JP2005338178A - 液晶ディスプレイ装置 - Google Patents

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哲 井藤
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Abstract

【課題】 ファン、通気孔を設けることなく放熱できるようにすることを目的とする。
【解決手段】 液晶表示パネル1と、この液晶表示パネル1の画像表示領域に対応した開口2aを有する前面筐体2と、この液晶表示パネル1の背面を覆う後面筐体3と、この液晶表示パネル1を固定する金属製フレーム10とを有し、この後面筐体3より外部金属製固定部材11に固定するようにした液晶ディスプレイ装置において、金属製フレーム10をこの外部金属製固定部材11に接触して固定するようにすると共にこの液晶表示パネル1とこの金属製フレーム10との間に熱伝導シート12を挟設したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バックライトを有する液晶表示パネルを用いた液晶ディスプレイ装置に関する。
一般に、液晶ディスプレイ装置はバックライトを有する液晶表示パネルを用いており、この液晶表示パネルはこのバックライトによる発熱が生じる。この発熱により、この液晶表示パネルの温度が上昇し、この液晶表示パネルの温度が、保障温度を超えてしまうと液晶ディスプレイ装置の画像に支障をきたす虞があった。
そこで従来、特許文献1に記載の如く後面筐体に通気孔を設けたり、図2に示す如くファンを取り付けて強制的に空気の流れを作り、この液晶表示パネルの温度上昇を抑えるようにしていた。
図2につき説明するに、図2において、1はバックライトを有する液晶表示パネルを示し、この液晶表示パネル1の前面側にこの液晶表示パネル1の画像表示領域に対応した開口2aを有する合成樹脂より成る前面筐体(ベゼル)2を設けると共にこの液晶表示パネル1の後面側に、この液晶表示パネル1の背面を覆う合成樹脂より成る後面筐体3を設ける。
4は液晶表示パネル1等を前面筐体2及び後面筐体3より成る液晶ディスプレイ筐体内に固定する金属製のフレームを示す。また5は固定用スタンドを示し、この固定用スタンド5に後面筐体3、金属製フレーム4を介して、この液晶ディスプレイ筐体を固定する如くする。
この図2の従来例においては後面筐体3の下側及び上側に夫々通気孔6a及び6bを設けると共に上側通気孔6bの近傍の金属製フレーム4にファン7を固定し、このファン7により、下側通気孔6aより空気を吸入し、上側通気孔6bより排気する強制的な空気の流れを作り液晶表示パネル1の温度上昇を抑えるようにしている。
特開2004−109396号公報
然しながら、強制的に空気の流れを作るためにファン7を設けたときは、このファン7により騒音が発生する不都合があると共にコストアップとなる不都合があった。
また後面筐体3に通気孔6a,6bを設けるときは埃が液晶ディスプレイ筐体内に入り込む不都合があり、またこの液晶ディスプレイ装置を医療用モニターとして使用する場合、この通気孔6a,6bより薬品(例えばアルコール)等の液晶ディスプレイ筐体内への侵入することとなり、この医療用モニター等は通気孔を設けないことが望まれている。
本発明は斯る点に鑑み、ファン、通気孔を設けることなく放熱できるようにすることを目的とする。
本発明液晶ディスプレイ装置は液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの画像表示領域に対応した開口を有する前面筐体と、この液晶表示パネルの背面を覆う後面筐体と、この液晶表示パネルを固定する金属製フレームとを有し、この後面筐体より外部金属製固定部材に固定するようにした液晶ディスプレイ装置において、この金属製フレームをこの外部金属製固定部材に接触して固定するようにすると共にこの液晶表示パネルとこの金属製フレームとの間に熱伝導シートを挟設したものである。
本発明によれば金属製フレームを外部金属製固定部材に接触して固定するようにすると共に液晶表示パネルと金属製フレームとの間に熱伝導シートを挟設したので、この液晶表示パネルの熱が熱伝導シート、金属製フレーム、外部金属製固定部材を介して外気に放出され液晶表示パネルの発熱をファン、通気孔を用いることなく放熱することができる。
以下、図1を参照して本発明液晶ディスプレイ装置を実施するための最良の形態の例につき説明する。この図1において図2に対応する部分には同一符号を付して示す。
図1例において、1はバックライトを有する液晶表示パネルを示し、この液晶表示パネル1の前面側に、この液晶表示パネル1の画像表示領域に対応した開口2aを有する合成樹脂より成る前面筐体2を設けると共にこの液晶表示パネル1の後面側にこの液晶表示パネル1の背面を覆う合成樹脂より成る後面筐体3を設ける。
図1において、10は後面筐体3内の液晶表示パネル1の後面側に設けた金属製フレームを示し、この金属製フレーム10は液晶表示パネル1等を前面筐体2及び後面筐体3より成る液晶ディスプレイ筐体内に固定するのに使用される。
本例においては、この金属製フレーム10の後面側の所定位置に所定形状の後述する金属製の固定用スタンド11に接触して固定される後方に凸状の取付け台座10aを設ける。
また、本例においては、後面筐体3のこの金属製フレーム10の取付け台座10aに対応する位置にこの取付け台座10aを貫通する開口3aを設ける如くする。また本例においてはこの後面筐体3には通気孔を設けない。
本例においては、この金属製フレーム10の取付け台座10aに金属製固定用スタンド11の支持棒11aを直接接触して固定する。11bはこの金属製固定用スタンド11の支持台である。
また、本例においては、この液晶表示パネル1の後面と金属製フレーム10との間にシリコン製熱伝導シート12を挟設する如くする。この場合シリコン製熱伝導シートが液晶表示パネル1の後面及び金属製フレーム10に夫々密着する如くする。この液晶ディスプレイ装置は、その他は従来と同様に構成する。
本例においては金属製フレーム10の取付け台座10aを金属製固定用スタンド11に接触して固定すると共に液晶表示パネル1の後面と金属製フレーム10との間にシリコン製熱伝導シート12を挟設したので、この液晶表示パネル1のバックライトによる熱がシリコン製熱伝導シート12、金属製フレーム10及び金属製固定用スタンド11を介して外気に放出され、液晶表示パネル1の発熱をファン、通気孔を用いることなく放熱することができる。
本例によれば通気孔を設けることなく液晶表示パネル1の発熱を放熱することができるので、通気孔を設けないことが望まれる医療用モニター等に本例による液晶ディスプレイ装置を適用して好適である。
尚上述例では金属製固定用スタンド11に金属製フレーム10を接触して固定した例につき述べたが、この代わりに金属製のVESAマウントアーム等外部金属製固定部材に金属製フレーム10を接触して固定するようにしても良いことは勿論である。
上述例ではシリコン製熱伝導シートを使用したが、この代わりに、その他の熱伝導シートを使用しても良いことは勿論である。
また、本発明は上述例に限ることなく本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成が採り得ることは勿論である。
本発明液晶ディスプレイ装置を実施するための最良の形態の例を示す断面図である。 従来の液晶ディスプレイ装置の例の断面図である。
符号の説明
1‥‥液晶表示パネル、2‥‥前面筐体、2a,3a‥‥開口、3‥‥後面筐体、10‥‥金属製フレーム、10a‥‥取付け台座、11‥‥金属製固定スタンド、12‥‥シリコン製熱伝導シート

Claims (3)

  1. 液晶表示パネルと、
    該液晶表示パネルの画像表示領域に対応した開口を有する前面筐体と、
    前記液晶表示パネルの背面を覆う後面筐体と、
    前記液晶表示パネルを固定する金属製フレームと、
    を有し、該後面筐体より外部金属製固定部材に固定するようにした液晶ディスプレイ装置において、
    前記金属性フレームを前記外部金属製固定部材に接触して固定するようにすると共に前記液晶表示パネルと前記金属製フレームとの間に熱伝導シートを挟設したことを特徴とする液晶ディスプレイ装置。
  2. 請求項1記載の液晶ディスプレイ装置において、
    前記金属製フレームに前記外部金属製固定部材に接触して固定される後方に凸状の取付け台座を設けると共に前記後面筐体に前記取付け台座に対応した開口を設けたことを特徴とする液晶ディスプレイ装置。
  3. 請求項1又は2記載の液晶ディスプレイ装置において、
    前記後面筐体を合成樹脂で成形すると共に前記後面筐体に通気孔を設けないことを特徴とする液晶ディスプレイ装置。
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