JP2005338147A - カラオケ演奏に伴う付加機能を利用者の希望により有料で実行する電子マネー課金式カラオケシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】決済センターコンピュータとの通信手段と、ICカードインタフェースと、ICカード識別子と返金情報との対応を記憶する返金予約テーブルと、付加機能の利用進度ごとの料金情報を記憶する付加料金テーブルと、付加機能の利用に際し、返金予約テーブルにICカード識別子に該当する返金情報Bの記録があれば前金Aとの差額(A−B)を、記録がない場合は金額Aを決済センターコンピュータに送信してICカードの残高を減額する処理と、付加機能終了時にその利用進度に応じた付加料金Cが前金Aを下まわった場合は金額(A−C)に対応する返金情報をカード識別子に対応付けして返金予約テーブルに登録する処理を行う制御手段を備えた電子マネー課金式カラオケシステムとした。
【選択図】 図5
Description
(1)センター間通信手段と、ICカードインタフェースと、返金予約テーブルと、付加料金テーブルと、制御手段を備え、カラオケ演奏に伴う付加機能を利用者の希望により有料で実行する。
(2)センター間通信手段は、前払式電子マネー決済機構が運用する決済センターコンピュータと通信する。
(3)ICカードインタフェースは、電子マネー情報を記録したICカードのデータ読みとりと書き換えが可能である。
(4)返金予約テーブルは、ICカードのカード識別子と返金情報とを対応付けして記憶する。
(5)付加料金テーブルは、カラオケ演奏に伴う付加機能の利用進度ごとの料金情報を記憶する。
(6)制御手段は、前金算出処理と、前金徴収処理と、付加料金算出処理と、返金予約処理を可能とする。
(7)前金算出処理は、付加機能の利用を伴うカラオケ演奏の実行に際し、付加料金テーブルの料金情報に基づいて前金Aを算出して一時記憶する。
(8)前金徴収処理は、ICカードインタフェースが読み取ったカード識別子に該当する返金情報Bが返金予約テーブルに記録されている場合は金額(A−B)を、記録されていない場合は金額AをICカードに対する課金額とし、その課金情報を決済センターコンピュータに送信するとともにICカードの残高を減額する。
(9)付加料金算出処理は、カラオケ演奏に伴う付加機能の利用終了時に、その利用進度と付加料金テーブルの料金情報に基づいて付加料金Cを計算する。
(10)返金予約処理は、付加料金Cが前金Aを下まわった場合、金額(A−C)に対応する返金情報を、ICカードインタフェースが読み取ったカード識別子に対応付けして返金予約テーブルに登録する。
図1は、本発明の実施例における電子マネー課金式カラオケシステムを含むネットワーク構成である。インターネット70aを利用したVPN(Virtual Private Network)70bには、カラオケ事業者の各地のカラオケ店100に敷設されたLAN110やカラオケ事業者が管理する各種コンピュータ(事業者コンピュータ)90が接続されて広域イントラネットが構築されている。各地のカラオケ店100の各客室120にはカラオケ装置1やそれに付属する器機が設置され、カラオケ装置1はVPN70bを介して事業者コンピュータ90と通信したり、インターネット70aを介して外部のコンピュータと通信したりする。本実施例の電子マネー課金式カラオケシステム(以下、カラオケシステム)は、1つの店舗100に設置された複数台のカラオケ装置1と各カラオケ装置1に付属する選曲用リモコン装置30とその店舗100のフロントなどに設置されて客室の入退出管理や会計処理などを行うための店舗コンピュータ80とにより構成されている。
図2はカラオケ装置1の機能ブロック構成である。また図3(A)と(B)に活用端末30と充電架台50の外観と活用端末30の機能ブロック構成とを示した。カラオケ装置1は、周知の通信カラオケシステムの演奏端末とほぼ同様のハードウエア構成となっている。中央制御部11は、各周辺構成部を制御してカラオケ装置1を統括し、ハードディスク装置12には多数のカラオケ楽曲について、MIDIデータを主体とした伴奏音楽データと、歌詞画像の生成起源となる歌詞描出データとを含むカラオケデータが蓄積されている。また、所定形式の長時間分の動画データと、動画データの処理シーケンス(処理すべき動画データの格納場所と処理順番など)を規定した台本データや、演奏可能なカラオケ楽曲についての曲名やアーティスト名、発表年、歌詞の歌い出し部分などの目次情報も格納されている。
カラオケ装置1は、伴奏音楽とそれに合わせて歌う歌唱者の歌声とを楽曲単位の録音作品として所定形式のデータファイルに作成するカラオケ録音機能(以下、録音機能)を備えている。音声信号処理部24は、シンセサイザ19からリクエスト曲の伴奏音楽とマイクロホン22に入力された歌唱音声との混合音響信号をサンプリングしてデジタル音声データにA/D変換する。そして、中央制御部11から演奏開始のタイミング情報を受け取ると、デジタル音声データを中央制御部11に転送していく。中央制御部11は、内部のRAMなどにそのデジタル音声データを格納していき、演奏が終了すると、音声データをWAVEファイルなど適宜な形式のデータファイルに作成し、このファイルを録音作品としてリクエスト曲の楽曲IDに対応付けして内蔵のハードディスク装置12に一時的に保存する。なお、作成された録音作品は、CD−R書込装置81によりCD−Rに転記されたり、録音作品受託サービスに供されるために所定の事業者コンピュータ(録音作品寄託サイト)90bに送信されたりして適宜に利用される。また、利用者の指示により、作成した録音作品を再生して、歌唱状態をチェックすることができる。本実施例では、シンセサイザ19にデジタル音声データをアナログ音声データに変換するためのD/Aコンバータが内蔵されており、中央制御部11は、録音ファイルの内容であるデジタル音声データをシンセサイザ19に転送することで、録音作品の伴奏音楽と歌声音声とをスピーカ21に音響出力させる。
本実施例において、録音機能は有料で提供されており、録音機能を使用したい利用者は、カラオケ店のサービス享受会員としてICカードが付与されていることとする。そしてカラオケシステムは、録音機能の利用代金をこのICカードに記録された電子マネーにより支払う電子マネー決済機能を備えている。なお、ICカードとしては非接触型ICカードを使用している。このICカードには固有のカードIDが割り当てられており、このIDがカードに内蔵されている書き換え不可能なメモリに記憶されている。また、残高と最近所定件数分の支払いに関する情報(取引履歴)とが書き換え可能な不揮発性メモリに記録されている。また店舗コンピュータ80には、利用者が会員登録する際に店舗100側に開示した個人情報(氏名、連絡先、ニックネームなど)がカードIDに対応付けされて記憶されているものとする。
決済センターコンピュータ200は、電子マネーによる決済を管理し、多数のICカードをカードIDによって識別し、各カードIDにカードの残高や取引履歴などを自身のデータベースに逐次更新しながら記憶・管理したりしている。ICカードを使用して何らかの代金を支払う場合、決済センターコンピュータ200とオンライン状態にある専用の課金装置を使用する。そして、この課金装置にICカードに記録されているカードIDや残高を読み取らせ、支払い額を入力する。課金装置は、読み取ったカードの記録データと支払額とを決済センターコンピュータ200に送付し、決済センターコンピュータ200は、このカードのカード残高と取引履歴を更新するとともに、支払代金を支払先の口座にオンラインで振り込むなど、電子マネー決済に後続する各種処理を行う。カード残高と取引履歴を更新するとその旨を課金装置に返送し、課金装置は、ICカードに記録されている残高と取引履歴を更新する。そして本実施例では、充電架台50を介して接続状態にあるカラオケ装置1と活用端末30とによって上記課金装置が構成される。
本実施例のカラオケシステムにおける電子マネー決済機能によれば、利用者が楽曲の演奏予約とともに録音機能の利用を指示した時点でその利用代金がICカードの残高から前払いで支払われて決済センターコンピュータ200における決済が完了する。すなわち、録音機能の利用を商品として、その商品の購入(録音機能の利用)を指示した時点で電子マネー決済が確定する。また、1回の演奏予約に対する録音機能の利用には制限があり、その制限いっぱいまで録音機能が利用されなかった場合、次回に同じ利用者が録音機能を同じカラオケ店で利用した際、その利用されなかった分の金額(未利用代金)を規定の利用代金の一部あるいは全部に充当して規定料金から差し引き、その差し引き後の額を電子マネーで支払う。
本実施例における電子マネー決済機能の具体的な処理として、録音作品をCD−Rに録音するサービス(CD録音サービス)の利用代金を電子マネーで支払う例に挙げて説明する。図5に電子マネー決済機能の処理の流れを示した。また、図6にこの処理の過程で活用端末30のタッチパネル33に表示される画面の遷移を示した。店舗コンピュータ80に接続されているCD−R書込装置81は、複数のCD−Rを換装可能に駆動するチェンジャ式CD−R書込装置(CD−Rチェンジャ)であり、店舗コンピュータ80は、CD−Rチェンジャ81に装填されている複数のCD−Rのそれぞれに店舗100内の所定のカラオケ装置1を対応付けして管理し、あるカラオケ装置1から録音作品に該当するファイルが転送されてくると、そのファイルをそのカラオケ装置1に対応するCD−Rに転記する。そして、利用者の指示があったり、所定の曲数分の録音ファイルがCD−Rに記録されたりすると、そのCD−Rを音楽CDに作成する。
上記実施例では、録音機能に関わる前金(規定料金)があらかじめ設定されており、その前金と返金情報とに基づいて課金情報が生成されていた。この例に限らず、前払いの額を利用者が設定できるようにしてもよい。例えば、付加料金テーブルに基づいて1回の録音や再生についての料金やCD−Rへの転記に対する料金などを提示しておき、利用者が録音回数を設定できるようにしておく。そして、その設定した録音回数分の料金とCD−Rへの転記料金とを前金として算出する。それによって、利用者の歌唱の調子に応じて無用な録音に対する料金が前払によって決済されないようにでき、発生する未利用代金も最低限に抑えることができる。そのため、例えば、再訪する可能性のないカラオケ店で無用な未利用代金が発生しないようにすることができる。
本実施例のカラオケシステムにおける電子マネー決済機能は、録音機能に限らず、各種付加機能を対象とすることができる。例えば、楽曲演奏中に経過得点を提示できる採点機能を対象とすれば、経過得点の提示回数を利用進度とした付加料金テーブルを用意しておけばよい。そして、採点機能の起動指示とともに規定の料金を電子マネーで前払いし、採点対象の楽曲演奏が途中で中止された場合、その中止時点までの経過得点の提示回数に基づいて未利用代金を計算すればよい。
(a)ビデオ録画サービス
カラオケ演奏に合わせて歌唱する利用者をビデオ撮影し、光ディスクやVTRやICメモリなどのパッケージ媒体に収録して利用者が持ち帰る。収録時間や持ち帰り媒体数によって料金が異なる。
(b)カラオケダンスゲーム
カラオケ演奏に合わせてダンスゲームを行い、そのゲーム採点結果によって料金が変わる。
(c)カラオケ合奏サービス
カラオケ演奏に合わせて簡易電子楽器で合奏するサービスで、利用する楽器の種類や数によって料金が異なる。
上記実施例のカラオケシステムは、カラオケ装置本体と活用端末と充電架台と店舗コンピュータとによって構成されていた。もちろん、カラオケ装置本体のハードディスク装置などに返金予約テーブルを記憶する構成とすれば、LANが敷設されていないカラオケ店や1台のカラオケ装置だけが設置されている店舗でも本発明のカラオケシステムを構築することができる。もちろん、カラオケ装置本体にICカードインタフェースを搭載させてもよい。
30 カラオケ活用端末
50 充電架台
80 店舗コンピュータ
200 決済センターコンピュータ
Claims (1)
- センター間通信手段と、ICカードインタフェースと、返金予約テーブルと、付加料金テーブルと、制御手段を備え、カラオケ演奏に伴う付加機能を利用者の希望により有料で実行する電子マネー課金式カラオケシステムであって、
センター間通信手段は、前払式電子マネー決済機構が運用する決済センターコンピュータと通信し、
ICカードインタフェースは、電子マネー情報を記録したICカードのデータ読みとりと書き換えが可能であり、
返金予約テーブルは、ICカードのカード識別子と返金情報とを対応付けして記憶し、
付加料金テーブルは、カラオケ演奏に伴う付加機能の利用進度ごとの料金情報を記憶し、
制御手段は、前金算出処理と、前金徴収処理と、付加料金算出処理と、返金予約処理を可能とし、
前金算出処理は、付加機能の利用を伴うカラオケ演奏の実行に際し、付加料金テーブルの料金情報に基づいて前金Aを算出して一時記憶し、
前金徴収処理は、ICカードインタフェースが読み取ったカード識別子に該当する返金情報Bが返金予約テーブルに記録されている場合は金額(A−B)を、記録されていない場合は金額AをICカードに対する課金額とし、その課金情報を決済センターコンピュータに送信するとともにICカードの残高を減額し、
付加料金算出処理は、カラオケ演奏に伴う付加機能の利用終了時に、その利用進度と付加料金テーブルの料金情報に基づいて付加料金Cを計算し、
返金予約処理は、付加料金Cが前金Aを下まわった場合、金額(A−C)に対応する返金情報を、ICカードインタフェースが読み取ったカード識別子に対応付けして返金予約テーブルに登録する
電子マネー課金式カラオケシステム
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