JP2005502079A - 偏光モード分散エミュレータ - Google Patents
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Abstract
ファイバーにおけるPMDの影響を容易に再現することができる偏光モード分散(PMD)エミュレータを開示する。本発明のPMDエミュレータは、それぞれ所定のPMD値を有する少なくとも2つの偏光保持(PM)ファイバ切片と;前記PMファイバ切片のうちの隣り合うPMファイバ切片の一方を回転させる機械的回転手段と;前記隣り合うPMファイバ切片の間に融着接続されており、前記PMファイバ切片のPMD値に比べて無視できる程の小さいPMD値を有する単一モード光ファイバと;を備えることを特徴とする。本発明によると、実際のファイバにおけるPMDの影響を研究する実験等の分野で、容易にPMDの影響を再現することができる。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光モード分散(Polarization Mode Dispersion;以下、“PMD”と称す)エミュレータに関し、特に、実際の光ファイバー伝送回線におけるPMD現象を容易に再現させることができるPMDエミュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
PMDとは、光ファイバが有する複屈折による現象であって、限られたパルス幅を有する光パルスが複屈折を有する光ファイバに入射する場合、光パルス内の異なるスペクトル成分が異なる複屈折を受けることによって、光ファイバ伝送回線を通った後、光パルス幅が広がる現象をいう。
【0003】
光通信において、PMDは、光線路の色分散及び光損失が深刻とならない以前は、取るに足らない物理量であったが、分散遷移光ファイバ(Dispersion Shifted Fiber;DSF)と色分散補償技術の開発に伴い、今では、10Gbit/s以上の高速光伝送システムにおいて最も深刻な障害要因の一つになった。特に、局間の伝送網における従来の光ケーブルが0.5〜2ps/km1/2の大きなPMD値を有するため、10Gbit/sの光伝送システムの通信距離が100kmから場合によっては、25km程度に限定されることがある。
【0004】
前記したPMDが原因となる問題に対処するために、PMDを引き起こす光ファイバシステムの特性を再現可能な装置が必要とされる。このために光ファイバ伝送システムで発生するPMDを精度よく複製できるPMDエミュレータを考案するのに多くの努力を注いできた。かかるPMDエミュレータは、PMD補償器のテストのために広く使用され得る。
【0005】
図1は、従来の技術の一例による全ファイバPMDエミュレータの構成を説明する。図1に示すPMDエミュレータ100は、複数の偏光保持ファイバ切片110と、隣り合う偏光保持ファイバ切片110の間に位置した偏光コントローラー(PCs)120とからなる。ここで、それぞれの偏光コントローラー120は、一般に、少なくとも2つの位相差板を有する。従って、PMDエミュレータが多数の制御パラメーターを含むことになり、PMD値を精度よく生成し難い。
【0006】
図2は、従来の技術の他の例による全ファイバPMDエミュレータの構成を説明する。図2に示すPMDエミュレータ200は、複数の偏光保持ファイバ切片210と、隣り合う偏光保持ファイバ210切片の間に位置した回転自在のコネクタ220とからなる。このコネクタ220は、隣り合う2つの偏光保持ファイバ切片の複屈折軸の方向を変えることでPMD値を変えることができる。しかし、上記構成のPMDエミュレータに使用されるコネクタ220は、隣り合う偏光保持ファイバ切片210を融着接続方式ではなく機械的接触方式にてつなぎ合せるため、隣り合う偏光保持ファイバ切片210の間に必然的に空き空間が発生するようになる。従って、光損失が大きく、且つ整列する時における光損失の変化も大きい。
【0007】
図3は、従来の技術のまた他の例による全ファイバPMDエミュレータの動作を説明する。図3に示すPMDエミュレータは、一本の偏光保持ファイバ300と、この偏光保持ファイバ300の特定の箇所310a、310b、310cを矢印方向に機械的に急激に撚る手段(図示せず)とからなる。偏光保持ファイバ300の箇所別に異なって加えられた撚りは、偏光保持ファイバ300内を進む光の偏光を調節してPMDを発生する。しかし、上記構成のPMDエミュレータは制御し難く、精度よく所定のPMD値を発生し難い。図3において偏光保持ファイバ300に示した斜線は、機械的撚りを示すためのものであって、実際に偏光保持ファイバの表面に構造的な変更が生じたことを意味することではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明の目的は、比較的小さい制御パラメーターを有する構成部品を含むことによって、所望するPMD値を精度よく容易に生成することができるPMDエミュレータを提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、光損失の小さいPMDエミュレータを提供することである。
【0010】
本発明のまた他の目的は、制御し易く、且つ特定のPMD値を容易に生成することができるPMDエミュレータを提供することである。
【0011】
本発明の更なる目的は、実際の光ファイバ伝送システムにおけるPMDに対する分布であるマクスウエル分布に近い分布を示すPMDエミュレータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために、偏光モード分散(PMD)エミュレータが提供される。前記PMDエミュレータは、それぞれ所定のPMD値を有する少なくとも2つの偏光保持光(PM)ファイバ切片と;前記PMファイバ切片のうちの隣り合う2つのPMファイバ切片の一方を他方に対し相対的に回転させ、複屈折軸が互いに垂直、一致、または任意の角度になるように整列可能な機械的回転手段と;前記2つの隣り合うPMファイバ切片の間に融着接続されており、前記偏光保持ファイバ切片のPMD値に比べて無視できる程の小さいPMD値を有する単一モード光ファイバと;を備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
【0014】
図4は、本発明の実施例による全ファイバPMDエミュレータの概略図である。図4を参照すると、PMDエミュレータ400では、それぞれ所定のPMD値を有する少なくとも2つの偏光保持ファイバ切片410が、単一モード光ファイバ420に融着接続されており、単一モード光ファイバ420は、偏光保持(PM)ファイバ切片410の間に置かれ、短尺である。ここで、単一モード光ファイバ420のPMD値は、それぞれの偏光保持ファイバ切片410のPMD値に比べて無視できる程に小さい。一方、融着接続された部分の一方にはステッピングモーター430が設けられていて、ステッピングモーター430は偏光保持ファイバ切片のうちの一方を隣り合う偏光保持ファイバ切片の他方に対し相対的に回転させることができる。コントローラー440は、ステッピングモーター430を駆動させるために電気信号をそれぞれのステッピングモーター430に供給する。このコントローラー440は、内部に偏光保持ファイバ切片410の複屈折軸間の垂直および一致の整列組み合わせによって発生する最終のPMD値を格納していて、複屈折軸が互いに垂直するか、一致、または任意の角度になるように整列させることができる。
【0015】
図5は、図4に示したPMDエミュレータにおいて単一モード光ファイバに導かれる円複屈折を説明する。
【0016】
2つの偏光保持ファイバ切片410aおよび410bが、速軸−速軸(遅軸−遅軸)に整列されているとする。速軸−遅軸(遅軸−速軸)に整列するためには、次段の偏光保持ファイバ切片410bを回転させなければならない。単一モード光ファイバ420が撚られる時、円複屈折が起きなければ、90°だけ回転すれば済むが、円複屈折により、光の偏光軸が光ファイバの撚り方向に回転させられ、この分更に光の偏光軸が回転させられ、2つの偏光保持ファイバ切片410aおよび410bが速軸−遅軸(遅軸−速軸)に整列される。従って、図5に示すように、偏光保持ファイバ切片410bの回転角を90°+αにする必要がある。αの量は、回転角度の約8%である。
【0017】
PMDエミュレータで発生するPMD値は、偏光保持ファイバ切片の整列方向によって決定される。例えば、前段の偏光保持ファイバ切片は固定され、単一モード光ファイバと次段の偏光保持ファイバ切片の接合箇所に設けられたステッピングモーター(図示せず)を利用して次段の偏光保持ファイバ切片を回転させる。これにより、偏光保持ファイバ切片の間の複屈折軸の整列状態を変換させることができる。T1とT2のPDM値を有する2つの偏光保持ファイバ切片の複屈折軸が同じ方向に並んだら、即ち、前段の偏光保持ファイバ切片の速軸(遅軸)と次段の偏光保持ファイバ切片の速軸(遅軸)とが一方向に一致したら、総PMD値は|T1+T2|になる。一方、2つの切片の偏光保持ファイバ切片の複屈折軸が直角方向に整列したら、即ち、前段の偏光保持ファイバ切片の速軸(遅軸)と次段の偏光保持ファイバ切片の遅軸(速軸)とが一方向に一致したら、総PMD値は|T1−T2|になる。これをN個の偏光保持ファイバ切片からなるPMDエミュレータの場合に一般化させると、第1の偏光保持ファイバ切片に並行に整列された偏光保持ファイバ切片のそれぞれのPMD値の和から、第1の偏光保持ファイバ切片に垂直に整列された偏光保持ファイバ切片のそれぞれのPMD値の和を差し引いた値の絶対値が得られたPMD値になる。そして、それぞれの偏光保持ファイバ切片の整列方向を、複屈折軸の回転手段を利用して変更することでPMD値を変化させることができる。全ての偏光保持ファイバ切片が同一の方向に整列されている時、PMD値は、全ての切片のそれぞれのPMD値の和になり最大値になる。このような構造において所望するPMD値を生成するために、このPMD値に最も適した偏光保持ファイバ切片の整列方法を計算して求め、偏光保持ファイバ切片の速軸と遅軸をそれぞれ次段の偏光保持ファイバ切片の速軸または遅軸と整列すれば済む。この方法において、偏光保持ファイバ切片間には制御パラメーターが多くなく、整列は速軸と遅軸の2つの場合に対し変えるため、制御が非常に簡単である。
【0018】
一方、図5に示すように、複屈折軸を回転させるに際し、前段の偏光保持ファイバ切片410aに対し次段の偏光保持ファイバ切片410bおよび、単一モード光ファイバ420の接続部分が回転し、前段に対し次段の偏光保持ファイバの複屈折軸が相対的に回転するようになる。この時、単一モード光ファイバ420が撚られることで生じる円複屈折までもを考慮して回転させる必要がある。次段の偏光保持ファイバ切片410bが、前段の偏光保持ファイバ切片410aに対し物理的に90°だけ回転したとしても、次段の偏光保持ファイバ切片410bは、前段の偏光保持ファイバ切片410aに対し、単一モード光ファイバ420が撚られながら生じた円複屈折により、少なく回転する。本実施例では、90°の回転に加えて、約8%の分更に、偏光保持ファイバ切片410bを回転させて、複屈折軸の方向が変わるようになる。ここで、単一モード光ファイバは、無視できる程に十分に小さいPMD値を有する短尺のものが使用される。
【0019】
PMDエミュレータを構成する偏光保持ファイバ切片のPMD値を決める方法につい、説明を行う。
【0020】
本発明の実施例では、PMDエミュレータを構成する偏光保持ファイバ切片のPMD値がそれぞれ2N−1Tmin(但し、Nは整数、1≦N≦NMAX、NMAXは、偏光保持ファイバ切片の全体個数であって、2以上の整数、Tminは、最小PMD値を有する偏光保持ファイバ切片のPMD値)になるように決めた。このように構成すると、総PMD値を最小としてTminの値から最大として各偏光保持ファイバ切片のPMD値の総和まで2Tminの単位で変化させることができる。例えば、Tminが0.25psになるように偏光保持ファイバ切片の最小のPMDを決め、切片の数を8つにした場合、0.25ps、0.5ps、1ps、2ps、4ps、8ps、16ps、32psのPMD値をそれぞれ有する8つの偏光保持ファイバ切片が必要とされる。これらを用いると、最小として0.25ps(32ps−16ps−8ps−4ps−2ps−1ps−0.5ps−0.25ps)から最大として63.75ps(32ps+16ps+8ps+4ps+2ps+1ps+0.5ps+0.25ps)までに全体のPMD値を0.5ps単位で生成することができる。この場合は、PMDを発生させる時、隣接する偏光保持ファイバ切片の間に設けられている回転手段であるステッピングモーターが、それぞれ偏光保持ファイバ切片の速軸または遅軸に一致するように位置させればよい。このような構造の長所は、Tminと偏光保持ファイバ切片の個数を調整することによって、所望するPMD分解能と最大PMD値を決めることができるということである。この偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列すると、即ち、複屈折軸によらず整列すると、その結果得られるPMD値は、マクスウエル分布とは異なる分布を有するる。この結果を図6Aにマクスウエル分布と一緒に示した。図6A乃至図6Dにおける実線は、PMD値の分布を示し、点線は、マクスウエル分布を示す。
【0021】
PMDエミュレータの好ましい機能は、実際の光伝送路におけるPMD現象を再現することができるということである。この機能は、偏光保持ファイバ切片間を、速軸−速軸または速軸−遅軸ではなく、任意の角度に整列することで得られる。これに関連して、複数回にわたる任意の角度整列によるり再現されたPMD値の分布が、マクスウエル分布に追従することが理想的であると知られている。この分布を得るためには、偏光保持ファイバ切片のPMD値やその個数を調節すればよい。
【0022】
このマクスウエル分布を得るための最も好適な方法は、偏光保持ファイバ切片のPMD値を同一にすることである。この場合、偏光保持ファイバ切片の速軸(遅軸)を、速軸または遅軸に整列することで、意図的に生成可能なPMD値の個数は2N−1Tmin構造に比べて非常に小さい。このような場合、偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列すると、図6Bに示すようなPMD値に対するマクスウエル分布が得られる。図6Bを参照すると、10psのPMD値を有する12の偏光保持ファイバ切片からなるPMDエミュレータにおいて、偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列して、測定したPMD値をマクスウエル分布と一緒に示した。図6Bから、測定されたPMDの分布が良好にマクスウエル分布に追従していることが分かる。
【0023】
これとは異なって、偏光保持ファイバ切片が有するPMD値を、N2Tmin(但し、Nは整数、2≦N≦NMAX+1、NMAXは、偏光保持ファイバ切片の全体個数であって、2以上の整数、Tminは、最小PMD値を有する偏光保持ファイバ切片のPMD値)にすると、偏光保持ファイバ切片を整列した時に得られるPMD値は、前述した2N−1Tminの構造のような一定の間隔をもたない。図6Cの場合には、4ps、9ps、16ps、25ps、36ps及び49psのPMD値をそれぞれ有する偏光保持ファイバ切片(Tmin=1ps、NMAX=6)からなるPMDエミュレータにおいて偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列して測定したPMD値をマクスウエル分布と一緒に示した。
【0024】
他の方法としては、偏光保持ファイバ切片を前述した構造を用いて結合した場合、即ち、偏光保持ファイバ切片の第1の群はそれぞれ同じPMD値を有するようにし、第2の群は、2N−1Tminを有するようにしてPMDエミュレータを構成することができる。ここで、第2の群の2N−1Tminの総PMD値は、第1の群のいずれか一つの切片のPMD値に近い値を有するようにする。このような場合、可能なPMD値は最小としてTminを有し、2Tminの分解能を有する。また、最大値は、同じPMDを有する偏光保持ファイバ切片の個数を増やすことにより調節可能である。偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列することで、図6Dに示すようなPMD値に対するマクスウエル分布が得られる。図6Dの場合には、10psのPMD値を有する10の偏光保持ファイバ切片を、第1の群として定義し、0.5ps、1ps、2ps、4ps、8psのPMD値をそれぞれ有する5つの偏光保持ファイバ切片を第2の群(2N−1Tmin構造においてNMAX=5、Tmin=0.5psに相当する)として定義してなるPMDエミュレータにおいて、偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列し、そして測定したPMD値をマクスウエル分布と一緒に示した。
【産業上の利用可能性】
【0025】
前記のような本発明のPMDエミュレータによると、PMD値を任意の所望する値に生成することができる。偏光保持ファイバ切片の最小PMD値および切片の個数を変えることで、所望する分解能および最大PMD値を設定することができる。実際の光伝送路におけるPMD現象を研究する実験で、実際の光伝送路におけるPMD現象と同じものを容易に作り出すことができる。また、高速光通信において大きな障害であるPMDを補償するPMD補償器にも必須的に適用されるはずである。
【0026】
本発明において、当該分野における通常の知識を有する者によって多くの改良、変形が可能であることは明らかである。本発明は、添付の請求の範囲内、それに相当する範囲内で、本発明の改良、変形を含むことを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】従来の技術の一例による全ファイバPMDエミュレータの構成を説明する。
【図2】従来の技術の他の例による全ファイバPMDエミュレータの構成を説明する。
【図3】従来の技術のまた他の例による全ファイバPMDエミュレータの動作を説明する。
【図4】本発明の実施例による全ファイバPMDエミュレータの概略図。
【図5】図4に示したPMDエミュレータにおいて単一モード光ファイバに引き起こされる円複屈折を説明する。
【図6】図6A乃至図6Dは、本発明の全ファイバPMDエミュレータにおいて、偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列させた場合のPMD分布値を示すグラフである。
【0001】
本発明は、偏光モード分散(Polarization Mode Dispersion;以下、“PMD”と称す)エミュレータに関し、特に、実際の光ファイバー伝送回線におけるPMD現象を容易に再現させることができるPMDエミュレータに関する。
【背景技術】
【0002】
PMDとは、光ファイバが有する複屈折による現象であって、限られたパルス幅を有する光パルスが複屈折を有する光ファイバに入射する場合、光パルス内の異なるスペクトル成分が異なる複屈折を受けることによって、光ファイバ伝送回線を通った後、光パルス幅が広がる現象をいう。
【0003】
光通信において、PMDは、光線路の色分散及び光損失が深刻とならない以前は、取るに足らない物理量であったが、分散遷移光ファイバ(Dispersion Shifted Fiber;DSF)と色分散補償技術の開発に伴い、今では、10Gbit/s以上の高速光伝送システムにおいて最も深刻な障害要因の一つになった。特に、局間の伝送網における従来の光ケーブルが0.5〜2ps/km1/2の大きなPMD値を有するため、10Gbit/sの光伝送システムの通信距離が100kmから場合によっては、25km程度に限定されることがある。
【0004】
前記したPMDが原因となる問題に対処するために、PMDを引き起こす光ファイバシステムの特性を再現可能な装置が必要とされる。このために光ファイバ伝送システムで発生するPMDを精度よく複製できるPMDエミュレータを考案するのに多くの努力を注いできた。かかるPMDエミュレータは、PMD補償器のテストのために広く使用され得る。
【0005】
図1は、従来の技術の一例による全ファイバPMDエミュレータの構成を説明する。図1に示すPMDエミュレータ100は、複数の偏光保持ファイバ切片110と、隣り合う偏光保持ファイバ切片110の間に位置した偏光コントローラー(PCs)120とからなる。ここで、それぞれの偏光コントローラー120は、一般に、少なくとも2つの位相差板を有する。従って、PMDエミュレータが多数の制御パラメーターを含むことになり、PMD値を精度よく生成し難い。
【0006】
図2は、従来の技術の他の例による全ファイバPMDエミュレータの構成を説明する。図2に示すPMDエミュレータ200は、複数の偏光保持ファイバ切片210と、隣り合う偏光保持ファイバ210切片の間に位置した回転自在のコネクタ220とからなる。このコネクタ220は、隣り合う2つの偏光保持ファイバ切片の複屈折軸の方向を変えることでPMD値を変えることができる。しかし、上記構成のPMDエミュレータに使用されるコネクタ220は、隣り合う偏光保持ファイバ切片210を融着接続方式ではなく機械的接触方式にてつなぎ合せるため、隣り合う偏光保持ファイバ切片210の間に必然的に空き空間が発生するようになる。従って、光損失が大きく、且つ整列する時における光損失の変化も大きい。
【0007】
図3は、従来の技術のまた他の例による全ファイバPMDエミュレータの動作を説明する。図3に示すPMDエミュレータは、一本の偏光保持ファイバ300と、この偏光保持ファイバ300の特定の箇所310a、310b、310cを矢印方向に機械的に急激に撚る手段(図示せず)とからなる。偏光保持ファイバ300の箇所別に異なって加えられた撚りは、偏光保持ファイバ300内を進む光の偏光を調節してPMDを発生する。しかし、上記構成のPMDエミュレータは制御し難く、精度よく所定のPMD値を発生し難い。図3において偏光保持ファイバ300に示した斜線は、機械的撚りを示すためのものであって、実際に偏光保持ファイバの表面に構造的な変更が生じたことを意味することではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明の目的は、比較的小さい制御パラメーターを有する構成部品を含むことによって、所望するPMD値を精度よく容易に生成することができるPMDエミュレータを提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、光損失の小さいPMDエミュレータを提供することである。
【0010】
本発明のまた他の目的は、制御し易く、且つ特定のPMD値を容易に生成することができるPMDエミュレータを提供することである。
【0011】
本発明の更なる目的は、実際の光ファイバ伝送システムにおけるPMDに対する分布であるマクスウエル分布に近い分布を示すPMDエミュレータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために、偏光モード分散(PMD)エミュレータが提供される。前記PMDエミュレータは、それぞれ所定のPMD値を有する少なくとも2つの偏光保持光(PM)ファイバ切片と;前記PMファイバ切片のうちの隣り合う2つのPMファイバ切片の一方を他方に対し相対的に回転させ、複屈折軸が互いに垂直、一致、または任意の角度になるように整列可能な機械的回転手段と;前記2つの隣り合うPMファイバ切片の間に融着接続されており、前記偏光保持ファイバ切片のPMD値に比べて無視できる程の小さいPMD値を有する単一モード光ファイバと;を備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
【0014】
図4は、本発明の実施例による全ファイバPMDエミュレータの概略図である。図4を参照すると、PMDエミュレータ400では、それぞれ所定のPMD値を有する少なくとも2つの偏光保持ファイバ切片410が、単一モード光ファイバ420に融着接続されており、単一モード光ファイバ420は、偏光保持(PM)ファイバ切片410の間に置かれ、短尺である。ここで、単一モード光ファイバ420のPMD値は、それぞれの偏光保持ファイバ切片410のPMD値に比べて無視できる程に小さい。一方、融着接続された部分の一方にはステッピングモーター430が設けられていて、ステッピングモーター430は偏光保持ファイバ切片のうちの一方を隣り合う偏光保持ファイバ切片の他方に対し相対的に回転させることができる。コントローラー440は、ステッピングモーター430を駆動させるために電気信号をそれぞれのステッピングモーター430に供給する。このコントローラー440は、内部に偏光保持ファイバ切片410の複屈折軸間の垂直および一致の整列組み合わせによって発生する最終のPMD値を格納していて、複屈折軸が互いに垂直するか、一致、または任意の角度になるように整列させることができる。
【0015】
図5は、図4に示したPMDエミュレータにおいて単一モード光ファイバに導かれる円複屈折を説明する。
【0016】
2つの偏光保持ファイバ切片410aおよび410bが、速軸−速軸(遅軸−遅軸)に整列されているとする。速軸−遅軸(遅軸−速軸)に整列するためには、次段の偏光保持ファイバ切片410bを回転させなければならない。単一モード光ファイバ420が撚られる時、円複屈折が起きなければ、90°だけ回転すれば済むが、円複屈折により、光の偏光軸が光ファイバの撚り方向に回転させられ、この分更に光の偏光軸が回転させられ、2つの偏光保持ファイバ切片410aおよび410bが速軸−遅軸(遅軸−速軸)に整列される。従って、図5に示すように、偏光保持ファイバ切片410bの回転角を90°+αにする必要がある。αの量は、回転角度の約8%である。
【0017】
PMDエミュレータで発生するPMD値は、偏光保持ファイバ切片の整列方向によって決定される。例えば、前段の偏光保持ファイバ切片は固定され、単一モード光ファイバと次段の偏光保持ファイバ切片の接合箇所に設けられたステッピングモーター(図示せず)を利用して次段の偏光保持ファイバ切片を回転させる。これにより、偏光保持ファイバ切片の間の複屈折軸の整列状態を変換させることができる。T1とT2のPDM値を有する2つの偏光保持ファイバ切片の複屈折軸が同じ方向に並んだら、即ち、前段の偏光保持ファイバ切片の速軸(遅軸)と次段の偏光保持ファイバ切片の速軸(遅軸)とが一方向に一致したら、総PMD値は|T1+T2|になる。一方、2つの切片の偏光保持ファイバ切片の複屈折軸が直角方向に整列したら、即ち、前段の偏光保持ファイバ切片の速軸(遅軸)と次段の偏光保持ファイバ切片の遅軸(速軸)とが一方向に一致したら、総PMD値は|T1−T2|になる。これをN個の偏光保持ファイバ切片からなるPMDエミュレータの場合に一般化させると、第1の偏光保持ファイバ切片に並行に整列された偏光保持ファイバ切片のそれぞれのPMD値の和から、第1の偏光保持ファイバ切片に垂直に整列された偏光保持ファイバ切片のそれぞれのPMD値の和を差し引いた値の絶対値が得られたPMD値になる。そして、それぞれの偏光保持ファイバ切片の整列方向を、複屈折軸の回転手段を利用して変更することでPMD値を変化させることができる。全ての偏光保持ファイバ切片が同一の方向に整列されている時、PMD値は、全ての切片のそれぞれのPMD値の和になり最大値になる。このような構造において所望するPMD値を生成するために、このPMD値に最も適した偏光保持ファイバ切片の整列方法を計算して求め、偏光保持ファイバ切片の速軸と遅軸をそれぞれ次段の偏光保持ファイバ切片の速軸または遅軸と整列すれば済む。この方法において、偏光保持ファイバ切片間には制御パラメーターが多くなく、整列は速軸と遅軸の2つの場合に対し変えるため、制御が非常に簡単である。
【0018】
一方、図5に示すように、複屈折軸を回転させるに際し、前段の偏光保持ファイバ切片410aに対し次段の偏光保持ファイバ切片410bおよび、単一モード光ファイバ420の接続部分が回転し、前段に対し次段の偏光保持ファイバの複屈折軸が相対的に回転するようになる。この時、単一モード光ファイバ420が撚られることで生じる円複屈折までもを考慮して回転させる必要がある。次段の偏光保持ファイバ切片410bが、前段の偏光保持ファイバ切片410aに対し物理的に90°だけ回転したとしても、次段の偏光保持ファイバ切片410bは、前段の偏光保持ファイバ切片410aに対し、単一モード光ファイバ420が撚られながら生じた円複屈折により、少なく回転する。本実施例では、90°の回転に加えて、約8%の分更に、偏光保持ファイバ切片410bを回転させて、複屈折軸の方向が変わるようになる。ここで、単一モード光ファイバは、無視できる程に十分に小さいPMD値を有する短尺のものが使用される。
【0019】
PMDエミュレータを構成する偏光保持ファイバ切片のPMD値を決める方法につい、説明を行う。
【0020】
本発明の実施例では、PMDエミュレータを構成する偏光保持ファイバ切片のPMD値がそれぞれ2N−1Tmin(但し、Nは整数、1≦N≦NMAX、NMAXは、偏光保持ファイバ切片の全体個数であって、2以上の整数、Tminは、最小PMD値を有する偏光保持ファイバ切片のPMD値)になるように決めた。このように構成すると、総PMD値を最小としてTminの値から最大として各偏光保持ファイバ切片のPMD値の総和まで2Tminの単位で変化させることができる。例えば、Tminが0.25psになるように偏光保持ファイバ切片の最小のPMDを決め、切片の数を8つにした場合、0.25ps、0.5ps、1ps、2ps、4ps、8ps、16ps、32psのPMD値をそれぞれ有する8つの偏光保持ファイバ切片が必要とされる。これらを用いると、最小として0.25ps(32ps−16ps−8ps−4ps−2ps−1ps−0.5ps−0.25ps)から最大として63.75ps(32ps+16ps+8ps+4ps+2ps+1ps+0.5ps+0.25ps)までに全体のPMD値を0.5ps単位で生成することができる。この場合は、PMDを発生させる時、隣接する偏光保持ファイバ切片の間に設けられている回転手段であるステッピングモーターが、それぞれ偏光保持ファイバ切片の速軸または遅軸に一致するように位置させればよい。このような構造の長所は、Tminと偏光保持ファイバ切片の個数を調整することによって、所望するPMD分解能と最大PMD値を決めることができるということである。この偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列すると、即ち、複屈折軸によらず整列すると、その結果得られるPMD値は、マクスウエル分布とは異なる分布を有するる。この結果を図6Aにマクスウエル分布と一緒に示した。図6A乃至図6Dにおける実線は、PMD値の分布を示し、点線は、マクスウエル分布を示す。
【0021】
PMDエミュレータの好ましい機能は、実際の光伝送路におけるPMD現象を再現することができるということである。この機能は、偏光保持ファイバ切片間を、速軸−速軸または速軸−遅軸ではなく、任意の角度に整列することで得られる。これに関連して、複数回にわたる任意の角度整列によるり再現されたPMD値の分布が、マクスウエル分布に追従することが理想的であると知られている。この分布を得るためには、偏光保持ファイバ切片のPMD値やその個数を調節すればよい。
【0022】
このマクスウエル分布を得るための最も好適な方法は、偏光保持ファイバ切片のPMD値を同一にすることである。この場合、偏光保持ファイバ切片の速軸(遅軸)を、速軸または遅軸に整列することで、意図的に生成可能なPMD値の個数は2N−1Tmin構造に比べて非常に小さい。このような場合、偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列すると、図6Bに示すようなPMD値に対するマクスウエル分布が得られる。図6Bを参照すると、10psのPMD値を有する12の偏光保持ファイバ切片からなるPMDエミュレータにおいて、偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列して、測定したPMD値をマクスウエル分布と一緒に示した。図6Bから、測定されたPMDの分布が良好にマクスウエル分布に追従していることが分かる。
【0023】
これとは異なって、偏光保持ファイバ切片が有するPMD値を、N2Tmin(但し、Nは整数、2≦N≦NMAX+1、NMAXは、偏光保持ファイバ切片の全体個数であって、2以上の整数、Tminは、最小PMD値を有する偏光保持ファイバ切片のPMD値)にすると、偏光保持ファイバ切片を整列した時に得られるPMD値は、前述した2N−1Tminの構造のような一定の間隔をもたない。図6Cの場合には、4ps、9ps、16ps、25ps、36ps及び49psのPMD値をそれぞれ有する偏光保持ファイバ切片(Tmin=1ps、NMAX=6)からなるPMDエミュレータにおいて偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列して測定したPMD値をマクスウエル分布と一緒に示した。
【0024】
他の方法としては、偏光保持ファイバ切片を前述した構造を用いて結合した場合、即ち、偏光保持ファイバ切片の第1の群はそれぞれ同じPMD値を有するようにし、第2の群は、2N−1Tminを有するようにしてPMDエミュレータを構成することができる。ここで、第2の群の2N−1Tminの総PMD値は、第1の群のいずれか一つの切片のPMD値に近い値を有するようにする。このような場合、可能なPMD値は最小としてTminを有し、2Tminの分解能を有する。また、最大値は、同じPMDを有する偏光保持ファイバ切片の個数を増やすことにより調節可能である。偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列することで、図6Dに示すようなPMD値に対するマクスウエル分布が得られる。図6Dの場合には、10psのPMD値を有する10の偏光保持ファイバ切片を、第1の群として定義し、0.5ps、1ps、2ps、4ps、8psのPMD値をそれぞれ有する5つの偏光保持ファイバ切片を第2の群(2N−1Tmin構造においてNMAX=5、Tmin=0.5psに相当する)として定義してなるPMDエミュレータにおいて、偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列し、そして測定したPMD値をマクスウエル分布と一緒に示した。
【産業上の利用可能性】
【0025】
前記のような本発明のPMDエミュレータによると、PMD値を任意の所望する値に生成することができる。偏光保持ファイバ切片の最小PMD値および切片の個数を変えることで、所望する分解能および最大PMD値を設定することができる。実際の光伝送路におけるPMD現象を研究する実験で、実際の光伝送路におけるPMD現象と同じものを容易に作り出すことができる。また、高速光通信において大きな障害であるPMDを補償するPMD補償器にも必須的に適用されるはずである。
【0026】
本発明において、当該分野における通常の知識を有する者によって多くの改良、変形が可能であることは明らかである。本発明は、添付の請求の範囲内、それに相当する範囲内で、本発明の改良、変形を含むことを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】従来の技術の一例による全ファイバPMDエミュレータの構成を説明する。
【図2】従来の技術の他の例による全ファイバPMDエミュレータの構成を説明する。
【図3】従来の技術のまた他の例による全ファイバPMDエミュレータの動作を説明する。
【図4】本発明の実施例による全ファイバPMDエミュレータの概略図。
【図5】図4に示したPMDエミュレータにおいて単一モード光ファイバに引き起こされる円複屈折を説明する。
【図6】図6A乃至図6Dは、本発明の全ファイバPMDエミュレータにおいて、偏光保持ファイバ切片を任意の角度に整列させた場合のPMD分布値を示すグラフである。
Claims (7)
- それぞれ所定のPMD値を有する少なくとも2つの偏光保持(PM)ファイバ切片と;
前記PMファイバ切片のうちの2つの隣り合う切片の一方を他方に対し相対的に回転させ、少なくとも2つのPMファイバ切片の複屈折軸が互いに垂直、一致、または任意の角度になるように整列可能な機械的回転手段と;
前記2つの隣り合うPMファイバ切片の間に融着接続されており、前記偏光保持ファイバ切片のPMD値に比べて無視できる程の小さいPMD値を有する単一モード光ファイバと;
を備えるPMDエミュレータ。 - 前記機械的回転手段が、ステッピングモーターであることを特徴とする請求項1に記載のPMDエミュレータ。
- 前記PMファイバ切片の複屈折軸間の垂直、一致の整列組み合わせによって発生する最終のPMD値に対する情報を格納しており、ユーザーにより入力されたPMD値により前記ステッピングモーターを駆動する、コントローラーを更に備えることを特徴とする請求項2に記載のPMDエミュレータ。
- 前記偏光保持ファイバ切片がそれぞれ2N−1TminのPMD値を有することによって、最小Tminから最大Tmin(2NMAX−1−1)まで2Tminの間隔でPMD値を発生することができ、Nは整数、1≦N≦NMAX、NMAXは、偏光保持ファイバ切片の全体個数であって、2以上の整数、Tminは、最小PMD値を有するPMファイバ切片のPMD値であることを特徴とする請求項1に記載のPMDエミュレータ。
- 前記PMファイバ切片が1つのPMD値を有することを特徴とする請求項1に記載のPMDエミュレータ。
- 前記偏光保持ファイバ切片が、N2TminPMD値を有し、Nは整数、2≦N≦NMAX+1、NMAXは、偏光保持ファイバ切片の全体個数であって、2以上の整数、Tminは、最小PMD値を有する偏光保持ファイバ切片のPMD値であることを特徴とする請求項1に記載のPMDエミュレータ。
- 前記PMファイバ切片が、それぞれ同一のPMD値を有する第1の群のPMファイバ切片と、それぞれ2N−1TminのPMD値を有する第2の群のPMファイバ切片とからなり、Nは整数、1≦N≦NMAX、NMAXは、第2の群の偏光保持ファイバ切片の個数であって、2以上の整数、Tminは、第2の群の偏光保持ファイバ切片のうちの最小PMD値を有する偏光保持ファイバ切片のPMD値であることを特徴とする請求項1に記載のPMDエミュレータ。
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