JP2005350366A - 油中水型皮膚外用組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アクリル酸系モノマー(A)と、ポリオキシアルキレン基含有モノマー(B)と、オルガノポリシロキサン含有モノマー(C)とを構成モノマーとして含有し、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上である共重合体高分子を含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
【選択図】 なし
Description
本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物に用いられる共重合体高分子は、下記一般式(1)で示されるモノマー(A)と、下記一般式(2)で示されるモノマー(B)と、下記一般式(3)で示されるモノマー(C)とを構成モノマーとして含有し、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上であるように調整されているものである。
なお、本発明に用いられる共重合体高分子においては、前記モノマー(A)の1種又は2種以上を構成モノマーとすることができる。
なお、本発明に用いられる共重合体高分子においては、前記モノマー(B)の1種又は2種以上を構成モノマーとすることができる。
なお、本発明に用いられる共重合体高分子においては、前記モノマー(C)の1種又は2種以上を構成モノマーとすることができる。
なお、IOB値とは、Inorganic/Organic Balance(無機性/有機性比)の略であって、無機性値の有機性値に対する比率を表す値であり、有機化合物の極性の度合いを示す指標となるものである。IOB値は、具体的には、
IOB値=無機性値/有機性値
として表される。ここで、「無機性値」、「有機性値」のそれぞれについては、例えば、分子中の炭素原子1個について「有機性値」が20、同水酸基1個について「無機性値」が100といったように、各種原子又は官能基に応じた「無機性値」、「有機性値」が設定されており、有機化合物中の全ての原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することによって、当該有機化合物のIOB値を算出することができる(例えば、藤田著、「化学の領域」第11巻、第10号、第719頁〜第725頁、1957年参照)。
まず最初に、本発明の共重合体の製造において用いた各モノマーの構造を以下に示す。
共重合体1−1
攪拌機、温度計、還流冷却機を備えたガラス製フラスコ中に、上記一般式(5)で示されるメタクリル酸メチル(モノマーA1)35質量部、上記一般式(7)で示されるメタクリル酸ポリオキシエチレンエーテル(モノマーB1)15質量部、上記一般式(8)で示されるメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサン(モノマーC1)50質量部、イソプロパノール120質量部、及びジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)4質量部を入れ、窒素気流下で加熱し、80℃で10時間重合反応を行なった。次いで、減圧下、揮発性成分を留去して共重合体1−1を得た。
共重合体の配合
本発明者らは、まず最初に、上記製造例に準じて各種共重合体を調製し、当該共重合体を乳化剤として配合した油中水型クリームと、従来の界面活性剤を配合した油中水型クリームとの比較を行った。各試験例に用いた共重合体のモノマー組成及び油中水型クリームの配合組成と評価結果とを下記表1に併せて示す。なお、評価基準は以下の通りである。
各試験例の油中水型クリームを室温で1ヶ月間保持した後、目視にて乳化物の形態の観察を行った。
◎:粒子が均一であり乳化状態が良好であった。
○:粒子にややばらつきが見られるが、乳化状態は良好であった。
△:粒子が粗大となり、水相と油相の分離が見られた。
×:水相と油相が完全に分離していた。
各試験例の油中水型クリームを50℃で1ヶ月間保持した後、目視にて乳化物の形態の観察を行った。
◎:粒子が均一であり、乳化状態が非常に良好であった。
○:粒子がほぼ均一であり、乳化状態が良好であった。
△:粒子にややばらつきが見られ、わずかに水相と油相の分離が見られた。
×:水相と油相が完全に分離していた。
これに対して、モノマーAのみからなる共重合体1−2を配合した試験例1−2、モノマーA、及びBからなる共重合体1−3を配合した試験例1−3、さらにはモノマーA、及びCからなる共重合体1−4を配合した試験例1−4の場合、乳化物の経時安定性、温度安定性に劣っていた。また、一般的な油中水型の乳化剤として知られているジイソステアリン酸ジグリセリル、POE(3)硬化ヒマシ油を配合した試験例1−5、1−6においても、乳化物の経時安定性、温度安定性ともに十分なものであるとは言い難かった。
つづいて、本発明者らは、極性油性成分を配合した油中水型乳化基剤における乳化安定性についての検討を行うため、前記共重合体1−1を用いて、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、及びコハク酸ジ2−エチルヘキシルを配合した油中水型クリーム基剤について、前記試験と同様にして、従来の乳化剤を用いたものとの比較を行った。各試験例に用いた油中水型クリームの配合組成と、その評価結果とを下記表2に併せて示す。なお、評価基準は前記試験と同様である。
これに対して、前記共重合体1−1を乳化剤として配合した試験例1−7の油中水型クリームは、極性油性成分を配合しているにもかかわらず、乳化物の経時安定性、温度安定性ともに極めて優れているものであることが明らかとなった。
つづいて、本発明者らは、共重合体の好適なモノマー組成について検討するため、上記製造例に準じてモノマー(A)の含有量を変化させた各種共重合体を調製し、それぞれの共重合体を配合した油中水型クリームについての評価を行なった。各実施例及び比較例の油中水型クリームの配合組成と評価結果とを表3に併せて示す。なお、評価基準は前記試験と同様である。
このことから、本発明にかかる油中水型皮膚外用組成物においては、共重合体中のモノマー(A)の割合が20質量%以上である必要があるものと考えられる。
つづいて、本発明者らは、油中水型皮膚外用組成物中へ配合する共重合体の好適な配合濃度について検討するため、共重合体の配合量を各種変化させた油中水型クリームを調製し、その評価を行なった。各実施例及び比較例の油中水型クリームの配合組成と評価結果とを表4に併せて示す。なお、評価基準は前記試験と同様である。
共重合体2−1
攪拌機、温度計、還流冷却機を備えたガラス製フラスコ中に、上記一般式(5)で示されるメタクリル酸メチル(モノマーA1)35質量部、上記一般式(7)で示されるメタクリル酸ポリオキシエチレンエーテル(モノマーB1)5質量部、上記一般式(8)で示されるメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサン(モノマーC1)60質量部、イソプロパノール120質量部、及びジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)4質量部を入れ、窒素気流下で加熱し、80℃で10時間重合反応を行なった。次いで、減圧下、揮発性成分を留去して共重合体2−1を得た。
攪拌機、温度計、還流冷却機を備えたガラス製フラスコ中に、上記一般式(5)で示されるメタクリル酸メチル(モノマーA1)35質量部、上記一般式(6)で示されるアクリル酸2−エチルヘキシル15質量部(モノマーA2)、上記一般式(7)で示されるメタクリル酸ポリオキシエチレンエーテル(モノマーB1)5質量部、上記一般式(9)で示されるメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサン(モノマーC2)45質量部、イソプロパノール120質量部、及びジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)4質量部を入れ、窒素気流下で加熱し、80℃で10時間重合反応を行なった。次いで、減圧下、揮発性成分を留去して共重合体2−2を得た。
油中水型サンスクリーン 質量%
(A)
共重合体2−1 3.0
安息香酸(炭素数12〜15)アルキル 10.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10.0
2−オクチルドデカノール 5.0
オクチルメトキシケイ皮酸 5.0
4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 1.0
2,4−ビス−[[4−(2−エチルヘキシルオキシ) 4.0
−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
香料 適 量
(B)
ブチレングリコール 5.0
精製水 残 量
(製法) (A)成分を70℃に加温し、溶解した後に、(B)相を70℃に加温して、ディスパー攪拌下で、(A)相へ添加し、十分混合する。その後、30℃まで冷却して、油中水型サンスクリーンを得た。
上記実施例2−1の油中水型サンスクリーンは、のびが良く、乳化物の経時安定性が非常に良好なものであった。
Claims (8)
- 下記一般式(1)で示されるモノマー(A)と、下記一般式(2)で示されるモノマー(B)と、下記一般式(3)で示されるモノマー(C)と、を構成モノマーとして含有し、前記モノマー(A)の含有量が構成モノマー全量に対して20質量%以上である共重合体高分子を含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
- 請求項1に記載の油中水型皮膚外用組成物において、さらに極性油性成分を含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
- 請求項2に記載の油中水型皮膚外用組成物において、極性油性成分が、IOBが0.05〜0.80である極性油性成分の中から選択される1種又は2種以上であることを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
- 請求項3に記載の油中水型皮膚外用組成物において、極性油性成分がパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール、オクタン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタンエリスリット、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、安息香酸(炭素数12〜15)アルキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシルから選択される1種又は2種以上であることを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
- 請求項1から4のいずれかに記載の油中水型皮膚外用組成物において、さらにシリコーン油を含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
- 請求項1から5のいずれかに記載の油中水型皮膚外用組成物において、さらに常温で固体の紫外線吸収剤を含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
- 請求項6に記載の油中水型皮膚外用剤組成物において、常温で固体の紫外線吸収剤が、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2'−エチルヘキシル−1'−オキシ)−1,3,5−トリアジン、及び/又は1−[4−(1,1−ジメチルエチル)フェニル]−3−(4−メトキシフェニル)−1,3−プロパンジオンであることを特徴とする油中水型皮膚外用剤組成物。
- 請求項1から7のいずれかに記載の油中水型皮膚外用組成物において、さらに紫外線散乱剤を含有することを特徴とする油中水型皮膚外用組成物。
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-
2004
- 2004-06-08 JP JP2004170208A patent/JP2005350366A/ja active Pending
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