JP2005504292A - 窒素酸化物センサの作動方法および回路 - Google Patents

窒素酸化物センサの作動方法および回路 Download PDF

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Abstract

【課題】窒素酸化物信号の酸素影響を簡単な技術的手段を用いて且つコスト的に有利に低減させる方法および回路を提供する。
【解決手段】ポンプ・セルの内側ポンプ電極(IPE)と外側ポンプ電極(APE)との間に、ポンプ電流(I_Pump)を発生させるポンプ電圧(U_APE、IPE)が印加され、ポンプ電圧により、第1の測定ガス室内に、酸素の供給または排出によって一定の酸素分圧が設定され、ポンプ電圧は、濃淡電池の電極に一定の電圧値が設定されるように制御され、第2の測定ガス室内に配置された、NOxを感知する第3の電極が第2のポンプ・セルとして作動され、第2のポンプ・セル内に、NOx濃度を与える限界ポンプ電流が設定される、自動車の排気ガス後処理におけるガス混合物内のNOx濃度を決定するための窒素酸化物センサの作動方法において、ポンプ電流が測定時間ウインドウ(T_Mess)内において遮断されるかまたは低減され、NOx濃度が測定時間ウインドウ内において測定される。
【選択図】図3

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、特に燃料駆動自動車におけるλ制御による排気ガス後処理に関し、詳細にはこのようなλ制御において使用可能な、排気ガス混合物内の窒素酸化物濃度を決定するための窒素酸化物センサの作動方法および回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
λ制御は、今日、触媒と組み合わされて、オットー・サイクル・エンジンに対する有効な排気ガス浄化方法である。今日利用可能な点火および噴射システムと組み合わされてはじめて、きわめて低い排気ガス値を達成することができる。三元触媒または選択触媒の使用が特に効果的である。この触媒タイプは、エンジンが λ=1 の理論空燃比から約1%の範囲内で運転される場合に、炭化水素、一酸化炭素および窒素酸化物を98%以上まで分解する性質を有している。この場合、λは、実際に存在する空気/燃料混合物が、完全燃焼のために理論的に必要な、14.7kgの空気と1kgのガソリンとの質量比に対応する値 λ=1 からどれだけかけ離れているかを与え、即ち、λは供給空気質量と理論空気必要量との商である。
【0003】
λ制御においては、それぞれの排気ガスが測定され且つ燃料供給量が測定結果に対応して、例えば噴射システムにより直ちに補正される。測定センサとしてλセンサが使用され、λセンサは、正確に λ=1 において電圧ジャンプを有し、即ち混合物が λ=1 よりリッチであるかまたはリーンであるかを示す信号を供給する。λセンサの作動方法は、固体電解質を有するガルバニ酸素濃淡電池の原理に基づいている。
【0004】
二位置センサとして設計されているλセンサは、既知のように、ネルンスト電池に基づいてネルンスト原理に従って作動する。固体電解質は、セラミックにより分離された2つの境界面から構成されている。使用されるセラミック材料は約350℃において酸素イオンに対して導電体となるので、このときセラミックの両側の酸素成分が異なる場合には、境界面の間にいわゆるネルンスト電圧が発生される。この電圧は、セラミックの両側の酸素成分の差に対する尺度である。内燃機関の排気ガス内の残存酸素ガス含有量は、かなり正確に、エンジンに供給される混合物の空燃比の関数であるので、排気ガス内の酸素成分を、実際に存在する空燃比に対する尺度として使用することが可能である。
【0005】
いわゆる広帯域センサにおいては、測定センサは広帯域センサとして設計されている。広帯域センサは、固体電解質層並びに複数の電極から形成されている。このような構造が、ドイツ特許公開第19912102号から、特にその図1の他に、その第8−9頁から既知であり、これに関してその全てが参照される。これらの電極が、以下にさらに詳細に記載されている図1に再び略図で示されている。上記の電極の一部はこのセンサにおいていわゆるポンプ・セルを形成し、他の部分はいわゆる濃淡電池を形成する。さらに、固体電解質層により、いわゆる第1の測定ガス室が形成される。
【0006】
ポンプ・セルの電極にポンプ電圧U_APE、IPEが印加され(図1)、ポンプ電圧U_APE、IPEにより、第1の測定ガス室内に、酸素の供給または排出によって一定の酸素分圧が設定される。この場合、ポンプ電圧は、濃淡電池の電極に450mVの一定電圧値が設定されるように制御される。この電圧は、λ=1 の値に対応する。第2の測定ガス室内に配置されている他の電極は、第2のポンプ・セルとして前記電極の1つと共に作動される。この場合、触媒材料に基づき、前記他の電極はNOx感知電極として作用し、NOx感知電極において、NOxが反応 NO→(1/2)N+(1/2)Oにより還元される。この場合、上記の基準電極は同時に第2のポンプ電極として作用し、第2のポンプ電極において、第2の測定ガス室から排出された酸素は大気中に放出される。したがって、他のポンプ・セルとして作用する電気化学セルに限界電流が設定され、限界電流は、測定信号として記録されてNOx濃度を与える。
【0007】
上記の文献「ドイツ特許公開第19912102号」に記載されている拡散隔壁は必ずしも含まれている必要はなく、またこの隔壁を取り除くことはガス通過時間を減少し且つ寸法も小さくすることを注記しておく。
【0008】
上記の測定センサは、窒素酸化物(NOx)センサとしてのみならず、炭化水素(HC)センサとしても使用可能である。NOxセンサとしての機能において、NOx測定信号は、測定セル内にそれぞれ存在する酸素分圧との関係を示す。この影響は主としてセンサ・セラミック内において発生するセンサ電極の電気的交換作用が原因である。主な影響は、図1に示されている、外側ポンプ電極(APE)と内側ポンプ電極(IPE)との間の主ポンプ系に由来し、この場合、電流強度(5mA…10mA)、したがってそのポンプ動力は、酸素含有量が交換される場合に、それに対応して適合されなければならない。
【0009】
このO影響は、既知のように、適切な評価回路により、IPE電流の関数としての係数との電子式または計算的加算または減算によって補償され、この場合、この補償の増幅度は、各センサごとに固有に設定されなければならない。図1は、このような電子式補償回路をブロック図で示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、上記の欠点を回避し、また窒素酸化物信号の前記酸素影響をできるだけ簡単な技術的手段を用いて且つできるだけコスト的に有利に低減させる、冒頭記載の方法並びに回路を提供することが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この課題は、独立請求項の特徴により解決される。有利な形態ないし修正態様が従属請求項に記載されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、窒素酸化物信号への酸素影響の原因、即ち内側ポンプ電極(IPE)と外側ポンプ電極(APE)との間に存在する主ポンプ電流を短時間抑制し、これによりこの時間内に酸素影響のないNOx信号を測定することができるという考え方に基づいている。
【0013】
この場合、本発明は、第1の変更態様においては、(主)ポンプ電流I_Pumpを測定時間ウインドウT_Mess内において遮断するように、即ち値0にセットするように設計されている。第2の変更態様は、測定時間ウインドウT_Messの間は主ポンプ電流を>0の一定値に設定するIPE電流制御を備え、これにより、主ポンプ電流の影響は完全には排除されないが一定に保持され、一方、ポンプ動力は著しく低減され、したがって酸素濃度の外乱振幅も同様に著しく低減される。
【0014】
好ましい形態においては、測定時間ウインドウT_Messの大きさは、IPEとAPEとの間を流れるポンプ電流がT_Mess内において既に消滅され、且つ電流遮断ないし電流低減により発生する酸素濃度上昇がT_Mess内にNOx電極にはまだ到達しないように決定される。
【0015】
ポンプ電流への上記の係合は規則的に反復周波数で行われてもよく、この場合、電流遮断ないし電流低減に対する反復周波数の大きさは、それぞれそれに続くIPE遮断ないし低減の開始時には既に酸素濃度の外乱が消滅しているように決定されている。代替態様として、窒素酸化物センサの作動の間に主ポンプ電流I_Pumpが一時的に遮断または低減され、このときそれぞれ校正が行われてもよい。
【0016】
測定時間ウインドウT_Messは、一実施例によれば、10−100μ秒の範囲内にあり、好ましくは60μ秒であり、また反復周波数は10−100Hzの範囲内にあり、好ましくは50Hzである。
【0017】
以下に添付図面を参照して本発明を一実施例により詳細に説明するが、ここで同一または機能的に同じ特徴は同じ符号で示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、従来技術から既知のNOxセンサ10の主ポンプ系の構造を略図で示している。センサ10は第1のガス室12を含み、第1のガス室12は測定ガス(ここでは排気ガス)と結合されている。測定ガス室12内に第1の内側ポンプ電極(IPE)18および第2の内側ポンプ電極20が配置されている。第1の測定ガス室12にさらに第2の測定ガス室14が接続され、第2の測定ガス室14内に第3の電極(ME)22および第4の電極(NO)24が配置されている。
【0019】
両方の測定ガス室12、14とは独立に基準ガス・チャネル26が配置され、基準ガス・チャネル26は、その一端がセンサ10の本体から出て大気と結合されている。センサ10はさらに1つまたは複数のガス流入開口28を有し、ガス流入開口28は測定ガスを第1の測定ガス室12内に導いている。
【0020】
さらに、(符号のない)固体電解質層の外側表面に外側電極(APE)30が存在し、外側電極(APE)30は測定ガスに直接露出されている。さらに、基準ガス・チャネル26内に大気に露出されている第5の電極(LR)32が存在し、第5の電極(LR)32は以下において空気基準電極と呼ばれる。第5の電極32は代替態様として測定ガスに露出されていてもよいことを注記しておく。
【0021】
図1に示されているNOxセンサの作動において、外側電極30および第1の内側電極18は、第1のポンプ・セルのポンプ電極として作動される。第2の内側電極20は、基準電極として作用する第5の電極32と共に濃淡電池として設けられている。
【0022】
電極18、30にポンプ電圧U_APE、IPEが印加され、ポンプ電圧U_APE、IPEにより、第1のガス室12内に、酸素の供給または排出により一定の酸素分圧が設定される。この場合、電極18、30に印加されたポンプ電圧U_APE、IPEは、濃淡電池の電極20、32に、例えば450mVの一定電圧値が設定されるように制御される。この電圧は、λ=1 の値に対応する。
【0023】
リーンな測定ガス(λ>1)の場合、第1のポンプ・セルにより第1の測定ガス室12から酸素が排出される。リッチな測定ガス(λ<1)の場合、測定ガスから第1の測定ガス室12内に酸素が供給される。電極材料の選択により、および/または対応ポンプ電圧U_APE、IPEにより、酸素のポンピングにおいてNOxが電極18、20において排出されないことが保証される。
【0024】
一定の酸素分圧に設定された測定ガスは、略図でのみ示されている結合チャネル16を介して第2の測定ガス室14内に到達する。第2の測定ガス室14内に存在する第3の内側電極(測定電極″ME″)22は、第5の電極30と共に第2のポンプ・セルとして作動される。この場合、触媒材料に基づき、第4の内側電極24(ここでは符号″NO″)はNOx感知電極として作用し、NOx感知電極において、NOxは反応 NO→(1/2)N+(1/2)Oにより還元される。この場合、電極20と協働する基準電極は同時に第2のポンプ電極として作用し、第2のポンプ電極において、第2の測定ガス室14から排出された酸素が大気中に放出される。したがって、他のポンプ・セルとして作用する電気化学セルに限界電流が設定され、限界電流は測定信号として記録されてNOx濃度を与える。
【0025】
図1はさらに、NOxセンサ10の主ポンプ系の機能を示している。図示の配置は、第1の測定ガス室12内の酸素濃度、即ちλ値を、内側ポンプ電極18において一定値、例えば、λ=1 に設定するように働く。第1の測定ガス室12内にいかなるλ値が存在するかを、内側ポンプ電極18と空気基準電極32との間に発生するネルンスト電圧において判定することができる。
【0026】
ここで、内側ポンプ電極18が大地電位34に接続された場合、内側ポンプ電極18において発生するλ値が、空気基準電極32とアース34との間の電圧により表わされる。この値35は制御系36の実際値を形成し、この実際値から、加算要素38により目標値U_Lambda_soll37が減算される。差信号は、>10000の増幅係数を有する演算増幅器のこの実施例においては、差増幅器として形成されている二位置制御装置40の負入力に供給される。二位置制御装置40の基準入力はアース42に接続されている。二位置制御装置40の出力44は外側ポンプ電極30と結合されている。U_LR35とU_Lambda_soll37との差の大きさおよび符号に対応して、このとき、酸素は第1の測定ガス室12内に供給ないし第1の測定ガス室12から排出される。
【0027】
図2は、図1に示されている配置の回路技術的配置図を示す。空気基準電極32において測定される電圧U_LR35が電流により影響されないようにするために、電圧U_LR35は、電圧追従装置(OP3)50を介して二位置制御装置(OP5)40の負入力における加算点38に伝送される。目標値37は負の電圧により形成され、負の電圧は、抵抗回路網52を介して実際値に加算される。内側ポンプ電極18は、保護増幅器54によりアース56に接続されている。保護増幅器56の出力電圧は、オーム抵抗(R1)58を介して流れる、外側ポンプ電極(APE)30と内側ポンプ電極(IPE)との間に発生するポンプ電流I_IPEを表わし、したがって、ポンプ電流I_IPEに対しては、I_IPE=U_IPE/R1が成立する。
【0028】
図3は、NOxセンサ10の酸素影響を補償するための本発明による評価回路図を示す。この図から、内側ポンプ電極(IPE)18、20が短絡され、また外側ポンプ電極(APE)30と共に、供給ラインを介して図示の回路の電圧供給端子100、102に電気接続されていることがわかる。それに対応する端子104、106が測定電極(ME)22およびNOx感知電極(NO)24に対して設けられている。
【0029】
評価回路はさらに、センサ10の基本調節のために設けられている第1の回路部分108を有している。さらに、加算段ないし減算段として形成された第2の回路部分110が配置され、第2の回路部分110は、IPE電流の関数である係数によって上記の酸素補償をするように働き、この係数は、演算増幅器112、114および116の線形配置により提供される。図3に示されている電子装置はさらに、端子118を介して空気基準電極32と電気結合されている。
【0030】
図3に示されている評価回路は、既に図1において説明した従来技術から既知の幾つかの構成要素、特に演算増幅器112−116から形成された、IPE電流の関数である係数によりO影響を補償するための補償段をさらに有することを注記しておく。構成部品112−116を破線で示すことにより、これらの構成部品はこの場合必要ではないことを意味するものである。
【0031】
本発明により、評価回路は、端子400、402および102を介して結合されたIPE遮断モジュール404を有している。遮断モジュール404はさらに、制御ライン406を介してNOx測定値検出モジュール408と結合されている。
【0032】
IPE遮断モジュール404は、測定時間ウインドウT_Mess内において主ポンプ電流I_Pumpを遮断するように、即ち値0をセットするように働く。代替態様として、IPE遮断モジュール404が測定時間ウインドウT_Messの間は主ポンプ電流を>0の一定値に設定するように設計されていてもよく、これにより、主ポンプ電流は確かに完全には遮断されないが一定に保持され、一方、ポンプ動力は著しく低減され、したがって酸素濃度の外乱振幅も同様に著しく低減される。
【0033】
測定時間ウインドウT_Messの大きさは、IPE18、20とAPE30との間を流れるポンプ電流I_PumpがT_Mess内において既に消滅され且つ電流遮断ないし電流低減により発生する酸素濃度上昇がT_Mess内にNOx電極24にはまだ到達しないように決定されている。
【0034】
この実施例においては、ポンプ電流I_Pumpの上記の変化は反復周波数で行われ、この場合、電流遮断ないし電流低減に対する反復周波数は、それぞれそれに続くIPE遮断ないしIPE低減の開始時には酸素濃度の外乱が再び消滅しているように決定される。測定時間ウインドウT_Messは、この実施例においては、10−100μ秒の範囲内にあり、好ましくは60μ秒であり、また上記の反復周波数は10−100Hzの範囲内にあり、好ましくは50Hzである。
【0035】
代替態様として、窒素酸化物センサ10の作動の間に主ポンプ電流I_Pumpが一時的に遮断または低減され、このとき校正が行われるように設計されていてもよい。この方法はディジタル信号処理により行われてもよく、ディジタル信号処理により、対応の補正特性曲線群は検定時にまたは運転中一時的に校正される。この場合、後者の方法は自動学習システムの形態で形成されていてもよい。
【0036】
図示のNOx測定値検出モジュール408は、測定時間ウインドウT_Mess内において検出された、酸素に対して補償されたNOx値を、補償されていない測定値とは区別可能にするように働く。このために、NOx測定値検出モジュール408は、ライン406により時間によってトリガされ、且つ測定時間ウインドウT_Mess内において測定された測定データを、本来そのために設けられている出力ライン410を介して出力する。
【0037】
図4に、上側半分に上記のIPE遮断モジュール404が、並びに下側半分に同様に上記のNOx測定値検出モジュール408が、さらに詳細に示されている。IPE遮断モジュール404の機能は、主ポンプ電流I_IPEを短時間且つできるだけ急速に I_IPE=I_soll となるように低減制御することにある。この場合、I_soll=0 または I_soll>0 であってもよい。この低減制御において、実際値測定として、電流I_IPEに比例する、保護増幅器54の抵抗における電圧が使用され、この場合、保護増幅器54の出力は図4に示されている端子2に接続され、保護増幅器54の入力は図示の端子3に接続されている。端子2および3に発生する電圧差は、遮断制御装置の機能内に設けられている積分制御装置500に対する入力信号を形成する。
【0038】
積分制御装置500の出力は、スイッチ514および電圧追従装置502を介して、並びに図示の端子1を介して、図3に示されている抵抗400と、ポンプ電流制御装置40の加算点38において結合されている。この場合、積分制御装置500はポンプ電流制御装置40の加算点38における電圧を変化させ、これによりポンプ電流I_IPEは収斂過程後にI_sollに制御される。
【0039】
この過程は、測定ウインドウT_Messの間に行われる。最初にスイッチ503が閉じられ、したがって積分制御装置500の出力電圧は0Vに等しくなる。これにより、制御過程の開始時には、ポンプ電流制御装置40への制御係合は作用を示さず、最初にI_IPEにより設定された方向における積分が所定の収斂過程に導かれることが保証されている。
【0040】
代替態様として、外側ポンプ電極30とポンプ電流制御装置40の制御出力との間のライン内にスイッチが設けられていてもよく、このスイッチにより、ポンプ電流I_IPEを、直ちに、即ち前記収斂過程なしに、0にセットすることができる。
【0041】
さらに、積分制御装置500は、積分時定数が切換可能なように、例えば比較的短い第1の時定数と、第1の時定数よりも比較的長い第2の時定数との間で切換可能なように形成されていてもよい。即ち、第1の時定数はポンプ電流I_IPEの0通過の直前まで設定され、その後にはじめて第2の時定数に切り換えられてもよく、これにより、このとき非振動収斂過程が形成される。
【0042】
T_Messの開始前に、スイッチ514は開かれている。抵抗510は、規則的制御動作の間には加算点38に電圧が供給されず、したがって電流制御に影響が与えられないようにしている。測定時間T_Messの開始時に、スイッチ503は開かれ且つスイッチ514は閉じられるので、積分制御装置500のポンプ電流制御装置40への係合が作用可能となる。
【0043】
ここで、図4の下側半分に示されているNOx測定値検出408は、所定の設定ポンプ電流 I_IPE=I_soll になった時点において、NOx信号を測定し且つ記憶することを課題とする。
【0044】
図示の回路配置は、図2に示されているNOx決定方法の回路技術的実行を含む。ここで発生する信号は、本発明によるIPE遮断方法においては回路技術的変更なしにそのまま使用され、この場合、従来技術から既知の、図3に示されている制御電流補償の影響は、本来このために設けられた(図示されていない)ポテンショメータにおいて、0に設定される。これにより、図3に示されている3つの増幅器112、114および116(図3に破線で示されている)の機能は実際には作用しない。
【0045】
NOx測定値検出は、積分調節装置500と同期して操作される。この場合、最初にスイッチ526が開かれる。コンデンサ524および電圧追従装置520から構成されている保持要素は出力電圧(端子13)を有し、出力電圧はコンデンサ524の実際充電状態に対応する。測定時間T_Messの間は、スイッチ526は閉じられているので、コンデンサ524はクランプ12にかかっている入力電圧により再充電される。端子12は、図3に示されているそこの評価回路のNOx信号入力と結合されている。
【0046】
測定時間T_Messの終了時に、スイッチ524は再び開かれるので、I_IPE=I_soll において設定されたNOx信号の値が記憶される。
図5は、補償されていないNOx信号、並びに測定時間ウインドウT_Messの間に走査された、本発明により補償されたNOx信号の測定線図の比較を示し、しかもそれぞれO濃度は交換され且つNOx濃度は変化している。この図において、測定されたNOx信号が時間に対して目盛られている。NOx信号の値が測定時間の開始直前に同様に測定且つ記憶された場合、補償された線図および補償されていない線図を比較することができる。
【0047】
しかしながら、本発明の方法により、O濃度交換の斜面(フランク)は補償することができないことを注記しておく。
図6は、補償された信号および補償されていない信号に対する、走査時点(Tabtast1,Tabtast2)を有する測定時間の間のU(IIPE)およびU(INO)の信号線図を示す。ここで、U(IIPE)およびU(INO)は、電極IPE18およびNO24においてそれぞれかかっている上記保護増幅器54、55の出力電圧を示す。さらに、U(IPE)は、保護増幅器54の正の入力においてIPEにかかっている電圧を示す。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は、従来技術によるNOxセンサの主ポンプ系の原理構造図を示す。
【図2】図2は、図1に示されている主ポンプ系を作動させるための従来技術による回路配置図を示す。
【図3】図3は、NOxセンサの酸素影響を補償するための本発明による評価回路図を示す。
【図4】図4は、図3に示されているIPE遮断回路のさらに詳細な回路修正図を示す。
【図5】図5は、補償されていないNOx信号および本発明によるIPE遮断により補償されたNOx信号の比較測定線図を示す。
【図6】図6は、本発明によるIPE遮断において測定されたポンプ電圧U_IPEおよびNOx信号U_NOxの典型的な信号線図を示す。

Claims (12)

  1. ポンプ・セルの内側ポンプ電極(IPE)と外側ポンプ電極(APE)との間に、ポンプ電流(I_Pump)を発生させるポンプ電圧(U_APE、IPE)が印加され、ポンプ電圧(U_APE、IPE)により、第1の測定ガス室内に、酸素の供給または排出によって一定の酸素分圧が設定され、
    ポンプ電圧(U_APE、IPE)は、濃淡電池の電極に一定の電圧値が設定されるように制御され、
    第2の測定ガス室内に配置された、NOxを感知する第3の電極が第2のポンプ・セルとして作動され、第2のポンプ・セル内に、NOx濃度を与える限界ポンプ電流が設定される、特に自動車の排気ガス後処理におけるガス混合物内の窒素酸化物(NOx)濃度を決定するための窒素酸化物センサの作動方法において、
    ポンプ電流(I_Pump)が測定時間ウインドウ(T_Mess)内において遮断されるか、または制御されて低減されること、および
    NOx濃度が測定時間ウインドウ(T_Mess)内において測定されること、
    を特徴とする窒素酸化物センサの作動方法。
  2. 測定時間ウインドウ(T_Mess)の大きさは、内側ポンプ電極(IPE)と外側ポンプ電極(APE)との間を流れるポンプ電流(I_Pump)が測定時間ウインドウ(T_Mess)内において消滅され且つ電流遮断または電流低減により発生する酸素濃度上昇が測定時間ウインドウ(T_Mess)内にNOx電極に到達しないように決定されることを特徴とする請求項1に記載の作動方法。
  3. 主ポンプ電流(I_Pump)が反復周波数で遮断または低減され、この場合、電流遮断または電流低減に対する前記反復周波数の大きさは、それぞれそれに続く遮断または低減の開始時には既に酸素濃度の外乱が消滅しているように決定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の作動方法。
  4. 測定時間ウインドウ(T_Mess)が10−100μ秒の範囲内にあり、好ましくは60μ秒であり、且つ前記反復周波数が10−100Hzの範囲内にあり、好ましくは50Hzであることを特徴とする請求項3に記載の作動方法。
  5. 前記窒素酸化物センサの作動の間に、主ポンプ電流(I_Pump)が一時的に遮断または低減され、このとき校正が行われることを特徴とする請求項1または2に記載の作動方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかの方法を実施するための回路。
  7. 測定時間ウインドウ(T_Mess)の間に、前記主ポンプ電流を0または0より大きい一定値に設定するIPE電流制御(404)を特徴とする請求項6に記載の回路。
  8. IPE電流制御(404)が、測定時間ウインドウ(T_Mess)を10−100μ秒の範囲内に、好ましくは60μ秒に設定し、且つ前記反復周波数を10−100Hzの範囲内に、好ましくは50Hzに設定することを特徴とする請求項6または7に記載の回路。
  9. 外側ポンプ電極(APE)(30)と結合されている二位置制御装置(40)と、外側ポンプ電極(30)と前記二位置制御装置の制御出口との間の結合ライン内に配置されているスイッチとを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の回路。
  10. IPE電流制御(404)内に配置され且つ二位置制御装置(40)の手前に設けられている積分制御装置(500)を特徴とする請求項9に記載の回路。
  11. 積分制御装置(500)が、積分時定数設定手段を有することを特徴とする請求項10に記載の回路。
  12. 積分制御装置(500)が、主ポンプ電流が0通過となる直前までは第1の時定数で作動され、且つその後は前記第1の時定数より大きい第2の時定数で作動されることを特徴とする請求項11に記載の回路。
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