JP2005500982A - 親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシクロマンを用いた放射性医薬組成物の安定化 - Google Patents

親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシクロマンを用いた放射性医薬組成物の安定化 Download PDF

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Abstract

親水性チオエーテル、親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体、または親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体の混合物の添加により安定化される放射性医薬組成物。

Description

【0001】
本発明は、診断および治療に用いられる放射性医薬組成物の新規な安定剤に関する。特に、本発明は、診断用および治療用放射性医薬品の有効期間を増大させるための、親水性チオエーテル、親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体、または親水性チオエーテルと親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体との組み合わせの使用に関する。
【0002】
核医薬の分野においては、多数の放射性核種が診断剤および治療剤として日常的に使用されている。例えば、99mTc、111In、18Fおよび201Tlは診断用イメージング剤として用いられ、また131I、32P、89Srおよび153Smは治療用途に用いられている。さらに、186Re、188Re、212Bi、90Y、67Cu、192Ir、165Dyおよび117mSnなどの放射性核種が、可能性のある治療剤として提案されている。このような放射性核種は、一般に該核種のキレーターを含む放射性医薬組成物の形で投与される。放射性医薬品は、モノクローナル抗体、抗体フラグメントまたは受容体リガンドなどの標的分子をさらに含むことができる。放射性医薬品の有効性は、種々の疾患の診断および治療を大幅に進歩させた。
【0003】
化学分解は、作用物質の放射化学純度の経時的低下によって放射性医薬品の有効期間を制限しうる。例えば、99mTc、186Reまたは188Reを含む放射性医薬品は、核種自体の酸化を受けうる。さらに、放射性核種が放出する放射線は、組成物の他の成分の化学結合を破壊し、その結果自己放射線分解(autoradiolysis)を引き起こしうる。自己放射線分解は、当該放射性医薬品がβ放射体(例えば、186Re、188Re、90Y、131Y)およびα放射体(例えば、213Bi、212Bi、211At、225Ac、223Ra)等の高エネルギー核種を含む場合に特に問題となる。
【0004】
したがって、多くの放射性医薬品が有効期間を最大限とするための安定剤を必要とする。そのような安定剤は非毒性であって、かつ使用中に加えて、許容される有効期間中製品の放射化学純度を維持できるものである必要がある。さらに、許容される放射性医薬品安定剤は、放射性核種の標的部位へのデリバリーを妨げるものであってはならない。
【0005】
ゲンチシン酸塩を添加することにより放射性医薬品を安定化させる方法が、例えば、米国特許第4,232,000号;第4,233,284号;第4,497,744号;第5,384,113号に開示されている。アスコルビン酸を用いた放射性医薬品の安定化が米国特許第5,393,512号および第5,011,676号、ならびにWO 97/28181およびWO 98/33531に開示されている。放射性医薬品のヒドロキノン安定剤が米国特許第4,299,427号に開示されている。レダクチン酸、エリトルビン酸、p−アミノ安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸、ニコチン酸、ニコチンアミド、2,5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゼンジスルホン酸、酒石酸、イノシトール、等の他の化合物もまた放射性医薬組成物を安定化させるために用いられきた。
【0006】
米国特許第5,384,113号は、111Inで放射標識したペプチドの自己放射線分解を、ゲンチシン酸またはゲンチシルアルコールを用いて防止する方法を開示している。111Inによるペプチドの自己放射線分解を防止することに加えて、米国特許第5,384,113号の方法は、67Ga、169Yb、125I、123Iおよび201Tlによるペプチドの自己放射線分解を防止するためにも提案されている。2つの放射標識化ペプチド、すなわち111In−DTPA−オクトレオチドおよび123I−LHRHが、自己放射線分解の防止について試験された。186Reで標識したモノクローナル抗体NR−Lu−10もまた具体的に例証された。
【0007】
後に記述する実施例1に示すように、本発明者らは、放射性医薬品キット製剤中の成分として添加した場合、ゲンチシン酸はいくつかの99mTc標識化ペプチドの放射化学純度を低下させること、したがってゲンチシン酸はいくつかの放射標識化ペプチドの安定剤として有用でないこと、を見いだした。それゆえ、放射性医薬品のさらなる安定剤が必要とされている。特に、ペプチド結合で連結された70個未満のアミノ酸を含む放射性医薬品の安定剤が必要である。
【0008】
タンパク質およびポリペプチド中のメチオニン残基は、酸化してメチオニンスルホキシドになることが知られている。米国特許第5,272,135号は、少なくとも1個のメチオニン残基を含むポリペプチドの液体または半液体組成物の酸化を、0.01% w/vから0.3% w/vのメチオニンを該組成物に添加することによって抑制する方法を開示している。米国特許第5,272,135号は、そこに開示された方法が、表皮増殖因子、インスリン様増殖因子I、神経成長因子、トランスフォーミング増殖因子α前駆体、トランスフォーミング増殖因子β前駆体、トランスフォーミング増殖因子β、繊維芽細胞増殖因子、ワクシニア増殖因子、血小板由来増殖因子、またはこのような増殖因子のメチオニンを含有する生物学的に活性な断片または前駆体を含む、多様なポリペプチドに対して有効であることを教示している。しかし、米国特許第5,272,135号に提示されたデータは、メチオニンを添加して表皮増殖因子中に存在するメチオニン残基の酸化を抑制することに限定されている。Lamら(1997) J. Pharm. Sci. 86, 1250−1255は、液体製剤中の組換えヒト化モノクローナル抗体rhuMAb HER2を安定させ、メチオニン残基の酸化を防止するためのメチオニンの使用を開示している。
【0009】
米国特許第5,358,708号は、メチオニン、ヒスチジンまたはそれらの混合物の安定化量を添加することによる、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子またはインターロイキンの水性製剤の保存安定性を増大させる方法を開示している。米国特許第5,358,708号はまた、タンパク質間の化学的相違が異なるタンパク質を保存中に異なる速度で、そして異なる条件下で不活性化させることを開示している。米国特許第5,358,708号はさらに、メチオニンおよびヒスチジンによる保存寿命延長効果は、異なるタンパク質の間で等価ではないこと;およびアミノ酸混合物は混合比の変化、対象タンパク質の変化、および/またはアミノ酸濃度の変化につれ、異なる効果を示すことを開示している。
【0010】
WO 97/14430は、タンパク質およびペプチドの水性製剤の保存安定性を増大させるための酸化防止剤としての親水性チオエーテルの使用を開示している。WO 97/14430に提示されている唯一のデータは、インスリン様増殖因子I(3個のジスルフィド結合を含む、70個のアミノ酸からなるペプチド)に関するものである。WO 97/14430はさらに、アスコルビン酸、チオ硫酸ナトリウム、グルタチオンまたは重亜硫酸ナトリウム等の一般に使用されている酸化防止剤がIGF−Iの酸化を増大させるか、または該タンパク質を沈降させたと開示している。
【0011】
米国特許第3,947,473号、4,003,919号、4,018,799号および4,026,907号は、光学活性α−トコフェロールの調製における中間体としての、酸化防止剤である種々の親水性6−ヒドロキシ−クロマン化合物を開示している。米国特許第4,511,685号は、親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体、ならびにポリプロピレン組成物を安定化させるためのそれらの使用を開示している。米国特許第4,847,267号および4,970,216号は、皮膚におけるフリーラジカルの生成を抑制するための皮膚治療組成物としての、そのような親水性6−ヒドロキシ−クロマンの1つである親水性6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−2−カルボン酸の単独使用、または硫黄化合物(グルタチオンまたはシステインを含む)と組み合わせた使用を開示している。
【0012】
驚くべきことに、ペプチドおよび非ペプチド放射性医薬組成物の放射標識効率および有効期間は、安定化量の親水性チオエーテル、安定化量の親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体、または親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマンの混合物の安定化量を添加することによって著しく増大させうることが見いだされた。
【0013】
本発明の第1の態様においては、親水性チオエーテルの添加により、放射性医薬組成物の放射標識効率および有効期間を増大させる。
【0014】
この第1の態様の1つの実施形態において、本発明は、放射性医薬品前駆体および安定化量の親水性チオエーテルを含む組成物を提供する。
【0015】
この第1の態様の別の実施形態において、本発明は、放射性医薬品を安定化させる方法であって、以下のステップ:
a)容器内で前記放射性医薬品の前駆体を安定化量の親水性チオエーテルと混合し;そして
b)放射性核種を前記容器に添加する;
を含んでなる前記方法を提供する。
【0016】
この第1の態様の別の実施形態において、本発明は、あらかじめ定められた量の放射性医薬品前駆体および安定化量の親水性チオエーテルを含有するシールされたバイアルを含むキットを提供する。
【0017】
本発明の第2の態様においては、親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体の添加により、放射性医薬組成物の放射標識効率および有効期間を増大させる。
【0018】
この第2の態様の1つの実施形態において、本発明は、放射性医薬品前駆体および安定化量の親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体を含む組成物を提供する。
【0019】
この第2の態様の別の実施形態において、本発明は、放射性医薬品を安定化させる方法であって、以下のステップ:
a)容器内で前記放射性医薬品の前駆体を安定化量の親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体と混合し;そして
b)放射性核種を前記容器に添加する;
を含んでなる前記方法を提供する。
【0020】
この第2の態様の別の実施形態において、本発明は、あらかじめ定められた量の放射性医薬品前駆体および安定化量の親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体を含有するシールされたバイアルを含むキットを提供する。
【0021】
本発明の第3の態様においては、親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体の添加により、放射性医薬組成物の放射標識効率および有効期間を増大させる。
【0022】
この第3の態様の1つの実施形態において、本発明は、放射性医薬品前駆体、親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体を含む組成物を提供する。
【0023】
この第3の態様の別の実施形態において、本発明は、放射性医薬品を安定化させる方法であって、以下のステップ:
a)容器内で前記放射性医薬品の前駆体を親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体の混合物の安定化量と混合し;そして
b)放射性核種を前記容器に添加する;
を含んでなる前記方法を提供する。
【0024】
この態様の別の実施形態において、本発明は、あらかじめ定められた量の放射性医薬品前駆体、ならびに親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体の混合物の安定化量を含有するシールされたバイアルを含むキットを提供する。
【0025】
本明細書において規定される「放射性医薬品」または「放射性医薬組成物」は、放射性核種、キレーター、および場合により標的部分またはドメインを含む。
【0026】
本発明においては、放射性医薬品の「前駆体」とは、キレーターまたは標的部分もしくはドメインに共有結合したキレーターであってよい、未標識の(すなわち非放射性の)試薬を含んでなるものと定義される。
【0027】
本明細書において規定される「標的部分またはドメイン」とは、哺乳動物身体内のある部位(細胞表面の受容体など)に特異的に結合することができる部分またはドメインである。本発明の範囲内にある標的部分またはドメインは、限定するものではないが、抗体、FabまたはF(ab)’フラグメント等の抗体フラグメント、抗体由来のエピトープ結合性相補性決定部位、ペプチド、増殖因子またはその受容体結合性フラグメント、ホルモン、ステロイド、受容体結合性核酸、受容体結合性炭水化物(単糖、ニ糖およびオリゴ糖を含む)、受容体結合性脂質、ベンゾジアゼピン、受容体結合性抗生物質、等を含む。
【0028】
「安定化量」とは、本明細書においては、放射性医薬組成物の放射化学純度(後述の実施例に開示するような公知の方法によって測定される)を、安定剤を添加してない該組成物の放射化学純度と比較して少なくとも3時間維持するに十分な親水性チオエーテル、親水性6−ヒドロキシ−クロマン、または親水性チオエーテル/親水性6−ヒドロキシ−クロマン混合物の量と定義される。好ましくは、放射性医薬品の臨床上許容される放射化学純度は、標識化された未分解の該放射性医薬品の少なくとも80%である。より好ましくは、放射性医薬品の臨床上許容される放射化学純度は、標識化された未分解の該放射性医薬品の少なくとも85%である。最も好ましくは、放射性医薬品の臨床上許容される放射化学純度は、標識化された未分解の該放射性医薬品の少なくとも90%である。
【0029】
好ましくは、親水性チオエーテルの安定化量は、約0.1% (w/v)から約1.5% (w/v)である。より好ましくは、親水性チオエーテルの安定化量は、約0.4% (w/v)から約1.0% (w/v)である。より好ましくは、親水性チオエーテルの安定化量は、約0.5% (w/v)から約1.0% (w/v)である。
【0030】
本発明によれば、「親水性チオエーテル」とは下記の一般式を有する化合物と定義される。
【0031】
【化5】
Figure 2005500982
ただし、Rは炭素数1から4のアルキル基、または−COOH、−NH、−HNR、−NR 、−OH、SO、−SOR、−SOH、−CONH、−CONHR、−CONR 、−COOR、−OR、−SR、−NO、−SONH、−SONHRおよび−SONR から成る群より選択される少なくとも1つの親水基を含む炭素数1から4のアルキル基であり、ただしRがメチルである場合、該親水基はNH、HNR、NR またはOHではない;
、R、およびRはそれぞれ独立して、H、−COOH、−NH、−HNR、−NR 、−OH、SO、−SOR、−SOH、−CONH、−CONHR、−CONR 、−COOR、−OR、−SR、−NO、−SONH、−SONHR、−SONR 、炭素数1から4のアルキル基、ならびに−COOH、−NH、−HNR、−NR 、−OH、SO、−SO、−SOH、−CONH、−CONHR、−CONR 、−COOR、−OR、−SR、−NO、−SONH、−SONHRおよび−SONR から成る群より選択される少なくとも1つの親水基を含む炭素数1から3のアルキル基から成る群より選択され、ただしR、R、およびRのうち1つのみが−NH、−HNR、−NR または−OHである;
は炭素数1から3のアルキル基からなる群より選択される;
そしてさらに、上記親水性チオエーテルは上記親水基のうち少なくとも1つを含む。本発明の具体的な親水性チオエーテルとしては、D−メチオニン、L−メチオニン、D−エチオニン、L−エチオニン、3−メチルチオ−1,2−プロパンジオール、メチル−3−(メチルチオ)プロピオナート、2−(エチルチオ)エチルアミン・HCL、2−(メチルチオ)−エタノール、ブチオニン、S−メチル−L−システイン、S−メチル−D−システイン、D−メチオニノール、L−メチオニノール、等が含まれる。好ましくは、本発明の組成物に用いられる親水性チオエーテルは、メチオニノール、2−(エチルチオ)エチルアミン・HCL、3−メチルチオ−1,2−プロパンジオール、またはメチオニンである。より好ましくは、本発明の組成物に用いられる親水性チオエーテルは、2−(エチルチオ)エチルアミン・HCLまたはメチオニンである。最も好ましくは、本発明の組成物に用いられる親水性チオエーテルはL−メチオニンである。
【0032】
本発明によれば、「親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体」は下記の式を有するものと定義される。
【0033】
【化6】
Figure 2005500982
ただし、YおよびZの一方はO、S、C=Oおよび(CHR(ここでnは0から3の整数)から成る群より選択され、YおよびZの他方はC=Oおよび(CHR(nは0から3の整数)から成る群より選択される;
各R基はそれぞれ独立して、水素、アルキル基、ハロゲン、−OR、−SOH、−SO、−S(O)、−COOR、−NO、CONH(R2−m、−NH(R2−m、−COR、−CHOR、−COR、−SONH(R2−m、−Rおよび−CHから成る群より選択され、ここでmは0から2の整数である;
は水素または炭素数が1から3のアルキル基である;そして
は単糖、二糖、および少なくとも1つの親水性アミノ酸残基を含む5個以下のアミノ酸からなる親水性ペプチド配列から成る群より選択される。
【0034】
好ましくは、Yは(CH)であり、かつZは(CH)である。本発明の親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体の具体例としては、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸(Trolox(登録商標)、Aldrich Chemical Co., Milwaukee, Wisconsin, USAより入手可能);6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸−4−スルホン酸;6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−3−ヒドロキシ−2−カルボン酸;下記の構造:
【化7】
Figure 2005500982
を有する6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−グルコサミン;および下記の構造:
【化8】
Figure 2005500982
を有する6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−(カルボキシ−セリル−セリル−セリルアミド)が含まれる。
【0035】
好ましくは、本発明の親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体は水溶性ビタミンE誘導体である。より好ましくは、本発明の親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体は、3位および4位に−CHを有し、かつ2位に親水性置換基を有する6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−2−カルボン酸誘導体である。最も好ましくは、本発明の親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体は6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸である。
【0036】
本明細書に教示するように、親水性チオエーテル、親水性6−ヒドロキシ−クロマン、または親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマンの混合物の添加によって、任意の放射性医薬品を安定化させることが可能である。Tc 99m MAG3 (TechnoScan(登録商標), Mallinkrodt Medical, Inc., St. Louis, Missouri, USA)等の標的部分またはドメインを含まないリガンド型放射性医薬品を、本発明により安定化させることができる。さらに、任意の種類の標的部分またはドメインを含む放射性医薬品を、本発明により安定化させることができる。
【0037】
最近、小さい受容体特異的分子によって放射標識を特定の組織、疾患部位または器官に向かわせる新しいクラスの放射性医薬品が開発された。上記分子は、ペプチド、β−グルカン、ベンゾジアゼピン、または他の小さい受容体特異的分子であってよい。そのような放射性医薬品は、例えば、本発明と同一の出願人による以下の米国特許第5,508,020号; 5,225,180号; 5,405,597号; 5,443,815号; 5,552,525号; 5,561,220号; 5,620,675号; 5,645,815号; 5,654,272号; 5,681,541号; 5,711,931号; 5,714,579号; 5,716,596号; 5,736,122号; 5,770,179号; 5,783,170号; 5,788,960号; 5,807,537号; 5,807,538号; 5,811,394号; 5,814,297号; 5,814,298号; 5,814,299号; 5,820,845号; 5,820,846号; 5,830,856号; 5,833,942号; 5,843,401号; 5,843,403号; 5,849,260号; 5,849,261号; 5,851,509号; 5,866,097号; 5,871,711号; 5,932,189号; 5,951,964号; 5,955,426号; 5,976,496号; 5,997,844号; 6,007,792号; 6,017,509号; 6,017,512号; 6,028,056号; 6,051,206号; 6,074,627号; 6,086,850号; 6,171,178号および6,241,960号;ならびに本発明と同一の出願人による同時係属米国特許出願第08/236,402号、08/253,973号、08/721,443号および09/553,494号に開示され、クレームされている。これらの新しい作用物質は、受容体特異的標的部分またはドメインに共有結合したキレーター、および該キレーターと複合体化した放射標識を含む。そのような作用物質の1つを調製するキットであるACUTECT(登録商標)が、米国において急性深静脈血栓症のシンチグラフィによるイメージングのために承認された。第2のキットNEOTECT(登録商標)が、米国において悪性肺癌のイメージングのために承認された。本発明の安定剤は、ペプチド、β−グルカン、ベンゾジアゼピン、または上述の本発明と同一の出願人による特許および同時係属出願に記述されている他の小さい標的分子に共有結合したキレーターを含む放射性医薬品に用いるのに特に適している。
【0038】
一般に、標的部分またはドメインがモノアミン、ジアミド、単一チオール含有キレーター(例えば、本発明と同一の出願人による同時係属米国特許出願第08/253,973号およびWO 95/33497に開示されている)に共有結合している前駆体を含む放射性医薬品は、本発明により親水性チオエーテル、親水性6−ヒドロキシ−クロマン、または親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマンの混合物を用いて安定化される。さらに、標的部分またはドメインがビスアミンビスチオール(BAT)キレーター(例えば、本発明と同一の出願人による米国特許第5,780,007号、5,776,428号、5,720,934号、5,922,303号、5,965,107号、6,086,849号および6,093,383号ならびにWO 93/21962に開示されている)に共有結合した前駆体を含む放射性医薬品は、本発明により安定化することができる。
【0039】
本発明の安定剤は、米国特許第5,688,485号に記載のジアミンモノアミドチオールキレーターおよびトリアミドチオールキレーター、および米国特許第5,091,514号に開示されているトリアミドチオール、等の任意のキレーターに共有結合した標的分子を含む放射性医薬品にも用いることができる。
【0040】
本発明の安定剤は、好ましくは、下記の式を有するペプチド金属キレーターに共有結合した標的部分を含む放射性医薬品の有効期間を延長するために用いられる。
【0041】
【化9】
Figure 2005500982
ただし、(pgp)はHまたはチオール保護基であり、(aa)はアミノ酸である。このようなキレーターは、本発明と同一の出願人による米国特許第5,654,272号、5,681,541号、5,788,960号および5,811,394号に開示され、クレームされている。
【0042】
本発明の安定剤は、下記の2つの式から成る群より選択される式を有するペプチド金属キレーターに共有結合した標的部分を含む放射性医薬品の有効期間を延長するためにも用いることができる。
【0043】
【化10】
Figure 2005500982
ただし、Xは水素または保護基である;(amino acid)は任意のアミノ酸である。
【0044】
【化11】
Figure 2005500982
ただし、Xは水素または保護基である;(amino acid)は任意のアミノ酸である。
【0045】
このようなキレーターは、本発明と同一の出願人による米国特許第5,720,934号、5,776,428号、5,780,007号、6,086,849号および6,093,383号に開示され、クレームされている。
【0046】
より好ましくは、本発明の安定剤は、下記の式を有する単一チオールを含むペプチド金属キレーターに共有結合した標的部分を含む放射性医薬品の有効期間を延長するために用いられる。
【0047】
【化12】
Figure 2005500982
ただし、Aは水素、HOOC、HNOC、(peptide)−NHOC、(peptide)−OOCまたはR’’’’である;
BはH、SH、−NHR’’’、−N(R’’’)−(peptide)またはR’’’’である;
XはH、SH、−NHR’’’、−N(R’’’)−(peptide)またはR’’’’である;
ZはHまたはR’’’’である;
R’、R’’、R’’’およびR’’’’はそれぞれ独立してHまたは低級直鎖、分枝鎖もしくは環状のアルキル基である;
nは0、1または2である;
そして、Bが−NHR’’’または−N(R’’’)−(peptide)である場合、XはSHであり、かつnは1または2である;
Xが−NHR’’’または−N(R’’’)−(peptide)である場合、BはSHであり、かつnは1または2である;
BがHまたはR’’’’である場合、AはHOOC、HNOC、(peptide)−NHOCまたは(peptide)−OOCであり、XはSHであり、かつnは0または1である;
AがHまたはR’’’’である場合、BがSHであれば、Xは−NHR’’’または−N(R’’’)−(peptide)であり、そしてXがSHであれば、Bは−NHR’’’または−N(R’’’)−(peptide)である;
XがHまたはR’’’’である場合、AはHOOC、HNOC、(peptide)−NHOCまたは(peptide)−OOCであり、かつBはSHである;
Zがメチル基である場合、Xはメチル基であり、AはHOOC、HNOC、(peptide)−NHOCまたは(peptide)−OOCであり、BはSHであり、かつnは0である。
【0048】
このようなキレーターは、本発明と同一の出願人による米国特許第5,443,815号、5,807,537号、5,814,297号および5,866,097号に開示され、クレームされている。
【0049】
本発明により安定化される単一チオール含有放射性金属キレーターの具体例は、本発明と同一の出願人による米国特許出願第08/236,402号およびWO 95/29708に開示され、クレームされており、それらは下記の化学式を有するキレーターを含む。
【0050】
【化13】
Figure 2005500982
ただし、(amino acid)および(amino acid)は、それぞれ独立してチオール基を含まない任意の一次α−またはβ−アミノ酸であり;Zは、システイン、ホモシステイン、イソシステイン、ペニシルアミン、2−メルカプトエチルアミンおよび3−メルカプトプロピルアミンから成る群より選択されるチオール含有部分であり;そしてRは、炭素数1から4の低級アルキル基、アミノ酸、または2から10個のアミノ酸からなるペプチドである。Zがシステイン、ホモシステイン、イソシステインまたはペニシルアミンである場合、該部分のカルボニル基はヒドロキシル基、NR基に共有結合し、ここでRおよびRはそれぞれ独立して水素または炭素数1から4の低級アルキル基、アミノ酸、または2から10個のアミノ酸からなるペプチドである。
【0051】
または、本発明により安定化される単一チオール含有放射性金属キレーターは、下記の式を有する。
【0052】
【化14】
Figure 2005500982
ただし、Yはシステイン、ホモシステイン、イソシステイン、ペニシルアミン、2−メルカプトアセタートまたは3−メルカプトプロピオナートであるチオール含有部分であり;(amino acid)および(amino acid)は、それぞれ独立してチオール基を含まない任意の一次α−またはβ−アミノ酸であり;そして、Rは、水素または炭素数1から4の低級アルキル基、アミノ酸、または2から10個のアミノ酸からなるペプチドである。Yがシステイン、ホモシステイン、イソシステインまたはペニシルアミンである場合、該部分のアミノ基は水素、アミノ酸、または2から10個のアミノ酸からなるペプチドに共有結合する。
【0053】
単一チオール含有放射性金属キレーターの具体例は、以下のものから成る群より選択される:
−(amino acid)−(amino acid)−A−CZ(B)−{C(R)}−X}、
−A−CZ(B)−{C(R)}−X}−(amino acid)−(amino acid)
−(一次α,ω−またはβ,ω−diamino acid)−(amino acid)−A−CZ(B)−{C(R)}−X}、および
−A−CZ(B)−{C(R)}−X}−(amino acid)−(一次α,ω−またはβ,ω−diamino acid)、
ただし「α,ω−diamino acid」という用語は、α炭素原子上にアミンを有し、かつ該α炭素原子から最も遠位の炭素原子上にアミンを有するアミノ酸を表わし;「β,ω−diamino acid」という用語は、β炭素原子上にアミンを有し、かつ該β炭素原子から最も遠位の炭素原子上にアミンを有するアミノ酸を表わし;そして(amino acid)および(amino acid)は、それぞれ独立して、任意の、天然に存在する、改変された、置換された、または変更された、チオール基を含まないα−またはβ−アミノ酸を表わす。
【0054】
本発明により安定化される単一チオール含有放射性金属キレーターは、−Gly−Gly−Cys−、Cys−Gly−Gly−、−(ε−Lys)−Gly−Cys−、(δ−Orn)−Gly−Cys−、−(γ−Dab)−Gly−Cys−、−(β−Dab)−Lys−Cys−および−(β−Dab)−Gly−Cys−から成る群より選択される式を有する。(これらの式中、ε−Lysは、典型的なα−アミノ基ではなくε−アミノ基が隣接アミノ酸のカルボキシル基に共有結合してペプチド結合を形成しているリシン残基を表わす;δ−Ornは、典型的なα−アミノ基ではなくδ−アミノ基が隣接アミノ酸のカルボキシル基に共有結合してペプチド結合を形成しているオルニチン残基を表わす;γ−Dabは、γ−アミノ基が隣接アミノ酸のカルボキシル基に共有結合してペプチド結合を形成している2,4−ジアミノ酪酸残基を表わす;そしてβ−Dapは、β−アミノ基が隣接アミノ酸のカルボキシル基に共有結合してペプチド結合を形成している2,3−ジアミノプロピオン酸残基を表わす。)
最も好ましくは、本発明の安定剤は、本発明と同一の出願人による同時係属米国特許出願第08/253,973号およびWO 95/33497に開示され、クレームされているようなモノアミン、ジアミド、単一チオール金属キレーターに共有結合した標的部分を含む放射性医薬品の有効期間を延長するために、また本発明と同一の出願人による米国特許第5,780,007号、5,922,303号、6,086,849号および6,093,383号に開示され、クレームされているようなビスアミドビスチオール金属キレーターに共有結合した標的部分を含む放射性医薬品の有効期間を延長するために用いることができる。親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマンの混合物によって安定化されるモノアミン、ジアミド、単一チオール金属キレーターの具体例は、下記の2つの式からなる群より選択される一般式を有する。
【0055】
【化15】
Figure 2005500982
【化16】
Figure 2005500982
ただし、m、nおよびpは、それぞれ独立して0または1の整数である;各R’は独立して水素、低級アルキル基、炭素数2から4のヒドロキシアルキル基、炭素数2から4のアルコキシアルキル基である;そして各Rは独立して水素またはR’’を表わし、ここでR’’は置換低級アルキル基、未置換低級アルキル基、またはチオール基を含まないフェニルである;そして1つのRまたはR’はLであり、ここでLは金属キレーターを標的部分に連結する2価のリンカーであって、1つのR’がLである場合、NR’はアミンである。好ましい実施形態においては、Lは炭素数1から6の直鎖状アルキル基;分枝鎖アルキル基;環状アルキル基;カルボン酸エステル;カルボキサミド;スルホンアミド;エーテル;チオエーテル;アミン;アルケン;アルキン;1,2−結合した、場合により置換されたベンゼン環;1,3−結合した、場合により置換されたベンゼン環;1,4−結合した、場合により置換されたベンゼン環;アミノ酸;または2から約10個のアミノ酸からなるペプチド、またはこれらの組み合わせである。好ましい実施形態においては、R’’は炭素数1から6の直鎖状アルキル基;分枝鎖アルキル基;環状アルキル基;−COC−、−CNHC−または−CSC−基(ここで、qおよびrはそれぞれ独立して1から5の整数であり、q+rの和は6以下である);(C−C)アルキル−X(ここで、Xはヒドロキシル基である);置換アミン;グアニジン;アミジン;置換チオール基;カルボン酸;エステル;リン酸基;硫酸基;フェニル基;ハロゲン、ヒドロキシル基、置換アミン、グアニジン、アミジン、置換チオール基、エーテル、リン酸基または硫酸基によって置換されたフェニル基;インドール基;1から3個の窒素、酸素または硫黄原子を含む、炭素数1から6の複素環基;またはそれらの組み合わせである。
【0056】
特定の実施形態においては、本発明により安定化されるモノアミン、ジアミド、単一チオール放射性金属キレーターは下記の式を有することができる。
【0057】
【化17】
Figure 2005500982
ただし、RおよびRは、それぞれ独立して水素、低級アルキル基、炭素数2から4のヒドロキシアルキル基、または炭素数2から4のアルコキシアルキル基である; R、R、RおよびRは、それぞれ独立して水素、置換または未置換の低級アルキル基またはチオール基を含まないフェニル基である;RおよびRは、それぞれ独立して水素、低級アルキル基、低級ヒドロキシアルキル基、または低級アルコキシアルキル基である;Lは2価のリンカー基であり、そしてZは標的部分である。
【0058】
または、本発明により安定化されるモノアミン、ジアミド単一チオール放射性金属キレーターは下記の式を有してもよい。
【0059】
【化18】
Figure 2005500982
ただし、RおよびRは、それぞれ独立して水素、低級アルキル基、炭素数2から4のヒドロキシアルキル基、または炭素数2から4のアルコキシアルキル基である; R、R、RおよびRは、それぞれ独立して水素、置換低級アルキル基、未置換低級アルキル基、フェニル基、またはチオール基を含まない置換フェニル基であり、そしてR、R、RまたはRのうち1つはZ−L−HN(CH−である(ここでLは2価のリンカーであり、Zは標的部分であり、そしてnは1から6の整数である);RおよびRは、それぞれ独立して水素、低級アルキル基、低級ヒドロキシアルキル基、または低級アルコキシアルキル基である;そしてXはアミノ基、置換アミノ基もしくは−NR−Y(ここでYはアミノ酸)、アミノ酸アミド、または2から10個のアミノ酸から成るペプチドである。
【0060】
または、本発明により安定化されるモノアミン、ジアミド単一チオール放射性金属キレーターは下記の式を有してもよい。
【0061】
【化19】
Figure 2005500982
ただし、RおよびRは、それぞれ独立して水素、低級アルキル基、低級ヒドロキシアルキル基、または低級アルケニルアルキル基である; RおよびRは、それぞれ独立して水素、置換または未置換の低級アルキル基、またはチオール基を含まないフェニル基である;nは1から6の整数である;Lは2価のリンカーである;そして、Zは標的部分である。
【0062】
または、本発明により安定化されるモノアミン、ジアミド単一チオール放射性金属キレーターは下記の式を有するものであってもよい。
【0063】
【化20】
Figure 2005500982
ただし、Lは2価のリンカーであり、そしてZは標的部分である。
【0064】
本発明により安定化されるビスアミドビスチオール金属キレーターは、好ましくは、下記の2つの式から成る群より選択される式を有する。
【0065】
【化21】
Figure 2005500982
ただし、各Rは、それぞれ独立して水素、CHまたはCである;
各(pgp)は、それぞれ独立してチオール保護基または水素である;
m、nおよびpは、それぞれ独立して2または3である;
Aは直鎖状または環状の低級アルキル基、アリール基、ヘテロシクリル基、それらの組み合わせ、またはそれらの置換誘導体である。
【0066】
【化22】
Figure 2005500982
ただし、各Rは、それぞれ独立して水素、CHまたはCである;
m、nおよびpは、それぞれ独立して2または3である;
Aは直鎖状または環状の低級アルキル基、アリール基、ヘテロシクリル基、それらの組み合わせ、またはそれらの置換誘導体である;
Vは水素または−CO−ペプチドである;
R’は水素またはペプチドである;
ここで、Vが水素である場合、R’はペプチドであり;そしてR’が水素である場合、Vは−CO−ペプチドである。
【0067】
例えば、本発明の安定剤は、以下に記述する特定の前駆体を含む放射性医薬品の有効期間を延ばすために用いることができる:
GGCSIPPEVKFNKPFVYLI.amide (配列番号1);
GGCSIPPEVKFNKPFVYLI(配列番号2);
GGCGLF (配列番号3);
RGCSIPPEVKFNKPFVYLI.amide(配列番号4);
RGCGHRPLDKKREEAPSLRPAPPPISGGYR.amide (配列番号5);
GGCRPKPQQFFGLM.amide(配列番号6);
GGCFVYLI.amide(配列番号7);
(acetyl.TKPRGG)K(ε−K)GC.amide;
FYWKTFT(ε−K)GC.amide;
acetyl.FFYWKTFT(ε−K)GC.amide;
acetyl.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
acetyl.FFYWKTFTGGG(ε−K)GC.amide;
acetyl.FFYWKTFTGGG(ε−K)KC.amide;
acetyl.KKKKK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GC.amide;
acetyl.D.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
acetyl.D.Cpa.YWKTC(ε−K)GCKK.amide;
acetyl.KKKKK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
acetyl.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
acetyl−DDD.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
acetyl.DDF.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
(DTPA).FFYWKTFT(ε−K)GC.amide;
(DTPA).Nal.Cpa..YWKT.Nal.T(ε−K)GCKK.amide;
(DTPA).(ε−K)GCFFYWKTFT.amide;
(DTPA).(ε−K)GCF.Cpa..YWKTFT.amide;
(DTPA).F.Cpa.YWKTFT(ε−K)GC.amide;
(DTPA).Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GC.amide;
(DTPA).Aca.F.Cpa.YWKTFT(ε−K)GC.amide;
(DTPA).Nal.Cpa.YWKT.Nal.T(ε−K)GCKK.amide;
(DTPA).Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
CH CO.FFW KTFC(ε−K)GC.amide;
CH CO.FFW KTFCKKKKK(ε−K)GC.amide;
CH CO.FFW KTFC(ε−K)KKKKKGC.amide;
AKCGGGFFYWKTFT.amide;
AKCGGGFYWKTFT.amide;
DDDD.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKKKK.amide;
DDD.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
Trc.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
Hca.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
(Trc).Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
KKKK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCDDDD.amide;
.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCD.amide;
K.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCDD.amide;
KK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCDDD.amide;
KK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCDD.amide;
KKK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCDD.amide;
KKK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKDKD.amide;
KKKF.Cpa.YWKTF,Nal.(ε−K)GCDDDD.amide;
K(BAT).Nal.CMeYWKVCMeT.amide
DKD.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKDKD.amide;
KDKD.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKDKD.amide;
.Cpa.YWKTC(ε−K)GCKK.amide;
.Cpa.YWKTC(ε−K)GC.amide;
.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
.Cpa.YWK.Abu.Nal.T(ε−K)GC.amide;
.Cpa.YWKTFTGGG(ε−K)GC.amide;
.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCR.amide;
(Trc−imide).Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCR.amide;
Trc.(Trc−imide).K.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCRR.amide;
(Trc−imide)K.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCRR.amide;
(Trc−imide)K.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCR.amide;
DF.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
FYWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
AKCGGGFYWKTFT.amide;
(2−ketogulonyl).Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
(2−ketogulonyl).F.Cpa.YWKTFT(ε−K)GC.amide;
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.GC.Dap.Dap.amide);
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(γ−Dab)KCR.amide);
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.KKKKK(ε−K)GC.amide);
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO).(ε−K)GCK.amide;
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Dap)KCR.amide);
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Dap)KCK.amide);
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(δ−Orn)GCK.amide);
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Dap)GCK.amide);
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.K(ε−K)KCK.amide);
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(ε−K)GCKK.amide);
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO).K(ε−K)GC.amide;
cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO).(ε−K)GC.amide;
RGCQAPLYKKIIKKLLES(配列番号8);
acetyl.KK(ε−K)GCGCGGPLYKKIIKKLLES;
acetyl.KKKKKK(ε−K)GCGGPLYKKIIKKLLES;
CH CO.Y .Amp.GDCKGCG.amide)(CHCO)K(ε−K)GC.amide;
CH CO.Y .Amp.GDCGGCAcmGCAcmGGC.amide)(CHCO)K(ε−K)GC.amide;
CH CO.Y .Apc.GDCKGCG.amide)(CHCO)K(ε−K)GC.amide;
{(CH CO.Y .Apc.GDCGGCG.amide)(CHCO)}K(ε−K)GC.amide;
CH CO.Y .Apc.GDCKGG)K(ε−K)GC.β−Ala.amide;
CH CO.Y .Apc.GDCKKG)K(ε−K)GC.β−Ala.amide;
{(CH CO.Y .Apc.GDCG)KG}K(ε−K)GCG.amide;
CH CO.Y .Apc.GDCK(ε−K)GCG.amide;
({(CH CO.Y .Apc.GDCGGCAcmGCAcmGGC.amide)(CHCO)}.K)K(ε−K)GCG.amide;
{(CH CO.Y .Apc.GDCGGCAcmGCAcmGGC.amide)(CHCO)K}K(ε−K)GCG.amide;
CH CO.Y .Apc.GDCGGCAcmGCAcmGGC.amide)(CHCO)K(ε−K)GC.amide;
HSDAVFTDNYTRLRKQMAVKKYLNSILN(ε−K)GC.amide;
HSDAVFTDNYTRLRKQMAVKKYLNSILNGGC.amide (配列番号9);
AGCHSDAVFTDNYTRLRKQMAVKKYLNSILN.amide (配列番号10);
HSDAVFTDNYTRLRKQMAVKKYLNSILNC(BAT).amide (配列番号11);
CH CO.SNLST.HhcVLGKLSC(BAT)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide (配列番号12);
CH CO.SNLST.HhcVLGKLSQELHKLQTYPRTNTGSGTP(ε−K)GC.amide;
CH CO.SNLST.HhcVLGKLSC(CHCO.GGCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
CH CO.SNLST.HhcVLGKLSC(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
CH CO.SNLST.HhcVLGKLSC(CHCO.(ε−K)GCE.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
CH CO.SNLST.HcyVLGKLSC(CHCO.GGCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
CH CO.SNLST.HcyVLGKLSC(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
CH CO.SNLST.HcyVLGKLSC(CHCO.(ε−K)GCE.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
CH CO.SNLST.Cys.LGKLSC(CHCO.GGCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
CH CO.SNLST.CysVLGKLSC(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
CH CO.SNLST.CysVLGKLSC(CHCO.(ε−K)GCE.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
SNLST.AsuVLGKLSC(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
SNLST.AsuVLGKLSC(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)ELHKLQTYPRTDVGAGTP.amide;
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Tyr−Cys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Phe(4−F)−Cys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Phe(4−NH)−Cys−Thr−Ser);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Dab−Cys−Thr);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Phe(4−NH)−Cys−Thr);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Phe(4−NH)−Cys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−His−Cys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Arg−Cys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Gly−Cys−Lys−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Ser−Cys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Dab−Cys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Gly−Cys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Dab−Cys−Ser(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Gly−Gly−Cys−Lys−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Gly−Gly−Cys−Arg−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−Lys−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−Arg−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−Lys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−Dap−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−NH(CHCHO)CHCHNH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Ser−Cys−Thr−NH(CHCHO) CHCHNH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Gly−Lys−Cys−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Lys−Cys−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Lys−Gly−Cys−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Dab−Cys−Ser(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Dap−Cys−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Gly−Gly−Cys−His−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Gly−Gly−Cys−Phe(4−NH)−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Orn−Cys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Dap−Cys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Lys−Cys−Thr(ol));
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−NHCHCHOCHCHNH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Lys−Cys−NH);
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−δ−Orn−Gly−Cys−NH); および
cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Thr−Gly−Gly−Cys−NH).
(アミノ酸の1文字および3文字表記は、G. Zubay, Biochemistry(第2版), 1999 (MacMillan Publishing; New York)の33頁に見いだすことができる;他の略語は以下の通りである:Acmはアセトアミドメチル;Mobは4−メトキシベンジル;Abuはアミノ酪酸;FはD−フェニルアラニン;WはD−トリプトファン;YはD−チロシン;Acaは6−アミノヘキサン酸;ApcはS−(3−アミノプロピル)システイン;Hcyはホモシステイン;Nalは2−ナフチルアラニン;Cpaは4−クロロフェニルアラニン;KはD−リシン;DはD−アスパラギン酸;NalはD−2−ナフチルアラニン;DTPAはジエチレントリアミン五酢酸;Trcはトリカルバリル酸;Trc−イミドはトリカルバリル酸イミド;Hcaはヘキサカルボキシシクロヘキサンである。(...)Kは、リシンの両方のアミノ基への共有結合を表わす。Hcy(...)は、ホモシステインの側鎖硫黄原子への共有結合を表わす。(N−CH)Fは、N−α−メチル−フェニルアラニンを表わす。基の間に付した下線(例えば、CH CO.Y RGDCにおけるCHCO基とシステイン(C)の間の下線)は、環状スルフィドを表わす。アミノ酸の間に付した下線(例えば、CNPRGDCにおける2個のシステイン(C)の間の下線)は、環状ジスルフィド結合を表わす。下線を付した配列の前に記載された「cyclo(シクロ)」という用語は、N末端からC末端への環状配列を意味する。Xという下付き文字は、当該アミノ酸がD体であることを示す;他のすべての下付き文字は、アミノ酸側鎖保護基を示す。ε−K、δ−Orn、γ−Dabおよびβ−Dapは、上記のように定義される。Asuは2−アミノスベリン酸であり、ここでAsu残基を含むペプチドのアミノ末端アミノ酸は、アミノ末端アミノ基と該Asu残基の側鎖カルボン酸部分とのアミド結合により環状化される。BATは、N,N−ビス(2−メルカプト−2−メチルプロピル)−6,9−ジアザノナン酸である。
【0068】
本発明によれば、親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体もまた、米国特許第6,171,578号に記載されているような、ベンゾジアゼピン誘導体を含む標識化放射性医薬品前駆体を安定化させるために用いることができる。好ましい実施形態においては、放射標識化1−[(カルボキシグリシル−グリシル−グリシル−システインアミド)メチル]−4−(2−カルボキシエチル)−7−[(4−アミジノフェニル)メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオントリフルオロアセテートを安定化させるために、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸などの親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体が用いられる。
【0069】
さらに、公知キレーターである1,4,7,10−テトラアザドデカン四酢酸およびその誘導体:
【化23】
Figure 2005500982
(ただし、nは整数で2または3であり;各Rはそれぞれ独立して水素、炭素数1から4のアルキル基、またはアリール基であり;そしてRの1つは標的部分に共有結合する)
およびデスフェリオキサミンに共有結合した標的部分またはドメインを含む標識化放射性医薬品前駆体を安定化させるために、親水性チオエーテル、または親水性6−ヒドロキシ−クロマン、または親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体の混合物を本発明にしたがって用いることができる。
【0070】
任意の放射性核種または放射性金属を含む放射性医薬品を、本発明により安定化させることができる。例えば、125I、131I、211At、47Sc、67Cu、72Ga、90Y、153Sm、159Gd、165Dy、166Ho、175Yb、177Lu、186Re、188Re、212Bi、213Bi、68Ga、99mTc、111Inおよび123I等の放射性核種を含む放射性医薬品を、本発明により親水性チオエーテルを添加することによって安定化させることができる。異なる放射性核種にキレート化させた場合、特定の放射性医薬品前駆体の安定化の程度は変動しうる。例えば、99mTcで標識した前駆体は、同一前駆体を188Reで標識したものよりも高度に安定化されうる。
【0071】
本発明の組成物は、無菌の、発熱物質を含まない、非経口投与可能な水溶液として製剤化される。この水溶液は、場合により凍結乾燥形態で供給され、使用者によって元に戻してもよい。本発明の組成物は、バッファー、さらなるバイアル、使用説明書、等を含むキットの成分として提供することができる。
【0072】
本発明の医薬組成物は、親水性チオエーテル、親水性6−ヒドロキシ−クロマン、または親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマンの混合物の安定化量、および場合により製薬上許容される希釈剤または担体(種に適したアルブミン等)と組み合わせた放射性医薬品前駆体を含む。本明細書に用いる「製薬上許容される希釈剤または担体」という用語は、すべての溶媒、分散媒、抗菌剤および抗真菌剤、等張化剤、酵素阻害剤、輸送リガンド(グルコヘプトン酸、酒石酸、クエン酸またはマンニトール、等)などを含む。製薬上活性な物質のためのこのような媒質および作用物質の使用は、当技術分野で周知である。例えば、塩化ナトリウム注射剤およびリンゲル注射剤は希釈剤として一般に用いられている。pH、等張性、安定性、等を考慮したこのような非経口投与可能な溶液の調製は、当技術分野における技術の範囲内にある。
【0073】
本発明の方法により、放射性医薬品は1回投与量を好ましくは静脈内に投与する。投与量の全部をボーラス注射するか、または一部をボーラス注射し、その後1〜2時間かけて持続注入する。1回の投与で注射すべき溶液の量は、約0.01 mlから約10 mlであり、これは約0.01 mCiから約100 mCi、好ましくは約1 mCiから約50 mCiの放射活性を含む。1回投与量における放射性医薬品の量は、体重kgあたり約0.1から約10 mgである。静注後、該放射性医薬品が診断剤であるならば、例えばin vivoラジオイメージングによって、当該部位をモニターする。
【0074】
以下の実施例は説明のために示すものであり、本発明を限定するものではない。
【0075】
実施例1:99mTc標識デプレオチドの放射化学純度に及ぼすゲンチシン酸の効果
ゲンチシン酸(GA)を、99mTcで標識した、下記の構造を有するソマトスタチン受容体結合性ペプチドであるデプレオチド(depreotide)を安定化させる能力について試験した。
【0076】
【化24】
Figure 2005500982
このペプチドは、先に掲げたリスト中では:
cyclo(N−CH )FYW KV.Hcy.(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)として表わされる。
【0077】
デプレオチド、GA、および表1に記載の他の成分を含む凍結乾燥キットバイアルを調製した。凍結乾燥に先立って、各製剤のpHを(表に示すように)7.4から8.5に調整した。
【0078】
【表1】
Figure 2005500982
Pfanstiehl Laboratories, Waukegan, Illinois, USA.
J.T. Baker, Phillipsburg, New Jersey, USA.
Acros Organics/Fisher Scientific, Pittsburgh, Pennsylvania, USA.
Sigma Chemical Co., St. Louis, Missouri, USA.
約50 mCiの99mTcを含む1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標)Molybdenum Mo99−Technetium Tc99m Generator, DuPont, Billerica, Massachusetts)を用いて凍結乾燥キットを元に戻し、そして沸騰水浴中で10分間加熱することによって、該キットを99mTcで放射標識した。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表2に示す。
【0079】
【表2】
Figure 2005500982
これらの結果は、ゲンチシン酸を製剤化されたキットに含めた場合、ゲンチシン酸が99mTc−デプレオチドの放射標識収率および安定性を低下させることを示している。
【0080】
実施例2
L−メチオニンによる99mTc標識デプレオチドの安定化
デプレオチド、L−メチオニン(Met)、および表3に記載の他の成分を含む凍結乾燥キットバイアルを調製した。凍結乾燥に先立って、すべての製剤のpHを7.4に調整した。
【0081】
【表3】
Figure 2005500982
約50 mCiの99mTcを含む1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いて凍結乾燥キットを元に戻し、そして沸騰水浴中で10分間加熱することによって、該キットを99mTcで放射標識した。製剤のいくつかについては、室温でも放射標識した(元に戻した後、室温で30分間放置した)。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表4に示す。
【0082】
【表4】
Figure 2005500982
これらの結果は、L−メチオニンが、通常の条件下(−10℃)で保存された製剤化されたキットから調製された99mTc−デプレオチドの放射標識収率および安定性を増大させることを示している。
【0083】
実施例3
凍結乾燥キット製剤における99mTc標識デプレオチドのL−メチオニンによる安定化;加速温度(40℃)保存
デプレオチド、L−メチオニン(Met)、および表5に記載の他の成分を含む凍結乾燥キットバイアルを調製した。凍結乾燥に先立って、すべての製剤のpHを7.4に調整した。これらのキットを40℃で1週間保存した。キットのいくつかは、対照として−10℃でも保存した。
【0084】
【表5】
Figure 2005500982
約50 mCiの99mTcを含む1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いて凍結乾燥キットを元に戻し、そして沸騰水浴中でインキュベートする(10分間)ことによって、該キットを99mTcで放射標識した。製剤のいくつかについては、室温でも放射標識した(元に戻した後、室温で30分間放置した)。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表6に示す。
【0085】
【表6】
Figure 2005500982
これらの結果は、L−メチオニンは放射標識に先立って40℃で保存された凍結乾燥キットの99mTc−デプレオチドを安定させないことを示している。
【0086】
実施例4
凍結乾燥キット製剤における99mTc標識ベンゾジアゼピンジオン誘導体のL−メチオニンによる安定化
L−メチオニンを、99mTc標識糖タンパク質IIb/IIIa受容体結合性ベンゾジアゼピンジオン誘導体、すなわち下記の構造を有する1−[(カルボキシグリシル−グリシル−グリシル−システインアミド)メチル]−4−(2−カルボキシエチル)−7−[(4−アミジノフェニル)メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオントリフルオロアセテートを安定化させる能力について試験した。
【0087】
【化25】
Figure 2005500982
上記ベンゾジアゼピンジオン誘導体および表7に記載の成分を含む凍結乾燥キットバイアルを調製した。凍結乾燥に先立って、すべての製剤のpHを7.4に調整した。
【0088】
【表7】
Figure 2005500982
約50 mCiの99mTcを含む1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いて凍結乾燥キットを元に戻し、そして沸騰水浴中で10分間加熱することによって、該キットを99mTcで放射標識した。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表8に示す。
【0089】
【表8】
Figure 2005500982
これらの結果は、製剤化されたキットから調製された99mTc標識ベンゾジアゼピンジオン誘導体の放射標識収率および安定性をL−メチオニンが増大させることを示している。
【0090】
実施例5:99mTc標識ペプチドのL−メチオニンによる安定化
L−メチオニンを、下記の構造を有する99mTc標識糖タンパク質IIb/IIIa受容体結合性ペプチドを安定化させる能力について試験した。
【0091】
【化26】
Figure 2005500982
このペプチドは、先に掲げたリスト中では:
CH CO.Y .Amp.GDC.KGCG.amide)(CHCO)K(ε−K)GC.amideとして表わされる。
【0092】
上記ペプチド(50μg)、グルコヘプトン酸ナトリウムニ水和物(10 mg)、塩化第一スズニ水和物(50μg)、およびエデト酸ニナトリウムニ水和物(100μg)を含む凍結乾燥キットバイアルを調製した。凍結乾燥に先立って、製剤のpHを7.4に調整した。
【0093】
この凍結乾燥キットを、L−メチオニンの存在下および不存在下で、99mTcで放射標識した。メチオニン製剤には、4 mgのメチオニン(100μlの生理食塩水に溶解)および100μlのエタノールを添加した。対照製剤には、L−メチオニンと共に添加された付加的生理食塩水またはエタノールを考慮して、100μlのエタノールおよび100μlの生理食塩水を添加した。次に、約50 mCiの99mTcを含む1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いて両方のバイアルを元に戻し、そして室温で30分間インキュベートした。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表9に示す。
【0094】
【表9】
Figure 2005500982
これらの結果は、L−メチオニンが99mTc−ペプチドの放射標識収率および安定性を増大させることを示している。
【0095】
実施例6:99mTc標識ペプチドキレーターのL−メチオニンによる安定化
L−メチオニンを、下記の構造を有する99mTc標識モノアミン、ジアミド、単一チオールペプチドキレーターを安定化させる能力について試験した。
【0096】
【化27】
Figure 2005500982
N−3−ベンゾイル−2,3−(S)−ジアミノプロピオニル−L−リジニルL−システイニル−L−リジニルアミド
グルコヘプトン酸ナトリウムニ水和物、エデト酸ニナトリウムニ水和物および塩化第一スズニ水和物を表1に記載する濃度で含む、凍結乾燥キットの「プラセボ」バイアルを調製した(対照製剤)。
【0097】
上記ペプチドキレーターを、L−メチオニンの存在下および不存在下で、99mTcで放射標識した。該ペプチドキレーターを1 mg/mlの濃度で水に溶解し、そして50μg(50μl)の該ペプチドを3個のプラセボバイアルの各々に添加した。実施例5に記述するように、エタノールおよびL−メチオニンを対照製剤およびメチオニン製剤に添加した。さらに、100μlのリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)を各製剤に添加した。約50 mCiの99mTcを含む0.9−1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いてバイアルを元に戻し、そして沸騰水浴中で10分間加熱した。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表10に示す。
【0098】
【表10】
Figure 2005500982
これらの結果は、L−メチオニンが99mTc標識ペプチドキレーターの放射標識収率および安定性を増大させることを示している。
【0099】
実施例7
99mTcビスアミンビスチオールキレーターのL−メチオニンによる安定化
L−メチオニンを、下記の構造を有する99mTc標識非ペプチドキレーター(すなわち、4−(ブタン酸)−2,2,9,9−テトラメチル−4,7−ジアザ−1,10−デカンジチオール)を安定化させる能力について試験した。
【0100】
【化28】
Figure 2005500982
実施例6に記述する方法で調製したプラセボバイアル加熱製剤を用いて、上記非ペプチドキレーターをL−メチオニンの存在下および不存在下で99mTcで放射標識した。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表11に示す。
【0101】
【表11】
Figure 2005500982
これらの結果は、L−メチオニンが99mTc標識非ペプチドキレーターの放射標識収率および安定性を増大させることを示している。
【0102】
実施例8
99mTc標識ペプチドのメチオニン誘導体による安定化
2−(エチルチオ)エチルアミン、メチオニノール、および3−メチルチオ−1,2−プロパンジオールは、下記の構造を有する親水性チオエーテルである。
【0103】
【化29】
Figure 2005500982
99mTc標識デプレオチドを安定化させる能力について、これらの化合物およびL−メチオニンを試験した。
【0104】
各親水性チオエーテルを40 mg/mlの濃度で水に溶解し、HClまたはNaOHを用いてpH 7に調整した。各親水性チオエーテル(100μlに溶解した4 mg)を、該ペプチドを含む製剤化されたキットバイアル(表1の「対照」製剤)に添加した。対照バイアルには100μlの水を添加した。約50 mCiの99mTcを含む1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いてバイアルを元に戻し、そして沸騰水浴中で10分間加熱した。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表12に示す。
【0105】
【表12】
Figure 2005500982
これらの結果は、親水性チオエーテルである2−(エチルチオ)エチルアミン、メチオニノールおよび3−メチルチオ−1,2−プロパンジオールが、99mTc標識ペプチドの放射標識収率および安定性を増大させることを示している。メチオニンスルホキシド、メチオニンスルホンおよび3−(メチルチオ)プロピオンアルデヒドは、99mTc標識ペプチドの放射標識収率および安定性に何ら効果を示さなかった。
【0106】
実施例9
99mTc標識デプレオチドのTrolox(登録商標)による安定化
デプレオチド、Trolox(登録商標)および表13に記載の他の成分を含む凍結乾燥キットバイアルを調製した。凍結乾燥に先立って、すべての製剤のpHを7.4に調整した。
【0107】
【表13】
Figure 2005500982
約50 mCiの99mTcを含む1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いて凍結乾燥キットを元に戻し、そして元に戻した後、室温で30分間インキュベートすることによって、該キットを99mTcで放射標識した。製剤のいくつかは、加熱製剤中でも放射標識を行なった(沸騰水浴中で10分間加熱した)。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表14に示す。
【0108】
【表14】
Figure 2005500982
これらの結果は、製剤化されたキットから調製された99mTcデプレオチドの放射標識収率および安定性をTrolox(登録商標)が増大させることを示している。
【0109】
実施例10
凍結乾燥キット製剤における99mTcデプレオチドのTrolox(登録商標)による安定化;加速温度(40℃)保存
デプレオチド、Trolox(登録商標)、および表15に記載の他の成分を含む凍結乾燥キットを調製した。凍結乾燥に先立って、すべての製剤のpHを7.4に調整した。これらのキットを40℃で1週間保存した。キットのいくつかは、対照として−10℃でも保存した。
【0110】
【表15】
Figure 2005500982
約50 mCiの99mTcを含む1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いて凍結乾燥キットを元に戻し、そして室温で(30分間)または沸騰水浴中で(10分間)インキュベートすることによって、該キットを99mTcで放射標識した。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表16に示す。
【0111】
【表16】
Figure 2005500982
これらの結果は、加速温度保存という条件下で熱ストレスを受けた凍結乾燥キットから調製された99mTc−デプレオチドをTrolox(登録商標)が安定化させることを示している。
【0112】
実施例11
99mTc標識ペプチドのTrolox(登録商標)による安定化
Trolox(登録商標)を、下記の構造を有する99mTc標識糖タンパク質IIb/IIIa受容体結合性ペプチドを安定化させる能力について試験した。
【0113】
【化30】
Figure 2005500982
このペプチドは、先に掲げたリスト中では:
CH CO.Y .Amp.GDC.KGCG.amide)(CHCO)K(ε−K)GC.amideとして表わされる。
【0114】
上記ペプチド(50μg)、グルコヘプトン酸ナトリウムニ水和物(10 mg)、塩化第一スズニ水和物(50μg)、およびエデト酸ニナトリウムニ水和物(100μg)を含む凍結乾燥キットバイアルを調製した。凍結乾燥に先立って、製剤のpHを7.4に調整した。
【0115】
この凍結乾燥キットを、Trolox(登録商標)の存在下および不存在下で、99mTcで放射標識した。Trolox(登録商標)製剤には、100μlのエタノールに溶解した2 mgのTrolox(登録商標)および100μlの生理食塩水を添加した。このエタノールは、Trolox(登録商標)の溶解を助けるのに必要であった。対照製剤には、Trolox(登録商標)と共に添加された付加的生理食塩水またはエタノールを考慮して、100μlのエタノールおよび100μlの生理食塩水を添加した。次に、約50 mCiの99mTcを含む1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いて両方のバイアルを元に戻し、そして室温で30分間インキュベートした。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表17に示す。
【0116】
【表17】
Figure 2005500982
これらの結果は、Trolox(登録商標)が99mTc−ペプチドの放射標識収率および安定性を増大させることを示している。
【0117】
実施例12
99mTc標識ペプチドキレーターのTrolox(登録商標)による安定化
Trolox(登録商標)を、下記の構造を有する99mTc標識モノアミン、ジアミド、単一チオールペプチドキレーターを安定化させる能力について試験した。
【0118】
【化31】
Figure 2005500982
グルコヘプトン酸ナトリウムニ水和物、エデト酸ニナトリウムニ水和物および塩化第一スズニ水和物を表1に記載する濃度で含む、凍結乾燥キットの「プラセボ」バイアルを調製した(対照製剤)。
【0119】
上記ペプチドキレーターを、Trolox(登録商標)の存在下および不存在下で、99mTcで放射標識した。該ペプチドキレーターを1 mg/mlの濃度で水に溶解し、そして50μg(50μl)の該ペプチドを3個のプラセボバイアルの各々に添加した。実施例11に記述するように、エタノールおよびTrolox(登録商標)を対照製剤およびTrolox(登録商標)製剤に添加した。さらに、100μlのリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)を各製剤に添加した。約50 mCiの99mTcを含む0.9−1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いてバイアルを元に戻し、そして沸騰水浴中で10分間加熱した。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表18に示す。
【0120】
【表18】
Figure 2005500982
これらの結果は、Trolox(登録商標)が99mTc標識ペプチドキレーターの放射標識収率および安定性を増大させることを示している。
【0121】
実施例13
99mTcビスアミンビスチオールキレーターのTrolox(登録商標)による安定化
Trolox(登録商標)を、下記の構造を有する99mTc標識非ペプチドキレーター(すなわち、4−(ブタン酸)−2,2,9,9−テトラメチル−4,7−ジアザ−1,10−デカンジチオール)を安定化させる能力について試験した。
【0122】
【化32】
Figure 2005500982
実施例11に記述する方法で調製したプラセボバイアル加熱製剤を用いて、上記非ペプチドキレーターをTrolox(登録商標)の存在下および不存在下で99mTcで放射標識した。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表19に示す。
【0123】
【表19】
Figure 2005500982
これらの結果は、Trolox(登録商標)が99mTc標識非ペプチドキレーターの放射標識収率および安定性を増大させることを示している。
【0124】
実施例14
99mTc標識デプレオチドのL−メチオニンおよびTrolox(登録商標)による安定化
デプレオチド、L−メチオニン(Met)、Trolox(登録商標)および表20に記載の他の成分を含む凍結乾燥キットバイアルを調製した。凍結乾燥に先立って、すべての製剤のpHを7.4に調整した。
【0125】
【表20】
Figure 2005500982
約50 mCiの99mTcを含む1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いて凍結乾燥キットを元に戻し、そして元に戻した後、室温で30分間インキュベートした。製剤のいくつかは、加熱製剤中でも放射標識を行なった(沸騰水浴中で10分間加熱した)。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表21に示す。
【0126】
【表21】
Figure 2005500982
これらの結果は、L−メチオニンとTrolox(登録商標)の組み合わせが、製剤化されたキットから調製された99mTcデプレオチドの放射標識収率および安定性を増大させることを示している。
【0127】
実施例15
凍結乾燥キット製剤における99mTcデプレオチドのL−メチオニンおよびTrolox(登録商標)による安定化;加速温度(40℃)保存
デプレオチド、L−メチオニン(Met)、Trolox(登録商標)および表20に記載の他の成分を含む凍結乾燥キットバイアルを調製した。凍結乾燥に先立って、すべての製剤のpHを7.4に調整した。これらのキットを40℃で1週間保存した。いくつかのキットは対照として−10℃で保存した。凍結乾燥キットを上記のように加熱製剤中で99mTc標識した。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表22に示す。
【0128】
【表22】
Figure 2005500982
これらの結果は、加速温度保存という条件下で熱ストレスを受けた凍結乾燥キットから調製された99mTc−デプレオチドを、L−メチオニンとTrolox(登録商標)の組み合わせが安定化させることを示している。
【0129】
実施例16
凍結乾燥キット製剤における99mTcベンゾジアゼピンジオン誘導体のL−メチオニンおよびTrolox(登録商標)による安定化
L−メチオニンおよびTrolox(登録商標)を、糖タンパク質IIb/IIIa受容体結合性ベンゾジアゼピンジオン誘導体、すなわち下記の構造を有する1−[(カルボキシグリシル−グリシル−グリシル−システインアミド)メチル]−4−(2−カルボキシエチル)−7−[(4−アミジノフェニル)メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオントリフルオロアセタートを安定化させる能力について試験した。
【0130】
【化33】
Figure 2005500982
上記ベンゾジアゼピンジオン誘導体および表23に記載の成分を含む凍結乾燥キットバイアルを調製した。凍結乾燥に先立って、すべての製剤のpHを7.4に調整した。
【0131】
【表23】
Figure 2005500982
約50 mCiの99mTcを含む1.0 mlのテクネチウム99mTc過テクネチウム酸ナトリウム(Technelite(登録商標))を用いて凍結乾燥キットを元に戻し、そして沸騰水浴中で10分間加熱することによって、該キットを99mTcで放射標識した。逆相HPLCによる放射標識収率(RCP)の測定結果を表24に示す。
【0132】
【表24】
Figure 2005500982
これらの結果は、L−メチオニンおよびTrolox(登録商標)の組み合わせは、製剤化されたキットから調製された99mTc標識ベンゾジアゼピンジオン誘導体の放射標識収率および安定性を増大させることを示している。
【0133】
上記の開示は本発明の特定の実施形態を強調したものであり、あらゆる改変または等価物は本明細書に添付の請求の範囲に規定される本発明の精神および範囲内にあることが理解されるべきである。

Claims (51)

  1. 放射性医薬品前駆体および以下のもの:
    (a)親水性チオエーテル;
    (b)親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体;および
    (c)前記チオエーテルおよび前記6−ヒドロキシ−クロマン誘導体の混合物;
    から成る群より選択される安定剤の安定化量を含む組成物。
  2. チオエーテルがD−メチオニン、L−メチオニン、3−(メチルチオ)プロピオンアルデヒド、D−エチオニン、L−エチオニン、3−メチルチオ−1,2−プロパンジオール、メチル−3−(メチルチオ)プロピオナート、2−(エチルチオ)エチルアミン、2−(メチルチオ)−エタノール、ブチオニン、S−メチル−L−システイン、S−メチル−D−システイン、D−メチオニノールおよびL−メチオニノールから成る群より選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. チオエーテルがD−メチオニン、L−メチオニン、2−(エチルチオ)エチルアミン、D−メチオニノール、L−メチオニノールおよび3−メチルチオ−1,2−プロパンジオールから成る群より選択される、請求項2に記載の組成物。
  4. チオエーテルがL−メチオニンである、請求項3に記載の組成物。
  5. 親水性6−ヒドロキシ−クロマンが6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸−4−スルホン酸、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−3−ヒドロキシ−2−カルボン酸、6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−グルコサミン、および6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−(カルボキシ−セリル−セリル−セリルアミド)から成る群より選択される、請求項1から4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 親水性6−ヒドロキシ−クロマンが6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸である、請求項5に記載の組成物。
  7. 前駆体が抗体、Fab抗体フラグメント、F(ab)’抗体フラグメント、抗体に由来するエピトープ結合性相補性決定部位、ペプチド、増殖因子、増殖因子の受容体結合性断片、ホルモン、ステロイド、受容体結合性核酸、受容体結合性単糖、受容体結合性ニ糖、受容体結合性オリゴ糖、受容体結合性脂質、受容体結合性ベンゾジアゼピン誘導体および受容体結合性抗生物質から成る群より選択される標的部分を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 標的部分がペプチドである、請求項7に記載の組成物。
  9. 標的部分が糖タンパク質IIb/IIIa受容体結合性ベンゾジアゼピン誘導体である、請求項7に記載の組成物。
  10. 標的部分が受容体結合性ベンゾジアゼピン誘導体である、請求項7に記載の組成物。
  11. 前駆体がペプチドキレーターを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 前駆体が非ペプチドキレーターを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 放射性核種をさらに含む、請求項1から12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 放射性核種が125I、131I、211At、47Sc、67Cu、72Ga、90Y、153Sm、159Gd、165Dy、166Ho、175Yb、177Lu、212Bi、213Bi、68Ga、99mTc、111Inおよび123Iから成る群より選択される、請求項13に記載の組成物。
  15. 標的部分が以下のもの:
    GGCSIPPEVKFNKPFVYLI.amide (配列番号1);
    GGCSIPPEVKFNKPFVYLI (配列番号2);
    GGCGLF (配列番号3);
    RGCSIPPEVKFNKPFVYLI.amide (配列番号4);
    RGCGHRPLDKKREEAPSLRPAPPPISGGYR.amide (配列番号5);
    GGCRPKPQQFFGLM.amide (配列番号6);
    GGCFVYLI.amide (配列番号7);
    (acetyl.TKPRGG)K(ε−K)GC.amide;
    FYWKTFT(ε−K)GC.amide;
    acetyl.FFYWKTFT(ε−K)GC.amide;
    acetyl.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    acetyl.FFYWKTFTGGG(ε−K)GC.amide;
    acetyl.FFYWKTFTGGG(ε−K)KC.amide;
    acetyl.KKKKK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GC.amide;
    acetyl.D.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    acetyl.D.Cpa.YWKTC(ε−K)GCKK.amide;
    acetyl.KKKKK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    acetyl.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    acetyl−DDD.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    acetyl.DDF.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    (DTPA).FFYWKTFT(ε−K)GC.amide;
    (DTPA).Nal.Cpa..YWKT.Nal.T(ε−K)GCKK.amide;
    (DTPA).(ε−K)GCFFYWKTFT.amide;
    (DTPA).(ε−K)GCF.Cpa..YWKTFT.amide;
    (DTPA).F.Cpa.YWKTFT(ε−K)GC.amide;
    (DTPA).Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GC.amide;
    (DTPA).Aca.F.Cpa.YWKTFT(ε−K)GC.amide;
    (DTPA).Nal.Cpa.YWKT.Nal.T(ε−K)GCKK.amide;
    (DTPA).Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    CH CO.FFW KTFC(ε−K)GC.amide;
    CH CO.FFW KTFCKKKKK(ε−K)GC.amide;
    CH CO.FFW KTFC(ε−K)KKKKKGC.amide;
    AKCGGGFFYWKTFT.amide;
    AKCGGGFYWKTFT.amide;
    DDDD.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKKKK.amide;
    DDD.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    Trc.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    Hca.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    (Trc).Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    KKKK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCDDDD.amide;
    .Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCD.amide;
    K.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCDD.amide;
    KK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCDDD.amide;
    KK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCDD.amide;
    KKK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCDD.amide;
    KKK.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKDKD.amide;
    KKKF.Cpa.YWKTF,Nal.(ε−K)GCDDDD.amide;
    K(BAT).Nal.CMeYWKVCMeT.amide
    DKD.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKDKD.amide;
    KDKD.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKDKD.amide;
    .Cpa.YWKTC(ε−K)GCKK.amide;
    .Cpa.YWKTC(ε−K)GC.amide;
    .Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    .Cpa.YWK.Abu.Nal.T(ε−K)GC.amide;
    .Cpa.YWKTFTGGG(ε−K)GC.amide;
    .Cpa.YWKTFT(ε−K)GCR.amide;
    (Trc−imide).Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCR.amide;
    Trc.(Trc−imide).K.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCRR.amide;
    (Trc−imide)K.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCRR.amide;
    (Trc−imide)K.Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCR.amide;
    DF.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    .Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    FYWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    AKCGGGFYWKTFT.amide;
    (2−ketogulonyl).Nal.Cpa.YWKTFT(ε−K)GCKK.amide;
    (2−ketogulonyl).F.Cpa.YWKTFT(ε−K)GC.amide;
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.GC.Dap.Dap.amide);
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(γ−Dab)KCR.amide);
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.KKKKK(ε−K)GC.amide);
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO).(ε−K)GCK.amide;
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Dap)KCR.amide);
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Dap)KCK.amide);
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Orn)GCK.amide);
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(δ−Dap)GCK.amide);
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.K(ε−K)KCK.amide);
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(ε−K)GCKK.amide);
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO).K(ε−K)GC.amide;
    cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO).(ε−K)GC.amide;
    RGCQAPLYKKIIKKLLES (配列番号8);
    acetyl.KK(ε−K)GCGCGGPLYKKIIKKLLES;
    acetyl.KKKKKK(ε−K)GCGGPLYKKIIKKLLES;
    CH CO.Y .Amp.GDCKGCG.amide)(CHCO)K(ε−K)GC.amide;
    CH CO.Y .Amp.GDCGGCAcmGCAcmGGC.amide)(CHCO)K(ε−K)GC.amide;
    CH CO.Y .Apc.GDCKGCG.amide)(CHCO)K(ε−K)GC.amide;
    {(CH CO.Y .Apc.GDCGGCG.amide)(CHCO)}K(ε−K)GC.amide;
    CH CO.Y .Apc.GDCKGG)K(ε−K)GC.β−Ala.amide;
    CH CO.Y .Apc.GDCKKG)K(ε−K)GC.β−Ala.amide;
    {(CH CO.Y .Apc.GDCG)KG}K(ε−K)GCG.amide;
    CH CO.Y .Apc.GDCK(ε−K)GCG.amide;
    ({(CH CO.Y .Apc.GDCGGCAcmGCAcmGGC.amide)(CHCO)}.K)K(ε−K)GCG.amide;
    {(CH CO.Y .Apc.GDCGGCAcmGCAcmGGC.amide)(CHCO)K}K(ε−K)GCG.amide;
    CH CO.Y .Apc.GDCGGCAcmGCAcmGGC.amide)(CHCO)K(ε−K)GC.amide;
    HSDAVFTDNYTRLRKQMAVKKYLNSILN(ε−K)GC.amide;
    HSDAVFTDNYTRLRKQMAVKKYLNSILNGGC.amide (配列番号9);
    AGCHSDAVFTDNYTRLRKQMAVKKYLNSILN.amide (配列番号10);
    HSDAVFTDNYTRLRKQMAVKKYLNSILNC(BAT).amide (配列番号11);
    CH CO.SNLST.HhcVLGKLSC(BAT)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide (配列番号12);
    CH CO.SNLST.HhcVLGKLSQELHKLQTYPRTNTGSGTP(ε−K)GC.amide ;
    CH CO.SNLST.HhcVLGKLSC(CHCO.GGCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
    CH CO.SNLST.HhcVLGKLSC(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
    CH CO.SNLST.HhcVLGKLSC(CHCO.(ε−K)GCE.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
    CH CO.SNLST.HcyVLGKLSC(CHCO.GGCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
    CH CO.SNLST.HcyVLGKLSC(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
    CH CO.SNLST.HcyVLGKLSC(CHCO.(ε−K)GCE.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
    CH CO.SNLST.Cys.LGKLSC(CHCO.GGCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
    CH CO.SNLST.CysVLGKLSC(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
    CH CO.SNLST.CysVLGKLSC(CHCO.(ε−K)GCE.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
    SNLST.AsuVLGKLSC(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)ELHKLQTYPRTNTGSGTP.amide;
    SNLST.AsuVLGKLSC(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)ELHKLQTYPRTDVGAGTP.amide;
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Tyr−Cys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Phe(4−F)−Cys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Phe(4−NH)−Cys−Thr−Ser);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Dab−Cys−Thr);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Phe(4−NH)−Cys−Thr);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Phe(4−NH)−Cys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−His−Cys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Arg−Cys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Gly−Cys−Lys−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Ser−Cys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Dab−Cys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Gly−Cys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Dab−Cys−Ser(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Gly−Gly−Cys−Lys−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Gly−Gly−Cys−Arg−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−Lys−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−Arg−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−Lys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−Dap−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−NH(CHCHO)CHCHNH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Ser−Cys−Thr−NH(CHCHO) CHCHNH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Gly−Lys−Cys−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Lys−Cys−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Lys−Gly−Cys−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Dab−Cys−Ser(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Dap−Cys−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Gly−Gly−Cys−His−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Gly−Gly−Cys−Phe(4−NH)−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Orn−Cys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Dap−Cys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Lys−Cys−Thr(ol));
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Ser−Ser−Cys−NHCHCHOCHCHNH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Lys−Cys−NH);
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−δ−Orn−Gly−Cys−NH); および
    cyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−Thr−Gly−Gly−Cys−NH).
    より成る群から選択されるペプチドである、請求項1から8のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 安定剤がチオエーテルのみから成り、かつチオエーテルがメチオニンである、請求項15に記載の組成物。
  17. ペプチドがcyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)である、請求項16に記載の組成物。
  18. ペプチドがcyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Phe(4−NH)−Cys−Thr−Ser)である、請求項16に記載の組成物。
  19. 安定剤が6−ヒドロキシ−クロマン誘導体のみから成り、かつ6−ヒドロキシ−クロマン誘導体が6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸である、請求項15に記載の組成物。
  20. ペプチドがcyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Dap)KCK.amideである、請求項19に記載の組成物。
  21. 安定剤がメチオニンおよび6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸の混合物である、請求項15に記載の組成物。
  22. ペプチドがcyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)である、請求項21に記載の組成物。
  23. 放射性核種をさらに含む、請求項15から22のいずれか1項に記載の組成物。
  24. 放射性核種が99mTc.cyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)である、請求項23に記載の組成物。
  25. 親水性チオエーテルおよび下記の構造を有するベンゾジアゼピン誘導体を含む組成物:
    Figure 2005500982
  26. チオエーテルがメチオニンである、請求項25に記載の組成物。
  27. 親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体および1−[(カルボキシグリシル−グリシル−グリシル−システインアミド)メチル]−4−(2−カルボキシエチル)−7−[(4−アミジノフェニル)メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオントリフルオロアセタートを含む組成物。
  28. 親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体が6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸である、請求項27に記載の組成物。
  29. 親水性チオエーテル、親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体、および下記の構造を有するベンゾジアゼピン誘導体を含む組成物:
    Figure 2005500982
  30. チオエーテルがメチオニンであり、かつ親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体が6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸である、請求項29に記載の組成物。
  31. 99mTcをさらに含む、請求項25から30のいずれか1項に記載の組成物。
  32. 放射性医薬品を安定化させる方法であって、以下のステップ:
    a)容器内で前記放射性医薬品の前駆体を安定化量の親水性チオエーテルと混合し;そして
    b)放射性核種を前記容器に添加する;
    を含んでなる前期方法。
  33. チオエーテルがメチオニンである、請求項32に記載の方法。
  34. 放射性医薬品を安定化させる方法であって、以下のステップ:
    a)容器内で前記放射性医薬品の前駆体を安定化量の親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体と混合し;そして
    b)放射性核種を前記容器に添加する;
    を含んでなる前記方法。
  35. 親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体が6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸である、請求項34に記載の方法。
  36. 放射性医薬品を安定化させる方法であって、以下のステップ:
    a)容器内で前記放射性医薬品の前駆体を、親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体の混合物の安定化量と混合し;そして
    b)放射性核種を前記容器に添加する;
    を含んでなる前記方法。
  37. チオエーテルがメチオニンであり、かつ親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体が6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸である、請求項36に記載の方法。
  38. 放射性核種が99mTcである、請求項32から37のいずれか1項に記載の方法。
  39. あらかじめ定められた量の放射性医薬品前駆体および安定化量の親水性チオエーテルを含有するシールされたバイアルを含むキット。
  40. チオエーテルがメチオニンである、請求項39に記載のキット。
  41. 前駆体がcyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)である、請求項40に記載のキット。
  42. 前駆体がcyclo−Tyr−D−Trp−Lys−Thr−Phe−( N−CH )Hcy(CHCO−β−Dap−Phe(4−NH)−Cys−Thr−Ser)である、請求項40に記載のキット。
  43. 前駆体が:
    Figure 2005500982
    である、請求項40に記載のキット。
  44. あらかじめ定められた量の放射性医薬品前駆体および安定化量の親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体を含有するシールされたバイアルを含むキット。
  45. 親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体が6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸である、請求項44に記載のキット。
  46. 前駆体がcyclo−(N−CH )FYW KV.Hcy(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)である、請求項45に記載のキット。
  47. 前駆体が1−[(カルボキシグリシル−グリシル−グリシル−システインアミド)メチル]−4−(2−カルボキシエチル)−7−[(4−アミジノフェニル)メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−2,5−ジオントリフルオロアセテートである、請求項45に記載のキット。
  48. あらかじめ定められた量の放射性医薬品前駆体、ならびに親水性チオエーテルおよび親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体の混合物の安定化量を含有するシールされたバイアルを含むキット。
  49. チオエーテルがメチオニンであり、かつ親水性6−ヒドロキシ−クロマン誘導体が6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸である、請求項48に記載のキット。
  50. 前駆体がcyclo(N−CH )FYW KV.Hcy.(CHCO.(β−Dap)KCK.amide)である、請求項49に記載のキット。
  51. 前駆体が:
    Figure 2005500982
    である、請求項49に記載のキット。
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