JP2005344982A - バーナ - Google Patents

バーナ Download PDF

Info

Publication number
JP2005344982A
JP2005344982A JP2004164009A JP2004164009A JP2005344982A JP 2005344982 A JP2005344982 A JP 2005344982A JP 2004164009 A JP2004164009 A JP 2004164009A JP 2004164009 A JP2004164009 A JP 2004164009A JP 2005344982 A JP2005344982 A JP 2005344982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air flow
flow path
nozzle
combustion
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004164009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4223440B2 (ja
Inventor
Noboru Takubo
昇 田窪
Masao Kurano
雅夫 蔵野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Japan Petroleum Energy Center JPEC
Original Assignee
Petroleum Energy Center PEC
Miura Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Petroleum Energy Center PEC, Miura Co Ltd filed Critical Petroleum Energy Center PEC
Priority to JP2004164009A priority Critical patent/JP4223440B2/ja
Publication of JP2005344982A publication Critical patent/JP2005344982A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4223440B2 publication Critical patent/JP4223440B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Air Supply (AREA)

Abstract

【課題】 ターンダウン比を大きくした場合でも安定燃焼を可能とすることである。
【解決手段】 燃料を噴出するノズル1と、燃焼用空気の送風手段2と、燃焼用空気を前記ノズル1からの燃料へ供給する空気流路3とを備えるバーナであって、ノズル1からの燃料噴出量の低減に応じて、送風手段2から供給する燃焼用空気流量を低減する燃焼量低減時、ノズル1周囲の燃焼用空気の流速低下を抑える流量制御手段4を備えたことを特徴とする。また、空気流路3が、ノズル1周囲に形成される内側空気流路21と、この内側空気流路21の外側に形成される外側空気流路16とを含み、流量制御手段4が、前記燃焼量低減時、外側空気流路16への空気流量を絞ることにより流速の保持を抑えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ボイラなどに用いられるバーナに関するものである。
液体燃料を燃焼させる低NOxバーナとして、二段燃焼を行うバーナが知られている(特許文献1参照)。この種バーナは、一般的に、燃料を噴出するノズルの周囲へ一次空気を供給する一次空気流路とこの一次空気流路の外側に設けられ、二次空気を供給する二次空気流路とを備えている。こうした構成のバーナにおいては、一次空気流量と二次空気流量との比は固定されている。
特開平9−210307号公報
このためターンダウン比(最少燃焼量:最大燃焼量)を大きくすべく、燃焼量を低減し、これに対応して空気流量を低減すると、ノズル周囲の空気流速が低下し、燃料と空気との混合状態が悪化し、煤塵の発生などの燃焼不良に陥る虞がある。その結果、従来のバーナにおいては、ターンダウン比は、1:3〜1:4程度が限界となっていた。
この発明の解決する課題は、ターンダウン比を大きくしても安定燃焼を可能とすることである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、燃料を噴出するノズルと、燃焼用空気の送風手段と、燃焼用空気を前記ノズルからの燃料へ供給する空気流路とを備えるバーナであって、前記ノズルからの燃料噴出量の低減に応じて、前記送風手段から供給する燃焼用空気流量を低減する燃焼量低減時、前記ノズル周囲の燃焼用空気の流速低下を抑える流量制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項2において、前記空気流路が、前記ノズル周囲に形成される内側空気流路と、この内側空気流路の外側に形成される外側空気流路とを含み、前記流量制御手段が、前記燃焼量低減時、前記外側空気流路への空気流量を絞ることにより流速の低下を抑えることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項3において、前記内側空気流路が、前記ノズル周囲に形成される一次空気流路と、この一次空気流路の外側に形成される二次空気流路とから構成されることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3において、前記流量制御手段が、前記外側空気流路の入口側にて空気流量を絞ることを特徴としている。
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4において、前記ノズルが、複数のノズルから構成され、燃料を噴出するノズルの数を減少することで、燃料噴出量を低減することを特徴としている。
さらに、請求項6に記載の発明は、請求項5において、燃料噴出量低減時に噴出するノズルが前記空気流路の中心に配置され、他のノズルがこの中心から外れた位置に配置され
ることを特徴としている。
この発明によれば、前記ノズルからの燃料噴出量を低減するとき、前記流量制御手段により前記ノズル周囲の空気流速の低下が抑えられ、流速低下に伴う燃焼不良を抑制することができる。また、請求項2〜請求項4に記載の発明によれば、、燃焼用空気量を増加させる(空気比を大きくする)ことなく、低空気比で、流速の低下を抑えることができるので、排ガス損失を抑え、効率の低下を抑えることができる。
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。この実施の形態は、ボイラ,吸収式冷凍機などのバーナにおいて実現され、特に油燃料を燃焼させるバーナにおいてより好適に実現されるが、ガス燃料を燃焼させるバーナにおいても実現可能である。
まず、この実施の形態の概要を説明する。この実施の形態は、燃料を噴出するノズルと、燃焼用空気の送風手段と、燃焼用空気を前記ノズルからの燃料へ供給する空気流路とを備えるバーナであって、前記ノズルからの燃料噴出量の低減に応じて、前記送風手段から供給する燃焼用空気流量を低減する燃焼量低減時、前記ノズル周囲の燃焼用空気の流速低下を抑える流量制御手段を備えたバーナを特徴とする。この流量制御手段は、流速を所定値に保持するという意味から流速保持手段と称することもできる。
この実施の形態においては、前記ノズルからの燃料の噴出量を低減する際、適正空気比とするために燃焼用空気流量が低減されるが、前記流速制御手段により前記ノズル周囲の流速低下が抑えられ、その流速が適正値に保持される。その結果、流速低下に伴う燃焼不良が抑制されることになる。
この実施の形態の構成要素について、具体的に説明する。前記ノズルは、油燃料またはガス燃料を噴出する噴出口である。このノズルは、好ましくは、A重油などの油燃料を噴霧するノズルであり、一つまたは複数のノズルにより燃料噴出量が調整可能に構成される。以下は、油燃料のバーナとして説明する。前記ノズルの噴霧量は、バーナの燃焼量の増減に応じて調整される。一つのノズルにて噴霧量を調整する場合には、燃料流量調整弁を付設し、複数のノズルにて調整する場合には、各ノズルに対応して電磁弁を設け、この電磁弁の開閉により燃料流量の調整を行う。
前記送風手段は、燃焼用空気の供給量を燃焼量の増減に応じて増減する機能を有する送風機を含む。この送風機は、種類を問わないが、好ましくは、インバータによる回転数制御により送風が調整可能なものとする。
前記空気流路は、前記入口側が前記送風手段に接続され、出口側が前記ノズル周囲へ至るように形成される。
そして、この空気流路は、好ましくは、前記ノズル周囲に形成される内側空気流路と、この内側空気流路の外側に形成される外側空気流路とから構成される。こうした構成においては、内側空気流路を流れる空気は、一次空気として前記ノズルから噴出される燃料と混合し、着火手段により着火されて、前記ノズル下流側に火炎を形成する。前記外側空気流路を流れる空気は、二次空気として前記火炎へ供給される。
さらに、前記内側空気流路は、好ましくは、前記外側空気通路の空気流量が零または少ない量に絞られたときにも、安定燃焼を実現するために、前記ノズル周囲に形成される一次空気流路と、この一次空気流路の外側に形成される二次空気流路とを含む。この形態に
おいては、前記ノズルを包囲する第一筒状体と、この第一筒状体の外側に配置される第二筒状体と、この第二筒状体の外側に配置される第三筒状体とから、前記一次空気流路,二次空気流路および前記外側空気流路を形成する。すなわち、前記第一筒状体の内側を前記一次空気流路とし、前記第一筒状体および前記第二筒状体の間の環状流路を前記二次空気流路とし、前記第二筒状体および前記第三筒状体の間の環状流路を前記外側空気流路としている。前記第一筒状体,第二筒状体および第三筒状体は、好ましくは、中心線が重なる同心状に配置する。
そして、前記第一筒状体の先端部には、一次空気と噴霧燃料との混合気の旋回流を形成するための遮蔽板(保炎板と称することもできる。)を設けている。この遮蔽板には、放射状に複数の第一空気孔を形成し、この空気孔に切り起こし片を形成することにより、下流側で前記旋回流を形成するように構成している。また、この遮蔽板は、前記第一筒状体の先端から所定距離後退させた位置に設けることにより、遮蔽板から前記第一筒状体の先端までの空間を混合気の循環領域として形成し、保炎性能を向上させている。
また、前記二次空気流路の先端の前記第一筒状体および前記第二筒状体間に、分割空気流を形成するための環状の第一分割板を設けている。この第一分割板には、周方向へ互いに所定間隔を存して複数の切り欠き状の第二空気孔を形成し、二次空気の分割流を形成するように構成している。
さらに、前記外側空気流路の先端の前記第二筒状体および前記第三筒状体間に、分割空気流を形成するための環状の第二分割板を設けている。この第二分割板にも、周方向へ互いに所定間隔を存して複数の切り欠き状の第三空気孔を形成し、三次空気の分割流を形成するように構成している。
以上の前記空気流路の構成において、前記ノズルが一つの場合は、前記内側空気流路の中心線上に配置され、前記内側空気流路を前記一次空気流路と前記二次空気流路との二流路に分割する場合には、前記一次空気流路の中心線上に配置される。前記ノズルが複数の場合は、燃焼量の制御段階数に応じて、ノズルの数が設定される。燃焼量が4位置、すなわち停止、低燃焼,中燃焼および高燃焼の場合、前記ノズル数は3とされる。そして、燃料噴出量の低減時,すなわち低燃焼時に燃料を噴出する第一ノズルを前記内側空気流路または前記一次空気流路の中心線上に配置し、中燃焼時燃料を噴出する第二ノズルおよび高燃焼時に燃料を噴出する第三ノズルを同中心線上から外れた前記第一ノズルの外側に配置する。
そして、燃焼量は、低燃焼時、前記第一ノズルから噴霧し、中燃焼時、前記第一ノズルおよび前記第二ノズルから噴霧し、高燃焼時、前記第一ノズル,前記第二ノズルおよび前記第三ノズルから噴霧することにより、調整される。この場合、中燃焼時、前記第二ノズルのみから、高燃焼時、前記第三ノズルのみから噴霧するように構成することができる。
つぎに、前記流量制御手段について説明する。この流量制御手段は、燃焼量の増減に伴い前記送風手段からの燃焼用空気量の増減が生じても前記ノズル周囲の燃焼用空気の流速を適正値に保持する,特に、前記ノズルからの燃料噴出量を低減するとき、前記ノズル周囲の燃焼用空気の流速低下を抑え、この流速を適正値に保持する機能を有するものである。前記適正値とは、燃焼量の低減時、煤塵の発生などの燃焼不良を生じない流速であり、バーナの構造により異なるものであって、実験などにより求められる。
この流量制御手段は、具体的には、前記燃料噴出量の低減時、前記外側流路への空気流量を絞る(遮断を含む)ことにより流速を保持する構成とし、より具体的には、前記空気流路の断面積(空気の流れを横断する断面積),すなわち前記内側空気流路の断面積と前
記外側空気流路の断面積との合計の断面積を、前記外側空気流路を絞ることにより減少させる流路断面積の調整を行う流量調整機構と、前記燃料の噴出量の低減時この流量調整機構を制御する制御手段とを含む。前記流量調整機構は、前記外側空気流路の出口側に設けることも可能であるが、好ましくは、前記外側空気流路の入口側に設ける。出口側に設けた場合、断面積の調整によって空気流が変動し燃焼に悪影響を与えることが考えられるが、入口側に設けることにより、この悪影響を排除できる効果がある。前記流量調整機構は、前記外側空気流路を開閉するダンパなどにより構成される。前記制御手段は、前記調整手段を高燃焼時および中燃焼時開状態とし、低燃焼時閉(絞り)状態とするように制御する。
以上の実施の形態において、高燃焼時、前記一次空気流路,前記二次空気流路および前記外側空気流路を通して燃焼用空気が供給され、この燃焼用空気と前記第一ノズル,第二ノズルおよび前記第三ノズルから噴霧される燃料とが混合して燃焼が行われ、大きい火炎が形成される。また、中燃焼時も、前記一次空気流路,前記二次空気流路および前記外側空気流路を通して燃焼用空気が供給され、この燃焼用空気と前記第一ノズルおよび前記第二ノズルから噴霧される燃料とが混合して燃焼が行われ、中間の大きさの火炎が形成される。
この高燃焼および中燃焼において、前記第一ノズル〜前記第三ノズルから噴出される燃料へ供給される空気は、前記一次空気流路からの一次空気と前記二次空気流路からの二次空気と前記外側空気流路からの三次空気とに分けて供給され、前記二次空気流路からは複数に分割された空気流が形成されるので、分割火炎燃焼が行われ、NOx値を低いものとすることができる。
そして、低燃焼時、前記外側空気流路が閉鎖されるので、前記一次空気流路および前記二次空気流路を通して燃焼用空気が供給され、この燃焼用空気と前記第一ノズルら噴霧される燃料とが混合して燃焼が行われ、小さい火炎が形成される。この低燃焼時、前記一次空気流路において前記第一ノズル周囲を流れる空気の流速は、前記外側空気流路を絞ることにより、適正値に保持されるので、流速低下による不安定燃焼を抑えることができる。しかも、前記第一ノズルから噴出される燃料へ供給される空気は、前記一次空気流路からの一次空気と前記二次空気流路からの二次空気とに分けて供給され、前記二次空気流路からは複数に分割された空気流が形成されるので、低燃焼においても分割火炎燃焼が行われて、NOx値を低いものとすることができる。
以下、この発明の具体的な実施例を、油を燃料とする4位置燃焼(制御)のバーナについて、図1〜図6に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は、同実施例の図2のI−I線の縦断面の説明図であり、図2は、同実施例の底面の説明図であり、図3は、図2のIII−III線断面の説明図であり、図4は、燃焼量と負荷,使用バーナおよび使用する空気流路の関係を説明する図であり、図5は、低燃焼時の火炎形成状態の説明図であり、図6は、高燃焼時の火炎形成状態の説明図である。
この実施例のバーナは、油燃料を噴霧するノズル1と、燃焼量の増減に対して空気比がほぼ一定となるように、インバータ制御により燃焼用空気量を調整可能な送風機2と、この送風機2からの燃焼用空気を前記ノズル1から噴出される噴霧燃料へ導く空気流路3と、前記ノズル1からの燃料噴出量の低減に応じて前記送風機2からの燃焼用空気量を低減するとき、前記ノズル1周囲の燃焼用空気の流速を所定の適正値に保持する第一流量調整機構4と、燃焼量を4位置制御すると共に、前記第一流量調整機構4を制御して燃焼用空気量および前記ノズル1の周囲の流速を所定範囲に保持する制御器5を主要部として備える。
この実施例の4位置は、図4に示すように、高燃焼を100%の燃焼量(負荷)とした場合、中燃焼を50%の燃焼量とし、低燃焼を10%の燃焼量としている。
まず、前記ノズル1を含む燃料系の構成について説明する。前記ノズル1は、低燃焼時に噴霧する第一ノズル6,第二ノズル7および第三ノズル8からなる。前記第一ノズル6は、低燃焼時の10%に対応する燃料を噴出し、前記第二ノズル7は、中燃焼時および高燃焼時の50%のうちの40%の燃焼量に対応する燃料を噴出し、前記第三ノズル8は、高燃焼時の100%のうちの50%の燃料を噴出するように構成される。
前記第一ノズル6,前記第二ノズル7および前記第三ノズル8は、それぞれ配管(符号省略)に設けた第一電磁弁9,第二電磁弁10,第三電磁弁11を介して、燃料ポンプ12に接続されている。
前記空気流路2は、前記第一ノズル5周囲に形成される一次空気流路14と、この一次空気流路14の外側に同心(中心線を同じにする)状に形成される二次空気流路15と、この二次空気流路15の外側に前記一次空気流路14と同心状形成される三次空気流路としての外側空気流路16とから構成される。前記一次空気流路14および前記二次空気流路15とで、この発明の内側空気流路13を構成する。
これら一次空気流路14,二次空気流路15および外側空気流路16は、前記ノズル1を包囲する第一筒状体17と、この第一筒状体17の外側に配置される第二筒状体18と、この第二筒状体18の外側に配置される第三筒状体19とにより下流側部分が形成されている。すなわち、前記第一筒状体17の内側を前記一次空気流路14の下流側部分とし、前記第一筒状体17および前記第二筒状体18の間の環状流路を前記二次空気流路15の下流側部分とし、前記第二筒状体18および前記第三筒状体19の間の環状流路を前記外側空気流路16の下流側部分としている。
前記第三筒状体19は、その上流側部を包囲する第一ダクト20および前記第一流量調整機構4を備える第二ダクト21を介して前記送風機2と接続され、前記第二筒状体18の上流(入口)側端部は、第二流量調整機構22を備える第三ダクト23を介して送風機2と接続されている。こうした構成により、前記第一流量調整機構4を遮断状態とすると、前記外側空気流路16における空気流が遮断され、前記送風機2からの空気は、前記一次空気流路14および前記二次空気流路15のみを流れる。前記第一流量調整機構4を開放状態とすると、前記外側空気流路16における空気流が形成され、前記送風機2からの空気は、前記一次空気流路14,前記二次空気流路15および外側空気流路16を並列的に流れる。
そして、前記第一筒状体17は、その上流側端を閉止板24により閉止し、この閉止板24のやや下流側の周面に周方向へ互いに間隔を存して多数の第一開口25,25,…を形成し、下流側端部に一次空気と噴霧との混合気の旋回流を形成するための遮蔽板26を設けている。この遮蔽板26には、図2に示すように、その中央部に前記ノズル1の先端の噴霧口が望む噴霧孔27を形成すると共に、この噴霧孔27から放射状に複数の第一空気孔28,28,…を形成し、この各空気孔28に切り起こし片(図示省略)を傾斜して向けることにより、下流側において前記旋回流を形成するように構成している。
また、この遮蔽板26は、前記第一筒状体17の下流側端から所定距離後退させた位置に設けている。これにより、この遮蔽板26から前記第一筒状体17の先端までの空間29を混合気の循環領域としている。
また、前記二次空気流路15の先端において前記第一筒状体17および前記第二筒状体18間に、分割空気流を形成するための環状の第一分割板31を設けている。この第一分割板31には、周方向へ互いに所定間隔を存して複数の切り欠き状の第二空気孔32,32,…を形成し、二次空気の分割流を形成するように構成している。
さらに、前記外側空気流路16の先端の前記第二筒状体18および前記第三筒状体19間に、分割空気流を形成するための環状の第二分割板33を設けている。この第二分割板33にも、周方向へ互いに所定間隔を存して複数の切り欠き状の第三空気孔34を形成し、三次空気の分割流を形成するように構成している。
以上の前記空気流路の構成において、前記第一ノズル6を前記一次空気流路14の中心線上に配置し、前記第二ノズ7ルおよび前記第三ノズル8を同中心線上から外れて前記第一ノズル6を挟んでほぼ一直線上に配置していいる。
つぎに、前記第一流量調整機構4および前記第二流量調整機構22について説明する。この第一流量調整機構4は、前記外側空気流路16の空気流量を絞る機能を有している。そして、この第一流量調整機構4は、前記外側空気流路16の入口側に位置する第三ダクト23に設けられ、この第二ダクト21の流路を開閉する第一開閉板(ダンパ)35およびこの第一開閉板35を回動して開度調整を行う第一モータ36から構成される。
こうした構成により、前記第一開閉板35を遮断状態とすると、前記外側空気流路16における空気流が遮断され、前記送風機2からの空気は、前記一次空気流路14および前記二次空気流路15のみを流れる。前記第一開閉板35を開放状態とすると、前記外側空気流路16における空気流が形成され、前記送風機2からの空気は、前記一次空気流路14,前記二次空気流路15および外側空気流路16を並列的に流れる。
前記第二流量調整機構22は、高燃焼時および中燃焼時は、前記一次空気流路14および前記二次空気流路15を流れる空気流量と、前記外側空気流路16を流れる空気流量との比率を調整する機能を有する。この第二流量調整機構22は、前記一次空気流路14および前記二次空気流路15の入口側に位置する第三ダクト23に設けられ、この第三ダクト23の流路を開閉する第二開閉板37およびこの第一開閉板37を回動して開度調整を行う第二モータ38から構成される。
また、前記制御器5は、ボイラの負荷を検出する負荷検出器39などからの信号を入力して、前記第一電磁弁〜第三電磁弁9,10,11,前記燃料ポンプ12,前記送風機2,前記第一モータ36および前記第二モータ38を予め記憶された処理手順に従い制御する。
以上の如く構成される実施例の作用を説明する。高燃焼時、前記制御器5は、前記第一電磁弁〜第三電磁弁9,10,11を開くと共に、前記燃料ポンプ12を駆動し、前記第一ノズル〜第三ノズル6,7,8から燃料を噴霧する。また、前記送風機2を駆動すると共に、前記第一モータ36および前記第二モータ38を制御して前記第一開閉板35および前記第二開閉板37の開度を調節する。この開度は、前記第二ダクト21を流れる空気量と前記第三ダクト23を流れる空気量との比が、一例として約9対1の割合となるように調整する。
これにより、前記送風機2から供給される燃焼用空気量のうち約1割が前記一次空気流路14および前記二次空気流路15を通して前記ノズル1周囲へ供給され、残りの約9割が前記外側空気流路16を通して前記ノズル1周囲へ供給される。この燃焼用空気と前記第一ノズル6,第二ノズル7および前記第三ノズル8から噴霧される燃料とがこれらノズ
ルの下流側において混合し、着火手段(図示省略)により着火されて、燃焼が行われ、図6に示すような比較的大きい火炎40が形成される。
この高燃焼時、前記外側空気流路16からの燃焼用空気が前記第二分割板33により、分割されて火炎に供給されるので、分割火炎燃焼となり、生成NOx値が低く保たれる。また、前記一次空気流路14および前記二次空気流路15へ供給する空気量を多くして、流速を早めることにより、図6に示すように前記遮蔽板26から離間してその下流側において保炎させている(空間保炎)。
中燃焼時は、燃焼量が高燃焼時の半分になるだけで、高燃焼時と同様に燃焼が行われる。高燃焼時と異なる点を中心に説明する。前記第一電磁弁9および第二電磁弁10を開き、燃料噴霧量を高燃焼の半分とし、前記送風機2による送風空気量を高燃焼時の半分とする。前記第一開閉板35および前記第二開閉板37の開度は、高燃焼時と同様に、内側空気流路13を流れる空気量と前記外側空気流路16を流れる空気量との比が約1:9となるように構成している。この高中燃焼時、前記第一筒状体17の中心に位置する前記第一ノズル6からも燃料が噴射されるので、安定した火炎を形成することができる。
中燃焼時の形成火炎は、図6の火炎より小さい高燃焼と低燃焼の中間の大きさで、前記一次空気流路14の流速が高燃焼時より低下する結果、空間保炎される位置が高燃焼時よりも上流側へ移動する。この中燃焼時も、前記第一筒状体17の中心に位置する前記第一ノズル6からも燃料が噴射されるので、安定した火炎を形成することができる。
つぎに、低燃焼時について説明する。前記制御器5は、前記第一電磁弁9のみを開き、前記第一ノズル6から燃料を噴霧する。また、前記送風機2による送風量を高燃焼時の約1割とすると共に、前記第一モータ36を制御して前記第一開閉板35を閉位置とし、前記第二モータ38を制御して前記第二開閉板37を全開状態とする。
これにより、前記燃焼用空気が前記一次空気流路14および前記二次空気流路15を通して供給されるので、前記第一開閉板35を閉じない場合と比較して、前記ノズル周囲の空気流速の低下を抑えることができる。この実施例では、前記第一筒状体17における流速を一例として23m/sec程度としている。因みに、高燃焼時および中燃焼時の前記第一筒状体17における流速は、一例としてそれぞれ40m/sec,20m/sec程度である。
この結果、前記外側空気流路16が閉鎖されるので、前記一次空気流路14および前記二次空気流路15を通して燃焼用空気が供給され、この燃焼用空気と前記第一ノズル6から噴霧される燃料とが混合して燃焼が行われ、図5に示すような小さい火炎40が形成される。また、前記のように、前記外側空気流路16の閉鎖により、流速低下が抑えられるので、燃焼不良が防止される。また、前記第一ノズル6から噴出される燃料へ供給される空気は、前記一次空気流路14からの一次空気と前記二次空気流路15からの二次空気とに分けて供給されると共に、前記二次空気流路15からは複数に分割された空気流が形成されるので、低燃焼においても分割火炎燃焼が行われ、NOx値を低いものとすることができる。
さらに、前記第一筒状体17の流速を高い値に保持することにより、前記遮蔽板16による旋回流が強められる。そして、前記遮蔽板26の下流側に前記第一筒状体17の下端部と同遮蔽板26とで囲まれる下端開放の空間29において混合気の循環流が形成される。これらの作用により、図5に示すように前記遮蔽板26によって保炎された形状の火炎が形成され、失火の少ない火炎を形成することができる。
この発明は、前記実施例に限定されるものではなく、前記第一流量調整機構4を前記第三筒状体19に設け、低燃焼時前記外側空気流路16を遮断するように構成することができる。この場合、この第一流量制御機構4は、前記内側空気流路13の断面積と前記外側空気流路16の断面積との合計の断面積を減少させているということもできる。前記断面積とは、燃焼用空気の流れを横断する方向における流路断面積である。
この発明の実施例の図2におけるI−I線の縦断面の説明図である。 同実施例の底面の説明図である。 同実施例の図2のIII−III線断面の説明図である。 同実施例の燃焼量と負荷,使用バーナおよび使用空気流路の関係を説明する図である。 同実施例の低燃焼時の火炎形成状態を説明する図である。 同実施例の高燃焼時の火炎形成状態を説明する図である。
符号の説明
1 ノズル
2 送風機
3 空気流路
4 第一流量調整機構
5 制御器
6 第一ノズル
7 第二ノズル
8 第三ノズル
13 内側空気流路
14 一次空気流路
15 二次空気流路
16 外側空気流路

Claims (6)

  1. 燃料を噴出するノズル1と、燃焼用空気の送風手段2と、燃焼用空気を前記ノズル1からの燃料へ供給する空気流路3とを備えるバーナであって、前記ノズル1からの燃料噴出量の低減に応じて、前記送風手段2から供給する燃焼用空気流量を低減する燃焼量低減時、前記ノズル1周囲の燃焼用空気の流速低下を抑える流量制御手段4を備えたことを特徴とするバーナ。
  2. 前記空気流路3が、前記ノズル1周囲に形成される内側空気流路13と、この内側空気流路13の外側に形成される外側空気流路16とを含み、前記流量制御手段4が、前記燃焼量低減時、前記外側空気流路16への空気流量を絞ることにより流速の低下を抑えることを特徴とする請求項1に記載のバーナ。
  3. 前記内側空気流路13が、前記ノズル1周囲に形成される一次空気流路14と、この一次空気流路14の外側に形成される二次空気流路15とから構成されることを特徴とする請求項2に記載のバーナ。
  4. 前記流量制御手段4が、前記外側空気流路16の入口側にて空気流量を絞ることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のバーナ。
  5. 前記ノズル1が、複数のノズル6,7,8から構成され、燃料を噴出するノズルの数を減少することで、燃料噴出量を低減することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のバーナ。
  6. 燃料噴出量低減時に噴出するノズル6が前記空気流路3の中心に配置され、他のノズル7,8がこの中心から外れた位置に配置されることを特徴とする請求項5に記載のバーナ。
JP2004164009A 2004-06-02 2004-06-02 バーナ Expired - Fee Related JP4223440B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004164009A JP4223440B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 バーナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004164009A JP4223440B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 バーナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005344982A true JP2005344982A (ja) 2005-12-15
JP4223440B2 JP4223440B2 (ja) 2009-02-12

Family

ID=35497535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004164009A Expired - Fee Related JP4223440B2 (ja) 2004-06-02 2004-06-02 バーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4223440B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012047404A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Miura Co Ltd バーナ
JP2012193929A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Miura Co Ltd バーナおよびボイラ
JP2013167366A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Samson Co Ltd 燃焼装置
JP2013231397A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Hino Motors Ltd フィルター再生装置
JP2017138092A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 デソン セルティック エネルシス カンパニー リミテッド Tdrダンパー

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012047404A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Miura Co Ltd バーナ
JP2012193929A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Miura Co Ltd バーナおよびボイラ
JP2013167366A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Samson Co Ltd 燃焼装置
JP2013231397A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Hino Motors Ltd フィルター再生装置
JP2017138092A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 デソン セルティック エネルシス カンパニー リミテッド Tdrダンパー

Also Published As

Publication number Publication date
JP4223440B2 (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3140299B2 (ja) 微粉炭バーナ及びその使用方法
US7780437B2 (en) Premix burner
US8511091B2 (en) Swirler for a fuel injector
KR101660051B1 (ko) 고체 연료 버너, 고체 연료 버너를 이용한 연소장치와 그 운전방법
US11187407B2 (en) Mixing device and burner head for a burner with reduced nox emissions
JPH0842824A (ja) 液体燃料とガス燃料とのための組み合わせバーナを運転する方法と装置
JP4223440B2 (ja) バーナ
KR20140008407A (ko) 연소 장치
JP3864238B2 (ja) 燃料噴射装置
JP4103722B2 (ja) 多段式管状火炎バーナ及びその燃焼制御方法
JPH07127817A (ja) 低NOxガス焚バーナ
KR101508216B1 (ko) 가스 및 오일 겸용 저녹스 버너
JP6433965B2 (ja) 燃焼装置
JP2010249425A (ja) バーナ
JP6073270B2 (ja) 燃焼装置、ボイラ及び燃焼方法
JPS59145405A (ja) バ−ナ装置
JP2001116214A (ja) 三位置制御バーナ
JPH09101005A (ja) 低NOxバーナのガスノズル
KR100225750B1 (ko) 축대칭 곡면벽 제트를 응용한 버너장치
KR101180468B1 (ko) 다단 연소 버너
JP4480440B2 (ja) 燃焼装置及びガスタービンエンジン
JPH05296411A (ja) 窒素酸化物低減バーナ
JP6054349B2 (ja) 燃焼装置、ボイラ及び燃焼方法
JP2005226849A (ja) ガスタービン燃焼器及びその燃焼空気供給方法
KR101710306B1 (ko) 덕트용 오일버너

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4223440

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131128

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees