JP2005347101A - 被覆電線 - Google Patents

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Yukihiro Sakamoto
幸弘 坂本
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Abstract

【課題】被覆電線の線種やサイズを容易に識別できると共に、着色部が手等により擦れても容易に消える恐れもなく、ノンハロゲン被覆電線にも容易に適用でき、また高い電線特性を満足させることができ、さらに安価に製造することができる被覆電線を提供すること。
【解決手段】導体と、前記導体の外周を被覆する被覆層を有する被覆電線であって、前記被覆層が、前記導体を被覆する内層と、前記内層の外周に、前記導体の長手方向に沿った細長形状の筋状部を除いて設けられた外層からなり、かつ前記内層と前記外層に異なる着色が施されていることを特徴とする被覆電線。
【選択図】図1

Description

本発明は、線種や電線サイズ等を識別する機能を備えた自動車用ワイヤーハーネス等に使用される被覆電線に関する。
従来、自動車用ワイヤーハーネス等に使用される被覆電線には、AVSS線やAVS線等の線種や電線サイズの識別が行えるように、被覆電線の被覆層表面に各種マーキングが施されていた。
図2は、このような被覆電線の要部斜視図であり、被覆電線20の導体21の外周を被覆する被覆層22表面に、周方向帯状のマーキング23、および導体21長手方向に沿った筋状のマーキング24が施され、マーキング23、24の本数やその色彩により線種や電線サイズなどの識別が行われていた。
この種の被覆電線20の製造方法は、例えば、特開昭57−96405号公報(特許文献1)に示されている。
しかしながら、前記マーキング23、24は、インクの着色により行われており、マーキング23、24を施す工程において有機溶剤の使用が必要となり、電線製造工程における環境面での問題があった。
また、被覆層22としてハロゲン材料を含む樹脂、例えば、塩化ビニル樹脂等を用いた場合、燃焼時にハロゲンを含む有毒ガスを発生する恐れがあるため、近年、被覆層22としてハロゲン材料を含まないオレフィン系樹脂等のノンハロゲン材料が用いられる様になってきているが、ノンハロゲン材料にはインクによるマーキングが付着しにくい特性があり、手等により擦れると容易に消えるという問題があった。
そこで、このような問題を解決するため、図3に示される被覆電線が開発されている(特許文献2)。
図3には、近年要求される高い電線特性を満足させるために、被覆層が2層設けられている2層被覆電線に、前記の問題を解決するための手段が施された被覆電線の端面の正面図が示されている。
即ち、芯線部を被覆する被覆部が、芯線部の外周を被覆する内層と、前記内層の外周を被覆する外層と、前記被覆部表面側に備えられると共に前記芯線部長手方向に沿って細長形状に形成された筋状層とを備え、前記の内層、外層、筋状層に、相互に異なる着色が施されている被覆電線が示されている。
具体的には、図3における被覆電線30は、中心部に位置する芯線部31と、芯線部31を被覆する絶縁材よりなる被覆部32とから構成されている。
被覆部32は、芯線部31の外周を被覆する内層32aと、内層32aの外周を被覆する外層32bと、被覆部32表面側に備えられると共に芯線部31長手方向に沿って細長形状に形成され、径方向に離隔した一対の筋状層32cとから構成されており、3層押出機を用いて成形されている。
そして、被覆部32における内層32a、外層32b、筋状層32cを構成する材料には、互いに異なる着色が、各層の構成材料への顔料の練り込み等により施されている。
前記の被覆電線30は、被覆部32表面にインクによりマーキングされるものではないため、着色が不用意に消える恐れがなく、また、被覆層としてノンハロゲン材料も有効に使用でき、環境面の向上も図れる利点がある。
さらに、インクによる着色工程が不要となり、有機溶剤を使用する必要がなく、電線製造工程における環境面の向上も図れる利点がある。
しかしながら、前記の様に改良された被覆電線30は、内層32a、外層32b、筋状層32cの計3層を必要とするため、製造にあたっては、安価な2層押出機により製造することができず、高価な3層押出機を必要とし、また押出後のクロスヘッド清掃などにおいても2層押出機の場合に比べて手間が増え、製造、保守管理に多くの時間、労力を要し、安価に製造することが困難であった。
また、2層押出機によって、予め着色された筋状層を被覆層の一部に形成した被覆電線を製造することができるが、この場合は、被覆層を一層とする必要があるため、近年要求される高い電線特性を十分に満足させることができない。
特開昭57−96405号公報 特開2000−260236号公報
このため、本発明は、被覆電線の線種やサイズを容易に識別できると共に、着色部が手等により擦れても容易に消える恐れもなく、ノンハロゲン被覆電線にも容易に適用でき、また高い電線特性を満足させることができ、さらに安価に製造することができる被覆電線を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、内層の外周に外層を設けるに際して、導体の長手方向に沿った細長形状の筋状部を除いて外層を設けることにより、前記の課題を達成させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、導体と、前記導体の外周を被覆する被覆層を有する被覆電線であって、前記被覆層が、前記導体を被覆する内層と、前記内層の外周に、前記導体の長手方向に沿った細長形状の筋状部を除いて設けられた外層からなり、かつ前記内層と前記外層に異なる着色が施されていることを特徴とする被覆電線である。
本発明の被覆電線は、内層の外周に外層を設けるに際して、導体の長手方向に沿った細長形状の筋状部を除いて外層が設けられているため、被覆電線の外周面には、前記外層と共に、前記内層外周面の一部が筋状に現れている。このように、識別用の特別の層を別途設ける必要がないため、前記被覆電線を2層押出機により製造することができる。また、被覆電線には、被覆層が2層設けられているため、近年の高い電線特性を満足させることができる。
なお、内層、外層に対する着色は、各層に使用される構成材料中への各種顔料の練り込み等により行なわれる。
本発明の被覆電線の端面あるいは切断面には、着色の異なる内層と外層が現れており、また前記被覆電線の外周面には、外層と共に、着色の異なる内層の外周面の一部が筋状に現れており、着色の種類や、前記被覆電線の外周面に現れる内層外周面の筋状部の本数等の組合せにより、被覆電線の線種やサイズの識別を容易に行うことができる。
また、被覆電線の外周面に現れる内層外周面の筋状部は、インクによるマーキングとは異なり、不用意に消えるおそれもなく、ノンハロゲン被覆電線にも容易に適用でき、インクによる着色工程が不要となるため、有機溶剤を使用する必要がなく、電線製造工程における環境面の向上も図れる。
また、被覆層が2層から形成されているため、外層に耐摩耗性の高い材質を用いて、耐摩耗性を向上させる等、高い電線特性を有する被覆電線を提供することができる。
そして、このような機能を有する被覆電線を、高価な3層押出機を用いることなく、設備費が低価格で、かつ製造、保守管理が容易であり、さらに、2層被覆電線の製造に従来から使用している2層押出機を用いて製造することができる。
図1は、本発明の被覆電線の一例の端面を示す正面図である。
11は導体、12は内層、13は外層、14は被覆電線10の外周面に筋状に現れる内層外周面の筋状部を示し、内層12と外層13には相互に異なる着色が、各々の構成材料に顔料を含有させて施されている。
外層13は、内層12の外周に設けられているが、内層12の外周面の内、導体11の長手方向に沿った細長形状の筋状部14を除く部分にのみ設けられていることにより、被覆電線10の外周面には、外層13と共に、内層12外周面の筋状部14が現れることになり、さらに、外層13と内層12の外周面の筋状部14には異なる着色が施されているため、これらの着色により、線種や電線サイズを識別することができる。
図1においては、内層12外周面の筋状部14は、2本設けられているが、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。また、線種などにより幅を変更させてもよい。但し、内層12外周面の筋状部14の本数が増えること、あるいは幅が広くなることにより、外層13の領域が少なくなる。このため、内層12外周面の筋状部14の本数や幅は、外層13による耐摩耗性等の電線特性の向上が損なわれない範囲で決められる。
また、図1においては、内層12の外周に凸部を形成して、前記凸部外周面に筋状部14が形成されているが、必ずしもこのような凸部を形成する必要はない。
但し、被覆電線10の外周面に現れる内層12の外周面と、外層13の外周面との間に段差がないことが好ましいため、内層12の外周面の筋状部14は、内層外周に形成された外層13の厚さと同一の高さの凸部の外周面により形成されていることが好ましい。
線種および電線サイズの異なる各被覆電線10相互間においては、内層12および/または外層13の色彩が互いに異なる各種の着色が施される。
例えば、電線サイズ0.5sqのAVSS線であれば、内層12を赤色に着色し、電線サイズ0.3sqのAVSS線であれば、内層12を青色に着色し、電線サイズ3sqのAVS線であれば、内層12を緑色に着色する方法が考えられる。
そして、外層13についても、各被覆電線10相互間で異なる着色を施すことにより、多くの線種、電線サイズの識別に対応することができる。
内層12、外層13に対する各種の着色は、各層に使用される構成材料中への各種の顔料の練り込みにより行われる。
電線サイズが互いに近似し、さらに使用される場所が近接する被覆電線10相互間においては、内層12、外層13共に、明度、彩度、色相が極力離れた色を使用することが被覆電線10の識別性上好ましい。
また、被覆電線10の内層12の着色、外層13の着色、外層13の層厚等を種々変更して被覆電線10の側面および端面での識別性を試験した結果、外層13の層厚は、薄い場合には、側面から内層12が透けて見えて識別性が損なわれ、端面においても識別が困難になるため、0.05mm以上であることが好ましいことが確認できた。
本発明に用いられる導体11には、特に制限はなく、銅やアルミニウム等の撚線、単線が用いられるが、自動車用のワイヤーハーネスに用いられる場合には、被覆電線の柔軟性の観点より一般的には撚線であることが好ましい。
また、内層12および外層13の材質も、一般の被覆電線に用いられる材質を用いることができるが、内層12としては、ノンハロゲン材料であるオレフィン系樹脂が好適である。また外層13としては、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等が好ましく挙げられる。
本発明の被覆電線は、自動車用のワイヤーハーネスに好ましく用いられるが、通常の被覆電線としても用いることができる。
本発明の被覆電線の一例の端面を示す正面図である。 従来の被覆電線の要部斜視図である。 従来の他の被覆電線の端面を示す正面図である。
符号の説明
10、20、30 被覆電線
11、21 導体
12、32a 内層
13、32b 外層
14 被覆電線の外周面に現れる内層外周面の筋状部
22 被覆層
23 周方向帯状のマーキング
24 筋状のマーキング
31 芯線部
32 被覆部
32c 筋状層

Claims (1)

  1. 導体と、前記導体の外周を被覆する被覆層を有する被覆電線であって、前記被覆層が、前記導体を被覆する内層と、前記内層の外周に、前記導体の長手方向に沿った細長形状の筋状部を除いて設けられた外層からなり、かつ前記内層と前記外層に異なる着色が施されていることを特徴とする被覆電線。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009125524A1 (ja) * 2008-04-10 2009-10-15 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス
JP2012238509A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Yazaki Corp 低圧引込絶縁電線

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