JP2005344891A - クランクシャフト組立体の製造方法 - Google Patents

クランクシャフト組立体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005344891A
JP2005344891A JP2004167705A JP2004167705A JP2005344891A JP 2005344891 A JP2005344891 A JP 2005344891A JP 2004167705 A JP2004167705 A JP 2004167705A JP 2004167705 A JP2004167705 A JP 2004167705A JP 2005344891 A JP2005344891 A JP 2005344891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
crankshaft
assembly
manufacturing
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004167705A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4458941B2 (ja
Inventor
Tsuneo Endo
恒雄 遠藤
Tsutomu Inoue
勉 井上
Takao Tsuboi
孝男 坪井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004167705A priority Critical patent/JP4458941B2/ja
Priority to EP05011872A priority patent/EP1602840B1/en
Priority to US11/142,453 priority patent/US20050268879A1/en
Publication of JP2005344891A publication Critical patent/JP2005344891A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4458941B2 publication Critical patent/JP4458941B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

【課題】 分解・再組立しても組付け精度を維持できるクランクシャフト組立体の製造方法を提供することにある。
【解決手段】 各組立クランクシャフト部品の素材を製造し、各組立クランクシャフト部品の位置出し部を加工する第1工程と、各組立クランクシャフト部品を仮組立してクランクシャフト素材を製作する第2工程と、クランクシャフト素材を加工する第3工程と、組立クランクシャフトを分解し、他部品として、フロート軸受及び大端部一体型コンロッドを組付け、組立クランクシャフトを本組立してクランクシャフト組立体を製造する第4工程と、を含む。
【選択図】 図16

Description

本発明は、組立クランクシャフト及びこの組立クランクシャフトに組み込んだ主運動系部品からなるクランクシャフト組立体の製造方法に関するものである。
組立クランクシャフトの製造方法としては、(a)各部品毎に機械加工を施し、これらの部品を組立てて最終品を得るもの、あるいは、(b)各部品の素材を組付けた後に仕上げ加工を行って最終品を得るものがある。((b)の方法については特許文献1参照。)。
特開平3−204408号公報
上記(a)の方法では、機械加工後の部品を組立てるときに、部品毎の加工誤差が蓄積し、また、例えば、ボルトやナットで締結した場合に組付け誤差が生じ、これを解決するために位置出しのための専用治具を必要とする。
この点で(b)の方法は、以上の不都合が発生しない。この特許文献1の第2図、第3図及び第5図に示された方法を以下の図17〜図19で説明する。なお、符号は振り直した。
図17は従来の組立クランクシャフトを製造するためのクランクシャフト本体素材を示す正面図である。
クランクシャフト本体素材201は素材から形成され、後述するウェイト素材を取付ける取付面202を加工する工程、取付面202にウェイト素材を取付けるためのねじ孔203を加工する工程等を経たものである。
図18は従来の組立クランクシャフトを製造するためのウェイト素材を示す正面図である。
ウェイト素材205は素材から形成され、クランクシャフト本体素材201(図17参照)における取付面202(図17参照)に接合すべき接合面206を加工する工程、接合面206にクランクシャフト本体素材201におけるねじ孔203(図17参照)に対応するねじ孔207を加工する工程を経たものである。
図19は従来の組立クランクシャフトのクランクシャフト素材を示す組立図であり、クランクシャフト本体素材201にウェイト素材205を組付けてクランクシャフト素材211を形成したことを示す。
即ち、クランクシャフト本体素材201における取付面202とウェイト素材205における接合面206とを合わせ、ボルト212をウェイト素材205側からねじ孔207(図18参照)に通し、ねじ孔203(図17参照)にねじ込んで、クランクシャフト素材211を形成する。
クランクシャフト素材211は、この後、各部の加工が行われ、更に、バランス測定及びバランス測定に基づくバランス取り修正が行われて、最終の組立クランクシャフトが出来る。
以上に述べた(b)の方法を次のフロー図で説明する。
図20は従来の組立クランクシャフトの製造方法を示すフロー図である。なお、STXXXはステップ番号を表す。
ST101…各組立クランクシャフト部品の素材を製造する。
ST102…各組立クランクシャフト部品を加工する。
ST103…各組立クランクシャフト部品を組立ててクランクシャフト素材を製作する。
ST104…クランクシャフト素材を加工して組立クランクシャフトを製造する。
上記特許文献1の技術では、例えば、組立クランクシャフトに大端部一体型コンロッドを組付ける場合は、組立クランクシャフトを分解及び再組立することになるが、図20に示したST104の後に組立クランクシャフトを分解し、再組立したときに、クランクシャフト本体側とウェイト側との間で組付け誤差が生じる。従って、このような分解・再組立を考慮した組立クランクシャフトの製造方法が望まれる。
本発明の課題は、分解・再組立しても組付け精度を維持できるクランクシャフト組立体の製造方法を提供することにある。
請求項1に係る発明は、複数の構成部品からなる組立クランクシャフトに他部品を組込んだクランクシャフト組立体の製造方法であって、構成部品の素材をそれぞれ製造するとともに、素材を組立てる際の位置出し部のみの加工を素材に施す第1工程と、位置出し部を用いて、素材を着脱可能に接合手段で仮組立することでクランクシャフト素材を製作する第2工程と、このクランクシャフト素材を加工して組立クランクシャフトを製造する第3工程と、この組立クランクシャフトを分解し、組立クランクシャフトに他部品を組付け、再組立することでクランクシャフト組立体を製造する第4工程と、を含むことを特徴とする。
例えば、組立クランクシャフトの各構成部品の素材毎に加工を施してから最終的な組立を行うものでは、各構成部品の加工誤差が蓄積し、また、各構成部品の組付け時の誤差が生じる。このような組立クランクシャフトに他部品を組付けるために、最終的に組立てた組立クランクシャフトを分解して再組立すると、再び組付け誤差が生じて最終品の精度が更に低下する。
また、各構成部品の素材を組立ててクランクシャフト素材を製作した後にクランクシャフト素材の最終加工を行うものでは、上記した各構成部品の加工誤差の蓄積や組付け時の誤差は無くなるが、このような組立クランクシャフトを分解して再組立したときには、上記と同様に組付け誤差が生じる。
これに対して、本発明のクランクシャフト組立体の製造方法では、クランクシャフト素材の加工を施した後に分解・再組立しても、位置出し部によって、各構成部品の組付け精度を維持することができる。
請求項2に係る発明は、他部品を、主運動系部品としたことを特徴とする。
他部品を主運動系部品とすることで、主運動系部品を組付けたクランクシャフト組立体を、組立ラインで一括して内燃機関に組付けることができ、組立ラインでの組付時間を短縮することができる。
請求項3に係る発明は、位置出し部を、軸と穴とのはめあい部及び軸と穴との回り止め部とから構成した。
位置出し部を、軸と穴とのはめあい部及び軸と穴との回り止め部とから構成したことで、軸と穴との位置決め及び回り止めによって、クランクシャフト素材及びクランクシャフト組立体の組立精度を高めることができる。
請求項1に係る発明では、各素材を組立てる際の位置出し部のみの加工を各素材に施し、位置出し部を用いて各素材を着脱可能に接合手段で仮組立することでクランクシャフト素材を製作するので、クランクシャフト素材の加工を施した後に分解・再組立しても、位置出し部によって、各構成部品の組付け精度を維持することができる。従って、分解・再組立後に煩雑な位置出し作業を行ったり、位置出しのための専用治具が必要なく、クランクシャフト組立体のコストを低減することができる。
請求項2に係る発明では、他部品を主運動系部品としたので、主運動系部品を組付けたクランクシャフト組立体を、組立ラインで一括して内燃機関に組付けることができ、組立ラインでの組付時間を短縮することができて、内燃機関の生産性を向上させることができる。
請求項3に係る発明では、位置出し部を、軸と穴とのはめあい部及び軸と穴との回り止め部とから構成したので、軸と穴との位置決め及び回り止めによって、クランクシャフト素材及びクランクシャフト組立体の組立精度を高めることができ、内燃機関の高回転数化、耐久性向上を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を採用した内燃機関の断面図であり、内燃機関10は、シリンダブロック11と、このシリンダブロック11に設けたシリンダボア12に移動自在に挿入したピストン13と、このピストン13に球面継手14を介して連結したコンロッド16と、シリンダブロック11の下部に回転自在に取付けるとともに中空のクランクピン17でコンロッド16をスイング自在に支持する組立式のクランクシャフト18とを備える。
シリンダブロック11は、上部に設けたシリンダ部21と、このシリンダ部21の内側に嵌合させるとともにシリンダボア12を形成した筒状のスリーブ22と、シリンダ部21の下部に取付けたアッパークランクケース23とからなる。
コンロッド16は、ピストン13に連結した小端部24と、クランクピン17に連結した大端部25と、これらの小端部24及び大端部25のそれぞれを連結するロッド部26とを一体成形した部材であり、大端部25をクランクピン17にフロート軸受31を介して連結したものである。
ここで、32はクランクシャフト18に設けたカウンタウエイト、33はシリンダブロック11の上部にヘッドガスケット(不図示)を介して取付けたシリンダヘッド、34は吸気バルブ、36は排気バルブ、37は燃焼室、38はアッパークランクケース23とでクランクケースを形成するためにアッパークランクケース23の下部にボルト41・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ。)で取付けたロワークランクケース、42はロワークランクケース38の下部にボルト44・・・で取付けたオイルパンである。
図2は本発明に係る内燃機関のクランクシャフトを示す断面図であり、クランクシャフト18は、一端側から他端側へ第1シャフト51、第2シャフト52、第3シャフト53、第4シャフト54を順に設けた組立式のものである。なお、第2シャフト52及び第3シャフト53については、その形状を容易に理解できるように輪郭を太線で示した。
第1シャフト51は、シリンダブロック11(図1参照)の下部に設けた第1主軸受部56及びロワークランクケース38(図1参照)に設けた軸受部57でフロート軸受58(断面形状が容易に把握できるようにクロスハッチングを施した部分である。他のフロート軸受も同じ。)を介して支持した第1ジャーナル軸61と、この第1ジャーナル軸61の端部に打ち込んだ図示せぬ第1ノックピンとを備え、この第1ジャーナル軸61は、中空部62を備える。なお、64は第1ジャーナル軸61の端部から中空部62へ開けた貫通穴、65はクランクシャフト18の軸線66に平行に開けたオイル穴、複数の67は第1ジャーナル軸61の外周面61aから中空部62へ開口するように開けたオイル小穴である。
フロート軸受58は、第1ジャーナル軸61の外周面61aに回転自在に嵌合させるとともに、第1主軸受部56及び軸受部57に亘って開けた軸受穴部68に回転自在に嵌合させた部材である。なお、69はフロート軸受58に設けた複数のオイル小穴である。
第2シャフト52は、第1シャフト51の第1ジャーナル軸61に嵌合させたアーム部71と、このアーム部71に一体に軸線66から径外方へオフセットさせて設けた中空のクランクピン17と、軸線66に対してクランクピン17とは反対の側のアーム部71に一体に設けた前述のカウンタウエイト32と、クランクピン17の端部に打ち込んだ図示せぬ第2ノックピンとからなり、第1シャフト51の第1ジャーナル軸61に複数のボルト73で取付けた部材である。アーム部71及びクランクピン17は、中空部75を備える。なお、77はクランクピン17の端部から中空部75へ開けた貫通穴、78は軸線66に平行に開けたオイル穴、複数の81はクランクピン17の外周面17aから中空部75へ開口するように開けたオイル小穴である。
第1シャフト51と第2シャフト52とは、第1シャフト51の第1ジャーナル軸61の外周面61aの端部(詳細は後述する。)と、第2シャフト52に設けた嵌合穴52aとで嵌合して位置決めされるとともに、第1ノックピンで第1ジャーナル軸61と嵌合穴52aとの互いの回り止めが行われる。
フロート軸受31は、クランクピン17の外周面17aに回転自在に嵌合させるとともに、コンロッド16の大端部25に設けた大端部穴25aに回転自在に嵌合させた部材である。なお、84はフロート軸受31に開けた複数のオイル小穴である。
第3シャフト53は、第2シャフト52のクランクピン17に嵌合させたアーム部87と、このアーム部87に一体に設けるとともに、シリンダブロック11の下部に設けた第2主軸受部88及びロワークランクケース38に設けた軸受部91でフロート軸受92を介して支持した第2ジャーナル軸93と、アーム部87に一体に設けた前述のカウンタウエイト32と、第2ジャーナル軸93の端部に打ち込んだ図示せぬ第3ノックピンとからなり、第2シャフト52のクランクピン17に複数のボルト94で取付けた部材である。
アーム部87及び第2ジャーナル軸93は、中空部96を備える。なお、98は第2ジャーナル軸93の端部から中空部96に開けた貫通穴、101は軸線66に平行に開けたオイル穴、複数の102は第2ジャーナル軸93の外周面93aから中空部96へ開口するように開けたオイル小穴である。
第2シャフト52と第3シャフト53とは、第2シャフト52のクランクピン17の外周面17aの端部(詳細は後述する。)と、第3シャフト53に設けた嵌合穴53aとで嵌合して位置決めされるとともに、第2ノックピンでクランクピン17と嵌合穴53aとの互いの回り止めが行われる。
フロート軸受92は、フロート軸受58と同一のものであり、第2ジャーナル軸93の外周面93aに回転自在に嵌合させるとともに、第2主軸受部88及び軸受部91に亘って開けた軸受穴部103に回転自在に嵌合させた部材である。
第4シャフト54は、フランジ部105と、このフランジ部105に一体に設けた軸部106とからなり、フランジ部105に嵌合穴105aを設け、この嵌合穴105aと第2ジャーナル軸93の外周面93aの端部(詳細は後述する。)とで嵌合して位置決めするとともに、第3ノックピンで第2ジャーナル軸93と嵌合穴105aとを互いに回り止めし、第2ジャーナル軸93に複数のボルト108で取付けたものである。
上記したクランクシャフト18、フロート軸受31,58,92及びコンロッド16は、クランクシャフト組立体110を構成するものであり、このクランクシャフト組立体110に更にピストン13(図1参照)を組付け、組立ラインで一括して内燃機関10(図1参照)に組み込む、あるいは、予めコンロッド16にピストン13を組付け、ピストン16及びクランクシャフト組立体110を組立ラインで一括して内燃機関10に組み込む。
以上で説明した軸受構造は、クランクシャフト18を、シリンダブロック11及びロワークランクケース38に対してフロート軸受58,92を介して支持し、コンロッド16を、クランクピン17に対してフロート軸受31を介して支持したことで、クランクシャフト18が回転したときのフリクションを低減でき、摩擦損失を低減させてクランクシャフト18の高回転化を図るものである。
また、第1・第2ジャーナル軸61,93の大径化(従来のジャーナル軸の径φ50〜φ55に対してφ67とした。)及びクランクピン17の大径化(従来のクランクピンの径φ35〜φ40に対してφ54とした。)を図ることで、クランクシャフト18を高剛性とし、クランクシャフト18の耐久性向上と高回転化を図るものである。
図3(a),(b)は本発明に係るクランクシャフトの各シャフトの正面図であり、(a)は第2シャフト52、(b)は第3シャフト53を示し、それぞれ図2において右方から見たものである。
(a)に示した第2シャフト52は、アーム部71に、第1シャフト51(図2参照)に取付けるためにボルト73(図2参照)を通す複数のボルト穴111を開けるとともに、アーム部71の裏面(第1シャフト51側の面である。)に、第1シャフト51と第2シャフト52との間の回り止めをする第1ノックピン112(不図示)を挿入する第1ノック穴112Aを開け、クランクピン17の端面17bに、第3シャフト53(図2参照)を取付けるためにボルト94(図2参照)をねじ込む複数のめねじ113を形成するとともに、第2シャフト52と第3シャフト53との間の回り止めをする第2ノックピン114,114(ハッチングを施した部分である。他のノックピンも同じ。)を取付けた部材である。
図2に戻って、第1シャフト51は、第1ジャーナル軸61の端面61bにボルト73をねじ込む複数のめねじ116を形成した部材である。
図3(b)に示した第3シャフト53は、アーム部87に、第2シャフト52((a)参照)に取付けるためにボルト94(図2参照)を通す複数のボルト穴118を開け、第2ジャーナル軸93の端面93bに第4シャフト54(図2参照)を取付けるためにボルト108(図2参照)をねじ込む複数のめねじ121を形成するとともに、第3シャフト53と第4シャフト54との回り止めをする第3ノックピン122,122を取付け、更に、第2シャフト52に取付けるためにボルト94を通す複数のボルト穴123,123を開けた部材である。なお、ボルト穴118とボルト穴123とは同一円周上にある。
図4は本発明に係るフロート軸受の嵌合状態を示す断面図であり、クランクピン17の外周面17aと、コンロッド16の大端部25の大端部穴25aとの間にフロート軸受31を介在させたことを示す。
フロート軸受31は、複数のオイル小穴84を周方向に等間隔に開けたものであり、クランクピン17の中空部75側からオイル小穴81(図2参照)を介してこれらのオイル小穴84へオイルを導き、このオイルをフロート軸受31の摺動面に潤沢に供給する。
図5は本発明に係るフロート軸受の嵌合状態を示す要部拡大断面図であり、クランクピン17の外周面17aとフロート軸受31の内周面31aとの間の空間126に油膜127を介在させ、フロート軸受31の外周面31bとコンロッド16の大端部穴25aとの間の空間131に油膜132を介在させ、クランクピン17と大端部25との間にフロート軸受31を浮かせて配置したことを示す。
これにより、大端部25に対してクランクピン17が回転したときに、クランクピン17の摺動速度に対してフロート軸受31の摺動速度はほぼ半分になり、例えば、大端部側に滑り軸受を固定してこの滑り軸受とクランクピンとの間で摺動させるのに比べて、フリクションを低減することができ、摩擦損失を低減することができる。
以上に述べたクランクシャフト18の組立要領を以下の図6〜図8で説明する。
図6は本発明に係るクランクシャフトの組立要領を示す第1作用図である。
まず、第1シャフト51の第1ジャーナル軸61にフロート軸受58を嵌め、次に、第1ジャーナル軸61の端面61bに打ち込んだ第1ノックピン112を第2シャフト52のアーム部71に開けた第1ノック穴112Aに嵌めながら、第1ジャーナル軸61の外周面61aの端部に第2シャフト52の嵌合穴52aを嵌める。
そして、第1シャフト51のめねじ116に、第2シャフト52のボルト穴111に挿入したボルト73をねじ込むことで、第1シャフト51に第2シャフト52を組付ける。
図7は本発明に係るクランクシャフトの組立要領を示す第2作用図である。
まず、第2シャフト52のクランクピン17にフロート軸受31を嵌め、次に、フロート軸受31にコンロッド16の大端部穴25aを嵌め、更に、第2シャフト52の第2ノックピン114に、第3シャフト53のアーム部87に開けたノック穴114Aを嵌めながら、クランクピン17の外周面17aの端部に第3シャフト53の嵌合穴53aを嵌める。
そして、第2シャフト52のめねじ113に、第3シャフト53のボルト穴118及びボルト穴123(図3(b)参照)に挿入したボルト94をねじ込むことで、第2シャフト52に第3シャフト53を組付ける。
図8は本発明に係るクランクシャフトの組立要領を示す第3作用図である。
まず、第3シャフト53の第2ジャーナル軸93にフロート軸受92を嵌め、次に、第2ジャーナル軸93の端面93bに打ち込んだ第3ノックピン122,122に第4シャフト54のフランジ部105に開けた第3ノック穴122A,122Aを嵌めながら、第2ジャーナル軸93の外周面93aの端部に第4シャフト54の嵌合穴105aを嵌める。
そして、第3シャフト53のめねじ121に、第4シャフト54のフランジ部105に開けた複数のボルト穴135に挿入したボルト108をねじ込むことで、第3シャフト53に第4シャフト54を組付ける。
次に、クランクシャフト組立体110の製造方法を以下の図9〜図15で説明する。
図9は本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第1作用図である。なお、図中の想像線は最終的な加工形状を示す(以下同じ)。
まず、図2及び図9において、クランクシャフト18を構成する第1シャフト51、第2シャフト52、第3シャフト53及び第4シャフト54のそれぞれのシャフト素材151,152,153,154(実線で示した部分である。)を鍛造等により製造する。
シャフト素材151は、第1ジャーナル軸素材部156と、この第1ジャーナル軸素材部156の端部に一体成形したフランジ素材部157とからなる。なお、158は第1ジャーナル軸素材部156とフランジ素材部157との連結部に設けた環状の第1段部である。
シャフト素材152は、アーム素材部161と、このアーム素材部161に一体成形したクランクピン素材部162及びカウンタウエイト素材部163とからなる。なお、164はアーム素材部161の一側面161cから盛上げ形成した環状の第2段部、165はアーム素材部161とクランクピン素材部162との連結部に設けた環状の第3段部である。
シャフト素材153は、アーム素材部166と、このアーム素材部166に一体成形した第2ジャーナル軸素材部167及びカウンタウエイト素材部168とからなる。なお、171はアーム素材部166の一側面166cから盛上げ形成した環状の第4段部、172はアーム素材部166と第2ジャーナル軸素材部167との連結部に設けた第5段部である。
シャフト素材154は、フランジ素材部175と、このフランジ素材部175に一体成形した軸素材部176とからなる。なお、177はフランジ素材部175の一側面175cから盛上げ形成した第6段部である。
図10は本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第2作用図である(説明のため図9も参照)。
シャフト素材151,152,153,154のそれぞれに、結合のための位置出し部(詳しくは、位置出し部を構成する軸と穴とのはめあい部である。)の加工を施す。なお、加工箇所は太線で示した(以下同じ)。
即ち、シャフト素材151において、第1ジャーナル軸素材部156の外周面156a及び端面156b、第1段部158を加工して、外周面61A及び端面61bを備える第1ジャーナル軸61Cを形成する。ここでの加工済み品をシャフト素材151Aとする。
シャフト素材152においては、第2段部164、クランクピン素材部162の外周面162a及び端面162b、第3段部165を加工して、底面52cを備えた嵌合穴52aと、外周面17A及び端面17bを備えたクランクピン17Cを形成する。ここでの加工済み品をシャフト素材152Aとする。
上記したシャフト素材151Aの外周面61Aと、シャフト素材152Aの嵌合穴52aとは、第1はめあい部181を構成する部分である。
シャフト素材153においては、第4段部171、第2ジャーナル軸素材部167の外周面167a及び端面167b、第5段部172を加工して、底面53cを備えた嵌合穴53aと、外周面93A及び端面93bを備える第2ジャーナル軸93Cとを形成する。ここでの加工済み品をシャフト素材153Aとする。
上記したシャフト素材152Aの外周面17Aと、シャフト素材153Aの嵌合穴53aとは、第2はめあい部182を構成する部分である。
シャフト素材154においては、第6段部177を加工して、底面105cを備える嵌合穴105aを形成する。ここでの加工済み品をシャフト素材154Aとする。
上記したシャフト素材153Aの外周面93Aと、シャフト素材154Aの嵌合穴105aとは、第3はめあい部183を構成する部分である。
図11は本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第3作用図である(説明のため図10も参照)。
シャフト素材151A,152A,153A,154Aのそれぞれに、結合のための位置出し部(詳しくは、位置出し部を構成する軸と穴との回り止め部である。)の加工を施す。なお、加工箇所及びノックピンは太線で示した。
即ち、シャフト素材151Aにおいて、第1ジャーナル軸61Cの端面61bに第1ノックピン112を圧入するための第1ピン圧入穴61dを開け、この第1ピン圧入穴61dに第1ノックピン112を圧入する。ここでの加工済み品をシャフト素材151Bとする。
シャフト素材152Aにおいては、嵌合孔52aの底面52cに第1ノック穴112Aを開け、クランクピン17Cの端面17bに第2ノックピン114を圧入するための第2ピン圧入穴17dを開け、この第2ピン圧入穴17dに第2ノックピン114を圧入する。ここでの加工済み品をシャフト素材152Bとする。
上記した第1ノックピン112及び第1ノック穴112Aは、第1回り止め部186を構成するものである。
シャフト素材153Aにおいては、嵌合孔53aの底面53cに第2ノック穴114Aを開け、第2ジャーナル軸93Cの端面93bに第3ノックピン122を圧入するための第3ピン圧入穴93dを開け、この第3ピン圧入穴93dに第3ノックピン122を圧入する。ここでの加工済み品をシャフト素材153Bとする。
上記した第2ノックピン114及び第2ノック穴114Aは、第2回り止め部187を構成するものである。
シャフト素材154Aにおいては、嵌合孔105aの底面105cに第3ノック穴122Aを開ける。ここでの加工済み品をシャフト素材154Bとする。
上記した第3ノックピン122及び第3ノック穴122Aは、第3回り止め部188を構成するものである。
図12は本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第4作用図である(説明のため図11も参照)。
シャフト素材151Bの第1ジャーナル軸61Cの端面61bがシャフト素材152Bの嵌合穴52aの底面52cに当たるまで第1ジャーナル軸61Cと嵌合穴52aとを嵌合させるとともに、第1ノックピン112を第1ノック穴112Aに嵌合させ、シャフト素材151Bとシャフト素材152Bとをボルト73(図2参照)で結合する。
また、シャフト素材152Bのクランクピン17Cの端面17bがシャフト素材153Bの嵌合穴53aの底面53cに当たるまでクランクピン17Cと嵌合穴53aとを嵌合させるとともに、第2ノックピン114を第2ノック穴114Aに嵌合させ、シャフト素材152Bとシャフト素材153Bとをボルト94(図2参照)で結合する。
更に、シャフト素材153Bの第2ジャーナル軸93Cの端面93bがシャフト素材154Bの嵌合穴105aの底面105cに当たるまで第2ジャーナル軸93Cと嵌合穴105aとを嵌合させるとともに、第3ノックピン122を第3ノック穴122Aに嵌合させ、シャフト素材153Bとシャフト素材154Bとをボルト108(図2参照)で結合する。
このように、シャフト素材151B,152B,153B,154Bを結合することで、クランクシャフト素材18Aが出来る。
図13は本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第5作用図である(説明のため図9、図12も参照)。
クランクシャフト素材18Aの各部に加工を施す。
詳しくは、シャフト素材151Bにおいて、フランジ素材部157の外周面157A及び端面157Bを加工して、外周面157a及び端面157bを備えたフランジ部185を形成する。
シャフト素材152Bにおいては、アーム素材部161の外周面161A、カウンタウエイト素材部163の外周面163A、アーム素材部161とカウンタウエイト素材部163との他側面163Bを加工して、外周面161a、外周面163a及び他側面163bを形成する。
シャフト素材153Bにおいては、アーム素材部166の外周面166A、カウンタウエイト素材部168の外周面168A、アーム素材部166とカウンタウエイト素材部168との一側面166cを加工して、外周面166a、外周面168a及び他側面168bを形成する。
シャフト素材154Bにおいては、フランジ素材部175の外周面175A、他側面175B及び軸素材部176の外周面176A及び端面176Bを加工して、外周面175a、他側面175b、外周面176a、端面176bを形成する。
以上の各シャフト素材151B,152B,153B,154Bの加工の後、図10に示した第1ジャーナル軸61Cの外周面61A、クランクピン17Cの外周面17A及び第2ジャーナル軸93Cの外周面93Aのそれぞれを研磨して、図13において、外周面61a,17a,93aを形成する。
このようにクランクシャフト素材18Aを加工することで、第1シャフト51、第2シャフト52、第3シャフト53及び第4シャフト54からなるクランクシャフト18が出来る。
図14は本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第6作用図である。
クランクシャフト18を、第1シャフト51、第2シャフト52、第3シャフト53及び第4シャフト54に、結合用の各ボルトを外して分解する。
第1シャフト51の第1ジャーナル軸61は、外周面61aと、この外周面61aに連続する外周面61Aとを備え、嵌合穴52aに嵌合する外周面61Aを、図2では、外周面61aの端部と表現した。
図14において、第2シャフト52のクランクピン17は、外周面17aと、この外周面17aに連続する外周面17Aとを備え、嵌合穴53aに嵌合する外周面17Aを、図2では、外周面17aの端部と表現した。
また、図14において、第3シャフト53の第2ジャーナル軸93は、外周面93aと、この外周面93aに連続する外周面93Aとを備え、嵌合穴105aに嵌合する外周面93Aを、図2では、外周面93aの端部と表現した。
図15は本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第7作用図である。
第1シャフト51を、第1ジャーナル軸61にフロート軸受58を嵌めて第2シャフト52と結合し、第2シャフト52を、クランクピン17にフロート軸受31を嵌めるとともにフロート軸受31にコンロッド16の大端部25を嵌めて第3シャフト53と結合し、第3シャフト53を、第2ジャーナル軸93にフロート軸受92を嵌めて第4シャフト54と結合することで、クランクシャフト組立体110が出来る。
図16(a),(b)はクランクシャフト組立体及び組立クランクシャフトの製造方法を示すフロー図であり、(a)実施例(本発明の実施形態)及び(b)比較例を対比させて説明する。
まず、(a)の実施例について図9〜図15の内容を再度説明する。なお、STXXはステップ番号を表す。
ST01…各組立クランクシャフト部品の素材を製造する。(図9参照)
ST02…各組立クランクシャフト部品の位置出し部を加工する。(図10及び図11参照)
ST03…各組立クランクシャフト部品を仮組立してクランクシャフト素材を製作する。(図12参照)
ST04…クランクシャフト素材を加工する。(図13参照)
ST05…組立クランクシャフトを分解する。(図14参照)
ST06…他部品として、フロート軸受及びコンロッドを組付ける。(図15参照)
ST07…組立クランクシャフトを本組立してクランクシャフト組立体を製造する。(図15参照)
次に(b)の比較例について説明する。
ST101…各組立クランクシャフト部品の素材を製造する。
ST102…各組立クランクシャフト部品を加工する。
ST103…各組立クランクシャフト部品を組立ててクランクシャフト素材を製作する。
ST104…クランクシャフト素材を加工して組立クランクシャフトを製造する。
以上で説明した実施例と比較例とでは、太線部分が異なる。
即ち、実施例では、ST02で各組立クランクシャフト部品の位置出し部を加工するが、比較例のST102では、位置出し部は加工しない。
また、実施例のST05〜ST07では、他部品を組付けるためにクランクシャフトの分解・再組立を行うが、比較例では、ST104でクランクシャフト素材の加工の後は、分解・再組立は実施しない。
以上の図9〜図15で説明したように、本発明は第1に、複数の構成部品としての第1シャフト51、第2シャフト52、第3シャフト53及び第4シャフト54からなる組立クランクシャフトとしてのクランクシャフト18に他部品としてのコンロッド16、フロート軸受31,58,92を組込んだクランクシャフト組立体110の製造方法であって、構成部品51,52,53,54の素材としてのシャフト素材151,152,153,154をそれぞれ製造するとともに、これらのシャフト素材151,152,153,154を組立てる際の位置出し部(即ち、位置決め部である。)としての第1はめあい部181、第2はめあい部182、第3はめあい部183のみの加工をシャフト素材151,152,153,154に施し、位置出し部としての第1回り止め部186、第2回り止め部187、第3回り止め部188のみの加工を素材としてのシャフト素材151A,152A,153A,154Aに施す第1工程(図16(a)のST01及びST02である。)と、位置出し部を用いて、素材としてのシャフト素材151B,152B,153B,154Bを着脱可能に接合手段としてのボルト73,94,108で仮組立することでクランクシャフト素材18Aを製作する第2工程(図16(a)のST03である。)と、このクランクシャフト素材18Aを加工してクランクシャフト18を製造する第3工程(図16(a)のST04である。)と、このクランクシャフト18を分解し、クランクシャフト18にコンロッド16、フロート軸受31,58,92を組付け、再組立することでクランクシャフト組立体110を製造する第4工程(図16(a)のST05〜ST07である。)と、を含むことを特徴とする。
各シャフト素材151,152,153,154を組立てる際の位置出し部のみの加工をシャフト素材151,152,153,154又はシャフト素材151A,152A,153A,154に施し、位置出し部を用いてシャフト素材151B,152B,153B,154Bを着脱可能にボルト73,94,108で仮組立することでクランクシャフト素材18Aを製作するので、クランクシャフト素材18Aの加工を施した後に分解・再組立しても、位置出し部によって、第1シャフト51、第2シャフト52、第3シャフト53及び第4シャフト54の組付け精度を維持することができる。従って、分解・再組立後に煩雑な位置出し作業を行ったり、位置出しのための専用治具が必要なく、クランクシャフト組立体110のコストを低減することができる。
本発明は第2に、他部品を、主運動系部品としてのコンロッド16、フロート軸受31,58,92としたことを特徴とする。
他部品をコンロッド16、フロート軸受31,58,92としたので、コンロッド16、フロート軸受31,58,92を組付けたクランクシャフト組立体110を、組立ラインで一括して内燃機関10に組付けることができ、組立ラインでの組付時間を短縮することができて、内燃機関10の生産性を向上させることができる。
本発明は第3に、位置出し部を、軸(即ち、第1ジャーナル軸61、クランクピン17、第2ジャーナル軸93)と穴(即ち、嵌合穴52a,53a,105a)とのはめあい部としての第1はめあい部181、第2はめあい部182、第3はめあい部183及び軸61,17,93と穴52a,53a,105aとの回り止め部としての第1回り止め部186、第2回り止め部187、第3回り止め部188とから構成した。
位置出し部を、軸と穴とのはめあい部及び軸と穴との回り止め部とから構成したので、軸と穴との位置決め及び回り止めによって、クランクシャフト素材18A及びクランクシャフト組立体110の組立精度を高めることができ、クランクシャフト素材18Aの加工代低減による生産性向上と、内燃機関10の高回転数化、耐久性向上とを図ることができる。
尚、請求項1における第3工程に、クランクシャフト素材加工後のクランクシャフトのダイナミックバランス測定及び穴開けによるアンバランス修正を含めてもよい。
本発明のクランクシャフト組立体の製造方法は、大端部一体型コンロッドを組込む内燃機関に好適である。
本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を採用した内燃機関の断面図である。 本発明に係る内燃機関のクランクシャフトを示す断面図である。 本発明に係るクランクシャフトの各シャフトの正面図である。 本発明に係るフロート軸受の嵌合状態を示す断面図である。 本発明に係るフロート軸受の嵌合状態を示す要部拡大断面図である。 本発明に係るクランクシャフトの組立要領を示す第1作用図である。 本発明に係るクランクシャフトの組立要領を示す第2作用図である。 本発明に係るクランクシャフトの組立要領を示す第3作用図である。 本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第1作用図である。 本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第2作用図である。 本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第3作用図である。 本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第4作用図である。 本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第5作用図である。 本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第6作用図である。 本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第7作用図である。 クランクシャフト組立体及び組立クランクシャフトの製造方法を示すフロー図である。 従来の組立クランクシャフトを製造するためのクランクシャフト本体素材を示す正面図である。 従来の組立クランクシャフトを製造するためのウェイト素材を示す正面図である。 従来の組立クランクシャフトのクランクシャフト素材を示す組立図である。 従来の組立クランクシャフトの製造方法を示すフロー図である。
符号の説明
10…内燃機関、16,31,58,92…他部品、17,61,93…軸(クランクピン、第1ジャーナル軸、第2ジャーナル軸)、18…組立クランクシャフト(クランクシャフト)、18A…クランクシャフト素材、51,52,53,54…構成部品(第1シャフト、第2シャフト、第3シャフト、第4シャフト)、52a,53a,105a…穴(嵌合穴)、73,94,108…接合手段(ボルト)、110…クランクシャフト組立体、151,151A,151B,152,152A,152B,153,153A,153B,154,154A,154B…素材(シャフト素材)、181,182,183…嵌め合い部(第1はめあい部、第2はめあい部、第3はめあい部)、186,187,188…回り止め部(第1回り止め部、第2回り止め部、第3回り止め部)。

Claims (3)

  1. 複数の構成部品からなる組立クランクシャフトに他部品を組込んだクランクシャフト組立体の製造方法であって、
    前記構成部品の素材をそれぞれ製造するとともに、前記素材を組立てる際の位置出し部のみの加工を素材に施す第1工程と、
    前記位置出し部を用いて、前記素材を着脱可能に接合手段で仮組立することでクランクシャフト素材を製作する第2工程と、
    このクランクシャフト素材を加工して前記組立クランクシャフトを製造する第3工程と、
    この組立クランクシャフトを分解し、組立クランクシャフトに前記他部品を組付け、再組立することでクランクシャフト組立体を製造する第4工程と、を含むことを特徴とするクランクシャフト組立体の製造方法。
  2. 前記他部品は、主運動系部品であることを特徴とする請求項1記載のクランクシャフト組立体の製造方法。
  3. 前記位置出し部は、軸と穴とのはめあい部及び前記軸と前記穴との回り止め部とからなる請求項1又は請求項2記載のクランクシャフト組立体の製造方法。
JP2004167705A 2004-06-04 2004-06-04 クランクシャフト組立体の製造方法 Expired - Fee Related JP4458941B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004167705A JP4458941B2 (ja) 2004-06-04 2004-06-04 クランクシャフト組立体の製造方法
EP05011872A EP1602840B1 (en) 2004-06-04 2005-06-01 Assembled crankshaft
US11/142,453 US20050268879A1 (en) 2004-06-04 2005-06-02 Assembled crankshaft and method for making crankshaft assembly

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004167705A JP4458941B2 (ja) 2004-06-04 2004-06-04 クランクシャフト組立体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005344891A true JP2005344891A (ja) 2005-12-15
JP4458941B2 JP4458941B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=35497450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004167705A Expired - Fee Related JP4458941B2 (ja) 2004-06-04 2004-06-04 クランクシャフト組立体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4458941B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4458941B2 (ja) 2010-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5080044B2 (ja) ガスタービンエンジン用犠牲的インナーシュラウドライナー
EP1602840B1 (en) Assembled crankshaft
WO2009142172A1 (ja) 二つ割り外輪、これを用いた二つ割り転がり軸受、転がり軸受の取付構造及び取付方法
JP4933761B2 (ja) ピストンエンジンおよびピストンエンジンを駆動的に連結する方法
JP4458941B2 (ja) クランクシャフト組立体の製造方法
WO2006088149A1 (ja) カムシャフト装置及びカムシャフト装置の組立方法
JP2005315269A (ja) 軸受構造
JP5625986B2 (ja) 内燃機関の複リンク式ピストン−クランク機構、複リンク式ピストン−クランク機構の制御軸、または複リンク式ピストン−クランク機構の制御軸の製造方法
JP2000220422A (ja) クランク軸の潤滑油供給通路構造
JP2009041680A (ja) 揺動リンク連結構造および揺動リンク連結方法
JP2005351452A (ja) 組立クランクシャフト
US7789061B2 (en) Engine output takeout device
JP5084346B2 (ja) 軸受メタル
JP6233186B2 (ja) 複リンク式ピストンクランク機構におけるリンク連結構造およびリンク連結方法
CN219774602U (zh) 复合式自润滑轴承
CN210637446U (zh) 平衡轴总成
CN212407347U (zh) 稳固型发动机平衡轴转动测量连接装置
CN214036776U (zh) 一种便于拆装的组合式齿轮轴
CN211148036U (zh) 可施加轴向载荷的自润滑关节轴承寿命试验夹具装置
JP2020056392A (ja) 組立アームジャーナルクランク軸を用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構
RU2276000C1 (ru) Способ ремонта подшипникового узла
JP2010025012A (ja) カムシャフト装置
JP3246225B2 (ja) 組立式クランクシャフト
CN114321144A (zh) 内燃机用无轴承曲柄机构和汽车
JPH057528B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20061201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090908

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090916

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100209

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees