JP2005350367A - 油中水型皮膚外用組成物 - Google Patents

油中水型皮膚外用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2005350367A
JP2005350367A JP2004170209A JP2004170209A JP2005350367A JP 2005350367 A JP2005350367 A JP 2005350367A JP 2004170209 A JP2004170209 A JP 2004170209A JP 2004170209 A JP2004170209 A JP 2004170209A JP 2005350367 A JP2005350367 A JP 2005350367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
monomer
carbon atoms
oil
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004170209A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4219856B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Kaneki
宏之 鹿子木
Kunihiko Yoshida
邦彦 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP2004170209A priority Critical patent/JP4219856B2/ja
Priority to EP05105007A priority patent/EP1604632B1/en
Priority to DE602005001295T priority patent/DE602005001295T2/de
Priority to US11/147,744 priority patent/US20050271611A1/en
Publication of JP2005350367A publication Critical patent/JP2005350367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4219856B2 publication Critical patent/JP4219856B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 乳化安定性に優れ、さらには粉末を多量に配合した場合の粉末の分散性に優れた油中水型皮膚外用組成物を提供する。
【解決手段】 アクリル酸系モノマー(A)と、ポリオキシアルキレン基含有モノマー(B)と、オルガノポリシロキサン含有モノマー(C)とを構成モノマーとして含有し、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上である共重合体高分子と、
水膨潤性粘土鉱物と、
4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と
を含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は油中水型皮膚外用組成物、特に乳化安定性の向上、さらには基剤中に粉末を配合した場合の粉末の分散性の改善に関する。
従来、油相を外相、水相を内相とした油中水型の乳化物が、各種化粧料において用いられている。このような油中水型の乳化物は、水中油型の場合と比較して、皮膚の保護や柔軟性の付与、皮膚の水分の蒸散抑制等の点で優れており、皮膚外用剤としての適した剤型であると考えられる。また、油中水型乳化物の乳化剤としては、従来、HLB1〜12程度の親油性界面活性剤、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸エステル系界面活性剤、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン系界面活性剤等が使用されてきた。
しかしながら、これらの乳化剤を用いた油中水型乳化物は、乳化安定性に乏しく、高温条件下あるいは経時により水相と油相の分離が生じてしまうため、製剤としての安定化が極めて困難であった。また、外相である油相中にワックスを配合することによって剤型を安定化するという方法も行われているが、高温条件下でワックスが融解あるいは軟化してしまうため、製剤の安定性が十分でなく、さらにのびが重くなる、塗布時にべたつくなどといった新たな使用性上の問題も生じてしまっていた。
また、例えば、ファンデーション、アイライナーといったメーキャップ用の油中水型皮膚外用剤の場合には、顔料としての粉末を多量に配合することが要求される。しかしながら、油中水型乳化物の基剤中に粉末を多量に配合した場合には、従来用いられていた界面活性剤では粉末を均一に分散することは難しく、基剤中で粉末が凝集してしまい、使用感触を著しく損なってしまうという問題があった。
本発明は前述の課題に鑑み行われたものであり、乳化安定性に優れ、さらには粉末を多量に配合した場合の粉末の分散性に優れた油中水型皮膚外用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らが、前述の課題に鑑み鋭意研究を行った結果、アクリル酸系モノマーと、ポリオキシアルキレン基含有モノマーと、オルガノポリシロキサン含有モノマーとを特定の割合で含有した共重合体高分子と、水膨潤性粘土鉱物と、4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とを配合することによって、従来の界面活性剤を用いた場合と比較して乳化安定性に優れており、さらに基剤中に粉末を多量に配合した場合の粉末の分散性にも優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物は、下記一般式(1)で示されるモノマー(A)と、下記一般式(2)で示されるモノマー(B)と、下記一般式(3)で示されるモノマー(C)と、を構成モノマーとして含有し、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上である共重合体高分子と、水膨潤性粘土鉱物と、4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とを含有することを特徴とする。
Figure 2005350367
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基を表し、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表す。)
Figure 2005350367
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表し、lは1〜50の整数を表す。)
Figure 2005350367
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは炭素数1〜6の炭化水素基を表し、mは0〜500、nは1〜3の整数を表す。)
また、前記油中水型皮膚外用組成物において、さらに粉末を含有することが好適である。また、前記油中水型皮膚外用組成物において、さらに非イオン界面活性剤を含有することが好適である。また、前記油中水型皮膚外用組成物において、さらに揮発性シリコーンを含有することが好適である。また、前記油中水型皮膚外用組成物において、さらに紫外線吸収剤及び/又は紫外線散乱剤を含有することが好適である。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物は、特定構造の共重合体高分子と、水膨潤性粘土鉱物と、4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とが配合されていることによって、従来のものと比較して、乳化安定性に優れている。また、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物は、基剤中に粉末を多量に配合した場合の粉末の分散性にも優れている。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳述する。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物に用いられる共重合体高分子は、下記一般式(1)で示されるモノマー(A)と、下記一般式(2)で示されるモノマー(B)と、下記一般式(3)で示されるモノマー(C)とを構成モノマーとして含有し、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上であるように調整されているものである。
Figure 2005350367
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基を表し、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表す。)
Figure 2005350367
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表し、lは1〜50の整数を表す。)
Figure 2005350367
(上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは炭素数1〜6の炭化水素基を表し、mは0〜500、nは1〜3の整数を表す。)
前記一般式(1)に示されるモノマー(A)は、アクリル酸、又はメタクリル酸のようなアルキル置換アクリル酸、又はそのアルキルエステルである。一般式(1)において、アクリル酸α炭素の置換基であるRは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基である。炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。Rとしては、特に好ましくは水素、メチル基である。また、一般式(1)において、アクリル酸の末端置換基であるRは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基である。炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良く、また、水酸基あるいはフッ素原子が一部置換されていても良い。Rとしては、例えば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、トリデシル基、ステアリル基、イソステアリル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基等が挙げられる。特に好ましくは、メチル基、2−エチルヘキシル基、トリデシル基、ステアリル基である。
本発明に用いられるモノマー(A)としては、例えば、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸トリデシル、アクリル酸ステアリル等のアクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸トリデシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸イソステアリル等のメタクリル酸アルキルエステル等が挙げられる。
なお、本発明に用いられる共重合体高分子においては、前記モノマー(A)の1種又は2種以上を構成モノマーとすることができる。
また、本発明に用いられる共重合体において、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上である必要がある。モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%未満である場合には乳化安定性が悪くなる場合がある。また、モノマー(A)の含有量が20〜40質量%であることが特に好適である。モノマー(A)の含有量が40質量%を超えると乳化物が得られない場合がある。
前記一般式(2)に示されるモノマー(B)は、アクリル酸、又はメタクリル酸のようなアルキル置換アクリル酸においてオキシアルキレン部位を有する化合物であり、例えば、アクリル酸又はアルキル置換アクリル酸のアルキレングリコールエステル、あるいはそのアルキルエーテルである。一般式(2)において、アクリル酸α炭素の置換基であるRは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基である。炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。Rとしては、特に好ましくは水素、メチル基である。また、一般式(2)において、オキシアルキレン基における炭化水素部位であるRは、炭素数1〜4の2価炭化水素基である。2価炭化水素基としては、例えば、アルキレン基が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。なお、Rは同一であっても異なっていてもよく、例えば、オキシアルキレン部位が、炭素数の異なるRを有する2以上のオキシアルキレン基からなるブロック状又はランダム状の繰り返し構造であっても良い。Rとしては、エチレン基であることが特に好ましい。また、一般式(2)において、オキシアルキレン基の末端置換基であるRは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基である。炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。Rは水素、メチル基であることが特に好ましい。また、一般式(2)において、オキシアルキレン基の繰り返し単位数を表すlは1〜50の整数である。lは3〜15であることが特に好ましい。
本発明に用いられるモノマー(B)としては、例えば、CH=C(CH)COO(CO)H、CH=C(CH)COO(CO)H、CH=C(CH)COO(CO)10H、CH=C(CH)COO(CO)15H、CH=C(CH)COO(CO)CH、CH=C(CH)COO(CO)CH、CH=C(CH)COO(CO)10CH、CH=C(CH)COO(CO)15、CH=CHCOO(CO)H、CH=CHCOO(CO)H、CH=CHCOO(CO)10H、CH=CHCOO(CO)15H、CH=CHCOO(CO)CH、CH=CHCOO(CO)CH、CH=CHCOO(CO)10CH、CH=CHCOO(CO)15、CH=CHCOO(CO)10(CO)101225、CH=C(CH)COO(CO)30(CO)101837等が挙げられる。
なお、本発明に用いられる共重合体高分子においては、前記モノマー(B)の1種又は2種以上を構成モノマーとすることができる。
また、本発明に用いられる共重合体において、前記モノマー(B)の含有量は特に制限されるものではないが、構成モノマー全量に対して2〜30質量%であることが好適である。モノマー(B)の含有量が構成モノマー全量に対して2質量%未満であると、乳化物が得られない場合があり、30質量%を超えると、水中油型乳化組成物になる場合がある。また、モノマー(B)の含有量が、5〜20質量%であることが、特に好適である。
前記一般式(3)に示されるモノマー(C)は、アクリル酸、又はメタクリル酸のようなアルキル置換アクリル酸において、オルガノポリシロキサン部位を有する化合物であり、例えば、アクリル酸又はアルキル置換アクリル酸に、2価炭化水素基を介してオルガノポリシロキサンを連結したエステルである。一般式(3)において、アクリル酸α炭素の置換基を表すRは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基である。炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。Rとしては、特に好ましくは水素、メチル基である。また、一般式(3)において、アクリル酸部位とオルガノポリシロキサン部位とを連結する炭化水素基であるRは、炭素数1〜4の2価炭化水素基である。2価炭化水素基としては、例えば、アルキレン基が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。Rとしては、プロピレン基であることが特に好ましい。また、一般式(3)において、オルガノポリシロキサン基の側鎖置換基であるRは炭素数1〜6の炭化水素基である。炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、あるいはフロロアルキル基等が挙げられ、直鎖状、分岐状いずれのものでも良い。なお、Rは同一であっても異なっていてもよく、例えば末端のRの一部のみが炭素数の異なる炭化水素基であってもよい。Rはメチル基、フェニル基、あるいはトリフロロプロピル基であることが特に好ましい。また、一般式(3)において、オルガノシロキシ基の繰り返し単位数を表すmは0〜500の整数である。mは0〜200であることが特に好ましい。また、一般式(3)において、オルガノシロキシ基の置換度数を表すnは1〜3の整数である。
本発明に用いられるモノマー(C)としては、例えば、CH=C(CH)COOCSi{OSi(CH、CH=C(CH)COOC{Si(CHO}20Si(CH、CH=C(CH)COOC{Si(CHO}40Si(CH、CH=C(CH)COOC{Si(CHO}100Si(CH、CH=C(CH)COOC{Si(CHO}100{Si(CO}20Si(CH、CH=C(CH)COOC{Si(CHO}150{Si(CH)(CCF)O}50Si(CH等が挙げられる。
なお、本発明に用いられる共重合体高分子においては、前記モノマー(C)の1種又は2種以上を構成モノマーとすることができる。
また、本発明に用いられる共重合体において、前記モノマー(C)の含有量は特に制限されるものではないが、構成モノマー全量に対して30〜80質量%であることが好適である。モノマー(C)の含有量が、構成モノマー全量に対して30質量%未満であるとシリコーン油に不溶になる場合があり、80質量%を超えると乳化物が得られない場合がある。また、モノマー(C)の含有量が40〜70質量%であることが特に好適である。
また、本発明の効果を損なわない範囲であれば、上記(A)〜(C)以外のモノマーを構成モノマーとして含有することもできる。含有量は、構成モノマー総量の50質量%以下の範囲であればよく、例えば、0.0001〜10質量%程度含有することができる。このようなモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、ブタジエン、スチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルアルコール、酢酸ビニル、無水マレイン酸、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチルアクリルアミド、メチルメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、エチルアクリルアミド、エチルメタクリルアミド、ジエチルメタクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、ε―カプロラクタム、N,N’−ジメチルアミノエチルメタクリル酸、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
本発明に用いられる共重合体は、上記モノマー(A)〜(C)を用い、公知の重合方法を用いて重合することにより得ることができる。重合方法として、例えば、均一溶液重合法、不均一溶液重合法、乳化重合法、逆相乳化重合法、塊状重合法、懸濁重合法、沈殿重合法等を用いることができる。例えば、均一溶液重合法の場合には、モノマー(A)〜(C)を適当なモノマー組成にて溶媒に溶解し、窒素雰囲気下、ラジカル重合開始剤を添加して加熱撹拌することにより本発明の共重合体を得ることができる。また、ポリアクリル酸を用い、後から適当な官能基を付加させるポストモディフィケーション法によって、共重合体を得ることもできる。
重合の際に用いられる溶媒としては、各モノマーを溶解又は懸濁し得る溶媒であればいずれの溶媒を用いることも可能であり、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、デカン、流動パラフィンなどの炭化水素系溶媒、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等の塩化物系溶媒などの他、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン等が挙げられる。これら溶媒は2種以上混合して用いてもよい。通常、用いる重合開始剤の開始温度よりも沸点が高い溶媒を選択することが好適である。
重合開始剤としては、ラジカル重合を開始する能力を有するものであれば特に制限はなく、例えば、過酸化ベンゾイル等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル等のアゾ系化合物の他、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸系重合開始剤が挙げられる。なお、これらの重合開始剤によらずとも、光化学反応や、放射線照射等によっても重合を行うことができる。重合温度は各重合開始剤の重合開始温度以上とする。例えば、過酸化物系重合開始剤では、通常70℃程度とすればよい。
重合時間は特に制限されないが、通常2〜24時間である。比較的高分子量のポリマーを得たい場合には、1日程度反応させることが望ましい。反応時間が短すぎると未反応のモノマーが残存し、分子量も比較的小さくなることがある。本発明に用いられる共重合体の平均分子量は特に制限されるものではないが、特に平均分子量1万〜20万程度であることが好ましい。また、本発明に用いられる共重合体分子においては、モノマー(A)〜(C)の付加する順序は特に指定されるものではなく、ブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよいが、通常はモノマー(A)〜(C)がランダム状に付加された共重合体が得られる。
本発明に用いられる代表的な共重合体の一例を、下記一般式(4)に示す。
Figure 2005350367
なお、上記一般式(4)中、R〜R,l,m,nは前述した定義の通りである。a,b,cは、構成モノマー全量中のモノマー(A)、モノマー(B)、モノマー(C)のそれぞれの質量割合を表す。なお、上記一般式(4)中、構成モノマー全量にするモノマー(A)の質量割合を表すaは、20質量%以上となるように調整される。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物においては、前記共重合体高分子の配合量は、特に制限されるものではなく、使用目的に合わせ適宜配合量を調整して用いることができるが、組成物の総量に対して0.1〜10.0質量%、さらには0.5〜5.0質量%であることが好適である。共重合体の配合量が0.1質量%より少ない場合には乳化安定性に劣る場合があり、一方で10.0質量%より多く配合しても効果の向上は見られない。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物に用いられる水膨潤性粘土鉱物としては、例えば、水膨潤性粘土鉱物の一例としてスメクタイト属に属する層状ケイ酸塩鉱物が挙げられる。これらスメクタイト属の層状ケイ酸塩鉱物は、具体的には、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト等であり、天然、合成の何れのものも本発明に用いることができる。また、市販の水膨潤性粘土鉱物としては、例えば、例えば、クニピア、スメクトン(いずれもクニミネ工業)、ビーガム(バンダービルト社)、ラポナイト(ラポルテ社)、フッ素四ケイ素雲母(トピー工業)等が挙げられる。また、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物には、前記水膨潤性粘土鉱物の一種又は二種以上を選択して用いることができる。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物において、前記水膨潤性粘土鉱物の配合量は、特に制限されるものではなく、使用目的に合わせ適宜配合量を調整して用いることができるが、組成物の総量に対して0.1〜10.0質量%、さらには0.2〜5.0質量%であることが好適である。水膨潤性粘土鉱物の配合量が0.1質量%より少ない場合には乳化安定性に劣る場合があり、一方で10.0質量%より多く配合すると系の粘度が著しく増大してしまい、使用感触を損なう場合がある。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物に用いられる4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤としては、例えば、下記一般式で表されるものが挙げられる。
Figure 2005350367
(式中、Rは炭素数10〜22のアルキル基またはベンジル基、R10はメチル基または炭素数10〜22のアルキル基、R11,R12は炭素数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基、Xはハロゲン原子またはメチルサルフェート残基を表す。)
本発明に用いられる4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤としては、具体的には、例えば、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、アラキルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキルジエチメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、および相当するブロミド等、さらにジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げられる。また、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物には、前記4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の一種又は二種以上を選択して用いることができる。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物において、前記4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の配合量は、特に制限されるものではなく、使用目的に合わせ適宜配合量を調整して用いることができるが、水膨潤性粘土鉱物100gに対して40〜140ミリ当量(以下、meqと略す)であることが好ましく、さらに好ましくは60〜120meqであることが好適である。4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の配合量が40meqより少ない場合には乳化安定性に劣る場合があり、一方で140meqより多く配合しても乳化安定化効果の向上は見られない。
なお、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物の調製において、必須成分である水膨潤性粘土鉱物と、4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤のそれぞれを、油相成分、あるいは水相成分として別々に添加してもよく、また、両者を予め適当な溶媒中で反応させた後で、有機変性粘土鉱物の状態で油相中に添加してもよい。
水膨潤性粘土鉱物と4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とを反応させた有機変性粘土鉱物としては、市販品として、例えばベントン(ナショナルレッド社製)が挙げられる。
また、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物において、予め水膨潤性粘土鉱物と4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とを反応させた有機変性粘土鉱物を用いる場合には、前記共重合体高分子と当該有機変性粘土鉱物との配合量比が質量比で、0.01:1〜20:1、好ましくは0.2:1〜10:1である。前記共重合体高分子と有機変性粘土鉱物の配合量比が前記範囲を逸脱すると、十分な経時安定性が得られない場合がある。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物は、前記必須成分を配合することによって、当該油中水型皮膚外用組成物の乳化安定性を改善するというものである。また、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物においては、前記必須成分の他に、通常化粧料や医薬品に用いられる成分を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
例えば、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物において、前記必須成分とともに粉末を好適に配合することができる。従来、一般的な乳化剤を用いて粉末を多量に配合した油中水型皮膚外用剤中を調製した場合、粉末の分散性が悪く粉末同士の凝集が生じてしまうため、皮膚外用剤としての使用感触が著しく悪化してしまうことがあった。これに対して、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物は、前記必須成分を配合していることによって、粉末の分散性を改善することができる。本発明に用いられる粉末としては、例えば、タルク、カオリン、セリサイト、白雲母、酸化チタン、酸化鉄などの無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄などの無機赤色系顔料、黄酸化鉄、黄土などの無機黄色系顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレットなどの無機紫色系顔料、酸化クロム、水酸化クロム、コバルトチタン酸などの無機緑色系顔料、群青、紺青などの無機青色系顔料、酸化チタンコーテッド雲母、酸化チタンコーテッドオキシ酸化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、魚鱗箔、着色酸化チタンコーテッド雲母などのパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダーなどの金属粉末顔料、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪藻土、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、α−酸化鉄、水和酸化鉄、シリカ、ヒドロキシアパタイトなどの無機粉末、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、微結晶性セルロース、シリコーンパウダーなどの有機粉末等が挙げられる。さらに有機粉末に無機粉末を被覆した複合粉末、あるいは各種粉末を金属セッケン、シリコーン類、脂肪酸エステルなどで疎水化処理した粉末を用いてよい。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物においては、前記粉末の1種又は2種以上を選択して配合してもよい。前記粉末の配合量は、組成物中0.1〜70質量%、さらには0.5〜60質量%であることが好適である。粉末の配合量が少なすぎると、粉末配合による効果が十分に得られない場合があり、多すぎると、十分に分散されず、凝集する場合がある。
また、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物において、前記必須成分とともに非イオン性界面活性剤を好適に配合することができる。本発明に用いられる非イオン性界面活性剤は、特に制限されるものではないが、HLBが2〜16の範囲内のものが好適であり、HLBが3〜12のものがさらに好適である。本発明に用いられる非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン2〜30モル付加{(以下POE(2〜30)と略す}オレイルエーテル、POE(2〜35)ステアリルエーテル、POE(2〜20)ラウリルエーテル、POE(1〜20)アルキルフェニルエーテル、POE(6〜18)ベヘニルエーテル、POE(5〜25)2−デシルペンタデシルエーテル、POE(3〜30)2−デシルテトラデシルエーテル、POE(8〜16)2−オクチルデシルエーテル等のエーテル系界面活性剤、POE(4〜60)硬化ヒマシ油、POE(3〜14)脂肪酸モノエステル、POE(5〜20)ソルビタン脂肪酸エステル等のエステル系界面活性剤、POE(2〜30)グリセリルモノイソステアレート、POE(10〜60)グリセリルトリイソステアレート、POE(7〜50)硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE(12〜60)硬化ヒマシ油トリイソステアレート等のエーテルエステル系界面活性剤、等のエチレンオキシド付加型界面活性剤、デカグリセリルテトラオレート、ヘキサグリセリルトリイソステアレート、テトラグリセリルジイソステアレート、ジグリセリルジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノイソステアレート、グリセリルモノオレート等のグリセリン脂肪酸エステル、等のグリセリン脂肪酸エステル型界面活性剤等が挙げられる。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物においては、前記非イオン性界面活性剤の1種又は2種以上を選択して配合してもよい。前記非イオン性界面活性剤の配合量は、組成物中0.1〜10.0質量%、さらには0.2〜5.0質量%であることが好適である。非イオン性界面活性剤の配合量が多すぎると、べたつく場合がある。
また、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物において、前記必須成分とともに揮発性シリコーンを好適に配合することができる。本発明に用いられる揮発性シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン等の環状ポリシロキサン等が挙げられる。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物においては、前記シリコーン油の1種又は2種以上を選択して配合してもよい。前記シリコーン油の配合量は、組成物中0.1〜90質量%、さらには1.0〜70.0質量%であることが好適である。シリコーン油の配合量が少なすぎると、べたつく場合があり、多すぎると、乳化不良になる場合がある。
また、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物において、前記必須成分とともに紫外線吸収剤、あるいは紫外線散乱剤を好適に配合することができる。本発明に用いられる紫外線吸収剤としては、例えば、、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAメチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート、トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキサン)シリルイソペンチル等の桂皮酸系紫外線吸収剤、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,1−カンファー、3−ベンジリデン−d,1−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。
また、本発明に用いられる紫外線散乱剤としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粉末、あるいはこの無機粉末の表面をアルミニウムステアレート、ジンクパルミテート等の脂肪酸石けん、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸等の脂肪酸、パルミチン酸デキストリン等の脂肪酸エステル等により被覆した表面被覆無機粉末が挙げられる。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物においては、前記紫外線吸収剤及び/又は紫外線散乱剤の1種又は2種以上を選択して配合してもよい。前記紫外線吸収剤及び/又は紫外線散乱剤の配合量は、組成物中0.1〜50.0質量%、さらには1.0〜40.0質量%であることが好適である。紫外線散乱剤の配合量が少なすぎると、十分な紫外線防御効果が見られない場合があり、多すぎると、乳化不良になる場合がある。
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物の使用用途は、前記必須成分を含有する油中水型の皮膚外用剤であれば、特に限定されるものではないが、例えば、ローション、乳液、クリーム、ファンデーション、口紅、クレンジングフォーム、シャンプー、ヘアリンス、リップクリーム、ヘアスプレー、ムース、日焼け止めまたは日焼け用クリーム、アイライナー、マスカラ、毛髪または爪の手入れ、クリーム、ボディーメーキャップ製剤等、種々の製品に応用することが可能である。
以下に本発明の実施例を挙げてさらに詳しい説明を行なうが、本発明はこれらに限定されるものではない。
まず最初に、本発明の共重合体の製造において用いた各モノマーの構造を以下に示す。
モノマーA1:
Figure 2005350367
モノマーA2:
Figure 2005350367
モノマーB1:
Figure 2005350367
モノマーC1:
Figure 2005350367
モノマーC1:
Figure 2005350367
つづいて、本発明に用いる共重合体の合成方法について説明する。
共重合体1−1
攪拌機、温度計、還流冷却機を備えたガラス製フラスコ中に、上記一般式(6)で示されるメタクリル酸メチル(モノマーA1)35質量部、上記一般式(8)で示されるメタクリル酸ポリオキシエチレンエーテル(モノマーB1)15質量部、上記一般式(9)で示されるメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサン(モノマーC1)50質量部、イソプロパノール120質量部、及びジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)4質量部を入れ、窒素気流下で加熱し、80℃で10時間重合反応を行なった。次いで、減圧下、揮発性成分を留去して共重合体1−1を得た。
本発明者らは、以上に示した合成方法に準じて各種共重合体を調製し、以下の評価を行った。
共重合体と有機変性粘土鉱物の配合
本発明者らは、まず最初に、上記製造例に準じて各種共重合体を調製し、当該共重合体と、有機変性粘土鉱物(4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で変性した水膨潤性粘土鉱物)とをともに配合した油中水型ファンデーションについての評価を行った。各試験例に用いた共重合体のモノマー組成及び油中水型ファンデーションの配合組成と評価結果とを下記表1に併せて示す。なお、評価基準は以下の通りである。
(1)経時安定性(1ヶ月後)
各試験例の油中水型ファンデーションを室温で1ヶ月間保持した後、目視にて乳化物の形態について観察を行った。
◎:乳化粒子が均一であり、乳化状態が非常に良好であった。
○:乳化粒子がほぼ均一であり、乳化状態が良好であった。
△:乳化粒子にばらつきが見られ、わずかに水相と油相の分離が見られた。
×:水相と油相が完全に分離していた。
(2)温度安定性(50℃)
各試験例の油中水型ファンデーションを50℃で1ヶ月間保持した後、目視にて乳化物の形態について観察を行った。
◎:乳化粒子が均一であり、乳化状態が非常に良好であった。
○:乳化粒子がほぼ均一であり、乳化状態が良好であった。
△:乳化粒子にばらつきが見られ、わずかに水相と油相の分離が見られた。
×:水相と油相が完全に分離していた。
(3)粉末分散安定性
各試験例の油中水型ファンデーションを室温で1ヶ月間保持した後、目視にて乳化物中の粉末の分散状態について観察を行った。
◎:粉末粒子が均一に分散されていた。
○:粉末粒子がほぼ均一に分散されていた。
△:粉末粒子が部分的に凝集し、局所に粗大化した粉末粒子が確認された。
×:粉末粒子が著しく凝集し、多数の粗大化した粉末粒子が確認された。
Figure 2005350367
上記表1より、前記共重合体1−1と有機変性粘土鉱物(ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド−スメクトン)とをともに配合した試験例1−1の油中水型ファンデーションは、乳化物の経時安定性、温度安定性が極めて優れているものであることが明らかとなった。
これに対して、有機変性粘土鉱物とともに、モノマーAのみからなる共重合体1−2を配合した試験例1−2、モノマーA、及びBからなる共重合体1−3を配合した試験例1−3、さらにはモノマーA、及びCからなる共重合体1−4を配合した試験例1−4の場合では、乳化物の安定性に劣っていた。また、有機変性粘土鉱物のみを配合した試験例1−5においても、乳化物の安定性は十分なものであるとは言えない。
粉末の多配合
つづいて、本発明者らは、粉末を多量に配合した油中水型乳化基剤における粉末の分散安定性についての検討を行うため、前記共重合体1−1を用いて、粉末を化粧料全量中30.0%配合した油中水型ファンデーション基剤について、従来の乳化剤を用いたものとの比較を行った。各試験例に用いた油中水型ファンデーションの配合組成と、その評価結果とを下記表2に併せて示す。なお、評価基準は前記試験と同様である。
Figure 2005350367
上記表2より、従来の油中水型乳化剤を用いた試験例1−7,1−8の油中水型ファンデーションでは、基剤中に多量の粉末が配合されていることにより、粉末の凝集が生じてしまい、粉末の分散安定性に劣っていた。
これに対して、前記共重合体1−1と有機変性粘土鉱物(ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド−スメクトン)とをともに配合した試験例1−6の油中水型ファンデーションは、粉末が多量に配合されているにもかかわらず、粉末の分散安定性に極めて優れているものであった。
共重合体のモノマー組成
つづいて、本発明者らは、共重合体の好適なモノマー組成について検討するため、上記製造例に準じてモノマー(A)の含有量を変化させた各種共重合体を調製し、それぞれの共重合体を配合した油中水型ファンデーションについての評価を行なった。各試験例の油中水型ファンデーションの配合組成と評価結果とを表3に併せて示す。なお、評価基準は前記試験と同様である。
Figure 2005350367
上記表3より、モノマー(A)を全く含有していない共重合体1−5を用いた試験例1−9では、乳化物の安定性、及び粉末分散安定性が著しく劣っている。一方で、共重合体中のモノマー(A)の割合が増えていくに従って、乳化物の安定性、及び粉末分散安定性の点が改善されていく傾向にあることがわかるが、モノマー(A)の割合が20質量%未満である共重合体1−6,7を用いた試験例1−10,11においては、未だ十分なものであるものとは言い難い。これに対して、共重合体中のモノマー(A)の割合が20質量%以上である共重合体1−8〜11を用いた試験例1−12〜15では、乳化物の安定性、粉末分散安定性ともに極めて優れているものであることがわかった。
このことから、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物においては、共重合体中のモノマー(A)の割合が20質量%以上である必要があるものと考えられる。
共重合体:有機変性粘土鉱物配合比
つづいて、本発明者らは、油中水型皮膚外用組成物中へ配合する共重合体と有機変性粘土鉱物の好適な配合濃度について検討するため、共重合体と有機変性粘土鉱物の配合量を各種変化させた油中水型ファンデーションを調製し、その評価を行なった。各試験例の油中水型ファンデーションの配合組成と評価結果とを表4に併せて示す。なお、評価基準は前記試験と同様である。
Figure 2005350367
上記表4より、共重合体1−1と有機変性粘土鉱物の配合量比(質量比)が、0.53:1〜20:1である試験例1−17〜22では、乳化安定性、粉末の分散性ともに極めて優れているものであった。一方、同配合量比が0.007:1である試験例1−16では、乳化安定性、粉末分散性の点で劣る傾向にあり、また、40:1である試験例1−23においては、安定化効果が劣る傾向にある。このことから、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物においては、共重合体1−1と有機変性粘土鉱物の配合量比が0.01:1〜20:1であることが好適であると考えられる。
以下に本発明のその他の実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
共重合体2−1
攪拌機、温度計、還流冷却機を備えたガラス製フラスコ中に、上記一般式(6)で示されるメタクリル酸メチル(モノマーA1)35質量部、上記一般式(8)で示されるメタクリル酸ポリオキシエチレンエーテル(モノマーB1)5質量部、上記一般式(9)で示されるメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサン(モノマーC1)60質量部、イソプロパノール120質量部、及びジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)4質量部を入れ、窒素気流下で加熱し、80℃で10時間重合反応を行なった。次いで、減圧下、揮発性成分を留去して共重合体2−1を得た。
共重合体2−2
攪拌機、温度計、還流冷却機を備えたガラス製フラスコ中に、上記一般式(6)で示されるメタクリル酸メチル(モノマーA1)35質量部、上記一般式(7)で示されるアクリル酸2−エチルヘキシル15質量部(モノマーA2)、上記一般式(8)で示されるメタクリル酸ポリオキシエチレンエーテル(モノマーB1)5質量部、上記一般式(10)で示されるメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサン(モノマーC2)45質量部、イソプロパノール120質量部、及びジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)4質量部を入れ、窒素気流下で加熱し、80℃で10時間重合反応を行なった。次いで、減圧下、揮発性成分を留去して共重合体2−2を得た。
実施例2−1
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
ビーガム(米国バンダービルト社製水膨潤性粘土鉱物) 2.0
ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロライド 1.0
イソステアリルアルコール 2.0
イソパラフィン 5.0
コハク酸ジ2−エチルヘキシル 10.0
テトラオクタン酸ペンタエリスリチル 5.0
トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
疎水化微粒子酸化チタン 10.0
疎水化微粒子酸化亜鉛 6.0
オクチルメトキシシンナメート 7.0
2,4−ビス−[[4−(2−エチルヘキシルオキシ) 2.0
−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
精製水 残 量
(製法)ビーガムを、エタノールに分散し、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロライドを加え、50℃に加温後、ディスパーにて分散する。この後、十分に乾燥して、エタノールを除去して得られた有機変性粘土鉱物に、残りの(A)成分を加えて70℃に加温し、ディスパーにて十分混合した後に、(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例2−1の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性に非常に優れているものであった。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)で示されるモノマー(A)と、下記一般式(2)で示されるモノマー(B)と、下記一般式(3)で示されるモノマー(C)と、を構成モノマーとして含有し、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上である共重合体高分子と、
    水膨潤性粘土鉱物と、
    4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と
    を含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
    Figure 2005350367
    (上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基を表し、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表す。)
    Figure 2005350367
    (上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは水素、又は炭素数1〜24の炭化水素基を表し、lは1〜50の整数を表す。)
    Figure 2005350367
    (上記式中、Rは水素、又は炭素数1〜3の炭化水素基、Rは炭素数1〜4の2価炭化水素基、Rは炭素数1〜6の炭化水素基を表し、mは0〜500、nは1〜3の整数を表す。)
  2. 請求項1に記載の油中水型皮膚外用組成物において、さらに粉末を含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の油中水型皮膚外用組成物において、さらに非イオン界面活性剤を含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の油中水型皮膚外用組成物において、さらに揮発性シリコーンを含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の油中水型皮膚外用組成物において、さらに紫外線吸収剤及び/又は紫外線散乱剤を含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
JP2004170209A 2004-06-08 2004-06-08 油中水型皮膚外用組成物 Expired - Lifetime JP4219856B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004170209A JP4219856B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 油中水型皮膚外用組成物
EP05105007A EP1604632B1 (en) 2004-06-08 2005-06-08 Cosmetic comprising a specific terpolymer
DE602005001295T DE602005001295T2 (de) 2004-06-08 2005-06-08 Kosmetische Zusammensetzung enthaltend ein spezifisches Terpolymer
US11/147,744 US20050271611A1 (en) 2004-06-08 2005-06-08 Cosmetic

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004170209A JP4219856B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 油中水型皮膚外用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005350367A true JP2005350367A (ja) 2005-12-22
JP4219856B2 JP4219856B2 (ja) 2009-02-04

Family

ID=35585141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004170209A Expired - Lifetime JP4219856B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 油中水型皮膚外用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4219856B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010100553A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Shiseido Co Ltd 乳化組成物
JP2011236200A (ja) * 2010-04-13 2011-11-24 Shiseido Co Ltd 水中油型乳化組成物
US9034375B2 (en) 2010-04-13 2015-05-19 Shiseido Company, Ltd. Water-in-oil emulsion composition
WO2019039548A1 (ja) * 2017-08-25 2019-02-28 株式会社 資生堂 化粧料

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010100553A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Shiseido Co Ltd 乳化組成物
JP2011236200A (ja) * 2010-04-13 2011-11-24 Shiseido Co Ltd 水中油型乳化組成物
WO2011129289A3 (ja) * 2010-04-13 2011-12-01 株式会社 資生堂 水中油型乳化組成物
CN102858309A (zh) * 2010-04-13 2013-01-02 株式会社资生堂 水包油型乳化组合物
CN102858309B (zh) * 2010-04-13 2014-08-27 株式会社资生堂 水包油型乳化组合物
US9034375B2 (en) 2010-04-13 2015-05-19 Shiseido Company, Ltd. Water-in-oil emulsion composition
WO2019039548A1 (ja) * 2017-08-25 2019-02-28 株式会社 資生堂 化粧料
JPWO2019039548A1 (ja) * 2017-08-25 2020-09-17 株式会社 資生堂 化粧料
US11413227B2 (en) 2017-08-25 2022-08-16 Shiseido Company, Ltd. Durable sunscreen cosmetic
JP7196080B2 (ja) 2017-08-25 2022-12-26 株式会社 資生堂 化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP4219856B2 (ja) 2009-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5262087A (en) Water-in-oil type emulsified composition
JP4567585B2 (ja) 化粧料
JP2020158534A (ja) 油中水型乳化日焼け止め化粧料
TWI617322B (zh) Sunscreen cosmetics
JP4782025B2 (ja) シリコーン共重合体およびそれを含有する化粧料
KR101801410B1 (ko) W/o 유화 화장료
KR101014618B1 (ko) 화장료
WO2010087354A1 (ja) 油中水型乳化日焼け止め化粧料
JP6869942B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
EP1604632A1 (en) Cosmetic comprising a specific terpolymer
JP5084021B2 (ja) 日焼け止め化粧料
WO2017188319A1 (ja) 水中油型乳化化粧料
CZ290905B6 (cs) Emulzní základ na bázi emulze voda v oleji a způsob jeho přípravy
JP4219856B2 (ja) 油中水型皮膚外用組成物
JP4786172B2 (ja) 固型粉末化粧料
JPH08217618A (ja) 油中水型乳化化粧料
JPH05246824A (ja) 毛髪化粧料
JP2006321769A (ja) 高含水油中水型乳化化粧料
JP2010270073A (ja) 化粧料組成物
JP2840900B2 (ja) 油中水型乳化組成物
TW202112338A (zh) 油中水型乳化組合物
JP2001072533A (ja) 油中水型化粧料
KR20040010080A (ko) 유중수 화장료
JP2005145860A (ja) 皮膚着色用外用剤組成物
JP2005350366A (ja) 油中水型皮膚外用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081014

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081112

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4219856

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131121

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250