JP2005342963A - プリント処理装置及びその印刷モード設定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 印刷コンテンツを印刷する際、プリンタで設定可能な複数の印刷モードのうち、どのモードが最適なのかユーザには判断できず、適切な印刷を行うことが困難であった。
【解決手段】 印刷コンテンツに対応付けされたメタデータに指定された印刷条件をメタデータ取得部23で取得し、この印刷条件に基づいて印刷モード設定部24が印刷コンテンツ毎に最適な印刷モードを推奨印刷モードとして決定する。これにより、コンテンツ制作者が意図した印刷条件を考慮した印刷モードが自動的に設定される他、ユーザが印刷モードを変更する際の目安にもなる。
【選択図】 図2
【解決手段】 印刷コンテンツに対応付けされたメタデータに指定された印刷条件をメタデータ取得部23で取得し、この印刷条件に基づいて印刷モード設定部24が印刷コンテンツ毎に最適な印刷モードを推奨印刷モードとして決定する。これにより、コンテンツ制作者が意図した印刷条件を考慮した印刷モードが自動的に設定される他、ユーザが印刷モードを変更する際の目安にもなる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えばデータ放送に含まれる印刷コンテンツを印刷可能なプリント処理装置に関し、特に印刷コンテンツに適した品質での印刷を容易に行いうるプリント処理装置に関する。
従来、地上波アナログテレビ放送においても文字放送を初めとするデータ放送が行われていたが、データ放送自体の種類が少ない、文字放送の機能を有するテレビ受信機の数が少ない等の理由により、普及が進んでいるとは言えなかった。しかし、衛星放送やデジタル地上波放送などの開始により、データ放送は身近なものになりつつある。そして、データ放送を利用したさまざまなサービスが将来実現されようとしており、このようなサービスにおいては、例えばテレビを介してチケット購入を申し込み、チケットのデータをデータ放送に含まれる印刷コンテンツとして配信し、ユーザがこの印刷コンテンツを印刷してチケットを入手するといった、印刷を前提としたものも想定されている。
図1は、データ放送に含まれる印刷コンテンツを印刷出力可能なプリント処理装置の一例としての、デジタルテレビ受信機にプリンタを接続してなるプリント処理装置のハードウェアの概略構成例を示すブロック図である。
図1において、テレビ受信機1は、データの入出力、処理、記憶、通信などを行なうユニットであり、各種アンテナ、CATV端子、リモコン、ディスプレイ、プリンタ、インターネット回線などが接続可能である。ユーザがリモコン2によってチャンネルを選択すると、アンテナやCATV端子から入力された信号から、チューナ3によって所望のチャンネルの受信データが得られる。デジタルテレビにおける1つのチャンネルの受信データには、動画像データ、音声データ、その他のコードデータが多重化されているので、CPU(中央処理装置)4は、これらのデータを分離し、さらに復号やその他の処理を行ない、ディスプレイI/F5を介してディスプレイ6ヘ映像や音声を出力する。
受信データや各種処理で得られたデータはメモリ7へ一時的に記憶され、さらにHDD(ハードディスクドライブ)8、リムーバブルメディア9(ビデオテープ、ビデオディスクなど)に録画したり、モデム10を介してインターネット上のサーバに録画したり、プリンタI/F11を介してプリンタ12で印刷したりすることもできる。
図37及び図38は、図1に示すハードウェア構成のプリント処理装置を用いてデータ放送コンテンツをプリンタで印刷する際の従来技術を説明するための機能ブロック図である。
図37に示す第1の機能構成は、テレビ受信機1に放送受信部21、データ放送処理部22、印刷モード設定部24、印刷処理部25を設け、プリンタ12に印刷部26を設けている。なお、ここで、「処理部を設ける」とは、「処理部で行う機能を実現する」ことを意味する。従って、異なる処理部が実際にはCPU4によって実現される場合もある。
図37に示す第1の機能構成は、テレビ受信機1に放送受信部21、データ放送処理部22、印刷モード設定部24、印刷処理部25を設け、プリンタ12に印刷部26を設けている。なお、ここで、「処理部を設ける」とは、「処理部で行う機能を実現する」ことを意味する。従って、異なる処理部が実際にはCPU4によって実現される場合もある。
この機能構成は、プリンタ12には印刷部26のみを設けるため、プリンタ12を比較的低コストにできるという特徴を有する。また、このようなプリンタ12の構成は従来普及しているパーソナルコンピュータ用のプリンタと同等であるため、これらのプリンタをそのまま利用できるという特徴がある。
一方、図38に示す第2の機能構成は、テレビ受信機1に放送受信部21、データ放送処理部22、印刷モード設定部24を設け、プリンタ12に印刷処理部25、印刷部26を設けている。
この機能構成は、印刷処理部25をプリンタ12に設ける構成であるため、第1の従来システムに比べてテレビ受信機1を比較的低コストにできるという特徴がある。
この機能構成は、印刷処理部25をプリンタ12に設ける構成であるため、第1の従来システムに比べてテレビ受信機1を比較的低コストにできるという特徴がある。
図39のフローチャートを用いて、図37及び図38の機能構成を有するプリント処理装置におけるプリント処理の流れを説明する。
ステップS801において、放送受信部21は、放送を受信し、映像データ、音声データ、データ放送のデータ、その他のデータに分離し、メモリ7やHDD8といった記憶領域に記憶する。
ステップS801において、放送受信部21は、放送を受信し、映像データ、音声データ、データ放送のデータ、その他のデータに分離し、メモリ7やHDD8といった記憶領域に記憶する。
ステップS802において、データ放送処理部22は、放送受信部21が受信・分離したデータ放送のデータを解析し、ディスプレイ6の画面に提示する。
ステップS803において、データ放送画面で印刷コンテンツを選択する操作が行なわれればステップS804へ進む。印刷コンテンツ選択操作が行なわれなければステップS801へ戻る。
ステップS803において、データ放送画面で印刷コンテンツを選択する操作が行なわれればステップS804へ進む。印刷コンテンツ選択操作が行なわれなければステップS801へ戻る。
ステップS804において、印刷モード設定部24は、例えば図8のような印刷モード設定画面をディスプレイ6に表示し、デフォルト印刷モードを含む選択可能な印刷モードを提示する。デフォルト印刷モードは、毎回固定された印刷モードである場合、あるいは前回ユーザが設定した印刷モードである場合とがある。
図8の画面例では、印刷モードとして「超高画質」「高画質」「普通」「高速」「超高速」という5つの画質モードが選択可能となっており、デフォルト画質モードとして「高画質」が提示されている(枠が強調表示されている)。一般に、画質が高いモードほど印刷速度は遅くなるというトレードオフの関係にある。また、不図示の画面により、画質モード以外の各種印刷モードとして、用紙種別、用紙サイズ、印刷枚数、拡大縮小倍率などもデフォルトモードが提示される。ユーザはリモコン2の「矢印キー」で他の印刷モードに変更することができる。また、ユーザはリモコン2の「決定キー」で印刷を開始することができる。
ステップS805において、ユーザによる印刷モード変更操作(リモコンの矢印キー入力)が行なわれればステップS806へ進み、印刷モード変更操作が行なわれなければステップS807へ進む。
ステップS806において、ユーザの変更操作に応じて、現在の印刷モードの設定を変更する。また、図8の画面において強調表示するモードも合わせて変更する。
ステップS806において、ユーザの変更操作に応じて、現在の印刷モードの設定を変更する。また、図8の画面において強調表示するモードも合わせて変更する。
ステップS807において、印刷開始操作(リモコンの決定キー入力)が行なわれればステップS808へ進み、印刷開始操作が行なわれなければステップS805へ戻る。
ステップS808において、印刷処理部25はラスタライズやディザ処理などの印刷データ処理を行なう。印刷データ処理において用いるアルゴリズムやパラメータは、設定された印刷モードに応じて選択される。印刷部26は、印刷処理部25の出力データに応じてインク吐出や用紙送りの制御を行い、印刷結果を出力する。
ステップS808において、印刷処理部25はラスタライズやディザ処理などの印刷データ処理を行なう。印刷データ処理において用いるアルゴリズムやパラメータは、設定された印刷モードに応じて選択される。印刷部26は、印刷処理部25の出力データに応じてインク吐出や用紙送りの制御を行い、印刷結果を出力する。
上述した従来の機能構成を有するプリント処理装置は、印刷時の画質モードを変更する操作が面倒なため、あるいは変更しようにも最適な画質モードがどれであるかわからないため、デフォルト画質モードをそのまま使って印刷するユーザが多いと考えられる。
しかしながら、印刷対象となるデータ放送コンテンツによって、最適な画質モードは異なる。従って、毎回固定された画質モード、あるいは前回ユーザが設定した画質モードをデフォルト画質モードとした場合、デフォルト画質モードが印刷しようとしているデータ放送コンテンツにとって最適な画質モードとは限らない。そのため、最適な画質モードよりも低い画質が設定されていれば必要な画質が得られず、最適な画質モードより高画質の設定がなされていた場合には必要以上に印刷時間がかかるという問題点があった。
また、ユーザが画質モード変更操作を行なう場合にも、設定可能な画質モードと出力結果及び印刷時間との関係が分からないため、所望の画質や印刷速度を得るためにはどの画質モードに設定すればよいのか分からないという問題点があった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、コンテンツ製作者が意図した画質を満たし、かつ過剰な画質で印刷速度が遅くなってしまうことがない画質モードを自動的に推奨印刷モードとして設定できるようにすることを目的とする。
上述の目的は、画質及び速度の異なる複数の印刷モードを設定可能なプリント処理装置において、入力された印刷コンテンツに付加されたメタデータから、当印刷コンテンツに要求される印刷画質及び印刷速度に関する条件のうち、少なくとも印刷画質条件を取得するメタデータ取得手段と、メタデータ取得手段が取得した条件に基づいて、複数の印刷モードのうち印刷コンテンツの印刷に用いることが望ましい推奨印刷モードを決定する印刷モード設定手段とを有することを特徴とするプリント処理装置によって達成される。
また、上述の目的は、プリンタと、印刷コンテンツと当印刷コンテンツに対応付けされたメタデータとを含むデータ放送を受信する受信手段と、印刷コンテンツを選択可能に表示する表示手段と、表示中の印刷コンテンツのうち、印刷要求があった印刷コンテンツに対応付けされたメタデータから、指定された印刷条件を取得する印刷条件取得手段と、印刷条件と、プリンタで選択可能な印刷モード毎の性能値とから、印刷要求のあった印刷コンテンツの印刷に用いることが望ましい推奨印刷モードを決定する印刷モード設定手段とを有することを特徴とするプリント処理装置によっても達成される。
さらに、上述の目的は、画質及び速度の異なる複数の印刷モードを設定可能なプリント処理装置における印刷モード設定方法であって、入力された印刷コンテンツに付加されたメタデータから、当印刷コンテンツに要求される印刷画質及び印刷速度に関する条件のうち、少なくとも印刷画質条件を取得するメタデータ取得ステップと、メタデータ取得手段が取得した条件に基づいて、複数の印刷モードのうち印刷コンテンツの印刷に用いることが望ましい推奨印刷モードを決定する印刷モード設定ステップとを有することを特徴とするプリント処理装置における印刷モード設定方法によっても達成される。
加えて、上述の目的は、本発明によるプリント処理装置における印刷モード設定方法をコンピュータに実行させるプログラム及びこのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によっても達成される。
上述の構成によれば、印刷コンテンツに対応付けされたメタデータに指定された印刷に関する条件と、使用するプリンタの性能に応じて自動的に推奨印刷モードを決定するため、ユーザが設定しなくても、コンテンツ製作者が意図した画質を満たし、かつ過剰な画質で印刷速度が遅くなってしまうことなく印刷コンテンツを印刷できる。
以下、図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態においては、本発明に係るプリント処理装置の一例として、図1で説明したテレビ受信機とプリンタとの組み合わせを用いて説明するが、同等の機能を有する任意の構成を有するプリント処理装置に対して本発明を適用可能である。本発明を適用可能な他の構成としては例えば、テレビ受信機能を有する拡張ボード又は外付け装置を有するパーソナルコンピュータとプリンタ(並びに必要なソフトウェアプログラム)との組み合わせや、図1におけるディスプレイ6と受信機1とが一体になった構成などを挙げることができる。
●(第1の実施形態)
(ハードウェア構成)
本実施形態に係るプリント処理装置のハードウェア構成は、既に説明した図1に示す構成を用いることができる。従って、重複する説明は省略するが、以後説明する機能や処理は、主として、メモリ7、HDD8に格納された制御プログラムをCPU4が実行することにより実現されるものである。
(ハードウェア構成)
本実施形態に係るプリント処理装置のハードウェア構成は、既に説明した図1に示す構成を用いることができる。従って、重複する説明は省略するが、以後説明する機能や処理は、主として、メモリ7、HDD8に格納された制御プログラムをCPU4が実行することにより実現されるものである。
(機能構成)
図2、図3、図4は、図1のハードウェア構成を用いて本実施形態に係るプリント処理装置を実現するための機能構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係るプリント処理装置は、放送受信部21、データ放送処理部22、メタデータ取得部23、印刷モード設定部24、印刷処理部25、印刷部26の各機能ブロックを含む。上述したように、これら各部は実際にはテレビ受像機1のCPU4及びプリンタ12のCPU(図示せず)が制御プログラムを実行して装置内の各ハードウェアを制御することによって実現される。
図2、図3、図4は、図1のハードウェア構成を用いて本実施形態に係るプリント処理装置を実現するための機能構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係るプリント処理装置は、放送受信部21、データ放送処理部22、メタデータ取得部23、印刷モード設定部24、印刷処理部25、印刷部26の各機能ブロックを含む。上述したように、これら各部は実際にはテレビ受像機1のCPU4及びプリンタ12のCPU(図示せず)が制御プログラムを実行して装置内の各ハードウェアを制御することによって実現される。
図2〜図4の各例は、本実施形態に係るプリント処理装置に含まれるメタデータ取得部23、印刷モード設定部24、印刷処理部25の機能ブロックのうち、テレビ受像機1側の処理により実現するものと、プリンタ12側の処理により実現するものとを異ならせた形態を示したものである。
例えば、図2の構成では、プリンタ12を比較的低コストにできるという特徴と、従来普及しているパーソナルコンピュータ用のプリンタをそのまま利用できるという特徴がある。
また、図3の構成では、従来例で説明した図38のシステムで用いられている印刷処理部25を備えたプリンタが普及した場合、そのようなプリンタをそのまま利用できるという特徴がある。
さらに、テレビ受信機1には放送受信部21、データ放送処理部22のみ設け、プリンタ12にメタデータ取得部23、印刷モード設定部24、印刷処理部25、印刷部26を設ける含む図4の構成では、テレビ受信機1を比較的低コストにできるという特徴がある。なお、図4の構成では、プリンタ12内の印刷モード設定部24が設定した印刷モードをユーザが確認したり変更するには、テレビ受信機1とプリンタ12との間で制御コマンドの送受信等を行うことで、見かけ上テレビ受像機1に印刷モード設定部24が存在するようにすれば、ユーザはテレビ受像機1の画面を見ながらリモコン2を操作して印刷モードの確認及び設定が可能である。あるいはプリンタ12にLEDやLCDなどの表示手段とスイッチやタッチパネルなどの操作手段を設け、テレビ受像機1を用いずに印刷モードの設定、確認を行うようにしても良い。
なお、図1に示したハードウェア構成とは若干異なるが、本実施形態に係るプリント処理装置の機能構成を図5や図6に示す構成により実現しても良い。
図5においては、テレビ受信機1の機能構成は図4と同等、プリンタ12の機能構成は図2と同等であり、メタデータ取得部23、印刷モード設定部24、印刷処理部25の機能ブロックを実現するプリンタアダプタ13を介してテレビ受像機1とプリンタ12が接続される。プリンタアダプタ13はCPU、ROM、RAM、HDDと、テレビ受像機1及びプリンタ12に接続可能なインタフェースを有し、CPUがROMやHDDに記憶された制御プログラムを実行することにより後述するメタデータ取得部23、印刷モード設定部24、印刷処理部25の機能を実現する。
図5においては、テレビ受信機1の機能構成は図4と同等、プリンタ12の機能構成は図2と同等であり、メタデータ取得部23、印刷モード設定部24、印刷処理部25の機能ブロックを実現するプリンタアダプタ13を介してテレビ受像機1とプリンタ12が接続される。プリンタアダプタ13はCPU、ROM、RAM、HDDと、テレビ受像機1及びプリンタ12に接続可能なインタフェースを有し、CPUがROMやHDDに記憶された制御プログラムを実行することにより後述するメタデータ取得部23、印刷モード設定部24、印刷処理部25の機能を実現する。
図5の構成においてプリンタアダプタ13内の印刷モード設定部24が設定した印刷モードを確認したり変更するには、図4において説明したように、テレビ受信機1とプリンタアダプタ13との間で制御コマンドの送受信等を行うことで、見かけ上テレビ受像機1に印刷モード設定部24が存在するようにすれば、ユーザはテレビ受像機1の画面を見ながらリモコン2を操作して印刷モードの確認及び設定が可能である。あるいはプリンタアダプタ13にLEDやLCDなどの表示手段とスイッチやタッチパネルなどの操作手段を設け、テレビ受像機1を用いずに印刷モードの設定、確認を行うようにしても良い。
このシステムは、テレビ受信機及びプリンタを比較的低コストにできるという特徴と、従来普及しているパーソナルコンピュータ用のプリンタをそのまま利用できるという特徴がある。
このシステムは、テレビ受信機及びプリンタを比較的低コストにできるという特徴と、従来普及しているパーソナルコンピュータ用のプリンタをそのまま利用できるという特徴がある。
図6の構成は、プリンタ12をテレビ受像機1が内蔵した構成である。すなわち、プリンタ内蔵テレビ受信機14に放送受信部21、データ放送処理部22、メタデータ取得部23、印刷モード設定部24、印刷処理部25、印刷部26という全ての機能ブロックが設けられる。
このシステムは、システム全体を比較的低コストにできるという特徴と、設置スペースが少なくて済むという特徴がある。
このシステムは、システム全体を比較的低コストにできるという特徴と、設置スペースが少なくて済むという特徴がある。
なお、図2〜図6の各構成において、個々の機能ブロックを実現する主体は異なる場合があるが、個々の機能ブロックが実現する機能自体には大きな違いはないため、動作説明上機能ブロックがどのハードウェアで実現されるかは意味を持たない。従って、各構成において共通に実施される処理として説明を行う。
(全体動作)
図7のフローチャートを用いて、本実施形態に係るプリント処理装置の処理の流れを説明する。
ステップS101において、放送受信部21は、アンテナやケーブルを通じて放送波を受信し、映像、音声、データ放送のデータ、その他のデータに分離し、例えばHDD8である記憶領域に記憶する。
図7のフローチャートを用いて、本実施形態に係るプリント処理装置の処理の流れを説明する。
ステップS101において、放送受信部21は、アンテナやケーブルを通じて放送波を受信し、映像、音声、データ放送のデータ、その他のデータに分離し、例えばHDD8である記憶領域に記憶する。
ステップS102において、データ放送処理部22は、記憶領域に記憶されたデータのうち、データ放送のデータを解析し、データ放送画面を生成してディスプレイ6に提示する。
ステップS103において、リモコン2から印刷コンテンツを選択する操作が行なわれれば(具体的には、画面中のあるコンテンツが選択状態にある際に、リモコン2から印刷要求を示す入力があれば)ステップS104へ進む。印刷コンテンツ選択操作が行なわれなければステップS101へ戻る。
ステップS104において、メタデータ取得部23は、印刷要求がなされたコンテンツに対応するデータ放送のデータに付加されたメタデータを記憶領域から取得し、印刷モードを指定するメタデータがあれば、印刷モード設定部24に当該メタデータに記述された情報を伝える。詳しくは後述する。
ステップS105において、印刷モード設定部24は、図8のような印刷モード設定画面を表示し、推奨印刷モードを提示する。推奨印刷モードは、メタデータ取得部23から得た情報に応じて、プリンタ12固有の印刷モードの中から選択する。詳しくは後述する。
図8の画面例では、印刷モードとして「超高画質」「高画質」「普通」「高速」「超高速」という5つの画質モードが選択可能となっており、推奨画質モードとして「高画質」が提示されている。一般に、画質が高いモードほど印刷速度は遅くなるというトレードオフの関係にある。また、不図示の画面により、画質モード以外の各種印刷モードとして、用紙種別、用紙サイズ、印刷枚数、拡大縮小倍率なども推奨モードが提示される。ユーザはリモコンの「矢印キー」で他の印刷モードに変更することができる。また、ユーザはリモコンの「決定キー」で印刷を開始することができる。
ステップS106において、ユーザによる印刷モード変更操作(リモコンの矢印キー入力)が行なわれればステップS107へ進み、印刷モード変更操作が行なわれなければステップS108へ進む。
ステップS107において、ユーザの変更操作に応じて、現在の印刷モードの設定を変更する。また、図8の画面において強調表示するモードも合わせて変更する。
ステップS108において、印刷開始操作(リモコンの決定キー入力)が行なわれればステップS109へ進み、印刷開始操作が行なわれなければステップS106へ戻る。
ステップS108において、印刷開始操作(リモコンの決定キー入力)が行なわれればステップS109へ進み、印刷開始操作が行なわれなければステップS106へ戻る。
ステップS109において、印刷処理部25はラスタライズやディザ処理などの印刷データ処理を行なう。印刷データ処理において用いるアルゴリズムやパラメータは、設定された印刷モードに応じて選択される。印刷部26は、印刷処理部25の出力データに応じてインク吐出や用紙送りの制御を行い、印刷結果を出力する。
メタデータ取得部23で扱うメタデータについて詳しく説明する。
データ放送のコンテンツ製作者は、各印刷コンテンツに対して、画質の数値を指定するメタデータを付加して放送する。図9は、メタデータをXML(Extensible Markup Language)で表現した例であり、printer要素において、quality属性の値”4”が指定されたことを表わす。これは、当該印刷コンテンツは画質性能の数値が4以上の画質モードで印刷すれば必要な画質が得られることを示している。
データ放送のコンテンツ製作者は、各印刷コンテンツに対して、画質の数値を指定するメタデータを付加して放送する。図9は、メタデータをXML(Extensible Markup Language)で表現した例であり、printer要素において、quality属性の値”4”が指定されたことを表わす。これは、当該印刷コンテンツは画質性能の数値が4以上の画質モードで印刷すれば必要な画質が得られることを示している。
印刷コンテンツのデータとメタデータを対応付けるには、メタデータを印刷コンテンツデータ中に直接記述する方法、メタデータのURI(Uniform Resource Identifiers)を印刷コンテンツデータ中に記述する方法、印刷コンテンツのURIとメタデータのURIを印刷コンテンツデータやメタデータの外部に存在する制御データの中に記述する方法があるが、どの方法を用いてもよい。
メタデータ取得部23は、内部に存在する(或いは利用可能な外部の)XMLパーサによって、印刷コンテンツデータに付加されたXML形式のメタデータを解析し、その中にprinter要素があれば、そのquality属性の値を印刷モード設定部24に伝える。
図10、図11はそれぞれ異なる機種のプリンタについて、機種固有の複数の画質モードにおける画質性能と印刷速度性能の関係を表わすグラフである。図10の機種PRT1はA、B、C、D、Eの5種類の画質モード、図11の機種PRT2はF、G、H、Iの4種類の画質モードを持つ。図8の印刷モード設定画面では、プリンタPRT1場合、画質モードA、B、C、D、Eをそれぞれ順に「超高画質」「高画質」「普通」「高速」「超高速」と表記している。すなわち、画質性能の値が大きいほど画質は高く、また印刷速度性能の値が大きいほど印刷速度が速い。
異なる機種間、異なる画質モード間で画質の良し悪しを数値で比較するために、あらかじめ定めたサンプル画像を各機種の各画質モードで印刷し、印刷結果の画質及び印刷に要した時間に応じて各画質モードを図10及び図11に示すようなグラフ上にプロットする。
まず、印刷画質については、解像度、階調の表現力、ノイズの少なさ、色の正確さ、色域の広さなど予め定めた画質評価項目について評価して点数化し、それらの平均点(小数点以下切り捨て)を当該画質モードの画質性能の数値とする。数値が大きいほど高画質であるとする。図13は、プリンタPRT1の画質モードA、B、C、D、Eのそれぞれにおける各評価項目の評価点数及び最終的な画質性能値の例を示す図である。
また、印刷速度性能については、特定の印刷データを出力した際の1枚あたりの印刷所要時間に基づいて定量的に求められる。同じ機種の同じ画質モードでもサンプル画像の内容によって印刷速度が異なるので、主に文字で構成される画像、主に図面で構成される画像、主に写真で構成される画像など、複数のサンプル画像について評価し、その総合点を当該画質モードの印刷速度性能の数値とする。数値が大きいほど高速であるとする。
図10及び図11に示すような、設定可能な画質モードと正規化された画質性能値及印刷速度性能値との関係を表すデータ(プリンタプロファイル)は、予めHDD8などの記憶装置に記憶しておく。また、印刷モード設定部24は、現在プリント処理装置が用いているプリンタ12に対応するプリンタプロファイルを、例えば起動時にプリンタ12の機種名を取得することにより予め特定しておく。
ここで、ステップS105において印刷モード設定部24が推奨印刷モードを決定する処理について、図14のフローチャートを用いてさらに詳しく説明する。
ステップS201において、プリンタ12が設定可能な各画質モードのうち、メタデータ中に記載されたprinter要素のquality属性の値以上の画質性能値を持つ画質モードをすべて選択する。図9に示すように、印刷要求がなされたコンテンツに対応するquality属性の値が”4”の場合、例えば図10がプリンタ12のプリンタプロファイルであるとすると、A(画質性能値=7)、B(画質性能値=6)、C(画質性能値=5)の画質モードを、図11がプリンタ12のプリンタプロファイルであれば、F(画質性能値=8)、G(画質性能値=5)を選択する。
ステップS201において、プリンタ12が設定可能な各画質モードのうち、メタデータ中に記載されたprinter要素のquality属性の値以上の画質性能値を持つ画質モードをすべて選択する。図9に示すように、印刷要求がなされたコンテンツに対応するquality属性の値が”4”の場合、例えば図10がプリンタ12のプリンタプロファイルであるとすると、A(画質性能値=7)、B(画質性能値=6)、C(画質性能値=5)の画質モードを、図11がプリンタ12のプリンタプロファイルであれば、F(画質性能値=8)、G(画質性能値=5)を選択する。
ステップS202において、選択条件に該当する画質モードが1つ以上存在すればステップS203へ進み、存在しなければステップS204へ進む。
ステップS203では、ステップS201で選択された画質モードの中から推奨画質モードを1つ選択する。選択された画質モードはどれもコンテンツの印刷に必要な画質を満たすが、本実施形態では、必要な画質を満たした上でできるだけ高速に印刷することを優先する。したがって、ステップS201で選択された画質モードの中で最も高速な(印刷速度性能値の大きな)画質モードを推奨画質モード(推奨印刷モードともいう)として選択する。例えばプリンタ12が図10に示すプリンタプロファイルであればC(印刷速度性能値=6)の画質モードを選択し、図11に示すプリンタプロファイルであればG(印刷速度性能値=7)の画質モードを選択する。
ステップS203では、ステップS201で選択された画質モードの中から推奨画質モードを1つ選択する。選択された画質モードはどれもコンテンツの印刷に必要な画質を満たすが、本実施形態では、必要な画質を満たした上でできるだけ高速に印刷することを優先する。したがって、ステップS201で選択された画質モードの中で最も高速な(印刷速度性能値の大きな)画質モードを推奨画質モード(推奨印刷モードともいう)として選択する。例えばプリンタ12が図10に示すプリンタプロファイルであればC(印刷速度性能値=6)の画質モードを選択し、図11に示すプリンタプロファイルであればG(印刷速度性能値=7)の画質モードを選択する。
ステップS201でquality属性の値以上の画質性能を持つモードが無かった場合、ステップS204において、設定可能な画質モードの中で最も高画質の画質モードを推奨画質モードとして選択する。例えばプリンタ12が図10のプリンタプロファイルを有し、メタデータ中に指定されたquality属性の値が”8”の場合には、quality属性値以上の画質性能値に対応する画質モードが存在しない。そのため、図12に示すように、印刷モード設定部24は設定可能な画質モードのうち最も高画質のA(画質性能値=7)を推奨画質モードとする。
なお、印刷モード設定画面の表示や操作がわずらわしいと感じるユーザ向けの構成として、印刷モード設定画面を表示せずに、無条件で推奨画質モードで印刷できるようにしてもよい。
このように、第1の実施形態では、データ放送のデータに含まれる印刷コンテンツに対応付けされたメタデータから、指定された印刷画質を抽出し、この印刷画質を満たす画質モードをデフォルト画質モード(推奨画質モード)として設定することで、ユーザは画質モードの設定に迷うことがなく、コンテンツ製作者が意図した画質で印刷できる。
また、指定された画質を満たす画質モードの中で最も高速な画質モードを選択することで、印刷が終了するまで必要以上に待たされることがなくなる。
また、ユーザが敢えて推奨画質モードから他の画質モードへ変更する操作を行なう場合も、推奨画質モードが最低限必要な画質を表わしているので、それを基準として相対的に高画質化したり高速化したりすることができ、ユーザの意図通りに変更しやすい。
●(第2の実施形態)
第1の実施形態では、解像度、階調の表現力、ノイズの少なさ、色の正確さ、色域の広さなど、複数の画質評価項目の評価結果を総合した値であるquality属性の値がメタデータ中に指定された場合について、推奨画質モードを自動的に決定するものであった。これに対し、本実施形態では、メタデータ中に画質評価項目毎の値が指定された場合について説明する。
第1の実施形態では、解像度、階調の表現力、ノイズの少なさ、色の正確さ、色域の広さなど、複数の画質評価項目の評価結果を総合した値であるquality属性の値がメタデータ中に指定された場合について、推奨画質モードを自動的に決定するものであった。これに対し、本実施形態では、メタデータ中に画質評価項目毎の値が指定された場合について説明する。
なお、本実施形態に係るプリント処理装置も第1の実施形態と同様のハードウェア構成及び機能構成を用いて実現することが可能であるため、重複する説明は省略し、本実施形態に特徴的なメタデータ取得部23及び画質モード設定部24の処理について重点的に説明する。
図15は、本実施形態に係るプリント処理装置が処理可能なデータ放送のデータに付与されたメタデータの例を示す図である。第1の実施形態と同様にメタデータはXMLで記載されており、printer要素において、resolution属性の値”7”、gradation属性の値”4”、noise属性の値”6”、color−matching属性の値”5”、gamut属性の値”3”が指定されている。このメタデータは、対応する印刷コンテンツを、解像度が7以上、階調の表現力が4以上、ノイズの少なさが6以上、色の正確さが5以上、色域の広さが3以上の画質モードで印刷すれば必要な画質が得られることを示している。
メタデータ取得部23は、印刷コンテンツに付加されたXMLデータを解析し、その中にprinter要素があれば、そのresolution属性、gradation属性、noise属性、color−matching属性、gamut属性の値を印刷モード設定部24に伝える。
印刷モード設定部24において推奨印刷モード(デフォルト印刷モード)を決定する処理について、図16のフローチャートを用いてさらに詳しく説明する。
ステップS301において、メタデータに指定された各属性値を、第1の実施形態において説明したようにして予め用意しておいたプリンタ12の各画質評価項目の性能値と比較する。図13に示すデータは、プリンタプロファイルとしてHDD8に記憶しておく。そして、印刷モード設定部24は、解像度の性能値がresolution属性値以上、階調の表現力の性能値がgradation属性値以上、ノイズの少なさの性能値がnoise属性値以上、色の正確さの性能値がcolor−matching属性値以上、色域の広さの性能値がgamut属性値以上という条件をすべて満たす画質モードをすべて選択する。
ステップS301において、メタデータに指定された各属性値を、第1の実施形態において説明したようにして予め用意しておいたプリンタ12の各画質評価項目の性能値と比較する。図13に示すデータは、プリンタプロファイルとしてHDD8に記憶しておく。そして、印刷モード設定部24は、解像度の性能値がresolution属性値以上、階調の表現力の性能値がgradation属性値以上、ノイズの少なさの性能値がnoise属性値以上、色の正確さの性能値がcolor−matching属性値以上、色域の広さの性能値がgamut属性値以上という条件をすべて満たす画質モードをすべて選択する。
ステップS301において選択条件に該当する画質モードが1つ以上存在したかどうかをステップS302で判定する。そして、存在した場合にはステップS303へ、存在しなければステップS304へ進む。
ステップS303では、ステップS301で選択された画質モードの中から推奨画質モードを1つ選択する。選択された画質モードはどれも必要な画質を満たすが、本実施形態では、第1の実施形態と同様、必要な画質を満たした上でできるだけ高速に印刷することを優先する。したがって前記選択された画質モードの中で最も高速な画質モードを推奨画質モードとして選択する。
一方、必要な画質を満たす画質モードが存在しなかった場合には、ステップS304において、属性値の数値の高い評価項目を優先させ、属性値の数値が最も低い評価項目を選択条件から除外して再度画質モードを選択する。図15のメタデータの例では、gamut属性の値”3”が最も低いので、gamut属性以外の属性値をすべて満たす画質モードを選択してステップS302に戻る。
以下同様に、条件をすべて満たす画質モードが存在するまで、残った評価項目の中で属性値が最も低い評価項目を条件から除外して選択を繰り返す。属性値がもっとも低い評価項目が複数存在する場合は、優先順位の低い評価項目を除外する。評価項目の優先順位はあらかじめ設定してHDD8に記憶しておくことができる。
一例を挙げると、印刷コンテンツが地図の場合、解像度が高いことや、ノイズが少ないことが優先される。階調の表現力、色の正確さ、色域の広さについては、色分けされた情報が明確に区別できれば十分なので、それほど厳しい条件は必要でない。従って、例えばresolution属性が”7”、noise属性が”6”と高めに、color−matching属性が”4”、gradation属性が”3”、gamut属性が”2”と低めに指定されることが想定される。
印刷モード設定部24は、上述の処理により推奨印刷モードを設定することで、このようなメタデータが付加された印刷コンテンツについて、プリンタ12が全ての条件を満たした画質モードを持たない場合には色の正確さ、階調の表現力、色域の広さを多少犠牲にしても、画質やノイズについては条件を満たす画質モードを設定するため、プリンタの性能の範囲で印刷コンテンツに最適な画質モードが自動的に推奨モードとして設定され、かつユーザに提示される。
このように、第2の実施形態では、印刷コンテンツにとって必要な画質が評価項目毎に細かく指定された場合であっても、プリンタの性能に合わせて印刷コンテンツに最適な画質モードを推奨画質モードとして自動的に設定することが可能になる。
●(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態では、メタデータ中に画質に関する属性値が指定された場合について説明したが、本実施形態では、画質に関する属性値と、印刷速度に関する属性値の両方がメタデータ中に指定された場合について説明する。
第1及び第2の実施形態では、メタデータ中に画質に関する属性値が指定された場合について説明したが、本実施形態では、画質に関する属性値と、印刷速度に関する属性値の両方がメタデータ中に指定された場合について説明する。
なお、本実施形態に係るプリント処理装置も第1の実施形態と同様のハードウェア構成及び機能構成を用いて実現することが可能であるため、重複する説明は省略し、本実施形態に特徴的なメタデータ取得部23及び画質モード設定部24の処理について重点的に説明する。
図17は、本実施形態に係るプリント処理装置が処理可能なデータ放送のデータに付与されたメタデータの例を示す図である。第1の実施形態と同様にメタデータはXMLで記載されており、printer要素において、quality属性の値”4”、speed属性の値”3”が指定されている。このメタデータは、対応する印刷コンテンツを画質性能の数値が4以上の画質モードで印刷すれば必要な画質が得られることを示すとともに、印刷速度性能の数値が3以上の画質モードでの印刷が推奨されることを示す。
メタデータ取得部23は、印刷コンテンツに付加されたXMLデータを解析し、その中にprinter要素があれば、そのquality属性の値とspeed属性の値を印刷モード設定部24に伝える。
第1の実施形態において説明したように、プリンタの印刷速度性能は、設定可能な画質モード毎に、主に文字で構成される画像、主に図面で構成される画像、主に写真で構成される画像など、複数のサンプル画像について印刷速度を評価し、その総合点をその画質モードの印刷速度性能の数値とする。数値が大きいほど高速であるとする。
また、quality属性の値と比較する画質性能値についても第1の実施形態で説明したようにして予め求めておき、印刷速度性能値とともにプリンタプロファイルとしてHDD8に記憶しておく。
印刷モード設定部24において推奨印刷モード(デフォルト画質モード又は推奨印刷モード)を決定する処理について、図22のフローチャートを用いてさらに詳しく説明する。
ステップS401において、メタデータに指定された各属性値を、HDD8に記憶してあるプリンタ12のプリンタプロファイル中の対応する値と比較する。そして、quality属性の値以上の画質性能の値を持つ画質モードをすべて選択する。例えばメタデータに指定されたquality属性の値が”4”で、プリンタ12が図18に示すプリンタプロファイルを有する場合、A(画質性能値=7)、B(画質性能値=6)、C(画質性能値=5)の画質モードを選択し、図19に示すプリンタプロファイルを有する場合にはF(画質性能値=8)、G(画質性能値=5)の画質モードを選択する。
ステップS401において選択条件に該当する画質モードが1つ以上存在したかどうかをステップS402で判定する。そして、存在した場合にはステップS403へ、存在しなければステップS404へ進む。
ステップS403では、ステップS401で選択された画質モードのうち、メタデータに指定されたspeed属性の値以上の印刷速度性能の値を持つ画質モードをすべて選択する。speed属性の値が”3”の場合、プリンタ12が図18のプリンタプロファイルを有する場合には、選択されたA〜Cの画質モードから、B(印刷速度性能値=4)、及びC(印刷速度性能値=6)の画質モードを選択する。また、プリンタ12が図19に示すプリンタプロファイルを有する場合には、選択されたF及びGの画質モードから、F(印刷速度性能値=6)、G(印刷速度性能値=7)を選択する。
ステップS403において選択条件に該当する画質モードが1つ以上存在したかどうかをステップS405で判定する。そして、存在した場合にはステップS406へ、存在しなければステップS407へ進む。
ステップS406では、ステップS403で選択された画質モードの中から推奨画質モードを1つ選択する。前記選択された画質モードはどれも必要な画質を満たし、かつ推奨された印刷速度も満たすため、どの画質モードを選択しても良いが、本実施形態では、印刷時間がかかりすぎない程度にできるだけ高画質に印刷することを優先する。したがって、前記選択された画質モードの中で最も高画質な画質モードを推奨画質モードとして選択する。すなわち、プリンタ12が図18のプリンタプロファイルを有する場合にはB(画質性能値=6)の画質モードを選択し、図19のプリンタプロファイルを有する場合にはF(画質性能値=8)の画質モードを選択する。
ステップS407に移行した場合は、指定された画質を満たす画質モードはあるものの、それらは推奨された印刷速度を満たさない場合なので、ここでは必要な画質を満たす画質モードの中で最も高速の画質モードを推奨画質モードとして選択する。図18に示すプリンタプロファイルを有するプリンタにおいて、印刷コンテンツに対応するメタデータ中に指定されたquality属性の値が”4”、speed属性の値が”7”の場合、これら両方の条件を満たす画質モードがないため、図20に示すように画質性能が4以上の画質モードA〜Cの中で最も高速のC(印刷速度性能値=6)を推奨画質モードとして選択する。
また、ステップS404に移行した場合は、指定された画質を満たす画質モードが存在しない場合なので、ここでは存在する画質モードの中で最も高画質の画質モードを推奨画質モードとして選択する。例えば図18に示すプリンタプロファイルを有するプリンタにおいて、印刷コンテンツに対応するメタデータ中に指定されたquality属性の値が”8”の場合、指定された条件を満たす画質モードがないため、最も高画質のA(画質性能値=7)を推奨画質モードとする。
なお、ここではメタデータ中で、印刷画質が総合的な画質を表わすquality属性の値で指定されている場合を用いて説明したが、第2の実施形態において図15を参照して説明したように、解像度を表わすresolution属性、階調の表現力を表わすgradation属性、ノイズの少なさを表わすnoise属性、色の正確さを表わすcolor−matching属性、色域の広さを表わすgamut属性などを用いて印刷画質が指定されている場合であっても同様に処理することができる。つまり、第2の実施形態で説明したように、すべての評価項目の条件を満たす画質モードが存在しなければ、属性値が最も低い評価項目をを条件から除外して再度判定するというアルゴリズムを用いてS401における画質モードの選択を行い、その後ステップS402以降の処理を行えばよい。
このように、第3の実施形態では、指定された画質と印刷速度を満たす画質モードの中で最も高画質な画質モードを選択することで、印刷時間がかかりすぎない程度にできるだけ高画質に印刷できる。
特にテレビ番組の場合、番組中に印刷を行い、この番組の進行に同期してユーザが印刷結果を見たり書き込みをするという形態が考えられるが、印刷時間が遅すぎる画質モードで印刷されると番組の進行に印刷が間に合わないおそれがある。そこで本実施形態のような画質モードの選択が有効である。
●(第4の実施形態)
本実施形態では、各印刷コンテンツに対するメタデータに、画質の数値、印刷速度の数値及び標準の印刷所要時間が指定された場合について説明する。
本実施形態では、各印刷コンテンツに対するメタデータに、画質の数値、印刷速度の数値及び標準の印刷所要時間が指定された場合について説明する。
なお、本実施形態に係るプリント処理装置も第1の実施形態と同様のハードウェア構成及び機能構成を用いて実現することが可能であるため、重複する説明は省略し、本実施形態に特徴的なメタデータ取得部23及び画質モード設定部24の処理について重点的に説明する。
図23は、本実施形態に係るプリント処理装置が処理可能なデータ放送のデータに付与されたメタデータの例を示す図である。第1の実施形態と同様にメタデータはXMLで記載されており、printer要素において、quality属性の値”4”、speed属性の値”3”、time属性の値”60”が指定されている。このメタデータは、対応する印刷コンテンツを画質性能の数値が4以上の画質モードで印刷すれば必要な画質が得られることを示すとともに、印刷速度性能の数値が3以上の画質モードでの印刷が推奨されていることを示す。また、time属性により、印刷速度性能が3の画質モードで印刷する際の標準印刷所要時間が60秒であることが示されている。標準印刷所要時間(time属性の値)は、コンテンツ制作者が事前にspeed属性で指定する印刷速度性能の画質モードを有するプリンタを用いて事前に印刷テストを行った際の印刷所要時間を元に決定されている。
メタデータ取得部23は、印刷コンテンツに付加されたXMLデータを解析し、その中にprinter要素があれば、そのquality属性の値、speed属性の値、time属性の値を印刷モード設定部24に伝える。
第1の実施形態において説明したように、プリンタ12の印刷速度性能は画質モード毎に予め複数のサンプル画像について評価して求めておき、プリンタプロファイルの一部として記憶しておく。
本実施形態において、印刷モード設定部24が推奨印刷モードを決定する処理は、time属性の指定がない第3の実施形態で説明した処理と同様でよい。ただし、time属性の値から印刷コンテンツをプリンタ12で印刷する際の印刷所要時間を予測するために、以下の2つの仮定を導入する。
1つ目は、同一の印刷コンテンツを同一の印刷速度性能を有するプリンタで印刷した場合、プリンタ機種によらず、ほぼ同じ所要時間で印刷されるという仮定である。
2つ目は、同一の印刷コンテンツを印刷速度性能を変えて印刷した場合、印刷所要時間は印刷速度性能の値にほぼ反比例するという仮定である。
2つ目は、同一の印刷コンテンツを印刷速度性能を変えて印刷した場合、印刷所要時間は印刷速度性能の値にほぼ反比例するという仮定である。
印刷速度性能は所定のサンプル画像の1枚あたりの印刷所要時間に基づいて規定されるので、サンプル画像以外の一般の印刷コンテンツについてはこれらの仮定が必ずしも成り立つとは限らない。しかし、概ねこれらの仮定に近い傾向になるため、印刷所要時間の目安をユーザに提示するという目的においては、これらの仮定を用いることができる。
例えばプリンタ12が図18に示すプリンタプロファイルを有し、印刷コンテンツに対応するメタデータで上述のようにspeed属性の値”3”及びquality属性の値”4”が指定された場合、第3の実施形態において図22を用いて説明したように、推奨印刷モードとしてはこれら条件を満たす画質モードの中で最も画質性能の高いBの画質モードが選ばれる。画質モードBの印刷速度性能の値は4であり、time属性の値によれば印刷速度性能が3の画質モードなら60秒で印刷するとのことなので、印刷所要時間が印刷速度性能の値に反比例するという上述の仮定によれば、印刷速度性能値が4の画質モードの印刷所要時間は印刷速度性能値が3の場合の3/4の印刷時間(60×3/4=45秒)となる。
そして、画質モード選択部24はこのように計算された予測印刷所要時間を図24のようにディスプレイ6に表示する。
もし、図24に示す画面において、ユーザがリモコン2を操作して他の画質モードを手動で選択した場合は、選択された画質モードに対応する印刷速度性能を図18のプリンタプロファイルから求め、予想印刷所要時間を再計算して、再表示する。例えば超高画質(画質モードA)が選択されると、予想印刷所要時間は180秒、普通(画質モードC)が選択されると、予想印刷所要時間は30秒となる。
もし、図24に示す画面において、ユーザがリモコン2を操作して他の画質モードを手動で選択した場合は、選択された画質モードに対応する印刷速度性能を図18のプリンタプロファイルから求め、予想印刷所要時間を再計算して、再表示する。例えば超高画質(画質モードA)が選択されると、予想印刷所要時間は180秒、普通(画質モードC)が選択されると、予想印刷所要時間は30秒となる。
このように、第4の実施形態では、指定された画質と印刷速度を満たす画質モードの中で最も高画質な画質モードを選択することで、印刷時間がかかりすぎない程度にできるだけ高画質に印刷できる。
また、特にテレビ番組の場合、番組中に印刷を行い、当該番組の進行に同期してユーザが印刷結果を見たり書き込みをするという形態が考えられるが、印刷時間が遅すぎる画質モードで印刷されると番組の進行に印刷が間に合わないおそれがある。本実施形態では、コンテンツ製作者が指定した印刷所要時間の目安をユーザに表示し、画質モードの設定の際の基準として与えるため、ユーザは予想印刷所要時間を参考にして最終的な画質モードを決定することが可能となる。
●(第5の実施形態)
本実施形態では、各印刷コンテンツに対するメタデータに、プリンタの機種、プリンタ機種固有の印刷モード、印刷所要時間の数値が指定された場合について説明する。
本実施形態では、各印刷コンテンツに対するメタデータに、プリンタの機種、プリンタ機種固有の印刷モード、印刷所要時間の数値が指定された場合について説明する。
なお、本実施形態に係るプリント処理装置も第1の実施形態と同様のハードウェア構成及び機能構成を用いて実現することが可能であるため、重複する説明は省略し、本実施形態に特徴的なメタデータ取得部23及び画質モード設定部24の処理について重点的に説明する。
図25は、本実施形態に係るプリント処理装置が処理可能なデータ放送のデータに付与されたメタデータの例を示す図である。第1の実施形態と同様にメタデータはXMLで記載されており、1行目はprinter要素において、name属性の値”PRT1”、mode属性の値”B”、time属性の値”45”が指定されていることを示す。このメタデータは、対応する印刷コンテンツをPRT1という機種においては画質モードBで印刷すれば、最適な画質と印刷速度が得られ、45秒の印刷所要時間で印刷できることを示す。同様に、2行目以降において、PRT2という機種、XYZ10という機種、XYZ100という機種について、それぞれ最適な画質モード、印刷所要時間が指定されている。
ここで、name属性の値は、事前に実際のプリンタ機種名とメタデータでの表記との対応について取り決めをしておき、対応テーブルをHDD8に記憶しておくことで、プリント処理装置においてメタデータ中に指定された機種名と接続されたプリンタ12の機種との対応を特定できる。この場合、機種名の増加を防ぐために、画質や印刷速度の性能が変わらない機種については、同一機種とみなして同一のname属性値で表わすようにすることが好ましい。mode属性の値はプリンタ機種ごとに独自に定義するので、異なる複数の機種において同じ値のmode属性を定義しても構わないが、処理内容や印刷結果は全く関連性がない。
メタデータ取得部23は、印刷コンテンツに付加されたXMLデータを解析し、その中に現在使用しているプリンタ12に対応するname属性を持つprinter要素があれば、そのmode属性の値とtime属性の値を印刷モード設定部24に伝える。また、現在使用しているプリンタ機種に該当するname属性を持つprinter要素がなければ、メタデータ中に指定された他の属性の値を印刷モード設定部24に伝える。
印刷モード設定部24は、メタデータ取得部23からmode属性の値とtime属性の値が伝えられた場合には、mode属性の値を用いて推奨印刷モードを設定し、図24の印刷モード設定画面を表示する。また、同時にtime属性の値を印刷所要時間として表示する。一方、メタデータ取得部23からmode属性の値以外のメタデータの属性値が伝えられた場合には、その属性値の種類に応じて上述の第1〜第4の実施形態のいずれかを適用して推奨画質モードを決定し、印刷モード設定画面を表示する。なお、time属性の値が指定されている場合には第4の実施形態で説明したように、印刷モード設定画面でユーザが推奨画質モード以外の画質モードを選択した場合には、選択した画質モードに応じた予想印刷所要時間を算出して表示する。
このように、第5の実施形態では、メタデータに指定されたプリンタ機種毎に設定すべき画質モードと印刷所要時間を用いて推奨印刷モードを決定するため、放送局があらかじめ行なった印刷テストと同じ画質及び印刷所要時間で印刷されることが保証される。
また、視聴者が敢えて推奨画質モードから他の画質モードへ変更する操作を行なう場合も、推奨画質モードにおける印刷所要時間が表示されているので、それを基準として相対的に高画質化したり高速化したりすることができ、視聴者の意図通りに変更しやすい。
特にテレビ番組の場合、番組中に印刷を行い、当該番組の進行に同期してユーザが印刷結果を見たり書き込みをするという形態が考えられるが、印刷時間が遅すぎる画質モードで印刷されると番組の進行に印刷が間に合わないおそれがある。本実施形態では、コンテンツ製作者が指定した印刷所要時間をユーザに表示するため、ユーザは印刷所要時間を参考にして最終的な画質モードを決定することが可能となる。
●(第6の実施形態)
上述の実施形態では、印刷コンテンツに関連づけされて送られてきたメタデータの中で指定された属性値とプリンタプロファイルとにのみに基づいて推奨画質モードを決定していたが、第6の実施形態では、ユーザが事前に設定した補正値に応じて、コンテンツ製作者が指定したメタデータの値を補正してから推奨画質モードを決定することを特徴とする。
上述の実施形態では、印刷コンテンツに関連づけされて送られてきたメタデータの中で指定された属性値とプリンタプロファイルとにのみに基づいて推奨画質モードを決定していたが、第6の実施形態では、ユーザが事前に設定した補正値に応じて、コンテンツ製作者が指定したメタデータの値を補正してから推奨画質モードを決定することを特徴とする。
なお、本実施形態に係るプリント処理装置も第1の実施形態と同様のハードウェア構成及び機能構成を用いて実現することが可能であるため、重複する説明は省略し、本実施形態に特徴的なメタデータ取得部23及び画質モード設定部24の処理について重点的に説明する。
任意のタイミングで、ユーザはリモコン2を操作し、例えばプリント処理装置の設定画面の中から図26の補正値設定画面を呼び出して補正値を設定することができる。図26の例では補正値は−3から+3までの範囲で設定できる。推奨画質モードよりも高画質にしたいと思うことが多いユーザはプラスの値を設定する。一方、推奨画質モードより高速にしたいと思うことが多いユーザはマイナスの値を設定する。設定画面の表示を初めとした、リモコン2の操作に応じた画面表示は例えばデータ放送処理部22において行うことができる。設定された補正値は例えばHDD8に記憶しておく。
印刷モード設定部24は、メタデータ取得部23からquality属性の値を受け取ってメモリに記憶する際に、quality属性に補正値を加えた値を記憶する。
例えばプリンタ12が図18に示すプリンタプロファイルを有する場合、メタデータにおいて指定されたquality属性の値が”4”の場合、補正がなければquality値は4として処理され画質モードCが推奨画質モードとして選択されるが、+2という補正値が設定されていた場合には満たすべきquality属性の値は”6”として処理され、図27に示すように画質モードBが推奨画質モードとして選択される。なお、補正値を加えた結果が0を下回る場合には、例えば0として処理を行う。
例えばプリンタ12が図18に示すプリンタプロファイルを有する場合、メタデータにおいて指定されたquality属性の値が”4”の場合、補正がなければquality値は4として処理され画質モードCが推奨画質モードとして選択されるが、+2という補正値が設定されていた場合には満たすべきquality属性の値は”6”として処理され、図27に示すように画質モードBが推奨画質モードとして選択される。なお、補正値を加えた結果が0を下回る場合には、例えば0として処理を行う。
ここでは総合的な画質を表わすquality属性が指定されている場合を説明したが、図15のメタデータのように、解像度を表わすresolution属性、階調の表現力を表わすgradation属性、ノイズの少なさを表わすnoise属性、色の正確さを表わすcolor−matching属性、色域の広さを表わすgamut属性などについて補正を適用可能にしてもよい。この場合、補正値の設定は属性毎に行う。
このように、第6の実施形態では、コンテンツ製作者が指定したメタデータの値を、ユーザの高画質を好む傾向や高速印刷を好む傾向に応じて補正することにより、印刷毎にユーザが推奨画質モードから変更操作を行なう回数を削減することができ、使い勝手が向上する。
●(第7の実施形態)
第6の実施形態は、ユーザが明示的に設定した補正値を用いてメタデータ中に指定された属性の値を補正するものであったが、第7の実施形態では、ユーザが過去に推奨画質モードからの変更操作を行なったことに対する操作履歴に応じて、コンテンツ製作者が指定したメタデータの値を補正することを特徴とする。
第6の実施形態は、ユーザが明示的に設定した補正値を用いてメタデータ中に指定された属性の値を補正するものであったが、第7の実施形態では、ユーザが過去に推奨画質モードからの変更操作を行なったことに対する操作履歴に応じて、コンテンツ製作者が指定したメタデータの値を補正することを特徴とする。
なお、本実施形態に係るプリント処理装置も第1の実施形態と同様のハードウェア構成及び機能構成を用いて実現することが可能であるため、重複する説明は省略し、本実施形態に特徴的なメタデータ取得部23及び画質モード設定部24の処理について重点的に説明する。
図28のフローチャート及び図29の表を用いて、本実施形態における補正値の算出処理について説明する。
ステップS501において、処理に用いる変数n、a(0)、c(0)、s(0)、m(0)の各値を0に初期化する。
ステップS501において、処理に用いる変数n、a(0)、c(0)、s(0)、m(0)の各値を0に初期化する。
ステップS502において、通算印刷回数nの値を1つ増やす。この値は、印刷を1回行なうごとに1ずつ増加する。なお、このnは、今回の補正値をa(n)で表わし、前回の補正値をa(n−1)で表わすための説明の便宜上の変数であり、実際のシステムにおいてはnの値やnを要素とする配列の値をすべて記憶しておく必要はない。今回の値、及び必要に応じて前回の値を記憶するのみでよい。
ステップS503において、今回の印刷における補正値a(n)の値を求める。この値は、ユーザが高画質を好むか、あるいは高速印刷を好むかという傾向を表わす数値である。詳しくは後述する。
ステップS504において、印刷コンテンツに付加されたメタデータに指定されたquality属性値q(n)を取得する。
ステップS505において、quality属性値q(n)に補正値a(n)を加えた値を新たなquality値q1(n)とする。
ステップS505において、quality属性値q(n)に補正値a(n)を加えた値を新たなquality値q1(n)とする。
ステップS506において、q1(n)の値を用いて、推奨画質モードを決定する。推奨画質モードの画質性能値をq2(n)とする。
ステップS507において、ユーザから画質モード変更操作がなされた場合には操作に応じて設定する画質モードを変更する。
ステップS507において、ユーザから画質モード変更操作がなされた場合には操作に応じて設定する画質モードを変更する。
ステップS508において、印刷処理を行なう。印刷処理で実際に用いられた画質モードの画質性能値をq3(n)とする。
ステップS509において、実際に印刷が行なわれた画質モードの画質性能値q3(n)から推奨画質モードの画質性能値q2(n)を引いた値を画質性能変更値d(n)とする。推奨画質モードのまま画質変更操作が行なわれなければd(n)は0である。推奨画質モードよりも高画質のモードに変更する操作が行なわれればd(n)は正の数であり、より高画質にするほど絶対値が大きくなる。推奨画質モードよりも高速のモードに変更する操作が行なわれればd(n)は負の数であり、より高速にするほど絶対値が大きくなる。
ステップS509において、実際に印刷が行なわれた画質モードの画質性能値q3(n)から推奨画質モードの画質性能値q2(n)を引いた値を画質性能変更値d(n)とする。推奨画質モードのまま画質変更操作が行なわれなければd(n)は0である。推奨画質モードよりも高画質のモードに変更する操作が行なわれればd(n)は正の数であり、より高画質にするほど絶対値が大きくなる。推奨画質モードよりも高速のモードに変更する操作が行なわれればd(n)は負の数であり、より高速にするほど絶対値が大きくなる。
ステップS510において、今回の印刷における補正値a(n)が前回の印刷における補正値a(n−1)と同じかどうかを調べる。補正値が同じならばステップS512へ進む。補正値が同じでなければ、推奨画質モードの求め方が変わったため、ユーザによる画質モード変更操作の傾向も今回から変わったので、画質性能変更値の履歴をクリアする。すなわち、ステップS511へ進み、前回の印刷におけるカウンタ値c(n−1)と前回までの画質性能変更値の合計値s(n−1)を0にクリアする。
ステップS512において、印刷回数カウンタの値c(n)を前回の値c(n−1)から1増加させる。
c(n)は前回クリアされたときから現在までの印刷回数である。前回クリアされたときから今回までの画質変更値の合計値s(n)は、前回までの画質性能変更値の合計値s(n−1)に、今回の画質性能変更値d(n)を加えることで求まる。そして、今回までの画質変更値の平均値m(n)は、s(n)をc(n)で割る(小数点以下四捨五入)ことで求まる。
c(n)は前回クリアされたときから現在までの印刷回数である。前回クリアされたときから今回までの画質変更値の合計値s(n)は、前回までの画質性能変更値の合計値s(n−1)に、今回の画質性能変更値d(n)を加えることで求まる。そして、今回までの画質変更値の平均値m(n)は、s(n)をc(n)で割る(小数点以下四捨五入)ことで求まる。
ステップS502へ戻り、次の印刷に対する処理を行なう。
通算n回目の印刷におけるステップS503において、補正値a(n)は、前回の補正値a(n−1)に前回までの画質変更値の平均値m(n−1)を加えた値を用いることで、ユーザの画質変更操作の傾向に合った画質性能が推奨画質モードとして選択される可能性が高い。
通算n回目の印刷におけるステップS503において、補正値a(n)は、前回の補正値a(n−1)に前回までの画質変更値の平均値m(n−1)を加えた値を用いることで、ユーザの画質変更操作の傾向に合った画質性能が推奨画質モードとして選択される可能性が高い。
画質モード変更操作が行なわれて画質性能変更値d(n)が0以外の値になったとしても、m(n)が小数点以下四捨五入の結果0になれば、次回の補正値は変動しない。補正値a(n)がユーザが高画質を好むか、あるいは高速印刷を好むかという傾向に合った値になると、ユーザが画質モード変更操作を行なう頻度は少ないはずである。すると、平均値m(n)が0になることが多くなり、補正値a(n)はユーザの傾向に合った値に保たれる。
補正値a(n)の値を図26のように画面に表示し、ユーザの操作によって変更できるようにしてもよい。補正値a(n)の値がユーザによって変更された場合も、カウンタ値c(n−1)や合計値s(n−1)は0にクリアし、新たな条件に対して履歴を求める。
ここでは総合的な画質を表わすquality属性が指定されている場合を説明したが、図15のメタデータのように、解像度を表わすresolution属性、階調の表現力を表わすgradation属性、ノイズの少なさを表わすnoise属性、色の正確さを表わすcolor−matching属性、色域の広さを表わすgamut属性などについて補正を適用可能にしてもよい。この場合、補正値の設定は属性毎に行う。
このように、第7の実施形態では、コンテンツ製作者が指定したメタデータの値を、ユーザの画質モード変更操作の履歴に応じて補正することにより、推奨画質モードから変更操作を行なう回数が少なくて済む。また、ユーザが特に補正値設定操作を行なわなくても済む。
●(第8の実施形態)
第8の実施形態では、各印刷コンテンツに対するメタデータに、用紙のサイズ、用紙の材質、画質の数値が指定された場合について説明する。
第8の実施形態では、各印刷コンテンツに対するメタデータに、用紙のサイズ、用紙の材質、画質の数値が指定された場合について説明する。
なお、本実施形態に係るプリント処理装置も第1の実施形態と同様のハードウェア構成及び機能構成を用いて実現することが可能であるため、重複する説明は省略し、本実施形態に特徴的なメタデータ取得部23及び画質モード設定部24の処理について重点的に説明する。
図30は、本実施形態に係るプリント処理装置が処理可能なデータ放送のデータに付与されたメタデータの例を示す図である。第1の実施形態と同様にメタデータはXMLで記載されており、printer要素において、paper属性の値”photo”、size属性の値”A5”、quality属性の値”5”が指定されていることを示す。このメタデータは、対応する印刷コンテンツを、A5サイズのフォト用紙を使用し、画質性能の数値が5以上の画質モードで印刷すれば必要な画質が得られることを示す。
メタデータ取得部23は、印刷コンテンツに付加されたXMLデータを解析し、その中にprinter要素があれば、そのpaper属性の値、size属性の値、quality属性の値を印刷モード設定部24に伝える。
印刷モード設定部24において推奨印刷モードを決定する処理について、図32のフローチャートを用いてさらに詳しく説明する。
ステップS601において、プリンタ12で使用可能な用紙の種別及びサイズが格納されたリストの中から、メタデータのpaper属性とsize属性で指定された種別、サイズの用紙を選択する。なお、プリント処理装置に接続又は内蔵されているプリンタ12がどのような種別、サイズの用紙に対応しているかのリストは、事前にHDD8にプリンタプロファイルの一部として記憶しておくことができる。
ステップS601において、プリンタ12で使用可能な用紙の種別及びサイズが格納されたリストの中から、メタデータのpaper属性とsize属性で指定された種別、サイズの用紙を選択する。なお、プリント処理装置に接続又は内蔵されているプリンタ12がどのような種別、サイズの用紙に対応しているかのリストは、事前にHDD8にプリンタプロファイルの一部として記憶しておくことができる。
ステップS602において、指定された条件に該当する用紙がリスト中に存在すればステップS604に進み、存在しなければステップS603へ進む。
ステップS603においては、指定された用紙が使用できないので、指定された用紙にあらかじめ対応付けられた代替の用紙を選択する。本実施形態においては、(1)材質(種別)が同じで指定サイズより大きい用紙、(2)材質が同じで指定サイズより小さい用紙、(3)材質が異なり指定サイズと同じサイズの用紙、(4)材質が異なり指定サイズより大きい用紙、(5)材質が異なり指定サイズより小さい用紙という優先順位で対応させる。この優先順位はやはりプリンタプロファイルの一部としてHDD8に記憶しておくことができる。
ステップS603においては、指定された用紙が使用できないので、指定された用紙にあらかじめ対応付けられた代替の用紙を選択する。本実施形態においては、(1)材質(種別)が同じで指定サイズより大きい用紙、(2)材質が同じで指定サイズより小さい用紙、(3)材質が異なり指定サイズと同じサイズの用紙、(4)材質が異なり指定サイズより大きい用紙、(5)材質が異なり指定サイズより小さい用紙という優先順位で対応させる。この優先順位はやはりプリンタプロファイルの一部としてHDD8に記憶しておくことができる。
この優先順位はユーザが編集できるようにしてもよい。それにより、ユーザが普段用意している用紙の優先順位が高くなるようにすることができる。あるいは、優先順位をユーザの操作履歴に応じて変更するようにしてもよい。具体的には、ユーザが図31に示す印刷モード設定画面によって用紙の種別をAからBに変更した場合、種別Aの得点は下がり、Bの得点は上がる。また、サイズについても同様である。このようにして、要旨の種別、サイズ毎の累積得点順に優先順位を決定する。
ステップS604において、推奨画質モードを決定する。推奨画質モードの決定方法は、例えばメタデータ中に指定された他の属性の値やユーザの操作履歴に応じて他の実施形態で述べたいずれか方法を用いることができる。ただし、用紙の種別によって使用可能な画質モードが制限されることがあるため、プリンタ12で選択可能な画質モードのうち、指定された用紙の種別に対応している画質モードが推奨画質モードの選択対象となる。
ステップS605において、図31で示す印刷モード設定画面を表示し、選択された用紙サイズ、用紙材質、推奨画質モードを提示する。用紙サイズ、用紙材質、画質モードはリモコン操作によって変更できる。
ステップS606において、ユーザが用紙サイズまたは用紙材質の選択を変更する操作を行なった場合は、ステップS604へ戻り、変更された用紙で使用可能な画質モードを選択対象として、推奨画質モードを決定する。用紙サイズや用紙材質の選択を変更する必要がなければ、ユーザは使用する用紙が給紙トレイにセットされているかどうかを確認し、セットされていなければ用紙をセットしてから印刷を開始する。
なお、複数の給紙トレイを持ち、印刷モード設定部24の指示によって使用する給紙トレイを選択可能なプリンタの場合は、選択された用紙が入っている給紙トレイを自動的に選択することで、ユーザが用紙を入れ替える手間を省くことができる。
ここでは総合的な画質を表わすquality属性が指定されている場合を説明したが、図15のメタデータのように、解像度を表わすresolution属性、階調の表現力を表わすgradation属性、ノイズの少なさを表わすnoise属性、色の正確さを表わすcolor−matching属性、色域の広さを表わすgamut属性などが指定された場合についても同様に処理可能である。第2の実施形態で説明したように、すべての評価項目の条件を満たす画質モードが存在しなければ、属性値が最も低い評価項目を条件から除外して再度判定するというアルゴリズムを用いればよい。
このように、第8の実施形態では、コンテンツ制作者が指定した用紙サイズと用紙材質とプリンタが対応している用紙サイズ、用紙材質に基づいて最適な画質モードを推奨画質モードとして選択することで、ユーザが用紙変更操作や画質モード変更操作を行なわなくてもコンテンツ製作者が意図した用紙及び画質で印刷できる。
●(第9の実施形態)
上述の実施形態においては、プリント処理装置に1台のプリンタが用いられている場合について説明してきた。これに対し、第9の実施形態に係るプリント処理装置は、1台のテレビ受信機に複数台のプリンタが接続された構成を有することを特徴とする。
上述の実施形態においては、プリント処理装置に1台のプリンタが用いられている場合について説明してきた。これに対し、第9の実施形態に係るプリント処理装置は、1台のテレビ受信機に複数台のプリンタが接続された構成を有することを特徴とする。
このようなプリント処理装置の機能構成の例を図33及び図34に示す。これらはそれぞれ、図2及び図3のシステムにおいてプリンタ12を複数台としたものである。
なお、本実施形態に係るプリント処理装置もメタデータ取得部23及び画質モード設定部24の処理を除き、個々の機能ブロックが実現する機能については第1の実施形態と同様であるため、重複する説明は省略し、本実施形態に特徴的なメタデータ取得部23及び画質モード設定部24の処理について重点的に説明する。
印刷モード設定部24において推奨印刷モードを決定する処理について、図35のフローチャートを用いてさらに詳しく説明する。なお、複数のプリンタ12(常時接続されているものはもとより、接続される可能性のあるものを含む)の各々のプリンタプロファイルは、予めHDD8に記憶してあるものとする。
ステップS701において、通常このシステムに接続されるすべてのプリンタのすべての画質モードを選択対象とする。電源が入っていないプリンタやモバイルプリンタのように一時的に接続から切り離されているプリンタも含める。例えば、プリンタプロファイルが記憶されているプリンタの各々で選択可能な画質モードの全てを選択対象とする。
ステップS702では、選択されたプリンタの画質モードの中から最適な画質モードを推奨画質モードとして1つ選び、その画質モードを持つプリンタを推奨プリンタとする。最適な画質モードの選択はメタデータ中指定された属性の種類や、ユーザの操作履歴に応じて、上述の第1〜第8の実施形態で述べたいずれかの方法によって行う。
ステップS703において、例えば図36で示す印刷モード設定画面を表示し、選択されたプリンタの名称、画質モード、その他の印刷モード(用紙種別、用紙サイズなど)を提示する。プリンタの選択、画質モード、その他の印刷モードはリモコン操作によって変更できる。なお、図36においては用紙種別、用紙サイズについても表示しているが、用紙種別やサイズについてメタデータで指定されていないときには、プリンタ名と画質・速度のみを表示しても良い。なお、ここでは印刷処理が可能な状態(印刷命令が実行可能な状態)にある全てのプリンタを表示するようにしている。
ステップS704において、ユーザがプリンタの選択を変更する操作を行なった場合は、ステップS702へ戻り、変更されたプリントで使用可能な画質モードを選択対象として、推奨画質モードを決定する。プリンタの選択を変更する必要がなければ、ユーザは必要に応じてその他の印刷モードを設定した後、当該プリンタの接続及び用紙のセットを確認してから印刷を開始する。
なお、図36では総合的な画質を表わすquality属性が指定されている場合を説明したが、図15のメタデータのように、解像度を表わすresolution属性、階調の表現力を表わすgradation属性、ノイズの少なさを表わすnoise属性、色の正確さを表わすcolor−matching属性、色域の広さを表わすgamut属性などが指定された場合についても同様に処理可能である。第2の実施形態で説明したように、すべての評価項目の条件を満たす画質モードが存在しなければ、属性値が最も低い評価項目を条件から除外して再度判定するというアルゴリズムを用いればよい。
なお、指定された画質以上の画質モードが複数ある場合、第1の実施形態で述べた方法によれば最も高速な画質モードが選択されるが、その画質モードを持つプリンタが電源が入っていなかったり、接続されていなかったり、用紙が入っていなかったり、遠くの部屋にあったりした場合は、かえって印刷物を得るまでの時間がかかってしまう場合もある。したがって、本実施形態の場合は、各プリンタにあらかじめ優先順位を付けておき、指定された画質を満足する画質モードが複数ある場合には、当該画質モードを持つプリンタの中で最も優先順位が高いプリンタを選択するようにしてもよい。
プリンタの優先順位をユーザの操作履歴に応じて変更するようにしてもよい。ユーザが印刷モード設定画面によってプリンタAからプリンタBに変更した場合、プリンタAの得点は下がり、プリンタBの得点は上がる。各プリンタの累積得点順に優先順位を決定する。このようなプリンタの優先順位は、HDD8に記憶し、適宜参照、修正することができる。
このように、第9の実施形態では、システムに通常接続されるプリンタのすべての画質モードの中から最適な画質モードで印刷することで、コンテンツ製作者が意図した画質に最も適合した画質で印刷できる。
また、プリンタごとに異なるサイズや種類の用紙をセットしておくことで、用紙を頻繁に入れ替える手間が省ける。
また、プリンタを買い換えた場合に古いプリンタの有効活用になる。
また、プリンタごとに異なるサイズや種類の用紙をセットしておくことで、用紙を頻繁に入れ替える手間が省ける。
また、プリンタを買い換えた場合に古いプリンタの有効活用になる。
●(他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いて当該プログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを実行することによって同等の機能が達成される場合も本発明に含む。
前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いて当該プログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを実行することによって同等の機能が達成される場合も本発明に含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイル等、クライアントコンピュータ上で本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムデータファイル)を記憶し、接続のあったクライアントコンピュータにプログラムデータファイルをダウンロードする方法などが挙げられる。この場合、プログラムデータファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに配置することも可能である。
つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムデータファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるサーバ装置も本発明に含む。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件を満たしたユーザに対して暗号化を解く鍵情報を、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給し、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
1:テレビ受信機
2:リモコン
3:チューナ
4:CPU(中央処理装置)
5:ディスプレイI/F(インタフェース)
6:ディスプレイ
7:メモリ
8:HDD(ハードディスクドライブ)
9:リムーバブルメディア
10:モデム
11:プリンタI/F(インタフェース)
12:プリンタ
13:プリンタアダプタ
14:プリンタ内蔵テレビ受信機
21:放送受信部
22:データ放送処理部
23:メタデータ取得部
24:印刷モード設定部
25:印刷処理部
26:印刷部
2:リモコン
3:チューナ
4:CPU(中央処理装置)
5:ディスプレイI/F(インタフェース)
6:ディスプレイ
7:メモリ
8:HDD(ハードディスクドライブ)
9:リムーバブルメディア
10:モデム
11:プリンタI/F(インタフェース)
12:プリンタ
13:プリンタアダプタ
14:プリンタ内蔵テレビ受信機
21:放送受信部
22:データ放送処理部
23:メタデータ取得部
24:印刷モード設定部
25:印刷処理部
26:印刷部
Claims (20)
- 画質及び速度の異なる複数の印刷モードを設定可能なプリント処理装置において、
入力された印刷コンテンツに付加されたメタデータから、当該印刷コンテンツに要求される印刷画質及び印刷速度に関する条件のうち、少なくとも印刷画質条件を取得するメタデータ取得手段と、
前記メタデータ取得手段が取得した条件に基づいて、前記複数の印刷モードのうち前記印刷コンテンツの印刷に用いることが望ましい推奨印刷モードを決定する印刷モード設定手段とを有することを特徴とするプリント処理装置。 - 前記印刷モード設定手段は、前記メタデータ取得手段が取得した条件を満たす印刷モードが複数存在するとき、前記条件を満たす印刷モードの中から1つの印刷モードを前記推奨印刷モードとして決定することを特徴とする請求項1記載のプリント処理装置。
- 前記印刷モード設定手段は、前記条件が画質条件である場合、当該画質条件を満足する複数の印刷モードの中で最も印刷速度が高速な印刷モードを前記推奨印刷モードとして決定することを特徴とする請求項2記載のプリント処理装置。
- 前記印刷モード設定手段は、前記条件が画質条件であり、当該画質条件を満足する印刷モードが無い場合、前記画質条件に最も近い画質を有する印刷モードを前記推奨印刷モードとして決定することを特徴とする請求項1記載のプリント処理装置
- 前記印刷モード設定手段は、前記条件が複数の画質評価項目毎の条件である場合、すべての条件を満たす印刷モードが存在しなければ、前記複数の条件のうち優先順位の低い条件を順次除外し、残った条件をすべて満たす印刷モードを前記推奨印刷モードとして決定することを特徴とする請求項1記載のプリント処理装置。
- 前記複数の画質評価項目は、解像度、階調の表現力、ノイズの少なさ、色の正確さ、色域の広さのうち、少なくとも2つを含むことを特徴とする請求項5記載のプリント処理装置。
- 前記印刷モード設定手段は、前記条件が画質条件と速度条件である場合、両方の条件を満たす印刷モードのうち、最も高速な印刷モードを前記推奨印刷モードとして決定し、前記画質条件のみを満たす印刷モードのみが存在する場合には、前記画質条件を満たす印刷モードのうち、最も高速な印刷モードを前記推奨印刷モードとして決定し、前記画質条件を満たす印刷モードが無ければ、前記印刷モードのうち最も高画質な印刷モードを前記推奨印刷モードとして決定することを特徴とする請求項1記載のプリント処理装置。
- 前記メタデータ取得手段が、前記印刷コンテンツに対応付けされたメタデータの中から、前記印刷画質条件に加えて印刷所要時間に関する情報を取得し、前記印刷モード設定手段は、決定した前記推奨印刷モードの画質性能と前記印刷所要時間に関する情報とを用いて前記推奨印刷モードで印刷を行った場合に予想される印刷所要時間を求め、ユーザに提示することを特徴とする請求項1記載のプリント処理装置。
- 前記印刷モード設定手段が、設定されている補正値に基づいて前記メタデータ取得手段が取得した条件を補正し、当該補正した条件に基づいて前記推奨印刷モードを決定することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のプリント処理装置。
- 前記補正値を、前記推奨印刷モードとして決定した印刷モードと、実際に印刷を行った印刷モードとの履歴に基づいて変更する補正値変更手段をさらに有することを特徴とする請求項9記載のプリント処理装置。
- 前記メタデータ取得手段が、前記印刷コンテンツに対応付けされたメタデータの中から、用紙種別及びサイズに関する条件をさらに取得し、前記印刷モード設定手段は、前記用紙種別及びサイズに関する条件を満たす用紙が前記プリンタで設定可能なとき、前記条件を満たす用紙を設定するとともに、前記条件を満たす用紙に対して設定可能な印刷モードの中から前記推奨印刷モードを決定することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のプリント処理装置
- 前記印刷モード設定手段は、前記用紙種別及びサイズに関する条件を満たす用紙が前記プリンタに設定できないとき、あらかじめ対応づけられた優先順位に従って代替用紙を設定することを特徴とする請求項11記載のプリント処理装置
- 用紙設定履歴に基づいて前記代替用紙の優先順位を変更する手段をさらに有することを特徴とする請求項12のプリント処理装置。
- 前記プリンタが複数存在する場合、前記印刷モード設定手段は、前記複数のプリンタのすべての印刷モードの中から前記推奨印刷モードを決定することを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のプリント処理装置。
- 前記印刷モード設定手段は、前記推奨印刷モードとして決定可能な印刷モードが複数のプリンタに存在する場合、あらかじめ定められた優先順位が最も高いプリンタにおける前記推奨印刷モードとして決定可能な印刷モードを前記推奨印刷モードとして決定することを特徴とする請求項14記載のプリント処理装置。
- プリンタ選択履歴に基づいて前記プリンタの優先順位を変更する手段をさらに有することを特徴とする請求項15記載のプリント処理装置。
- プリンタと、
印刷コンテンツと当該印刷コンテンツに対応付けされたメタデータとを含むデータ放送を受信する受信手段と、
前記印刷コンテンツを選択可能に表示する表示手段と、
表示中の印刷コンテンツのうち、印刷要求があった印刷コンテンツに対応付けされたメタデータから、指定された印刷条件を取得する印刷条件取得手段と、
前記印刷条件と、前記プリンタで選択可能な印刷モード毎の性能値とから、前記印刷要求のあった印刷コンテンツの印刷に用いることが望ましい推奨印刷モードを決定する印刷モード設定手段とを有することを特徴とするプリント処理装置。 - 画質及び速度の異なる複数の印刷モードを設定可能なプリント処理装置における印刷モード設定方法であって、
入力された印刷コンテンツに付加されたメタデータから、当該印刷コンテンツに要求される印刷画質及び印刷速度に関する条件のうち、少なくとも印刷画質条件を取得するメタデータ取得ステップと、
前記メタデータ取得手段が取得した条件に基づいて、前記複数の印刷モードのうち前記印刷コンテンツの印刷に用いることが望ましい推奨印刷モードを決定する印刷モード設定ステップとを有することを特徴とするプリント処理装置における印刷モード設定方法。 - 請求項18記載のプリント処理装置における印刷モード設定方法をコンピュータに実行させるプログラム。
- 請求項19記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070807 |