JP2007335285A - メンブレンスイッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベース2に凹部3を形成すると共に、第1及び第2の固定接点4,5を設け、凹部3内に、弾性変形可能でかつ導電性を有する弾性変形素子6を配置する。非操作状態では、弾性変形素子6は、球状をなしていて、表面の導電性フィラー8が、第1及び第2の固定接点4,5に同時に接触することができず、オフ状態を維持する。シート13を介して弾性変形素子6が押されると、弾性変形素子6がつぶれるように弾性変形し、導電性フィラー8が第1及び第2の固定接点4,5の両方に同時に接触することでオン状態となる。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。尚、構造を分かりやすくするため、図1〜図3に示されるスイッチは実際とは異なったスケールで図示されている。
図1において、配線板1上に、ベース2が配置されている。このベース2は、図3に示すように、絶縁材、例えばシリコンにより矩形の板状に形成されていて、ほぼ中央部に、上方から見て矩形状をなす凹部3が形成されている。この凹部3は、底部3aよりも上面開口部3b側の方が幅が広く形成されていて、断面で上部側ほど広くなる台形状をなしている。従って、凹部3の4面の各側面3cは、斜面となっている。この凹部3は、例えばシリコンの異方性エッチングにより形成する。
凹部3内には、球状をなす弾性変形素子6が収容されている。この弾性変形素子6は、弾性変形可能な例えばゴム7の表面全体に導電性フィラー8をコーティングすることにより形成されていて、弾性変形可能でかつ導電性を有する構成となっている。この弾性変形素子6は、非押圧状態では、表面の導電性フィラー8が凹部3内において第1及び第2の固定接点4,5に同時には接触することが不能な大きさに設定されている。
そして、スペーサ10の上方には、スペーサ10及び弾性変形素子6を覆うようにシート13が配置されている。従って、シート13は、第1及び第2の固定接点4,5を覆う状態でベース2に対して対向配置されている。また、弾性変形素子6は、そのシート13に覆われた状態で第1の固定接点4と第2の固定接点5との間に配置されている。
シート4に対する非操作状態(シート4が押圧されていない状態)では、図1に示すように、弾性変形素子5は、球状をなしていて、表面の導電性フィラー8が第1及び第2の固定接点4,5に同時に接触することが不能な大きさに設定されている。このため、振動などで弾性変形素子6が凹部3内で移動したとしても、導電性フィラー8が第1及び第2の固定接点4,5のうちの一方に接触することはあっても、両方に同時に接触することはない。従って、この状態ではオフ状態を確実に維持することができる。
指14による押圧が解除されると、弾性変形素子6は自身の弾性復元力により図1の元の状態に戻り、これに伴い導電性フィラー8が、第1及び第2の固定接点4,5のうちの少なくとも一方から離れることによりオフ状態となる。
第1の固定接点4と第2の固定接点5との間に配置された弾性変形素子6は、押されて弾性変形しない限り、第1の固定接点4と第2の固定接点5に同時に接触することはないので、非操作状態ではオフ状態を良好に維持することができる。従って、振動や温度などによって誤動作することを確実に防止できる。また、押圧操作された場合には、弾性変形素子6が弾性変形することで、第1の固定接点4と第2の固定接点5の両方に接触して、オン状態とすることができる。従って、人の操作は確実に検知し、振動などによる誤検知は防止できる。
次に本発明の第2の実施形態について図4及び図5を参照して説明する。尚、この場合も構造を分かりやすくするため、図4及び図5に示されるスイッチは実際とは異なったスケールで図示されている。
図4において、下部シート21の上面にベース22が配置されている。ベース22は、絶縁性材料にて形成されていて、所定の箇所に上面が開口した凹部23が形成されている。ベース22の上面には、凹部23を挟んだ左右両側に位置させて第1の固定接点24と第2の固定接点25が設けられている。第1及び第2の固定接点24,25において、凹部23の開口部側の先端部24a,25aは、斜面となるように形成されている。
ここで、凹部23の両側に位置した第1及び第2の固定接点24,25と、弾性変形素子26とにより、一組のスイッチ要素29を構成している。
シート27に対する非操作状態(シート27が押圧されていない状態)では、図4に示すように、弾性変形素子26の第1及び第2の接点部26b,26cの先端部は第1及び第2の固定接点24,25から離間していて、スイッチ要素29はオフ状態を維持している。このとき、シート27の凸部28は、弾性変形素子26の第1の接点部26bと第2の接点部26cとの間の上方に位置している。
第1の固定接点24と第2の固定接点25との間に配置された弾性変形素子26は、第1及び第2の接点部26b,26cが凸部28により押されて弾性変形しない限り、第1の固定接点24と第2の固定接点25に同時に接触することはないので、非操作状態ではオフ状態を良好に維持することができる。従って、振動や温度などによって誤動作することを確実に防止できる。また、シート27が押圧操作された場合には、弾性変形素子26の第1及び第2の接点部26b、26cが弾性変形することで、第1の固定接点24と第2の固定接点25の両方に接触して、オン状態とすることができる。従って、人の操作は確実に検知し、振動などによる誤検知は防止できる。
(第3の実施形態)
図6及び図7は本発明の第3の実施形態を示したものであり、この第3の実施形態は、上記した第2の実施形態とは次の点が異なっている。すなわち、ベース22に、上記スイッチ要素29をマトリックス状に多数組配置(図6参照)すると共に、上部側のシート27に、各スイッチ要素29に対応させて多数の凸部28を設けた構成とする。図7は人の指14により押圧操作された状態が示されており、この場合、複数個のスイッチ要素29がオン状態となっている。
このような構成とすることにより、タッチパネルとして利用することができる。
第1の実施形態におけるスイッチ構成を、第3の実施形態のようにマトリックス状に多数組配置することで、タッチパネルとして利用することも可能である。
Claims (3)
- 第1及び第2の固定接点を有するベースと、
前記第1及び第2の固定接点を覆う状態で前記ベースに対して対向配置されたシートと、
弾性変形可能でかつ導電性を有し、前記シートにより覆われる状態で前記第1の固定接点と第2の固定接点との間に配置された弾性変形素子とを備え、
前記シートに対する非操作状態では、前記弾性変形素子が少なくとも前記第1及び第2の固定接点の一方から離間してオフ状態を維持し、前記シートを介して前記弾性変形素子が押圧操作された際には、前記弾性変形素子が弾性変形することに伴い前記第1及び第2の固定接点の両方に接触してオン状態を呈する構成としたことを特徴とするメンブレンスイッチ。 - 弾性変形素子は、非操作状態では球状をなすと共に、第1及び第2の固定接点に対して同時に両方に接触することが不能な大きさに設定されていて、シートを介して押圧操作されて弾性変形することに伴い前記第1及び第2の固定接点に対して同時に両方に接触することが可能な構成であることを特徴とする請求項1記載のメンブレンスイッチ。
- 弾性変形素子は、第1及び第2の接点部を有し、非操作状態では前記第1及び第2の接点部が第1及び第2の固定接点から離間する形状に設定されていて、シートを介して押圧操作されて前記第1及び第2の接点部が弾性変形することに伴い前記第1及び第2の固定接点に同時に接触することが可能な構成であることを特徴とする請求項1記載のメンブレンスイッチ。
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JP2006167328A JP2007335285A (ja) | 2006-06-16 | 2006-06-16 | メンブレンスイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007335285A true JP2007335285A (ja) | 2007-12-27 |
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ID=38934544
Family Applications (1)
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- 2006-06-16 JP JP2006167328A patent/JP2007335285A/ja active Granted
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