JP2005501267A - アップストリーム周波数帯域の監視 - Google Patents
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Abstract
スペクトラムアナライザは、入力信号を受信するベく適合された入力(115)と、入力に接続されたミキサ(30)と、を含んでいる。ミキサは、入力信号からダウンコンバージョンされた信号を生成するべく適合されている。スペクトラムアナライザは、更に、ミキサに接続され、ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する調節可能な間引き回路(112)と、ミキサに接続され、ミキサからのダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、前記入力信号の周波数スペクトルにおける強度を計測するデコーダ(108)と、を含んでいる。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子工学の分野に関し、更に詳しくは、アップストリーム周波数帯域の監視に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電気通信業界においては、多くのサービスプロバイダにとって、いまや、データ搬送が、潜在的な収益拡大源となっている。このようなデータの高速搬送ニーズに沿って、業界は様々な方向の動きを見せている。例えば、電話会社は、DSL(Digital Subscriber Line:デジタル加入者線)サービスを使用し、高速データサービスを提供している。更には、ケーブルテレビ業界も、DOCSIS(Data Over Cable Service Interface Specifications)規格などの規格を使用するケーブルモデムを開発し配備している。
【0003】
ケーブルテレビ業界が抱える問題の1つが、データ搬送に通常使用する周波数スペクトルにおける雑音に対するケーブルネットワークの脆弱性である。例えば、米国の場合、大部分のケーブルモデムは、加入者からケーブルシステムの中継局に、データを5〜45MHzの周波数帯域で搬送している。この帯域における雑音問題のため、サービスプロバイダは、この帯域を監視し、雑音によってデータスループットが許容レベルを下回ることのないように、必要に応じて調節しなければならない。この過程で、所与のケーブルプラントにおいて雑音の影響を受けている周波数に関する正確な情報を取得し、それらの周波数をデータ搬送に使用しないようにするべく、しばしば、高価なスペクトラムアナライザを使用することが要求される。更には、雑音によって影響をうける帯域の周波数は、しばしば、時間と共に変化する。従って、このような通信媒体における状態の変化に応答し、スペクトラムアナライザの使用による帯域割当を変更することも必要となる。しかしながら、アップストリームスペクトルを監視するための従来のプロセスは、時間を要し、システムの雑音の変化に対して迅速に対応することができない。この結果、しばしば、データスループットに悪影響を被ることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上の理由、並びに、本明細書を参照及び理解することによって当業者に明らかになる後述するその他の理由から、当技術分野においては、アップストリーム通信に使用する帯域の品質の監視を改善し、このスペクトルにおける雑音の変化に対する迅速な対応を可能にするニーズが存在しているのである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
スペクトル分析に伴う前述の問題点及びその他の問題は、本発明の実施例によって解決され、以下の記述を参照並びに検討することにより、それらについて理解されよう。本発明の実施例によれば、有利なことに、通信回路内に周波数及び/又は時間ドメイン分析用の回路を組み込むことにより、スペクトルにおける雑音の変化に対する迅速な対応が可能になる。例えば、一実施例においては、この回路は、デジタルダウンコンバータ内の信号に基づいて、時間ドメイン又はスペクトル分析を選択的に提供する。
【0006】
一実施例においては、スペクトラムアナライザが提供される。このスペクトラムアナライザは、入力信号を受信するべく適合された入力と、入力に接続されたミキサを含んでいる。ミキサは、入力信号から、ダウンコンバージョンされた信号を生成するべく適合されている。更に、スペクトラムアナライザは、ミキサに接続され、ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する調節可能な間引き回路と、この調節可能な間引き回路に接続され、間引き処理された信号における強度を計測するデコーダと、を含んでいる。更に、スペクトラムアナライザは、ミキサに接続され、ミキサからのダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、入力信号の周波数スペクトルにおける強度を計測する制御回路を含んでいる。
【0007】
一実施例において、選択した周波数スペクトルにおいて入力信号の強度を計測する方法が提供される。この方法は、入力信号をミキシングし、選択した周波数におけるダウンコンバージョンされた信号を生成する段階と、ダウンコンバージョンされた信号を間引き処理する段階と、を含んでいる。更に、この方法は、間引き処理された信号の強度レベルを計測する段階と、ミキシング、間引き、計測、及び保存段階を反復し、複数の周波数の強度計測値を生成する段階と、を含んでいる。
【0008】
一実施例においては、信号アナライザが提供される。この信号アナライザは、入力信号を受信するべく適合された入力と、この入力に接続され、入力信号から、ダウンコンバージョンされた信号を生成するべく適合されたミキサと、このミキサに接続され、ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する調節可能な間引き回路と、を含んでいる。更に、信号アナライザは、調節可能な間引き回路に接続され、所定の期間にわたって、間引き処理された信号を選択されたしきい値と比較するしきい値比較器と、ミキサに接続され、ミキサからのダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、時間ドメイン分析のための入力信号の周波数を選択する制御回路と、を更に含んでいる。
【0009】
一実施例において、選択した周波数における入力信号の雑音レベルを監視する方法が提供される。この方法は、入力信号をミキシングし、選択した周波数におけるダウンコンバージョンされた信号を生成する段階と、このダウンコンバージョンされた信号を間引き処理する段階と、間引き処理された信号に基づいて値を算出する段階と、を含んでいる。更に、この方法は、値をしきい値と比較する段階と、この比較段階を監視して信号の時間ドメイン分析を提供する段階と、を含んでいる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下の詳細な説明においては、本明細書の一部を構成すると共に、本発明を実施可能な特定の具体的な実施例を例示を目的として図示する添付図面を参照している。これらの実施例については、当業者が本発明を実施できるように十分詳細に説明しているが、その他の実施例も利用可能であり、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、論理的、機械的、及び電気的な変更を加えることが可能であることを理解されたい。従って、以下の詳細な説明は、制限を意図するものとして解釈されてはならない。
【0011】
本発明の実施例によれば、データ搬送に使用するシステム内(又は、チップ上)の信号のスペクトル分析が提供される。基本的には、入力信号を処理し、選択した周波数における入力信号の強度を計測する。スペクトル分析機能を統合することにより、通信媒体上の雑音の変化に対して迅速に対応し、媒体上におけるデータ搬送に対する悪影響を軽減することが可能になる。本発明の実施例によれば、システム内のA/Dコンバータからの実際の信号の観測が可能になる。本発明の実施例によれば、入力信号に関する情報を収集及び保存するシステムが提供される。更に、このシステムの実施例によれば、収集された情報の可読出力が生成される。更に、本発明の実施例は、時間ドメイン処理(例:雑音カウンタ)を実装している。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の開示内容による(総体として参照符号100が付加された)分析システムの実施例のブロックダイアグラムである。システム100は、入力信号を受信するべく設計されたデジタル高周波(RF)入力115を含んでいる。一実施例においては、この入力信号は、DOCSIS準拠、EURO−DOCSIS準拠、又はその他の適切なケーブルモデルからのアップストリーム信号のデジタル化表現である。システム100は、複数の周波数において入力信号内の強度レベルを計測し、デジタルデータの搬送に使用するべきではない周波数スペクトル部分のサービスプロバイダによる識別を好都合に可能にする。
【0013】
システム100は、処理のために入力信号の準備を行うスペクトラムアナライザ101を含んでいる。デジタルRF入力115は、受信した入力信号から、ダウンコンバージョンされた信号を生成するミキサ103に接続されている。システム100は、ミキサ103に接続された調節可能な間引き回路112を含んでいる。この調節可能な間引き回路112は、入力信号のソースと入力信号が使用する周波数帯域に部分的に基づいて、ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する。このダウンコンバージョンされた信号の選択的な間引きが完了すると、フィルタ110によってフィルタリングする。一実施例においては、フィルタ110は、低域通過フィルタである。別の実施例においては、フィルタ110は、有限インパルス応答低域通過フィルタである。この信号のフィルタリングが完了すると、デコーダ回路108が、その結果を受信し、信号の強度を計測する。一実施例においては、計測した信号強度に関連する値は、その強度計測に関連する周波数の標識と共に、メモリ106内に保存される。
【0014】
システム100は、入力信号のスペクトルを分析する際に、選択した周波数範囲において段階的に掃引する。システム100は、数値制御発振器(NCO:Numerically Controlled Oscillator)102に接続された制御回路104を更に含んでいる。NCO102は、ミキサ103の動作を駆動している。制御回路104は、NCO102の制御を通じて、ミキサ103からのダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御している。制御回路104は、NCO102に供給する制御値として、初期制御値、ステップ数、ステップサイズを設定する。制御回路104は、入力信号の周波数スペクトルの複数の周波数においてNCO102を段階的に掃引し、この結果、選択した周波数スペクトルにおける強度の計測が可能になる。
【0015】
一実施例においては、メモリ106がプロセッサ120に接続されている。一実施例においては、プロセッサ120は、スペクトラムアナライザ101と統合されている。別の実施例においては、プロセッサ120は、スペクトラムアナライザ101の外付けになっている。一実施例においては、スペクトラムアナライザ101に、プロセッサバスが含まれており、プロセッサ120は、所望の出力を生成するべく、スペクトラムアナライザ101のレジスタに対する書き込み及び読み取りを実行する。一実施例においては、プロセッサ120の出力は、強度レベルのグラフである。一実施例においては、システム100には、システム強度レベルのグラフなどの所望の出力を表示するプロセッサ120に接続されたディスプレイ130が含まれている。
【0016】
動作の際には、システム100は、スペクトル分析のためにデジタルRF信号を処理する。即ち、入力115において、デジタルRF信号を受信する。そして、ミキサ103により、このデジタルRF信号をNCO102の出力とミキシングし、ダウンコンバージョンされた信号を生成する。NCO102は、制御回路104から入力を受信している。制御回路104により、NCO102は、入力信号の周波数帯域を段階的に掃引できるようになっている。この結果、NCO102による信号の周波数帯域の段階的な掃引に伴い、デコーダ回路108は、信号の強度を計測することができる。ダウンコンバージョンされた信号は、調節可能な間引き回路112によって受信され、選択的に間引き処理される。例えば、一実施例においては、ダウンコンバージョンされた信号は、200メガサンプル/秒であり、この信号が、20メガサンプル/秒に選択的に間引き処理される。次いで、間引き処理された信号が、フィルタ110によってフィルタリングされ、望ましくない信号や信号成分が除去される。次いで、デコーダ108は、このフィルタ110の出力を受信し、出力信号の強度を計測する。基本的に、このデコーダ回路108の出力は、特定の周波数における強度レベルである。一実施例においては、デコーダ回路108には、計測した強度の対数を算出する対数関数が含まれている。一実施例においては、デコーダ回路108の出力は、強度の対数関数である。デコーダ回路108による強度の計測及び算出は、ソフトウェアによって制御されている。例えば、一実施例においては、デコーダ回路108は、次の式を使用して所望の周波数における信号強度を算出している。
【0017】
【数1】
【0018】
I及びQ成分は、それぞれ、特定の大きさを有している。デコーダ回路108の出力は、特定の周波数における強度であり、メモリ106に入力される。一実施例においては、メモリ106は、ランダムアクセスメモリ、又はこれに類似したものである。このフィルタリングされた信号の関連強度情報は、プロセッサ120による処理のために、メモリ106内に保存される。
【0019】
プロセッサ120は、メモリ106内に保存された強度情報を取り出し、操作及び出力を行う。一実施例においては、この情報は、システムオペレータによる検討のために、更にディスプレイ130に出力される。プロセッサ120が供給する出力タイプの一例が図7に示されている。この出力には、「周波数」対「強度」をプロットするトレース700が提供されている。一実施例においては、この出力は、システム強度レベルのグラフである。
【0020】
プロセッサ120は、制御回路104にも接続されており、制御回路104がNCO102と調節可能な間引き回路112を制御するための制御情報を供給する。例えば、一実施例においては、プロセッサ120を使用し、制御回路104に対して、NCO102用の初期周波数、ステップサイズ、及びステップ数を供給する。
【0021】
別の実施例においては、スペクトラムアナライザ101は、「ゼロスパンモード」において動作する。これは、監視対象の単一の周波数、帯域、又はチャネルを選択する制御信号を制御回路104がNCO102に供給することを意味している。即ち、このモードにおいては、制御回路104は、NCO102を複数の周波数で段階的に掃引しない。その代わりに、スペクトラムアナライザ101は、単一の周波数帯域又はチャネルの時間ドメイン分析を提供することになる。この実施例においては、時間ドメイン分析により、スペクトラムアナライザ101は、選択した通信媒体のチャネルに対するインパルス雑音の影響を判定することができる。
【0022】
図2は、本発明の開示内容による選択した周波数スペクトルにおいて入力信号の強度を計測する、概略的に200で示される、プロセスの一実施例を示すフローチャートである。この方法は、ブロック204から始まっており、ここでは、入力信号の受信により、システムを初期化している。更に、様々な変数も初期化される。例えば、図1の調節可能な間引き回路112などの調節可能な間引き回路の間引きのレベルを選択する。又、一実施例においては、ブロック208において、信号のダウンコンバージョンに使用する数値制御発振器の初期周波数、ステップサイズ、ステップ数を設定する。一実施例においては、入力信号は、DOCSIS準拠、EURO−DOCSIS準拠、又はその他の適切なケーブルモデムからのアップストリーム信号のデジタル化表現である。次いで、本方法は、ブロック210に進み、信号をミキシングし、選択した周波数におけるダウンコンバージョンされた信号を生成する。ブロック215において、入力信号の帯域幅と出力信号の所望の帯域幅に部分的に基づいて、ダウンコンバージョンされた信号を間引き処理する。ブロック220において、間引き処理された信号をフィルタリングし、望ましくない信号や信号成分を除去する。そして、この方法はブロック225に進み、選択した周波数において、間引き処理された信号の強度レベルを計測する。ブロック230において、計測した強度レベルに関連するデータをランダムアクセスメモリなどのメモリ内に保存する。ブロック235において、本方法は、処理を要する更なる周波数が存在するかどうかを判定する。そして、存在する場合には、本方法はブロック208に進み、選択した周波数において強度を計測するプロセスを反復する。一方、処理を要する更なる周波数が存在しない場合には、本方法はブロック240に進み、データを読み出して表示する。そして、本方法は、ブロック245に進み、終了する。
【0023】
図3は、本発明の開示内容による、概略的に300で示される、調節可能な間引き回路の一実施例のブロックダイアグラムである。この調節可能な間引き回路300は、例えば、図1の調節可能な間引き回路112として使用されるものである。調節可能な間引き回路300は、第1及び第2間引き処理段325及び345をそれぞれ含んでいる。第1間引き処理段325には、バイパス可能な固定デシメータ330が含まれており、これは、バイパス可能な可変デシメータ334に接続されている。制御信号により、固定デシメータ330及び/又は可変デシメータ334の選択又はバイパスが制御されている。第1間引き処理段325の出力信号は、第2間引き処理段345に入力される。第2間引き処理段345は、複数のバイパス可能な固定デシメータ348−1〜348−Nを含んでいる。制御信号により、複数のバイパス可能な固定デシメータ348−1〜348−Nの中の1つ又は複数のもののバイパス又は選択が制御される。
【0024】
第1間引き処理段325は、制御回路からの信号に反応する。これらの信号により、第1間引き処理段325の間引きファクタが選択される。この選択される間引きファクタは、入力信号の特性に基づいて、入力信号における秒当たりのサンプルを望ましい秒当たりのサンプル数に減少させるべく選定される(例えば、DOCSIS信号に対しては、ある間引きファクタを使用し、EuroーDOCSIS信号に対しては、帯域幅の違いにより、別の間引きファクタが使用される)。第2間引き処理段345も、制御回路からの信号に反応する。一実施例においては、第2間引き処理段345は、計測した信号の帯域幅を選択的に削減する(又は、計測の周波数分解能を向上させる)。より多くのデシメータ348−1〜348−Nを選択するほど、分解能帯域幅が減少する。一実施例においては、デシメータ348−1〜348−Nのそれぞれは、2対1デシメータであり、それぞれのデシメータ348−1〜348−Nは、受信した信号のサンプルレートを半分に削減する。選択するデシメータ348−1〜348−Nを増やすに従って、サンプリングレートは、どんどん低速になる。
【実施例2】
【0025】
図4は、本発明の開示内容による、概略的に400で示される、デジタルダウンコンバータの一実施例のブロックダイアグラムである。デジタルダウンコンバータ400は、複数の入力ポート1〜Nを含んでいる。又、デジタルダウンコンバータ400には、複数のN対1マルチプレクサ450−1〜450−Mも含まれている。それぞれのN対1マルチプレクサ450−1〜450−Mは、チャネル460−1〜460−Mに接続されている。一実施例においては、チャネル460−1〜460−Mのそれぞれは、本出願と同日付で出願された「デジタルダウンコンバータ(Digital Down Converter)」という名称の共同譲渡され同時継続出願中の米国特許出願第 号明細書(ドケット番号第100.225US01号)に記述されているタイプのデジタルダウンコンバータ回路から構成されている。その他の実施例においては、その他の適切なデジタルダウンコンバータ回路を使用する。それぞれのチャネル460−1〜460−Mは、受信機に接続されている。
【0026】
チャネル460−1〜460−Mは、それぞれ、制御回路475の制御下において、入力ポート1〜Nの中の選択されたものから選択可能なチャネルをダウンコンバージョンする。制御回路475には、マルチプレクサ450−1〜450−Mのそれぞれに印加される制御信号が含まれている。更に、制御回路は、チャネル460−1〜460−Mに対して適切な制御信号を供給する。
【0027】
この実施例においては、ダウンコンバージョンチャネル460−1〜460−Mの出力は、複数の受信機の中の1つ又は複数のものに接続されている。デジタルダウンコンバージョン回路400には、入力1〜Nに選択的に接続される更なるN対1マルチプレクサ480が含まれている。マルチプレクサ480の出力は、スペクトラムアナライザ401に接続されている。一実施例においては、スペクトラムアナライザ401は、図1に関連して説明したスペクトラムアナライザであり、選択した周波数スペクトルにおいて、入力ポート1〜Nの中の選択されたものからの入力信号の強度を計測する。その他の実施例においては、スペクトラムアナライザ401は、図5に関連して図示及び説明する時間ドメインアナライザから構成されている。別の実施例においては、スペクトラムアナライザ401は、図6に関連して図示及び説明する信号アナライザから構成されている。
【0028】
動作の際には、1つ又は複数のケーブルから入力ポート1〜Nにおいて受信された入力信号が、ダウンコンバージョンのためにチャネル460−1〜460−Mに選択的に印加される。それぞれのN対1マルチプレクサ450−1〜450−Mは、制御回路475の制御下において、入力ポート1〜Nの中の1つからの入力信号を選択する。そして、それぞれのチャネル460−1〜460−Nは、アップストリーム帯域内の1つの周波数を選択し、受信機用にダウンコンバージョンする。例えば、一実施例においては、単一のファイバノードを入力ポート1〜Nの中の1つにおいて受信し、それぞれのチャネル460−1〜460−Mをアップストリーム周波数スペクトルの選択された部分にチューニングする。別の実施例においては、個別のファイバノードからの1つのケーブルをそれぞれのポート1〜Nに接続する。この実施例においては、それぞれのチャネル460−1〜460−Mは、ケーブルの中のいずれかのものの上の選択したチャネルにチューニングされる。別の実施例においては、単一のファイバノードの組み合わせを入力ポート1〜Nに接続し、それぞれのチャネルは、ケーブルの中のいずれかのものの上の周波数スペクトルの選択した部分にチューニングされる。
【0029】
一実施例においては、複数のダウンコンバージョンチャネル460−1〜460−Mが複数の入力1〜Nを処理する一方で、スペクトラムアナライザ401は、入力を分析し、入力上のそれぞれの周波数帯域において利用可能な強度のグラフを生成しており、この結果、ケーブルオペレータは、複数のダウンコンバージョンチャネル460−1〜460−Mの処理を妨げることなしに、雑音のソース又はオープンチャネルを走査することができる。
【実施例3】
【0030】
図5は、本発明の開示内容による、概略的に500で示されている、信号分析システムの一実施例のブロックダイアグラムである。システム500は、入力信号を受信するベく設計されたデジタル高周波(RF)入力515を含んでいる。一実施例においては、入力信号は、DOCSIS準拠、EURO−DOCSIS準拠、又はその他の適切なケーブルモデムからのアップストリーム信号のデジタル化表現である。システム500によれば、チャネルに対する雑音の影響の推定が選択的に可能になる。一実施例においては、システム500により、サービスプロバイダは、使用されていないチャネルの雑音をチェックし、それらが使用可能であるかどうかを判定することができる。
【0031】
システム500は、処理のために入力信号の準備を行う時間ドメインアナライザ509を含んでいる。デジタルRF入力515は、ミキサ503に接続されており、このミキサは、受信した入力信号からダウンコンバージョンされた信号を生成する。システム500には、ミキサ503に接続された調節可能な間引き回路512が含まれている。この調節可能な間引き回路512は、入力信号のソースと入力信号が使用する帯域幅に部分的に基づいて、ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する。このダウンコンバージョンされた信号の選択的な間引きが完了すると、フィルタ510によってフィルタリングする。一実施例においては、フィルタ510は、低域通過フィルタである。別の実施例においては、フィルタ510は、有限インパルス応答低域通過フィルタである。一実施例においては、フィルタ510は、計測対象のチャネルを形成する。この信号のフィルタリングが完了すると、しきい値比較器590は、フィルタ510の出力を制御回路504によって選択されたしきい値と比較する。例えば、一実施例においては、しきい値比較器590は、フィルタ510から信号を受信し、次の式に基づいて、しきい値と比較するための値を判定する。
【0032】
Value=|I|+|Q|
【0033】
しきい値比較器590は、制御回路504によって制御されるしきい値を有している。このしきい値は、監視対象の周波数帯域又はチャネル上で信号を搬送するのに使用される変調のタイプ、予想強度レベル、及びこれらに類似したものなどのファクタに基づいて設定される。例えば、一実施例においては、しきい値は、選択された変調法及び予想強度レベルのコンステレーションにおける隣接ポイント間の距離の半分に基づいて設定される。
【0034】
システム500は、連続した時間インターバルにわたって、フィルタ510の出力をしきい値と比較する。一実施例においては、これらのインターバルは、予想される変調のシンボル周期の持続時間になるように選択される。
【0035】
システム500は、数値制御発振器(NCO)502に接続された制御回路504を含んでいる。NCO502は、ミキサ503の動作を駆動するものである。制御回路504は、NCO502の制御を通じて、ミキサ503からのダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、監視対象となる使用されていないチャネルを選択する。
【0036】
一実施例においては、プロセッサ520は、時間ドメインアナライザ509と統合されている。別の実施例においては、プロセッサ520は、時間ドメインアナライザ509に外付けになっている。一実施例においては、プロセッサ520の出力は、雑音信号である。一実施例においては、システム500は、雑音信号などの所望の出力を表示するプロセッサ520に接続されたディスプレイ530を含んでいる。別の実施例においては、ディスプレイ550は、監視対象のチャネルにおける雑音のグラフィカルな表現を提供する。
【0037】
一実施例においては、プロセッサ520は、しきい値比較器590による複数回の比較に基づいて監視対象の信号の雑音レベルを推定する。この実施例においては、しきい値比較器590は、複数の連続したシンボル周期における雑音に関する情報を記録するためのメモリを含んでいる。プロセッサ520は、この情報を読み取り、フィルタ510の出力が、設定されたしきい値を超過又は下回るシンボル周期の割合に基づいてチャネルの雑音レベルの推定値を判定する。
【0038】
動作の際には、システム500は、時間ドメイン分析のために、デジタルRF信号を処理する。即ち、入力515において、デジタルRF信号を受信する。そして、ミキサ503により、デジタルRF信号をNCO502の出力とミキシングし、ダウンコンバージョンされた信号を生成する。NCO502は、制御回路504から入力を受信する。制御回路504により、NCO102は、対象のチャネル又は周波数帯域を選択可能になっている。この結果、しきい値比較器は、シンボル周期内の入力信号のI及びQ成分の値を計測することができる。ダウンコンバージョンされた信号は、調節可能な間引き回路512によって受信され、選択的に間引き処理される。そして、間引き処理された信号をフィルタ510によってフィルタリングし、望ましくない信号や信号成分を除去する。次いで、しきい値比較器590は、フィルタ510の出力を受信し、所定の期間(例:1シンボル周期)にわたって、信号をしきい値と比較する。
【0039】
しきい値比較器590の出力は、特定の時間(例:シンボル周期)における雑音の推定値又は計測値であり、プロセッサ520に供給される。一実施例においては、比較器590の出力は、プロセッサ520による処理のためにメモリ内に保存される。
【実施例4】
【0040】
図6は、本発明の開示内容による、概略的に600で示される、信号アナライザの実施例のブロックダイアグラムである。信号アナライザ600は、入力信号を受信するべく設計されたデジタル高周波(RF)入力615を含んでいる。一実施例においては、入力信号は、DOCSIS準拠、EURO−DOCSIS準拠、又はその他の適切なケーブルモデムからのアップストリーム信号のデジタル化表現である。
【0041】
信号アナライザ600は、入力615において受信した信号の選択的な監視を可能にするメカニズムの組み合わせを提供している。信号アナライザ600には、入力615において入力信号を受信するべく接続されたスペクトラムアナライザ601が含まれている。スペクトラムアナライザ601は、例えば、図1、図2、図3、又は図7に関連して前述したように構築されている。スペクトラムアナライザ601は、プロセッサ620に接続されている。又、信号アナライザ600には、時間ドメインアナライザ609も含まれている。時間ドメインアナライザ609は、スペクトル入力615に接続されており、例えば、図5に関連して前述したように構築されている。時間ドメインアナライザ609も、プロセッサ620に接続されている。プロセッサ620は、ディスプレイ630に接続されている。一実施例においては、スペクトラムアナライザ601と時間ドメインアナライザ609は、数値制御発振器、間引き回路、及びフィルタなどの共通コンポーネントを共有している。
【0042】
プロセッサ620は、信号アナライザ600の動作を選択的に制御し、実行するべき適切な信号分析を選択する。例えば、プロセッサ620は、周波数スペクトラムアナライザが必要とされる場合には、必要な制御信号をスペクトラムアナライザ601に供給する。又、時間ドメイン分析を実行する必要がある場合には、プロセッサ620は、時間ドメインアナライザ609に制御信号を供給する。
【実施例5】
【0043】
図8は、本発明の開示内容による信号アナライザ860を含む、概略的に800で示される、デジタルダウンコンバータ回路の別の実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、デジタルダウンコンバータ800は、N個の入力801において、5〜65MHzにおいて、最大で6つのRF接続を受信することができるASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)として形成される。デジタルダウンコンバータ800は、入力801からのアップストリームデータの最大6つのチャネルをダウンコンバージョンする。受信したチャネルは、出力802において、5.12MHzを中心とする中間周波数信号としてPHY(例:カリフォルニア州アービンに所在するブロードコム社(Broadcom Corporation of Irvine, CA)から市販されているBCM3137ユニバーサルバースト受信機)に提示される。デジタルダウンコンバータ800は、102.4MHzのパラレル入力を使用し、最大で、204.8MHz/秒の入力データストリームを受け入れる。更に、この実施例は、40.96メガサンプル/秒で出力サンプルをPHYに供給する。又、デジタルダウンコンバータ800には、信号アナライザ860も含まれている。信号アナライザ860は、入力データストリームの中のいずれかのものからの信号を選択的に処理するべく、入力801に接続されている。信号アナライザ860は、供給された信号の周波数ドメイン分析及び時間ドメイン分析の少なくとも1つを提供する。
【0044】
デジタルダウンコンバータ800は、最大で、6つのA/Dコンバータ(ADC)803からサンプルを受信することができる。それぞれのADC803は、独自のサンプルクロックをデジタルダウンコンバーター800に供給可能であるが、6つのクロックは、互いに5ナノ秒以内の精度で同期していなければならない。図8のCLK1というラベルが付加されたクロックは、マスタクロックとして使用され、オンチップの位相ロックループ(PLL)において倍加された後に、40.96MHzの出力クロックに分割される。デジタルダウンコンバータ800は、入力の柔軟性を提供するべく、可変クロック分割器を使用している。このクロック分割器は、表1に示されているように、DIV[1:0]ピンを使用して制御される。
【0045】
【表1】
【0046】
入力サンプルは、マルチプレクサ840−1〜840−Mとして示されているクロスバーによって受信されるが、これは、入力信号801をデジタルダウンコンバータチャネル850−1〜850−M、又は信号アナライザ860に接続することができる。単一の入力ストリームを複数のチャネルに案内し、単一の入力からの複数のアップストリーム周波数の選択を可能にすることができる。ADC803からの出力は、最大で12ビット幅であってよい。それぞれの入力ポートは、A及びBサンプル入力を有している。サイクル当たり2つのサンプルを供給するADC803の場合には、A及びB入力の両方に接続され、B入力は、A入力よりも後のサンプルである必要がある。サイクル当たり1つのサンプルを供給するADC803は、A入力のみに接続される。
【0047】
入力801は、クロックアライメントロジック804を介して受信する。クロックアライメントロジック804は、6つの個々のクロックドメインを単一のコアクロックドメインに纏めるものである。クロックアライメントロジック804は、データを符号なしから2の補数に変換したり、A及びBポートをスワップしたり、或いは、ADC803の最上位ビットから最下位ビットの入力バスを規定の順序のモジュール配線を困難にするピンアウトとスワップすることが可能な制御ビットを有している。クロックアライメントブロック804は、パラレル又はインターリーブフォーマットで、ADC803から入力を受け付けることができる。
【0048】
図9は、図8のデジタルダウンコンバータ用の、概略的に900で示される、信号アナライザチャネルの実施例のブロックダイアグラムである。信号アナライザチャネル900は、デジタルダウンコンバータチャネル850−1〜850−Mと比べ、スペクトラムアナライザとするためのいくつかの追加ロジックを備えている。
【0049】
チャネル900は、入力901a及び901bにおいて入力信号を受信する。有利なことに、チャネル900は、DOCSIS規格、Euro−DOCSIS規格、又はその他のケーブルネットワークによってデータを供給する適切な規格を含む(但し、これらに限定されない)いくつかの規格に準拠する信号を入力901a及び901bで受け付けるべく設計されている。
【0050】
信号アナライザチャネル900は、CSR(Channel control and Static Register:チャネル制御及び静的レジスタ)925の制御下において、入力901a及び901bの入力ストリームをダウンコンバージョンする。信号アナライザチャネル900は、数値制御発振器(NCO)904とミキサ902a及び902bを使用し、入力ストリームをベースバンドに変換する。一実施例においては、NCO904は、−65〜65MHzにチューニング可能である。そして、このダウンコンバージョンされたデータは、一連の間引きフィルタ908及び910を介して送信される。一実施例においては、間引きフィルタ908及び910の出力は、20.48メガサンプル/秒の「I」及び「Q」サンプルストリームである。
【0051】
一実施例においては、信号アナライザチャネル900は、複数の2対1デシメータ912−1〜912−Nをも有している。デシメータ912−1〜912−Nを個々にオン/オフし、フィルタ914のサンプル周波数(及び帯域幅)を変化させることができる。一実施例においては、チャネル900には、8つの2対1デシメータが含まれている。一実施例においては、フィルタ914は、プログラム可能な係数を有する低域通過53タップFIRフィルタを有している。
【0052】
信号アナライザ900には、フィルタ914の出力を周波数ドメイン又は時間ドメインにおいて処理するデコーダ916も含まれている。一実施例においては、デコーダ916は、対数強度及び出力電圧を算出する。デコーダ916は、このデータをスペクトラムアナライザ918に供給する。一実施例においては、スペクトル分析のために、スペクトラムアナライザ918に、開始周波数、周波数ステップサイズ、及びステップ数が読み込まれる。スペクトラムアナライザは、この情報を数値制御発振器904に供給し、データの収集を制御する。一実施例においては、スペクトラムアナライザ918の出力は、メモリ制御922の制御下において、メモリバンク920内に保存される。
【0053】
図10は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1000で示される、発振器の実施例のブロックダイアグラムである。例えば、発振器1000は、ミキサ902a及び902bを駆動する適切な出力信号を供給するべく機能することができる。
【0054】
発振器1000は、数値制御発振器であり、A及びBチャネルの両方にサイン及びコサイン関数を生成する。クロック信号CLKのクロックサイクルごとに、加算器1004により、入力周波数ワード(freq)が位相アキュムレータ1002に加算される。周波数ワードを2で除算したものが、加算器1006により、位相アキュムレータ1002の出力に加算され、奇数の(又は、A)サンプルの位相が算出される。周波数ワードは、符号を有する量であり、発振器は反対方向にスピン可能であって、サイン及びコサイン(又は、「Q」及び「I」チャネル)を効果的にスワップすることができる。
【0055】
発振器1000は、複数のサインジェネレータ1010−a2、1010−a1、1010−b2、及び1010−b1、並びに、コサインジェネレータ1012−a2、1012−a1、1012−b2、及び1012−b1を含んでいる。一実施例においては、サインジェネレータとコサインジェネレータの組み合わせ速度は、入力クロックレートCLKで動作できるほどに十分大きなものではない。このロジックを高速で動作可能にするべく、図示のように、1クロックサイクルだけ位相がずれて動作するサインジェネレータとコサインジェネレータの2つの完全な組を使用する。フリップフロップ(奇数)1008は、入力クロックを2で除算するものであり、これを使用し、それぞれレジスタ1014及び1016、並びに、それぞれレジスタ1018及び1020に交互に読み込むと同時に、サインジェネレータとコサインジェネレータ間を選択し、出力レジスタ1022、1024、1026、及び1028にそれぞれ読み込んでいる。
【0056】
図11は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1100で示される、ミキサの実施例のブロックダイアグラムである。例えば、一実施例においては、ミキサ902a及び902bは、この図11に関連して図示及び後述するように実装される。
【0057】
ミキサ1100は、それぞれのクロックサイクルごとに、入力信号を受信し、レジスタ1120内に保存する。この入力データは、範囲ブロック1114によってチェックされ、データが最大又は最小信号レベルに過度に近接している場合には、範囲外信号が生成される(このしきい値は、最大信号範囲から25、12.5、6.25、又は3.125パーセントにプログラム可能である)。
【0058】
ミキサ1100も、図10の発振器1000などの発振器からサイン及びコサイン入力を受信する。ミキサ1100は、クロックサイクルごとに、それぞれレジスタ1110及び1112内にサイン及びコサイン値を読み込む。サイン及びコサインレジスタ1112及び1110の前にそれぞれ位置しているマルチプレクサ1116及び1118は、チップ試験用のものである(サイン及びコサイン入力又は遅延入力信号間を切り替える)。
【0059】
乗算器1122及び1124において、入力レジスタ1120の内容に、サイン及びコサインレジスタ1110及び1112の内容を乗算し、I及びQ値を生成する実際のミキサ機能を実行する。加算器1126及び1128において、512を加算した後に、積の最下位の10ビットを無視し、適切な丸めを実行する。これにより、結果は、−4096〜4095にクリッピングされており、出力がクリッパ1127及び1129においてラップしないようになっている。クロックサイクルごとに、切り捨て及びクリッピングされたI及びQ値が出力レジスタ1130及び1132内に保存される。出力データ経路内のマルチプレクサ1134及び1136は、チップ試験用のものである(入力データが出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。
【0060】
図12は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1200で示される、デシメータの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、図9のデシメータ908は、この図12に関連して図示及び後述するように構築される。
【0061】
デシメータ1200は、4つの入力ストリーム(Q及びIストリームの奇数及び偶数サンプル)を半分のサンプルレートの2つのストリーム(Q及びI)に削減する2対1デシメータから構成されている。IデータとQデータは同様に処理されるため、Qデータを処理する回路についてのみ詳細に説明する。
【0062】
クロックサイクルごとに、奇数及び偶数サンプルの両方が、5サンプルの深さを有するシフトレジスタ1202内にシフトされる。これらの5つのサンプルは、それぞれ、1、4、6、4、及び1の重みファクタにより、加算器1204において合算される。適切な丸めを行うべく、加算器1204により、合計に更に「8」が加算される。最下位の4ビットは無視され(フィルタは、16の利得を有している)、出力が出力レジスタ1206内に読み込まれる。
【0063】
デシメータ1200は、制御信号1210により、単一のサンプルストリームを生成するA/Dコンバータに選択的にバイパスされる。デシメータ1200は、制御信号1210によって制御されるマルチプレクサ1212を含んでいる。デシメータ1200をバイパスする場合には、制御信号1210は、変更を加えることなしに、入力レジスタを出力レジスタにクロッキングする。尚、マルチプレクサ1214は、チップ試験用のものである(入力データが出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。
【0064】
図13は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1300で示される、別のデシメータの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、図9のデシメータ910は、この図13に関連して図示及び説明するように構築される。
【0065】
デシメータ1300は、「Q」及び「I」ストリームのサンプル周波数を3〜6のファクタで削減する。入力信号inq及びiniの6つのサンプルが、入力シフトレジスタiregq及びiregiにそれぞれ保存される。次いで、一度に、3、4、5、又は6個のサンプルがシフトレジスタdregq及びdregiを通じてシフトされる。この際に使用するクロックは、入力クロックを3〜6の同一のファクタで除算したものである。これらの最新の2つのシフトレジスタ内には、合計で17個のサンプルが保持される。ゲート数を削減するべく、後続の部分は、「Q」及び「I」データストリーム間で共有されており、2倍のクロックレートで動作し、「Q」及び「I」サンプル間で交互に切り替わる。dregq及びdregiの内容が、マルチプレクサ1310によってマルチプレクシングされ、レジスタdreg内に読み込まれる。17個のサンプルに対して、フィルタが作用するが、これは対称になっている(これは、実行を要するのが9つの乗算のみであることを意味している)。ファイルタ係数を乗算する前に、まず、「サンプル1及び17」、「2及び16」から「8及び10」までを加算する。そして、速度の利点の観点から、9つの部分乗算器によって乗算を実行する。パイプラインレジスタ1320内に読み込まれる前に、18個の部分積は合算され、2つの部分合計が形成される。レジスタ1330内への読み込みの前に、データはスケーリングされ(利得の一部が乗算され)、丸められ(数を加算して適切に丸め)、2の累乗の利得によって指定されるビットにクリッピングされる。レジスタ1332、1334、及び1336を使用し、合成されている「Q」及び「I」ストリームを2つの別個のデータストリームにデマルチプレクシングする。マルチプレクサ1338及び1340は、チップ試験用のものである(入力データが出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。「範囲」ブロック1342は、信号レベルをチェックし、データが範囲の最大又は最小に過剰に近接している場合に、範囲外信号を生成する(このしきい値は、25、12.5、6.25、又は3.125パーセントにプログラム可能である)。
【0066】
図14は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1400で示される、別のデシメータの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、それぞれのデシメータ912−1〜912−Nは、この図14に関連して図示及び説明するように構築される。
【0067】
デシメータ1400は、選択的にオン/オフされる2対1デシメータである。オフの場合には、Q及びI入力データは、入力イネーブル信号と共に、出力レジスタ1402及び1404に直接ゲーティングされる。オンの場合には、デシメータ1400は、信号の間引き処理を実行する。Qの最新の5つのサンプルとIの最新の6つのサンプルがレジスタnexqr及びnexir内に保存される。間引き機能は、すべての入力サンプルにおいて、Q又はIの最新の5つのサンプルに対して適用される。
【0068】
これらの入力サンプルは、1、4、6、4、及び1の重みファクタにより、加算器1406によって合算される。この加算器の出力は、1又は2の利得を有する利得処理段1408を通過する。クリッパ1410におけるクリッピングの後に、合成されたQ及びIストリームは、レジスタsaveq及びsaveiによって個々のQ及びIストリームに分離される。このsaveq及びsaveiレジスタの出力は、出力レジスタoutqr及びoutir内に保存される。マルチプレクサ1412及び1414は、チップ試験用のものである(入力データが出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。
【0069】
図15は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1500で示される、フィルタの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、図9のフィルタ914は、この図15のフィルタ1500に関連して図示及び説明するように構築される。
【0070】
フィルタ1500は、最終帯域形成フィルタである。フィルタ1500は、20.48MHzで動作する対称53タップフィルタであり、16の外部タップ係数は、10ビットの符号を有する整数であり、残りの11個の内部係数は、12ビットの符号を有する数である。ゲート数を削減するベく、1つのバージョンのフィルタのみが存在しており、2倍の周波数で動作し、「Q」と「I」サンプルを切り換えている。enalクロックサイクルごとに、inq又はiniが、105の深さを有するシフトレジスタ1502内にシフトされる。フィルタ1500は、シフトレジスタのすべての奇数サンプルを使用して動作し、これらは、「Q」又は「I」の最新の53サンプルである。まず、同一のタップ係数を有するシフトレジスタの両側のサンプルが合算された後に(26個の加算器)、その対応する係数が乗算される。中心タップの場合には、その係数が直接乗算される。そして、これら27個の部分乗算器の出力は、削減ツリー1504内において、2つの部分合計に削減される。パイプラインレジスタ1506の後に、これらの部分合計は、加算器1508によって合算される。レジスタ1510、1512、及び1514は、合成されたデータストリームを別個の「Q」及び「I」ストリームに分割するためのものである。マルチプレクサ1516及び1518は、チップ試験用のものである(データが出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。
【0071】
図16は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1600で示される、デコーダの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、図9のデコーダ918は、この図16のデコーダ1600に関連して図示及び説明するように構築される。
【0072】
デコーダ1600は、フィルタ(例:図9のフィルタ914)の出力信号から出力電圧及び対数出力強度を算出する。デコーダ1600は、出力信号を受信し、レジスタregq及びregi内に保存する。これらのレジスタの内容は、平方関数1602及び1604により、それぞれ平方される。次いで、加算器1606において、レジスタ1602及び1604の内容を加算することにより、出力強度が算出される。この強度値は、レジスタpower内に保存される。
【0073】
このレジスタpower内の値を使用し、出力値を選択的に算出する。一実施例においては、平方根関数1608は、レジスタpower内の値の平方根を算出する。この値は、レジスタ1610内に保存される。レジスタ1610の出力は電圧であり、これは、利得ブロック1612、クリップブロック1614によって変更され、レジスタ1616内に保存される。
【0074】
別の実施例においては、レジスタpower内に保存されている値に対数関数が適用される。対数関数は、2つの処理段により、実行される。第1の処理段においては、powerの最上位ビットを検出し、符号化ビット番号(lsb=0)がレジスタlog 1のビット12〜17内に読み込まれ、12個の次の上位ビットがレジスタlog 1のビット0〜11に読み込まれる。そして、第2処理段において、乗算器1618により、レジスタlog 1内の値に3853が乗算され、加算器1620により、938476が加算される。この最初の数は、128*100*log(2)であり、2番目の数は、絶対エラーを極小化するオフセットである。この計算の出力は、100*log(power)x524288又は2^19の近似である。この結果は、19個の最下位ビットを捨てた後に、出力レジスタoutlog内に読み込まれる。
【0075】
一実施例においては、デコーダ1600内には、雑音検出器も実装される。雑音検出器は、まず、絶対値関数1630及び1632により、Q及びI入力レジスタ内の内容の絶対値をそれぞれ算出する。これらの絶対値は、レジスタabsq及びabsiに保存され、比較器1634及び1636により、指定された雑音レベルと比較される。次いで、この比較器1634及び1636の出力に基づいて、雑音カウンタを更新するパルスが生成される。
【0076】
マルチプレクサ1638、1640、1642、及び1644は、チップ試験用のものである(Q又はI入力データの上位又は下位の半分が出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。デコーダ自体を試験するには、対数関数の出力、又はpowerレジスタの13ビットの3つの組の中の1つがデコーダ出力ピンにゲーティングされる。
【0077】
図17及び18は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1700で示される、スペクトラムアナライザの実施例を示すブロックダイアグラムである。一実施例においては、スペクトラムアナライザ918は、この図17及び図18のスペクトラムアナライザ1700に関連して図示及び説明するように構築される。
【0078】
スペクトラムアナライザ1700は、レジスタ1702、1704、1706、及び1708を使用し、数値制御発振器(例:図9のNCO904)の動作を制御すると共に、メモリ内のデータの保存(例:メモリバンク902におけるデコーダ916からの対数強度データの保存)を制御する。
【0079】
レジスタ1702は、スペクトラムアナライザが周波数範囲においてNCOを段階的に掃引する際に、蓄積された周波数を保存する周波数アキュムレータである。レジスタ1702は、加算器1710の出力を保存する。加算器1710は、スペクトラムアナライザ1700が次の周波数に変化するごとにf_stepレジスタの内容を加算する。
【0080】
レジスタ1704(1_step_cnt)は、スペクトラムアナライザ1700のそれぞれのステップの持続時間を判定するものである。レジスタ1704は、それぞれのステップにおいて計数する。レジスタ1704には、ステップの開始時点において、68が読み込まれる。減分器1712は、減分器1712内に保存されている値がゼロに到達するまで、間引き処理されたクロックサイクルに従って、レジスタ1704内の値を減分する。
【0081】
レジスタ1706(N_step_cnt)は、選択された数のステップが達成される時点を判定する。レジスタ1706は、ゼロからスタートする。レジスタ1706は、増分器1716により、ステップの終了時点ごとに増分される。比較器1714により、レジスタ1706の内容が、入力されたn_stepと比較される。レジスタ1706内の値がn_stepの選択値と等しくなると、スペクトラムアナライザ1700は停止する。
【0082】
各ステップの終了時点において、レジスタ1706の内容がレジスタ1718(sa_wrt_add)内に読み込まれる。このレジスタ1718内の値は、保存するデータ用のメモリアドレスとして使用される。又、各ステップの終了時点において、チューナの対数強度出力がサンプリングされ、レジスタ1708(sa_wrt_dat)内に保存されて、メモリ書き込み用のデータとして使用される。
【0083】
スペクトラムアナライザ1700の残りのロジックが図18に示されている。この図18のスペクトラムアナライザの部分は、A/Dコンバータの生データをサンプリングし、サンプルをメモリ内に書き込むためのものである。レジスタ1706(n_step_cnt)にゼロが読み込まれた場合に、サンプラはスタートする。サンプルアドレスレジスタ1730(sam_addr)にゼロが読み込まれ、サイクルごとに、値が増分される。このレジスタ1730内の値は、単一チャネルADCを使用する場合には、増分器1732及び1734のいずれかによって増分され、クロックサイクルごとに2つのサンプルを生成するADCを使用する場合には、両方によって増分される。データ経路内のマルチプレクサ1736、1738、及び1740は、2つのADCチャネルからのデータフローとスペクトラムアナライザ1700からのデータを制御する。サンプラ及びスペクトラムアナライザからのメモリアドレスを切り換えるためのマルチプレクサ1742も存在している。ORゲート1744及び1746とフリップフロップ1748及び1750は、メモリコントローラに対する書き込みイネーブル信号を生成する。
【0084】
図19は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1900で示される、メモリコントローラの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、図9のメモリコントローラ922は、この図19のメモリコントローラ1900に関連して図示及び説明するように構築される。
【0085】
メモリコントローラ1900は、CPUインターフェイスからのメモリアドレス用の自動増分レジスタ1902を有している。アドレスに書き込まれると、第1のメモリ位置が読み取られ、そのデータがレジスタ1904(c_mem_data)内に保存され、レジスタ1902内のアドレスポイントが増分される。CPUがメモリデータレジスタ1904を読み取ると、信号c_rd_dataは、同一の動作を実行し、次のデータワードをメモリから読み取り、アドレスレジスタ1902を増分する。レジスタの残りの部分は、残りの信号をメモリバンク、チップセレクト(m_csb)、書き込みイネーブル(m_web)、及びデータ(mdi)にパイプラインする。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の開示内容によるスペクトラムアナライザを有するシステムの一実施例のブロックダイアグラムである。
【図2】本発明の開示内容による信号をスペクトル分析するプロセスの一実施例のフローチャートである。
【図3】本発明の開示内容による調節可能な間引き回路の一実施例のブロックダイアグラムである。
【図4】本発明の開示内容によるスペクトラムアナライザを有するデジタルダウンコンバージョン回路の一実施例のブロックダイアグラムである。
【図5】本発明の開示内容による時間ドメインアナライザを含むシステムの別の実施例のブロックダイアグラムである。
【図6】本発明の開示内容による信号アナライザを有するシステムの別の実施例のブロックダイアグラムである。
【図7】本発明の開示内容によるスペクトラムアナライザのサンプル出力の画面ショットである。
【図8】本発明の開示内容による信号アナライザを含むデジタルダウンコンバージョン回路の別の実施例のブロックダイアグラムである。
【図9】図8のデジタルダウンコンバータ用の信号アナライザチャネルの実施例のブロックダイアグラムである。
【図10】図9の信号アナライザチャネル用の発振器の実施例のブロックダイアグラムである。
【図11】図9の信号アナライザチャネル用のミキサの実施例のブロックダイアグラムである。
【図12】図9の信号アナライザチャネル用のデシメータの実施例のブロックダイアグラムである。
【図13】図9の信号アナライザチャネル用の別のデシメータの実施例のブロックダイアグラムである。
【図14】図9の信号アナライザチャネル用の別のデシメータの実施例のブロックダイアグラムである。
【図15】図9の信号アナライザチャネル用のフィルタの実施例のブロックダイアグラムである。
【図16】図9の信号アナライザチャネル用のデコーダの実施例のブロックダイアグラムである。
【図17】図9の信号アナライザチャネル用のスペクトラムアナライザの実施例のブロックダイアグラムである。
【図18】図9の信号アナライザチャネル用のスペクトラムアナライザの実施例のブロックダイアグラムである。
【図19】図9の信号アナライザチャネル用のメモリコントローラの実施例のブロックダイアグラムである。
【0001】
本発明は、電子工学の分野に関し、更に詳しくは、アップストリーム周波数帯域の監視に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電気通信業界においては、多くのサービスプロバイダにとって、いまや、データ搬送が、潜在的な収益拡大源となっている。このようなデータの高速搬送ニーズに沿って、業界は様々な方向の動きを見せている。例えば、電話会社は、DSL(Digital Subscriber Line:デジタル加入者線)サービスを使用し、高速データサービスを提供している。更には、ケーブルテレビ業界も、DOCSIS(Data Over Cable Service Interface Specifications)規格などの規格を使用するケーブルモデムを開発し配備している。
【0003】
ケーブルテレビ業界が抱える問題の1つが、データ搬送に通常使用する周波数スペクトルにおける雑音に対するケーブルネットワークの脆弱性である。例えば、米国の場合、大部分のケーブルモデムは、加入者からケーブルシステムの中継局に、データを5〜45MHzの周波数帯域で搬送している。この帯域における雑音問題のため、サービスプロバイダは、この帯域を監視し、雑音によってデータスループットが許容レベルを下回ることのないように、必要に応じて調節しなければならない。この過程で、所与のケーブルプラントにおいて雑音の影響を受けている周波数に関する正確な情報を取得し、それらの周波数をデータ搬送に使用しないようにするべく、しばしば、高価なスペクトラムアナライザを使用することが要求される。更には、雑音によって影響をうける帯域の周波数は、しばしば、時間と共に変化する。従って、このような通信媒体における状態の変化に応答し、スペクトラムアナライザの使用による帯域割当を変更することも必要となる。しかしながら、アップストリームスペクトルを監視するための従来のプロセスは、時間を要し、システムの雑音の変化に対して迅速に対応することができない。この結果、しばしば、データスループットに悪影響を被ることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上の理由、並びに、本明細書を参照及び理解することによって当業者に明らかになる後述するその他の理由から、当技術分野においては、アップストリーム通信に使用する帯域の品質の監視を改善し、このスペクトルにおける雑音の変化に対する迅速な対応を可能にするニーズが存在しているのである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
スペクトル分析に伴う前述の問題点及びその他の問題は、本発明の実施例によって解決され、以下の記述を参照並びに検討することにより、それらについて理解されよう。本発明の実施例によれば、有利なことに、通信回路内に周波数及び/又は時間ドメイン分析用の回路を組み込むことにより、スペクトルにおける雑音の変化に対する迅速な対応が可能になる。例えば、一実施例においては、この回路は、デジタルダウンコンバータ内の信号に基づいて、時間ドメイン又はスペクトル分析を選択的に提供する。
【0006】
一実施例においては、スペクトラムアナライザが提供される。このスペクトラムアナライザは、入力信号を受信するべく適合された入力と、入力に接続されたミキサを含んでいる。ミキサは、入力信号から、ダウンコンバージョンされた信号を生成するべく適合されている。更に、スペクトラムアナライザは、ミキサに接続され、ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する調節可能な間引き回路と、この調節可能な間引き回路に接続され、間引き処理された信号における強度を計測するデコーダと、を含んでいる。更に、スペクトラムアナライザは、ミキサに接続され、ミキサからのダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、入力信号の周波数スペクトルにおける強度を計測する制御回路を含んでいる。
【0007】
一実施例において、選択した周波数スペクトルにおいて入力信号の強度を計測する方法が提供される。この方法は、入力信号をミキシングし、選択した周波数におけるダウンコンバージョンされた信号を生成する段階と、ダウンコンバージョンされた信号を間引き処理する段階と、を含んでいる。更に、この方法は、間引き処理された信号の強度レベルを計測する段階と、ミキシング、間引き、計測、及び保存段階を反復し、複数の周波数の強度計測値を生成する段階と、を含んでいる。
【0008】
一実施例においては、信号アナライザが提供される。この信号アナライザは、入力信号を受信するべく適合された入力と、この入力に接続され、入力信号から、ダウンコンバージョンされた信号を生成するべく適合されたミキサと、このミキサに接続され、ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する調節可能な間引き回路と、を含んでいる。更に、信号アナライザは、調節可能な間引き回路に接続され、所定の期間にわたって、間引き処理された信号を選択されたしきい値と比較するしきい値比較器と、ミキサに接続され、ミキサからのダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、時間ドメイン分析のための入力信号の周波数を選択する制御回路と、を更に含んでいる。
【0009】
一実施例において、選択した周波数における入力信号の雑音レベルを監視する方法が提供される。この方法は、入力信号をミキシングし、選択した周波数におけるダウンコンバージョンされた信号を生成する段階と、このダウンコンバージョンされた信号を間引き処理する段階と、間引き処理された信号に基づいて値を算出する段階と、を含んでいる。更に、この方法は、値をしきい値と比較する段階と、この比較段階を監視して信号の時間ドメイン分析を提供する段階と、を含んでいる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下の詳細な説明においては、本明細書の一部を構成すると共に、本発明を実施可能な特定の具体的な実施例を例示を目的として図示する添付図面を参照している。これらの実施例については、当業者が本発明を実施できるように十分詳細に説明しているが、その他の実施例も利用可能であり、本発明の精神と範囲を逸脱することなく、論理的、機械的、及び電気的な変更を加えることが可能であることを理解されたい。従って、以下の詳細な説明は、制限を意図するものとして解釈されてはならない。
【0011】
本発明の実施例によれば、データ搬送に使用するシステム内(又は、チップ上)の信号のスペクトル分析が提供される。基本的には、入力信号を処理し、選択した周波数における入力信号の強度を計測する。スペクトル分析機能を統合することにより、通信媒体上の雑音の変化に対して迅速に対応し、媒体上におけるデータ搬送に対する悪影響を軽減することが可能になる。本発明の実施例によれば、システム内のA/Dコンバータからの実際の信号の観測が可能になる。本発明の実施例によれば、入力信号に関する情報を収集及び保存するシステムが提供される。更に、このシステムの実施例によれば、収集された情報の可読出力が生成される。更に、本発明の実施例は、時間ドメイン処理(例:雑音カウンタ)を実装している。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の開示内容による(総体として参照符号100が付加された)分析システムの実施例のブロックダイアグラムである。システム100は、入力信号を受信するべく設計されたデジタル高周波(RF)入力115を含んでいる。一実施例においては、この入力信号は、DOCSIS準拠、EURO−DOCSIS準拠、又はその他の適切なケーブルモデルからのアップストリーム信号のデジタル化表現である。システム100は、複数の周波数において入力信号内の強度レベルを計測し、デジタルデータの搬送に使用するべきではない周波数スペクトル部分のサービスプロバイダによる識別を好都合に可能にする。
【0013】
システム100は、処理のために入力信号の準備を行うスペクトラムアナライザ101を含んでいる。デジタルRF入力115は、受信した入力信号から、ダウンコンバージョンされた信号を生成するミキサ103に接続されている。システム100は、ミキサ103に接続された調節可能な間引き回路112を含んでいる。この調節可能な間引き回路112は、入力信号のソースと入力信号が使用する周波数帯域に部分的に基づいて、ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する。このダウンコンバージョンされた信号の選択的な間引きが完了すると、フィルタ110によってフィルタリングする。一実施例においては、フィルタ110は、低域通過フィルタである。別の実施例においては、フィルタ110は、有限インパルス応答低域通過フィルタである。この信号のフィルタリングが完了すると、デコーダ回路108が、その結果を受信し、信号の強度を計測する。一実施例においては、計測した信号強度に関連する値は、その強度計測に関連する周波数の標識と共に、メモリ106内に保存される。
【0014】
システム100は、入力信号のスペクトルを分析する際に、選択した周波数範囲において段階的に掃引する。システム100は、数値制御発振器(NCO:Numerically Controlled Oscillator)102に接続された制御回路104を更に含んでいる。NCO102は、ミキサ103の動作を駆動している。制御回路104は、NCO102の制御を通じて、ミキサ103からのダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御している。制御回路104は、NCO102に供給する制御値として、初期制御値、ステップ数、ステップサイズを設定する。制御回路104は、入力信号の周波数スペクトルの複数の周波数においてNCO102を段階的に掃引し、この結果、選択した周波数スペクトルにおける強度の計測が可能になる。
【0015】
一実施例においては、メモリ106がプロセッサ120に接続されている。一実施例においては、プロセッサ120は、スペクトラムアナライザ101と統合されている。別の実施例においては、プロセッサ120は、スペクトラムアナライザ101の外付けになっている。一実施例においては、スペクトラムアナライザ101に、プロセッサバスが含まれており、プロセッサ120は、所望の出力を生成するべく、スペクトラムアナライザ101のレジスタに対する書き込み及び読み取りを実行する。一実施例においては、プロセッサ120の出力は、強度レベルのグラフである。一実施例においては、システム100には、システム強度レベルのグラフなどの所望の出力を表示するプロセッサ120に接続されたディスプレイ130が含まれている。
【0016】
動作の際には、システム100は、スペクトル分析のためにデジタルRF信号を処理する。即ち、入力115において、デジタルRF信号を受信する。そして、ミキサ103により、このデジタルRF信号をNCO102の出力とミキシングし、ダウンコンバージョンされた信号を生成する。NCO102は、制御回路104から入力を受信している。制御回路104により、NCO102は、入力信号の周波数帯域を段階的に掃引できるようになっている。この結果、NCO102による信号の周波数帯域の段階的な掃引に伴い、デコーダ回路108は、信号の強度を計測することができる。ダウンコンバージョンされた信号は、調節可能な間引き回路112によって受信され、選択的に間引き処理される。例えば、一実施例においては、ダウンコンバージョンされた信号は、200メガサンプル/秒であり、この信号が、20メガサンプル/秒に選択的に間引き処理される。次いで、間引き処理された信号が、フィルタ110によってフィルタリングされ、望ましくない信号や信号成分が除去される。次いで、デコーダ108は、このフィルタ110の出力を受信し、出力信号の強度を計測する。基本的に、このデコーダ回路108の出力は、特定の周波数における強度レベルである。一実施例においては、デコーダ回路108には、計測した強度の対数を算出する対数関数が含まれている。一実施例においては、デコーダ回路108の出力は、強度の対数関数である。デコーダ回路108による強度の計測及び算出は、ソフトウェアによって制御されている。例えば、一実施例においては、デコーダ回路108は、次の式を使用して所望の周波数における信号強度を算出している。
【0017】
【数1】
【0018】
I及びQ成分は、それぞれ、特定の大きさを有している。デコーダ回路108の出力は、特定の周波数における強度であり、メモリ106に入力される。一実施例においては、メモリ106は、ランダムアクセスメモリ、又はこれに類似したものである。このフィルタリングされた信号の関連強度情報は、プロセッサ120による処理のために、メモリ106内に保存される。
【0019】
プロセッサ120は、メモリ106内に保存された強度情報を取り出し、操作及び出力を行う。一実施例においては、この情報は、システムオペレータによる検討のために、更にディスプレイ130に出力される。プロセッサ120が供給する出力タイプの一例が図7に示されている。この出力には、「周波数」対「強度」をプロットするトレース700が提供されている。一実施例においては、この出力は、システム強度レベルのグラフである。
【0020】
プロセッサ120は、制御回路104にも接続されており、制御回路104がNCO102と調節可能な間引き回路112を制御するための制御情報を供給する。例えば、一実施例においては、プロセッサ120を使用し、制御回路104に対して、NCO102用の初期周波数、ステップサイズ、及びステップ数を供給する。
【0021】
別の実施例においては、スペクトラムアナライザ101は、「ゼロスパンモード」において動作する。これは、監視対象の単一の周波数、帯域、又はチャネルを選択する制御信号を制御回路104がNCO102に供給することを意味している。即ち、このモードにおいては、制御回路104は、NCO102を複数の周波数で段階的に掃引しない。その代わりに、スペクトラムアナライザ101は、単一の周波数帯域又はチャネルの時間ドメイン分析を提供することになる。この実施例においては、時間ドメイン分析により、スペクトラムアナライザ101は、選択した通信媒体のチャネルに対するインパルス雑音の影響を判定することができる。
【0022】
図2は、本発明の開示内容による選択した周波数スペクトルにおいて入力信号の強度を計測する、概略的に200で示される、プロセスの一実施例を示すフローチャートである。この方法は、ブロック204から始まっており、ここでは、入力信号の受信により、システムを初期化している。更に、様々な変数も初期化される。例えば、図1の調節可能な間引き回路112などの調節可能な間引き回路の間引きのレベルを選択する。又、一実施例においては、ブロック208において、信号のダウンコンバージョンに使用する数値制御発振器の初期周波数、ステップサイズ、ステップ数を設定する。一実施例においては、入力信号は、DOCSIS準拠、EURO−DOCSIS準拠、又はその他の適切なケーブルモデムからのアップストリーム信号のデジタル化表現である。次いで、本方法は、ブロック210に進み、信号をミキシングし、選択した周波数におけるダウンコンバージョンされた信号を生成する。ブロック215において、入力信号の帯域幅と出力信号の所望の帯域幅に部分的に基づいて、ダウンコンバージョンされた信号を間引き処理する。ブロック220において、間引き処理された信号をフィルタリングし、望ましくない信号や信号成分を除去する。そして、この方法はブロック225に進み、選択した周波数において、間引き処理された信号の強度レベルを計測する。ブロック230において、計測した強度レベルに関連するデータをランダムアクセスメモリなどのメモリ内に保存する。ブロック235において、本方法は、処理を要する更なる周波数が存在するかどうかを判定する。そして、存在する場合には、本方法はブロック208に進み、選択した周波数において強度を計測するプロセスを反復する。一方、処理を要する更なる周波数が存在しない場合には、本方法はブロック240に進み、データを読み出して表示する。そして、本方法は、ブロック245に進み、終了する。
【0023】
図3は、本発明の開示内容による、概略的に300で示される、調節可能な間引き回路の一実施例のブロックダイアグラムである。この調節可能な間引き回路300は、例えば、図1の調節可能な間引き回路112として使用されるものである。調節可能な間引き回路300は、第1及び第2間引き処理段325及び345をそれぞれ含んでいる。第1間引き処理段325には、バイパス可能な固定デシメータ330が含まれており、これは、バイパス可能な可変デシメータ334に接続されている。制御信号により、固定デシメータ330及び/又は可変デシメータ334の選択又はバイパスが制御されている。第1間引き処理段325の出力信号は、第2間引き処理段345に入力される。第2間引き処理段345は、複数のバイパス可能な固定デシメータ348−1〜348−Nを含んでいる。制御信号により、複数のバイパス可能な固定デシメータ348−1〜348−Nの中の1つ又は複数のもののバイパス又は選択が制御される。
【0024】
第1間引き処理段325は、制御回路からの信号に反応する。これらの信号により、第1間引き処理段325の間引きファクタが選択される。この選択される間引きファクタは、入力信号の特性に基づいて、入力信号における秒当たりのサンプルを望ましい秒当たりのサンプル数に減少させるべく選定される(例えば、DOCSIS信号に対しては、ある間引きファクタを使用し、EuroーDOCSIS信号に対しては、帯域幅の違いにより、別の間引きファクタが使用される)。第2間引き処理段345も、制御回路からの信号に反応する。一実施例においては、第2間引き処理段345は、計測した信号の帯域幅を選択的に削減する(又は、計測の周波数分解能を向上させる)。より多くのデシメータ348−1〜348−Nを選択するほど、分解能帯域幅が減少する。一実施例においては、デシメータ348−1〜348−Nのそれぞれは、2対1デシメータであり、それぞれのデシメータ348−1〜348−Nは、受信した信号のサンプルレートを半分に削減する。選択するデシメータ348−1〜348−Nを増やすに従って、サンプリングレートは、どんどん低速になる。
【実施例2】
【0025】
図4は、本発明の開示内容による、概略的に400で示される、デジタルダウンコンバータの一実施例のブロックダイアグラムである。デジタルダウンコンバータ400は、複数の入力ポート1〜Nを含んでいる。又、デジタルダウンコンバータ400には、複数のN対1マルチプレクサ450−1〜450−Mも含まれている。それぞれのN対1マルチプレクサ450−1〜450−Mは、チャネル460−1〜460−Mに接続されている。一実施例においては、チャネル460−1〜460−Mのそれぞれは、本出願と同日付で出願された「デジタルダウンコンバータ(Digital Down Converter)」という名称の共同譲渡され同時継続出願中の米国特許出願第 号明細書(ドケット番号第100.225US01号)に記述されているタイプのデジタルダウンコンバータ回路から構成されている。その他の実施例においては、その他の適切なデジタルダウンコンバータ回路を使用する。それぞれのチャネル460−1〜460−Mは、受信機に接続されている。
【0026】
チャネル460−1〜460−Mは、それぞれ、制御回路475の制御下において、入力ポート1〜Nの中の選択されたものから選択可能なチャネルをダウンコンバージョンする。制御回路475には、マルチプレクサ450−1〜450−Mのそれぞれに印加される制御信号が含まれている。更に、制御回路は、チャネル460−1〜460−Mに対して適切な制御信号を供給する。
【0027】
この実施例においては、ダウンコンバージョンチャネル460−1〜460−Mの出力は、複数の受信機の中の1つ又は複数のものに接続されている。デジタルダウンコンバージョン回路400には、入力1〜Nに選択的に接続される更なるN対1マルチプレクサ480が含まれている。マルチプレクサ480の出力は、スペクトラムアナライザ401に接続されている。一実施例においては、スペクトラムアナライザ401は、図1に関連して説明したスペクトラムアナライザであり、選択した周波数スペクトルにおいて、入力ポート1〜Nの中の選択されたものからの入力信号の強度を計測する。その他の実施例においては、スペクトラムアナライザ401は、図5に関連して図示及び説明する時間ドメインアナライザから構成されている。別の実施例においては、スペクトラムアナライザ401は、図6に関連して図示及び説明する信号アナライザから構成されている。
【0028】
動作の際には、1つ又は複数のケーブルから入力ポート1〜Nにおいて受信された入力信号が、ダウンコンバージョンのためにチャネル460−1〜460−Mに選択的に印加される。それぞれのN対1マルチプレクサ450−1〜450−Mは、制御回路475の制御下において、入力ポート1〜Nの中の1つからの入力信号を選択する。そして、それぞれのチャネル460−1〜460−Nは、アップストリーム帯域内の1つの周波数を選択し、受信機用にダウンコンバージョンする。例えば、一実施例においては、単一のファイバノードを入力ポート1〜Nの中の1つにおいて受信し、それぞれのチャネル460−1〜460−Mをアップストリーム周波数スペクトルの選択された部分にチューニングする。別の実施例においては、個別のファイバノードからの1つのケーブルをそれぞれのポート1〜Nに接続する。この実施例においては、それぞれのチャネル460−1〜460−Mは、ケーブルの中のいずれかのものの上の選択したチャネルにチューニングされる。別の実施例においては、単一のファイバノードの組み合わせを入力ポート1〜Nに接続し、それぞれのチャネルは、ケーブルの中のいずれかのものの上の周波数スペクトルの選択した部分にチューニングされる。
【0029】
一実施例においては、複数のダウンコンバージョンチャネル460−1〜460−Mが複数の入力1〜Nを処理する一方で、スペクトラムアナライザ401は、入力を分析し、入力上のそれぞれの周波数帯域において利用可能な強度のグラフを生成しており、この結果、ケーブルオペレータは、複数のダウンコンバージョンチャネル460−1〜460−Mの処理を妨げることなしに、雑音のソース又はオープンチャネルを走査することができる。
【実施例3】
【0030】
図5は、本発明の開示内容による、概略的に500で示されている、信号分析システムの一実施例のブロックダイアグラムである。システム500は、入力信号を受信するベく設計されたデジタル高周波(RF)入力515を含んでいる。一実施例においては、入力信号は、DOCSIS準拠、EURO−DOCSIS準拠、又はその他の適切なケーブルモデムからのアップストリーム信号のデジタル化表現である。システム500によれば、チャネルに対する雑音の影響の推定が選択的に可能になる。一実施例においては、システム500により、サービスプロバイダは、使用されていないチャネルの雑音をチェックし、それらが使用可能であるかどうかを判定することができる。
【0031】
システム500は、処理のために入力信号の準備を行う時間ドメインアナライザ509を含んでいる。デジタルRF入力515は、ミキサ503に接続されており、このミキサは、受信した入力信号からダウンコンバージョンされた信号を生成する。システム500には、ミキサ503に接続された調節可能な間引き回路512が含まれている。この調節可能な間引き回路512は、入力信号のソースと入力信号が使用する帯域幅に部分的に基づいて、ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する。このダウンコンバージョンされた信号の選択的な間引きが完了すると、フィルタ510によってフィルタリングする。一実施例においては、フィルタ510は、低域通過フィルタである。別の実施例においては、フィルタ510は、有限インパルス応答低域通過フィルタである。一実施例においては、フィルタ510は、計測対象のチャネルを形成する。この信号のフィルタリングが完了すると、しきい値比較器590は、フィルタ510の出力を制御回路504によって選択されたしきい値と比較する。例えば、一実施例においては、しきい値比較器590は、フィルタ510から信号を受信し、次の式に基づいて、しきい値と比較するための値を判定する。
【0032】
Value=|I|+|Q|
【0033】
しきい値比較器590は、制御回路504によって制御されるしきい値を有している。このしきい値は、監視対象の周波数帯域又はチャネル上で信号を搬送するのに使用される変調のタイプ、予想強度レベル、及びこれらに類似したものなどのファクタに基づいて設定される。例えば、一実施例においては、しきい値は、選択された変調法及び予想強度レベルのコンステレーションにおける隣接ポイント間の距離の半分に基づいて設定される。
【0034】
システム500は、連続した時間インターバルにわたって、フィルタ510の出力をしきい値と比較する。一実施例においては、これらのインターバルは、予想される変調のシンボル周期の持続時間になるように選択される。
【0035】
システム500は、数値制御発振器(NCO)502に接続された制御回路504を含んでいる。NCO502は、ミキサ503の動作を駆動するものである。制御回路504は、NCO502の制御を通じて、ミキサ503からのダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、監視対象となる使用されていないチャネルを選択する。
【0036】
一実施例においては、プロセッサ520は、時間ドメインアナライザ509と統合されている。別の実施例においては、プロセッサ520は、時間ドメインアナライザ509に外付けになっている。一実施例においては、プロセッサ520の出力は、雑音信号である。一実施例においては、システム500は、雑音信号などの所望の出力を表示するプロセッサ520に接続されたディスプレイ530を含んでいる。別の実施例においては、ディスプレイ550は、監視対象のチャネルにおける雑音のグラフィカルな表現を提供する。
【0037】
一実施例においては、プロセッサ520は、しきい値比較器590による複数回の比較に基づいて監視対象の信号の雑音レベルを推定する。この実施例においては、しきい値比較器590は、複数の連続したシンボル周期における雑音に関する情報を記録するためのメモリを含んでいる。プロセッサ520は、この情報を読み取り、フィルタ510の出力が、設定されたしきい値を超過又は下回るシンボル周期の割合に基づいてチャネルの雑音レベルの推定値を判定する。
【0038】
動作の際には、システム500は、時間ドメイン分析のために、デジタルRF信号を処理する。即ち、入力515において、デジタルRF信号を受信する。そして、ミキサ503により、デジタルRF信号をNCO502の出力とミキシングし、ダウンコンバージョンされた信号を生成する。NCO502は、制御回路504から入力を受信する。制御回路504により、NCO102は、対象のチャネル又は周波数帯域を選択可能になっている。この結果、しきい値比較器は、シンボル周期内の入力信号のI及びQ成分の値を計測することができる。ダウンコンバージョンされた信号は、調節可能な間引き回路512によって受信され、選択的に間引き処理される。そして、間引き処理された信号をフィルタ510によってフィルタリングし、望ましくない信号や信号成分を除去する。次いで、しきい値比較器590は、フィルタ510の出力を受信し、所定の期間(例:1シンボル周期)にわたって、信号をしきい値と比較する。
【0039】
しきい値比較器590の出力は、特定の時間(例:シンボル周期)における雑音の推定値又は計測値であり、プロセッサ520に供給される。一実施例においては、比較器590の出力は、プロセッサ520による処理のためにメモリ内に保存される。
【実施例4】
【0040】
図6は、本発明の開示内容による、概略的に600で示される、信号アナライザの実施例のブロックダイアグラムである。信号アナライザ600は、入力信号を受信するべく設計されたデジタル高周波(RF)入力615を含んでいる。一実施例においては、入力信号は、DOCSIS準拠、EURO−DOCSIS準拠、又はその他の適切なケーブルモデムからのアップストリーム信号のデジタル化表現である。
【0041】
信号アナライザ600は、入力615において受信した信号の選択的な監視を可能にするメカニズムの組み合わせを提供している。信号アナライザ600には、入力615において入力信号を受信するべく接続されたスペクトラムアナライザ601が含まれている。スペクトラムアナライザ601は、例えば、図1、図2、図3、又は図7に関連して前述したように構築されている。スペクトラムアナライザ601は、プロセッサ620に接続されている。又、信号アナライザ600には、時間ドメインアナライザ609も含まれている。時間ドメインアナライザ609は、スペクトル入力615に接続されており、例えば、図5に関連して前述したように構築されている。時間ドメインアナライザ609も、プロセッサ620に接続されている。プロセッサ620は、ディスプレイ630に接続されている。一実施例においては、スペクトラムアナライザ601と時間ドメインアナライザ609は、数値制御発振器、間引き回路、及びフィルタなどの共通コンポーネントを共有している。
【0042】
プロセッサ620は、信号アナライザ600の動作を選択的に制御し、実行するべき適切な信号分析を選択する。例えば、プロセッサ620は、周波数スペクトラムアナライザが必要とされる場合には、必要な制御信号をスペクトラムアナライザ601に供給する。又、時間ドメイン分析を実行する必要がある場合には、プロセッサ620は、時間ドメインアナライザ609に制御信号を供給する。
【実施例5】
【0043】
図8は、本発明の開示内容による信号アナライザ860を含む、概略的に800で示される、デジタルダウンコンバータ回路の別の実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、デジタルダウンコンバータ800は、N個の入力801において、5〜65MHzにおいて、最大で6つのRF接続を受信することができるASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)として形成される。デジタルダウンコンバータ800は、入力801からのアップストリームデータの最大6つのチャネルをダウンコンバージョンする。受信したチャネルは、出力802において、5.12MHzを中心とする中間周波数信号としてPHY(例:カリフォルニア州アービンに所在するブロードコム社(Broadcom Corporation of Irvine, CA)から市販されているBCM3137ユニバーサルバースト受信機)に提示される。デジタルダウンコンバータ800は、102.4MHzのパラレル入力を使用し、最大で、204.8MHz/秒の入力データストリームを受け入れる。更に、この実施例は、40.96メガサンプル/秒で出力サンプルをPHYに供給する。又、デジタルダウンコンバータ800には、信号アナライザ860も含まれている。信号アナライザ860は、入力データストリームの中のいずれかのものからの信号を選択的に処理するべく、入力801に接続されている。信号アナライザ860は、供給された信号の周波数ドメイン分析及び時間ドメイン分析の少なくとも1つを提供する。
【0044】
デジタルダウンコンバータ800は、最大で、6つのA/Dコンバータ(ADC)803からサンプルを受信することができる。それぞれのADC803は、独自のサンプルクロックをデジタルダウンコンバーター800に供給可能であるが、6つのクロックは、互いに5ナノ秒以内の精度で同期していなければならない。図8のCLK1というラベルが付加されたクロックは、マスタクロックとして使用され、オンチップの位相ロックループ(PLL)において倍加された後に、40.96MHzの出力クロックに分割される。デジタルダウンコンバータ800は、入力の柔軟性を提供するべく、可変クロック分割器を使用している。このクロック分割器は、表1に示されているように、DIV[1:0]ピンを使用して制御される。
【0045】
【表1】
【0046】
入力サンプルは、マルチプレクサ840−1〜840−Mとして示されているクロスバーによって受信されるが、これは、入力信号801をデジタルダウンコンバータチャネル850−1〜850−M、又は信号アナライザ860に接続することができる。単一の入力ストリームを複数のチャネルに案内し、単一の入力からの複数のアップストリーム周波数の選択を可能にすることができる。ADC803からの出力は、最大で12ビット幅であってよい。それぞれの入力ポートは、A及びBサンプル入力を有している。サイクル当たり2つのサンプルを供給するADC803の場合には、A及びB入力の両方に接続され、B入力は、A入力よりも後のサンプルである必要がある。サイクル当たり1つのサンプルを供給するADC803は、A入力のみに接続される。
【0047】
入力801は、クロックアライメントロジック804を介して受信する。クロックアライメントロジック804は、6つの個々のクロックドメインを単一のコアクロックドメインに纏めるものである。クロックアライメントロジック804は、データを符号なしから2の補数に変換したり、A及びBポートをスワップしたり、或いは、ADC803の最上位ビットから最下位ビットの入力バスを規定の順序のモジュール配線を困難にするピンアウトとスワップすることが可能な制御ビットを有している。クロックアライメントブロック804は、パラレル又はインターリーブフォーマットで、ADC803から入力を受け付けることができる。
【0048】
図9は、図8のデジタルダウンコンバータ用の、概略的に900で示される、信号アナライザチャネルの実施例のブロックダイアグラムである。信号アナライザチャネル900は、デジタルダウンコンバータチャネル850−1〜850−Mと比べ、スペクトラムアナライザとするためのいくつかの追加ロジックを備えている。
【0049】
チャネル900は、入力901a及び901bにおいて入力信号を受信する。有利なことに、チャネル900は、DOCSIS規格、Euro−DOCSIS規格、又はその他のケーブルネットワークによってデータを供給する適切な規格を含む(但し、これらに限定されない)いくつかの規格に準拠する信号を入力901a及び901bで受け付けるべく設計されている。
【0050】
信号アナライザチャネル900は、CSR(Channel control and Static Register:チャネル制御及び静的レジスタ)925の制御下において、入力901a及び901bの入力ストリームをダウンコンバージョンする。信号アナライザチャネル900は、数値制御発振器(NCO)904とミキサ902a及び902bを使用し、入力ストリームをベースバンドに変換する。一実施例においては、NCO904は、−65〜65MHzにチューニング可能である。そして、このダウンコンバージョンされたデータは、一連の間引きフィルタ908及び910を介して送信される。一実施例においては、間引きフィルタ908及び910の出力は、20.48メガサンプル/秒の「I」及び「Q」サンプルストリームである。
【0051】
一実施例においては、信号アナライザチャネル900は、複数の2対1デシメータ912−1〜912−Nをも有している。デシメータ912−1〜912−Nを個々にオン/オフし、フィルタ914のサンプル周波数(及び帯域幅)を変化させることができる。一実施例においては、チャネル900には、8つの2対1デシメータが含まれている。一実施例においては、フィルタ914は、プログラム可能な係数を有する低域通過53タップFIRフィルタを有している。
【0052】
信号アナライザ900には、フィルタ914の出力を周波数ドメイン又は時間ドメインにおいて処理するデコーダ916も含まれている。一実施例においては、デコーダ916は、対数強度及び出力電圧を算出する。デコーダ916は、このデータをスペクトラムアナライザ918に供給する。一実施例においては、スペクトル分析のために、スペクトラムアナライザ918に、開始周波数、周波数ステップサイズ、及びステップ数が読み込まれる。スペクトラムアナライザは、この情報を数値制御発振器904に供給し、データの収集を制御する。一実施例においては、スペクトラムアナライザ918の出力は、メモリ制御922の制御下において、メモリバンク920内に保存される。
【0053】
図10は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1000で示される、発振器の実施例のブロックダイアグラムである。例えば、発振器1000は、ミキサ902a及び902bを駆動する適切な出力信号を供給するべく機能することができる。
【0054】
発振器1000は、数値制御発振器であり、A及びBチャネルの両方にサイン及びコサイン関数を生成する。クロック信号CLKのクロックサイクルごとに、加算器1004により、入力周波数ワード(freq)が位相アキュムレータ1002に加算される。周波数ワードを2で除算したものが、加算器1006により、位相アキュムレータ1002の出力に加算され、奇数の(又は、A)サンプルの位相が算出される。周波数ワードは、符号を有する量であり、発振器は反対方向にスピン可能であって、サイン及びコサイン(又は、「Q」及び「I」チャネル)を効果的にスワップすることができる。
【0055】
発振器1000は、複数のサインジェネレータ1010−a2、1010−a1、1010−b2、及び1010−b1、並びに、コサインジェネレータ1012−a2、1012−a1、1012−b2、及び1012−b1を含んでいる。一実施例においては、サインジェネレータとコサインジェネレータの組み合わせ速度は、入力クロックレートCLKで動作できるほどに十分大きなものではない。このロジックを高速で動作可能にするべく、図示のように、1クロックサイクルだけ位相がずれて動作するサインジェネレータとコサインジェネレータの2つの完全な組を使用する。フリップフロップ(奇数)1008は、入力クロックを2で除算するものであり、これを使用し、それぞれレジスタ1014及び1016、並びに、それぞれレジスタ1018及び1020に交互に読み込むと同時に、サインジェネレータとコサインジェネレータ間を選択し、出力レジスタ1022、1024、1026、及び1028にそれぞれ読み込んでいる。
【0056】
図11は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1100で示される、ミキサの実施例のブロックダイアグラムである。例えば、一実施例においては、ミキサ902a及び902bは、この図11に関連して図示及び後述するように実装される。
【0057】
ミキサ1100は、それぞれのクロックサイクルごとに、入力信号を受信し、レジスタ1120内に保存する。この入力データは、範囲ブロック1114によってチェックされ、データが最大又は最小信号レベルに過度に近接している場合には、範囲外信号が生成される(このしきい値は、最大信号範囲から25、12.5、6.25、又は3.125パーセントにプログラム可能である)。
【0058】
ミキサ1100も、図10の発振器1000などの発振器からサイン及びコサイン入力を受信する。ミキサ1100は、クロックサイクルごとに、それぞれレジスタ1110及び1112内にサイン及びコサイン値を読み込む。サイン及びコサインレジスタ1112及び1110の前にそれぞれ位置しているマルチプレクサ1116及び1118は、チップ試験用のものである(サイン及びコサイン入力又は遅延入力信号間を切り替える)。
【0059】
乗算器1122及び1124において、入力レジスタ1120の内容に、サイン及びコサインレジスタ1110及び1112の内容を乗算し、I及びQ値を生成する実際のミキサ機能を実行する。加算器1126及び1128において、512を加算した後に、積の最下位の10ビットを無視し、適切な丸めを実行する。これにより、結果は、−4096〜4095にクリッピングされており、出力がクリッパ1127及び1129においてラップしないようになっている。クロックサイクルごとに、切り捨て及びクリッピングされたI及びQ値が出力レジスタ1130及び1132内に保存される。出力データ経路内のマルチプレクサ1134及び1136は、チップ試験用のものである(入力データが出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。
【0060】
図12は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1200で示される、デシメータの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、図9のデシメータ908は、この図12に関連して図示及び後述するように構築される。
【0061】
デシメータ1200は、4つの入力ストリーム(Q及びIストリームの奇数及び偶数サンプル)を半分のサンプルレートの2つのストリーム(Q及びI)に削減する2対1デシメータから構成されている。IデータとQデータは同様に処理されるため、Qデータを処理する回路についてのみ詳細に説明する。
【0062】
クロックサイクルごとに、奇数及び偶数サンプルの両方が、5サンプルの深さを有するシフトレジスタ1202内にシフトされる。これらの5つのサンプルは、それぞれ、1、4、6、4、及び1の重みファクタにより、加算器1204において合算される。適切な丸めを行うべく、加算器1204により、合計に更に「8」が加算される。最下位の4ビットは無視され(フィルタは、16の利得を有している)、出力が出力レジスタ1206内に読み込まれる。
【0063】
デシメータ1200は、制御信号1210により、単一のサンプルストリームを生成するA/Dコンバータに選択的にバイパスされる。デシメータ1200は、制御信号1210によって制御されるマルチプレクサ1212を含んでいる。デシメータ1200をバイパスする場合には、制御信号1210は、変更を加えることなしに、入力レジスタを出力レジスタにクロッキングする。尚、マルチプレクサ1214は、チップ試験用のものである(入力データが出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。
【0064】
図13は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1300で示される、別のデシメータの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、図9のデシメータ910は、この図13に関連して図示及び説明するように構築される。
【0065】
デシメータ1300は、「Q」及び「I」ストリームのサンプル周波数を3〜6のファクタで削減する。入力信号inq及びiniの6つのサンプルが、入力シフトレジスタiregq及びiregiにそれぞれ保存される。次いで、一度に、3、4、5、又は6個のサンプルがシフトレジスタdregq及びdregiを通じてシフトされる。この際に使用するクロックは、入力クロックを3〜6の同一のファクタで除算したものである。これらの最新の2つのシフトレジスタ内には、合計で17個のサンプルが保持される。ゲート数を削減するべく、後続の部分は、「Q」及び「I」データストリーム間で共有されており、2倍のクロックレートで動作し、「Q」及び「I」サンプル間で交互に切り替わる。dregq及びdregiの内容が、マルチプレクサ1310によってマルチプレクシングされ、レジスタdreg内に読み込まれる。17個のサンプルに対して、フィルタが作用するが、これは対称になっている(これは、実行を要するのが9つの乗算のみであることを意味している)。ファイルタ係数を乗算する前に、まず、「サンプル1及び17」、「2及び16」から「8及び10」までを加算する。そして、速度の利点の観点から、9つの部分乗算器によって乗算を実行する。パイプラインレジスタ1320内に読み込まれる前に、18個の部分積は合算され、2つの部分合計が形成される。レジスタ1330内への読み込みの前に、データはスケーリングされ(利得の一部が乗算され)、丸められ(数を加算して適切に丸め)、2の累乗の利得によって指定されるビットにクリッピングされる。レジスタ1332、1334、及び1336を使用し、合成されている「Q」及び「I」ストリームを2つの別個のデータストリームにデマルチプレクシングする。マルチプレクサ1338及び1340は、チップ試験用のものである(入力データが出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。「範囲」ブロック1342は、信号レベルをチェックし、データが範囲の最大又は最小に過剰に近接している場合に、範囲外信号を生成する(このしきい値は、25、12.5、6.25、又は3.125パーセントにプログラム可能である)。
【0066】
図14は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1400で示される、別のデシメータの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、それぞれのデシメータ912−1〜912−Nは、この図14に関連して図示及び説明するように構築される。
【0067】
デシメータ1400は、選択的にオン/オフされる2対1デシメータである。オフの場合には、Q及びI入力データは、入力イネーブル信号と共に、出力レジスタ1402及び1404に直接ゲーティングされる。オンの場合には、デシメータ1400は、信号の間引き処理を実行する。Qの最新の5つのサンプルとIの最新の6つのサンプルがレジスタnexqr及びnexir内に保存される。間引き機能は、すべての入力サンプルにおいて、Q又はIの最新の5つのサンプルに対して適用される。
【0068】
これらの入力サンプルは、1、4、6、4、及び1の重みファクタにより、加算器1406によって合算される。この加算器の出力は、1又は2の利得を有する利得処理段1408を通過する。クリッパ1410におけるクリッピングの後に、合成されたQ及びIストリームは、レジスタsaveq及びsaveiによって個々のQ及びIストリームに分離される。このsaveq及びsaveiレジスタの出力は、出力レジスタoutqr及びoutir内に保存される。マルチプレクサ1412及び1414は、チップ試験用のものである(入力データが出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。
【0069】
図15は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1500で示される、フィルタの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、図9のフィルタ914は、この図15のフィルタ1500に関連して図示及び説明するように構築される。
【0070】
フィルタ1500は、最終帯域形成フィルタである。フィルタ1500は、20.48MHzで動作する対称53タップフィルタであり、16の外部タップ係数は、10ビットの符号を有する整数であり、残りの11個の内部係数は、12ビットの符号を有する数である。ゲート数を削減するベく、1つのバージョンのフィルタのみが存在しており、2倍の周波数で動作し、「Q」と「I」サンプルを切り換えている。enalクロックサイクルごとに、inq又はiniが、105の深さを有するシフトレジスタ1502内にシフトされる。フィルタ1500は、シフトレジスタのすべての奇数サンプルを使用して動作し、これらは、「Q」又は「I」の最新の53サンプルである。まず、同一のタップ係数を有するシフトレジスタの両側のサンプルが合算された後に(26個の加算器)、その対応する係数が乗算される。中心タップの場合には、その係数が直接乗算される。そして、これら27個の部分乗算器の出力は、削減ツリー1504内において、2つの部分合計に削減される。パイプラインレジスタ1506の後に、これらの部分合計は、加算器1508によって合算される。レジスタ1510、1512、及び1514は、合成されたデータストリームを別個の「Q」及び「I」ストリームに分割するためのものである。マルチプレクサ1516及び1518は、チップ試験用のものである(データが出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。
【0071】
図16は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1600で示される、デコーダの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、図9のデコーダ918は、この図16のデコーダ1600に関連して図示及び説明するように構築される。
【0072】
デコーダ1600は、フィルタ(例:図9のフィルタ914)の出力信号から出力電圧及び対数出力強度を算出する。デコーダ1600は、出力信号を受信し、レジスタregq及びregi内に保存する。これらのレジスタの内容は、平方関数1602及び1604により、それぞれ平方される。次いで、加算器1606において、レジスタ1602及び1604の内容を加算することにより、出力強度が算出される。この強度値は、レジスタpower内に保存される。
【0073】
このレジスタpower内の値を使用し、出力値を選択的に算出する。一実施例においては、平方根関数1608は、レジスタpower内の値の平方根を算出する。この値は、レジスタ1610内に保存される。レジスタ1610の出力は電圧であり、これは、利得ブロック1612、クリップブロック1614によって変更され、レジスタ1616内に保存される。
【0074】
別の実施例においては、レジスタpower内に保存されている値に対数関数が適用される。対数関数は、2つの処理段により、実行される。第1の処理段においては、powerの最上位ビットを検出し、符号化ビット番号(lsb=0)がレジスタlog 1のビット12〜17内に読み込まれ、12個の次の上位ビットがレジスタlog 1のビット0〜11に読み込まれる。そして、第2処理段において、乗算器1618により、レジスタlog 1内の値に3853が乗算され、加算器1620により、938476が加算される。この最初の数は、128*100*log(2)であり、2番目の数は、絶対エラーを極小化するオフセットである。この計算の出力は、100*log(power)x524288又は2^19の近似である。この結果は、19個の最下位ビットを捨てた後に、出力レジスタoutlog内に読み込まれる。
【0075】
一実施例においては、デコーダ1600内には、雑音検出器も実装される。雑音検出器は、まず、絶対値関数1630及び1632により、Q及びI入力レジスタ内の内容の絶対値をそれぞれ算出する。これらの絶対値は、レジスタabsq及びabsiに保存され、比較器1634及び1636により、指定された雑音レベルと比較される。次いで、この比較器1634及び1636の出力に基づいて、雑音カウンタを更新するパルスが生成される。
【0076】
マルチプレクサ1638、1640、1642、及び1644は、チップ試験用のものである(Q又はI入力データの上位又は下位の半分が出力ピンに直接ゲーティングされる(フロースルーモード))。デコーダ自体を試験するには、対数関数の出力、又はpowerレジスタの13ビットの3つの組の中の1つがデコーダ出力ピンにゲーティングされる。
【0077】
図17及び18は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1700で示される、スペクトラムアナライザの実施例を示すブロックダイアグラムである。一実施例においては、スペクトラムアナライザ918は、この図17及び図18のスペクトラムアナライザ1700に関連して図示及び説明するように構築される。
【0078】
スペクトラムアナライザ1700は、レジスタ1702、1704、1706、及び1708を使用し、数値制御発振器(例:図9のNCO904)の動作を制御すると共に、メモリ内のデータの保存(例:メモリバンク902におけるデコーダ916からの対数強度データの保存)を制御する。
【0079】
レジスタ1702は、スペクトラムアナライザが周波数範囲においてNCOを段階的に掃引する際に、蓄積された周波数を保存する周波数アキュムレータである。レジスタ1702は、加算器1710の出力を保存する。加算器1710は、スペクトラムアナライザ1700が次の周波数に変化するごとにf_stepレジスタの内容を加算する。
【0080】
レジスタ1704(1_step_cnt)は、スペクトラムアナライザ1700のそれぞれのステップの持続時間を判定するものである。レジスタ1704は、それぞれのステップにおいて計数する。レジスタ1704には、ステップの開始時点において、68が読み込まれる。減分器1712は、減分器1712内に保存されている値がゼロに到達するまで、間引き処理されたクロックサイクルに従って、レジスタ1704内の値を減分する。
【0081】
レジスタ1706(N_step_cnt)は、選択された数のステップが達成される時点を判定する。レジスタ1706は、ゼロからスタートする。レジスタ1706は、増分器1716により、ステップの終了時点ごとに増分される。比較器1714により、レジスタ1706の内容が、入力されたn_stepと比較される。レジスタ1706内の値がn_stepの選択値と等しくなると、スペクトラムアナライザ1700は停止する。
【0082】
各ステップの終了時点において、レジスタ1706の内容がレジスタ1718(sa_wrt_add)内に読み込まれる。このレジスタ1718内の値は、保存するデータ用のメモリアドレスとして使用される。又、各ステップの終了時点において、チューナの対数強度出力がサンプリングされ、レジスタ1708(sa_wrt_dat)内に保存されて、メモリ書き込み用のデータとして使用される。
【0083】
スペクトラムアナライザ1700の残りのロジックが図18に示されている。この図18のスペクトラムアナライザの部分は、A/Dコンバータの生データをサンプリングし、サンプルをメモリ内に書き込むためのものである。レジスタ1706(n_step_cnt)にゼロが読み込まれた場合に、サンプラはスタートする。サンプルアドレスレジスタ1730(sam_addr)にゼロが読み込まれ、サイクルごとに、値が増分される。このレジスタ1730内の値は、単一チャネルADCを使用する場合には、増分器1732及び1734のいずれかによって増分され、クロックサイクルごとに2つのサンプルを生成するADCを使用する場合には、両方によって増分される。データ経路内のマルチプレクサ1736、1738、及び1740は、2つのADCチャネルからのデータフローとスペクトラムアナライザ1700からのデータを制御する。サンプラ及びスペクトラムアナライザからのメモリアドレスを切り換えるためのマルチプレクサ1742も存在している。ORゲート1744及び1746とフリップフロップ1748及び1750は、メモリコントローラに対する書き込みイネーブル信号を生成する。
【0084】
図19は、図9の信号アナライザチャネル用の、概略的に1900で示される、メモリコントローラの実施例のブロックダイアグラムである。一実施例においては、図9のメモリコントローラ922は、この図19のメモリコントローラ1900に関連して図示及び説明するように構築される。
【0085】
メモリコントローラ1900は、CPUインターフェイスからのメモリアドレス用の自動増分レジスタ1902を有している。アドレスに書き込まれると、第1のメモリ位置が読み取られ、そのデータがレジスタ1904(c_mem_data)内に保存され、レジスタ1902内のアドレスポイントが増分される。CPUがメモリデータレジスタ1904を読み取ると、信号c_rd_dataは、同一の動作を実行し、次のデータワードをメモリから読み取り、アドレスレジスタ1902を増分する。レジスタの残りの部分は、残りの信号をメモリバンク、チップセレクト(m_csb)、書き込みイネーブル(m_web)、及びデータ(mdi)にパイプラインする。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の開示内容によるスペクトラムアナライザを有するシステムの一実施例のブロックダイアグラムである。
【図2】本発明の開示内容による信号をスペクトル分析するプロセスの一実施例のフローチャートである。
【図3】本発明の開示内容による調節可能な間引き回路の一実施例のブロックダイアグラムである。
【図4】本発明の開示内容によるスペクトラムアナライザを有するデジタルダウンコンバージョン回路の一実施例のブロックダイアグラムである。
【図5】本発明の開示内容による時間ドメインアナライザを含むシステムの別の実施例のブロックダイアグラムである。
【図6】本発明の開示内容による信号アナライザを有するシステムの別の実施例のブロックダイアグラムである。
【図7】本発明の開示内容によるスペクトラムアナライザのサンプル出力の画面ショットである。
【図8】本発明の開示内容による信号アナライザを含むデジタルダウンコンバージョン回路の別の実施例のブロックダイアグラムである。
【図9】図8のデジタルダウンコンバータ用の信号アナライザチャネルの実施例のブロックダイアグラムである。
【図10】図9の信号アナライザチャネル用の発振器の実施例のブロックダイアグラムである。
【図11】図9の信号アナライザチャネル用のミキサの実施例のブロックダイアグラムである。
【図12】図9の信号アナライザチャネル用のデシメータの実施例のブロックダイアグラムである。
【図13】図9の信号アナライザチャネル用の別のデシメータの実施例のブロックダイアグラムである。
【図14】図9の信号アナライザチャネル用の別のデシメータの実施例のブロックダイアグラムである。
【図15】図9の信号アナライザチャネル用のフィルタの実施例のブロックダイアグラムである。
【図16】図9の信号アナライザチャネル用のデコーダの実施例のブロックダイアグラムである。
【図17】図9の信号アナライザチャネル用のスペクトラムアナライザの実施例のブロックダイアグラムである。
【図18】図9の信号アナライザチャネル用のスペクトラムアナライザの実施例のブロックダイアグラムである。
【図19】図9の信号アナライザチャネル用のメモリコントローラの実施例のブロックダイアグラムである。
Claims (57)
- スペクトラムアナライザであって、
入力信号を受信するべく適合された入力と、
前記入力に接続され、前記入力信号からダウンコンバージョンされた信号を生成するべく適合されたミキサと、
前記ミキサに接続され、前記ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する調節可能な間引き回路と、
前記調節可能な間引き回路に接続され、前記間引き処理された信号における強度を計測するデコーダと、
前記ミキサに接続され、前記ミキサからの前記ダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、前記入力信号の周波数スペクトルにおける強度を計測する制御回路と、
を有するスペクトラムアナライザ。 - 前記デコーダに接続され、前記計測した強度に関連する値を保存するメモリを更に含む請求項1記載のスペクトラムアナライザ。
- 前記ミキサ及び前記制御回路に接続された数値制御発振器を更に含み、前記制御回路は、複数の周波数において前記数値制御発振器を段階的に掃引する請求項1記載のスペクトラムアナライザ。
- 前記調節可能な間引き回路は、
前記制御回路からの信号に応答し、前記入力信号の特性に基づいて、前記ダウンコンバージョンされた信号のサンプリングレートを選択的に削減する第1処理段と、
前記制御回路からの信号に応答し、前記ダウンコンバージョンされた信号の帯域幅を選択的に削減する第2処理段と、
を含む請求項1記載のスペクトラムアナライザ。 - 前記デコーダは、前記信号のI及びQ成分に基づいて値を算出することにより、前記強度を計測する請求項1記載のスペクトラムアナライザ。
- 前記制御回路は、前記数値制御発振器に供給する制御値として、初期制御値、ステップ数、ステップサイズを設定する請求項3記載のスペクトラムアナライザ。
- 前記制御回路は、ゼロスパンモードにおける周波数帯域を選択する制御値を設定する請求項3記載のスペクトラムアナライザ。
- 前記デコーダ回路は、前記計測した強度の対数を算出する対数関数を更に含む請求項1記載のスペクトラムアナライザ。
- 選択した周波数スペクトルにおける入力信号の強度を計測する方法であって、
前記入力信号をミキシングし、選択した周波数におけるダウンコンバージョンされた信号を生成する段階と、
前記ダウンコンバージョンされた信号を間引き処理する段階と、
前記間引き処理された信号の強度レベルを計測する段階と、
前記ミキシング、間引き、計測、及び保存のプロセスを反復し、複数の周波数における強度の計測値を生成する段階と、
を有する方法。 - 前記計測した強度レベルのそれぞれの値を保存する段階を更に含む請求項10記載の方法。
- 前記計測した強度レベルを読み取って表示する段階を更に含む請求項11記載の方法。
- 前記信号をミキシングする段階は、数値制御発振器の制御下において前記信号をミキシングする段階を有する請求項10記載の方法。
- 前記強度レベルを計測する段階は、前記信号のI及びQ成分に基づいて値を算出する段階を有する請求項10記載の方法。
- 前記信号のI及びQ成分に基づいて値を算出する段階は、前記計測した強度レベルの対数を算出する段階を更に有する請求項14記載の方法。
- 選択した周波数における入力信号の強度を計測する方法であって、
前記入力信号をミキシングし、選択した周波数におけるダウンコンバージョンされた信号を生成する段階と、
前記ダウンコンバージョンされた信号を間引き処理する段階と、
前記間引き処理された信号の強度レベルを反復して計測する段階と、
所定の期間にわたって、前記計測した強度レベルを監視する段階と、
を有する方法。 - 前記計測した強度レベルのそれぞれの値を保存する段階を更に含む請求項17記載の方法。
- 前記計測した強度レベルを読み出して表示する段階を更に含む請求項18記載の方法。
- 前記信号をミキシングする段階は、数値制御発振器の制御下において前記信号をミキシングする段階を有する請求項17記載の方法。
- 前記強度レベルを計測する段階は、前記信号のI及びQ成分に基づいて値を算出する段階を有する請求項17記載の方法。
- 前記信号のI及びQ成分に基づいて値を算出する段階は、前記計測した強度レベルの対数を算出する段階を更に有する請求項21記載の方法。
- 分析システムであって、
入力信号を受信するべく適合された入力と、
前記入力に接続され、前記入力信号からダウンコンバージョンされた信号を生成するべく適合されたミキサと、
前記ミキサに接続され、前記入力信号をダウンコンバージョンするための信号を供給する数値制御発振器と、
前記ミキサに接続され、前記ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する調節可能な間引き回路と、
前記調節可能な間引き回路に接続され、前記間引き処理された信号における強度を計測するデコーダと、
前記デコーダに接続され、前記計測した強度に関連する値を保存するメモリと、
前記数値制御発振器に接続され、プロセッサに応答し、前記ミキサからの前記ダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、前記プロセッサによって供給される値に基づいて、前記入力信号の周波数スペクトルにおける強度を計測する制御回路と、
を有する分析システム。 - 前記調節可能な間引き回路は、
前記制御回路からの信号に応答し、前記入力信号の特性に基づいて、前記ダウンコンバージョンされた信号のサンプリングレートを選択的に削減する第1処理段と、
前記制御回路からの信号に応答し、前記ダウンコンバージョンされた信号の帯域幅を選択的に削減する第2処理段と、
を含む請求項24記載のスペクトラムアナライザ。 - 前記デコーダは、前記信号のI及びQ成分に基づいて値を算出することにより、前記強度を計測する請求項24記載のスペクトラムアナライザ。
- 前記制御回路は、前記数値制御発振器に供給する制御値として、初期制御値、ステップ数、及びステップサイズを設定する請求項24記載のスペクトラムアナライザ。
- 前記デコーダ回路は、前記計測した強度の対数を算出する対数関数を更に含む請求項24記載のスペクトラムアナライザ。
- スペクトラムアナライザを有するデジタルダウンコンバージョン回路であって、
それぞれが同軸ケーブルに接続するべく適合された複数の入力と、
前記複数の入力に選択的に接続され、それぞれが前記複数の入力の中の選択されたものから選択された周波数において信号をダウンコンバージョンするべくプログラム可能な複数のダウンコンバージョンチャネルと、
前記複数の入力に選択的に接続され、前記複数の入力の中の選択されたものの周波数スペクトルにおける強度レベルを計測するべく適合されたスペクトラムアナライザと、
を有し、
前記スペクトラムアナライザは、
入力信号を受信するべく適合された入力と、
前記入力に接続され、前記入力信号からダウンコンバージョンされた信号を生成するべく適合されたミキサと、
前記ミキサに接続され、前記ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する調節可能な間引き回路と、
前記調節可能な間引き回路に接続され、前記間引き処理された信号における強度を計測するデコーダと、
前記ミキサに接続され、前記ミキサからの前記ダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、前記入力信号の周波数スペクトルにおける強度を計測する制御回路と、
を含むスペクトラムアナライザを有するデジタルダウンコンバージョン回路。 - 前記デコーダに接続され、前記計測した強度に関連する値を保存するメモリを更に含む請求項30記載の回路。
- 前記ミキサ及び前記制御回路に接続された数値制御発振器を更に含み、前記制御回路は、複数の周波数において前記数値制御発振器を段階的に掃引する請求項30記載の回路。
- 前記調節可能な間引き回路は、
前記制御回路からの信号に応答し、前記入力信号の特性に基づいて、前記ダウンコンバージョンされた信号のサンプリングレートを選択的に削減する第1処理段と、
前記制御回路からの信号に応答し、前記ダウンコンバージョンされた信号の帯域幅を選択的に削減する第2処理段と、
を含む請求項30記載の回路。 - 前記デコーダは、前記信号のI及びQ成分に基づいて値を算出することにより、前記強度を計測する請求項30記載の回路。
- 前記制御回路は、前記数値制御発振器に供給する前記制御値として、初期制御値、ステップ数、及びステップサイズを設定する制御回路を有する請求項32記載の回路。
- 前記デコーダ回路は、前記計測した強度の対数を算出する対数関数を更に含む請求項30記載の回路。
- 前記複数の入力に選択的に接続された複数のダウンコンバージョンチャネルは、前記複数の入力にマルチプレクシングされて選択的に接続される複数のダウンコンバージョンチャネルを有する請求項30記載の回路。
- 信号アナライザを有するデジタルダウンコンバージョン回路であって、
それぞれが同軸ケーブルに接続するべく適合された複数の入力と、
前記複数の入力に選択的に接続され、それぞれが前記複数の入力の中の選択されたものから選択された周波数において信号をダウンコンバージョンするべくプログラム可能な複数のダウンコンバージョンチャネルと、
前記複数の入力に選択的に接続され、前記複数の入力から選択された信号の周波数ドメイン又は時間ドメイン分析の中の少なくとも1つを選択的に提供する信号アナライザと、
を有する信号アナライザを有するデジタルダウンコンバージョン回路。 - 分析システムであって、
入力信号を受信するべく適合された入力と、
前記入力に接続され、前記入力信号から、ダウンコンバージョンされた信号を生成するベく適合されたミキサと、
前記ミキサに接続され、前記入力信号をダウンコンバージョンするための信号を供給する数値制御発振器と、
前記ミキサに接続され、前記ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する調節可能な間引き回路と、
前記調節可能な間引き回路に接続され、前記間引き処理された信号における強度を計測するデコーダと、
前記デコーダに接続され、前記計測した強度に関連する値を保存するメモリと、
前記数値制御発振器に接続され、プロセッサに応答し、前記ミキサからの前記ダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、前記プロセッサによって供給される値に基づいて、前記入力信号の少なくとも1つの周波数範囲の強度を計測する制御回路と、
を有する分析システム。 - 前記制御回路は、複数の周波数において前記数値制御回路を段階的に掃引する前記数値制御発振器用の制御信号を選択的に生成する請求項40記載の分析システム。
- 前記制御回路は、時間ドメイン分析用の周波数を設定するための前記数値制御発振器用の制御信号を選択的に生成する請求項40記載の分析システム。
- 前記制御回路は、複数の周波数における前記数値制御発振器の段階的な掃引と時間ドメイン分析用の周波数の設定のいずれかを選択する請求項40記載の分析システム。
- 信号アナライザであって、
入力信号を受信するべく適合された入力と、
前記入力に接続され、前記入力信号から、ダウンコンバージョンされた信号を生成するべく適合されたミキサと、
前記ミキサに接続され、前記ダウンコンバージョンされた信号を選択的に間引き処理する調節可能な間引き回路と、
前記調節可能な間引き回路に接続され、所定の期間にわたって、前記間引き処理された信号を選択されたしきい値と比較するしきい値比較器と、
前記ミキサに接続され、前記ミキサからの前記ダウンコンバージョンされた信号の周波数を選択的に制御し、時間ドメイン分析用の前記入力信号の周波数を選択する制御回路と、
を有する信号アナライザ。 - 前記ミキサ及び前記制御回路に接続された数値制御発振器を更に含み、前記制御回路は、前記数値制御発振器の周波数を選択する請求項44記載の信号アナライザ。
- 前記調節可能な間引き回路は、
前記制御回路からの信号に応答し、前記入力信号の特性に基づいて、前記ダウンコンバージョンされた信号のサンプリングレートを選択的に削減する第1処理段と、
前記制御回路からの信号に応答し、前記ダウンコンバージョンされた信号の帯域幅を選択的に削減する第2処理段と、
を含む請求項44記載の信号アナライザ。 - 前記しきい値比較器は、前記しきい値と比較するべく、前記信号のI及びQ成分に基づいて値を算出する請求項44記載の信号アナライザ。
- 前記デコーダは、次の式に基づいて前記値を算出する請求項44記載の信号アナライザ。
Value=|I|+|Q| - 前記しきい値比較器の前記しきい値は、予想強度レベル及び変調法に基づいて選択される請求項44記載の信号アナライザ。
- 前記しきい値比較器は、シンボル周期にわたって、前記間引き処理された信号を前記選択されたしきい値と比較する請求項44記載の信号アナライザ。
- 選択した周波数における入力信号の雑音レベルを監視する方法であって、
前記入力信号をミキシングし、選択した周波数におけるダウンコンバージョンされた信号を生成する段階と、
前記ダウンコンバージョンされた信号を間引き処理する段階と、
前記間引き処理された信号に基づいて値を算出する段階と、
前記値をしきい値と比較する段階と、
前記比較段階を監視し、前記信号の時間ドメイン分析を提供する段階と、
を有する方法。 - 前記比較段階を監視する段階は、前記比較段階を監視し、前記入力信号における前記雑音の推定値を判定する段階を有する請求項51記載の方法。
- 値を算出する段階は、次の式に従って値を算出する段階を有する請求項51記載の方法(ここで、I及びQは、前記入力信号の同位相及び直交位相成分を有している)。
Value=|I|+|Q| - 前記信号をミキシングする段階は、数値制御発振器の制御下において前記信号をミキシングする段階を有する請求項51記載の方法。
- 前記間引き処理された信号に基づいて値を算出する段階は、シンボル周期にわたって値を算出する段階を有する請求項51記載の方法。
- 前記比較段階を監視する段階は、前記算出された値が前記しきい値を超過する回数を追跡する段階を有する請求項51記載の方法。
- 前記値を前記しきい値と比較する段階は、前記値を、選択された変調法のコンステレーションにおける隣接ポイント間の距離の半分に基づいて設定されたしきい値と比較する段階を有する請求項51記載の方法。
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