JP2020056392A - 組立アームジャーナルクランク軸を用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構 - Google Patents

組立アームジャーナルクランク軸を用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構 Download PDF

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Abstract

【課題】ピストンの往復運動とクランク軸の回転を可逆的に変換する遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構を用いた往復機関及び往復圧縮機の実用性向上のため、この機構の組立、保守点検整備の性能を向上させる。【解決手段】クランクピン、クランクピン軸受及びこの軸受を介してクランクピン回りに回転支持される部品の保守点検整備性を高める組立アームジャーナルクランク軸とそれを用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構を考案する。【選択図】図5

Description

ピストンの往復運動とクランク軸の回転運動を可逆的に変換する遊星歯車偏心盤及び中央遊星歯車複偏心盤ハイポサイクロイド遊星歯車機構の実用性を高める組立アームジャーナルクランク軸を用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構とその応用
ディーゼル機関や圧縮機などの往復機械に伝動機構として使用されているピストンクランク機構における組立クランク軸は、組立後は一体クランク軸と同じ態様で実用される一体的クランク軸である。つまり、機構の組立と保守点検整備は、クランク軸の組立と分解に依らず、クランクピン軸受と連接棒大端部を割型として対応している。
先行技術文献に示されるように、これまで、往復機関並びに往復圧縮機に使用されているピストンクランク機構に代えて、遊星歯車偏心盤及び中央遊星歯車複偏心盤ハイポサイクロイド遊星歯車機構の応用が提案されている。前者は1つの遊星歯車と偏心盤が軸方向に一体の機構で、後者は1つの遊星歯車とその軸方向両側の偏心盤が一体の機構である。機構の組立と保守点検整備上の問題点は両者に共通で、クランクピン上で回転する一体的構造の遊星歯車と偏心盤にあり、その問題点を解決する有力な方法のひとつとして、一体的クランク軸と同様な強度と構造寸法をもち、機構の組立性と保守点検整備性を高める組立クランク軸が求められている。
以後、簡明化のため、前者を遊星歯車偏心盤機構、後者を中央遊星歯車複偏心盤機構、両機構を併せて遊星歯車偏心盤方式機構と略記し、遊星歯車偏心盤方式機構の上記問題点を解決する発明について、本明細書では前者(適宜、本機構と略記する)を採り上げて説明する。また、ピストンクランク機構を、適宜、従来機構と略記する。
ここでは、本発明の組立アームジャーナルクランク軸1B4(0016項で後述)を用いた図10に示す実施例において、組立アームジャーナルクランク軸を図1(b)のような一体的アームジャーナルクランク軸1Cと見なして本機構の構造を説明する。
本機構では、ケーシング18に固定した基準円直径4eの静止内歯車9とクランクピン44上にクランクピン軸受15で回転自在に支えられた遊星歯車偏心盤8の基準円直径2eの遊星歯車部8aがかみあい、遊星歯車部8aはクランクピン軸心O2周りに角速度ωで自転するとともに、クランク軸心O1周りに逆向きに角速度ωで公転する。このとき、遊星歯車部8aの基準円筒面上にある遊星歯車偏心盤8の偏心盤部8bの中心O3は、シリンダ−中心線C上をストローク4eの正弦直線往復運動を行う。そして、この往復運動がその偏心盤部8b上に偏心盤軸受14を介して回転自在に支えられ、シリンダ−12に案内されたピストン11の運動となる。このように,ピストン11の正弦直線往復運動が,互いに逆向きの2つの等速回転運動,即ち,偏心量eの偏心盤部8bがクランクピン軸心O2周りに自転すると,同時に,クランク半径eのクランク軸1Cがクランク軸心O1周りに逆向きに同じ角速度ωで公転することにより創成される。
この構造と運動から、ロングストローク、低速、高圧の往復機関や往復圧縮機において、クロスヘッドピストンクランク機構に代えて、本機構を応用すれば、往復機関では、燃費、排出ガス、摩擦損失及び振動の低減と耐久性の向上を期待でき、往復圧縮機では、圧縮損失、摩擦損失及び振動の低減と耐久性の向上を期待できることが示されてきている。
しかしながら、本機構の歯車、クランクピン軸受の保守点検整備のためには、クランク軸1Cにおいて、アームジャーナルとクランクピン間の結合を軸方向に分解する必要があり、実用上、問題である。なお、これを回避するため、遊星歯車偏心盤及び静止内歯車を、それぞれの歯車中心軸を含む適切な平面で割型とする方策が提案されているが、割型歯車の実用性検証が課題である.
このように、本機構の保守点検・整備が難しい問題を解決する、新しい組立アームジャーナルクランク軸が求められている。(先行技術文献 特許文献1〜2及び非特許文献1〜3参照)
特許第5753343号(P5753343) 特開2013−104422(P2013−104422A)
松田孝,佐藤元宥:サイクロイド遊星歯車機構に関する研究(第1報),自動車技術会論文集,Vol.39,No.2,p.311−316(2008). 松田孝,佐藤元宥:サイクロイド遊星歯車機構に関する研究(第2報),自動車技術会論文集,Vol.41,No.1,p109−114(2010). 松田孝,佐藤元宥:サイクロイド遊星歯車機構に関する研究(第3報),自動車技術会2010年春季大会 学術講演会 パシフィコ横浜 2010年5月21日発表,学術講演会前刷集No.88−09.
0003項で述べたピストンの往復運動とクランク軸の回転運動を可逆的に変換する本機構を往復機関及び往復圧縮機に実用するため、その組立性及び保守点検・整備性を向上させる。
つまり、本機構において、クランクピン軸受、遊星歯車偏心盤及び静止内歯車のそれぞれを一体的構造とし、さらに、これらの組立性と保守点検整備を容易にする、前記の一体的アームジャーナルクランク軸1Cと同様な強度をもつ組立アームジャーナルクランク軸の考案とその応用の提案である。
(特許文献1、2及び非特許文献1〜3参照)。
以下では、クランク軸の具体例として、単気筒のみならず多気筒の往復機関及び往復圧縮機のクランク軸などに拡張できる、クランク位相角πの2クランクピンクランク軸を採り上げて説明する。
舶用ディーゼル機関などでは、図1(a)に示すように、一体構造クランクスローのアーム部にクランクジャーナルを焼き嵌めしたクランク軸1Pが実用されている。前述のように、これは一体的クランク軸であり、機構の組立と保守点検整備は、クランク軸の組立と分解に依らず、クランクピン軸受と連接棒大端部を割型として対応している。
そして、これら機関などの高品質化のため従来機構に代えて使用する本機構では、同一ストロークにおいて後者は前者に比し、クランク半径が半減することを活かし、図1(b)のように、クランクアームとクランクジャーナルの機能を併せ持つアームジャーナルにクランクピンの両端部を圧入して一体とするアームジャーナルクランク軸1Cに拠り、軸方向長さの低減と軸の高剛性化を図れるが、クランクピン及びその軸受と遊星歯車偏心盤の保守点検・整備は困難である。
そこで、これらの保守点検整備を容易にするため、アームジャーナルクランク軸1Cにおいて、アームジャーナルを組立式とし、クランクピンをクランク半径方向に着脱して、アームジャーナルとクランクピンの一体的結合と分解を可能とする、組立アームジャーナルクランク軸を考案している。
なお、本機構のクランク軸は、図1(b)のように、クランクピンと、つぎの2種類のアームジャーナルで構成され、両アームジャーナルとクランクピンの結合構造は両者で同じである。
1) 機構外部と連結する軸部を備えた外部軸用アームジャーナル
2) 軸方向にクランクピンで挟まれる連結アームジャーナル
つまり、アームジャーナルクランク軸に基づく組立アームジャーナルクランク軸の発明とは、この結合構造を組立式とする発明である。
そこで、本明細書では、組立アームジャーナルクランク軸の説明として、クランク軸右側の外部軸用アームジャーナルとクランクピンの結合を採り上げて組立式アームジャーナルとクランクピンの結合構造を説明する。
この結合構造は、両組立アームジャーナルに共通なので、とくに必要な場合を除いて、外部軸用組立アームジャーナルの外部軸用を割愛して、以後、組立アームジャーナルと略記する。
なお、アームジャーナルとクランクピンを結合する嵌合部形状は、工具面形状などに拠る丸みなどへの言及は最小限とし、基本的な幾何学的形状で説明する。また、発明の本質でないので、説明を割愛するが、機構外部と連結する外部軸用アームジャーナルの軸部については、別部品としてアームジャーナルと一体結合させることができる。
0008項に示した要件を満たす嵌合部形状1の組立アームジャーナルクランク軸1B1の構成、組立と分解などは、図2〜6のように、つぎの5項目に整理される。なお、図6では、嵌合孔部嵌合孔2c1の形状を明確にするため、組立状態において三角楔51を除いて示している。
1)クランクピン41両端の嵌合軸部4b1は、平面St1の逆テーパー角δ1の二面取りとし、その軸端を軸直角断面の長手方向に傾斜した平面で切り取った傾斜面Sw1とする。(以後、逆テーパー二面取り嵌合軸部4b1という)
2)前記アームジャーナルの嵌合孔部嵌合孔は、傾斜面Sw1をクランク半径の向きに下がり勾配とした嵌合軸部4b1と同一形状の周面とそれを軸方向に延長した傾斜面Sw1と係合する着脱用ねじ穴付きの三角楔本体5a1と円弧ばね5b1(なお、円弧ばねは適切なばねの例示である)からなる三角楔51を挿入するための軸直角底面の止まり孔とし、この嵌合孔を2c1と表記する。
3)嵌合孔2c1を備えたアームジャーナルは、図6のように、その嵌合孔底面外周の円弧と平面St1のクランク半径外交点Q1を通るクランク半径直交平面と止まり孔の軸直角底面を含む平面(製作面から前者平面のみとしてもよい)で組立アームジャーナルキャップ2b1と組立アームジャーナル本体2a1に分割し、このクランク半径直交平面を接合面として、前者に立てたスタッドボルト6を後者の取付孔を通し、後者の肉抜き部内でナット7により両者を組付けて組立アームジャーナル21を構成し、その外筒面を組立アームジャーナル21の軸受面とする。
4)組立アームジャーナル21とクランクピン41の一体的結合は、つぎの手順で行う。
a)三角楔51を機能させずに、本体2a1の溝に、軸受とそれを介してクランクピンまわりに回転可能に搭載される部品を組み付けたクランクピンの嵌合軸部4b1を、傾斜面Sw1がクランク軸心O1からクランク半径の向きに下がり勾配となるように挿入する。
b)三角楔本体5a1を、そのねじ穴にねじ込んだねじを介して押し込み、本体2a1の溝とクランクピン41の平面部St1間に押圧を与えてから前記ねじを取り外して円弧ばね5b1を挿入し、キャップ2b1を前項のように組み付けて三角楔本体5a1の後端面を円弧ばね5b1により押圧して楔効果を与えると共に円筒面部Sc1を締まり嵌めし、嵌合軸部4b1を嵌合孔2c1に結合する。
5)クランクピン41と組立アームジャーナル21の分解は、つぎのように組立の逆順で実施する。
a)本体2a1とキャップ2b1の締結ナット7を取り外して、キャップ2b1を取り外す。
b)三角楔51の円弧ばね5b1を取り外し、ついで、三角楔本体5a1をそのねじ穴にねじ込んだねじを介して取り外して、嵌合軸部4b1と本体2a1の結合を緩め、クランクピン41をクランク半径方向に取り外す。
なお、嵌合部形状1では筒面と平面の交線が曲線となることから明らかなように、とくに嵌合孔2c1における交線近傍嵌合面の製作は容易でない。
続いて、このように構成される組立アームジャーナルクランク軸1B1の意義と機能などについて、0010〜0013項で述べる。
図3のように、連結組立アームジャーナル31の2つの嵌合孔部はクランクピン半径及びクランク半径などに影響されない基本的な軸方向配置を示したが、強度上の問題を生じないかぎり軸方向長さWを小さくすることが望ましく、このクランク半径とクランクピン半径の差が大きい場合、これら嵌合結合域を軸方向に重ね、このアームジャーナル幅Wを半減できる。
図3〜6のように、組立アームジャーナルキャップ2b1と組立アームジャーナル本体2a1を、前者に立て後者の取り付け孔を通したスタッドボルト6とナット7により、後者の肉抜き部内で締結することにより、組立アームジャーナル21の外周面をジャーナル軸の軸受面として使用できる。なお、この締結が肉抜き部内からボルトにより締結できる場合には、スタッドボルト6とナット7に代えてボルトで本体2a1とキャップ2b1を締結しても良い。
これら組立アームジャーナル21とクランクピン41の組立は、0009項の4)a)
で述べたように、嵌合軸部4b1の本体2a1への挿入では三角楔51を機能させず、挿入後に0009項の4)b)で述べたように、三角形楔51により傾斜面Sw1を介して本体2a1に嵌合軸部4b1の平面部St1を密着させ、その状態を維持して、本体2a1にキャップ2b1をスタッドボルト6及びナット7で組み付けて、嵌合軸部4b1の筒面部Sc1を止まり嵌めすると共に三角楔51の後端面部を円弧ばね5b1により押圧して楔効果を与える。
このように、嵌合軸部4b1の挿入が容易で、平面部St1と筒面部Sc1を結合させるアームジャーナル21とクランクピン41を一体的結合させた組立アームジャーナルクランク軸1B1は、組立と分解が容易で損傷も少なく、クランクピン負荷に耐え得るクランク軸となる。
前項に述べた嵌合部構成と0009項の5)で述べたように、このクランクピン41と組立アームジャーナル21の分解は、前項と逆手順で実施できる。これは、0007項で述べた、図1(b)のアームジャーナルクランク軸1Cにおける両者の嵌合軸部と孔部の着脱のように、1) クランク軸を取り外して、軸方向にクランクピンを着脱しなくてはならない 2) 結合面の損傷を伴う などの問題は生じにくく、保守点検整備に適する。
これまで、一方の外部軸用組立アームジャーナル21とクランクピン41の結合を示してきたが、前述のように、他方の外部軸用及び連結組立アームジャーナルにおけるクランクピンと組立アームジャーナルの一体的結合と分解も同じである。
図7のように、嵌合部形状1と同様に、0008項の要件を満たし、0009項で述べた嵌合孔2c1の製作性を改善するために考案した嵌合面形状2の組立アームジャーナルクランク軸1B2の構成、組立と分解などは、つぎの5項目に整理される。
なお、三角楔52の構造は、三角楔51と基本的に同じなので図示及び説明を割愛し、また、図7では、組立アームジャーナル嵌合孔部嵌合孔2c2の形状を明確にするため、組立状態において三角楔52の図示を除いている。
1)クランクピン両端の嵌合軸部4b2の周面は、その軸平面に対称な逆テーパー角δ2の矩形二面取りと、この矩形平面部St2のテーパーの付いた辺(以後、テーパー辺という)を母線とするクランクピン軸心回りの回転双曲面部Sc2とで囲まれた形を基本形状とし、その軸端を軸直角断面の長手方向に傾斜した平面で切り取った傾斜面Sw2とする。
しかし、この嵌合軸部4b2周面と嵌合する嵌合孔2c2周面の基本形状のうち回転双曲面部の製作は難しく、曲面そのものの変更を要する。
そこで、前述の基本形状に基づき、まず、嵌合孔2c2の周面を定め、それに嵌合する嵌合軸部4b2の周面をつぎのように定めている。
図7(e)に示すように、この周面を、逆テーパー角δ2の円錐面工具軸心軌跡Lgとして創成される、工具円錐面部(G2とG3の間の弧の部分)と工具円錐面の孔部2c2軸心回りの包絡面よりなる円錐面部Sc2及び矩形二面取り平面部St2で構成する。
これに対応して、上述の嵌合軸部4b2周面の基本形状をつぎのように変更する。
嵌合軸部の周面を逆テーパー角δ2の2種類の円錐面部Sc2と矩形二面取り平面部St2で構成し、その軸端を軸直角断面の長手方向に傾斜した平面で切り取った傾斜面Sw2とする。(以後、これを逆テーパー矩形二面取り嵌合軸部4b2という)
2)前記アームジャーナルの嵌合部嵌合孔2c2は、傾斜面Sw2をクランク半径の向きに下がり勾配とした嵌合軸部4b2と同一形状の周面とそれを軸方向に延長し、傾斜面Sw2と係合する着脱用ねじ穴付きの三角楔本体5a2と円弧ばね5b2(なお、円弧ばねは適切なばねの例示である)からなる三角楔52を挿入するための軸直角底面の止まり孔とし、この嵌合孔を2c2と表記する。
3)嵌合孔2c2を備えたアームジャーナルは、図7のように、矩形平面部St2の上テーパー辺を通るクランク半径直交平面と止まり孔の軸直角底面を含む平面(製作面から前者のみとしてもよい)で組立アームジャーナルキャップ2b2と組立アームジャーナル本体2a2に分割し、このクランク半径直交平面を接合面として、前者に立てたスタッドボルト6を後者の取付孔を通し、後者の肉抜き部内でナット7により両者を組付けて組立アームジャーナル22を構成し、その外筒面を組立アームジャーナル22の軸受面とする。
4)組立アームジャーナル22とクランクピン42の一体的結合は、つぎの手順で行う。
a)三角楔52を機能させずに、本体2a2の溝に、軸受とそれを介してクランクピンまわりに回転可能に搭載される部品を組み付けたクランクピンの嵌合軸部4b2を、傾斜面Sw2がクランク軸心O1からクランク半径の向きに下がり勾配となるように挿入する。
b)三角楔本体5a2を、そのねじ穴にねじ込んだねじを介して押し込み、本体2a2の溝とクランクピン42の逆テーパー矩形二面取り嵌合軸部の平面部St2間に押圧を与えてから前記ねじを取り外して円弧ばね5b2を挿入し、キャップ2b2を前項のように組み付け三角楔本体5a2の後端面を円弧ばね5b2により押圧して楔効果を与え、逆テーパー二面取り軸部4b2を嵌合孔2c2に結合する。
5)クランクピン42と組立アームジャーナル22の分解は、つぎのように組立の逆順で実施する。
a)本体2a2とキャップ2b2の締結ナット7を取り外して、キャップ2b2を取り外す。
b)三角楔52の円弧ばね5b2を取り外し、ついで、三角楔本体5a2をそのねじ穴にねじ込んだねじを介して取り外して、嵌合軸部4b2と本体2a2の結合を緩め、クランクピン42をクランク半径方向に取り外す。
なお、嵌合部形状1の組立クランクアームジャーナルクランク軸1B1について述
べた0010〜0013項の内容は、このように構成される嵌合部形状2の組立アームジャーナルクランク軸1B2においても同様である。
図8のように、アームジャーナルを組立式とし、0008項の要件を満たし、0009項で述べた嵌合孔部嵌合孔2c1及び0014項で述べた3種類の面で構成される嵌合面をもつ嵌合孔2c2より製作容易な円錐面部を嵌合面とする嵌合部形状3の組立アームジャーナルクランク軸1B3の構成、組立と分解などは、つぎの5項目に整理される。
なお、三角楔53の構造は、三角楔51と基本的に同じなので図示及び説明を割愛し、また、図8では、嵌合孔2c3の形状を明確にするため、組立状態において三角楔53の図示を除いている。
1)クランクピン両端の嵌合軸部は、半頂角が逆テーパー角δ3である円錐面部Sc3を周面とし、その軸端を円錐底面に傾斜した平面で切り取った傾斜面Sw3とする。(以後、逆テーパー円錐面嵌合軸部4b3という)
2)前記アームジャーナルの嵌合部嵌合孔は、傾斜面Sw3をクランク半径の向きに下がり勾配とした嵌合軸部4b3と同一形状の周面とそれを軸方向に延長した傾斜面Sw3と係合する着脱用ねじ穴付きの三角楔本体5a3と円弧ばね5b3(なお、円弧ばねは適切なばねの例示である)からなる三角楔53を挿入するための軸直角底面の止まり孔とし、この嵌合孔を2c3と表記する。
3)嵌合孔2c3を備えたアームジャーナルは、図8のように、クランク半径に直交する嵌合孔部2c3の軸平面と止まり孔の軸直角底面を含む平面(製作面から前者平面のみとしてもよい)で組立アームジャーナルキャップ2b3と組立アームジャーナル本体2a3に分割し、このクランク半径直交平面を接合面として、前者に立てたスタッドボルト6を後者の取付孔を通し、後者の肉抜き部内でナット7により両者を組付けて組立アームジャーナル23を構成し、その外筒面を組立アームジャーナル23の軸受面とする。
4)組立アームジャーナル23とクランクピン43の一体的結合は、つぎの手順で行う。
a)三角楔53を機能させずに、本体2a3の溝に、軸受とそれを介してクランクピンまわりに回転可能に搭載される部品を組み付けたクランクピンの嵌合軸部4b3を、前記傾斜面Sw3がクランク軸心O1からクランク半径の向きに下がり勾配となるように挿入する。
b)三角楔本体5a3を、そのねじ穴にねじ込んだねじを介して押し込み、本体2a3の溝と嵌合軸部4b3間に押圧を与えてから前記ねじを取り外して円弧ばね5b3を挿入し、キャップ2b3を前項のように組み付けて三角楔本体5a3の後端面を円弧ばね5b3により押圧して楔効果を与え、嵌合軸部4b3を嵌合孔2c3に結合する。
5)クランクピン43と組立アームジャーナル23の分解は、つぎのように組立の逆順で実施する。
a)本体2a3とキャップ2b3の締結ナット7を取り外して、キャップ2b3を取り外す。
b)三角楔53の円弧ばね5b3を取り外し、ついで、三角楔本体5a3をそのねじ穴にねじ込んだねじを介して取り外して、嵌合軸部4b3と本体2a3の密着を緩め、クランクピン43をクランク半径方向に取り外す。
なお、嵌合部形状1の組立クランクアームジャーナルクランク軸1B1について述べ
た0010〜0013項の内容は、このように構成される嵌合部形状3の組立アームジャーナルクランク軸1B3においても同様である。
また、この嵌合は、従来のクランク軸1Pにおける筒面軸と筒面孔の圧入嵌合と同様に、嵌合面の摩擦でクランクピン軸心まわりの捩りを受けるため、強い捩りの場合には、嵌合面の摩擦損傷やすべりが懸念される。なお、嵌合部錐面に半月キーなどを埋め込むことができるが、強い捩りの場合には、その剪断変形が懸念される。
図9のように、アームジャーナルを組立式とし、0008項の要件を満たし、クランクピン軸心まわりのねじりに摩擦で抗する0015項で述べた嵌合孔部嵌合孔2c3を改善した嵌合部形状4の組立アームジャーナルクランク軸1B4の構成、組立と分解などは、つぎの5項目に整理される。
なお、三角楔54の構造は、三角楔51と基本的に同じなので図示及び説明を割愛し、また、図8では、嵌合孔2c4の形状を明確にするため、組立状態において三角楔54の図示を除いている。
1)クランクピン両端の嵌合軸部周面は、クランク半径方向に長径の楕円の柱面母線と法平面内でその母線が逆テーパー角δ4をなす逆テーパー楕円柱面(以後、逆テーパー楕円柱面という)部を周面Sc4とし、その軸端を底面に傾斜した平面で切り取った傾斜面Sw4とする。(以後、逆テーパー楕円柱面嵌合軸部4b4という)
2)前記アームジャーナルの嵌合部嵌合孔は、傾斜面Sw4をクランク半径の向きに下がり勾配とした嵌合軸部4b4周面と同一形状の周面とそれを軸方向に延長し、傾斜面Sw4と係合する着脱用ねじ穴付きの三角楔本体5a3と円弧ばね5b4(なお、円弧ばねは適切なばねの例示である)からなる三角楔54を挿入するための軸直角底面の止まり孔とし、この嵌合孔を2c4と表記する。
3)嵌合孔2c4を備えたアームジャーナルは、図9のように、クランク半径に直交する嵌合孔2c4の軸平面と止まり孔の軸直角底面を含む平面(製作面から前者平面のみとしてもよい。)で組立アームジャーナルキャップ2b4と組立アームジャーナル本体2a4に分割し、このクランク半径直交平面を接合面として、前者に立てたスタッドボルト6を後者の取付孔を通し、後者の肉抜き部内でナット7により両者を組付けて組立アームジャーナル24を構成し、その外筒面を組立アームジャーナル24の軸受面とする。
4)組立アームジャーナル24とクランクピン44の一体的結合は、つぎの手順で行う。
a)三角楔54を機能させずに、本体2a4の溝に、軸受とそれを介してクランクピンまわりに回転可能に搭載される部品を組み付けたクランクピンの嵌合軸部4b4を、前記傾斜面Sw4がクランク軸心O1からクランク半径の向きに下がり勾配となるように挿入する。
b)三角楔本体5a4を、そのねじ穴にねじ込んだねじを介して押し込み、本体2a4の溝と嵌合軸部4b4間に押圧を与えてから前記ねじを取り外して円弧ばね5b4を挿入し、キャップ2b4を前項のように組み付けて三角楔本体5a4の後端面を円弧ばね5b4により押圧して楔効果を与え、嵌合軸部4b4を嵌合孔2c4に結合する。
5)クランクピン44と組立アームジャーナル24の分解は、つぎのように組立の逆順で実施する。
a)本体2a4とキャップ2b4の締結ナット7を取り外して、キャップ2b4を取り外す。
b)三角楔54の円弧ばね5b4を取り外し、ついで、三角楔本体5a4をそのねじ穴にねじ込んだねじを介して取り外して、嵌合軸部4b4と本体2a4の密着を緩め、クランクピン44をクランク半径方向に取り外す。
なお、嵌合部形状1の組立クランクアームジャーナルクランク軸1B1について述べ
た0010〜0013項の内容は、このように構成される嵌合部形状4の組立アームジャーナルクランク軸1B4においても同様である。
以上で述べたように、請求項1〜4に記載したいずれかの遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構とその応用により、先行技術文献で示されている、ディーゼル機関などの低速、ロングストローク、高圧、高効率、高寿命、環境対応に寄与できる特長を損なうことなく、ピストンの往復運動とクランク軸の回転運動を可逆的に変換する機構の組立性及び保守点検整備性を改善できる。
さらに、軸受における a) すべり速度の定速性 b) 軸受幅 c) 潤滑性、また、歯車におけるa)内歯車かみあい b)潤滑性 などから、軸受と歯車を強度、耐久性に優れたものとできることと併せ考えれば、請求項1〜4の組立アームジャーナルクランク軸のいずれかを用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構をロングストローク、低速、高圧の往復機関や往復圧縮機へ応用することは実用的と言える。
さらに、本発明の組立アームジャーナルクランク軸は、その実用性について実験的検討を要するものの、本機構の組立性及び保守点検整備という問題点の解決にとどまらず、従来機構で困難であったクランク軸の製作性、組立性、保守点検整備性などを向上させうることなど発展性を有するものと言える。
請求項1〜4記載したいずれかの遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構とその往復機関及び往復圧縮機などへの応用である。
実施例として、請求項4の遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構のひとつである単気筒組立アームジャーナルクランク軸遊星歯車偏心盤機構の基本構造を図10に示している。
周知のように、この機構は、2または4ストロークの単及び多気筒往復機関及び往復圧縮機などに応用でき、機構の組立、分解及び保守点検整備が容易である。(先行技術文献 特許文献1、2及び非特許文献1〜3参照)
図10の遊星歯車偏心盤機構のクランクピン軸受15のこじれを低減するための実施例として、その遊星歯車偏心盤を、中央に偏心盤、その両側に遊星歯車を備えた複遊星歯車中央偏心盤とした請求項4の機構を図11に示している。これは組立アームジャーナルクランク軸の特長を活かし遊星歯車偏心盤機構を発展させた機構で、組立アームジャーナルクランク軸複遊星歯車中央偏心盤機構と言える。なお、図11は、2ストローク2気筒往復機関への応用のための機構の基本構造を示している。
周知のように、この機構は、2または4ストロークの単及び多気筒往復機関及び往復圧縮機などに応用できる。
この機構は組立、分解及び保守点検整備が容易であるだけでなく、クランクピン軸受のこじれを防ぎ伝動性能を高めることができる。(先行技術文献 特許文献1、2及び非特許文献1〜3参照)
クランク位相角πの2クランクピンクランク軸 (a)従来のクランク軸1P (b)アームジャーナルクランク軸1C 両端の嵌合軸部が逆テーパー二面取りのクランクピン41 (a)正面図 (b)下面図 (c)側面図 クランク位相角πの2クランクピン組立アームジャーナルクランク軸1B1 クランクピン逆テーパー二面取り嵌合軸部4b1と嵌合する連結及び外部軸用組立アームジャーナルの嵌合孔部嵌合孔3c1及び2c1 (a)図3の矢視A−A (b)図3の矢視B−B クランクピン逆テーパー二面取り嵌合軸部4b1と外部軸用組立アームジャーナル嵌合孔部嵌合孔2c1の結合 (a)図3の矢視B−B (b)断面 A−A (c)三角楔 [拡大図] 正面図及び断面D−D クランクピン逆テーパー二面取り嵌合軸部4b1と外部軸用組立アームジャーナル嵌合孔部嵌合孔2c1の結合(三角楔51を除く)(a)正面図 (b)断面 A−A (c)断面 B−B (d)嵌合軸部の立体図 クランクピン逆テーパー矩形二面取り嵌合軸部4b2と外部軸用組立アームジャーナル嵌合孔部嵌合孔2c2の結合(三角楔52を除く)(a)正面図 (b)断面 A−A (c)断面 B−B (d)嵌合軸部の立体図(e)断面Dにおける嵌合面の輪郭とその加工 クランクピン逆テーパー円錐面嵌合軸部4b3と外部軸用組立アームジャーナル嵌合孔部嵌合孔2c3の結合(三角楔53を除く)(a)正面図 (b)断面 A−A (c)断面 B−B (d)嵌合軸部の立体図 クランクピン逆テーパー楕円柱面嵌合軸部4b4と外部軸用組立アームジャーナル嵌合孔部嵌合孔2c4の結合(三角楔54を除く)(a)正面図 (b)断面 A−A (c)断面 B−B (d)嵌合軸部の立体図 単気筒往復機関に応用した組立アームジャーナルクランク軸遊星歯車偏心盤ハイポサイクロイド遊星歯車機構 (a)正面図の断面 (b)矢視 A−A 2ストローク2気筒往復機関に応用した組立アームジャーナルクランク軸複遊星歯車中央偏心盤ハイポサイクロイド遊星歯車機構(a)正面図の断面 (b)矢視 A−A
1 クランク軸
1Bkクランクピン嵌合軸部がkの組立アームジャーナルクランク軸
1C アームジャーナルクランク軸
1P 従来機構のクランク軸
2 外部軸用組立アームジャーナル
2k クランクピン嵌合軸部がkの外部軸用組立アームジャーナル
2ak クランクピン嵌合軸部がkの外部軸用組立アームジャーナル本体
2bk クランクピン嵌合軸部がkの外部軸用組立アームジャーナルキャップ
2ck クランクピン嵌合軸部がkの外部軸用組立アームジャーナル嵌合孔部嵌合孔
3 連結組立アームジャーナル
3k クランクピン嵌合軸部がkの連結組立アームジャーナル
3ak クランクピン嵌合軸部がkの連結組立アームジャーナル本体
3bk クランクピン嵌合軸部がkの連結組立アームジャーナルキャップ
3ck クランクピン嵌合軸部がkの連結組立アームジャーナル嵌合孔部嵌合孔
4 クランクピン
4k クランクピン嵌合軸部がkのクランクピン
4ak クランクピン嵌合軸部がkのクランクピン軸受部
4bk クランクピン嵌合軸部がkのクランクピン嵌合軸部
5k クランクピン嵌合軸部がkの三角楔
5ak クランクピン嵌合軸部がkの三角楔本体
5bk クランクピン嵌合軸部がkの円弧ばね
6 スタッドボルト
7 ナット
8 遊星歯車偏心盤/複遊星歯車中央偏心盤
8a 遊星歯車偏心盤の遊星歯車部/複遊星歯車中央偏心盤の遊星歯車部
8b 遊星歯車偏心盤の偏心盤部/複遊星歯車中央偏心盤の偏心盤部
9 静止内歯車
10 内歯車固定ボルト
11 ピストン
12 シリンダー
13 シリンダーヘッド
14 偏心盤軸受
15 クランクピン軸受
16 外部軸用組立アームジャーナル軸受
17 連結組立アームジャーナル軸受
18 ケーシング
Cj シリンダ−軸心( j=1,2 jは気筒番号、単気筒ではjを削除)
O1 クランク軸心
O2jクランクピン軸心( j=1,2 jは気筒番号、単気筒ではjを削除)
O3j 偏心盤軸心( j=1,2jは気筒番号、単気筒ではjを削除)
O3Pj 従来機構のクランクピン軸心( j=1,2は気筒番号)
Qk クランクピン嵌合軸部がkの組立アームジャーナル接合面とその嵌合孔底面外周との交点
S 組立アームジャーナル本体と組立アームジャーナルキャップの接合面
Sck クランクピン嵌合軸部がkのクランクピン嵌合軸部周面の曲面部
Stk クランクピン嵌合軸部がkのクランクピン嵌合軸部周面の平面部
Swk クランクピン嵌合軸部がkのクランクピン嵌合軸部端の傾斜面
e クランク半径/偏心盤偏心量/遊星歯車の基準円半径
δk クランクピン嵌合軸部がkの逆テーパー角/円錐半頂角
ω クランク角速度
添字k クランクピン嵌合軸部が、k=1は逆テーパー二面取り、k=2は逆テーパー矩形二面取り、k=3は逆テーパー円錐面、k=4は逆テーパー楕円柱面に、それぞれ対応する
図中の部品番号は、とくに必要な場合を除き、ひとつの部品について記載する。また、周知の機能と構成の説明は割愛する。

Claims (4)

  1. クランク軸のアーム周面をクランクジャーナル筒面とするアームジャーナルの嵌合孔部にクランクピン両端の嵌合軸部を一体的に結合しアームジャーナルとクランクピンを一体化するアームジャーナルクランク軸において、前記嵌合孔部を組立式としてクランクピンをクランク半径方向に着脱し前記の一体的結合とその分解を可能にする、下記4項目に示す組立アームジャーナルクランク軸を用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構。
    なお、この嵌合軸部周面の最大半径距離を、基本的にクランクピン半径とする。
    1)クランクピン両端の嵌合軸部は、その軸平面に対称な逆テーパー二面取りとし、その軸端を軸直角断面の長手方向に傾斜した平面で切り取った傾斜面とする。
    2)前記アームジャーナルの嵌合孔部の嵌合孔は、前記傾斜面をクランク半径の向きに下がり勾配とした前項の嵌合軸部と同一形状の周面とそれを軸方向に延長し、前記傾斜面と係合する三角楔を挿入するための軸直角底面をもつ止まり孔とする。
    3)前項の嵌合孔を備えたアームジャーナルを、その嵌合孔底面外周である円弧と直線のクランク半径外交点を通るクランク半径直交平面とその止まり孔底面を含む平面で分割した、組立アームジャーナルキャップと組立アームジャーナル本体を、このクランク半径直交平面を接合面として、前者に立てたスタッドボルトを後者の取付孔を通し、ナットにより後者の肉抜き部内で両者を組付けて、前記組立アームジャーナルを構成し、その外筒面を前記組立アームジャーナルの軸受面とする。
    4)前記の一体的結合は、前記組立アームジャーナル本体の溝に、前記クランクピン嵌合軸部を、その傾斜面がクランクの軸心からクランク半径の向きに下がり勾配となるように挿入し、ついで、前記三角楔の着脱用ねじ穴付き本体とその後端に円弧ばねを挿入し、前記組立アームジャーナルキャップを前項のように組み付けて楔効果を与えて、前記の組立アームジャーナルの嵌合孔とクランクピン嵌合軸部を結合する。
    この一体的結合の分解は、上記の逆順で実施する。
  2. クランク軸のアーム周面をクランクジャーナル筒面とするアームジャーナルの嵌合孔部にクランクピン両端の嵌合軸部を一体的に結合しアームジャーナルとクランクピンを一体化するアームジャーナルクランク軸において、前記嵌合孔部を組立式としてクランクピンをクランク半径方向に着脱し前記の一体的結合とその分解を可能にする、下記4項目に示す組立アームジャーナルクランク軸を用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構。
    なお、この嵌合軸部周面の最大半径距離を、基本的にクランクピン半径とする。
    1)クランクピン両端の嵌合軸部は半頂角が逆テーパー角である2種類の円錐面部と矩形二面取り平面部でその周面を構成し、その軸端を軸直角断面の長手方向に傾斜した平面で切り取った傾斜面とする。
    2)前記アームジャーナルの嵌合部の嵌合孔は、前記傾斜面をクランク半径の向きに下がり勾配とした前項の嵌合軸部と同一形状の周面とそれを軸方向に延長し、前記傾斜面と係合する三角楔を挿入するための軸直角底面をもつ止まり孔とする。
    3)前項の嵌合孔を備えたアームジャーナルを、その嵌合孔底面外周である円弧と直線のクランク半径外交点を通るクランク半径直交平面とその止まり孔底面を含む平面で分割した、組立アームジャーナルキャップと組立アームジャーナル本体を、このクランク半径直交平面を接合面として、前者に立てたスタッドボルトを後者の取付孔を通し、ナットにより後者の肉抜き部内で両者を組付けて、前記組立アームジャーナルを構成し、その外筒面を前記組立アームジャーナルの軸受面とする。
    4)前記の一体的結合は、前記組立アームジャーナル本体の溝に、前記クランクピン嵌合軸部を、その傾斜面がクランクの軸心からクランク半径の向きに下がり勾配となるように挿入し、ついで、前記三角楔の着脱用ねじ穴付き本体とその後端に円弧ばねを挿入し、前記組立アームジャーナルキャップを前項のように組み付けて楔効果を与えて、前記の組立アームジャーナルの嵌合孔とクランクピン嵌合軸部を結合する。
    この一体的結合の分解は、上記の逆順で実施する。
  3. クランク軸のアーム周面をクランクジャーナル筒面とするアームジャーナルの嵌合孔部にクランクピン両端の嵌合軸部を一体的に結合しアームジャーナルとクランクピンを一体化するアームジャーナルクランク軸において、前記嵌合孔部を組立式としてクランクピンをクランク半径方向に着脱し前記の一体的結合とその分解を可能にする、下記4項目に示す組立アームジャーナルクランク軸を用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構。
    なお、この嵌合軸部周面の最大半径距離を、基本的にクランクピン半径とする。
    1)クランクピン両端の嵌合軸部は、半頂角が逆テーパー角である円錐面部を外周面とし、その軸端を軸直角断面と傾斜した平面で切り取った傾斜面とする。
    2)前記アームジャーナルの嵌合孔部の嵌合孔は、前記傾斜面をクランク半径の向きに下がり勾配とした前項の嵌合軸部と同一形状の周面とそれを軸方向に延長し、前記傾斜面と係合する三角楔を挿入するための軸直角底面をもつ止まり孔とする。
    3)前項の嵌合孔部を備えたアームジャーナルを、その嵌合孔軸心を含むクランク半径直交平面と止まり孔底面を含む平面で分割した、組立アームジャーナルキャップと組立アームジャーナル本体を、このクランク半径直交平面を接合面として、前者に立てたスタッドボルトを後者の取付孔を通し、ナットにより後者の肉抜き部内で両者を組付けて、前記組立アームジャーナルを構成し、その外筒面を前記組立アームジャーナルの軸受面とする。
    4)前記の一体的結合は、前記組立アームジャーナル本体の溝に、前記クランクピン嵌合軸部を、その傾斜面がクランクの軸心からクランク半径の向きに下がり勾配となるように挿入し、ついで、前記三角楔の着脱用ねじ穴付き本体とその後端に円弧ばねを挿入し、前記組立アームジャーナルキャップを前項のように組み付けて楔効果を与えて、前記の組立アームジャーナルの嵌合孔とクランクピン嵌合軸部を結合する。
    この一体的結合の分解は、上記の逆順で実施する。
  4. クランク軸のアーム周面をクランクジャーナル筒面とするアームジャーナルの嵌合孔部にクランクピン両端の嵌合軸部を一体的に結合しアームジャーナルとクランクピンを一体化するアームジャーナルクランク軸において、前記嵌合孔部を組立式としてクランクピンをクランク半径方向に着脱し前記の一体的結合とその分解を可能にする、下記4項目に示す組立アームジャーナルクランク軸を用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構。
    なお、この嵌合軸部周面の最大半径距離を、基本的にクランクピン半径とする。
    1)クランクピン両端の嵌合軸部は、クランク半径方向に長径をもつ楕円の柱面母線と法平面内でその母線が逆テーパーをなす逆テーパー楕円柱面(以後、逆テーパー楕円柱面という)部を周面とし、その軸端を軸直角断面と長手方向に傾斜した平面で切り取った傾斜面とする。
    2)前記アームジャーナルの嵌合孔部の嵌合孔は、前記傾斜面をクランク半径の向きに下がり勾配とした前項の嵌合軸部と同一形状の周面とそれを軸方向に延長し、前記傾斜面と係合する三角楔を挿入するための軸直角底面をもつ止まり孔とする。
    3)前項の嵌合孔を備えたアームジャーナルを、その嵌合孔軸心を含むクランク半径直交平面と止まり孔底面を含む平面で分割した、組立アームジャーナルキャップと組立アームジャーナル本体を、このクランク半径直交平面を接合面として、前者に立てたスタッドボルトを後者の取付孔を通し、ナットにより後者の肉抜き部内で両者を組付けて、前記組立アームジャーナルを構成し、その外筒面を前記組立アームジャーナルの軸受面とする。
    4)前記の一体的結合は、前記組立アームジャーナル本体の溝に、前記クランクピン嵌合軸部を、その傾斜面がクランクの軸心からクランク半径の向きに下がり勾配となるように挿入し、ついで、前記三角楔の着脱用ねじ穴付き本体とその後端に円弧ばねを挿入し、前記組立アームジャーナルキャップを前項のように組み付けて楔効果を与えて、前記の組立アームジャーナルの嵌合孔とクランクピン嵌合軸部を結合する。
    この一体的結合の分解は、上記の逆順で実施する。
JP2018221752A 2018-09-28 2018-11-27 組立アームジャーナルクランク軸を用いた遊星歯車偏心盤方式ハイポサイクロイド遊星歯車機構 Withdrawn JP2020056392A (ja)

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