JP2005348550A - 回路ボックス装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 通電による発熱を有効に抑えることができる回路ボックス装置を提供する。
【解決手段】 リレーボックス１に備えられる電流センサ２が、ケース１ａの外部に装着される。電流センサ２はハーネス３の端部に装着された端子４が挿通される挿通開口部２ａを備える。前記端子４が前記挿通開口部に２ａに挿通された状態で、リレーボックス１のバスバーに接続される。
【選択図】 図１

Description

本発明は、リレーボックス等の回路ボックスに電流センサを備えた回路ボックス装置に関するものである。

例えば、自動車等においては、リレー等の電子部品を集中化したリレーボックスやジャンクションブロック等の回路ボックスが搭載されており、このような回路ボックスに回路を流れる電流を計測する電流センサを設け、様々な負荷を駆動するに際して、電流センサで計測された電流を各機器の制御パラメータ等に利用していた。

そして、このような電流センサは、回路ボックスのケース内部に収容された構造とされていた。

しかしながら、このような回路ボックス装置にあっては、電子部品や配線及び配線同士のジョイント部の通電による発熱や電流センサ自身の発熱により、電流センサ自身の高温化を招くと共に、回路ボックスのケース内部に収容されているため、有効に放熱し難いという欠点があった。

また、電流センサを回路ボックスのケース内部に収容した構造の場合、配線構造が長く複雑になるため、通電時の発熱が多くなる傾向にある。

そこで、本発明の解決しようとする課題は、通電による発熱を有効に抑えることができる回路ボックス装置を提供することにある。

上記課題を解決すべく、請求項１に記載の発明によれば、電子部品が収容された回路ボックスに電流センサが備えられた回路ボックス装置において、前記電流センサが前記回路ボックスの外部に装着されている点にある。

また、請求項２に記載の発明のように、前記電流センサは、前記回路ボックスに接続される回路導体が挿通される挿通開口部を備えている構造としてもよい。

さらに、請求項３に記載の発明のように、前記回路導体は、ハーネスの端部に装着された端子である構造としてもよい。

また、請求項４に記載の発明のように、前記端子が前記電流センサの前記挿通開口部に挿通された状態で、前記回路ボックス側の回路導体に接続される構造としてもよい。

請求項１に記載の発明によれば、電流センサが回路ボックスの外部に装着されているため、回路ボックス内の配線構造を短く単純化でき、通電時の回路導体の発熱を有効に抑え、回路ボックス内の温度上昇を抑えることができる。また、電流センサが回路ボックスの外部に装着された構造であるため、故障時等における部品交換も容易に行える利点がある。

また、請求項２に記載の発明によれば、電流センサに、回路ボックスに接続される回路導体が挿通される挿通開口部が形成されている構造であり、回路導体に流れる電流を有効に計測することができる。

また、請求項３に記載の発明によれば、回路導体は、ハーネスの端部に装着された端子である構造であり、端子に流れる電流を有効に計測することができる。

さらに、請求項４に記載の発明によれば、端子が電流センサの挿通開口部に挿通された状態で、回路ボックス側の回路導体に接続される構造とされており、端子によって回路ボックスに対する電流センサの装着状態を保持する機能も発揮できる利点がある。

以下、本発明の第１の実施形態を図面に基づいて説明すると、図１および図２は例えば、車両に搭載される回路ボックスの一例としてのリレーボックス１を示しており、そのケース１ａ内部には、各種のアクチュエータを作動させるための制御信号を出力する複数のリレー等からなる電子部品を集中配置した構造とされている。

また、リレーボックス１におけるケース１ａの上面部には、電流センサ２が着脱自在に装着される構造とされている。即ち、電流センサ２は、回路導体が挿通される挿通開口部２ａを有する矩形環状の電流センサ部２ｂと、電流センサ部２ｂの下面側に設けられると共にケース１ａの上面部に凹状に形成されたリレーコネクタ部１ｂに嵌め込み状にコネクタ接続されるセンサコネクタ部２ｃとを備えた構造とされている。そして、このリレーコネクタ部１ｂに対するセンサコネクタ部２ｃのコネクタ接続により、電流センサ２の電源確保や計測信号を出力する回路が確保される構造とされている。

また、電流センサ部２ｂ内には、挿通開口部２ａに挿通される回路導体を流れる電流を計測すべく、磁性体からなる略環状の磁気コアや磁気コアのスリット部に配置されるホール素子等が内蔵配置されており、電流センサ部２ｂやセンサコネクタ部２ｃは耐熱性樹脂等で一体に成形されている。

３はリレーボックス１に接続される回路導体としてのハーネスで、その一端部には端子４が圧着されている。この端子４は適宜厚さを有する細長板状の端子本体部４ａを備え、端子本体部４ａの先端部にはボルト挿通孔４ｂが形成されている。

そして、端子４の端子本体部４ａが、図２に示されるように、電流センサ２の挿通開口部２ａに挿通された状態で、リレーボックス１側に配設された回路導体としてのバスバー５に重合状とされ、ボルト挿通孔４ｂを介した固定ボルト６の着脱自在な螺合締結により、端子４とバスバー５とが接続状態で固定される構造とされている。

この端子４の固定により、電流センサ２が端子４を介してリレーボックス１のケース１ａに押さえ付けられた状態に保持され、リレーコネクタ部１ｂからのセンサコネクタ部２ｃの離脱が防止される構造とされている。また、ハーネス３の他端部はバッテリ側等に接続されている。

本実施形態は以上のように構成されており、リレーボックス１のリレーコネクタ部１ｂに電流センサ２のセンサコネクタ部２ｃが嵌め込まれたコネクタ接続状態として、電流センサ２が装着され、この装着状態で、ハーネス３端部の端子４を電流センサ２の挿通開口部２ａに挿通させて、図２に示されるように、固定ボルト６で締結固定される。

そして、ハーネス３を流れる電流が電流センサ２で計測されて、リレーボックス１内の各リレー等が必要に応じて制御される。

以上のように、本実施形態によれば、電流センサ２がリレーボックス１のケース１ａ外部に装着される構造とされているため、リレーボックス１内の配線構造を短く単純化でき、通電時の回路導体の発熱を有効に抑え、リレーボックス１内部の温度上昇を抑えることができる。

また、ケース１ａの外部に電流センサ２が着脱自在に装着された構造であるため、組付け性に優れると共に、故障時等における電流センサ２の部品交換も容易に行える利点がある。

さらに、端子４が電流センサ２の挿通開口部２ａに挿通された状態で、リレーボックス１側のバスバー５に締結されて接続される構造であり、端子４を流れる電流を有効に計測できると共に、リレーボックス１側に固定された端子４によって、電流センサ２を押し付け状態で保持する構造としているため、リレーコネクタ部１ｂに対するセンサコネクタ部２ｃの不用意な離脱も有効に防止でき、リレーボックス１に対する電流センサ２の装着状態を保持する機能も発揮できる利点がある。従って、端子４によって電流センサ２の取り付け部材を兼用した構造となり、部品点数の削減やこの削減によるコスト低減が図れる利点もある。

なお、上記実施形態においては、リレーボックス１の外部に電流センサ２を装着する構造を示しているが、ジャンクションブロック等の電子部品が収容されたその他の回路ボックスであっても同様に適用でき、実施形態に何ら限定されない。

本発明の実施形態に係る斜視図である。 同平面図である。

符号の説明

１ リレーボックス
１ａ ケース
１ｂ リレーコネクタ部
２ 電流センサ
２ａ 挿通開口部
２ｂ 電流センサ部
２ｃ センサコネクタ部
３ ハーネス
４ 端子
４ａ 端子本体部
４ｂ ボルト挿通孔
５ バスバー

Claims (4)

1. 電子部品が収容された回路ボックスに電流センサが備えられた回路ボックス装置において、
   前記電流センサが前記回路ボックスの外部に装着されていることを特徴とする回路ボックス装置。
2. 請求項１に記載の回路ボックス装置において、
   前記電流センサは、前記回路ボックスに接続される回路導体が挿通される挿通開口部を備えていることを特徴とする回路ボックス装置。
3. 請求項２に記載の回路ボックス装置において、
   前記回路導体は、ハーネスの端部に装着された端子であることを特徴とする回路ボックス装置。
4. 請求項３に記載の回路ボックス装置において、
   前記端子が前記電流センサの前記挿通開口部に挿通された状態で、前記回路ボックス側の回路導体に接続されることを特徴とする回路ボックス装置。

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