JP2005507337A - 車両に装着されたタイヤの摩耗を測定する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両が走行中であるか停止しているかを問わず、いつでも摩耗を測定できかつ従来技術の欠点を解消できるタイヤの摩耗測定方法を提供することにある。
【解決手段】本発明の方法は、(i)所与の瞬間に、サスペンションシステム(1)に固定された第一点またはシャーシに固定された第二点(これらの両点はタイヤ(2)に対向している)と、少なくとも1つの対向トレッドデザイン要素のクラウンとの距離を表示する値を測定し、(ii)所与の瞬間に、第一または第二点と1つの対向溝の底との間で測定した距離についての基準値を測定し、かつ第一点と1つのクラウンとの間で測定した距離についての他の基準値を測定し、(iii)上記(i)で測定した値と、(ii)で測定した基準値とを比較してクラウンの摩耗表示する摩耗データを演繹する段階を有する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の方法は、(i)所与の瞬間に、サスペンションシステム(1)に固定された第一点またはシャーシに固定された第二点(これらの両点はタイヤ(2)に対向している)と、少なくとも1つの対向トレッドデザイン要素のクラウンとの距離を表示する値を測定し、(ii)所与の瞬間に、第一または第二点と1つの対向溝の底との間で測定した距離についての基準値を測定し、かつ第一点と1つのクラウンとの間で測定した距離についての他の基準値を測定し、(iii)上記(i)で測定した値と、(ii)で測定した基準値とを比較してクラウンの摩耗表示する摩耗データを演繹する段階を有する。
【選択図】図1
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車に装着されたタイヤの摩耗を、車両が走行している間または停止しているときに測定する方法、この方法を実施すべくこのような車両に装着するように設計されたサスペンションシステム、および該サスペンションシステムを有する車両に関する。
【背景技術】
【0002】
走行中にタイヤの摩耗を測定するため、自動車に装着されたタイヤのトレッドパターンの摩耗検出器を設けることは知られている。
特許文献1には、トレッドのマス内に複数の金属ワイヤが設けられ、該金属ワイヤが、トレッドのパターンリブ内の異なる高さにそれぞれ延びている導電性ループを形成しかつ前記リブの下の検出回路に接続されている構成のタイヤが開示されている。このタイヤが装着された車両が走行する間に、これらのループは次々に破断されて開スイッチを形成し、検出回路が、これらの破断を表示する信号を、車両内に設けられた評価ユニットに伝送する。
この摩耗検出器の大きい欠点は、タイヤのマス内に摩耗検出器が組込まれるタイヤの製造に伴う複雑さ、およびタイヤが転がるときに不可避である機械的応力および温度上昇により引起こされる検出器部品の変化可能性にある。
【0003】
【特許文献1】
ドイツ国特許DE−A−197 45 734号明細書(図2および図3参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一目的は、シャーシおよび該シャーシとホイールとの間の可撓性リンクを形成するサスペンションシステムを有する自動車に装着されたホイールに取付けられかつ溝により相互連結されたパターン要素を備えたトレッドを有するタイヤの摩耗測定方法であって、上記欠点を解消でき、かつ車両が走行中であるか停止しているかを問わず、いつでも摩耗を測定できるタイヤの摩耗測定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明による摩耗測定方法は、車両の走行中または停止中に、i)所与の瞬間に、一方では、タイヤに対向しかつタイヤの周方向中心平面上の第一点の直交突出部が前記平面上のタイヤの軸線の位置またはタイヤに対向するシャーシ上に固定された第二点から等距離に留まるように1つまたは複数の位置を占める、サスペンションシステム上に固定された第一点と、他方では、前記第一または第二点に対向する少なくとも1つのトレッドパターン要素の頂部との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記所与の瞬間での第一の場合に、前記第一または第二点と、これらの点に対向する前記1つの溝の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定し、または第二の場合に、引続き、前記第一点と1つの前記頂部との間で測定した距離を表示する他の基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記第一の場合には、前記瞬間での測定差により前記パターン要素の高さを表示する摩耗データを演繹し、かつ前記第二の場合には、所与の時間内の前記要素の頂部の摩耗の変化を表示する摩耗データを演繹する段階とを有している。
【0006】
本発明を実施する第一態様によれば、前記方法は、
i)所与の瞬間に、サスペンションシステム上に固定された第一点と、該第一点に対向する少なくとも1つの前記トレッドパターン要素の頂部との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記所与の瞬間での第一の場合に、前記第一点と、該第一点に対向する前記1つの溝の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定し、または第二の場合に、引続き、前記第一点と1つの前記頂部との間で測定した距離を表示する他の基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記第一の場合には、前記瞬間での測定差により前記パターン要素の高さを表示する摩耗データを演繹し、かつ前記第二の場合には、所与の時間内の前記要素の頂部の摩耗の変化を表示する摩耗データを演繹する段階とを有する。
【0007】
本発明を実施する第二態様によれば、前記方法は、
i)所与の瞬間に、シャーシ上に固定された第二点と、該第二点に対向する少なくとも1つの前記トレッドパターン要素の頂部との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記と同じ所与の瞬間に、前記第二点と、該第二点に対向する前記1つの溝の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記瞬間での測定差により前記パターン要素の高さを表示する摩耗データを演繹する段階とを有している。
【0008】
本発明の他の態様によれば、前記方法は、
i)所与の瞬間に、一方では、前記サスペンションシステム上に固定された第一点またはシャーシ上に固定された第二点と、他方では、前記第一または第二点に対向する少なくとも1つの前記トレッドパターン要素の頂部との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記所与の瞬間に、前記第一または第二点と、該第一または第二点に対向する前記1つの溝の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記瞬間での測定差により前記パターン要素の高さを表示する摩耗データを演繹する段階とを有している。
【0009】
本発明のこの実施により、前記方法は、例えば、任意の瞬間にまたはいつでも、下記段階、すなわち、
第一または第二点から、これらの点に対向する少なくとも1つの溝に向けておよび該溝に隣接する少なくとも1つの頂部に向けて、音波または電磁波の入射ビームを放射する段階と、
一方で、入射ビームに源を有しかつ頂部により反射された第一波ビーム、および他方では、入射ビームに源を有しかつ溝の底により反射された第二波ビームを、それぞれ信号の形態で受ける段階と、
これらの信号間のシフトから、第一ビームに対応する信号に対する第二ビームに対応する信号の遅延時間を演繹する段階と、
これから、前記瞬間にまたはいつでも単一または複数のトレッドパターン要素の高さを表示する、頂部と溝の底との間の距離を演繹する段階とを有している。
また本発明のこの実施によれば、前記方法には、波として超音波のような音波を使用するのが有利である。
【0010】
再び本発明のこの実施によれば、前記方法は下記段階すなわち、
車両の走行中に、タイヤの少なくとも1回転に亘って連続的に、一方では、第一または第二点と該点に対向する前記幾つかの要素のそれぞれの頂部との間の距離を表示するn回(n>1)の測定を行ない、他方では、前記第一または第二点と前記要素に隣接する溝の底との間の距離を表示するn回の基準測定を行なう段階と、
これらの測定値についてn回の比較を行ない、これから、測定差により、前記パターン要素の高さを表示するn個の瞬間摩耗データを演繹する段階と、
これのn個の瞬間摩耗データの平均を形成して、これから、走行中のタイヤの全周の平均摩耗に関するデータを演繹する段階とを有している。
【0011】
本発明の前記第一実施態様の一例によれば、前記方法は、サスペンションシステム上に固定された前記第一点を、タイヤの周方向中心平面に垂直な方向に変位させ、タイヤの軸線方向の複数のトレッドパターン要素の摩耗を測定する段階を更に有している。
本発明の前記第一実施態様の他の特徴によれば、第一点はサスペンションシステムのサスペンションアームに取付けられる。
本発明の前記第一実施態様の他の特徴によれば、前記第一点は、サスペンションアームのダンパスプリングが当接支持される衝合体に取付けられる。
本発明の前記第一または第二実施形態に共通の一実施例によれば、前記方法は、第一または第二点に取付けられるフィーラのような摩耗ゲージを、該摩耗ゲージが前記頂部および/または溝の底に接触するように変位させることにより、前記距離を表示する値を測定する段階と、次に、前記ゲージの変位を測定しかつこの変位と基準変位とを比較して、これからトレッドパターン要素(単一または複数)の摩耗データを演繹する段階とを有している。
フィーラ以外の摩耗ゲージ、例えばトレッドと接触することを意図した面がトレッドのプロファイルに実質的に一致するプロファイルを有する「櫛」を使用できることにも留意されたい。
【0012】
本発明の他の目的は、本発明によるこの摩耗測定方法を実施するサスペンションシステムを提供することにある。各サスペンションシステムは自動車に取付けることを意図しており、シャーシおよびホイールを有し、各ホイールにはパターン要素をもつトレッドを備えたタイヤが設けられ、サスペンションシステムはシャーシとホイールとの間に可撓性リンクを形成するように設計されており、自動車に取付けられたときに上記欠点を解消する。
この目的のため、本発明の第一例示実施例によれば、フィーラのような摩耗ゲージを備えた摩耗測定ユニットが設けられ、摩耗ゲージは、サスペンションシステム上に取付けられた制御手段の制御により少なくとも1つの前記トレッドパターン要素と関連する頂部および/または溝の底と接触できるように、ダンパスプリングが当接支持されたサスペンションアームの固定衝合体上に取付けられ、前記測定ユニットは、ゲージの変位を測定しかつ該変位と基準変位とを比較して、これから前記トレッドパターン要素(単一または複数)に関する摩耗データを演繹する。
制御手段として、電気、空気圧、電気−空気圧、または電磁石等の任意の手段、特にジャッキのような手段を使用できる。
【0013】
本発明の第二例示実施例によるサスペンションシステムには、超音波または光波のような音波または電磁波のピックアップを備えた摩耗測定ユニットが設けられ、ピックアップは、ダンパスプリングが当接支持されたサスペンションアームの固定衝合体上に取付けられ、かつ所与の瞬間にまたはいつでも、ピックアップに対向する少なくとも1つの溝に向けておよび該溝に隣接する少なくとも1つの頂部に向けて前記波の入射ビームを放射し、前記ユニットは更に、
一方で、前記入射ビームに源を有しかつ頂部により反射された第一波ビーム、および他方では、前記入射ビームに源を有しかつ溝の底により反射された第二波ビームを、それぞれ信号の形態で受ける手段と、
これらの信号間のシフトから、第一ビームに対応する信号に対する第二ビームに対応する信号の遅延時間を演繹する手段と、
これから、前記瞬間にまたはいつでも単一または複数のトレッドパターン要素の高さを表示する、前記頂部と溝の底との間の距離を演繹する手段とを有している。
【0014】
本発明による自動車は、シャーシと、ホイールと、前記シャーシとホイールとの間に可撓性リンクを形成するサスペンションシステムとを有し、溝により相互連結されたパターン要素をもつトレッドを備えたタイヤが各ホイールに装着されている。
本発明の一例示実施例によれば、自動車は、そのサスペンションシステムが上記特徴を有し、自動車は更に、サスペンションシステムから少なくとも1つのタイヤについての摩耗データを受けるように設計されかつタイヤの摩耗について任意の時点で車両のドライバに知らせることができる中央ユニットを有している。
【0015】
本発明の他の例示実施例によれば、自動車のシャーシには、超音波または光波のような音波または電磁波のピックアップを備えた摩耗測定ユニットが設けられ、ピックアップは、タイヤに対向して、シャーシの長手方向部材上またはホイール通過ゾーンに一致するシャーシの壁上に取付けられ、かつ所与の瞬間にまたはいつでも、ピックアップに対向する少なくとも1つの溝に向けておよび該溝に隣接する少なくとも1つの頂部に向けて前記波の入射ビームを放射し、前記ユニットは更に、
一方で、前記入射ビームに源を有しかつ頂部により反射された第一波ビーム、および他方では、前記入射ビームに源を有しかつ溝の底により反射された第二波ビームを、それぞれ信号の形態で受ける手段と、
これらの信号間のシフトから、第一ビームに対応する信号に対する第二ビームに対応する信号の遅延時間を演繹する手段と、
これから、前記瞬間にまたはいつでも単一または複数のトレッドパターン要素の高さを表示する、前記頂部と溝の底との間の距離を演繹する手段とを有し、
サスペンションシステムから少なくとも1つの前記タイヤについての摩耗データを受けるように設計されかつタイヤの摩耗について任意の時点で車両のドライバに知らせることができる中央ユニットを有している。
【0016】
波ピックアップがシャーシの長手方向部材上またはホイール通過ゾーンに一致するシャーシの壁(例えば、タイヤに隣接する車両の泥除け)上に取付けられるときは、ピックアップは、車両の走行中に、実際に、荷重を吸収するときにサスペンションシステムにより賦課される移動に一致する一方向に振動することに留意されたい。かくして、これらのピックアップの振動は、隣接するパターン要素の溝底と頂部との間の所与の移動時になされる上記測定差にいかなる影響も与えない。
本発明による車両は、少なくとも1つのタイヤが、回転放物面のような凹状面の形状をなすトレッドパターン要素の頂部および/またはその溝の全部または一部を有することが有利である。
タイヤパターンの頂部および/または溝のこの特別な幾何学的形状は、上記第二実施例による測定ユニットにより放射される電磁波または音波の反射を最適化し、従って得られる結果の精度をも最適化することに留意されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(実施例1)
本発明の上記および他の特徴は、単なる例示として非制限的態様で本発明の一実施例を説明する以下の記載を読むことにより一層良く理解できるであろう。
図1は、自動車(図示せず)のシャーシと、タイヤ2が装着される車両の各ホイール(図1には対応ホイールは示されていない)との間の可撓性リンクを構成するように設計されたサスペンションシステムを示す。図1にはまたアクスル3の一部も示されており、該アクスル3にはジャーナルベアリング4を介してホイールが取付けられている。
サスペンションシステム1は、本質的に、ダンパスプリング6が設けられたサスペンションアーム5を有し、ダンパスプリング6の一端は、該スプリングの固定衝合体を形成するダンパディッシュ7上に載置されている(シャーシに隣接するスプリングの衝撃吸収衝合体は示されていない)。
本発明によれば、システム1には、走行中にタイヤ2の摩耗を連続測定するユニット8が設けられている。図2〜図4には、この測定ユニット8の2つの実施例の構造および作動が示されている。
【0018】
図2は、タイヤ2が走行面上で転動している間の測定ユニット8に対向するタイヤ2のトレッド9の部分(従って、この部分は前記走行面(図示せず)とは反対側にある)を示す、本発明の第一実施例の概略図である。トレッド9は新しい状態のパターン要素10を有し、頂部11同士が溝12により相互連結されている。
この測定ユニット8は、図2の例ではフィーラのような摩耗ゲージ13を有している。フィーラは、ダンパディッシュ7に取付けられており、かつ、サスペンションアーム5上に取付けられかつ例えばジャッキからなる制御手段(図示せず)のガイドにより、タイヤ2の回転中に、フィーラに対向して配置されるトレッドパターン要素10の頂部11と接触できるように設計されている。また、タイヤ2の軸線方向(図1に双頭矢印Aで示す方向)でのゲージ13の変位を制御する手段(図示せず)を設けることにより、トレッド9の全幅に亘る種々の位置で摩耗を測定できる。
測定ユニット8はまた、ゲージ13の変位を測定しかつこの変位と基準変位とを比較して、これからパターン要素10に関する摩耗データを演繹する手段(図示せず)を有している。
測定ユニット8はまた、パターン要素(単一または複数)に関する摩耗データを、車両の客室内に設けられた中央ユニット(図示せず)に通信する手段を有している。
【0019】
図2の測定ユニット8は、例えば次のように作動する。
車両に装着されたタイヤ2の摩耗度合いを走行中に知るには、車両のドライバが制御手段を操作して、摩耗ゲージ13を、タイヤ2のパターン要素10の頂部11に向かって移動させる。
ユニット8は、図2に示す基準位置(この位置は、パターン要素10に摩耗が全くない位置である)に対する、ゲージ13が接触しているパターン要素10の摩耗により誘起されたゲージ13の相対変位(図3参照)を測定する。
この相対変位は、溝12の底に接触するゲージ13の位置(ゲージ13の基準位置)と、要素10の頂部11と接触しているゲージ13の位置(測定位置)との測定差にも一致することに留意されたい。
ユニット8は、次に、この相対変位に対応する摩耗データを、ドライバが問合せ可能な車両の中央ユニットに通信する。
【0020】
(実施例2)
図4は、タイヤ2が路面上を転動している間に測定ユニット8に対向しているタイヤ2のトレッド9の一部を示す、本発明の第二実施例の概略図である。
図4から理解されようが、この測定ユニット8はピックアップ14を有し、該ピックアップ14は、超音波を、ピックアップ14が対向する少なくとも1つの溝12および該溝12に隣接する少なくとも1つの頂部11の両方に、入射ビームFiの形態で連続的に放射するように設計されている。
ピックアップ14には、一方では、入射ビームFiに源を有しかつ頂部11により反射された第一超音波ビームFr1、および他方では、同じ入射ビームFiに源を有しかつ溝11の底により直後に反射された第二超音波ビームFr2を、それぞれの信号Sr1、Sr2の形態で受け、これらの信号Sr1、Sr2間のシフトから信号Sr1に対する信号Sr2の遅延時間Δtを演繹し、かつこの遅延時間Δtから頂部11と溝12の底との間の距離、すなわち任意の時点でのトレッドパターン要素10の深さすなわち高さを演繹する手段(図示せず)が設けられている(図4のグラフでは、放射された信号Siは入射ビームFiにも一致する)。
【0021】
図4の測定ユニット8は、例えば次のように作動する。
車両に装着されたタイヤ2の摩耗の度合いを走行中に知るには、車両のドライバは、測定ユニット8を付勢して、超音波ピックアップ14により、超音波ビームFiを、上記頂部11および溝12を含むトレッド9の所定ゾーンに向けて放射させる。測定ユニット8は、反射された信号Sr1、Sr2を分析して遅延時間Δtを計算し、かつトレッドパターン要素(単一または複数)の深さに関する情報を連続的に車両の中央ユニットに通信する。
タイヤ2の回転中にユニット8により分析された、幾つかのパターン要素10について測定された摩耗深さPは、時間について(例えば、ホイールの全周について)平均化される。これらの測定値は、タイヤ2の全周についての平均摩耗度合いを表すものであり、ドライバは、車両の速度を有利に低下させることができる。
各摩耗測定について、ピックアップにより放射された入射ビームFiが、トレッド9の幅方向に摩耗度合いを評価すべき所与のゾーンにより反射されるように、超音波ピックアップ14の位置をタイヤの軸線方向(図1の双頭矢印A参照)に対して予め調節しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】タイヤの摩耗を測定するための本発明のユニットが設けられたサスペンションシステムの構造を示す概略部分正面図である。
【図2】図1の部分拡大図であり、タイヤトレッドのパターン要素が摩耗されていない場合の、本発明の第一実施例による測定ユニットによる摩耗測定方法を示すものである。
【図3】図1の部分拡大図であり、タイヤトレッドのパターン要素が摩耗されている場合の、図2の測定ユニットによる摩耗測定方法を示すものである。
【図4】本発明の第二実施例による測定ユニットにより実施される本発明のタイヤ摩耗測定方法の段階を示す概略図である。
【符号の説明】
【0023】
1 サスペンションシステム
2 タイヤ
8 測定ユニット
9 トレッド
10 パターン要素
11 パターン要素の頂部
12 パターン要素の溝
13 摩耗ゲージ
14 ピックアップ
【0001】
本発明は、自動車に装着されたタイヤの摩耗を、車両が走行している間または停止しているときに測定する方法、この方法を実施すべくこのような車両に装着するように設計されたサスペンションシステム、および該サスペンションシステムを有する車両に関する。
【背景技術】
【0002】
走行中にタイヤの摩耗を測定するため、自動車に装着されたタイヤのトレッドパターンの摩耗検出器を設けることは知られている。
特許文献1には、トレッドのマス内に複数の金属ワイヤが設けられ、該金属ワイヤが、トレッドのパターンリブ内の異なる高さにそれぞれ延びている導電性ループを形成しかつ前記リブの下の検出回路に接続されている構成のタイヤが開示されている。このタイヤが装着された車両が走行する間に、これらのループは次々に破断されて開スイッチを形成し、検出回路が、これらの破断を表示する信号を、車両内に設けられた評価ユニットに伝送する。
この摩耗検出器の大きい欠点は、タイヤのマス内に摩耗検出器が組込まれるタイヤの製造に伴う複雑さ、およびタイヤが転がるときに不可避である機械的応力および温度上昇により引起こされる検出器部品の変化可能性にある。
【0003】
【特許文献1】
ドイツ国特許DE−A−197 45 734号明細書(図2および図3参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一目的は、シャーシおよび該シャーシとホイールとの間の可撓性リンクを形成するサスペンションシステムを有する自動車に装着されたホイールに取付けられかつ溝により相互連結されたパターン要素を備えたトレッドを有するタイヤの摩耗測定方法であって、上記欠点を解消でき、かつ車両が走行中であるか停止しているかを問わず、いつでも摩耗を測定できるタイヤの摩耗測定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明による摩耗測定方法は、車両の走行中または停止中に、i)所与の瞬間に、一方では、タイヤに対向しかつタイヤの周方向中心平面上の第一点の直交突出部が前記平面上のタイヤの軸線の位置またはタイヤに対向するシャーシ上に固定された第二点から等距離に留まるように1つまたは複数の位置を占める、サスペンションシステム上に固定された第一点と、他方では、前記第一または第二点に対向する少なくとも1つのトレッドパターン要素の頂部との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記所与の瞬間での第一の場合に、前記第一または第二点と、これらの点に対向する前記1つの溝の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定し、または第二の場合に、引続き、前記第一点と1つの前記頂部との間で測定した距離を表示する他の基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記第一の場合には、前記瞬間での測定差により前記パターン要素の高さを表示する摩耗データを演繹し、かつ前記第二の場合には、所与の時間内の前記要素の頂部の摩耗の変化を表示する摩耗データを演繹する段階とを有している。
【0006】
本発明を実施する第一態様によれば、前記方法は、
i)所与の瞬間に、サスペンションシステム上に固定された第一点と、該第一点に対向する少なくとも1つの前記トレッドパターン要素の頂部との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記所与の瞬間での第一の場合に、前記第一点と、該第一点に対向する前記1つの溝の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定し、または第二の場合に、引続き、前記第一点と1つの前記頂部との間で測定した距離を表示する他の基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記第一の場合には、前記瞬間での測定差により前記パターン要素の高さを表示する摩耗データを演繹し、かつ前記第二の場合には、所与の時間内の前記要素の頂部の摩耗の変化を表示する摩耗データを演繹する段階とを有する。
【0007】
本発明を実施する第二態様によれば、前記方法は、
i)所与の瞬間に、シャーシ上に固定された第二点と、該第二点に対向する少なくとも1つの前記トレッドパターン要素の頂部との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記と同じ所与の瞬間に、前記第二点と、該第二点に対向する前記1つの溝の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記瞬間での測定差により前記パターン要素の高さを表示する摩耗データを演繹する段階とを有している。
【0008】
本発明の他の態様によれば、前記方法は、
i)所与の瞬間に、一方では、前記サスペンションシステム上に固定された第一点またはシャーシ上に固定された第二点と、他方では、前記第一または第二点に対向する少なくとも1つの前記トレッドパターン要素の頂部との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記所与の瞬間に、前記第一または第二点と、該第一または第二点に対向する前記1つの溝の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記瞬間での測定差により前記パターン要素の高さを表示する摩耗データを演繹する段階とを有している。
【0009】
本発明のこの実施により、前記方法は、例えば、任意の瞬間にまたはいつでも、下記段階、すなわち、
第一または第二点から、これらの点に対向する少なくとも1つの溝に向けておよび該溝に隣接する少なくとも1つの頂部に向けて、音波または電磁波の入射ビームを放射する段階と、
一方で、入射ビームに源を有しかつ頂部により反射された第一波ビーム、および他方では、入射ビームに源を有しかつ溝の底により反射された第二波ビームを、それぞれ信号の形態で受ける段階と、
これらの信号間のシフトから、第一ビームに対応する信号に対する第二ビームに対応する信号の遅延時間を演繹する段階と、
これから、前記瞬間にまたはいつでも単一または複数のトレッドパターン要素の高さを表示する、頂部と溝の底との間の距離を演繹する段階とを有している。
また本発明のこの実施によれば、前記方法には、波として超音波のような音波を使用するのが有利である。
【0010】
再び本発明のこの実施によれば、前記方法は下記段階すなわち、
車両の走行中に、タイヤの少なくとも1回転に亘って連続的に、一方では、第一または第二点と該点に対向する前記幾つかの要素のそれぞれの頂部との間の距離を表示するn回(n>1)の測定を行ない、他方では、前記第一または第二点と前記要素に隣接する溝の底との間の距離を表示するn回の基準測定を行なう段階と、
これらの測定値についてn回の比較を行ない、これから、測定差により、前記パターン要素の高さを表示するn個の瞬間摩耗データを演繹する段階と、
これのn個の瞬間摩耗データの平均を形成して、これから、走行中のタイヤの全周の平均摩耗に関するデータを演繹する段階とを有している。
【0011】
本発明の前記第一実施態様の一例によれば、前記方法は、サスペンションシステム上に固定された前記第一点を、タイヤの周方向中心平面に垂直な方向に変位させ、タイヤの軸線方向の複数のトレッドパターン要素の摩耗を測定する段階を更に有している。
本発明の前記第一実施態様の他の特徴によれば、第一点はサスペンションシステムのサスペンションアームに取付けられる。
本発明の前記第一実施態様の他の特徴によれば、前記第一点は、サスペンションアームのダンパスプリングが当接支持される衝合体に取付けられる。
本発明の前記第一または第二実施形態に共通の一実施例によれば、前記方法は、第一または第二点に取付けられるフィーラのような摩耗ゲージを、該摩耗ゲージが前記頂部および/または溝の底に接触するように変位させることにより、前記距離を表示する値を測定する段階と、次に、前記ゲージの変位を測定しかつこの変位と基準変位とを比較して、これからトレッドパターン要素(単一または複数)の摩耗データを演繹する段階とを有している。
フィーラ以外の摩耗ゲージ、例えばトレッドと接触することを意図した面がトレッドのプロファイルに実質的に一致するプロファイルを有する「櫛」を使用できることにも留意されたい。
【0012】
本発明の他の目的は、本発明によるこの摩耗測定方法を実施するサスペンションシステムを提供することにある。各サスペンションシステムは自動車に取付けることを意図しており、シャーシおよびホイールを有し、各ホイールにはパターン要素をもつトレッドを備えたタイヤが設けられ、サスペンションシステムはシャーシとホイールとの間に可撓性リンクを形成するように設計されており、自動車に取付けられたときに上記欠点を解消する。
この目的のため、本発明の第一例示実施例によれば、フィーラのような摩耗ゲージを備えた摩耗測定ユニットが設けられ、摩耗ゲージは、サスペンションシステム上に取付けられた制御手段の制御により少なくとも1つの前記トレッドパターン要素と関連する頂部および/または溝の底と接触できるように、ダンパスプリングが当接支持されたサスペンションアームの固定衝合体上に取付けられ、前記測定ユニットは、ゲージの変位を測定しかつ該変位と基準変位とを比較して、これから前記トレッドパターン要素(単一または複数)に関する摩耗データを演繹する。
制御手段として、電気、空気圧、電気−空気圧、または電磁石等の任意の手段、特にジャッキのような手段を使用できる。
【0013】
本発明の第二例示実施例によるサスペンションシステムには、超音波または光波のような音波または電磁波のピックアップを備えた摩耗測定ユニットが設けられ、ピックアップは、ダンパスプリングが当接支持されたサスペンションアームの固定衝合体上に取付けられ、かつ所与の瞬間にまたはいつでも、ピックアップに対向する少なくとも1つの溝に向けておよび該溝に隣接する少なくとも1つの頂部に向けて前記波の入射ビームを放射し、前記ユニットは更に、
一方で、前記入射ビームに源を有しかつ頂部により反射された第一波ビーム、および他方では、前記入射ビームに源を有しかつ溝の底により反射された第二波ビームを、それぞれ信号の形態で受ける手段と、
これらの信号間のシフトから、第一ビームに対応する信号に対する第二ビームに対応する信号の遅延時間を演繹する手段と、
これから、前記瞬間にまたはいつでも単一または複数のトレッドパターン要素の高さを表示する、前記頂部と溝の底との間の距離を演繹する手段とを有している。
【0014】
本発明による自動車は、シャーシと、ホイールと、前記シャーシとホイールとの間に可撓性リンクを形成するサスペンションシステムとを有し、溝により相互連結されたパターン要素をもつトレッドを備えたタイヤが各ホイールに装着されている。
本発明の一例示実施例によれば、自動車は、そのサスペンションシステムが上記特徴を有し、自動車は更に、サスペンションシステムから少なくとも1つのタイヤについての摩耗データを受けるように設計されかつタイヤの摩耗について任意の時点で車両のドライバに知らせることができる中央ユニットを有している。
【0015】
本発明の他の例示実施例によれば、自動車のシャーシには、超音波または光波のような音波または電磁波のピックアップを備えた摩耗測定ユニットが設けられ、ピックアップは、タイヤに対向して、シャーシの長手方向部材上またはホイール通過ゾーンに一致するシャーシの壁上に取付けられ、かつ所与の瞬間にまたはいつでも、ピックアップに対向する少なくとも1つの溝に向けておよび該溝に隣接する少なくとも1つの頂部に向けて前記波の入射ビームを放射し、前記ユニットは更に、
一方で、前記入射ビームに源を有しかつ頂部により反射された第一波ビーム、および他方では、前記入射ビームに源を有しかつ溝の底により反射された第二波ビームを、それぞれ信号の形態で受ける手段と、
これらの信号間のシフトから、第一ビームに対応する信号に対する第二ビームに対応する信号の遅延時間を演繹する手段と、
これから、前記瞬間にまたはいつでも単一または複数のトレッドパターン要素の高さを表示する、前記頂部と溝の底との間の距離を演繹する手段とを有し、
サスペンションシステムから少なくとも1つの前記タイヤについての摩耗データを受けるように設計されかつタイヤの摩耗について任意の時点で車両のドライバに知らせることができる中央ユニットを有している。
【0016】
波ピックアップがシャーシの長手方向部材上またはホイール通過ゾーンに一致するシャーシの壁(例えば、タイヤに隣接する車両の泥除け)上に取付けられるときは、ピックアップは、車両の走行中に、実際に、荷重を吸収するときにサスペンションシステムにより賦課される移動に一致する一方向に振動することに留意されたい。かくして、これらのピックアップの振動は、隣接するパターン要素の溝底と頂部との間の所与の移動時になされる上記測定差にいかなる影響も与えない。
本発明による車両は、少なくとも1つのタイヤが、回転放物面のような凹状面の形状をなすトレッドパターン要素の頂部および/またはその溝の全部または一部を有することが有利である。
タイヤパターンの頂部および/または溝のこの特別な幾何学的形状は、上記第二実施例による測定ユニットにより放射される電磁波または音波の反射を最適化し、従って得られる結果の精度をも最適化することに留意されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(実施例1)
本発明の上記および他の特徴は、単なる例示として非制限的態様で本発明の一実施例を説明する以下の記載を読むことにより一層良く理解できるであろう。
図1は、自動車(図示せず)のシャーシと、タイヤ2が装着される車両の各ホイール(図1には対応ホイールは示されていない)との間の可撓性リンクを構成するように設計されたサスペンションシステムを示す。図1にはまたアクスル3の一部も示されており、該アクスル3にはジャーナルベアリング4を介してホイールが取付けられている。
サスペンションシステム1は、本質的に、ダンパスプリング6が設けられたサスペンションアーム5を有し、ダンパスプリング6の一端は、該スプリングの固定衝合体を形成するダンパディッシュ7上に載置されている(シャーシに隣接するスプリングの衝撃吸収衝合体は示されていない)。
本発明によれば、システム1には、走行中にタイヤ2の摩耗を連続測定するユニット8が設けられている。図2〜図4には、この測定ユニット8の2つの実施例の構造および作動が示されている。
【0018】
図2は、タイヤ2が走行面上で転動している間の測定ユニット8に対向するタイヤ2のトレッド9の部分(従って、この部分は前記走行面(図示せず)とは反対側にある)を示す、本発明の第一実施例の概略図である。トレッド9は新しい状態のパターン要素10を有し、頂部11同士が溝12により相互連結されている。
この測定ユニット8は、図2の例ではフィーラのような摩耗ゲージ13を有している。フィーラは、ダンパディッシュ7に取付けられており、かつ、サスペンションアーム5上に取付けられかつ例えばジャッキからなる制御手段(図示せず)のガイドにより、タイヤ2の回転中に、フィーラに対向して配置されるトレッドパターン要素10の頂部11と接触できるように設計されている。また、タイヤ2の軸線方向(図1に双頭矢印Aで示す方向)でのゲージ13の変位を制御する手段(図示せず)を設けることにより、トレッド9の全幅に亘る種々の位置で摩耗を測定できる。
測定ユニット8はまた、ゲージ13の変位を測定しかつこの変位と基準変位とを比較して、これからパターン要素10に関する摩耗データを演繹する手段(図示せず)を有している。
測定ユニット8はまた、パターン要素(単一または複数)に関する摩耗データを、車両の客室内に設けられた中央ユニット(図示せず)に通信する手段を有している。
【0019】
図2の測定ユニット8は、例えば次のように作動する。
車両に装着されたタイヤ2の摩耗度合いを走行中に知るには、車両のドライバが制御手段を操作して、摩耗ゲージ13を、タイヤ2のパターン要素10の頂部11に向かって移動させる。
ユニット8は、図2に示す基準位置(この位置は、パターン要素10に摩耗が全くない位置である)に対する、ゲージ13が接触しているパターン要素10の摩耗により誘起されたゲージ13の相対変位(図3参照)を測定する。
この相対変位は、溝12の底に接触するゲージ13の位置(ゲージ13の基準位置)と、要素10の頂部11と接触しているゲージ13の位置(測定位置)との測定差にも一致することに留意されたい。
ユニット8は、次に、この相対変位に対応する摩耗データを、ドライバが問合せ可能な車両の中央ユニットに通信する。
【0020】
(実施例2)
図4は、タイヤ2が路面上を転動している間に測定ユニット8に対向しているタイヤ2のトレッド9の一部を示す、本発明の第二実施例の概略図である。
図4から理解されようが、この測定ユニット8はピックアップ14を有し、該ピックアップ14は、超音波を、ピックアップ14が対向する少なくとも1つの溝12および該溝12に隣接する少なくとも1つの頂部11の両方に、入射ビームFiの形態で連続的に放射するように設計されている。
ピックアップ14には、一方では、入射ビームFiに源を有しかつ頂部11により反射された第一超音波ビームFr1、および他方では、同じ入射ビームFiに源を有しかつ溝11の底により直後に反射された第二超音波ビームFr2を、それぞれの信号Sr1、Sr2の形態で受け、これらの信号Sr1、Sr2間のシフトから信号Sr1に対する信号Sr2の遅延時間Δtを演繹し、かつこの遅延時間Δtから頂部11と溝12の底との間の距離、すなわち任意の時点でのトレッドパターン要素10の深さすなわち高さを演繹する手段(図示せず)が設けられている(図4のグラフでは、放射された信号Siは入射ビームFiにも一致する)。
【0021】
図4の測定ユニット8は、例えば次のように作動する。
車両に装着されたタイヤ2の摩耗の度合いを走行中に知るには、車両のドライバは、測定ユニット8を付勢して、超音波ピックアップ14により、超音波ビームFiを、上記頂部11および溝12を含むトレッド9の所定ゾーンに向けて放射させる。測定ユニット8は、反射された信号Sr1、Sr2を分析して遅延時間Δtを計算し、かつトレッドパターン要素(単一または複数)の深さに関する情報を連続的に車両の中央ユニットに通信する。
タイヤ2の回転中にユニット8により分析された、幾つかのパターン要素10について測定された摩耗深さPは、時間について(例えば、ホイールの全周について)平均化される。これらの測定値は、タイヤ2の全周についての平均摩耗度合いを表すものであり、ドライバは、車両の速度を有利に低下させることができる。
各摩耗測定について、ピックアップにより放射された入射ビームFiが、トレッド9の幅方向に摩耗度合いを評価すべき所与のゾーンにより反射されるように、超音波ピックアップ14の位置をタイヤの軸線方向(図1の双頭矢印A参照)に対して予め調節しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】タイヤの摩耗を測定するための本発明のユニットが設けられたサスペンションシステムの構造を示す概略部分正面図である。
【図2】図1の部分拡大図であり、タイヤトレッドのパターン要素が摩耗されていない場合の、本発明の第一実施例による測定ユニットによる摩耗測定方法を示すものである。
【図3】図1の部分拡大図であり、タイヤトレッドのパターン要素が摩耗されている場合の、図2の測定ユニットによる摩耗測定方法を示すものである。
【図4】本発明の第二実施例による測定ユニットにより実施される本発明のタイヤ摩耗測定方法の段階を示す概略図である。
【符号の説明】
【0023】
1 サスペンションシステム
2 タイヤ
8 測定ユニット
9 トレッド
10 パターン要素
11 パターン要素の頂部
12 パターン要素の溝
13 摩耗ゲージ
14 ピックアップ
Claims (16)
- 溝(12)により相互連結されたパターン要素(10)を備えたトレッド(9)を有するタイヤ(2)であって、シャーシおよび該シャーシとホイールとの間に可撓性リンクを形成するスペンションシステム(1)を備えた自動車に取付けられるホイールに装着される少なくとも1つのタイヤ(2)の摩耗を車両の走行中または停止中に測定する方法において、
i)所与の瞬間に、一方では、タイヤ(2)に対向しかつタイヤ(2)の周方向中心平面(π)上の第一点の直交突出部が前記平面(π)上のタイヤ(2)の軸線(3)の位置またはタイヤ(2)に対向する前記シャーシ上に固定された第二点から等距離に留まるように1つまたは複数の位置を占める、サスペンションシステム(1)上に固定された第一点と、他方では、前記第一または第二点に対向する少なくとも1つのトレッドパターン要素(10)の頂部(11)との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記所与の瞬間での第一の場合に、前記第一または第二点と、これらの点に対向する前記1つの溝(12)の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定し、または第二の場合に、引続き、前記第一点と1つの前記頂部(11)との間で測定した距離を表示する他の基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記第一の場合には、前記瞬間での測定差により前記パターン要素(10)の高さ(P)を表示する摩耗データを演繹し、かつ前記第二の場合には、所与の時間内の前記要素(10)の頂部の摩耗の変化を表示する摩耗データを演繹する段階とを有することを特徴とする摩耗測定方法。 - i)所与の瞬間に、サスペンションシステム(1)上に固定された第一点と、該第一点に対向する少なくとも1つの前記トレッドパターン要素(10)の頂部(11)との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記所与の瞬間での第一の場合に、前記第一点と、該第一点に対向する前記1つの溝(12)の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定し、または第二の場合に、引続き、前記第一点と1つの前記頂部(11)との間で測定した距離を表示する他の基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記第一の場合には、前記瞬間での測定差により前記パターン要素(10)の高さ(P)を表示する摩耗データを演繹し、かつ前記第二の場合には、所与の時間内の前記要素(10)の頂部(11)の摩耗の変化を表示する摩耗データを演繹する段階とを有することを特徴とする請求項1記載の摩耗測定方法。 - i)所与の瞬間に、シャーシ上に固定された第二点と、該第二点に対向する少なくとも1つの前記トレッドパターン要素(10)の頂部(11)との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記所与の瞬間に、前記第二点と、該第二点に対向する前記1つの溝(12)の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記瞬間での測定差により前記パターン要素(10)の高さ(P)を表示する摩耗データを演繹する段階とを有することを特徴とする請求項1記載の摩耗測定方法。 - i)所与の瞬間に、一方では、前記サスペンションシステム(1)上に固定された第一点またはシャーシ上に固定された第二点と、他方では、前記第一または第二点に対向する少なくとも1つの前記トレッドパターン要素(10)の頂部(11)との間の距離を表示する値を測定する段階と、
ii)前記所与の瞬間に、前記第一または第二点と、該第一または第二点に対向する前記1つの溝(12)の底との間で測定した距離を表示する基準値を測定する段階と、
iii)上記段落i)で測定した値と、段落ii)で測定した基準値とを比較して、これから、前記瞬間での測定差により前記パターン要素(10)の高さ(P)を表示する摩耗データを演繹する段階とを有することを特徴とする請求項1記載の摩耗測定方法。 - 前記サスペンションシステム(1)上に固定された前記第一点を、前記タイヤ(2)の周方向中心平面(π)に垂直な方向に変位させて、タイヤ(2)の軸線方向の複数のトレッドパターン要素(10)の摩耗を測定する段階を有することを特徴とする請求項2記載の摩耗測定方法。
- 前記第一点は、サスペンションシステム(1)のサスペンションアーム(5)に取付けられることを特徴とする請求項2または5記載の摩耗測定方法。
- 前記第一点は、前記サスペンションアーム(5)のダンパスプリング(6)が当接支持される衝合体(7)に取付けられることを特徴とする請求項6記載の摩耗測定方法。
- 前記第一または第二点に取付けられるフィーラのような摩耗ゲージ(13)を、該摩耗ゲージ(13)が前記頂部(11)および/または溝(12)の底に接触するように変位させることにより、前記距離を表示する値を測定する段階と、
次に、前記ゲージ(13)の変位を測定しかつこの変位と基準変位とを比較して、これからトレッドパターン要素(単一または複数)の摩耗データを演繹する段階とを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の摩耗測定方法。 - 所与の瞬間にまたはいつでも、下記段階すなわち、
前記第一または第二点から、これらの点に対向する少なくとも1つの前記溝(12)に向けておよび該溝(12)に隣接する少なくとも1つの前記頂部(11)に向けて、音波または電磁波の入射ビーム(Fi)を放射する段階と、
一方で、前記入射ビーム(Fi)に源を有しかつ前記頂部(11)により反射された第一波ビーム(Fr1)、および他方では、前記入射ビーム(Fi)に源を有しかつ溝(12)の底により反射された第二波ビーム(Fr2)を、それぞれ信号(Sr1、Sr2)の形態で受ける段階と、
これらの信号(Sr1、Sr2)間のシフトから、第一ビーム(Fr1)に対応する信号(Sr1)に対する第二ビーム(Fr2)に対応する信号(Sr2)の遅延時間(Δt)を演繹する段階と、
これから、前記瞬間にまたはいつでも単一または複数のトレッドパターン要素(10)の高さを表示する、前記頂部(11)と溝(12)の底との間の距離(P)を演繹する段階とを有することを特徴とする請求項4記載の摩耗測定方法。 - 前記波として超音波のような音波を使用する段階を有することを特徴とする請求項9記載の摩耗測定方法。
- 前記車両の走行中に、タイヤ(2)の少なくとも1回転に亘って連続的に、一方では、前記第一または第二点と該点に対向する前記幾つかの要素(10)のそれぞれの頂部(11)との間の距離を表示するn回(n>1)の測定を行ない、他方では、前記第一または第二点と前記要素に隣接する溝(12)の底との間の距離を表示するn回の基準測定を行なう段階と、
これらの測定値についてn回の比較を行ない、これから、測定差により、前記パターン要素(10)の高さ(P)を表示するn個の瞬間摩耗データを演繹する段階と、
これのn個の瞬間摩耗データの平均を形成して、これから、走行中のタイヤ(2)の全周の平均摩耗に関するデータを演繹する段階とを有することを特徴とする請求項4記載の摩耗測定方法。 - 請求項1〜11のいずれか1項記載の摩耗測定方法を実施するためのサスペンションシステム(1)であって、シャーシおよびタイヤ(2)設けられたホイールを有する自動車に取付けられるように設計されており、前記各タイヤ(2)はトレッドパターン要素(10)をもつトレッド(9)を備え、シャーシとホイールとの間に可撓性リンクを形成するように設計されたサスペンションアーム(5)を有するサスペンションシステム(1)において、
フィーラのような摩耗ゲージ(13)を備えた摩耗測定ユニット(8)が設けられ、摩耗ゲージ(13)は、サスペンションシステム(1)上に取付けられた制御手段の制御により少なくとも1つの前記トレッドパターン要素(10)と関連する頂部(11)および/または溝(12)の底と接触できるように、ダンパスプリング(6)が当接支持されたサスペンションアーム(5)の固定衝合体(7)上に取付けられ、前記測定ユニット(8)は、ゲージ(13)の変位を測定しかつ該変位と基準変位とを比較して、これから前記トレッドパターン要素(単一または複数)に関する摩耗データを演繹することを特徴とするサスペンションシステム。 - 請求項1〜11のいずれか1項記載の摩耗測定方法を実施するためのサスペンションシステム(1)であって、シャーシおよびタイヤ(2)設けられたホイールを有する自動車に取付けられるように設計されており、前記各タイヤ(2)は溝(12)により相互連結されたトレッドパターン要素(10)をもつトレッド(9)を備え、シャーシとホイールとの間に可撓性リンクを形成するように設計されたサスペンションアーム(5)を有するサスペンションシステム(1)において、
サスペンションシステム(1)には、超音波または光波のような音波または電磁波のピックアップ(14)を備えた摩耗測定ユニット(8)が設けられ、ピックアップ(14)は、ダンパスプリング(6)が当接支持されたサスペンションアーム(5)の固定衝合体(7)上に取付けられ、かつ所与の瞬間にまたはいつでも、ピックアップに対向する少なくとも1つの前記溝(12)に向けておよび該溝(12)に隣接する少なくとも1つの頂部(11)に向けて前記波の入射ビーム(Fi)を放射し、前記ユニット(8)は更に、
一方で、前記入射ビーム(Fi)に源を有しかつ前記頂部(11)により反射された第一波ビーム(Fr1)、および他方では、前記入射ビーム(Fi)に源を有しかつ溝(12)の底により反射された第二波ビーム(Fr2)を、それぞれ信号(Sr1、Sr2)の形態で受ける手段と、
これらの信号(Sr1、Sr2)間のシフトから、第一ビーム(Fr1)に対応する信号(Sr1)に対する第二ビーム(Fr2)に対応する信号(Sr2)の遅延時間(Δt)を演繹する手段と、
これから、前記瞬間にまたはいつでも単一または複数のトレッドパターン要素(10)の高さを表示する、前記頂部(11)と溝(12)の底との間の距離(P)を演繹する手段とを有することを特徴とするサスペンションシステム。 - シャーシと、ホイールと、前記シャーシとホイールとの間に可撓性リンクを形成するサスペンションシステム(1)とを有し、溝(12)により相互連結されたパターン要素(10)をもつトレッドを備えたタイヤ(2)が各ホイールに装着されている自動車において、
前記サスペンションシステム(1)は請求項12または13に記載されたものであり、サスペンションシステム(1)から少なくとも1つの前記タイヤ(2)についての摩耗データを受けるように設計されかつタイヤ(2)の摩耗について任意の時点で車両のドライバに知らせることができる中央ユニットを更に有することを特徴とする自動車。 - シャーシと、ホイールと、前記シャーシとホイールとの間に可撓性リンクを形成するサスペンションシステム(1)とを有し、溝(12)により相互連結されたパターン要素(10)をもつトレッドを備えたタイヤ(2)が各ホイールに装着されている自動車において、
シャーシには、超音波または光波のような音波または電磁波のピックアップ(14)を備えた摩耗測定ユニット(8)が設けられ、ピックアップ(14)は、タイヤ(2)に対向して、シャーシの長手方向部材上またはホイール通過ゾーンに一致するシャーシの壁上に取付けられ、かつ所与の瞬間にまたはいつでも、ピックアップに対向する少なくとも1つの前記溝(12)に向けておよび該溝(12)に隣接する少なくとも1つの頂部(11)に向けて前記波の入射ビーム(Fi)を放射し、前記ユニット(8)は更に、
一方で、前記入射ビーム(Fi)に源を有しかつ前記頂部(11)により反射された第一波ビーム(Fr1)、および他方では、前記入射ビーム(Fi)に源を有しかつ溝(12)の底により反射された第二波ビーム(Fr2)を、それぞれ信号(Sr1、Sr2)の形態で受ける手段と、
これらの信号(Sr1、Sr2)間のシフトから、第一ビーム(Fr1)に対応する信号(Sr1)に対する第二ビーム(Fr2)に対応する信号(Sr2)の遅延時間(Δt)を演繹する手段と、
これから、前記瞬間にまたはいつでも単一または複数のトレッドパターン要素(10)の高さを表示する、前記頂部(11)と溝(12)の底との間の距離(P)を演繹する手段とを有し、
サスペンションシステム(1)から少なくとも1つの前記タイヤ(2)についての摩耗データを受けるように設計されかつタイヤ(2)の摩耗について任意の時点で車両のドライバに知らせることができる中央ユニットを有することを特徴とする自動車。 - 少なくとも1つの前記タイヤ(12)は、回転放物面のような凹状面の形状をなすトレッドパターン要素(10)の頂部(11)および/またはその溝(12)の全部または一部を有することを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項記載の自動車。
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