以下に本発明の最良の形態を説明するが、開示される発明と実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。明細書中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現し、追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1の情報処理システムは、ネットワーク(例えば、図2のインターネット11)を介して相互に情報を授受する複数の情報処理装置(例えば、図2のクライアント21-1乃至21-3)と、複数の前記情報処理装置相互間において行われる情報の授受を管理する情報管理装置(例えば、図2のサーバ31)とからなる情報処理システム(例えば、図2の情報処理システム10)であって、前記情報管理装置が、前記ネットワークに接続されている前記情報処理装置からの代表装置としての登録の要求を受け付ける受付手段(例えば、図13のステップS345の処理を実行する図5の受信部41)と、前記代表装置の登録の有無を判定する判定手段(例えば、図13のステップS347の処理を実行する図5の判定部42)と、前記代表装置が登録されていないと判定された場合(例えば、図13のステップS347でNOと判定された場合)、登録の要求が受け付けられた前記情報処理装置を前記代表装置として登録する登録手段(例えば、図13のステップS351の処理を実行する図5の記録部52)と、前記代表装置が登録されていると判定された場合(例えば、図13のステップS347でYESと判定された場合)、登録の要求が受け付けられた前記情報処理装置の前記代表装置としての登録を拒否する拒否手段(例えば、図13のステップS350の処理を実行する図2の拒否部44)とを備え、前記情報処理装置のうちの少なくとも1つが、前記情報管理装置に前記代表装置としての登録を要求する要求手段(例えば、図8のステップS107の処理を実行する図7の登録部121)と、前記代表装置として前記情報管理装置に登録された場合、送信元としての他の前記情報処理装置から直接送信されてきた情報を、送信元以外の他の前記情報処理装置に直接転送する転送手段(例えば、図9のステップS113の処理を実行する図6の多人数接続サービス部23)とを備える。
請求項2の情報処理方法は、ネットワーク(例えば、図2のインターネット11)を介して相互に情報を授受する複数の情報処理装置(例えば、図2のクライアント21-1乃至21-3)と、複数の前記情報処理装置相互間において行われる情報の授受を管理する情報管理装置(例えば、図2のサーバ31)とからなる情報処理システム(例えば、図2の情報処理システム10)の情報処理方法であって、前記情報管理装置が、前記ネットワークに接続されている前記情報処理装置からの代表装置としての登録の要求を受け付け(例えば、図13のステップS345)、前記代表装置の登録の有無を判定し(例えば、図13のステップS347)、前記代表装置が登録されていないと判定された場合(例えば、図13のステップS347でNOと判定された場合)、登録の要求が受け付けられた前記情報処理装置を前記代表装置として登録し(例えば、図13のステップS351)、前記代表装置が登録されていると判定された場合(例えば、図13のステップS347)、登録の要求が受け付けられた前記情報処理装置の前記代表装置としての登録を拒否し(例えば、図13のステップS350)、前記情報処理装置のうちの少なくとも1つが、前記情報管理装置に前記代表装置としての登録を要求し(例えば、図8のステップS107)、前記代表装置として前記情報管理装置に登録された場合、送信元としての他の前記情報処理装置から直接送信されてきた情報を、送信元以外の他の前記情報処理装置に直接転送する転送する(例えば、図9のステップS113)。
請求項3の情報管理装置は、複数の情報処理装置(例えば、図2のクライアント21-1乃至21-3)がネットワーク(例えば、図2のインターネット11)を介して相互に行う情報の授受を管理する情報管理装置(例えば、図2のサーバ31)であって、前記ネットワークに接続されている前記情報処理装置から、代表装置としての登録の要求を受け付ける受付手段(例えば、図13のステップS345の処理を実行する図5の受信部41)と、前記代表装置の登録の有無を判定する判定手段(例えば、図13のステップS347の処理を実行する図5の判定部42)と、前記代表装置が登録されていないと判定された場合(例えば、図13のステップS347でNOと判定された場合)、登録の要求が受け付けられた前記情報処理装置を前記代表装置として登録する登録手段(例えば、図13のステップS351の処理を実行する図5の記録部52)と、前記代表装置が登録されていると判定された場合(例えば、図13のステップS347でYESと判定された場合)、登録の要求が受け付けられた前記情報処理装置の前記代表装置としての登録を拒否する拒否手段(例えば、図13のステップS350の処理を実行する図5の拒否部44)とを備える。
前記受付手段が、前記代表装置としての前記情報処理装置からの登録の抹消の要求をさらに受け付け(例えば、図14のステップS353の処理)、登録の抹消の要求が受け付けられた場合、前記情報処理装置の前記代表装置としての登録を抹消する抹消手段(例えば、図14のステップS355の処理を実行する図5の抹消部51)をさらに備えることができる。
前記受付手段が、新たな前記代表装置の指定を伴う、前記代表装置の登録の抹消の要求を受け付けた場合(例えば、図14のステップS357で、要求が調整サービスの登録委譲要求であると判定された場合)、前記抹消手段は、それまでの前記代表装置の登録を抹消し、前記登録手段は、指定された前記他の情報処理装置を新たな前記代表装置の候補として登録する(例えば、図14のステップS359の処理)ことができる。
請求項7の情報管理方法、請求項8の記録媒体、並びに請求項9のプログラムは、ネットワーク(例えば、図2のインターネット11)を介して相互に通信する複数の情報処理装置(例えば、図2のクライアント21-1乃至21-3)相互間において行われる情報の授受を管理する情報管理装置(例えば、図2のサーバ31)の情報管理方法またはプログラムであって、前記ネットワークに接続されている前記情報処理装置からの代表装置としての登録の要求を受け付ける受付ステップ(例えば、図13のステップS345)と、前記代表装置の登録の有無を判定する判定ステップ(例えば、図13のステップS347)と、前記代表装置が登録されていないと判定された場合、登録の要求が受け付けられた前記情報処理装置を前記代表装置として登録する登録ステップ(例えば、図13のステップS351)と、前記代表装置が登録されていると判定された場合、登録の要求が受け付けられた前記情報処理装置の前記代表装置としての登録を拒否する拒否ステップ(例えば、図13のステップS350)とを含む。
請求項10の情報処理装置は、他の情報処理装置(例えば、図2のクライアント21-2,21-3)とともに、ネットワーク(例えば、図2のインターネット11)を介して情報管理装置(例えば、図2のサーバ31)と接続され、前記他の情報処理装置と情報を授受する情報処理装置(例えば、図2のクライアント21-1)であって、前記情報管理装置と前記ネットワークを介して通信する通信手段(例えば、図8のステップS105の処理を実行する図2の通常サービス部22-1)と、前記情報管理装置に前記ネットワークを介して代表装置としての登録を要求する第1の要求手段(例えば、図8のステップS107の処理を実行する図7の登録部121)と、前記代表装置として前記情報管理装置に登録されている場合(例えば、図8のステップS108でYESと判定された場合)、送信元としての他の前記情報処理装置から直接送信されてきた情報を、送信元以外の他の前記情報処理装置に直接転送する転送手段(例えば、図9のステップS113の処理を実行する図6の通信部72)と、前記代表装置として前記情報管理装置に登録されていない場合(例えば、図8のステップS108でNOと判定された場合)、他の情報処理装置に送信する情報を、前記代表装置として登録されている前記他の情報処理装置に直接送信する送信手段(例えば、図9のステップS119の処理を実行する図6の通信部72)とを備える。
前記情報管理装置に、前記代表装置としての登録の抹消を要求する抹消手段(例えば、図10のステップS124の処理を実行する図7の抹消部122)をさらに備えることができる。
前記抹消手段は、新たな前記代表装置を指定して、前記代表装置としての自分自身の登録の抹消を要求する(例えば、図11のステップS218の処理)ことができる。
前記情報管理装置から、前記他の情報処理装置の情報授受の能力に関する情報を取得する取得手段(例えば、図8のステップS105の処理を実行する図2の通常サービス部22-1)と、前記他の情報処理装置(例えば、図2のクライアント21-2,21-3)の中から、前記代表装置としての機能を有し、かつ、情報授受に関して相対的に最も高い能力を有する前記他の情報処理装置を検索する検索手段(例えば、図11のステップS212,S214の処理を実行する図7の検索部103)と、検索された前記他の情報処理装置(例えば、図2のクライアント21-2)に対して新たな前記代表装置としての登録を要求する第2の要求手段(例えば、図11のステップS215の処理を実行する図7の委譲部104)とをさらに備え、前記抹消手段は、検索された前記他の情報処理装置を新たな前記代表装置として指定する(例えば、図11のステップS218の処理)ことができる。
前記情報管理装置から前記代表装置としての登録の抹消の通知を受信する受信手段(例えば、図10のステップS125の処理を実行する図7の受信部105)と、前記代表装置としての登録の抹消の通知を受信したとき、その登録の抹消を前記他の情報処理装置に通知する通知手段(例えば、図10のステップS126の処理を実行する図7の通知部102)とをさらに備えることができる。
前記代表装置として現に登録されている前記他の情報処理装置から、新たな前記代表装置としての登録の要求を受信したとき、その要求に対する返事を送信する送信手段(例えば、図12のステップS253の処理を実行する図7の応答部106)をさらに備え、前記代表装置として現に登録されている前記他の情報処理装置から、前記代表装置としての登録の抹消の通知を受信した場合(例えば、図12のステップS254で、抹消の通知を受信したと判定された場合)、前記第1の要求手段は、新たな前記代表装置としての登録を、前記情報管理装置に対してさらに要求する(例えば、図12のステップS255の処理)ことができる。
他の前記情報処理装置と直接接続するのに必要な接続情報(例えば、IPアドレスとポート番号)を、前記情報管理装置を介して他の前記情報処理装置と授受する授受手段(例えば、図9のステップS111,S112,S117,S118の処理を実行する図6の管理部71)をさらに備えることができる。
請求項17の情報処理方法、請求項18の記録媒体のプログラム、並びに請求項19のプログラムは、他の情報処理装置(例えば、図2のクライアント21-2,21-3)とともに、ネットワーク(例えば、図2のインターネット11)を介して情報管理装置(例えば、図2のサーバ31)と接続され、前記他の情報処理装置と情報を授受する情報処理装置(例えば、図2のクライアント21-1)の情報処理方法またはプログラムであって、前記情報管理装置と前記ネットワークを介して通信する通信ステップ(例えば、図8のステップS105)と、前記情報管理装置に前記ネットワークを介して代表装置としての登録を要求する要求ステップ(例えば、図8のステップS107)と、前記代表装置として前記情報管理装置に登録されている場合、送信元としての他の前記情報処理装置から直接送信されてきた情報を、送信元以外の他の情報処理装置に直接転送する転送ステップ(例えば、図9のステップS113)と、前記代表装置として前記情報管理装置に登録されていない場合、他の情報処理装置に送信する情報を、前記代表装置として登録されている前記他の情報処理装置に直接送信する送信ステップ(例えば、図9のステップS119)とを含む。
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。図2は、本発明を適用した情報処理システムの構成を表している。この情報処理システム10においては、インターネット11を介して複数のクライアント21−1乃至21−3とサーバ31が接続されている。クライアント21−1乃至21−3とサーバ31は、それぞれ、例えばパーソナルコンピュータにより構成される。
図3は、サーバ31の構成例を表す。図3において、CPU(Central Processing Unit)131は、ROM(Read Only Memory)132に記憶されているプログラム、または記憶部138からRAM(Random Access Memory)133にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM133にはまた、CPU131が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU131、ROM132、およびRAM133は、バス134を介して相互に接続されている。このバス134にはまた、入出力インタフェース135も接続されている。
入出力インタフェース135には、キーボード、マウスなどよりなる入力部136、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部137、ハードディスクなどより構成される記憶部138、モデムなどより構成される通信部139が接続されている。通信部139は、インターネット11を含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース135にはまた、必要に応じてドライブ140が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア141が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部138にインストールされる。
図4はクライアント21(以下、クライアント21−1乃至21−3を、個々に区別する必要がない場合、単にクライアント21と称する)の構成例を表している。
クライアント21のCPU161、ROM162、RAM163、バス164、入出力インタフェース165、入力部166、出力部167、記憶部168、通信部169、ドライブ170、およびリムーバブルメディア171は、図3における対応する名称のCPU131乃至リムーバブルメディア141と基本的に同様の機能を有するものであり、その説明は繰り返しになるので省略する。
サーバ31は、機能的に管理部32、登録部33、およびログイン/オフ部34により構成される。管理部32は、主にインスタントメッセ−ジングシステムとしての機能を管理する。登録部33は、インスタントメッセ−ジングシステムにおいて構築されるコミュニティにおける代表装置を登録、管理する。ログイン/オフ部34は、サーバ31に対するログインまたはログオフを管理する。
登録部33は、図5に示されるように、受信部41、判定部42、変更部43、および拒否部44により構成される。変更部43は、さらに抹消部51と記録部52により構成される。
受信部41は、クライアント21から代表装置としての登録の要求があった場合これを受信する。判定部42は、受信された代表装置の登録の要求に関する判定を行う。
変更部43は、代表装置としての登録の変更処理を行う。すなわち、記録部52は、コミュニティにおける代表装置を登録し、抹消部51は、この登録の抹消に関する処理を実行する。
拒否部44は、クライアント21からの代表装置としての登録の要求を拒否する処理を実行する。
図2に示されるように、クライアント21は、機能的に、通常サービス部22を有する(通常サービス部22−1乃至22−3を個々に区別する必要がない場合、単に通常サービス部22と称する)。通常サービス部22は、多人数接続サービス部23を有するとともに、必要に応じて調整サービス部24を有している(多人数接続サービス部23−1乃至23−3、および調整サービス部24−1,24−2を、それぞれ個々に区別する必要がない場合、単に通常サービス部22、多人数接続サービス部23、または調整サービス部24と称する)。但し、調整サービス部24は、代表装置としての機能を果たす用意があるクライアント21のみが有している。
図2の実施の形態においては、クライアント21−1の、通常サービス部22−1は、多人数接続サービス部23−1と調整サービス部24−1を有している。同様に、クライアント21−2の通常サービス部22−2も、多人数接続サービス部23−2と調整サービス部24−2を有している。これに対してクライアント21−3の通常サービス部22−3は多人数接続サービス部23−3を有しているが、調整サービス部は有していない。すなわち、この場合、クライアント21−1とクライアント21−2は、代表装置としての機能を果たしうるが、クライアント21−3はその機能を有していないことになる。
通常サービス部22は、自ら、または多人数接続サービス部23若しくは調整サービス部24からの要求に基づいて、インターネット11を介してサーバ31の管理部32と通信し、インスタントメッセ−ジングシステムのサービスに関する処理を行う。
多人数接続サービス部23は、サーバ31を介してインスタントメッセ−ジングシステムの一部として構築されたコミュニティにおける、そのコミュニティに参加しているメンバーとの情報の授受に関するサービスである多人数接続サービスを行う。
多人数接続サービス部23は、図6に示されるように、管理部71、通信部72を有している。管理部71は、コミュニティに参加しているメンバーの相互の情報の授受を管理する。通信部72は、コミュニティに参加しているメンバーとピアツゥピアの通信を行う。
この調整サービス部24は、多人数接続サービス部23と相互に通信し、コミュニティにおける代表装置としての登録に関する調整サービスを実行する。調整サービス部24は、要求部101、通知部102、検索部103、委譲部104、受信部105、および応答部106により構成される。
サーバ31に対して、代表装置としての登録処理を行う要求部101は、登録部121と抹消部122とを有する。登録部121は、サーバ31に対して、代表装置としての登録を要求する。抹消部122は、サーバ31に対して、代表装置としての登録の抹消を要求する。
通知部102は、サーバ31に対して調整サービスに関する要求などを通知する。検索部103は、コミュニティのメンバーであって、調整サービス機能(代表装置としての機能)を有しているメンバーを検索する。委譲部104は、検索部103で検索された調整サービス機能を有する他のメンバーに対して、自分自身の代表装置としての地位を委譲する場合の処理を実行する。
受信部105は、代表装置としての地位を委譲する委譲先からの返答を受信する。応答部106は、代表装置として登録されている他のクライアントから代表装置としての地位の委譲の要求を受けた場合における応答を返す処理を実行する。
なお、図2、図5乃至図7における各機能を果たす各部は、他の各部と適宜データを授受することが可能である。
次に、図8乃至図10を参照して、クライアント21が多人数接続サービスを利用する場合の処理について説明する。
ステップS101において、通常サービス部22は、ユーザからの指示に基づいてログインするか否かを判定し、ユーザからログインが指示されていない場合には、処理はステップS102に進む。ステップS102において、通常サービス部22は、ユーザからの指示に基づいて、処理を停止するか否かを判定する。ユーザから、処理の停止が指示されていない場合には、処理はステップS101に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS102において、ユーザから処理の停止が指示されたと判定された場合、処理は終了される。すなわち、例えば、クライアント21の電源がオフされた場合には処理が終了される。
ユーザからログインが指示された場合、ステップS101において、ログインすると判定され、この場合、通常サービス部22は、ステップS103において、ログインする処理を実行する。すなわち、通常サービス部22は、インターネット11を介してサーバ31にアクセスし、ログイン処理を実行する。具体的には、通常サービス部22は、ユーザから入力されたパスワード、IDなどの情報を、インターネット11を介して、サーバ31に送信し、認証処理を受ける。サーバ31のログイン/オフ部34は、クライアント21からインターネット11を介して送信されてきたパスワードとIDが、その記憶部に予め登録されているものと一致するか否かを判定し、一致する場合にはログインを許可し、一致しない場合にはログインを不許可とする応答をクライアント21に返す。
通常サービス部22は、ステップS104において、サーバ31のログイン/オフ部34からの応答に基づいて、ログインが成功か否かを判定する。ログインが成功しなかった場合には、処理はステップS102に進み、ユーザからの指示に基づいて処理を停止するか否かが判定され、処理の停止が指示されていない場合には、処理はステップS101に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS104において、ログインが成功したと判定された場合、ステップS105において、通常サービス部22は自分自身(例えば、クライアント21−1)のプレゼンスを送信し、グループ内の他のクライアント(例えば、クライアント21−2,21−3)のプレゼンスを受信する。すなわち、通常サービスのプレゼンス、多人数接続サービスのプレゼンス、並びに調整サービスのプレゼンスが、サーバ31に送信される。なお、通常サービスのプレゼンスは通常サービス部22が、多人数接続サービスのプレゼンスは管理部71が、調整サービスのプレゼンスは通知部102が、それぞれ独立に送信するようにしてもよい。
このプレゼンスは、サーバ31の管理部32により受信される。サーバ31には、他のクライアント21からのプレゼンスも送信されてきて登録されているので、その登録されているクライアント21のプレゼンスが、今ログインしたクライアント21に送信される(後述する図13のステップS344)。そこで、通常サービス部22は、他のクライアント21のプレゼンスを受信し、そのうち通常サービスに関するプレゼンスを登録する。多人数接続サービスに関するプレゼンスは管理部71に、調整サービスに関するプレゼンスは登録部121に、それぞれ登録される。
ステップS106において、調整サービス部24の要求部101の登録部121は、ユーザからの指示に基づいて、調整サービスを登録するか否か(自分自身を代表装置として登録するか否か)を判定する。すなわち、ユーザは自分自身が参加するインスタントメッセ−ジングシステム内の1つのコミュニティにおいて、代表装置としての機能を果たすつもりである場合には、調整サービスの登録を指令する。登録部121は、ステップS106で、調整サービスの登録が指示されたと判定された場合、ステップS107において、調整サービスを登録する処理を実行する。すなわち、登録部121は、自分自身のID(クライアント21−1のユーザのID)を含む調整サービス登録要求をサーバ31に送信する。サーバ31の判定部42は、この要求を判定し、登録要求を受理する応答、または拒否する応答を返してくる(後述する図13のステップS352)。
ステップS108において、登録部121は、サーバ31が返してくる応答を受信し、その応答に基づいて、調整サービスの登録(代表装置としての登録)が成功したか否かを判定する。調整サービスの登録が成功したと判定された場合、ステップS109において、多人数接続サービス部23の管理部71は、他のクライアント21に対して、調整サービスの登録情報を通知する。すなわち、管理部71は、ステップS105で受信された他のクライアント21のプレゼンスに基づいて、多人数接続サービスに参加し、かつ現在ログインしている装置を検索し、その装置に対して、自分自身(今の場合、クライアント21−1)が調整サービスの登録を受けたことを通知するメッセージを送信する。このメッセージは、インターネット11を介してサーバ31に、インスタントメッセ−ジングシステムのメッセージの1つとして送信される。
サーバ31の管理部32は、インスタントメッセ−ジングシステム内における自分自身が管轄するコミュニティの情報を管理しており、通常のインスタントメッセ−ジングシステムとしての機能を果たす。すなわち、管理部32は、クライアント21−1から送信されてきたメッセージを、そのコミュニティに参加しているメンバーであって、現在ログインしている他のクライアント21に対して送信する。他のクライアント21は、このメッセージ(調整サービスの登録情報)を、後述する図8のステップS115の処理で受信する。これにより、各クライアント21は、そのコミュニティにおいて現在どのクライアント21が代表装置として登録されているのかを知ることができる。
次に、ステップS110において、多人数接続サービス部23の管理部71は、ユーザからの指示に基づいて、多人数接続サービスを自ら行うか否かを判定する。すなわち、管理部71は、他のクライアント21に多人数接続サービスの利用を自ら呼びかけるか(インバイトするか)否かを判定する。
ステップS110で、多人数接続を自ら行うと判定した場合、管理部71は、ステップS111において、多人数接続を他の多人数接続サービスに向けて行う処理を実行する。具体的には、管理部71は、他のクライアント21(クライアント21−2,21−3)がインターネット11を介して自分(クライアント21−1)にピアツゥピアで(サーバ31を介さないで)接続するのに必要な接続情報(例えば、IPアドレスとポート番号)を他のクライアント21(クライアント21−2,21−3)に通知する。ステップS110で多人数接続を自ら行わないと判定された場合には、ステップS112において、管理部71は、他の多人数接続サービスからの多人数接続がくれば受理する処理を実行する。具体的には、この場合、他のクライアント21(クライアント21−2,21−3)から、代表装置としてのクライアント21(クライアント21−1)が、そこ(クライアント21−2,21−3)にインターネット11を介してピアツゥピアで接続するのに必要な接続情報(例えば、そのクライアント21(クライアント21−2,21−3)のIPアドレスとポート番号)が送信されてくる(後述するステップS117の処理)ので、送信されてきたらそれが受信される。
ステップS113において、通信部72は、多人数接続処理を実行する。具体的には、通信部72は、送信元としての他のクライアント21(例えば、クライアント21−2)からインターネット11を介してピアツゥピアで送信されてきた(他のクライアント21(例えば、クライアント21−2)が、後述するステップS119の処理を実行することで、ピアツゥピアで送信されてきた)情報(例えば、画像データ)を、送信元を除く他のクライアント21(例えば、クライアント21−3)に送信する(転送する)処理を行う。このピアツゥピアの通信(サーバ31を介さない通信)を行うために、ステップS111の処理で、代表装置としてのクライアント21の接続情報がそれ以外のクライアント21にサーバ31を介して通知され、それ以外のクライアント21の接続情報がステップS112でサーバ31を介して代表装置としてのクライアント21に収集される。すなわち、接続情報の授受には、インスタントメッセ−ジングシステムがそのまま利用されるが、コンテンツ情報の授受には、インスタントメッセ−ジングシステムは利用されず、ピアツゥピア通信が利用される。
次に、ステップS114において、通信部72は、ユーザからの指示に基づいて、多人数接続処理を中止するか否かを判定する。ユーザから多人数接続処理を中止するとの指示が入力されていない場合には、処理はステップS110に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。ユーザから多人数接続処理を中止するとの指示が入力された場合には、ステップS122において、通信部72は多人数接続を中止する処理を実行する。
次に、ステップS123において、調整サービス部24の登録部121は、ユーザからの指示に基づいて、代表装置としての登録、すなわち、代表登録を抹消するか否かを判定する。ユーザは、代表装置としての登録を行った後、都合により、代表装置としての登録を降りたいと思ったときは、その旨を指令する。ユーザから代表登録の抹消が指示された場合、ステップS124において、抹消部122はサーバ31に代表登録抹消を要求する。
サーバ31の変更部43は、代表登録抹消の要求が受け付けられたとき、その要求元が現在代表登録されていれば、その登録抹消要求を受理し、代表登録を抹消する(後述する図14のステップS355)。そして、登録抹消を要求したクライアント21に対してその応答が返される(後述する図13のステップS352)。
ステップS125において、調整サービス24の受信部105は、サーバ31からの代表登録抹消の応答を受信する。そして、ステップS126において、多人数接続サービス部23の通信部72は、他のクライアント21に代表登録の抹消を通知する。この通知は、インスタントメッセ−ジングシステムのメッセージの1つとして、管理部32により他のクライアント21に送信される。この通知は、他のクライアント21により、後述するステップS120で受信される。
ステップS123において、代表登録を抹消しないと判定された場合には、ステップS124乃至ステップS126の処理はスキップされる。
その後、ステップS127において、通常サービス部22は、ユーザからの指示に基づいてログアウトするか否かを判定し、ログアウトが指示されていない場合には、処理はステップS106に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS127においてログアウトすると判定された場合、ステップS128において、通常サービス部22は、ログアウトする処理を実行する。その後、処理はステップS101に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS106で、調整サービスを登録しないと判定された場合、またはステップS108において、調整サービスの登録が成功しなかった(失敗した)と判定された場合、クライアント21は代表装置として登録されていないことになるので、自分自身は通常の(非代表装置としての)多人数接続サービスだけを実行することになる。
すなわち、代表装置として登録された他のクライアント21から、上述したステップS109の処理で、調整サービスの登録の通知が発せられると、この通知がインスタントメッセ−ジングシステムにおけるメッセージの1つとして、サーバ31の管理部32により、代表装置として登録されていないクライアント21に転送される。代表登録されていないクライアント21は、その多人数接続サービス部23の通信部72がステップS115において、この調整サービスの登録情報を受信する。これにより、各クライアント21は、どのクライアントが代表装置として登録されたのかを知ることができる。
次に、ステップS116において、多人数接続サービス部23の通信部72は、ユーザからの指示に基づいて、多人数接続サービスを自ら行うか否かを判定する。すなわち、通信部72は、代表装置として登録されている他のクライアント21に多人数接続サービスの利用を自ら通知するか否かを判定する。
ステップS116で、多人数接続を自ら行うと判定した場合、通信部72は、ステップS117において、多人数接続を代表装置として登録されている他の多人数接続サービスに向けて行う処理を実行する。具体的には、通信部72は、代表装置として登録されている他のクライアント21(クライアント21−1)がインターネット11を介して自分(例えば、クライアント21−2)にピアツゥピアで接続するのに必要な接続情報(例えば、IPアドレスとポート番号)を代表装置として登録されている他のクライアント21(クライアント21−1)に通知する。ステップS116で多人数接続を自ら行わないと判定された場合には、ステップS118において、通信部72は、代表登録されているクライアントの多人数接続サービスからの多人数接続がくれば受理する処理を実行する。具体的には、この場合、代表登録されている他のクライアント21(クライアント21−1)から、代表装置として登録されていないクライアント21(クライアント21−2,21−3)が、そこ(クライアント21−1)にインターネット11を介してピアツゥピアで接続するのに必要な接続情報(例えば、そのクライアント21(クライアント21−1)のIPアドレスとポート番号)が送信されてくる(上述したステップS111の処理)ので、送信されてきたらそれが受信される。
次に、通信部72は、ステップS119において、多人数接続処理を実行する。すなわち、通信部72は、ユーザから入力されたメッセージを、代表装置として登録されているクライアント21にピアツゥピアで送信する。
ステップS120において、通信部72は、代表登録抹消の通知を受けたかを判定する。すなわち、上述したように、それまで代表登録していたクライアント21は代表登録を抹消したときステップS126でそれを通知してくるので、その通知が受信されたか否かが判定される。通信部72は、通知を受信した場合、処理をステップS106に戻し、通知を受信しない場合、処理をステップS121に進める。
上述したように、代表装置としてのクライアント21の多人数接続サービス部23の通信部72は、ピアツゥピアで受信したメッセージをステップS113で、送信元以外の他のクライアント21に、ピアツゥピアで転送する。
通信部72は、ステップS121において、ユーザからの指示に基づいて、多人数接続を中止するか否かを判定する。ユーザから多人数接続の中止が指令されていない場合には、処理はステップS119に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS121において、ユーザから多人数接続の中止が指令されたと判定した場合、ステップS122において、通信部72は、多人数接続を中止する処理を行い、以下、上述した場合と同様に、ステップS123以降の処理が実行される。
以上のようにして、代表装置として登録されたクライアント21が、他のクライアント21の間における情報の授受を、サーバ31を介さずに、ピアツゥピアで行う。特に、授受する情報が、画像データである場合、その全てをサーバ31が転送するようにすると、サーバ31の負荷が重くなる。しかし、コミュニティ毎に代表装置としてのクライアント21がこの処理を負担するようにすれば、サーバ31の負荷が軽減される。また、各クライアント21のユーザは、サーバ31、或いは代表装置を介して通信を行うといった感覚を持たずに、換言すれば、クライアント21同志で直接的に情報を授受する感覚で、サービスを受けることが可能となる。
代表装置として登録されたクライアント21のユーザは、都合により代表として機能することが困難になった場合、その地位を他のクライアント21のユーザに委譲することが可能である。この場合における代表装置としての地位を委譲するクライアント21の処理(図11)と、その地位の委譲を受けるクライアント21の処理(図12)について、図11と図12のフローチャートを参照して説明する。これらの処理は、委譲する側と委譲を受ける側が、いずれもコミュニティに現に参加している状態において行われる。
以下においては、クライアント21−1が代表装置として現在登録を受けており、その地位を、クライアント21−2に委譲する場合を例として説明する。
クライアント21−1のユーザは、代表装置としての地位を他のクライアント21に委譲したいと思うとき、クライアント21−1に対して委譲を指令する。クライアント21−1の委譲部104は、ステップS211において、このユーザより入力された委譲指令を取得する。検索部103は、ステップS212において、調整能力を有する他のクライアントを検索する。
すなわち、クライアント21には、調整サ−ビス24を有しているものと有していないものとがある。代表装置としての地位の委譲を受けることが可能な装置は、調整サービス部24を有する装置だけである。そこで検索部103は、コミュニティに現に参加しているクライアント21であって、調整サービス部24を有するクライアント21を検索する。各クライアント21が、調整サービス部24を有しているか否か、また、コミュニティに現に参加しているか否かは、図8のステップS105で、サーバ31の管理部32から受信したプレゼンスから判定することができる。そこで検索部103は、このプレゼンスに基づいて検索処理を実行する。
ステップS213において、検索部103は、調整能力を有する他のクライアントが検索できたか否かを検索する。すなわち、調整サービス部24を有するクライアント21が検索できたか否かが判定される。調整能力を有するクライアント(調整サービス部24を有する他のクライアント21)が検索できた場合には、ステップS214において、検索部103は、最も通信能力が高いクライアント21を検索する。換言すれば、ステップS212の処理で検索された調整能力を有する他のクライアント21の中から、最も通信能力の高いクライアントがさらに検索される。ここで通信能力とは、例えば、そのクライアント21が接続されている回線のビットレート、クライアント21自身の処理速度といった能力であって、代表装置として他のクライアントの情報を授受するのに必要な総合的な能力である。
通信能力が高いクライアントが検索されると、次に、ステップS215において、委譲部104は、ステップS214の処理で検索されたクライアントに委譲を通知する。今、クライアント21−2が検索されたとすると、この委譲の通知が、インスタントメッセ−ジングシステムのメッセージの1つとして、サーバ31の管理部32を介してクライアント21−2に送信される。
クライアント21−2の調整サービス部24の受信部105は、図12のステップS251において、クライアント21−1から送信されてきたこの委譲の通知を受信する。受信部105は、この通知をユーザに呈示する。ユーザは、この呈示を見て委譲を受けるか否かを判断し、その判断結果を入力する。委譲部104はステップS252において、このユーザの入力に基づいて委譲を受けるか否かを判定する。ユーザから委譲を受ける旨の入力がなされた場合には、ステップS253において、応答部106は、クライアント21−1に対して委譲を受ける返事を返す。この返事も、サーバ31の管理部32を介してインスタントメッセ−ジングシステムのメッセージの1つとしてクライアント21−1に送信される。
このようにして、クライアント21−2が返事を返すと、クライアント21−1の受信部105は、図11のステップS216において、その返事を受信する。委譲部104は、受信した返事に基づいて、ステップS217において、委譲が承諾されたか否かを判定する。委譲が承諾されていない場合には、処理はステップS212に戻り、検索部103により調整能力を有する他のクライアント21がさらに検索される。そして、新たに検索された他のクライアント21に対して委譲が通知され、その通知に対する返事が受信される。
ステップS217において、委譲が承諾されたと判定された場合、ステップS218において、抹消部122は、サーバ31に対して登録の抹消を要求する。サーバ31の登録部33の抹消部51は、クライアント21−1が現在代表登録されているのであれば、この要求に基づいて、代表装置としての登録を抹消する(後述する図14のステップS355)。そして、抹消部51は、クライアント21−1に対して、登録の抹消を応答として返してくる(後述する図13のステップS352)。
クライアント21−1の抹消部122は、図11のステップS219において、サーバ31から送信されてきた抹消の結果を受信する。抹消部122は、自分自身の代表装置としての登録が抹消されたので、ステップS220において、コミュニティに参加している他のクライアント21に対して登録抹消を通知する。すなわち、登録抹消の通知がインスタントメッセ−ジングシステムのメッセージの1つとして、クライアント21−1からサーバ31の管理部32を介して他のクライアント21に送信される。
クライアント21−2の登録部121は、図12のステップS254において、クライアント21−1から抹消の通知を受信したか否かを判定し、抹消の通知を受信するまで待機する。抹消の通知が受信されたとき、ステップS255において、登録部121は登録を要求する。すなわち、登録部121は、サーバ31に対して、自分自身を代表装置として登録することを要求する。
クライアント21−1がステップS218において、委譲に基づき登録の抹消を要求するとき、その要求には、委譲により代表装置として登録されるべき他のクライアント21が記述されている。今の場合においては、クライアント21−2が、委譲により新たに代表装置として登録されるべき装置として記述されている。そこで、後述するように、サーバ31の登録部33の記録部52は、クライアント21−2からの登録の要求を受け入れ、クライアント21−2を新たな代表装置として登録する(後述する図14のステップS359、図13のステップS349,S351)。そして、記録部52は、クライアント21−2が代表装置として登録されたことをクライアント21−2に対して通知してくる(後述する図13のステップS352)。
クライアント21−2の登録部121は、図12のステップS256において、サーバ31から送信されてきた登録の結果を受信する。クライアント21−2の登録部121は、ステップS257において、他のクライアント21に対して登録を通知する。すなわち、クライアント21−2からそのときコミュニティに参加しているクライアント21−1を含む他のクライアント21に対して、クライアント21−2が代表装置として登録されたことが通知される。
クライアント21−1の登録部121は、図11のステップS221において、新たに登録されたクライアントからの通知を受信する。すなわち、今の場合、クライアント21−2から図12のステップS257において送信された通知が受信される。これにより、クライアント21−1は、自分自身が代表装置として抹消された後、クライアント21−2が委譲により新たな代表装置として登録されたことを確認することができる。
クライアント21−2の委譲部104は、ステップS252において、ユーザから委譲を受けないとの指令が入力されたと判定された場合、ステップS258において、クライアント21−1に対して委譲を受けない旨の返事を返す。
この場合、クライアント21−1の委譲部104は、図11のステップS217において、委譲が承諾されなかったと判定し、処理をステップS212に戻し、調整能力を有する他のクライアントを検索する処理を再び実行する。そして、最終的に、現在コミュニティに参加しているクライアント21の中で、調整能力を有する他のクライアントが検索できなかったとステップS213において判定された場合には、ステップS222において、クライアント21−1の登録部121は、エラー処理を実行する。具体的には、調整能力を有する他のクライアント21が現在存在しないことがユーザに呈示される。この場合には、クライアント21−1は代表装置としての地位を他のクライアント21に委譲できないことになる。
次に、以上のようなクライアント21の処理に対応するサーバ31の処理について、図13と図14のフローチャートを参照して説明する。
ステップS341において、サーバ31の管理部32は、管理者からの指令が終了か否かを判定する。管理者から処理の終了が指令された場合には、管理部32は、インスタントメッセ−ジングシステムの処理を終了させる。
処理の終了が指令されていない場合には、処理をステップS342に進め、管理部32は、クライアント21からログインがあったか否かを判定する。ログイン要求がない場合には、管理部32は、処理をステップS341に戻し、それ以降の処理を繰り返し実行する。
ステップS342において、ログイン要求があったと判定された場合、ステップS343において、管理部32はログイン処理する。すなわち、図8のステップS103の処理でクライアント21から送信されてきたIDとパスワードが予め登録されているものと一致するか否かを判定し、登録されていれば(正しい認証結果が得られれば)、管理部32は、そのクライアント21に対してログインを許可する応答を返す。正しい認証結果が得られなかった場合には、ログインは不許可とされる。
ログインが許可された場合、ステップS344において、管理部32は、ログインしてきたクライアント21に対して、プレゼンスを送受信する処理を実行する。すなわち、管理部32は、ログインしてきたクライアント21が、図8のステップS105において送信したプレゼンスを受信するとともに、そのクライアント21が属するコミュニティと同じ他のクライアント21に対して、今ログインしてきたクライアント21のプレゼンスを送信する。これにより、各クライアント21は、その時点において参加している他のクライアント21を常に把握することが可能となる。
ステップS345において、サーバ31の登録部33は、調整サービスからの要求を受理する。すなわち、上述したように、代表装置として登録を受けたいと思うユーザのクライアント21の調整サービス部24は、図8のステップS107において、調整サービスの登録を要求してくる。サーバ31の登録部33の受信部41は、この要求を受信する。
ステップS346において、判定部42は、要求が調整サービスの登録要求か否かを判定する。調整サービスの登録要求である場合には(代表装置としての登録の要求である場合には)、ステップS347において、判定部42は、他の調整サービスが既に登録されているか否かを判定する。他の調整サービスが登録されていない(他のクライアント21が代表装置として登録されていない)場合には、ステップS348において、判定部42は、次の調整サービスが指定されているか否かを判定する。すなわち、クライアント21からの調整サービスの登録要求が、委譲に基づくものである場合には、次に登録されるべき調整サービスが、元の代表装置の抹消時に記憶(指定)されている(後述するステップS359)。その指定が行われていない場合には、その調整サービスの登録要求は委譲による調整サービスの登録要求ではなく、通常の調整サービスの登録要求であるので、記録部52は、ステップS351において、登録要求を受理する。具体的には、調整サービスの登録を要求してきたクライアント21の調整サービス部24を(そのクライアント21を)代表装置として内部の登録リストに登録する。
ステップS352において、記録部52は、要求元の調整サービスへ応答を返す。すなわち、今調整サービスの登録を要求してきたクライアント21に対して、代表装置として登録されたことを示す応答を返す。その後、処理はステップS341に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS348において、次の調整サービスが記憶(指定)されていると判定された場合、ステップS349において、判定部42は、指定された調整サービスは要求元の調整サービス自身か否かを判定する。指定(ステップS359の処理で記憶)された調整サービスが要求元の調整サービス自身である場合には、その調整サービスは、元の調整サービスとの委譲交渉の結果、委譲を承諾した調整サービスであるので、ステップS351において、記録部52によりその登録要求が受理される。すなわち、調整サービスの登録を要求してきた調整サービスの登録が行なわれる。
これに対して、ステップS349において、指定された調整サービスが要求元の調整サービス自身ではないと判定された場合、委譲を承諾したクライアント21からの要求ではないということになる。そこでステップS350において、拒否部44は、調整サービスの登録を要求してきたクライアント21に対して、登録要求を拒否する処理を実行する。そして、ステップS352において、拒否部44は要求元の調整サービスへ、登録要求拒否の応答を返す。
ステップS347において、他の調整サービスが既に登録されていると判定された場合にも、重複して代表装置を登録することはできないため、ステップS350において、拒否部44は登録要求を拒否する。そして、ステップS352において、調整サービスの登録を要求してきたクライアント21に対して、登録要求を拒否する応答が返される。
このようにして、1つのコミュニティにおいては、1つの代表装置(調整サービス)のみが登録される。従って、各クライアント21は、そのコミュニティにおいて、代表装置としてのクライアント21が誰であるのかを常に確実に知ることができ、そのコミュニティにおいて情報を確実に授受することが可能となる。
ステップS346において、調整サービスからの要求が、調整サービスの登録要求ではないと判定された場合、ステップS353において、判定部42は、調整サービスの登録抹消要求であるか否かを判定する。要求が、調整サービスの登録抹消要求である場合には、ステップS354において、判定部42は、要求元の調整サービスが現在登録されているか否かを判定する。すなわち、上述したように、調整サービスの登録の抹消を必要とするのは、調整サービスを登録しているクライアント21だけである。要求元の調整サービスが現在登録されている場合には、ステップS355において、抹消部51は調整サービスからの登録抹消要求を受理し、調整サービスの登録を抹消する。これにより、図10のステップS124においてクライアント21から要求された登録抹消に対応する処理が実行されることになる。
抹消部51は、このようにして代表装置としての登録を抹消したとき、ステップS352において、登録抹消要求をしてきたクライアント21に対して登録を抹消したことを表す応答を返す。
ステップS354において、要求元の調整サービスが現在登録されていないと判定された場合、この要求は正しいクライアント21からの要求ではないことになる。そこでステップS356において、拒否部44は登録抹消要求を拒否する処理を実行する。そして、ステップS352において、拒否部44はその要求をしてきた調整サービスに対して登録抹消要求の拒否の応答を返す。
ステップS353において、受信された要求が調整サービスの登録抹消要求ではないと判定された場合、ステップS357において、判定部42は、その要求が調整サービスの登録委譲要求か否かを判定する。すなわち、要求が、図11のステップS218においてなされた委譲に基づく登録の抹消要求であるか否かが判定される。委譲に基づく登録の抹消要求である場合には、ステップS358において、判定部42は、要求元の調整サービスが現在登録されているか否かを判定する。要求元の調整サービスが現在登録されている場合には、ステップS359において、記録部52は登録委譲要求を受理し、指定された次の調整サービスを記憶し、現在の登録を抹消する。すなわち、図11のステップS218の処理で要求された登録委譲に基づく登録の抹消の要求には、委譲先の調整サービス(次の調整サービス)が指定(記述)されている。そこで、記録部52が指定されている調整サービスを次の代表装置の候補として記憶(この記憶が、上述したステップS349の判定処理で用いられる)した後、抹消部51は、それまで登録されていた調整サービスの登録を抹消する。この処理の結果もステップS352において、記録部52からクライアント21−1に対して送信される。
ステップS358において、要求元の調整サービスが現在登録されていないと判定された場合、ステップS360において、拒否部44は、登録委譲要求を拒否する。すなわち、この場合には、現在代表装置として登録されているクライアント21からの要求ではないので、登録委譲要求が拒否される。当然のことながら、登録委譲要求を行い得るのは、現在調整サービスが登録されているクライアント21だけである。そして、この場合の登録委譲要求の拒否結果も、ステップS352において、拒否部44により要求元のクライアント21に対して通知される。
ステップS357において、要求が調整サービスの登録委譲要求ではないと判定された場合、ステップS361において、拒否部44は不正な要求を拒否する。すなわち、この場合には、予め定められている要求ではないので、サーバ31はその要求を拒否する。拒否部44は、この拒否結果もステップS352において、要求元の調整サービスへ応答として返す。
以上のようにして、各クライアント21とサーバ31との間で情報の授受が行われる。
次に、図15を参照して、クライアント21−1乃至21−3により構成されるインスタントメッセ−ジングシステムのコミュニティにおいて、調整サービスの代表が存在していない状態から、多人数接続のサービスが行われる場合の処理について説明する。
クライアント21−1の通常サービス部22−1は、ステップS411において、インターネット11を介してサーバ31の管理部32にアクセスし、ログイン処理を実行する(図8のステップS103)。
サーバ31の管理部32は、ステップS471において、クライアント21−1からのログイン要求を受け付ける(図13のステップS343)。
同様に、クライアント21−2の通常サービス部22−2は、ステップS431において、サーバ31の管理部32に対してログインし、管理部32はステップS472においてこれを受け付ける。クライアント21−3の通常サービス部22−3は、ステップS451において、サーバ31の管理部32にログインし、ステップS473において、管理部32はログイン要求を受け付ける。
ログインが成功した場合、上述したように、クライアント21−1の通常サービス部22−1、多人数接続サービス部23−1、および調整サービス部24−1のそれぞれのプレゼンスが、サーバ31の管理部32に送信される。同様に、クライアント21−2の通常サービス部22−2、多人数接続サービス部23−2、および調整サービス部24−2のプレゼンス、さらにクライアント21−3の通常サービス部22−3、多人数接続サービス部23−3のプレゼンスが、それぞれサーバ31の管理部32に送信される。
ステップS474において、サーバ31の管理部32は、各クライアント21−1乃至21−3から受信したそれぞれのプレゼンスを登録するとともに、必要なプレゼンスを他のクライアント21に送信する(図13のステップS344)。クライアント21−1の通常サービス部22−1は、ステップS412において、クライアント21−2の通常サービス部22−2はステップS432において、さらにクライアント21−3の通常サービス部22−3は、ステップS452において、それぞれ他のクライアントのプレゼンスを受信する。すなわち、通常サービス部22−1は通常サービス部22−2,22−3のプレゼンスを、通常サービス部22−2は通常サービス部22−1,22−3のプレゼンスを、そして通常サービス部23−3は通常サービス部22−1,22−2のプレゼンスを、それぞれ受信し、登録する(図8のステップS105)。
同様に、多人数接続サービス部23−1は多人数接続サービス部23−2,23−3のプレゼンスを、多人数接続サービス部23−2は多人数接続サービス部23−1,23−3のプレゼンスを、多人数接続サービス部23−3は多人数接続サービス部23−1,21−2のプレゼンスを、それぞれ受信する。さらに、調整サービス部24−1は調整サービス部24−2のプレゼンスを受信し、調整サービス部24−2は調整サービス部24−1のプレゼンスを受信する。
以上のようにして、各クライアント21は、そのコミュニティ内において、現在ログインしている他のクライアント、並びに各クライアントの能力を知ることができる。
なお、各クライアントの能力の通知は、代表装置として登録されたクライアント21が、他のクライアント21に対して要求するようにしてもよい。
クライアント21−1の調整サービス部24−1は、自分自身を代表装置として登録させるため、ステップS413において、サーバ31の登録部33に対して調整サービスとしての登録を要求する(図8のステップS107)。
サーバ31の登録部33は、ステップS475において、既に他の調整サービス部が登録されているか否かを判定し(図13のステップS347,S348,S349)、登録されていなければこれを受理、登録し(図13のステップS351)、ステップS476において、調整サービスが登録されたことの応答を、調整サービス部24−1に送信する(図13のステップS352)。
調整サービス部24−1は、ステップS414において、このサーバ31の登録部33からの応答を受信する(図8のステップS107,S108)。
図15の例においては、クライアント21−2の調整サービス部24−2がステップS433において、やはりその代表登録を要求している。サーバ31の登録部33は、ステップS477においてこれを受信すると、他の調整サービスが既に登録されているか否かを判定する。今の場合、調整サービス部24−1が既に登録されている。そこで、ステップS478において、登録部33は、調整サービス部24−2に対して、登録要求の拒否の応答を返す(図13のステップS350,S352)。ステップS434において、調整サービス部24−2はこれを受信する(図8のステップS107,S108)。
ステップS415において、クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1は、自分自身(クライアント21−1)が代表装置として登録されたことを、そのとき参加しているクライアント(今の場合、クライアント21−2,21−3)に通知する(図8のステップS109)。クライアント21−2の多人数接続サービス部23−2はステップS435において、クライアント21−3の多人数接続サービス部23−3はステップS453において、それぞれこの通知を受信する(図8のステップS115)。
クライアント21−2の多人数接続サービス部23−2は、ステップS436において、多人数接続サービスを利用するために、ステップS435で通知を受けたクライアント21−1の多人数接続サービス部23−1に対して自ら多人数接続を行う(IPアドレスとポート番号を通知する(図9のステップS117))。多人数接続サービス部23−1は、ステップS416においてこの接続を受理する(図9のステップS112)。
同様に、クライアント23−3の多人数接続サービス部23−3も、ステップS454において、ステップS453で受信した通知に基づいて、今代表装置として登録されているクライアント21−1に対して多人数接続サービスのための接続を行う(IPアドレスとポート番号を通知する(図9のステップS117))。多人数接続サービス部23−1は、ステップS417において、この接続を受理する(図9のステップS112)。
なお、今の場合、クライアント21−2,21−3から、クライアント21−1に対して多人数接続サービスの接続を行うようにしたが、代表装置として登録されているクライアント21−1の方から他のクライアント21−2,21−3に対して多人数接続サービスの接続を行うようにしてもよい(図9のステップS111)。
すなわち、この場合には、上述したステップS416,S417に換えて、クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1が、ステップS418において、クライアント21−2の多人数接続サービス部23−2に対して多人数接続サービスへの接続を行う(IPアドレスとポート番号を通知する)(図9のステップS111)。多人数接続サービス部23−2は、ステップS437において、この多人数接続サービスを受理する(図9のステップS118)。
同様に、上述したステップS417の処理に換えて、ステップS419において、クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1がクライアント21−3の多人数接続サービス部23−3に対して多人数接続サービスの接続処理を行い(IPアドレスとポート番号を通知し)(図9のステップS111)、多人数接続サービス部23−3は、ステップS455においてこれを受理する(図9のステップS118)。
このようにして、多人数接続サービスによる接続が行われると、以後、代表装置としてのクライアント21と、その他のクライアント21は、相互にピアツゥピアで(サーバを介さずに)通信することができる。すなわち、代表装置以外の送信元のクライアント21が他のクライアント21に向けて送信された画像データ等は、ピアツゥピアで代表装置としてのクライアント21に送信され、代表装置としてのクライアント21から送信元以外のクライアント21に、ピアツゥピアで転送される。図15では、簡略化のため、ステップS415乃至S419、S435乃至S437、S453乃至S455の処理が、サーバ31を介さずに行われるように図示されているが、実際には、これらの処理も、サーバ31を介して行われる。ピアツゥピアで(サーバ31を介さずに)行われるのは、それ以降の、実際の画像データ、その他のコンテンツ等の情報の授受のための通信である。
以上のように、ピアツゥピアで通信するのに必要な接続情報(データ量が少ない情報)は、インスタントメッセージングシステムを利用して各クライアント21間で授受されるが、ユーザ間で交換する情報としての画像情報(データ量が多い情報)は、代表装置としてのクライアント21を介してピアツゥピアで各クライアント21間で授受される。したがって、インスタントメッセージングシステムには大きな負荷とならない。
また、インスタントメッセ−ジングシステムの原理に反しない限り、サービスの内容を任意のものに設定することが可能となる。このことは、インスタントメッセ−ジングシステムを提供する側からみても、インスタントメッセ−ジングシステムの構成に何ら変更を加えることなく、あるいは、加えるとしても、わずかな変更で、各種のサービスを提供することが可能となり、利点がある。
コミュニティに、その時点において参加していないクライアント21が存在する場合には、そのクライアント21は、存在しないものとして処理される。図16は、クライアント21−2がログインしていない場合の例を表している。
すなわち、ステップS511において、クライアント21−1の通常サービス部22−1がサーバ31の管理部32に対してログインする。ステップS551において、管理部32はログイン処理する。
ステップS531において、クライアント21−3の通常サービス部22−3はログインし、ステップS552において、サーバ31の管理部32は、これに対応してログイン処理する。これにより、認証処理が行われ、それぞれのクライアント21のプレゼンスがサーバ31の管理部32に提供される。
ステップS553において、管理部32は、ログインを許可したクライアント21に対して、その時点においてログインしている他のクライアント21のプレゼンスを送信する。これにより、クライアント21−1の通常サービス部22−1は、ステップS512において、クライアント21−3のプレゼンスを受信し、クライアント21−3の通常サービス部22−3は、ステップS532においてクライアント21−1のプレゼンスを受信する。この時点において、クライアント21−2は、ログインしていないため、そのプレゼンスは他のクライアント21に対して提供されない。
ステップS513において、クライアント21−1の調整サービス部24−1は、調整サービスの登録を要求する。ステップS554において、サーバ31の登録部33は、この要求を受け付け、他に登録がなければその調整サービスを登録する。そしてステップS555において、登録部33は、調整サービスの登録の通知をクライアント21−1の調整サービス部24−1に送信する。調整サービス部24−1は、ステップS514において、この通知を受信する。これにより、調整サービス部24−1は、自分自身が登録部33に代表装置として登録されたことを知ることができる。
そこで、ステップS515において、多人数接続サービス部23−1は、その時点においてコミュニティに参加しているクライアント(クライアント21−3)に対して、自分自身が代表装置として登録されたことを通知する(図8のステップS109)。クライアント21−3の多人数接続サービス部23−3は、ステップS533においてこの通知を受信する(図8のステップS115)。クライアント21−3のユーザが多人数接続サービスへの接続を指令した場合、ステップS534において、多人数接続サービス部23−3は多人数接続サービスへの接続を行う(ピアツゥピアの接続情報を通知する(図9のステップS117))。クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1は、ステップS516においてこの接続を受け付ける(図9のステップS112)。
図15における場合と同様に、代表装置として登録されたクライアント21から他のクライアント21に対して多人数接続サービスの接続を行う場合には、クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1は、ステップS516の処理に換えて、ステップS517において、その時点においてコミュニティに参加している他のクライアントであるクライアント21−3の多人数接続サービス部23−3に対して、多人数接続サービスの接続を行う(ピアツゥピアの接続情報を通知する(図9のステップS111))。多人数接続サービス部23−3は、ステップS534に換えて、ステップS535においてこの接続を受理する(図9のステップS118)。
なお、上述したように、ステップS515乃至S517,S533乃至S535の処理は、実際にはサーバ31を介して行われる。
コミュニティのメンバーが途中から参加してきた場合には、図17に示されるような処理が実行される。この例は、クライアント21−1,21−3がログインした後に、クライアント21−2がログインしてきた場合の処理を表している。
クライアント21−1のステップS611乃至S616、クライアント21−3のステップS651乃至S654、サーバ31のステップS671乃至S675の各処理は、図16のクライアント21−1のステップS511乃至S516、クライアント21−3のステップS531乃至S534、サーバ31のステップS551乃至S555の処理と同様の処理である。
すなわち、これにより、クライアント21−1とクライアント21−3がサーバ31に対してログインし、クライアント21−1に対してクライアント21−3のプレゼンスが提供される。クライアント21−3に対しては、クライアント21−1のプレゼンスが提供されている。さらに、クライアント21−1がサーバ31の管理部32に代表装置として登録され、クライアント21−3がクライアント21−1に対して多人数接続サービスの接続を行っている。従って、クライアント21−1と21−3の間においてはピアツゥピアで画像情報等の授受が可能となっている。
この状態において、ステップS631において、クライアント21−2の通常サービス部22−2がログインしてくると、サーバ31の管理部32は、ステップS676において、このログインを受け付ける。正しい認証結果が得られた場合、ステップS677において、サーバ31の管理部32は、クライアント21−1乃至21−3に対して必要なプレゼンス情報を提供する。今の場合、クライアント21−1とクライアント21−3に対しては、クライアント21−2のプレゼンスが提供される。このプレゼンスが、クライアント21−1の通常サービス部22−1によりステップS617において、また、クライアント21−3の通常サービス部22−3によりステップS655において、それぞれ受信される。これに対して、クライアント21−2に対しては、既にログインしているクライアント21−1とクライアント21−3のプレゼンスが提供される。このプレゼンスは、クライアント21−2の通常サービス部22−2によりステップS632において受信される。
このプレゼンスに、その時点における代表装置としての情報を含めることも可能であるが、この実施の形態においてはそれが含まれていない。そこで、後述するように、ステップS635において、クライアント21−1から代表装置としての登録に関する情報を授受する前に、ユーザが調整サービスの登録を指令した場合には、ステップS633において、クライアント21−2の調整サービス部24−2は、サーバ31の管理部32に対して調整サービスの登録を要求する。
ステップS678において、サーバ31の登録部33はこの要求を受理し、既に他の調整サービスが登録されているか否かを判定する。今の場合、クライアント21−1の調整サービスが既に登録されている(ステップS674)。そこで、ステップS679において、登録部33は登録要求を拒否する(図13のステップS350,S352)
ステップS634において、クライアント21−2の調整サービス部24−2は、この登録要求拒否の応答を受信する。
クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1は、ステップS617の処理で受信したプレゼンスから、新たなクライアント21−2がログインしてきたことを知ったので、ステップS618において、自分自身が調整サービスの登録を受けている装置であることをクライアント21−2に対して通知する(図8のステップS109)。クライアント21−2の多人数接続サービス部23−2は、ステップS635においてこの通知を受信する(図8のステップS115)。クライアント21−2のユーザから、多人数接続サービスの接続の指令がなされたとき、多人数接続サービス部23−2は、ステップS636において、多人数接続サービスへの接続を行う(接続情報を通知する(図9のステップS117))。クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1は、ステップS619において、クライアント21−2の多人数接続サービス部23−2からの接続を受け付ける(図9のステップS112)。
なお、この場合においても、ステップS654またはステップS636において、クライアント21−3またはクライアント21−2の方から、クライアント21−1に対して多人数接続サービスの接続を行うようにしたが(図9のステップS117)、クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1の方からクライアント21−3の多人数接続サービス部23−3に対して、またはクライアント21−2の多人数接続サービス部23−2に対して、多人数接続サービスの接続を行うようにしてもよい(図9のステップS111)。
なお、ステップS618,S619,S635,S636の処理は、実際にはサーバ31を介して行われる。
これにより、以後、このコミュニティのメンバーとしてのクライアント21は、代表装置としてのクライアント21−1を介して、ピアツゥピアで他のクライアント21に画像情報等を授受することが可能となる。
次に、図18を参照して、代表装置として登録されているクライアント21が代表を辞退し、他のクライアント21が代表装置としての登録を受ける場合の処理について説明する。
図18の例では、クライアント21−1が、代表装置としての登録を辞退し、クライアント21−2が新たな代表装置として登録を受けるものとする。そして、この場合、クライアント21−1乃至21−3が、多人数接続サービスの接続を行っている状態にあるものとする。
クライアント21−1のユーザは、代表装置としての登録を辞退したいと思うとき、それを指令すると、ステップS711において、調整サービス部24−1は、代表としての登録の抹消を要求する(図10のステップS124)。サーバ31の登録部33は、ステップS771においてこの要求を受理する(図13のステップS345)。要求元が、現在登録を受けているクライアント21からのものである場合には、登録部33は登録抹消要求を受理し、調整サービスの登録を抹消する(図14のステップS355)。そして、登録部33は、ステップS772において、登録を抹消したことをクライアント21−1に通知する(図13のステップS352)。
ステップS712において、クライアント21−1の調整サービス部24−1は、登録が抹消されたことの通知を受信する(図10のステップS125)。そこで、ステップS713において、クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1は、そのとき参加しているクライアント21−2,21−3に対して、自分自身が登録の抹消を受けたことを通知する(図10のステップS126)。クライアント21−2の多人数接続サービス部23−2は、ステップS731において、また、クライアント21−3の多人数接続サービス部23−3は、ステップS751において、それぞれクライアント21−1の多人数接続サービス部23−1からの登録の抹消の通知を受信する(図9のステップS120)。
クライアント21−2のユーザは、この通知を受けて、自分自身が代表装置としての登録を受けようとするときはその旨を指示する。このとき、ステップS732において、クライアント21−2の調整サービス部24−2は、サーバ31の登録部33に対して、代表装置としての登録を要求する(図8のステップS107)。
サーバ31の登録部33は、ステップS773においてこの要求を受信し、他の調整サービス部が既に登録されているか否かを判定する。今の場合、クライアント21−1の登録が既に抹消されているため登録要求を受理し、クライアント21−2を代表装置として登録する(図13のステップS351)。そして、ステップS774において、登録部33は、登録が行われたことをクライアント21−2に対して通知する(図13のステップS352)。
クライアント21−2の調整サービス部24−2は、ステップS733において、サーバ31からの登録の結果を受信する(図8のステップS107)。そこで、ステップS734において、クライアント21−2の多人数接続サービス部23−2は、他のクライアント21−1,21−3に対して、自分自身が代表装置として登録されたことを通知する(図8のステップS109)。クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1は、ステップS714において、クライアント21−3の多人数接続サービス部23−3は、ステップS752において、それぞれクライアント21−2が代表装置として登録されたことの通知を受信する(図8のステップS115)。
そこで、クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1は、ステップS715において、多人数接続サービスへの接続サービスを行い、クライアント21−3の多人数接続サービス部23−3は、ステップS753において、多人数接続サービスへの接続サービスを行う(図9のステップS117)。クライアント21−2の多人数接続サービス部23−2は、ステップS735、またはステップS736において、それぞれクライアント21−1、またはクライアント21−3からの接続を受理する(図9のステップS112)。
このようにして、以後、クライアント21−2がそれまでのクライアント21−1に換わって調整サービス処理を行うことになる。
以上のようにして、調整サービスの登録を受けている装置が調整サービスの登録を辞退した場合には、他の装置が調整サービスの登録を受け、以後、その新たなクライアントを介して情報が授受されることになる・
図18の例のように、代表装置として登録されているクライアント21が、代表装置としての地位を辞退する場合、そのコミュニティに参加している他のクライアント21が新たに調整サービスの登録を受ければ、以後、その新たなクライアント21を介して情報が授受されるので、そのコミュニティにおけるピアツゥピアの通信手段は確保されることになる。しかしながら、調整サービス部24を有する他のクライアント21が存在しない場合、或いは、存在したとしても誰も調整サービスの登録をしようとしない場合には、代表装置として登録されているクライアント21が、代表装置としての地位を辞退すると、実質的にそのコミュティに参加しているクライアント21同志のピアツゥピアの情報の授受が不可能となってしまう。そこで、一旦調整サービスの登録を受けたクライアント21は、委譲によらなければ調整サービスの登録を辞退することができないようにすることもできる。そのようにすれば、コミュニティ内において、一度、誰かが代表登録すれば、以後、代表装置として登録を受けたクライアント21が存在しなくなることがなくなり、クライアント21同志でのピアツゥピアの通信が不可能となることはない。
図19は、委譲により調整サービスが他のクライアント21に変更される場合の処理を表している。今、クライアント21−1乃至21−3は、いずれも既にコミュニティに参加しており、調整サービスの登録を受けているクライアント21−1が調整サービス機能を有する他のクライアント21−2に対して、代表装置としての地位を委譲するものとして、以下説明する。
クライアント21−1の調整サービス部24−1は、代表装置としての地位を委譲しようとする場合、他のクライアント21の中から調整サービス部24を有するクライアント21を検索する(図11のステップS212)。そして、今、クライアント21−2が検索されたとすると、ステップS811において、調整サービス部24−1は、検索されたクライアント21−2に対して委譲を通知する(図11のステップS215)。クライアント21−2の調整サービス部24−2は、ステップS831において、クライアント21−1からの委譲の通知を受信すると、これをユーザに呈示する(図12のステップS251)。ユーザはこの通知に基づいて、委譲を受けるか否かを判断し、その返事を指令する。調整サービス部24−2は、ステップS832において、ユーザからの指示に基づいて、委譲を受ける返事(図12のステップS253)、または、委譲を受けない返事(図12のステップS258)を返す。この返事は、ステップS812において、クライアント21−1の調整サービス部24−1に受信される(図11のステップS216)。
委譲が承諾されなかった場合、図19の例においては、他の調整サービス部24を有するクライアント21は存在しないため、クライアント21−1は、代表装置としての登録を辞退することができないことになる(図11のステップS213,S222)。
これに対して、委譲が承諾された場合には、調整サービス部24−1は、ステップS813において、自分自身の代表装置としての登録の抹消を要求する(図11のステップS218)。この抹消要求には、新たに調整サービスの登録を受ける委譲先のクライアント21−2が記述されている。
そこで、ステップS871において、この登録の抹消の要求を受信すると、サーバ31の登録部33は、その要求が、現在登録されているクライアント21からの要求である場合にはこれを受理し、その要求に指定されている調整サービス(今の場合、クライアント21−2の調整サービス)を次の登録の候補として記憶し、それまでの登録(今の場合、クライアント21−1の調整サービス)を抹消する(図14のステップS359)。
ステップS872において、登録部33は、クライアント21−1の調整サービス部24−1に対して登録の抹消を通知する(図13のステップS352)。調整サービス部24−1は、ステップS814においてこの通知を受信する(図11のステップS219)。
このとき、ステップS815において、多人数接続サービス部23−1は、自分自身が登録の抹消を受けたことを他のクライアント21−2,21−3に対して通知する(図11のステップS220)。クライアント21−2の多人数接続サービス部23−2は、ステップS833において(図12のステップS254)、クライアント21−3の多人数接続サービス部23−3は、ステップS851において、それぞれクライアント21−1からの通知を受信する(図8のステップS115)。
クライアント21−2の調整サービス部24−2は、クライアント21−1からの登録の抹消の通知を受信すると、ステップS834において、サーバ31に対して、代表装置としての登録を要求する(図12のステップS255)。サーバ31の登録部33は、ステップS873において、この登録の要求を受理すると、次の調整サービスが指定されているか否かを判定する(図13のステップS348)。今の場合、ステップS871において受理した登録委譲要求に基づいて、次の調整サービスはクライアント21−2の調整サービスであることが指定、登録されている。そこで、登録部33は登録要求を受理し、登録を行う(図13のステップS351)。
ステップS874において、登録部33は、調整サービスを登録したことをクライアント21−2に対して通知する(図13のステップS352)。クライアント21−2の調整サービス部24−2は、ステップS835において、サーバ31からの登録の通知を受信する(図12のステップS256)。
そして、ステップS836において、クライアント21−2の多人数接続サービス部23−2は、自分自身が新たに代表装置として登録されたことを他のクライアント21−1,21−3に対して通知する(図12のステップS257)。クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1はステップS816において、クライアント21−3の多人数接続サービス部23−3はステップS852において、それぞれこの通知を受信する(図8のステップS115)。
その後、ステップS817において、クライアント21−1の多人数接続サービス部23−1は、多人数接続サービスへの接続を行い(図9のステップS117)、クライアント21−3の多人数接続サービス部23−3はステップS853において、多人数接続サービスへの接続を行い(図9のステップS117)、クライアント21−2の多人数接続サービス部23−2は、ステップS837またはS837において、それぞれクライアント21−1またはクライアント21−3からの接続を受け付ける(図9のステップS112)。
これにより、以後、クライアント21−1に換えて、クライアント21−2を介して各クライアント21は、他のクライアント21に対して画像情報等をピアツゥピアで送信することが可能となる。
上述した情報処理システムにおけるインスタントメッセ−ジングシステムとクライアント21との関係を図示すると、図20に示されるようになる。すなわち、サーバ31は、インスタントメッセ−ジングシステム部31Aを有しており、インスタントメッセ−ジングシステム部31Aは、各管理部32−1,32−2がそれぞれ独立したコミュニティを管理する。管理部32−1が管理するコミュニティには、クライアント21−11乃至クライアント21−14がメンバーとして登録されており、管理部32−2が管理するコミュニティには、クライアント21−21乃至クライアント21−25がメンバーとして登録されている。管理部32−1は、対応する登録部33−1を有し、管理部32−2は、対応する登録部33−2を有している。登録部33−1は、管理部32−1が管理するコミュニティにおける代表装置としてのクライアントを登録する。図20の例においては、クライアント21−12が、代表装置として登録されている。同様に、登録部33−2は、対応する管理部32−2が管理するコミュニティにおける代表装置を登録する。図20の例においては、クライアント21−23が代表装置として登録されている。
従って、管理部32−1が管理するコミュニティにおいては、例えば、クライアント21−11が他のクライアント21−12乃至21−14に対して画像データを送信する場合、クライアント21−11は画像データを、経路P1を介してピアツゥピアで代表装置としてのクライアント21−12に送信する。
代表装置として機能するクライアント21−12は、経路P1を介して送信されてきた送信元としてのクライアント21−11からの画像データを、送信元以外のクライアント21−13,21−14に経路P2を介してピアツゥピアで転送する。
同様に、例えば、クライアント21−13が他のクライアント21−11,21−12,21−14に対して画像データを送信する場合には、画像データは経路P3を介してピアツゥピアで、クライアント21−13から代表装置としてのクライアント21−12に送信される。
代表装置としてのクライアント21−12は、送信元としてのクライアント21−13の通信部72より経路P3を介してピアツゥピアで送信されてきた画像データを受信すると、その画像データを送信元以外の他のクライアント21−11,21−14に対して、経路P4を介してピアツゥピアで転送する。
以上のようにして、管理部32−1が管理しているコミュニティに参加している各クライアント21のユーザは、必要な情報を他のユーザにピアツゥピアで送信することができる。そして、この場合、各クライアントは、代表装置としてのクライアント21−12を介して情報を授受しているという意識を持つこともない。
したがって、各ユーザは、図21に示されるように、各クライアント21−11乃至21−14が相互に直接情報を授受する感覚でサービスを利用することができる。
管理部32−2が管理しているコミュニティにおいても、同様の処理が行われる。例えば、クライアント21−21が他のクライアント21に対して、画像データを送信する場合、クライアント21−21の通信部72が、経路P11を介してピアツゥピアで、代表装置としてのクライアント21−23に画像データを送信する。
代表装置として機能するクライアント21−23は、経路P11を介して送信されてきた画像データを受信すると、送信元以外の他のクライアント21−22,21−25に、ピアツゥピアで経路P12を介して転送する。なお、クライアント21−24は、このときまだログインしていないので、画像データは転送されない。
同様に、クライアント21−25がコミュニティに参加している他のクライアント21に画像データを送信する場合、クライアント21−25は画像データを経路P13を介してピアツゥピアで代表装置としてのクライアント21−23に送信する。
代表装置として機能するクライアント21−23は、経路P13を介して送信されてきた画像データを受信すると、それを送信元以外の他のクライアント21−21,21−22に経路P14を介してピアツゥピアで転送する。
以上のようにして、この場合にも、各クライアント21のユーザは、代表装置としてのクライアント21−23を介して伝送情報を授受しているという意識を持たないですむ。ユーザは単に伝送情報を送信するように指定するだけだからである。
従って、ユーザは、図22に示されるように、各クライアント21−21乃至21−25が、相互に直接情報を授受する感覚でこのサービスを利用することができる。
以上においては、ネットワークとしてインターネットを利用するようにしたが、これに限らず、或いは、これとともに各種のネットワークを利用することが可能である。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図3と図4に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア141,171により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM132,162や、記憶部138,168に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
2−1,2−2 チャットサービス部, 10 情報処理システム, 11 インターネット, 21−1乃至21−3 クライアント, 22−1乃至22−3 通常サービス部, 23−1乃至23−3 多人数接続サービス部, 24−1,24−2 調整サービス部, 31 サーバ, 31A インスタントメッセ−ジングシステム部 32 管理部, 33 登録部, 34 ログイン/オフ部, 41 受信部, 42 判定部, 43 変更部, 44 拒否部, 51 抹消部, 52 記録部, 71 管理部, 72 通信部, 101 要求部, 102 通知部, 103 検索部, 104 委譲部, 105 受信部, 106 応答部, 121 登録部, 122 抹消部