JP2005504470A - 携帯電話及びユーザのための個人向けオーディオを生成する他の製品に関する音質向上 - Google Patents
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Abstract
形態電話又は他の個人的通信デバイスは、音の向上のベースを構築するのに、個人的ヒアリングプロファイル(100)、個人的選択プロファイル(101)、及び誘導ヒアリング損失プロファイルを別々に又は一緒に測定すること適用するリソースを含む。
個人的通信デバイスは、オーディオ信号を転送及び受信し、通信媒体に結合されたトランスミッタ／レシーバと、コール及びオーディオ信号の転送、受信及び処理を制御する制御回路と、スピーカ、及びマイクロフォンを有する。制御回路は、オーディオ信号を処理する際に、ユーザのヒアリングプロファイル(100)、ヒアリングに関するユーザ嗜好(101)、及び環境ノイズファクタの１又はそれ以上を適用するロジック（論理回路）を含む。制御回路は、デジタル信号プロセッサ(105)のような命令実行プロセッサと命令メモリとを含む。
個人的通信デバイスは、オーディオ信号を転送及び受信し、通信媒体に結合されたトランスミッタ／レシーバと、コール及びオーディオ信号の転送、受信及び処理を制御する制御回路と、スピーカ、及びマイクロフォンを有する。制御回路は、オーディオ信号を処理する際に、ユーザのヒアリングプロファイル(100)、ヒアリングに関するユーザ嗜好(101)、及び環境ノイズファクタの１又はそれ以上を適用するロジック（論理回路）を含む。制御回路は、デジタル信号プロセッサ(105)のような命令実行プロセッサと命令メモリとを含む。
Description
【技術分野】
【０００１】
本発明は、携帯電話及びユーザのために音を生成する他の製品に関する音質向上の分野に関し、特に、個人のヒアリングプロファイル、誘導ノイズ聴覚損傷のような環境要因、及び個人的な選択に基づいて、音を改善するための技術に関する。
【背景技術】
【０００２】
個々のヒアリングプロファイルを評価することは、コンテキストの多様性において重要である。例えば、普通のレンジ外であるヒアリングプロファイルを備えた個人は、個人プロファイルに適合した聴覚補助指示の目的のために記録されたそれらのプロファイルを有するべきである。典型的なヒアリングプロファイル評価は、較正された専門装置を使用して専門の聴覚学者によってなされる。それ故、ヒアリングプロファイル評価を得るのは比較的困難であり、費用がかかっていた。
【０００３】
聴覚補助指示の目的及び補助聴覚装置のためではないヒアリングプロファイルに関する使用の多様性が開発されている。例えば、個人のヒアリングプロファイルは、聞く人のヒアリングプロファイルに関して修正された予め録音された音楽のように、修正音製品に関して利用できうる。修正音製品を送信する媒体はインターネットであってよい。共通の出願人Pluvinage等によって1999年12月15日に出願された米国同時継続出願「ヒアリングプロファイル及びヒアリングプロファイルに基づく修正音データを生成及びストアするためのシステム及び方法（System and Method for Producing and Storing Hearing Profiles and Customized Audio Data Based on Such Hearing Profiles）」第09/464,036号を参照。
【０００４】
携帯電話は、通常のレンジ内に収まらないヒアリングプロファイルを備えた人に対して困難でユニークな個人的オーディオ装置の分類である。聴覚障害者のために携帯電話の使用を可能にする最も一般的なアプローチは、聴覚補助の使用である。しかしながら、デジタル携帯電話は、デジタル聴覚補助装置と電磁的及び音響的に干渉し、携帯電話の使用中に聴覚補助装置を取り外させてしまい、補償信号処理のないユーザを取り残してしまう。ある革新的な例では、携帯電話は、電話アクセサリのようにして誘導首着用ループと結合し、聴覚補助装置内に「テレコイル（telecoil）」と呼ばれる電磁レシーバに信号を送信する。しかし、聴覚補助装置のテレコイルの潜在マーケットの小ささと不便性により、それらのソリューションを制限している。携帯電話の増幅を単に増大させることは、明らかな欠点を伴う別のアプローチである。
【０００５】
以前の人々は、バックグラウンドノイズをマスキングするための明らかなヒアリング損失を補償するシステムを提案していた。かかる従来のシステムは、バックグラウンドノイズの量を判断するためにマイクロフォン入力信号の使用に依存していた。これらのシステムのいくつかはまた、かかる補償の圧縮の使用を教示する。電話における圧縮の使用を含むバックグラウンド情報は、Goldbergの米国特許第4,829,565号及びAllenとYoutkasによる米国特許第5,553,134号に記載されており、主にノイズ補償については、他の特許として電話信号向上に関して米国特許第5,802,164号、第5,539,806号、第6,061,431号、第5,737,719号、第5,388,185号、第5,896,449号を含み、電話又は通信ネットワークにおけるヒアリングテストに関して米国特許第4,964,304号、第6,071,236号、第3,974,335号、及び第5,737,389号を含む。
【０００６】
携帯電話は、本質的に個人的通信デバイスである。マイクロエレクトロニクスの革新により、非常に携帯性が向上し及び気軽に身につけることができるようになり、サービスインフラストラクチャが利用できるところならば何処でも通信サービスにアクセスすることができるようになった。未来世代携帯電話はまた、ストリーミングオーディオ及びビデオ、保存したオーディオ又はビデオのプレイバック、無線受信、プレゼンテーションのようなエンターテイメント、及び、ユーザに対して音を送信する他の多くの特徴を組み入れる。個人的な聴覚ニーズ、個人的な選択、又は、ユーザの周りのノイズ環境に対する最適化に適合した、ユーザによる携帯電話システムオーディオの受信を向上するのが望ましい。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【０００７】
ここに開示した発明は、個人的なヒアリング損傷、ヒアリング損失を誘発するときをモデリングした環境ファクタ、個人的な選択に基づいて、個人的な通信デバイスを使用するリスナによるオーディオの受信を向上するように設計され、ヒアリングプロファイルによって示唆された蝸牛の損失相関性に適応し、バックグラウンドノイズのような環境ファクタ及び個人的な選択に基づく音を向上させるために信号処理を利用する。
【０００８】
本発明によれば、形態電話又は他の個人的通信デバイスは、音の向上のベースを構築するのに、個人的ヒアリングプロファイル、個人的選択プロファイル、及び誘導ヒアリング損失プロファイルを別々に又は一緒に測定すること適用するリソースを含む。
【０００９】
本発明に関する個人的通信デバイスは、オーディオ信号を転送及び受信し、通信媒体に結合されたトランスミッタ／レシーバを有し、制御回路は、コール及びオーディオ信号の転送、受信及び処理を制御し、トランスは、内部スピーカ、外部スピーカ、及び装着するヘッドセットのスピーカのようなもの、及び、内部マイクロフォン、外部マイクロフォン、及び装着するヘッドセットのマイクロフォンのようなものである。制御回路は、オーディオ信号を処理する際に、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタの１又はそれ以上を適用するロジック（論理回路）を含む。本発明の種々の実施形態では、制御回路は、デジタル信号プロセッサのような命令実行プロセッサと命令メモリとを含む。
【００１０】
他の実施形態では、本発明の個人的通信デバイスは、スピーカのボリュームレベルを示すように適合された入力デバイスを含み、前記制御回路は、オーディオ信号に適用されるマルチバンド圧縮パラメータを変化させるようにボリュームレベルに応答する。
【００１１】
ある実施形態では、個人的通信デバイスは、オーディオ信号を処理する際に合成プロファイルを適用し、該合成プロファイルは、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上に基づくパラメータのセットを有する。種々の実施形態では、制御回路は、オーディオ信号を処理する際に、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を独立して適用する。かかる処理は、制御回路によって直列に、又は並列になされる。
【００１２】
種々の実施形態では、バックグラウンドノイズレベルは、マイクロフォンを使用して検出され、外部センサは、環境ノイズを関知するためのデバイスに接続され、ボリュームコントロールノブの位置、又はデバイスの使用の場所の指示のようなものを間接的に測定する。
【００１３】
更に別の実施形態では、デバイスは、通信媒体に接続されたサーバのような、リモートリソースからユーザのヒアリングプロファイルを得るためのリソースを含む。変形実施形態では、デバイスは、ユーザのヒアリングプロファイルを特定する情報を提供するためユーザを促すためのリソースを含んでもよい。更に、デバイスは、ユーザ嗜好情報を入力するようにユーザを促すためのリソースを含んでもよい。種々の実施形態では、このデバイスは、ヒアリングテストを介してユーザを促すことによるような、ヒアリングプロファイルを決定する際に、ユーザに関する情報を提供するようにユーザを促すためのリソースを含み、テストで使用されたオーディオ刺激は、デバイスのスピーカ、デバイスに装着されたスピーカ、又はデバイスに接続されたヘッドセットのスピーカのようなトランスを使用して生成される。
【００１４】
本発明のある実施形態では、個人的通信デバイスは、アンテナを含む携帯電話である。この実施形態では、トランスミッタ／レシーバは、アンテナに結合された無線を含み、通信媒体はワイヤレスである。
【００１５】
本発明の更に別の実施形態では、サービスプロバイダと携帯電話とを有する電話通信システムが提供される。
【００１６】
本発明の他の観点及び利点は、図面、発明の詳細な説明及び特許請求の範囲に基づいて判断される。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
本発明の実施形態の詳細な説明を、図を参照して行う。図１は、ヒアリングプロファイル１００、リスナの個人的選択プロファイル１０１、及び／又は、環境ノイズのプロファイル１０２が、リスナの音の修正に基づいて合成プロファイル１０４に合成ノード１０３によって提供される種々の方法で結合される方法を図示する。３つの全てのサブプロファイルは、全ての時間でアクティブである必要はない。図１に示したように、個人的通信デバイスのオーディオプロセッサ１０５は、合成プロファイル１０４を受け、修正された音１０７を提供するためにプロファイル１０４を音源ストリーム１０６に適用し、オーディオ製品のユーザ受信を改善する。合成ノード１０３は、ダイヤグラムにおいて帰納的に用いられる。種々の実施形態では、コンポーネントプロファイル１０４の各コンポーネント１００，１０１，１０２は独立して、直列に、又は並列に如何なるコンビネーションでも使用することができ得る。好ましい実施形態では、個人的な通信デバイスは携帯電話である。
【００１８】
次世代携帯電話は、小さなコンピュータ、音楽プレーヤー、及びオーガナイザの機能を横断し、図１に示したような音を修正するためのリソースを処理することを含む。
【００１９】
携帯電話が好ましい例であるが、用語「個人的通信デバイス」は、リモートシステムとネットワークインフラストラクチャとの間のオーディオ信号の広い多様性を送受信することができるシステムを指すようにここでは開示して用いられる。個人的な通信デバイスは、音声情報を送受信するだけに設計された非常に簡単なシステムであってもよく、若しくは、電話サブシステムと結合又は接続することができるコンピュータ能力を備えた複雑なシステムであってもよい。個人的な通信デバイスはまた、オーディオプレイバック手段と結合された電話システム属性を組み入れることができ、ここでオーディオはデジタル記録若しくはストリームオーディオ、アナログオーディオプレイバック、又は他のシステムサウンド生成である。ディスプレィ、オーディオトランス、ヘッドセット、及びコンピュータ関連ツール（例えば、カレンダープログラム、コンタクトリストプログラム、オーディオプレイバックプログラム、ディジタルイメージディスプレイなど）の特徴の種々の組み合わせを備えた携帯電話は、個人的通信デバイスの例である。
【００２０】
携帯電話から及び携帯電話への情報の送受信に関する一般的なネットワークプロトコルは、ＡＭＰＳ（アナログ信号）、ＧＳＭ（general system for mobile；モバイルに関する汎用システム）を含むＴＤＭＡ（時分割多元接続）、ＣＤＭＡ（符号分割多元接続）、及びＧＰＲＳ（汎用パケット無線システム）を含む。標準には、汎用的な分類の下位又は上位集合からなる他の標準もあり、アナログ、スイッチ回路、アナログ、ディジタル及びパケットベースワイヤレスサービスにまたがる、ネットワークと携帯電話との間の信号手段を含む。これらのプロトコルで通信する携帯電話は、パワー及び柔軟性が増大した信号処理能力を提供する。
【００２１】
情報転送のモードに関係なく、個人的通信デバイスの主な機能は音声信号送受信である。
【００２２】
図２は、本発明による個人的通信デバイスの典型例である携帯電話２００の簡略化した図である。携帯電話２００は、アンテナ２０１と、高周波ＲＦレシーバ／トランスミッタ２０２を含み、電話２００は１又はそれ以上の種々のプロトコルによってワイヤレス通信媒体に接続される。レシーバ／トランスミッタ２０２は、ベースバンド及びデジタル信号プロセッサＤＳＰ処理セクション２０３に接続され、オーディオ信号は処理され、コール信号は管理される。アナログデジタル変換及びデジタルアナログ変換を含むコーデック２０４は、処理セクション２０３に接続される。マイクロフォン２０５及びスピーカ２０６は、コーデック２０４に接続される。
【００２３】
読み出し専用プログラムメモリ２０７は、処理セクション２０３によって実行する命令、パラメータ、及び他のデータを格納する。更に、読み出し／書き込みメモリ２０８は、処理セクション２０３によって使用される命令、パラメータ及び他のデータを格納する。図２に示したように、不揮発性読み出し／書き込みメモリ２０８（例えば、フラッシュメモリ又はＥＥＰＲＯＭ）及び揮発性読み出し／書き込みメモリ２０９（例えば、ＤＲＡＭ又はＳＲＡＭ）のような複数のタイプの読み出し／書き込みメモリがデバイス２００にありうる。他の実施形態では、処理セクション２０３によって使用される命令、パラメータ及び他のデータを格納するリムーバブルメモリモジュールを含む。
【００２４】
入力／出力コントローラ２１０は、ディスプレイと、数値キーパッド、関数キーパッド、及びボリュームコントロールスイッチのようなユーザ入力デバイス２１２と、アクセサリポート２１３とに接続される。アクセサリポート２１３は、バイノーラル及びモノラルヘッドホン、ＰＤＡ又はパーソナルコンピュータのような処理デバイスへの接続、赤外線ポート又はＵＳＢポート、ポータブルストレージデバイスポート、及び他のもののような別の通信チャネルのような他のタイプの入力／出力デバイスに利用することができる。コントローラ２１０は、処理セクション２０３に接続される。コールセットアップ及び管理に関し、ヒアリングプロファイルの使用に関するユーザ入力、ユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタは、入力デバイス２１２及び任意のアクセサリを介して受信される。ユーザ相互作用が改善し、ユーザが、ディスプレイ２１１及び他の任意のアクセサリを使用して、相互作用するように刺激される。入力はまた、音声認識プログラムによってサポートされたマイクロフォン２０５を介して受信され、ユーザ相互作用及び刺激は、種々の目的のためにスピーカ２０６を利用することができる。
【００２５】
本発明のこの実施形態では、図１の合成又は結合ヒアリングプロファイル１０４は、読み書きプログラムメモリ２０８にストアされる。更に、アルゴリズムに関する命令は、オーディオ信号の処理中、プロファイル情報を適用する際に使用するためにメモリ２０７乃至２０９にストアされる。
【００２６】
所定の周波数で、トーンの可聴しきい値は、その周波数でのヒアリング損失によって、及び、競合ノイズによるその周波数のマスキングによって上昇しうる。通常のヒアリングリスナに関して、如何なる周波数でもマスキングの量は、関心のある周波数を中心とした聴覚フィルタのノイズパワー（べき乗）の量をフィルタリングすることによって計算される。誰かがヒアリング損失を有するとき、その周波数での可聴に影響を与える２つの要因がある：ヒアリング損失と、ノイズからのマスキングである。正確に言うと、これらの２つの影響の合成の結果を判断することが、低減可聴を補償するアルゴリズムを信号処理するパラメータを適切に設定するために重要である。所定のノイズのスペクトル密度のとき、マスクされたしきい値は、通常の可聴フィルタのアプリケーションによって通常のヒアリングを備えた人のために計算されうる。ヒアリング損傷を備えた人のマスクされたしきい値は、ノイズのマスキングレベルと、各週端数での損傷のレベルとの結合に依存する。結合された効率（THtot）からのしきい値は、損傷（ＴＨｉ）及び、ノーマルのマスクされたしきい値（ＴＨｍ）のためのしきい値から周期的であるべきである。別のシステムでは、損傷ＴＨｉのためのしきい値は、ユーザの個人的な選択についての情報に応じて提供されたしきい値パラメータによって置換され、又は、該パラメータで補われる、ここでサブスクリプト「ｃ」は、プロファイルの個人的選択を表す。
【００２７】
図１１の実線は、仮定のヒアリング損失を示し、点線は、ノイズから生じた通常のヒアリングを備えた人に関する仮定のマスクされたしきい値を示す。この例では、全体的に、ノイズは可聴低周波数で支配的であり、ヒアリング損失は、可聴高周波数で支配的である。
【００２８】
結合の効果を予測するため、ヒアリング損失しきい値と通常のマスクしきい値との結合の３つの可能性を図１２ａ乃至ｃに例示する。結合されたしきい値のしきい値関数として単純に最大のものは、図１２ａに示されている。この関数は
THtot=max(Thi, THm)
によって表され、点線によって示され、他の２つのもので見るためには１ｄＢだけ上方にずらされる。
【００２９】
第２の可能性は、図１２ｂに点線によって示され、各しきい値のべき乗の合計を示す。これは
THtot=10log10[10^(THi/10)+10^(THm/10)]
によって表される。
【００３０】
この関数で、結合効率は、しきい値が等しく、結合しきい値の上昇がある領域を除いてまず最高をとる。
【００３１】
第３及び好ましい実装は、聴覚システムの圧縮特性を考慮した方法でそれらを結合することである。これは、図１２ｃに点線で示されており、
THtot=10log10[{10^(p*THi/10)+10^(p*THm/10)-10^(p*THn/10)}^(1/p)]
によって表される。
【００３２】
ここで、ＴＨｎは通常のヒアリングリスナのしきい値である。この関数は、Jesteadt等(1995年)による。パラメータｐは、シミュレーション中に使用される圧縮の量を表し、所定の例では０．２の値をもつ。結合効率を計算するこの方法は、ヒアリング損傷対象者から得られた実験データと一致する。
【００３３】
以前に述べたように、ＴＨｃはまた、ノイズ環境でユーザの効率的に結合されたプロファイルを提供するこれら及び同様な式に用いられ得る。
【００３４】
聴覚の有効な環境ノイズは、環境ノイズのマスキングレベルの上の音に関して利用可能なダイナミックレンジを低減させ、ノイズと同時に聞こえる音を異常に大きく関知させる。音識別全周波数ダイナミック圧縮（ＦＦＤＣ）は、健康な蝸牛の圧縮機能を複製し、かかる圧縮サウンドは、オーディオ信号がもはや可聴システムで歪まず、感覚は通常に戻る。
【００３５】
圧縮は、個人的通信デバイス内で帰納的に自動ゲインコントロール（ＡＧＣ）され、ここでゲインは信号レベルが増加したときに低減する。環境ノイズからの低減された聴覚を適当に補償するために、圧縮は、蝸牛のＡＧＣプロセスが静かな環境で音を処理するのと同じ方法で信号を処理する。準安定状態純粋トーンで測定されたとき、かかるコンプレッサの入出力機能は、圧縮領域の上下で可能な線形領域を備えた、広いダイナミック入力レンジ（＞４０ｄＢ）分の１より小さいか又は同じ勾配を有する圧縮領域を備える。ゲイン及び圧縮比は、周波数で変化し、その周波数領域のノイズパワーで単調になり得る。圧縮領域の勾配は、その周波数領域において大きな知覚を通常に戻す値を有し、１（非圧縮）から１／３（３：１圧縮）のレンジの勾配を有する。如何なる周波数でも加えられたゲインの量が、その周波数領域における信号のパワーの関数であるので、コンプレッサは、パワーを計算し、人のヒアリングにおける通常の臨界バンドを複製する聴覚フィルタバンド幅を使用してゲインを得る。ＡＧＣは、個人的通信デバイスのプロセッサによって、又は、専用回路によって、又はこれらの技術の組み合わせによって実行されるソフトウェア使用して実行される。
【００３６】
図３は、全体の携帯電話システムのサブコンポーネントでヒアリングプロファイルを収集する方法を例示した図である。携帯電話１は、音響刺激を与え、ユーザフィードバックを得、オンボードメモリ及び処理システムだけを使用して個別にヒアリングプロファイルを計算するように使用される。携帯電話は、リモートシステム、又は、セルラトランシーバ２を介して他の電話と通信する。音響刺激を与えるための他の方法は、刺激の生成及びユーザフィードバックを受信することができるリモートシステム３の使用を介してなし得る。音響刺激生成及びユーザ応答は、携帯電話１又はリモートシステム３の組み合わせで管理される。
【００３７】
図３に示す処理システム４は、携帯電話のボードにはないが、極めて近くにあるリソースを計算しうる。例えば、自動車に搭載されたハンドセットに関するベースステーション、ハンドヘルドユニットと通信するテレマティックスシステム、携帯電話のシステムと独立した処理リソースを備えたモバイルコンピュータ（又は、ＰＤＡ）が具体例である。処理システム４は、データソース５によってプレインストールされた又は転送されたリスナのヒアリングプロファイルを有し得る。いったん、プロファイルが処理システム４に転送されたならば、ヒアリングプロファイルは、ワイヤレスローカル転送７を介して、ＰＩＮ（個人識別番号）の表示をユーザにタイプさせ又は携帯電話１内にＰＩＮ８を転送させ、（例えば、ワイヤを介して）直接携帯電話と接続９し、転送されうる。処理システム４とは独立して、ヒアリングプロファイルは、メモリストレージ媒体６によって、又は、リモートシステム３、トランシーバシステム２、及び、ワイヤレス転送を組み入れた転送システムを介して、携帯電話１に転送され、携帯電話１のオーディオプロセッサ又はメモリ内にプロファイルを組み込むための携帯電話１のリソースに組み入れられる。携帯電話で一般的に使用されるワイヤレスショートメッセージサービスＳＭＳのようなプロトコルは、電話又は他の個人的通信デバイスにヒアリングプロファイルをロードするのを支持するためにプログラム及びデータをダウンロードするのに使用されうる。
【００３８】
処理システム４はまた、プロファイルアルゴリズムコントロール、音響刺激生成、ユーザフィードバック収集、及びヒアリングプロファイルの計算のソースであり得る。４のリソースは、ＰＩＮを備えた携帯電話若しくはユーザに提供され、又は、ワイヤレス手段７若しくは直接通信９を介して携帯電話にプロファイルを直接転送させるように使用されうる。携帯電話１及び処理システム４の処理リソースは、テストプロトコル制御、音響刺激生成、ユーザフィードバック収集、及び、いかなる結合においてもいずれのサブシステムでのプロファイル計算のような機能を分離させるように多重結合で使用することができる。かかる機能に関する命令は、電話に提供され、実行にために電話にダウンロードされ、処理中に電話と通信するサーバにストアされ、実行され、これらのアーキテクチャの結合を使用して提供されうる。
【００３９】
携帯電話のアクセサリ１０は、携帯電話と前述のいかなるサブシステムとを結合して使用することができる。アクセサリ１０は、例えば、ユーザによって着用されるモノラル又はバイノーラルヘッドフォンを含んでよい。バイノーラルヘッドフォンは、各耳のヒアリングプロファイルを集めることができ、モバイルフォントしてより普及しており、ステレオオーディプレイバックデバイスとなる。アクセサリ１０は、図３に示したように、直接ワイヤリンク又はワイヤレスリンクの何れかを介して携帯電話と通信することができる。
【００４０】
バックグラウンドノイズの測定を得るための種々の戦略、及び、同時に生じる誘導ヒアリング損傷を、図４に概略的に示す。環境ノイズソース２１は、ノイズに近いリスナにヒアリング損傷を引き起こす。環境ノイズは、携帯電話１１のセンサ（典型的にはマイクロフォン）によって関知され、この情報は、誘導ヒアリング損傷を補償するためのアルゴリズムを備えた電話のオンボード処理システムによって使用される。図４に図示された他の戦略は、電話１１でノイズを関知する可能性と、ノイズ信号又はノイズ信号の応答の何れかをセルラトランシーバ１２を介してリモート処理リソース１３に転送することとを含む。ノイズの量と、導入されたプロファイルの結果は、電話１１又はリモート処理リソース１３の何れかで計算される。同様に、更なるローカル処理システム１４は、誘導ヒアリングプロファイルを作るために携帯電話１１と結合して使用されうる。環境サウンドは、携帯電話１１又は処理システム１４の何れかが関知し、結果のプロファイルは、ワイヤレスリンク１７を介して圧縮処理をして直接に、１８で示した「環境識別番号」（ＥＩＮ）、又は、１９の直接ワイヤリンクの何れかで送信されうる。
【００４１】
ある環境では、問題の環境の知識に基づいて予め決められた共通の誘導プロファイル１５を生成することができる。これは、ローカル処理システム１４に送信することができ、ワイヤレスネットワーク１７，ＥＩＮ１８、又は直接リンク１９を介して電話に転送することができ、セルラトランシーバ１２を介してリモート処理リソース１３に送信されうる。更に、予め決められた誘導プロファイル１５は、外部メモリシステム１６を介して携帯電話１１に転送されうる。
【００４２】
携帯電話１１のアクセサリ２０は、ノイズを関知し、誘導ヒアリング損傷を計算し、また更にオーディを修正するために計算リソースを提供する。ヘッドセットのようなアクセサリ２０は、ユーザの耳でのローカル環境ノイズを関知するように使用され、図に示したようにワイヤリンク又はワイヤレスリンクの何れかで携帯電話１１に情報を送信する。
【００４３】
個々の個人の選択は、改善されたオーディオの配送のための修正パラメータを設定する際に重要である。オーディオ配信セクションと同様に、オーディオの個人的な選択の生成は、ユーザが嗜好を選択することができるようにオーディオセクションの生成例を要求する。図５は、オーディオ配信及び携帯電話のためのユーザを概略的に示す。記載された音源は、嗜好決定がなされる際に、オーディオ選択でユーザに提示する単独又は種々の結合で使用される。ユーザ嗜好をえる種々の双方向ユーザインターフェースメソッドが、携帯電話、又は、２つの別の付勢された選択テストプロトコル、３つ別の付勢された選択テストプロトコル、マトリックスナビゲーションテストプロトコル、若しくは、嗜好のユーザフィードバックを得るためのステアケーステストプロトコルを含む他のシステムによって適用される。
【００４４】
２つの別の付勢された選択（２ＡＦＣ）テストプロトコルは、２つのオーディオ選択の提示を含み、ユーザにどちらの音がより良いか選択させる。この選択は、他の２ＡＦＣ提示によって、又は、ユーザの最後の選択に嗜好プロファイルを設定する嗜好の判断を満たす際に引き継がれる。３つの別の付勢された選択（３ＡＦＣ）は、３つの別のものをユーザに提示し、そのうちの２つは、同じであり、３番目が異なる。また、付勢された選択を介したナビゲーションは、テストの終結で、ユーザの嗜好プロファイルの決定をすることができ得る。
【００４５】
マトリックスナビゲーションは、１又はいくつかの変数で修正された音を提示することができ、ユーザ嗜好、個別化のベクトルとして選択して確立されうる。その後のオーディオ修正選択の提示は、そのベクトルの更なる修正を探索し、ユーザが嗜好の各選択で１又はそれ以上の変数を微調整することができることである。
【００４６】
ステアケーステストプロトコルは、オーディオ選択の提示を含み、次いで、ユーザが、ユーザに最適な音を設定するまで、音を調整することができる手段を提供する。携帯電話の調整手段は、例えば、（物理的又は論理的な）ボリュームコントロールボタン又は、ユーザが選択を介してスクロールすることができる他のアップ／ダウン調整手段であってよい。
【００４７】
図５に示したように、携帯電話がより複雑になるにつれ、携帯電話２２を介して提示される音は多くのソースを有する。携帯電話オーディオの最も伝統的なパスは、修正が望まれる、携帯電話２２にトランシーバシステム又はセントラルスイッチングステーション２３を介して別の場所又は携帯電話２９からのものである。他タイプの音の可能性は、リモートシステム２４で生成されたオーディオデータであり、格納された音又は自動応答システムの何れかである。別の音源は、ローカル処理システム２５から来るものであり、メモリストレージデバイス２６、ローカルワイヤレスリンク２７又はダイレクトワイヤリンク２８を介して携帯電話に転送されうる。ローカル処理システム２５は、処理システム２４のようなネットワークリソースに接続されたＰＣであってもよく、ここでオーディオデータが得られ、次いで、携帯電話２２に転送される。メモリストレージデバイス２６は、リモートソース２４でプログラムされ、次いで、オーディオデータを転送するために携帯電話２２に出荷又は転送される。
【００４８】
修正されたオーディオデータは、携帯電話を介して、又は、ヘッドセットのようなアクセサリ３０を介して、ユーザに提示される。
【００４９】
図６は、ヒアリングプロファイル収集と、プロファイル転送及びストレージと、オーディオの個別化手段の可能性を決定するオーディオデータの修正といった３つの変数の交差を含む携帯電話製品（又は、他の個人的通信デバイス）設計空間を概念的に示す。図３は、図６で最初に利用可能な、ヒアリングプロファイルが携帯電話システムを使用して得られうる種々のユニークな方法を図示する。下記の表１に示すように、ヒアリングプロファイルを得る２つの明瞭なコンポーネントがある：（１）テストアルゴリズム又は選択マトリックスロケーション、（２）サウンド生成ロケーションである。選択マトリックスからのテストアルゴリズムの分離を含むとき、これらの変数の結合は、ヒアリングプロファイルの収集に関する６つの方法を残す。個別化に関する設計空間における他の２つの変数は、ヒアリングプロファイルの転送及びストレージと、オーディオデータの修正である。ヒアリングプロファイルの転送は、自動的か、又はユーザ相互作用に依存する。更に、プロファイルは、ローカルに保存されるか、又は、リモートシステムに転送されうる。これらの変数は、ヒアリングプロファイルを転送及びストアする少なくとも６つの異なる方法を作るために結合される。
【００５０】
オーディオデータの修正は、携帯電話から離れたシステムを使用することにより達成され、修正又は個別化されたオーディオをプレイバックのために携帯電話に配送する。別の実施形態では、処理されていないオーディオを携帯電話に配送し、オーディオの個別化のために携帯電話又はアクセサリのリソースを使用する。
【００５１】
表１
【００５２】
図７は、誘導ヒアリング損失プロファイルの開発、誘導ヒアリング損失補償スキーム、及びオーディオデータの修正の３つの変数の交差を含む携帯電話製品（又は、他の個人的通信デバイス）設計空間を概念的に示し、ノイズ誘導ヒアリング損傷を補償するためのオーディオ修正の可能性を示す。
【００５３】
図４は、図６で最初に利用可能な、ノイズ誘導ヒアリングプロファイルが携帯電話システムを使用して得られる種々のユニークな方法を図示する。下記の表２に示すように、誘導ヒアリングプロファイルを開発する際に明確な種々のステップがある：それは、直接又は間接ノイズ関知、及び、ノイズの定量化のロケーション及び程度である。表２に示した組み合わせでは、これらの変数は、誘導ヒアリングプロファイルを開発するための６つの方法を残す。オーディオ修正のための設計空間における他の２つの変数は、補償スキームと、オーディオデータの修正である。
【００５４】
誘導ヒアリング損傷に関する補償スキームは、アクティブ、パッシブ、又は、周囲のモニタリングがないものである。アクティブか、パッシブか、いったん周囲がモニタリングされると、補償はダイナミック又は連続的に変化し、増大の仕方が変化し、又は、オン又はオフのいずれかに単一設定される。モニタリングがなければ、環境補償アルゴリズムは、ノイズ環境で使用されることが知られている製品に関して通常用いられる。
【００５５】
オーディオデータの修正は、携帯電話からのシステムリモートを使用し、修正又はノイズ補償オーディオをプレイバックのために携帯電話に配信することにより達成される。別の実施形態では、圧縮されていないオーディオを携帯電話に配信し、環境ノイズを補償するためオーディオを修正するために携帯電話又はアクセサリのリソースを使用する。
【００５６】
表２
【００５７】
図８は、本発明のある実施形態によるヒアリングプロファイル収集のプロセスを図示する。プロセスは、ヒアリングプロファイルが収集される人にテスト命令を配送する（ブロック８００）。次いで、テストシーケンスは、命令に基づいて初期化される（ブロック８０１）。次いで、処理は、ユーザに音刺激を生成及び提供する（ブロック８０２）。次いで、アルゴリズムは、ユーザの反応を受信し、テストに関する次の刺激を計画する（ブロック８０３）。ヒアリングプロファイルは、反応に基づいて評価される（ブロック８０４）。プロセスは、テストの終わりに達するまで、線８０５で示したようにループする。ヒアリングプロファイルは最後のステップでストアされ（ブロック８０６）、アルゴリズムは停止する（ブロック８０７）。ヒアリングプロファイル収集のこれらのおおまかな各ステップに関して、以下のようなアウトライン形式で示された種々の実施形態がある：
・配送テスト命令（８００）
・音声ベース命令
・リモートシステムに対する電話番号を呼び出す
・それらと繋がっている電話番号をユーザがダイヤルする
・予めプログラムされた短縮ダイヤル番号をユーザがパンチする
・電源入力により番号が自動的に出る
・命令と繋がったセールス提示
・書き込み
・紙命令
・コンピュータのプリントオフ
・電話の画面
・モバイルデータリンクによって転送されたテキスト又はグラフィックによる情報
・内部電話ソフトウェアによって生成されたテキスト又はグラフィック
・テストシーケンスの初期化（８０１）
・プロンプティングを初期化するため電話の論理又は物理ボタンをユーザが押す
・リモートサイトでのコマンドの音声認識
・携帯電話でのコマンドの音声認識
・電話の電源を初めて入れた後、自動的にスタートする
・音刺激の生成及び提供（８０２）
・携帯電話でのＤＳＰ又は他の音響プロセッサ
・リモートシステムロケーションで生成し、及び、以下にわたって提供する：
・刺激を与えるためにデータを携帯電話に転送する際のモバイルウェブ
・回路スイッチ又はパケットスイッチデータとしての電話転送
・音刺激を耳につなぐための電話
・次いで耳に電話を保持し、組み込みトランスを利用する
・モノラルイヤホーンを使用する
・バイノーラルイヤホーンを使用する
・音刺激に関するフィールドトランスを自由にする電話
・電話を保持し、スピーカ電話モードで内部スピーカを使用する
・電話を保持し、スピーカ電話モードで外部スピーカを使用する
・ユーザ相互作用をガイドするためのプロンプトに関する消費者インターフェース
・音声又は制御信号を介したプロンプト
・電話のストレージから、及び電話での生成
・プロンプトを生成するため電話へのデータ転送の際のモバイルウェブから
・音声コマンドを生成することによる電話コールから
・スクリーン相互作用
・電話のデータストレージからのスクリーンプロンプト
・必要に応じ電話に転送されるモバイルウェブデータからのスクリーンプロンプト
・テストアルゴリズム：反応の受信、次の刺激の計画（８０３）
・次の刺激を計画するためのテストアルゴリズムロケーション
・電話のデータストレージからローカル電話
・モバイルウェブブリンクを介して電話に転送されるローカル電話
・リモート電話（例えば、ローカルＰＣ）に接続されたローカルシステム
・リモートのネットワークシステムリソース
・サブジェクト応答の受信
・物理又は論理ボタンのいずれかの電話のインターフェースの使用
・ネットワークシステムリソースでの音声認識
・電話のプロセッサによる音声認識
・販売場所又は家で位置決めされうる外部デバイス
・サブジェクト応答の格納
・ローカルのＤＳＰ又は他のプロセッサ又はオンボードデータメモリ
・ネットワークシステムリソース
・応答の解釈及び信号レベルの調整
・ローカルのＤＳＰ又は他のプロセッサ
・ネットワークシステムリソース
・応答に基づいたヒアリングプロファイルの評価（８０４）
・ローカルのＤＳＰ又は他のプロセッサ
・ネットワークシステムリソース
・ヒアリングプロファイルの格納（８０６）
・自動的に格納されたプロファイル
・ローカルアルゴリズムがヒアリングプロファイルを内部携帯電話データストレージに
書き込む
・ネットワークシステムリソースが、ＤＳＰによって解釈され、内部携帯電話データス
トレージ内にストアされたデータをヘッドセットに送る
・ネットワークシステムリソースが、セントラルロケーションでプロファイルをストア
し、プロファイルを電話識別と関連付ける
・ヒアリングプロファイルをストアするためのユーザプロンプト
・電話のローカルプロセッサがコードでユーザに促す
・音声コマンドを介して
・電話のスクリーンへの表示を介して
・プロファイルをストアするためにユーザがコード及びシーケンスを入力する
・ネットワークシステムリソースがコードでユーザに促す
・音声コマンドを介して
・オペレータ又は技術的表示がコードを送信する
・音声応答の自動生成
・電話へのデータ転送を介した電話のスクリーンへの表示を介して
いったんヒアリングプロファイルが収集され、将来の使用のためにストアされたならば、オーディオデータは修正され、ネットワークシステムリソースで個別化され、電話に転送又は配信され、又は、携帯電話のプロセッサで個別化される。
【００５８】
図９は、本発明の１つの好ましい実施形態による、環境誘導ヒアリングプロファイル収集に関するプロセスを図示する。プロセスは、環境誘導ヒアリングプロファイルが収集される人にテスト命令を配信することを含む（ブロック９００）。次いで、収集を管理するための特徴は、命令に基づいて初期化される（ブロック９０１）。次いで、プロセスは、環境ノイズを関知又はさもなければ判断することを含む（ブロック９０２）。次いで、アルゴリズムは、ノイズを定量化し（ブロック９０３）、補償スキームを行う（ブロック９０４）。次いで、誘導プロファイルがストアされる（ブロック９０５）。プロセスは、必要に応じて、補償スキームに依存して、線９０６によって示したようにループする。環境誘導ヒアリングプロファイル収集のこれらの大まかなステップに関して、以下のようにアウトライン形式で示された種々の実施形態がある：
【００５９】
・命令の配信（９００）
・音声ベース命令
・リモートシステムに電話番号をコールする
・それらに繋がれた電話番号をユーザがダイヤルする
・予めプログラムされた短縮ダイヤル番号をユーザがパンチする
・電源を入れた際に自動的に番号が出る
・命令と繋がったセールス提示
・書き込み
・紙命令
・コンピュータのプリントオフ
・電話のスクリーン
・モバイルデータリンクを介して転送されるテキスト又はグラフィックとしての情報
・内部電話ソフトウェアによって生成されるテキスト又はグラフィック
・特徴の初期化（９０１）
・プロンプトで初期化するように電話の物理又は論理ボタンをユーザが押す
・プロンプトで必要に応じて初期化するように電話の物理又は論理ボタンをユーザが押
す
・リモートサイトでのコマンドの音声認識
・携帯電話でのコマンドの音声認識
・最初に電話の電源を入れた後に自動的にスタートする
・ノイズ関知（９０２）
・携帯電話で又は携帯電話の近くでの直接関知
・携帯電話のマイクロフォンの使用
・ヘッドセットのようなアクセサリのマイクロフォンの使用
・バックグラウンドノイズの間接的関知
・ボリュームコントロールの位置
・速度でノイズを予測し、予想ノイズプロファイルを携帯電話に通信する自動車のス
ピードセンサのようなノイズを示す他の変数
・関知しない
・ノイズの定量化（９０３）
・ローカル
・携帯電話のプロセッサリソースを使用した定量化
・携帯電話に添付された外付けアクセサリを使用した定量化
・リモート
・定量化のためにリモートネットワークリソースにノイズ信号を転送する
・リモートネットワークリソースでローカル量子化を定量化し、ストアする
・使用のために量子化（プロファイル）を定量化し、携帯電話に戻す
・定量化しない
・補償スキーム（９０４）
・時間に関してノイズ信号を関知
・ノイズプロファイルをぴったりの時間でコンスタントに更新するアクティブな関知
・ノイズプロファイルが時間通りに変化する子が期待できない状況で（例えば、飛行
機でのクルーズ）、時間通りにめったに又は全く更新されないパッシブな関知
・補償設定のレンジ
・定量化されたノイズが、ノイズに適合するように変更補償プロファイルを連続的に
変化させる
・ノイズが１から次に増加するように切り替える変化の種々のしきい値と交差する際
に、補償プロファイルを増加させるように変化させる。
・電話使用のエリアで予想される予想ノイズプロファイルに基づくいくつかまたは単
一の設定を使用する
・誘導ヒアリングプロファイルのストア（９０５）
・自動的にストアされるプロファイル
・ローカルアルゴリズムが、誘導ヒアリングプロファイルを内部携帯電話データスト
レジに書き込む
・ネットワークシステムリソースが、ＤＳＰによって実行され、内部携帯電話データ
ストレージ内にストアされたデータをハンドセットに送信する
・ネットワークシステムリソースが、セントラルロケーションで誘導プロファイルを
ストアし、誘導プロファイルを電話識別と関連付ける
・ユーザが、予め選択された誘導ヒアリングプロファイルを選択するためにコード又は
シーケンスを入力する
【００６０】
いったん、誘導ヒアリングプロファイルが収集され、使用のためにストアされたならば、オーディオデータは修正され、ネットワークシステムリソースで個別化され、電話に転送され、又は、携帯電話のプロセッサで修正される。
【００６１】
ノイズ環境でのリスニングの際、ワイヤレス通信又はポータブルエンターテイメントデバイスを使用するのに適した、それ自身を明らかにするために知られた、明らかなヒアリング損失を補償するシステムを提供する。ワイヤレス利用パターンは、通常は、伝統的なＰＳＴＮ（公衆交換電話網）利用での典型的な環境よりも実質的にノイズ環境を含むので、このシステムは、ワイヤレス通信デバイスにとって特に優れた関心がある。かかるノイズ環境は、公衆社交環境（レストラン、バー）、自動車内環境、公共交通環境（地下鉄、電車、空港）及び他の一般的な状況（買い物、街／交通ノイズ）を含む。
【００６２】
システムは、ヒアリング損失がある場合、ノイズ環境のリスナが（スピーチ、音楽、音、を聞こうとする）信号を関知する音響心理学理論を適用する。それ故、聴覚補助産業で周知の技術の使用は、通常を明瞭に戻す方法として、ノイズ環境でのリスニングに適用することができる。圧縮アルゴリズムは一つの周知の技術である。圧縮は歪みをもたらすので、圧縮の無差別な応用は、通常のスピーチを低減させる。その結果、所定のリスニング状況について、適当な量の圧縮を適用することが重要である。
【００６３】
図１０は、環境誘導ヒアリングプロ損失ファイルに関して補償を使用するために、ボリュームコントロールスイッチの位置によって、環境の伊豆を間接的に判断するアプローチを図示する。従って、携帯電話又は他の個人的通信デバイスでは、ボリュームコントロールノブ位置情報９２０は、ボリュームコントロールノブ位置−圧縮係数マッピングモジュール９２１に適用される。係数マッピングは、圧縮アルゴリズム９２２に供給される。入力スピーチ信号９２３は、圧縮アルゴリズム９２２に適用される。スピーカのような出力トランス９２５に適用された修正されたスピーチ信号９２４が生じる。勿論、「ボリュームコントロールノブ位置情報」は、デバイスのオーディオ出力に関するボリュームレベルを設定するために個人的通信デバイスのユーザによって調整される、ノブ、スライダ、又はアップ／ダウンスイッチ対のようなボリューム入力スイッチのレベルを示す如何なる情報をも意味する。
【００６４】
プロセスは、
・入力スピーチ信号に適用するように圧縮量を決定する制御信号としてボリュームコントロールノブ位置を使用することを含む。コントロールノブの位置は、環境ノイズに関して代理として作用する。
・更に、セントラルロケーションでではなく、ワイヤレス通信ハンドセット又はポータブルエンターテイメントデバイス内で圧縮処理を完了させることを含み、
・圧縮マッピング機能にボリュームコントロールノブ位置を明記することを含む。
【００６５】
ボリュームコントロールノブ及び係数マッピングとの間のマッピングの多数の可能性は、以下のことを含む：
・一度のボリュームコントロールノブの圧縮キックが、バックグラウンドノイズの存在を示す十分高いレベルを得る。
・圧縮は、ボリュームコントロールノブ位置の関数としてスムーズに増大する。
・圧縮形態は、ノイズの仮定されたスペクトル形状を利用したマスキングから最大レリーフを提供するように設定される。
・圧縮は、周波数にわたって均一である。
・圧縮は、ノイズの仮定されたスペクトル形状を利用したマスキングから最大のレリーフを提供するようにはじめられるが、ボリュームノブ位置がより騒々しいバックグラウンド環境を示すように、均一な圧縮に遷移する。
・圧縮形態は、バンドの他の位置の明らかなヒアリング損失を緩和するように試みることなく、信号周波数バンドの位置の明瞭度を最大になるように設定される。このアプローチは、低パワー要求のとき十分な明瞭度の増大を提供する。
・明瞭度が増大する際、圧縮は、パワー要求が最小になるように形成される。
・ボリュームコントロールノブの移動に沿ってあるポイントでは、更なるボリュームに関して更なる要求は、圧縮レートの単なる増大ではなく、より騒々しいピークを生成しない。
【００６６】
本発明のこの態様の多数の変形は以下のものを含む：
・環境ノイズレベルの代理としてのボリュームコントロールノブ位置の使用。圧縮量を制御するためボリュームコントロールノブ位置を使用することの大きな利点は、比較的コンピュータ計算が簡単であることである： 環境ノイズを関知するためのマイクロフォンシステムにより、マイクロフォン信号は、バックグラウンドノイズの真の測定を得るため、リスナの会話のために信号を除去するように解析される必要がある。
・ハンドセット内の処理。ハンドセット内の処理からは種々の利点が得られる：
・処理能力は、インフラ能力に依存しない。それ故、能力の導入は実質的に低コストリスクで可能であり、使用の変更は低コストハンドセットでなすことができる。
・処理は、ハンドセット内に存在するハードウェアの使用をすることができる。
・処理能力は、更なるバンド幅を必要としない。
・能力のコストは、受益者に容易に割り当てられる。
・能力の導入は、実質的に低コストリスクで、使用の変更は低コストハンドセットでな
すことができる。
・処理ハードウェアのアップグレード／変更は、比較的容易である。
【００６７】
同時に、圧縮は、他の異なるリスニング状況の問題をも解決することが認識された。ある状況では、話者は、通常のダイナミックレンジよりも大きなスピーチ信号を生成する。かかる状況では、リスナは、最も静かな音が大きな効率のゲインを有し、大きな音は小さなゲインを有するようなボリュームの調節を望む。所望のゲインレベルにおける信号レベルの関数としてのこの相違は、圧縮の使用を介して提供することができる。以下の状況は、大きなダイナミックレンジのスピーチ信号に導入するのが望ましい：スピーカフォンシステムによる通信、通信中に活発にエンゲージする個人間の通信（即ち、それらはワイヤレス通信デバイスその他のものである）、話者の環境のバックグラウンドノイズが通信中に著しく変化する。
【００６８】
携帯電話ハンドセットと同様に、ポータブルエンターテイメントシステムはしばしば、例えばアウトドア都市活動など、高いノイズ環境で使用されうる。オーディオシステムによって受信されるか、システムによる典型的なディジタル又はアナログストレージオーディオから生成されたものである、高ダイナミックレンジオーディオエンターテイメント信号の圧縮は、リスナによって経験されたノイズ誘導ヒアリング変更の圧縮を提供しうる。
【００６９】
係数のマッピングは、静かなヒアリングに関するヒアリング損傷の個々の要求の典型例であるベース係数値を考慮する。個人が損傷する周波数レンジか、静かで損傷圧縮が要求されない周波数バンドで、バックグラウンドノイズによってもたらされる更なるヒアリング変更に関して、更なる圧縮が、有益である。
【００７０】
本発明は、上述の通り、好ましい実施形態を参照して説明されたが、これらの実施形態は例示的なものであり、意味を限定するものではない。当業者にとって本発明の修正及び結合は容易であり、かかる修正及び結合は本発明の精神及び範囲内のものである。
【図面の簡単な説明】
【００７１】
【図１】本発明による個人的通信装置における音処理を示す概念的なブロック図。
【図２】本発明による代表的な個人的通信装置、携帯電話の簡略化したブロック図。
【図３】本発明の種々の実施形態によるヒアリングプロファイル生成及び転送を行う、電話ネットワークのような通信ネットワークを図示する。
【図４】環境要因に関する誘導ヒアリング損失プロファイル生成、及び本発明の種々の実施形態によるかかるプロファイルの転送を行う電話ネットワークのような通信ネットワークを図示する。
【図５】本発明によって、音が携帯電話に又は携帯電話から転送される多くの方法、及び、音処理を完了させるコンポーネントを提供する、電話ネットワークのような通信ネットワークを図示する。
【図６】個人的ヒアリングプロファイルによる修正された音データの生成が、エンドユーザに配送される可能性を決める３つの直交する設計空間軸を図示する。
【図７】誘導ノイズヒアリングプロファイルに関する修正された音データの生成が、エンドユーザに配送される可能性を決める３つの直交する設計空間軸を図示する。
【図８】個人的ヒアリングプロファイル収集に関するプロセスにおける基本的なコンポーネントのフローチャートである。
【図９】誘導ノイズヒアリングプロファイル収集に関するプロセスにおける基本的なコンポーネントのフローチャートである。
【図１０】個人的な通信デバイスにおける音の配信の音の向上を制御するためにボリューム入力を用いるプロセスの機能ブロック図である。
【図１１】本発明に関する処理の例のサポートに使用されたノイズ閾値及びヒアリング損傷を示すグラフである。
【図１２ａ】本発明に関する処理の例のサポートにおいてヒアリング閾値パラメータを結合するための種々の技術を示すグラフである。
【図１２ｂ】本発明に関する処理の例のサポートにおいてヒアリング閾値パラメータを結合するための種々の技術を示すグラフである。
【図１２ｃ】本発明に関する処理の例のサポートにおいてヒアリング閾値パラメータを結合するための種々の技術を示すグラフである。
【０００１】
本発明は、携帯電話及びユーザのために音を生成する他の製品に関する音質向上の分野に関し、特に、個人のヒアリングプロファイル、誘導ノイズ聴覚損傷のような環境要因、及び個人的な選択に基づいて、音を改善するための技術に関する。
【背景技術】
【０００２】
個々のヒアリングプロファイルを評価することは、コンテキストの多様性において重要である。例えば、普通のレンジ外であるヒアリングプロファイルを備えた個人は、個人プロファイルに適合した聴覚補助指示の目的のために記録されたそれらのプロファイルを有するべきである。典型的なヒアリングプロファイル評価は、較正された専門装置を使用して専門の聴覚学者によってなされる。それ故、ヒアリングプロファイル評価を得るのは比較的困難であり、費用がかかっていた。
【０００３】
聴覚補助指示の目的及び補助聴覚装置のためではないヒアリングプロファイルに関する使用の多様性が開発されている。例えば、個人のヒアリングプロファイルは、聞く人のヒアリングプロファイルに関して修正された予め録音された音楽のように、修正音製品に関して利用できうる。修正音製品を送信する媒体はインターネットであってよい。共通の出願人Pluvinage等によって1999年12月15日に出願された米国同時継続出願「ヒアリングプロファイル及びヒアリングプロファイルに基づく修正音データを生成及びストアするためのシステム及び方法（System and Method for Producing and Storing Hearing Profiles and Customized Audio Data Based on Such Hearing Profiles）」第09/464,036号を参照。
【０００４】
携帯電話は、通常のレンジ内に収まらないヒアリングプロファイルを備えた人に対して困難でユニークな個人的オーディオ装置の分類である。聴覚障害者のために携帯電話の使用を可能にする最も一般的なアプローチは、聴覚補助の使用である。しかしながら、デジタル携帯電話は、デジタル聴覚補助装置と電磁的及び音響的に干渉し、携帯電話の使用中に聴覚補助装置を取り外させてしまい、補償信号処理のないユーザを取り残してしまう。ある革新的な例では、携帯電話は、電話アクセサリのようにして誘導首着用ループと結合し、聴覚補助装置内に「テレコイル（telecoil）」と呼ばれる電磁レシーバに信号を送信する。しかし、聴覚補助装置のテレコイルの潜在マーケットの小ささと不便性により、それらのソリューションを制限している。携帯電話の増幅を単に増大させることは、明らかな欠点を伴う別のアプローチである。
【０００５】
以前の人々は、バックグラウンドノイズをマスキングするための明らかなヒアリング損失を補償するシステムを提案していた。かかる従来のシステムは、バックグラウンドノイズの量を判断するためにマイクロフォン入力信号の使用に依存していた。これらのシステムのいくつかはまた、かかる補償の圧縮の使用を教示する。電話における圧縮の使用を含むバックグラウンド情報は、Goldbergの米国特許第4,829,565号及びAllenとYoutkasによる米国特許第5,553,134号に記載されており、主にノイズ補償については、他の特許として電話信号向上に関して米国特許第5,802,164号、第5,539,806号、第6,061,431号、第5,737,719号、第5,388,185号、第5,896,449号を含み、電話又は通信ネットワークにおけるヒアリングテストに関して米国特許第4,964,304号、第6,071,236号、第3,974,335号、及び第5,737,389号を含む。
【０００６】
携帯電話は、本質的に個人的通信デバイスである。マイクロエレクトロニクスの革新により、非常に携帯性が向上し及び気軽に身につけることができるようになり、サービスインフラストラクチャが利用できるところならば何処でも通信サービスにアクセスすることができるようになった。未来世代携帯電話はまた、ストリーミングオーディオ及びビデオ、保存したオーディオ又はビデオのプレイバック、無線受信、プレゼンテーションのようなエンターテイメント、及び、ユーザに対して音を送信する他の多くの特徴を組み入れる。個人的な聴覚ニーズ、個人的な選択、又は、ユーザの周りのノイズ環境に対する最適化に適合した、ユーザによる携帯電話システムオーディオの受信を向上するのが望ましい。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【０００７】
ここに開示した発明は、個人的なヒアリング損傷、ヒアリング損失を誘発するときをモデリングした環境ファクタ、個人的な選択に基づいて、個人的な通信デバイスを使用するリスナによるオーディオの受信を向上するように設計され、ヒアリングプロファイルによって示唆された蝸牛の損失相関性に適応し、バックグラウンドノイズのような環境ファクタ及び個人的な選択に基づく音を向上させるために信号処理を利用する。
【０００８】
本発明によれば、形態電話又は他の個人的通信デバイスは、音の向上のベースを構築するのに、個人的ヒアリングプロファイル、個人的選択プロファイル、及び誘導ヒアリング損失プロファイルを別々に又は一緒に測定すること適用するリソースを含む。
【０００９】
本発明に関する個人的通信デバイスは、オーディオ信号を転送及び受信し、通信媒体に結合されたトランスミッタ／レシーバを有し、制御回路は、コール及びオーディオ信号の転送、受信及び処理を制御し、トランスは、内部スピーカ、外部スピーカ、及び装着するヘッドセットのスピーカのようなもの、及び、内部マイクロフォン、外部マイクロフォン、及び装着するヘッドセットのマイクロフォンのようなものである。制御回路は、オーディオ信号を処理する際に、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタの１又はそれ以上を適用するロジック（論理回路）を含む。本発明の種々の実施形態では、制御回路は、デジタル信号プロセッサのような命令実行プロセッサと命令メモリとを含む。
【００１０】
他の実施形態では、本発明の個人的通信デバイスは、スピーカのボリュームレベルを示すように適合された入力デバイスを含み、前記制御回路は、オーディオ信号に適用されるマルチバンド圧縮パラメータを変化させるようにボリュームレベルに応答する。
【００１１】
ある実施形態では、個人的通信デバイスは、オーディオ信号を処理する際に合成プロファイルを適用し、該合成プロファイルは、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上に基づくパラメータのセットを有する。種々の実施形態では、制御回路は、オーディオ信号を処理する際に、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を独立して適用する。かかる処理は、制御回路によって直列に、又は並列になされる。
【００１２】
種々の実施形態では、バックグラウンドノイズレベルは、マイクロフォンを使用して検出され、外部センサは、環境ノイズを関知するためのデバイスに接続され、ボリュームコントロールノブの位置、又はデバイスの使用の場所の指示のようなものを間接的に測定する。
【００１３】
更に別の実施形態では、デバイスは、通信媒体に接続されたサーバのような、リモートリソースからユーザのヒアリングプロファイルを得るためのリソースを含む。変形実施形態では、デバイスは、ユーザのヒアリングプロファイルを特定する情報を提供するためユーザを促すためのリソースを含んでもよい。更に、デバイスは、ユーザ嗜好情報を入力するようにユーザを促すためのリソースを含んでもよい。種々の実施形態では、このデバイスは、ヒアリングテストを介してユーザを促すことによるような、ヒアリングプロファイルを決定する際に、ユーザに関する情報を提供するようにユーザを促すためのリソースを含み、テストで使用されたオーディオ刺激は、デバイスのスピーカ、デバイスに装着されたスピーカ、又はデバイスに接続されたヘッドセットのスピーカのようなトランスを使用して生成される。
【００１４】
本発明のある実施形態では、個人的通信デバイスは、アンテナを含む携帯電話である。この実施形態では、トランスミッタ／レシーバは、アンテナに結合された無線を含み、通信媒体はワイヤレスである。
【００１５】
本発明の更に別の実施形態では、サービスプロバイダと携帯電話とを有する電話通信システムが提供される。
【００１６】
本発明の他の観点及び利点は、図面、発明の詳細な説明及び特許請求の範囲に基づいて判断される。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
本発明の実施形態の詳細な説明を、図を参照して行う。図１は、ヒアリングプロファイル１００、リスナの個人的選択プロファイル１０１、及び／又は、環境ノイズのプロファイル１０２が、リスナの音の修正に基づいて合成プロファイル１０４に合成ノード１０３によって提供される種々の方法で結合される方法を図示する。３つの全てのサブプロファイルは、全ての時間でアクティブである必要はない。図１に示したように、個人的通信デバイスのオーディオプロセッサ１０５は、合成プロファイル１０４を受け、修正された音１０７を提供するためにプロファイル１０４を音源ストリーム１０６に適用し、オーディオ製品のユーザ受信を改善する。合成ノード１０３は、ダイヤグラムにおいて帰納的に用いられる。種々の実施形態では、コンポーネントプロファイル１０４の各コンポーネント１００，１０１，１０２は独立して、直列に、又は並列に如何なるコンビネーションでも使用することができ得る。好ましい実施形態では、個人的な通信デバイスは携帯電話である。
【００１８】
次世代携帯電話は、小さなコンピュータ、音楽プレーヤー、及びオーガナイザの機能を横断し、図１に示したような音を修正するためのリソースを処理することを含む。
【００１９】
携帯電話が好ましい例であるが、用語「個人的通信デバイス」は、リモートシステムとネットワークインフラストラクチャとの間のオーディオ信号の広い多様性を送受信することができるシステムを指すようにここでは開示して用いられる。個人的な通信デバイスは、音声情報を送受信するだけに設計された非常に簡単なシステムであってもよく、若しくは、電話サブシステムと結合又は接続することができるコンピュータ能力を備えた複雑なシステムであってもよい。個人的な通信デバイスはまた、オーディオプレイバック手段と結合された電話システム属性を組み入れることができ、ここでオーディオはデジタル記録若しくはストリームオーディオ、アナログオーディオプレイバック、又は他のシステムサウンド生成である。ディスプレィ、オーディオトランス、ヘッドセット、及びコンピュータ関連ツール（例えば、カレンダープログラム、コンタクトリストプログラム、オーディオプレイバックプログラム、ディジタルイメージディスプレイなど）の特徴の種々の組み合わせを備えた携帯電話は、個人的通信デバイスの例である。
【００２０】
携帯電話から及び携帯電話への情報の送受信に関する一般的なネットワークプロトコルは、ＡＭＰＳ（アナログ信号）、ＧＳＭ（general system for mobile；モバイルに関する汎用システム）を含むＴＤＭＡ（時分割多元接続）、ＣＤＭＡ（符号分割多元接続）、及びＧＰＲＳ（汎用パケット無線システム）を含む。標準には、汎用的な分類の下位又は上位集合からなる他の標準もあり、アナログ、スイッチ回路、アナログ、ディジタル及びパケットベースワイヤレスサービスにまたがる、ネットワークと携帯電話との間の信号手段を含む。これらのプロトコルで通信する携帯電話は、パワー及び柔軟性が増大した信号処理能力を提供する。
【００２１】
情報転送のモードに関係なく、個人的通信デバイスの主な機能は音声信号送受信である。
【００２２】
図２は、本発明による個人的通信デバイスの典型例である携帯電話２００の簡略化した図である。携帯電話２００は、アンテナ２０１と、高周波ＲＦレシーバ／トランスミッタ２０２を含み、電話２００は１又はそれ以上の種々のプロトコルによってワイヤレス通信媒体に接続される。レシーバ／トランスミッタ２０２は、ベースバンド及びデジタル信号プロセッサＤＳＰ処理セクション２０３に接続され、オーディオ信号は処理され、コール信号は管理される。アナログデジタル変換及びデジタルアナログ変換を含むコーデック２０４は、処理セクション２０３に接続される。マイクロフォン２０５及びスピーカ２０６は、コーデック２０４に接続される。
【００２３】
読み出し専用プログラムメモリ２０７は、処理セクション２０３によって実行する命令、パラメータ、及び他のデータを格納する。更に、読み出し／書き込みメモリ２０８は、処理セクション２０３によって使用される命令、パラメータ及び他のデータを格納する。図２に示したように、不揮発性読み出し／書き込みメモリ２０８（例えば、フラッシュメモリ又はＥＥＰＲＯＭ）及び揮発性読み出し／書き込みメモリ２０９（例えば、ＤＲＡＭ又はＳＲＡＭ）のような複数のタイプの読み出し／書き込みメモリがデバイス２００にありうる。他の実施形態では、処理セクション２０３によって使用される命令、パラメータ及び他のデータを格納するリムーバブルメモリモジュールを含む。
【００２４】
入力／出力コントローラ２１０は、ディスプレイと、数値キーパッド、関数キーパッド、及びボリュームコントロールスイッチのようなユーザ入力デバイス２１２と、アクセサリポート２１３とに接続される。アクセサリポート２１３は、バイノーラル及びモノラルヘッドホン、ＰＤＡ又はパーソナルコンピュータのような処理デバイスへの接続、赤外線ポート又はＵＳＢポート、ポータブルストレージデバイスポート、及び他のもののような別の通信チャネルのような他のタイプの入力／出力デバイスに利用することができる。コントローラ２１０は、処理セクション２０３に接続される。コールセットアップ及び管理に関し、ヒアリングプロファイルの使用に関するユーザ入力、ユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタは、入力デバイス２１２及び任意のアクセサリを介して受信される。ユーザ相互作用が改善し、ユーザが、ディスプレイ２１１及び他の任意のアクセサリを使用して、相互作用するように刺激される。入力はまた、音声認識プログラムによってサポートされたマイクロフォン２０５を介して受信され、ユーザ相互作用及び刺激は、種々の目的のためにスピーカ２０６を利用することができる。
【００２５】
本発明のこの実施形態では、図１の合成又は結合ヒアリングプロファイル１０４は、読み書きプログラムメモリ２０８にストアされる。更に、アルゴリズムに関する命令は、オーディオ信号の処理中、プロファイル情報を適用する際に使用するためにメモリ２０７乃至２０９にストアされる。
【００２６】
所定の周波数で、トーンの可聴しきい値は、その周波数でのヒアリング損失によって、及び、競合ノイズによるその周波数のマスキングによって上昇しうる。通常のヒアリングリスナに関して、如何なる周波数でもマスキングの量は、関心のある周波数を中心とした聴覚フィルタのノイズパワー（べき乗）の量をフィルタリングすることによって計算される。誰かがヒアリング損失を有するとき、その周波数での可聴に影響を与える２つの要因がある：ヒアリング損失と、ノイズからのマスキングである。正確に言うと、これらの２つの影響の合成の結果を判断することが、低減可聴を補償するアルゴリズムを信号処理するパラメータを適切に設定するために重要である。所定のノイズのスペクトル密度のとき、マスクされたしきい値は、通常の可聴フィルタのアプリケーションによって通常のヒアリングを備えた人のために計算されうる。ヒアリング損傷を備えた人のマスクされたしきい値は、ノイズのマスキングレベルと、各週端数での損傷のレベルとの結合に依存する。結合された効率（THtot）からのしきい値は、損傷（ＴＨｉ）及び、ノーマルのマスクされたしきい値（ＴＨｍ）のためのしきい値から周期的であるべきである。別のシステムでは、損傷ＴＨｉのためのしきい値は、ユーザの個人的な選択についての情報に応じて提供されたしきい値パラメータによって置換され、又は、該パラメータで補われる、ここでサブスクリプト「ｃ」は、プロファイルの個人的選択を表す。
【００２７】
図１１の実線は、仮定のヒアリング損失を示し、点線は、ノイズから生じた通常のヒアリングを備えた人に関する仮定のマスクされたしきい値を示す。この例では、全体的に、ノイズは可聴低周波数で支配的であり、ヒアリング損失は、可聴高周波数で支配的である。
【００２８】
結合の効果を予測するため、ヒアリング損失しきい値と通常のマスクしきい値との結合の３つの可能性を図１２ａ乃至ｃに例示する。結合されたしきい値のしきい値関数として単純に最大のものは、図１２ａに示されている。この関数は
THtot=max(Thi, THm)
によって表され、点線によって示され、他の２つのもので見るためには１ｄＢだけ上方にずらされる。
【００２９】
第２の可能性は、図１２ｂに点線によって示され、各しきい値のべき乗の合計を示す。これは
THtot=10log10[10^(THi/10)+10^(THm/10)]
によって表される。
【００３０】
この関数で、結合効率は、しきい値が等しく、結合しきい値の上昇がある領域を除いてまず最高をとる。
【００３１】
第３及び好ましい実装は、聴覚システムの圧縮特性を考慮した方法でそれらを結合することである。これは、図１２ｃに点線で示されており、
THtot=10log10[{10^(p*THi/10)+10^(p*THm/10)-10^(p*THn/10)}^(1/p)]
によって表される。
【００３２】
ここで、ＴＨｎは通常のヒアリングリスナのしきい値である。この関数は、Jesteadt等(1995年)による。パラメータｐは、シミュレーション中に使用される圧縮の量を表し、所定の例では０．２の値をもつ。結合効率を計算するこの方法は、ヒアリング損傷対象者から得られた実験データと一致する。
【００３３】
以前に述べたように、ＴＨｃはまた、ノイズ環境でユーザの効率的に結合されたプロファイルを提供するこれら及び同様な式に用いられ得る。
【００３４】
聴覚の有効な環境ノイズは、環境ノイズのマスキングレベルの上の音に関して利用可能なダイナミックレンジを低減させ、ノイズと同時に聞こえる音を異常に大きく関知させる。音識別全周波数ダイナミック圧縮（ＦＦＤＣ）は、健康な蝸牛の圧縮機能を複製し、かかる圧縮サウンドは、オーディオ信号がもはや可聴システムで歪まず、感覚は通常に戻る。
【００３５】
圧縮は、個人的通信デバイス内で帰納的に自動ゲインコントロール（ＡＧＣ）され、ここでゲインは信号レベルが増加したときに低減する。環境ノイズからの低減された聴覚を適当に補償するために、圧縮は、蝸牛のＡＧＣプロセスが静かな環境で音を処理するのと同じ方法で信号を処理する。準安定状態純粋トーンで測定されたとき、かかるコンプレッサの入出力機能は、圧縮領域の上下で可能な線形領域を備えた、広いダイナミック入力レンジ（＞４０ｄＢ）分の１より小さいか又は同じ勾配を有する圧縮領域を備える。ゲイン及び圧縮比は、周波数で変化し、その周波数領域のノイズパワーで単調になり得る。圧縮領域の勾配は、その周波数領域において大きな知覚を通常に戻す値を有し、１（非圧縮）から１／３（３：１圧縮）のレンジの勾配を有する。如何なる周波数でも加えられたゲインの量が、その周波数領域における信号のパワーの関数であるので、コンプレッサは、パワーを計算し、人のヒアリングにおける通常の臨界バンドを複製する聴覚フィルタバンド幅を使用してゲインを得る。ＡＧＣは、個人的通信デバイスのプロセッサによって、又は、専用回路によって、又はこれらの技術の組み合わせによって実行されるソフトウェア使用して実行される。
【００３６】
図３は、全体の携帯電話システムのサブコンポーネントでヒアリングプロファイルを収集する方法を例示した図である。携帯電話１は、音響刺激を与え、ユーザフィードバックを得、オンボードメモリ及び処理システムだけを使用して個別にヒアリングプロファイルを計算するように使用される。携帯電話は、リモートシステム、又は、セルラトランシーバ２を介して他の電話と通信する。音響刺激を与えるための他の方法は、刺激の生成及びユーザフィードバックを受信することができるリモートシステム３の使用を介してなし得る。音響刺激生成及びユーザ応答は、携帯電話１又はリモートシステム３の組み合わせで管理される。
【００３７】
図３に示す処理システム４は、携帯電話のボードにはないが、極めて近くにあるリソースを計算しうる。例えば、自動車に搭載されたハンドセットに関するベースステーション、ハンドヘルドユニットと通信するテレマティックスシステム、携帯電話のシステムと独立した処理リソースを備えたモバイルコンピュータ（又は、ＰＤＡ）が具体例である。処理システム４は、データソース５によってプレインストールされた又は転送されたリスナのヒアリングプロファイルを有し得る。いったん、プロファイルが処理システム４に転送されたならば、ヒアリングプロファイルは、ワイヤレスローカル転送７を介して、ＰＩＮ（個人識別番号）の表示をユーザにタイプさせ又は携帯電話１内にＰＩＮ８を転送させ、（例えば、ワイヤを介して）直接携帯電話と接続９し、転送されうる。処理システム４とは独立して、ヒアリングプロファイルは、メモリストレージ媒体６によって、又は、リモートシステム３、トランシーバシステム２、及び、ワイヤレス転送を組み入れた転送システムを介して、携帯電話１に転送され、携帯電話１のオーディオプロセッサ又はメモリ内にプロファイルを組み込むための携帯電話１のリソースに組み入れられる。携帯電話で一般的に使用されるワイヤレスショートメッセージサービスＳＭＳのようなプロトコルは、電話又は他の個人的通信デバイスにヒアリングプロファイルをロードするのを支持するためにプログラム及びデータをダウンロードするのに使用されうる。
【００３８】
処理システム４はまた、プロファイルアルゴリズムコントロール、音響刺激生成、ユーザフィードバック収集、及びヒアリングプロファイルの計算のソースであり得る。４のリソースは、ＰＩＮを備えた携帯電話若しくはユーザに提供され、又は、ワイヤレス手段７若しくは直接通信９を介して携帯電話にプロファイルを直接転送させるように使用されうる。携帯電話１及び処理システム４の処理リソースは、テストプロトコル制御、音響刺激生成、ユーザフィードバック収集、及び、いかなる結合においてもいずれのサブシステムでのプロファイル計算のような機能を分離させるように多重結合で使用することができる。かかる機能に関する命令は、電話に提供され、実行にために電話にダウンロードされ、処理中に電話と通信するサーバにストアされ、実行され、これらのアーキテクチャの結合を使用して提供されうる。
【００３９】
携帯電話のアクセサリ１０は、携帯電話と前述のいかなるサブシステムとを結合して使用することができる。アクセサリ１０は、例えば、ユーザによって着用されるモノラル又はバイノーラルヘッドフォンを含んでよい。バイノーラルヘッドフォンは、各耳のヒアリングプロファイルを集めることができ、モバイルフォントしてより普及しており、ステレオオーディプレイバックデバイスとなる。アクセサリ１０は、図３に示したように、直接ワイヤリンク又はワイヤレスリンクの何れかを介して携帯電話と通信することができる。
【００４０】
バックグラウンドノイズの測定を得るための種々の戦略、及び、同時に生じる誘導ヒアリング損傷を、図４に概略的に示す。環境ノイズソース２１は、ノイズに近いリスナにヒアリング損傷を引き起こす。環境ノイズは、携帯電話１１のセンサ（典型的にはマイクロフォン）によって関知され、この情報は、誘導ヒアリング損傷を補償するためのアルゴリズムを備えた電話のオンボード処理システムによって使用される。図４に図示された他の戦略は、電話１１でノイズを関知する可能性と、ノイズ信号又はノイズ信号の応答の何れかをセルラトランシーバ１２を介してリモート処理リソース１３に転送することとを含む。ノイズの量と、導入されたプロファイルの結果は、電話１１又はリモート処理リソース１３の何れかで計算される。同様に、更なるローカル処理システム１４は、誘導ヒアリングプロファイルを作るために携帯電話１１と結合して使用されうる。環境サウンドは、携帯電話１１又は処理システム１４の何れかが関知し、結果のプロファイルは、ワイヤレスリンク１７を介して圧縮処理をして直接に、１８で示した「環境識別番号」（ＥＩＮ）、又は、１９の直接ワイヤリンクの何れかで送信されうる。
【００４１】
ある環境では、問題の環境の知識に基づいて予め決められた共通の誘導プロファイル１５を生成することができる。これは、ローカル処理システム１４に送信することができ、ワイヤレスネットワーク１７，ＥＩＮ１８、又は直接リンク１９を介して電話に転送することができ、セルラトランシーバ１２を介してリモート処理リソース１３に送信されうる。更に、予め決められた誘導プロファイル１５は、外部メモリシステム１６を介して携帯電話１１に転送されうる。
【００４２】
携帯電話１１のアクセサリ２０は、ノイズを関知し、誘導ヒアリング損傷を計算し、また更にオーディを修正するために計算リソースを提供する。ヘッドセットのようなアクセサリ２０は、ユーザの耳でのローカル環境ノイズを関知するように使用され、図に示したようにワイヤリンク又はワイヤレスリンクの何れかで携帯電話１１に情報を送信する。
【００４３】
個々の個人の選択は、改善されたオーディオの配送のための修正パラメータを設定する際に重要である。オーディオ配信セクションと同様に、オーディオの個人的な選択の生成は、ユーザが嗜好を選択することができるようにオーディオセクションの生成例を要求する。図５は、オーディオ配信及び携帯電話のためのユーザを概略的に示す。記載された音源は、嗜好決定がなされる際に、オーディオ選択でユーザに提示する単独又は種々の結合で使用される。ユーザ嗜好をえる種々の双方向ユーザインターフェースメソッドが、携帯電話、又は、２つの別の付勢された選択テストプロトコル、３つ別の付勢された選択テストプロトコル、マトリックスナビゲーションテストプロトコル、若しくは、嗜好のユーザフィードバックを得るためのステアケーステストプロトコルを含む他のシステムによって適用される。
【００４４】
２つの別の付勢された選択（２ＡＦＣ）テストプロトコルは、２つのオーディオ選択の提示を含み、ユーザにどちらの音がより良いか選択させる。この選択は、他の２ＡＦＣ提示によって、又は、ユーザの最後の選択に嗜好プロファイルを設定する嗜好の判断を満たす際に引き継がれる。３つの別の付勢された選択（３ＡＦＣ）は、３つの別のものをユーザに提示し、そのうちの２つは、同じであり、３番目が異なる。また、付勢された選択を介したナビゲーションは、テストの終結で、ユーザの嗜好プロファイルの決定をすることができ得る。
【００４５】
マトリックスナビゲーションは、１又はいくつかの変数で修正された音を提示することができ、ユーザ嗜好、個別化のベクトルとして選択して確立されうる。その後のオーディオ修正選択の提示は、そのベクトルの更なる修正を探索し、ユーザが嗜好の各選択で１又はそれ以上の変数を微調整することができることである。
【００４６】
ステアケーステストプロトコルは、オーディオ選択の提示を含み、次いで、ユーザが、ユーザに最適な音を設定するまで、音を調整することができる手段を提供する。携帯電話の調整手段は、例えば、（物理的又は論理的な）ボリュームコントロールボタン又は、ユーザが選択を介してスクロールすることができる他のアップ／ダウン調整手段であってよい。
【００４７】
図５に示したように、携帯電話がより複雑になるにつれ、携帯電話２２を介して提示される音は多くのソースを有する。携帯電話オーディオの最も伝統的なパスは、修正が望まれる、携帯電話２２にトランシーバシステム又はセントラルスイッチングステーション２３を介して別の場所又は携帯電話２９からのものである。他タイプの音の可能性は、リモートシステム２４で生成されたオーディオデータであり、格納された音又は自動応答システムの何れかである。別の音源は、ローカル処理システム２５から来るものであり、メモリストレージデバイス２６、ローカルワイヤレスリンク２７又はダイレクトワイヤリンク２８を介して携帯電話に転送されうる。ローカル処理システム２５は、処理システム２４のようなネットワークリソースに接続されたＰＣであってもよく、ここでオーディオデータが得られ、次いで、携帯電話２２に転送される。メモリストレージデバイス２６は、リモートソース２４でプログラムされ、次いで、オーディオデータを転送するために携帯電話２２に出荷又は転送される。
【００４８】
修正されたオーディオデータは、携帯電話を介して、又は、ヘッドセットのようなアクセサリ３０を介して、ユーザに提示される。
【００４９】
図６は、ヒアリングプロファイル収集と、プロファイル転送及びストレージと、オーディオの個別化手段の可能性を決定するオーディオデータの修正といった３つの変数の交差を含む携帯電話製品（又は、他の個人的通信デバイス）設計空間を概念的に示す。図３は、図６で最初に利用可能な、ヒアリングプロファイルが携帯電話システムを使用して得られうる種々のユニークな方法を図示する。下記の表１に示すように、ヒアリングプロファイルを得る２つの明瞭なコンポーネントがある：（１）テストアルゴリズム又は選択マトリックスロケーション、（２）サウンド生成ロケーションである。選択マトリックスからのテストアルゴリズムの分離を含むとき、これらの変数の結合は、ヒアリングプロファイルの収集に関する６つの方法を残す。個別化に関する設計空間における他の２つの変数は、ヒアリングプロファイルの転送及びストレージと、オーディオデータの修正である。ヒアリングプロファイルの転送は、自動的か、又はユーザ相互作用に依存する。更に、プロファイルは、ローカルに保存されるか、又は、リモートシステムに転送されうる。これらの変数は、ヒアリングプロファイルを転送及びストアする少なくとも６つの異なる方法を作るために結合される。
【００５０】
オーディオデータの修正は、携帯電話から離れたシステムを使用することにより達成され、修正又は個別化されたオーディオをプレイバックのために携帯電話に配送する。別の実施形態では、処理されていないオーディオを携帯電話に配送し、オーディオの個別化のために携帯電話又はアクセサリのリソースを使用する。
【００５１】
表１
図７は、誘導ヒアリング損失プロファイルの開発、誘導ヒアリング損失補償スキーム、及びオーディオデータの修正の３つの変数の交差を含む携帯電話製品（又は、他の個人的通信デバイス）設計空間を概念的に示し、ノイズ誘導ヒアリング損傷を補償するためのオーディオ修正の可能性を示す。
【００５３】
図４は、図６で最初に利用可能な、ノイズ誘導ヒアリングプロファイルが携帯電話システムを使用して得られる種々のユニークな方法を図示する。下記の表２に示すように、誘導ヒアリングプロファイルを開発する際に明確な種々のステップがある：それは、直接又は間接ノイズ関知、及び、ノイズの定量化のロケーション及び程度である。表２に示した組み合わせでは、これらの変数は、誘導ヒアリングプロファイルを開発するための６つの方法を残す。オーディオ修正のための設計空間における他の２つの変数は、補償スキームと、オーディオデータの修正である。
【００５４】
誘導ヒアリング損傷に関する補償スキームは、アクティブ、パッシブ、又は、周囲のモニタリングがないものである。アクティブか、パッシブか、いったん周囲がモニタリングされると、補償はダイナミック又は連続的に変化し、増大の仕方が変化し、又は、オン又はオフのいずれかに単一設定される。モニタリングがなければ、環境補償アルゴリズムは、ノイズ環境で使用されることが知られている製品に関して通常用いられる。
【００５５】
オーディオデータの修正は、携帯電話からのシステムリモートを使用し、修正又はノイズ補償オーディオをプレイバックのために携帯電話に配信することにより達成される。別の実施形態では、圧縮されていないオーディオを携帯電話に配信し、環境ノイズを補償するためオーディオを修正するために携帯電話又はアクセサリのリソースを使用する。
【００５６】
表２
図８は、本発明のある実施形態によるヒアリングプロファイル収集のプロセスを図示する。プロセスは、ヒアリングプロファイルが収集される人にテスト命令を配送する（ブロック８００）。次いで、テストシーケンスは、命令に基づいて初期化される（ブロック８０１）。次いで、処理は、ユーザに音刺激を生成及び提供する（ブロック８０２）。次いで、アルゴリズムは、ユーザの反応を受信し、テストに関する次の刺激を計画する（ブロック８０３）。ヒアリングプロファイルは、反応に基づいて評価される（ブロック８０４）。プロセスは、テストの終わりに達するまで、線８０５で示したようにループする。ヒアリングプロファイルは最後のステップでストアされ（ブロック８０６）、アルゴリズムは停止する（ブロック８０７）。ヒアリングプロファイル収集のこれらのおおまかな各ステップに関して、以下のようなアウトライン形式で示された種々の実施形態がある：
・配送テスト命令（８００）
・音声ベース命令
・リモートシステムに対する電話番号を呼び出す
・それらと繋がっている電話番号をユーザがダイヤルする
・予めプログラムされた短縮ダイヤル番号をユーザがパンチする
・電源入力により番号が自動的に出る
・命令と繋がったセールス提示
・書き込み
・紙命令
・コンピュータのプリントオフ
・電話の画面
・モバイルデータリンクによって転送されたテキスト又はグラフィックによる情報
・内部電話ソフトウェアによって生成されたテキスト又はグラフィック
・テストシーケンスの初期化（８０１）
・プロンプティングを初期化するため電話の論理又は物理ボタンをユーザが押す
・リモートサイトでのコマンドの音声認識
・携帯電話でのコマンドの音声認識
・電話の電源を初めて入れた後、自動的にスタートする
・音刺激の生成及び提供（８０２）
・携帯電話でのＤＳＰ又は他の音響プロセッサ
・リモートシステムロケーションで生成し、及び、以下にわたって提供する：
・刺激を与えるためにデータを携帯電話に転送する際のモバイルウェブ
・回路スイッチ又はパケットスイッチデータとしての電話転送
・音刺激を耳につなぐための電話
・次いで耳に電話を保持し、組み込みトランスを利用する
・モノラルイヤホーンを使用する
・バイノーラルイヤホーンを使用する
・音刺激に関するフィールドトランスを自由にする電話
・電話を保持し、スピーカ電話モードで内部スピーカを使用する
・電話を保持し、スピーカ電話モードで外部スピーカを使用する
・ユーザ相互作用をガイドするためのプロンプトに関する消費者インターフェース
・音声又は制御信号を介したプロンプト
・電話のストレージから、及び電話での生成
・プロンプトを生成するため電話へのデータ転送の際のモバイルウェブから
・音声コマンドを生成することによる電話コールから
・スクリーン相互作用
・電話のデータストレージからのスクリーンプロンプト
・必要に応じ電話に転送されるモバイルウェブデータからのスクリーンプロンプト
・テストアルゴリズム：反応の受信、次の刺激の計画（８０３）
・次の刺激を計画するためのテストアルゴリズムロケーション
・電話のデータストレージからローカル電話
・モバイルウェブブリンクを介して電話に転送されるローカル電話
・リモート電話（例えば、ローカルＰＣ）に接続されたローカルシステム
・リモートのネットワークシステムリソース
・サブジェクト応答の受信
・物理又は論理ボタンのいずれかの電話のインターフェースの使用
・ネットワークシステムリソースでの音声認識
・電話のプロセッサによる音声認識
・販売場所又は家で位置決めされうる外部デバイス
・サブジェクト応答の格納
・ローカルのＤＳＰ又は他のプロセッサ又はオンボードデータメモリ
・ネットワークシステムリソース
・応答の解釈及び信号レベルの調整
・ローカルのＤＳＰ又は他のプロセッサ
・ネットワークシステムリソース
・応答に基づいたヒアリングプロファイルの評価（８０４）
・ローカルのＤＳＰ又は他のプロセッサ
・ネットワークシステムリソース
・ヒアリングプロファイルの格納（８０６）
・自動的に格納されたプロファイル
・ローカルアルゴリズムがヒアリングプロファイルを内部携帯電話データストレージに
書き込む
・ネットワークシステムリソースが、ＤＳＰによって解釈され、内部携帯電話データス
トレージ内にストアされたデータをヘッドセットに送る
・ネットワークシステムリソースが、セントラルロケーションでプロファイルをストア
し、プロファイルを電話識別と関連付ける
・ヒアリングプロファイルをストアするためのユーザプロンプト
・電話のローカルプロセッサがコードでユーザに促す
・音声コマンドを介して
・電話のスクリーンへの表示を介して
・プロファイルをストアするためにユーザがコード及びシーケンスを入力する
・ネットワークシステムリソースがコードでユーザに促す
・音声コマンドを介して
・オペレータ又は技術的表示がコードを送信する
・音声応答の自動生成
・電話へのデータ転送を介した電話のスクリーンへの表示を介して
いったんヒアリングプロファイルが収集され、将来の使用のためにストアされたならば、オーディオデータは修正され、ネットワークシステムリソースで個別化され、電話に転送又は配信され、又は、携帯電話のプロセッサで個別化される。
【００５８】
図９は、本発明の１つの好ましい実施形態による、環境誘導ヒアリングプロファイル収集に関するプロセスを図示する。プロセスは、環境誘導ヒアリングプロファイルが収集される人にテスト命令を配信することを含む（ブロック９００）。次いで、収集を管理するための特徴は、命令に基づいて初期化される（ブロック９０１）。次いで、プロセスは、環境ノイズを関知又はさもなければ判断することを含む（ブロック９０２）。次いで、アルゴリズムは、ノイズを定量化し（ブロック９０３）、補償スキームを行う（ブロック９０４）。次いで、誘導プロファイルがストアされる（ブロック９０５）。プロセスは、必要に応じて、補償スキームに依存して、線９０６によって示したようにループする。環境誘導ヒアリングプロファイル収集のこれらの大まかなステップに関して、以下のようにアウトライン形式で示された種々の実施形態がある：
【００５９】
・命令の配信（９００）
・音声ベース命令
・リモートシステムに電話番号をコールする
・それらに繋がれた電話番号をユーザがダイヤルする
・予めプログラムされた短縮ダイヤル番号をユーザがパンチする
・電源を入れた際に自動的に番号が出る
・命令と繋がったセールス提示
・書き込み
・紙命令
・コンピュータのプリントオフ
・電話のスクリーン
・モバイルデータリンクを介して転送されるテキスト又はグラフィックとしての情報
・内部電話ソフトウェアによって生成されるテキスト又はグラフィック
・特徴の初期化（９０１）
・プロンプトで初期化するように電話の物理又は論理ボタンをユーザが押す
・プロンプトで必要に応じて初期化するように電話の物理又は論理ボタンをユーザが押
す
・リモートサイトでのコマンドの音声認識
・携帯電話でのコマンドの音声認識
・最初に電話の電源を入れた後に自動的にスタートする
・ノイズ関知（９０２）
・携帯電話で又は携帯電話の近くでの直接関知
・携帯電話のマイクロフォンの使用
・ヘッドセットのようなアクセサリのマイクロフォンの使用
・バックグラウンドノイズの間接的関知
・ボリュームコントロールの位置
・速度でノイズを予測し、予想ノイズプロファイルを携帯電話に通信する自動車のス
ピードセンサのようなノイズを示す他の変数
・関知しない
・ノイズの定量化（９０３）
・ローカル
・携帯電話のプロセッサリソースを使用した定量化
・携帯電話に添付された外付けアクセサリを使用した定量化
・リモート
・定量化のためにリモートネットワークリソースにノイズ信号を転送する
・リモートネットワークリソースでローカル量子化を定量化し、ストアする
・使用のために量子化（プロファイル）を定量化し、携帯電話に戻す
・定量化しない
・補償スキーム（９０４）
・時間に関してノイズ信号を関知
・ノイズプロファイルをぴったりの時間でコンスタントに更新するアクティブな関知
・ノイズプロファイルが時間通りに変化する子が期待できない状況で（例えば、飛行
機でのクルーズ）、時間通りにめったに又は全く更新されないパッシブな関知
・補償設定のレンジ
・定量化されたノイズが、ノイズに適合するように変更補償プロファイルを連続的に
変化させる
・ノイズが１から次に増加するように切り替える変化の種々のしきい値と交差する際
に、補償プロファイルを増加させるように変化させる。
・電話使用のエリアで予想される予想ノイズプロファイルに基づくいくつかまたは単
一の設定を使用する
・誘導ヒアリングプロファイルのストア（９０５）
・自動的にストアされるプロファイル
・ローカルアルゴリズムが、誘導ヒアリングプロファイルを内部携帯電話データスト
レジに書き込む
・ネットワークシステムリソースが、ＤＳＰによって実行され、内部携帯電話データ
ストレージ内にストアされたデータをハンドセットに送信する
・ネットワークシステムリソースが、セントラルロケーションで誘導プロファイルを
ストアし、誘導プロファイルを電話識別と関連付ける
・ユーザが、予め選択された誘導ヒアリングプロファイルを選択するためにコード又は
シーケンスを入力する
【００６０】
いったん、誘導ヒアリングプロファイルが収集され、使用のためにストアされたならば、オーディオデータは修正され、ネットワークシステムリソースで個別化され、電話に転送され、又は、携帯電話のプロセッサで修正される。
【００６１】
ノイズ環境でのリスニングの際、ワイヤレス通信又はポータブルエンターテイメントデバイスを使用するのに適した、それ自身を明らかにするために知られた、明らかなヒアリング損失を補償するシステムを提供する。ワイヤレス利用パターンは、通常は、伝統的なＰＳＴＮ（公衆交換電話網）利用での典型的な環境よりも実質的にノイズ環境を含むので、このシステムは、ワイヤレス通信デバイスにとって特に優れた関心がある。かかるノイズ環境は、公衆社交環境（レストラン、バー）、自動車内環境、公共交通環境（地下鉄、電車、空港）及び他の一般的な状況（買い物、街／交通ノイズ）を含む。
【００６２】
システムは、ヒアリング損失がある場合、ノイズ環境のリスナが（スピーチ、音楽、音、を聞こうとする）信号を関知する音響心理学理論を適用する。それ故、聴覚補助産業で周知の技術の使用は、通常を明瞭に戻す方法として、ノイズ環境でのリスニングに適用することができる。圧縮アルゴリズムは一つの周知の技術である。圧縮は歪みをもたらすので、圧縮の無差別な応用は、通常のスピーチを低減させる。その結果、所定のリスニング状況について、適当な量の圧縮を適用することが重要である。
【００６３】
図１０は、環境誘導ヒアリングプロ損失ファイルに関して補償を使用するために、ボリュームコントロールスイッチの位置によって、環境の伊豆を間接的に判断するアプローチを図示する。従って、携帯電話又は他の個人的通信デバイスでは、ボリュームコントロールノブ位置情報９２０は、ボリュームコントロールノブ位置−圧縮係数マッピングモジュール９２１に適用される。係数マッピングは、圧縮アルゴリズム９２２に供給される。入力スピーチ信号９２３は、圧縮アルゴリズム９２２に適用される。スピーカのような出力トランス９２５に適用された修正されたスピーチ信号９２４が生じる。勿論、「ボリュームコントロールノブ位置情報」は、デバイスのオーディオ出力に関するボリュームレベルを設定するために個人的通信デバイスのユーザによって調整される、ノブ、スライダ、又はアップ／ダウンスイッチ対のようなボリューム入力スイッチのレベルを示す如何なる情報をも意味する。
【００６４】
プロセスは、
・入力スピーチ信号に適用するように圧縮量を決定する制御信号としてボリュームコントロールノブ位置を使用することを含む。コントロールノブの位置は、環境ノイズに関して代理として作用する。
・更に、セントラルロケーションでではなく、ワイヤレス通信ハンドセット又はポータブルエンターテイメントデバイス内で圧縮処理を完了させることを含み、
・圧縮マッピング機能にボリュームコントロールノブ位置を明記することを含む。
【００６５】
ボリュームコントロールノブ及び係数マッピングとの間のマッピングの多数の可能性は、以下のことを含む：
・一度のボリュームコントロールノブの圧縮キックが、バックグラウンドノイズの存在を示す十分高いレベルを得る。
・圧縮は、ボリュームコントロールノブ位置の関数としてスムーズに増大する。
・圧縮形態は、ノイズの仮定されたスペクトル形状を利用したマスキングから最大レリーフを提供するように設定される。
・圧縮は、周波数にわたって均一である。
・圧縮は、ノイズの仮定されたスペクトル形状を利用したマスキングから最大のレリーフを提供するようにはじめられるが、ボリュームノブ位置がより騒々しいバックグラウンド環境を示すように、均一な圧縮に遷移する。
・圧縮形態は、バンドの他の位置の明らかなヒアリング損失を緩和するように試みることなく、信号周波数バンドの位置の明瞭度を最大になるように設定される。このアプローチは、低パワー要求のとき十分な明瞭度の増大を提供する。
・明瞭度が増大する際、圧縮は、パワー要求が最小になるように形成される。
・ボリュームコントロールノブの移動に沿ってあるポイントでは、更なるボリュームに関して更なる要求は、圧縮レートの単なる増大ではなく、より騒々しいピークを生成しない。
【００６６】
本発明のこの態様の多数の変形は以下のものを含む：
・環境ノイズレベルの代理としてのボリュームコントロールノブ位置の使用。圧縮量を制御するためボリュームコントロールノブ位置を使用することの大きな利点は、比較的コンピュータ計算が簡単であることである： 環境ノイズを関知するためのマイクロフォンシステムにより、マイクロフォン信号は、バックグラウンドノイズの真の測定を得るため、リスナの会話のために信号を除去するように解析される必要がある。
・ハンドセット内の処理。ハンドセット内の処理からは種々の利点が得られる：
・処理能力は、インフラ能力に依存しない。それ故、能力の導入は実質的に低コストリスクで可能であり、使用の変更は低コストハンドセットでなすことができる。
・処理は、ハンドセット内に存在するハードウェアの使用をすることができる。
・処理能力は、更なるバンド幅を必要としない。
・能力のコストは、受益者に容易に割り当てられる。
・能力の導入は、実質的に低コストリスクで、使用の変更は低コストハンドセットでな
すことができる。
・処理ハードウェアのアップグレード／変更は、比較的容易である。
【００６７】
同時に、圧縮は、他の異なるリスニング状況の問題をも解決することが認識された。ある状況では、話者は、通常のダイナミックレンジよりも大きなスピーチ信号を生成する。かかる状況では、リスナは、最も静かな音が大きな効率のゲインを有し、大きな音は小さなゲインを有するようなボリュームの調節を望む。所望のゲインレベルにおける信号レベルの関数としてのこの相違は、圧縮の使用を介して提供することができる。以下の状況は、大きなダイナミックレンジのスピーチ信号に導入するのが望ましい：スピーカフォンシステムによる通信、通信中に活発にエンゲージする個人間の通信（即ち、それらはワイヤレス通信デバイスその他のものである）、話者の環境のバックグラウンドノイズが通信中に著しく変化する。
【００６８】
携帯電話ハンドセットと同様に、ポータブルエンターテイメントシステムはしばしば、例えばアウトドア都市活動など、高いノイズ環境で使用されうる。オーディオシステムによって受信されるか、システムによる典型的なディジタル又はアナログストレージオーディオから生成されたものである、高ダイナミックレンジオーディオエンターテイメント信号の圧縮は、リスナによって経験されたノイズ誘導ヒアリング変更の圧縮を提供しうる。
【００６９】
係数のマッピングは、静かなヒアリングに関するヒアリング損傷の個々の要求の典型例であるベース係数値を考慮する。個人が損傷する周波数レンジか、静かで損傷圧縮が要求されない周波数バンドで、バックグラウンドノイズによってもたらされる更なるヒアリング変更に関して、更なる圧縮が、有益である。
【００７０】
本発明は、上述の通り、好ましい実施形態を参照して説明されたが、これらの実施形態は例示的なものであり、意味を限定するものではない。当業者にとって本発明の修正及び結合は容易であり、かかる修正及び結合は本発明の精神及び範囲内のものである。
【図面の簡単な説明】
【００７１】
【図１】本発明による個人的通信装置における音処理を示す概念的なブロック図。
【図２】本発明による代表的な個人的通信装置、携帯電話の簡略化したブロック図。
【図３】本発明の種々の実施形態によるヒアリングプロファイル生成及び転送を行う、電話ネットワークのような通信ネットワークを図示する。
【図４】環境要因に関する誘導ヒアリング損失プロファイル生成、及び本発明の種々の実施形態によるかかるプロファイルの転送を行う電話ネットワークのような通信ネットワークを図示する。
【図５】本発明によって、音が携帯電話に又は携帯電話から転送される多くの方法、及び、音処理を完了させるコンポーネントを提供する、電話ネットワークのような通信ネットワークを図示する。
【図６】個人的ヒアリングプロファイルによる修正された音データの生成が、エンドユーザに配送される可能性を決める３つの直交する設計空間軸を図示する。
【図７】誘導ノイズヒアリングプロファイルに関する修正された音データの生成が、エンドユーザに配送される可能性を決める３つの直交する設計空間軸を図示する。
【図８】個人的ヒアリングプロファイル収集に関するプロセスにおける基本的なコンポーネントのフローチャートである。
【図９】誘導ノイズヒアリングプロファイル収集に関するプロセスにおける基本的なコンポーネントのフローチャートである。
【図１０】個人的な通信デバイスにおける音の配信の音の向上を制御するためにボリューム入力を用いるプロセスの機能ブロック図である。
【図１１】本発明に関する処理の例のサポートに使用されたノイズ閾値及びヒアリング損傷を示すグラフである。
【図１２ａ】本発明に関する処理の例のサポートにおいてヒアリング閾値パラメータを結合するための種々の技術を示すグラフである。
【図１２ｂ】本発明に関する処理の例のサポートにおいてヒアリング閾値パラメータを結合するための種々の技術を示すグラフである。
【図１２ｃ】本発明に関する処理の例のサポートにおいてヒアリング閾値パラメータを結合するための種々の技術を示すグラフである。
Claims (52)
- 個人的通信デバイスが、
オーディオ信号を転送又は受信するため、通信媒体に結合されたトランスミッタ／レシーバと、
コール及びオーディオ信号を転送、受信及び処理することを制御し、前記トランスミッタ／レシーバに接続された制御回路と、
コール及びオーディオ信号を聞こえるようにし、前記制御回路に結合されたオーディオトランスと、
音をオーディオ信号に変換し、前記制御回路に結合されたマイクロフォンと、を有し、
前記制御回路が、ユーザの１又はそれ以上のヒアリングプロファイルと、ヒアリングに関するユーザ嗜好と、前記オーディオ信号を処理する際の環境ノイズファクタを適用する論理回路を含む、
ことを特徴とするデバイス。 - 前記制御回路が、命令メモリ及び命令実行プロセッサを含むことを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
- 前記制御回路が、ディジタル信号プロセッサを含むことを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
- 請求項１に記載のデバイスが、前記オーディオトランスのボリュームレベルを増大させるように適合する入力デバイスを更に含むことを特徴とし、
前記制御回路が、ボリュームレベルに応答することを特徴とする。 - 請求項１に記載のデバイスが、前記オーディオトランスのボリュームレベルを増大させるように適合された入力デバイスを更に含むことを特徴とし、
前記制御回路が、オーディオ信号を処理する際に適用されるマルチバンド圧縮パラメータを変化させるようにボリュームレベルに応答することを特徴とする。 - 前記制御回路が、前記オーディオ信号を処理する際に合成プロファイルを適用し、前記合成プロファイルが、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上に基づいたパラメータのセットを含むことを特徴とする、請求項１に記載のデバイス。
- 前記制御回路が、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を適用することができることを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
- 前記制御回路が、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を、オーディオ信号を処理する際に独立して並列に適用することができることを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
- 前記制御回路が、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を、オーディオ信号を処理する際に独立して直列に適用することができることを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
- 環境ノイズを関知するセンサを更に有すること特徴とする請求項１に記載のデバイス。
- マイクロフォンによって拾われた環境ノイズを処理するための論理回路を更に有することを特徴とする、請求項１に記載のデバイス。
- リモートソースからユーザに関するヒアリングプロファイルを得るためのリソースを更に有することを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
- ユーザのヒアリングプロファイルを特定する情報を提供するようにユーザを促すリソースを有することを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
- ユーザのヒアリングプロファイル及びユーザの嗜好を特定する情報を適用するようにユーザを促すリソースを有することを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
- ユーザの嗜好を特定する情報を提供するようにユーザを促すリソースを有することを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
- ユーザのヒアリングプロファイルを決定する際に使用するための情報を提供するようにユーザを促すリソースを有することを特徴とする請求項１に記載のデバイス。
- ディスプレイを更に含み、
前記リソースが、音に対するユーザの反応に基づいたヒアリングテストを介して、前記オーディオトランス及び前記ディスプレイの少なくとも１つでユーザを促すロジックを含み、前記音が前記オーディオトランスを使用して生成される、ことを特徴とする請求項１６に記載のデバイス。 - アンテナと、
コール及びオーディオ信号を転送及び受信し、前記アンテナに接続されたトランスミッタ／レシーバと、
命令を実行するプロセッサを含み、コール及びオーディオ信号の転送及び受信を制御するトランスミッタ／レシーバに接続された制御回路と、
前記制御回路に接続されたオーディオトランスと、
前記制御回路に接続されたマイクロフォンと、
オーディオ信号を処理する際に、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を適用し、プロセッサによって実行可能な命令を保持し、前記制御回路に接続されたメモリと、
を有することを特徴とする携帯電話。 - 前記オーディオトランスに関しボリュームレベルを示すように適合された入力デバイスを含み、
前記制御回路がボリュームレベルに応答する、ことを特徴とする請求項１８に記載の携帯電話。 - 前記オーディオトランスに関しボリュームレベルを示すように適合された入力デバイスを含み、
前記制御回路が、オーディオ信号を処理する際に適用されるマルチバンド圧縮パラメータを変化させるようにボリュームレベルに応答する、ことを特徴とする請求項１８に記載の携帯電話。 - 前記制御回路が、オーディオ信号を処理する際に合成プロファイルを適用し、前記合成プロファイルが、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上に基づくパラメータのセットを有する、
ことを特徴とする請求項１８に記載の携帯電話。 - 前記制御回路が、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を適用することを特徴とする、請求項１８に記載の携帯電話。
- 前記制御回路が、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を、オーディオ信号を処理する際に独立して並列に適用することができることを特徴とする請求項１８に記載の携帯電話。
- 前記制御回路が、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を、オーディオ信号を処理する際に独立して直列に適用することができることを特徴とする請求項１８に記載の携帯電話。
- 環境ノイズを関知するセンサを更に有すること特徴とする請求項１８に記載の携帯電話。
- マイクロフォンによって拾われた環境ノイズを処理するための論理回路を更に有することを特徴とする、請求項１８に記載の携帯電話。
- 前記メモリが、リモートソースからユーザに関するヒアリングプロファイルを得るための命令を保持することを特徴とする請求項１８に記載の携帯電話。
- 前記メモリが、ユーザのヒアリングプロファイルを特定する情報を提供するようにユーザを促す命令を保持することを特徴とする請求項１８に記載の携帯電話。
- 前記メモリが、ユーザのヒアリングプロファイル及びユーザの嗜好を特定する情報を提供するようにユーザを促す命令を保持することを特徴とする請求項１８に記載の携帯電話。
- 前記メモリが、ユーザ嗜好を特定する情報を提供するようにユーザを促す命令を保持することを特徴とする請求項１８に記載の携帯電話。
- 前記メモリが、ユーザのヒアリングプロファイルを決定する際に、ユーザに関する情報を提供するようにユーザを促す命令を保持することを特徴とする請求項１８に記載の携帯電話。
- ディスプレイを更に含み、
前記メモリが、音に対するユーザの反応に基づいたヒアリングテストを介して、前記オーディオトランス及び前記ディスプレイの少なくとも１つでユーザを促す命令を保持し、前記音が前記オーディオトランスを使用して生成される、ことを特徴とする請求項３１に記載のデバイス。 - サービスプロバイダと、
携帯電話とを有し、
前記携帯電話が
コール及び音声信号を転送及び受信するアンテナと、
コール及び音声信号を転送及び受信し、アンテナに結合したトランスミッタ／レシーバと、
命令を実行するプロセッサを含み、コール及びオーディオ信号の転送及び受信を制御するためのトランスミッタ／レシーバに結合された制御回路と、
コール及びオーディオ信号を増幅し、前記制御回路に接続されたオーディオトランスと、
オーディオ信号を受信し、前記制御回路に接続されたマイクロフォンと、
オーディオ信号を処理する際に、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を適用し、前記サービスプロバイダと通信し、プロセッサによって実行可能な命令を保持する制御回路に結合されたメモリ、
とを有する
ことを特徴とする電話通信システム。 - 前記携帯電話が、前記オーディオトランスのボリュームレベルを示すように適合された入力デバイスを含み、前記制御回路が、ボリュームレベルに応答することを特徴とする請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記携帯電話が、前記オーディオトランスのボリュームレベルを示すように適合した入力デバイスを含み、前記制御回路が、オーディオ信号を処理する際に適用されるマルチバンド圧縮パラメータを変化させるためにボリュームレベルに応答することを特徴とする請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記制御回路が、オーディオ信号を処理する際に、合成プロファイルを適用し、該合成プロファイルは、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上に基づくパラメータのセットを有することを特徴する請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記制御回路が、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を適用することを特徴とする、請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記制御回路が、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を、オーディオ信号を処理する際に独立して並列に適用することができることを特徴とする請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記制御回路が、ユーザのヒアリングプロファイル、ヒアリングに関するユーザ嗜好、及び環境ノイズファクタのうちの１つ以上を、オーディオ信号を処理する際に独立して直列に適用することができることを特徴とする請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記携帯電話が、環境ノイズを関知するセンサを更に有すること特徴とする請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記携帯電話が、マイクロフォンによって拾われた環境ノイズを処理するための論理回路を更に有することを特徴とする、請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記メモリが、リモートソースからユーザに関するヒアリングプロファイルを得るための命令を保持することを特徴とする請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記メモリが、ユーザのヒアリングプロファイルを特定する情報を提供するようにユーザを促す命令を保持することを特徴とする請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記メモリが、ユーザのヒアリングプロファイル及びユーザの嗜好を特定する情報を提供するようにユーザを促す命令を保持することを特徴とする請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記メモリが、ユーザ嗜好を特定する情報を提供するようにユーザを促す命令を保持することを特徴とする請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記メモリが、ユーザのヒアリングプロファイルを決定する際に、ユーザに関する情報を提供するようにユーザを促す命令を保持することを特徴とする請求項３３に記載の電話通信システム。
- 前記携帯電話が、ディスプレイを更に含み、
前記メモリが、音に対するユーザの反応に基づいたヒアリングテストを介して、前記オーディオトランス及び前記ディスプレイの少なくとも１つでユーザを促す命令を保持し、前記音が前記オーディオトランスを使用して生成される、ことを特徴とする請求項３３に記載の電話通信システム。 - オーディオ信号を転送及び受信し、ワイヤレス通信媒体に接続されたトランスミッタ／レシーバと、
データ及びオーディオ信号の転送、受信及び処理を制御し、前記トランスミッタ／レシーバに接続された制御回路と、
ディスプレイと、
オーディオ信号を聞こえるようにさせ、前記制御回路に接続されたオーディオトランスと、
音をオーディオ信号に変換し、前記制御回路に接続されたマイクロフォンと、を有し、
前記制御回路が、音に対するユーザの反応に基づいたヒアリングテストを介して、前記オーディオトランス及び前記ディスプレイの少なくとも１つでユーザを促す論理回路を有し、前記音が前記オーディオトランスを使用して生成される、
ことを特徴とする個人的通信デバイス。 - 前記制御回路が、命令メモリ及び命令実行プロセッサを有し、
前記論理回路が、前記命令メモリにストアされた命令を有することを特徴とする請求項４８に記載のデバイス。 - 前記制御回路が、デジタル信号プロセッサを含むことを特徴とする請求項４８に記載のデバイス。
- 前記制御回路が、ユーザのヒアリングプロファイルに基づくパラメータ、ヒアリングに関するユーザ嗜好と、環境ノイズファクタのうちの少なくとも１つに基づくパラメータのセットを適用する論理回路を有することを特徴とする請求項４８に記載のデバイス。
- 前記論理回路が、制御回路によって実行可能な命令を含み、リモートソースからの命令の少なくとも一部を受信するリソースを含むことを特徴とする請求項４８に記載のデバイス。
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