JP2005344891A - クランクシャフト組立体の製造方法 - Google Patents
クランクシャフト組立体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005344891A JP2005344891A JP2004167705A JP2004167705A JP2005344891A JP 2005344891 A JP2005344891 A JP 2005344891A JP 2004167705 A JP2004167705 A JP 2004167705A JP 2004167705 A JP2004167705 A JP 2004167705A JP 2005344891 A JP2005344891 A JP 2005344891A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- crankshaft
- assembly
- manufacturing
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
【解決手段】 各組立クランクシャフト部品の素材を製造し、各組立クランクシャフト部品の位置出し部を加工する第1工程と、各組立クランクシャフト部品を仮組立してクランクシャフト素材を製作する第2工程と、クランクシャフト素材を加工する第3工程と、組立クランクシャフトを分解し、他部品として、フロート軸受及び大端部一体型コンロッドを組付け、組立クランクシャフトを本組立してクランクシャフト組立体を製造する第4工程と、を含む。
【選択図】 図16
Description
この点で(b)の方法は、以上の不都合が発生しない。この特許文献1の第2図、第3図及び第5図に示された方法を以下の図17〜図19で説明する。なお、符号は振り直した。
クランクシャフト本体素材201は素材から形成され、後述するウェイト素材を取付ける取付面202を加工する工程、取付面202にウェイト素材を取付けるためのねじ孔203を加工する工程等を経たものである。
ウェイト素材205は素材から形成され、クランクシャフト本体素材201(図17参照)における取付面202(図17参照)に接合すべき接合面206を加工する工程、接合面206にクランクシャフト本体素材201におけるねじ孔203(図17参照)に対応するねじ孔207を加工する工程を経たものである。
図20は従来の組立クランクシャフトの製造方法を示すフロー図である。なお、STXXXはステップ番号を表す。
ST101…各組立クランクシャフト部品の素材を製造する。
ST102…各組立クランクシャフト部品を加工する。
ST103…各組立クランクシャフト部品を組立ててクランクシャフト素材を製作する。
ST104…クランクシャフト素材を加工して組立クランクシャフトを製造する。
他部品を主運動系部品とすることで、主運動系部品を組付けたクランクシャフト組立体を、組立ラインで一括して内燃機関に組付けることができ、組立ラインでの組付時間を短縮することができる。
位置出し部を、軸と穴とのはめあい部及び軸と穴との回り止め部とから構成したことで、軸と穴との位置決め及び回り止めによって、クランクシャフト素材及びクランクシャフト組立体の組立精度を高めることができる。
図1は本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を採用した内燃機関の断面図であり、内燃機関10は、シリンダブロック11と、このシリンダブロック11に設けたシリンダボア12に移動自在に挿入したピストン13と、このピストン13に球面継手14を介して連結したコンロッド16と、シリンダブロック11の下部に回転自在に取付けるとともに中空のクランクピン17でコンロッド16をスイング自在に支持する組立式のクランクシャフト18とを備える。
(a)に示した第2シャフト52は、アーム部71に、第1シャフト51(図2参照)に取付けるためにボルト73(図2参照)を通す複数のボルト穴111を開けるとともに、アーム部71の裏面(第1シャフト51側の面である。)に、第1シャフト51と第2シャフト52との間の回り止めをする第1ノックピン112(不図示)を挿入する第1ノック穴112Aを開け、クランクピン17の端面17bに、第3シャフト53(図2参照)を取付けるためにボルト94(図2参照)をねじ込む複数のめねじ113を形成するとともに、第2シャフト52と第3シャフト53との間の回り止めをする第2ノックピン114,114(ハッチングを施した部分である。他のノックピンも同じ。)を取付けた部材である。
図2に戻って、第1シャフト51は、第1ジャーナル軸61の端面61bにボルト73をねじ込む複数のめねじ116を形成した部材である。
図6は本発明に係るクランクシャフトの組立要領を示す第1作用図である。
まず、第1シャフト51の第1ジャーナル軸61にフロート軸受58を嵌め、次に、第1ジャーナル軸61の端面61bに打ち込んだ第1ノックピン112を第2シャフト52のアーム部71に開けた第1ノック穴112Aに嵌めながら、第1ジャーナル軸61の外周面61aの端部に第2シャフト52の嵌合穴52aを嵌める。
そして、第1シャフト51のめねじ116に、第2シャフト52のボルト穴111に挿入したボルト73をねじ込むことで、第1シャフト51に第2シャフト52を組付ける。
まず、第2シャフト52のクランクピン17にフロート軸受31を嵌め、次に、フロート軸受31にコンロッド16の大端部穴25aを嵌め、更に、第2シャフト52の第2ノックピン114に、第3シャフト53のアーム部87に開けたノック穴114Aを嵌めながら、クランクピン17の外周面17aの端部に第3シャフト53の嵌合穴53aを嵌める。
まず、第3シャフト53の第2ジャーナル軸93にフロート軸受92を嵌め、次に、第2ジャーナル軸93の端面93bに打ち込んだ第3ノックピン122,122に第4シャフト54のフランジ部105に開けた第3ノック穴122A,122Aを嵌めながら、第2ジャーナル軸93の外周面93aの端部に第4シャフト54の嵌合穴105aを嵌める。
図9は本発明に係るクランクシャフト組立体の製造方法を示す第1作用図である。なお、図中の想像線は最終的な加工形状を示す(以下同じ)。
まず、図2及び図9において、クランクシャフト18を構成する第1シャフト51、第2シャフト52、第3シャフト53及び第4シャフト54のそれぞれのシャフト素材151,152,153,154(実線で示した部分である。)を鍛造等により製造する。
シャフト素材151,152,153,154のそれぞれに、結合のための位置出し部(詳しくは、位置出し部を構成する軸と穴とのはめあい部である。)の加工を施す。なお、加工箇所は太線で示した(以下同じ)。
即ち、シャフト素材151において、第1ジャーナル軸素材部156の外周面156a及び端面156b、第1段部158を加工して、外周面61A及び端面61bを備える第1ジャーナル軸61Cを形成する。ここでの加工済み品をシャフト素材151Aとする。
上記したシャフト素材151Aの外周面61Aと、シャフト素材152Aの嵌合穴52aとは、第1はめあい部181を構成する部分である。
上記したシャフト素材152Aの外周面17Aと、シャフト素材153Aの嵌合穴53aとは、第2はめあい部182を構成する部分である。
上記したシャフト素材153Aの外周面93Aと、シャフト素材154Aの嵌合穴105aとは、第3はめあい部183を構成する部分である。
シャフト素材151A,152A,153A,154Aのそれぞれに、結合のための位置出し部(詳しくは、位置出し部を構成する軸と穴との回り止め部である。)の加工を施す。なお、加工箇所及びノックピンは太線で示した。
上記した第1ノックピン112及び第1ノック穴112Aは、第1回り止め部186を構成するものである。
上記した第2ノックピン114及び第2ノック穴114Aは、第2回り止め部187を構成するものである。
上記した第3ノックピン122及び第3ノック穴122Aは、第3回り止め部188を構成するものである。
シャフト素材151Bの第1ジャーナル軸61Cの端面61bがシャフト素材152Bの嵌合穴52aの底面52cに当たるまで第1ジャーナル軸61Cと嵌合穴52aとを嵌合させるとともに、第1ノックピン112を第1ノック穴112Aに嵌合させ、シャフト素材151Bとシャフト素材152Bとをボルト73(図2参照)で結合する。
このように、シャフト素材151B,152B,153B,154Bを結合することで、クランクシャフト素材18Aが出来る。
クランクシャフト素材18Aの各部に加工を施す。
詳しくは、シャフト素材151Bにおいて、フランジ素材部157の外周面157A及び端面157Bを加工して、外周面157a及び端面157bを備えたフランジ部185を形成する。
クランクシャフト18を、第1シャフト51、第2シャフト52、第3シャフト53及び第4シャフト54に、結合用の各ボルトを外して分解する。
第1シャフト51を、第1ジャーナル軸61にフロート軸受58を嵌めて第2シャフト52と結合し、第2シャフト52を、クランクピン17にフロート軸受31を嵌めるとともにフロート軸受31にコンロッド16の大端部25を嵌めて第3シャフト53と結合し、第3シャフト53を、第2ジャーナル軸93にフロート軸受92を嵌めて第4シャフト54と結合することで、クランクシャフト組立体110が出来る。
まず、(a)の実施例について図9〜図15の内容を再度説明する。なお、STXXはステップ番号を表す。
ST01…各組立クランクシャフト部品の素材を製造する。(図9参照)
ST02…各組立クランクシャフト部品の位置出し部を加工する。(図10及び図11参照)
ST04…クランクシャフト素材を加工する。(図13参照)
ST05…組立クランクシャフトを分解する。(図14参照)
ST06…他部品として、フロート軸受及びコンロッドを組付ける。(図15参照)
ST07…組立クランクシャフトを本組立してクランクシャフト組立体を製造する。(図15参照)
ST101…各組立クランクシャフト部品の素材を製造する。
ST102…各組立クランクシャフト部品を加工する。
ST103…各組立クランクシャフト部品を組立ててクランクシャフト素材を製作する。
ST104…クランクシャフト素材を加工して組立クランクシャフトを製造する。
即ち、実施例では、ST02で各組立クランクシャフト部品の位置出し部を加工するが、比較例のST102では、位置出し部は加工しない。
また、実施例のST05〜ST07では、他部品を組付けるためにクランクシャフトの分解・再組立を行うが、比較例では、ST104でクランクシャフト素材の加工の後は、分解・再組立は実施しない。
他部品をコンロッド16、フロート軸受31,58,92としたので、コンロッド16、フロート軸受31,58,92を組付けたクランクシャフト組立体110を、組立ラインで一括して内燃機関10に組付けることができ、組立ラインでの組付時間を短縮することができて、内燃機関10の生産性を向上させることができる。
Claims (3)
- 複数の構成部品からなる組立クランクシャフトに他部品を組込んだクランクシャフト組立体の製造方法であって、
前記構成部品の素材をそれぞれ製造するとともに、前記素材を組立てる際の位置出し部のみの加工を素材に施す第1工程と、
前記位置出し部を用いて、前記素材を着脱可能に接合手段で仮組立することでクランクシャフト素材を製作する第2工程と、
このクランクシャフト素材を加工して前記組立クランクシャフトを製造する第3工程と、
この組立クランクシャフトを分解し、組立クランクシャフトに前記他部品を組付け、再組立することでクランクシャフト組立体を製造する第4工程と、を含むことを特徴とするクランクシャフト組立体の製造方法。 - 前記他部品は、主運動系部品であることを特徴とする請求項1記載のクランクシャフト組立体の製造方法。
- 前記位置出し部は、軸と穴とのはめあい部及び前記軸と前記穴との回り止め部とからなる請求項1又は請求項2記載のクランクシャフト組立体の製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004167705A JP4458941B2 (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | クランクシャフト組立体の製造方法 |
EP05011872A EP1602840B1 (en) | 2004-06-04 | 2005-06-01 | Assembled crankshaft |
US11/142,453 US20050268879A1 (en) | 2004-06-04 | 2005-06-02 | Assembled crankshaft and method for making crankshaft assembly |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004167705A JP4458941B2 (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | クランクシャフト組立体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005344891A true JP2005344891A (ja) | 2005-12-15 |
JP4458941B2 JP4458941B2 (ja) | 2010-04-28 |
Family
ID=35497450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004167705A Expired - Fee Related JP4458941B2 (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | クランクシャフト組立体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4458941B2 (ja) |
-
2004
- 2004-06-04 JP JP2004167705A patent/JP4458941B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4458941B2 (ja) | 2010-04-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5080044B2 (ja) | ガスタービンエンジン用犠牲的インナーシュラウドライナー | |
EP1602840B1 (en) | Assembled crankshaft | |
WO2009142172A1 (ja) | 二つ割り外輪、これを用いた二つ割り転がり軸受、転がり軸受の取付構造及び取付方法 | |
JP4933761B2 (ja) | ピストンエンジンおよびピストンエンジンを駆動的に連結する方法 | |
JP4458941B2 (ja) | クランクシャフト組立体の製造方法 | |
WO2006088149A1 (ja) | カムシャフト装置及びカムシャフト装置の組立方法 | |
JP2005315269A (ja) | 軸受構造 | |
JP5625986B2 (ja) | 内燃機関の複リンク式ピストン−クランク機構、複リンク式ピストン−クランク機構の制御軸、または複リンク式ピストン−クランク機構の制御軸の製造方法 | |
JP2000220422A (ja) | クランク軸の潤滑油供給通路構造 | |
JP2009041680A (ja) | 揺動リンク連結構造および揺動リンク連結方法 | |
JP2005351452A (ja) | 組立クランクシャフト | |
US7789061B2 (en) | Engine output takeout device | |
JP5084346B2 (ja) | 軸受メタル | |
JP6233186B2 (ja) | 複リンク式ピストンクランク機構におけるリンク連結構造およびリンク連結方法 | |
CN219774602U (zh) | 复合式自润滑轴承 | |
CN210637446U (zh) | 平衡轴总成 | |
CN212407347U (zh) | 稳固型发动机平衡轴转动测量连接装置 | |
CN214036776U (zh) | 一种便于拆装的组合式齿轮轴 | |
CN211148036U (zh) | 可施加轴向载荷的自润滑关节轴承寿命试验夹具装置 | |
JP2020056392A (ja) | 組立アームジャーナルクランク軸を用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構 | |
RU2276000C1 (ru) | Способ ремонта подшипникового узла | |
JP2010025012A (ja) | カムシャフト装置 | |
JP3246225B2 (ja) | 組立式クランクシャフト | |
CN114321144A (zh) | 内燃机用无轴承曲柄机构和汽车 | |
JPH057528B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20061201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090916 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100203 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100209 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 4 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |