JP2857120B2 - パレンタル制御を採用した情報システム - Google Patents

パレンタル制御を採用した情報システム

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JP2857120B2
JP2857120B2 JP9078537A JP7853797A JP2857120B2 JP 2857120 B2 JP2857120 B2 JP 2857120B2 JP 9078537 A JP9078537 A JP 9078537A JP 7853797 A JP7853797 A JP 7853797A JP 2857120 B2 JP2857120 B2 JP 2857120B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧縮された動画
データ、音声データ、文字データ、ゲームプログラム等
の目的や種類の違うデータを記録する光ディスク等の記
録媒体、この記録媒体へデータを記録する記録装置、そ
の記録媒体へのデータの記録方法、その記録媒体からデ
ータを再生する再生装置、その記録媒体からのデータの
再生方法に関する。
【0002】とくに、上記記録媒体に記録されるデータ
の一部または全てについて、プロバイダまたはユーザに
より再生制限が行われるパレンタル制御の改良に関す
る。
【0003】またこの発明は、圧縮された動画データ、
音声データ、文字データ、ゲームプログラム等の目的や
種類の違うデータの放送・通信系におけるパレンタル制
御方式に関する。
【0004】
【従来の技術】近年、映像や音声等のデータをデジタル
で記録した光ディスクを再生する動画対応光ディスク再
生装置が開発されており、今後、映画やカラオケをはじ
めとする多種多様な再生用ソフトが提供されるようなこ
とが予想される。しかしこれら多数のソフトの中には
国、宗教、年齢によって視聴を制限されているものがあ
る。たとえばアメリカでは、映画によって誰でも視聴で
きる映画、親同伴に限り未成年者が視聴できる映画、親
同伴に限り13才以上の未成年者が視聴できる映画、成
人R指定映画、成人X指定映画等に分かれている。
【0005】このように、ソフトの内容により視聴でき
る対象者が制限され、あるいは映像により部分的に視聴
できる対象者が制限されることをパレンタルと呼んでい
るが、従来、パレンタルであることを判断し、視聴の制
限を行うのはソフトを所持する視聴者側だけに依存して
いたため、確実に視聴制限を行うことは不可能であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のソ
フト視聴形態では、該当するソフトさえ所持していれば
意図的にあるいは無意識のうちに制限対象映像を目にし
てしまうことがあったため、確実なパレンタル制御を行
う手法を開発することが課題とされていた。
【0007】この発明はこのような課題を解決するため
のもので、特に再生側でのパレンタルレベルの管理・判
別が可能な、記録媒体、この記録媒体へデータを記録す
る記録装置、その記録方法、その記録媒体からデータを
再生する再生装置、およびその再生方法を提供すること
を目的とする。
【0008】この発明の他の目的は、再生側(受信側)
でのパレンタルレベルの管理・判別が可能な、放送・通
信系システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の放送・通信シ
ステムは、一部に管理領域、他にデータ領域を持つ情報
を放送または通信するものである。上記データ領域には
少なくとも1つの所定データ(ビデオデータ、オーディ
オデータ、文字データ、ゲームなどのコンピュータデー
タその他)が含まれており、上記管理領域および/また
は上記データ領域には、上記データ領域の所定データを
再生するか否かを選択的に制限する制限情報が記録され
ている。この発明の放送・通信システムが扱う前記情報
のデータ領域には、さらに、前記制限情報で再生が制限
される場合において、再生制限されたデータの代りのデ
ータ(再生制限されたデータに代わって再生できるデー
タ)が記録される。
【0010】
【0011】また、この発明の記録装置は、一部に管理
領域、他にデータ領域を持つ情報を記録媒体に記録する
ものである。上記データ領域には少なくとも1つの所定
データ(ビデオデータ、オーディオデータ、文字デー
タ、ゲームなどのコンピュータデータその他)が含まれ
ており、上記管理領域および/または上記データ領域に
は、上記データ領域の所定データを再生するか否かを選
択的に制限する制限情報が記録されている。この発明の
記録装置が扱う前記情報のデータ領域には、さらに、前
記制限情報で再生が制限される場合において、再生制限
されたデータの代りのデータ(再生制限されたデータに
代わって再生できるデータ)が記録される。
【0012】また、一部の領域に管理領域が形成され他
の領域にデータ領域が形成される記録媒体に所定データ
を記録するこの発明の記録方法では、所定データを供給
し、この供給される所定データをエンコードし、前記所
定データを再生するか否かを制限する制限情報を生成
し、前記エンコードされた所定データを前記記録媒体の
データ領域に記録するとともに、前記生成された制限情
報を前記所定データに対応して選択的に前記記録媒体の
管理領域および/またはデータ領域に記録している。こ
の発明の記録方法が扱う前記データ領域には、さらに、
前記制限情報で再生が制限される場合において、再生制
限されたデータの代りのデータ(再生制限されたデータ
に代わって再生できるデータ)が記録される。
【0013】また、所定データが記録されるデータ領域
と前記データ領域の所定データを再生するか否かを選択
的に制限する制限情報を含む管理領域とが記録されてい
る記録媒体から、前記所定データを再生するこの発明の
再生装置は、前記データ領域の所定データと前記管理領
域の制限情報とを読取る読取手段と、この読取手段によ
り読取られた制限情報により所定データの再生が禁止さ
れている場合に、前記読取手段により読取られた所定デ
ータの再生を禁止する禁止手段と、前記読取手段により
読取られた制限情報により所定データの再生が禁止され
ていない場合に、前記読取手段により読取られた所定デ
ータを再生出力に変換する変換手段と、前記禁止手段に
より所定データの再生が禁止された際に、前記データ領
域に記録されている代りのデータ(再生制限されたデー
タに代わって再生できるデータ)を再生する手段とを具
備している。
【0014】また、一部の領域に管理領域が形成され他
の領域にデータ領域が形成された記録媒体から所定デー
タを再生するこの発明の再生方法では、前記データ領域
の所定データと前記管理領域の制限情報とを読取り、こ
の読取手段により読取られた制限情報により所定データ
の再生が禁止されている場合に、前記読取手段により読
取られた所定データの再生を禁止し、前記読取手段によ
り読取られた制限情報により所定データの再生が禁止さ
れていない場合に、前記読取手段により読取られた所定
データを再生出力に変換し、前記禁止手段により所定デ
ータの再生が禁止された際に、前記データ領域に記録さ
れている替わりデータを再生している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施の形態に係る光ディスク再生装置を説明する。
【0016】図1は、この発明の一実施の形態に係る光
ディスクからデータを再生する光ディス再生装置のブロ
ックを示し、図2は、図1に示された光ディスクをドラ
イブするディスクドライブ部のブロックを示し、図3
は、図1および図2に示した光ディスクの構造を示し、
図4は図1、図2および図3に示した光ディスクの記録
構成を示している。
【0017】図1に示す光ディスク再生装置によって再
生される光ディスク10には、MPEG圧縮された動画
をはじめ、音声、副映像等の各種のデータが、MPEG
2のシステムレイヤに対応したデータフォーマットで記
録されている。ここで、副映像は文字や簡単なアニメー
ションのデータをランレングス圧縮したものである。
【0018】光ディスク再生装置においては、ユーザが
キー操作/表示部4を操作することによって光ディスク
10から記録データ、すなわち、映像データ、副映像デ
ータおよび音声データが再生され、装置内でオーディオ
信号およびビデオ信号に変換されて装置外のモニタ部6
およびスピーカ部8で映像および音声として再現され
る。キー操作/表示部4は、光ディスク10の再生、停
止、早送り再生、巻き戻し再生、字幕(副映像)表示の
有無、パレンタル制御(再生するか否かの制限)の解
除、チャネル選択、メニュー選択等、ユーザが様々な指
示操作を行うために使用される。
【0019】ここで、パレンタル制御とは、光ディスク
10に記録されている映像、音声、テキスト(字幕)等
の視聴を国、宗教、年齢等によって制限するものをい
う。このパレンタル制御は、後述するが、たとえばシー
ケンスレベル、セルレベル、およびGOP相当レベルの
3階層レベルについて(あるいはタイトルセットおよび
プログラムチェーンの2階層レベルについて)、光ディ
スク10内に記述されたパレンタル情報(ID)によ
り、実行されるようになっている。
【0020】この光ディスク再生装置は、MPEG圧縮
された動画および音声と字幕等のための文字あるいは簡
単なアニメーションに使用する副映像データとを、MP
EGシステムレイヤにしたがって光ディスク10から再
生するシステムである。
【0021】また、文字あるいは簡単なアニメーション
は、ランレングス圧縮されたビットマップ画像により構
成され、以後は副映像として扱われる。
【0022】既に知られているように、光ディスク10
には、種々の構造のものがある。この光ディスクとして
は、たとえば図3に示すように、透明基盤14上に記録
層すなわち光反射層16が形成された構造体18が一対
用意され、この一対の構造体18が、記録層16がその
内部に封じ込まれるように接着層20を介して張り合わ
された、超高記録密度のタイプがある。
【0023】このような構造の光ディスク10では、そ
の中心にスピンドルモータ12のスピンドルが挿入され
る中心孔22が設けられ、その中心孔22の周囲には、
この光ディスク10をその回転時に押さえるためのクラ
ンピング領域24が設けられている。
【0024】このクランピング領域24から光ディスク
10の外周端まで、光ディスク10に情報を記録するこ
とができる情報記録領域25が定められている。図3お
よび図4に示す貼合せ光ディスクでは、その両面に情報
記録領域25を有することとなる。
【0025】各情報記録領域25の外周領域は、通常は
情報が記録されないリードアウト領域26に定められ、
また、クランピング領域24に接するその内周領域は、
同様に、通常は情報が記録されないリードイン領域27
に定められている。さらに、このリードアウト領域26
とリードイン領域27の間にデータ記録領域28が定め
られている。
【0026】情報記録領域25の記録層16には、通
常、データが記録される領域とし、トラックがスパイラ
ル状に連続して形成されている。その連続するトラック
は、図4に示すように、一定記憶容量の複数論理セクタ
(最小記録単位)に分割され、この論理セクタを基準に
データが記録されている。
【0027】この1つの論理セクタの記録容量は、後述
する1パックデータ長と同じ2048バイトに決められ
ている。情報記録領域25のデータ記録領域28は、実
際のデータ記録領域であって、後に説明するように管理
データ、主画像(主映像)データ、副画像(副映像)デ
ータおよび音声(オーディオ)データが同様にピット等
の物理的状態変化として記録されている。
【0028】読み出し専用の超高密度光ディスク(Supe
r Density ROM disk)10では、透明基板14にピット
列が予めスタンパーで形成され、このピット列が形成さ
れた透明基板14の面に反射層が蒸着またはスパッタリ
ングにより形成され、その反射層が記録層14として形
成される。通常、この読み出し専用の光ディスク10で
は、トラックとしてのグルーブは特に設けられず、ピッ
ト列がトラックとして定められている。
【0029】このような光ディスク10からデータを再
生する光ディスク再生装置においては、光ディスク10
をドライブするディスクドライブ部30において光ディ
スク10が光ビームで検索される。
【0030】すなわち、図2に示すように、光ディスク
10は、モータ駆動回路11によって駆動されるスピン
ドルモータ12上に載置され、このスピンドルモータ1
2によって、所定の制御方法(たとえばゾーンCLV;
Zone Constant Line Velocity)で回転される。
【0031】光ディスク10の下方には、この光ディス
ク10に光ビーム(レーザビーム)を集光する光ヘッド
(光ピックアップ)32が設けられている。この光ヘッ
ド32は、前記情報記録領域25、特にデータ記録領域
28を検索するために、その光ディスク10の半径方向
に移動可能にガイド機構(図示しない)に載置されてい
る。このガイド機構上の光ヘッド32は、駆動回路37
からの駆動信号によって駆動されるフィードモータ33
により、光ディスク10の半径方向に移動される。
【0032】光ディスク10には、対物レンズ34がそ
の光軸に沿って移動可能に保持されている。この対物レ
ンズ34は、フォ―カス駆動回路36からの駆動信号に
応答してその光軸方向に移動され、常にフォ―カス状態
に維持される。これにより、微小ビームスポットが記録
層16上に形成される。また、この対物レンズ34は、
光ディスク10の半径方向に沿って微動可能に保持され
ている。この対物レンズ34は、トラック駆動回路38
からの駆動信号に応答して微動され常にトラッキング状
態に維持されて、光ディスク10の記録層16上のトラ
ックが光ヘッド32からの光ビームで追跡される。
【0033】光ヘッド32では、光ディスク10から反
射された光ビームが検出され、検出された検出信号は、
光ヘッド32からヘッドアンプ40を介してサーボ処理
回路44に供給される。サーボ処理回路44では、この
検出信号からフォ―カス信号、トラッキング信号および
モータ制御信号を生成し、これらの信号を夫々駆動回路
36、38、11に供給している。これにより、対物レ
ンズ34がフォ―カス状態およびトラッキング状態に維
持され、またスピンドルモータ12が所定の回転数で回
転されて記録層16上のトラックが光ヘッド32からの
光ビームにより線速一定(ゾーンCLVまたは通常のC
LV)で追跡される。
【0034】図1のシステムCPU部50から制御信号
(アクセス信号)がサーボ処理回路44に供給される
と、サーボ処理回路44から移動信号が駆動回路37に
供給され、光ヘッド32が光ディスク10の半径方向に
沿って移動され、記録層16の所定のセクタがアクセス
される。このアクセスにより得られた、再生データはヘ
ッドアンプ40で増幅されてディスクドライブ部30か
ら出力される。
【0035】ディスクドライブ部30から出力された再
生データは、システム用ROM/RAM部52に記憶さ
れているプログラムで制御されるシステムCPU部50
およびシステムプロセッサ部54を介して、データRA
M部56に格納される。
【0036】このデータRAM部56に格納された再生
データは、システムプロセッサ部54によって処理され
て、ビデオデータ、オーディオデータおよび副映像デー
タに分類される。分類されたビデオデータ、オーディオ
データおよび副映像データは、夫々ビデオデコーダ部5
8、オーディオデコーダ部60および副映像デコーダ部
62に供給されてデコードされる。
【0037】デコードされたビデオデータ、オーディオ
データおよび副映像データは、D/Aおよび再生処理回
路64によって、アナログのビデオ信号、アナログのオ
ーディオ信号およびアナログの副映像信号に変換され
る。
【0038】そして、ビデオ信号および副映像信号は、
ミキシング処理されてモニタ部6に供給され、また、オ
ーディオ信号(ステレオ音声信号)は1対のスピーカ部
8に供給される。その結果、モニタ部6に映像が表示さ
れるとともに1対のスピーカ部8からステレオ音声が再
現される。
【0039】システム用ROM/RAM部52のROM
には、この装置の動作を制御するためのプログラム(ソ
フトウエア;ファームウエア)が格納されており、電源
投入とともにシステムCPU部50に読み込まれ実行さ
れる。
【0040】システム用ROM/RAM部52のROM
内には、パレンタル処理中であることを画面表示するた
めの文字データも格納されている。
【0041】また、このROM内にはパレンタル制限レ
ベル(たとえば5段階の内の1つ)の基準レベルがあら
かじめ設定されている。これは、この光ディスク再生装
置のパレンタル制限レベルであり、たとえば国別のパレ
ンタルの制限を与えることができるようになっている。
【0042】このROM内パレンタル制限レベルは、た
とえば再生装置のディップスイッチ(図示せず)等によ
り製造時に変更できるようにしても良い。これにより、
国別によるパレンタルの制限を自動的に行うことができ
る。
【0043】上記パレンタル制限レベルの基準レベルは
キー操作/表示部4からユーザによって変更されないよ
うになっているため、国等で制限されている映像、音
声、文章表現などをあらかじめ自動的に制限することが
できる。
【0044】これにより、上記基準レベルより緩やかな
レベル内で、たとえば親と子に対するパレンタルレベル
の設定ができるようになっている。
【0045】なお、システム用ROM/RAM部52の
RAMにはデータ処理のための作業領域が設けられてい
る。
【0046】図1に示す光ディスク装置の動作について
は、次に説明する光ディスク10の論理フォーマットと
ともに、後により詳細に説明する。
【0047】図3に示される光ディスク10のリードイ
ンエリア27からリードアウトエリア26までのデータ
記録領域28は、論理フォーマットとして、ISO96
60に準拠した図5に示されるようなボリューム構造を
有している。このボリューム構造は、階層構造のボリュ
ーム管理情報領域70およびファイル領域80から構成
されている。
【0048】ボリューム管理情報領域70は、ISO9
660に準拠して定められた論理ブロック番号0から2
3までに相当し、システム領域72およびボリューム管
理エリア74が割り付けられている。
【0049】システム領域72は、通常は空き領域とし
て内容は規定されていないが、たとえば光ディスク10
に記録するデータを編集する編集者のために設けられ、
編集者の意図に応じた光ディスク装置の駆動を実現する
ためのシステムプログラムが必要に応じて格納される。
【0050】また、ボリューム管理領域74には、ファ
イル領域80のディスク情報ファイル76(以下、単に
ディスク情報ファイル76と称する。)、ムービーファ
イル、あるいはミュージックファイル等のファイル78
を管理するボリューム管理情報(すなわち全てのファイ
ルの記録位置、記録容量およびファイル名を管理する情
報)等が格納されている。
【0051】ファイル領域80には、論理ブロック番号
24以降の論理ブロック番号で指定されるファイル番号
0からファイル番号99までのファイル76、78が配
置され、ファイル番号0のファイル76がディスク情報
ファイル76として割り付けられ、ファイル番号1から
ファイル番号99までのファイル78がムービーファイ
ル(すなわち、映像ファイル、またはミュージックファ
イル)として割り付けられている。
【0052】ディスク情報ファイル76は、図6に示さ
れるように、ファイル管理情報エリア82およびメニュ
ー映像データエリア84で構成されている。
【0053】ファイル管理情報エリア82には、光ディ
スク10の全体に記録されている選択可能なシーケン
ス、すなわち、ビデオまたはオーディオのタイトルを選
択するためのファイル管理情報が、記述されている。
【0054】また、メニュー映像データエリア84に
は、タイトル等の選択メニューを表示するためのメニュ
ー画面の画像データが、セル単位のメニューデータセル
90として格納されている。
【0055】すなわち、メニュー映像用データエリア8
4のメニュー映像データは、後に詳述するように、目的
に応じて必要な大きさの単位に区切られ、光ディスク1
0のメニュー映像データエリア84への記録順に#1か
ら連続して番号が割り付けられたi個のメニューセル9
0として定められている。このメニューセル90には、
ムービーあるいはオーディオのタイトル選択、各タイト
ルのプログラム選択等に関する映像データ、副映像デー
タ、あるいは、オーディオデータが格納されている。
【0056】図6に示されるようにファイル管理情報エ
リア82は、光ディスク10上に記録されている各ムー
ビーファイルあるいはミュージックファイルの構成内容
の情報であるディスク構成情報(DSINF: ディスク
サーチインフォメーション、あるいはデータサーチイン
フォメーション)を格納するディスク構成情報エリア8
6、メニュー構成情報(MSINF: メニューストラク
チャーインフォメーション)を格納するメニュー構成情
報エリア87、メニューセル情報(MCI: メニューセ
ルインフォメーション)を格納するメニューセル情報テ
ーブル(MCIT: メニューセルインフォメーションテ
ーブル)88の3種類の情報領域があり、この順序で配
列されている。
【0057】ディスク構成情報エリア86のディスク構
成情報(DSINF)は、ディスク上に記録されている
各ムービーファイルあるいはミュージックファイルの構
成内容の情報であり、図7に示すように、FFNAME
(ファイル名)、FFID(ファイル識別子)、DSI
NF(ファイル数)、FSINF(ファイル種別/タイ
トル選択対象シーケンス数)、FCINF(ファイル内
副映像/オーディオ情報)、TSINF(各タイトル情
報)の各パラメータから構成される。
【0058】FFNAMEは、ファイル名を識別するた
めのもので、ディレクトリレコード中の該当するファイ
ル識別子と同じ内容が記述される。
【0059】FFIDには、ディスク情報ファイルであ
ることを識別する情報としてのファイル識別子が記述さ
れる。
【0060】DSINFは、光ディスク10上に存在す
るムービーファイルあるいはミュージックファイルの数
(図5の再生ファイル78の数)が記述される。
【0061】FSINFは、各ファイルのファイル種別
(ムービーファイル、ミュージックファイル)およびフ
ァイル中に存在する完結型シーケンス(あるいは1ファ
イルが1プログラムチェーンPGCで構成される場合の
PGC)と接続型先頭シーケンス(あるいは1ファイル
が複数プログラムチェーンPGCで構成される場合の最
初のPGC)の数が記述される。
【0062】FCINFは、FNAST(オーディオス
トリーム数)、FNSPCH(副映像チャネル数)、F
ACODE(オーディオストリーム種別)、FSPCO
DE(副映像チャネル種別)から構成される。
【0063】FNASTは、ファイル内に存在するオー
ディオストリーム数が記述される。
【0064】FNSPCHは、ファイル内に存在する副
映像チャネル数が記述される。
【0065】FACODEは、オーディオストリームの
言語コード(英語、日本語等)をオーディオストリーム
番号順に連続して記述されており、オーディオストリー
ム種別が言語以外の時はFFhが記述される。
【0066】FSPCODEは、副映像チャネルの言語
コード(英語、独語等)をチャネル番号順に連続して記
述されており、副映像種別以外の時はFFhが記述され
る。
【0067】TSINFには、各タイトルのパレンタル
制御、アングル数、プログラム数がタイトル番号#1か
ら順にタイトル数分記述される。
【0068】タイトル数は、各ムービーファイルあるい
はミュージックファイル内に存在する完結型シーケンス
と接続型先頭シーケンスの総和である。
【0069】タイトル番号はファイル番号#1のシーケ
ンスをタイトル#1とし、ファイル番号#1内のシーケ
ンス番号の昇順に連続し、タイトル選択の対象となる最
終シーケンス終了後、ファイル#2シーケンス#1に続
く。
【0070】パレンタル制御には、シーケンスのパレン
タルレベルが記述される。
【0071】アングル数は、シーケンス中に含まれるア
ングルブロックのアングルセル数が記述される。アング
ルブロックがない場合は0が記述される。
【0072】プログラム数は、シーケンス中のプログラ
ム数が記述される。
【0073】メニュー構成情報エリア87のメニュー構
成情報(MSINF)は、ファイル内に記録されている
メニューのための映像用データの位置情報であり、図8
に示すように、MOMCEL(メニューセル数)、TM
SCEL(タイトルメニュー開始セル番号)、ADMS
CEL(オーディオメニュー開始セル番号)、SPMS
CEL(副映像メニュー開始セル番号)、PEMSCE
L(プログラムメニュー開始セル番号)、AGMSCE
L(アングルメニュー開始セル番号)のパラメータから
構成される。
【0074】MOMCELには、本ファイルに記録され
ているメニューセル数が記述される。本ファイル内にメ
ニューの映像用データが存在しない場合は、00hが記
述される。
【0075】TMSCELには、タイトルメニューセル
の開始セル番号が記述される。タイトルメニューセルが
存在しない場合は、00hが記述される。
【0076】ADMSCELには、オーディオメニュー
の開始セル番号が記述される。該当するファイル番号の
オーディオメニューセルが存在しない場合は、00hが
記述される。
【0077】SPMSCELには、副映像メニューの開
始セル番号が記述される。該当するファイル番号の副映
像メニューセルが存在しない場合は、00hが記述され
る。
【0078】PEMSCELには、プログラムメニュー
の開始セル番号が記述される。該当するタイトル番号の
プログラムメニューセルが存在しない場合は、00hが
記述される。
【0079】AGMSCELには、アングルメニューの
開始セル番号が記述される。アングルメニューセルが存
在しない場合は、00hが記述される。
【0080】メニューセル情報テーブル(MCIT)8
8は、各メニューセル90の再生に必要な位置、サイ
ズ、再生時間等のメニューセル情報(MCI)を連続し
て記述したテーブルである。メニューセル情報テーブル
(MCIT)88には、メニューセル情報(MCI)が
メニューセル番号順に記述されたi個のメニューセル情
報エリア89の集合により規定されている。
【0081】このメニューセル情報テーブル88の各メ
ニューセル情報(MCI)は、図9に示すように、MC
CAT(メニューセル種別)、MCSSCR(メニュー
セル開始パック)、MCSLBN(メニューセル開始論
理ブロック番号)、MCNLB(構成論理ブロック数)
の各パラメータから構成される。
【0082】MCCAT(メニューセル種別テーブル)
には、コピーが許可か禁止かを示すコピー制御情報、メ
ニューセルを構成する映像用データのすべてのパレンタ
ルレベルを示すパレンタル制御情報、タイトルメニュ
ー、プログラムメニュー、オーディオメニュー、副映像
メニュー、アングルメニューかを示すメニューセル種別
情報、およびメニューセルの言語コードが記述される。
【0083】言語コードは、言語コードテーブルのコー
ド番号が記述される。
【0084】MCSSCRは、メニューセルの開始パッ
クに記述されているSCR(システムクロックリファレ
ンス、システム時刻基準参照値)の上位32ビットが記
述される。
【0085】MCSLBNは、メニューセルの開始アド
レスであるファイル先頭からオフセット論理ブロック番
号が記述される。
【0086】MCNLBは、メニューセルを構成する論
理ブロック数が記述される。
【0087】ここで、ディスク構成情報(DSINF)
およびメニュー構成情報(MSINF)は、ファイル管
理情報エリア82に連続して記述され、メニューセル情
報テーブル(MCIT)88は、論理ブロックの境界に
アライメントされている。
【0088】1または複数タイトルのミュージックデー
タあるいはムービーデータがファイル番号1からファイ
ル番号99までに相当するムービーファイルおよびミュ
ージックファイル78に格納されている。
【0089】このファイル78は、図10に示すよう
に、当該ファイル78に含まれるデータに対する諸元情
報から構成されるファイル構造を有している。すなわ
ち、このファイル構造は、管理情報(アドレス情報およ
び再生制御情報等)が記述されているファイル管理情報
エリア101および当該ファイル78の映像データ(こ
こではビデオ、オーディオおよび副映像データ等を単に
映像データと称する)が記述されている映像用データエ
リア102から構成されている。
【0090】映像用データエリア102には、ディスク
情報ファイル76のメニューセル90と同様に映像デー
タがセル単位に分割され、映像データがj個の映像用デ
ータセル105として配列されている。
【0091】通常、あるタイトルのムービーデータある
いはオーディオデータは、連続するシーケンス(連続プ
ログラムチェーン)106の集合として表される。たと
えば、映画のストーリーは、「起」、「承」、「転」お
よび「結」に相当するような連続するシーケンス106
で表現される。
【0092】したがって、各ファイル78の映像用デー
タエリア102は、図11に示すように、シーケンス1
06の集合として定義される。また、各シーケンス10
6は、ストーリの種々の場面に相当する複数の映像プロ
グラム(チャプター)107で表され、各映像プログラ
ム105が複数の映像用データセル105で構成されて
いる。
【0093】なお、図11では、1以上のシーケンスで
構成されるファイルをビデオタイトルセットVTSとし
て表示し、1以上のプログラムで構成されるシーケンス
(プログラムチェーンPGC)をビデオオブジェクトセ
ットVOBSとして表示し、1以上のセルで構成される
プログラムをビデオオブジェクトVOBとして表示して
いる。ここで、各セルは1以上の情報パックで構成さ
れ、各情報パックはパックヘッダおよび1以上のパケッ
トで構成されている。
【0094】各映像セル105は、図12に示されるよ
うにディスクサーチ情報(あるいはデータサーチ情報)
DSIを含む制御パック92、主映像パック93、副映
像パック95およびオーディオパック98を組み合わせ
た1画像グループ(GOP:Group of Picture)が複数
グループ配列されて構成されている。
【0095】この映像セル105の構成は、メニューセ
ル90と略同様であって、映像用データ102(図1
0)には、MPEG規格(Moving Picture Expert Grou
p)等の圧縮規格にしたがって圧縮された動画(ムービ
ー)、音声(オーディオ)および副映像等のデータが、
MPEG2のシステムレーヤに対応したデータフォーマ
ットで記録されている。
【0096】すなわち、映像用データ102は、MPE
G規格で規定されるプログラムストリーマとなってい
る。さらに、各パック92、93、95、98は、パッ
クヘッダ97およびパックに対応するパケット99(図
11)から構成されるパック構造を有している。
【0097】上記動画における主映像パックは、MPE
G規格にしたがって、Iピクチャー(Intra-Pictur
e)、Pピクチャー(Predictive-Picture)、Bピクチ
ャー(Bidirectionally predictive-Picture)によって
構成されている。
【0098】また、副映像ユニットは、複数の副映像パ
ックにより構成されている。この副映像ユニットにより
1つの静止画が得られるようになっており、1つのセル
内で最低1つの副映像ユニットを構成できるようになっ
ている。
【0099】図10のファイル管理情報エリア101
は、ファイル管理テーブル(FMT:File Management T
able)113、シーケンス情報テーブル(SIT: Sequ
enceInformation Table)114、セル情報テーブル
(CIT: Cell Information Table)115等から構成
される。
【0100】映像用データエリア102の映像用データ
セルは、光ディスク10への記録順に#1から連続して
番号が振り分けられ、このセル番号およびこのセル番号
に関連させてセルに関する情報がセル情報テーブル11
5に記述されている。
【0101】すなわち、セル情報テーブル115には、
映像用データセルの再生に必要な情報をセル番号順に記
述したj個のセル情報(CI)が格納されるエリア11
7の集合が定められ、このセル情報(CI)には、ファ
イル78内のセルの位置、サイズ、再生時間等の情報が
記述されている。
【0102】図13には、このセル情報テーブル115
に格納されるセル情報(CI)の内容が示されている。
このセル情報領域117に記述されるセル情報(CI)
は、映像データを目的に応じた単位で分割した映像セル
の開始位置およびサイズ等の内容がパラメータで記述さ
れる。
【0103】すなわち、このセル情報(CI)は、映像
セルがムービー、カラオケおよびインタラクティブメニ
ューのいずれであるか等の映像セルの内容を示すセル種
別情報(CCAT)、映像セルのトータル再生時間を示
すセル再生情報(CTIME)、セル開始パックに記述
されるシステム時間情報(CSSCR)、映像セルの開
始位置、すなわち開始アドレスを示すセル開始位置情報
(CSLBN)および映像セルを構成するサイズを示し
たセルサイズ情報(CNLB)等から構成されている。
【0104】セル種別情報(CCAT)は、コピー許可
か禁止かを示すコピー制御情報、セルを構成する映像用
データのパレンタルレベルを示すパレンタル制御情報、
映像セルがムービー、カラオケおよびインタラクティブ
メニューのいずれであるかを示すセル種別情報、セル種
別情報がインタラクティブメニューの場合の言語コード
から構成されている。
【0105】シーケンス情報テーブル114は、シーケ
ンス106毎に指定された範囲内のセル105を選択し
て再生する順序等を記述したi個のシーケンス情報(S
I)が格納されるエリア116の集合に定められ、各シ
ーケンス情報(SI)には、そのシーケンス106内に
記録されている映像セル105の再生順序および再生に
関する再生制御情報が記述されている。
【0106】このシーケンス106には、1シーケンス
で完結する完結型シーケンス(単独プログラムチェー
ン)、1シーケンス毎に次のシーケンスに分岐接続され
る接続型シーケンス(複数プログラムチェーン)があ
る。
【0107】接続型シーケンスは、マルチストーリに相
当するビデオデータの先頭シーケンスである。この接続
型シーケンスには、このシーケンスから分岐して次のシ
ーケンスに接続されることが可能な接続型先頭シーケン
ス(すなわちストーリがその選択の仕方で変化する接続
型先頭シーケンス)と、他の接続型シーケンスから分岐
されてさらに他のシーケンスに接続される接続型中間シ
ーケンスと、他の接続型シーケンスから接続されそのシ
ーケンスを終了する接続型終了シーケンス(すなわちこ
のシーケンスでストーリが終了する接続型終了シーケン
ス)とがある。
【0108】これらのシーケンス情報の番号は、シーケ
ンス番号1からiまで定義され、各々のシーケンス開始
位置情報は、ファイル管理情報テーブル113に書き込
まれている。
【0109】図14には、図10に示されたファイル管
理情報エリア101内のシーケンス情報テーブル114
に格納される1つのシーケンス情報(SI)の内容が示
されている。
【0110】図14に示すように、図10のシーケンス
情報エリア116には、映像セルの再生順序およびシー
ケンス情報等が記述される。このシーケンス情報(S
I)の番号は、シーケンス(またはプログラムチェー
ン)の番号に一致し、シーケンス情報テーブル114に
その番号順に割り付けられている。
【0111】シーケンス番号1は、デフォルト再生シー
ケンスであり、シーケンスを構成するセルの配置は指定
順序通りに連続することが望ましいとされている。
【0112】このシーケンス情報116は、シーケンス
種別情報(SCAT)、シーケンス構成プログラム数
(SNPRG)、プログラム構成セル数(SNCE
L)、シーケンス再生時間(STIME)、接続シーケ
ンス数情報(SNCSQ)、シーケンス番号リスト情報
(SCSQN)およびシーケンス制御情報(SCIN
F)から構成されている。
【0113】シーケンス種別情報(SCAT)には、コ
ピー許可か禁止かを示すコピー制御情報;シーケンス中
に含まれるセルのパレンタルレベルの最大値であるシー
ケンスのパレンタルレベルを示すパレンタル制御情報;
1シーケンス再生して終了する完結型シーケンス、マル
チストーリに相当するビデオデータの先頭シーケンスで
あってこのシーケンスから分岐して次のシーケンスに接
続されることが可能な接続型先頭シーケンス、他の接続
型シーケンスから分岐されてさらに他のシーケンスに接
続される接続型中間シーケンス、および他の接続型シー
ケンスから接続されそのシーケンスを終了する接続型終
了シーケンスのいずれであるかを示すシーケンスタイプ
情報;そして、ムービー、カラオケおよびインタラクテ
ィブメニューのいずれであるかを示すシーケンス用途情
報が、記述される。
【0114】シーケンス構成プログラム数(SNPR
G)には、各シーケンス(プログラムチェーン)を構成
するプログラム(ビデオオブジェクト)数が記述され、
プログラム構成セル数(SNCEL)には、各プログラ
ムを構成するセル数が記述される。
【0115】シーケンス再生時間(STIME)にはシ
ーケンスのトータル再生時間が記述され;接続シーケン
ス数情報(SNCSQ)には接続型シーケンスにおいて
そのシーケンス再生後にそのシーケンスに接続可能なシ
ーケンスの数が記述され;シーケンス番号リスト情報
(SCSQN)には接続シーケンス数情報(SNCS
Q)に記述された数分の接続先のシーケンスの番号がリ
ストとして記述され;さらに、シーケンス制御情報(S
CINF)にはシーケンスを構成するセルの再生順序が
記述され、この記述にしたがってセルが再生されてシー
ケンスが実行される。
【0116】複数のセルの中から1つのセルを選択して
再生する区間は、セルの集合としてのブロックで記述さ
れ、そのブロックを指定することによってそのブロック
のシーケンスが実行される。
【0117】また、シーケンスには、再生順が連続する
1つ以上のセルを組合せた再生単位としてのプログラム
が定義され、その番号が記述される。シーケンス内のプ
ログラム番号は#1から昇順で割り付けられる。
【0118】図10のファイル管理テーブル113(F
MT)は、その映像用ファイル78に関する諸元情報を
示している。このファイル管理テーブル113には、そ
のファイル名、および光ディスクが装填された光ディス
ク再生装置で再生可能なファイルか否かを識別するため
のファイル識別子が、記述されている。
【0119】また、このファイル管理テーブル113に
は、ファイル78の先頭からの相対距離で示されるシー
ケンス情報テーブル114の開始アドレス、ファイル7
8の先頭からの相対距離で示されるセル情報テーブル1
15の開始アドレス、ファイル78の先頭からの相対距
離で示される映像用データ102の開始アドレス、およ
び各データを再生するためのデータ属性情報等が記述さ
れている。
【0120】シーケンス情報テーブル(SIT)114
には、シーケンス情報116の数(i)、およびファイ
ル78の先頭からの相対距離で示されるシーケンス情報
116それぞれの開始アドレスが記述されている。
【0121】またセル情報テーブル(CIT)115に
は、セル情報117の数(j)、およびファイル78の
先頭からの相対距離で示されるセル情報117それぞれ
の開始アドレスが記述されている。
【0122】ファイル管理テーブル(FMT)113
は、図15に示すように、複数パラメータが記録される
領域からなる。すなわち、各領域には、ファイル名(F
FNAME);ムービーファイルであることを識別する
情報としてのファイル識別子(FFID);論理ブロッ
ク数で記述されるファイル管理テーブル(FMT)のサ
イズ(FSZFMT);このファイル中に存在する総シ
ーケンス数(FNSQ);このファイル中に存在するセ
ル数(FNCEL);このファイルの映像用データ中に
存在するディスクサーチ(データサーチ)情報DSIの
パック数(FNDSIP);このファイルのサイズに対
応する論理ブロック数(FNLB);ファイル先頭から
のオフセット論理ブロック番号で示されるこのファイル
内のシーケンス情報テーブル114の開始アドレス(F
SASIT);ファイル先頭からのオフセット論理ブロ
ック番号で示されるこのファイル内のセル情報テーブル
115の開始アドレス(FSACIT);ファイル先頭
からのオフセット論理ブロック番号で示されるこのファ
イル内のディスクサーチ(データサーチ)マップ開始ア
ドレス(FSADSM);ファイル先頭からのオフセッ
ト論理ブロック番号で示されるこのファイル内の映像用
データ開始アドレス(FSADVD);シーケンス情報
の記述順にシーケンス分だけ記述されるこのファイルの
シーケンス情報テーブル114中の各シーケンス情報の
開始アドレス(シーケンス情報テーブル114の先頭か
らのオフセットバイト番号)およびサイズ(FSAES
I);シーケンス情報の記述順にシーケンス分だけ記述
されるこのファイル内に存在する各シーケンス中で使用
するセルの最小番号と最小番号から最大番号間でのセル
数(FSNCIB);このファイル内に記録されている
ビデオデータの再生形態を示すビデオデータ属性(FV
ATR);このビデオデータと同一時間帯で再生可能な
このファイル内に記録されているオーディオデータのス
トリーム(データ列)数を示すオーディオストリーム数
(FNAST);これらのストリーム数分だけのストリ
ーム番号と記録順を対応させた個々のオーディオストリ
ーム属性(FAATR);上記ビデオデータと同一時間
帯で再生可能なこのファイル内に記録されている副映像
データのチャネル数を示す副映像チャネル数(FNSP
CH);これらのチャネル数分だけチャネル番号と記録
順を対応させた個々の副映像チャネル属性(FSPAT
R);ファイルの映像用データのすべてのチャネルにお
いて使用する副映像カラーパレット(FSPPLT);
ベンダが特定用途のために自由に使用できる領域を定義
するベンダ定義(FVDEF)等のパラメータが記録さ
れている。
【0123】図15において、オーディオストリーム数
がn個のとき、それに続くオーディオデータ属性は#1
〜#nまでストリーム番号順に連続して記録される。
【0124】また上記と同様に、副映像チャネル数がm
個のとき、それに続く副映像データ属性は#1〜#mま
でチャネル番号順に連続して記録される。
【0125】ここで、オーディオストリーム数、あるい
は副映像チャネル数が、零(0)の場合は、オーディオ
データ属性、あるいは副映像データ属性は、記録されな
い。
【0126】上記映像用データは、図10〜図12、図
16に示すように、主映像(ビデオ)データ、オーディ
オデータ、副映像データ、ディスクサーチ(データサー
チ)情報(DSI)の集まりであり、それぞれパック単
位で記録されている。
【0127】上記パックは、図17から図23に示すよ
うに、パックヘッダと主映像データ、副映像データ、デ
ィスクサーチ(データサーチ)情報(DSI)のいずれ
かのデータから構成されるパケットにより構成されてい
る。
【0128】上記パックのパック長は、2048バイト
(1論理セクタ)となるように調整されている。
【0129】パックヘッダは、4バイトのパックスター
トコード(000001BAh)、6バイトのSCR
(システムクロックリファレンス、システム時刻基準参
照値)、3バイトの多重化レート(MUXレート;04
68A8h)、1バイト〜7バイトのスタッフィングバ
イト(00h)により構成される。パケットは、基準と
して2034バイトで構成され、このパケットには、パ
ック長調整用のパディングパケット(データとして意味
をなさない補充用のデータ00hが各バイト単位に記録
される)が必要に応じて設けられるようになっている。
【0130】上記各パックは、ディスクサーチ情報ある
いはデータサーチ情報からなるDSIパック92、主映
像データからなる主映像パック93、副映像データから
なる副映像パック95およびオーディオパック98とな
っている。
【0131】次に、上記各パックについて詳細に説明す
る。
【0132】図17に示すように、DSIパック92の
1パックは、1つのGOPの先頭データを含む主映像パ
ックの直前に配置されるものであり14バイトのパック
ヘッダと、24バイトのシステムヘッダと、6バイトの
パケットヘッダおよび2004バイトまでのディスクサ
ーチ(データサーチ)情報データが格納可能なデータ領
域からなるDSIパケットとで構成されている。
【0133】パックヘッダは、上述したように、4バイ
トのパックスタートコード(000001BAh)、6
バイトのSCR(システムクロックリファレンス、シス
テム時刻基準参照値)、3バイトの多重化レート(MU
Xレート;0468A8h)、1バイト〜7バイトのス
タッフィングバイト(00h)により構成される。
【0134】システムヘッダは、4バイトのシステムヘ
ッダスタートコード(000001BBh)、2バイト
のヘッダ長等により構成される。
【0135】パケットヘッダは、3バイトのパケットス
タートコード(000001h)、1バイトのストリー
ムID、2バイトのPES(Packetized Elementary St
reme)パケット長により構成される。
【0136】図18に示すように、主映像パック93の
1パックは、14バイトのパックヘッダと、9バイトの
パケットヘッダおよび2025バイトまでの主映像デー
タが格納可能なデータ領域よりなる主映像パケットとで
構成されている。
【0137】あるいは、図19に示すように、主映像パ
ック93の1パックは、14バイトのパックヘッダと、
19バイトのパケットヘッダおよび2015バイトまで
の主映像データが格納可能なデータ領域よりなる主映像
パケットとで構成されている。これらのパックヘッダの
構成は、上記DSIパック92の場合と同じである。
【0138】図18に示すようにパケットヘッダが9バ
イトの場合は、3バイトのパケットスタートコード(0
00001h)、1バイトのストリームID、2バイト
のPES(Packetized Elementary Streme)パケット
長、3バイトのPESに関するデータにより構成され
る。
【0139】図19に示すようにパケットヘッダが19
バイトの場合は、上記9バイトの他に、5バイトのPT
S(Presentation Time Stamp ;再生出力の時刻管理情
報)と5バイトのDTS(Decoding Time Stamp ;復号
の時刻管理情報)がさらに追加構成されている。このP
TSとDTSは、各GOPのIピクチャ先頭データを含
む主映像パケットのみに記述される。
【0140】図20に示すように、オーディオパック9
5の1パックは、14バイトのパックヘッダと、14バ
イトのパケットヘッダおよび2020バイトまでのオー
ディオデータが格納可能なデータ領域によりなるオーデ
ィオパケット(オーディオデータがAC3などの圧縮デ
ータである場合)とで構成されている。
【0141】あるいは、図21に示すように、オーディ
オパック95の1パックは、14バイトのパックヘッダ
と、14バイトのパケットヘッダおよび1バイトのサブ
ストリームID並びに2019バイトまでのオーディオ
データが格納可能なデータ領域によりなるオーディオパ
ケット(オーディオデータがリニアPCMなどの非圧縮
データである場合)とで構成されている。これらのパッ
クヘッダの構成は、上記DSIパック92の場合と同じ
である。
【0142】図20または図21に示すパケットヘッダ
は、3バイトのパケットスタートコード(000001
h)、1バイトのストリームID、2バイトのPES
(Packetized Elementary Streme)パケット長、3バイ
トのPESの内容、5バイトのPTS(Presentation T
ime Stamp ;再生出力の時刻管理情報)により構成され
る。
【0143】図21に示すようにオーディオデータがリ
ニアPCMの場合に付与されるサブストリームIDに
は、リニアPCMストリームを示すコードが付与されて
いる。
【0144】図22に示すように、副映像パック98の
1パックは、14バイトのパックヘッダと、9バイトの
パケットヘッダおよび1バイトのサブストリームID並
びに2024バイトまでの副映像データが格納可能なデ
ータ領域よりなる副映像パケットとで構成されている。
【0145】あるいは、図23に示すように、副映像パ
ック98の1パックは、14バイトのパックヘッダと、
14バイトのパケットヘッダおよび1バイトのサブスト
リームID並びに2019バイトまでの副映像データが
格納可能なデータ領域よりなる副映像パケットとで構成
されている。これらのパックヘッダの構成は、上記DS
Iパック92の場合と同じである。
【0146】図22または図23に示すサブストリーム
IDには、副映像ストリームを示すコードが付与されて
いる。
【0147】図22に示すようにパケットヘッダが9バ
イトの場合、このパケットヘッダは、3バイトのパケッ
トスタートコード(000001h)、1バイトのスト
リームID、2バイトのPES(Packetized Elementar
y Streme)パケット長、および3バイトのPESに関す
るデータにより構成される。
【0148】図23に示すようにパケットヘッダが14
バイトの場合、このパケットヘッダは、上記9バイトの
他に、5バイトのPTS(Presentation Time Stamp ;
再生出力の時刻管理情報)がさらに追加構成されてい
る。このPTSは、各副映像ユニットの先頭データを含
む副映像パケットのみに記述される。
【0149】上記各パックに記述されるSCR(System
Clock Reference)は、各ファイル毎の映像用データの
先頭パックに対してその値が0とされ、光ディスク10
への記録順に昇順に増加するようになっている。
【0150】上記DSIパック92に記述されるディス
クサーチ(データサーチ)情報DSIは、1つのGOP
の先頭に設定されるものであり、図24に示すように、
一般情報、再生同期情報、DSIパックアドレス情報、
アングルアドレス情報、エフェクト情報、ハイライト情
報により構成されている。
【0151】一般情報は、図25に示すように、DSC
R、VSPTS、DLBN、CELN、PCTL(また
はPTL_LVL)のパラメータにより構成されてい
る。
【0152】パラメータDSCRは、DSIのSCR
(システムクロックリファレンス、システム時刻基準参
照値)である。パラメータVSPTSは、GOPの再生
タイムスタンプである。パラメータDLBNは、DSI
の論理ブロック番号である。パラメータCELNは、セ
ル番号である。パラメータPCTL(またはPTL_L
VL)は、パレンタル制御のレベルである。
【0153】DSIのSCRには、パックヘッダに記述
されるSCRが記述される。GOPの再生タイムスタン
プには、このGOPの符号表示先頭フレームの再生開示
時刻が記述される。DSIの論理ブロック番号には、こ
のDSIパックのアドレスがファイル先頭からのオフセ
ット論理ブロック番号で記述される。セル番号には、こ
のGOPが属するセル番号が記述される。パレンタル制
御のレベルには、GOP再生期間のパレンタル制御のレ
ベル(たとえば5ないし8段階)が記述される。このパ
レンタルレベルは所属するセルと一致している。
【0154】再生同期情報は、GOPの再生開始時刻と
位置情報、ビデオデータと同期して再生するオーディオ
データ、副映像データの再生開始時刻と位置情報であ
る。
【0155】再生同期情報は、MPEGのIピクチャの
PTS、Iピクチャを含むパックのアドレス、オーディ
オのPTS、オーディオのパックアドレス、副映像のP
TS、副映像のパックアドレスにより構成されている。
【0156】IピクチャのPTSには、Iピクチャの再
生開始時刻がGOPの再生タイムスタンプからのオフセ
ットPTSで記述される。Iピクチャを含むパックのア
ドレスには、Iピクチャを含むビデオパックのアドレス
がこのDSIパックからのオフセット論理ブロック番号
で記述される。
【0157】オーディオのPTSには、Iピクチャの再
生開始時刻以降で最も近い再生開始時刻を持つオーディ
オパケットのPTSが、GOPの再生タイムスタンプか
らのオフセットPTSで記述される。
【0158】オーディオのパックアドレスには、オーデ
ィオのPTSで対象となるオーディオパックのアドレス
が、このDSIパックからのオフセットPTSで記述さ
れる。
【0159】副映像のPTSには、GOPの再生期間に
再生する副映像パックの再生開始時刻と終了時刻がGO
Pの再生タイムスタンプからのオフセットPTSで記述
される。副映像のパックアドレスには、副映像のPTS
の対象となる副映像パックのアドレスが、このDSIパ
ックからのオフセット論理ブロック番号で記述される。
【0160】DSIパックアドレス情報は、他のDSI
パック92の位置情報である。
【0161】アングルアドレス情報は、他のアングルの
位置情報である。
【0162】エフェクト情報には、GOP再生期間に発
生する各種エフェクト処理が記述される。
【0163】ハイライト情報は、メニュー画面の選択項
目の位置と変更色、変更コントラスト情報であり、所属
するセルがメニューセルおよびインタラクティブメニュ
ーセルの場合のみ、この情報が有効である。
【0164】ハイライト情報は、選択項目開始番号/項
目数、選択項目の位置、色、コントラストから構成され
る。選択項目開始番号/項目数には、メニュー画面上に
副映像で表示される選択項目の開始番号と選択項目数が
記述される。
【0165】選択項目の位置、色、コントラストには、
メニュー画面の対応する選択項目の表示矩形領域と、選
択されたときに変更する色およびコントラスト情報が開
始選択番号から順に選択項目数分記述される。
【0166】表示矩形領域は、ビデオ表示の左上を原点
とするXY座標で定義される。
【0167】図1のシステムプロセッサ部54は、パケ
ットの種別を判断してそのパケット内のデータを各デコ
ーダへ転送するパケット転送処理部200を有してい
る。
【0168】このパケット転送処理部200は、図26
に示すように、メモリインターフェース部(メモリI/
F部)201、スタッフィング長検知部202、パック
ヘッダ終了アドレス算出部203、パック種別判別部2
04、パケットデータ転送制御部205、およびデコー
ダインターフェース部(デコーダI/F部)206によ
り構成されている。
【0169】メモリI/F部201は、データRAM部
56からのパックデータをデータバスによりスタッフィ
ング長検知部202、パック種別判別部204、パケッ
トデータ転送制御部205、およびデコーダI/F部2
06へ出力するものである。
【0170】スタッフィング長検知部202は、メモリ
I/F部201から供給されるパックデータ中のパック
ヘッダ内のスタッフィング長が何バイトであるかを検知
するものであり、この検知結果はパックヘッダ終了アド
レス算出部203に出力される。
【0171】パックヘッダ終了アドレス算出部203
は、スタッフィング長検知部202から供給されるスタ
ッフィング長により、パックヘッダ終了アドレスを算出
するものであり、この算出結果はパック種別判別部20
4およびパケットデータ転送制御部205に出力され
る。
【0172】パック種別判別部204は、パックヘッダ
終了アドレス算出部203から供給されるパックヘッダ
終了アドレスにしたがって、メモリI/F部201から
供給されるパックデータ中のそのアドレスの次に供給さ
れる4バイトのデータの内容により、主映像パック、オ
ーディオパック、副映像パック、DSIパックのいずれ
であるかを判別するものである。この判別結果はパケッ
トデータ転送制御部205に出力される。
【0173】すなわち、4バイトのシステムヘッダスタ
ートコードが供給された場合、DSIパックと判別し、
3バイトのパケットスタートコードと1バイトの主映像
ストリームを示すストリームIDにより主映像パックと
判別し、3バイトのパケットスタートコードと1バイト
のストリームIDによりオーディオパックと判別し、3
バイトのパケットスタートコードと1バイトのストリー
ムIDにより副映像パックと判別するようになってい
る。
【0174】ただし、ストリームIDとしてプライベー
トストリームの場合、パケットヘッダに続くサブストリ
ームIDによりオーディオパックか副映像パックかを判
別するようになっている。
【0175】パケットデータ転送制御部205は、パッ
クヘッダ終了アドレス算出部203から供給されるパッ
クヘッダ終了アドレスとパック種別判別部204から供
給されるパック種別の判別結果に応じて、転送先とパケ
ットスタートアドレスを判断し、さらに供給されるパッ
クデータのパケットヘッダ内のパケット長を判断するも
のである。さらに、パケットデータ転送制御部205
は、転送コントロール信号としての転送先を示す信号を
デコーダI/F部206に供給し、パケットスタートア
ドレスからパケット終了アドレスがメモリI/F部20
1に供給されるようになっている。
【0176】デコーダI/F部206は、パケットデー
タ転送制御部205から供給される転送コントロール信
号に応じて、メモリI/F部201からパケットデータ
転送制御部205に制御されて供給されるパケットヘッ
ダを含むパケットデータとしての、主映像データ、オー
ディオデータ、あるいは副映像データを、対応するデコ
ーダ部58、60、62に出力したり、パケットデータ
としてのDSIをデータRAM部56に出力するもので
ある。
【0177】次に、再び図1を参照して図5から図16
に示す論理フォーマットを有する光ディスク10からの
ムービーデータの再生動作について説明する。なお、図
1においてブロック間の実線の矢印は、データバスを示
し、破線の矢印は、制御バスを示している。
【0178】図1に示される光ディスク装置において
は、電源が投入されると、システムCPU部50は、シ
ステム用ROM/RAM52から初期動作プログラムを
読み出し、ディスクドライブ部30を作動させる。
【0179】ディスクドライブ部30は、リードイン領
域27から読み出し動作を開始し、リードイン領域27
に続くボリューム管理領域70のボリューム管理情報エ
リア74からボリューム管理情報を読み出す。
【0180】システムCPU部50は、ディスクドライ
ブ部30にセットされたディスク10の所定位置に記録
されているボリューム管理情報エリア74からボリュー
ム管理情報を読み出すために、ディスクドライブ部30
にリード命令を与える。この命令により、システムCP
U部50はボリューム管理情報の内容を読み出す。読み
出された管理情報は、システムプロセッサ部54を介し
て、データRAM部56に一旦格納される。
【0181】システムCPU部50はまた、データRA
M部56に格納されたボリューム管理情報のデータ列か
ら各ファイルの記録位置や記録容量等の情報、その他管
理に必要な情報を抜き出し、システム用ROM/RAM
部52の所定の場所に転送し、保存する。
【0182】次に、システムCPU部50は、システム
用ROM/RAM部52から、先に取得した各ファイル
の記録位置および記録容量の情報を参照してファイル番
号0番に相当するディスク情報ファイル76を取得す
る。
【0183】すなわち、システムCPU部50は、シス
テム用ROM/RAM部52から、先に取得した各ファ
イルの記録位置や記録容量の情報を参照してディスクド
ライブ部30に対してリード命令を与え、ファイル番号
が0であるディスク情報ファイル76のファイル管理情
報を読み出す。読み出された管理情報は、システムプロ
セッサ部54を介して、データRAM部56に格納され
る。
【0184】取得した情報は同様にシステム用ROM/
RAM部52の所定の場所に転送され保存される。
【0185】システムCPU部50は、ディスク情報フ
ァイル76のファイル管理情報のディスク構成情報、メ
ニュー構成情報およびセル情報を利用して、メニュー映
像用データエリア84のシーケンス(タイトル)選択メ
ニューを再生し、画面に表示する。
【0186】ユーザは、再生するシーケンス(タイト
ル)の選択を、表示されたメニュー画面に記された選択
番号を基に、キー操作/表示部4を用いて指定する。こ
れにより、選択したシーケンスの帰属するファイル番号
およびシーケンス情報が特定される。
【0187】このシーケンスの選定では、メニュー画面
を基にすべてのシーケンスを選定する場合と、先頭シー
ケンスを選定してそのシーケンスの終了時点で映像セル
に含まれるメニューセルから次のシーケンスを選定する
場合がある。
【0188】次に、指定された映像用ファイル78を取
得し、映像用データ102を再生するまでの動作を説明
する。
【0189】指定されたシーケンス番号に対するシーケ
ンス情報を取得するために、ボリューム管理情報74か
ら得た各映像用ファイル78の記録位置および記録容量
を用いて、先ず、再生するシーケンスが帰属する映像用
ファイル78のファイル管理情報101をディスク情報
ファイル76の場合と同様に読み出し、データRAM部
56へ格納する。
【0190】システムCPU部50は、データRAM部
56に格納したファイル管理情報のファイル管理テーブ
ル113からビデオ属性、オーディオストリーム属性、
副映像チャネル属性を取得し、それらの属性に合わせた
制御信号をビデオデコーダ部58、オーディオデコーダ
部60、副映像デコーダ部62、およびD/A&再生処
理部64に出力する。
【0191】システムCPU部50は、データRAM部
56に格納したファイル管理情報エリア101のシーケ
ンス情報テーブル114から、指定されたシーケンス番
号に対応するシーケンス情報を取得し、そのデータと、
そのシーケンスを再生するために必要なセル情報テーブ
ル115中のセル情報をシステムROM/RAM部52
へ転送し、格納する。
【0192】このように取得したシーケンス情報中のセ
ル再生順序情報により、最初に再生するセル情報が取得
される。このセル情報中の映像用データの再生開始アド
レスとそのサイズをもとに、ディスクドライブ部30に
対し目的のアドレスからのリード命令が与えられる。
【0193】ディスクドライブ部30は、リード命令に
したがって光ディスク10を駆動するとともに、光ディ
スク10より目的のアドレスのデータを読み込んでシス
テムプロセッサ部54に送る。システムプロセッサ部5
4は、送られてきたデータをデータRAM部56に一旦
記憶し、上述したように、そのデータに付加されている
ヘッダ情報を基にデータの種別(主映像、オーディオ、
副映像、ディスクサーチ/データサーチ情報等)を判別
し、判別した種類に応じて主映像データ、オーディオデ
ータ、副映像データをデコーダ部58、60、62に転
送し、ディスクサーチ(データサーチ)情報をデータR
AM部56に転送する。
【0194】この処理について、図27〜図28のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0195】すなわち、システムCPU部50は、ディ
スクドライブ部30にリードコマンドと再生するパック
の論理セクタアドレスを転送する(ステップS01)。
【0196】すると、ディスクドライブ部30は、目的
アドレスをシークする(ステップS02)。
【0197】ついで、ディスクドライブ部30は、目的
アドレスのデータをエラー訂正し、論理セクタデータ内
の主データ部分を、システムプロセッサ部54に転送す
る(ステップS03)。
【0198】システムプロセッサ部54は、読出した論
理セクタのデータをデータRAM部56に保存する(ス
テップS04)。
【0199】システムプロセッサ部54は、データRA
M部56内に保存されている論理セクタのデータの先頭
よりパックヘッダを読出し、そのSCR(システム時刻
基準参照値)を保存する(ステップS05)。
【0200】このとき、論理セクタの先頭とパックデー
タの先頭が一致しているため、データの取り出しが容易
に行える。
【0201】そして、システムプロセッサ部54は、自
身のSTCと上記保存した各パックのSCRとを比較
し、STCに達したSCRに対応するパックつまり再生
出力するパックを判断し、この判断したパックデータを
データRAM部56から読出し、パケット転送処理部2
00でデータの種別を判別し、この判別した種類に応じ
てデコーダ部58、60、62あるいはデータRAM部
56に転送する(ステップS06)。
【0202】各デコーダ部58、60、62は、それぞ
れのデータフォーマットと上記設定されている符号化方
式にしたがってデータをデコードし、デコード結果をD
/A&再生処理部64に送る。
【0203】D/A&再生処理部64によりビデオデー
タのデコード結果がアナログ信号に変換された後、この
アナログ信号は、上記設定されている条件により、フレ
ームレート処理、アスペクト処理、パンスキャン処理等
を施こされて、モニタ部6に出力される。
【0204】D/A&再生処理部64においてオーディ
オデータのデコード結果であるディジタル信号がアナロ
グ信号に変換された後、このアナログ信号は、D/A&
再生処理部64により、上記設定されている条件でミキ
シング処理されてスピーカ部8に出力される。
【0205】さらにD/A&再生処理部64は、副映像
データのデコード結果のディジタル信号をアナログ信号
に変換した後、このアナログ信号をモニタ部6に出力す
る(ステップS07)。
【0206】上記ステップS03〜S07は、再生が終
了するまで繰り返される。
【0207】次に、図28を参照して、パケット転送処
理部200の処理を説明する。
【0208】すなわち、データRAM部56から読出さ
れたパックデータは、メモリI/F部201を介して、
スタッフィング長検知部202、パック種別判別部20
4、パケットデータ転送制御部205、およびデコーダ
I/F部206に供給される(ステップS11)。
【0209】これにより、スタッフィング長検知部20
2においてスタッフィング長が検知される(ステップS
12)。このスタッフィング長を示すデータが、パック
ヘッダ終了アドレス算出部203に出力される。
【0210】パックヘッダ終了アドレス算出部203
は、供給されるスタッフィング長によりパックヘッダ終
了アドレスを算出する(ステップS13)。この算出さ
れたパックヘッダ終了アドレスは、パック種別判別部2
04およびパケットデータ転送制御部205に供給され
る。
【0211】パック種別判別部204は、供給されるパ
ックヘッダ終了アドレスにしたがって、そのアドレスの
次に供給される4バイトのデータの内容により、主映像
パック、オーディオパック、副映像パック、DSIパッ
クのいずれであるかを判別する(ステップS14)。こ
の判別結果がパケットデータ転送制御部205に供給さ
れる。
【0212】ここで、4バイトのシステムヘッダスター
トコードが供給された場合、DSIパックと判別し;3
バイトのパケットスタートコードと1バイトの主映像ス
トリームを示すストリームIDにより主映像パックと判
別し;3バイトのパケットスタートコードと1バイトの
ストリームIDによりオーディオパックと判別し;3バ
イトのパケットスタートコードと1バイトのストリーム
IDにより副映像パックと判別する。
【0213】ただし、ストリームIDがプライベートス
トリームの場合、パケットヘッダに続くサブストリーム
IDによりオーディオパックか副映像パックかを判別し
ている。
【0214】そして、パケットデータ転送制御部205
は、供給されるパック種別の判別結果とパックヘッダ終
了アドレスとに応じて、転送先とパケットスタートアド
レスを判断し、さらに供給されるパックデータのパケッ
トヘッダ内のパケット長を判断する。これにより、パケ
ットデータ転送制御部205は、転送コントロール信号
としての転送先を示す信号をデコーダI/F部206に
供給し、パケットスタートアドレスからパケット終了ア
ドレスがメモリI/F部201に供給される(ステップ
S15)。
【0215】すなわち、実質的に有効なパケットデータ
が、メモリI/F部201からデータバスを介してデコ
ーダI/F部206に供給され、その後、その種別に応
じた転送先としての各デコーダ58、60、62あるい
はデータRAM部56に転送される(ステップS1
6)。
【0216】この際、上記パックデータが一定長のた
め、データRAM部56での記憶状態つまり開始アドレ
スが一定間隔となる。すると、データRAM部56内の
パックデータの先頭が常に同じ間隔のアドレスに保存さ
れる事となり、パックデータの管理は、アドレス管理は
せず、パック番号だけの管理をすれば良い。
【0217】なお、データの種別の判別過程では、デー
タが映像用データの再生位置等を示すディスクサーチ
(データサーチ)情報DSIの場合には、このディスク
サーチ(データサーチ)情報はデコーダへは転送され
ず、この再生データは、データRAM部56に格納され
る。この再生情報は、システムCPU部50によって必
要に応じて参照されて映像データを再生する際の監視に
利用される。
【0218】また、1つのセルの再生が終了すると、次
に再生するセル情報がシーケンス情報中のセル再生順序
情報から取得し、同様にして再生が続けられる。
【0219】次に、図29〜図30に示すフローチャー
トを参照して、パレンタル情報が記録された光ディスク
10のパレンタル制御対象部分を光ディスク再生装置に
よって再生する場合の、基本的な動作を説明する。
【0220】まず、ディスク情報ファイル内のディスク
構成情報(DSINF)をデータRAM部56に読込む
(ステップS21)。
【0221】読込まれたディスク構成情報DSINFか
ら光ディスク10上に記録されたすべてのシーケンスに
ついてのパレンタル情報を参照し、パレンタル制限対象
となっているタイトルをモニタ部6に表示する(ステッ
プS22)。
【0222】特定のユーザ(暗証確認等により認定)に
より上記パレンタル対象タイトルの再生制限を有効にす
るか否かがキー操作/表示部4によりキー入力される
(ステップS23)。
【0223】ただし、特定のユーザによりパレンタルの
解除が行えるのは、上記システム用ROM/RAM部5
2に記録されている基準レベルよりも緩やかなレベルの
ものだけに制限される。
【0224】ユーザがパレンタル制御を解除した場合、
パレンタル解除情報がシステム用ROM/RAM部52
に記憶される。ユーザがパレンタル制御を解除しなかっ
た場合(ステップS24ノー)、シーケンスレベル(あ
るいはプログラムチェーンレベル)、セルレベル、1G
OP相当レベルのうち、どのレベルでのパレンタル制御
を希望するかがユーザによってキー操作/表示部4によ
りキー入力される(ステップS25)。
【0225】なお、パレンタル制御の対象を、ファイル
レベル(あるいはタイトルセットレベル)およびシーケ
ンスレベル(あるいはプログラムチェーンレベル)の2
レベルにしても良い。
【0226】ステップS25で、シーケンスレベル(あ
るいはプログラムチェーンレベル)での再生制限が選択
された場合、図30に示すように、シーケンス情報情報
テーブル(SIT)114の各シーケンス情報(SI)
がデータRAM部56に読み込まれ、再生制限開始シー
ケンス番号と再生制限終了シーケンス番号が検出される
(ステップS26)。
【0227】次に、各シーケンスを順次読み込み(ステ
ップS27)、それぞれのシーケンスが再生制限対象と
なっているかどうかが判断される(ステップS28)。
【0228】すなわち、各シーケンスのパレンタルレベ
ルにより再生制限対象であるか否かが判断される。再生
制限対象であれば、そのシーケンスの再生を行わず(ス
テップS29)、パレンタル制御中であることを示す文
字をモニタ部6に表示した後(ステップS30)、次の
シーケンスを読み込む(ステップS27)。次のシーケ
ンスがパレンタル制御対象でない場合(ステップS28
ノー)、その他のパレンタル制限がなければ、再生が再
開される(図29のステップS31)。
【0229】なお、図30のステップS29において、
もし次に再生すべきシーケンス(あるいはプログラムチ
ェーン)がパレンタル制御対象である場合は、そのシー
ケンス(あるいはプログラムチェーン)の代わりに、パ
レンタル制御対象でない別のシーケンス(あるいはプロ
グラムチェーン)を再生するようにしてもよい。
【0230】また、ステップS25で、セルレベルでの
再生制限が選択された場合、図31に示すように、セル
情報テーブル(CIT)がデータRAM部56に読み込
まれ、再生制限開始セル番号と再生制限終了セル番号が
検出される(図29のステップS44*、または図31
のステップS32)。次に、各セルを順次読み込み(ス
テップS33)、それぞれのセルが再生制限対象となっ
ているかどうかが判断される(ステップS34)。
【0231】すなわち、各セルのパレンタルレベルによ
り再生制限対象であるか否かが判断される。再生制限対
象であれば、各デコーダ部58、60、62に再生禁止
信号が出されてデコード信号の出力が中止される(ステ
ップS35)。
【0232】または、セルはあるタイトル中のあるシー
ンを示すため、そのセルが再生制限対象であれば、該当
シーンごと別のシーンと置換する(ステップS35)。
【0233】あるいは、そのセルが再生制限対象であれ
ば、別途用意されたマルチアングル映像への切換えを行
う(ステップS35)。
【0234】その後、パレンタル制御中であることを示
す文字がモニタ部6に表示される(ステップS36)。
【0235】セルの再生制限期間が終了した場合(ステ
ップS34ノー)、その他のパレンタル制限がなけれ
ば、再生禁止または映像置換が解除され(ステップS3
7)、再生が再開される(図29のステップS31)。
【0236】また、ステップS25で、1GOP相当レ
ベルでの再生制限が選択された場合、図32に示すよう
に、パックデータが順次データRAM部56に読み込ま
れ(図29のステップS45*、または図32のステッ
プS38)、1GOP相当分ごとに設けられたディスク
サーチ(データサーチ)情報DSIから各GOPのパレ
ンタル情報が読み取られる(ステップS39)。その結
果から、対象となるGOPを再生するか否かが判断され
る(ステップS40)。
【0237】再生制御対象であれば、各デコーダ部5
8、60、62に再生禁止信号が出されてデコード信号
の出力が中止され(ステップS41)、さらにパレンタ
ル制御中であることを示す文字がモニタ部6に表示され
る(ステップS42)。
【0238】GOPの再生制限期間が終了した場合(ス
テップS40ノー)、その他のパレンタル制限がなけれ
ば、再生禁止または映像置換が解除され(ステップS3
7)、再生が再開される(図29のステップS31)。
【0239】なお、図30のステップS26〜S30は
シーケンスレベル(あるいはプログラムチェーンレベ
ル)でのパレンタルチェックルーチンである。図31の
ステップS32〜S36はセルレベルでのパレンタルチ
ェックルーチンである。また、図32のステップS38
〜S42は1GOPレベルでのパレンタルチェックルー
チンである。
【0240】図29に示すように、シーケンスレベルの
パレンタルチェック(ステップS43)の後には、その
下層であるセルレベルのバレンタルチェック(ステップ
S44)が行われ、セルレベルのバレンタルチェック
(ステップS44)の後にはその下層である1GOPレ
ベルのパレンタルチェック(ステップS45)が実施で
きるようになっている。
【0241】以上のように、ステップS43、S44、
S45(またはそのうちの2つ)といった多重パレンタ
ルチェック機構を設けたことにより、衝撃、振動等が再
生装置に加わり、不意に再生飛びが起こりパレンタル制
御対象のデータを読み込んでしまった場合でも、下層レ
ベルでのパレンタルチェックルーチンが働き再生をくい
止めることができる。
【0242】次に、図33から図45を参照して図5か
ら図14に示す論理フォーマットで映像データおよびこ
の映像データを再生するための、光ディスク10への記
録方法およびその記録方法が適用される記録システムに
ついて説明する。
【0243】図33は、映像データをエンコードして映
像ファイルを生成するエンコーダシステムを示してい
る。
【0244】図33に示されるシステムにおいては、主
映像データ、オーディオデータおよび副映像データのソ
ースとして、たとえば、ビデオテープレコーダ(VT
R)211、オーディオテープレコーダ(ATR)21
2および副映像再生器(Subpicture source)213が
採用されている。
【0245】これらのデータソースは、システムコント
ローラ215の制御下で、主映像データ、オーディオデ
ータおよび副映像データを発生する。発生されたデータ
は、それぞれビデオエンコーダ(VENC)216、オ
ーディオエンコーダ(AENC)217および副映像エ
ンコーダ(SPENC)218に供給される。
【0246】供給されたデータは、同様にシステムコン
トローラ215の制御下でエンコーダ216、217、
218によりA/D変換されるとともに、夫々の圧縮方
式でエンコードされ、エンコードされた主映像データ、
オーディオデータおよび副映像データ(Comp Video, Co
mp Audio, Comp Sub-pict)としてメモリ220、22
1、222に格納される。
【0247】この主映像データ、オーディオデータおよ
び副映像データ(Comp Video, CompAudio, Comp Sub-pi
ct)は、システムコントローラ215によってファイル
フォーマッタ(FFMT)224に出力され、既に説明
したようなこのシステムの映像データのファイル構造に
変換される。これにともない、各データの設定条件およ
び属性等の情報がファイルとしてシステムコントローラ
215によりメモリ226に格納される。
【0248】次に、映像データからファイルを作成する
ためのシステムコントローラ215における標準的なエ
ンコード処理をフローチャートを用いて説明する。
【0249】まず、図34に示されるフローチャートに
したがって、主映像データおよびオーディオデータがエ
ンコードされてエンコード主映像およびオーディオデー
タ(Comp Video, Comp Audio)が作成される。
【0250】すなわち、エンコード処理が開始される
と、図34のステップS70に示すように、主映像デー
タおよびオーディオデータのエンコードにあたって必要
なパラメータが設定される。この設定されたパラメータ
の一部は、システムコントローラ215に保存されると
ともに、ファイルフォーマッタ(FFMT)224で利
用される。
【0251】ステップS71で示すようにパラメータを
利用して主映像データがプリエンコードされ、最適な符
号量の分配が計算される。
【0252】ステップS72に示されるようにプリエン
コードで得られた符号量分配に基づき、主映像のエンコ
ードが実行される。このとき、オーディオデータのエン
コードも同時に実行される。
【0253】ステップS73に示すように、必要であれ
ば、主映像データの部分的な再エンコードが実行され、
再エンコードした部分の主映像データが置き換えられ
る。
【0254】この一連のステップによって、主映像デー
タおよびオーディオデータがエンコードされる。また、
ステップS74およびS75に示すように、副映像デー
タがエンコードされて、エンコード副映像データ(Comp
Sub-pict)が作成される。
【0255】すなわち、副映像データをエンコードする
にあたって必要なパラメータが同様に設定される。ステ
ップS74に示すように設定されたパラメータの一部が
システムコントローラ215に保存され、ファイルフォ
ーマッタ(FFMT)224で利用される。このパラメ
ータに基づいて副映像データがエンコードされる。この
処理により副映像データがエンコードされる。
【0256】次に、図35に示すフローチャートにした
がった処理により、エンコードされた主映像データ、オ
ーディオデータおよび副映像データ(Comp Video, Comp
Audio, Comp Sub-pict)が組み合わされて、図10を
参照して説明したような映像データのファイル構造に変
換される。
【0257】すなわち、ステップS76に示すように、
映像データの最小単位としてのセル105が設定され、
セル情報テーブル(CIT)115が作成される。次
に、ステップS77に示すようにシーケンス106を構
成するセル105の構成、主映像、副映像およびオーデ
ィオ属性、パレンタルのレベル等が設定され(これらの
属性情報の一部は、各データエンコード時に得られた情
報が利用される)、セル情報テーブル(CIT)115
を含めたファイル管理情報(FMI)が作成される。
【0258】次に、ステップS78に示すように、エン
コードされた主映像データ、オーディオデータおよび副
映像データ(Comp Video, Comp Audio, Comp Sub-pict)
が一定のパックに細分化され、各データのタイムコード
順に再生可能なように、1GOP単位毎にパレンタルレ
ベルが設定されるDSIパック92を挿入しながら、各
データセルが配置される。
【0259】こうして得られたデータセルは、図6およ
び図10に示すようなディスク情報ファイル76および
ムービーファイル等のファイル78の構造にフォーマッ
トされる。その際、論理セクタ長に合わせたパック化が
行われる。
【0260】なお、図35に示したフローチャートにお
いて、シーケンス情報は、ステップS77の過程で、シ
ステムコントローラ215のデータベースを利用した
り、あるいは、必要に応じてデータ(パレンタルレベル
等)の再入力等を実行し、シーケンス情報テーブル(S
IT)114に記述される。
【0261】図36は、上述のようにフォーマットされ
たファイル76、78を光ディスクへ記録するためのデ
ィスクフォーマッタのシステムを示している。
【0262】図36に示すように、ディスクフォーマッ
タシステムでは、作成された情報ファイル76およびム
ービーファイル等のファイル78が格納されたメモリ2
30および232から、これらファイルデータがボリュ
ームフォーマッタ(VFMT)236に供給される。
【0263】ボリュームフォーマッタ(VFMT)23
6では、ファイル76および78に加えて、さらにディ
スクのボリューム情報74が、図5に示す配列順序で加
えられて、ディスク10に記録されるべき状態の論理デ
ータが作成される。
【0264】ボリュームフォーマッタ(VFMT)23
6で作成された論理データにエラー訂正用のデータがデ
ィスクフォーマッタ(DFMT)238において付加さ
れ、ディスクへ記録する物理データに再変換される。
【0265】変調器240において、ディスクフォーマ
ッタ(DFMT)238で作成された物理データは実際
に光ディスク10へ記録する記録データに変換され、こ
の変調処理された記録データが記録器242によってデ
ィスク10に記録される。
【0266】上述したディスクを作成するための標準的
な処理を、図37および図38のフローチャートを参照
して説明する。
【0267】図37は、ディスク10に記録するための
論理データを作成するフローチャートを示している。す
なわち、ステップS80で示すように、映像データファ
イルの数、並べ順、各映像データファイル大きさ等のパ
ラメータデータが始めに設定される。次に、ステップS
81で示すように、設定されたパラメータと各映像デー
タファイルのファイル管理情報からボリューム情報が作
成される。その後、ステップS82に示すように、ボリ
ューム情報、映像データファイルの順にデータが該当す
る論理ブロック番号に沿って配置され、光ディスク10
に記録するための論理データが作成される。
【0268】その後、図38に示すような、光ディスク
10へ記録するための物理データを作成するフローチャ
ートが実行される。すなわち、ステップS83で示すよ
うに、論理データが一定バイト数に分割され、エラー訂
正用のデータが生成される。次にステップS84で示す
ように、一定バイト数に分割した論理データと、生成さ
れたエラー訂正用のデータが合わされて物理セクタが作
成される。その後、ステップS85で示すように、物理
セクタを合わせて物理データが作成される。
【0269】このようにして、図38のフローチャート
で生成された物理データに対し一定規則に基づいた変調
処理が実行されて、記録データが作成される。その後、
この記録データがディスク10に記録される。
【0270】図35を参照して説明した、エンコードさ
れた主映像データ、オーディオデータおよび副映像デー
タ(Comp Video, Comp Audio, Comp Sub-pict)を組み
合わせて映像データのファイル構造に変換するフローチ
ャートにおいて、1つ以上のシーケンス(またはプログ
ラムチェーン)を作成する過程でシーケンス情報および
セル再生順序を作成する過程について、図39から図4
5を参照してより詳細に説明する。
【0271】図39および図40には、映像セル105
に関するセル情報(CI)とシーケンス106に関する
シーケンス情報(SI)との関係が示されている。な
お、図39および図40は、両者を該当箇所で接合する
と1枚の図面となるように描かれている。
【0272】また、図45は、図39および図40で示
されるシーケンス情報とセル再生順序でシーケンスを作
成する過程を示したフローチャートである。
【0273】図39および図40において、シーケンス
(Seq−n)(あるいは第nプログラムチェーン)を
作成する場合について考える。
【0274】パソコンやワークステーション等を利用し
て、ハードディスク上あるいはメモリ上に、図45のス
テップS90で示されるように映像データを目的に応じ
て必要な大きさの単位に分割した映像セルが複数個用意
される。
【0275】ステップS92で示されるように、この用
意された各映像セルのサイズ(Sna)、再生時間(T
na)、内容等を示す種別(Cna)および対応する言
語コード(Lna)、およびパレンタルのレベル等の情
報は、セル情報(Cl)とし取得される。
【0276】ステップS93に示すように、各セル情報
(CI)が記述順にテーブルとしてまとめられ、セル情
報テーブル(CIT)が作成される。
【0277】このように作成されるセル情報テーブル
(CIT)から、ステップS94に示すように、シーケ
ンス(Seq−nを)構成するセル番号(#n,#n+
1,#n+2)が取り出され、そのシーケンスを構成す
るシーケンス構成セル数が決定される。また、構成セル
の合計時間(Tna+Tnb+Tnc)より、シーケン
ス再生時間が求められる。
【0278】ステップS95に示すように、シーケンス
構成セル数からシーケンスの再生順序を決定するセル再
生順序リストへ再生順に#1からセル情報テーブル(C
I)記述順のセル番号が格納され、図41〜図44に示
すように、セル再生順序リストが作成される。
【0279】上述したシーケンス構成セル数、シーケン
ス再生時間、セル再生順序リスト等の情報をまとめてシ
ーケンス情報(SI)#nが構成される。
【0280】次に、ステップS96に示すように同様に
して次のシーケンスが作成される。
【0281】作成するシーケンスが無くなると、ステッ
プS97に示すように全部のシーケンス情報(SI)へ
その記述順に#1から番号が割り当てられ、シーケンス
情報テーブル(SIT)に格納され、シーケンスの作成
が終了される。
【0282】最後に、シーケンスの総数、シーケンス情
報テーブルの開始位置、各シーケンス情報の開始位置、
セル情報テーブルの開始位置等をファイル管理テーブル
の所定の場所へ格納して、ファイルが構成される。
【0283】図46は、図11および図12の変形例を
示す。ここでは、図11のファイルが複数のビデオオブ
ジェクトセットVOBSで構成され、図11のシーケン
スが複数のビデオオブジェクトVOBで構成され、図1
1のプログラムが複数のセルで構成され、図11のセル
が種々なデータパック(ナビゲーションデータを含むN
AVパック、主映像データを含むビデオパック、副映像
データを含むSPパック、音声データを含むオーディオ
パックなど)で構成され、各々のデータパックがパック
ヘッダおよび1以上のデータパケットで構成されてい
る。
【0284】図47は、この発明に基づきエンコードさ
れた画像情報を持つ高密度光ディスクから再生されたデ
ータがそのまま放送またはケーブル配信され、放送また
はケーブル配信されたデータがユーザまたは加入者側で
デコードされる場合を説明するブロック図である。この
発明に基づくパレンタル制御は、受信側のパレンタルコ
ントローラで行われる。
【0285】図47において、光ディスクプレーヤ30
0は、基本的には従来の光ディスク再生装置(コンパク
トディスクプレーヤあるいはレーザディスクプレーヤ)
と同様な構成を持つ。ただし、この光ディスクプレーヤ
300は、挿入された光ディスクODから、画像情報等
をデコードする前のデジタル信号(エンコードされたま
まのデジタル信号)を出力できるようになっている。こ
のエンコードされたままのデジタル信号は圧縮されてい
るので、必要な伝送帯域幅は非圧縮データを伝送する場
合に比べて少なくて良い。
【0286】光ディスクプレーヤ300からの圧縮デジ
タル信号は変調器/送信器210を介してオンエアさ
れ、または通信ケーブルに送出される。
【0287】オンエアされた圧縮デジタル信号、あるい
はケーブル送信された圧縮デジタル信号は、受信者ある
いはケーブル加入者の受信器/復調器400により、受
信される。
【0288】受信器400のデコーダ/パレンタルコン
トローラは、受信し復調した圧縮デジタル信号をデコー
ドする。そして、デコードされたデータ中のパレンタル
制御コードに応じて、図29〜図32のフローチャート
で説明したような多重レベルのパレンタル制御を行い、
その制御結果に応じて、デコードされた信号を外部へ出
力するようになっている。
【0289】図48は、この発明に基づくパレンタルコ
ントロールが実行される光ディスク記録再生装置の概要
を説明するブロック図である。
【0290】図48のエンコーダ500は、図29〜図
32の処理を、ソフトウエアあるいはファームウエアで
実行するように構成されている。
【0291】エンコーダ500でエンコードされた記録
信号は、変調器/レーザドライバ702において、たと
えば(2、7)RLL変調される。変調された記録信号
は、レーザドライバ702から光ヘッド704の高出力
レーザダイオードに送られる。この光ヘッド704から
の記録用レーザにより、記録信号に対応したパターン
が、光磁気記録ディスクまたは相変化光ディスクOD
に、書き込まれる。
【0292】ディスクODに書き込まれた情報は、光ヘ
ッド706のレーザピックアップにより読み取られ、復
調器/エラー訂正部708において復調され、かつ必要
に応じてエラー訂正処理を受ける。復調されエラー訂正
された信号は、音声/映像用データ処理部710におい
て種々なデータ処理を受けて、記録前の情報が再生され
る。
【0293】このデータ処理部710は、パレンタル処
理部を含んでいる。この処理部により、図29〜図32
に対応するパレンタル制御が実行される。
【0294】図49は、この発明に基づきエンコードさ
れた画像情報が、通信ネットワーク(インターネットな
ど)を介して、任意の2コンピュータユーザ間で送受さ
れる場合を説明するブロック図である。
【0295】図示しないホストコンピュータで管理する
自己情報#1を持つユーザ#1はパーソナルコンピュー
タ5001を所有しており、このパーソナルコンピュー
タ5001には、種々な入出力機器5011および種々
な外部記憶装置5021が接続されている。また、この
パーソナルコンピュータ5001の内部スロット(図示
せず)には、この発明に基づくエンコーダおよびデコー
ダが組み込まれ、通信に必要な機能を持つモデムカード
5031が装着されている。
【0296】同様に、別の自己情報#Nを持つユーザ#
Nはパーソナルコンピュータ500Nを所有しており、
このパーソナルコンピュータ500Nには、種々な入出
力機器501Nおよび種々な外部記憶装置502Nが接
続されている。また、このパーソナルコンピュータ50
0Nの内部スロット(図示せず)には、この発明に基づ
くエンコーダおよびデコーダが組み込まれ、通信に必要
な機能を持つモデムカード503Nが装着されている。
【0297】いま、あるユーザ#1がコンピュータ50
01を操作し、インターネットなどの回線600を介し
て別のユーザ#Nのコンピュータ500Nと通信を行な
う場合を想定してみる。この場合、ユーザ#1およびユ
ーザ#Nは双方ともエンコーダおよびデコーダが組み込
まれたモデムカード5031および503Nを持ってい
るので、この発明により効率よく圧縮された画像データ
を短時間で交換できる。
【0298】図49のシステムでは、図29〜図32の
フローチャートで説明したような多重レベルのパレンタ
ル制御を各々のコンピュータ(5001、500N)が
ソフトウエア処理できる。
【0299】たとえばインターネット上の電子マーケッ
トにおいて、アダルト向け商品が通販されている場合、
その商品カタログ(または注文シート)に適当なレベル
のパレンタル制限を与えておけば、その商品に年少者が
アクセスできないようにすることができる。
【0300】図50は、この発明に基づくパレンタル処
理部が、その周辺回路とともにIC化された状態を例示
している。つまり、この発明に基づくパレンタルコント
ローラは、必要な周辺回路とともにIC化でき、このI
Cは種々な機器に組み込まれてこの発明を実施すること
ができるようになる。
【0301】図51は、ボリューム・タイトルセット・
プログラムチェーンなどで構成される階層データ構造の
うち、パレンタル情報が付与される階層が2階層(タイ
トルセット階層とプログラムチェーン階層)に限定され
た場合を例示している。
【0302】すなわち、ボリュームマネージャ(VM
G)の下にパレンタルID(パレンタルコード)を持つ
1以上のタイトルセットが配置され、その下にパレンタ
ルID(パレンタルコード)を持つ1以上のプログラム
チェーンが配置され、そのさらに下にパレンタルコード
を持たないデータサーチ情報DSIあるいは再生制御情
報PCIが配置されている。
【0303】図12の例ではパレンタル情報が付与され
る階層が3階層(シーケンスレベル、セルレベル、GO
Pレベル)であり、図29〜図32のフローに従いこの
3階層パレンタル制御がなされた。
【0304】一方、図51の例では、たとえば図29の
フローからGOPレベルのパレンタル処理を削除するこ
とにより、2階層パレンタル制御を行っている。この場
合、タイトルセットレベルのパレンタル制御は図30と
同様な手順で行なうことができ、プログラムチェーンレ
ベルのパレンタル制御は図31と同様な手順で行なうこ
とができる。
【0305】図52は、国別に異なる複数パレンタルレ
ベルの構成を説明する図である。
【0306】すなわち、図51のボリュームマネージャ
(VMG)に、国コード(日本、米国、フランスなど)
が割り当てられており、各国コードには、最大8レベル
のパレンタル制限(国コードにより適宜変化し得る)が
割り当てられている。
【0307】各パレンタルレベルには、ボリュームマネ
ージャ(VMG)および該当する1以上のビデオタイト
ルセット(VTS#1〜VTS#n)が割り当てられて
いる。
【0308】このように国(あるいは地域)に応じて細
かくパレンタル制限の掛け方を変えることにより、1枚
のディスク10に(パレンタル制限すべき情報を含め)
全ての情報が記録されていても、そのディスクから再生
できる情報を、国(あるいは地域)毎に変えることがで
きるようになる。
【0309】たとえば、日本では18歳以上の成人はレ
ベル#1〜#6までのプログラムソースを視聴できる
が、レベル#7以上は視聴できないとする。その場合で
あっても、米国では(パレンタルコードが国毎に違うか
ら)、20歳以上の成人は同じディスク10からレベル
#7以上のプログラムソースを視聴できるようにするこ
とが可能となる。
【0310】上記したように、再生を制限しなければな
らない映像に対しシーケンスレベル、セルレベル、1G
OP相当レベルにおいてパレンタル情報が記述されてお
り、たとえば衝撃、振動等により不意に再生飛びが起こ
った場合であっても、飛び先のパレンタル属性をセルレ
ベルあるいは1GOP相当レベルで容易に判別できるた
め、再生側での確実なパレンタル制御が可能になる。
【0311】また、制限対象映画等の再生をタイトルご
と禁止してしまうのではなく、再生制限対象となるシー
ンをセル単位で特定して、そのシーンだけ部分的に別の
シーンに置き換えてしまうことも容易である。
【0312】さらに、特定ユーザによりパレンタル制御
が解除されればパレンタル制御を受けない再生映像を視
聴することもできる。
【0313】上述した実施の形態においては、記録媒体
として高密度記録タイプの光ディスクについて説明した
が、この発明は、光ディスク以外の他の記憶媒体、たと
えば、磁気ディスクあるいはその他の物理的に高密記録
可能な記憶媒体等にも適用することができる。
【0314】なお、パレンタル制御により再生(使用)
制限を与えるものとしては、ビデオ(動画)データある
いはオーディオデータの他に、文字データ、スチル画デ
ータ、コンピュータプログラム(ゲームなど)なども可
能である。
【0315】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
特に再生側でのパレンタルレベルの管理、判別を可能に
する記録媒体とこの記録媒体へデータを記録する記録装
置とその記録方法、その記録媒体からデータを再生する
再生装置とその再生方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る光ディスク再生
装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】図1に示されるディスクドライブ部の構成を説
明するための図。
【図3】光ディスクの物理的な構造を説明するための斜
視図。
【図4】光ディスクの論理的な記録構成を説明するため
の図。
【図5】光ディスクのボリューム構造を説明するための
図。
【図6】ディスク情報ファイルの構成を説明するための
図。
【図7】ディスク構成情報のパラメータを説明するため
の図。
【図8】メニュー構成情報のパラメータを説明するため
の図。
【図9】メニューセル情報のパラメータを説明するため
の図。
【図10】映像ファイルの構成を説明するための図。
【図11】ファイルに記憶される画像データの階層構造
を説明するための図。
【図12】図11に示された映像セルを構成する1GO
Pを説明するための図。
【図13】セル情報テーブルに格納されるセル情報の内
容を説明するための図。
【図14】シーケンス情報テーブルに格納される1つの
シーケンス情報の内容を説明するための図。
【図15】ファイル管理テーブルに記録されているパラ
メータを説明するための図。
【図16】映像ファイルの構成を説明するための図。
【図17】ディスクサーチ情報(あるいはデータサーチ
情報)パックの構成を説明するための図。
【図18】主映像パックの構成を説明するための図。
【図19】主映像パックの構成をさらに説明するための
図。
【図20】オーディオパックの構成を説明するための
図。
【図21】オーディオパックの構成をさらに説明するた
めの図。
【図22】副映像パックの構成を説明するための図。
【図23】副映像パックの構成をさらに説明するための
図。
【図24】ディスクサーチ情報(あるいはデータサーチ
情報)の構成例を示す図。
【図25】ディスクサーチ情報(あるいはデータサーチ
情報)内の一般情報のパラメータを説明するための図。
【図26】パケット転送処理部の構成を説明するための
ブロック図。
【図27】パケット転送処理を説明するためのフローチ
ャート図。
【図28】パケット転送処理をさらに説明するためのフ
ローチャート図。
【図29】パレンタル制御処理を説明するためのフロー
チャート図。
【図30】パレンタル制御処理の一部を説明するための
フローチャート図。
【図31】パレンタル制御処理の他部を説明するための
フローチャート図。
【図32】パレンタル制御処理のさらに他部を説明する
ためのフローチャート図。
【図33】映像データをエンコーダして映像ファイルを
生成するエンコーダシステムを説明するブロック図。
【図34】図33のエンコード処理を説明するフローチ
ャート図。
【図35】図34のフローでエンコードされた主映像デ
ータ、オーディオデータおよび副映像データを組み合わ
せて映像データのファイルを作成するフローチャート
図。
【図36】フォーマットされた映像ファイルを光ディス
クへ記録するためのディスクフォーマッタのシステムを
示すブロック図。
【図37】図36のディスクフォーマッタにおいてディ
スクに記録するための論理データを作成するフローチャ
ート図。
【図38】論理データからディスクへ記録するための物
理データを作成するフローチャート図。
【図39】セル情報とシーケンス情報との関係を説明す
る図。
【図40】セル情報とシーケンス情報との関係をさらに
説明する図。
【図41】セル情報とシーケンス情報との関係を示す説
明図。
【図42】セル情報とシーケンス情報との他の関係を示
す説明図。
【図43】セル情報とシーケンス情報とのさらに他の関
係を示す説明図。
【図44】セル情報とシーケンス情報とのさらに他の関
係を示す説明図。
【図45】セル情報とシーケンス情報とを作成する過程
を説明するフローチャート図。
【図46】ファイル内のビデオ・オーディオデータの階
層構造を説明するための図。
【図47】パレンタル情報を含む光ディスクの再生情報
が無線あるいは有線で放送される場合を説明するブロッ
ク図。
【図48】パレンタル情報とともにエンコードされたプ
ログラムソースが読み書き可能な光ディスクに書き込ま
れ読み出される過程を説明する図。
【図49】パレンタル情報を含む各種情報がコンピュー
タネットワークを介して通信される場合を説明するブロ
ック図。
【図50】図29〜図32のパレンタル関連処理を行な
うパレンタル処理部を含むICの外観を例示する図。
【図51】ボリューム・タイトルセット・プログラムチ
ェーンなどで構成される階層データ構造のうち、パレン
タル情報が付与される階層が2階層(タイトルセット階
層とプログラムチェーン階層)に限定された場合を説明
する図。
【図52】国別に異なる複数パレンタルレベルの構成を
説明する図。
【符号の説明】
4…キー操作および表示部 6…モニタ部 8…スピーカ部 10、OD…光ディスク(たとえば2枚貼合せタイプ) 30…ディスクドライブ部 50…システムCPU/MPU部 52…システム用ROMおよびRAM 54…システムプロセッサ部 56…データRAM部 58…ビデオデコーダ部 60…オーディオデコーダ部 62…副映像デコーダ部 64…D/A&再生処理部 200…パケット転送処理部 212…放送・送信部 300…ディスクプレーヤ 400…受信部(パレンタル処理含む) 500…エンコーダ(パレンタル処理含む) 710…データ処理部(パレンタル処理含む)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 27/10 A (72)発明者 菊地 伸一 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (72)発明者 平良 和彦 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (72)発明者 萩尾 剛志 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝本社事務所内 (56)参考文献 特開 平9−251760(JP,A) 特開 平5−342161(JP,A) 特開 平2−216561(JP,A) 国際公開97/7510(WO,A1) 国際公開95/12197(WO,A1) 国際公開95/12198(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 27/00 G11B 27/10 G11B 20/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管理領域およびデータ領域を含む情報を放
    送または通信するものにおいて、 前記データ領域には、プログラムチェーンという情報が
    複数集まって構成されるタイトルセットという情報が
    なくとも1つ記録されており、これらのプログラムチェ
    ーンおよびタイトルセットは、タイトルセットを上位と
    しプログラムチェーンを下位とする階層データ構造を持
    ち、 前記データ領域の前記タイトルセットおよび前記プログ
    ラムチェーンそれぞれには、自身を再生するか否かを選
    択的に制限する制限情報が付与されており、これらの制
    限情報は前記タイトルセットと前記プログラムチェーン
    とで構成される前記階層データ構造に対応して階層化さ
    れ、 前記制限情報によりあるプログラムチェーンの再生が制
    限される場合にその代わりに再生できる別のプログラム
    チェーンが前記データ領域に記録されていることを特徴
    とする放送・通信システム。
  2. 【請求項2】一部に管理領域が形成され、他にデータ領
    域が形成される記録媒体に所定データ記録するものであ
    って、 前記所定データには、プログラムチェーンという情報が
    複数集まって構成されるタイトルセットという情報が少
    なくとも1つ含まれ、これらのプログラムチェーンおよ
    びタイトルセットは、タイトルセットを上位としプログ
    ラムチェーンを下位とする階層データ構造を持ち、 前記タイトルセットおよび前記プログラムチェーンそれ
    ぞれには、自身を再生するか否かを選択的に制限する制
    限情報が付与されており、これらの制限情報が前記タイ
    トルセットと前記プログラムチェーンとで構成される前
    記階層データ構造に対応して階層化されたものにおい
    て、 前記 所定データを供給する供給手段と、 この供給手段により供給される所定データをエンコード
    するエンコード手段と、前記 制限情報を生成する生成手段と、前記エンコード手段によりエンコードされた所定データ
    および前記生成された制限情報を前記記録媒体に記録す
    記録手段とを備え、前記制限情報によりあるプログラムチェーンの再生が制
    限される場合にその代わりに再生できる別のプログラム
    チェーンを前記データ領域に記録するように構成した
    とを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】一部の領域に管理領域が形成され、他の領
    域にデータ領域が形成される記録媒体に所定データを記
    録するものであってプログラムチェーンという情報が複数集まって構成され
    るタイトルセットという情報が少なくとも1つ含まれる
    ように前記所定データを構成し、 これらのプログラムチェーンおよびタイトルセットに、
    タイトルセットを上位としプログラムチェーンを下位と
    する階層データ構造を持たせ、 前記タイトルセットおよび前記プログラムチェーンそれ
    ぞれに自身を再生するか否かを選択的に制限する制限情
    報を付与し、これらの制限情報を前記タイトルセットと
    前記プログラムチェーンとで構成される前記階層データ
    構造に対応して階層化したものにおいて、 前記 所定データをエンコードし、前記 制限情報を生成し、前記エンコードされた所定データおよび前記生成された
    制限情報を前記記録媒体に記録するとともに、前記制限
    情報によりあるプログラムチェーンの再生が制限される
    場合にその代わりに再生できる別のプログラムチェーン
    を前記データ領域に記録するように構成した ことを特徴
    とする記録方法。
  4. 【請求項4】一部の領域に管理領域、他の領域にデータ
    領域が形成され、 プログラムチェーンという情報が複数集まって構成され
    るタイトルセットという情報が前記データ領域に少なく
    とも1つ記録されており、これらのプログラムチェーン
    およびタイトルセットは、タイトルセットを上位としプ
    ログラムチェーンを下位とする階層データ構造を持ち、 前記タイトルセットおよび前記プログラムチェーンそれ
    ぞれには、自身を再生 するか否かを選択的に制限する制
    限情報が付与されており、これらの制限情報は前記タイ
    トルセットと前記プログラムチェーンとで構成される前
    記階層データ構造に対応して階層化され、 前記制限情報によりあるプログラムチェーンの再生が制
    限される場合にその代わりに再生できる別のプログラム
    チェーンが記録されている記録媒体から、前記タイトル
    セットおよびプログラムチェーンを含む所定データおよ
    び前記制限情報 を再生するものにおいて、前記所定データおよび前記制限情報 を読み取る読取手段
    と、 前記読取手段により読み取られた制限情報により前記所
    定データの再生が禁止されていない場合に、前記読取手
    段により読み取られた所定データを再生出力に変換する
    変換手段と、前記読取手段により読み取られた制限情報により前記所
    定データ中のあるプログラムチェーンの再生が禁止され
    ている場合は、そのプログラムチェーンの再生は禁止
    し、その代わりに、禁止されていない別のプログラムチ
    ェーン を再生する手段と、 を具備したことを特徴とする再生装置。
  5. 【請求項5】一部の領域に管理領域、他の領域にデータ
    領域が形成され、 プログラムチェーンという情報が複数集まって構成され
    るタイトルセットという情報が前記データ領域に少なく
    とも1つ記録されており、これらのプログラムチェーン
    およびタイトルセットは、タイトルセットを上位としプ
    ログラムチェーンを下位とする階層データ構造を持ち、 前記タイトルセットおよび前記プログラムチェーンそれ
    ぞれには、自身を再生するか否かを選択的に制限する制
    限情報が付与されており、これらの制限情報は前記タイ
    トルセットと前記プログラムチェーンとで構成される前
    記階層データ構造に対応して階層化され、 前記制限情報によりあるプログラムチェーンの再生が制
    限される場合にその代わりに再生できる別のプログラム
    チェーンが記録されている記録媒体から、前記タイトル
    セットおよびプログラムチェーンを含む所定データおよ
    び前記制限情報 を再生するものにおいて、前記記所定データおよび前記制限情報 を読み取り、 この読み取られた制限情報により前記所定データの再生
    が禁止されていない場合に、読み取られた所定データを
    再生出力に変換し、前記読み取られた制限情報により前記所定データ中のあ
    るプログラムチェーンの再生が禁止されている場合は、
    そのプログラムチェーンの再生は禁止し、その代わり
    に、禁止されていない別のプログラムチェーンを再生す
    るように構成した ことを特徴とする再生方法。
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