JP2005353132A - 情報記録媒体、その製造方法および媒体製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】形状可変のマスクを使用し、記録層毎に1つのマスクのマスク径を変えて、開口部の径が異なる多層膜4,6,8,10を形成する。
【効果】マスクを繰り返し真空装置から出したり、戻したりする必要がなくなり、効率よく作成できる。
【選択図】図1
Description
光ディスクの実効的記録密度(実効的面密度)を高めるには、光の遠達性、透過性という特長を生かした多層化が望ましい。しかし、3層以上では各層の透過率と記録感度とがトレードオフの関係にあり、再生信号品質か記録感度か、どちらかが犠牲にならざるを得なかった。
なお、特開2002−82360号には、エレクトロクロミック層の両側を導電層で挟んだ光書き込み型記録材料について記載されている。但し、多層に関するものではなく、材料に関する文献である。
本発明の目的は形状可変マスクを用い多層記録媒体を生産性よく効率的に作製することにある。
<製法>
基板上にマスクをセットし、マスクで覆われていない領域に第1の膜を成膜した後、真空装置内でマスクの形状、大きさまたは設定位置を変化させ、次にマスクで覆われていない領域に第2の膜を成膜する。マスクは円盤状または任意の位置に窪みが設けられた略円盤状であり、第1の膜と第2の膜では開口部の平均直径または窪みの位置が異なる。また、マスクは大きさ(平均直径)や形状が変化する構造であるため、たとえば第1の膜と第2の膜は同一円周上で窪みの位置を変えて膜を成膜した後に、第3の膜ではマスクの平均直径を大きい方向に変えて膜を成膜する。各膜における窪みは2つ以上が好ましい。平均直径とは、窪み部を除き、ディスク中心からマスクされる領域の外縁までの距離を角度1度刻みで計測した平均値を半径とする円の直径(半径の2倍)と定義する。
なお、本願明細書では、形状とは輪郭の形を意味し、大きさを含まないものとする。
多層ディスクを作製する装置は、基板を設置するための台と、前記基板上に成膜する材料からなるターゲットと、前記ターゲットをスパッタリングして、前記基板上に成膜させる手段と、前記台と前記ターゲットとの間に設けられたマスクと、前記マスクの形状を変化させる手段とを有している。マスクは、例えば、中心軸と、数枚の羽板と押さえバネとからなっている。羽板には各々突起が設けてあり、各々の突起の外側に接触するように備えた、リング状の押えバネで数枚の羽板がばらばらになることを防いでいる。中心軸の円柱面の先端には凹が、後端部には複数の凹凸部が設けてある。上記中心軸の先端の凹部に前記数枚の羽板の鋭角部を差し込んで固定する。これにより、数枚の羽板は平らではなく傘型の形状となる。基板を設置するための台の中心部には薄い円盤状で中央部に複数の切り欠けを設けた板バネがあり、マスク中心軸の後端部の凹凸部が板バネの中央部にはまる構造になっている。マスク中心を台側に押すと板バネの中央部が次の凹凸部にはまり、マスクの高さ位置決めができる。マスク高さが変化すると羽板の角度がかわり、マスクの平均直径が大きい方向へ変わる構造になっている。
上記マスクを使用し作製した多層ディスクは、基板とマスクが密着した部分には膜がなく開口部である。この開口部の形状を、各記録膜毎に変化させたものである。その例として、複数の突起部を有する開口部が設けられた第1の記録膜、突起部の位置が第1の開口部とは異なるように突起部が設けられた開口部を有する第2の記録膜、と基板側から順次形成されたディスクがある。
前記第1、2、3の膜は、電圧を印加することにより透過率または反射率が変化する記録膜であり、更に、前記記録膜に電圧を印加する電極膜が設けられている。前記第1,第2の開口部から、電流を供給する手段が設けられている。
透明電極の材料としては、(In2O3)x(SnO2)1−xの組成で、xが5%から99%の範囲の材料、抵抗値の面でより好ましくは、xが90%から98%の範囲の材料、これにモル%で50%以下のSiO2を添加したもの、SnO2にモル%で2から5%のSb2O3などの他の酸化物を添加したもの、などの既知の透明電極材料が使用可能である。
さらに、記録層間の透明電極を2層に分けてその間の断熱層を設けても良い。断熱層は導電性が有っても良いが、無い方がより好ましく、ZnS−SiO2などを用いてもよい。
このように、マスク径の変化と窪み位置の変更を組み合わせることによってさらなる多層、高密度容量化が可能となる。
厚さ1〜40μmのスペーサー層を多層記録層の数層毎(例えば5層おきで、ビーム数、又はビーム数−予備照射ビーム数に一致させるのが特に好ましい。)に挟んでもよい。スペーサー層にはニッケルスタンパーからトラッキング用のグルーブ、ピットのうちの少なくとも一方を含む凹凸パターンを転写してトラッキング信号やアドレス、クロック、同期信号などの検出に用いるのが良い。
記録・再生光を張り合わせ基板側から入射させる場合、張り合わせ基板を0.1mm程度に薄くして、絞込みレンズのNAを0.85と大きくしても良い。そうすればトラックピッチは約3/4程度にできる。
2: 金属反射層
3: 第1の透明電極
4: 第1の記録層
5: 第2の透明電極
6: 第2の記録層
7: 第3の透明電極
8: 第3の記録層
9: 第4の透明電極
10: 第4の記録層
11: 中心軸
12: 羽板
13: 押さえバネ
14: 突起
15: 台
16: 板バネ
17: 窪み
18: ボール
19: バネ
20: マスク
21:固定具
22: ビス
23:モーター
24:電圧伝達機構
25:電線
26:回転軸
27:導線
28:ディスク受け
29:バネ内蔵ピン電極
30:アームバー
31:透明電極
32:ターゲット。
Claims (16)
- 基板上に、マスクを介して、前記マスクで覆われた領域が第1の開口部となるように、第1の記録膜を成膜する第1のステップと、
前記マスクの大きさまたは前記マスクと基板との相対位置の少なくとも何れかを変化させる第2のステップと、
前記第2のステップの後、前記第1の記録膜が形成された前記基板上に、前記マスクを介して、前記マスクで覆われた領域が第2の開口部となるように、第2の記録膜を成膜する第3のステップとを有し、
前記第2の開口部は、前記第1の開口部と大きさまたは形状が異なることを特徴とする多層記録媒体の製造方法。 - 前記マスクは略円盤状であり、前記第1のステップでは第1の平均直径を有し、前記第3のステップでは前記第1の平均直径とは異なる第2の平均直径を有することを特徴とする請求項1記載の多層記録媒体の製造方法。
- 前記第1のステップと前記第3のステップは、スパッタリングまたは蒸着により成膜するステップであることを特徴とする請求項1記載の多層記録媒体の製造方法。
- 更に、第3のステップの後に、前記マスクの大きさまたは前記マスクと基板との相対位置の少なくとも何れかを変化させ、前記マスクを介して、第3の記録膜を成膜するステップを有することを特徴とする請求項1記載の多層記録媒体の製造方法。
- 前記マスクは、窪み部が設けられた略円盤状であり、前記第1のステップと前記第3のステップでは、窪み部と前記基板との相対位置が変化することを特徴とする請求項1記載の多層記録媒体の製造方法。
- 前記第1のステップと前記第3のステップは、1つの装置内で行われることを特徴とする請求項1記載の多層記録媒体の製造方法。
- 基板を設置するための台と、
前記基板上に成膜する材料からなるターゲットと、
前記ターゲットをスパッタリングして、前記基板上に成膜させる手段と、
前記台と前記ターゲットとの間に設けられたマスクとを有し、
前記マスクは、その大きさが可変であることを特徴とする媒体製造装置。 - 前記マスクは複数の羽を有し、前記複数の羽の重なり具合によって、その大きさが変化することを特徴とする請求項7記載の媒体製造装置。
- 中心に穴を有する基板と、
前記基板上に、前記基板の穴上が第1の開口部になるように形成された第1の記録膜と、
前記第1の記録膜上に、前記第1の開口部上が第2の開口部となるように形成された第2の記録膜とを有し、
前記第1の開口部の形状と、前記第2の開口部の形状が異なることを特徴とする多層記録媒体。 - 前記第1、第2の開口部は、前記基板の中心部に向かって凸部を有し、
前記第1の開口部における凸部の位置と、前記第2の開口部における凸部の位置が、ずれていることを特徴とする請求項9記載の多層記録媒体。 - 前記第1,第2の開口部の凸部は、それぞれ複数あることを特徴とする請求項10記載の多層記録媒体。
- 前記第1の開口部と前記第2の開口部は、凸部を除く平均直径がほぼ等しいことを特徴とする請求項10記載の多層記録媒体。
- 更に、第2の記録膜上に、前記第2の開口部上が第3の開口部となるように形成された第3の記録膜を有し、前記第3の開口部の平均直径は前記第2の開口部の凸部を除く平均直径と異なることを特徴とする請求項10記載の多層記録媒体。
- 前記第1、2の記録膜は、電圧を印加することにより透過率または反射率が変化する記録膜であり、更に、前記第1,第2の記録膜の間には、前記第1,第2の記録膜に電圧を印加する電極膜が設けられていることを特徴とする請求項9記載の多層記録媒体。
- 前記第1,第2の開口部内に、前記電極膜が露出していることを特徴とする請求項9記載の多層記録媒体。
- 中心に穴を有する基板と、
前記基板上に、前記基板の穴上が第1の開口部になるように形成された第1の記録膜と、
前記第1の記録膜上に、前記第1の開口部上が第2の開口部となるように形成された第2の記録膜とを有し、
前記第2の記録膜上に、前記第2の開口部上が第3の開口部となるように形成された第3の記録膜とを有し、
前記第1の開口部の平均直径と前記第2の開口部の平均直径との差は、前記第2の開口部の平均直径と前記第3の開口部の平均直径との差よりも大きいことを特徴とする多層記録媒体。
Priority Applications (2)
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JP2004170654A JP2005353132A (ja) | 2004-06-09 | 2004-06-09 | 情報記録媒体、その製造方法および媒体製造装置 |
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JP2007293967A (ja) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Hitachi Ltd | 多層光記録媒体、情報記録方法及び情報再生方法 |
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2004
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JP4676372B2 (ja) * | 2006-04-24 | 2011-04-27 | 株式会社日立製作所 | 多層光記録媒体、情報記録方法及び情報再生方法 |
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