JP2005348827A - 監視システム及び遊技媒体貸出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技機設置島のスペースに左右されることなく、ICタグを用いて遊技機を監視する監視システム及び遊技媒体貸出装置を提供する。
【解決手段】 遊技媒体を貸し出す貸出装置30に、遊技機に設置された監視タグ86と通信するためのRF回路38が設けられており、監視アンテナ68を介して監視タグ86に呼出波を送信し、監視タグ68から反射波の返送を受け、反射波に含まれている識別情報が予め貸出装置30に登録されている識別情報と等しければ、監視タグ86が設置されている部材が正常であると判断される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、監視システム及び遊技媒体貸出装置に関するものであり、詳細には、ICタグを使用して、遊技機の監視を行う監視システム及び遊技媒体貸出装置に関するものである。
従来、遊技機においては、遊技者が不当に遊技媒体を獲得する不正行為が後を絶たず、種々の防止策が施されている。例えば、遊技機の制御を司る制御基板において、不正行為を行う者が不当に遊技球を獲得できるように変更された不当な制御プログラムが記憶されたROMを備えた制御基板に交換されるという不正行為があり、不正ROMの制御基板への交換を防止するために、制御基板を収納する基板ボックスには、様々な工夫が施されている。
そこで、本出願人は、ICタグを用いて遊技機に対する不正行為を監視するシステムを提案している(例えば、特許文献1,2参照)。これらの監視システムにおいては、遊技機の所定の位置にICタグが貼り付けられ、ICタグ監視装置によりこれらのICタグを呼び出す呼出波が送信され、予め登録されている識別データのICタグから呼出波に対する反射波が返送された場合には、監視されている部材が正常であるとされ、反射波が返送されなかったり、予め登録されていない識別データのICタグからの反射波を受信したりした場合には、監視場所に異常があるとして異常を示す情報がICタグ監視装置に記憶されている。そして、特許文献1では異常が発生した際に遊技場内に設けられた管理機により異常を報知している。また、特許文献2では、携帯可能な読取装置を用いてICタグ監視装置に記憶されている監視履歴を読み取り、閲覧している。ここで、ICタグ監視装置と読取装置との通信は、ICタグ監視装置に接続され、遊技機の前面に設置された管理タグを介して行われている。
また、従来、遊技者が遊技機で使用する遊技媒体を借りるには、遊技媒体貸出装置が利用されている。この遊技媒体貸出装置は遊技機に接続しており、遊技機に隣接して遊技機設置島に設置されている。そして、遊技者が遊技媒体貸出装置に遊技場が発行したプリペイドカード又は現金を投入し、遊技媒体貸出装置又は遊技機に備えられている貸出ボタンを押すと、所定量の遊技媒体が貸し出される。
特開2004−065801号公報 特開2004−081463号公報
このようにICタグを用いて監視を行うためには、遊技機の近くにICタグ監視装置を設置する必要がある。しかしながら、遊技機が設置されている遊技機設置島には、遊技機の他に遊技媒体貸出装置が設置され、遊技機の背面側には遊技媒体を供給・回収するための装置が設置されており、ICタグ監視装置を設置するスペースを確保できない場合がある。また、特許文献2のように、管理タグを介してICタグ監視装置の監視履歴を読取装置で読み取る場合では、管理タグを必ずしも同じ位置に設置できる訳ではなく、遊技機の機種により管理タグの設置位置が異なり、遊技場の係員にとっては不便であるという問題点がある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、遊技機設置島のスペースに左右されることなく、ICタグを用いて遊技機を監視する監視システム及び遊技媒体貸出装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の監視システムでは、他のICタグと区別するための識別情報を記憶したICタグである監視タグが遊技機の所定の部材に設置されており、前記監視タグを呼び出す呼出波を送信する第1呼出波送信手段と、前記監視タグから返送される反射波を受信する第1反射波受信手段と、前記第1呼出波送信手段及び前記第1反射波受信手段に接続され、前記監視タグの設置されている前記部材が所定の位置に存在する際に前記監視タグと通信可能な位置に設置された第1アンテナと、前記監視タグの識別情報を前記監視タグが備えられている位置毎に記憶する監視識別情報記憶手段と、前記第1呼出波送信手段が前記呼出波を送信してから所定時間内に前記第1反射波受信手段が前記反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、前記反射波に含まれる前記識別情報が予め前記監視識別情報記憶手段に記憶されている前記識別情報と異なっている場合に異常と判断する判断手段と、当該判断手段による判断結果を監視情報として記憶する監視情報記憶手段とを備えて前記遊技機の監視を行う監視手段を備えた監視システムであって、前記遊技機には、有価情報を有する有価情報記録媒体又は現金の投入に基づいて遊技媒体の貸し出しを行い、前記有価情報記録媒体又は現金を投入する投入口を設けた遊技媒体貸出装置が接続され、前記監視手段は、前記遊技媒体貸出装置に設けられていることを特徴とする構成となっている。
また、請求項2に係る発明の監視システムでは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、携帯可能な端末である携帯情報端末は、ICタグを呼び出す呼出波を送信する第2呼出波送信手段と、ICタグから返送される反射波を受信する第2反射波受信手段と、前記第2呼出波送信手段及び前記第2反射波受信手段に接続された第2アンテナとを備え、前記遊技媒体貸出装置は、前記携帯情報端末と通信するためのICタグである中継タグと、前記中継タグから出力された情報を受信する第1受信手段と、前記中継タグへ情報を出力する第1出力手段とを備え、前記中継タグは、前記第1呼出波送信手段から送信された前記呼出波を受信する呼出波受信手段と、当該呼出波受信手段で受信した前記呼出波に含まれている情報に基づいて、前記第1受信手段へ情報を出力する第2出力手段と、前記第1出力手段から出力された情報を受信する第2受信手段と、当該第2受信手段が受信した情報を前記反射波に載せて送信する反射波送信手段とを備え、前記中継タグは前記遊技媒体貸出装置の前面に設置されていることを特徴とする構成となっている。
また、請求項3に係る発明の監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、複数の前記遊技媒体貸出装置を通信ネットワークを介して接続した管理端末を備え、前記遊技媒体貸出装置は、前記管理端末へ前記監視情報を送信する監視情報送信手段を備え、前記管理端末は、前記遊技媒体貸出装置から送信された前記監視情報を受信する監視情報受信手段と、当該監視情報受信手段が受信した前記監視情報を遊技機毎に記憶する総合監視情報記憶手段とを備えたことを特徴とする構成となっている。
また、請求項4に係る発明の遊技媒体貸出装置では、有価情報を有する有価情報記録媒体又は現金の投入に基づいて遊技機で使用する遊技媒体の貸し出しを行う遊技媒体貸出装置であって、他のICタグと区別するための識別情報を記憶したICタグである監視タグが遊技機の所定の部材に設置されており、有価情報記録媒体又は現金を投入する投入口と、前記監視タグを呼び出す呼出波を送信する第1呼出波送信手段と、前記監視タグから返送される反射波を受信する第1反射波受信手段と、前記第1呼出波送信手段及び前記第1反射波受信手段に接続され、前記監視タグの設置されている前記部材が所定の位置に存在する際に前記監視タグと通信可能な位置に設置された第1アンテナと、前記監視タグの識別情報を前記監視タグが備えられている位置毎に記憶する監視識別情報記憶手段と、前記第1呼出波送信手段が前記監視タグへ前記呼出波を送信した後、所定時間以内に前記第1反射波受信手段が前記監視タグから前記反射波を受信し、かつ、前記反射波に含まれる識別情報が前記監視識別情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致する場合に正常と判断する判断手段と、当該判断手段による判断結果を監視情報として記憶する監視情報記憶手段とを備えていることを特徴とする構成となっている。
また、請求項5に係る発明の遊技媒体貸出装置では、請求項4に記載の発明の構成に加えて、前記遊技媒体貸出装置は、前記ICタグを呼び出す呼出波を送信する第2呼出波送信手段と、前記ICタグから返送される反射波を受信する第2反射波受信手段と、前記第2呼出波送信手段及び前記第2反射波受信手段に接続された第2アンテナとを備えた携帯情報端末から送信された前記呼出波を受信し、反射波を返送するICタグである中継タグと、前記中継タグから出力された情報を受信する第1受信手段と、前記中継タグへ情報を送信する第1送信手段とを備え、前記中継タグは、前記第2呼出波送信手段から送信された前記呼出波を受信する呼出波受信手段と、当該呼出波受信手段で受信した前記呼出波に含まれている情報に基づいて、前記第1受信手段へ情報を出力する第2出力手段と、前記第1送信手段から出力された情報を受信する第2受信手段と、当該第2受信手段が受信した情報を前記反射波に載せて送信する反射波送信手段とを備え、当該中継タグは前記遊技媒体貸出装置の前面に設置されていることを特徴とする構成となっている。
また、請求項6に係る発明の遊技媒体貸出装置では、請求項4又は5に記載の発明の構成に加えて、複数の前記遊技媒体貸出装置を通信ネットワークを介して接続した管理端末へ前記監視情報を送信する監視情報送信手段を備えたことを特徴とする構成となっている。
請求項1に係る発明の監視システムでは、従来から遊技機設置島に設置されている遊技媒体貸出装置が監視手段として機能するので、監視手段を備えた監視用の装置を別途設置する必要がない。したがって、遊技機設置島において監視用の装置を設置するスペースがなくても、遊技媒体貸出装置において、ICタグを用いて遊技機の所定の部材が所定の位置に存在するか否かの監視を行うことができ、所定の部材が移動された場合には、それを検知することができる。
また、請求項2に係る発明の監視システムでは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、携帯情報端末の第2呼出波送信手段は、ICタグを呼び出す呼出波を送信し、第2反射波受信手段は、ICタグから返送される反射波を受信することができる。そして、第2アンテナは、第2呼出波送信手段及び第2反射波受信手段に接続されている。また、遊技媒体貸出装置の中継タグは、携帯情報端末と通信することのできるICタグであり、第1受信手段は、中継タグから出力された情報を受信し、第1出力手段は、中継タグへ情報を出力することができる。また、中継タグの呼出波受信手段は、第1呼出波送信手段から送信された呼出波を受信し、第2出力手段は、呼出波受信手段で受信した呼出波に含まれている情報に基づいて、第1受信手段へ情報を出力し、第2受信手段は、第1出力手段から出力された情報を受信し、反射波送信手段は、第2受信手段が受信した情報を反射波に載せて送信することができる。したがって、中継タグと通信することにより携帯情報端末で監視情報を閲覧したり、携帯情報端末から遊技媒体貸出装置に種々の指示を与えたりすることができる。また、中継タグは遊技場係員が携帯情報端末の第2アンテナを向けやすい位置に設置されていることが望ましい。そこで、中継タグは遊技媒体貸出装置の前面に設置されているので、携帯情報端末と中継タグとの通信を行いやすい。また、遊技場において、遊技機は顧客の興味を惹くために新しい遊技機に頻繁に交換されるが、遊技媒体貸出装置の機種交換の頻度は低い。よって、中継タグは頻繁に機種交換が行われる遊技機に設置されて、機種交換の度に位置が変わってしまうよりも、機種交換の頻度の低い遊技媒体貸出装置に設置されている方が中継タグの位置が固定されていて、遊技場の係員にわかりやすい。
また、請求項3に係る発明の監視システムでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、管理端末は通信ネットワークを介して複数の遊技媒体貸出装置を接続しており、遊技媒体貸出装置の監視情報送信手段は、管理端末へ監視情報を送信することができる。また、管理端末の監視情報受信手段は、遊技媒体貸出装置から送信された監視情報を受信し、総合監視情報記憶手段は、監視情報受信手段が受信した監視情報を遊技機毎に記憶することができる。したがって、遊技媒体貸出装置においてICタグを用いて遊技機を監視した監視情報を管理端末に収集し、蓄積することができる。
また、請求項4に係る発明の遊技媒体貸出装置では、有価情報記録媒体又は現金は投入口へ投入することができ、第1呼出波送信手段は、監視タグを呼び出す呼出波を送信し、第1反射波受信手段は、監視タグから返送される反射波を受信することができる。そして、第1アンテナは、第1呼出波送信手段及び第1反射波受信手段に接続され、監視タグの設置されている部材が所定の位置に存在する際には監視タグと通信することができる。また、監視識別情報記憶手段は、監視タグの識別情報を監視タグが備えられている位置毎に記憶し、判断手段は、第1呼出波送信手段が監視タグへ呼出波を送信した後、所定時間以内に第1反射波受信手段が監視タグから反射波を受信し、かつ、反射波に含まれる識別情報が監視識別情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致する場合に正常と判断し、監視情報記憶手段は、判断手段による判断結果を監視情報として記憶することができる。したがって、遊技媒体貸出装置において、ICタグを用いて遊技機の所定の部材が所定の位置に存在するか否かの監視を行うことができ、所定の部材が移動された場合には、それを検知することができる。
また、請求項5に係る発明の遊技媒体貸出装置では、請求項4に記載の発明の効果に加えて、遊技媒体貸出装置の中継タグは、携帯情報端末から送信された呼出波を受信し、反射波を返送することのできるICタグであり、第1受信手段は、中継タグから出力された情報を受信し、第1送信手段は、中継タグへ情報を送信することができる。また、中継タグの呼出波受信手段は、第2呼出波送信手段から送信された呼出波を受信し、第2出力手段は、呼出波受信手段で受信した呼出波に含まれている情報に基づいて、第1受信手段へ情報を出力し、第2受信手段は、第1送信手段から出力された情報を受信し、反射波送信手段は、第2受信手段が受信した情報を反射波に載せて送信することができる。したがって、ICタグを用いて遊技機の監視を行う遊技媒体貸出装置に対して、携帯情報端末から、種々の指示を行うことができるので、携帯情報端末から監視情報の取得指示を含む呼出波を送信して、遊技媒体貸出装置から監視情報を取得して、携帯情報端末で監視情報を閲覧したり、遊技媒体貸出装置の設定を変更する指示を含む呼出波を送信して、遊技媒体貸出装置の設定を変更したりすること等ができる。また、中継タグは遊技場係員が携帯情報端末の第2アンテナを向けやすい位置に設置されていることが望ましい。そこで、中継タグは遊技媒体貸出装置の前面に設置されているので、携帯情報端末と中継タグとの通信を行いやすい。また、遊技場において、遊技機は顧客の興味を惹くために新しい遊技機に頻繁に交換されるが、遊技媒体貸出装置の機種交換の頻度は低い。よって、中継タグは頻繁に機種交換が行われる遊技機に設置されて、機種交換の度に位置が変わってしまうよりも、機種交換の頻度の低い遊技媒体貸出装置に設置されている方が中継タグの位置が固定されていて、遊技場の係員にわかりやすい。
また、請求項6に係る発明の遊技媒体貸出装置では、請求項4又は5に記載の発明の効果に加えて、監視情報送信手段は、複数の遊技媒体貸出装置を通信ネットワークを介して接続した管理端末へ監視情報を送信することができる。したがって、遊技媒体貸出装置においてICタグを用いて遊技機を監視した監視情報を管理端末において使用することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して以下の順で説明する。
1.システム構成の概要説明
2.パチンコ機及び貸出装置の説明
3.監視場所の説明
4.ICタグの説明
5.島管理端末の説明
6.遊技場管理端末の説明
7.携帯情報端末の説明
8.監視情報の説明
9.貸出装置の処理の説明
10.実施の形態と請求項との対比
11.実施の形態の効果
12.変形例の説明
1.システム構成の概要説明
図1は、本実施の形態の監視システムの構成図である。遊技機の一種であるパチンコ機1には、パチンコ機1に遊技媒体である遊技球を貸し出す貸出装置30が接続されており、遊技場内にある複数台のパチンコ機1を背中合わせに2列に並べて設置した遊技機設置島200の各々に島管理端末100が設置されている。さらに、貸出装置30が店内ネットワーク150を介して島管理端末100に接続する構成となっている。また、島管理端末100は遊技場全体を管理する遊技場管理端末300に接続しており、この遊技場管理端末300が各島管理端末100を一括管理している。
尚、パチンコ機1には、監視を行う場所に監視タグ86(ICタグ)が備えられ、正常に設置されている場合に監視タグ86と通信可能な位置に監視アンテナ68が備えられている。本実施の形態では、基板ボックス等合計3箇所に備えられているが、具体的な設置場所については図2及び図3を参照して後述する。そして、監視の結果、異常が発生したり、異常が回復したりした場合には、その情報が監視情報として貸出装置30のEEPROM35、RAM34(図5参照)に記憶される。また、これらの情報は島管理端末100に送信されて、さらに遊技場管理端末300へ送信される。島管理端末100では、受信した監視情報を報知し、その監視情報に対して遊技場内で係員が対応できるように構成されており、遊技場管理端末300では店内ネットワーク150に接続している全てのパチンコ機1の監視情報を収集し、蓄積することができるように構成されている。また、ハンディターミナル(以下、「HT」と称する。)400は、携帯可能な端末であり、貸出装置30の中継タグ90(図4参照)を介してと通信可能で、貸出装置30へ種々の指示を与えたり、監視情報を閲覧したりすることができる。
2.パチンコ機及び貸出装置の説明
次に、図2乃至図5を参照してパチンコ機1、パチンコ機1に接続した貸出装置30について説明する。図2は、パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。図3は、パチンコ機1の背面図である。図4は、貸出装置30の正面図である。図5は、パチンコ機1及びパチンコ機1に接続した貸出装置30の電気的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、機枠112と、本体枠110と、前面枠111とから構成されている。機枠112は、パチンコ機1を遊技機設置島200に固定するためのものである。また、本体枠110には、パチンコ機1の制御を司る種々の基板、図示外の発射機に遊技球を供給し、かつ、賞品球を受ける上皿5、賞品球を受ける下皿6、遊技球を発射するための発射ハンドル7、音声を発するスピーカー48から成る本体113及び遊技盤2がはめ込まれている。種々の基板は、本体枠110の背面に備えられている。また、略正方形の遊技盤2は、本体113の正面の上半分の部分に設けられ、遊技盤2の下方部には上皿5が設けられ、上皿5の直下には下皿6が設けられ、下皿6の右横には発射ハンドル7が設けられ、上皿5と下皿6の間にはスピーカー48が設けられている。そして、前面枠111は、透明なガラス板111aを保持し、遊技盤2を保護のため覆っている。また、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられており、発射ハンドル7を操作することにより発射された遊技球がガイドレール3に導かれて、遊技領域4へ侵入し、流下する。尚、遊技領域4の下部には、大入賞口16が設けられ、さらに、種々の入賞口、電飾ランプ、風車、障害釘及び図柄表示装置等が設けられている。
次に、図3を参照して、パチンコ機1の背面の構造について説明する。図3はパチンコ機1の背面図である。図3に示すように、パチンコ機1の左下部背面には、パチンコ機1の主制御を司る主基板41を収納した透明な樹脂製の主基板ボックス81が設けられ、主基板ボックス81の右隣には音基板43が、音基板43の右隣上方には電源基板42がそれぞれ透明な樹脂製のボックスに収められ、その下方には払出制御基板45が透明な樹脂製の払出制御基板ボックス82に収められて配置されている。また、パチンコ機1の背面右中央、電源基板42の上部には、払出装置67が設けられている。この払出装置67は、パチンコ機1の背面上部に設けられている遊技球タンク65に貯留された遊技球を上皿5又は下皿6へ払い出す働きをする。さらに、主基板ボックス81の上方には、遊技盤の裏面を保護し、各種配線を覆うセンターカバー80が配置されている。尚、貸出装置30の電源は、電源基板42からではなく遊技機設置島200の電源装置(図示外)から供給されている。
次に、図4を参照して、貸出装置30について説明する。図4に示すように、貸出装置30の前面にはその上部から表示部77、紙幣挿入口91、硬貨投入口92、貸出ボタン75、返却ボタン76、硬貨返却口93が設けられている。表示部77は液晶パネルであり、紙幣挿入口91や硬貨投入口92から投入された貨幣の金額や遊技者へのメッセージ等が表示される。そして、貸出ボタン75を押下すると所定金額が投入金額残高から差引かれて、パチンコ機1の払出制御基板45へ遊技球払出の指示信号が出力され、払出装置67が作動してパチンコ機1の上皿5に遊技球が貸し出される。また、返却ボタン76が押下されると、投入金額残高の貨幣が紙幣挿入口91、硬貨返却口93から返却される。また、貸出装置30の前面の内側上部には中継タグ90が貼り付けられている。この中継タグ90はケーブル90k(図5参照)により貸出装置30のI/Oインタフェイス37(図5参照)に接続している。
次に、図5を参照してパチンコ機1及び貸出装置30の主な構成要素の電気的構成について説明する。パチンコ機1には、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、発射基板66、サブ統合基板58等が設けられている。主基板41には、各種の演算処理を行うCPU51が設けられており、フラグやカウンタ値やデータを記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや遊技領域4に設けられた図柄表示装置への表示内容のデータ等を記憶したROM53とが接続している。また、CPU51は、I/Oインタフェイス54に接続しており、I/Oインタフェイス54には、サブ統合基板58、払出制御基板45、中継基板47が接続している。さらに、サブ統合基板58には図柄表示基板44、電飾基板46、音基板43が接続され、払出制御基板45には発射基板66及び払出装置67が接続されている。電源基板42は遊技機設置島に備えられた電源から電源供給を受けており、主基板41、サブ統合基板58、払出制御基板45、発射基板66に電源供給を行っている。
また、貸出装置30には、貸出装置30の制御を司るCPU32が設けられている。CPU32はフラグやデータ等を一時的に記憶するRAM34、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM33が内蔵されている。そして、CPU32には、監視情報等を記憶するEEPROM35、監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cへ呼出波を送信し、反射波を受信するためのRadio Frequency回路(以下、RF回路と称する)38、時間管理を行うRTC71、I/Oインタフェイス37が接続している。さらに、RF回路38に監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cと通信するための監視アンテナ68a,監視アンテナ68b,監視アンテナ68cが接続されている。
I/Oインタフェイス37には、島管理端末100と店内ネットワーク150を介して通信を行うための通信回路36、遊技球を貸し出すために投入された硬貨を受け付け、その真偽を判定する硬貨判定装置72、紙幣を受け付け、その真偽を判定する紙幣判定装置73、硬貨判定装置72で正しい硬貨と判定された硬貨及び紙幣判定装置73で正しい紙幣と判定された紙幣を搬送、回収する貨幣搬送装置74、貸出装置30の前面に設けられ、遊技者が遊技球を借りる際に押下される貸出ボタン75、遊技者が投入した貨幣の返却を求める際に押下される返却ボタン76、投入された貨幣の金額等が表示される表示部77、HT400と通信するための中継タグ90等が接続されている。尚、中継タグ90はケーブル90kによりI/Oインタフェイス37に接続している。また、I/Oインタフェイス37はパチンコ機1のI/Oインタフェイス54と接続しており、主基板41からパチンコ機1の遊技情報が貸出装置30へ出力される。また、払出制御基板45へも接続しており、貸出ボタン75が押下されて遊技球が貸し出される際には、遊技球の払出を指示する信号が払出制御基板へ送信される。
尚、監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cは、パチンコ機1の各監視場所に貼り付けられており、各監視場所が閉じられている状態で各監視タグ86a,監視タグ86b,監視タグ86cと通信可能な位置に監視アンテナ68a,監視アンテナ68b,監視アンテナ68cが設置されている。そして、監視アンテナ68aは監視タグ86aと通信をし、監視アンテナ68bは監視タグ86bと通信をし、監視アンテナ68cは監視タグ86cと通信をする。
3.監視場所の説明
次に、図2、図3、図6を参照して、監視タグ86a〜86cが備えられている監視場所について説明する。監視場所は、主基板41が収容されている主基板ボックス81(監視場所1)、本体枠110と機枠112(監視場所2)、前面枠111と本体枠110(監視場所3)の3箇所であり、その開閉が監視されている。尚、監視場所1である主基板ボックス81を監視するために、監視タグ86a及び監視アンテナ68aが使用され、監視場所2である本体枠110と機枠112を監視するために、監視タグ86b及び監視アンテナ68bが使用され、監視場所3である前面枠111と本体枠110を監視するために、監視タグ86c及び監視アンテナ68cが使用される。
図3に示すように、主基板ボックス81の図3における正面視右下の内面には監視タグ86aが貼り付けられている。ここで、図6を参照して主基板ボックス81の監視について説明する。図6は、主基板ボックス81の斜視図である。図6に示すように、主基板ボックス81は、透明な樹脂製の平面視略長方形の上蓋部81aと、同じく透明な樹脂製の平面視略長方形の下蓋部81cとから構成されている。また、上蓋部81aに対向する下蓋部81c上には、パチンコ機1の主制御を司る主基板41が配置されている。そして、上蓋部81aの裏面側には、小型で長方形の監視タグ86aが接着剤等で接着されている。主基板41の右下端部には、切り欠きが設けられ、その切り欠き位置には監視タグ86と電磁波によるRF送受信を行うためのコイル状の監視アンテナ68aが下蓋部81cに設けられ、監視アンテナ68aは同軸ケーブル(図示外)により貸出装置30のRF回路38に接続されている。
また、図2に示すように、機枠112の図2における右枠の内面には監視タグ86bが貼り付けられており、本体113の右側面には監視アンテナ68bが備えられている。尚、監視タグ86bと監視アンテナ68bとは本体枠110と機枠112とが閉じられた場合に、向き合う位置に配置されている。そして、本体枠110と機枠112とが閉じられている状態(正常な状態)では、監視タグ86bと監視アンテナ68bとが通信可能となり、本体枠110と機枠112とが開けられた状態(異常な状態)では、監視タグ86bと監視アンテナ68bとが通信不能となる。また、前面枠111と本体枠110とが閉じられた状態での、前面枠111の正面視右上の裏面(本体枠110と向き合う面)には、監視タグ86cが貼り付けられている。そして、本体枠110の上枠の表面(前面枠111と向き合う面)には、監視アンテナ68cが備えられている。尚、監視タグ86cと監視アンテナ68cとは前面枠111と本体枠110とが閉じられた場合に、向き合う位置に配置されている。そして、前面枠111と本体枠110とが閉じられている状態(正常な状態)では、監視タグ86cと監視アンテナ68cとが通信可能となり、前面枠111と本体枠110とが開けられた状態(異常な状態)では、監視タグ86cと監視アンテナ68cとが通信不能となる。
尚、本実施形態において、監視タグ86と監視アンテナ68は、13.56MHzの短波帯で通信を行っている。この周波数での通信はノイズによる影響を比較的受けにくいので、パチンコ機1の設置環境に適している。監視アンテナ68aと監視タグ86aとの距離は、上蓋部81aと下蓋部81cを組み付けた状態で約3mmになるように配置されている。この距離間ではRF送受信が可能であり監視アンテナ68aを介した貸出装置30からの呼び出しに監視タグ86aが応答することができ、監視アンテナ68aと監視タグ86aとの距離が約5mmを超えると通信不能となるように設定されている。この通信可能距離は、監視アンテナ68のコイルの巻き数やリアクタンス値により調節が可能である。このように通信可能距離を設定することにより、上蓋部81aのわずかな隙間の開放であっても検知することができ、また、振動等によるわずかな揺れでは通信不能とならないように調整されている。また、上述したように、この周波数帯での通信はノイズによる影響を比較的受けにくいが、他の電磁波を使用する部材からのノイズの影響による誤動作を少しでも防ぐために、監視タグ86や監視アンテナ68は、ソレノイドを使用している払出装置67や発射基板66の発射モータから離した位置である主基板41の右下端部に配置している。
4.ICタグの説明
次に、図7及び図6を参照して監視タグ86a〜86cの構造について説明する。図7は、監視タグ86a〜86cの平面図である。図8は、監視タグ86a〜86cの電気的回路構成を示すブロック図である。監視タグ86a〜86cは、それぞれ同様の構造をしている。図8に示すように、貸出装置30からの呼出波に応答して反射波を放出するRF回路861、アンテナ862、EEPROM863が搭載されている。また、監視タグ86は、図7に示すように、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ862及びICチップ864が設けられており、ICチップ864には、RF回路861とEEPROM863とが一体となって構成されている。さらに、EEPROM863には、監視タグ86を他の監視タグから識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。
この監視タグ86は、貸出装置30から監視アンテナ68を介して呼出波が送られてくると、アンテナ862がこれを受信するが、この呼出波には搬送波成分が含まれており、これを受信してRF回路861で整流して直流電圧を得る。したがって、監視タグ86は、電池や外部電源を使用せずに必要な時にいつでもデータを発信することができる。データの発信は、EEPROM863からIDコードを読み出して反射波に乗せ、RF回路861から監視アンテナ68に向けて送信する。
また、図9は、中継タグ90の電気的回路構成を示すブロック図である。中継タグ90も図7に示す監視タグ86a〜86cと同様に、薄いフレキシブルプリント基板上にアンテナ90b及びICチップ90dが設けられており、さらに、貸出装置30へ接続するためのケーブル90kが設けられている。また、ICチップ90dにはRF回路90aとEEPROM90cだけでなく、RAM90g内蔵型のCPU90f及びROM90eを備えている。そして、監視タグ86a〜86cと同様に、EEPROM90cには、中継タグ90を他のICタグと識別するための識別情報であるIDコードが上書消去禁止区域に記憶されている。
5.島管理端末の説明
次に、図10を参照して島管理端末100について説明する。図10は島管理端末100の電気的構成を示すブロック図である。図10に示すように、島管理端末100は、各種の演算を行うCPU101と、貸出装置30から受信した監視情報、各種フラグやデータ等を一時的に記憶するRAM102と、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM103と、パチンコ機1の台番号等の登録情報を記憶したEEPROM104と、データの受け渡しを行うI/Oインタフェイス105と、店内ネットワーク150に接続するための通信回路106と、貸出装置30から受信した監視情報を表示するための表示器107と、その監視情報に基づいて点灯される警告ランプ108と、表示器107の表示を消去及び警告ランプ108の消灯を行うためのクリアボタン109とから構成されている。
島管理端末100の主な機能は監視情報の報知である。ROM103に格納されている制御プログラムにより、貸出装置30から監視情報を受信すると、表示器107に「001番台、不正に開放されています!(11:21:56)」等の障害の発生や回復を示す報知メッセージが表示され、さらに、遊技場の係員の注意を惹くために警告ランプ108が点灯される。そして、係員によりクリアボタン109が押下されると、報知メッセージが消され、警告ランプ108が消灯される。また、受信した監視情報は、自身で報知のためのデータとして使用されるとともに、受信の都度、遊技場管理端末300へ送信もされる。
6.遊技場管理端末の説明
次に、図11を参照して遊技場管理端末300について説明する。図11は遊技場管理端末300の電気的構成を示すブロック図である。図11に示すように、遊技場管理端末300には、遊技場管理端末300の制御を司るCPU301が設けられ、CPU301には、各種のデータを一時的に記憶するRAM302と、BIOS等を記憶したROM303と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス304とが接続されている。I/Oインタフェイス304には、ハードディスク装置360が接続され、当該ハードディスク装置360には、各貸出装置30から収集され、島管理端末100から送信された監視情報をパチンコ機1毎に記憶する監視情報記憶エリア361と、CPU301で実行されるプログラムを記憶したプログラム記憶エリア362と、その他の情報記憶エリア363とが設けられている。
また、I/Oインタフェイス304には、ビデオコントローラ305と、キーコントローラ306と、CD−ROMドライブ307と、通信回路308とが接続され、ビデオコントローラ305にはディスプレイ309が接続され、キーコントローラ306にはキーボード310が接続され、通信回路308は店内ネットワーク150に接続可能となっている。なお、CD−ROMドライブ307に挿入されるCD−ROM312には、遊技場管理端末300の制御プログラムが記憶されており、導入時には、制御プログラムは、CD−ROM312から、ハードディスク装置360にセットアップされてプログラム記憶エリア362に記憶されるようになっている。
遊技場管理端末300の主な機能は監視情報の蓄積管理である。各貸出装置30から島管理端末100を介して送信された監視情報を受信すると(「監視情報受信手段」に相当)、監視情報記憶エリア361(図16参照)に蓄積される。そして、それらの情報はディスプレイ309にて閲覧したり、プリンタを接続して印刷したりすることができる。
7.携帯情報端末の説明
次に、図12及び図13を用いてHT400について説明する。このHT400では、貸出装置30の正面上部の内側に備えられた中継タグ90(図4参照)と通信し、貸出装置30に記憶されている監視情報を取得して閲覧したり、監視タグの交換に伴うIDコードの変更等の設定を行ったりすることができる。図12は、HT400の斜視図である。図13は、HT400の電気的構成のブロック図である。
まず、図12を参照してHT400の形状を説明する。図12に示すように、HT400は、周知の携帯型情報端末であるPDA(Personal Digital Assistants)であり、上部にSDメモリカード(Secure Digital Memory Card)やMMC(Multi Media Card)等のメモリカード、あるいは小型フラッシュメモリカードやPCカード型のPHSアダプタ等を挿入するためのカードスロットを備え、カードスロットには、アンテナ402とRF回路410(図13参照)を備えた読取ユニット401が挿入されている。読取ユニット401は、アンテナ402を中継タグ90に適切な角度で向けられるように、回転軸406を中心に90度の範囲で屈折可能な構成となっている。また、HT400の正面にはメニュー画面や受信した監視情報を表示する表示パネル403、表示パネル403に表示されるカーソルや表示内容を上下左右に移動させるための方向キー405、表示パネル403の画面を操作するためのメニューキー404を備えている。さらに、HT400の側面には赤外線通信用の赤外線通信ポート(図示外)が、底面には入出力ポート(図示外)からクレードル等を介してパーソナルコンピュータ等の外部機器に接続するためのコネクタ(図示外)が設けられている。
次に、図13を参照してHT400の電気的構成を説明する。図13に示すように、HT400には、HT400の制御を司るCPU411が設けられ、CPU411には、各種のデータを一時的に記憶するRAM413と、CPU411で実行される制御プログラムや表示パネル403に操作画面を表示するための画面情報等を記憶したROM412と、不揮発性メモリの一種であるフラッシュメモリ414と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインタフェイス409とが接続されている。フラッシュメモリ414には、パチンコ機1から取得した監視情報や、パチンコ機毎の中継タグ90のIDコード等が記憶されている。また、読取ユニット401は、中継タグ90と通信するアンテナ402と、送信回路及び受信回路であるRF回路410を備えており、アンテナ402はRF回路410に接続し、RF回路410はI/Oインタフェイス409に接続している。また、表示パネル403と、外部装置とデータのやり取りを行う入出力回路407と、赤外線通信回路408と、入力キーであるメニューキー404及び方向キー405とがI/Oインタフェイス409に接続している。
HT400の主な機能は、パチンコ機1及び貸出装置30の目前での監視情報の閲覧である。HT400のアンテナ402を貸出装置30の正面上部(中継タグ90)へ向けて、監視情報読み出しの操作をすると、監視情報取得の指示の情報を含んだ呼出波がRF回路410からアンテナ402を介して送信される。そして、中継タグ90から監視情報を含んだ反射波が返送されてくるので、アンテナ402を介してRF回路410が受信し、表示パネル403に監視情報の内容が表示される。また、監視情報の閲覧の他に、監視タグの交換に伴うIDコードの変更や監視場所の追加等の各種設定を行うことができる。
8.監視情報の説明
次に、図14〜図16を参照して、貸出装置30がパチンコ機1に取り付けられた監視タグ86a〜86cを監視した監視結果について説明する。監視結果は次の3箇所に記憶される。貸出装置30のEEPROM35、貸出装置30のRAM34、遊技場管理端末300のハードディスク装置360である。貸出装置30のEEPROM35には、貸出装置30が備えられているパチンコ機1で発生した異常に関する最新の情報が監視場所毎に記憶される(図14参照)。貸出装置30のRAM34には、貸出装置30が備えられているパチンコ機1で発生した異常に関する1日分の情報が時系列で記憶される(図15参照)。また、これらの情報は島管理端末100を介して遊技場管理端末300に送信され、遊技場管理端末300には、店内ネットワーク150に接続されたパチンコ機1の監視情報の全てが記憶される(図16参照)。
図14は、各監視場所の最新の監視情報が記憶されている貸出装置30のEEPROM35の最新監視情報記憶エリア351の概念図である。図15は、1日分の監視情報が記憶されている貸出装置30のRAM34の履歴監視情報記憶エリア341の概念図である。図16は、全てのパチンコ機1の監視情報が記憶されている遊技場管理端末300の監視情報記憶エリア361の概念図である。
まず、図14を参照して、各監視場所の最新の監視情報が記憶されている貸出装置30のEEPROM35の最新監視情報記憶エリア351について説明する。図14に示すように、最新監視情報記憶エリア351には、監視場所1〜監視場所3毎に発生日付、発生時刻、復帰日付、復帰時刻、IDエラーの情報が記憶されている。「発生日付」及び「発生時刻」には異常が発生した日付及び時刻がそれぞれ記憶され、「復帰日付」及び「復帰時刻」には異常が復帰した日付及び時刻がそれぞれ記憶され、「IDエラー」には異常がIDコードの不一致に因るIDエラーであるか否かの情報が記憶される。尚、「IDエラー」に「1」が記憶されている場合には、発生した異常の内容がIDコードの不一致に因るものであることを示している。「1」以外の値が記憶されている場合には、IDコードの不一致に因らない異常、すなわち監視タグ86から応答がない応答エラーであることを示している。
図14に示す例では、監視場所1の発生日付には2004年5月3日、発生時刻には22時19分21秒、IDエラーには「1」が記憶されており、復帰日付には、復帰時刻には、何も記憶されていない。つまり、監視場所1ではIDコード不一致による異常が発生中であり、まだ正常状態に復帰していない。監視場所2の発生日付には2004年5月3日、発生時刻には22時16分10秒、復帰日付には2004年5月3日、復帰時刻には22時19分50秒、IDエラーには「0」が記憶されている。つまり、監視場所2では応答エラーが発生し、既に復帰している。監視場所3の発生日付には2004年5月3日、発生時刻には11時21分56秒、復帰日付には2004年5月3日、復帰時刻には11時22分40秒、IDエラーには「0」が記憶されている。つまり、監視場所3でも応答エラーが発生し、既に復帰している。
次に、図15を参照して、1日分の監視情報が記憶されている貸出装置30のRAM34の履歴監視情報記憶エリア341について説明する。図15に示すように、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻、監視場所、状態、IDエラーの情報が時系列に記憶されている。「時刻」には、異常が発生又は復帰した時刻が記憶され、「監視場所」にはその異常が発生又は復帰した場所を示す番号が記憶され、「状態」には異常が発生したのかそれとも復帰したのかを示すコードが記憶され、「IDエラー」には異常がIDコードの不一致に因るIDエラーであるか否かの情報が記憶される。尚、「状態」に「1」が記憶されている場合には、異常が発生したことを示しており、「2」が記憶されている場合には、異常が回復したことを示している。また、「IDエラー」に「1」が記憶されている場合には、発生した異常の内容がIDコードの不一致に因るものであることを示している。「1」以外の値が記憶されている場合には、IDコードの不一致に因らない異常、すなわち監視タグ86から応答がない応答エラーであることを示している。
図15に示す例では、11時21分56秒に監視場所3に応答エラーが発生しており、11時22分40秒に監視場所3の応答エラーが復帰している。そして、22時16分10秒に監視場所2に応答エラーが発生し、22時16分13秒に監視場所1の応答エラーが発生し、22時19分20秒に監視場所1の応答エラーが回復し、22時19分21秒に監視場所1のIDエラーが発生し、22時19分50秒に監視場所2の応答エラーが回復している。尚、監視場所1のIDエラーは回復していない。
次に、図16を参照して、店内ネットワーク150に接続しているパチンコ機1の全ての監視情報が記憶されている遊技場管理端末300のHDD360の監視情報記憶エリア361について説明する。図16に示すように、監視情報記憶エリア361には、パチンコ機1の台番号毎、日付毎に時系列に監視情報が記憶されている。監視情報については、図15に示した履歴監視情報記憶エリア341の内容と同様であり、時刻、監視場所、状態、IDエラーの情報が記憶されている。
図16に示す例では、台番号001の2004年5月1日より前の監視情報は省略されているが、2004年5月1日には、17時26分53秒に監視場所3に応答エラーが発生し、17時28分11秒にその応答エラーから復帰している。また、2004年5月3日は、図15に示した履歴監視情報記憶エリア341と同様に、11時21分56秒に監視場所3に応答エラーが発生しており、11時22分40秒に監視場所3の応答エラーが復帰している。そして、22時16分10秒に監視場所2に応答エラーが発生し、22時16分13秒に監視場所1の応答エラーが発生し、22時19分20秒に監視場所1の応答エラーが回復し、22時19分21秒に監視場所1のIDエラーが発生し、22時19分50秒に監視場所2の応答エラーが回復している。尚、台番号002以降のデータは省略されているが、台番号001と同様に、日付毎に時系列に監視情報が記憶されている。
9.貸出装置の処理の説明
ここで、貸出装置30の処理について図17及び図18のフローチャートを参照し説明する。貸出装置30に電源が供給されると、CPU32においてメイン処理が実行される。メイン処理では、各監視場所の監視処理、遊技球の貸出処理、HT400との通信による処理であるHT処理が繰り返し実施される。図17は、貸出装置30のCPU32で実施されるメイン処理のフローチャートである。図18は、メイン処理の中で行われる監視場所の監視を行う監視処理のフローチャートである。
まず、図17を参照して、メイン処理について、フローチャートを用いて説明する。この処理は、貸出装置30に電源が供給されると実施され、まず、各エラーフラグに初期値の「0」がセットされる等の初期処理が行われる(S1)。エラーフラグは、「0」が記憶されている場合には監視タグ86との通信が正常に行われており、「1」が記憶されている場合には監視タグ86との通信が正常に行われていないこと、つまり異常が発生していることを示している。そして、監視場所1〜監視場所3毎に応答エラーフラグ及びIDエラーフラグが設けられている。尚、応答エラーは監視アンテナ68から送信された呼出波に対して、監視タグ86が反射波を返信してこなかった場合を示し、IDエラーは反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものと異なっている場合を示している。
次いで、主基板ボックス81(監視場所1)(S2)、本体枠110と機枠112(監視場所2)(S3)、前面枠111と本体枠110(監視場所3)(S4)の順で監視が行われる。この監視処理については、図18に示すフローチャートを参照して、後に詳述するが、どの監視場所の監視処理を行うのかの情報は、監視場所を示す番号を用いて監視処理に指示される。
次いで、貸出処理が行われる(S5)。この貸出処理では、硬貨判定装置72や紙幣判定装置73により硬貨又は紙幣が検知されると、その金額が投入金額として記憶され、表示部77に表示される。また、貸出ボタン75の押下が検知されると、投入金額に所定の金額(例えば、500円)があれば、投入金額から所定の金額を減算し、パチンコ機1の払出制御基板45へ所定数(例えば、125球)の遊技球の払い出しを指示する信号が送信される。また、返却ボタン76の押下が検知されると、投入金額に記憶されている金額の貨幣が紙幣挿入口91又は硬貨返却口93へ払い出される。
次いで、HT処理が行われる(S6)。中継タグ90は、HT400送信された呼出波をRF回路90aに接続したアンテナ90bで受信すると(「呼出波受信手段」に相当)、その呼出波に含まれている情報をI/Oインタフェイス37を介して、CPU32へ伝えている(「第2出力手段」に相当)。そこで、HT処理ではこの情報をこの受信すると(「第1受信手段」に相当)、その情報で指示されている処理(例えば、監視情報の送信、IDコードの変更等)が行われ、その結果がI/Oインタフェイス37を介して中継タグ90へ伝えられる(「第1出力手段」に相当)。そして、中継タグ90では、その結果を受信すると(「第2受信手段」に相当)、その結果を反射波に含めてRF回路90aに接続したアンテナ90bから発信している(「反射波送信手段」に相当)。
次に、図18のフローチャートを参照して、監視処理について説明する。メイン処理から指示されている監視場所の監視アンテナ68から呼出波が送信される(S41)。そして、監視タグ86から反射波の返送があるか否かの判断が行われる(S42)。反射波の返送がない場合には(S42:NO)、応答エラーが発生している。しかし、既に応答エラーが発生して、応答エラーフラグが「ON」となっている場合には、既に応答エラー発生の監視情報は記憶されているので、監視情報の記憶は行われない。そこで、応答エラーフラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S43)。
応答エラーフラグが「ON」となっている場合(S43:YES)、そのまま処理は終了されて、メイン処理へ戻る。「ON」となっていない場合(S43:NO)には、当該監視場所の応答エラーフラグに「1」が記憶され「ON」となる(S44)。そして、貸出装置30のEEPROM35の最新監視情報記憶エリア351及びRAM34の履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶される(S45)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が発生日付及び発生時刻として記憶され、IDエラーに応答エラーを示す「0」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に発生を示す「1」、IDエラーに応答エラーを示す「0」のデータが新しく追加記憶される。そして、島管理端末100へ応答エラー発生を示すデータが送信され(S46)、処理は終了されて、メイン処理へ戻る。
また、監視タグ86から反射波の返送があった場合には(S42:YES)、反射波に含まれているIDコードが予め登録されているものと一致しているか否かの判断が行われる(S51)。尚、各監視場所に備えられている監視タグ86のIDコードは監視場所を示すコードに対応して貸出装置30のEEPROM35に記憶されている。IDコードが一致していない場合には(S51:NO)、IDエラーが発生している。しかし、既にIDエラーが発生して、IDエラーフラグが「ON」となっている場合には、既にIDエラー発生の監視情報は記憶されているので、監視情報の記憶は行わない。そこで、IDエラーフラグが「ON」となっているか否かの判断が行われる(S52)。
IDエラーフラグが「ON」となっている場合(S52:YES)、監視情報は記憶されないので、そのまま処理は終了されて、メイン処理へ戻る。「ON」となっていない場合(S52:NO)、当該監視場所のIDエラーフラグに「1」が記憶され「ON」とされる(S53)。そして、最新監視情報記憶エリア351及び履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶される(S54)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が発生日付及び発生時刻として記憶され、IDエラーにIDエラーを示す「1」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に発生を示す「1」、IDエラーにIDエラーを示す「1」のデータが新しく追加記憶される。そして、島管理端末100へIDエラー発生を示すデータが送信され(S55)、処理は終了されて、メイン処理へ戻る。
また、反射波に含まれているIDコードと予め登録されているIDコードとが一致している場合には(S51:YES)、監視タグ86と正常に通信が行われており、監視タグ86も不正なものではないということ、すなわち、当該監視場所は正常であるということになる。そこで、応答エラーフラグ及びIDエラーフラグが「ON」であるかの確認が行われる。「ON」となっている場合には、エラーが発生しており、回復して、現在正常となっているので、各エラーフラグをクリアし、復帰したことを示す監視情報を記憶する必要がある。
そこで、まず、応答エラーフラグが「ON」であるか否かの判断が行われる(S61)。応答エラーフラグが「ON」である場合には(S61:YES)、当該監視場所の応答エラーフラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S62)。そして、最新監視情報記憶エリア351及び履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶される(S63)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が復帰日付及び復帰時刻として記憶され、IDエラーに応答エラーを示す「0」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に復帰を示す「2」、IDエラーに応答エラーを示す「0」のデータが新しく追加記憶される。そして、島管理端末100へ応答エラー復帰を示すデータが送信され(S64)、処理は終了されて、メイン処理へ戻る。
また、応答エラーフラグが「ON」でない場合には(S61:NO)、IDエラーフラグが「ON」であるか否かの判断が行われる(S65)。IDエラーフラグが「ON」である場合には(S65:YES)、当該監視場所のIDエラーフラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S66)。そして、最新監視情報記憶エリア351及び履歴監視情報記憶エリア341に監視情報が記憶される(S67)。具体的には、最新監視情報記憶エリア351の当該監視場所のエリアがクリアされ、現在の日付及び時刻が復帰日付及び復帰時刻として記憶され、IDエラーにIDエラーを示す「1」が記憶される。そして、履歴監視情報記憶エリア341には、時刻に現在の時刻、監視場所に当該監視場所の番号、状態に復帰を示す「2」、IDエラーにIDエラーを示す「1」のデータが新しく追加記憶される。そして、島管理端末100へIDエラー復帰を示すデータが送信され(S68)、処理は終了されて、メイン処理へ戻る。
そして、IDエラーフラグが「ON」でない場合には(S65:NO)、前回の監視から引き続き正常であることを示しているので、そのまま処理は終了されて、メイン処理へ戻る。以上のようにして、監視場所1〜監視場所3の監視が行われる。
このようにして、メイン処理が繰り返されることにより、遊技球を貸し出す貸出装置30において、監視タグ86a〜86cへ呼出波を送信することにより、監視タグ86a〜86cの移動や取替え、すなわち、監視タグ86の設置場所の部材の不正な開放を監視している。また、HT400と通信をして、HT400からの指示にしたがって、監視情報を出力したり、各種設定を行ったりすることができる。
10.実施の形態と請求項との対比
尚、上記実施の形態では、主基板ボックス81の上蓋部81a、機枠112、前面枠111が「所定の部材」に該当し、上蓋部81aと下蓋部81cとが閉じられている状態、本体枠110と機枠112とが閉じられている状態、前面枠111と本体枠110とが閉じられている状態が「所定の位置に存在」している状態に相当する。また、貸出装置30が「監視手段」及び「遊技媒体貸出装置」に該当し、HT400が「携帯情報端末」に該当する。また、監視アンテナ68a〜68cが「第1アンテナ」に該当し、HT400のアンテナ402が「第2アンテナ」に該当し、遊技場管理端末300が「管理端末」に該当する。
そして、貸出装置30のRF回路38が「第1呼出波送信手段」及び「第1反射波受信手段」に該当し、HT400のRF回路410が「第2呼出波送信手段」及び「第2反射波受信手段」に該当する。また、図14に示す貸出装置30のEEPROM35の最新監視情報記憶エリア351、図15に示す貸出装置30のRAM34の履歴監視情報記憶エリア341「監視情報記憶手段」に該当し、EEPROM35において、監視タグ86のIDコードを記憶されたエリアが「監視識別情報記憶手段」に該当する。また、遊技場管理端末300の監視情報記憶エリア361が「総合監視情報記憶エリア」に該当する。また、図18に示す監視処理のフローチャートのS42,S51の処理を行うCPU32が「判断手段」に相当し、S46,S55,S64,S68の処理を行うCPU32が「監視情報送信手段」に相当する。
11.実施の形態の効果
以上説明したように、上記の実施の形態の貸出装置30では、監視タグ86a〜86cによりパチンコ機1の主基板ボックス81、本体枠110と機枠112、前面枠111と本体枠110の開放を監視し、その監視情報を貸出装置30に記憶することができる。また、貸出装置30に記憶された監視情報は、遊技場内に設置された島管理端末100へ送信されて、障害の発生が報知される。そして、遊技場管理端末300において遊技場内のパチンコ機1の監視情報が統括管理される。さらにHT400を用いて、貸出装置30の中継タグ90と通信することにより、監視情報の閲覧や監視についての設定等を行うこともできる。したがって、従来から遊技機設置島200に設置されている貸出装置30において、ICタグを用いた遊技機の監視を行うことができるので、ICタグを用いた監視システムを導入するに当たって、監視のために別の機器を設置するスペースを確保しなくてもよい。
12.変形例の説明
尚、本発明は、以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、本発明を適用する実施の形態の変形例について説明する。まず、本実施形態では所定の動作を行う装置として、遊技機の一種であるパチンコ機を例に挙げているが、所定の動作を行う装置は遊技機であるパチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ台等の各種の遊技機に適用可能である。
また、上記実施の形態では、被監視部材としてパチンコ機1の主基板ボックス81、本体枠110と機枠112、前面枠111と本体枠110、夫々一箇所に監視タグを設置したが、移動を監視される部材はこれに限らず、他の基板収納ボックスや、大入賞口や普通図柄始動ゲート等の入賞口に設置して、その開閉状態を監視してもよい。また、監視タグを設置する場所は各部材に一箇所である必要はなく、複数の位置に設置してもよい。さらに、遊技機がパチンコ機1でない場合にはもちろん、移動を監視される部材は上記実施の形態の部材に限らず、遊技機に備えられ、開閉が行われる開閉部材や装置を構成する構成部材であればよく、開閉部材の開閉や構成部材の所在を監視するために、1つ又は複数の監視タグを開閉部材や構成部材に設置して、その部材の移動を監視してもよい。
また、上記実施の形態では、HT400としてPDAの形状をしている端末装置を使用したが、これはPDAに限らず、携帯電話や他の携帯情報端末や専用機でも構わず、RF回路38を備え、貸出装置30の中継タグ90と通信を行うことができるものであればよい。また、中継タグ90の設置位置は貸出装置30の前面上部でなくとも、前面側にあり、HT400のアンテナ402を向けたときに通信をし易い位置であればよい。また、ケーブル90kを延長して、パチンコ機1の前面や遊技機設置島200におけるパチンコ機1及び貸出装置30の近傍に設置してもよい。
また、上記実施の形態では、島管理端末100において監視情報を報知し、その監視情報に対して遊技場内で係員が対応できるように構成されており、遊技場管理端末300では、島管理端末100を介して店内ネットワーク150に接続している全てのパチンコ機1の監視情報を収集し、蓄積することができるように構成されている。しかしながら、島管理端末100を介すことなく、監視情報を直接遊技場管理端末300に送信してもよい。また、遊技機設置島200毎に島管理端末100を設置せずに、全てのパチンコ機1を遊技場管理端末300に接続して、遊技場管理端末300で監視情報の報知も行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態の貸出装置30は、現金と交換して遊技球を貸し出している現金対応のものであるが、他の有価情報を有する媒体を使用するものであっても良いことは言うまでもない。例えば、別途発行されたプリペイドカードを使用するものであってもよい。また、上記実施の形態では、貸出ボタン75,返却ボタン76,表示部77は貸出装置30に設けられていたが、これはパチンコ機1の上皿5や下皿6等の遊技機前面や遊技機設置島に設けられ、貸出装置30に接続していてもよい。
本実施の形態の監視システムの構成図である。 パチンコ機1の前面枠111及び本体枠110を開いた状態をパチンコ機1の前面から見た斜視図である。 パチンコ機1の背面図である。 貸出装置30の正面図である。 パチンコ機1及びパチンコ機1に接続した貸出装置30の電気的構成を示すブロック図である。 主基板ボックス81の斜視図である。 監視タグ86a〜86cの平面図である。 監視タグ86a〜86cの電気的回路構成を示すブロック図である。 中継タグ90の電気的回路構成を示すブロック図である。 島管理端末100の電気的構成を示すブロック図である。 遊技場管理端末300の電気的構成を示すブロック図である。 HT400の斜視図である。 HT400の電気的構成のブロック図である。 各監視場所の最新の監視情報が記憶されている貸出装置30のEEPROM35の最新監視情報記憶エリア351の概念図である。 1日分の監視情報が記憶されている貸出装置30のRAM34の履歴監視情報記憶エリア341の概念図である。 全てのパチンコ機1の監視情報が記憶されている遊技場管理端末300の監視情報記憶エリア361の概念図である。 貸出装置30のCPU32で実施されるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理の中で行われる監視場所の監視を行う監視処理のフローチャートである。
符号の説明
1 パチンコ機
30 貸出装置
32 CPU
34 RAM
35 EEPROM
37 I/Oインタフェイス
38 RF回路
54 I/Oインタフェイス
67 払出装置
68a 監視アンテナ
68b 監視アンテナ
68c 監視アンテナ
81 主基板ボックス
86a 監視タグ
86b 監視タグ
86c 監視タグ
90a RF回路
90b アンテナ
90f CPU
100 島管理端末
101 CPU
110 本体枠
111 前面枠
112 機枠
113 本体
150 店内ネットワーク
200 遊技機設置島
300 遊技場管理端末
301 CPU
341 履歴監視情報記憶エリア
351 最新監視情報記憶エリア
361 監視情報記憶エリア
400 HT
402 アンテナ
410 RF回路
411 CPU

Claims (6)

  1. 他のICタグと区別するための識別情報を記憶したICタグである監視タグが遊技機の所定の部材に設置されており、
    前記監視タグを呼び出す呼出波を送信する第1呼出波送信手段と、
    前記監視タグから返送される反射波を受信する第1反射波受信手段と、
    前記第1呼出波送信手段及び前記第1反射波受信手段に接続され、前記監視タグの設置されている前記部材が所定の位置に存在する際に前記監視タグと通信可能な位置に設置された第1アンテナと、
    前記監視タグの識別情報を前記監視タグが備えられている位置毎に記憶する監視識別情報記憶手段と、
    前記第1呼出波送信手段が前記呼出波を送信してから所定時間内に前記第1反射波受信手段が前記反射波を受信せず通信不能状態となった場合、又は、前記反射波に含まれる前記識別情報が予め前記監視識別情報記憶手段に記憶されている前記識別情報と異なっている場合に異常と判断する判断手段と、
    当該判断手段による判断結果を監視情報として記憶する監視情報記憶手段と
    を備えて前記遊技機の監視を行う監視手段を備えた監視システムであって、
    前記遊技機には、有価情報を有する有価情報記録媒体又は現金の投入に基づいて遊技媒体の貸し出しを行い、前記有価情報記録媒体又は現金を投入する投入口を設けた遊技媒体貸出装置が接続され、
    前記監視手段は、前記遊技媒体貸出装置に設けられていることを特徴とする監視システム。
  2. 携帯可能な端末である携帯情報端末は、
    ICタグを呼び出す呼出波を送信する第2呼出波送信手段と、
    ICタグから返送される反射波を受信する第2反射波受信手段と、
    前記第2呼出波送信手段及び前記第2反射波受信手段に接続された第2アンテナと
    を備え、
    前記遊技媒体貸出装置は、
    前記携帯情報端末と通信するためのICタグである中継タグと、
    前記中継タグから出力された情報を受信する第1受信手段と、
    前記中継タグへ情報を出力する第1出力手段と
    を備え、
    前記中継タグは、
    前記第1呼出波送信手段から送信された前記呼出波を受信する呼出波受信手段と、
    当該呼出波受信手段で受信した前記呼出波に含まれている情報に基づいて、前記第1受信手段へ情報を出力する第2出力手段と、
    前記第1出力手段から出力された情報を受信する第2受信手段と、
    当該第2受信手段が受信した情報を前記反射波に載せて送信する反射波送信手段と
    を備え、
    前記中継タグは前記遊技媒体貸出装置の前面に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
  3. 複数の前記遊技媒体貸出装置を通信ネットワークを介して接続した管理端末を備え、
    前記遊技媒体貸出装置は、
    前記管理端末へ前記監視情報を送信する監視情報送信手段を備え、
    前記管理端末は、
    前記遊技媒体貸出装置から送信された前記監視情報を受信する監視情報受信手段と、
    当該監視情報受信手段が受信した前記監視情報を遊技機毎に記憶する総合監視情報記憶手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の監視システム。
  4. 有価情報を有する有価情報記録媒体又は現金の投入に基づいて遊技機で使用する遊技媒体の貸し出しを行う遊技媒体貸出装置であって、
    他のICタグと区別するための識別情報を記憶したICタグである監視タグが遊技機の所定の部材に設置されており、
    前記有価情報記録媒体又は現金を投入する投入口と、
    前記監視タグを呼び出す呼出波を送信する第1呼出波送信手段と、
    前記監視タグから返送される反射波を受信する第1反射波受信手段と、
    前記第1呼出波送信手段及び前記第1反射波受信手段に接続され、前記監視タグの設置されている前記部材が所定の位置に存在する際に前記監視タグと通信可能な位置に設置された第1アンテナと、
    前記監視タグの識別情報を前記監視タグが備えられている位置毎に記憶する監視識別情報記憶手段と、
    前記第1呼出波送信手段が前記監視タグへ前記呼出波を送信した後、所定時間以内に前記第1反射波受信手段が前記監視タグから前記反射波を受信し、かつ、前記反射波に含まれる識別情報が前記監視識別情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致する場合に正常と判断する判断手段と、
    当該判断手段による判断結果を監視情報として記憶する監視情報記憶手段と
    を備えていることを特徴とする遊技媒体貸出装置。
  5. 前記遊技媒体貸出装置は、
    前記ICタグを呼び出す呼出波を送信する第2呼出波送信手段と、前記ICタグから返送される反射波を受信する第2反射波受信手段と、前記第2呼出波送信手段及び前記第2反射波受信手段に接続された第2アンテナとを備えた携帯情報端末から送信された前記呼出波を受信し、反射波を返送するICタグである中継タグと、
    前記中継タグから出力された情報を受信する第1受信手段と、
    前記中継タグへ情報を送信する第1送信手段と
    を備え、
    前記中継タグは、
    前記第2呼出波送信手段から送信された前記呼出波を受信する呼出波受信手段と、
    当該呼出波受信手段で受信した前記呼出波に含まれている情報に基づいて、前記第1受信手段へ情報を出力する第2出力手段と、
    前記第1送信手段から出力された情報を受信する第2受信手段と、
    当該第2受信手段が受信した情報を前記反射波に載せて送信する反射波送信手段と
    を備え、
    当該中継タグは前記遊技媒体貸出装置の前面に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の遊技媒体貸出装置。
  6. 複数の前記遊技媒体貸出装置を通信ネットワークを介して接続した管理端末へ前記監視情報を送信する監視情報送信手段を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の遊技媒体貸出装置。
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