JP2005343488A - ビール供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ビール樽からビールコックへ至るまでのビールの流路に、極力細菌が発生することがなく、しかも引っ掛かったりして邪魔になるようなことかないビール供給装置を提供することを目的とすること。
【解決手段】 ビール樽1からビールコック4へ移送中のビールを冷却するための冷却器9が設けられ、前記ビールコック4から、その冷却されたビールが注出されるビール供給装置Aであって、前記ビール樽と、該ビール樽と冷却器とを連通するビールホース10と、を収容する冷蔵室7が設けられたビール供給装置。
そして、ビール樽内のビールを前記ビールコックへ圧送するためのガスボンベ2が、前記冷蔵室の後側のボンベ室に収納されている。
また、ビールホースは冷蔵室の天壁7Bを貫挿して冷却器9に連結されている。
【選択図】 図2
Description
特に、ビールの味にこだわり、ビールが流通する経路(ビールホース等)に細菌が発生するのを抑え、本来のビール味を維持できるビール供給装置に関する。
例えば、図4は、そのような清涼飲料供給装置を示したものであり、清涼飲料の原液が充填された密封袋体114を冷蔵庫111の中で、直接、冷やす構造となっている。
具体的には、清涼飲料の原液を第1ノズル口112から注出し、他方の第2ノズル口113から冷やされた水を注出し、清涼飲料の原液を水で希釈して薄めて飲むものである。
このビール供給装置の場合は、清涼飲料供給装置の場合と異なり、濃縮ビールを炭酸水で希釈するという方式は採用されず、圧を加えたビール樽から直接ビールを冷却器に供給する方式が採用されている。
すなわち具体的には、ビール供給装置の外に設けられたビール樽209から炭酸ガスボンベ210を用いてビールをビールホース214を介して冷却水槽211に圧送し、この圧送されたビールを冷却水槽211内の冷却コイル212にて冷却された水Wと熱交換させることで冷却し、その後、ビールコック213から冷えたビールを注出するのである。
このようなビール供給装置には、ビール樽209と冷却水槽211とを接続するビールホース214(ビール樽からビールコックまでの流路の一部)が備わっているので、このビールホース214が室温に晒されるとそこに残留したビールの存在により、ビールホース214の内壁に細菌が発生するという問題があった。
ビールが流通する流通路内に必ず温度依存性の細菌が発生するのである。
そしてビールホース214の内側に細菌が発生すると、該ビールホース214内に残留したビールが変質してしまうのである。
そのため、次にビールを注出する際にビール内の変質したビールが細菌と共に混入してしまい飲む人のビール味を悪くしてしまうのである。
なお、この細菌は、特に20〜40℃の範囲で増殖が活発化することが知られており、また細菌は、10℃以下では差ほど増殖せず、4℃以下では殆ど休眠状態にあり、75℃以上であると死滅するのが一般的である。
一方、ビール樽209、炭酸ガスボンベ210、ビールホース214等が露出しているために、作業者(店員)がそれに引っ掛かったりして邪魔となる場合があり、また外見上においても、見栄えが悪い。
すなわち、本発明は、ビール樽からビールコックへ至るまでのビールの流路に、極力細菌が発生することがなく、しかも引っ掛かったりして邪魔になるようなことかないビール供給装置を提供することを目的とする。
因みに、従来のように流路が室温に晒される場合には、その部分に細菌が発生し易く、特にビールのおいしい夏場には細菌の繁殖が活発に起こり、ビールの味が低下してしまう。
しかし、該ビール樽とビールホースとを冷蔵室に形成することで、細菌が発生するのを極力抑えることができ上味を維持できる。
この押圧値は、ビールをジョッキに注いだ時の泡立ちに影響を与えるので、ビール樽を恒温管理することで、常時安定した状態の泡立ちのビールとなり、確実においしいビールを提供することができる。
そのため、いつ注出しても適正な範囲の泡量のビールを注出することが可能となる。
因みに、注出を数分間休止する度に、次の流出の最初の1〜2杯目のビールを全て捨てたり、或いはその泡だけを捨てなくてはならなかった従来のビール供給装置に比べて、全く無駄がなくなるという利点がある。
また、冷却器、ビール樽、及び炭酸ガスボンベが一体なって収納されているため、作業者が引っ掛かったりして邪魔になるようなことかない。
図1は、本発明の一実施形態に係るビール供給装置を示している。
図1(A)はビール供給装置を正面から見た状態を示している。
図1(B)はビール供給装置を側面から見た状態を示している。
ビール供給装置Aの底には、キャスター3が取り付けられており、装置本体を軽く押すことで容易に移動させることが可能である。
ビールコック4の下方にはビール注出時、ジョッキを置くための受け台5が設けられている。
なお、ビールコック4の近傍には、ビール供給装置内の温度等を表示するインジケーター(図示しない)が設けられている。
ビール供給装置の正面には、開き扉6Aが取り付けられており、この第1の開き扉6Aは装置本体に金具Kを介して回動可能に取り付けられているため、取っ手6A1を持って容易に開閉が行える。
この第1の開き扉6Aの後側は一定の奥行きで空間が形成されており冷蔵室7となっている。
この第2の開き扉6Bの奥は一定の奥行きまで空間が形成されており、丁度、冷蔵室7の裏側に相当しボンベ室8となっている。
図2(A)は正面図であり、図2(B)は側面図である。
前述したように、第1の開き扉6Aの後側の空間は冷蔵室7となっているが、この冷蔵室7の天壁(この天壁は延長されて仕切り壁となっている)7B、底壁、後壁7A、側壁とも断熱壁で形成されており、第1の開き扉自体も同様となっている。
この冷蔵室7の空間は、少なくともビール樽1(1A,1B)を上下2段にして収納することが可能な大きさを有する。
従って、第1の開き扉6Aを開いて冷蔵室7に使用するビール樽1Aを予備のビール樽1Bの上に積み上げた状態で冷やすことができる。
このように、常時、予備のビール樽1Bを冷却しておくことで、使用中のビール樽1Aのビールが無くなった場合に、速やかに、冷えた状態で取り替えることができる。
ビール樽1Aを交換する場合は、第1の開き扉6Aを開いて、ビールホース10から上段にあるビール樽1Aを、一旦、切り離し、下段にあるまだ使用されていないビール樽1Bに連結する。
そして、その下に新しいビール樽1(下段の新しいビール樽1Bとなる)を置く。
このように、ビール樽1Aの交換時にもビールホース10は、冷蔵室内で、そのまま冷やされた状態にあるため後述するような菌の繁殖が起きない。
このボンベ室8の右側壁(第2の開き扉側から見て右)は冷蔵室7の後壁7Aと共通となっており、通常、天壁、底壁、後壁、右側壁は通常、断熱材を使わなくともよい。
何故なら、炭酸ガスボンベ2が冷やされるとガス圧が小さくなることから冷やさない方が良く、室温に維持されることが好ましいからである。
その意味でボンベ室8は室温に維持すれば足り、第2の開き扉6Bの部分に隙間があって、ボンベ
室8が外気と通じていても問題はない。
ある第2の開き扉6B扉2を通して炭酸ガスボンベ2を収納することできるため、その交換時においても、互いに干渉せずに個々に作業を行うことできる。
また、炭酸ガスボンベ2は室温にて放置し、冷蔵室7のビール樽1のみ区別して冷却することがで
きる。
そのため装置全体としては、外部に凸凹がなく、外観上、すっきりした形状とすることができ見栄えが極めて良くなる。
更にまた、ビール樽1や炭酸ガスボンベ2が冷却器9と共にコンパクトに纏められているために、店等においてもスペースの確保が容易であり、またキャスター3が取り付けられているために、簡単に配置替えも可能である。
炭酸ガスボンベ2の先端に設けたガスの元栓2Aを開き、圧力調整器2Bの調整ハンドルを調整してガスホース11内に出て行く炭酸ガスの圧力を調整する。
すなわち、ビール樽1内のビールの温度(ここでは、冷蔵室の設定温度)によって決まる適正な値の圧力になるように調整する。
具体的には、ビールの注出時において、ビールホース内に微細な泡が発生しないようなガス圧に設定する。
この状態でビールコック4のハンドルを手前に引くと、ビール樽1内のビールが炭酸ガスの圧力によってビールホース10を通ってビールコック4から供給され、受け台5の上に置かれたジョッキに注がれる。
また、冷却器9の後方には冷却器9を冷やすためのコンプレッサー12や冷却パイプが配設されているが、このコンプレッサー12は、冷蔵室7の冷却にも兼用される。
なお、コンプレッサー12による発熱は、周囲壁に形成されたスリットを通じ出入りする空気によって空冷される。
この冷却器は、水Wを蓄えた冷却水槽を備えており、この冷却水槽の内壁にそって冷却媒体が通る冷源管91がコイル状に配設されている。
この冷源管19の中を冷却媒体が通ることより冷源管91と直接接している冷却水槽内の水Wを冷却する。
なお、通常、冷却中には、冷源管91の周囲には氷が形成されている状態となっている。
この冷却細管92は下方向に螺旋状に巻回され、下端で折り返され上方向に螺旋状に巻回されることで2重の螺旋構造となっている。
そのために一定の空間で距離が稼げるために水Wとの接触面積が十分取れ、冷却水槽内の冷えた水によって効率よく冷却されることとなる(図3参照)。
すなわち、冷却細管92内を通過するビールを効率良く冷却することができる。
また、コイル状の冷却細管92の内方には攪拌機93が設けられており、冷却水槽内の水Wを掻き回すことで、冷却細管92及び冷源管91と水Wとの間の相互の熱伝達を促進させている。
ビール供給装置の温度管理としては、ビール樽1を収容する冷蔵室7内の温度管理と、冷却器9の冷却水槽によって冷やされたビール注出温度の管理が挙げられる。
冷蔵室内の温度は、4℃以下の恒温状態になるように管理することが好ましい。
すなわち、4℃以下で保存することにより、酵母が働いてビールの味を熟成するからである。
但し、長期の保存(例えば、一ヵ月)をすると、酵母が劣化しビールの味が悪くなるので留意する必要がある。
なお、ビールの温度が10℃を超えると酵母が溶けて味が悪くなるが、従来のビール樽209は大気に露出した状態にあったので、その通常、10℃より低い温度である冬場以外は、味の低下現象が生じていた。
本発明のビール供給装置Aを使用するに当たっては、電力コストの観点から、10℃以下に管理することがある。
このように、下段に配置された冷蔵室7と上段に配置された冷却器9(具体的に冷却水槽)との2段階を経るビールの温度制御をすることにより、ビールコック4から美味しい温度のビールを注出することができる上、ビール樽1と共にビールホース10も冷やされて、ビールホース10の内壁にて菌が繁殖するのを防止することができ、更により美味しいビールとなる。
図3は、ビールの流路を模式的に示した図であるが、ビール樽1やビールホース10は、冷蔵室7や冷却器9により常に低温領域にあることが分かる。
ビール樽1が冷蔵室内に収容され恒温状態で冷やして保存されることで、ビール樽内のビールの温度が安定し、炭酸ガスボンベ2を用いてビール樽内のビールをビールコック4へ向けて圧送する場合は、そのために加える圧力を一定値で管理することができる。
周囲温度の変化に応じて押圧値をこまめに変更する手間を省くことができる。
この押圧値は、ビールをジョッキに注いだ時の泡立ちに影響を与えるので、ビール樽1を恒温管理することで、常時安定した状態の泡立ちのビールを提供することができると共に、確実においしいビールを提供することができる。
そのため、いつ注出しても適正な範囲の泡量のビールを注出することが可能であり、注出を数分間休止する度に、次の流出の最初の1〜2杯目のビールを全て捨てたり、或いはその泡だけを捨てなくてはならなかった従来のビール供給装置に比べて全く無駄がなくなるという利点がある。
ボンベ室8は炭酸ガスボンベ2を複数本、収納できる大きさとしても良く、冷蔵室7も同様なことが言える。
また、ボンベ室8の開き扉を正面とし、冷蔵室7の開き扉を側面とすることも当然可能である。
10 ビールホース
11 ガスホース
12 コンプッサー
13 ヘッド
1A 使用中のビール樽
1B 予備のビール樽
11 ヘッド
2 炭酸ガスボンベ
2A 元栓
2B 圧力調整器
3 キャスター
4 ビールコック
5 受け台
6 開き扉
6A 第1の開き扉
6A1 取っ手
6B 第2の開き扉
6B1 取っ手
7 冷蔵室
7A 後壁
7B 天壁
8 ボンベ室
9 冷却器
91 冷源管
92 冷却管
92A 冷却管
92B 冷却管
93 攪拌機
111 冷蔵庫
112 第1ノズル口
113 第1ノズル口
114 密封袋体
209 ビール樽
210 酸ガスボンベ
211 冷却水槽
212 冷却コイル
213 ビールコック
214 ビールホース
A ビール供給装置
F 冷却ファーン
K 金具
W 水
Claims (7)
- ビール樽からビールコックへ移送中のビールを冷却するための冷却器が設けられ、前記ビールコックから、その冷却されたビールが注出されるビール供給装置であって、
前記ビール樽と、
該ビール樽と冷却器とを連通するビールホースと、
を収容する冷蔵室が設けられたことを特徴とするビール供給装置。 - 前記ビール樽内のビールを前記ビールコックへ圧送するためのガスボンベが、前記冷蔵室の後側のボンベ室に収納されていることを特徴とする請求項1に記載のビール供給装置。
- 前記ビールホースは冷蔵室の天壁を貫挿して冷却器に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のビール供給装置。
- 前記ガスボンベとビール樽を連通するガスホースは、冷蔵室の後壁を貫挿して連結されていることを特徴とする請求項2に記載のビール供給装置。
- 前記冷却器は、水を蓄えた冷却水槽を備え、この冷却水槽の内壁に沿って冷却媒体が通る冷源管がコイル状に配設されており、該冷源管の内方にはビールが通る冷却細管がコイル状に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のビール供給装置。
- 前記冷却細管は、下方向に螺旋状に巻回され、下端で折り返され上方向に螺旋状に巻回されることで2重の螺旋構造となっていることを特徴とする請求項5に記載のビール供給装置。
- 前記ボンベ室は室温に晒されていることを特徴とする請求項2に記載のビール供給装置。
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KR20150141815A (ko) * | 2014-06-10 | 2015-12-21 | 권용철 | 맥주 충전과 공급이 편리한 맥주공급장치 및 이를 위한 맥주충전시스템과 맥주충전방법 |
CN107619016A (zh) * | 2017-10-29 | 2018-01-23 | 上海爱杯网络科技有限公司 | 一种具有管路抑菌功能的智能葡萄酒保鲜机 |
JP2018502788A (ja) * | 2015-01-21 | 2018-02-01 | アンハイザー−ブッシュ インベブ エセ.アー. | 飲料注出用ストップコック |
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- 2004-05-31 JP JP2004162539A patent/JP2005343488A/ja active Pending
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KR101580100B1 (ko) | 2014-06-10 | 2015-12-24 | 권용철 | 맥주 충전과 공급이 편리한 맥주공급장치 및 이를 위한 맥주충전시스템과 맥주충전방법 |
JP2018502788A (ja) * | 2015-01-21 | 2018-02-01 | アンハイザー−ブッシュ インベブ エセ.アー. | 飲料注出用ストップコック |
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