JP2005348389A - スピーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】ボイスコイルの温度上昇を十分に効率的に抑制するには限界があるという問題の一例を解消する。
【解決手段】振動部12はボイスコイル6と筒状のボイスコイルボビン7と振動板8とを有する。磁気回路4は、環状のトッププレート1と、トッププレート1の下面に接合され、厚み方向に着磁された環状のマグネット2とヨーク30とを有し、外磁型に構成されている。ヨーク30は、ボトムプレート30aと、ボイスコイル6と協働して振動板8を駆動するための磁力を発生する磁気ギャップGを形成するセンターポール30bとを有する。ヨーク30には、トッププレート1の下面と、マグネット2の内周面と、センターポール30bの外周面と、ボトムプレート30aの上面とによって囲まれた磁気回路4内部の空間Bと磁気回路4外部との間の通気を行う通気路31が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は各種音響機器に使用されるスピーカに関するものである。
従来、各種音響機器には動電形のスピーカが一般に使用されている。なお、動電形のスピーカは磁気回路の構造、すなわち、磁気回路中に設けられるマグネットの位置によって外磁型と内磁型とに分類される。外磁型は、円柱形マグネットをボイスコイルが取り巻く内磁型に対して、ボイスコイルを取り巻くようにリング状のマグネットが配置されるため、内磁型よりも奥行きを小さくでき、スリムでデザイン性にすぐれているメリットがある。
外磁型の動電形スピーカは、一般に、図1に半断面にて示す構造を有する。すなわち、中央に開口1aを有するリング状のトッププレート1、トッププレート1の下面に接合され、厚み方向に着磁されたリング状のマグネット2、マグネット2の下面に接合されたヨーク3を有する磁気回路4が使用されている。ヨーク3は、ボトムプレート3a及びボトムプレート3aの中央から起立しトッププレート1の開口1aの内周面との間に磁気ギャップGを形成するセンターポール3bから構成されている。
なお、図1において、5はトッププレート1の上面に接合されたフレーム、6は磁気ギャップG中に保持され電気信号に応じて振動するボイスコイル、7はボイスコイル6が外周に層状に巻回されボイスコイル6に発生した駆動力を振動系に伝達する筒状のボイスコイルボビン、8はボイスコイルボビン7の上端部に接合された振動板、9は内周部が振動板8同様にボイスコイルボビン7の上端部に接合され、外周部がフレーム5に接合されたダンパーである。なお、振動板8の外周部は、外周部がフレーム5の図示されていない部分に接合された図示しないロール状のエッジの内周部に接合されることで、エッジを介してフレーム5に支えられている。ボイスコイル6、ボイスコイルボビン7、振動板8、ダンパー9及びエッジ10などは振動部12を構成している。
上記構成からなる従来のスピーカでは、筒状のボイスコイルボビン7によって囲まれる空間A、詳細には、センターポール3bの上面とボイスコイルボビン7の内周面と振動板8の下面とで形成される空間Aは、センターポール3bの外周面とボイスコイルボビン7の内周面で形成された細隙g1を介して、センターポール3bの外周面とボトムプレート3aの上面とマグネット2の内周面とトッププレート1の下面とで形成される磁気回路4内部の空間Bとの通気がなされ、さらに、トッププレート1の内周面とボイスコイルボビン7の外周面で形成される細隙g2と通気性のダンパー9とフレーム5の外周部に設けた図示しない通気孔とを介してフレーム5の外部、すなわち、スピーカの外部空間との通気がなされている。
上記構成のスピーカに大入力が印加されると、ボイスコイル6に大電流が流れてボイスコイル6が発熱する。ボイスコイル6に発生した熱は、センターポール3bの外周面とボイスコイルボビン7の内周面で挟まれた空間の空気を介してセンターポール3bに伝達し、トッププレート1の内周面1aとボイスコイル6の外周面で挟まれた空間の空気を介してトッププレート1に伝達することで冷却され、さらに、トッププレート1の内周面とボイスコイル6の外周面で形成された細隙g2での空気移動によっても冷却される。しかしながら、空気は熱伝導率が低く、しかも、空間Aとスピーカ外部空間との通気が、センターポール3bの外周面とボイスコイルボビン7の内周面の細隙g1を介してなされるため、通気が不十分となり、ボイスコイル6の熱は十分に冷却されない。この結果、発熱によってボイスコイル6の抵抗値が増大し、電流が減少して、電気入力に対応した出力音圧が得られなくなってしまう。
そこで、ボイスコイル6が発生しセンターポール3bに伝達した熱の放熱性を高め、ボイスコイル6の温度上昇を低減して高耐入力を図るために、図1に示すように、センターポール3bの中心を通り、センターポール3bの上面からボトムプレート3aの底面に至り、空間Aと磁気回路の外部とを連通する貫通孔Cを設け、貫通孔Cを介して空間Aと磁気回路の外部との通気が行われるようにしたものが考えられている。なお、13は貫通孔Cを設けたことによってゴミが空間Aを経由して磁気ギャップGに進入することを防ぐため貫通孔Cを塞ぐ通気性の蓋である。(例えば、特許文献1参照。)
また、磁気ギャップの内周面の一部を切り欠いて磁気ギャップ幅を拡大させた第1の通気孔と、同様に磁気ギャップの外周面の一部を切り欠いた第2の磁気ギャップの内周面の一部を切り欠いて磁気ギャップ幅を拡大させた第1の通気孔と、同様に磁気ギャップの外周面の一部を切り欠いた第2の通気孔をそれぞれ1つ以上設け、この第1の通気孔と第2の通気孔とによって通気孔をそれぞれ1つ以上設け、この第1の通気孔と第2の通気孔とによって、振動板の下面とボイスコイルの内周面と磁気回路の上面で囲まれた空間と、ダンパーの下面とボイスコイルの外周面とフレームの内周面と磁気回路の上面とによって囲まれた空間との間に通気路を形成し、この通気路を通じての空気の出入りによってボイスコイルを冷却するようにしたものも提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
特開2002−262387号公報 特開平8−140192号公報
しかし、特許文献1に記載のスピーカのように、センターポールに貫通孔Cを形成することによりボイスコイルの温度上昇を抑制する構成は、ボイスコイル6で発生する熱を熱伝導率の低い磁気ギャップ内の空気を介してセンターポール3bに伝達した後の放熱効率を高める間接的なものであるため、ボイスコイルの温度上昇を十分に効率的に抑制するには限界があった。
特に、外磁型スピーカの場合、センターポール3bの外周面とボトムプレート3aの上面とマグネット2の内周面とトッププレート1の下面とで形成される空間Bは、センターポール3bの外周面とボイスコイルボビン7の内周面で形成された細隙g1を介して空間Aに連通されるとともに、トッププレート1の内周面とボイスコイルボビン7の外周面で形成される細隙g2と通気性のダンパー9とフレーム5の図示しない部分に設けた図示しない通気孔とを介してフレーム5の外部と連通されている以外、閉じられた空間となっている。このため、ボイスコイル6の発する熱によって温度上昇した空間B内の空気は、細隙を通じて僅かに出入りするもの以外は滞留した状態にあり、熱伝導による放熱による以外、空間B内の空気の温度低下を期待することができず、この比較的高い温度にある空間B内の空気が通過する磁気ギャップG内のボイスコイル6はこの比較的高い温度の空気に常に晒されることも、ボイスコイル6の温度上昇を十分に効率的に抑制することができない要因になっている。
これに対し、特許文献2に記載のスピーカのように、ボイスコイルが移動する磁気ギャップを通じての空気の出入りがし易くなるように通気路を形成して、通気によって積極的にボイスコイルを冷却する構成は、通気路が、磁気回路内部の空間を介しての、振動板の下面とボイスコイルの内周面と磁気回路の上面で囲まれた空間と、ダンパーの下面とボイスコイルの外周面とフレームの内周面と磁気回路の上面とによって囲まれた空間との間の通気をし易くしているものの、磁気回路内部の空間には、ボイスコイルによって加熱されながら空気が入り、この新たに入った空気の量に相当する量、それまで磁気回路内部の空間にあった空気が排出されるに過ぎない。このため、磁気回路内部の空間にはボイスコイルによって加熱されながら入った空気が滞留するようになっている。したがって、ボイスコイルの内周面と外周面は、磁気回路内部に滞留しているこの加熱された空気に交互に晒されることになるので、ボイスコイルの冷却効率としては、通気量を増大したことによる冷却の促進と滞留する空気の温度低下によるもので、最終的には、通気の絶対量に依存する。しかし、この通気量は振動板の振幅に依存し、通気路を単純に大きくすることで大きくできるものでないので、ボイスコイルの温度上昇を十分に効率的に抑制するには限界がある。
よって、本発明が解決しようとする課題としては、上述した従来技術においてボイスコイルの温度上昇を十分に効率的に抑制するには限界があるという問題が一例として挙げられる。
請求項1に記載した本発明に係るスピーカは、ボイスコイルと、該ボイスコイルを支持する筒状のボイスコイルボビンと、該ボイスコイルボビンに取り付けられた振動板とを有する振動部と、中央に開口を有する環状のトッププレートと、トッププレートの下面に接合され、厚み方向に着磁された環状のマグネットと、マグネットの下面に接合されたヨークとを有する外磁型の磁気回路とを備え、前記ヨークが、ボトムプレートと該ボトムプレートの上面中央から起立しトッププレートの開口の内周面との間に前記ボイスコイルと協働して前記振動板を駆動するための磁力を発生する磁気ギャップを形成するセンターポールとを有するスピーカにおいて、前記ヨークには、前記トッププレートの下面と、前記マグネットの内周面と、前記センターポールの外周面と、前記ボトムプレートの上面とによって囲まれた前記磁気回路内部の空間と前記磁気回路外部との間の通気を行う通気路が形成されていることを特徴とする。
以下、本発明によるスピーカの実施の形態を図2乃至図5を参照して説明する。なお、図1に示したスピーカに対応する部分には同一の符号を付して示している。
図2は本発明によるスピーカの一実施の形態を示し、(a)がスピーカの半断面図、(b)が(a)中のセンターポール上端面の平面図である。
図2においては、スピーカは振動部12と外磁型の磁気回路4とを備える。振動部12は図1について説明したスピーカのものと実質的に同じものでよく、ボイスコイル6と、このボイスコイル6を支持する筒状のボイスコイルボビン7と、このボイスコイルボビン7に取り付けられた振動板8とを有する。磁気回路4は、中央に開口1aを有する環状のトッププレート1と、トッププレート1の下面に接合され、厚み方向に着磁された環状のマグネット2と、マグネット2の下面に接合されたヨーク30とを有し、外磁型に構成されている。ヨーク30は、ボトムプレート30aと、ボトムプレート30aの上面中央から起立しトッププレート1の開口1aの内周面との間にボイスコイル6と協働して振動板8を駆動するための磁力を発生する磁気ギャップGを形成するセンターポール30bとを有する。
ヨーク30には、トッププレート1の下面と、マグネット2の内周面と、センターポール30bの外周面と、ボトムプレート30aの上面とによって囲まれた磁気回路4内部の空間Bと磁気回路4外部との間の通気を行う通気路31が形成されている。
スピーカは、より詳細には、図2に示されるように、トッププレート1の上面にはフレーム5が接合されており、ボイスコイル6は磁気ギャップG中に保持され電気信号に応じて振動する。筒状のボイスコイルボビン7はボイスコイル6が外周に層状に巻回されボイスコイル6に発生した駆動力を振動系に伝達する。振動板8はボイスコイルボビン7の上端部に接合されており、外周部がフレーム5の外周部に接合されたロール状のエッジの内周部に接合されている。ボイスコイルボビン7の上端部にはまた、外周部がフレーム5に接合されたダンパー9の内周部が振動板8同様に接合されている。よって、振動板8は、エッジとダンパー9とを介してフレーム5に支えられ、ボイスコイル6、ボイスコイルボビン7、ダンパー9及びエッジ10などとともに振動部12を構成している。
以上の構成によって、磁気ギャップG中に保持されボイスコイル6が電気信号に応じて振動し、ボイスコイル6を支持しているボイスコイルボビン7がボイスコイル6に発生した駆動力を振動系に伝達することで振動板8が振動して、電気信号に応じた音が発生される。ボイスコイル6とボイスコイルボビン7が振動によって振幅分移動すると、これらの一部が存在する磁気回路4内部の空間Bの体積が増減し、これに伴って通気路31を介して磁気回路4内部の空間Bに磁気回路4外部から温度の低い空気が流入したり、磁気回路4内部の空間Bから磁気回路4外部にボイスコイル6の発する熱によって温度上昇している空気が流出されるようになる。
このことによって、磁気回路4内部の空間Bの温度上昇した空気は磁気回路4外部の冷えた空気とが交換され、磁気回路4内部の空間Bには、ボイスコイル6の発する熱によって温度上昇した空気が滞留することがなくなり、空間B内の空気の温度上昇が抑えられる。よって、ボイスコイル6とボイスコイルボビン7が振動して磁気ギャップG内を移動することによって、空間B内の空気が磁気ギャップG内を通過するようになるが、ボイスコイル6はこの温度上昇の抑えられた空気に常に晒され冷却され、その温度上昇が十分に抑制されるようになる。
図示の実施形態では、通気路31は、センターポール30bの中心部にボトムプレート30aの下面に開口するように形成された円柱状の穴31aと、センターポール30bの外周面と円柱状の穴31aの内周面とにセンターポール30bの起立方向の略中間位置においてそれぞれ開口して磁気回路4内部の空間Bと円柱状の穴31aとを連通する複数の連通孔31b(図2(b)の実施形態では4つ)とを有するが、円柱状の穴31aを設けず、ヨーク30のボトムプレート30aから直接空間Bに至るように形成した連通孔を通気孔とすることも可能である。しかし、図示の実施形態のように、円柱状の穴31aをセンターポール30bの中心部に形成し、複数の連通孔31bを円柱状の穴31aの内周面からセンターポール30bの外周面に至るように放射状に形成した場合には、この円柱状の穴31aと複数の連通孔31bの存在によってセンターポール30bの表面積が増大し、ボイスコイル6が発生し空気を介しセンターポール30bに伝達された熱が、センターポール30bから効率よく放熱されるようになるとともに、熱を発生するボイスコイル近傍での行通気によるボイルコイルの温度上昇も効果的に抑えることができる。
また、複数の連通孔31bが、センターポール30bの外周面と円柱状の穴の内周面とにセンターポール30bの起立方向の略中間位置においてそれぞれ開口されている場合、スピーカが動作していない振動板8が静止している状態では、図示のように、ボイスコイルボビン7によって開口が覆われなくすることも可能であるが、スピーカの動作によりボイスコイルボビン7がボイスコイル6とともに磁気ギャップG内を移動すると、センターポール30bの外周面側の開口は、振動板8が後退方向に移動したときボイスコイルボビン7によって一時的に覆われるようになるので、振動板8の後退時でもボイスコイルボビン7によって開口が覆われないように、ボトムプレート30aとセンターポール30bの繋ぎ目に近い位置に開口を設けることも可能である。しかし、このようにした場合、通気性は良くなるが、連通孔31bは発熱するボイスコイル6から離れた位置で開口されるようになる。また、ボトムプレート30aとセンターポール30bの繋ぎ目部分は一般に磁気抵抗が大きいので、この部分の近くにさらに磁気抵抗を増大させる開口を形成すると、磁気漏洩を生じさせマグネットの磁気利用効率を低下させることになる。従って、複数の連通孔31bをセンターポール30bの起立方向の略中間位置に開口することが好ましい。なお、略中間位置に開口されている場合、振動板8が前進方向に移動したときボイスコイルボビン7によって覆われることがなくなるので、十分に大きな通気性が確保できる。
また、図示の実施形態では、振動板8の下面と、ボイスコイルボビン7の内周面と、センターポール30bの上面とによって囲まれた空間Aは、ボイスコイルボビン7の内周面とセンターポール30bの外周面との間の細隙g1を通じてのみ、トッププレート1の下面と、マグネット2の内周面と、センターポール30bの外周面と、ボトムプレート30aの上面とによって囲まれた磁気回路4内部の空間Bと連通されている。すなわち、空間Aを形成している振動板8やボイスコイルボビン7に孔などが存在せず、振動板8が振動して空間Aの内容積が増減したとき、増加及び減少分の空気が細隙g1を通じて空間Bから流入したり排出されたりする以外に通路が存在しないようになっている。このため、ボイスコイル6に通電されて振動板8が振動しているとき、通気路31を通じて流入する空気によって冷却された空間B内の空気が細隙g1を通じて流れ、ボイスコイル6が直接冷却されるようになる。しかし、細隙g1の通気を大きく阻害しない程度に大きな通気抵抗を有する通気部を振動板8などに形成することは妨げない。
なお、図示の実施形態では、特に言及していないが、空間Bはボイスコイルボビン7のが外周面とトッププレート1の内周面との間の細隙g2を通じ、ダンパー9の下面とボイスコイル6の外周面とフレーム5の内周面とトッププレート1の上面とによって囲まれた空間Dと、空間A同様に連通されている。従って、ダンパー9が振動板8の振動に伴って振動して空間Dの内容積が増減したとき、増加及び減少分の空気が細隙g2を通じて空間Bから流入したり排出されることによって、ボイスコイル6に通電されて振動板8が振動しているとき、通気路31を通じて流入する空気によって冷却された空間B内の空気が細隙g2を通じて流れるようにすることが好ましい。このために、空間Dを形成している部材には、空間Aの場合同様、細隙g2の通気を大きく阻害する程に大きな通気を持たせないようにするのが好ましい。以上のように、振動板8の振動に伴って、細隙g1及びg2を通じて空間B内の温度上昇を抑えられた空気が流れることによって、ボイスコイル6がその内外周の両面から直接冷却されるようになり、ボイスコイル6の温度上昇がより一層抑えられるようになる。
ところで、ボイスコイル6の内周面とセンターポール30bの外周面との間に形成されている細隙g1は、両者の対向面積が細隙g2を形成しているトッププレート1の内周面とボイスコイル6の外周面との間の対向面積よりも大きく、細隙g2の通気抵抗に比べて大きく、流れる通気量も少ない。そこで、細隙g1の通気量を増加させて、ボイスコイル6の内周面側からの冷却を促進することが好ましい。
図3乃至図5はそのための実施形態をそれぞれ示し、これらの図中の(a)及び(b)は図2の(a)及び(b)にそれぞれ対応する図である。図3の実施形態では、センターポール30bの外周面に、センターポール30bの上面に至る複数の溝31cを形成している。より具体的には、溝31cは90度の等間隔で設けた連通孔31bの中間位置にボイスコイル6の振動方向に設けた縦溝である。図示の例では、必要以上にヨークの断面積が小さくならないように、その始点であるボトムプレート30aの上面からの高さ位置は連通孔31bと同じになっている。溝31cの追加によって、細隙g2を通じて流れる空気量が増大し、ボイスコイル6の内周面側からの冷却が促進される。
また、図4の実施形態では、溝31cのセンターポール30bの外周面側の始点が連通孔31bのセンターポール30bの外周面側の開口に一致されている。この構成によって、連通孔31bを通じて流入し空間B内では最も冷えている空気が溝31cを通じて流れ易くなり、冷却効果がより一層高められる。
さらに、図5の実施形態では、溝31cのセンターポール30bの外周面側の始点とセンターポール30bの上面に至る終点の周方向での角度位置を相違させ、溝31cをボイスコイル6の振動方向と交差するように傾斜させて設けた傾斜溝としている。溝31cがボイスコイル6の振動方向に対して交差しているので、ボイスコイル6の溝31cを通過する空気に対する接触面積が増大し、ボイスコイル6全体が均一に効率的に冷却されるようになり、部分的な冷却を行う場合に比べ、ボイスコイル6の温度上昇とそれに伴う抵抗値増加をより効果的に抑えることができる。
いずれの場合にも、センターポール30bの外周面に設けた溝31cは、細隙g1の通気抵抗を減少させるようになり、空間A内の空気のコンプライアンスの非線形性による歪みの発生を抑制する上からも有効である。
なお、図2乃至図5に示したいずれの実施形態も、センターポール30bの起立方向の略中間位置においてそれぞれ開口されている複数の連通孔31bは全て同一の高さ位置に形成されている。このため、図2中のc−c断面線、すなわち、連通孔31bの高さ位置でのセンターポール30bの断面は、図2の(c)に示されるように、図2の(d)に示す他の高さ位置での断面に比べて小さくなり、この部分での磁気抵抗が局部的に増大するようになっている。一般に、磁気回路において、局部的に磁気抵抗の大きな部分があると、その部分で磁気漏洩が生じ易くなり、磁気利用効率を低下させることが知られている。そこで、図6に示すように、90度の等間隔で形成した4つの連通孔31bが一つおきに異なる高さ位置に分散して形成されるようにしている。このようにした場合、異なる高さ位置にある連通孔31bでの図6中のb−b断面線とc−c断面線での断面は、図6の(b)及び(c)に示すようになる。異なる高さ位置に分散した場合の図6の(b)及び(c)に示した断面は、分散しない場合の図2の(c)に示した断面と比較して分かるように、断面積の減少が半分に低減されている。このことによって、磁気抵抗の局部的な増大が緩和され、局部的な磁気抵抗の増大による磁気漏洩の発生と磁気利用効率の低下を緩和している。このように、図2(c)の如く同一断面に4つの連通孔31bを形成するより、図6(b)、(c)のように連通孔31bの形成する高さ位置を変えて、同一断面に各2つを形成して合計4つの連通孔31bを形成した方が、同一断面における鉄材などの磁性材料で構成されるセンターポール30bの面積をより大きく確保することができる。なお、本実施形態では連通孔31bの個数が4個の構成を示したが、これに限定されるものではなく、任意の数の連通孔31bを構成するようにしてもよい。
なお、図2の場合につてのみ図示したが、センターポール30bの上面に至る複数の溝31cを形成した図3乃至図5の実施形態においても、90度の等間隔で形成した4つの連通孔31bが一つおきに異なる高さ位置に分散して形成されることによって、図6の実施形態と同様の作用効果が得られるようになる。
従来のスピーカの一例を示す半断面図である。 本発明に係るスピーカの一実施の形態を示し、(a)はスピーカの半断面図、(b)は(a)中のセンターポールの上端面を示す平面図、(c)は(a)中のc−c断面線でのセンターポールの断面図である。 本発明に係るスピーカの他の実施の形態を示し、(a)はスピーカの半断面図、(b)は(a)中のセンターポールの上端面を示す平面図である。 本発明に係るスピーカのさらに他の実施の形態を示し、(a)はスピーカの半断面図、(b)は(a)中のセンターポールの上端面を示す平面図である。 本発明に係るスピーカの別の実施の形態を示し、(a)はスピーカの半断面図、(b)は(a)中のセンターポールの上端面を示す平面図である。 本発明に係るスピーカの別の実施の形態を示し、(a)はスピーカの半断面図、(b)及び(c)は(a)中のb−b断面線及びc−c断面線でのセンターポールの断面図である。
符号の説明
1 トッププレート
1a 開口
2 環状のマグネット
4 磁気回路
6 ボイスコイル
7 ボイスコイルボビン
8 振動板
12 振動部
30 ヨーク
30a ボトムプレート
30b センターポール
31 通気路
B 空間
G 磁気ギャップ

Claims (8)

  1. ボイスコイルと、該ボイスコイルを支持する筒状のボイスコイルボビンと、該ボイスコイルボビンに取り付けられた振動板とを有する振動部と、中央に開口を有する環状のトッププレートと、トッププレートの下面に接合され、厚み方向に着磁された環状のマグネットと、マグネットの下面に接合されたヨークとを有する外磁型の磁気回路とを備え、前記ヨークが、ボトムプレートと該ボトムプレートの上面中央から起立しトッププレートの開口の内周面との間に前記ボイスコイルと協働して前記振動板を駆動するための磁力を発生する磁気ギャップを形成するセンターポールとを有するスピーカにおいて、
    前記ヨークには、前記トッププレートの下面と、前記マグネットの内周面と、前記センターポールの外周面と、前記ボトムプレートの上面とによって囲まれた前記磁気回路内部の空間と前記磁気回路外部との間の通気を行う通気路が形成されている
    ことを特徴とするスピーカ。
  2. 請求項1記載のスピーカにおいて、
    前記通気路は、前記センターポールの中心部に前記ボトムプレートの下面に開口するように形成された円柱状の穴と、前記センターポールの外周面と前記円柱状の穴の内周面とに前記センターポールの起立方向の略中間位置においてそれぞれ開口して前記磁気回路内部の空間と前記円柱状の穴とを連通する複数の連通孔とを有する
    ことを特徴とするスピーカ。
  3. 請求項2記載のスピーカにおいて、
    前記複数の連通孔の少なくとも一部は、前記センターポールの外周面側の開口が前記ボイスコイルが移動していない状態で前記コイルボビンによって覆われない位置に形成されている
    ことを特徴とするスピーカ。
  4. 請求項2又は3記載のスピーカにおいて、
    前記センターポールの外周面に前記センターポールの上面に至る複数の溝を形成した
    ことを特徴とするスピーカ。
  5. 請求項4記載のスピーカにおいて、
    前記溝の前記センターポールの外周面側の始点を前記連通孔の当該外周面側の開口に一致させた
    ことを特徴とするスピーカ。
  6. 請求項3又は4記載のスピーカにおいて、
    前記溝の前記センターポールの外周面側の始点と前記センターポールの上面に至る終点の周方向での角度位置を相違させ、前記溝を前記ボイスコイルの振動方向と交差するように傾斜させて形成した
    ことを特徴とするスピーカ。
  7. 請求項2乃至6のいずれかに記載のスピーカにおいて、
    前記複数の連通孔は、前記センターポールの起立方向の異なる位置に設けられている
    ことを特徴とするスピーカ。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のスピーカにおいて、
    前記振動板の下面と、前記ボイスコイルボビンの内周面と、前記センターポールの上面とによって囲まれた空間は、前記コイルボビンの内周面と前記センターポールの外周面との間の細隙を通じてのみ、前記トッププレートの下面と、前記マグネットの内周面と、前記センターポールの外周面と、前記ボトムプレートの上面とによって囲まれた前記磁気回路内部の空間と連通されている
    ことを特徴とするスピーカ。
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