JP2005353284A - ガラスキャップおよびその製造方法、それを用いた有機el装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 有機EL素子を封止するガラスキャップは、サンドブラスト法またはエッチング法によりセル部が形成されている。サンドブラスト法では機械的歪みが発生し強度が弱く、エッチング法では平滑なため安価なシール状の吸湿剤を採用すると気泡がだきこまれたままとなり、有機EL素子の劣化が早まる。
【解決手段】 セル部に格子状にレジストマスクを設けウェットエッチングする。レジストマスクは下地のガラス基板のサイドエッチにより徐々にガラス基板から剥がれ、セル部底部に突起部が形成される。これにより安価なシール状の吸着剤を固着しても脱気してセル部を真空状態にする際に気泡の通路が確保でき、吸着性が向上し、強度も強くなる。
【選択図】 図1
【解決手段】 セル部に格子状にレジストマスクを設けウェットエッチングする。レジストマスクは下地のガラス基板のサイドエッチにより徐々にガラス基板から剥がれ、セル部底部に突起部が形成される。これにより安価なシール状の吸着剤を固着しても脱気してセル部を真空状態にする際に気泡の通路が確保でき、吸着性が向上し、強度も強くなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ガラスキャップおよびその製造方法、それを用いた有機EL(Electro Luminescence)装置およびその製造方法に関する。
近年、有機EL素子を用いた有機EL装置の開発が進み、例えば表示装置であればCRTやLCDに代わる装置として注目されている。
図13には、従来の有機EL装置を示す。
有機EL装置100は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の陽極121とAl等の陰極124の間に有機EL層122および絶縁膜123を挟持した有機EL素子125を、絶縁性基板101上に複数配置したものである。有機EL層122は、正孔輸送層、発光層、電子輸送層の積層構造を有している。
そして、水分防止や物理的保護の観点から、ガラスキャップ102を絶縁性基板101と対向して固着する。この固着には例えば紫外線硬化型の接着剤106を用い、有機EL素子125の外周を囲う接着領域に塗布して気密的にガラスキャップ102を貼り付ける。これにより有機EL素子125はガラスキャップ102と絶縁性基板101による密閉空間Sに配置される。
ガラスキャップ102は、サンドブラスト法またはエッチング法などにより板厚の一部を除去したセル部103が設けられ、セル部103と絶縁性基板101の空間に有機EL素子125が配置されている。(例えば特許文献1参照。)
特開2001−297878号公報
有機EL素子125は水分や外気に触れると劣化するため、長寿命化を図るには有機EL素子125と外気および水分の遮断は必須である。このため有機EL素子125はガラスキャップ102と絶縁性基板101による密閉空間Sに配置され、またガラスキャップ材102の内側には図14のごとく吸湿剤126が配置されている。
キャップ材は、従来金属キャップが用いられていたが、この場合各有機EL素子125毎に金属キャップを配置して固着する必要があり、生産性が悪く製造コストの低減には限界があった。
一方ガラスキャップ102によれば絶縁性基板101上に設けられた複数の有機EL素子125の周囲に接着剤106を塗布し、複数のガラスキャップ102のセル部103を形成した大判のガラス基板で一括して封止した後、個別に分離する方法が採用できる。従って、製造コストを低減でき、有機EL表示装置のコストを低減できる利点がある。
そしてガラスキャップ102の場合、有機EL素子125の配置領域となるセル部103を、上記のごとくサンドブラスト法またはエッチング法などにより板厚の1/3〜1/2程度掘り込むことにより、キャップ形状を実現している。
ところが、サンドブラスト法の場合、セル部103形成時の機械的歪みが残存し、ガラスキャップ102の強度が非常に弱くなってしまう問題があった。また、機械的歪みを除去するため、サンドブラスト後にスライトエッチングする方法も知られているが、表面的なエッチングでは強度を飛躍的に向上させることができず、いずれもキャップ材としては適切でない。
一方、エッチング法の場合には主に化学的にガラス基板を除去するため機械的歪みは発生しないが、吸湿剤126を接着する際に問題があった。吸湿材126は大気中でシート状の吸湿剤126を両面テープ126aによりガラスキャップ102の内側(セル部103底部)に貼り付け、真空雰囲気でガラスキャップ102と絶縁性基板101の封止を行い、脱気する。
しかしエッチング法により形成されたセル部103底部は平滑であるため、大気中での接着工程においてテープとセル部103底面間に気泡Bが抱き込まれると気泡Bの通路がなくなってしまう(図14)。従って脱気しても気泡Bが抜けきらず、時間経過ともに有機EL素子の寿命を劣化させてしまう。
これを防ぐには、例えば吸湿作用を有する粉体を含有する不活性液体を塗布するなどの方法があるが、液体であるため取り扱いが平易ではなく、コストも高くなる問題があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされ、第1に、支持基板に貼り付けられ、該支持基板と共に密閉空間を構成するガラスキャップであって、ガラス基板の一部を該ガラス基板の板厚より薄く除去したセル部と、前記セル部底部に設けられた複数の突起部と、該セル部外周で前記支持基板と固着し前記ガラス基板の板厚を有する固着部とを具備することにより解決するものである。
また、前記複数の突起部は格子状に配置されることを特徴とするものである。
また、前記突起部の高さは前記固着部の厚みより十分低いことを特徴とするものである。
また、前記突起部の高さは5μm〜50μm程度であり、隣り合う前記突起部の相互間隔は0.1mm〜1.0mmで離間して配置することにより解決するものである。
第2に、支持基板に貼り付けられ、該支持基板と共に密閉空間を構成するガラスキャップの製造方法であって、ガラス基板の表面に所定のパターンのレジストマスクを形成する工程と、前記ガラス基板の一部を該ガラス基板の板厚より薄くエッチングしたセル部と、前記ガラス基板の板厚を有し前記支持基板と固着する固着部と、前記セル部底部に前記固着部より十分低い突起部とを同時に形成する工程とを具備することにより解決するものである。
また、前記突起部は格子状のレジストマスクにより形成されることを特徴とするものである。
第3に、支持基板と、該支持基板上に設けられ少なくとも発光層を有する有機層を第1電極および第2電極で挟時した有機EL素子と、前記支持基板と貼り付けられ前記有機EL素子を真空の密閉空間に収納するガラスキャップとを備えた有機EL装置であって、前記ガラスキャップはガラス基板の一部を該ガラス基板の板厚より薄く除去したセル部と、前記セル部周囲で前記ガラス基板の板厚を有し前記支持基板と固着する固着部と、前記セル部底部に設けられた複数の突起部と、前記セル部底部に密着したシート状の吸湿剤とを具備することにより解決するものである。
また、前記複数の突起部は格子状に配置されることを特徴とするものである。
また、前記突起部の高さは前記固着部の厚みより十分低いことを特徴とするものである。
第4に、支持基板上に少なくとも発光層を含む有機層を第1電極と第2電極で挟持した有機EL素子を形成する工程と、ガラス基板の表面に所定のパターンのレジストマスクを形成し、前記ガラス基板の一部を該ガラス基板の板厚より薄くエッチングしたセル部と、前記支持基板と固着し前記ガラス基板の板厚を有する固着部と、前記セル部底部に前記固着部より十分低い突起部とを同時に形成する工程と、前記セル部底部にシート状の吸湿剤を接着する工程と、真空雰囲気で前記支持基板と前記固着部を接着し、前記吸湿剤を前記セル部底部に密着させ、前記有機EL素子を密閉空間に収納する工程とを具備することにより解決するものである。
また、前記突起部は格子状のレジストマスクにより形成されることを特徴とするものである。
また、前記吸湿剤は、前記突起部間が気泡の通路となり前記セル部底部に密着することを特徴とするものである。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1に、支持基板と密閉空間を構成するガラスキャップの底部に複数の突起部をエッチングにより設けることにより、サンドブラスト法でセル部を形成したガラスキャップと比較して機械的歪みもなく十分な強度を確保できる。
またセル部に例えばシート状の薬剤等を貼り付ける際、セル部と接着剤の間に気泡が抱き込まれることがあっても、突起部間が気泡の通路となり脱気することができる。
第2に、突起部は格子状に配置されているため気泡の通路として効果的に作用する。
第3に、突起部は気泡の通路となる程度の高さで十分であり、ガラスキャップと支持基板との密閉空間に所定のスペースを確保できるので、パッケージ外形を増大させることなく、所定の強度を保ちシート状の薬剤との密着性を向上させることができる。
第4に、本発明の製造方法によれば、格子状のレジストで突起部のパターンを形成し、一度のエッチング工程によりセル部と固着部と突起部とを形成することができる。従って、所定の強度を有しシート状の薬剤の接着性を向上させたガラスキャップを容易に製造することができる。
第5に、有機EL素子をガラス基板とガラスキャップで密閉し内部を真空状態にした有機EL装置において、ガラスキャップのセル部底部に複数の突起部を設けることにより、シート状の吸湿剤をセル部に接着することができる。つまり、シート状の吸湿剤を貼り付ける場合に気泡が抱き込まれても突起部間が気泡の通路となるため、脱気でセル内を真空状態にする際、気泡も十分脱気できる。シート状の吸湿剤は液状の吸湿剤に比べてコストも易く取り扱いも平易である。
第6に、突起部を格子状に配置することにより、シート状の吸湿剤の接着力を全面にわたり均一にすることができる。
第7に、セル部は化学的なエッチングにより形成されるので、所定の強度を保ち、シート状吸湿剤の密着性を向上させた有機EL装置を提供できる。更に、ガラスキャップは金属キャップに比べて製造コストが安価なため、ガラス基板との接着性が良好で安価な有機EL装置を提供できる。
第8に、セル部、突起部、固着部が同一のエッチング工程で形成できるので、製造工程を複雑にすることなく、吸湿剤の接着性の向上と所定の強度を確保し、安価な有機EL装置の製造方法を提供できる。
本発明の実施の形態を図1から図12を参照して詳細に説明する。
まず、図1から図5には第1の実施形態を示す。図1は本実施形態のガラスキャップを説明する図である。図1(A)はガラスキャップを内側から見た平面図であり、図1(B)は図1(A)のX−X線断面概要図であり、図1(C)は図1(B)の一部拡大概要図である。
図1(A)、(B)の如く本実施形態のガラスキャップ2は、支持基板1に貼り付けられ、支持基板1と共に密閉空間Sを構成するものであり、セル部3と、突起部5と、固着部4を有する。
ガラスキャップ2となるガラス基板は、ソーダライムガラス、無アルカリガラスなどであり、ガラス基板の板厚は0.3mm〜1.1mm程度(例えば0.7mm)である。ガラスキャップ2のサイズは、例えば10mm〜200mmを長短辺とする矩形である。
セル部3は、ガラス基板の一主面をガラス基板の板厚の1/2〜1/3程度エッチングにより除去して形成され、セル部3底部には多数の突起部5が配置されている。尚図1(B)においては突起部5の概要図を示すが、実際には、突起部5は図1(A)の如く1つのセル部3に例えば2147個配置されているとする。
固着部4は、セル部3のエッチングによってその外周に残存した部分であり、その厚み(t1)はガラス基板の板厚と同じ0.7mmである。固着部4には例えば紫外線硬化型の接着剤6が塗布されて支持基板1と固着し、ガラスキャップ2と支持基板1による密閉空間Sが構成される。
突起部5は、セル部3底部に格子状に多数配置される。ここで、格子状とはガラスキャップ2の長短辺に対して斜め方向に格子状である。
図1(B)(C)の如く突起部5は高さ(t2)が5μm〜50μm、好適には10μm〜30μmであり、固着部4の厚み(t1)と比べて十分低く、非常に微小なものである。また、後述するが突起部5はガラス基板のエッチングにより形成される略円錐形状であり、突起部5底面の直径は例えば200μmである。そして、隣り合う突起部5の相互間隔(突起部5の中心−中心間ピッチ)は、行間(または列間)のピッチw1と直近の突起部5のピッチw2で異なるが、いずれも0.1mm〜1mmである。
図2は、図1のガラスキャップ2が複数配置されたガラス基板10である。ガラス基板10のサイズは300mm〜600mmを長短辺とする矩形であり、マトリクス状にガラスキャップ2が配置される。ガラスキャップ2は破線の部分をスクライブし、図1(A)のごとく個々に分割される。
図3を参照して、図1のガラスキャップ2の強度について説明する。図3(A)は測定方法の概要図であり、図3(B)は測定結果である。
強度の測定は、図3(A)の如く試料ステージ31に試料となるガラスキャップ32を搭置し、加圧アタッチメント33によりセル部中央部を加圧して行った。
また、ガラス強度は、
ガラス強度(Kg/mm)=破壊強度(Kg)/セル部厚み(mm)
により測定した。
ガラス強度(Kg/mm)=破壊強度(Kg)/セル部厚み(mm)
により測定した。
図3(B)は、セル部をサンドブラスト法により形成したガラスキャップ(x)、サンドブラスト法および機械歪み除去のためのスライトエッチング法により形成したガラスキャップ(y)、本実施形態のガラスキャップ(z)について測定し、相対強度をプロットした図である。
この図からも明らかなように、本実施形態によれば、サンドブラスト法(x)、サンドブラスト法およびエッチング法(y)のガラスキャップと比較して約5倍の強度が得られることが判った。これは、本実施形態の構造によれば機械的歪みが加わらず、圧力を平面的に均一に分散できる構造を有するためである。
このように、本実施形態のガラスキャップ2は、サンドブラスト法で形成したガラスキャップと異なり機械的歪みが発生せず、十分な強度を確保できる。
また、本実施形態では突起部5を設けることにより、セル部3に例えばシート状の薬剤などを接着テープにより接着する際、突起部5間が気泡の通路となる。これにより、薬剤とセル部3との密着性を向上させることができるが、これについては後述する。
図4〜図6を参照して、図1のガラスキャップ2の製造方法を説明する。
本実施形態のガラスキャップの製造方法は、ガラス基板の表面に所定のパターンのレジストマスクを形成する工程と、ガラス基板の一部をガラス基板の板厚より薄くエッチングしたセル部と、ガラス基板の板厚を有し支持基板と固着する固着部と、セル部底部に固着部より十分低い突起部とを同時に形成する工程とから構成される。
第1工程(図4参照):ガラス基板の表面に所定のパターンのレジストマスクを形成する工程。
ソーダライムガラスまたは無アルカリガラスのガラス基板10を準備する。ガラス基板10のサイズは300mm〜600mmを長短辺とする矩形(例えば400mm×500mm)であり、板厚は例えば0.7mmである(図4(A))。
純水により前洗浄を行い、レジストコーターにより厚さ20μm〜150μmの感光性レジストPR1をガラス基板10の一主面に塗布する。その後、90℃〜100℃、30分程度のプリベークを行う(図4(B))。
その後、例えばエマルジョンにより固着部4、セル部3、突起部5のパターン12が形成されたマスク11を用いて光露光する。尚、図ではコンタクト露光方式を例に示しているがこれに限らず、プロキシミティー法、縮小投影法などで露光してもよい。このパターンによりセル部3が決定し、上記のガラス基板サイズでは1枚あたり150個から250個程度のガラスキャップ2がパターンニングされる(図4(C))。
更にNa2CO3を主成分とする現像液で現像し、中間ベーク(130℃〜150℃、30分程度)を行い、セル部3、固着部4、突起部5の形成領域にレジストマスクPR1を形成する。突起部5形成領域のレジストマスクPR1は、直径0.1mm〜0.5mm程度で、図1(A)のごとく格子状に配列されている(図4(D))。
第2工程(図5および図6参照):ガラス基板の一部をガラス基板の板厚より薄くエッチングしたセル部と、ガラス基板の板厚を有し支持基板と固着する固着部と、セル部底部に固着部より十分低い突起部とを同時に形成する工程。
まず、図5のごとくウェットエッチングを行う。すなわち、ガラス基板10の他の主面(裏面)にエッチングマスクとなるレジストPR2を20μm〜150μmの厚みに塗布し、レジストPR2のプリベークおよびポストベーク(それぞれ例えば130℃〜150℃、30分)を行いマスクとする。そして、HF、HNO3等を主成分とするエッチング液により、温度25℃〜35℃でウェットエッチングを行う(図5(A))。
ウェットエッチングであるのでエッチングは等方性に進行し、レジストマスクPR1下方においてもガラス基板10がサイドエッチングされる(図5(B))。
下地のガラス基板10のサイドエッチングに伴い、直径0.1mm〜0.5mmの突起部5形成領域のレジストマスクPR1は徐々にガラス基板10から剥がれ、除去される(図5(C))。そしてこのレジストマスクPR1が剥がれるまでの時間差により突起部5が形成される。そして、所定のセル部5の深さ(ガラス基板10の板厚の1/3〜1/2程度)までエッチングを行い(例えば60分程度)、セル部3、固着部4、突起部5を形成する(図5(D))。
突起部5は、セル部3形成時に格子状に配列したレジストマスクPR1によってセル部3底部にわずかに残存した領域である。すなわち、突起部5の高さは、突起部5形成領域のレジストマスクPR1のサイズと関連し、セル部3のエッチング深さにより決定される。
従って、上記の製造条件に限らず、これらを制御して所望の突起部5高さ(10μm〜30μm)、および隣り合う突起部5のピッチ(0.1mm〜1.0mm)を得ればよい。
その後、図6のごとく、レジストマスクPR1、PR2をNaOH等を主成分とする剥離液により剥離し、最終構造を得る。
次に、図7から図12を参照し、第2の実施形態として上記のガラスキャップ2を用いた有機EL装置およびその製造方法を示す。
本実施形態のガラスキャップ2は、有機EL装置に用いると非常に好適であり、有機EL装置30は、支持基板1と、有機EL素子25と、ガラスキャップ2とを備える。
支持基板1は例えば無アルカリガラスなど絶縁性基板であり、絶縁性基板1上に例えばITO(Indium Tin Oxide)等の陽極21、有機EL層22、Al等の陰極24を、絶縁膜23を介して積層形成した有機EL素子25を設ける。有機EL層22は正孔輸送層、発光層、電子輸送層の積層構造を有していおり、複数の有機EL素子が一つのセル領域に配置される。セル領域は後の工程で固着されるガラスキャップ2のセル部3と対応している。
有機EL素子25は、陽極21から注入されたホールと、陰極24から注入された電子とが発光層の内部で再結合し、発光層を形成する有機分子を励起して励起子が生じる。この励起子が放射失活する過程で発光層から光が放たれ、この光が例えば陽極21から絶縁性基板1を介して外部へ放出されて発光する。
なお、有機EL素子25は発光形態や用途により有機EL層22、陽極21、陰極24の積層順や、構造が異なる。本実施形態の有機EL装置は、少なくとも発光層と陽極、陰極を有する有機EL素子が配置されているものであればどのような形態でもよく、その構造は図7および以降の図に示すものに限らない。
ガラスキャップ2は図1に示すものと同様であり、セル部3と、固着部4と、突起部5とを有しており、重複する部分については詳細な説明を省略する。
ガラスキャップ2は、絶縁性基板1と貼り付けられ、セル部3に有機EL素子25が収納される。そして例えば紫外線硬化性の接着剤6により固着部4が絶縁性基板1と固着し、真空の密閉空間Sを構成している。
ガラスキャップ2は、上述の如く、ソーダライムガラスまたは無アルカリガラスである。ソーダライムガラスの組成はSiO2を主成分として、Al2O3、CaO、MgO、Na2O、K2Oからなる。また、無アルカリガラスは、SiO2を主成分として、Al2O3、B2O3、CaO、MgOからなる。
ソーダライムガラスであれば有機EL装置も安価にできるが、高品位のTFT(例えばアクティブマトリクス方式で採用されるアモルファスシリコンTFTなど)の場合には、熱歪みのない無アルカリガラスが好適である。
有機EL素子25は水分や外気に触れると劣化するため、長寿命化を図るには有機EL素子25と外気および水分の遮断は必須である。このため有機EL素子25はガラスキャップ2と絶縁性基板1による真空の密閉空間Sに配置され、更にセル部3底部に吸湿剤26が配置されている。
吸湿剤26は、例えばシリカ・アルミナゲル、合成ゼオライトなどで組成され、0.2mm〜0.3mm程度の厚みのシート状乾燥剤である。このシート状乾燥剤26はその片面に両面テープが貼付けられたものであり、接着剤を別途必要とせず簡易にセル部3底部に貼り付けることができる。
そしてセル部3底部には複数の突起部5が多数配置される。尚図7においては概要図として4つの突起部5を示すが、実際には、図1(A)の如く1つのセル部3に例えば2147個配置されているとする。
この突起部5により、シート状乾燥剤26とセル部3の間に気泡は含まれず、シート状乾燥剤26はセル部3底部に密着した状態となっている。これは突起部5間が気泡の通路となり、シート状乾燥剤26の貼り付け工程でシート状乾燥剤26とセル部3底部間に抱き込まれた気泡が、その後の工程で真空雰囲気に晒されて十分脱気されるためである。
ここで、突起部5は格子状に配列しているが、行列配置においては隣り合う行および列で突起部5の行列方向のピッチ(突起部5の中心−中心間ピッチ:w1)を半ピッチずらして配置している(図1(A)参照)。
このように半ピッチずらして配置することで、直近のピッチw2を小さくする(例えばw1が600μm程度、w2が420μm程度)ことができる。つまり、セル部3の凹凸を密にすることができるので、シート状の吸湿剤の接着力を全面にわたり均一にすることができ、シート状乾燥剤26の密着性をより向上させることができる。
すなわち、本実施形態の有機EL装置は、気泡が脱気される通路が十分確保されるため、密閉空間Sの真空が長期間確保できる。また上述の如くガラスキャップ2は、サンドブラスト法または、サンドブラスト法およびエッチング法でセル部を形成したガラスキャップの5倍程度の強度を有する。更に、ガラスキャップ2であってもシート状乾燥剤26を貼り付けることができるので、液状の吸湿剤を塗布する場合と比較して、取り扱いも簡易でありコストも低減することができる。
また、有機EL装置の絶縁性基板1はガラス基板であるので、ガラスキャップ2との接着性も良好であり、装置の信頼性も向上する。
次に、図8から図12を参照して、上記の有機EL装置の製造方法を説明する。
有機EL装置の製造方法は、支持基板上に少なくとも発光層を含む有機層を第1電極と第2電極で挟持した有機EL素子を形成する工程と、ガラス基板の表面に所定のパターンのレジストマスクを形成し、ガラス基板の一部をガラス基板の板厚より薄くエッチングしたセル部と、支持基板と固着しガラス基板の板厚を有する固着部と、セル部底部に固着部より十分低い突起部とを同時に形成する工程と、セル部底部にシート状の吸湿剤を接着する工程と、真空雰囲気で支持基板と固着部を接着し、吸湿剤をセル部底部に密着させ、有機EL素子を密閉空間に収納する工程とを具備する。
第1工程(図8参照):支持基板上に少なくとも発光層を含む有機層を第1電極と第2電極で挟持した有機EL素子を形成する工程。
無アルカリガラスなどの絶縁性基板1上に例えばITO(Indium Tin Oxide)等の陽極21、絶縁膜23、有機EL層22、Al等の陰極24を、順次積層して、有機EL素子25を設ける。有機EL層22は正孔輸送層、発光層、電子輸送層の積層構造を有している。なお、既述の如く有機EL素子25は、発光層と、陽極21および陰極22を有していればよく、図示した構造に限らない。
第2工程(図9参照):ガラス基板の表面に所定のパターンのレジストマスクを形成し、ガラス基板の一部をガラス基板の板厚より薄くエッチングしたセル部と、支持基板と固着しガラス基板の板厚を有する固着部と、セル部底部に固着部より十分低い突起部とを同時に形成する工程。
本工程は、第1の実施形態のガラスキャップ2の製造工程(第1、第2工程)と同様であるので、詳細は省略して説明する。
すなわち、ソーダライムガラスまたは無アルカリガラスのガラス基板10(図2参照)を準備し、感光性レジストPR1をガラス基板10の一主面に塗布してプリベークを行う。
その後、固着部4、セル部3、突起部5のパターンが形成されたマスク11を用いて光露光した後現像し、セル部3、固着部4、突起部5の形成領域にレジストマスクPR1を形成する。突起部5形成領域のレジストマスクPR1は、直径0.1mm〜0.5mm程度で、図1(A)のごとく格子状に配列されている(図9(A))。
次に、ガラス基板10の他の主面(裏面)にエッチングマスクとなるレジスト(不図示)を塗布して、レジストのプリベークおよびポストベークを行う。そして、HF、HNO3等を主成分とするエッチング液により、温度25℃〜35℃でウェットエッチングを行う。
ウェットエッチングであるのでエッチングは等方性に進行し、レジストマスクPR1下方においてもガラス基板10がサイドエッチングされる。そして下地のガラス基板10のサイドエッチングに伴いレジストマスクPR1は徐々にガラス基板10から剥がれ、除去される。このレジストマスクPR1が剥がれるまでの時間差により突起部5が形成される。
このように所定のセル部5の深さ(ガラス基板10の板厚の1/3〜1/2程度)までエッチングを行うことにより、セル部3、固着部4、突起部5を同時に形成し、表面および裏面に残ったレジストマスクを除去する(図9(B))。
このように、突起部5は、セル部3形成時に格子状に配列したレジストマスクPR1によってセル部3底部にわずかに残存した領域である。すなわち、突起部5の高さは、突起部5形成領域のレジストマスクPR1のサイズと関連し、セル部3のエッチング深さにより決定されている。
従って、上記の製造条件に限らず、これらを制御して所望の突起部5高さ(10μm〜30μm)、および隣り合う突起部5のピッチ(0.1mm〜1.0mm)を得ればよい。
そして、本工程により、複数の有機EL素子25が配置された絶縁性基板1のセル領域に合わせて150個〜200個のセル部3を有するガラスキャップ2が形成される。
第3工程(図10参照):セル部底部にシート状の吸湿剤を接着する工程。
セル部3底部に、例えばシリカ・アルミナゲル、合成ゼオライトなどで組成され、0.2mm〜0.3mm程度の厚みのシート状乾燥剤26を貼り付ける。シート状乾燥剤26はその片面に両面テープ26aが貼り付けられ、接着剤を別途必要とせず簡易にセル部3底部に貼り付けることができる。
本工程は大気中で行うため、この状態においては突起部5と両面テープ26の間に気泡Bが抱き込まれている。
第4工程(図11および図12)参照:真空雰囲気で支持基板と固着部を接着し、吸湿剤をセル部底部に密着させ、有機EL素子を密閉空間に収納する工程。
シート状乾燥剤26を貼り付けたガラスキャップ2を、例えば100℃以下に加温した10−8Torr程度の真空雰囲気で絶縁性基板1と固着する。すなわち、絶縁性基板1で複数の有機EL素子25が配置されたセル領域の外周に、例えば紫外線硬化型の接着剤6を塗布して位置あわせを行う(図11(A))。
その後、引き続き真空雰囲気で、ガラスキャップ2の固着部4と絶縁性基板1とを固着する。これにより複数のセル領域が一括して被覆され、セル部3の大気は脱気される。そしてガラスキャップ2と絶縁性基板1により真空の密閉空間Sが構成される(図11(B))。
図11(C)はこの時の図11(B)の丸印付近の拡大図である。本実施形態では突起部5により気泡Bが脱気される通路が確保できる。すなわちセル部3の大気が脱気すると共に、シート状乾燥剤26(両面テープ26a)とセル部3に抱き込まれていた気泡Bが突起部5間を通路として脱気され、シート状乾燥剤26は、気泡を含まずにセル部3底部と密着状態となる。これにより、セル部3の真空が長期間確保され、有機EL素子の長寿命化を実現できる。尚、上記の真空条件は一例であり、密着性を高め、各材料表面に付着した水分を熱エネルギーで放出できる条件であればよい。そして、そのような条件であれば、気泡Bを突起部5間から脱気させ、シート状乾燥剤26を密着させることができる。
その後、図12に示す如く、破線部分をスクライブして各セル毎に個々に分離し、図7に示す有機EL装置30を得る。
1 支持基板
2 ガラスキャップ
3 セル部
4 固着部
5 突起部
6 接着剤
10 ガラス基板
11 マスク
12 パターン
21 陽極
22 有機EL層
23 絶縁膜
24 陰極
25 有機EL素子
26 吸湿剤
26a 接着テープ
30 有機EL装置
100 有機EL装置
101 支持基板
102 ガラスキャップ
103 セル部
104 固着部
106 接着剤
126 吸湿剤
126a 接着テープ
B 気泡
PR1 レジストマスク
PR2 レジストマスク
S 密閉空間
2 ガラスキャップ
3 セル部
4 固着部
5 突起部
6 接着剤
10 ガラス基板
11 マスク
12 パターン
21 陽極
22 有機EL層
23 絶縁膜
24 陰極
25 有機EL素子
26 吸湿剤
26a 接着テープ
30 有機EL装置
100 有機EL装置
101 支持基板
102 ガラスキャップ
103 セル部
104 固着部
106 接着剤
126 吸湿剤
126a 接着テープ
B 気泡
PR1 レジストマスク
PR2 レジストマスク
S 密閉空間
Claims (12)
- 支持基板に貼り付けられ、該支持基板と共に密閉空間を構成するガラスキャップであって、
ガラス基板の一部を該ガラス基板の板厚より薄く除去したセル部と、
前記セル部底部に設けられた複数の突起部と、
該セル部外周で前記支持基板と固着し前記ガラス基板の板厚を有する固着部とを具備することを特徴とするガラスキャップ。 - 前記複数の突起部は格子状に配置されることを特徴とする請求項1に記載のガラスキャップ。
- 前記突起部の高さは前記固着部の厚みより十分低いことを特徴とする請求項1に記載のガラスキャップ。
- 前記突起部の高さは5μm〜50μm程度であり、隣り合う前記突起部の相互間隔は0.1mm〜1.0mmで離間して配置することを特徴とする請求項1に記載のガラスキャップ。
- 支持基板に貼り付けられ、該支持基板と共に密閉空間を構成するガラスキャップの製造方法であって、
ガラス基板の表面に所定のパターンのレジストマスクを形成する工程と、
前記ガラス基板の一部を該ガラス基板の板厚より薄くエッチングしたセル部と、前記ガラス基板の板厚を有し前記支持基板と固着する固着部と、前記セル部底部に前記固着部より十分低い突起部とを同時に形成する工程とを具備することを特徴とするガラスキャップの製造方法。 - 前記突起部は格子状のレジストマスクにより形成されることを特徴とする請求項5に記載のガラスキャップの製造方法。
- 支持基板と、該支持基板上に設けられ少なくとも発光層を有する有機層を第1電極および第2電極で挟時した有機EL素子と、前記支持基板と貼り付けられ前記有機EL素子を真空の密閉空間に収納するガラスキャップとを備えた有機EL装置であって、
前記ガラスキャップはガラス基板の一部を該ガラス基板の板厚より薄く除去したセル部と、
前記セル部周囲で前記ガラス基板の板厚を有し前記支持基板と固着する固着部と、
前記セル部底部に設けられた複数の突起部と、
前記セル部底部に密着したシート状の吸湿剤と、
を具備することを特徴とする有機EL装置。 - 前記複数の突起部は格子状に配置されることを特徴とする請求項7に記載の有機EL装置。
- 前記突起部の高さは前記固着部の厚みより十分低いことを特徴とする請求項7に記載の有機EL装置。
- 支持基板上に少なくとも発光層を含む有機層を第1電極と第2電極で挟持した有機EL素子を形成する工程と、
ガラス基板の表面に所定のパターンのレジストマスクを形成し、前記ガラス基板の一部を該ガラス基板の板厚より薄くエッチングしたセル部と、前記支持基板と固着し前記ガラス基板の板厚を有する固着部と、前記セル部底部に前記固着部より十分低い突起部とを同時に形成する工程と、
前記セル部底部にシート状の吸湿剤を接着する工程と、
真空雰囲気で前記支持基板と前記固着部を接着し、前記吸湿剤を前記セル部底部に密着させ、前記有機EL素子を密閉空間に収納する工程と、
を具備することを特徴とする有機EL装置の製造方法。 - 前記突起部は格子状のレジストマスクにより形成されることを特徴とする請求項10に記載の有機EL装置の製造方法。
- 前記吸湿剤は、前記突起部間が気泡の通路となり前記セル部底部に密着することを特徴とする請求項10に記載の有機EL装置の製造方法。
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CN107527936A (zh) * | 2016-06-17 | 2017-12-29 | 三星显示有限公司 | 有机发光二极管显示器及其制造方法 |
-
2004
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