JP2005503647A - 箔構造物を備えたスイッチ素子 - Google Patents
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- H01H2239/00—Miscellaneous
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Abstract
箔構造物を備えたスイッチ素子が、スペーサによって互いにある距離に保持され、該スペーサは少なくとも作動領域に切欠部を有する第1支持箔と第2支持箔から成っている。少なくとも2個の電極から成る接触装置は、両方の箔を共に加圧すると電極間の電気的接触が生じるように該スイッチ素子の作動領域に配置されている。本発明によれば、非導電材料製の構造物が該スイッチ素子の作動領域内に配置されている。この構造物は電極が該構造物の作動領域で接触しないようになっている。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明はスイッチ素子、特に箔式スイッチ素子に関する。
【背景技術】
【0002】
膜スイッチ、箔圧力センサ等の箔式スイッチ素子は一般的には、互いにある距離に配置された少なくとも2枚の基本的に弾性箔層を備えている。これは例えば、該スイッチ素子の作動領域周囲に配置され、2枚の箔層がそのそれぞれの縁に付着されているスペーサによって達成されている。このスイッチ素子の作動領域では、種々の接触装置が該箔層に設けられていて、該2枚の箔層を圧縮したときに該装置間に電気的接触が達成され、それによりスイッチ素子が作動する。圧力を箔層から解放すると、これらの層はその弾力によりそれらの離間した位置に戻り、種々の接触装置間の電気的接触が遮断する。
【0003】
そのようなスイッチ素子は弾性箔層の設計により、それぞれの使用目的にさらに適合することができる非常に良い応答特性を有している。そのようなスイッチ素子はまた、非常に低い組立て高さであり、コマンドボタンを設計する種々の可能性を特に特徴としている。これによりそのようなスイッチ素子は、小さな構造的寸法とコマンドボタンの柔軟な設計が必要とされる分野で使用するのに特に適するものになる。
【0004】
そして、そのようなスイッチ素子はこれらの特性により殆ど全ての工学分野で広く使用されることとなった。そのようなスイッチ素子の一つの特定の用途は車両のシート占有センサである。そのようなシート占有センサは、車両シートのシート面全体に配置された多数の個々のスイッチ素子を備えている。このスイッチ素子は例えば、シート発泡樹脂製品(フォーム)とシートカバーとの間に配置されている。
【0005】
しかし、特に、スイッチ素子を使用するこの場所はある種のシートでは問題が発生する。幾つかのシートでは、特に革仕上げの場合に、シートカバーの張力が非常に高いため、数個のスイッチ素子がシートカバーで既に作動し、そのためシートに例え座っていなくとも作動することがある。これが所謂プレロードである。組立てた位置で生じる作動は、対応する支持体箔の設計によって、例えば高い弾性率を有する低柔軟性支持体箔を使用することによって基本的に避けることができる。しかし、このような低柔軟性支持体箔を使用すると、特に圧力センサでは結果としてスイッチ素子の動力学的性能の劣化となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の目的は、スイッチ特性の改良された適合を可能にする箔式スイッチ素子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、この目的は請求項1に係るスイッチ素子によって達成される。その箔式スイッチ素子は、スペーサにより互いにある距離に配置された第1支持体箔と第2支持体箔とから構成されており、該スペーサはスイッチ素子の少なくとも作動領域に切欠部を備え、少なくとも2個の電極との接触装置は、該電極間の電気的接触が2枚の箔層を圧縮したときに達成されるように、スイッチ素子の作動領域に配置されている。本発明によれば、非導電材料の構造物が、該構造物の領域で電極同士の接触を防止するため、スイッチ素子の作動領域に配置されている。
【0008】
2枚の支持体箔が共に加圧されると、種々の層間の機械的接触が非導電材料の構造物の場所で先ず発生する。この単なる機械的接触は、従来のスイッチ素子において電極の電気的接触が既に行われている圧力で発生する。スイッチ素子に対する圧力が更に増大する場合にのみ、本発明に係るスイッチ素子の電極が該構造物周囲の領域で電気的に接触し、そしてスイッチ素子が作動する。誘電体材料の構造物をスイッチ素子の作動領域に取り入れることによって、スイッチ特性の閾値、すなわちスイッチ素子が作動する最小負荷が結果的に増大する。このスイッチ素子のスイッチ特性に対する機械的影響は支持体箔の変形性には何の作用もせず、従って、閾値上方ではスイッチ素子の他の動力学的性能には殆ど影響しない。これは箔圧力センサでは特に重要である。
【0009】
当業者は、該構造物の横寸法はスイッチ素子の作動領域のそれぞれの対応寸法より基本的に小さくなければならず、それによってスイッチ素子を作動することができることが理解されよう。さらに、この構造物の形状や寸法の適切な設計により、スイッチ素子の閾値を広い範囲にわたり調節することができることが分かるだろう。従って、そのようなスイッチ素子のスイッチ特性を広い範囲にわたりそれぞれの所定の用途に最適に適用することができる。
【0010】
非導電性材料、すなわち誘電材料の構造物は、例えば少なくとも1個の点状隆起から成っていてもよい。この点状隆起は、例えば、スイッチ素子の作動領域の中央で支持体箔の1つに、あるいは接触装置上に付けることができる。この構造物が数個の点状隆起から成っている場合は、これらの隆起は例えばスイッチ素子の作動領域全域で対称配置に分布して配置される。
【0011】
他の実施形態において、この構造物は、スイッチ素子の作動領域に対し同心状に好適に配置される少なくとも1個の環状隆起から構成されている。他の変形例は、例えば、作動領域の端部で半径方向に好適に配置される例えば1個あるいは数個の直線隆起に関連する。ここでは、また対称配置が最適化スイッチ特性を達成する上で好ましい。
この誘電材料の構造物は、上記形状の全ての組み合わせで勿論可能である。
【0012】
スイッチ素子の適切な応答特性を確保するために、この構造物の高さは、スペーサの高さより、すなわち2枚の支持体箔間の距離より基本的に小さくなるように一般的には選択される必要がある。これは機械的接触が行われるときに、支持体箔の少なくとも1つが、スイッチ素子への圧力をさらに上げると電極間の電気的接触を生じるために十分大きな曲げが既にかけられているようにする唯一の方法である。このようにして、スイッチ素子の良好な動力学的性能がスイッチ素子の閾値上で確保される。従って、一般に、構造物の高さはスペーサの高さの1/3より低く、好ましくはスペーサの高さより1/6より低くする必要がある。
【0013】
本発明は箔式スイッチ素子の一般的な方式の全てに適用可能である。スイッチ素子は例えば所謂「通しモード(through mode)」で作動可能である。そのようなスイッチ素子では、コンタクト装置は、2個の電極、すなわち第1の支持体箔上に付けられている第1の電極と第1の電極と対向する第2支持体箔上に付けられている第2の電極から成っている。スイッチ素子が更に箔圧力センサとして使用されるようになっていると、上記2個の電極の少なくとも1方は、電極間の電気抵抗が2枚の箔層を共に加圧したときにスイッチ素子にかかる圧力に依存するように、感圧材料層から成っている。
なお、感圧材料として、圧力に依存して変化する特殊な抵抗を持つか、又は、電極に対してその表面抵抗がかかった圧力に依存して変化する半導体材料が使用されることが多い。
【0014】
他の実施形態では、スイッチ素子が所謂、「分流モード」で作動する。そのような実施形態では、接触装置が2個の電極と1個の接触素子から成り、この2個の電極は離間した関係で2枚の支持体箔の1枚に付けられており、第1電極と第2電極の接触素子は、2枚の支持体箔の他方の1枚に対向してつけられている。スイッチ素子を作動すると、2個の電極の電気的接触が接触素子に対して行われるように、接触素子がその2個の電極に押し付けられる。
【0015】
そのようなスイッチ素子はまた、電極間の電気抵抗が2枚の箔層を共に加圧するとスイッチ素子にかかる圧力に依存するように、2個の電極の少なくとも一方又は接触素子が感圧材料層から成っている箔圧力センサとして設計することも可能である。
なお、2個の圧力センサ方式は「感圧抵抗」あるいはFSR(登録商標)の名称で公知である。
【0016】
誘電材料の構造物は2個の支持体箔の一方か、その他、電極の一方あるいは接触素子に直接適用可能である。なお、このため、数個の素子を備えた構造物に関してはこれらの素子を上記素子の種々の素子上に配置することができる。例えば、構造物の素子の1/2を2個の支持体箔の各々に付けることができる。
なお、非導電材料の構造物を支持体箔又は電極又は接触素子への取り付けは印刷法、例えばスクリーン印刷法で好適に行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の1つの実施態様を、添付図面を参照して説明する。
スイッチ素子10は、スペーサ16、例えば両面接着シートによって貼り合わされている第1支持体箔12、第2支持体箔14から構成されている。センサ10の作動領域18では、スペーサ16が切欠部20を有し、その領域で2枚の支持体箔12及び14がある距離で互いに面している。
【0018】
センサの作動領域18では、接触装置22、24が支持体箔12、14の内側に配置されており、その装置の間では、2枚の支持体箔を共に加圧するときに電気的接触が生じる。接触装置22又は24は電極構造物から成り、該接触装置の少なくとも一方が感圧材料層から構成されている。この接触装置は、支持体箔を貼り付ける前に、例えばスクリーン印刷法で支持体箔の対応部位に付けられる。
【0019】
図示されたスイッチ素子10において、誘電性、すなわち非導電材料の構造物26が作動領域の中央領域に付けられている。図示実施形態では、構造物26は、電極の電気的接触が行われる前に、2枚の支持体箔を共に加圧したときに2枚の箔の間に機械的接触が先ず生じる点状隆起から成っている。
【0020】
図2は、スイッチ素子の作動領域にそのような誘電材料の構造物の種々の可能な実施形態を示している。a)は図1a)及びb)で示されたような点状隆起を示す。b)は数個の点状隆起を備えた実施形態を示す。c)は2つの環状構造物を備えた実施形態を示す。部分図面d)及びe)は、作動領域の端部から中央の方へ半径方向に延びる直線状の隆起を備えた構造物の種々の可能な実施形態を示す。f)は環状素子と直線状素子との組み合わせを示す。
なお、図示の対称的装置ではなく、ある場合では種々の素子の構造物の非対称的装置も考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係るスイッチ素子の実施形態の断面図(a)を示し、スイッチ素子の作動領域の平面図(b)を示す。
【図2】非導電材料の構造物の種々の実施形態を示し、a)箔式スイッチ素子の断面図によるものが図1である。
【符号の説明】
【0022】
10 スイッチ素子
12,14 支持体箔
16 スペーサ
18 スイッチ素子の作動領域
20 切欠部
22、24 接触装置
26 誘電材料
【0001】
本発明はスイッチ素子、特に箔式スイッチ素子に関する。
【背景技術】
【0002】
膜スイッチ、箔圧力センサ等の箔式スイッチ素子は一般的には、互いにある距離に配置された少なくとも2枚の基本的に弾性箔層を備えている。これは例えば、該スイッチ素子の作動領域周囲に配置され、2枚の箔層がそのそれぞれの縁に付着されているスペーサによって達成されている。このスイッチ素子の作動領域では、種々の接触装置が該箔層に設けられていて、該2枚の箔層を圧縮したときに該装置間に電気的接触が達成され、それによりスイッチ素子が作動する。圧力を箔層から解放すると、これらの層はその弾力によりそれらの離間した位置に戻り、種々の接触装置間の電気的接触が遮断する。
【0003】
そのようなスイッチ素子は弾性箔層の設計により、それぞれの使用目的にさらに適合することができる非常に良い応答特性を有している。そのようなスイッチ素子はまた、非常に低い組立て高さであり、コマンドボタンを設計する種々の可能性を特に特徴としている。これによりそのようなスイッチ素子は、小さな構造的寸法とコマンドボタンの柔軟な設計が必要とされる分野で使用するのに特に適するものになる。
【0004】
そして、そのようなスイッチ素子はこれらの特性により殆ど全ての工学分野で広く使用されることとなった。そのようなスイッチ素子の一つの特定の用途は車両のシート占有センサである。そのようなシート占有センサは、車両シートのシート面全体に配置された多数の個々のスイッチ素子を備えている。このスイッチ素子は例えば、シート発泡樹脂製品(フォーム)とシートカバーとの間に配置されている。
【0005】
しかし、特に、スイッチ素子を使用するこの場所はある種のシートでは問題が発生する。幾つかのシートでは、特に革仕上げの場合に、シートカバーの張力が非常に高いため、数個のスイッチ素子がシートカバーで既に作動し、そのためシートに例え座っていなくとも作動することがある。これが所謂プレロードである。組立てた位置で生じる作動は、対応する支持体箔の設計によって、例えば高い弾性率を有する低柔軟性支持体箔を使用することによって基本的に避けることができる。しかし、このような低柔軟性支持体箔を使用すると、特に圧力センサでは結果としてスイッチ素子の動力学的性能の劣化となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の目的は、スイッチ特性の改良された適合を可能にする箔式スイッチ素子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、この目的は請求項1に係るスイッチ素子によって達成される。その箔式スイッチ素子は、スペーサにより互いにある距離に配置された第1支持体箔と第2支持体箔とから構成されており、該スペーサはスイッチ素子の少なくとも作動領域に切欠部を備え、少なくとも2個の電極との接触装置は、該電極間の電気的接触が2枚の箔層を圧縮したときに達成されるように、スイッチ素子の作動領域に配置されている。本発明によれば、非導電材料の構造物が、該構造物の領域で電極同士の接触を防止するため、スイッチ素子の作動領域に配置されている。
【0008】
2枚の支持体箔が共に加圧されると、種々の層間の機械的接触が非導電材料の構造物の場所で先ず発生する。この単なる機械的接触は、従来のスイッチ素子において電極の電気的接触が既に行われている圧力で発生する。スイッチ素子に対する圧力が更に増大する場合にのみ、本発明に係るスイッチ素子の電極が該構造物周囲の領域で電気的に接触し、そしてスイッチ素子が作動する。誘電体材料の構造物をスイッチ素子の作動領域に取り入れることによって、スイッチ特性の閾値、すなわちスイッチ素子が作動する最小負荷が結果的に増大する。このスイッチ素子のスイッチ特性に対する機械的影響は支持体箔の変形性には何の作用もせず、従って、閾値上方ではスイッチ素子の他の動力学的性能には殆ど影響しない。これは箔圧力センサでは特に重要である。
【0009】
当業者は、該構造物の横寸法はスイッチ素子の作動領域のそれぞれの対応寸法より基本的に小さくなければならず、それによってスイッチ素子を作動することができることが理解されよう。さらに、この構造物の形状や寸法の適切な設計により、スイッチ素子の閾値を広い範囲にわたり調節することができることが分かるだろう。従って、そのようなスイッチ素子のスイッチ特性を広い範囲にわたりそれぞれの所定の用途に最適に適用することができる。
【0010】
非導電性材料、すなわち誘電材料の構造物は、例えば少なくとも1個の点状隆起から成っていてもよい。この点状隆起は、例えば、スイッチ素子の作動領域の中央で支持体箔の1つに、あるいは接触装置上に付けることができる。この構造物が数個の点状隆起から成っている場合は、これらの隆起は例えばスイッチ素子の作動領域全域で対称配置に分布して配置される。
【0011】
他の実施形態において、この構造物は、スイッチ素子の作動領域に対し同心状に好適に配置される少なくとも1個の環状隆起から構成されている。他の変形例は、例えば、作動領域の端部で半径方向に好適に配置される例えば1個あるいは数個の直線隆起に関連する。ここでは、また対称配置が最適化スイッチ特性を達成する上で好ましい。
この誘電材料の構造物は、上記形状の全ての組み合わせで勿論可能である。
【0012】
スイッチ素子の適切な応答特性を確保するために、この構造物の高さは、スペーサの高さより、すなわち2枚の支持体箔間の距離より基本的に小さくなるように一般的には選択される必要がある。これは機械的接触が行われるときに、支持体箔の少なくとも1つが、スイッチ素子への圧力をさらに上げると電極間の電気的接触を生じるために十分大きな曲げが既にかけられているようにする唯一の方法である。このようにして、スイッチ素子の良好な動力学的性能がスイッチ素子の閾値上で確保される。従って、一般に、構造物の高さはスペーサの高さの1/3より低く、好ましくはスペーサの高さより1/6より低くする必要がある。
【0013】
本発明は箔式スイッチ素子の一般的な方式の全てに適用可能である。スイッチ素子は例えば所謂「通しモード(through mode)」で作動可能である。そのようなスイッチ素子では、コンタクト装置は、2個の電極、すなわち第1の支持体箔上に付けられている第1の電極と第1の電極と対向する第2支持体箔上に付けられている第2の電極から成っている。スイッチ素子が更に箔圧力センサとして使用されるようになっていると、上記2個の電極の少なくとも1方は、電極間の電気抵抗が2枚の箔層を共に加圧したときにスイッチ素子にかかる圧力に依存するように、感圧材料層から成っている。
なお、感圧材料として、圧力に依存して変化する特殊な抵抗を持つか、又は、電極に対してその表面抵抗がかかった圧力に依存して変化する半導体材料が使用されることが多い。
【0014】
他の実施形態では、スイッチ素子が所謂、「分流モード」で作動する。そのような実施形態では、接触装置が2個の電極と1個の接触素子から成り、この2個の電極は離間した関係で2枚の支持体箔の1枚に付けられており、第1電極と第2電極の接触素子は、2枚の支持体箔の他方の1枚に対向してつけられている。スイッチ素子を作動すると、2個の電極の電気的接触が接触素子に対して行われるように、接触素子がその2個の電極に押し付けられる。
【0015】
そのようなスイッチ素子はまた、電極間の電気抵抗が2枚の箔層を共に加圧するとスイッチ素子にかかる圧力に依存するように、2個の電極の少なくとも一方又は接触素子が感圧材料層から成っている箔圧力センサとして設計することも可能である。
なお、2個の圧力センサ方式は「感圧抵抗」あるいはFSR(登録商標)の名称で公知である。
【0016】
誘電材料の構造物は2個の支持体箔の一方か、その他、電極の一方あるいは接触素子に直接適用可能である。なお、このため、数個の素子を備えた構造物に関してはこれらの素子を上記素子の種々の素子上に配置することができる。例えば、構造物の素子の1/2を2個の支持体箔の各々に付けることができる。
なお、非導電材料の構造物を支持体箔又は電極又は接触素子への取り付けは印刷法、例えばスクリーン印刷法で好適に行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の1つの実施態様を、添付図面を参照して説明する。
スイッチ素子10は、スペーサ16、例えば両面接着シートによって貼り合わされている第1支持体箔12、第2支持体箔14から構成されている。センサ10の作動領域18では、スペーサ16が切欠部20を有し、その領域で2枚の支持体箔12及び14がある距離で互いに面している。
【0018】
センサの作動領域18では、接触装置22、24が支持体箔12、14の内側に配置されており、その装置の間では、2枚の支持体箔を共に加圧するときに電気的接触が生じる。接触装置22又は24は電極構造物から成り、該接触装置の少なくとも一方が感圧材料層から構成されている。この接触装置は、支持体箔を貼り付ける前に、例えばスクリーン印刷法で支持体箔の対応部位に付けられる。
【0019】
図示されたスイッチ素子10において、誘電性、すなわち非導電材料の構造物26が作動領域の中央領域に付けられている。図示実施形態では、構造物26は、電極の電気的接触が行われる前に、2枚の支持体箔を共に加圧したときに2枚の箔の間に機械的接触が先ず生じる点状隆起から成っている。
【0020】
図2は、スイッチ素子の作動領域にそのような誘電材料の構造物の種々の可能な実施形態を示している。a)は図1a)及びb)で示されたような点状隆起を示す。b)は数個の点状隆起を備えた実施形態を示す。c)は2つの環状構造物を備えた実施形態を示す。部分図面d)及びe)は、作動領域の端部から中央の方へ半径方向に延びる直線状の隆起を備えた構造物の種々の可能な実施形態を示す。f)は環状素子と直線状素子との組み合わせを示す。
なお、図示の対称的装置ではなく、ある場合では種々の素子の構造物の非対称的装置も考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係るスイッチ素子の実施形態の断面図(a)を示し、スイッチ素子の作動領域の平面図(b)を示す。
【図2】非導電材料の構造物の種々の実施形態を示し、a)箔式スイッチ素子の断面図によるものが図1である。
【符号の説明】
【0022】
10 スイッチ素子
12,14 支持体箔
16 スペーサ
18 スイッチ素子の作動領域
20 切欠部
22、24 接触装置
26 誘電材料
Claims (12)
- 少なくとも作動領域に切欠部を有するスペーサによって互いにある距離に配置された第1支持体箔と第2支持体箔から成る箔式スイッチ素子であって、少なくとも2個の電極を有する接触装置が、該2枚の支持体箔を共に加圧すると前記電極間に電気的接触が生じるように、前記スイッチ素子の作動領域に配置されており、非導電材料の構造物が該構造物の作動領域で前記電極の接触を防止するため該スイッチ素子の作動領域に配置されていることを特徴とする箔式スイッチ素子。
- 前記構造物は少なくとも1個の点状隆起から成っている請求項1に記載のスイッチ素子。
- 前記構造物は少なくとも1個の環状隆起から成っている請求項1又は請求項2に記載のスイッチ素子。
- 前記構造物は少なくとも1個の直線状隆起から成っている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のスイッチ素子。
- 前記構造物の高さが前記スペーサの高さの1/3より低い請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスイッチ素子。
- 前記接触装置は、2個の電極、すなわち前記第1支持体箔に付けられている第1電極と、前記第1電極に対向する第2支持体箔に付けられている第2電極とから成っている請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスイッチ素子。
- 前記2個の電極の少なくとも一方が、該2枚の支持体箔を共に加圧すると前記電極間の電気抵抗が該スイッチ素子にかかる圧力に依存するような、感圧材料層から成っている請求項6に記載のスイッチ素子。
- 前記接触装置は2個の電極と接触素子から成っており、前記2個の電極は離間した関係で前記2枚の支持体箔の一方に付けられ、前記接触素子は前記2枚の支持体箔の他の一方に前記第1及び第2電極と対向して付けられている請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスイッチ素子。
- 前記2個の電極の少なくとも一方又は前記接触素子は、前記2枚の支持体箔を共に加圧すると前記電極間の電気抵抗が該スイッチ素子にかかる圧力に依存するように、感圧材料層から成っている請求項8に記載のスイッチ素子。
- 前記非導電材料の構造物は前記接触素子に付けられている請求項8又は請求項9に記載のスイッチ素子。
- 前記非導電材料の構造物は前記電極の一方に付けられている請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のスイッチ素子。
- 前記非導電材料の構造物は前記支持体箔又は前記電極又は前記接触素子に印刷されている請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のスイッチ素子。
Applications Claiming Priority (2)
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EP (1) | EP1428235A1 (ja) |
JP (1) | JP2005503647A (ja) |
WO (1) | WO2003025961A1 (ja) |
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US7187264B2 (en) * | 2003-02-20 | 2007-03-06 | Iee International Electronics & Engineering S.A. | Foil-type switching element with improved spacer design |
US8115648B2 (en) * | 2003-06-23 | 2012-02-14 | Iee International Electronics & Engineering S.A. | Seat occupancy sensor |
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DE202005000018U1 (de) * | 2005-01-03 | 2005-03-24 | Iee Sarl | Sensormatte mit zwei Schaltniveaus |
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