JP2001138722A - 車両ホイール部状態監視装置 - Google Patents

車両ホイール部状態監視装置

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JP2001138722A
JP2001138722A JP32772899A JP32772899A JP2001138722A JP 2001138722 A JP2001138722 A JP 2001138722A JP 32772899 A JP32772899 A JP 32772899A JP 32772899 A JP32772899 A JP 32772899A JP 2001138722 A JP2001138722 A JP 2001138722A
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vehicle
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Yoichi Ito
洋一 伊藤
Masashi Kasahara
正史 笠原
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C23/00Devices for measuring, signalling, controlling, or distributing tyre pressure or temperature, specially adapted for mounting on vehicles; Arrangement of tyre inflating devices on vehicles, e.g. of pumps or of tanks; Tyre cooling arrangements
    • B60C23/06Signalling devices actuated by deformation of the tyre, e.g. tyre mounted deformation sensors or indirect determination of tyre deformation based on wheel speed, wheel-centre to ground distance or inclination of wheel axle
    • B60C23/067Signalling devices actuated by deformation of the tyre, e.g. tyre mounted deformation sensors or indirect determination of tyre deformation based on wheel speed, wheel-centre to ground distance or inclination of wheel axle by monitoring chassis to ground distance

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  • Tires In General (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤの空気圧、摩耗程度及びホイールバラ
ンスにつき、一般ユーザでも簡易、確実に監視できる、
低コストで実用的な監視装置を実現する。 【解決手段】 サスペンション26の作動状態に拘わら
ず路面31からの高さが一定となる、各タイヤ22近傍
部分に各々取り付けられた複数のセンサ11と、各セン
サ11からの受波信号を受けて路面から各センサまでの
距離を計測して各ホイール部分の車軸高さhを演算し、
演算結果を基準値と各々比較することでホイール部状態
を各々数値で監視し、それらの数値が所定値を超えたと
きにその旨を報知する手段12乃至17とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のホイール部
の状態、主としてタイヤの空気圧や摩耗程度及びホイー
ル相互間のバランスを監視し、異常が見つかったときに
はその旨を報知して当該車両に予期せぬ故障や事故発生
を防止するようにした車両ホイール部状態監視装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車、荷物車、2輪車等の車両におい
て、ホイール部の状態、主としてタイヤの空気圧や摩耗
程度、更にはホイール相互間のバランス状態を把握する
ことは、その車両の予期せぬ故障や事故の発生の防止に
重要である。
【0003】例えば、タイヤの空気圧は、適正値(例え
ば2.0kgf/cm)より低い(例えば1.0kg
f/cm)と接地面積が広くなるが、接地圧分布が不
均一となって操縦安定性が低下する。また、高い(例え
ば3.0kgf/cm)と接地面積が狭くなり、同様
に操縦安定性が低下する。
【0004】そこで、タイヤの空気圧を監視し、適正値
から外れたときにはその旨を表示するようにした装置が
特開平8−219921号公報、特開平9−24900
8号公報等で知られている。
【0005】しかし、いずれの装置もタイヤに対して直
接空気圧測定器を取り付ける必要があるため、タイヤの
交換毎に空気圧測定器を付け替える必要があって作業が
面倒になり、のみならず、装置製造コストが比較的高く
なるため、実用的でない。
【0006】また、タイヤの摩耗についても、タイヤは
摩耗すると制動距離が延びる他、雨天時のタイヤ接地面
での排水性が低下して接地面積が減少し、ハイドロプレ
ーニング現象が発生しやすくなり、危険が増大する。
【0007】そこで、タイヤの摩耗程度を監視する必要
があるが、従来は、タイヤが摩耗するとタイヤ表面(路
面接触面)に警告マークが表われるようにすることで対
処している。
【0008】しかし、この場合には定期的にタイヤを視
認により確認する必要があり面倒であるばかりか、表わ
れたマークがそのタイヤの摩耗程度についての警告マー
クであることが一般に知れ渡っていることを前提として
おり、見落しの虞が多分にある。
【0009】更に、車両のホイール相互間のバランス
(ホイールバランス)は、従来、専用の測定器でタイヤ
を回転させて測定している。
【0010】しかしこの測定方法では、車体の荷重が加
わった状態で測定できないので正しいホイールバランス
を測定することができず、また、専用の測定器を用いる
ため、一般ユーザが簡単に測定できるというものではな
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の車両ホイール部の状態(タイヤの空気圧、摩耗程度、
ホイールバランス)の監視技術では、タイヤの空気圧に
ついてはタイヤ交換毎に測定器の付替えが生じ、また製
造コストが比較的高くなって実用的でなく、タイヤの摩
耗程度については見落しが生じ、ホイールバランスにつ
いては一般ユーザが簡単に測定できるものではない等の
問題点があった。
【0012】本発明の目的は、タイヤの空気圧について
はタイヤ交換毎の測定器の付替えがなく、また比較的低
コストで製造できて実用的となり、タイヤの摩耗程度に
ついては見落しが生じなくなり、ホイールバランスにつ
いては一般ユーザでも簡単に測定、監視できることにな
る、すなわちこれら3つのファクタにつき、一般ユー
ザ、例えば通常の運転者でも簡易、確実に監視できる、
低コストで実用的な車両ホイール部状態監視装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の車両ホイール
部状態監視装置は、車両のサスペンションの作動状態に
拘わらず路面からの高さが一定となる車両の各タイヤ近
傍部分に各々取り付けられ、路面との間で超音波又は電
磁波を送受波する複数の距離測定用センサと、これら複
数のセンサからの受波信号を受けて路面から各センサま
での距離を計測し、その計測値と予め求めておいた基準
値を各々比較することでホイール部状態を各々数値で監
視し、それらの比較値が所定値を超えたときにその旨を
報知する手段とを具備することを特徴とする。
【0014】ホイール部の状態に異常が生じると、路面
と距離測定用センサとの距離が変化し、正常の状態であ
る基準値と比較することによって、その異常を数値で監
視できる。比較値が所定値を越えたときにその旨を報知
するので、定期的に監視せずに各ホイール部の異常を検
知でき、安全を損なう前に対処できる。
【0015】請求項2の車両ホイール部状態監視装置
は、車両のサスペンションの作動状態に拘わらず路面か
らの高さが一定となる車両のタイヤ近傍部分に取り付け
られ、路面との間で超音波又は電磁波を送受波する距離
測定用センサと、距離測定用センサからの受波信号を受
けて路面から距離測定用センサまでの距離を計測し、そ
の計測値と予め求めておいた基準値を比較することで、
タイヤの空気圧を数値で監視し、比較値が所定値を超え
たときにその旨を報知する手段とを具備することを特徴
とする。
【0016】タイヤの空気圧異常が生じると、路面と距
離測定用センサとの距離が変化するので、正常の空気圧
である場合の基準値と比較することによって、その異常
を数値で監視できる。比較値が所定値を越えたときにそ
の旨を報知するので、定期的にタイヤの空気圧を測定せ
ずに、空気圧の異常を検知でき、安全を損なう前に対処
できる。
【0017】請求項3の車両ホイール部状態監視装置
は、車両のサスペンションの作動状態に拘わらず路面か
らの高さが一定となる車両のタイヤ近傍部分に取り付け
られ、路面との間で超音波又は電磁波を送受波する距離
測定用センサと、距離測定用センサからの受波信号を受
けて路面から距離測定用センサまでの距離を計測し、そ
の計測値と予め求めておいた基準値を比較することで、
タイヤの磨耗を数値で監視し、比較値が所定値を超えた
ときにその旨を報知する手段とを具備することを特徴と
する。
【0018】タイヤが安全を損なう恐れがある状態まで
磨耗すると、路面と距離測定用センサとの距離が変化す
るので、新しいタイヤである場合の基準値と比較するこ
とによって、その磨耗度合いを数値で監視できる。比較
値が所定値を越えたときにその旨を報知するので、定期
的にタイヤの磨耗を監視せずに、タイヤの交換時期を認
識でき、安全を損なう前に対処できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
るが、それに先立ち、まず本発明の原理について説明す
る。
【0020】本発明は、車両のタイヤの空気圧が適正値
(範囲)から外れたり、タイヤが摩耗したり、あるいは
ホイール相互間のバランスが崩れると、車軸からタイヤ
の接地面である路面までの距離が基準値から変化するこ
とに着目し、車軸から路面までの距離を超音波センサ等
の低コスト、簡易構成の距離測定用センサで測定し、異
常値が測定された場合には、その旨を人間の視覚や聴覚
に働きかける手段で報知するものである。
【0021】すなわち、車両の車軸からタイヤ接地面
(路面)までの距離(路面からの車軸高さ)は、タイヤ
の空気圧の変化によって変化する。例えば、R80−1
55−SR13なる規格のタイヤでは、0.5kgf/
cmの空気圧変化で概ね4mm変化する。この変化量
は、例えば200kHzの周波数を用いた低コスト、簡
易構成の超音波センサの分解能が2mm程度であるで、
これを距離測定用センサとして用いて十分に測定でき、
タイヤ空気圧の異常を検出できる。
【0022】タイヤの摩耗測定についても、タイヤ交換
を要するまでの摩耗量が5mm程度であるので、例えば
上記2mm程度の分解能をもつ超音波センサを用いてタ
イヤ摩耗も検出できる。ホイールバランスについても、
同様の測定器センサで検出可能である。
【0023】上記車両ホイール部状態(タイヤの空気
圧、摩耗程度、ホイールバランス)の測定においては、
摩耗していないタイヤが適正な空気圧で車軸に取り付け
られた状態での路面から車軸(具体的には距離測定用セ
ンサ)までの高さhを基準値として設定する必要がある
が、その設定方法は主に次の2通りが考えられる。
【0024】(1)取り付けられたタイヤ及び車両の種
別(タイヤの規格、車種)毎に予め設定値を求めてお
き、ユーザがこの2つの設定値を選択することで基準値
が設定される方法。
【0025】(2)タイヤ取付状態で車両を所定距離、
例えば10km走行させ、その間、周期的(一定距離
毎)に路面から車軸(距離測定用センサ)までの高さh
を測定した値から、異常値を除いた平均値を基準値とし
て設定する方法。
【0026】上記(2)の設定方法において、車両を所
定距離走行させてその間、一定距離毎に高さhを測定
し、そのうち、異常値を除いて平均値を基準値とするの
は、車両の走行路面状態、加速、減速、回転等でタイヤ
への負荷が増減し、上記高さhの測定値が不安定になっ
て基準値に偶然誤差を含むことをなくすためである。
【0027】異常値がこのような偶然誤差によるものか
どうかは、例えば、所定周期で連続して測定して得た測
定値に、特定のしきい値を越える値が頻発するかどうか
で判別し、単独に発生するものを偶然誤差による異常値
と判断する。
【0028】特定のタイヤの空気圧、摩耗程度を測定す
る場合には、そのタイヤの近傍にのみ距離測定用センサ
を取り付けるが、全てのタイヤの空気圧、摩耗程度及び
全体のホイールバランスを検出するためには、各タイヤ
毎に、その近傍に距離測定用センサ(例えば4輪車なら
4つの距離測定用センサ)を取り付ける。
【0029】本発明による監視技術によると、車体がサ
スペンションで懸架された状態での車高の検出により実
現する場合とは異なり、サスペンションの作動状態、例
えば積載荷重の変化による誤差が生じることがない。
【0030】以下、図面を参照して本発明の実施形態を
説明する。
【0031】図1は、本発明による車両ホイール部状態
監視装置の一実施形態を示すブロック図、図2は図1中
の超音波センサの取付位置を説明するための車両フロン
ト側部分図、図3は同じく車両平面要部図で、ここでは
本発明装置を4輪車に適用した場合について例示してい
る。
【0032】これら図1乃至図3において、11(11
a乃至11d)はセンサ部、ここでは超音波センサ、1
2は送信部、13は受信部、14はタイミング制御部、
15は計測部、16は演算処理・分析部、17は報知部
である。また、21は車両(4輪車)の車体、22はホ
イール、23はタイヤ、24は車軸、25は軸受、26
はサスペンション、27はサスペンション26のストラ
ット、31はタイヤ接地面である路面を示している。
【0033】ここで、超音波センサ11は路面31に向
けて超音波を送波し、また路面31で反射した超音波を
受波するものである。
【0034】この超音波センサ11は、タイヤ23を介
した路面31との測定距離にサスペンション26の作動
状態による誤差が生じない位置(サスペンション26に
よって衝撃緩衝される車体21側でない部分)に取り付
けられる。また、できる限りタイヤ23に近い部分で、
かつタイヤ23からはねてくる泥等を受けない位置、す
なわち送受波信号が減衰せず最も高い分解能が得られる
位置に取り付けられる。
【0035】具体的には、各ホイール22の車軸24と
一体となった部分、例えば軸受25、サスペンション2
6のストラット27やトレーリングアーム(図示せ
ず)、ここではストラット27に取り付けられている。
ストラット27やトレーリングアームに取り付けて、路
面31との間に、トランスバースリンク、テンションロ
ッド等が介在する場合には、これらを回避する位置まで
延長させた取付プレート35を用いて、超音波センサ1
1を取り付ける。
【0036】本実施の形態においては、超音波センサ1
1は各タイヤ23(ホイール22)毎に設けられる。図
3に示すように、ここでは車両として4輪の車両が例示
されており、4つの超音波センサ11(11a乃至11
d)が設けられている。
【0037】更に超音波センサ11は、超音波を送波す
る部分と受波する部分とを各々独立させた独立形式のも
のと、両者を1つのセンサで兼用した兼用形式のものと
があるが、ここでは兼用したものが用いられている。
【0038】独立形式のものは、4輪車の場合、合わせ
て8個のセンサ部品が必要となり、コスト及びスペース
ファクタの点から有利でない。また、本発明においては
測定距離lも、例えば50mm乃至500mmというよ
うに比較的短いことを考えると、兼用方式のものが望ま
しい。
【0039】なお兼用方式のものは、独立方式のものに
比べてセンサへの負担が大きくなるため、センサ素子の
劣化や経時変化等を早める場合もある。また、送受信部
12、13の切替えや送信エネルギの混入防止措置等の
ための付帯回路が必要となる。
【0040】使用する超音波センサ11の周波数は、こ
こでは約40kHz乃至200kHzである。周波数が
高いほど距離分解能に優れるが、約40kHz乃至20
0kHzの場合、約1cm乃至2mm程度であり、本発
明においてはこの範囲の周波数で足りると考えられる。
【0041】送信部12は超音波センサ11から超音波
を送波させるための信号を超音波センサ11に与えるも
ので、超音波起動信号(超音波センサ11の共振周波数
に等しい正弦波信号)及びバースト波を発生する回路と
超音波センサ11を駆動するための電力増幅器とからな
る。
【0042】超音波距離測定では、送信波形は連続波で
はなくバースト波を使用するので、出力波の包絡線はパ
ルス状となる。また、超音波センサ11は共振状態で使
用するのが一般的であるので、超音波センサ11を駆動
するための上記バースト波のキャリア信号(正弦波)の
周波数は超音波センサ11の共振周波数に一致させられ
ている。
【0043】受信部13は超音波センサ11によって受
波された超音波信号を増幅する回路、検波する回路、受
波信号を適正な大きさにするための自動利得制御回路等
からなる。
【0044】タイミング制御部14は本例のように兼用
形式の超音波センサ11を用いる場合に必要となり、超
音波センサ11の送波と受波の作動タイミングを制御す
るものである。
【0045】計測部15は各超音波センサ11(11a
乃至11d)における超音波の送波開始から受波までに
要する時間をそれぞれ計測し、超音波センサ11各部に
おける測定距離lを算出するものである。
【0046】超音波の送波開始から受波までに要する時
間は、超音波センサ11から出力された超音波が路面3
1に到達し、そこで反射して同じ超音波センサ11に入
力するまでの時間である。
【0047】したがって、この時間を超音波の空気中で
の伝搬速度で除することで、超音波センサ11から路面
31までの往復距離が計測されることになり、これを2
で割れば超音波センサ11から路面31までの距離lが
求まる。車軸24から超音波センサ11までの距離は一
定であるから、車軸24から路面31までの距離(車軸
高さh)は超音波センサ11から路面31までの距離l
が求まることにより一義的に求まる。
【0048】演算処理・分析部16は、計測部15から
の計測値(測定距離l)を受けて、4つの超音波センサ
11a乃至11dによる各ホイール22部分の上記車軸
高さhを各々演算し、その結果と上述基準値等に基づ
き、種々の条件下での、タイヤ23の空気圧、摩耗程
度、ホイールバランスの分析及び判定を行う。
【0049】例えば、4つの超音波センサ11a乃至1
1dによる車軸高さhが、長時間の間に徐々に減少し、
基準値に対して一定値以上の差が生じたときには、タイ
ヤの磨耗が限界に近づいたものと判定する。
【0050】また、比較的短時間に、超音波センサ11
a乃至11dのいずれか一つによる車軸高さhが、大幅
に変化したときには、タイヤの空気圧及びホイールバラ
ンスの異常が生じたものと判定する。
【0051】すなわち、4つの超音波センサ11a乃至
11dによる測定値が長期間で徐々に異常値に近づいた
ときに、タイヤの磨耗による異常と、いずれかのセンサ
11のみの測定値が異常であったり、短時間で測定値が
変化したときに、空気圧やホイールバランスの異常と判
定する。
【0052】報知部17は演算処理・分析部16からの
分析、判定結果を人間の視覚や聴覚に働きかける手段を
もって報知するものである。
【0053】具体的には、タイヤ23の空気圧や摩耗程
度を数値で、若しくはこれらが異常状態である旨を表示
し、またホイールバランスの良否をメッセージで表示す
る。
【0054】また、上記基準値と比較した値が所定値
(安全上の限界値又はそれに準じた値)を超えたとき
や、ホイールバランスが一定の限界を超えたとき(演算
処理・分析部16による異常判定時)には、その旨の表
示に加えて、ブザーの鳴動や音声の出力によって警告を
行い、それら車両ホイール部状態の点検(いわゆる車の
足周り点検)を促すものである。
【0055】次に、上述本発明装置による車両ホイール
部状態の検出、監視の動作について述べる。
【0056】本発明装置は、まず、停車時において、ス
タートキーのON(発進直前)と連動して、装置全体が
正常に動作しているかのセルフチェックを行う。
【0057】次に、停車時における距離測定が開始され
る。すなわち、送信部12から超音波センサ11に超音
波を送波させるための信号が与えられ、超音波センサ1
1から超音波が送波される。送波された超音波は、路面
31を反射して送波源と同一の超音波センサ11で受波
される。
【0058】超音波センサ11の送受波動作のタイミン
グの切替えはタイミング制御部14により行われる。
【0059】超音波センサ11の受波信号は受信部13
で受信され、増幅、検波される。その際、自動利得制御
も行われ、適正な大きさの受信信号として受信部13か
ら計測部15に出力される。
【0060】計測部15は各超音波センサ11(11a
乃至11d)における超音波の送波開始から受波までに
要する時間をそれぞれ計測し、超音波センサ11各部に
おける測定距離lを算出して演算処理・分析部16に与
える。
【0061】演算処理・分析部16は、計測部15から
の計測値(測定距離l)を受けて、4つの超音波センサ
11a乃至11dによる各ホイール22部分の車軸高さ
hを各々演算する。そして、その演算結果(車軸高さ
h)と上述基準値等に基づき、種々の条件下での、タイ
ヤ23の空気圧、摩耗程度、ホイールバランスの分析及
び判定を行い、結果を報知部17に与える。
【0062】報知部17は演算処理・分析部16から与
えられた分析、判定結果を人間の視覚や聴覚に働きかけ
る手段、すなわち表示器やスピーカで報知する。
【0063】ここでは、タイヤ23の空気圧や摩耗程度
は表示器で、その数値若しくは異常状態を表示し、また
ホイールバランスの良否は同上表示器でメッセージ表示
する。また、上記数値が所定値を超えたときや、ホイー
ルバランスが一定の限界を超えたとき(異常判定時)に
は、その旨の表示に加えて、スピーカからの音声による
警告を行う。
【0064】この警告により、運転者等のユーザはタイ
ヤ23の空気圧、摩耗程度、ホイールバランスの点検
(いわゆる車の足周り点検)が促される。
【0065】なお、ユーザの点検によって異常が認めら
れなかった場合は、これを正常状態とみなして装置をリ
セットすることができる。この時の計測結果は正常値と
して登録され、以後、更新された基準値として用いられ
る。
【0066】走行時は次のように動作する。
【0067】各超音波センサ11による距離lの測定
は、ある一定の時間毎(車両走行中であるから2地点間
の距離毎ともなる)の平均値として処理する。ここで、
路面31の状態変化等でタイヤ23への負荷が急激に増
減して測定距離lに大幅な変動があった場合は、その値
を平均値算出対象値から除外し、その直前の値を平均値
算出対象値とする。
【0068】このようにして求めた各超音波センサ11
による測定距離lの平均値から各ホイール22部分の車
軸高さhを求め、その値を予め設定しておいた基準値、
あるいは上述停車時における更新された基準値と比較し
て、タイヤ23の空気圧、摩耗程度、ホイールバランス
の分析及び判定を行う。
【0069】以上の分析及び判定は、停車時における場
合と同様に、演算処理・分析部16で行われ、その結果
は報知部17に与えられる。
【0070】報知部17は、タイヤ23の空気圧や摩耗
程度については表示器でその数値を表示し、またホイー
ルバランスの良否については同上表示器でメッセージ表
示する。また、上記数値が所定値を超えたときや、ホイ
ールバランスが一定の限界を超えたとき(異常判定時)
には、その旨の表示に加えて、スピーカからの音声によ
る警告を行う。
【0071】この警告により、運転者等のユーザはタイ
ヤ23の空気圧、摩耗程度、ホイールバランスの点検
(いわゆる車の足周り点検)が促される。
【0072】車両走行時にあっては、上記分析、判定は
連続的に行われ、また報知部17による上記報知、警告
も連続的に行われる。
【0073】なお、上述実施形態では本発明を4輪車に
適用した場合について説明したが、これのみに限定され
ることはない。
【0074】また、距離測定用センサとして超音波セン
サを用いた場合について説明したが、低コスト、簡易構
成のセンサであればそのいずれであってもよい。電磁波
(光、電波)を送受波するタイプの距離測定用センサ
は、超音波センサと並んで汎用化、コンパクト化が進ん
でおり、低コスト、簡易構成の距離測定用センサの他の
例として挙げられる。
【0075】また、各ホイール22毎に、取り付けた4
つの超音波センサ11a乃至11dによって、各タイヤ
23の空気圧、摩耗程度、ホイールバランスの監視を同
時に行う例で説明したが、空気圧などいずれか一つの状
態のみを監視するものであってもよい。
【0076】更に、上述の実施の形態では、超音波セン
サ11と路面との距離lから各ホイール22部分の車軸
24から路面31までの距離(車軸高さh)を求め、基
準値と比較しているが、正常な状態の超音波センサ11
と路面31との距離を基準値として、計測値と比較して
もよい。
【0077】また、基準値若しくは計測値を求める方法
は、異常値を除いた平均値で算出しているが、これにか
ぎらず、種々の数理統計学による種々の方法で求めても
よい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
両ホイール部状態についての代表的な3つのファクタ
(タイヤの空気圧、摩耗程度、ホイールバランス)につ
き、視認による確認等、人間の感覚ではなく電気的に検
出確認するものであり、また、その構成も汎用かつ上記
3つのファクタに共通のセンサ、回路部にて実現される
もので、更にタイヤに直接センサを取り付けるタイプで
はないので、一般ユーザ、例えば通常の運転者でも簡
易、確実に監視できる、低コストで実用的な車両ホイー
ル部状態監視装置を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】図1中の超音波センサの取付位置を説明するた
めの車両フロント側部分図である。
【図3】同じく車両平面要部図である。
【符号の説明】
11 超音波センサ(センサ部) 12 送信部 13 受信部 14 タイミング制御部 15 計測部 16 演算処理・分析部 17 報知部 21 車体 22 ホイール 23 タイヤ 24 車軸 25 軸受 26 サスペンション 27 サスペンションのストラット 31 路面(タイヤ接地面) h 車軸高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01B 21/00 G01B 21/00 W G01L 17/00 G01L 17/00 Z Fターム(参考) 2F055 AA12 BB19 CC14 DD11 EE39 FF49 GG49 2F067 AA07 AA23 AA64 BB01 CC02 CC10 EE19 HH01 SS03 SS04 SS13 SS18 2F068 AA22 AA44 BB01 CC03 CC12 DD13 FF04 FF12 FF25 RR09 RR13 RR14 2F069 AA06 AA24 AA42 BB21 BB24 GG04 GG08 GG09 GG20 GG31 GG58 GG65 GG72 HH09 QQ03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のサスペンションの作動状態に拘わ
    らず路面からの高さが一定となる車両の各タイヤ近傍部
    分に各々取り付けられ、路面との間で超音波又は電磁波
    を送受波する複数の距離測定用センサと、 これら複数のセンサからの受波信号を受けて路面から各
    センサまでの距離を計測し、その計測値と予め求めてお
    いた基準値を各々比較することでホイール部状態を各々
    数値で監視し、それらの比較値が所定値を超えたときに
    その旨を報知する手段とを具備することを特徴とする車
    両ホイール部状態監視装置。
  2. 【請求項2】 車両のサスペンションの作動状態に拘わ
    らず路面からの高さが一定となる車両のタイヤ近傍部分
    に取り付けられ、路面との間で超音波又は電磁波を送受
    波する距離測定用センサと、 距離測定用センサからの受波信号を受けて路面から距離
    測定用センサまでの距離を計測し、その計測値と予め求
    めておいた基準値を比較することで、タイヤの空気圧を
    数値で監視し、比較値が所定値を超えたときにその旨を
    報知する手段とを具備することを特徴とする車両ホイー
    ル部状態監視装置。
  3. 【請求項3】 車両のサスペンションの作動状態に拘わ
    らず路面からの高さが一定となる車両のタイヤ近傍部分
    に取り付けられ、路面との間で超音波又は電磁波を送受
    波する距離測定用センサと、 距離測定用センサからの受波信号を受けて路面から距離
    測定用センサまでの距離を計測し、その計測値と予め求
    めておいた基準値を比較することで、タイヤの磨耗を数
    値で監視し、比較値が所定値を超えたときにその旨を報
    知する手段とを具備することを特徴とする車両ホイール
    部状態監視装置。
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