JP2005501275A - 視覚表示装置及び視覚表示パネルを動作する方法 - Google Patents

視覚表示装置及び視覚表示パネルを動作する方法 Download PDF

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Abstract

視覚表示装置(1)は、背景(40)を形成する第1光透過モードと前記背景(40)に対してキャラクタ(39)を形成する第2光散乱モードとにおいて交互に選択的に動作可能な複数の画素(20)を規定するコレステリック液晶媒体によって与えられる電気光学媒体(17)を具える視覚表示パネル(5)を具える。ビデオプロジェクタ(35)は、視覚表示パネル(5)の背面主面(34)において、視覚表示パネル(5)において表示されているキャラクタ(39)の像(38)を規定する光ビーム(37)を投影する。光ビーム(37)における光は、キャラクタ(39)を形成する前記第2光散乱モードにおいて動作する画素(20)において入射し、これによって、サブジェクト(33)によって見られたときの前記光散乱モードにおいて動作する画素(20)の輝度を増し、したがって、キャラクタ(39)を形成する前記第2光散乱モードにおいて動作する画素(20)と、視覚表示パネル(5)の背景(40)を形成する残りの画素(20)との間のコントラストを強調する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、視覚表示パネルを動作する、特に、キャラクタを表示する視覚表示パネルを動作する方法に関する。本発明は、1つ以上のキャラクタを表示する視覚表示装置にも関する。さらに、本発明は、前記視覚表示装置を具えるショップウィンドウにも関する。
【背景技術】
【0002】
キャラクタ、例えば、情報を与える文字、数字等を表示する視覚表示装置はよく知られている。このような視覚表示装置は、代表的に、1対の透明基板間に挟まれた電気光学媒体によって形成された視覚表示パネルを具える。代表的に、前記基板の一方は複数の行電極を収容し、他方の基板は複数の列電極を収容する。前記行及び列電極は別個にアドレス可能であり、互いに協働し、前記電気光学媒体と協働し、前記電気光学媒体において複数の画素を規定する。前記個々の行及び列電極によって前記電気光学媒体において規定される画素は、複数の行及び列を有するマトリックスにおいて配置される。前記電極を選択的にアドレスすることによって、前記画素の各々は、前記視覚表示パネルにおいて表示すべき情報を形成するキャラクタを選択的に形成するように別々かつ選択的にアクセス可能である。種々の電気光学媒体をこのようなパネルにおいて使用することができるが、一般的に使用される電気光学媒体は、コレステリック液晶媒体である。このようなコレステリック液晶媒体において規定された画素は、対応する個々の行及び列電極によって該画素の両端間に電圧が印加された場合、光透過モードにおいて動作可能であり、該画素の両端間の電圧がゼロに低下した場合、光散乱モードにおいて動作可能である。前記光透過モードにおいて動作する画素は、これらの画素に入射する光が前記画素を通過することを可能にする。前記光散乱モードにおいて動作する画素は、これらの画素に入射する光がこれらの画素を通過することを可能にするが、前記パネルを通過する光を主に散乱させる。このことはよく知られており、当業者によって理解されるであろう。
【0003】
例えば情報を与えるキャラクタを表示するのにこのようなパネルを使用することにおいて出くわす1つの問題は、特定の動作環境における前記光透過モードにおいて動作する画素と前記光散乱モードにおいて動作する画素との間のコントラストが、表示されているキャラクタを前記キャラクタが表示されている背景から識別することにおいて困難に遭遇するかもしれないことである。例えば、前記パネルがキャラクタを表示しているとき、比較的明るい周辺光、特に前記パネルの前記情報が見られている側に入射する太陽光において、前記光透過モードにおいて動作する画素と前記光散乱モードにおいて動作する画素との間のコントラストは、前記パネルにおいて表示された情報が容易に判読されることを可能にするには不十分であるかもしれない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、光透過モード及び光散乱モードにおいて交互に選択的に動作可能な複数の画素を具える視覚表示パネルにおいて、前記光透過モードにおいて動作する画素と前記光散乱モードにおいて動作する画素との間のコントラストを改善する方法の必要性が存在する。また、光透過モード及び光散乱モードにおいて交互に選択的に動作可能な複数の画素を具え、前記光透過モードにおいて動作する画素と前記光散乱モードにおいて動作する画素との間のコントラストを強調した視覚表示パネルを具える視覚表示装置の必要性が存在する。また、このような視覚表示装置を具えるショップウィンドウの必要性が存在する。
【0005】
本発明は、このような方法、視覚表示装置及びショップウィンドウを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、キャラクタを表示する視覚表示パネルを動作する方法であって、前記視覚表示パネルが複数の独立してアクセス可能な画素を具える形式のものであって、前記画素が第1光透過モード及び第2光散乱モードにおいて交互に選択的に動作可能である、方法において、前記画素が、背景を形成するのに前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの一方において交互に選択的に動作可能であり、前記キャラクタを前記背景に対して規定するのに前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの他方において交互に選択的に動作可能であり、前記視覚表示パネルが、前記キャラクタが視覚可能な前面主面と、反対側の背面主面とを有し、該方法が、前記パネルの背面主面上にその背後から光を投影し、前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの各々において動作する画素間のコントラストを強調するように、投影された光が前記第1光透過モード及び第2光散乱モードのうち一方において動作されている画素にのみ当たるようにするステップを含むことを特徴とする方法が提供される。
【0007】
本発明の一実施例において、前記光を前記第2光散乱モードにおいて動作されている画素上に投影し、前記投影された光がサブジェクトに向かって散乱させるようにする。
【0008】
本発明の他の実施例において、前記画素を、前記背景を形成するために前記第1光透過モードにおいて動作させる。
【0009】
本発明の他の実施例において、前記投影された光を、光ビームの形態において投影する。好適には、前記光ビームは前記キャラクタの像を規定する。有利には、前記光ビームを、前記光ビームによって規定されたキャラクタの像が、前記パネルの背面主面に投影された場合、前記パネルに表示されたキャラクタと整列するように投影する。
【0010】
本発明の一実施例において、前記光ビームをビデオプロジェクタから投影する。好適には、前記ビデオプロジェクタによって投影されている光ビームを、前記視覚表示パネルと同期させる。有利には、前記光ビームを、複数の選択可能な色のうち少なくとも1つから得る。
【0011】
本発明の一実施例において、前記選択可能な色の少なくともいくつかは、同時に選択可能である。代わりに、前記選択可能な色の少なくともいくつかは、順次に選択可能である。
【0012】
本発明の一実施例において、前記光を前記パネルの背面主面に、互いに垂直のX面及びY面の少なくとも一方に含まれる軸に沿って投影し、前記個々のX及びY面は、前記パネルの背面主面から垂直に延在する。
【0013】
本発明の他の実施例において、前記光を前記パネルの背面主面に投影する際に沿う軸が、前記軸が含まれるX面及びY面のうち一方において前記パネルの背面主面に対して50°から80°の範囲における角度において延在する。好適には、前記光を前記パネルの背面主面に投影する際に沿う軸が、前記軸が含まれるX面及びY面のうち一方において前記パネルの背面主面に対して59°から69°の範囲における角度において延在する。有利には、前記光を前記パネルの背面主面に投影する際に沿う軸が、前記軸が含まれるX面及びY面のうち一方において前記パネルの背面主面に対してほぼ64°の角度において延在する。
【0014】
本発明の他の実施例において、前記光を前記視覚表示パネルの背面主面に投影する際に沿う軸が、前記X面及びY面の双方に含まれる。
【0015】
本発明の一実施例において、前記画素は第3光散乱モードにおいて選択的に動作可能であり、前記第3光散乱モードにおいて、前記第3光散乱モードにおいて動作する各々の画素に入射する光の一部のみが前記画素を通過し、そこから散乱され、前記画素に入射する光の残りは反射される。有利には、各々の画素が前記第3光散乱モードにおいて動作する場合、その前面において前記画素に入射する周辺光のいくらかが前記画素の前面から反射され、その前面から前記パネルを見るサブジェクトに、前記第3光散乱モードにおいて動作する画素を通過した散乱投影光と、前記第3光散乱モードにおいて動作する画素の前面から反射された周辺光の装用を与えるようにする。
【0016】
本発明の一実施例において、前記第3光散乱モードにおいて動作する各々の画素によって散乱された光の前記一部が、入射光の20%から80%の範囲内であり、前記第3光散乱モードにおいて動作する各々の画素から反射された光の前記一部が、これらにおける入射光の20%から80%の範囲内である。
【0017】
本発明の他の実施例において、前記画素が中間グレイスケールモードにおいて選択的に動作可能であり、この中間グレイスケールモードにより、前記グレイスケールモードにおいて動作する各々の画素に入射する光のいくらかが前記画素を通過し、散乱せず、前記画素における入射光のいくらかが、前記画素を通過し、散乱する。
【0018】
本発明のさらに他の実施例において、前記背景のいくらかを、前記グレイスケールモードにおいて動作する画素によって形成する。
【0019】
本発明のさらに他の実施例において、前記背面主面に投影された光が追加の像を規定する。好適には、前記投影光によって規定された追加の像を、前記背景を形成するように動作されている画素に投影する。
【0020】
本発明の一実施例において、前記追加の像が選択的に変更可能である。
【0021】
本発明の他の実施例において、前記追加の像が静止像である。
【0022】
本発明のさらに他の実施例において、前記追加の像の少なくとも一部がアニメーションするキャラクタを具える。
【0023】
本発明の依然として他の実施例において、前記追加の像を、部分的に静止させ、部分的にアニメーションさせてもよい。
【0024】
本発明の一実施例において、前記追加の像が、前記追加の像において表示すべき情報を形成する文字を含む。
【0025】
本発明の他の実施例において、前記追加の像が、前記追加の像において表示すべき情報を形成する数字を含む。
【0026】
本発明のさらに他の実施例において、前記追加の像が、前記追加の像において表示すべき情報を形成する文字及び数字の組み合わせを具える。
【0027】
本発明の依然として他の実施例において、前記追加の像が、以下の、
人、
場所、
マンガキャラクタ、及び
品物
の任意の1つ以上から選択可能であるキャラクタを含む。
【0028】
本発明の一実施例において、前記表示されたキャラクタは選択的に変更可能である。
【0029】
本発明の他の実施例において、前記視覚表示パネルに表示されたキャラクタの少なくともいくつかは静止キャラクタである。
【0030】
本発明の他の実施例において、前記視覚表示パネルに表示されたキャラクタの少なくともいくつかはアニメーションするキャラクタである。
【0031】
本発明のさらに他の実施例において、前記視覚表示パネルに表示されたキャラクタは静止キャラクタ及びアニメーションするキャラクタである。
【0032】
本発明の依然として他の実施例において、前記視覚表示パネルに表示されたキャラクタは、前記パネルにおいて表示すべき情報を形成する文字である。
【0033】
本発明の他の実施例において、前記視覚表示パネルにおいて表示されたキャラクタのいくつかは、前記パネルにおいて表示すべき情報を形成する数字である。
【0034】
本発明のさらに他の実施例において、前記視覚表示パネルにおいて表示されたキャラクタのいくつかは、前記パネルにおいて表示すべき情報を形成する文字及び数字の組み合わせである。
【0035】
本発明の依然として他の実施例において、前記視覚表示パネルにおいて表示されたキャラクタのいくつかは、以下の、
人、
場所、
マンガキャラクタ、及び
品物
の任意の1つ以上から選択された像であってもよい。
【0036】
加えて、本発明は、キャラクタを表示する視覚表示装置を提供し、この視覚表示装置は、複数の独立にアドレス可能な画素を具える形式の視覚表示パネルを具え、前記画素は第1光透過モード及び第2光散乱モードにおいて交互に選択的に動作可能であり、前記画素は、背景の形成に関して前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの一方において交互に選択的に動作可能であり、前記背景に対して前記キャラクタを規定する事に関して前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの他方において交互に選択的に動作可能であり、前記パネルが、前記キャラクタを見ることができる前面主面と、反対側の背面主面とを有し、前記パネルの背面主面においてその背後から光を投影する光投影手段を設け、前記光投影手段が、前記第1光透過モードにおいて動作している画素と前記第2光散乱モードにおいて動作している画素との間のコントラストを強調することに関して、前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの一方において動作している画素においてのみ光が当たるように前記光を投影する。
【0037】
本発明の一実施例において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記光ビームによって規定されるキャラクタの像が前記視覚表示パネル上に表示されたキャラクタと整列するように設置する。
【0038】
本発明の他の実施例において、前記光投影手段をビデオプロジェクタとする。好適には、前記光投影手段は、複数の選択可能な色少なくとも1つから得られた光を投影する。
【0039】
本発明の一実施例において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルと同期させる。
【0040】
本発明の他の実施例において、前記視覚表示パネル及び光投影手段の動作を制御する制御手段を設ける。
【0041】
本発明の一実施例において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記パネルの背面主面上に投影された光が互いに垂直のX面及びY面の少なくとも一方に含まれる軸に沿って投影されるように取り付け、前記個々のX面及びY面は前記視覚表示パネルの背面主面から垂直に延在する。
【0042】
本発明の他の実施例において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記軸を含むX面及びY面の一方において前記光が投影される際に沿う前記軸が前記視覚表示パネルの背面主面に対して50°から80°の範囲内の角度になるように設置する。好適には、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記軸を含むX面及びY面の一方において前記光が投影される際に沿う前記軸が前記視覚表示パネルの背面主面に対して59°から69°の範囲内の角度になるように設置する。有利には、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記軸を含むX面及びY面の一方において前記光が投影される際に沿う前記軸が前記視覚表示パネルの背面主面に対して約64°の角度になるように設置する。
【0043】
本発明の他の実施例において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記光が前記視覚表示パネルの背面主面に投影される際に沿う軸が前記X面及びY面に含まれるように設置する。
【0044】
本発明の一実施例において、前記画素を複数の行及び列において配置し、マトリックスを形成する。
【0045】
本発明の他の実施例において、前記視覚表示パネルが、前記視覚表示パネルの前面主面及び背面主面を各々規定する前面基板パネル及び背面基板パネルと、前記前面基板パネル及び背面基板パネルの間に挟まれた電気光学媒体とを具える。
【0046】
本発明のさらに他の実施例において、前記電気光学媒体はコレステリック液晶媒体である。
【0047】
好適には、前記前面基板パネル及び背面基板パネルの一方を、複数の導電性列電極によってパターン化し、前記前面基板パネル及び背面基板パネルの他方を、個々の画素を規定するために、前記列電極と協働する複数の行電極によってパターン化する。有利には、前記個々の行及び列電極を、前記選択可能なモードのうち1つにおいて前記画素を動作するために対応する画素を選択的にアドレスするために前記制御手段によってアドレス可能とする。
【0048】
本発明の一実施例において、前記視覚表示パネルを、ショップウィンドウにおける設置に適合させる。有利には、前記視覚表示パネルを、ショップウィンドウ内における設置に適合させ、視覚表示パネルをこれらに成層する。好適には、前記視覚表示パネルを、ショップウィンドウ内における設置に適合させ、前記ショップウィンドウのウィンドウの一部を前記視覚表示パネルによって形成する。
【0049】
加えて、本発明は、窓ガラスと、前記窓ガラスに隣接して設置された本発明による視覚表示装置とを具えるショップウィンドウを提供する。
【0050】
さらに、本発明は、窓ガラスと、前記窓ガラスに成層された本発明による視覚表示装置とを具えるショップウィンドウを提供する。
【0051】
本発明は、また、窓ガラスと、前記窓ガラスの一部を形成する本発明による視覚表示装置とを具えるショップウィンドウを提供する。
【発明の効果】
【0052】
本発明の利点は多い。前記第1光透過モードにおいて動作する画素と前記第2光散乱モードにおいて動作する画素との間のコントラストが強調されることによって、前記視覚表示パネルにおいて表示されるキャラクタは、より容易に判読可能であり、特に、明るい周辺光、例えば日光、特に、日光が前記パネルに入射する場合、より容易に判読可能である。本発明の他の利点は、前記光投影手段が異なった色の光を同時に又は順次に、選択的に投影する場合に達成され、この場合において、前記視覚表示パネルを動作させ、1つの又は多数の異なった色においてキャラクタを表示することができる。前記光投影手段が異なった色の光を同時に投影する場合、前記視覚表示パネルはマルチカラーディスプレイを表示することができる。前記キャラクタと、これらがそれに対して表示される背景との間のコントラストは、前記キャラクタ又は背景の一方又は他方が色において現れる場合、さらに強調される。本発明のさらに他の利点は、前記視覚表示パネルが、前記画素が第3光散乱モードにおいて動作可能なタイプである場合、前記視覚表示パネルが異なった背景、すなわち、前記第1光透過モード及び第2光散乱モードのうち一方において動作する画素によって形成された第1背景と、代表的に前記第3光散乱モードにおいて動作する画素によって形成された中間背景とにおいてキャラクタを表示することができるため、達成される。本発明のさらに他の利点は、前記視覚表示パネルが、前記画素がグレイスケールモードにおいても選択的に動作可能であるタイプのものである場合、達成される。これは、前記グレイスケールモードにおいて前記画素のいくつかを動作することによってさらに代わりの背景を与えることを可能にする。
【0053】
前記第1光透過モードにおいて動作する画素と前記第2光散乱モードにおいて動作する画素との間のコントラストを強調することによって、表示されているキャラクタと、前記キャラクタが対して表示されている背景との間のコントラストが改善される。前記背景を、前記第1光透過モード又は第2光散乱モードのいずれかにおいて動作する画素によって形成してもよく、前記キャラクタを、前記画素を前記2つのモードの他方において動作することによって形成する。しかしながら、代表的かつ一般的に、前記背景を、関連する画素を前記第1光透過モードにおいて動作することによって形成し、前記キャラクタを前記背景に対して、前記キャラクタを規定する画素を前記第2光散乱モードにおいて動作することによって表示する。最適な結果は、前記光投影手段が前記第2光散乱モードにおいて動作する画素に光を投影する場合、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素に入射する前記投影された光によって与えられる追加の光が、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素を、前記第1光透過モードにおいて動作する画素に比べて特に明るく現れさせるため、達成される。これは、前記光投影手段から投影される光が前記第2光散乱モードにおいて動作するこれらの画素にのみ入射し、投影される光が前記第1光透過モードにおいて動作する画素に入射しない場合、特にそうである。
【0054】
本発明の他の利点は、前記投影手段がキャラクタの追加の像を投影するように動作可能である場合に達成され、前記視覚表示パネルの特に有利な形態は、前記追加の像が前記背景を形成している画素上に投影される場合、与えられる。この場合において、前記追加の像は、前記背景を形成していて前記光投影手段からの光を受けていない画素より明るく現れる。前記背景を前記第1光透過モード又はグレイスケールモードにおいて動作する画素によって形成する場合、前記パネルの特に有利な形態が与えられる。前記第1光透過モード又はグレイスケールモードにおいて動作している画素に入射する前記追加の像の投影光は、これらの画素を、前記追加の像の追加の光が入射しない前記第1光透過モード又はグレイスケールモードにおいて動作している画素より明るく現れさせ、同時に、前記第2光散乱モードにおいて動作している画素は、前記第1光透過モード又はグレイスケールモードにおいて動作していて前記追加の像の投影光が入射する画素より明るく現れる。この利点は、特に、前記追加の像が、前記グレイスケールモードにおいて動作して前記背景又は背景の一部を形成する画素上に投影される場合である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
本発明は、添付した図面の参照と共に例としてのみ与えたそのいくつかの好適実施例の以下の説明からより明瞭に理解されるであろう。
【0056】
図面を最初に図1ないし9を参照し、本発明においては表示すべき情報を形成する文字、数字及び画像であるキャラクタを表示する、参照符1によって一般的に示す本発明による視覚表示装置を説明する。前記情報は、静止していてもアニメーションしてもよく、データ又はグラフィカルな表示であってもよい。
【0057】
視覚表示装置1は、例えば価格データ等のデータ及び他の情報を表示する図8に示すようなショップウィンドウ2において配置するのが特に好適である。視覚表示装置1は、ショップウィンドウ2において又はこれに隣接して設置するのが好適な視覚表示パネル5を具え、図8において、ショップウィンドウ2のウィンドウフレーム7においてセットされた窓ガラス6に成層して示す。代わりに、視覚表示パネル5は、ショップウィンドウの窓ガラス6のすべて又は一部を形成してもよく、視覚表示パネル5が窓ガラス6のすべてを形成する場合、視覚表示パネル5は前記ショップウィンドウのウィンドウフレームに設置され、前記窓ガラスに置き換わることが予測される。言うまでもなく、視覚表示装置1を独立型のユニットとして与えてもよく、ショップウィンドウ内、又はショップ内、又はホテル、映画館、劇場、レストラン等のロビー内、又は代わりに屋内又は屋外いずれかの任意の他の適切な場所において配置するように与えてもよい。
【0058】
図4ないし6を特に参照し、視覚表示パネル5は、透明ポリカーボネイトプラスティック材料の前面保護パネル10及び背面保護パネル11を具える。前面保護パネル10と背面保護パネル11との間に前面基板14及び背面基板15を配置し、前面基板14と背面基板15との間に電気光学媒体17を配置する。前面基板14及び背面基板15は双方とも透明PETプラスティック材料のものである。本発明のこの実施例において、前記電気光学材料はコレステリック液晶媒体である。前面基板14及び背面基板15に透明インジウムスズ酸化物をコーティングし、この透明インジウムスズ酸化物をパターン化し、複数の独立にアドレス可能な画素20を規定する複数の行電極18及び列電極19を形成し、画素20を行及び列のマトリックスにおいて配置し、行電極18及び列電極19を経てアドレス可能とする。行電極18を前面基板14上に形成し、列電極19を背面基板15上に形成する。導電トラック22及び23も、各々前面基板14及び背面基板15上の透明インジウムスズ酸化物においてパターン化し、各々行電極18及び列電極19のアドレッシングを容易にするために電極18及び19から延在させる。
【0059】
前面基板14の下端において配置されたコネクタ端子25は、行電極18をアドレスするために、行電極18を、トランク22を経て、図7の参照と共に後に詳細に説明する制御回路26によって与えられる制御手段へ接続することを容易にする。背面基板18の下端に沿って延在するコネクタ端子28は、列電極19を、トラック23を経て制御回路26に接続するのを容易にする。
【0060】
前面基板14及び背面基板15を、適切な光学接着剤によって、各々前面保護パネル10及び背面保護パネル11に接着する。視覚表示パネル5に沿って延在する周辺密封部材29は、前面保護パネル10及び背面保護パネル11と前面基板14及び背面基板15を一緒に固定し、また、前面基板14と背面基板15との間の狭く隣接するエンゲージメントにおいて電気光学媒体17を保有する。制御回路26を格納すると共に、コネクタ端子25及び28を制御回路26に接続する電気ケーブル(図示せず)を格納するハウジング30は、視覚表示パネル5の下端に沿って延在する。このような視覚表示パネル5の構造は、当業者によく知られているであろう。
【0061】
画素20は、行電極18及び列電極19を経て独立かつ選択的にアドレス可能であり、電気光学媒体17はコレステリック液晶媒体であるため、画素20は、二者択一で選択的に、画素20の一方の側において入射した光が画素20を透過する第1光透過モードと、画素20の一方の側において入射した光が画素20を透過するときに散乱される第2光散乱モードとにおいて動作可能である。画素20は、中間グレイスケールモードにおいても動作可能であり、この中間グレイスケールモードにおいて、画素20の一方の側において入射した光の一部が画素20を散乱されない状態において透過し、画素20の一方の側において入射した光の一部が画素20を散乱された状態において透過する。すなわち、画素が前記中間グレイスケールモードにおいて動作されている場合、前記画素に入射した光のいくらかは散乱されずに前記画素を透過し、前記光の残りは前記画素を散乱された状態において透過する。
【0062】
画素20を、電極18及び19によって前記画素の両端間に最高電圧を印加することによって前記第1光透過モードにおいて動作し、画素20を、画素20の両端間の電圧をゼロに低下することによって前記第2光散乱モードにおいて動作する。前記画素を前記グレイスケールモードにおいて動作するために、前記画素の両端間に前記最高値とゼロボルトとの中間の値の電圧を印加する。前記グレイスケールモードにおいて動作する画素を透過する散乱されない光と、前記画素を透過する散乱された光との比は、前記画素の両端間に印加された電圧の関数であり、前記電圧がより低くなると、前記画素を透過する散乱された状態における光の比はより大きくなる。前記グレイスケールモードにおいて動作する各々の画素を透過する光のテーパ角度は、前記画素を透過する散乱された状態における光の比が増加するにつれて増大する。したがって、前記画素を透過する散乱されている光の比がより大きくなると、前記画素を出る光のテーパ角度がより大きくなる。
【0063】
本発明のこの実施例において、それに対して前記キャラクタを表示すべき背景を形成するために、画素20を前記第1光透過モードにおいて動作し、前記第1光透過モードにおいて動作する画素20によって形成された背景に対して表示すべき前記キャラクタを形成するために、画素20を前記第2光散乱モードにおいて動作する。図1ないし3において、前記光透過モードにおいて動作する画素20aを示し、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bを示す。
【0064】
前面保護パネル10は前面主面32を規定し、前面主面32から、サブジェクト33は視覚表示パネル5を見る。背面保護パネル11は背面主面34を規定し、背面主面34において、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bと前記第1光透過モードにおいて動作する画素20aとの間のコントラストを強調するために、光投影手段、すなわちカラーイメージビデオプロジェクタ35から光を投影する。図1及び3を参照し、ビデオプロジェクタ35は、制御回路26の制御の元で動作し、視覚表示パネル5において形成されているキャラクタ39の像38を規定する光ビーム37を背面主面34において投影する。ビデオプロジェクタ35を視覚表示パネル5に対して、ビデオプロジェクタ35によって投影された光ビーム37が視覚表示パネル5に整列し、視覚表示パネル5において表示されたキャラクタ39の像38がキャラクタ35に整列するように設置する。
【0065】
光ビーム37における光は、キャラクタ39の像38を実際に形成する。したがって、前記第2光散乱モードにおいて動作してキャラクタ39を規定する画素20bは、像38を規定する光ビーム37における投影光も受け、したがって、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bの背面に入射する光を増加する。キャラクタ39を形成する前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bと、キャラクタ39に対する前記背景を形成する前記第1光透過モードにおいて動作する画素20aとの間のコントラストは、有意に増大する。前記背景を、視覚表示パネル5において参照符40によって示す。ビデオプロジェクタ35における対物レンズ41は、ビデオプロジェクタ35及び視覚表示パネル5が互いに正確に整列し、光ビーム37によって規定された像38が視覚表示パネル5の背面主面34におけるキャラクタ39に合焦し整列するように、光ビーム37によって規定された像38の焦点を合わせる。
【0066】
説明を容易にし、本発明の理解を容易にするために、視覚表示パネル5において表示されたキャラクタ39を大文字“A”とする。視覚表示パネル5において文字“A”を規定するのに必要な画素20を前記第2光散乱モードにおいて動作する、すなわち画素20bとする。残りの画素すなわち画素20aを、前記第1光透過モードにおいて動作し、背景40を形成する。ビデオプロジェクタ35を制御回路26によって制御し、光ビーム37を、光ビーム37における光が断面において文字“A”の像を規定するように整形されるように投影する。文字“A”を形成する光ビーム37における合焦された光が前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bの背面において入射し、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bにのみ入射するように光ビーム37における光を焦点合わせし、ビデオプロジェクタ35を整列させる。ビデオプロジェクタ35からの光は、前記第1光透過モードにおいて動作して背景40を形成する画素20aには入射しない。
【0067】
ビデオプロジェクタ35を、視覚表示パネル5に関して自由に設置してもよいが、合焦した光ビームが前記光散乱モードにおいて動作する画素20bに入射するように視覚表示パネル5及びビデオプロジェクタ35を互いに整列させるべきであり、ビデオプロジェクタ35を焦点合わせすべきであることが必須である。ある状況において、視覚表示パネル5に対するビデオプロジェクタ35の自由設置は、視覚表示パネル5に対するビデオプロジェクタ35の必要な整列及び焦点合わせの程度を与えないかもしれず、この場合において、ビデオプロジェクタ35を視覚表示パネル5に適切な設置ブラケットによって接続する。視覚表示パネル5のハウジング30から延在するこのような設置ブラケットを与えてもよい。代わりに、ビデオ表示パネル5及びビデオプロジェクタ35を、双方が互いに正確な整列において保持され、ビデオプロジェクタ35を視覚表示パネル5において正確に焦点合わせすることができるように、フレームワーク又はハウジングにおいて設置する。
【0068】
本発明のこの実施例において、ビデオプロジェクタ35を視覚表示パネル5に対し、ビデオプロジェクタ35によって投影された光ビーム37の中心軸42(図3参照)が、互いに垂直で視覚表示パネル5の背面主面34から垂直に延在するX面及びY面において含まれるように設置する。すなわち、ビデオプロジェクタ35によって投影された光ビーム37の中心軸42は、視覚表示パネル5を垂直に設置した場合、視覚表示パネル5の水平及び垂直面においてある。ビデオプロジェクタ35からX面及びY面の双方に含まれる中心軸42に沿って光ビーム37を視覚表示パネル5に投影することによって、キャラクタ39を形成する前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bを通過する光と、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bからの散乱光は、前記サブジェクトが前記パネルをその前面主面32から見ている場合(図3参照)、サブジェクト33の視界内である。
【0069】
ここで図7を参照し、制御回路26を説明する。制御回路26は、制御回路26と、視覚表示パネル5と、ビデオプロジェクタ35の動作を制御するマイクロコントローラ50を具える。マイクロコントローラ50の制御の下で動作するドライバ回路51は、行電極18に給電し、マイクロコントローラ50の制御の下で動作するドライバ回路52は、列電極19に給電する。マイクロコントローラ50は、ドライバ回路53を経てビデオプロジェクタ35を動作する。読み出し専用メモリ54は、コンピュータソフトウェアを格納し、このコンピュータソフトウェアの下で、マイクロコントローラ50は、制御回路26と、視覚表示パネル5と、ビデオプロジェクタ35を動作することに関して動作する。ランダムアクセスメモリ55は、キャラクタのフレームと、代表的に、視覚表示パネル5において順次に表示すべきデータとを格納する。I/Oポート57は、データのマイクロコントローラ50への入力及びマイクロコントローラ50からの出力を容易にし、特に、視覚表示パネル5において表示すべきランダムアクセスメモリ55に格納すべきデータの新たなフレームを入力するのを容易にする。
【0070】
使用において、ショップウィンドウ2の窓枠6において設置された視覚表示パネル5と、視覚表示パネル5と整列し、視覚表示パネル5において焦点合わせされたビデオプロジェクタ35と、ROM54において格納された適切なコンピュータソフトウェアとによって、視覚表示パネル5において表示すべきデータのフレームを、I/Oポート57を経て入力し、RAM55に格納する。前記データのフレームを表示すべき順序と、前記データの各々のフレームを表示すべき持続時間も、I/Oポート57を経て入力し、RAM55に格納する。この段階において、視覚表示装置1は、使用の準備ができ、ROM54に格納されたコンピュータソフトウェアの制御の下で、マイクロコントローラ50は、前記適切な順序においてデータのフレームを選択し、適切な画素20を選択し、行及び列電極18及び19に選択的に給電し、前記データの個々のフレームを形成するために前記第1光透過モード及び第2光散乱モードにおいて動作させる。ドライバ回路51及び52を動作するのと同時に、マイクロコントローラ50は、前記ソフトウェアの制御の下で、ビデオプロジェクタ35を、ドライバ回路53を経て動作し、視覚表示パネル5において表示されたデータのフレームに対応する像38を規定する光ビーム37を投影する。前記データのフレームにおけるキャラクタ39と、前記データのフレームのキャラクタ39の像38を有する光ビーム37とは、ビデオプロジェクタ35から投影された視覚表示パネル5において同時に表示され、ビデオプロジェクタ35によって投影された光ビーム37からの光が、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bに入射するようになる。
【0071】
前記データのフレームのキャラクタ39を形成するために前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bは、光ビーム37が前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bに投影されることにより、特に明るく鮮やかに現れ、したがって、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bは、サブジェクト33に対して、前記第1光透過モードにおいて動作する画素20aより有意に明るく現れ、したがって、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bと前記第1光透過モードにおいて動作する画素20aとの間のコントラストは、有意に強調される。
【0072】
当業者には、視覚表示パネル5において表示され、ビデオプロジェクタ35によって投影されたデータのフレームは、単語、文字、数字等の形態であろうとなかろうと、任意の形式のデータであってもよいことは、容易に明白であろう。さらに、前記データのフレームを、視覚表示パネル5において、表示されている前記キャラクタをアニメーションさせるために、適切なレートにおいて表示してもよい。代わりに、前記表示されているデータのフレームを静止させてもよく、この場合において、前記データのフレームを、データの各々のフレームをどれくらい長く表示させたいかに応じて、予め決められた期間中表示し、もちろん、データの異なったフレームを表示する期間があるフレームから他のフレームまで変化してもよいことは理解されるであろう。
【0073】
ここで図9を参照し、視覚表示装置1を、背景40の一部45を形成する前記グレイスケールモードにおいて動作する画素20のいくつかによって説明する。この場合において、制御回路26は、ドライバ回路51及び52を動作し、最高電圧とゼロボルトとの中間の電圧を印加し、所望のレベルのグレイスケールにおいて前記グレイスケールモードにおいて動作すべき画素を動作する。前記グレイスケールモードにおいて動作し、背景40の一部45を形成する画素を、画素20cとして識別する。この場合において、ビデオプロジェクタ35を、制御回路26によって制御し、1つ以上の追加の像46を、背景40の一部45において像46を形成する前記グレイスケールモードにおいて動作する画素20cのグループにおいて投影する。追加の像46は、任意の像であってもよく、例えば、追加のデータ又はグラフィックディスプレイであってもよく、例として、ピックアップトラック46によって示す。確かに、前記追加の像は、アニメーションする又は静止するグラフィカル像又は双方であってもよく、あるいは確かに、アニメーションする又は静止するデータ像又は双方であってもよい。追加の像46の投影光は、この投影光が入射する前記グレイスケールモードにおいて動作する画素20cを透過し、これによって、追加の像46を形成する投影光が入射する前記グレイスケールモードにおいて動作する画素と、追加の投影光が入射しない前記グレイスケールモードにおいて動作する画素20cとの間のコントラストを与える。
【0074】
ここで図10を参照し、参照符60によって一般的に示す本発明の他の実施例による視覚表示装置を説明する。視覚表示装置60は、視覚表示装置1と実質的に同様であり、同様の構成要素を同じ参照符によって示す。視覚表示装置60と視覚表示装置1の主な違いは、ビデオプロジェクタ35が視覚表示パネル5の背面主面34に対して角度αにおいて下向きに光ビーム37を投影することである。前記光ビームを視覚表示パネル5に対して角度αにおいて下向きに向ける利点は、光が前記第2光散乱モードにおいて動作する画素を直接透過しないことである。前記パネルが、サブジェクトが前記光ビームの軸と事実上整列する高さにおいて位置する場合、前記光ビームの軸はX及びY面において含まれ、いくらかの光は散乱されずに直接前記画素を透過し、これは、サブジェクトを眩しくする又は目をくらませる傾向がある。したがって、前記光を前記パネルの背面主面に対して角度αにおいて向けることによって、前記光ビームからの直接光は前記画素を直接通過せず、したがって、どのような目をくらませる影響又は眩しくする影響も回避する。前記光ビームが前記パネルに向く角度αを、ある程度、前記画素が動作している前記グレイスケールモードによって、すなわち入射光の高い割合が散乱されるか又はされないかによって決定してもよく、前記視覚表示パネルが前記視覚表示パネルを見る人に対して位置している高さによって決定してもよい。しかしながら、一般に前記光ビームが投影される角度αは50°ないし80°の範囲内であり、一般に角度αは64°のオーダであることが予測される。しかしながら、一般に、前記光ビームは、垂直面、すなわち前記視覚表示パネルの背面主面から垂直に延在する垂直Y面において投影され、したがって、前記光ビームの軸は、背面主面34に対して64°のオーダにおける角度αにおいて垂直Y面に含まれることが予測される。そうでなければ、ビデオ表示装置60はビデオ表示装置1と同様であり、その使用及び動作は同様に類似する。
【0075】
ここで図11を参照し、参照符70によって一般的に示す本発明の他の実施例による視覚表示装置を説明する。視覚表示装置70は視覚表示装置1と実質的に同様であり、同様の構成要素を同じ参照符によって示す。視覚表示装置70は、視覚表示パネル5と実質的に同様の視覚表示パネル71を具える。加えて、視覚表示装置70は、図示しないがビデオプロジェクタ35と同様であり、視覚表示パネル71の背面において配置され、ビデオプロジェクタ35が前記光ビームを視覚表示装置1の視覚表示パネル5に投影するのと同様に光ビームを視覚表示パネル71の背面主面に向けるビデオプロジェクタを具える。図示しないが制御回路26と同様の制御回路は、視覚表示パネル71及びビデオプロジェクタ(図示せず)を、視覚表示パネル71において表示されたデータと、前記ビデオプロジェクタビームにおいて投影された像とが互いに同期し、整列されるように制御する。
【0076】
本発明のこの実施例において、前記コレステリック液晶媒体が第3光散乱モードにおいて動作可能であり、これによって、画素20の一方の側において入射する光のいくらかは、前記画素を透過し、前記画素を透過するときに散乱され、前記画素に入射する光の残りは反射される。加えて、ドライバ回路51及び52は、マイクロコントローラ50の制御の下で、画素20を前記第3光散乱モードと、第2光散乱モードと、第1光透過モードとにおいて選択的に動作するために、電極18及び19によって画素20の両端間に印加される電圧を選択的に変化するように動作可能である。前記画素を、前記画素を前記第2光透過モードにおいて動作する電圧とゼロボルトとの間にある電圧を前記画素の両端間に印加することによって、前記第3光散乱モードにおいて動作する。前記ビデオプロジェクタを、前記第2及び第3光散乱モードの双方において動作する前記画素において光を投影するために動作する。前記第1光透過モード及び第2光散乱モードにおいて動作する場合、視覚表示パネル71の画素は、視覚表示装置1の視覚表示パネル5の画素と同様に動作する。しかしながら、前記第3光散乱モードにおいて、前記画素は、前記ビデオプロジェクタからの投影光の一部のみが前記画素を通過することを許可するように動作するため、前記第3光散乱モードにおいて動作する画素20を通過する光のこの一部のみが前記サブジェクトに向かって散乱される。前記投影光の残りは、前記画素の背面主面から反射される。しかしながら、加えて、前記第3光散乱モードにおいて動作するこれらの画素20は、該画素の前面主面において入射する入射周辺光の一部も反射する。
【0077】
加えて、視覚表示装置70にショップウィンドウにおける視覚表示パネル71を設置した場合、視覚表示パネル71をその前面から見ているサブジェクトは、前記第3光散乱モードにおいて動作する画素20からの散乱光及び反射周辺光の双方を与えられる。すなわち、前記サブジェクトは、前記ビデオプロジェクタから画素20を通過した散乱投影光の一部と、前記第3光散乱モードにおいて動作する画素20の前面から反射された、場合に応じて太陽光、日光又は人工光であってもよい反射周辺光の一部とを与えられる。
【0078】
したがって、視覚表示装置70は、画素を、例えば背景73として視覚表示パネル71における表示に対する一般的な背景を形成するために、前記第1光透過モードにおいて動作することができる視覚表示パネル71を与える。他の画素20を、例えば中間背景74として中間背景を形成するために、前記第3光散乱モードにおいて動作することができ、残りの画素20を、表示すべき情報を形成するキャラクタ75を形成するために、前記第2光散乱モードにおいて動作することができる。
【0079】
言うまでもなく、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素によって形成されたキャラクタは、静止してもアニメーションしてもよい文字、数字、人の画像、場所、マンガキャラクタ、品物等であってもよい。前記ビデオプロジェクタを、前記第2及び第3光散乱モードにおいて動作する画素によって形成された領域全体に渡って同じ強度の光を投影するように動作してもよく、又は、前記ビデオプロジェクタを、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素と前記第3光散乱モードにおいて動作する画素との間のコントラストをさらに強調するために、前記第2及び第3光散乱モードの個々において動作する画素に向かって異なった強度及び/又は色の光を投影するように動作してもよい。
【0080】
図11の参照と共に説明した前記パネルを、前記第3光散乱モードにおいて動作するとき、前記画素が白色光スペクトルの色の1つの色のみの光を反射するように前処理してもよい。
【0081】
図11の参照と共に説明した前記パネルを、前記第3光散乱モードにおいて動作する画素によって形成された前記中間背景を有するとして説明したが、前記中間背景を前記第2光散乱モードにおいて動作する画素によって形成してもよく、前記情報を形成するキャラクタを前記第3光散乱モードにおいて動作する画素によって形成することができることは理解されるであろう。確かに、前記画素を任意の他の組み合わせにおいて選択し、前記背景、中間背景及びキャラクタを形成してもよく、例えばある場合において、前記キャラクタを前記第1光透過モードにおいて動作する画素によって形成してもよく、前記背景及び中間背景を前記第2光散乱モード及び第3光拡散モードにおいて動作する画素によって形成してもよく、前記背景及び中間背景を前記第2光散乱モード及び第3光散乱モードにおいて各々、又はこの逆において動作する画素によって形成してもよい。同様に、前記画素を装置1の視覚表示パネル5の場合と逆に動作してもよく、これによって、前記キャラクタを前記第1光透過モードにおいて動作する画素によって形成し、前記背景を前記第2光散乱モードにおいて動作する画素によって形成する。一般に、前記投影光は、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素に入射すべきであることが好適である。図11のパネルにおける画素のいくつかを前記グレイスケールモードにおいて動作し、前記背景又は中間背景、又はキャラクタのいずれかを形成することができることも理解されるであろう。
【0082】
前記視覚表示装置を単一のビデオプロジェクタを具えるとして説明したが、前記視覚表示パネルの背面に光ビームを向けるのに2つ以上のビデオプロジェクタを設けてもよいことは予測される。これらのビデオプロジェクタを、各々のプロジェクタが前記視覚表示パネルの別々の特定の領域において投影するように配置してもよく、又は、これらのビデオプロジェクタを、これらのビデオプロジェクタのいくつか又はすべてが前記視覚表示パネル全体において投影するように配置してもよい。このようにすることは、前記視覚表示パネルにおいて多数の追加の像を投影することを容易にする。前記視覚表示パネルにおいて多数の異なった色を同時に投影するように前記1つ以上のプロジェクタを配置することが有利であるが、前記視覚表示パネルにおいて多数の異なった色の光を投影する単一のビデオプロジェクタを設けることもできることは理解されるであろう。言うまでもなく、前記視覚表示パネルにおけるキャラクタの像を規定する光ビームを投影するビデオプロジェクタ以外の他の好適な光投影手段を使用してもよく、このような他の光投影手段を、多数の色を同時に又は順次に投影するように配置することもできる。
【0083】
一般に、前記ビデオプロジェクタからの比較的高い強度の投影光が、前記視覚表示パネルの背面において投影された光を前記装置が位置する領域における背景照明から区別するために必要である。これは、色つきの光を前記ビデオプロジェクタから前記視覚表示パネルの背面に投影している場合、前記色つきの光が、前記視覚表示装置が位置する領域における背景光によって、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素20bから色あせないようにするため、特にそうである。
【0084】
前記キャラクタを、前記画素を前記グレイスケールモードにおいて動作することによって形成してもよいことも予測され、これは、前記表示の品質を改善することができる。しかしながら、前記表示の品質は改善されるが、わずかな欠点が、前記グレイスケールモードにおいて動作する画素によって散乱された光を見る角度がより狭くなり、特定の場合においてサブジェクトの視界内に入らないおそれがあるという事実から結果として生じる。この欠点は、前記中間グレイスケールモードにおいて動作する画素が、完全光散乱モードにおいて動作する画素によって放射される光のテーパ角度より狭いテーパ角度の比アk理を放射することによって生じる。前記中間グレイスケールモードにおいて動作する画素のテーパ角度が前記完全光散乱モードにおいて動作する画素のテーパ角度より狭いことにより、前記中間グレイスケールモードにおいて動作する画素によって放射される散乱光は、サブジェクトに対してより明るく現れ、したがって、前記ビデオプロジェクタによって投影された追加の像はサブジェクトに対してより明るく現れるため、追加の像を前記ビデオプロジェクタによって投影すべき前記表示の領域において前記中間グレイスケールモードにおいて前記画素を動作することが特に有利である。前記中間グレイスケールモードのレベルを変更してもよいことも予測される。
【0085】
図1ないし9の参照と共に説明した本発明の実施例において、前記キャラクタを一般に前記第2光散乱モードにおいて動作する画素によって形成されるものとして説明し、前記背景を前記第1光透過モードにおいて動作する画素によって形成したが、この逆も等しく適用することができ、この場合において、前記キャラクタを前記光透過モードにおいて動作する画素によって形成し、前記背景を前記光散乱モードにおいて動作する画素によって形成する。
【0086】
図1ないし9の参照と共に説明した視覚表示装置を、窓枠に成層した前記視覚表示パネルに関して説明したが、前記ウィンドウを二重ガラスウィンドウとして設けた場合、前記視覚表示パネルを、二重ガラスを形成する個々の窓枠内に配置することができることは理解されるであろう。言うまでもなく、本発明による視覚表示装置を独立型装置としてもよい。
【0087】
前記キャラクタを異なった色において同時に表示してもよく、色をある色から次の色へ変化させることができることも予測される。加えて、前記光を投影する手段を、色の帯が前記キャラクタを通じてストロボ状にするように動作してもよいことは予測される。
【0088】
前記光を投影する手段をビデオプロジェクタであるとして説明したが、任意の他の好適な光投影手段を設けてもよい。
【0089】
前記追加の像を、前記キャラクタ又はその一部において投影してもよいことも予測されえる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明による視覚表示装置の斜視図である。
【図2】図1の視覚表示装置の正面図である。
【図3】図2のラインIII−IIIにおける図1の視覚表示装置の図式的な横断面側面図である。
【図4】図3において示さない視覚表示装置の部分の細部を示す図1の視覚表示装置の一部の図2のラインIII−IIIにおける横断面側面図である。
【図5】図1の視覚表示装置の一部の正面図である。
【図6】図1の視覚表示装置の他の部分の正面図である。
【図7】図1の視覚表示装置の回路のブロック表現である。
【図8】図1の視覚表示装置を組み込んだショップウィンドウの横断面側面図である。
【図9】図1の視覚表示装置の正面図である。
【図10】本発明の他の実施例による視覚表示装置の図3と同様の図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例による視覚表示装置の正面図である。

Claims (87)

  1. キャラクタを表示する視覚表示パネルを動作する方法であって、前記視覚表示パネルが複数の独立してアクセス可能な画素を具える形式のものであって、前記画素が第1光透過モード及び第2光散乱モードにおいて交互に選択的に動作可能である、方法において、前記画素が、背景を形成するのに前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの一方において交互に選択的に動作可能であり、前記キャラクタを前記背景に対して規定するのに前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの他方において交互に選択的に動作可能であり、前記視覚表示パネルが、前記キャラクタが視覚可能な前面主面と、反対側の背面主面とを有し、該方法が、前記パネルの背面主面上にその背後から光を投影し、前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの各々において動作する画素間のコントラストを強調するように、投影された光が前記第1光透過モード及び第2光散乱モードのうち一方において動作されている画素にのみ当たるようにするステップを含むことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記光を前記第2光散乱モードにおいて動作されている画素上に投影し、前記投影された光がサブジェクトに向かって散乱させるようにすることを特徴とする方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法において、前記画素を、前記背景を形成するために前記第1光透過モードにおいて動作させることを特徴とする方法。
  4. 請求項1、2又は3に記載の方法において、前記投影された光を、光ビームの形態において投影することを特徴とする方法。
  5. 請求項4に記載の方法において、前記光ビームは前記キャラクタの像を規定することを特徴とする方法。
  6. 請求項4又は5に記載の方法において、前記光ビームを、前記光ビームによって規定されたキャラクタの像が、前記パネルの背面主面に投影された場合、前記パネルに表示されたキャラクタと整列するように投影することを特徴とする方法。
  7. 請求項4、5又は6に記載の方法において、前記光ビームをビデオプロジェクタから投影することを特徴とする方法。
  8. 請求項7に記載の方法において、前記ビデオプロジェクタによって投影されている光ビームを、前記視覚表示パネルと同期させることを特徴とする方法。
  9. 請求項4ないし8のいずれか1項に記載の方法において、前記光ビームを、複数の選択可能な色のうち少なくとも1つから得ることを特徴とする方法。
  10. 請求項9に記載の方法において、前記選択可能な色の少なくともいくつかは、同時に選択可能であることを特徴とする方法。
  11. 請求項9に記載の方法において、前記選択可能な色の少なくともいくつかは、順次に選択可能であることを特徴とする方法。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法において、前記光を前記パネルの背面主面に、互いに垂直のX面及びY面の少なくとも一方に含まれる軸に沿って投影し、前記個々のX及びY面は、前記パネルの背面主面から垂直に延在することを特徴とする方法。
  13. 請求項12に記載の方法において、前記光を前記パネルの背面主面に投影する際に沿う軸が、前記軸が含まれるX面及びY面のうち一方において前記パネルの背面主面に対して50°から80°の範囲における角度において延在することを特徴とする方法。
  14. 請求項12又は13に記載の方法において、前記光を前記パネルの背面主面に投影する際に沿う軸が、前記軸が含まれるX面及びY面のうち一方において前記パネルの背面主面に対して59°から69°の範囲における角度において延在することを特徴とする方法。
  15. 請求項12、13又は14に記載の方法において、前記光を前記パネルの背面主面に投影する際に沿う軸が、前記軸が含まれるX面及びY面のうち一方において前記パネルの背面主面に対してほぼ64°の角度において延在することを特徴とする方法。
  16. 請求項15に記載の方法において、前記光を前記視覚表示パネルの背面主面に投影する際に沿う軸が、前記X面及びY面の双方に含まれることを特徴とする方法。
  17. 請求項1ないし16のいずれか1項に記載の方法において、前記画素は第3光散乱モードにおいて選択的に動作可能であり、前記第3光散乱モードにおいて、前記第3光散乱モードにおいて動作する各々の画素に入射する光の一部のみが前記画素を通過し、そこから散乱され、前記画素に入射する光の残りは反射されることを特徴とする方法。
  18. 請求項17に記載の方法において、各々の画素が前記第3光散乱モードにおいて動作する場合、その前面において前記画素に入射する周辺光のいくらかが前記画素の前面から反射され、その前面から前記パネルを見るサブジェクトに、前記第3光散乱モードにおいて動作する画素を通過した散乱投影光と、前記第3光散乱モードにおいて動作する画素の前面から反射された周辺光の装用を与えるようにすることを特徴とする方法。
  19. 請求項17又は18に記載の方法において、前記第3光散乱モードにおいて動作する各々の画素によって散乱された光の前記一部が、入射光の20%から80%の範囲内であり、前記第3光散乱モードにおいて動作する各々の画素から反射された光の前記一部が、これらにおける入射光の20%から80%の範囲内であることを特徴とする方法。
  20. 請求項1ないし19のいずれか1項に記載の方法において、前記画素が中間グレイスケールモードにおいて選択的に動作可能であり、この中間グレイスケールモードにより、前記グレイスケールモードにおいて動作する各々の画素に入射する光のいくらかが前記画素を通過し、散乱せず、前記画素における入射光のいくらかが、前記画素を通過し、散乱することを特徴とする方法。
  21. 請求項20に記載の方法において、前記背景のいくらかを、前記グレイスケールモードにおいて動作する画素によって形成することを特徴とする方法。
  22. 請求項1ないし21のいずれか1項に記載の方法において、前記背面主面に投影された光が追加の像を規定することを特徴とする方法。
  23. 請求項22に記載の方法において、前記投影光によって規定された追加の像を、前記背景を形成するように動作されている画素に投影することを特徴とする方法。
  24. 請求項22又は23に記載の方法において、前記追加の像が選択的に変更可能であることを特徴とする方法。
  25. 請求項22、23又は24に記載の方法において、前記追加の像が静止像であることを特徴とする方法。
  26. 請求項22ないし25のいずれか1項に記載の方法において、前記追加の像の少なくとも一部がアニメーションするキャラクタを具えることを特徴とする方法。
  27. 請求項22ないし26のいずれか1項に記載の方法において、前記追加の像を、部分的に静止させ、部分的にアニメーションさせてもよいことを特徴とする方法。
  28. 請求項22ないし27のいずれか1項に記載の方法において、前記追加の像が、前記追加の像において表示すべき情報を形成する文字を含むことを特徴とする方法。
  29. 請求項22ないし28のいずれか1項に記載の方法において、前記追加の像が、前記追加の像において表示すべき情報を形成する数字を含むことを特徴とする方法。
  30. 請求項22ないし29のいずれか1項に記載の方法において、前記追加の像が、前記追加の像において表示すべき情報を形成する文字及び数字の組み合わせを具えることを特徴とする方法。
  31. 請求項22ないし30のいずれか1項に記載の方法において、前記追加の像が、以下の、
    人、
    場所、
    マンガキャラクタ、及び
    品物
    の任意の1つ以上から選択可能であるキャラクタを含むことを特徴とする方法。
  32. 請求項1ないし31のいずれか1項に記載の方法において、前記表示されたキャラクタは選択的に変更可能であることを特徴とする方法。
  33. 請求項1ないし32のいずれか1項に記載の方法において、前記視覚表示パネルに表示されたキャラクタの少なくともいくつかは静止キャラクタであることを特徴とする方法。
  34. 請求項1ないし33のいずれか1項に記載の方法において、前記視覚表示パネルに表示されたキャラクタの少なくともいくつかはアニメーションするキャラクタであることを特徴とする方法。
  35. 請求項1ないし34のいずれか1項に記載の方法において、前記視覚表示パネルに表示されたキャラクタは静止キャラクタ及びアニメーションするキャラクタであることを特徴とする方法。
  36. 請求項1ないし35のいずれか1項に記載の方法において、前記視覚表示パネルに表示されたキャラクタは、前記パネルにおいて表示すべき情報を形成する文字であることを特徴とする方法。
  37. 請求項1ないし36のいずれか1項に記載の方法において、前記視覚表示パネルにおいて表示されたキャラクタのいくつかは、前記パネルにおいて表示すべき情報を形成する数字であることを特徴とする方法。
  38. 請求項1ないし37のいずれか1項に記載の方法において、前記視覚表示パネルにおいて表示されたキャラクタのいくつかは、前記パネルにおいて表示すべき情報を形成する文字及び数字の組み合わせであることを特徴とする方法。
  39. 請求項1ないし38のいずれか1項に記載の方法において、前記視覚表示パネルにおいて表示されたキャラクタのいくつかは、以下の、
    人、
    場所、
    マンガキャラクタ、及び
    品物
    の任意の1つ以上から選択された像であってもよいことを特徴とする方法。
  40. キャラクタを表示する視覚表示装置であって、複数の独立にアドレス可能な画素を具える形式の視覚表示パネルを具え、前記画素は第1光透過モード及び第2光散乱モードにおいて交互に選択的に動作可能であり、前記画素は、背景の形成に関して前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの一方において交互に選択的に動作可能であり、前記背景に対して前記キャラクタを規定する事に関して前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの他方において交互に選択的に動作可能であり、前記パネルが、前記キャラクタを見ることができる前面主面と、反対側の背面主面とを有し、前記パネルの背面主面においてその背後から光を投影する光投影手段を設け、前記光投影手段が、前記第1光透過モードにおいて動作している画素と前記第2光散乱モードにおいて動作している画素との間のコントラストを強調することに関して、前記第1光透過モード及び第2光散乱モードの一方において動作している画素においてのみ光が当たるように前記光を投影することを特徴とする視覚表示装置。
  41. 請求項40に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段は、投影光が前記サブジェクトに向かって散乱されるように、前記第2光散乱モードにおいて動作する画素において光を投影するように動作可能であることを特徴とする視覚表示装置。
  42. 請求項40又は41に記載の視覚表示装置において、前記画素を、前記背景を形成するために前記第1光透過モードにおいて動作することを特徴とする視覚表示装置。
  43. 請求項40、41又は42に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段が、前記光を光ビームの形態において投影するように動作可能であることを特徴とする視覚表示装置。
  44. 請求項43に記載の視覚表示装置において、前記キャラクタの像を前記光ビームによって規定することを特徴とする視覚表示装置。
  45. 請求項44に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記光ビームによって規定されるキャラクタの像が前記視覚表示パネル上に表示されたキャラクタと整列するように設置したことを特徴とする視覚表示装置。
  46. 請求項40ないし45のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段をビデオプロジェクタとしたことを特徴とする視覚表示装置。
  47. 請求項40ないし46のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段は、複数の選択可能な色少なくとも1つから得られた光を投影することを特徴とする視覚表示装置。
  48. 請求項47に記載の視覚表示装置において、前記複数の色のうち少なくともいくつかを同時に選択可能としたことを特徴とする視覚表示装置。
  49. 請求項47に記載の視覚表示装置において、前記複数の色のうち少なくともいくつかを、前記光ビームにおいて投影するために順次に選択可能としたことを特徴とする視覚表示装置。
  50. 請求項40ないし49のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルと同期させることを特徴とする視覚表示装置。
  51. 請求項40ないし50のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記視覚表示パネル及び光投影手段の動作を制御する制御手段を設けたことを特徴とする視覚表示装置。
  52. 請求項40ないし51のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記パネルの背面主面上に投影された光が互いに垂直のX面及びY面の少なくとも一方に含まれる軸に沿って投影されるように取り付け、前記個々のX面及びY面は前記視覚表示パネルの背面主面から垂直に延在することを特徴とする視覚表示装置。
  53. 請求項52に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記軸を含むX面及びY面の一方において前記光が投影される際に沿う前記軸が前記視覚表示パネルの背面主面に対して50°から80°の範囲内の角度になるように設置したことを特徴とする視覚表示装置。
  54. 請求項52又は53に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記軸を含むX面及びY面の一方において前記光が投影される際に沿う前記軸が前記視覚表示パネルの背面主面に対して59°から69°の範囲内の角度になるように設置したことを特徴とする視覚表示装置。
  55. 請求項52、53又は54に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記軸を含むX面及びY面の一方において前記光が投影される際に沿う前記軸が前記視覚表示パネルの背面主面に対して約64°の角度になるように設置したことを特徴とする視覚表示装置。
  56. 請求項52に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段を前記視覚表示パネルに対して、前記光が前記視覚表示パネルの背面主面に投影される際に沿う軸が前記X面及びY面に含まれるように設置したことを特徴とする視覚表示装置。
  57. 請求項40ないし56のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記画素を第3光散乱モードにおいて選択的に動作可能とし、前記第3光散乱モードにおいて、前記第3光散乱モードにおいて動作する各画素において入射する光の一部のみが前記画素を通過し、散乱し、前記第3光散乱モードにおいて動作する画素に入射する光の残りが反射されることを特徴とする視覚表示装置。
  58. 請求項57に記載の視覚表示装置において、前記第3光散乱モードにおいて動作する各画素において入射する周辺光の一部が該画素の前面から反射され、前記視覚表示パネルをその前面主面から見ているサブジェクトに、前記第3光散乱モードにおいて動作する各画素を通過した散乱投影光と、前記第3光散乱モードにおいて動作する画素の前面から反射された周辺光とを与えるようにしたことを特徴とする視覚表示装置。
  59. 請求項57又は58に記載の視覚表示装置において、前記第3光散乱モードにおいて動作する各画素によって散乱される光の部分が、その入射光の20%ないし80%の範囲にあることを特徴とする視覚表示装置。
  60. 請求項58又は59に記載の視覚表示装置において、前記第3光散乱モードにおいて動作する各画素によって反射される光の部分が、その入射光の20%ないし80%の範囲にあることを特徴とする視覚表示装置。
  61. 請求項40ないし60のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記画素が中間グレイスケールモードにおいて選択的に動作し、これによって、前記グレイスケールモードにおいて動作する各画素において入射する光のいくらかが該画素を散乱されずに透過し、該画素において入射する光のいくらかが該画素を散乱されて透過することを特徴とする視覚表示装置。
  62. 請求項61に記載の視覚表示装置において、前記背景のいくらかを、前記グレイスケールモードにおいて動作する画素によって形成することを特徴とする視覚表示装置。
  63. 請求項40ないし62のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段を、前記視覚表示パネルの背面主面において追加の像を投影することに適合させたことを特徴とする視覚表示装置。
  64. 請求項63に記載の視覚表示装置において、前記光投影手段によって投影される追加の像を、前記背景を形成するように動作している画素において投影することを特徴とする視覚表示装置。
  65. 請求項63又は64に記載の視覚表示装置において、前記追加の像を選択的に変更可能としたことを特徴とする視覚表示装置。
  66. 請求項63、64又は65に記載の視覚表示装置において、前記追加の像を静止画像としたことを特徴とする視覚表示装置。
  67. 請求項63ないし66のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記追加の像の少なくとも1部がアニメーションするキャラクタを含むことを特徴とする視覚表示装置。
  68. 請求項63ないし67のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記追加の像を部分的に静止させ、部分的にアニメーションさせることができることを特徴とする視覚表示装置。
  69. 請求項63ないし68のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記追加の像が、前記追加の像において表示すべき情報を形成する文字を含むことを特徴とする視覚表示装置。
  70. 請求項63ないし69のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記追加の像が、前記追加の像において表示すべき情報を形成する数字を含むことを特徴とする視覚表示装置。
  71. 請求項63ないし70のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記追加の像が、前記追加の像において表示すべき情報を形成する文字及び数字の組み合わせを含むことを特徴とする視覚表示装置。
  72. 請求項63ないし71のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記追加の像が、
    人、
    場所、
    マンガキャラクタ、及び
    品物
    の任意の1つ以上から選択可能なキャラクタを含むことを特徴とする視覚表示装置。
  73. 請求項40ないし72のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記画素を複数の行及び列において配置し、マトリックスを形成したことを特徴とする視覚表示装置。
  74. 請求項40ないし73のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記視覚表示パネルが、前記視覚表示パネルの前面主面及び背面主面を各々規定する前面基板パネル及び背面基板パネルと、前記前面基板パネル及び背面基板パネルの間に挟まれた電気光学媒体とを具えることを特徴とする視覚表示装置。
  75. 請求項74に記載の視覚表示装置において、前記電気光学媒体はコレステリック液晶媒体であることを特徴とする視覚表示装置。
  76. 請求項74又は75において、前記前面基板パネル及び背面基板パネルの一方を、複数の導電性列電極によってパターン化し、前記前面基板パネル及び背面基板パネルの他方を、個々の画素を規定するために、前記列電極と協働する複数の行電極によってパターン化したことを特徴とする視覚表示装置。
  77. 請求項76に記載の視覚表示装置において、前記個々の行及び列電極を、前記選択可能なモードのうち1つにおいて前記画素を動作するために対応する画素を選択的にアドレスするために前記制御手段によってアドレス可能としたことを特徴とする視覚表示装置。
  78. 請求項40ないし77のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記視覚表示パネルにおいて表示されるキャラクタを選択的に変更可能としたことを特徴とする視覚表示装置。
  79. 請求項40ないし78のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記視覚表示パネルにおいて表示されるキャラクタの少なくともいくつかを静止キャラクタとしたことを特徴とする視覚表示装置。
  80. 請求項40ないし79のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記視覚表示パネルにおいて表示されるキャラクタの少なくともいくつかをアニメーションするキャラクタとしたことを特徴とする視覚表示装置。
  81. 請求項40ないし80のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記視覚表示パネルにおいて表示されるキャラクタの少なくともいくつかを、静止するキャラクタとアニメーションするキャラクタとの組み合わせとしたことを特徴とする視覚表示装置。
  82. 請求項40ないし81のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記視覚表示パネルを、ショップウィンドウにおける設置に適合させたことを特徴とする視覚表示装置。
  83. 請求項40ないし82のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記視覚表示パネルを、ショップウィンドウ内における設置に適合させ、視覚表示パネルをこれらに成層したことを特徴とする視覚表示装置。
  84. 請求項40ないし83のいずれか1項に記載の視覚表示装置において、前記視覚表示パネルを、ショップウィンドウ内における設置に適合させ、前記ショップウィンドウのウィンドウの一部を前記視覚表示パネルによって形成したことを特徴とする視覚表示装置。
  85. 窓ガラスと、前記窓ガラスに隣接して設置された請求項40ないし84のいずれか1項に記載の視覚表示装置とを具えるショップウィンドウ。
  86. 窓ガラスと、前記窓ガラスに成層された請求項40ないし84のいずれか1項に記載の視覚表示装置とを具えるショップウィンドウ。
  87. 本発明は、また、窓ガラスと、前記窓ガラスの一部を形成する請求項40ないし84のいずれか1項に記載の視覚表示装置とを具えるショップウィンドウ。
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