JP2005350825A - 接着芯地 - Google Patents

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真吾 松本
Takumitsu Taniguchi
卓充 谷口
Hirokuni Ogoshi
博州 大越
Masuji Kojima
眞壽士 小島
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Abstract

【課題】
接着芯地を有する衣服において洗濯を繰り返した場合においても芯地接着部分に筋状の部分的な剥離が発生せず、優れた外観品位を維持するための接着芯地およびその芯地を用いた衣服を提供する。
【解決手段】
本発明は、ドレスシャツの衿などに用いられる接着芯地に関し、長径と短径を有し、長径方向の端部が中央部分より幅広となった形状を芯地基布上に交互に配置させかつ芯地織物の構成糸の軸方向とずらすものである。
【選択図】図1

Description

本発明は接着芯地およびその接着芯地を用いた衣服に関する。更に詳しくは、織物からなる接着芯地であって、表地と接着芯地とを接着した時に発生するモアレ現象を軽減し、かつ洗濯後に発生する剥離を軽減させることが可能な接着芯地およびその接着芯地を用いたドレスシャツを提供するものである。
従来、接着芯地は、衣服を構成する表地の裏側に接着することにより、衣服を構成する生地の立体形状の成形性や保型性の向上または部分的な補強のために使用され、また、縫製を容易にするものとして、たとえばドレスシャツでは衿や前立て、カフスなどに使用されている。
その接着芯地の形成方法としては、織物や編物や不織布の芯地基布上にパウダー状の接着樹脂を一定の大きさのドット状に塗布したもの、パウダー状の接着樹脂を芯地基布上に散布したもの、接着樹脂をフィルム状に塗布したもの等があるが、パウダー状の接着樹脂を芯地基布上に散布したものは塗布量の均一性に欠け、塗布量も限られるため接着の均一性や強力面の問題がある。また、フィルムタイプは接着の均一性や強力面の問題はないものの接着後の風合いが硬くなるという欠点を有するため現在ではドットタイプの接着芯地が最も多く使用されている。
表地に使われる接着芯地の選定は、通常、実際の衣服に用いる表地に芯地を接着し、接着強力だけではなく、その洗濯前後の表面品位、風合い等に問題がないことを確認し選定しているのが現状であり、特に、表地の経・緯糸の密度と芯地の経・緯糸の密度が近似もしくは整数倍で重なり合った時、表地と芯地の基布の間でモアレ現象が発生する確率が高く、このモアレ現象は製品の品位を低下させるため特に注意を要している。
この表地と芯地基布間のモアレ現象は、直接表地にひびき、製品の品位を低下させるため、特にシビアに発生の有無を確認し使用する芯地を選定している。このモアレの改善については芯地面からは、芯地の経および緯糸に「よろけ」を付与する技術(特許文献1参照)が開示されているが、全ての生地に対応できるものは得られていないのが現状であり、芯地の活用面からは芯地をバイヤス方向に使用することにより表地と芯地の経・緯糸の密度の位相をずらしモアレの発生を防止することが行われている。
また、モアレ現象の発生は外観上の問題だけでなく、接着芯地の洗濯を繰り返すうちに部分的な芯地剥離が発生し、その剥離が徐々に拡大していくという問題にもつながることがあり、その問題を解決するために接着樹脂の成分や樹脂のドット形状など各種(特許文献2、3、4参照)提案されているが十分に満足できるものがないのが現状である。
特開平9−67752号公報 特開2002−371414号公報 特表2001−525503号公報 特開平7−279019号公報
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、モアレの発生を減少し、もって洗濯を繰り返しても部分的な剥離の少ない接着芯地を提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の接着芯地は、
(1)織物の片面に熱可塑性樹脂がドット状に塗布されてなる接着芯地であって、該ドットが長径と短径を有し、長径方向の少なくとも一方の端部が中心部より幅広になっている形状であり、ドットの長径が互いに概ね75°〜105°の角度をなすように交互に配列され、さらに隣の列は互い違いに配置されており、且つ、該ドットの配列方向が該織物の構成糸の軸方向とずれているように配置されてなる接着芯地。
(2)該ドットの配列方向が該織物の構成糸の軸方向と概ね45°の角度で配置されてなる上記接着芯地。
(3)塗布された熱可塑性樹脂のドットが、長径と短径の比が2.0〜4.0の形状である上記接着芯地。
(4)塗布された熱可塑性樹脂のドットが、アレイ型形状もしくはひょうたん型形状である上記接着芯地。
(5)塗布された熱可塑性樹脂のドットは、端部の最大径が0.5mm〜1.0mm、中央部分の最小径が0.2mm〜0.7mmである上記接着芯地。
(6)熱可塑性樹脂のドット数が45〜100個/cm2であり、かつ熱可塑性樹脂が織物表面の50〜86面積%に塗布されている上記接着芯地。
(7)該熱可塑性樹脂の付着量が15〜45g/m2である上記接着芯地。
(8)接着芯地を構成する織物の少なくとも一方の構成糸がフィラメント糸からなる上記接着芯地。
(9)上記いずれかの接着芯地を衿に用いたことを特徴とする衣服。
本発明の接着芯地を用いることにより、円形のドットを配置した接着芯地を用いた場合と同様の風合いを維持または向上させながら、洗濯を繰り返したときに発生する筋状の部分的な芯地剥離を軽減させることが可能となる。
本発明は、前記課題、つまり、洗濯を繰り返しても接着芯地を接着した部分に部分的な剥離が生じにくい接着芯地について鋭意検討し、接着樹脂のドット形状を長径と短径を有し、長径方向の少なくとも一方の端部が中心部より幅広になっている形状であり、ドットの長径が互いに75°〜105°の角度をなすように交互に配列され、さらに隣の列は互い違いに配置されており、且つ、該ドットの配列方向が該織物の構成糸の軸方向とずれているように配置させることにより、モアレの発生を減少でき、もってかかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
本発明の接着芯地について、一実施態様を示す図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の接着芯地に乗せられる接着樹脂のドット形状の一態様を示す模式図であり、図2は本発明のドット形状で芯地基布上に配置させた一態様を示す模式図であり、図3は本発明の別の態様のドット形状で芯地基布上に配置させた一態様を示す模式図であり、図5は従来のドット形状で芯地基布上に配置させた模式図である。
本発明における芯地基布上の接着樹脂のドット形状1(以下、ドット1)は図1に示すように長径4と短径5を有し、長径方向の少なくとも一方の端部が中心部より幅広になっている形状であることが必要である。その長径4と短径5は芯地基布上のドット1の長径軸方向2の最も長い距離を長径4とし、その長径軸方向2に直交する短径軸方向3の最も短い距離を短径5とするものである。従来からドットタイプの芯地の選定の際には接着強力の他に、表地と芯地基布との密度間の干渉により発生するモアレ現象を確認することが必要であるが、図5に示す従来のドットタイプの接着芯地ではドット1を一定間隔で芯地基布上に塗布するため、その間隔が芯地基布の経・緯糸の密度に近似もしくは整数倍で重なり合った時、芯地基布とドット1の間でモアレ現象が発生する。このモアレ現象に関しては芯地の接着樹脂面を確認することで接着芯地を選別することが可能であるが、接着芯地の樹脂面にモアレが発生していても、実際に表地に接着した状態で洗濯前後の接着強力や表面品位に問題がなければその芯地を使用することが多々行われているのが現状である。しかしながら、構成する織糸が均一な密度を保つ芯地基布に均一なドットを塗布し織糸密度とドット密度が干渉しあった場合に発生するモアレや、構成する織糸が若干不均一な周期を持つ芯地基布に均一なドットを塗布し織糸密度の周期性とドット密度が干渉しあった場合に発生するモアレ現象の発生した接着芯地を使用すると接着当初は織物表面に問題がなくても洗濯を繰り返していくとモアレに沿って部分的な剥離が発生することを解明した。
ドット1が長径4と短径5を有しない円弧状の場合、ドットを等間隔に配置すると芯地基布の密度によっては必ず位相の合うものがでてくるため、芯地基布の経・緯糸の密度とドット1の位相をずらすためにはドットをランダムに配置させる必要があるが、ランダムに配置することは接着強力面からもばらつきが出るため好ましくない。
しかしながら、ドットを本発明の形状、すなわちドット1の形状を図1に示すように長経4と短径5を有する形状とし、図2および図3に示すようにドット1の長径5が互いに75°〜105°、特に好ましくは概ね90°の角度をなすように交互に配列させ、隣の列は互い違いに配置させることにより一定間隔で配置される芯地基布の織糸と接着樹脂のドットとの位相を乱すことが可能となりモアレ現象の発生を軽減させることが可能となる。75°より小さくした場合や105°より大きくした場合はドット間に筋状の位相が現れその筋状の位相と芯地基布の織糸との位相が合いやすくなるため好ましくない。さらには、芯地基布の織糸密度に若干の周期性を持つ芯地基布を用いた場合でも、織糸とそのヨコに存在する織糸を接合するかたちで接着樹脂のドットが配置されるため洗濯など織糸がもまれ接着樹脂がずれるなどにより発生するモアレ現象も軽減させることが可能となる。
ここでドットの配列方向とは図4に示す用に概ね長径方向にそった方向9(もしくは短径方向に沿った方向)をいう。
さらには、図2および図3に示すようにドット1の配列方向をドット1の長径軸方向2と芯地基布を構成する織物構成糸の軸方向7の間でなす角度すなわち織物構成糸の軸方向と接着樹脂長軸方向との角度8を概ね45°の角度でずらすことによりさらに位相をずらすことが可能となりモアレの発生を減少させることができる。
なお、前記の概ね90°、概ね45°とは、厳密に90°や45°である必要はなく、数°程度の誤差があってもよいことを意味する。
また、本発明におけるドット1は長径4を短径5で割った長径4と短径5の比が2.0〜4.0とすることが好ましい。長径4と短径5の比が2.0以下になると熱可塑性樹脂1の形状が円弧状に近くなり位相が合いやすくなり、また、長径4と短径5の比が4.0以上になると熱可塑性樹脂1の形状が線状になりドットの占有面積が低下し十分な接着強力が得られにくくなるという問題を生じる。
また、本発明におけるドット1は図1のように長径方向の少なくとも一方の端部が中心部より幅広になっているアレイ型形状もしくはひょうたん型形状であることが好ましい。すなわち、ドット1の中央部分の短径5の長さに対し端部の短径6が大きくなっており、中央部分の短径5(中央部分の最小径)が0.2mm〜0.7mmであるとき端部の短径6(端部の最大径)は0.5mm〜1.0mmになることが好ましい。ここで端部を大きくし、ドット1同士を相対する形で配置させることにより、図2に示すようにドット1の凹部に隣接する接着樹脂の端部が入り、接着樹脂のを配置しない部分を確保しながら接着樹脂の占有面積を増加させることが可能となり、ドットタイプの風合いを維持しながら、接着強力を確保することが可能になるものである。
また本発明における接着樹脂の形状は図1もしくは図2に示すようなドット1の端部を円弧状とする以外に図3に示すように接着樹脂の端部を円弧状ではなく若干四角形状に近い形とすることはなんら差し支えない。
また長径2と短径5を有するドット1の間に円弧状ドットを配置させることも可能である。
本発明の接着芯地における単位面積あたりのドット1の数は45個/cm2以下であると接着強力の問題が発生し、100個/cm2以上になると風合いが硬くなり45〜100個/cm2とすることが接着強力および風合いの観点から好ましい。
さらに接着樹脂1の個数は単位面積あたりの接着樹脂の数と接着強力および風合いの関係と同様に織物表面の50〜86%に塗布されていることが好ましい。
また、本発明の該熱可塑性樹脂の付着量は接着樹脂の占有面積を増加させることが可能となるため樹脂の付着量を低減させることも可能となり、ソフトな風合いを付与しやすくなるものである。すなわち、接着樹脂の付着量を15〜45g/m2とすることにより接着強力を維持しながら、ソフトな風合いを付与することが可能となる。
本発明における接着樹脂の塗布方法は、平面のスクリーンに所定の接着樹脂形状の穴をあけ、そのスクリーンを介して接着樹脂を基布上に転写させる方法や中が空洞となっている円筒状のローラーに所定の接着樹脂形状の穴をあけローラー内部から接着樹脂を押し出しローラーの外側に接触させた基布上に転写させる方法、円筒状のローラー上に所定の形状を刻印しておき、その刻印内に接着樹脂を入れその樹脂を基布上に転写させるようなタイプなど従来から行っている樹脂の転写方法を用いることでなんら差し支えない。
本発明における接着芯地に塗布される熱可塑性樹脂とは、190℃でのメルトフローインデックス(MI)値が0.05〜1g/10minの熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。すなわち、従来の接着芯地に用いられる熱可塑性樹脂、たとえば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレンビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂などの熱可塑性樹脂のいずれも使用することができるが、溶融温度よりポリアミド系、ポリエステル系、高密度ポリエチレン系樹脂が良く、耐久性の面から高密度ポリエチレン系樹脂がより好ましい。
ここでメルトフローインデックス(MI)値とはJIS K7210によって測定される樹脂粘度を指す。
本発明における接着芯地用の芯地基布を構成する織物に使用される繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維、ウレタン系繊維等の合成繊維、アセテート等の半合成繊維、ビスコースレーヨン等の再生繊維、また木綿、羊毛、絹、麻等の天然繊維等を採用できるが、寸法安定性等の芯地特性および原料コストの面から、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、木綿、再生繊維を単独または組み合わせて使用することが好ましい。
また、短繊維および長繊維の差なく使用することが可能であるが、風合い面から、接着芯地を構成する織物の少なくとも一方の構成糸が長繊維いわゆるフィラメント糸からなることがさらに好ましく、また、そのフィラメント糸は通常の衣料用のマルチフィラメント糸であって、仮撚加工などにより捲縮を付与したものがさらに好ましい。
また、その単繊維繊度は4.4デシテックス以下のものであり、総繊維繊度が22〜400デシテックスの糸であることが好ましい。単繊維繊度が4.4デシテックスを越えると風合が硬くなり、接着した際に表地の風合を損ねることになり、また、総繊維繊度が22デシテックス未満では製織性が問題になり、400デシテックスを越えるとボテ感がでるとともに重くなるため好ましくない。
芯地基布として用いられる織物の製織方法は通常用いられるウォータージェットやエアージェット、レピアなどの織機を用いて製織すればよく、整形方法や糊付方法等もなんら限定されるものではない。また、織物組織もなんら限定されるものではないが、接着樹脂を芯地基布上の均等に配置・接着させるためには平組織で表面がフラットなものが特に好ましい。
本発明における接着芯地は特に服種に関係なく使用することが可能であるが、洗濯をしたときの剥離が特に目立ちやすいドレスシャツ、カジュアルシャツ等の衿芯、カフス芯としてもちいることが特に好ましい。
以下、実施例および比較例を挙げて説明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
(評価)
(1)芯地樹脂面のモアレの発生
芯地樹脂面のモアレの発生の程度を目視により3段階で評価した。
○:発生なし
△:若干発生
×:実用上耐えられない発生
(2)剥離強力
生地上に接着芯地をのせ、平板プレス機(JUKI製)を用い温度170℃、圧力98.1kPa、時間20秒の条件で熱圧着により生地と芯地をと接着後、幅2.5cm×約15cmにサンプルカットし、つかみ間隔を5cm、引張速度10cm/分に設定された定速伸長型引張試験機を用い、生地と芯地の剥離強力を測定した。
(3)洗濯後の表面品位(剥離)
芯地を接着した衿型を作製し、家庭用2層式洗濯機に40℃のお湯と合成洗剤を入れ5分間洗濯後、3分間のすすぎを2回と30秒間の脱水を行い吊り干し乾燥を実施した。この洗濯を15回繰り返しその後の羽根衿表の表面品位(剥離)の程度を目視により3段階で評価した。
○:発生なし
△:若干発生
×:実用上耐えられない発生
実施例1
熱可塑性樹脂としてMI値0.75g/10分のポリエチレン樹脂を用い、長径1.63mm、短径(中央部分の最小径)0.43mm、端部(端部の最大径)0.84mmのひょうたん型のドットを79個/cm2の密度となり、かつ織物構成糸の軸方向に対し45°の角度となるようにドットを刻印した円筒状のローラーに接着樹脂を付与し、経緯糸に84dTex−72Fil/3のポリエステル仮撚加工糸で構成された平織物をそのドットを刻印した円筒状のローラーに接触させてローラー上の接着樹脂を芯地基布上に転写し接着芯地を得、接着樹脂面のモアレ発生状態を評価した。その後、経緯糸にポリエステル45番手の紡績糸を用いた経糸密度112本/インチ、緯糸密度74本/インチのブロードと接着芯地を洗濯評価用のドレスシャツの衿型および剥離強力測定用の生地に合わせて裁断し、接着芯地をJUKI平板プレスを使用し、170℃×20秒、圧力98.1kPaの接着条件で張り合わせ剥離強力測定用のサンプルを得た。また、衿型作成用は続けて縫製し洗濯評価用衿型を得た。
剥離強力については幅2.5cm×約15cmにサンプルカットし、つかみ間隔を5cm、引張速度10cm/分に設定された定速伸長型引張試験機を用い、生地と芯地の剥離強力を測定した。
また、洗濯での外観評価用衿型については、家庭用2層式洗濯機に40℃のお湯と合成洗剤を入れ5分間洗濯後、3分間のすすぎを2回と30秒間の脱水を行い吊り干し乾燥を実施し、この洗濯を15回繰り返しその後の羽根衿表の表面品位(剥離)の程度を目視により3段階で評価した。得られた芯地接着樹脂面のモアレの発生、生地との接着後の剥離強力、洗濯後の衿型表面品位の結果を表1に記載する。
実施例2
ポリエステル仮撚加工糸で構成された平織物の芯地基布上に織物構成糸の軸方向に対し10°の角度となるようにドットを配置した以外は実施例1と同様の加工および評価を実施した。得られた芯地接着樹脂面のモアレの発生、生地との接着後の剥離強力、洗濯後の衿型表面品位の結果を表1に記載する。
実施例3
熱可塑性樹脂としてMI値0.75g/10分のポリエチレン樹脂を用い、長径1.84mm、短径(中央部分の最小径)0.62mm、端部(端部の最大径)0.75mmのひょうたん型のドットを60個/cm2の密度となり、かつ織物構成糸の軸方向に対し45°の角度となるようにドットを刻印した円筒状のローラーとした以外は実施例1と同様の加工および評価を実施した。得られた芯地接着樹脂面のモアレの発生、生地との接着後の剥離強力、洗濯後の衿型表面品位の結果を表1に記載する。
実施例4
熱可塑性樹脂としてMI値0.75g/10分のポリエチレン樹脂を用い、長径1.20mm、短径(中央部分の最小径)0.32mm、端部(端部の最大径)0.54mmのアレイ型のドットを、95個/cm2の密度となり、かつ織物構成糸の軸方向に対し45°の角度となるようにドットを刻印したローラーを用いた以外は実施例1と同様の加工および評価を実施した。得られた芯地接着樹脂面のモアレの発生、生地との接着後の剥離強力、洗濯後の衿型表面品位の結果を表1に記載する。
実施例5
熱可塑性樹脂としてMI値0.75g/10分のポリエチレン樹脂を用い、長径1.70mm、短径(中央部分の最小径)0.65mm、端部(端部の最大径)0.70mmのアレイ型のドットを80個/cm2の密度となるようにした以外は実施例1と同様の加工および評価を実施した。得られた芯地接着樹脂面のモアレの発生、生地との接着後の剥離強力、洗濯後の衿型表面品位の結果を表1に記載する。
実施例6
ドットの端部0.86mmのアレイ型のドットを、62個/cm2の密度とした以外は実施例5と同様の加工および評価を実施した。得られた芯地接着樹脂面のモアレの発生、生地との接着後の剥離強力、洗濯後の衿型表面品位の結果を表1に記載する。
比較例1
熱可塑性樹脂としてMI値0.75g/10分のポリエチレン樹脂用い、経緯糸に84dTex−72Fil/3のポリエステル仮撚加工糸で構成された平織物の芯地基布上に直径0.5mmの円形のドットを198個/cm2の密度で均一に転写し接着芯地を得、接着樹脂面のモアレ発生状態を評価した。その後、経緯糸にポリエステル45番手の紡績糸を用いた経糸密度112本/インチ、緯糸密度74本/インチのブロードと接着芯地を洗濯評価用のドレスシャツの衿型および剥離強力測定用の生地に合わせて裁断し、接着芯地をJUKI平板プレスを使用し、170℃×20秒、圧力98.1kPaの接着条件で張り合わせ剥離強力測定用のサンプルを得た。また、衿型作成用は続けて縫製し洗濯評価用衿型を得た。
剥離強力については幅2.5cm×約15cmにサンプルカットし、つかみ間隔を5cm、引張速度10cm/分に設定された定速伸長型引張試験機を用い、生地と芯地の剥離強力を測定した。
また、洗濯での外観評価用衿型については、家庭用2層式洗濯機に40℃のお湯と合成洗剤を入れ5分間洗濯後、3分間のすすぎを2回と30秒間の脱水を行い吊り干し乾燥を実施し、この洗濯を15回繰り返しその後の羽根衿表の表面品位(剥離)の程度を目視により3段階で評価した。得られた芯地接着樹脂面のモアレの発生、生地との接着後の剥離強力、洗濯後の衿型表面品位の結果を表1に記載する。
比較例2
熱可塑性樹脂としてMI値0.75g/10分のポリエチレン樹脂用い、長径0.75mm、短径(中央部分の最小径)0.45mm、端部(端部の最大径)0.46mmのひょうたん型のドットを120個/cm2の密度となり、織物構成糸の軸方向に対して45°の角度となるように、経緯糸に84dTex−72Fil/3のポリエステル仮撚加工糸で構成された平織物の芯地基布上にドットを転写した以外は比較例1と同様の加工および評価を実施した。得られた芯地接着樹脂面のモアレの発生、生地との接着後の剥離強力、洗濯後の衿型表面品位の結果を表1に記載する。
比較例3
熱可塑性樹脂としてMI値20g/10分のポリエチレン樹脂用い、長径1.70mm、短径(中央部分の最小径)0.30mm、端部(端部の最大径)0.40mmのひょうたん型のドットを79個/cm2の密度となり、かつ織物構成糸の軸方向に対して45°の角度となるように、経緯糸に84dTex−72Filのポリエステル仮撚加工糸で構成された平織物の芯地基布上にドットを転写した以外は比較例2と同様の加工および評価を実施した。得られた芯地接着樹脂面のモアレの発生、生地との接着後の剥離強力、洗濯後の衿型表面品位の結果を表1に記載する。
Figure 2005350825
表1から明らかなように、ドット形状をひょうたん型やアレイ型など長径の端部を大きくした形状とすることにより、通常の円形のドットを配置した接着芯地である比較例1と比較して洗濯後の品位(芯地の剥離)が改善されると共に剥離強力も問題なかった。また、比較例2および3は実用上耐えられない外観品位(芯地の剥離)が発生した。
本発明の接着芯地に乗せられる接着樹脂のドット形状の一態様を示す模式図。 本発明のドット形状で芯地基布上に配置させた一態様を示す模式図。 本発明の別の態様のドット形状で芯地基布上に配置させた一態様を示す模式図。 本発明の配列方向を示す模式図である。 従来のドット形状で芯地基布上に配置させた模式図。
符号の説明
1:接着樹脂のドット
2:長径軸方向
3:短径軸方向
4:長径
5:短径(中央部分の最小径)
6:短径(端部の最大径)
7:芯地基布を構成する織物構成糸の軸方向
8:織物構成糸の軸方向と接着樹脂長軸方向との角度
9:ドットの配列方向

Claims (9)

  1. 織物の片面に熱可塑性樹脂がドット状に塗布されてなる接着芯地であって、該ドットが長径と短径を有し、長径方向の少なくとも一方の端部が中心部より幅広になっている形状であり、ドットの長径方向が互いに75°〜105°の角度をなすように交互に配列され、さらに隣の列は互い違いに配置されており、且つ、該ドットの配列方向が該織物の構成糸の軸方向とずれているように配置されてなることを特徴とする接着芯地。
  2. 該ドットの配列方向が該織物の構成糸の軸方向と概ね45°の角度で配置されてなることを特徴とする請求項1に記載の接着芯地。
  3. 塗布された熱可塑性樹脂のドットが、長径と短径の比が2.0〜4.0の形状であることを特徴とする請求項1または2記載の接着芯地。
  4. 塗布された熱可塑性樹脂のドットが、アレイ型形状もしくはひょうたん型形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の接着芯地。
  5. 塗布された熱可塑性樹脂のドットは、端部の最大径が0.5mm〜1.0mm、中央部分の最小径が0.2mm〜0.7mmであることを特徴とする請求項4に記載の接着芯地。
  6. 熱可塑性樹脂のドット数が45〜100個/cm2であり、かつ熱可塑性樹脂が織物表面の50〜86面積%に塗布されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の接着芯地。
  7. 該熱可塑性樹脂の付着量が15〜45g/m2であることを特徴とする請求項6記載の接着芯地。
  8. 接着芯地を構成する織物の少なくとも一方の構成糸がフィラメント糸からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の接着芯地。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の接着芯地を衿に用いたことを特徴とする衣服。
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