の再閉鎖可能なパッケージの右側面図を示している。
【図１７】本発明の或る好ましい実施態様による、容器内の格納された細長い物品を有する、図１５の再閉鎖可能なパッケージを示している。
【図１８】図１７の再閉鎖可能なパッケージの右側面図を示している。
【図１９】容器に格納された細長い物品を有する、図１７、１８の再閉鎖可能なパッケージの頂面図を示している。
【図２０】キャップおよび容器の、図１のＸＸ−ＸＸ線に沿った部分断面図を示している。
【図２１】本発明のさらに別の好ましい実施態様による、容器と、一体成形ヒンジを介して容器にヒンジ連結したキャップとを含む再閉鎖可能なパッケージの斜視図を示している。
【図２２】図２１に示すパッケージの左側面図を示している。
【図２３】開放位置にあるキャップを有する、図２１に示すパッケージの右側面図を示している。
【図２４】図２１の一体成形ヒンジの拡大図を示している。
【図２５】図２３のパッケージの斜視図を示している。
【図２６】図２３のパッケージの別の斜視図を示している。
【図２７】図２３のパッケージの平面図を示している。
【図２８】本発明のさらに別の好ましい実施態様による、再閉鎖可能なパッケージ用の容器の頂面図を示している。
【図２９】本発明のさらにまた別の好ましい実施態様による、再閉鎖可能なパッケージ用の容器の頂面図を示している。
【図３０】図２９のＸＸＸ−ＸＸＸ線に沿った、図２９の容器の断面図を示している。

Claims

底壁および内部領域を取り囲むようにこの底壁から延びている側壁を有し、ここでこれらの側壁が、前記底壁から離れた開口を画定している上端を有する容器と、この容器の内部領域内に配置してあり、容器開口と前記底壁との間を延びており、１つまたはそれ以上の細長い物品を受け入れるようになっている細長いスロットを画定している１つまたはそれ以上の仕切りと、容器に取り付けてあって開口を覆うように閉じることができるキャップとを含む再閉鎖可能なパッケージ。
前記キャップが、前記容器の側壁の１つに取り付けてある、請求項１に記載のパッケージ。
前記キャップが、一体成形したヒンジを介して前記容器にヒンジ連結されている、請求項１に記載のパッケージ。
前記１つまたはそれ以上の仕切りが、前記後壁に向かって前記前壁の内面から延びている第１の間隔を置いたリブ・セットを含む、請求項１〜３のいずれか１項に記載のパッケージ。
前記キャップが、頂壁と、この頂壁の前縁から延びているキャップ前壁と、前記頂壁の後縁から延びているキャップ後壁と、キャップ前壁とキャップ後壁との間を延びている第１、第２のキャップ側壁とを含む、請求項１〜４のいずれか１項に記載のパッケージ。
キャップ後壁が、前記容器の後壁にヒンジ連結されている、請求項１〜５のいずれか１項に記載のパッケージ。
キャップが、ヒンジ・サブアセンブリによって容器にヒンジ連結されている、請求項１〜６のいずれか１項に記載のパッケージ。
ヒンジ・サブアセンブリが、キャップの後壁の下端に連結した１つまたはそれ以上の管状部分と、容器の後壁の上端に連結した１つまたはそれ以上の管状部分とを含み、前記管状部分の各々が、それを貫通している細長い孔を含み、これらの細長い孔が、互いに実質的に一直線上にあり、前記容器に対して前記キャップを揺動させることができるように前記管状部分の一直線に並んだ細長い孔を通って延びている細長いロッドを含む、請求項１〜７のいずれか１項に記載のパッケージ。
内部領域にアクセスすることができる開口を有する容器であり、この容器の内部領域を取り囲んでおり、容器の底壁に向かって開口から延びている側壁を有する容器と、この容器の内部領域に配置してあり、容器開口と前記底壁との間を延びている１つまたはそれ以上の仕切りであり、細長い物品を受け入れるようになっている細長いスロットを画定している１つまたはそれ以上の仕切りと、前記容器の側壁のうちの１つにヒンジ連結してあり、細長い物品を覆う閉鎖位置と細長い物品へのアクセスを可能に開放位置との間で移動可能なキャップとを含む、細長い物品を格納するための再閉鎖可能なパッケージ。
前記キャップおよび前記容器が、一体片として一緒に成形してある、請求項１〜９のいずれか１項に記載のパッケージ。
前記キャップおよび前記容器が、一体成形したヒンジを介して相互にヒンジ連結している、請求項１〜１０のいずれか１項に記載のパッケージ。