JP2005337948A - 水分/湿度インジケータ用材料及び水分/湿度インジケータ - Google Patents

水分/湿度インジケータ用材料及び水分/湿度インジケータ Download PDF

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Abstract

【課題】 水分/湿度インジケータ用材料及び水分/湿度インジケータに関し、熱的・化学的に安定な無機物を発色材料として用いた簡単な材料構成により、安定したメモリ作用を実現する。
【解決手段】 臭素或いは塩素のいずれかからなるハロゲン元素と亜鉛とを、ハロゲン元素:亜鉛=1.5:1〜2.5:1の原子数比で含むように水分/湿度インジケータ用材料を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は水分/湿度インジケータ用材料及び水分/湿度インジケータに関するものであり、特に、水分との付着/接触に敏感に反応することで変色し、安定して水分を捕捉することで水分の接触履歴を明示することを可能にするための材料及び組成に特徴のある水分/湿度インジケータ用材料及び水分/湿度インジケータに関するものである。
一般的に、電気機器は水分や高温高湿状態に弱く、プリント配線版上の回路パターンや電子部品端子部上等に水分が付着すると電気的ショート障害を引き起こす。
特に、屋外使用する製品や携帯製品の使用時、または製品の運搬の際、環境条件の急激な変化により上述の部位に結露を起こしやすく、障害に至る事例も少なくない。
そこで、従来においては、電気機器等の内部に水分インジケータを取付け、この水分インジケータの色変化により電気機器の水没判定や水漏れ履歴を検査することが提案されている。
この様な水分インジケータとして塩化コバルト、硫酸銅に代表される水分との付着/ 接触による色変化を利用したものが知られており、塩化コバルトはCoイオンの周囲に配位している水分子の数が多いものは赤色、少くないものは青色を示す。
例えば、CoCl2 ・6H2 Oは淡赤色、CoCl2 ・4H2 Oは桃色、CoCl2 ・2H2 Oは淡赤紫色、2CoCl2 ・3H2 Oは暗青紫色、CoCl2 ・H2 Oは青紫色、CoCl2 は淡青色を示すことが知られている。
しかし、このコバルト色は大気中の温度や湿度に敏感に反応してしまうため、変色後環境条件が低湿度や乾燥状態に戻ると、水没や水漏れ履歴の有無に拘わらずそれに合わせて元の色に戻ってしまい、履歴を確認することができないという問題がある。
そこで、高分子結着剤とこの高分子結着剤中に分散された有機若しくは無機フィラーと、可視光線の波長以上の粒径を有する水溶性染料粒子を主成分とした材料により水分に触れたことを色変化により表示する水分インジケータを構成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、水分に接すると水溶性染料粒子が分解して分子状に分散されて発色し、また、変色後に周囲が乾燥状態になっても水溶性染料粒子の分子状の分散状態が保持されるとともに、侵入した水分は有機若しくは無機フィラーに吸着されるので蒸発されにくい状態となるの変色状態を保ち、それによって、水没や水漏れ履歴を表示することが可能になる。
この様な事情は、食品や薬剤等の運送・保管・管理等においても同様であり、布やフィルム中に含有させる水分インジケータ材料として、有機酸、有機酸により発色する呈色性有機化合物、吸水性粉末、及び、高分子結着剤からなる組成物を非水溶媒中に溶解或いは分散させたものを用いることも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この場合、乾燥状態においては有機酸と呈色性有機化合物とが接触して呈色状態にあるが、水分と接すると消色し、消色後の乾燥状態においては呈色性有機化合物は有機酸と再び接触できなくなるので、再び呈色状態に戻ることがなく、それによって、水没や水漏れ履歴を表示することが可能になる。
特開平07−098309号公報 特開平07−120398号公報
しかし、上述のメモリ作用を有する水分インジケータ材料は、複雑な材料の組み合わせからなり、上述の電気機器に適用した場合に、プリント配線版上の回路パターンや電子部品端子部に対し有機酸等が悪影響を与える虞がある。
また、これらの水分インジケータ材料は、有機物を発色・呈色材料として用いているため、上記のコバルト塩等の無機物を発色材料として用いたものに比べて経時的安定性や使用時に加熱・発熱を伴う電気機器の場合には熱安定性に不安が残るという問題がある。
また、変色状態が何らかの環境状況の変化で元に戻った場合は、水没や水漏れ履歴を再確認することが不可能あるという問題がある。
したがって、本発明は、熱的・化学的に安定な無機物を発色材料として用いた簡単な材料構成により、安定したメモリ作用を実現することを目的とする。
ここで、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
上記課題を解決するために、本発明は、水分/湿度インンジケータ用材料において、臭素或いは塩素のいずれかからなるハロゲン元素と亜鉛とを、ハロゲン元素:亜鉛=1.5:1〜2.5:1の原子数比で含んでいることを特徴とする。
臭素Brまたは塩素Clと亜鉛Znを2:1で含有させることによって形成されるZnBr2 或いはZn塩素がH2 O分子と結合すると白色になり、加熱しないかぎり無色化しないので、この白色化を利用することによって、水分/湿度との接触履歴を検出することができる。
即ち、
Zn2++Halogen- +H2 O→Zn・Halogen・(H2 O)x
の反応に形成されるZnOに起因して白色化する。
また、一度白色化したものを、70〜100℃程度で加熱すると、
Zn・Halogen・(H2 O)2 +熱→Zn・Halogen
の反応によりH2 Oが外れて無色の状態に復元するが、この場合には、ZnOが何らかの形で他の構成物質と反応すると考えられる。
また、白色化した水分/湿度インンジケータ用材料を加熱することによって再び無色化するが、この無色化した水分/湿度インンジケータ用材料を再び水分或いは高湿度雰囲気にさらしても白色化しないので、無色の水分/湿度インンジケータ用材料を再び水分或いは高湿度雰囲気にさらすことによって、白色化した場合には水分/湿度と非接触状態であり、無色のままであった場合には水分/湿度と接触したことがあることを検出することができる。
即ち、加熱による無色化工程において、ZnOが何らかの形で他の構成物質と反応するので、再び水分と接触してもZnOが形成されないので、発色することはない。
なお、ハロゲン元素と亜鉛の原子数比は、厳密に2:1である必要はなく、ハロゲン元素:亜鉛=1.5:1〜2.5:1の範囲であれば良い。
この場合のハロゲン元素は、天然高分子材料、合成高分子材料、或いは、無機系材料のいずれかからなる溶媒中に含有させることが望ましい。
また、ハロゲン元素が臭素の場合に、臭素を0.1794wt%以上含有させることが望ましく、0.1794wt%未満の場合には白色化が確認できない。
なお、臭素が17.95wt%を超えると臭素と亜鉛の混合物を添加する効果が飽和するので、17.95wt%以下の添加量とすることが望ましい。
また、ハロゲン元素が臭素の場合には、臭素を、臭化アミン塩、環状臭素化合物、或いは、直鎖臭素化合物のいずれかからなる臭素化合物として添加することが望ましく、それによって、臭素の均一な分散が可能になる。
また、この様な水分/湿度インジケータ用材料は、粘着テープ或いは非粘着テープの表面に塗膜として設けても良く、この様な水分/湿度インジケータを検査対象となる対象物、特に、電子機器の表面或いは内面に直接に貼り付ければ良い。
或いは、この様な水分/湿度インジケータ用材料は、インク材料、繊維材料、フィルム材料、接着剤、或いは、はんだ付けフラックスのいずれかに含有させても良く、この様な水分/湿度インジケータを、検査対象となる対象物、特に、電子機器の表面或いは内面にスクリーン印刷法或いはディスペンス塗布法によりコーティングしても良い。
本発明は、亜鉛のハロゲン化物と水/湿気が接触した際に、透明色から白色に変色することを利用した表示方法であり、一旦白色化すると、加熱乾燥しない限り、常温状態では透明に戻ることはなく、水分接触の履歴を確実に確認することができる。
また、製品製造時または直後にこのインジケータを付加しておけば、出荷梱包前の水分付着をチェックすることができ、障害発生の危険性のある製品を市場に出荷することを防止することができる。
また、フィールド障害発生時においても、原因特定する際に有用となる。
本発明は、臭素或いは塩素のいずれかからなるハロゲン元素と亜鉛とを、ハロゲン元素:亜鉛=1.5:1〜2.5:1の原子数比で天然高分子材料、合成高分子材料、或いは、無機系材料のいずれかからなる溶媒中に含有させるとともに、ハロゲン元素が臭素の場合に、臭素を0.1794wt%〜17.95wt%含有させるようにしたものである。
ここで、図1乃至図6を参照して、本発明の実施例の水分/湿度インジケータを説明する。
まず、天然樹脂(水添ロジン)に対して、臭素化合物、例えば、下記の化学構造式で示す環状臭素化合物である1,4−Bis(1,2dibromoethyl)benzeneと亜鉛粉末をモル比で2:1の割合で混合した混合体を添加したペースト材料を作成する。
Figure 2005337948
図1参照
図1は、このように作成した各ペースト材料の組成を纏めたものであり、ここでは、全体で11gになるようした場合の重量を示している。
この場合の臭素自体の重量比としては、0mg〜1974.649mgの範囲の10の試料を作成した。
次いで、このペースト材料を樹脂材に塗布した後、例えば、215℃で加熱して無色の水分/湿度インジケータとし、常温の水中に24時間浸漬し、その後、エアブローにて70℃以上、例えば、100℃で加熱して水分を除去し、発色性を確認し、さらに、無色化した水分/湿度インジケータを再び常温の水中に48時間浸漬して発色性を確認した。
図2参照
図2は、上記の発色性の確認結果を纏めたものであり、臭素化合物の添加量が0.247mmol、従って、臭素の添加量が19.735mgである試料4において良好な白色発色を確認することができ、臭素の添加量が13.184mg以下の場合には目視で白色発色を確認することができなかった。
一方、臭素化合物の添加量を増加させると白色発色性は高まるが、臭素化合物の添加量が24.714mmol、従って、臭素の添加量が1974.649mgを超えると白色発色性が飽和し、臭素化合物の添加量の増加効果が得られなくなる。
また、白色発色後のエアブロー加熱により、白色化した全ての試料が再び無色透明化した。
さらに、その後の水浸漬においては、無色透明化した全ての試料は無色透明のままであり、再び、白色発色することはなかった。
次に、水浸漬ではなく、高温高湿中での発色反応を確認したので、図3乃至6を参照して説明する。
図3参照
図3は、上述の試料1乃至10を温度40℃/湿度90%RHの高温高湿雰囲気中に1時間放置し、その後、エアブローにて70℃以上、例えば、100℃で加熱して水分を除去し、発色性を確認し、さらに、無色化した水分/湿度インジケータを再び温度40℃/湿度90%RHの高温高湿雰囲気中24時間放置して発色性を確認したものである。
この場合も、水浸漬の場合と全く同様に、臭素化合物の添加量が0.247mmol以上、従って、臭素の添加量が19.735mg以上である場合に良好な白色発色を確認することができ、臭素化合物の添加量が24.714mmol、従って、臭素の添加量が1974.649mgを超えると白色発色性の飽和が見られた。
また、白色発色後のエアブロー加熱により、白色化した全ての試料が再び無色透明化し、さらに、その後の高温高湿雰囲気中での放置においては、無色透明化した全ての試料は無色透明のままであり、再び、白色発色することはなかった。
図4参照
図4は、上述の試料1乃至10を温度85℃/湿度85%RHの高温高湿雰囲気中に1時間放置し、その後、エアブローにて70℃以上、例えば、100℃で加熱して水分を除去し、発色性を確認し、さらに、無色化した水分/湿度インジケータを再び温度85℃/湿度85%RHの高温高湿雰囲気中24時間放置して発色性を確認したものである。
この場合も、温度40℃/湿度90%RHの高温高湿雰囲気の場合と全く同様な結果が得られた。
図5参照
図5は、上述の試料1乃至10を温度40℃/湿度90%RHの高温高湿雰囲気中に24時間放置し、その後、エアブローにて70℃以上、例えば、100℃で加熱して水分を除去し、発色性を確認し、さらに、無色化した水分/湿度インジケータを再び温度40℃/湿度90%RHの高温高湿雰囲気中24時間放置して発色性を確認したものである。
この場合も、同じ高温高湿雰囲気中に1時間放置した場合と全く同様な結果が得られた。
図6参照
図6は、上述の試料1乃至10を温度85℃/湿度85%RHの高温高湿雰囲気中に24時間放置し、その後、エアブローにて70℃以上、例えば、100℃で加熱して水分を除去し、発色性を確認し、さらに、無色化した水分/湿度インジケータを再び温度85℃/湿度85%RHの高温高湿雰囲気中24時間放置して発色性を確認したものである。
この場合も、同じ高温高湿雰囲気中に1時間放置した場合と全く同様な結果が得られた。
以上の結果を総合的に判断すると、インジケータが水分或いは湿気に触れるとインジケータ中で形成されたZnBr2 とH2 Oが結合して、
ZnBr2 +nH2 O→ZnBr2 ・nH2
となり、ZnOに起因する白色発色が見られ、加熱しないかぎり白色性を保つので水分履歴を保持することができる。
また、エアブローした場合には、結合した水分が、
ZnBr2 ・nH2 O+熱→ZnBr2 +nH2 O(↑)
の反応によって除去されて、再び、無色化するが、この場合の水分の離脱に際しては、純粋にZnBr2 が形成されるのではなく、ZnOが何らかのかたちで他の構成材料と結合した状態になるものと推測される。
しかし、無色化したインジケータは水分或いは湿気に触れても再び白色化することはなく、加熱履歴も保持することができる。
即ち、一旦、水分或いは湿気に触れた電気機器或いは電子部品を不正出荷・販売或いは誤出荷・販売しようとしても、水分を付着させて発色状態を確認することによって、過去に水分或いは湿気に触れたことがあるか否かを検査することができる。
なお、この場合の反応は、上述のように、水分の離脱に際しては、純粋にZnBr2 が形成されるのではなく、ZnOが何らかのかたちで他の構成材料と結合した状態になるので、再び、水と接触させてもZnOが形成されないためと考えられる。
以上、本発明の実施例を説明してきたが、本発明は実施例に記載した条件・構成に限られるものではなく、各種の変更が可能であり、例えば、実施例に記載した混合比等の数値は記載した数値に限られるものではない。
例えば、上記の実施例においては、臭素と亜鉛の原子数比を2:1としているが、厳密に2:1である必要はなく、1.5:1〜2.5:1の範囲内であれば良く、亜鉛が少ないと臭素の未反応が発生し、逆に亜鉛が多いと亜鉛の未反応が発生する。
また、上記の実施例においては、インジケータ用材料であるペーストを樹脂材に塗布しているが、塗布する材質は任意であり、例えば、接着性テープ或いは非接着性テープに塗布しても良く、このテープを被対象物の近傍へ設置するかもしくは直接貼り付けることで、水分の接触履歴を検証することができる。
また、インジケータ用材料であるペーストをインク材料、接着剤、或いは、はんだ付けフラックスと混合しても良く、さらには、天然繊維素材/合成繊維素材或いは天然フィルム素材/合成フィルム素材に含有させて水分/湿度インジケータ機能を有する繊維、布、フィルム、シートを形成しても良いものである。
また、上記の実施例の説明においては、溶媒として水添ロジンを用いているが、溶媒として、以下の材料があげられる。
天然高分子系としては、
多糖類:デンプン、アラビアゴム
油脂系:松脂(ロジン)、鳥もち
タンパク質:カゼイン、ニカワ、アルブミン、大豆タンパク質
ゴム炭化水素:天然ゴム
フェーノール誘導体:ウルシ
瀝青質:アスファルト
が挙げられる。
また、合成高分子としては、
熱可塑性樹脂系
セルロース系:セルロースエーテル、セルロースエステル
ビニル重合系:ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリア クリル酸エステル、シアノアクリレート、エチレン共重合体
重縮合・重付加系:飽和ポリエステル、ポリアミド、線状ポリイミド
熱硬化性樹脂系
メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、エポキシ系、ポリウレタン系、不飽和 ポリエステル、反応型アクリル系、付加型ポリイミド
ゴム系
ニトリルゴム、クロロブレンゴム、SBR 、ブチルゴム、スチレン系ブロック共 重合体、シリコーン系
混合系
ビニルフェノリック、ニトリルフェノリック、エポキシナイロン
が挙げられる。
また、無機系材料としては、
セメント、低融点ガラス、アルカリ金属シリケート、ホスフェート、コロイダルシリカが挙げられ、これらを固化前に塗布しても良いし、固化したものを粒子化して使用しても良いものである。
また、上記の実施例においては臭素を環状水素化合物である1,4−Bis(1,2dibromoethyl)benzeneを添加しているが、4’−(Bromomethyl)−2−cyanobiphenyl、Dibromomethylbenzene、α,α’−Dichloro−p−xylene、α,α’−Dibromo−o−xylene、Tribromopropylbenzene、Tetrabromodiethylbenzene、nona−bromo−propyl−benzene、dodeca−bromo−propyl−benzene等の他の環状水素化合物でも良い。
また、臭素化合物は環状臭素化合物に限られるものではなく、1,2−Dibromo−ethane、1,4−Dibromo−buthane、1,2,3,4−Tetrabromo−buthane、或いは、trans−2,3−Dibromo−2−butene−1,4−diol等の直鎖臭素化合物を用いても良いものであり、さらには、ジエチルアミン臭化水素、アリルアミン臭化水素、シクロヘキシルアミン臭化水素、モノメチルアミン臭化水素、ジメチルアミン臭化水素、トリメチルアミン臭化水素、ノルマル−ブチルアミン臭化水素、或いは、エチルアミン臭化水素等の臭化アミン塩を用いても良いものである。
また、上記の実施例の説明においてはハロゲン元素として臭素Brを用いているが臭素に限られるものではなく、塩素Clを用いても良いものであり、この場合もZnと反応してZnCl2 を形成し、このZnCl2 が水分H2 Oと結合するとZnOに起因する白色発色を示す。
この場合のClの添加量はモル比としては臭素のモル比と同じ量を添加すれば良い。
また、水分/湿度インジケータ材料となるペーストをコーティングする場合には、スクリーン印刷法を用いても良いし或いはディスペンス塗布法を用いても良いものである。
また、上記の実施例の説明においては、水分/湿度インジケータの具体的使用状態説明していないが、下記の用途に使用できるものである。
A.輸送中の結露検出
湿気・結露を嫌う精密機械設備や半導体部品を含む電子機器の輸送用梱包時に本発明の水分/湿度インジケータを組み込み、輸送時、特に、空輸や海上輸送時に起きる結露の有無監視する。
或いは、
B.携帯電話やモバイルPCなど、人間が持ち歩くことの多い小型機器内部に本発明の水分/湿度インジケータを組み込み、動作不良が起きた場合、それが水の浸入によるものであることの確認手段とする。
或いは、
C.食品への湿気浸入監視
湿気を嫌う食品に本方式の水分/湿度インジケータを同封し、湿度管理を行う。
或いは、
D.薬剤への湿気浸入監視
湿気を嫌う化学薬品,医薬品等の薬剤に本発明の水分/湿度インジケータを同封し、湿度管理を行う。
或いは、
E.倉庫保管品への湿気浸入監視
倉庫に保管している衣類,書籍等の物品に本発明の水分/湿度インジケータを同封し、湿度管理を行う。
ここで、本発明の詳細な構成を改めて説明する。
(付記1) 臭素或いは塩素のいずれかからなるハロゲン元素と亜鉛とを、ハロゲン元素:亜鉛=1.5:1〜2.5:1の原子数比で含んでいることを特徴とする水分/湿度インジケータ用材料。
(付記2) 上記ハロゲン元素を、天然高分子材料、合成高分子材料、或いは、無機系材料のいずれかからなる溶媒中に含有させたことを特徴とする付記1記載の水分/湿度インンジケータ用材料。
(付記3) 上記ハロゲン元素が臭素の場合、臭素を0.1794wt%以上含有することを特徴とする付記2記載の水分/湿度インンジケータ用材料。
(付記4) 上記臭素が、臭化アミン塩、環状臭素化合物、或いは、直鎖臭素化合物のいずれかからなる臭素化合物として添加していることを特徴とする付記3記載の水分/湿度インジケータ用材料。
(付記5) 付記1乃至4のいずれか1に記載の水分/湿度インジケータ用材料を、粘着テープ或いは非粘着テープの表面に塗膜として設けたことを特徴とする水分/湿度インジケータ。
(付記6) 付記1乃至4のいずれか1に記載の水分/湿度インジケータ用材料を、インク材料、繊維材料、フィルム材料、接着剤、或いは、はんだ付けフラックスのいずれかに含有させたことを特徴とする水分/湿度インジケータ。
(付記7) 付記1乃至4の水分/湿度インジケータ用材料が、スクリーン印刷塗布或いはディスペンス塗布法によりコーティングされたことを特徴とする電気機器。
(付記8) 付記6または7に記載の水分/湿度インジケータを直接に貼り付けたことを特徴とする電気機器。
本発明の活用例としては、はんだ付けフラックス等の電子部品用が典型的なものであるが、携帯電話等の他の電気機器、食品、医薬品等の保管、運搬等での品質管理にも適用されるものである。
本発明の水分/湿度インジケータ用材料の組成の説明図である。 水浸漬下における発色状況の説明図である。 温度40℃/湿度90%RHの高温高湿雰囲気中に1時間放置した場合の発色状況の説明図である。 温度85℃/湿度85%RHの高温高湿雰囲気中に1時間放置した場合の発色状況の説明図である。 温度40℃/湿度90%RHの高温高湿雰囲気中に24時間放置した場合の発色状況の説明図である。 温度85℃/湿度85%RHの高温高湿雰囲気中に24時間放置した場合の発色状況の説明図である。

Claims (5)

  1. 臭素或いは塩素のいずれかからなるハロゲン元素と亜鉛とを、ハロゲン元素:亜鉛=1.5:1〜2.5:1の原子数比で含んでいることを特徴とする水分/湿度インジケータ用材料。
  2. 上記ハロゲン元素が臭素の場合、臭素を0.1794wt%以上含有することを特徴とする請求項1記載の水分/湿度インンジケータ用材料。
  3. 上記臭素が、臭化アミン塩、環状臭素化合物、或いは、直鎖臭素化合物のいずれかからなる臭素化合物として添加されていることを特徴とする請求項2記載の水分/湿度インジケータ用材料。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水分/湿度インジケータ用材料を、粘着テープ或いは非粘着テープの表面に塗膜として設けたことを特徴とする水分/湿度インジケータ。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水分/湿度インジケータ用材料を、インク材料、繊維材料、フィルム材料、接着剤、或いは、はんだ付けフラックスのいずれかに含有させたことを特徴とする水分/湿度インジケータ。
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