JP2005500641A - 信号、記憶媒体、斯かる信号を記録する方法及び装置、並びに斯かる信号を再生する方法及び装置 - Google Patents
信号、記憶媒体、斯かる信号を記録する方法及び装置、並びに斯かる信号を再生する方法及び装置 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は、コピーが自由なデータ(65〜67、71、75、77、83〜88)を含むようなデータストリーム2、3を有する信号に関すると共に、斯様な信号を有する記憶媒体(15)にも関するものである。更に、本発明は斯様な信号を記録(1)及び再生(17)する方法及び装置にも関するものである。データの違法なコピーを防止するために、コピーが自由なデータはコピー自由署名(76、80、92)を用いて符号化される。かくして、コピーが自由な記録された題材を、解読された題材の違法なビットツルーなコピーから見分けることが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピーすることを許可されたコピー自由データを含む信号に関する。
【0002】
更に、本発明は、斯様な信号を有する記憶媒体にも関する。
【0003】
更に、本発明はデータストリームを有するような信号を記録する方法であって、
− 記録するためのデータストリームを入力するステップと、
− 該入力されたデータストリームはコピーが自由であるかを判定するステップと、
− 前記入力されたデータストリームが、コピーが自由でない場合に、如何なる記録も終了及び/又は禁止するステップと、
− 前記入力されたデータストリームが、コピーが自由であると判定された場合に、記録されるべき信号を発生するために記録の準備を開始するステップと、
− 前記信号を記録するステップと、
を有するような方法にも関する。
【0004】
更に、本発明はデータストリームを有する信号を記録するような対応する装置にも関する。
【0005】
更に、本発明は信号のデータストリームに含まれるデータを再生する方法及び対応する装置にも関する。
【0006】
【従来の技術】
ビデオを記憶する分野においては、DVDディスク及びDVDプレーヤが広く普及している。通常、DVDビデオディスクは、スタンプ形成されたディスクとして頒布されている。しかしながら、エンドユーザ用のDVD記録装置も入手可能になってきている。かくして、DVDディスクをエンドユーザにより作製することが可能にされた。斯様なエンドユーザにより作製されるディスクは、DVD+RW、DVD−RW、DVD−R又はDVD−RAMディスク等の書込可能型及び書換可能型ディスクを含む記録可能型ディスクである。
【0007】
斯様な記録されたDVDディスクの作製は、合法又は違法の何れかにより実施され得る。特に、違法なDVDディスクは、解読された(クラックされた)DVDビデオコンテンツが上記のような記録可能型ディスク上に記録される場合に記録され得る。従って、斯様な違法なコピーの記録を防止することが、1つの狙いとなる。
【0008】
しかしながら、適法に作成されたビデオ題材(即ち、例えばデジタルカメラの使用により、エンドユーザ自身により作成されたビデオ題材等)の記憶は許可されなければならない。適法に作成されたビデオ題材の記録可能型DVDディスク上への斯様な記憶は、理想的には、DVDビデオプレーヤと互換性があるような方法で実施されるようにする。しかしながら、この目的のためにDVDビデオフォーマットが如何なる変更もなしに使用されるとしたら、このフォーマットは、解読されクラックされたビデオディスクのビットツルー(bit−true)なコピーを作成するための理想的なフォーマットとなってしまうであろう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の1つの目的は、違法なコピーは防止するが、合法に記録されたデータを作成する可能性は排除することがないようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的は、上述した型式によるデータストリームを有する信号であって、前記コピー自由データが、コピー自由データのみのために確保されているコピー自由署名と共に符号化され、かくして、上記データストリームをコピー自由符号化データストリームとして形成するような信号を提供することにより達成される。
【0011】
上記目的は、更に、斯様な信号を記憶する記憶媒体を提供することにより達成される。
【0012】
上記目的は、更に、上述したような型式によるデータストリームを有するような信号を記録する方法であって、前記記録の準備が、前記入力されたデータストリームにコピー自由署名を挿入し、これにより前記信号を上述した型式によるコピー自由符号化データストリームを有するような信号として発生させることにより、前記入力されたデータストリームを符号化するステップを有していることを特徴とするような方法を提供することにより達成される。
【0013】
更に、上記目的は、データストリームを有するような信号(14)を記録するための対応する装置であって、
− 記録されるべきデータストリーム(2、3)を入力する入力手段(ANALOGUE IN, DIGITAL IN)と、
− 前記入力されたデータストリームはコピーが自由であるかを判定する判定手段(4、7)と、
を有し、前記判定手段(4、7)が、
− 前記入力されたデータストリームはコピーが自由であると判定されなかった場合に、如何なる記録も終了及び/又は禁止(5)し、
− 前記入力されたデータストリーム(2、3)はコピーが自由であると判定された場合、記録されるべき信号(14)を発生するために記録の準備(6、8)を開始する、
ように構成され、前記装置が、
− 前記信号(14)を記録する記録手段(16)、
を更に有するような装置において、前記記録の準備(6、8)の開始に際し、前記入力されたデータストリーム(2、3)にコピー自由署名を挿入して、前記信号(14)を請求項1ないし4の何れか一項に記載されたコピー自由符号化データストリームを有する信号として発生させることにより、前記入力されたデータストリームを符号化する符号化手段(12)を有していることを特徴とするような装置を提供することにより達成される。
【0014】
更に、上記目的は、信号のデータストリームに含まれるデータを再生する方法であって、前記データストリームが、上述した型式による信号に含まれるようなコピー自由符号化データストリームであるかを判定するステップを有し、前記再生が、コピー自由署名が存在する場合にのみ実行されることを特徴とするような方法により達成される。
【0015】
更に、上記目的は、前記データストリーム(18)が請求項1ないし4の何れか一項に記載の信号に含まれるコピー自由符号化データストリームであるかを判定する判定手段(25)を有し、該判定手段(25)が、コピー自由署名が存在する場合にのみ前記再生(23)を実行するように構成されているような対応する装置により達成される。
【0016】
コピー自由データをコピー自由署名で符号化する本発明は、DVDビデオ再生装置のような再生装置がコピー自由に(家庭で)記録されたコンテンツを、例えばビデオ記憶媒体のビデオ題材等の解読されたデータの違法なビットツルーなコピーから区別するのを可能にする。特に、コピーが自由なビデオコンテンツのみが記録に先立ちコピー自由署名で符号化される一方、他の如何なるビデオ題材も全く記録されることがない。このように、如何なる合法に生成された記録データストリームも斯様なコピー自由署名を含む一方、コピーが自由でないデータはコピー自由署名で符号化されることはない。
【0017】
結果として、コピー自由署名準拠再生装置は、通常は、斯様なコピー自由署名を含まないような入力データストリームのデータは再生することがない。何故なら、このコピー自由署名の不存在は当該データストリームが合法に記録されていないことを示すからである。
【0018】
しかしながら、好ましくは、入力されたデータストリームのデータは、当該データストリームを含む記憶媒体がスタンプ形成された記憶媒体である場合にも再生されるようにする。何故なら、スタンプ形成された記憶媒体は該記憶媒体が許可された製造者により生成されたことを、即ち該記憶媒体が違法なコピーではないことを示すからである。従って、スタンプ形成された記憶媒体は、コピー自由署名準拠プレーヤによっても再生されるのを許可される。
【0019】
しかしながら、如何なる他の場合においても、符号化データストリームにコピー自由署名が存在しない場合は該データストリームのデータの再生は終了及び/又は禁止されるようにするのが好ましい。
【0020】
好ましくは、上記コピー自由署名は、DVDディスク上のビデオオブジェクトの各ビデオオブジェクト単位内のような、当該データストリームのアドレス指定可能な各データ単位内に挿入されるようにする。このようにして、データストリームの全ての部分が合法に生成されたビデオストリームとして示されることが保証される。従って、スタンプ形成された記憶媒体からの題材は別として、如何なる他の題材の再生も拒絶することができる。
【0021】
好ましくは、コピー自由署名の挿入は、当該データストリームに含まれるナビゲーションデータに影響を与えることなく実行されるようにする。即ち、コピー自由署名は斯様なナビゲーションデータの外部に挿入されるようにする。しかしながら、コピー自由署名は提示データには挿入される。これにより、該提示データは、挿入されたコピー自由署名の量だけシフトされる。
【0022】
好ましくは、上記コピー自由署名は提示データに挿入される。好ましくは、上記コピー自由署名はナビゲーションデータの外部に挿入される。好ましくは、上記コピー自由署名は、ナビゲーションパックの外部に挿入される。好ましくは、上記コピー自由署名は上記提示データをシフトすることにより挿入される。好ましくは、上記コピー自由署名は論理セクタにおいて3ビット以上のサイズを有する。好ましくは、上記コピー自由署名は、ビデオオブジェクト単位の所定のビデオ及び/又はオーディオパックに挿入される。好ましくは、上記所定のパックは上記ビデオオブジェクト単位の最初のビデオ及び/又はオーディオパックとする。好ましくは、上記コピー自由署名は上記ビデオオブジェクト単位に埋め込みパケットとして挿入される。好ましくは、上記埋め込みパケットは、所定の特徴、特に所定のサイズ、バイト数、内容及び/又はビットパターンを有するものとする。好ましくは、上記コピー自由署名は、ビデオオブジェクト単位内の所定の位置において、ビデオパック又はオーディオパックではないユーザ定義パックを用いて挿入される。好ましくは、上記所定の位置は、ビデオオブジェクト単位の最初のビデオ又はオーディオパックの後の最初のパックの位置とする。好ましくは、上記コピー自由署名は、所定の位置において所定の内容を持つ副画像パックを挿入することにより符号化される。好ましくは、上記所定の位置は、ビデオオブジェクト単位の最初のビデオ又はオーディオパックの後の最初のパックの位置とする。好ましくは、上記所定の内容は、不可視な副画像情報とする。好ましくは、上記所定の内容はピクセルデータにおけるダミーラインとする。
【0023】
他の有利な発展例は、従属請求項に記載されている。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の上記及び他の態様は、以下に添付図面を参照して説明される実施例から明らかとなり、且つ、斯かる実施例を参照して解説されるであろう。
【0025】
本発明において、“コピー自由”なる用語は、“1回コピー(copy once)”、“2回コピー(copy twice)”、…を含む、即ち“コピー自由”なる用語は実際のコピー処理に関する指示と理解されるべきである。しかしながら、“コピー自由”なる用語は、特に、“これ以上のコピー不可(copy no more)”及び“コピー不可(copy never)”なる指示は含まない。
【0026】
また、“記憶媒体”(又は単に“媒体”)なる用語は、特に例えば光、磁気、光磁気ディスク等のディスク、電子カード、チップカード、磁気テープ等の如何なる型式のデータ担体をも含む。
【0027】
更に、“記録されたディスク”又は“記録された媒体”なる用語は、“スタンプ形成された”ディスク/媒体なる用語が(ガラス)マスタを用いてディスク又は記憶媒体を複製するマスタリング工程によりスタンプ形成されたディスクを指すのとは対照的に、記録可能型ディスク又は記憶媒体がレコーダによりデータで記録されることを指している。“記録可能型”ディスク又は媒体なる用語は、特に、DVD−ROM、DVR−R(一般用及びオーサリング用)、DVD−RAM、DVR−RW、DVD+RW等の如何なる型式の書込可能型、書換可能型及び記録可能型ディスク又は媒体をも含む。
【0028】
図1は、コピー自由署名(CFS)に準拠したレコーダ1及び該レコーダの動作を示している。コピー自由署名準拠レコーダ1は、例えばアナログチューナ、又はアナログカメラ若しくはアナログ再生装置若しくはアナログ出力を有するデジタル再生装置等の外部アナログソースからアナログビデオ信号を入力するアナログ入力端2を有している。
【0029】
更に、該コピー自由署名準拠レコーダ1は、例えばデジタルカメラ又はデジタル再生装置等のデジタルソースから例えばデジタルデータストリーム等のデジタル信号を入力するデジタル入力端3を有することもできる。
【0030】
アナログ入力端2又はデジタル入力端3を介して入力される信号又はデータストリームは、好ましくは、オーディオ及び/又はビデオ信号である。しかしながら、入力されるデジタル信号は、代わりに又は付加的に例えばソフトウェアコード又はユーザファイル等の如何なる型式のデジタルデータをも含むことができる。
【0031】
アナログ入力端2を介して入力された信号はコピー制御情報チェックブロック4に供給され、該ブロックは入力された信号が、該入力された信号はコピーが自由であることを示すコピー制御情報を含んでいるかをチェックする。ブロック4において、上記コード制御情報が入力された信号はコピーが自由ではないことを示していると判定された場合、記録は実行されず、当該レコーダ1は停止ブロック5により示されているように動作を停止する。このようにして、レコーダ1は、如何なる記録処理も禁止及び/又は終了する停止状態に移行する。
【0032】
しかしながら、コピー制御情報チェックブロック4において、入力された情報はコピーが自由であると判定された場合は、該入力された信号はアナログ/デジタル変換ブロック6においてデジタル信号に変換される。
【0033】
デジタル入力端3を介して入力される信号に対しても、極めて類似した処理が当てはまる。斯様な入力デジタル信号はコピー制御情報チェックブロック7においてチェックされ、該ブロックは上記入力信号がコピー制御情報を含むか、及びこのコピー制御情報が該入力信号はコピーが自由であると示しているかを判定する。
【0034】
上記入力信号が、コピーが自由であると示されていない場合は、レコーダ1は停止状態5とされて、如何なる記録処理も終了及び/又は禁止される。
【0035】
しかしながら、コピー制御情報が見付からないか、又はコピー制御情報が上記入力信号はコピーが自由であることを示す場合は、該入力信号はトランスコードビデオブロック8へ転送される。
【0036】
トランスコードビデオブロック8は、上記入力信号の変換を実行する。特に、該トランスコード処理は以下のステップを含む。
【0037】
第1に、入力フォーマットに応じて、入力ビデオフォーマットのベースバンドレベルへの復号が実行される。
【0038】
第2に、上記ベースバンドレベルの信号が、MPEG DVDビデオフォーマットに符号化される。
【0039】
前記アナログ/デジタル変換ブロックの結果も、同じフォーマットの信号である。即ち、アナログ/デジタル変換ブロック6は、アナログ信号をデジタル信号に変換するのみならず、該デジタル信号をMPEG DVDビデオフォーマットにも変換する。
【0040】
次に、アナログ/デジタル変換ブロック6又はトランスコードビデオブロック8の出力はマルチプレックスブロック9に伝送され、該ブロックは入力されたMPEG DVDビデオ信号をオーディオデータと多重化する。マルチプレックスブロック9の出力端11における結果としての多重化データストリーム10はコピー自由署名挿入ブロック12に伝送され、該ブロックは該データストリーム10をコピー自由署名CFSを用いて符号化する。他の例として、該コピー自由署名は、例えばユーザデータのビデオ符号化又は多重化の間に含めることもできる。
【0041】
結果としてのデータストリーム(コピー自由署名挿入ブロック12の出力端13における)はコピー自由符号化されたデータストリーム14であり、該ストリームは記録可能型記憶媒体15上に最終的に記録されるべき信号に含められる。この記録は、記録ユニット16により実行される。
【0042】
次に、コピー自由署名準拠プレーヤ17の動作を説明する。プレーヤ17は、記録されたディスク15、スタンプ形成されたディスク19、及び/又は他の入力端20を介して例えばインターネットから等の何らかの他のソースからデータを入力することができる少なくとも1つの入力端18を有している。
【0043】
該コピー自由署名準拠プレーヤ17は、スタンプ形成された記憶媒体(スタンプ形成されたディスク19)のみを、先ずは、合法であると見なす。
【0044】
斯様なスタンプ形成された記憶媒体(スタンプ形成されたディスク19)上に記憶されたものでない如何なる他のデータも、違法に生成されたコピーであり得る。斯様な違法に生成されたコピーは当該コピー自由署名準拠プレーヤにより拒絶されるべきである。即ち、斯様な題材の如何なる再生処理も、禁止及び/又は終了されるべきである。
【0045】
しかしながら、記録ディスク15上に含まれる又は他の入力端20から入力される全てのデータ題材自身が違法であるとは限らない。従って、プレーヤ17は合法な題材を違法な題材から(例えば、コピーが自由な(家庭での)記録ビデオ題材を、例えば解読されたDVDビデオディスク等の違法なビットツルーコピーから)見分ける必要があるであろう。
【0046】
前記コピー自由署名準拠レコーダ1の動作によれば、如何なる適法に生成されたコピー自由符号化データストリーム14もコピー自由署名を有しているから、コピー自由署名準拠プレーヤ17は、先ずチェックブロック21において、入力されたデータがスタンプ形成された記憶媒体(スタンプ形成ディスク19)から生じたものかをチェックする。入力された題材が斯様なスタンプ形成された記憶媒体19から生じたものである場合は、該入力された題材はライン22を介して再生ブロック23に転送され、該再生ブロックは上記の入力されたデータストリームのデータを再生する(即ち、スタンプ形成された記憶媒体19上に記憶されたビデオコンテンツを再生する)。
【0047】
しかしながら、上記の入力されたデータがスタンプ形成された記憶媒体19から生じたものでない場合、該入力されたデータはライン24を介してコピー自由署名判定ブロック25へ転送される。該判定ブロック25は、ライン24を介して転送された上記データストリームが、コピー自由署名準拠レコーダ1により生成されたコピー自由符号化データストリームであるか、即ち該入力されたデータストリームがコピー自由署名を有しているかを判定する。
【0048】
コピー自由署名判定ブロック25が、入力されたデータストリームにコピー自由署名が存在しないと判定すると、コピー自由署名準拠プレーヤ17は停止ブロック26により停止状態にされるので、如何なる再生処理も終了され及び/又は禁止される。
【0049】
しかしながら、コピー自由署名判定ブロック25が、入力されたデータストリームにコピー自由署名が存在すると、即ち入力されたデータストリームはコピー自由符号化データストリームであると判定すると、ビデオ題材を再生するために当該信号は再生ブロック23に転送される。コピー自由署名は従来のDVDプレーヤによっては無視されるように設計されているので、コピー自由符号化データストリームは斯様な従来のDVDプレーヤとは後方互換性がある。
【0050】
再生ブロック23はベースバンドレベルのビデオ信号を再生し、該信号はライン27を介して当該コピー自由署名準拠プレーヤ17のデジタル出力端28へ又はデジタル/アナログ変換ブロック29へ出力される。デジタル/アナログ変換ブロック29は上記デジタル信号をアナログ信号に変換し、該アナログ信号は当該コピー自由署名準拠プレーヤ17のアナログ出力端30を介して出力される。
【0051】
アナログ出力端30又はデジタル出力端28を介して出力された上記信号は、コピー自由署名準拠レコーダ1、又はビデオプレーヤ若しくはオーディオ受信機等の出力装置31へ伝送することができる。
【0052】
出力装置31は、アナログ入力端31及び/又はデジタル入力端33を有している。アナログ入力端32を介して入力されたアナログ信号は、オーディオ及び/又はビデオ信号を再生するために、CRT(陰極線管)及び/又はスピーカ等の出力部37に伝送される。
【0053】
デジタル入力端33を介して入力されたデジタル信号はデジタル/アナログ変換器40に伝送され、該変換器は該信号を、出力部37に出力されるアナログ信号に変換する。
【0054】
図2は、基本的にはパーソナルコンピュータ(PC)においてデータドライブとして使用される記録型DVDドライブであるようなデータレコーダの動作を示している。斯様なデータドライブにより、エンドユーザは全ての種類のファイルを例えばDVD−R、DVD−RW、DVD+RW及びDVD−RAMディスク等の対応する記録可能型ディスク上に書き込むことができる。該DVDドライブは、読み取る又は書き込むデータの種類は分かっていない。以下、違法なDVDビデオのコピー処理のデータの流れを説明する。
【0055】
読取ブロック41において、当該DVDディスクドライブは暗号化されたビデオファイルをDVDビデオディスク(読取専用ディスク)から読み取る。読み取られたファイルは、解読ブロック42において、例えば所謂DeCSSソフトウェアにより解読される。DeCSSソフトウェアは、所謂コンテンツスクランブルシステム(CSS)によりコンテンツが保護されたビデオ題材を解読する(違法な)ソフトウェアである。
【0056】
ビデオファイルが解読されると、書込ブロック43が該解読されたビデオファイルを記録可能型ディスクに書き込む。
【0057】
図2に示すようなコピー処理によれば、ソースはスタンプ形成された媒体又はディスクであるので、該ソースにはコピー自由署名は存在せず、従って、結果としてのディスクには付加されたコピー自由署名は存在しない。コピー自由署名について、即ちコピー自由署名が存在するか否かをチェックするプレーヤはオリジナルのディスク(即ち、スタンプ形成されたディスク)を再生するであろうから、該プレーヤは、コピー自由署名はチェックしないであろう。しかしながら、該プレーヤは、コピーは再生しない。というのは、該コピーは記録されたディスク(例えば、書換可能型ディスク)であり、且つ、このディスクにはコピー自由署名が存在しないからである。
【0058】
結果として、違法に生成されたコピーは、コピー自由署名準拠プレーヤ17上では再生されない。
【0059】
以下においては、コピー自由署名を更に詳細に説明する。コピー自由署名は、好ましくは、DVDビデオディスク上に記憶されているようなMPEG(特には、MPEG−2)ビデオフォーマットに挿入されるようにする。以下に、基本的なDVD構造を説明する。
【0060】
図3は、DVDビデオディスク44の物理データ構造を表す図を示している。DVDビデオディスク44は、リードアウト領域47が後続するようなボリュームスペース46の前にリードイン領域45を有している。リードイン領域45は、ボリュームスペース46のデータ領域に先行する物理領域である。該リードイン領域は、同期セクタ、並びに例えばディスクキー及び他の情報を含む制御データを含んでいる。リードアウト領域47は、ボリュームスペース46のデータ領域の終了における対応する領域である。
【0061】
ボリュームスペース46は、ファイルシステムデータを含むファイルシステム領域48、DVDビデオゾーン49及び、多分、他のゾーン50を有している。
【0062】
DVDビデオゾーン49は、ビデオマネージャ51及び99までのビデオタイトルセットを有している。上記ビデオマネージャは、任意選択的に、当該ディスク用のメインメニュ、所謂タイトルメニュ又はトップメニュを含んでいる。このメニュは、通常、当該ディスク用の内容テーブルを有している。斯かるメニュは、ディスクをプレーヤに挿入後、又は例えば当該プレーヤ上若しくは該プレーヤのリモコン上のメニュ釦を押下すること等によるユーザによるリクエストの後に、先ず提示することができる。
【0063】
ビデオマネージャ51は、ビデオマネージャ情報領域53に記憶された制御データと、1以上のビデオオブジェクトセット(VOBS)54と、頑強性のために上記ビデオマネージャ情報領域53のコピーを含むビデオマネージャ情報バックアップ領域55とを有している。
【0064】
各ビデオタイトルセット52は、制御データを含むビデオタイトルセット情報(VTSI)領域56と、ルートメニュを含む任意選択的なビデオオブジェクトセット(VOBS)57と、タイトルコンテンツを含むビデオオブジェクトセット(VOBS)58と、ビデオタイトルセット情報バックアップ領域59とを有している。
【0065】
各ビデオオブジェクトセット(VOBS)は、1以上の(32767までの)ビデオオブジェクト(VOB)60を有している。1つのビデオオブジェクト(VOB)60は、1以上の(255までの)セル61を有している。1つのセル61は、多数の画像又はオーディオブロックブロックを含み、秒程度に短い又は映画程度に長いものとすることができる。
【0066】
更に、1つのセル61は、多数のビデオオブジェクト単位(VOBU)62に分割される。1つのビデオオブジェクト単位は、別個に再生することが可能な最小のアドレス指定可能な単位である。ビデオオブジェクト単位62は、必ずしもビデオを含む必要はない。しかしながら、ビデオオブジェクト単位62は、基本的には多数のビデオフィールドを含み、1.2秒までの長さを有することができるセルの最終ビットオーディオ単位62を除いて、0.4ないし1秒の長さを有している。
【0067】
ビデオオブジェクト単位62内のビデオデータは、零以上のグループの画像を有している。画像の1つのグループ(GOP)は、MPEGビデオストリームの基本単位である。
【0068】
通常、ビデオオブジェクト単位62は1つの斯様なグループの画像を有している。ビデオオブジェクト単位62は常にMPEGシーケンスヘッダにより開始し、該シーケンスヘッダには画像ヘッダのグループが後続し、これにはIフレーム(下記参照)が後続する。ビデオオブジェクト単位62における画像グループの終端が当該ビデオオブジェクト単位の終端と整列しない場合、又は次のビデオオブジェクト単位62がビデオデータを含まない場合は、特別なMPEGシーケンス終端コードが存在しなければならない。各ビデオオブジェクト単位62は2以上の斯様なシーケンス終端コードは有することはできない。
【0069】
各ビデオオブジェクト単位62は多数のパック63を有している。異なる型式のパック63、即ちナビゲーション(NAV)パック64、ビデオパック65、オーディオパック66、副画像パック67及び他のユーザ定義パックが存在する。
【0070】
ビデオオブジェクト単位62の最初のパック63はナビゲーションパック64であり、該パックに上述した他のパック、即ちビデオパック65、オーディオパック66、副画像パック67又はユーザ定義パックが後続する。
【0071】
各パック63は、更に、1以上のパケット68に分割されている。各パケット68はMPEGフォーマットによるビデオデータの単位を表し、該単位は単一の基本ストリーム(例えば、ビデオ、オーディオ、制御等)に属する連続したバイトを含んでいる。
【0072】
MPEGフォーマットによれば、3つの種類のフレーム符号化方法が規定されている。第1の方法によれば、イントラ符号化されたフレーム即ちIフレームが発生され、この場合、全体のフレームは周囲の画像からの情報を用いずに圧縮される。斯様なIフレームは基準フレームとして働き、斯かるフレームから連続したフレームが形成される。斯様なIフレームにより、ビデオのストリームへのランダムなアクセスが可能となる。好ましくは、1秒のフレーム内に2つのIフレームが含まれるようにする。
【0073】
第2の方法によれば、予測符号化された、所謂Pフレームが生成され、該フレームは前のIフレーム又はPフレームとの差を示す動きベクトルを含んでいる。
【0074】
第3の方法によれば、双方向予測符号化されたフレーム、即ち所謂Bフレームが生成される。これにより、フレーム内の整合ブロックが、順方向及び逆方向の両方において見付けられる。
【0075】
これらのフレーム符号化方法は、全てのフレーム型式に対してDCT(離散コサイン変換)量子化を使用する。
【0076】
これらの方法によれば、Pフレーム及びBフレームは、対応するIフレームよりは小さく、従って、これらの方法の1つにより符号化することなく一連のフレームを記憶するのに要するデータの量を低減する。しばしば、各々のI又はPフレームの間には2つのBフレームが存在し、従って、1秒の30MPEGビデオフレームは、例えば次の系列:IBBPBBPBBPBBPBBIBBPBBPBBPBBPBBに従い形成される。
【0077】
図4は物理セクタ69を表す図を示し、該セクタは12バイトの物理セクタヘッダ70を有し、該ヘッダには2048バイトのユーザデータの論理セクタ又はブロック71が後続し、該ブロックには4バイトのエラー検出コード(EDC)72が後続する。
【0078】
図5は、ストリームデータを含む論理セクタ71を更に詳細に示している。斯様な論理セクタ71は、例えばビデオパック65、オーディオパック66及び副画像パック67等の図3に示したようなパック63を表す。
【0079】
斯かるパック63又は論理セクタ71は、14バイトのパックヘッダ72を有し、該ヘッダには2034バイトのパケット化された基本ストリーム(PES)パケット73が後続している。このPESパケット73はストリーム型式及びストリーム数を示す1つのパケットヘッダ74と、例えばビデオ、オーディオ又は副画像データ等を含むパケットデータ75とを有している。
【0080】
図6は、コピー自由符号化データストリームに含まれるコピー自由署名を示している。この実施例において、コピー自由署名は、ビデオオブジェクト単位62の特定の(例えば、最初の、2番目の、3番目の、…n番目の)ビデオ及び/又はオーディオパック65、66、即ちセクタ71が特定の特徴の(特に、特定のサイズの又は特定のバイト長の)埋め込みパケットを含んでいる場合に、存在すると見なされる。斯様な或る所定の特徴の埋め込みパケットがビデオオブジェクト単位の所定のビデオ若しくはオーディオパック、即ち所定の論理セクタに含まれている場合、コピー自由署名は存在すると見なされる。このように、コピー自由署名は、特に、所定のサイズ又は他の特徴(例えば特定の内容又はビットパターン)の特定のパケットを用いることにより、データストリームに挿入することができる。
【0081】
ビデオ又はオーディオPESパケットサイズが2034バイト未満である場合は、斯様な埋め込みパケット76は、ビデオ又はオーディオパケット77a(パケットヘッダ78及びビデオ/オーディオデータ77を有する)の直後においてパック又は論理セクタ71に組み込むことができる。該埋め込みパケット76は、埋め込みストリームを示す埋め込みパケットヘッダ79と、埋め込みパケットペイロード(又はパケットデータ)76aとを有している。
【0082】
図7は、パック又は論理セクタ71に含まれるコピー自由署名の他の実施例を示している。この実施例によれば、コピー自由署名は、例えばビデオオブジェクト単位の最初のビデオ又はオーディオパックの後の最初のパック等の所定のパックがビデオ又はオーディオパックではなく、何らかの特別なデータパケット80を含むようなユーザ定義パックである場合に、存在すると見なされる。このようなユーザ定義パックは、私用ストリーム識別子を含むパケットヘッダ81を有している。該パケットヘッダ81に続く特別なデータパケット80は、提供者定義ストリームを示すサブストリーム識別子を含み、該識別子には提供者定義ストリームデータ、即ちコピー自由署名が後続する。このコピー自由署名(CFS)は、好ましくは所定のデータサイズの所定のビットパターン又は所定サイズの任意若しくはランダムなビットパターンを含む。上記サイズは、好ましくは、当該論理セクタが完全に充填されるように選定される。
【0083】
図8は、コピー自由署名コードの更なる実施例を示している。詳細には、図8はビデオオブジェクト単位62に含まれるビデオストリーム82を示している。該ビデオストリームはI、P及びBフレーム(又は画像)の系列を含んでいる。I、P及びB画像の境界はナビゲーションパック64に続くパックの境界に必ずしも同期している必要はないことに注意すべきである。従って、図8には、ビデオ、オーディオ及び/又は副画像パックの境界は示されていない。
【0084】
ナビゲーションパック64に続く最初のフレーム(Iフレーム)83の前にはシーケンスヘッダ89がある一方、続くフレーム84〜88は開始コード90で開始している。
【0085】
シーケンスヘッダ89及び開始コード90は、所定の規則によるユーザ(定義)データ91を有している。所定の規則による該ユーザデータはコピー自由署名を表し、かくして、コピー自由符号化されたデータストリーム又はビデオストリーム82を形成する。
【0086】
図9は、コピー自由署名をデータストリームに挿入する他の実施例を示している。この実施例によれば、コピー自由署名は、ナビゲーションパック64で開始するビデオオブジェクト単位62の所定の(例えば最初の)ビデオパック65の後の所定の(例えば最初の)パックが固有な所定の要件を持つ副画像パック67である場合に、存在すると見なされる。斯様な所定の要件は、例えば当該ビデオ上に配置されているにも拘わらず見えることはないが電子的手段により検出可能であるような不可視副画像である。上記の固有な所定の要件は、特には、ピクセル画像内の特定のダミーラインを有する。
【0087】
このように、不可視コピー自由署名92が、所定の位置においてビデオオブジェクト単位62内に含まれる。
【0088】
コピー自由署名は、コピー自由署名の上述した実施例及びこれらの何れかの組合せのうちの何れか1つが当該データストリーム内に存在する場合に、存在するとみなし得ることに注意すべきである。
【0089】
提案されたコピー自由署名は、事前記録されたDVDビデオディスクからのコンテンツに対して、多重化されたストリームレベルにおいてビットツルー性を失うことを犠牲にしてのみ付加することができる。該提案されたコピー自由署名は、単純に特定の値を持つ提示データ内のビットフィールドであるということではない。特に、本発明によるコピー自由署名は、論理セクタ当たり又は最小のアドレス指定可能なデータ単位当たり(例えば、ビデオオブジェクト単位当たり)3ビット以上の、特には5ビット以上を有する。更に、該コピー自由署名は、オーディオ及びビデオ符号化及び多重化がレコーダにおいてローカルに実施される場合(例えば、アナログソースから記録する場合)には容易に満足されるが、スタンプ形成されたビデオディスクにおいては殆ど見付けられそうにもないようなビットストリームの或る所定の特性で伝達される。
【0090】
本発明により、下記の利点を達成することができる。ビットツルーコピーは決してコピー自由署名を含まないから、コピー自由署名準拠プレーヤは、この署名がない記録可能型ディスクは拒絶するであろう。該コピー自由署名の挿入は特別なソフトウェアを必要とする。かくして、違法なコピーを作成するための閾が大幅に高くなる。
【0091】
コピー自由署名の挿入は、DVDビデオ題材のビットツルー性を破壊する。更に、オーディオ/ビデオファイルと関連する情報ファイルとの間の一貫性が失われる。更に、情報ファイル内からオーディオ/ビデオビットストリームへのポインタ及びビデオオブジェクト自身内でのポインタが不正確になる。この結果、DVDビデオプレーヤが予測不可能な形で振る舞うようになる。更に、メニュは、最早、動作せず、プレーヤは停止し、又はディスクが排出され得る。
【0092】
コピー自由署名の挿入は、コピー自由署名がないデータストリームよりも、コピー自由符号化データストリームにとり一層多くのスペースを必要とする。このように、コピー自由署名でデータストリームを符号化することは、記録ディスク上に含むにはファイルが大きくなり過ぎる場合があり得る。かくして、スタンプ形成されたディスクが該ディスクの限界までデータで満たされている場合は、コピー自由署名を持つコピーは不可能となる。このことは、コピー自由署名準拠プレーヤ上で再生可能な違法なコピーを不可能にする。この点は、通常、DVDビデオディスクはファイルがディスク上に正確にはまり込むように可能な限り高いビットレートで符号化されているので、特に有利である。
【0093】
本発明は上述した好ましい実施例に限定されるものではなく、特に、如何なる媒体上でも、更に、例えばインターネット等の何れかの通信ラインを介してデータが伝送される場合は非物理的性質でも実施することができることに注意すべきである。更に、本発明はビデオデータに限定されるものではなく、例えばオーディオデータ、ソフトウェアアプリケーションデータ(特には、何らかの種類のアプリケーションを参照するユーザデータファイル)等の如何なる他の種類のデータにも適用可能である。更に、本発明はDVDディスクに限定されるものではなく、例えばCD及びDVRディスク並びにチップカード及びテープ等の如何なる他の種類の記憶媒体にも適用可能である。このように、上記好ましい実施例は添付請求項の範囲内において変化し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例によるコピー自由署名に準拠したレコーダ及びコピー自由署名に準拠したプレーヤ、並びに出力装置の概念図を示す。
【図2】図2は、違法ビデオディスクを生成するデータレコーダの動作を示す図を示す。
【図3】図3は、DVDディスクの典型的な構造を示す説明図である。
【図4】図4は、DVDディスクの物理セクタの構造を示す説明図である。
【図5】図5は、ストリームデータを含むようなDVDディスクの論理セクタの構造を示す説明図である。
【図6】図6は、本発明の一実施例によるデータストリームへのコピー自由署名の挿入を示す説明図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施例によるデータストリームへのコピー自由署名の挿入を示す説明図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施例によるデータストリームへのコピー自由署名の挿入を示す説明図である。
【図9】図9は、本発明の他の実施例によるデータストリームへのコピー自由署名の挿入を示す説明図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピーすることを許可されたコピー自由データを含む信号に関する。
【0002】
更に、本発明は、斯様な信号を有する記憶媒体にも関する。
【0003】
更に、本発明はデータストリームを有するような信号を記録する方法であって、
− 記録するためのデータストリームを入力するステップと、
− 該入力されたデータストリームはコピーが自由であるかを判定するステップと、
− 前記入力されたデータストリームが、コピーが自由でない場合に、如何なる記録も終了及び/又は禁止するステップと、
− 前記入力されたデータストリームが、コピーが自由であると判定された場合に、記録されるべき信号を発生するために記録の準備を開始するステップと、
− 前記信号を記録するステップと、
を有するような方法にも関する。
【0004】
更に、本発明はデータストリームを有する信号を記録するような対応する装置にも関する。
【0005】
更に、本発明は信号のデータストリームに含まれるデータを再生する方法及び対応する装置にも関する。
【0006】
【従来の技術】
ビデオを記憶する分野においては、DVDディスク及びDVDプレーヤが広く普及している。通常、DVDビデオディスクは、スタンプ形成されたディスクとして頒布されている。しかしながら、エンドユーザ用のDVD記録装置も入手可能になってきている。かくして、DVDディスクをエンドユーザにより作製することが可能にされた。斯様なエンドユーザにより作製されるディスクは、DVD+RW、DVD−RW、DVD−R又はDVD−RAMディスク等の書込可能型及び書換可能型ディスクを含む記録可能型ディスクである。
【0007】
斯様な記録されたDVDディスクの作製は、合法又は違法の何れかにより実施され得る。特に、違法なDVDディスクは、解読された(クラックされた)DVDビデオコンテンツが上記のような記録可能型ディスク上に記録される場合に記録され得る。従って、斯様な違法なコピーの記録を防止することが、1つの狙いとなる。
【0008】
しかしながら、適法に作成されたビデオ題材(即ち、例えばデジタルカメラの使用により、エンドユーザ自身により作成されたビデオ題材等)の記憶は許可されなければならない。適法に作成されたビデオ題材の記録可能型DVDディスク上への斯様な記憶は、理想的には、DVDビデオプレーヤと互換性があるような方法で実施されるようにする。しかしながら、この目的のためにDVDビデオフォーマットが如何なる変更もなしに使用されるとしたら、このフォーマットは、解読されクラックされたビデオディスクのビットツルー(bit−true)なコピーを作成するための理想的なフォーマットとなってしまうであろう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の1つの目的は、違法なコピーは防止するが、合法に記録されたデータを作成する可能性は排除することがないようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的は、上述した型式によるデータストリームを有する信号であって、前記コピー自由データが、コピー自由データのみのために確保されているコピー自由署名と共に符号化され、かくして、上記データストリームをコピー自由符号化データストリームとして形成するような信号を提供することにより達成される。
【0011】
上記目的は、更に、斯様な信号を記憶する記憶媒体を提供することにより達成される。
【0012】
上記目的は、更に、上述したような型式によるデータストリームを有するような信号を記録する方法であって、前記記録の準備が、前記入力されたデータストリームにコピー自由署名を挿入し、これにより前記信号を上述した型式によるコピー自由符号化データストリームを有するような信号として発生させることにより、前記入力されたデータストリームを符号化するステップを有していることを特徴とするような方法を提供することにより達成される。
【0013】
更に、上記目的は、データストリームを有するような信号(14)を記録するための対応する装置であって、
− 記録されるべきデータストリーム(2、3)を入力する入力手段(ANALOGUE IN, DIGITAL IN)と、
− 前記入力されたデータストリームはコピーが自由であるかを判定する判定手段(4、7)と、
を有し、前記判定手段(4、7)が、
− 前記入力されたデータストリームはコピーが自由であると判定されなかった場合に、如何なる記録も終了及び/又は禁止(5)し、
− 前記入力されたデータストリーム(2、3)はコピーが自由であると判定された場合、記録されるべき信号(14)を発生するために記録の準備(6、8)を開始する、
ように構成され、前記装置が、
− 前記信号(14)を記録する記録手段(16)、
を更に有するような装置において、前記記録の準備(6、8)の開始に際し、前記入力されたデータストリーム(2、3)にコピー自由署名を挿入して、前記信号(14)を請求項1ないし4の何れか一項に記載されたコピー自由符号化データストリームを有する信号として発生させることにより、前記入力されたデータストリームを符号化する符号化手段(12)を有していることを特徴とするような装置を提供することにより達成される。
【0014】
更に、上記目的は、信号のデータストリームに含まれるデータを再生する方法であって、前記データストリームが、上述した型式による信号に含まれるようなコピー自由符号化データストリームであるかを判定するステップを有し、前記再生が、コピー自由署名が存在する場合にのみ実行されることを特徴とするような方法により達成される。
【0015】
更に、上記目的は、前記データストリーム(18)が請求項1ないし4の何れか一項に記載の信号に含まれるコピー自由符号化データストリームであるかを判定する判定手段(25)を有し、該判定手段(25)が、コピー自由署名が存在する場合にのみ前記再生(23)を実行するように構成されているような対応する装置により達成される。
【0016】
コピー自由データをコピー自由署名で符号化する本発明は、DVDビデオ再生装置のような再生装置がコピー自由に(家庭で)記録されたコンテンツを、例えばビデオ記憶媒体のビデオ題材等の解読されたデータの違法なビットツルーなコピーから区別するのを可能にする。特に、コピーが自由なビデオコンテンツのみが記録に先立ちコピー自由署名で符号化される一方、他の如何なるビデオ題材も全く記録されることがない。このように、如何なる合法に生成された記録データストリームも斯様なコピー自由署名を含む一方、コピーが自由でないデータはコピー自由署名で符号化されることはない。
【0017】
結果として、コピー自由署名準拠再生装置は、通常は、斯様なコピー自由署名を含まないような入力データストリームのデータは再生することがない。何故なら、このコピー自由署名の不存在は当該データストリームが合法に記録されていないことを示すからである。
【0018】
しかしながら、好ましくは、入力されたデータストリームのデータは、当該データストリームを含む記憶媒体がスタンプ形成された記憶媒体である場合にも再生されるようにする。何故なら、スタンプ形成された記憶媒体は該記憶媒体が許可された製造者により生成されたことを、即ち該記憶媒体が違法なコピーではないことを示すからである。従って、スタンプ形成された記憶媒体は、コピー自由署名準拠プレーヤによっても再生されるのを許可される。
【0019】
しかしながら、如何なる他の場合においても、符号化データストリームにコピー自由署名が存在しない場合は該データストリームのデータの再生は終了及び/又は禁止されるようにするのが好ましい。
【0020】
好ましくは、上記コピー自由署名は、DVDディスク上のビデオオブジェクトの各ビデオオブジェクト単位内のような、当該データストリームのアドレス指定可能な各データ単位内に挿入されるようにする。このようにして、データストリームの全ての部分が合法に生成されたビデオストリームとして示されることが保証される。従って、スタンプ形成された記憶媒体からの題材は別として、如何なる他の題材の再生も拒絶することができる。
【0021】
好ましくは、コピー自由署名の挿入は、当該データストリームに含まれるナビゲーションデータに影響を与えることなく実行されるようにする。即ち、コピー自由署名は斯様なナビゲーションデータの外部に挿入されるようにする。しかしながら、コピー自由署名は提示データには挿入される。これにより、該提示データは、挿入されたコピー自由署名の量だけシフトされる。
【0022】
好ましくは、上記コピー自由署名は提示データに挿入される。好ましくは、上記コピー自由署名はナビゲーションデータの外部に挿入される。好ましくは、上記コピー自由署名は、ナビゲーションパックの外部に挿入される。好ましくは、上記コピー自由署名は上記提示データをシフトすることにより挿入される。好ましくは、上記コピー自由署名は論理セクタにおいて3ビット以上のサイズを有する。好ましくは、上記コピー自由署名は、ビデオオブジェクト単位の所定のビデオ及び/又はオーディオパックに挿入される。好ましくは、上記所定のパックは上記ビデオオブジェクト単位の最初のビデオ及び/又はオーディオパックとする。好ましくは、上記コピー自由署名は上記ビデオオブジェクト単位に埋め込みパケットとして挿入される。好ましくは、上記埋め込みパケットは、所定の特徴、特に所定のサイズ、バイト数、内容及び/又はビットパターンを有するものとする。好ましくは、上記コピー自由署名は、ビデオオブジェクト単位内の所定の位置において、ビデオパック又はオーディオパックではないユーザ定義パックを用いて挿入される。好ましくは、上記所定の位置は、ビデオオブジェクト単位の最初のビデオ又はオーディオパックの後の最初のパックの位置とする。好ましくは、上記コピー自由署名は、所定の位置において所定の内容を持つ副画像パックを挿入することにより符号化される。好ましくは、上記所定の位置は、ビデオオブジェクト単位の最初のビデオ又はオーディオパックの後の最初のパックの位置とする。好ましくは、上記所定の内容は、不可視な副画像情報とする。好ましくは、上記所定の内容はピクセルデータにおけるダミーラインとする。
【0023】
他の有利な発展例は、従属請求項に記載されている。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の上記及び他の態様は、以下に添付図面を参照して説明される実施例から明らかとなり、且つ、斯かる実施例を参照して解説されるであろう。
【0025】
本発明において、“コピー自由”なる用語は、“1回コピー(copy once)”、“2回コピー(copy twice)”、…を含む、即ち“コピー自由”なる用語は実際のコピー処理に関する指示と理解されるべきである。しかしながら、“コピー自由”なる用語は、特に、“これ以上のコピー不可(copy no more)”及び“コピー不可(copy never)”なる指示は含まない。
【0026】
また、“記憶媒体”(又は単に“媒体”)なる用語は、特に例えば光、磁気、光磁気ディスク等のディスク、電子カード、チップカード、磁気テープ等の如何なる型式のデータ担体をも含む。
【0027】
更に、“記録されたディスク”又は“記録された媒体”なる用語は、“スタンプ形成された”ディスク/媒体なる用語が(ガラス)マスタを用いてディスク又は記憶媒体を複製するマスタリング工程によりスタンプ形成されたディスクを指すのとは対照的に、記録可能型ディスク又は記憶媒体がレコーダによりデータで記録されることを指している。“記録可能型”ディスク又は媒体なる用語は、特に、DVD−ROM、DVR−R(一般用及びオーサリング用)、DVD−RAM、DVR−RW、DVD+RW等の如何なる型式の書込可能型、書換可能型及び記録可能型ディスク又は媒体をも含む。
【0028】
図1は、コピー自由署名(CFS)に準拠したレコーダ1及び該レコーダの動作を示している。コピー自由署名準拠レコーダ1は、例えばアナログチューナ、又はアナログカメラ若しくはアナログ再生装置若しくはアナログ出力を有するデジタル再生装置等の外部アナログソースからアナログビデオ信号を入力するアナログ入力端2を有している。
【0029】
更に、該コピー自由署名準拠レコーダ1は、例えばデジタルカメラ又はデジタル再生装置等のデジタルソースから例えばデジタルデータストリーム等のデジタル信号を入力するデジタル入力端3を有することもできる。
【0030】
アナログ入力端2又はデジタル入力端3を介して入力される信号又はデータストリームは、好ましくは、オーディオ及び/又はビデオ信号である。しかしながら、入力されるデジタル信号は、代わりに又は付加的に例えばソフトウェアコード又はユーザファイル等の如何なる型式のデジタルデータをも含むことができる。
【0031】
アナログ入力端2を介して入力された信号はコピー制御情報チェックブロック4に供給され、該ブロックは入力された信号が、該入力された信号はコピーが自由であることを示すコピー制御情報を含んでいるかをチェックする。ブロック4において、上記コード制御情報が入力された信号はコピーが自由ではないことを示していると判定された場合、記録は実行されず、当該レコーダ1は停止ブロック5により示されているように動作を停止する。このようにして、レコーダ1は、如何なる記録処理も禁止及び/又は終了する停止状態に移行する。
【0032】
しかしながら、コピー制御情報チェックブロック4において、入力された情報はコピーが自由であると判定された場合は、該入力された信号はアナログ/デジタル変換ブロック6においてデジタル信号に変換される。
【0033】
デジタル入力端3を介して入力される信号に対しても、極めて類似した処理が当てはまる。斯様な入力デジタル信号はコピー制御情報チェックブロック7においてチェックされ、該ブロックは上記入力信号がコピー制御情報を含むか、及びこのコピー制御情報が該入力信号はコピーが自由であると示しているかを判定する。
【0034】
上記入力信号が、コピーが自由であると示されていない場合は、レコーダ1は停止状態5とされて、如何なる記録処理も終了及び/又は禁止される。
【0035】
しかしながら、コピー制御情報が見付からないか、又はコピー制御情報が上記入力信号はコピーが自由であることを示す場合は、該入力信号はトランスコードビデオブロック8へ転送される。
【0036】
トランスコードビデオブロック8は、上記入力信号の変換を実行する。特に、該トランスコード処理は以下のステップを含む。
【0037】
第1に、入力フォーマットに応じて、入力ビデオフォーマットのベースバンドレベルへの復号が実行される。
【0038】
第2に、上記ベースバンドレベルの信号が、MPEG DVDビデオフォーマットに符号化される。
【0039】
前記アナログ/デジタル変換ブロックの結果も、同じフォーマットの信号である。即ち、アナログ/デジタル変換ブロック6は、アナログ信号をデジタル信号に変換するのみならず、該デジタル信号をMPEG DVDビデオフォーマットにも変換する。
【0040】
次に、アナログ/デジタル変換ブロック6又はトランスコードビデオブロック8の出力はマルチプレックスブロック9に伝送され、該ブロックは入力されたMPEG DVDビデオ信号をオーディオデータと多重化する。マルチプレックスブロック9の出力端11における結果としての多重化データストリーム10はコピー自由署名挿入ブロック12に伝送され、該ブロックは該データストリーム10をコピー自由署名CFSを用いて符号化する。他の例として、該コピー自由署名は、例えばユーザデータのビデオ符号化又は多重化の間に含めることもできる。
【0041】
結果としてのデータストリーム(コピー自由署名挿入ブロック12の出力端13における)はコピー自由符号化されたデータストリーム14であり、該ストリームは記録可能型記憶媒体15上に最終的に記録されるべき信号に含められる。この記録は、記録ユニット16により実行される。
【0042】
次に、コピー自由署名準拠プレーヤ17の動作を説明する。プレーヤ17は、記録されたディスク15、スタンプ形成されたディスク19、及び/又は他の入力端20を介して例えばインターネットから等の何らかの他のソースからデータを入力することができる少なくとも1つの入力端18を有している。
【0043】
該コピー自由署名準拠プレーヤ17は、スタンプ形成された記憶媒体(スタンプ形成されたディスク19)のみを、先ずは、合法であると見なす。
【0044】
斯様なスタンプ形成された記憶媒体(スタンプ形成されたディスク19)上に記憶されたものでない如何なる他のデータも、違法に生成されたコピーであり得る。斯様な違法に生成されたコピーは当該コピー自由署名準拠プレーヤにより拒絶されるべきである。即ち、斯様な題材の如何なる再生処理も、禁止及び/又は終了されるべきである。
【0045】
しかしながら、記録ディスク15上に含まれる又は他の入力端20から入力される全てのデータ題材自身が違法であるとは限らない。従って、プレーヤ17は合法な題材を違法な題材から(例えば、コピーが自由な(家庭での)記録ビデオ題材を、例えば解読されたDVDビデオディスク等の違法なビットツルーコピーから)見分ける必要があるであろう。
【0046】
前記コピー自由署名準拠レコーダ1の動作によれば、如何なる適法に生成されたコピー自由符号化データストリーム14もコピー自由署名を有しているから、コピー自由署名準拠プレーヤ17は、先ずチェックブロック21において、入力されたデータがスタンプ形成された記憶媒体(スタンプ形成ディスク19)から生じたものかをチェックする。入力された題材が斯様なスタンプ形成された記憶媒体19から生じたものである場合は、該入力された題材はライン22を介して再生ブロック23に転送され、該再生ブロックは上記の入力されたデータストリームのデータを再生する(即ち、スタンプ形成された記憶媒体19上に記憶されたビデオコンテンツを再生する)。
【0047】
しかしながら、上記の入力されたデータがスタンプ形成された記憶媒体19から生じたものでない場合、該入力されたデータはライン24を介してコピー自由署名判定ブロック25へ転送される。該判定ブロック25は、ライン24を介して転送された上記データストリームが、コピー自由署名準拠レコーダ1により生成されたコピー自由符号化データストリームであるか、即ち該入力されたデータストリームがコピー自由署名を有しているかを判定する。
【0048】
コピー自由署名判定ブロック25が、入力されたデータストリームにコピー自由署名が存在しないと判定すると、コピー自由署名準拠プレーヤ17は停止ブロック26により停止状態にされるので、如何なる再生処理も終了され及び/又は禁止される。
【0049】
しかしながら、コピー自由署名判定ブロック25が、入力されたデータストリームにコピー自由署名が存在すると、即ち入力されたデータストリームはコピー自由符号化データストリームであると判定すると、ビデオ題材を再生するために当該信号は再生ブロック23に転送される。コピー自由署名は従来のDVDプレーヤによっては無視されるように設計されているので、コピー自由符号化データストリームは斯様な従来のDVDプレーヤとは後方互換性がある。
【0050】
再生ブロック23はベースバンドレベルのビデオ信号を再生し、該信号はライン27を介して当該コピー自由署名準拠プレーヤ17のデジタル出力端28へ又はデジタル/アナログ変換ブロック29へ出力される。デジタル/アナログ変換ブロック29は上記デジタル信号をアナログ信号に変換し、該アナログ信号は当該コピー自由署名準拠プレーヤ17のアナログ出力端30を介して出力される。
【0051】
アナログ出力端30又はデジタル出力端28を介して出力された上記信号は、コピー自由署名準拠レコーダ1、又はビデオプレーヤ若しくはオーディオ受信機等の出力装置31へ伝送することができる。
【0052】
出力装置31は、アナログ入力端31及び/又はデジタル入力端33を有している。アナログ入力端32を介して入力されたアナログ信号は、オーディオ及び/又はビデオ信号を再生するために、CRT(陰極線管)及び/又はスピーカ等の出力部37に伝送される。
【0053】
デジタル入力端33を介して入力されたデジタル信号はデジタル/アナログ変換器40に伝送され、該変換器は該信号を、出力部37に出力されるアナログ信号に変換する。
【0054】
図2は、基本的にはパーソナルコンピュータ(PC)においてデータドライブとして使用される記録型DVDドライブであるようなデータレコーダの動作を示している。斯様なデータドライブにより、エンドユーザは全ての種類のファイルを例えばDVD−R、DVD−RW、DVD+RW及びDVD−RAMディスク等の対応する記録可能型ディスク上に書き込むことができる。該DVDドライブは、読み取る又は書き込むデータの種類は分かっていない。以下、違法なDVDビデオのコピー処理のデータの流れを説明する。
【0055】
読取ブロック41において、当該DVDディスクドライブは暗号化されたビデオファイルをDVDビデオディスク(読取専用ディスク)から読み取る。読み取られたファイルは、解読ブロック42において、例えば所謂DeCSSソフトウェアにより解読される。DeCSSソフトウェアは、所謂コンテンツスクランブルシステム(CSS)によりコンテンツが保護されたビデオ題材を解読する(違法な)ソフトウェアである。
【0056】
ビデオファイルが解読されると、書込ブロック43が該解読されたビデオファイルを記録可能型ディスクに書き込む。
【0057】
図2に示すようなコピー処理によれば、ソースはスタンプ形成された媒体又はディスクであるので、該ソースにはコピー自由署名は存在せず、従って、結果としてのディスクには付加されたコピー自由署名は存在しない。コピー自由署名について、即ちコピー自由署名が存在するか否かをチェックするプレーヤはオリジナルのディスク(即ち、スタンプ形成されたディスク)を再生するであろうから、該プレーヤは、コピー自由署名はチェックしないであろう。しかしながら、該プレーヤは、コピーは再生しない。というのは、該コピーは記録されたディスク(例えば、書換可能型ディスク)であり、且つ、このディスクにはコピー自由署名が存在しないからである。
【0058】
結果として、違法に生成されたコピーは、コピー自由署名準拠プレーヤ17上では再生されない。
【0059】
以下においては、コピー自由署名を更に詳細に説明する。コピー自由署名は、好ましくは、DVDビデオディスク上に記憶されているようなMPEG(特には、MPEG−2)ビデオフォーマットに挿入されるようにする。以下に、基本的なDVD構造を説明する。
【0060】
図3は、DVDビデオディスク44の物理データ構造を表す図を示している。DVDビデオディスク44は、リードアウト領域47が後続するようなボリュームスペース46の前にリードイン領域45を有している。リードイン領域45は、ボリュームスペース46のデータ領域に先行する物理領域である。該リードイン領域は、同期セクタ、並びに例えばディスクキー及び他の情報を含む制御データを含んでいる。リードアウト領域47は、ボリュームスペース46のデータ領域の終了における対応する領域である。
【0061】
ボリュームスペース46は、ファイルシステムデータを含むファイルシステム領域48、DVDビデオゾーン49及び、多分、他のゾーン50を有している。
【0062】
DVDビデオゾーン49は、ビデオマネージャ51及び99までのビデオタイトルセットを有している。上記ビデオマネージャは、任意選択的に、当該ディスク用のメインメニュ、所謂タイトルメニュ又はトップメニュを含んでいる。このメニュは、通常、当該ディスク用の内容テーブルを有している。斯かるメニュは、ディスクをプレーヤに挿入後、又は例えば当該プレーヤ上若しくは該プレーヤのリモコン上のメニュ釦を押下すること等によるユーザによるリクエストの後に、先ず提示することができる。
【0063】
ビデオマネージャ51は、ビデオマネージャ情報領域53に記憶された制御データと、1以上のビデオオブジェクトセット(VOBS)54と、頑強性のために上記ビデオマネージャ情報領域53のコピーを含むビデオマネージャ情報バックアップ領域55とを有している。
【0064】
各ビデオタイトルセット52は、制御データを含むビデオタイトルセット情報(VTSI)領域56と、ルートメニュを含む任意選択的なビデオオブジェクトセット(VOBS)57と、タイトルコンテンツを含むビデオオブジェクトセット(VOBS)58と、ビデオタイトルセット情報バックアップ領域59とを有している。
【0065】
各ビデオオブジェクトセット(VOBS)は、1以上の(32767までの)ビデオオブジェクト(VOB)60を有している。1つのビデオオブジェクト(VOB)60は、1以上の(255までの)セル61を有している。1つのセル61は、多数の画像又はオーディオブロックブロックを含み、秒程度に短い又は映画程度に長いものとすることができる。
【0066】
更に、1つのセル61は、多数のビデオオブジェクト単位(VOBU)62に分割される。1つのビデオオブジェクト単位は、別個に再生することが可能な最小のアドレス指定可能な単位である。ビデオオブジェクト単位62は、必ずしもビデオを含む必要はない。しかしながら、ビデオオブジェクト単位62は、基本的には多数のビデオフィールドを含み、1.2秒までの長さを有することができるセルの最終ビットオーディオ単位62を除いて、0.4ないし1秒の長さを有している。
【0067】
ビデオオブジェクト単位62内のビデオデータは、零以上のグループの画像を有している。画像の1つのグループ(GOP)は、MPEGビデオストリームの基本単位である。
【0068】
通常、ビデオオブジェクト単位62は1つの斯様なグループの画像を有している。ビデオオブジェクト単位62は常にMPEGシーケンスヘッダにより開始し、該シーケンスヘッダには画像ヘッダのグループが後続し、これにはIフレーム(下記参照)が後続する。ビデオオブジェクト単位62における画像グループの終端が当該ビデオオブジェクト単位の終端と整列しない場合、又は次のビデオオブジェクト単位62がビデオデータを含まない場合は、特別なMPEGシーケンス終端コードが存在しなければならない。各ビデオオブジェクト単位62は2以上の斯様なシーケンス終端コードは有することはできない。
【0069】
各ビデオオブジェクト単位62は多数のパック63を有している。異なる型式のパック63、即ちナビゲーション(NAV)パック64、ビデオパック65、オーディオパック66、副画像パック67及び他のユーザ定義パックが存在する。
【0070】
ビデオオブジェクト単位62の最初のパック63はナビゲーションパック64であり、該パックに上述した他のパック、即ちビデオパック65、オーディオパック66、副画像パック67又はユーザ定義パックが後続する。
【0071】
各パック63は、更に、1以上のパケット68に分割されている。各パケット68はMPEGフォーマットによるビデオデータの単位を表し、該単位は単一の基本ストリーム(例えば、ビデオ、オーディオ、制御等)に属する連続したバイトを含んでいる。
【0072】
MPEGフォーマットによれば、3つの種類のフレーム符号化方法が規定されている。第1の方法によれば、イントラ符号化されたフレーム即ちIフレームが発生され、この場合、全体のフレームは周囲の画像からの情報を用いずに圧縮される。斯様なIフレームは基準フレームとして働き、斯かるフレームから連続したフレームが形成される。斯様なIフレームにより、ビデオのストリームへのランダムなアクセスが可能となる。好ましくは、1秒のフレーム内に2つのIフレームが含まれるようにする。
【0073】
第2の方法によれば、予測符号化された、所謂Pフレームが生成され、該フレームは前のIフレーム又はPフレームとの差を示す動きベクトルを含んでいる。
【0074】
第3の方法によれば、双方向予測符号化されたフレーム、即ち所謂Bフレームが生成される。これにより、フレーム内の整合ブロックが、順方向及び逆方向の両方において見付けられる。
【0075】
これらのフレーム符号化方法は、全てのフレーム型式に対してDCT(離散コサイン変換)量子化を使用する。
【0076】
これらの方法によれば、Pフレーム及びBフレームは、対応するIフレームよりは小さく、従って、これらの方法の1つにより符号化することなく一連のフレームを記憶するのに要するデータの量を低減する。しばしば、各々のI又はPフレームの間には2つのBフレームが存在し、従って、1秒の30MPEGビデオフレームは、例えば次の系列:IBBPBBPBBPBBPBBIBBPBBPBBPBBPBBに従い形成される。
【0077】
図4は物理セクタ69を表す図を示し、該セクタは12バイトの物理セクタヘッダ70を有し、該ヘッダには2048バイトのユーザデータの論理セクタ又はブロック71が後続し、該ブロックには4バイトのエラー検出コード(EDC)72が後続する。
【0078】
図5は、ストリームデータを含む論理セクタ71を更に詳細に示している。斯様な論理セクタ71は、例えばビデオパック65、オーディオパック66及び副画像パック67等の図3に示したようなパック63を表す。
【0079】
斯かるパック63又は論理セクタ71は、14バイトのパックヘッダ72を有し、該ヘッダには2034バイトのパケット化された基本ストリーム(PES)パケット73が後続している。このPESパケット73はストリーム型式及びストリーム数を示す1つのパケットヘッダ74と、例えばビデオ、オーディオ又は副画像データ等を含むパケットデータ75とを有している。
【0080】
図6は、コピー自由符号化データストリームに含まれるコピー自由署名を示している。この実施例において、コピー自由署名は、ビデオオブジェクト単位62の特定の(例えば、最初の、2番目の、3番目の、…n番目の)ビデオ及び/又はオーディオパック65、66、即ちセクタ71が特定の特徴の(特に、特定のサイズの又は特定のバイト長の)埋め込みパケットを含んでいる場合に、存在すると見なされる。斯様な或る所定の特徴の埋め込みパケットがビデオオブジェクト単位の所定のビデオ若しくはオーディオパック、即ち所定の論理セクタに含まれている場合、コピー自由署名は存在すると見なされる。このように、コピー自由署名は、特に、所定のサイズ又は他の特徴(例えば特定の内容又はビットパターン)の特定のパケットを用いることにより、データストリームに挿入することができる。
【0081】
ビデオ又はオーディオPESパケットサイズが2034バイト未満である場合は、斯様な埋め込みパケット76は、ビデオ又はオーディオパケット77a(パケットヘッダ78及びビデオ/オーディオデータ77を有する)の直後においてパック又は論理セクタ71に組み込むことができる。該埋め込みパケット76は、埋め込みストリームを示す埋め込みパケットヘッダ79と、埋め込みパケットペイロード(又はパケットデータ)76aとを有している。
【0082】
図7は、パック又は論理セクタ71に含まれるコピー自由署名の他の実施例を示している。この実施例によれば、コピー自由署名は、例えばビデオオブジェクト単位の最初のビデオ又はオーディオパックの後の最初のパック等の所定のパックがビデオ又はオーディオパックではなく、何らかの特別なデータパケット80を含むようなユーザ定義パックである場合に、存在すると見なされる。このようなユーザ定義パックは、私用ストリーム識別子を含むパケットヘッダ81を有している。該パケットヘッダ81に続く特別なデータパケット80は、提供者定義ストリームを示すサブストリーム識別子を含み、該識別子には提供者定義ストリームデータ、即ちコピー自由署名が後続する。このコピー自由署名(CFS)は、好ましくは所定のデータサイズの所定のビットパターン又は所定サイズの任意若しくはランダムなビットパターンを含む。上記サイズは、好ましくは、当該論理セクタが完全に充填されるように選定される。
【0083】
図8は、コピー自由署名コードの更なる実施例を示している。詳細には、図8はビデオオブジェクト単位62に含まれるビデオストリーム82を示している。該ビデオストリームはI、P及びBフレーム(又は画像)の系列を含んでいる。I、P及びB画像の境界はナビゲーションパック64に続くパックの境界に必ずしも同期している必要はないことに注意すべきである。従って、図8には、ビデオ、オーディオ及び/又は副画像パックの境界は示されていない。
【0084】
ナビゲーションパック64に続く最初のフレーム(Iフレーム)83の前にはシーケンスヘッダ89がある一方、続くフレーム84〜88は開始コード90で開始している。
【0085】
シーケンスヘッダ89及び開始コード90は、所定の規則によるユーザ(定義)データ91を有している。所定の規則による該ユーザデータはコピー自由署名を表し、かくして、コピー自由符号化されたデータストリーム又はビデオストリーム82を形成する。
【0086】
図9は、コピー自由署名をデータストリームに挿入する他の実施例を示している。この実施例によれば、コピー自由署名は、ナビゲーションパック64で開始するビデオオブジェクト単位62の所定の(例えば最初の)ビデオパック65の後の所定の(例えば最初の)パックが固有な所定の要件を持つ副画像パック67である場合に、存在すると見なされる。斯様な所定の要件は、例えば当該ビデオ上に配置されているにも拘わらず見えることはないが電子的手段により検出可能であるような不可視副画像である。上記の固有な所定の要件は、特には、ピクセル画像内の特定のダミーラインを有する。
【0087】
このように、不可視コピー自由署名92が、所定の位置においてビデオオブジェクト単位62内に含まれる。
【0088】
コピー自由署名は、コピー自由署名の上述した実施例及びこれらの何れかの組合せのうちの何れか1つが当該データストリーム内に存在する場合に、存在するとみなし得ることに注意すべきである。
【0089】
提案されたコピー自由署名は、事前記録されたDVDビデオディスクからのコンテンツに対して、多重化されたストリームレベルにおいてビットツルー性を失うことを犠牲にしてのみ付加することができる。該提案されたコピー自由署名は、単純に特定の値を持つ提示データ内のビットフィールドであるということではない。特に、本発明によるコピー自由署名は、論理セクタ当たり又は最小のアドレス指定可能なデータ単位当たり(例えば、ビデオオブジェクト単位当たり)3ビット以上の、特には5ビット以上を有する。更に、該コピー自由署名は、オーディオ及びビデオ符号化及び多重化がレコーダにおいてローカルに実施される場合(例えば、アナログソースから記録する場合)には容易に満足されるが、スタンプ形成されたビデオディスクにおいては殆ど見付けられそうにもないようなビットストリームの或る所定の特性で伝達される。
【0090】
本発明により、下記の利点を達成することができる。ビットツルーコピーは決してコピー自由署名を含まないから、コピー自由署名準拠プレーヤは、この署名がない記録可能型ディスクは拒絶するであろう。該コピー自由署名の挿入は特別なソフトウェアを必要とする。かくして、違法なコピーを作成するための閾が大幅に高くなる。
【0091】
コピー自由署名の挿入は、DVDビデオ題材のビットツルー性を破壊する。更に、オーディオ/ビデオファイルと関連する情報ファイルとの間の一貫性が失われる。更に、情報ファイル内からオーディオ/ビデオビットストリームへのポインタ及びビデオオブジェクト自身内でのポインタが不正確になる。この結果、DVDビデオプレーヤが予測不可能な形で振る舞うようになる。更に、メニュは、最早、動作せず、プレーヤは停止し、又はディスクが排出され得る。
【0092】
コピー自由署名の挿入は、コピー自由署名がないデータストリームよりも、コピー自由符号化データストリームにとり一層多くのスペースを必要とする。このように、コピー自由署名でデータストリームを符号化することは、記録ディスク上に含むにはファイルが大きくなり過ぎる場合があり得る。かくして、スタンプ形成されたディスクが該ディスクの限界までデータで満たされている場合は、コピー自由署名を持つコピーは不可能となる。このことは、コピー自由署名準拠プレーヤ上で再生可能な違法なコピーを不可能にする。この点は、通常、DVDビデオディスクはファイルがディスク上に正確にはまり込むように可能な限り高いビットレートで符号化されているので、特に有利である。
【0093】
本発明は上述した好ましい実施例に限定されるものではなく、特に、如何なる媒体上でも、更に、例えばインターネット等の何れかの通信ラインを介してデータが伝送される場合は非物理的性質でも実施することができることに注意すべきである。更に、本発明はビデオデータに限定されるものではなく、例えばオーディオデータ、ソフトウェアアプリケーションデータ(特には、何らかの種類のアプリケーションを参照するユーザデータファイル)等の如何なる他の種類のデータにも適用可能である。更に、本発明はDVDディスクに限定されるものではなく、例えばCD及びDVRディスク並びにチップカード及びテープ等の如何なる他の種類の記憶媒体にも適用可能である。このように、上記好ましい実施例は添付請求項の範囲内において変化し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例によるコピー自由署名に準拠したレコーダ及びコピー自由署名に準拠したプレーヤ、並びに出力装置の概念図を示す。
【図2】図2は、違法ビデオディスクを生成するデータレコーダの動作を示す図を示す。
【図3】図3は、DVDディスクの典型的な構造を示す説明図である。
【図4】図4は、DVDディスクの物理セクタの構造を示す説明図である。
【図5】図5は、ストリームデータを含むようなDVDディスクの論理セクタの構造を示す説明図である。
【図6】図6は、本発明の一実施例によるデータストリームへのコピー自由署名の挿入を示す説明図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施例によるデータストリームへのコピー自由署名の挿入を示す説明図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施例によるデータストリームへのコピー自由署名の挿入を示す説明図である。
【図9】図9は、本発明の他の実施例によるデータストリームへのコピー自由署名の挿入を示す説明図である。
Claims (17)
- コピーされることを許されたコピー自由データを含むようなデータストリームを有する信号において、前記コピー自由データが、コピー自由データのみのために確保されたコピー自由署名と共に符号化され、これにより、前記データストリームをコピー自由符号化データストリームとして形成することを特徴とする信号。
- 請求項1に記載の信号において、前記コピー自由署名がアドレス指定可能な各データ単位に挿入されることを特徴とする信号。
- 請求項1に記載の信号において、前記コピー自由署名が各ビデオオブジェクト単位に挿入されることを特徴とする信号。
- 請求項1に記載の信号において、前記コピー自由署名が、ユーザデータを所定の規則に従ってビデオオブジェクト単位のビデオストリームに挿入することにより符号化されることを特徴とする信号。
- 請求項1ないし4の何れか一項に記載の信号を記憶する記憶媒体。
- データストリームを有するような信号を記録する方法であって、
− 記録されるべきデータストリームを入力するステップと、
− 前記入力されたデータストリームはコピーが自由であるかを判定するステップと、
− 前記入力されたデータストリームはコピーが自由であると判定されなかった場合に、如何なる記録も終了及び/又は禁止するステップと、
− 前記入力されたデータストリームはコピーが自由であると判定された場合、記録されるべき信号を発生するために記録の準備を開始するステップと、
− 前記信号を記録するステップと、
を有するような方法において、前記記録の準備が、前記入力されたデータストリームにコピー自由署名を挿入し、これにより前記信号を請求項1ないし4の何れか一項に記載されたコピー自由符号化データストリームを有する信号として発生させることにより、前記入力されたデータストリームを符号化するステップを有していることを特徴とする方法。 - データストリームを有するような信号を記録する装置であって、
− 記録されるべきデータストリームを入力する入力手段と、
− 前記入力されたデータストリームはコピーが自由であるかを判定する判定手段と、
を有し、前記判定手段が、
− 前記入力されたデータストリームはコピーが自由であると判定されなかった場合に、如何なる記録も終了及び/又は禁止し、
− 前記入力されたデータストリームはコピーが自由であると判定された場合、記録されるべき信号を発生するために記録の準備を開始する、
ように構成され、前記装置が、
− 前記信号を記録する記録手段、
を更に有するような装置において、前記記録の準備の開始に際し、前記入力されたデータストリームにコピー自由署名を挿入して、前記信号を請求項1ないし4の何れか一項に記載されたコピー自由符号化データストリームを有する信号として発生させることにより、前記入力されたデータストリームを符号化する符号化手段を有していることを特徴とする装置。 - 請求項7に記載の装置において、前記装置が請求項6に記載の方法を実行するように構成されていることを特徴とする装置。
- 信号のデータストリームに含まれるデータを再生する方法において、
− 前記データストリームが、請求項1ないし4の何れか一項に記載の信号に含まれるコピー自由符号化データストリームであるかを判定するステップ、
を有し、前記再生は、コピー自由署名が存在する場合にのみ実行されることを特徴とする方法。 - 請求項9に記載の方法において、コピー自由署名が存在しない場合に、如何なる再生も終了及び/又は禁止することを特徴とする方法。
- 請求項9又は請求項10に記載の方法において、前記信号が請求項5に記載の記憶媒体から読み取られることを特徴とする方法。
- 請求項9に記載の方法において、前記信号がスタンプ形成された記憶媒体上に記憶されているか又は記録された記憶媒体上に記憶されているかを判定するステップを有し、スタンプ形成された記憶媒体が検出された場合にも前記再生が実行されることを特徴とする方法。
- 信号のデータストリームに含まれるデータを再生する装置において、
− 前記データストリームが、請求項1ないし4の何れか一項に記載の信号に含まれるコピー自由符号化データストリームであるかを判定する判定手段、
を有し、該判定手段は、コピー自由署名が存在する場合にのみ前記再生を実行するように構成されていることを特徴とする装置。 - 請求項13に記載の装置において、コピー自由署名が存在しない場合に、如何なる再生も終了及び/又は禁止することを特徴とする装置。
- 請求項13又は請求項14に記載の装置において、請求項5に記載の記憶媒体を読み取る互換性を持つ読取手段を有していることを特徴とする装置。
- 請求項13に記載の装置において、前記信号がスタンプ形成された記憶媒体上に記憶されているか又は記録された記憶媒体上に記憶されているかを検出すると共に、スタンプ形成された記憶媒体が検出された場合にも前記再生を可能にする手段を有していることを特徴とする装置。
- 請求項13に記載の装置において、該装置が請求項9ないし12の何れか一項に記載の方法を実行するように構成されていることを特徴とする装置。
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