JP2005342914A - 統一型申込書 - Google Patents

Abstract

【課題】在庫管理コストを低減させ、申込から審査までの総合的な作業性に優れた統一型申込書を提供する。
【解決手段】記入台紙２０の全カード会社共通の記入欄２１と、カード申込書３０の会社別カード申込書３１〜３４うちで選択された申込書（例えば、会社別カード申込書３１とする）の記入欄３１ａに必要事項を記入する。つぎに、会社別カード申込書３１を、分離線３５で分離しその剥離紙３０ｃから剥がして、記入台紙２０の貼付欄２２に貼付する。そして、記入台紙２０と会社別カード申込書３１とを一体化させたのち、記入台紙２０と会社別カード申込書３１の割印欄ａ，ｂに対して割印５１によって、一体化されたものが真正であることを証明する。さらに、割印５１上に、透視可能なプロテクトフィルム５２を貼付し、正式かつ完成した入会申込書とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、カードの入会などに適した統一型申込書に関するものである。

例えば、通信会社や量販店で独自カード発行による顧客の囲い込みが広く行われている。従来は、単なる会員証のようなカードが主流であったものの、顧客側にも、メリットが限られてしまうため、昨今では、クレジット機能付きのカードの発行がメインになっている。

このとき、通信会社や量販店は、クレジットカード会社の数だけ申込書を用意しなければならず、多い場合には、１０社にも及ぶ場合があった。この場合、当然、在庫管理も複雑になり、結果的にコストもかかっていた。

図５は、従来のカード申込書の一例を示す図である。
従来のカード申込書１０は、１枚目の広告ページ１１と、２枚目以降の複数枚のカード会社別の申込書１２〜１ｎを綴じ会わせたものである。このとき、丁合できる枚数に限りがあるため、例えば、１０社分ある場合は、４〜５社セットで２〜３種の申込用紙が必要だった。

また、通常は、前述した通信会社や量販店は、一旦会員情報を収集してから、各クレジットカード会社に入会申込書を送付していたので、カード会社ごとに大きく異なる申込書は、通信会社や量販店での会員情報収集作業に煩雑さを付加していた。
さらに、申込者側は、どの用紙を選択して良いかもわかりづらく、申込をためらうことにもつながっていた。

特許文献１は、１枚の紙片に、複数種類の申込書欄を設けると共に、複数種類の申込書欄に対応した申込項目チェック欄が設けられており、申込書欄に設けられた記入欄が申込書欄相互間で重複しないようにされた、１枚の紙片にて複数種類の申込みを行えるようにした申込書を提案している。
この申込書は、顧客が複数の申込みを同時に行う場合でも重複記入の手間を省けると共に、複写しないので鮮明な記入データが得られ、且つ紙片数を減らしてコストダウンを図ることができる。
しかし、上記申込書は、同一の銀行などへ複数のサービスを申し込むためには便利であるが、異なるカード会社へ提出するには、不向きであった。
特開平１１−０４８６４２号公報

本発明の課題は、これらの状況を鑑み、在庫管理コストを低減させ、申込から審査までの総合的な作業性に優れた統一型申込書を提供することである。

本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項１の発明は、複数の申込対象の共通事項を記入する共通事項記入シート部（２０）と、各申込対象の個別事項を記入する個別事項記入シート部（３０）と、前記共通事項記入シート部と前記個別事項記入シート部とを一体化して完成した申込書とする一体化手段（３０ｂ）と、を含む統一型申込書である。
請求項２の発明は、請求項１に記載の統一型申込書において、前記一体化手段は、前記共通事項記入シート部と前記個別事項記入シート部の少なくとも一方に、前記各シート部を貼り合せる貼り合せ構造（３０ｂ）を有すること、を特徴とする統一型申込書である。
請求項３の発明は、請求項２に記載の統一型申込書において、前記一体化手段は、強粘着ラベル（３０ａ，３０ｂ）、粘着テープ類（２４）、再湿型若しくは感熱方式の接着剤、又は、綴じ合わせ具によるものであること、を特徴とする統一型申込書である。
請求項４の発明は、請求項１に記載の統一型申込書において、前記共通事項記入シート部と前記個別事項記入シート部とを一体化した状態で付加され、前記各シート部に対して、一体化されたものが真正であることを証明する真正証明手段（５１）を備えたこと、を特徴とする統一型申込書である。
請求項５の発明は、請求項４に記載の統一型申込書において、前記真正証明手段に透視可能な部材を被覆して、前記真正証明手段を保護する証明保護手段（５２）を備えること、を特徴とする統一型申込書である。
請求項６の発明は、請求項１に記載の統一型申込書において、前記共通事項記入シート部は、その表面及び／又は裏面に、申込対象共通の規約又は約款が記載（２３）され、前記個別事項記入シート部は、その表面及び／又は裏面に、申込対象固有の規約又は約款が記載（３１ｂ〜３４ｂ）されたこと、を特徴とする統一型申込書である。
請求項７の発明は、請求項１に記載の統一型申込書において、前記共通事項記入シート部と前記個別事項記入シート部の少なくとも一端を綴じ合わせた綴じ部（４１）を有すること、を特徴とする統一型申込書である。
請求項８の発明は、請求項１に記載の統一型申込書において、前記個別事項記入シート部は、タック基材（３０ａ），粘着剤層（３０ｂ），剥離シート（３０ｃ）からなるタックシートからなり、前記申込対象毎に分離可能に区画された分離線（３５）を備えること、を特徴とする統一型申込書である。

以上説明したように、本発明によれば、共通事項記入シート部と個別事項記入シート部とを一体化して、完成した申込書とするようにしたので、在庫管理コストを低減させることができ、また、申込書様式が統一されるので、申込から審査までの総合的な作業性に優れる、という効果がある。

本発明は、鋭意研究を重ねた結果、在庫管理コストの低減と、総合的な作業性の向上をはかるという目的を、カード会社によって変更させない部分と、カード会社毎に変更させる必要のある部分を別々としておき、かつ、これらを貼り合せ構造によって一体化することで、実現できることを見出し、完成させたものである。

以下、図面等を参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図１は、本発明の実施例１による統一型カード入会申込書を示す平面図、図２は、実施例１による統一型カード入会申込書の厚み方向を誇張して示した断面図、図３は、実施例１による統一型カード入会申込書の使用方法を説明する部分図である。

実施例１の統一型カード入会申込書１０Ａは、図２に示すように、従来例で示した広告ページ１１（図５参照）と、記入台紙２０と、カード申込書台紙３０，３０−１等とを備えており、広告ページ１１、記入台紙２０及びカード申込書台紙３０は、それらの一端が接着剤層４１で綴じ合わせられて、また、広告ページ１１及び記入台紙２０は、ミシン目４２（図２参照）で分離可能である。

記入台紙２０は、図１に示すように、その表面に全カード会社共通の記入欄２１と、申込書貼付欄２２と、カード共通の規約や約款の記載欄２３とが設けられ、申込書貼付欄２２の左上部及び右下部に割印欄ａが設けられている。

カード申込書台紙３０は、カード会社別にカスタマイズされた会社別カード申込書３１〜３４を有しており、各会社別カード申込書３１〜３４には、その表面に会社別の記入欄３１ａ〜３４ａと、カード会社固有の規約や約款の記載欄３１ｂ〜３４ｂとが設けられ、また、各会社別カード申込書３１〜３４の左上部及び右下部には、割印欄ｂが設けられている。
なお、カード会社が５社以上の場合には、４枚目以降に同様なカード申込書台紙３０−１を順次追加すればよい。

カード申込書台紙３０は、図２に示すように、タック基材３０ａ，粘着剤層３０ｂ，剥離紙３０ｃの構造からなるタック紙からなり、会社別カード申込書３１〜３４毎に、ミシン目又はハーフカットといった分離線３５で切り取り可能に区画されている。
実施例１では、タック基材３０ａ及び粘着剤層３０ｂからなる強粘着ラベルが、記入台紙２０とカード申込書台紙３０とを一体化する手段であり、カード申込書台紙３０側に設けられた貼り合せ構造となる。

次に、実施例１の統一型カード入会申込書１０Ａの使用方法を説明する。
まず、カード申込者は、図１に示す記入台紙２０の全カード会社共通の記入欄２１と、カード申込書３０の会社別カード申込書３１〜３４うちで選択された申込書（ここでは、会社別カード申込書３１とする）の記入欄３１ａに、必要事項を記入する。
つぎに、会社別カード申込書３１を、分離線３５で分離しその剥離紙３０ｃから剥がして、記入台紙２０の貼付欄２２に貼付する（＃１０１）。

そして、図３に示すように、記入台紙２０と会社別カード申込書３１とを一体化させたのち、記入台紙２０と会社別カード申込書３１の割印欄ａ，ｂに対して割印５１、又は、割印に準ずるサイン（以下、割印）によって、一体化されたものが真正であることを証明する。さらに、割印５１上に、透視可能なプロテクトフィルム５２を貼付する。
このように、各会社別カード申込書３１〜３４内の１つを選択して剥離し、記入台紙２０の申込書貼付欄２２に貼付(一体化)することにより、正式かつ完成した入会申込書とする。
最後に、一体化された記入台紙２０と会社別カード申込書３１とを、返信用の封筒６０に封入・封緘して、郵送する。

実施例１によれば、カード会社別の申込書をやめ、各会社別カード申込書３１〜３４内の１つを選択して剥離し、記入台紙２０の申込書貼付欄２２に貼付するようにしたので、在庫管理コストが低減されるとともに、申込書様式が統一され、さらに申込から審査まで、総合的な作業性に優れる媒体が実現できた。

図４は、本発明の実施例２による統一型カード入会申込書を示す平面図である。
なお、前述した実施例１と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
実施例２による統一型カード入会申込書１０Ｂは、実施例１による統一型カード入会申込書１０Ａの強粘着ラベル（タック基材３０ａ及び粘着剤層３０ｂ）の代わりに、記入台紙２０Ｂの全カード会社共通の記入欄２１と申込書貼付欄２２の間に、一体化手段として両面粘着テープ２４を設けたものである。
そして、会社別カード申込書３１（又は３２）を、分離線３５で分離し、両面粘着テープ２４の剥離紙を剥がして、記入台紙２０の貼付欄２２に貼付する（＃１０１）。

また、割印欄ａ，ｂは、記入台紙２０Ｂの申込書貼付欄２２と、各会社別カード申込書３１、３２の右下に、１つずつ設けられている。
実施例２は、記入台紙２０Ｂをタック紙とせず、入会申込書１０の強粘着ラベル（タック基材３０ａ及び粘着剤層３０ｂ）の代わりに、記入台紙２０Ｂに、両面粘着テープ２４を設けるので、コストダウンを図ることができる。

（変形例）
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
（１）貼り合せ構造は、強粘着ラベル、両面粘着テープの例で説明したが、再湿型や感熱方式等の接着剤、綴じ合わせ具（ステープラー）等であってもよい。
（２）規約又は約款の記載欄は、記入台紙２０やカード申込書台紙３０の表面にある例で説明したが、裏面でもよいし、両面にあってもよい。
（３）プロテクトフィルム５２は、ホログラムや回折格子などのセキュリティレベルを用いるようにしてもよい。
（４）カード会社への申込書の例で説明したが、金融商品の購入、プロバイダー契約その他の申し込みにも使用することができる。

本発明の実施例１による統一型カード入会申込書を示す平面図である。 実施例１による統一型カード入会申込書の厚み方向を誇張して示した断面図である。 実施例１による統一型カード入会申込書の使用方法を説明する部分図である。 本発明の実施例２による統一型カード入会申込書を示す平面図である。 従来のカード申込書の一例を示す図である。

符号の説明

１０Ａ、１０Ｂ 統一型カード入会申込書
１１ 広告ページ
２０ 記入台紙
２１ 全カード会社共通の記入欄
２２ 申込書貼付欄
２３ 規約や約款の記載欄
２４ 両面粘着テープ
３０，３０−１ カード申込書台紙
３１〜３４ 会社別カード申込書
３１ａ〜３４ａ 会社別の記入欄
３１ｂ〜３４ｂ 規約や約款の記載欄
３０ａ タック基材
３０ｂ 粘着剤層
３０ｃ 剥離紙

Claims (8)

1. 複数の申込対象の共通事項を記入する共通事項記入シート部と、
   各申込対象の個別事項を記入する個別事項記入シート部と、
   前記共通事項記入シート部と前記個別事項記入シート部とを一体化して完成した申込書とする一体化手段と、
   を含む統一型申込書。
2. 請求項１に記載の統一型申込書において、
   前記一体化手段は、前記共通事項記入シート部と前記個別事項記入シート部の少なくとも一方に、前記各シート部を貼り合せる貼り合せ構造を有すること、
   を特徴とする統一型申込書。
3. 請求項２に記載の統一型申込書において、
   前記一体化手段は、強粘着ラベル、粘着テープ類、再湿型若しくは感熱方式の接着剤、又は、綴じ合わせ具によるものであること、
   を特徴とする統一型申込書。
4. 請求項１に記載の統一型申込書において、
   前記共通事項記入シート部と前記個別事項記入シート部とを一体化した状態で付加され、前記各シート部に対して、一体化されたものが真正であることを証明する真正証明手段を備えたこと、
   を特徴とする統一型申込書。
5. 請求項４に記載の統一型申込書において、
   前記真正証明手段に透視可能な部材を被覆して、前記真正証明手段を保護する証明保護手段を備えること、
   を特徴とする統一型申込書。
6. 請求項１に記載の統一型申込書において、
   前記共通事項記入シート部は、その表面及び／又は裏面に、申込対象共通の規約又は約款が記載され、
   前記個別事項記入シート部は、その表面及び／又は裏面に、申込対象固有の規約又は約款が記載されたこと、
   を特徴とする統一型申込書。
7. 請求項１に記載の統一型申込書において、
   前記共通事項記入シート部と前記個別事項記入シート部の少なくとも一端を綴じ合わせた綴じ部を有すること、
   を特徴とする統一型申込書。
8. 請求項１に記載の統一型申込書において、
   前記個別事項記入シート部は、タック基材，粘着剤層，剥離シートからなるタックシートからなり、前記申込対象毎に分離可能に区画された分離線を備えること、
   を特徴とする統一型申込書。
   
   

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