JP2005354857A - ディジタル保護リレー装置のプログラム自動作成方法 - Google Patents

ディジタル保護リレー装置のプログラム自動作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来のプログラム自動作成ツールの適用範囲外であったプログラム部分を含めて、ディジタル保護リレープログラムの全体を自動的に作成する。
【解決手段】 ディジタル保護リレープログラムを、フィルタ処理プログラム、リレー演算プログラムなどの複数のコアプログラムモジュールからなるプログラム基本部61と、各コアプログラムモジュールの入出力データの結合関係を記述したリレー構成設定データ部62とに明確に分割し、プログラム自動作成ツール40に各コアプログラムモジュールの結合関係を規定する設定データを入力し(S10〜S15)、入力された設定データに基づいて前記各コアプログラムモジュール相互の結合関係を記述したリレー構成設定データを作成し、前記各コアプログラムモジュールが参照する前記入出力データのアドレスに対応させて前記リレー構成設定データを格納してなるデータベースを作成する(S16)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ディジタル保護リレー装置のプログラム自動作成方法に係り、特に、既に作成されているリレー演算モジュールやシーケンス処理モジュールなどのコアプログラムモジュールを利用して、所望のリレー構成に対応したディジタル保護リレー装置のプログラムを自動作成する方法に関する。
ディジタル保護リレー装置は、主として電流、電圧などの電力系統の各種状態を示すデータを取り込み、予め定められた処理手順に従ってマイクロプロセッサにより一定周期ごとに保護リレー演算を実行し、送配電系統の保護や制御を行う装置である。このようなディジタル保護リレー装置は、マイクロプロセッサを駆動するソフトウェアであるプログラムが主要な地位を占める。このことから、従来、プログラムの主要部を占める各種のリレー演算プログラム、リレー演算結果を組み合わせて系統の保護機器等の制御指令を生成するシーケンス処理プログラム、あるいはアナログ入力データのフィルタ処理等の入力処理プログラムなど、保護リレーのコア部を構成するコアプログラムモジュールについては、プログラムを自動的に作成するツールが開発されている。
また、ディジタル保護リレー装置とオペレータとのインターフェイスであるヒューマンインターフェース部のプログラムを自動作成するツールが特許文献1に提案されている。これによれば、ヒューマンインターフェース部を駆動するプログラムに使用する表示画面種別情報、文字情報、数値情報等を含む各種のデータをデータベース化し、そのデータベース化したデータに基づいてプログラムやヒューマンインターフェース画面集などを自動生成するようにしている。つまり、ヒューマンインターフェース処理プログラムを、人手により直接コーディングすることなく、ブロック線図の記述、文字情報、数値情報を入力することにより、自動的にプログラムコードを作成するようにしている。
一方、新たに保護リレープログラムを作成する場合、既に開発された保護リレープログラムをベースとして、電力系統の保護の範囲や制御などの機能が異なる保護リレープログラムを作成することが行われている。つまり、機能変更に係るプログラム部を修正、追加して、リレー構成が異なる保護リレープログラムを作成するようにしてプログラムの作成効率を向上するようにしている。
特開2002−374616号公報
しかし、ディジタル保護リレー装置を構成するリレーの種類や組合せの変更等、リレー構成の変更が伴う場合、これに伴って入力データや出力データをリレー演算モジュールに対応付けたり、あるいはリレー演算モジュールの出力をシーケンス処理モジュールに対応付けるプログラムを修正したり、追加する必要がある。このようなコアプログラムモジュール相互の結合関係を記述するプログラム部分を自動作成するツールは開発されておらず、依然としてプログラマーが直接作成することで対応している。
すなわち、コアプログラムモジュール相互の結合関係を記述するプログラム部分は、従来のプログラム自動作成ツールの適用範囲外になっている。そのため、結合関係を記述するプログラム部分を修正等する作業において、コーディングに自由度の高い高級言語を用いていることや、プログラマの経験の違いにより、作成時にミスが発生したり、作業の効率を損なうという問題が残っている。
本発明の課題は、従来のプログラム自動作成ツールの適用範囲外であったプログラム部分を含めて、ディジタル保護リレープログラムの全体を自動的に作成することを課題とする。
本発明は、電力系統の状態を示す入力データを入力チャネルから所定周期で取込み、該取込まれた入力データに基づいて前記電力系統の事故判別を実行し、該事故判別の結果に基づいて前記電力系統に保護制御指令を出力するか否かの条件に従って出力判別を実行し、該出力判別結果に基づいて前記保護制御指令を出力するディジタル保護リレー装置のプログラムを自動作成する方法を対象とする。
特に、上記の課題を解決するために、本発明は、ディジタル保護リレープログラムを、フィルタ処理プログラム、リレー演算プログラム、シーケンス処理プログラムなどの複数のコアプログラムモジュールからなるプログラム基本部と、各コアプログラムモジュールの入出力データの結合関係を記述したリレー構成設定データ部とを、プログラム構成上で明確に分割し、リレー構成設定データ部のデータベースをプログラム自動作成ツールにより自動作成することを本旨とする。
すなわち、本発明のディジタル保護リレー装置のプログラム自動作成方法は、ディジタル保護リレー装置を構成する複数のコアプログラムモジュールについて、各コアプログラムモジュールの入出力データの取込み先及び/又は出力先を記述した設定データを入力するステップと、該設定データに基づいて前記各コアプログラムモジュール相互の結合関係を記述したリレー構成設定データを作成し、前記各コアプログラムモジュールが参照する前記入出力データのアドレスに対応させて前記リレー構成設定データを格納してなるデータベースを作成するステップとを含んでなることを特徴とする。ここで、設定データに、入出力データの属性データ(例えば、電圧データの変圧比、電流データの変流比、等)を含ませることができる。
このように、本発明によれば、ディジタル保護リレーのプログラムを作成するにあたって、既に開発されたコアプログラムモジュールを利用して、コアプログラムモジュール間の入出力データの取込み先及び/又は出力先を規定する設定データを入力するだけで、各コアプログラムモジュールが参照する入出力データの取込み先又は出力データのアドレスに、各コアプログラムモジュール相互の結合関係を記述したリレー構成設定データが格納されてなるデータベースが作成される。これにより、コアプログラムモジュールがデータベースを参照する仕組みとすることにより、従来のプログラム自動作成ツールの適用範囲外であったプログラム部分を含めて、ディジタル保護リレープログラムの全体を自動的に作成することができる。
ここで、コアプログラムモジュールは、入力チャネルから所定周期で電力系統の状態量のアナログ入力データを取り込むアナログ入力取込みプログラムと、該取り込まれたアナログ入力データのフィルタ処理等のデータ処理を行う入力データ編集プログラムと、該編集された入力データに基づいて前記電力系統の事故判別を実行するリレー演算プログラムと、入力チャネルから所定周期で他のディジタル保護リレーの動作状態のディジタル入力データを取り込むディジタル入力取込みプログラムと、該取り込まれた他のディジタル保護リレーの判別結果と前記リレー演算プログラムの事故判別結果に基づいて前記電力系統に保護制御指令を出力するか否かの条件に従って出力判定を行うシーケンス処理プログラムと、該シーケンス処理プログラムの判定結果に基づき保護制御指令を出力する出力データ処理プログラムとを含んでいる。また、コアプログラムモジュールには、入力データや出力データを保存するデータセーブ処理プログラム、ヒューマンインターフェイス処理プログラムが含まれる。
ここで、リレー構成設定データの作成に必要なコアプログラムモジュール間の入出力データの取込み先及び/又は出力先を記述する、いわゆる結合関係の設定データの入力を容易にするため、設定データの種類に合わせた設定メニュー画面を表示するようにすることが望ましい。これによれば、入力方法が明確かつ分かり易く、ミスを招く不要な入力を排除できる。また、データベースのリレー構成設定データは、コアプログラムモジュールが参照可能な言語により、かつ参照される順番に配列することが好ましい。
本発明によれば、従来のプログラム自動作成ツールの適用範囲外のプログラム部分を自動的に作成することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1に、本発明により自動作成されたディジタル保護リレープログラムの概念構成を示す。図2に、本発明の特徴部に係るリレー構成設定データの自動作成プログラムの一実施の形態のフローチャートを示す。図3に、本発明に係るディジタル保護リレー装置の一実施の形態の全体構成図を示す。図4に、本発明のディジタル保護リレー装置が適用される保護対象である送電線の電力系統を示す。
図4に示すように、保護対象である電力系統の送電線20に設けられた計器用変成器21により検出される送電線20の電流データ及び電圧データ22が、ディジタル保護リレー装置23に取り込まれるようになっている。ディジタル保護リレー装置23は、マイクロプロセッサが搭載された複数の演算処理基板を有して構成され、マイクロプロセッサを駆動する予め定められたプログラムに従って一定周期ごとに保護リレー演算処理を行い、その結果に基づいて送電線20に設置された遮断器25に保護指令24を出力するように構成されている。
ディジタル保護リレー装置23内で実行されるプログラムは、図3に示すよう、アナログ入力取込みプログラム30、ディジタル入力取込みプログラム31、入力データ編集プログラム32、リレー演算処理プログラム33、シーケンス処理プログラム34、ディジタル出力プログラム36のコアプログラムモジュールを含んで構成されている。さらに、データセーブ処理プログラム35及びヒューマンインターフェース処理プログラム37のコアプログラムモジュールを含んで構成されている。
アナログ入力取込みプログラム30は、複数の入力チャネルに対応させて入力される電力系統の電流データ及び電圧データ等のアナログ入力データを、所定周期で順次取込む処理を実行する。ディジタル入力取込みプログラム31は、他のディジタル保護リレー装置のディジタル出力データを取り込む処理を実行する。入力データ編集プログラム32は、アナログ入力取込みプログラム30により取込まれたアナログ入力データに含まれるノイズなどの不要な信号を取り除くディジタルフィルタ処理を行う。また、フィルタ処理されたアナログ入力データをリレー演算処理プログラム33が必要とするデータ形式に変換する実効値演算等のデータ変換処理したり、必要に応じて変換処理されたデータの合成や差分処理などを実行する。リレー演算処理プログラム33は、入力データ編集プログラム32により編集されたデータを用いて電力系統の事故判別を実行する。シーケンス処理プログラム34は、リレー演算処理プログラム33の事故判別結果と、ディジタル入力取込みプログラム31により取り込まれた他のディジタル保護リレー装置の事故判別結果とを入力し、電力系統に保護制御指令を出力するか否かの条件に従って出力判別を実行する。ディジタル出力プログラム36は、シーケンス処理プログラム34の判別結果である保護指令ないし制御指令を、予め定められた出力チャネルを介して遮断器25などの制御機器に出力する。データセーブ処理プログラム35は、系統事故発生時の当該系統の電圧、電流、これらを編集したデータ、ディジタル入力、リレー演算処理の結果、シーケンス処理中の情報、ディジタル出力の詳細な情報を保存する。ヒューマンインターフェース処理プログラム37は、上述した各コアプログラムモジュールの状態を視覚的に把握する情報を生成して表示画面又はプリンタ等に出力する。
図1に示すように、本発明のディジタル保護リレー装置のソフトウェア60の構成は、ディジタル保護リレー装置のプログラムを、保護リレーに係る基本的な機能を有する複数のコアプログラムモジュールを含んでなるプログラム基本部61と、リレー構成の違いに合わせて変更を必要とする主としてデータからなるリレー構成設定データ部(データベース)62に分けて構成する。そして、リレー構成設定データ部62に、プログラム基本部61の各コアプログラムモジュール相互間の結合関係を記述してなるリレー構成設定データを格納し、プログラム基本部61の各コアプログラムモジュールがリレー構成設定データ部62を参照することにより、所望の機能を有するリレー構成を構築するようにする。つまり、本発明のプログラム作成方法では、プログラム基本部61とリレー構成設定データ部62とをプログラム構成上で明確に分割し、本発明に係るプログラム自動作成ツール40を適用してリレー構成設定データ部62のデータベースを作成することにより、保護リレープログラムを自動的に作成する。
ここで、本発明の特徴であるプログラム自動作成ツール40によりリレー構成設定データを作成する処理手順について、図2に示したフローチャートを参照して説明する。プログラム自動作成ツール40は、周知のオペレーティングシステム上で動作するプログラムである。リレー構成を定義するデータには、図3に示すように、次の結合関係を記述する設定データの入力が必要である。
(1)入力チャネルとアナログ入力データ取込みプログラム30との結合関係及びアナログ入力データの属性
(2)アナログ入力データ取込みプログラム30と入力データ編集プログラム32の結合関係
(3)入力データ編集プログラム32とリレー演算処理プログラム33の結合関係
(4)リレー演算処理プログラム33とシーケンス処理プログラム34の結合関係
(5)入力チャネルとディジタル入力取込みプログラム31の結合関係
(6)ディジタル入力取込みプログラム31とシーケンス処理プログラム34の結合関係
(7)シーケンス処理プログラム34とディジタル出力プログラム36の結合関係
(8)データセーブ処理プログラム35及びヒューマンインターフェース処理プログラム37と、上記の各コアプログラムモジュールとの結合関係
図5に、プログラム自動作成ツール40のメニュー画面の構成の一例を示す。図示のように、アナログ入力設定41、入力データ編集設定42、ディジタル入力設定43、リレー設定44、ディジタル出力設定45、データセーブ設定46のメニュー選択ボタンが表示される。また、プログラム自動作成47、データ保存48及びデータ出力49のメニュー選択ボタンが表示される。アナログ入力設定41等の設定に係る選択ボタンを選択すると、選択されたメニューの設定画面(例えば、図6)が表示されるようになっている。また、プログラム自動作成47を選択すると、本ツール40によるプログラムの自動作成が実行される。データ保存48を選択すると、本ツール40で設定したデータが電子データとして保存される。また、データ出力49を選択すると、本ツールで設定したデータが、プリンタ等に出力される。
つまり、アナログ入力設定41、入力データ編集設定42、ディジタル入力設定43、リレー設定44、ディジタル出力設定45、データセーブ設定46の全ての項目について設定完了したら、プログラム自動作成ボタン47を押下することにより、リレー構成設定データ部62の自動作成が実行される。リレー構成設定データはデータベース化されており、電子データとしてデータ保存48により、汎用パソコンや各種記憶メディアに保存できる。また、設定した内容を図面化するためにデータ出力49によりプリンタ等へ出力が可能である。
以下、コアモジュールプログラムの結合関係を記述する設定データごとに分けて、設定データの入力について、図2のフローに沿って説明する。また、入力された設定データに基づいてリレー構成設定データ部62の作成、及び作成されたリレー構成設定データ部62とプログラム基本部61の保護リレー運用時の動作について説明する。
(S10)アナログ入力の設定
図5のアナログ入力設定41の選択ボタンを押下すると、図6に示すアナログ入力設定画面50が表示される。この入力設定画面50の例では、ディジタル保護リレー装置で使用するアナログ入力のチャンネル設定、各チャンネルのアナログ入力が電流入力か電圧入力か等、アナログ入力データの属性の設定を行う。つまり、ハードウエアの制約から、通常、アナログ入力のチャネル数が決まっている。そこで、それぞれのチャネルCh.1〜9について、使用ないし不使用をそれぞれ設定する。また、使用するチャネルのアナログ入力の属性(電流、電圧)に合わせて、変成器の変流比及び変圧比を設定する。例えば、アナログ入力チャネルCh.1〜6について使用を設定し、その他のアナログ入力チャネルCh.7〜9については不使用を設定する。使用するアナログ入力チャネルのうち、Ch.1〜3の属性を電流入力に設定し、変流比を2000A/1Aのように設定する。またCh.4〜6を電圧入力に使用する場合、属性を電圧に設定し、変圧比を66kV/110Vのように設定する。このようにして、入力チャネルとアナログ入力データとの結合関係を記述した設定データは、プログラム自動作成ツール40の内部データとして一旦保持される。
(S11)入力データの編集の設定
図5の入力データ編集設定42の選択ボタンを押下すると、図示していないが、アナログ入力設定画面50と同様に、設定が必要な事項を表示した入力データ編集設定画面が表示される。例えば、S11で設定された各チャネルの入力データに使用するフィルタを予め作成されている数種類のデジタルフィルタモジュールの中から選択して設定する。例えば、入力チャネルCh.1〜3の入力データについてローパス特性のディジタルフィルタを適用し、入力チャネルCh.4〜6にはバンドパス特性のディジタルフィルタの適用を設定する。また、入力データの実効値演算等のデータ変換処理の要否を設定する。例えば、入力チャネルCh.1〜6の入力データについて、実効値演算要の設定を行う。また、入力データ同士の合成処理を必要とする場合も、このステップで設定する。合成処理としては、例えば、零相電流データが必要なときは、入力チャネルCh.1〜3の各相の電流データを加算する処理を設定する。
(S12)ディジタル入力の設定
アナログ入力の場合と同様に、ハードウエアの制約から、予め決められた数のディジタル入力のチャネルについて、使用ないし不使用をそれぞれ設定する。次いで、使用するチャネルについて、ディジタル入力とシーケンス処理との関連付けの設定を行う。すなわち、シーケンス処理は、予め設定された条件に従って電力系統に保護指令を出力するか否かの判別を実行するロジック処理であり、保護リレー演算の事故判別の結果を入力情報とする。ディジタル入力チャネルから入力される他のディジタル保護リレー装置の事故判別結果(通常、オン・オフデータ)を所定のロジック処理に結合する必要がある。したがって、シーケンス処理内のどこのロジック要素の入力端に、各ディジタル入力チャネルのディジタル入力データを入力するかの結合関係を設定する。
本実施の形態では、その結合関係の設定を判りやすくするため、シーケンス処理のロジック要素の信号名称を予め決めておき、設定対象のディジタル入力チャネルに出力先のロジック要素の信号名称を記述ないし選択することにより設定するようにしている。
(S13)リレーの設定
リレーの設定は、予め作成されている数十種類のリレーモジュールの中から、今回作成するディジタル保護リレー装置に必要な機能のリレーモジュールを選択する。次いで、選択した各リレーモジュールの入出力設定を行う。
まず、選択した各リレーモジュ−ルの演算に必要な電流、電圧等の入力データの入力、整定値等のリレー設定データの入力、等の入力データとの結合関係(関連付け)を設定する。次いで、各リレーモジュ−ルの演算結果である事故判別結果のディジタル出力とシーケンス処理との結合関係を設定する。つまり、前述と同様に、各リレーモジュ−ルのディジタル出力の出力先に、シーケンス処理のロジック要素の信号名称を記述して結合させる。
具体例で説明すると、過電流リレーモジュールを4つ、不足電圧リレーモジュールを3つ選択する。そして、入力データ編集プログラム32の出力のうち、アナログ入力チャネルCh.1〜3の実効値演算後の電流データを、過電流リレーモジュール1〜3の入力データに設定する。また、アナログ入力チャネルCh.1〜3の合成データである零相電流の実効値演算後の電流データを、過電流リレーモジュール4の入力データに設定する。同様に、アナログ入力チャネルCh.4〜6の実効値演算後の電圧データを、不足電圧リレーモジュール1〜3の入力データに設定する。
さらに、過電流リレーモジュールと不足電圧リレーモジュールについて、それぞれ整定値等の設定データを入力設定する。次いで、過電流リレーモジュールと不足電圧リレーモジュールの事故判別結果の出力先のシーケンス処理のロジック要素の信号名称を記述して結合を設定する。
(S14)ディジタル出力の設定
入力チャネルの場合と同様に、ハードウエアの制約から、予め決められた数のディジタル出力チャネルについて、使用ないし不使用をそれぞれ設定する。そして、使用するディジタル出力チャネルとシーケンス処理プログラム34の出力との結合関係を設定する。本実施の形態では、結合関係の設定を判りやすくするため、シーケンス処理のロジック要素の信号名称を予め決めておき、設定対象のディジタル出力チャネルに取込み先のロジック要素の信号名称を記述ないし選択することにより設定するようにしている。
(S15)データセーブの設定
データセーブ処理プログラム35は、系統事故発生時の当該系統の状態や、保護リレーの動作状態を保存するプログラムである。そこで、保存対象のデータ等を設定する必要がある。例えば、系統の電圧、電流、及びこれらを編集したアナログ入力データ、シーケンス処理内の各種のデータ(例えば、ディジタル入力、リレー演算の事故判別結果、シーケンス処理中の情報、ディジタル出力等)を、保存対象データとして設定する。また、セーブ時間の設定を行う。セーブ時間は、リレー動作時点をトリガポイントとし、トリガポイントより前の時間については0.1s、0.3s、0.5s、トリガポイントより後ろの時間については0.5s、1.0s、3.0s、5.0sの設定時間を任意の組合せにて設定する。
(S16)プログラム自動作成
S10〜S15の処理によりプログラム自動作成ツール40には、内部データとして各コアモジュールプログラムの結合関係を記述してなる設定データが保持される。なお、S10〜S15の処理の順番は任意に変えることができる。
図5のプログラム自動作成47の選択ボタンを押し下げることにより、プログラム自動作成ツール40は、内部に保持されている設定データに基づいて、リレー構成設定データを作成して、リレー構成設定データ部62のデータベースに格納する。このとき、プログラム自動作成ツール40は、それぞれ設定された設定データをプログラミング言語(例えば、C言語)に変換するとともに、予め決められた配列(配置)のプログラミング言語の構造体に変換して、リレー構成設定データを作成する。リレー構成設定データの構造体のデータ配列は、既に作成されてプログラム基本部61に格納されている各コアプログラムモジュールから参照される順番に合わせたデータ配列にする。図7に、リレー構成設定データ部62のデータベースの構造体の一例を示す。
例えば、プログラム基本部61を構成するアナログ入力取込みプログラム30の処理時に、アナログ入力に係るリレー構成設定データが順次参照され、所定の入力チャネルから所定のアナログ入力データの取込み処理が実行される。また、入力データ編集プログラム32の処理時に、リレー構成設定データが順次参照され、所定の入力チャネルから取込まれた所定のアナログ入力データに対して、フィルタ処理、実効値演算、合成処理等の編集処理が実行される。
ディジタル入力のリレー構成設定データは、プログラム基本部61を構成するシーケンス処理プログラム34によって参照されるように構成する。具体的には、シーケンス処理プログラム34は、プログラムコードに変換され、さらにプログラムコンパイラによってオブジェクトモジュールに変換されてメモリに格納される。シーケンス処理のロジック要素の信号名称に対応する信号が配置されるメモリアドレスをリレー構成設定データとして作成する。これにより、ディジタル入力取込みプログラム31は、リレー構成設定データを参照して、そこに設定されているアドレスにディジタル入力データのオン・オフデータを書き込むことにより、ディジタル入力取込みプログラム31とシーケンス処理プログラム34との結合関係が確立される。
また、リレー演算処理プログラム33と、入力データ編集プログラム32及びシーケンス処理プログラム34との結合関係を記述するリレー構成設定データの構造体は、リレーモジュールが配置される先頭のメモリアドレス、入力データの取込み先、出力データの出力先が、リレー演算処理プログラムの実行時に参照される順序で配置される。
シーケンス処理プログラム34とディジタル出力プログラム36との結合関係を記述するリレー構成設定データの構造体は、シーケンス処理のロジック要素の信号名称に対応する信号が配置されるメモリアドレスをリレー構成設定データとして作成する。これにより、ディジタル出力プログラム36は、リレー構成設定データを参照して、そこに設定されているアドレスのオン・オフデータを読み出し、それに従ってディジタル出力(オン・オフ)を制御する。これにより、シーケンス処理プログラム34とディジタル出力プログラム36の結合関係が確立される。
(S17)製品プログラム
ステップS16の処理により作成されたリレー構成設定データ部62と、別途作成されたプログラム基本部61をコンパイルし、オブジェクトコードに変換した後、ディジタル保護リレー装置のメモリ内に実装する。これにより、所望の機能を有するディジタル保護リレーを構築することができる。
(S18)設定データ保存
プログラム自動作成ツール40により作成されたデータベースは、図5のデータ保存48を選択することにより、電子データとしてパソコンや各種の記憶メディアに保存することができる。
(S19)設定データ出力
プログラム自動作成ツール40により作成されたデータベースの内容を図面化するために、図5のデータ出力49を選択することにより、プリンタ等へ出力することができる。
本発明により自動作成されたディジタル保護リレープログラムの概念構成を示す。 本発明の特徴部に係るリレー構成設定データの自動作成プログラムの一実施の形態のフローチャートを示す。 本発明に係るディジタル保護リレー装置の一実施の形態の全体構成図を示す。 本発明のディジタル保護リレー装置が適用される保護対象である送電線の電力系統を示す。 リレー構成設定データの入力設定のメニュー画面の一例を示す図である。 アナログ入力設定画面の一例を示す図である。 リレー構成設定データの構造の一例を示す図である。
符号の説明
40 プログラム自動作成ツール
60 ディジタル保護リレー装置
61 プログラム基本部
62 リレー構成設定データ部

Claims (3)

  1. 電力系統の状態を示す入力データを入力チャネルから所定周期で取込み、該取込まれた入力データに基づいて前記電力系統の事故判別を実行し、該事故判別の結果に基づいて前記電力系統に保護指令を出力するか否かの条件に従って出力判別を実行し、該出力判別結果に基づいて前記保護指令を出力するディジタル保護リレー装置のプログラム自動作成方法において、
    前記ディジタル保護リレー装置を構成する複数のコアプログラムモジュールについて、各コアプログラムモジュールの入出力データの取込み先及び/又は出力先を記述した設定データを入力するステップと、該設定データに基づいて前記各コアプログラムモジュール相互の結合関係を記述したリレー構成設定データを作成し、前記各コアプログラムモジュールが参照する前記入出力データのアドレスに対応させて前記リレー構成設定データを格納してなるデータベースを作成するステップとを含んでなることを特徴とするディジタル保護リレー装置のプログラム自動作成方法。
  2. 前記コアプログラムモジュールは、入力チャネルから所定周期で保護対象の電力系統の状態量のアナログ入力データを取り込むアナログ入力取込みプログラムと、該取り込まれたアナログ入力データのフィルタ処理等のデータ処理を行う入力データ編集プログラムと、該編集された入力データに基づいて前記電力系統の事故判別を実行するリレー演算プログラムと、入力チャネルから所定周期で他のディジタル保護リレーの動作状態のディジタル入力データを取り込むディジタル入力取込みプログラムと、該取り込まれた他のディジタル保護リレーの判別結果と前記リレー演算プログラムの事故判別結果に基づいて前記電力系統に保護制御指令を出力するか否かの条件に従って出力判定を行うシーケンス処理プログラムと、該シーケンス処理プログラムの判定結果に基づき保護制御指令を出力する出力データ処理プログラムとを含んでなることを特徴とする請求項1に記載のディジタル保護リレー装置のプログラム自動作成方法。
  3. 前記設定データは、前記入出力データの属性データを含むことを特徴とする請求項1に記載のディジタル保護リレー装置のプログラム自動作成方法。
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