JP2005353411A - 大気圧中でのプラズマ生成方法及びその装置 - Google Patents

大気圧中でのプラズマ生成方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】減圧用の設備等を必要とせず、大気圧中で比較的容易にプラズマを着火及び維持することが可能な、大気圧中でのプラズマ生成方法及びその装置を提供する。
【解決手段】導電体で囲まれるとともに内部が大気圧の処理空間20a内に、当該処理空間内における長さが所定長さLverとなるように、且つ処理空間内における一方の端が前記導電体に接地するように導電性を有するアンテナ部材を配置し、前記処理空間内にマイクロ波を照射してプラズマを生成する。導電体で囲まれ、内部が大気圧の処理空間20aと、アンテナ部材30と、マイクロ波発生手段10とを備え、マイクロ波発生手段10は処理空間20a内にマイクロ波を照射し、アンテナ部材30は導電性を有するとともに略柱状の形状であり、処理空間内における一方の端が前記導電体に接地するように、且つ処理空間20a内における長さが所定長さLverとなるように設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大気圧中においてプラズマを生成する方法、及び大気圧中においてプラズマを生成する装置に関する。
従来より、プラズマの着火及び維持は、一般的には低圧状態で行われている。大気圧中では周囲の低温の中性ガス密度(プラズマでない通常のガスの密度)が非常に大きく、高温のプラズマの着火と維持が非常に困難となるためである。
従来技術として、プラズマの放電開始時では減圧しておき、減圧状態にてマイクロ波を用いてプラズマを生成し、生成したプラズマを維持しながら大気圧に戻し、大気圧中にて高温のプラズマで基板表面を熱処理するプラズマ処理装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、図8に示すように、大気圧中において、整合器で整合可能なキャビティ20A内に設けた棒状のアンテナ30Aにマイクロ波を照射して、アンテナ30Aの先端が収容されているキャビティ20A内にてプラズマを生成するプラズマ生成装置も提案されている。
特開2004−031509号公報
特許文献1に記載された従来技術は、マイクロ波を用いてプラズマを生成する際、プラズマの着火性を向上させ、プラズマの生成を安定化させているが、プラズマを安定的に着火させる際に減圧(100Torr程度まで減圧)する必要がある。減圧するためには排気ポンプ、バルブ等の減圧用の設備と、減圧に要する時間が必要となり、プラズマを生成するには非常に手間がかかる。
図8に示す従来技術は、キャビティ20A(共鳴箱)にてマイクロ波を共鳴(共振)させてマイクロ波を増幅させているが、生成されたプラズマの影響で共鳴点が微妙に変動するため、常に整合を取る必要がある。つまり、生成したプラズマを維持するためには、キャビティ用整合器20Bを常に調整し続けなければならず、非常に手間がかかる。また、キャビティ20Aはより大きな共鳴(共振)を得るために、比較的小さなサイズ(10[cm]四方程度)で構成されており、数10[cm]以上の径を有する比較的大きな体積のプラズマを生成することはできない。また、生成されたプラズマがアンテナ30Aの先端部分を覆ってしまうと、アンテナ30Aの電場が遮断され、プタズマの維持が非常に困難となるため、ガス(例えば窒素、ヘリウム等)を流してプラズマの位置をアンテナ30Aの先端部から強制的に移動させている。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、減圧用の設備等を必要とせず、大気圧中で比較的容易にプラズマを着火及び維持することが可能な、大気圧中でのプラズマ生成方法及びその装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの大気圧中でのプラズマ生成方法である。
請求項1に記載の大気圧中でのプラズマ生成方法では、導電体で囲まれるとともに内部が大気圧の処理空間内に、当該処理空間内における長さが所定長さとなるように、且つ処理空間内における一方の端が前記導電体に接地するように導電性を有するアンテナ部材を配置し、前記処理空間内にマイクロ波を照射してプラズマを生成する。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの大気圧中でのプラズマ生成装置である。
請求項2に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置は、導電体で囲まれるとともに内部が大気圧の処理空間と、アンテナ部材と、マイクロ波発生手段とを備えた大気圧中でのプラズマ生成装置であって、マイクロ波発生手段は処理空間内にマイクロ波を照射し、アンテナ部材は導電性を有するとともに略柱状の形状であり、処理空間内における一方の端が前記導電体に接地するように、且つ処理空間内における長さが所定長さとなるように設けられている。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの大気圧中でのプラズマ生成装置である。
請求項3に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置は、請求項2に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置であって、アンテナ部材は所定長さ以上の長さを有しているとともに、処理空間を構成する導電体と接地した個所から任意の長さを処理空間内に挿入可能であり、更に、処理空間内におけるアンテナ部材の長さを検出可能な長さ検出手段と、当該検出手段による検出量に基づいて処理空間内に挿入するアンテナ部材の長さを所定長さに調節可能な長さ調節手段とを備える。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの大気圧中でのプラズマ生成装置である。
請求項4に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置は、請求項2または3に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置であって、更に、生成したプラズマを保持する保持容器を備える。そして、保持容器の上部は略球状または略半球状の形状を有しているとともに、保持容器の上部には所定サイズの穴が設けられており、前記保持容器は、処理空間内に且つアンテナ部材を覆うように配置されている。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの大気圧中でのプラズマ生成装置である。
請求項5に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置は、マイクロ波発生手段と、導電体で囲まれるとともに内部が大気圧の処理空間と、マイクロ波発生手段から出力されたマイクロ波を処理空間に導くとともに前記マイクロ波の反射波を逃がすサーキュレータと、処理空間へのマイクロ波の入射波と処理空間からのマイクロ波の反射波とを計測可能な方向性結合器と、前記反射波の量を調節可能な整合器と、処理空間内に配置されるとともに生成したプラズマを保持する保持容器と、保持容器内に配置され、導電性を有するとともに略柱状の形状を有し、処理空間を構成する導電体と接地した個所から任意の長さを処理空間内に挿入可能なアンテナ部材とを備える。
そして、処理空間内におけるアンテナ部材の長さを検出可能な長さ検出手段と、当該長さ検出手段による検出量に基づいて処理空間内に挿入するアンテナ部材の長さを所定長さに調節可能な長さ調節手段と、生成したプラズマの温度を検出可能な温度検出手段と、当該温度検出手段による検出量に基づいてマイクロ波の出力を制御する出力制御手段とを備える。
また、本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりの大気圧中でのプラズマ生成装置である。
請求項6に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置は、導電体で囲まれるとともに内部が大気圧の処理空間と、処理空間の任意の面に設けられた単数または複数のマイクロ波発生手段と、マイクロ波発生手段に近接して設けられ、マイクロ波発生手段から出力されたマイクロ波を拡散させる反射板と、処理空間内に配置されるとともに生成したプラズマを保持する保持容器と、保持容器内に配置され、導電性を有するとともに略柱状の形状を有し、処理空間を構成する導電体と接地した個所から任意の長さを処理空間内に挿入可能なアンテナ部材と、処理空間内におけるアンテナ部材の長さを検出可能な長さ検出手段と、当該長さ検出手段による検出量に基づいて処理空間内に挿入するアンテナ部材の長さを所定長さに調節可能な長さ調節手段と、生成したプラズマの温度を検出可能な温度検出手段と、当該温度検出手段による検出量に基づいてマイクロ波の出力を制御する出力制御手段とを備える。
また、本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりの大気圧中でのプラズマ生成装置である。
請求項7に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置は、請求項4〜6のいずれかに記載の大気圧中でのプラズマ生成装置であって、保持容器は比較的小さな径の内保持容器と、比較的大きな径の外保持容器との2つの容器を重ねて構成されており、内保持容器と外保持容器との間の空間には冷却用流体が流されている。
また、本発明の第8発明は、請求項8に記載されたとおりの大気圧中でのプラズマ生成装置である。
請求項8に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置は、請求項4〜7のいずれかに記載の大気圧中でのプラズマ生成装置であって、更に、導電性を有するとともに略柱状の形状を有する第2所定長さの第2アンテナ部材と、耐熱性の誘電体で構成したベース部とを備え、ベース部は保持容器内に配置され、第2アンテナ部材は、ベース部の上にほぼ水平に配置されている。
また、本発明の第9発明は、請求項9に記載されたとおりの大気圧中でのプラズマ生成支援装置である。
請求項9に記載の大気圧中でのプラズマ生成支援装置は、上部が略球状または略半球状の形状を有する保持容器と、アンテナ部材と、底部材とを備え、底部材は導電性を有しており、アンテナ部材の一方の端を固定し、アンテナ部材は略柱状の形状を有するとともに所定長さを有しており、前記底部材に固定されて前記保持容器内に配置されている。
請求項1に記載の大気圧中でのプラズマ生成方法を用いれば、減圧用の設備等を必要とせず、マイクロ波を用いて大気圧中で比較的容易にプラズマを着火及び維持することが可能である。
また、請求項2に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置によれば、減圧用の設備等を必要とせず、マイクロ波を用いて大気圧中で比較的容易にプラズマを着火及び維持することが可能である。
また、請求項3に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置によれば、アンテナ部材の長さが変動した場合(マイクロ波を吸収して放電することによる溶融、蒸発等により短くなった場合等)であっても、アンテナ部材の長さをマイクロ波を最も吸収し易い適切な長さに維持することが可能である。
また、請求項4に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置によれば、処理空間内に漂うプラズマを保持容器内に維持することができるので便利である。また、上部に設けた所定サイズの穴により、生成された高温のプラズマが保持容器内にて浮力で自動的に上部に移動し、アンテナ部材を覆ってしまわないようにすることができる(アンテナ部材がプラズマで覆われると、生成したプラズマを維持することが困難になる)。
また、請求項5に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置によれば、数時間〜数日継続して比較的大きな出力のマイクロ波を安定的に照射することが可能であり、工業的な用途等にて数時間〜数日継続してプラズマを生成及び維持することが可能な大気圧中でのプラズマ生成装置を実現することができる。
また、請求項6に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置によれば、請求項5に記載した大気圧中でのプラズマ生成装置よりも、より単純な構成にて比較的大きな出力のマイクロ波を安定的に照射してプラズマを生成及び維持することが可能な大気圧中でのプラズマ生成装置を実現することができる。
また、請求項7に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置によれば、保持容器を2重構造にして冷却することで、保持容器の耐久性をより向上させることができる。
また、請求項8に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置によれば、(耐熱性の)誘電体の上にほぼ水平に配置した第2アンテナ部材をプラズマの着火用に用い、接地しているアンテナ部材をプラズマの維持に用いることができ、着火性をより向上させることができる。
また、請求項9に記載の大気圧中でのプラズマ生成支援装置を用いれば、例えば当該大気圧中でのプラズマ生成支援装置を家庭用の電子レンジ等に入れてマイクロ波を照射することで、容易にプラズマを生成することができ、実験用の教材、玩具等に容易に適用することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の大気圧中でのプラズマ生成装置の一実施の形態(第1の実施の形態)の概略構成図を示している。
◆[第1の実施の形態(図1〜図3)]
第1の実施の形態は、例えば5kWを越えるような比較的出力が大きなマイクロ波を数時間〜数日継続して、比較的大容量のプラズマを生成及び維持することが可能な、大気圧中でのプラズマ生成装置の例を示している。
●[プラズマ生成装置の全体構成(図1)]
本実施の形態における、大気圧中でのプラズマ生成装置は、マイクロ波発生手段10と、サーキュレータ11と、方向性結合器12と、整合器13と、ホーン14と、筐体20とを構成要素に含んでいる。また、筐体20は導電体で略箱状に構成されており、筐体20の内部は導電体で囲まれ、且つ大気圧の処理空間20aが形成されている。
処理空間20a内には、保持容器40が配置され、保持容器40内にはアンテナ部材30が立てられている。なお、保持容器40(ガラス、セラミック等のマイクロ波を通す耐熱性の材質にて形成されている)の上部は、球状または半球状の形状であることが好ましい。球状または半球状の形状により、特定部位に熱応力の集中等が発生することがなく、耐久性が良いからである。
マイクロ波発生手段10は、出力制御手段10aからの制御信号に基づいた出力のマイクロ波を出力する。出力制御手段10aは、温度検出手段10b(光スペクトル等、非接触の温度検出手段にて温度を推定する)からの検出量に基づいて、生成したプラズマ50の所定位置(中心部分等)の温度が目標温度(例えば6000[℃]程度)となるように、マイクロ波発生手段10の出力を制御する。
サーキュレータ11は、マイクロ波発生手段10から出力されたマイクロ波を処理空間20aに導く(矩形)導波管中に配置され、処理空間等から反射してきたマイクロ波がマイクロ波発生手段10に戻らないように逃がしている。更にその先に取り付けられたダミーロード11aは、この反射の電力を消費するものである。これにより、数時間〜数日継続してマイクロ波発生手段10を稼動させても、マイクロ波発生手段10が自身で出力したマイクロ波を受けることがなく(反射されたマイクロ波はダミーロード11aに吸収されて)、安定して稼動(安全に稼動)させることができる。
結合器12(方向性結合器等)は、マイクロ波発生手段10から出力されて処理空間20aに向かうマイクロ波の量と、処理空間20a等から反射してマイクロ波発生手段10に戻る反射波の量を計測可能である。そして、反射波の量が最小(ほぼゼロ)となるように、整合器13(スタブチューナ等)を調節する。
処理空間20aは、マイクロ波の波長λよりも充分大きくすることで、共鳴を抑制することができる。また、本実施の形態では、処理空間20aを波長λよりも充分大きくしているので、処理空間20aのマイクロ波に対するQ値が低く、プラズマの生成状態に応じて常時整合を取り続ける必要はない。一度整合を取れば、その後整合器13を調整する必要は、ほとんどない。
そしてマイクロ波は、処理空間20aに入射される際、開口部が所定開口角度に設定されたホーン14から処理空間20aに照射される。なお、ホーン14の所定開口角度は、照射されたマイクロ波が保持容器40を包み込むことが可能な角度に設定されている。なお、ホーン14は省略してもよい。
保持容器40は、処理空間20a内に配置され、例えば略円筒状の形状であり、上部は略球状または略半球状の形状を有しており、ガラス、セラミック等のマイクロ波を通す耐熱性の材質にて形成されている。また、保持容器40の上部には所定サイズの穴41が設けられている。
アンテナ部材30は、保持容器40内に所定角度(例えば45[°]〜90[°])で配置されている。なお、アンテナ部材30は溶融して垂れる場合も考えられるので、ほぼ垂直(90[°])に設定することが好ましい。本実施の形態では処理空間20aの底面からほぼ垂直に配置されている。また、アンテナ部材30は導電性を有するとともに略柱状の形状をしており、処理空間内における一方の端(下端)は処理空間20aを形成している導電性を有する面と接地(接触)している。また、アンテナ部材30の他方の端は接地することなく処理空間20a内に位置している。
なお、アンテナ部材30の長さを検出可能な長さ検出手段32及び33、処理空間20a内に挿入するアンテナ部材30の長さを所定長さに調節可能な長さ調節手段31及び34についての説明は後述する。
●[アンテナ部材の構造及びプラズマが生成される様子(図2)]
次に、図2(A)及び(B)を用いてアンテナ部材30の構造について説明する。
アンテナ部材30は、マイクロ波の電場を集中させるために、導電性の板(この場合、筐体20の底面、または側面等の任意の面)からほぼ垂直に配置(例えば底面に立てる場合は垂直、側面に立てる場合は水平(側面に対して垂直)に配置)することが好ましい。また、図2(B)に示すように底部材35(導電性の板)に対して垂直に立てるようにしてもよい。なお、アンテナ部材30を筐体20の任意の面または導電性の板のどちらに立てる場合であっても、アンテナ部材30の一方の端は導電性の部材に接地(接触)している。
また、マイクロ波の波長をλとすると、アンテナ部材30の長さLver(処理空間20a内における長さ)を、片側接地のアンテナの場合(本実施の形態の場合)はλの1/4の長さに設定すると、マイクロ波の電場がアンテナにおける接地側の端と反対の端で最大となるので好ましい。例えば周波数が2.45[GHz]のマイクロ波を用いた場合、その波長λは12.2[cm]であるので、アンテナ部材30の長さを12.2/4=3.05[cm](ほぼ3[cm])に設定する。
次に、図2(C)〜(E)を用いてプラズマが生成される様子について説明する。
図1に示す大気圧中でのプラズマ生成装置にてマイクロ波発生手段10からマイクロ波を出力すると、アンテナ部材30がマイクロ波の電場を集中させるため、端部30T(導電性の部材に接地していない側の先端部)に電界が集中し(図2(C))、この電界にて大気中のガスが電離されてプラズマ50が着火される(図2(D))。更に電離が進みプラズマ50の体積が大きくなると、プラズマ50はやがて保持容器40の上方に浮力で移動する(図2(E))。この状態にてマイクロ波の出力を継続していれば、プラズマ50は移動先で温度及び密度が上昇し、マイクロ波がよく吸収されて維持される。
電界をより集中させるためには、アンテナ部材30は、導電性を有し、より細い形状が好ましいが(径φA(図2(A)及び(B)参照)が小さい方が好ましい)、細すぎると溶融または蒸発等の進行が早いため好ましくない。このため、本実施の形態では径φAが1[mm]以下(0.3[mm]〜1.0[mm]程度が好ましい)のアンテナ部材30を用いた。また、溶融または蒸発を抑制するためには高融点の材質であることが好ましく、タングステン、モリブデン、炭素棒(シャープペンシルの芯等)が好ましい。もちろん、鉄、アルミ等の金属を用いてもよい。また、アンテナ部材30の形状は、円柱でも多角柱でもよい。
なお、プラズマ50の量(サイズ)は保持容器40の容量でほぼ決まり、プラズマ50の上昇した移動先の高さは保持容器50の高さでほぼ決まる。また、プラズマ50の温度はマイクロ波発生手段10からのマイクロ波の出力で制御することができる。
また、アンテナ部材30の長さはマイクロ波の波長λの1/4の長さに設定することが最も好ましいことは上述した通りであるが、プラズマ50の着火及び維持をしていると、アンテナ部材30の先端部が溶融または蒸発して、λの1/4よりも短くなってしまう。アンテナ部材30の長さが、λの1/4近傍の許容誤差範囲をはずれると、先端部に集中する電界強度が大きく落ち込み、プラズマ50の着火及び維持をすることが困難となる。
そこで図1に示すように、アンテナ部材30の長さLver(処理空間20a内に位置している長さ)を常にλの1/4に維持するために、処理空間20a内におけるアンテナ部材30の長さLverを検出可能な長さ検出手段32及び33と、長さ検出手段32及び33の検出量に基づいて処理空間20a内に挿入するアンテナ部材30の長さを調節可能な長さ調節手段31及び34とを備える。例えば長さ検出手段32及び33は非接触の光電センサであり、処理空間20a内におけるアンテナ部材30の長さLverが3[cm]よりも長いまたは短いことを検出可能である。長さ調節手段31は、長さ検出手段32及び33の検出結果、所定長さ(この場合3[cm])よりも短い場合は長さ調節手段34にてアンテナ部材30を送り出して所定長さに維持し、所定長さよりも長い場合は長さ調節手段34にてアンテナ部材30を引き出して所定長さに維持する。
図2(F)に示すように、プラズマ50が保持容器40の上方に移動して維持されている場合、プラズマ50の下端部分がアンテナ部材30の上端近傍にあると、アンテナ部材30の先端に集中する電場でプラズマ粒子が加速され、それにより更に電離が進み、プラズマ50の高温化、高密度化が促進され、プラズマ50が維持される。
また、図2(G)はアンテナ部材30の別の実施例を示しており、アンテナ部材30を筒状カバー36(例えばガラス、セラミック(Al23)等で構成)内に収容している。なお、図2(H)は図2(G)をアンテナ部材30の軸を通る面で切断した断面図である。この場合、筒状カバー36の下方から窒素ガス等を供給すれば、アンテナ部材30の先端部の溶融または蒸発を抑制することができる。なお、図2(H)に示す断面ではアンテナ部材30と底部材35とが接触していないが、アンテナ部材30と底部材35とは一部の面で接触(接地)している。
●[第2アンテナ部材の追加と効果(図3)]
以上に説明したように、アンテナ部材30を用いれば大気圧中でプラズマ50の着火及び維持が可能であるが、プラズマ50の着火性をより向上させるためには、第2アンテナ部材30Hを追加することが好ましい。
次に、図3(A)及び(B)を用いて第2アンテナ部材30Hの構造及び配置について説明する。
第2アンテナ部材30Hの形状及び材質はアンテナ部材30と同様である。ただし、長さLhorは、マイクロ波の波長をλとした場合、実験の結果、λの1/4〜1/2に設定すると良い結果が得られた(着火性が向上した)。
第2アンテナ部材30は、誘電体43(例えば粉末または固形のセラミック(Al23)、レンガ等の高融点(1000[℃]以上)の誘電体が好ましい)の上にほぼ水平に配置するだけでよい。なお、本実施の形態では誘電体43(ベース部)に粉末のアルミナを用いたため、容器42に誘電体43を入れているが、板状のセラミック、レンガ等を用いた場合は容器42は不要である。
そして、誘電率の大きな誘電体43(ベース部)の上に置かれた第2アンテナ部材30Hの両端にマイクロ波の電界が集中し、ガスが電離されてプラズマ50が着火される。
次に、図3(C)〜(E)を用いて、第2アンテナ部材30Hを追加した場合において、プラズマ50が生成される様子について説明する。
第2アンテナ部材30Hは、誘電体43の上に横たわらせて配置されており、保持容器40内の任意の位置に載置されている。そして、図1に示す大気圧中でのプラズマ生成装置(第2アンテナ部材30Hを追加している)にてマイクロ波発生手段10からマイクロ波を出力すると、まず第2アンテナ部材30Hがマイクロ波を集中させ、先端部の電界が強くなり(図3(C))、この電界にて大気中のガスが電離されてプラズマ50が着火される(図3(D))。更に電離が進みプラズマ50の体積が大きくなると、プラズマ50はやがて保持容器40の上方に浮力で移動する(図3(E))。この状態にてマイクロ波の出力を継続していれば、プラズマ50は移動先で維持される。プラズマ50が維持されている場合、アンテナ部材30の先端に集中する電場でプラズマ粒子が加速され、それにより更に電離が進み、プラズマ50の高温化、高密度化が促進され、プラズマ50が維持され、アンテナ部材30がプラズマ50の維持に寄与している。
なお、保持容器40の材質にはガラスを用いたが、薄いガラス(1[mm]〜2[mm]程度)の方が厚いガラスよりも内側と外側の温度差が小さいため、熱膨張差による歪みが少なく耐久性がよいことが実験結果から判った。また保持容器40の形状は、角のない軸対称のおわん状(半球状)のもののほうが熱歪みの均一性がよく耐久性がよいことが確かめられた。
また、保持容器40の耐久性を更に向上させるためには、図3(F)に示すように、保持容器40を2重構造にして(小さい径の保持容器を大きい径の保持容器の内部に収容する)その間隙Sに冷却用流体(冷却用のガス等)を流すとよい。なお、保持容器40の底面は開放されており、処理空間20aの底面を形成している導電体に立てられたアンテナ部材30及び載置された第2アンテナ部材30Hの上から覆うように保持容器40を被せている。
◆[第2の実施の形態(図4)]
図4は、本発明の大気圧中でのプラズマ生成装置の一実施の形態(第2の実施の形態)の概略構成図を示している。第2の実施の形態は、例えば10kW未満の比較的出力が小さなマイクロ波を数時間継続して、プラズマを生成及び維持することが可能な、大気圧中でのプラズマ生成装置の例を示している(各マイクロ波発生手段10の出力は、各々1kW程度)。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態に対してマイクロ波発生手段10から筐体20にマイクロ波を導く導波経路を省略し、筐体20にマイクロ波発生手段10を直接設けている点が異なり、第1の実施の形態に示す構成を簡略化した構成である。このため、第2の実施の形態では、第1の実施の形態からサーキュレータ11、結合器12、整合器13が省略されている。なお、第2の実施の形態では、マイクロ波発生手段10を単数または複数備えている。
また、マイクロ波発生手段10が自身で出力したマイクロ波を受けることがないように、且つ他のマイクロ波発生手段10から出力されたマイクロ波も受けることがないように、マイクロ波発生手段10に対応させて反射部材10Rが設けられている。なお、反射部材10Rは、出力されたマイクロ波を拡散させるためにも用いられている。
その他の構成(保持容器40、アンテナ部材30等)は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
◆[産業への適用例]
次に、以上に説明した大気圧中でのプラズマ生成装置を産業へ適用した例を説明する。
●[実施例1:被処理ガスの熱処理装置(図5)]
図5は、被処理ガス(製造上で発生する有害ガス等)を、プラズマの高温で熱処理(分解)する熱処理装置に適用した例であり、図1に示す大気圧中でのプラズマ生成装置に対して保持容器40が異なる(マイクロ波発生手段10、サーキュレータ11等は図示を省略している)。本実施例は、大気よりも質量の小さな物質を下方から供給し、上方から回収するものである。
保持容器40は略円筒状の形状であり、上部は球状または半球状の形状に設定されているとともに所定サイズの穴41が形成されている。そして穴41には排出管43bが接続されている。また、保持容器40は所定角度θ1に傾斜させて設けられている。
上記の構成にて、保持容器40に縦長のプラズマ50を生成及び維持し、被処理ガスを比較的長距離で反応させる(熱処理する)。また所定角度θ1は、被処理ガスを熱処理する時間等に応じて設定される。また穴41のサイズは、マイクロ波発生手段10からの出力、生成するプラズマの体積、保持容器40の容量及び径等に応じて設定される。
保持容器40の下方には、被処理ガスを導入する導入管43aが設けられている。被処理ガスは、導入管43aから保持容器40内に導入され、プラズマ50にて熱処理(分解)されて排出管43bから排出される。なお、保持容器40内において導入管43aをプラズマ50の中心付近まで延長した補助導入管43c(図5中に点線で示す)を設けると、被処理ガスをより確実に熱処理することができるので、好ましい。
これにより、従来のガスバーナ等による熱処理(1000[℃]程度)に対して、プラズマ50による非常に高温の熱処理(例えば6000[℃]以上)が可能になり、被処理ガスの分解を、より確実に、より短時間に行うことができる。
●[実施例2:被処理物質(粉状物質)の熱処理装置及び材料の合成、組成改質等(例えば複数種類の材質を高温で合成等する)(図6)]
図6は、被処理物質(高温処理を要する粉末物質等)を、プラズマの高温で熱処理(有用成分の合成等)する熱処理装置に適用した例であり、図1に示す大気圧中でのプラズマ生成装置に対して保持容器40が異なる(マイクロ波発生手段10、サーキュレータ11等は図示を省略している)。本実施例は、大気よりも質量の大きな物質を上方から供給し、下方から回収するものである。
保持容器40の上方には、穴41に被処理物質を供給する供給管44bが接続されており、供給管44bの上部には熱処理前の被処理物質を蓄える処理前貯蔵部44aが設けられている。
保持容器40の下方には、プラズマ50にて熱処理(有用成分の合成等)された被処理物質を回収する回収管44cが接続されており、回収管44cの終端は処理後貯蔵部44dの位置に配置されている。
被処理物質は、処理前貯蔵部44aから供給管44bを経由して保持容器40内に落下し、プラズマ50にて熱処理されて回収管44cから処理後貯蔵部44dに貯まる。なお、保持容器40内に、熱処理されて落下してきた被処理物質を回収管44cに誘導するように傾斜をつけた補助誘導部材44e(図6中に点線で示す)を設けると、被処理物質を効率良く回収することができるので、好ましい。
これにより、従来のガスバーナ等による熱処理(1000[℃]程度)に対して、プラズマ50による非常に高温の熱処理(例えば6000[℃]以上)が可能になり、被処理物質の熱処理を、より確実に、より短時間に行うことができる。
●[実施例3:実験器具、玩具(図7)]
図7は、マイクロ波発生手段10及び筐体20(処理空間20a)として家庭用の電子レンジを用い、処理空間20a内に配置する保持容器40、アンテナ部材30、底部材35とで構成された、大気圧中でのプラズマ生成支援装置の例を示している。なお図7に示す例では、第2アンテナ部材30Hと容器42と誘電体43とを追加しているが、これらは省略してもよい。また本実施例では、実験器具または玩具等に適用するため、保持容器40の穴41を省略してもよい。
底部材35は、導電体(例えば鉄、アルミ等)で形成された板状部材であり、アンテナ部材30の一方の端を固定(本実施例ではほぼ垂直に固定)するための保持部35aが設けられている。なお、保持部35aも導電体で形成されている。
アンテナ部材30は、所定長さ(マイクロ波の波長λの1/4であり、電子レンジのマイクロ波を用いる場合は、約3[cm]))の導電体であり、例えば径が0.5[mm]のシャープペンシルの芯が用いられる。そしてアンテナ部材30は、底部材35の保持部35aに固定される。
第2アンテナ部材30Hは、第2所定長さ(マイクロ波の波長λの1/4〜1/2であり、電子レンジのマイクロ波を用いる場合は、約3〜6[cm]))の導電体であり、例えば径が0.5[mm]のシャープペンシルの芯が用いられる。そして第2アンテナ部材30Hは、誘電体43の上にほぼ水平に載置される。誘電体43及び第2アンテナ部材30Hが配置された容器42は、底部材35の上に載置される。
そして、アンテナ部材30及び第2アンテナ部材30Hが配置された底部材35を、電子レンジの庫内に置き、底部材35の上から保持容器40を覆い被せる(図7(A))。
すると、電子レンジ内には図7(B)に示す状態で、大気圧中でのプラズマ生成支援装置が配置される。
なお、第2アンテナ部材30H、容器42、誘電体43は省略してもよい。また、電子レンジの庫内の面は導電体であるので、底部材35は保持部35aのみで構成されていてもよく、処理空間内におけるアンテナ部材30の一方の端が導電体に接触(接地)していればよい。
また、保持容器40の上部は略球状または略半球状の形状を有しており、上部には所定サイズ(径が約3[cm])の穴41が設けられていることは、第1及び第2の実施の形態にて説明した通りである。
図7(B)に示す状態で、電子レンジ内に大気圧中でのプラズマ生成支援装置を配置した後、電子レンジの電源を投入してマイクロ波を出力させると、図3(C)〜(E)に示した例で既に説明した通り、プラズマ50が着火され、マイクロ波の出力を継続している間、プラズマ50が維持される。
例えば約1kWの反応炉で、保持容器40に直径20[cm]程度のガラス容器を用い、穴41を約3[cm]の円形に形成した場合、保持容器40内で空気の対流が発生し、生成されたプラズマ50は浮力で保持容器40の上部にまで上昇し、そこで維持されることを実験にて確認した。なお生成されたプラズマ50は保持容器40内の上部に上昇するが、穴41が約3[cm]以上の径であればプラズマは上方に移動するが流出することがないことも実験にて確認した。また、穴41が約3[cm]よりも小さい場合は生成されたプラズマ50が保持容器40内で上昇せず、着火した位置(第2アンテナ部材30H(アンテナ部材30)の近傍)で停滞してしまい、生成されたプラズマ50が不安定となることも実験にて確認した(プラズマ50が第2アンテナ部材30H(アンテナ部材30)を覆うと第2アンテナ部材30H(アンテナ部材30)がマイクロ波を吸収することを妨げ、ガスの電離が進行しない)。穴41の径の上限については、保持容器40の径等に応じて変化するため、穴41の径は実験等にて設定値を決めることが好ましい。
以上に説明したように、導電体で囲まれた筐体20における、内部が大気圧の処理空間20a内に、当該処理空間20a内における長さが所定長さ(マイクロ波の波長の1/4に相当する長さ)となるように、且つ処理空間20a内における一方の端が導電体に接地するようにアンテナ部材30を立て、当該処理空間20a内にマイクロ波を照射すれば、大気圧中でプラズマを生成することができる。また、更に保持容器40、第2アンテナ部材30H等を追加すれば、プラズマ50の着火、高温化、高密度化、及び維持をより安定的に行うことができる。
本発明の大気圧中でのプラズマ生成方法及びその装置は、本実施の形態で説明した方法、構成、構造、材質、形状、寸法等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
本実施の形態では、プラズマを生成するためにマイクロ波を用いたが、種々の電波を用いることができる。
保持容器40の材質は、ガラス、セラミックの他にも、比較的耐熱性が高いものを用いることができる。
本発明の大気圧中でのプラズマ生成装置の第1の実施の形態の概略構成図を説明する図である。 アンテナ部材30の構造と配置、及びプラズマ50が生成される様子を説明する図である。 第2アンテナ部材30Hの構造と配置、及びプラズマ50が生成される様子を説明する図である。 本発明の大気圧中でのプラズマ生成装置の第2の実施の形態の概略構成図を説明する図である。 大気圧中でのプラズマ生成装置を、被処理ガスの熱処理装置に適用した例を説明する図である。 大気圧中でのプラズマ生成装置を、被処理物質の熱処理装置に適用した例を説明する図である。 本発明の大気圧中でのプラズマ生成支援装置の概略構成図を説明する図である。 従来の、大気圧中でのプラズマ生成装置を説明する図である。
符号の説明
10 マイクロ波発生手段
10a 出力制御手段
10b 温度検出手段
11 サーキュレータ
12 結合器
13 整合器
14 ホーン
20 筐体
20a 処理空間
30 アンテナ部材
30H 第2アンテナ部材
31、34 長さ調節手段
32、33 長さ検出手段
40 保持容器
41 穴
50 プラズマ

Claims (9)

  1. 導電体で囲まれるとともに内部が大気圧の処理空間内に、当該処理空間内における長さが所定長さとなるように、且つ処理空間内における一方の端が前記導電体に接地するように導電性を有するアンテナ部材を配置し、
    前記処理空間内にマイクロ波を照射してプラズマを生成する、
    ことを特徴とする大気圧中でのプラズマ生成方法。
  2. 導電体で囲まれるとともに内部が大気圧の処理空間と、アンテナ部材と、マイクロ波発生手段とを備えた大気圧中でのプラズマ生成装置であって、
    マイクロ波発生手段は、処理空間内にマイクロ波を照射し、
    アンテナ部材は導電性を有するとともに略柱状の形状であり、処理空間内における一方の端が前記導電体に接地するように、且つ処理空間内における長さが所定長さとなるように設けられている、
    ことを特徴とする大気圧中でのプラズマ生成装置。
  3. 請求項2に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置であって、
    アンテナ部材は所定長さ以上の長さを有しているとともに、処理空間を構成する導電体と接地した個所から任意の長さを処理空間内に挿入可能であり、
    更に、処理空間内におけるアンテナ部材の長さを検出可能な長さ検出手段と、当該検出手段による検出量に基づいて処理空間内に挿入するアンテナ部材の長さを所定長さに調節可能な長さ調節手段とを備える、
    ことを特徴とする大気圧中でのプラズマ生成装置。
  4. 請求項2または3に記載の大気圧中でのプラズマ生成装置であって、
    更に、生成したプラズマを保持する保持容器を備え、
    保持容器の上部は略球状または略半球状の形状を有しているとともに、保持容器の上部には所定サイズの穴が設けられており、
    前記保持容器は、処理空間内に且つアンテナ部材を覆うように配置されている、
    ことを特徴とする大気圧中でのプラズマ生成装置。
  5. マイクロ波発生手段と、
    導電体で囲まれるとともに内部が大気圧の処理空間と、
    マイクロ波発生手段から出力されたマイクロ波を処理空間に導くとともに前記マイクロ波の反射波を逃がすサーキュレータと、
    処理空間へのマイクロ波の入射波と処理空間からのマイクロ波の反射波とを計測可能な方向性結合器と、
    前記反射波の量を調節可能な整合器と、
    処理空間内に配置されるとともに生成したプラズマを保持する保持容器と、
    保持容器内に配置され、導電性を有するとともに略柱状の形状を有し、処理空間を構成する導電体と接地した個所から任意の長さを処理空間内に挿入可能なアンテナ部材と、
    処理空間内におけるアンテナ部材の長さを検出可能な長さ検出手段と、当該長さ検出手段による検出量に基づいて処理空間内に挿入するアンテナ部材の長さを所定長さに調節可能な長さ調節手段と、
    生成したプラズマの温度を検出可能な温度検出手段と、当該温度検出手段による検出量に基づいてマイクロ波の出力を制御する出力制御手段とを備える、
    ことを特徴とする大気圧中のプラズマ生成装置。
  6. 導電体で囲まれるとともに内部が大気圧の処理空間と、
    処理空間の任意の面に設けられた単数または複数のマイクロ波発生手段と、
    マイクロ波発生手段に近接して設けられ、マイクロ波発生手段から出力されたマイクロ波を拡散させる反射板と、
    処理空間内に配置されるとともに生成したプラズマを保持する保持容器と、
    保持容器内に配置され、導電性を有するとともに略柱状の形状を有し、処理空間を構成する導電体と接地した個所から任意の長さを処理空間内に挿入可能なアンテナ部材と、
    処理空間内におけるアンテナ部材の長さを検出可能な長さ検出手段と、当該長さ検出手段による検出量に基づいて処理空間内に挿入するアンテナ部材の長さを所定長さに調節可能な長さ調節手段と、
    生成したプラズマの温度を検出可能な温度検出手段と、当該温度検出手段による検出量に基づいてマイクロ波の出力を制御する出力制御手段とを備える、
    ことを特徴とする大気圧中のプラズマ生成装置。
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載の大気圧中でのプラズマ生成装置であって、
    保持容器は比較的小さな径の内保持容器と、比較的大きな径の外保持容器との2つの容器を重ねて構成されており、
    内保持容器と外保持容器との間の空間には冷却用流体が流されている、
    ことを特徴とする大気圧中のプラズマ生成装置。
  8. 請求項4〜7のいずれかに記載の大気圧中でのプラズマ生成装置であって、
    更に、導電性を有するとともに略柱状の形状を有する第2所定長さの第2アンテナ部材と、耐熱性の誘電体で構成したベース部とを備え、
    ベース部は保持容器内に配置され、
    第2アンテナ部材は、ベース部の上にほぼ水平に配置されている、
    ことを特徴とする大気圧中のプラズマ生成装置。
  9. 上部が略球状または略半球状の形状を有する保持容器と、アンテナ部材と、底部材とを備え、
    底部材は導電性を有しており、アンテナ部材の一方の端を固定し、
    アンテナ部材は略柱状の形状を有するとともに所定長さを有しており、前記底部材に固定されて前記保持容器内に配置されている、
    ことを特徴とする大気圧中でのプラズマ生成支援装置。


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