JP2005503458A - アリールノルボルネン誘導体からの炭化水素樹脂 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、特に粘着性付与の目的に有用な、新規な脂肪族/芳香族混合炭化水素樹脂に関する。また本発明は、フリーデル・クラフツ触媒の存在下に、5−アリール−2−ノルボルネンを、必要に応じて、他のアルカンと共に重合させる、炭化水素樹脂の新規な製造方法に関する。これら炭化水素樹脂の水素化により得られる生成物もまた本発明に含まれる。
【背景技術】
【0002】
ノルボルネン誘導体から製造された重合体はこの技術分野では周知であり、重合体の製造では公知の多くの方法がある。ノルボルネン及びその誘導体の、高分子材料の製造における単量体(モノマー)又は共単量体(コモノマー)としての使用もまた公知である。一般に、ノルボルネン及びその誘導体は、開環複分解重合法(ROMP)により、又はメタロセンもしくはチグラー−ナッター触媒を用いる接触法により、重合することができる。ROMP法により製造された重合体は不飽和の主鎖(backbone)を有し、この方法は、ノルボルネンの変形された(strained)、不飽和の、橋掛けされた(bridged)5員環の開環を伴う。チグラー−ナッター触媒を用いて製造された重合体は、ノルボルネン構造を残した付加重合体である。チグラー−ナッター触媒は、典型的には、トリエチルアルミニウムなどの有機アルミニウム共触媒と組み合わされたチタン化合物に基づくものである。
【0003】
ノルボルネン又は置換ノルボルネンのエチレンとの共重合体は市販されており、主としてコンパクトディスクなどの光学用途で使用されている。ノルボルネン−エチレン共重合体に結びついた問題は、共重合体のガラス転移温度より下では脆いことである。5−フェニル−2−ノルボルネンなどの5−アリール置換ノルボルネンの使用により、ノルボルネンの使用に付帯する脆さという問題が克服されることは知られている。5−フェニル−2−ノルボルネンなどのアリール置換ノルボルネンは、ハロゲン化タングステンなどの複分解触媒か、又はジルコノセンなどのメタロセン触媒の何れかを用いて、他の環式アルケン又はエチレンと共重合させて、満足すべきモジュラス特性、光学的特性、耐衝撃特性及び強度特性を発揮する共重合体を提供することもまた知られている。
【0004】
公知であり市販されている高分子生成物は、通常、4000を超えるMn分子量を有する高分子量重合体であり、従って粘着付与剤としての使用には適していない。粘着付与性樹脂が約100〜約1500の範囲の数平均分子量(Mn)を有していることは一般に認められている。
発明の開示
【0005】
本発明は、粘着付与剤としての使用に特に適した、特定の脂肪族/芳香族混合炭化水素樹脂に関する。この炭化水素樹脂は5−アリール−2−ノルボルネンの単独重合体(ホモポリマー)又は、5−アリール−2−ノルボルネンと少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンとの共重合体(コポリマー)である。5−アリール−2−ノルボルネンのアリール基は、少なくとも炭素数5、好ましくは炭素数5〜約20の何れかの芳香族基又はその置換体である。芳香族基又はその置換体の実例には、フェニル、置換フェニル、インデニル、ナフチル、メチルフェニル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ジメチルフェニル、n−ブチルフェニル、トリメチルフェニル、t−ブチルフェニル、置換インデニル、置換ナフチル等が含まれる。この新規な炭化水素樹脂は、(a)約50℃〜約150℃の範囲の軟化点、(b)約120〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)、(c)約150〜約2000の範囲の重量平均分子量(Mw)、(d)約150〜約4000の範囲のZ平均分子量(Mz)及び(e)1H NMRで測定して、水素合計量に対して約8%〜約40%の範囲のレベルの芳香族水素を、組合せて有することを特徴とするものである。
【0006】
新規な5−アリール−2−ノルボルネン単独重合体(ホモポリマー)及び少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンとのその共重合体は、水素化されて新規な水素化炭化水素樹脂を製造することができる。その水素化樹脂は、上記5−アリール−2−ノルボルネンの単独重合体及び共重合体の、上に列挙した(a)〜(e)の特徴を全て有しており、更に(f)メチルシクロヘキサン・アニリン混合曇点(MMAP)が約15℃〜約65℃の範囲にあることを特徴としている。
【0007】
5−アリール−2−ノルボルネン単独重合体及び少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンとのその共重合体並びに5−アリール−2−ノルボルネンの単独重合体及び共重合体の水素化により得られる樹脂は、不織布、ホットメルト及び感圧接着剤の配合用の粘着付与剤として有用である。
【0008】
5−アリール−2−ノルボルネンの新規な単独重合体及び少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンとのその共重合体を製造する、ここに記載される本発明の新規な方法には、次のことが含まれる。5−アリール−2−ノルボルネンは、共重合体が必要とする環式又は非環式アルケンと、例えば塩化アルミニウム及び三フッ化ホウ素などのフリーデル・クラフツ触媒の存在下に、適当な重合条件下で重合させる。
発明の詳細な説明
【0009】
本発明は、粘着付与剤としての使用に特に適した、特定の脂肪族/芳香族混合炭化水素樹脂に関するものである。この炭化水素樹脂は5−アリール−2−ノルボルネンの単独重合体又は5−アリール−2−ノルボルネンと少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンとの共重合体である。5−アリール−2−ノルボルネンのアリール基は、少なくとも炭素数5、好ましくは炭素数5〜約20の任意の芳香族基又はその置換体である。芳香族基又はその置換体の実例には、フェニル、置換フェニル、インデニル、ナフチル、メチルフェニル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ジメチルフェニル、n−ブチルフェニル、トリメチルフェニル、t−ブチルフェニル、置換インデニル、置換ナフチル等が含まれる。この新規な炭化水素樹脂は、(a)約50℃〜約150℃の範囲の軟化点、(b)約120〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)、(c)約150〜約2000の範囲の重量平均分子量(Mw)、(d)約150〜約4000の範囲のZ平均分子量(Mz)及び(e)1H NMRにより測定して、水素合計量に対して約8%〜約40%の範囲のレベルの芳香族水素を、組合せて有することを特徴とするものである。
【0010】
新規な5−アリール−2−ノルボルネン単独重合体及び少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンとのその共重合体は、水素化されて新規な水素化炭化水素樹脂を製造することができる。その水素化樹脂は、上記5−アリール−2−ノルボルネンの単独重合体及び共重合体の、上に列挙した(a)〜(e)の特徴を全て有しており、更に(f)約15℃〜約65℃の範囲のメチルシクロヘキサン・アニリン混合曇点(MMAP)を有することを特徴としている。
【0011】
5−アリール−2−ノルボルネン単独重合体及び少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンとのその共重合体並びに5−アリール−2−ノルボルネンの単独重合体及び共重合体の水素化により得られる樹脂は不織布、ホットメルト及び感圧接着剤の配合のための粘着付与剤として有用である。
【0012】
5−アリール−2−ノルボルネンの新規な単独重合体及び少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンとのその共重合体を製造する本発明の新規な方法には、次のことが含まれる。5−アリール−2−ノルボルネンは、共重合体が必要とする環式又は非環式アルケンと、例えば塩化アルミニウム及び三フッ化ホウ素などのフリーデル・クラフツ触媒の存在下に、適当な重合条件下で重合される。
【0013】
更に詳しくは、重合工程は連続方式か、又は窒素置換し、オーブンで乾燥した、オーバーヘッド攪拌機及び添加用漏斗を備えた丸底フラスコを使用する回分方式の何れかで行われる。回分法においては、フラスコには5−アリール−2−ノルボルネン及び、必要に応じて、少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケン並びに所望のフリーデル・クラフツ触媒を充填して混合物を形成する。得られた混合物は攪拌し、少なくとも50℃の温度で、重合反応を生起するに十分な時間加熱する。重合工程における温度は、少なくとも50℃から約200℃までの範囲、好ましくは約80℃〜約140℃の範囲である。重合工程に要する重合時間は約1〜約12時間の範囲であり、反応時間が約2〜約6時間であるのが好ましい。反応時間は使用する触媒のタイプ、使用する触媒濃度及びその他の重合条件に依存する。
【0014】
少なくとも1種又はそれ以上のアルケンは、5−アリール−2−ノルボルネンと共重合して新規な炭化水素樹脂を提供することができ、炭素数約3〜約20の何れかの環式又は非環式アルケンであることができる。適当な環式又は非環式アルケンの実例は、シクロペンテン、ジシクロペンタジエン、1,5−ジシクロオクタジエン、3a,4,7,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノインダン(THMINA)、5,6−ジヒドロジシクロペンタジエン、ペンテン類、ピペリレン、スチレン、α−メチルスチレン、インデン、ビニルトルエン等である。
【0015】
本発明の重合工程においては、触媒として任意のフリーデル・クラフツ触媒を使用する。フリーデル・クラフツ触媒は、アルキル基又はアシル基による芳香環上の水素の置換反応である、フリーデル・クラフツアルキル化/アシル化反応に触媒作用することのできる触媒として周知である。フリーデル・クラフツ触媒の実例には、任意の金属ハロゲン化物、例えば塩化アルミニウム、塩化アルミニウムの塩化水素酸との錯体、臭化アルミニウム、フッ化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化チタン、塩化錫等;任意のハロゲン化ホウ素、例えば三フッ化ホウ素エーテル錯体、三フッ化ホウ素リン酸錯体、三フッ化ホウ素等;任意の強酸、例えば硫酸、リン酸、塩化水素酸、フッ化水素酸等を含む。ここでの使用に好適なフリーデル・クラフツ触媒には、無水塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素エーテル錯体及び三フッ化ホウ素のリン酸との錯体を含む。重合工程で使用するフリーデル・クラフツ触媒の量は、重合工程の単量体含有量の約0.01重量%〜約20重量%の範囲であり、反応温度及びその他の反応条件に依存する。好ましくは、重合工程で使用するフリーデル・クラフツ触媒の量は、単量体含有量の約0.1〜約5重量%の範囲である。
【0016】
本発明は、以下の実施例を参照することにより一層容易に理解されるであろう。勿論、本発明が一旦完全に開示されたなら、当業者には明らかなものとなるであろう本発明のその他多くの形体が存在する。従って、これらの実施例は詳説の目的でのみ記載するものであって、決して本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことはいうまでもない。
【実施例】
【0017】
以下の実施例において、以下に列挙する試験方法を、ここでの5−アリール−2−ノルボルネン単独重合体及び5−アリール−2−ノルボルネンの、少なくとも1種又はそれ以上の環式もしくは非環式アルケンとの共重合体の特性の評価に使用した。
【0018】
ガードナー・カラー―溶融樹脂のガードナー・カラーはASTM−D−1544に従って測定した。
【0019】
メトラー軟化点―メトラー軟化点はASTM−D−6090−97に従って測定した。
【0020】
曇点―MMAPはメチルシクロヘキサン・アニリン混合曇点であり、次のように修正したASTM−D−2500(1991)に従って測定する。ヘプタンをメチルシクロヘキサンに置き換え;樹脂/アニリン/メチルシクロヘキサンが1/2/1(5g/10ml/5ml)の比率で使用し;そして曇点は、加熱した樹脂、アニリン及びメチルシクロヘキサンの透明なブレンドを、完全に濁りが生じるまで冷却することにより測定する。DACPはジアセトン曇点であり、樹脂5g、キシレン5g及びジアセトンアルコール5gの加熱された均一な溶液を、その溶液が曇る温度まで冷却することにより測定する。
【0021】
分子量
Mnは数平均分子量を意味する。
Mwは重量平均分子量を意味する。
Mzは、次の数学的定義に基づく、より高次の積率のより高次の分子量分布を意味する:
【0022】
【数1】
【0023】
ここでniは分子量Miの分子の数である。
【0024】
分子量の測定―ここでは、ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)を用いた樹脂の分子量分布の測定に、次の装置及び方法を用いた。
【0025】
装置:
Viscotek社製 DG−700溶媒脱ガス装置
Thermo Separation Products社製 P1000ポンプ
Thermo Separation Products社製 AS100自動試料採取器
Polymer Labs社製 PLgel 3μ混合−Eカラム 300mm×7.5mm
Viscotek社製 T50A粘度計検知器
Viscotek社製 LR40屈折計検知器
Gateway社製 P5−90コンピューター(Viscotek社製Trisec GPCソフトウェア version3.0付き)
【0026】
操作条件:
溶媒:テトラヒドロフラン(THF)
カラム温度:50℃
試料濃度(検量標準):約1.75mg/mL
試料濃度(樹脂試料):約5.25mg/mL
注入容量:100μL
試料当たりの注入:2回
流速:0.50mL/分
操作時間:45分/試料
【0027】
検量線の作成:
カラムは、ピーク分子量範囲が162〜19600のポリスチレン標準を用いて検量する。それぞれの検量標準について、試料35±1mgをTHF溶媒20mLに溶解する。それぞれの標準溶液の約1.5mLのアリコートが、上記の操作条件に従う分析用に自動試料採取器に充填する。検量は万国検量法(Universal Calibration method)を用いて算定する。分子量(Mn、Mw及びMz)は万国検量線から得られる。
芳香族水素含有量―芳香族水素含有量は、樹脂のプロトン核磁気共鳴(1H NMR)分光分析に基づく水素の合計積算面積(the total integration area)に関する芳香族水素の積算面積の割合として定義される。
【0028】
本発明における樹脂の1H NMR分析は、JEOL 400MHz Eclipse+ NMR装置を用い、パルス間隔10秒、補足時間(acquisition time)2.7秒、パルス角度45゜、X線分解能(X resolution)0.37Hz及び走査回数200で実施する。樹脂のNMR試料は、既知の量の樹脂を、内部標準として1,4−ジオキサンを0.1容量%含む四塩化炭素溶媒中に溶解することにより調製する。四塩化炭素及び1,4−ジオキサン溶媒は試薬グレードであり、Aldrich社から購入できる。芳香族及びオレフィンのピーク面積それぞれ約7ppm及び約5.2ppmは、比較分析のためのジオキサンのピーク面積3.53ppmに比例して積算される。
【0029】
例1
本例には、5−フェニル−2−ノルボルネンの重合が記載されており、炭化水素樹脂が三フッ化ホウ素触媒を用いて約76%の高収率で得られた。
【0030】
窒素置換され、オーブン乾燥された、オーバーヘッド攪拌機、温度計、還流冷却管及び添加用漏斗装備の500mL四つ口丸底フラスコに、5−フェニル−2−ノルボルネン120g、トルエン30g及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(BF3・Et2O、単量体に対して1.8重量%)1.8gを充填した。反応混合物を攪拌し、115℃に4時間加熱した。4時間終了時点で、混合物はトルエン150mLで希釈されることで仕上げられた。温度が低下して80℃より低くなったとき、NaOHの10%水溶液約50mLを添加して触媒を中和した。混合物から有機層を分離し、乾燥し、濾過し、そして基体温度(the base temperature)が271℃に達するまで減圧(10mmHg)下に加熱することにより揮発成分を除去した。樹脂の収率は約76%であった。溶融樹脂はガードナースケールで13カラー(生の状態で)、軟化点70℃を示した。1H NMR分析はこの樹脂が芳香族水素33%(計算理論値35.7%)を有していることを示した。
【0031】
更に5−フェニル−2−ノルボルネンの単独重合体は、数平均分子量(Mn)150、重量平均分子量(Mw)170及びZ平均分子量(Mz)190を有していた。
【0032】
例2
本例には、触媒として三フッ化ホウ素錯体を用いた5−フェニル−2−ノルボルネンの単独重合体の約80%の高収率での製造が記載されている。
【0033】
例1に記載されたものと同様の設備を用い同様の条件で、5−フェニル−2−ノルボルネン1,250g及び三フッ化ホウ素リン酸錯体(BF3・H3PO4)2.5g(1重量%)を130℃で4時間反応させた。4時間終了時点で、混合物はトルエン150mLで希釈することで仕上げられた。温度が低下して80℃より低くなったとき、NaOHの10%水溶液約100mLを添加して触媒を中和した。混合物から有機層を分離し、乾燥し、濾過し、そして基体温度が271℃に達するまで減圧(10mmHg)下に加熱することにより揮発成分を除去した。樹脂の収率は約80%であった。溶融樹脂はガードナースケールで18カラー、軟化点68℃を示した。1H NMR分析はこの樹脂が芳香族水素32.6%(計算理論値35.7%)を有していることを示した。更に5−フェニル−2−ノルボルネンの単独重合体は、数平均分子量(Mn)150、重量平均分子量(Mw)190及びZ平均分子量(Mz)260であった。
【0034】
例3
本例は、触媒として三塩化アルミニウム(AlCl3)を用いた5−フェニル−2−ノルボルネンの単独重合体の66%の高収率での製造を記載する。
【0035】
例1に記載されたものと同様の設備を用い同様の条件で、5−フェニル−2−ノルボルネン100g、ミネラルスピリット25g及び三塩化アルミニウム0.5g(0.5重量%)を120℃で4時間重合させた。次いで混合物はトルエン150mLで希釈することで仕上げられた。温度が低下して80℃より低くなったとき、NaOHの10%水溶液約50mLを添加して触媒を中和した。混合物から有機層を分離し、乾燥し、濾過し、そして基体温度が271℃に達するまで減圧(10mmHg)下に加熱することにより揮発成分を除去した。樹脂の収率は66%であった。溶融樹脂はガードナースケールで15カラー(生の状態で)、軟化点95℃を示した。1H NMR分析はこの樹脂が芳香族水素33.1%(計算理論値35.7%)を有していることを示した。更に5−フェニル−2−ノルボルネンの単独重合体は、数平均分子量(Mn)190、重量平均分子量(Mw)450及びZ平均分子量(Mz)1590を有していた。
【0036】
例4
本例は、触媒として三塩化アルミニウム(AlCl3)を用いた5−フェニル−2−ノルボルネン、スチレン及びTHMINA(3a,4,7,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノインダン)の共重合体の約81%の高収率での製造を記載する。
【0037】
窒素置換され、オーブン乾燥された、オーバーヘッド攪拌機、温度計、還流冷却管及び添加用漏斗装備の1L四つ口丸底フラスコに、5−フェニル−2−ノルボルネン150g、ミネラルスピリット50g及び三塩化アルミニウム2.8g(0.8重量%)を充填した。添加用漏斗に、THMINA(3a,4,7,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノインダン)90g、スチレン60g及びミネラルスピリット50gの混合溶液を容れた。反応溶液が115℃に達したとき、その混合物(THMINA−スチレン)の添加を開始した。添加工程に約60分要するようにその添加は非常に遅く調節した。反応は更に3.5時間進めた。反応が終了したとき、混合物はトルエン100mL及びミネラルスピリット200mLで希釈することで仕上げた。温度が低下して100℃より低くなったとき、NaOHの10%水溶液約100mLを添加して触媒を中和した。混合物から有機層を分離し、乾燥し、濾過し、そして基体温度が290℃に達するまで減圧(20mmHg)下に加熱することにより揮発成分を除去した。樹脂の収率は約81%であった。溶融樹脂はガードナースケールで18カラー(生の状態で)、軟化点99℃を示した。1H NMR分析はこの樹脂が芳香族水素23%を有していることを示した。更に5−フェニル−2−ノルボルネン、スチレン及びTHMINAの共重合体は、数平均分子量(Mn)340、重量平均分子量(Mw)860及びZ平均分子量(Mz)3200を有していた。
【0038】
例5及び6
以下の例5及び6は、新規な水素化炭化水素樹脂の製造を記載する。新規な水素化炭化水素樹脂は、例2の新規な5−フェニル−2−ノルボルネン単独重合体を水素化することにより、また例4の新規な5−フェニル−2−ノルボルネン、スチレン及びTHMINA共重合体を水素化することにより製造された。例2及び4の炭化水素樹脂は、アルミナ上に1%のパラジウム(Pd)を含むパラジウム触媒(Engelhard社より入手可能)を用いて、水素の反応圧1000psigの下で水素化された。
【0039】
例5
本例は、新規な水素化5−フェニル−2−ノルボルネン単独重合体の製造を記載する。
【0040】
ここでは実施例2の5−フェニル−2−ノルボルネン単独重合体を使用した(樹脂という)。樹脂の溶液(キシレン中、固形分30%)500g及びPd触媒(アルミナ上に1%Pd、Engelhard社より入手可能、S−95−618)18gを2Lオートクレーブに容れた。水素化はH21000psig、280℃で実施し、4時間保持した。反応終了時点で、溶液を乾燥し、濾過し、290℃/20mmHgのストリッピングにより溶媒を除去した。水素化樹脂は収率97%で得られ、その樹脂はガードナースケールで7カラー(生の状態で)、軟化点70℃を示した。
【0041】
例6
本例は、5−フェニル−2−ノルボルネン50%、スチレン20%及びTHMINA30%により構成された、新規な水素化共重合体の製造を記載するが、この樹脂は実施例4で製造されたものである(以下ここでは樹脂という)。
【0042】
樹脂の溶液(ミネラルスピリット中、固形分36.5%)566gを、有機塩化物を除去するため、アルミナ(LaRocheより入手、A−2)25gと250℃で2時間処理した。次いで溶液は乾燥し、濾過した。処理済み樹脂溶液492g及びPd触媒(アルミナ上に1%Pd、Engelhard社より入手、S−95−618)18gを2Lオートクレーブに容れた。水素化はH21000psig、250℃で実施し、4時間保持した。反応終了時点で、溶液は乾燥し、濾過し、そして基体温度が290℃に達するまで減圧下(20mmHg)ストリッピングにより溶媒が除去された。水素化樹脂は収率98%で得られ、ガードナースケールで9.5カラー(生の状態で)、軟化点105℃を示した。1H NMRはこの樹脂の芳香族水素含量が約19%であることを示した。数平均分子量(Mn)は350であった。重量平均分子量(Mw)は810であった。Z平均分子量(Mz)は2600であった。この樹脂はDACPの曇点7.9℃及びMMAPの曇点24.2℃を有していた。これらの曇点のデータは、この樹脂が多くの接着剤処方における粘着付与剤として有用であることを示した。
【0043】
本発明の5−アリール−2−ノルボルネン単独重合体及び共重合体並びに本発明の水素化された5−アリール−2−ノルボルネン単独重合体及び共重合体は、相溶性及び溶解性に関して良好な特性を有しており、これらに限定するものではないが、不織布、SBS、アクリル系、SIS及び多くの他の用途を含む、コーティング及び接着剤の処方における粘着付与樹脂として効果的に使用することができる。この樹脂はまた、シール材、塗料、ラベル、テープ、変性剤、プラスチック用の希釈剤及び加工助剤、印刷インキ、オーバープリントワニス及びその他のクリアコーティング、繊維の乾式サイズ剤、セラミックタイルグラウト、ワニス、耐水性組成物及びワックス配合物に使用することができる。
【0044】
例7
例1と同様にして、3−メチルフェニル−2−ノルボルネン及び4−メチルフェニル−2−ノルボルネンの単独重合体を製造する。
【0045】
例8
例4と同様にして、5−フェニル−2−ノルボルネンの1,5−シクロオクタジエンとの共重合体を製造する。
【0046】
ここに記載された発明の形態は例証するだけのものあって、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことは明確に理解されるべきである。本発明には請求項の範囲に含まれるあらゆる改良が含まれる。
Claims (37)
- アリールが少なくとも炭素数5の芳香族基である、5−アリール−2−ノルボルネンの単独重合体において、前記単独重合体が(a)約50℃〜約150℃の範囲の軟化点、(b)約120〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)、(c)約150〜約2000の範囲の重量平均分子量(Mw)、(d)約150〜約4000の範囲のZ平均分子量(Mz)及び(e)水素合計量に対し約8%〜約40%の範囲のレベルの芳香族水素を有することを特徴とする単独重合体。
- 芳香族基がフェニル、置換フェニル、インデニル、置換インデニル、ナフチル及び置換ナフチルからなる群から選ばれる請求項1に記載の単独重合体。
- 芳香族基がフェニル及び置換フェニルからなる群から選ばれる請求項2に記載の単独重合体。
- 芳香族基がフェニルである請求項3に記載の単独重合体。
- 5−アリール−2−ノルボルネン及び少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンを含む共重合体であって、5−アリール−2−ノルボルネンのアリールが少なくとも炭素数5の芳香族基であり、アルケンが炭素数約3〜約20であり、且つ前記共重合体が(a)約50℃〜約150℃の範囲の軟化点、(b)約120〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)、(c)約150〜約2000の範囲の重量平均分子量(Mw)、(d)約150〜約4000の範囲のZ平均分子量(Mz)及び(e)水素合計量に対して約8%〜約40%の範囲のレベルの芳香族水素を有することを特徴とする共重合体。
- 芳香族基がフェニル、置換フェニル、インデニル、置換インデニル、ナフチル及び置換ナフチルからなる群から選ばれる請求項5に記載の共重合体。
- 芳香族基がフェニル及び置換フェニルからなる群から選ばれる請求項6に記載の共重合体。
- 芳香族基がフェニルである請求項7に記載の共重合体。
- 少なくとも1種又はそれ以上の環式もしくは非環式アルケンがシクロペンテン、ジシクロペンタジエン、1,5−ジシクロオクタジエン、3a,4,7,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノインダン、5,6−ジヒドロジシクロペンタジエン、ペンテン類、ピペリレン、スチレン、α−メチルスチレン、インデン及びビニルトルエンからなる群から選ばれる請求項5に記載の共重合体。
- アリールがフェニルであり且つアルケンがスチレン及び3a,4,7,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノインダンである請求項5に記載の共重合体。
- アリールが少なくとも炭素数5の芳香族基である5−アリール−2−ノルボルネンの単独重合体の製造方法において、前記単独重合体が(a)約50℃〜約150℃の範囲の軟化点、(b)約120〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)、(c)約150〜約2000の範囲の重量平均分子量(Mw)、(d)約150〜約4000の範囲のZ平均分子量(Mz)及び(e)水素合計量に対して約8%〜約40%の範囲のレベルの芳香族水素を有することを特徴とし、前記方法がフリーデル・クラフツ触媒の存在下に、アリールが少なくとも炭素数5の芳香族基である5−アリール−2−ノルボルネンを重合条件下で重合することを含んでなる製造方法。
- 芳香族基がフェニル及び置換フェニルからなる群から選ばれる請求項11に記載の方法。
- フリーデル・クラフツ触媒が金属ハロゲン化物、ハロゲン化ホウ素及び強酸からなる群から選ばれる請求項11に記載の方法。
- 金属ハロゲン化物が三塩化アルミニウムであり且つハロゲン化ホウ素が三フッ化ホウ素である請求項13に記載の方法。
- 5−アリール−2−ノルボルネン及び少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンを含む共重合体の製造方法であって、5−アリール−2−ノルボルネンのアリールが少なくとも炭素数5の芳香族基であり、アルケンの炭素数が約3〜約20であり、且つ前記共重合体が(a)約50℃〜約150℃の範囲の軟化点、(b)約120〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)、(c)約150〜約2000の範囲の重量平均分子量(Mw)、(d)約150〜約4000の範囲のZ平均分子量(Mz)及び(e)水素合計量に対して約8%〜約40%の範囲のレベルの芳香族水素を有することを特徴とし、前記方法が、フリーデル・クラフツ触媒の存在下に、5−アリール−2−ノルボルネンのアリールが少なくとも炭素数5の芳香族基である5−アリール−2−ノルボルネン及び炭素数約3〜約20の少なくとも1種又はそれ以上の環式もしくは非環式アルケンを重合条件下で重合することを含んでなる方法。
- 芳香族基がフェニル及び置換フェニルからなる群から選ばれる請求項15に記載の方法。
- フリーデル・クラフツ触媒が、金属ハロゲン化物、ハロゲン化ホウ素及び強酸からなる群から選ばれる請求項15に記載の方法。
- 金属ハロゲン化物が三塩化アルミニウムであり且つハロゲン化ホウ素が三フッ化ホウ素である請求項17に記載の方法。
- 少なくとも1種又はそれ以上の環式もしくは非環式アルケンがシクロペンテン、ジシクロペンタジエン、1,5−ジシクロオクタジエン、3a,4,7,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノインダン、5,6−ジヒドロジシクロペンタジエン、ペンテン類、ピペリレン、スチレン、α−メチルスチレン、インデン及びビニルトルエンからなる群から選ばれる請求項15に記載の方法。
- アリールがフェニルであり、且つアルケンがスチレン及び3a,4,7,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノインダンである請求項19に記載の方法。
- アリールが少なくとも炭素数5の芳香族基である5−アリール−2−ノルボルネンの水素化単独重合体において、前記水素化単独重合体が(a)約50℃〜約150℃の範囲の軟化点、(b)約120〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)、(c)約150〜約2000の範囲の重量平均分子量(Mw)、(d)約150〜約4000の範囲のZ平均分子量(Mz)及び(e)水素合計量に対し約8%〜約40%の範囲のレベルの芳香族水素を有することを特徴とする水素化単独重合体。
- 芳香族基がフェニル、置換フェニル、インデニル、置換インデニル、ナフチル及び置換ナフチルからなる群から選ばれる請求項21に記載の水素化単独重合体。
- 芳香族基がフェニル及び置換フェニルからなる群から選ばれる請求項22に記載の水素化単独重合体。
- 芳香族基がフェニルである請求項23に記載の水素化単独重合体。
- 5−アリール−2−ノルボルネン及び少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンを含む水素化共重合体であって、5−アリール−2−ノルボルネンのアリールが少なくとも炭素数5の芳香族基であり、アルケンが炭素数約3〜約20を有し、且つ前記水素化共重合体が(a)約50℃〜約150℃の範囲の軟化点、(b)約120〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)、(c)約150〜約2000の範囲の重量平均分子量(Mw)、(d)約150〜約4000の範囲のZ平均分子量(Mz)及び(e)水素合計量に対して約8%〜約40%の範囲のレベルの芳香族水素を有することを特徴とする水素化共重合体。
- 芳香族基がフェニル、置換フェニル、インデニル、置換インデニル、ナフチル及び置換ナフチルからなる群から選ばれる請求項25に記載の水素化共重合体。
- 芳香族基がフェニル及び置換フェニルからなる群から選ばれる請求項26に記載の水素化共重合体。
- 少なくとも1種又はそれ以上の環式もしくは非環式アルケンがシクロペンテン、ジシクロペンタジエン、1,5−ジシクロオクタジエン、3a,4,7,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノインダン、5,6−ジヒドロジシクロペンタジエン、ペンテン類、ピペリレン、スチレン、α−メチルスチレン、インデン及びビニルトルエンからなる群から選ばれる請求項25に記載の水素化共重合体。
- アリールがフェニルであり且つアルケンがスチレン及び3a,4,7,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノインダンである請求項25に記載の水素化共重合体。
- アリールが少なくとも炭素数5の芳香族基である5−アリール−2−ノルボルネンの単独重合体を含んでなる粘着付与剤組成物において、前記単独重合体が(a)約50℃〜約150℃の範囲の軟化点、(b)約120〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)、(c)約150〜約2000の範囲の重量平均分子量(Mw)、(d)約150〜約4000の範囲のZ平均分子量(Mz)及び(e)水素合計量に対し約8%〜約40%の範囲のレベルの芳香族水素を有することを特徴とする粘着付与剤組成物。
- 単独重合体の芳香族基がフェニル、置換フェニル、インデニル、置換インデニル、ナフチル及び置換ナフチルからなる群から選ばれる請求項30に記載の粘着付与剤組成物。
- 芳香族基が、フェニル及び置換フェニルからなる群から選ばれる請求項31に記載の粘着付与剤組成物。
- 5−アリール−2−ノルボルネン及び少なくとも1種又はそれ以上の他の環式もしくは非環式アルケンを含む共重合体を含んでなる粘着付与剤組成物であって、5−アリール−2−ノルボルネンのアリールが少なくとも炭素数5の芳香族基であり、アルケンが炭素数約3〜約20であり、且つ前記共重合体が(a)約50℃〜約150℃の範囲の軟化点、(b)約120〜約1000の範囲の数平均分子量(Mn)、(c)約150〜約2000の範囲の重量平均分子量(Mw)、(d)約150〜約4000の範囲のZ平均分子量(Mz)及び(e)水素合計量に対して約8%〜約40%の範囲のレベルの芳香族水素を有することを特徴とする粘着付与剤組成物。
- 共重合体の芳香族基がフェニル、置換フェニル、インデニル、置換インデニル、ナフチル及び置換ナフチルからなる群から選ばれる請求項33に記載の粘着付与剤組成物。
- 芳香族基がフェニル及び置換フェニルからなる群から選ばれる請求項34に記載の粘着付与剤組成物。
- 共重合体の少なくとも1種又はそれ以上の環式もしくは非環式アルケンがシクロペンテン、ジシクロペンタジエン、1,5−ジシクロオクタジエン、3a,4,7,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノインダン、5,6−ジヒドロジシクロペンタジエン、ペンテン類、ピペリレン、スチレン、α−メチルスチレン、インデン及びビニルトルエンからなる群から選ばれる請求項33に記載の粘着付与剤組成物。
- アリールがフェニルであり且つアルケンがスチレン及び3a,4,7,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノインダンである請求項33に記載の粘着付与剤組成物。
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