JP2005353912A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不揮発的に情報を保持する記憶素子のサイズを小さくすることができる半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 活性領域125B上にはトランジスタとして動作するための素子領域として、ソース領域142Aと、ドレイン領域142Bと、チャネル領域142Cが形成される。ゲート絶縁膜124Bを介してチャネル領域142Cと対向するように浮遊ゲート125Aが形成される。さらに、層間絶縁膜124Aを介して浮遊ゲート125Aと対向するように制御ゲート123が形成される。バルクトランジスタと比較すると、薄膜トランジスタT4にはウェル領域やフィールド酸化膜のような素子分離領域が不要である。よって、薄膜トランジスタT4は非常に小さく、かつ容易に形成される。
【選択図】 図3

Description

この発明は半導体記憶装置に関し、特にメモリセルにTFT(Thin Film Transistor)で構成される素子を含む半導体記憶装置に関するものである。
現在、大規模に量産されている半導体記憶装置(以下、メモリとも称する)としては、RAM(Random Access Memory)と称される、読出しおよび書込み用のメモリと、NVM(Non−Volatile Memory)と称される、不揮発性メモリとがある。
ほとんどのRAMは揮発性であって、RAMに記憶されるデータは電源の供給を停止した時点で失われる。なお、RAMには不揮発性のもの(不揮発性RAM)も存在するが、世の中の主流を占めるには至っていない。
一方、NVMは、たとえばフラッシュメモリに代表されるようにデータの書き換えが可能なメモリである。ただし、データの書込みおよび消去に要する時間は極めて長い。また、多くのNVMでは情報の書き換え回数が制限される。よって、NVMはMPU(Micro Processing Unit)と同期させた動作を行なうことができない。
一般的に、多くのシステムではRAMとNVMの両方が用いられる。この場合、システムの動作を決めるソフトウェア、および常時変更する必要のないデータはNVMに記憶される。NVMに記憶されているデータはシステムへの電源投入時にNVMからRAMに転送される。以後、MPUはRAMとの間でデータをやり取りする。
NVMの例として、たとえば特開平9−116120号公報(特許文献1)では、隣接するメモリセルのウェル領域相互間の電気的分離を確実なものにするために、メモリセルを形成する半導体基板をSOI(Silicon On Insulator)基板とし、同一の列上のメモリセルのウェル領域を互いにウェル線によって接続するとともに列ごとに個別にウェル領域へ電圧を供給するための手段を設けることによって、信頼性が高く、かつ、電気的に書換え可能な不揮発性記憶装置の例が開示される。
特開平9−116120号公報
特許文献1に開示されている不揮発性記憶装置において、メモリセルは半導体基板(単結晶シリコン基板)に形成される。シリコン基板中に形成されるメモリセルには素子が形成されるためのウェル領域や、ウェル領域同士を分離するためのフィールド酸化膜が設けられる。メモリセルのサイズを縮小化するにはウェル領域やフィールド酸化膜なども縮小化する必要がある。ただしメモリセルの縮小化に伴い、製造技術は複雑となる。
また、現行のシステムでは一般的にRAMとNVMが組み合わされて用いられる。この場合、システムへの電源投入ごとにNVMのデータがRAMに転送されなくてはならない。NVMからRAMへのデータ転送には時間がかかるため、電源を投入してからシステムが使用可能な状態になるのに時間を要する。
この発明は上述の課題を解決するものであって、その目的は新しい構造の不揮発性メモリセルを含む半導体記憶装置を提供することである。
また、この発明の第2の目的は電源投入から短時間でシステムを使用開始とすることが可能な半導体記憶装置を提供することである。
この発明は、要約すれば半導体記憶装置であって、行列状に配置され、不揮発的にデータを保持する複数のメモリセルと、複数のメモリセルの行および列ごとにそれぞれ配置される複数のワード線および複数のビット線とを備え、複数のメモリセルの各々は、データの論理値に対応するしきい値電圧を有する不揮発性トランジスタであって、多結晶シリコンから構成され、ビット線に第1の端部が接続され、所定の定電位のノードに第2の端部が接続される活性領域と、活性領域に対向して設けられ、ワード線に接続される制御ゲートと、浮遊ゲートとを含む。
この発明の別の局面に従うと、半導体記憶装置であって、行列状に配置される複数の第1のメモリセルと、複数のメモリセルの行ごとに配置される複数の第1のワード線および複数のコントロール線と、複数のメモリセルの列ごとに配置される複数の第1のビット線とを備える。
複数の第1のメモリセルの各々は、第1の記憶ノードにデータの論理値に応じた電荷を保持する第1の容量素子と、第1のワード線に印加される電圧に応じて駆動され、第1のビット線と第1の容量素子の第1の記憶ノードとの間で電荷のやり取りを行なう第1のアクセストランジスタと、データの初期値を不揮発的に保持し、コントロール線に印加される電圧に応じて駆動され、初期値の論理値に応じた電荷を容量素子に供給する第1の不揮発性記憶素子とを含む。
第1の不揮発性記憶素子は、データの初期値の論理値に対応するしきい値電圧を有する第1の不揮発性トランジスタであって、多結晶シリコンから構成され、第1のアクセストランジスタを介して第1のビット線に第1の端部が接続され、所定の定電位のノードに第2の端部が接続される第1の活性領域と、第1の活性領域に対向して設けられ、コントロール線に接続される第1の制御ゲートと、第1の浮遊ゲートとを有する。
この発明の半導体記憶装置によれば、不揮発的に情報を保持するメモリセルのサイズを小さくすることができる。また、この発明の半導体記憶装置によれば、電源投入からシステムが使用可能になるまでの時間を短縮することができる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図の一例である。
図1を参照して、半導体記憶装置10は、制御信号端子12と、クロック端子14と、アドレス端子16と、データ入出力端子18とを備える。また、半導体記憶装置10は、制御信号バッファ20と、クロックバッファ22と、アドレスバッファ24と、入出力バッファ26とを備える。さらに、半導体記憶装置10は、制御回路28と、行アドレスデコーダ30と、列アドレスデコーダ32と、センスアンプ/入出力制御回路34と、メモリセルアレイ36とを備える。
なお、図1においては、半導体記憶装置10について、データ入出力に関する主要部分のみが代表的に示される。
制御信号端子12は、チップセレクト信号/CS、行アドレスストローブ信号/RAS、列アドレスストローブ信号/CASおよびライトイネーブル信号/WEのコマンド制御信号を受ける。クロック端子14は、外部クロックCLKおよびクロックイネーブル信号CKEを受ける。アドレス端子16は、アドレス信号A0〜An(nは自然数)を受ける。
クロックバッファ22は、外部クロックCLKを受けて内部クロックを発生し、制御信号バッファ20、アドレスバッファ24、入出力バッファ26および制御回路28へ出力する。制御信号バッファ20は、クロックバッファ22から受ける内部クロックに応じて、チップセレクト信号/CS、行アドレスストローブ信号/RAS、列アドレスストローブ信号/CASおよびライトイネーブル信号/WEを取込んでラッチし、制御回路28へ出力する。アドレスバッファ24は、クロックバッファ22から受ける内部クロックに応じて、アドレス信号A0〜Anを取込んでラッチし、内部アドレス信号を発生して行アドレスデコーダ30および列アドレスデコーダ32へ出力する。
データ入出力端子18は、半導体記憶装置10において読み書きされるデータを外部とやり取りする端子であって、不揮発的に保持するデータを書換える時は外部から入力されるデータDQ0〜DQi(iは自然数)を受け、データ読出時はデータDQ0〜DQiを外部へ出力する。
なお、以後、不揮発的に保持するデータを書換えることを「データ書込」あるいは「プログラム」と称することにする。
入出力バッファ26は、データ書込み時は、クロックバッファ22から受ける内部クロックに応じて、データDQ0〜DQiを取込んでラッチし、内部データIDQをセンスアンプ/入出力制御回路34へ出力する。一方、入出力バッファ26は、データ読出時は、クロックバッファ22から受ける内部クロックに応じて、センスアンプ/入出力制御回路34から受ける内部データIDQをデータ入出力端子18へ出力する。
制御回路28は、クロックバッファ22から受ける内部クロックに応じて、制御信号バッファ20からコマンド制御信号を取込み、取込んだコマンド制御信号に基づいて行アドレスデコーダ30、列アドレスデコーダ32および入出力バッファ26を制御する。これによって、データDQ0〜DQ15のメモリセルアレイ36への読書きが行なわれる。
行アドレスデコーダ30は、制御回路28からの指示に基づいて、アドレス信号A0〜Anに対応するメモリセルアレイ36上のワード線を選択し、図示されないワードドライバによって選択されたワード線を活性化する。また、列アドレスデコーダ32は、制御回路28からの指示に基づいて、アドレス信号A0〜Anに対応するメモリセルアレイ36上のビット線を選択する。
センスアンプ/入出力制御回路34は、データ書込時には、入出力バッファ26から受ける内部データIDQの論理値に応じて、列アドレスデコーダ32によって選択されたビット線を所定の電圧に設定する。これによって、行アドレスデコーダ30によって活性化されたワード線と、列アドレスデコーダ32によって選択され、センスアンプ/入出力制御回路34によって選択されたビット線とに接続されるメモリセルアレイ36上のメモリセルに対し、内部データIDQの書込みが行なわれる。
一方、センスアンプ/入出力制御回路34は、データ読出時には、データ読出前に列アドレスデコーダ32によって選択されたビット線を接地電圧GNDまたは電源電圧VCCに設定し、選択されたビット線において読出データに対応して発生する微小電圧変化を検出/増幅して読出データの論理値を判定し、入出力バッファ26へ出力する。
なお、データ読出時におけるビット線の電圧はメモリセルアレイ36に含まれるメモリセルの構成によって接地電圧GNDか電源電圧VCCかのいずれかに設定される。
メモリセルアレイ36は、後述するメモリセルが行列状に配列された記憶素子群であり、メモリセルは“1”または“0”のデータを不揮発的に保持する。
半導体記憶装置10の具体例としては、たとえば、EPROM(Erasable Programable ROM)である。ただし、半導体記憶装置10はEPROMに限定されるものではなく、たとえばEEPROM(Electrical Erasable Programable ROM)やフラッシュメモリであってもよい。
図2は、半導体記憶装置10の断面構造の一例を示す図である。
図2を参照して、シリコン基板101に、各素子領域を分離する素子分離領域102が設けられている。素子領域の下側のシリコン基板101内に、n型ウェル103およびp型ウェル104が設けられている。また、トランジスタが形成されるシリコン基板の領域に接してゲート酸化膜105が位置している。ゲート酸化膜105の上には、ドープトポリシリコン106が位置し、その上にWSi層107が位置している。さらに、そのWSi層107の上に接してシリコン酸化膜・シリコン窒化膜108が積層されている。ゲート電極109は、上記のドープトポリシリコン106と、WSi層107とシリコン酸化膜・シリコン窒化膜108とを含んだものとして配置されている。ゲート電極109の側壁はサイドウォール110によって絶縁され、その上面はシリコン酸化膜・シリコン窒化膜108で絶縁されている。
p型ウェル104には、n+型ソースドレイン領域111が配置され、またn型ウェル103には、p+型ソースドレイン領域112が配置されている。上記の構造を覆うように層間シリコン酸化膜113が配置され、その中を上下に貫通する導電路の底部にシリコン基板上ベリッド(buried)コンタクト114が埋め込まれている。上記の導電路として、シリコン基板上ベリッド(buried)コンタクト114の上に、シリコン基板上ポリパッド115が配置されている。また、ゲート電極のWSi層107と導通するようにゲート電極上ベリッドコンタクト116が埋め込まれ、その上に導電路であるゲート電極上ポリパッド117が配置されている。シリコン基板上ポリパッド115およびゲート電極上ポリパッド117の上には、電気的接続を確実にするためにベリッドコンタクト122が配置されている。
そのベリッドコンタクト122の上に、薄膜トランジスタT4用の制御電極、すなわち制御ゲート123が設けられている。薄膜トランジスタT4は、メモリセルを構成する記憶素子である。
上記のシリコン基板上ベリッドコンタクト114およびシリコン基板上ポリパッド115の上端を覆うように層間シリコン酸化膜118が配置されている。層間シリコン酸化膜118を上下に貫通し、下方のソースドレイン領域と導通するタングステン配線119およびタングステン配線用ベリッドコンタクト120が配置されている。これらを覆うように、層間シリコン酸化膜121が堆積されている。
制御ゲート123は、層間シリコン酸化膜121を貫通し、さらに上下に延在している。制御ゲート123の上に接して層間絶縁膜124Aが設けられ、その上に浮遊ゲート125Aが配置される。浮遊ゲート125Aは多結晶シリコンで構成される。浮遊ゲート125Aの上部にゲート絶縁膜124Bが配置される。ゲート絶縁膜124Bの上部にはシリコン基板101に形成される素子領域に相当する活性領域125Bが配置される。活性領域125Bは多結晶シリコンによって構成される。
なお、薄膜トランジスタT4は、たとえばトランジスタT6のようなシリコン基板表面に位置するトランジスタ(バルクトランジスタ)に対し、天地の関係が逆になっている。また、浮遊ゲート125Aは活性領域125Bおよび制御ゲート123に接続されず電気的に絶縁されている。
薄膜トランジスタT4を覆うように、シリコン窒化膜および層間シリコン酸化膜126が設けられている。制御ゲート123に導通するようにベリッドコンタクト127と、その上にシリコン窒化膜および層間シリコン酸化膜126を貫通するポリパッド128が埋め込まれている。これらの上には、層間シリコン酸化膜129が設けられている。
層間シリコン酸化膜129を貫通した部分に、たとえばキャパシタが配置される。図2中では一例として丸印で囲まれた部分にキャパシタ132(C2)が形成される。キャパシタの上部電極と層間シリコン酸化膜129とを覆うように、層間シリコン酸化膜133が設けられている。層間シリコン酸化膜121,126,129,133を貫通してメタルコンタクト134が埋め込まれ、メタルコンタクト134の上にメタル配線135が設けられる。これらメタル配線135は層間シリコン酸化膜136で覆われ、その中をメタル配線に導通するメタルコンタクト137が形成される。メタルコンタクト137の上端部に接してメタル配線138が設けられ、さらにその上にパッシベーション膜139が位置している。
図3は、図2の薄膜トランジスタT4を模式的に示す図である。
図3を参照して、活性領域125B上にはトランジスタとして動作するための素子領域として、ソース領域142Aと、ドレイン領域142Bと、チャネル領域142Cが形成される。ゲート絶縁膜124Bを介してチャネル領域142Cと対向するように浮遊ゲート125Aが形成される。さらに、層間絶縁膜124Aを介して浮遊ゲート125Aと対向するように制御ゲート123が形成される。バルクトランジスタと比較すると、薄膜トランジスタT4にはウェル領域やフィールド酸化膜のような素子分離領域が不要である。よって、薄膜トランジスタT4は非常に小さく、かつ容易に形成される。
なお、図3に示される薄膜トランジスタT4は図2に示される薄膜トランジスタT4に対し天地の関係が逆になっている。
チャネル領域142Cの導電型はP型かN型のいずれでもよい。薄膜トランジスタT4がNチャネル薄膜トランジスタである場合にはソース領域142Aおよびドレイン領域142Bの導電型はN型であり、チャネル領域142Cの導電型はP型である。一方、薄膜トランジスタT4がPチャネル薄膜トランジスタである場合には、ソース領域142Aおよびドレイン領域142Bの導電型はP型であり、チャネル領域142Cの導電型はN型である。なお、以後においては、Nチャネル薄膜トランジスタを「NチャネルTFT」と称し、Pチャネル薄膜トランジスタを「PチャネルTFT」と称することにする。
実施の形態1の半導体記憶装置における薄膜トランジスタの動作原理について説明する。この発明の薄膜トランジスタの動作原理は、バルクトランジスタの動作原理と同様である。
NチャネルTFTの場合、ドレイン領域142Bがビット線に接続され、ソース領域が接地される。また、NチャネルTFTは初期状態で“0”のデータを保持する。
“1”のデータがNチャネルTFTに書込まれる場合、ソース領域142Aが接地され、ドレイン領域142Bと制御ゲート123に高電圧が印加されることによって、ドレイン領域142Bから浮遊ゲート125Aにエネルギーの高い電子(ホットエレクトロン)が注入される。ホットエレクトロンの負電荷によって浮遊ゲート125Aの電圧は負電圧になる。よって、制御ゲート123に印加される電圧がNチャネルTFTのしきい値電圧になるときの電圧値は、ホットエレクトロンが注入される前の電圧値よりも高くなる。
データが読出される場合、ビット線の電圧は電源電圧VCCにプリチャージされ、制御ゲート123には、しきい値電圧Vthの初期値よりも高く、データの書込みの際に印加した電圧よりも低い電圧が印加される。しきい値電圧Vthがデータの書込みによって変化すればNチャネルTFTは非導通になるので、ビット線の電圧は電源電圧VCCのままである。一方、データが書込まれていなければNチャネルTFTは導通し、ビット線の電圧は低下する。ビット線の電圧の違いは図示されないセンスアンプによって検出されて増幅される。増幅後のビット線の電圧から、データが“1”か“0”のいずれであるかが検出される。
一方、PチャネルTFTの場合、ドレイン領域142Bがビット線に接続され、ソース領域が電源ノードに接続される。初期状態では“1”のデータがPチャネルTFTに保持される。PチャネルTFTでのデータの書込みはNチャネルTFTと同様に、しきい値電圧Vthを変化させることによって行なわれる。PチャネルTFTのしきい値電圧は通常、負電圧である。つまり、PチャネルTFTではしきい値電圧Vthの絶対値を高くすることによってデータの書込みが行なわれる。
ただし、バルクトランジスタと同様にPチャネルTFTでは素子領域から浮遊ゲートへのホットエレクトロンの注入がほとんど発生しない。よって、PチャネルTFTでは、制御ゲートに所定の値より大きい絶対値を持つ負電圧が印加されると、ゲート絶縁膜中に生じるトラップの密度が増加してしきい値電圧の絶対値が高くなるという、NBTI(Negative Bias Temperature Instability)と称される現象を利用することによってデータの書込みが行なわれる。
半導体記憶装置10がEPROMの場合、メモリセルアレイ36に紫外線が照射されることによってデータが消去される。なお、以後において、薄膜トランジスタはPチャネルTFTであるとして説明する。
図4は、図3のTFTを示すシンボル図である。
図4を参照して、図4のソース端子143は図3のソース領域142Aに電圧を印加するための端子である。同様にドレイン端子144は図3のドレイン領域142Bに電圧を印加するための端子であり、ゲート端子145は図3の制御ゲート123に電圧を印加するための端子である。以後の説明において、薄膜トランジスタT4を示す際には図4に示されるシンボル図を用いることにする。
図5は、メモリセルアレイ36に含まれるメモリセルの構成を示す回路図である。
図5を参照して、PチャネルTFT150Aは、電源ノード152にソースが接続され、ゲートがワード線154に接続され、ドレインがビット線156Aに接続される。PチャネルTFT150Bは、電源ノード152にソースが接続され、ゲートがワード線154に接続され、ドレインがビット線156Bに接続される。PチャネルTFT150A,150Bは、それぞれ“1”または“0”のデータを保持するメモリセルである。
また、図5には図示されないが、ワード線154には行アドレスデコーダ30から
電圧が印加され、ビット線156A,156Bにはセンスアンプ/入出力制御回路34を介して列アドレスデコーダ32から電圧が印加される。
この半導体記憶装置10におけるメモリセルの動作について説明する。以後において説明の便宜のため、PチャネルTFT150Aには“0”のデータが書込まれ、PチャネルTFT150Bには“1”のデータが保持されるとする。
(1)データの書込み
初期状態ではPチャネルTFT150Aのしきい値電圧は−1.0V程度である。このしきい値電圧の値が“1”のデータの読出しに用いられる。
PチャネルTFT150Aのしきい値電圧Vthの絶対値を上昇させるため、ビット線156Aとワード線154には負電圧VBBが印加される。PチャネルTFT150Aのソースには電源ノード152から電源電圧VCCが与えられ、ドレインおよび制御ゲートには負電圧VBBが印加される。PチャネルTFT150Aに大きな電流が流れることによってNBTI現象が生じる。よって、PチャネルTFT150Aのしきい値電圧Vthの絶対値が大きくなる。
PチャネルTFT150Aのしきい値電圧Vthは、たとえば(−VCC−1.0)V程度に変化する。つまり、PチャネルTFT150Aは初期状態よりも電流が流れにくい状態に変化する。
ワード線154にはPチャネルTFT150Bも接続される。PチャネルTFT150Bで保持されているデータを“1”のまま保つために、ビット線156Bには電源電圧VCCが印加される。ワード線154に負電圧VBBが印加されてもPチャネルTFT150BにはNBTI現象が生じないので、しきい値電圧Vthは−1.0Vに保たれる。
(2)非動作時
半導体記憶装置10に対するデータの読書きが行なわれない非動作時には、ワード線154の電圧は電源電圧VCCに設定される。この場合、PチャネルTFT150A,150Bはオフ状態(非導通状態)になり、ビット線156A,156Bの電圧はPチャネルTFT150A,150Bによる影響を受けない。
(3)データの読出し
データの読出し時には、ワード線154の電圧および読出しの対象となるPチャネルTFTに接続されるビット線の電圧が接地電圧GNDに設定される。
PチャネルTFT150Bからデータが読出される場合、PチャネルTFT150Bのしきい値電圧Vthの絶対値は低いままである。ワード線154の電圧が接地電圧GNDになるとPチャネルTFT150Bは導通し、ビット線156Bには大きな電流が流れこむ。よってビット線156Bの電圧は上昇する。
一方、PチャネルTFT150Aからデータが読み出される場合、ワード線154の電圧が接地電圧GNDになってもPチャネルTFT150Aは導通せず、ビット線156Aには微小な電流しか流れ込まない。よって、ビット線156Aの電圧は接地電圧GNDからほとんど変化しない。ビット線に発生する電圧変化が図示されないセンスアンプによって検出および増幅されることで、データの論理値が判定される。
なお、図5のメモリセルにおいて、PチャネルTFT150A,150Bに代えてNチャネルTFTが用いられてもよい。
この場合、NチャネルTFTのソースは接地ノードに接続される。データの書込みが行なわれるNチャネルTFTに接続されるビット線およびワード線154には、通常の動作電圧よりも高い正電圧が印加される。一方、データの書込みが行なわれないNチャネルTFTに接続されるビット線の電圧は接地電圧GNDに設定される。
データが読出される場合、NチャネルTFTのビット線は電源電圧VCCに設定される。また、非動作時には、ワード線154の電圧は接地電圧GNDに設定される。
図6は、PチャネルTFT150Aの動作を説明する動作波形図である。
図6を参照して、時刻t1以前では半導体記憶装置10が非動作状態である。ワード線154の電圧VCONTの電圧値は電源電圧VCCである。
時刻t1においてデータの書込みが開始される。時刻t2では電圧VCONTは負電圧VBBになり、ビット線156Aの電圧VBLAは負電圧VBBになる。NBTI現象によってPチャネルTFT150Aのしきい値電圧Vthの絶対値は高くなる。つまり、PチャネルTFT150Aに“0”のデータが書込まれる。
時刻t3ではPチャネルTFT150Aに対するデータの書込みが終了する。続いて、データの読出しのためにビット線156Aがプリチャージされる。時刻t4で電圧VBLAは接地電圧GNDになる。また、時刻t4では電圧VCONTは電源電圧VCCになる。
時刻t5ではデータの読出しが開始される。続いて時刻t6では電圧VCONTが接地電圧GNDになる。PチャネルTFT150Aはオフ状態であるので、電圧VBLAは接地電圧GNDから変化しない。よって、“0”のデータが読み出される。
図7は、PチャネルTFT150Bの動作を説明する動作波形図である。
図7を参照して、図6と同様に時刻t1以前では半導体記憶装置10が非動作状態であるので電圧VCONTは電源電圧VCCである。
次に、時刻t1においてPチャネルTFT150Aに対するデータの書込みが開始される。よって、時刻t2では電圧VCONTが負電圧VBBになる。ただし、時刻t2においてビット線156Bの電圧VBLBは電源電圧VCCになるので、PチャネルTFT150Bのしきい値電圧Vthは変化しない。
時刻t3ではPチャネルTFT150Aへのデータの書込みが終了する。時刻t3以後ではデータの読出しのため、ビット線156Bがプリチャージされる。時刻t4において電圧VBLBは接地電圧GNDになる。また、時刻t4では電圧VCONTは電源電圧VCCになる。
時刻t5ではデータの読出しが開始される。続いて時刻t6では電圧VCONTが接地電圧GNDになる。PチャネルTFT150Bはオン状態(導通状態)であるので、時刻t7において電圧VBLBは接地電圧GNDから上昇する。時刻t8で電圧VBLBが電源電圧VCCになることで“1”のデータが読み出される。
以上のように実施の形態1の半導体記憶装置によれば、多結晶シリコンを用いたTFTでメモリセルを構成することにより、メモリセルの面積を縮小させることが可能になる。
[実施の形態2]
実施の形態2の半導体記憶装置は、ROMとRAMとを組み合わせたメモリセルが含まれる半導体記憶装置である。
図8は、この発明の実施の形態2による半導体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図の一例である。
図8を参照して、半導体記憶装置210は、プログラム信号PGMを受けるプログラム端子15を含む点において半導体記憶装置10と異なる。また、半導体記憶装置210は半導体記憶装置10のメモリセルアレイ36に代えてメモリセルアレイ36Aを含む点において半導体記憶装置10と異なる。半導体記憶装置210の他の部分の構成は半導体記憶装置10の相当する部分の構成と同様であるので以後の説明は繰り返さない。
プログラム端子15に入力されるプログラム信号PGMは制御信号バッファ20に送られる。プログラム信号PGMはメモリセルアレイ36Aに不揮発的に保持される初期データを書き換えるために入力される信号である。
なお、半導体記憶装置210の動作の説明において、RAMとしての動作を以後「通常動作」と称する。また、ROMの動作において初期データを書き換えることを「初期データの書込み」と称する。
制御回路28は、クロックバッファ22から受ける内部クロックに応じて、制御信号バッファ20からコマンド制御信号を取込み、取込んだコマンド制御信号に基づいて行アドレスデコーダ30、列アドレスデコーダ32および入出力バッファ26を制御する。これによって、メモリセルアレイ36Aでは、初期データの書込み、および通常動作時に外部から入出力されるデータDQ0〜DQ15の読書きが行なわれる。
列アドレスデコーダ32にはプログラム信号PGMが入力される。列アドレスデコーダ32は、制御回路28からの指示に基づいて、アドレス信号A0〜Anに対応するメモリセルアレイ36A上のビット線を選択するとともに、そのメモリセルに接続されるコントロール線にプログラム信号PGMを送る。ビット線を選択する信号とプログラム信号PGMは1つのメモリセルに対し1対の信号として送られる。
センスアンプ/入出力制御回路34は、列アドレスデコーダ32から送られるビット線を選択する信号とプログラム信号PGMを受けてメモリセルアレイ36Aに初期データを書込む。また、センスアンプ/入出力制御回路34は、通常動作におけるデータ書込時は、入出力バッファ26から受ける内部データIDQの論理値に応じて、列アドレスデコーダ32によって選択されたビット線の電圧を1/2VCCにプリチャージする。
さらに、センスアンプ/入出力制御回路34は、通常動作におけるデータ読出時は、データ読出前に列アドレスデコーダ32によって選択されたビット線の電圧を1/2VCCにプリチャージし、選択されたビット線において読出データに対応して発生する微小電圧変化を検出/増幅して読出データの論理値を判定し、入出力バッファ26へ出力する。
図9は、メモリセルアレイ36Aに含まれるメモリセルの構成を示す回路図である。
図9を参照して、メモリセルMC1は、NチャネルMOSトランジスタN1と、キャパシタC1と、PチャネルTFT250Aとを備え、メモリセルMC2は、NチャネルMOSトランジスタN2と、キャパシタC2と、PチャネルTFT250Bとを備える。
NチャネルMOSトランジスタN1は、ビット線256AおよびキャパシタC1に接続され、ゲートがワード線258に接続される。NチャネルMOSトランジスタN1はワード線258によって駆動される。
キャパシタC1は、電荷を蓄積しているか否かに応じて、2進情報“1”,“0”を記憶する。キャパシタC1は、一端がNチャネルMOSトランジスタN1に接続され、もう一端がセルプレート264Aに接続される。
PチャネルTFT250Aは、ソースが電源ノード152に接続され、ドレインが記憶ノード262Aに接続され、ゲートがコントロール線254に接続される。記憶ノード262AにはキャパシタC1およびNチャネルMOSトランジスタN1も接続される。つまりPチャネルTFT250AのドレインはNチャネルMOSトランジスタN1を介してビット線256Aに接続される。
NチャネルMOSトランジスタN2は、ビット線256BおよびキャパシタC2に接続され、ゲートがワード線258に接続される。NチャネルMOSトランジスタN2はNチャネルMOSトランジスタN1と同様にワード線258によって駆動される。
キャパシタC2は、電荷を蓄積しているか否かに応じて、2進情報“1”,“0”を記憶する。キャパシタC2は、一端がNチャネルMOSトランジスタN2に接続され、もう一端がセルプレート264Bに接続される。
PチャネルTFT250Bは、ソースが電源ノード152に接続され、ドレインが記憶ノード262Bに接続され、ゲートがコントロール線254に接続される。記憶ノード262BにはキャパシタC2およびNチャネルMOSトランジスタN2も接続される。つまりPチャネルTFT250BのドレインはNチャネルMOSトランジスタN2を介してビット線256Bに接続される。
なお、NチャネルMOSトランジスタN1およびキャパシタC1並びにNチャネルMOSトランジスタN2およびキャパシタC2の構成は、一般的なDRAMの構成と同じである。
PチャネルTFT250A,250Bは、図3に示される薄膜トランジスタT4と同様の構成である。また、PチャネルTFT250A,250Bは、初期状態では“1”のデータを保持する。
また、図9には図示されないが、ビット線256A,256Bおよびコントロール線254にはセンスアンプ/入出力制御回路34を介して列アドレスデコーダ32から電圧が印加され、ワード線258には行アドレスデコーダ30から電圧が印加される。
この半導体記憶装置210におけるメモリセルの動作について説明する。なお、説明の便宜のため、以下では、PチャネルTFT250Aには“0”のデータが書込まれ、PチャネルTFT250Bは“1”のデータを保持するとして説明する。
(1)初期データの書込み
ビット線256Aおよびコントロール線254には負電圧VBBが印加される。さらに、ワード線258には電源電圧VCCよりも高い昇圧電圧VPPが印加され、NチャネルMOSトランジスタN1が導通する。よって、PチャネルTFT250Aのソースには電源電圧VCCが印加され、ドレインおよび制御ゲートには負電圧VBBが印加される。PチャネルTFT250AにNBTI現象が生じるとしきい値電圧Vthの絶対値が大きくなり、PチャネルTFT250Aには“0”のデータが書込まれる。
コントロール線254およびワード線258にはメモリセルMC2も接続される。メモリセルMC2の保持される初期データを“1”のまま保つために、ビット線256Bには電源電圧VCCが印加される。ワード線258に昇圧電圧VPPが印加されてNチャネルMOSトランジスタN2が導通してもPチャネルTFT250BにはNBTI現象が生じないため、PチャネルTFT250Bが保持するデータは“1”のまま保たれる。
(2)初期データの読出し
初期データの読出し時には、データを“0”にするためビット線256A,256Bの電圧は1/2VCCになる。次にコントロール線254の電圧が接地電圧GNDに設定されるとともにワード線258の電圧が接地電圧GNDに設定される。よって、NチャネルMOSトランジスタN1、N2はオフ状態になり、PチャネルTFT250A,PチャネルTFT250Bの保持するデータがキャパシタC1,C2に送られる。キャパシタC1には“0”のデータに応じた電荷が蓄積され、キャパシタC2には“1”のデータに応じた電荷が蓄積される。
(3)通常動作時
通常動作時にはコントロール線254に昇圧電圧VPPが印加される。この場合、PチャネルTFT250A,250Bはオフ状態になり、記憶ノード262A,262Bの電圧はPチャネルTFT250A,250Bの影響を受けない。以後、メモリセルMC1,MC2の動作は通常のDRAMの動作と同様になる。
図10は、メモリセルMC1の動作を説明する動作波形図である。
図10を参照して、時刻t1以前では半導体記憶装置210に初期データの書込みが行なわれていないのでコントロール線254の電圧VCONTは昇圧電圧VPPである。
時刻t1ではPチャネルTFT250Aへの初期データの書込みが開始される。時刻t2において、電圧VCONTは負電圧VBBになり、ビット線256Aの電圧VBLAは負電圧VBBになる。
なお時刻t2においてワード線258の電圧VWLは昇圧電圧VPPになる。よってNチャネルMOSトランジスタN1が導通し、PチャネルTFT250Aのドレインにはビット線256Aから負電圧VBBが与えられるのでPチャネルTFT250Aのしきい値電圧Vthの絶対値は高くなる。つまり、PチャネルTFT250Aに“0”のデータが書込まれる。
時刻t3で初期データの書込みが終了すると、時刻t4ではキャパシタC1のデータを“0”にするため、ビット線256Aの電圧VBLAがプリチャージ電圧1/2VCCになる。また、PチャネルTFT250AからキャパシタC1にデータが転送される間、NチャネルMOSトランジスタN1が非導通状態になるよう、電圧VWLは接地電圧GNDとなる。
また、時刻t4ではコントロール線254の電圧VCONTは接地電圧GNDになる。よって、PチャネルTFT250AからキャパシタC1に初期データの論理値に応じた電荷が転送される。
続いて、時刻t5ではキャパシタC1から初期データが読出される。なお、時刻t5以後の動作は通常のDRAMの動作と同様である。
時刻t6において電圧VCONTは昇圧電圧VPPになる。PチャネルTFT250Aは、しきい値電圧Vthによらず非導通状態になる。また、時刻t6ではワード線258の電圧VWLも昇圧電圧VPPに設定される。よってNチャネルMOSトランジスタN1が導通する。
時刻t7では、ビット線256Aの電圧VBLAがプリチャージ電圧1/2VCCから下降する。センスアンプによってビット線256Aの電圧VBLAの変化が増幅される。時刻t8ではビット線256Aの電圧VBLAは接地電圧GNDになり、“0”のデータが検出される。
図11は、メモリセルMC2の動作を説明する動作波形図である。
図11を参照して、時刻t1以前では図10の時刻t1以前と同様に半導体記憶装置210に初期データの書込みが行なわれていないのでコントロール線254の電圧VCONTは昇圧電圧VPPである。
時刻t1では、PチャネルTFT250Aに対するデータの書込みが開始される。よって時刻t2では電圧VCONTは負電圧VBBになる。
時刻t2においてビット線256Bの電圧VBLBは電源電圧VCCになる。また、ワード線258の電圧VWLは昇圧電圧VPPになる。NチャネルMOSトランジスタN2は導通するが、PチャネルTFT250Bのドレインにはビット線256Bから電源電圧VCCが与えられる。PチャネルTFT250Bのしきい値電圧は変化せず、“1”のデータが保持される。
時刻t3でPチャネルTFT250Aに対する初期データの書込みが終了する。時刻t4ではキャパシタC2のデータを“0”にするため、ビット線256Bの電圧VBLBがプリチャージ電圧1/2VCCになる。また、PチャネルTFT250BからキャパシタC2にデータが転送される間、NチャネルMOSトランジスタN1が非導通状態になるよう、電圧VWLは接地電圧GNDになる。
また、時刻t4ではコントロール線254の電圧VCONTは接地電圧GNDになる。
よって、PチャネルTFT250BからキャパシタC2に初期データの論理値に応じた電荷が転送される。
続いて、時刻t5ではキャパシタC2から初期データが読出される。なお、時刻t5以後の動作は通常のDRAMの動作と同様である。
時刻t6において電圧VCONTは昇圧電圧VPPになる。PチャネルTFT250Bは、しきい値電圧Vthによらず非導通状態になる。また、時刻t6ではワード線258の電圧VWLも昇圧電圧VPPに設定される。よってNチャネルMOSトランジスタN2が導通する。
時刻t7では、ビット線256Bの電圧VBLBがプリチャージ電圧1/2VCCから上昇する。センスアンプによって、ビット線256Bの電圧VBLBの変化が増幅される。時刻t8ではビット線256Bの電圧VBLBは電源電圧VCCになり、“1”のデータが検出される。
以上のように実施の形態2の半導体記憶装置によれば、DRAMとROMを組み合わせたメモリセルを含むことによって、システム動作開始時に初期値の読出しに要する時間を短縮することが可能になる。
また、実施の形態2の半導体記憶装置によれば、PチャネルTFTでROMが構成されることで、従来のDRAMのメモリセルのサイズよりも大幅に拡大することなくメモリセルを構成することが可能になる。
[実施の形態3]
実施の形態3の半導体記憶装置は実施の形態2の半導体記憶装置よりも、通常動作時におけるデータの読書きがより高速に行なわれる半導体記憶装置である。
図12は、この発明の実施の形態3による半導体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図の一例である。
図12を参照して、半導体記憶装置310は、半導体記憶装置210のメモリセルアレイ36Aに代えてメモリセルアレイ36Bを含む点において半導体記憶装置210と異なり、他の部分の構成は半導体記憶装置210の相当する部分の構成と同様である。よって、同様の部分の説明は重複になるので以後繰り返さない。
図13は、メモリセルアレイ36Bに含まれるメモリセルの構成を示す回路図である。
図13を参照して、メモリセルMC10は、1ビットのデータに対して、そのデータと、そのデータを反転したデータとをそれぞれ記憶する2つのメモリセルMC11,MC12が割り当てられたツインメモリセルの構成をとる。メモリセルMC11は、NチャネルMOSトランジスタN11と、キャパシタC11と、PチャネルTFT350Aとを備え、メモリセルMC12は、NチャネルMOSトランジスタN12と、キャパシタC12と、PチャネルTFT350Bとを備える。
NチャネルMOSトランジスタN11は、ビット線対の一方のビット線356AおよびキャパシタC11に接続され、ゲートがワード線358Aに接続される。
キャパシタC11は、電荷を蓄積しているか否かに応じて、2進情報“1”,“0”を記憶する。キャパシタC11は、一端がNチャネルMOSトランジスタN11に接続され、もう一端がセルプレート364Aに接続される。
PチャネルTFT350Aのソースは電源ノード152に接続され、ドレインは記憶ノード362Aに接続され、ゲートはコントロール線354に接続される。なお、記憶ノード362AにはキャパシタC11およびNチャネルMOSトランジスタN11が接続される。つまりPチャネルTFT350AのドレインはNチャネルMOSトランジスタN11を介してビット線356Aに接続される。
NチャネルMOSトランジスタN12は、ビット線対の一方のビット線356BおよびキャパシタC12に接続され、ゲートがワード線358Bに接続される。
キャパシタC12は、電荷を蓄積しているか否かに応じて、2進情報“1”,“0”を記憶する。キャパシタC12は、一端がNチャネルMOSトランジスタN12に接続され、もう一端がセルプレート364Bに接続される。キャパシタC12は、キャパシタC11が記憶する記憶データが反転されたデータを記憶する。
PチャネルTFT350Bのソースは電源ノード152に接続され、ドレインは記憶ノード362Bに接続され、ゲートはコントロール線354に接続される。なお、記憶ノード362BにはキャパシタC12およびNチャネルMOSトランジスタN12が接続される。つまりPチャネルTFT350BのドレインはNチャネルMOSトランジスタN12を介してビット線356Bに接続される。
なお、NチャネルMOSトランジスタN11,キャパシタC11並びにNチャネルMOSトランジスタN12およびキャパシタC12の構成は、一般的なDRAMの構成と同じである。
また、ワード線358A,358Bには同じタイミングで信号が送られる。つまり、NチャネルMOSトランジスタN12はNチャネルMOSトランジスタN11と同じタイミングで導通または非導通になる。図13には図示されないが、ビット線356A,356Bおよびコントロール線354にはセンスアンプ/入出力制御回路34を介して列アドレスデコーダ32から電圧が印加され、ワード線358A,358Bには行アドレスデコーダ30から電圧が印加される。
PチャネルTFT350A,350Bは、図3に示される薄膜トランジスタT4と同様の構成である。また、PチャネルTFT350A,350Bは、初期状態では“1”のデータを保持する。
実施の形態3による半導体記憶装置ではツインメモリセルの構成をとる。この場合、シングルメモリセルの半導体記憶装置と比較してデータを高速に読出すことができる。これは、以下の理由による。
実施の形態2によるシングルメモリセルの半導体記憶装置においては、ビット線の電圧はプリチャージ電圧1/2VCCと比較される。これに対して、半導体記憶装置310においては、メモリセルMC11,MC12はそれぞれ互いに反転されたデータを記憶しているので、データの読出しにおいて、ビット線対の電圧はプリチャージ電圧1/2VCCからそれぞれ反対方向に微小変化し、ビット線対の電圧差がセンスアンプによって直接比較される。したがって、半導体記憶装置310においては、半導体記憶装置210と比較して、センスアンプによって2倍の振幅でデータが検出されることになり、メモリセルからより高速にデータが読出される。
この半導体記憶装置310におけるメモリセルの動作について説明する。
(1)初期データの書込み
メモリセルMC10に初期データとして“1”のデータが書込まれる場合は、ビット線356A,356Bのうち、ビット線356Bに負電圧VBBが印加され、ビット線356Aに昇圧電圧VPPが印加される。また、コントロール線354には負電圧VBBが印加される。さらに、ワード線358A,358Bに昇圧電圧VPPが印加されてNチャネルMOSトランジスタN11,N12が導通する。よって、PチャネルTFT350Bのソースには電源電圧VCCが印加され、ドレインおよび制御ゲートには負電圧VBBが印加される。PチャネルTFT350BにNBTI現象が生じてしきい値電圧Vthの絶対値が大きくなることによって、PチャネルTFT350Bには“0”のデータが書込まれる。
一方、PチャネルTFT350AにはNBTI現象が生じないので、しきい値電圧Vthは変化せず、PチャネルTFT350Aには“1”のデータが保持される。
メモリセルMC10に初期データとして“0”のデータが書込まれる場合は、ビット線356A,356Bのうち、ビット線356Aに負電圧VBBが印加され、ビット線356Bに昇圧電圧VPPが印加される。また、コントロール線354には負電圧VBBが印加される。さらに、ワード線358A,358Bに昇圧電圧VPPが印加されてNチャネルMOSトランジスタN11,N12が導通する。よって、PチャネルTFT350Aのソースには電源電圧VCCが印加され、ドレインおよび制御ゲートには負電圧VBBが印加される。PチャネルTFT350AにNBTI現象が生じてしきい値電圧Vthの絶対値が大きくなることによって、PチャネルTFT350Aには“0”のデータが書込まれる。
一方、PチャネルTFT350BにはNBTI現象が生じないので、しきい値電圧Vthは変化せず、PチャネルTFT350Bには“1”のデータが保持される。
(2)初期データの読出し
初期データの読出し時には、まず、ビット線356A,356Bの電圧が接地電圧GNDに設定され、ワード線358A,358Bに昇圧電圧VPPが印加されることで、記憶ノード362A,362Bの電圧が接地電圧GNDに設定される。次に、コントロール線354の電圧が接地電圧GNDに設定され、ワード線358A,358Bの電圧が接地電圧GNDに設定される。
PチャネルTFT350Aのしきい値電圧VthがNBTI現象によって変化していない通常の電圧であり、PチャネルTFT350Bのしきい値電圧Vthの絶対値が高い場合には、コントロール線354の電圧が接地電圧GNDになるとPチャネルTFT350Aのみが導通して記憶ノード362Aの電圧は電源電圧VCCになる。一方、記憶ノード362Bの電圧は接地電圧GNDのままになる。この場合、メモリセルMC10には初期データとして“1”のデータが入ることになる。
PチャネルTFT350Aのしきい値電圧Vthの絶対値が高く、PチャネルTFT350Bのしきい値電圧Vthが通常の電圧である場合には、コントロール線354の電圧が接地電圧GNDになるとPチャネルTFT350Bのみが導通して記憶ノード362Bの電圧は電源電圧VCCになる。一方、記憶ノード362Aの電圧は接地電圧GNDのままになる。メモリセルMC10には初期データとして“0”のデータが入ることになる。
(3)DRAMとしての動作
メモリセルMC10をDRAMのメモリセルとして動作させるため、コントロール線354には昇圧電圧VPPが印加される。この場合、PチャネルTFT350A,350Bは完全に非活性状態になる。よって、以後、メモリセルMC10はDRAMのメモリセルとして動作する。
図14は、初期データの論理値として“1”が書込まれる場合のメモリセルMC10の動作を説明する動作波形図である。
図14を参照して、時刻t1以前では半導体記憶装置310に初期データの書込みが行なわれていないのでコントロール線354の電圧VCONTは昇圧電圧VPPである。
時刻t1ではメモリセルMC10への初期データの書込みが開始される。時刻t2において、電圧VCONTは負電圧VBBになる。また、時刻t2においてビット線356Aの電圧VBLAは昇圧電圧VPPになり、ビット線356Bの電圧VBLBは負電圧VBBになる。
また、ワード線358Aの電圧VWLAおよびワード線358Bの電圧VWLBは昇圧電圧VPPになる。NチャネルMOSトランジスタN1,N2が導通すると、PチャネルTFT350AにはNBTI現象が生じないので、しきい値電圧Vthは変化しない。一方、PチャネルTFT350BにはNBTI現象が生じ、しきい値電圧Vthの絶対値が高くなる。よってPチャネルTFT350Aには“1”のデータが保持され、PチャネルTFT250Bには“0”のデータが書込まれる。
時刻t3でメモリセルMC10への初期データの書込みが終了する。続いて、時刻t4〜t5において、電圧VCONTは昇圧電圧VPPになり、PチャネルTFT350A,350Bはともに非活性化状態になる。また、電圧VWLA,電圧VWLBは昇圧電圧VPPのままである。さらに、電圧VBLA,電圧VBLBは接地電圧GNDになる。よって、記憶ノード362A,362Bの電圧はともに接地電圧GNDになる。
続いて、時刻t6〜t7ではコントロール線354の電圧VCONTは接地電圧GNDになり、PチャネルTFT350A,350Bに保持されているデータに応じた電荷がキャパシタC1,C2に転送される。図示されない記憶ノード362Aの電圧は電源電圧VCCになる。一方、図示されない記憶ノード362Bの電圧は接地電圧GNDのままになる。
また、時刻t6〜t7では読出動作のため電圧VBLA,電圧VBLBがプリチャージ電圧1/2VCCになる。
時刻t7以後、キャパシタC1,C2からデータの読出しが行なわれる。なお、時刻t7以後は通常のDRAMの読出し動作となる。
時刻t8において、電圧VCONTは接地電圧GNDから昇圧電圧VPPになり、PチャネルTFT350A,350Bはオフ状態になる。また、ワード線358Aの電圧VWLAおよびワード線358Bの電圧VWLBは昇圧電圧VPPになる。よって、NチャネルMOSトランジスタN1,N2が導通する。
時刻t9では記憶ノード362A,362Bの電圧に応じてビット線対の電圧が変化し、センスアンプによってビット線対の電圧変化が増幅される。増幅後の電圧VBLAの電圧値に応じてデータの論理値が検出される。
時刻t10において電圧VBLAは電源電圧VCCになり、電圧VBLBは接地電圧GNDになる。よって、メモリセルMC10から“1”のデータが検出される。
図15は、初期データの論理値として“0”が書込まれる場合のメモリセルMC10の動作を説明する動作波形図である。
図15を参照して、時刻t1以前では半導体記憶装置310に初期データの書込みが行なわれていないのでコントロール線354の電圧VCONTは昇圧電圧VPPである。
時刻t1ではメモリセルMC10への初期データの書込みが開始される。時刻t2において、電圧VCONTは負電圧VBBになる。また、時刻t2においてビット線356Aの電圧VBLAは負電圧VBBになり、ビット線356Bの電圧VBLBは昇圧電圧VPPになる。
図14の場合と同様に、時刻t2ではワード線358Aの電圧VWLAおよびワード線358Bの電圧VWLBは昇圧電圧VPPになり、NチャネルMOSトランジスタN1,N2が導通する。ただし、図14の場合と異なり、PチャネルTFT350Aには“0”のデータが保持され、PチャネルTFT250Bには“1”のデータが書込まれる。
時刻t3〜時刻t5までの電圧VCONT,電圧VWLA、電圧VWLB、電圧VBLA、電圧VBLBの変化は図14の時刻t3〜時刻t5までの電圧VCONT,電圧VWLA、電圧VWLB、電圧VBLA、電圧VBLBの変化とそれぞれ同様である。よって、時刻t4において記憶ノード362A,362Bの電圧はともに接地電圧GNDになる。
続いて、時刻t6〜t7ではコントロール線354の電圧VCONTは接地電圧GNDになり、PチャネルTFT350A,350Bに保持されているデータに応じた電荷がキャパシタC1,C2に転送される。図示されない記憶ノード362Aの電圧はPチャネルTFT350Aが導通することで接地電圧GNDになる。一方、図示されない記憶ノード362Bの電圧は電源電圧VCCになる。
また、図14と同様に、時刻t6〜t7では読出動作のため電圧VBLA,電圧VBLBがプリチャージ電圧1/2VCCになる。
時刻t7以後、キャパシタC1,C2からデータの読出しが行なわれる。なお、時刻t7以後は通常のDRAMの読出し動作となる。
時刻t8において、電圧VCONTは接地電圧GNDから昇圧電圧VPPになり、PチャネルTFT350A,350Bはオフ状態になる。また、ワード線358Aの電圧VWLAおよびワード線358Bの電圧VWLBは昇圧電圧VPPになる。よって、NチャネルMOSトランジスタN1,N2が導通する。
時刻t9以後では記憶ノード362A,362Bの電圧に応じてビット線対の電圧が変化する。ただし、図14での時刻t9以後のビット線対の電圧変化と異なり、電圧VBLAは時刻t10で接地電圧GNDになり、電圧VBLBは電源電圧VCCになる。よってメモリセルMC10から“0”のデータが検出される。
以上のように実施の形態3によれば、DRAMとROMを組み合わせたメモリセルを含むことによってシステム動作開始時に初期値の読出しに要する時間を短縮することが可能になり、かつ、DRAMの動作においてもデータの読書きが高速に行なわれる。
また、実施の形態3の半導体記憶装置によれば、PチャネルTFTでROMが構成されることで従来のDRAMのメモリセルのサイズよりも大幅に拡大することなくメモリセルを構成することが可能になる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による不揮発性半導体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図の一例である。 半導体記憶装置10の断面構造の一例を示す図である。 図2の薄膜トランジスタT4を模式的に示す図である。 図3のTFTを示すシンボル図である。 メモリセルアレイ36に含まれるメモリセルの構成を示す回路図である。 PチャネルTFT150Aの動作を説明する動作波形図である。 PチャネルTFT150Bの動作を説明する動作波形図である。 この発明の実施の形態2による半導体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図の一例である。 メモリセルアレイ36Aに含まれるメモリセルの構成を示す回路図である。 メモリセルMC1の動作を説明する動作波形図である。 メモリセルMC2の動作を説明する動作波形図である。 この発明の実施の形態3による半導体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図の一例である。 メモリセルアレイ36Bに含まれるメモリセルの構成を示す回路図である。 初期データの論理値として“1”が書込まれる場合のメモリセルMC10の動作を説明する動作波形図である。 初期データの論理値として“0”が書込まれる場合のメモリセルMC10の動作を説明する動作波形図である。
符号の説明
10,210,310 半導体記憶装置、12 制御信号端子、14 クロック端子、15 プログラム端子、16 アドレス端子、18 データ入出力端子、20 制御信号バッファ、22 クロックバッファ、24 アドレスバッファ、26 入出力バッファ、28 制御回路、30 行アドレスデコーダ、32 列アドレスデコーダ、34 センスアンプ/入出力制御回路、36,36A,36B メモリセルアレイ、101 シリコン基板、102 素子分離領域、103 n型ウエル、104 p型ウエル、105 ゲート絶縁膜、106 ドープトポリシリコン、7 WSi層、108 シリコン酸化膜・シリコン窒化膜、109 ゲート電極、110 サイドウォール、111 n+型ソースドレイン領域、112 p+型ソースドレイン領域、113 層間シリコン酸化膜、114 シリコン基板上ベリッドコンタクト、115 シリコン基板上ポリパッド、116 ゲート電極上ベリッドコンタクト、117 ゲート電極上ポリパッド、118 層間シリコン酸化膜、119 タングステン配線、120 タングステン配線用ベリッドコンタクト、121 層間シリコン酸化膜、122 ベリッドコンタクト、123 制御ゲート、124A 層間絶縁膜、124B ゲート絶縁膜、125A 浮遊ゲート、125B 活性領域、126 層間シリコン酸化膜、127 ベリッドコンタクト、128 ポリパッド、129 層間シリコン酸化膜、132 キャパシタ、133 層間シリコン酸化膜、134 メタルコンタクト、135 メタル配線、136 層間シリコン酸化膜、137 メタルコンタクト、138 メタル配線、139 パッシベーション膜、142A ソース領域、142B ドレイン領域、142C チャネル領域、143 ソース端子、144 ドレイン端子、145 ゲート端子、150A,150B,250A,250B,350A,350B PチャネルTFT、152 電源ノード、154,258,358A,358B ワード線、156A,156B,256A,256B,356A,356B ビット線、254,354 コントロール線、262A,262B,362A,362B 記憶ノード、264A,264B,364A,364B セルプレート、C1,C2,C11,C12 キャパシタ、MC1,MC2,MC10,MC11,MC12 メモリセル、N1,N2,N11,N12 NチャネルMOSトランジスタ、T4 薄膜トランジスタ、T6 トランジスタ。

Claims (16)

  1. 行列状に配置され、不揮発的にデータを保持する複数のメモリセルと、
    前記複数のメモリセルの行および列ごとにそれぞれ配置される複数のワード線および複数のビット線とを備え、
    前記複数のメモリセルの各々は、前記データの論理値に対応するしきい値電圧を有する不揮発性トランジスタであって、
    多結晶シリコンから構成され、前記ビット線に第1の端部が接続され、所定の定電位のノードに第2の端部が接続される活性領域と、
    前記活性領域に対向して設けられ、前記ワード線に接続される制御ゲートと、
    浮遊ゲートとを含む、半導体記憶装置。
  2. 前記不揮発性トランジスタは、前記制御ゲートおよび前記第1の端部に所定のデータ書込電圧が印加されると、前記しきい値電圧を前記論理値の第1の値に対応する第1のしきい値電圧から、前記第1の値と異なる第2の値に対応する第2のしきい値電圧に変化させる、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記半導体記憶装置は、
    前記ワード線に前記所定のデータ書込電圧を印加する行アドレスデコーダと、
    前記しきい値電圧を前記第1の値から前記第2の値に変化させるトランジスタが接続されるビット線に前記データ書込電圧を印加し、前記しきい値電圧を前記第1のしきい値電圧のまま保持するトランジスタが接続されるビット線に前記所定の定電位を印加する列アドレスデコーダとをさらに備える、請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記行アドレスデコーダは、前記不揮発性トランジスタから前記データを読出すときに、前記ワード線に前記第1のしきい値電圧と前記第2のしきい値電圧の間の電圧である読出電圧を印加する、請求項2に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記トランジスタは薄膜トランジスタである、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記半導体記憶装置は前記データの消去が可能なプログラマブルROMである、請求項5に記載の半導体記憶装置。
  7. 行列状に配置される複数の第1のメモリセルと、
    前記複数のメモリセルの行ごとに配置される複数の第1のワード線および複数のコントロール線と、
    前記複数のメモリセルの列ごとに配置される複数の第1のビット線とを備え、
    前記複数の第1のメモリセルの各々は、
    第1の記憶ノードにデータの論理値に応じた電荷を保持する第1の容量素子と、
    前記第1のワード線に印加される電圧に応じて駆動され、前記第1のビット線と前記第1の容量素子の前記第1の記憶ノードとの間で電荷のやり取りを行なう第1のアクセストランジスタと、
    前記データの初期値を不揮発的に保持し、前記コントロール線に印加される電圧に応じて駆動され、前記初期値の論理値に応じた電荷を前記容量素子に供給する第1の不揮発性記憶素子とを含み、
    前記第1の不揮発性記憶素子は、前記データの初期値の論理値に対応するしきい値電圧を有する第1の不揮発性トランジスタであって、
    多結晶シリコンから構成され、前記第1のアクセストランジスタを介して前記第1のビット線に第1の端部が接続され、所定の定電位のノードに第2の端部が接続される第1の活性領域と、
    前記第1の活性領域に対向して設けられ、前記コントロール線に接続される第1の制御ゲートと、
    第1の浮遊ゲートとを有する、半導体記憶装置。
  8. 前記半導体記憶装置は、前記初期値の論理値を第1の値から第2の値に変更する第1の不揮発性トランジスタに接続されるコントロール線および第1のビット線に、前記しきい値電圧を前記第1の値に対応する第1のしきい値電圧から前記第2の値に対応する第2のしきい値電圧に変化させる所定のデータ書込電圧を印加し、前記しきい値電圧を前記第1のしきい値電圧のまま保持する第1の不揮発性トランジスタが接続される第1のビット線に、前記所定の定電位を印加する列アドレスデコーダをさらに備える、請求項7に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記列アドレスデコーダは、前記初期値の論理値に応じた電荷が前記第1の容量素子に供給されるとき、前記第1のしきい値電圧と第2のしきい値電圧との間の電圧である読出電圧を前記コントロール線に印加する、請求項8に記載の半導体記憶装置。
  10. 前記列アドレスデコーダは、前記第1の容量素子から前記データが読出されるとき、前記第1の不揮発性トランジスタを非導通にする電圧を前記コントロール線に印加する、請求項8に記載の半導体記憶装置。
  11. 前記第1の不揮発性トランジスタはPチャネル薄膜トランジスタであり、前記所定の定電位は電源電位である、請求項7に記載の半導体記憶装置。
  12. 前記半導体記憶装置は、
    前記複数の第1のメモリセルの各々に対応して設けられ、対応する第1のメモリセルが保持する前記データの相補データを保持する複数の第2のメモリセルと、
    前記複数の第2のメモリセルの行ごとに配置される複数の第2のワード線と、
    前記複数の第2のメモリセルの列ごとに配置される複数の第2のビット線とをさらに備え、
    前記複数の第2のメモリセルの各々は、
    第2の記憶ノードに前記相補データの論理値に応じた電荷を保持する第2の容量素子と、
    前記第2のワード線に印加される電圧に応じて駆動され、前記第2のビット線と前記第2の容量素子の前記第2の記憶ノードとの間で電荷のやり取りを行なう第2のアクセストランジスタと、
    前記相補データの初期値を不揮発的に保持し、前記コントロール線に印加される電圧に応じて駆動され、前記初期値の論理値に応じた電荷を前記第2の容量素子に供給する第2の不揮発性記憶素子とを含み、
    前記第2の不揮発性記憶素子は、前記相補データの初期値の論理値に対応するしきい値電圧を有する第2の不揮発性トランジスタであって、
    多結晶シリコンから構成され、前記第2のアクセストランジスタを介して前記第2のビット線に第3の端部が接続され、前記所定の定電位のノードに第4の端部が接続される第2の活性領域と、
    前記第2の活性領域に対向して設けられ、前記対応する第1のメモリセルが接続されるコントロール線に接続される第2の制御ゲートと、
    第2の浮遊ゲートとを有する、請求項7に記載の半導体記憶装置。
  13. 前記半導体記憶装置は、前記コントロール線および第1、第2の不揮発性トランジスタのうち前記論理値を第1の値から第2の値に変更する不揮発性トランジスタが接続される第1または第2のビット線に、前記しきい値電圧を前記第1の値に対応する第1のしきい値電圧から前記第2の値に対応する第2のしきい値電圧に変更する所定のデータ書込電圧を印加し、前記しきい値電圧を前記第1のしきい値のまま保持する不揮発性トランジスタが接続される第1または第2のビット線に、前記所定の定電位を印加する列アドレスデコーダをさらに備える、請求項12に記載の半導体記憶装置。
  14. 前記列アドレスデコーダは、前記データの初期値の論理値に応じた電荷が前記第1の容量素子に供給され、前記相補データの初期値の論理値に応じた電荷が前記第2の容量素子に供給されるとき、前記第1のしきい値電圧と第2のしきい値電圧との間の電圧である読出電圧を前記コントロール線に印加する、請求項13に記載の半導体記憶装置。
  15. 前記列アドレスデコーダは、前記第1のメモリセルから前記データが読出され、かつ、前記第2のメモリセルから前記相補データが読出されるとき、前記第1の不揮発性トランジスタおよび前記第2の不揮発性トランジスタを非導通にする電圧を前記コントロール線に印加する、請求項13に記載の半導体記憶装置。
  16. 前記第2の不揮発性トランジスタはPチャネル薄膜トランジスタであり、前記所定の定電位は電源電位である、請求項12に記載の半導体記憶装置。
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