JP2005336173A - 骨粗鬆症治療剤 - Google Patents

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JP2005336173A JP2005128782A JP2005128782A JP2005336173A JP 2005336173 A JP2005336173 A JP 2005336173A JP 2005128782 A JP2005128782 A JP 2005128782A JP 2005128782 A JP2005128782 A JP 2005128782A JP 2005336173 A JP2005336173 A JP 2005336173A
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Hiroyuki Aono
浩之 青野
Masaaki Murai
正明 村井
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Abstract

【課題】 骨粗鬆症の治療薬として好適な化合物を探索すると共に、公知のウレア誘導体の新たな医薬用途を見出す。
【解決手段】 一般式[1]で表される構造を有する化合物またはその塩類は、優れた破骨細胞形成抑制作用を示し、骨粗鬆症の治療剤として有用である。式中、Aは−(NR4)−、−(CR56)−または−O−を、Bはアルキレンまたはアルケニレン基を、R1、R2、R4、R5およびR6は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アダンチルアルキル基などを、R3はアリ−ル基または不飽和の複素環を、Xは酸素原子または硫黄原子をそれぞれ示す。
【化1】
Figure 2005336173

【選択図】 なし

Description

本発明は、ウレア誘導体、酸アミド等(以下、これらをまとめて「ウレア誘導体」と呼ぶ)を有効成分として含む骨粗鬆症の治療剤に関するものである。
骨は骨吸収と骨形成のバランスにより常に再構成(リモデリング)されている。即ち、骨吸収を担う破骨細胞が骨を吸収して生じた骨吸収窩に、骨形成を担う骨芽細胞が新しい骨組織を作ることにより常にリモデリングが行われ、骨吸収と骨形成とのバランスをとることにより骨の恒常性が維持されている。
骨粗鬆症は、骨のリモデリングが何らかの原因で失調し、骨のミネラル分が失われ、骨が脆弱化する疾患である。骨粗鬆症においてリモデリングの失調は、骨吸収の亢進または骨形成の抑制によるものである。
骨吸収の亢進は、破骨細胞形成の亢進または破骨細胞機能の亢進によって生じる。破骨細胞形成を促進する因子は、生体内因子としては、例えばReceptor Activator of NF-κB (RANKL)、インターロイキン-1 (IL-1)、マクロファージコロニー刺激因子 (M-CSF)等が知られている。生体外由来の因子としては、例えばグラム陰性細菌の菌体成分であるリポポリサッカライド (LPS) 等が知られている。
RANKLは破骨細胞形成を促進し、かつ、破骨細胞機能を亢進することにより骨吸収を促進する。骨芽細胞またはストローマ細胞を介した破骨細胞形成もRANKLを介することが知られており、骨芽細胞やストローマ細胞のRANKL発現を促進させる因子として、活性型ビタミンD3、副甲状腺ホルモン(PTH)、プロスタグランジンE2 (PGE2)、あるいはインターロイキン1(IL-1)等が知られている(非特許文献1)。
破骨細胞は、単球・マクロファージ系の前駆細胞から適切な刺激により誘導することができる。例えば、骨髄細胞をRANKLおよびM-CSFで刺激することにより形成誘導することができる。また、骨芽細胞やストローマ細胞等の破骨細胞形成を支持する細胞の存在と単球・マクロファージ系の前駆細胞を共存させ、適切な刺激、即ち、活性型ビタミンD3、PGE2、PTH、副甲状腺ホルモン関連ペプチド、ステロイド等の刺激を加えることにより破骨細胞を形成させることができる。
一方、本発明における有効成分であるウレア誘導体は公知化合物であり、その製造方法と共に特許文献1に開示されている。特許文献1には、このウレア誘導体が腫瘍壊死因子α(TNF−α)産生阻害作用を有し、関節リウマチ(RA)等の自己免疫疾患治療薬として有用であることが記載されている。また、特許文献2にはこれが血管新生抑制薬として有用であることが記載されている。
小林泰治他、最新医学 58巻、2631−2639、2003 特開2002−53555号公報 特開2003−226686号公報
このような骨粗鬆症の治療薬として、好適な化合物を探索すると共に、公知のウレア誘導体の新たな医薬用途を見出すことは意義深い。
そこで、医薬として有用であることが報告されている下記一般式[1]で示される公知のウレア誘導体(特開2002−53555)に着目し、骨粗鬆症の治療薬の探索研究を行った。その結果、これらのウレア誘導体が破骨細胞形成に対する抑制作用を有し、骨粗鬆症の治療剤として有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、下記一般式[1]で示される化合物またはその塩類(以下特記なき限り「本化合物」とする)を有効成分として含む骨粗鬆症治療剤および破骨細胞形成抑制剤に関するものである。
Figure 2005336173
[式中、Aは、−(NR4 )−、−(CR56 )−または−O−を示し;Bは鎖中に、−O−、−S−、−(NR )−、−CO−、−N=若しくは
Figure 2005336173
を含有してもよいアルキレン基またはアルケニレン基を示し、該アルキレン基およびアルケニレン基はヒドロキシ基、アルコキシ基、シクロアルキル基、アリール基、シロキシ基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく、Aと結合して飽和の複素環を形成してもよく;R1 、R2 、R4 、R5 およびR6 は同一または異なって水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヒドロキシ基、アシル基またはアミノ基を示し、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基またはシクロアルケニル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シクロアルキル基、アダマンチル基、アリール基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アミノカルボニル基、シアノ基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく;R1 とR2 、R2 とR4 、R 2とR5 およびR2とR6 は飽和若しくは不飽和の複素環を形成していてもよく;R3 はアリール基または不飽和の複素環を示し;R は水素原子またはアルキル基を示し;Xは=Oまたは=Sを示し;nは1〜5の整数を示し;上記された各アミノ基、ヒドロキシ基およびアミノカルボニル基の水素原子はアルキル基、シクロアルキル基、アダマンチル基、アダマンチルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アシル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールアルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロゲノアルキルオキシカルボニル基、イミダゾリルカルボニル基、ピリジルカルボニル基、飽和若しくは不飽和の複素環、または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されたアルキル基で置換されていてもよい。以下同じ。]
本化合物は、優れた破骨細胞形成抑制作用を示し、骨粗鬆症の治療剤として有用である。
一般式[1]で規定された各基について詳しく説明する。
アルキレン基とはメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ドデカメチレン基、メチルメチレン基、エチルエチレン基、ジメチルエチレン基、プロピルエチレン基、イソプロピルエチレン基、メチルトリメチレン基等の1〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキレン基を示す。
アルケニレン基とは、ビニレン基、プロペニレン基、ブテニレン基、ペンテニレン基、ヘキセニレン基、オクテニレン基、ブタンジイリデン基、メチルプロペニレン基等の1個以上の二重結合を有し、2〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルケニレン基を示す。
アルキル基とはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、イソヘキシル基、イソオクチル基、t-ブチル基、3,3−ジメチルブチル基等の1〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル基を示す。
アルコキシ基とはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基、イソプロポキシ基、t-ブトキシ基等の1〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシ基を示す。
アルケニル基とはビニル基、アリル基、3−ブテニル基、5−ヘキセニル基、イソプロペニル基等の2〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルケニル基を示す。
アルキニル基とは、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基等の2〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキニル基を示す。
シクロアルキル基とはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロデシル基、シクロドデシル基等の3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル基を示す。
シクロアルケニル基とはシクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基等の5〜20個の炭素原子を有するシクロアルケニル基を示す。
アリール基とはフェニル基、ナフチル基等の芳香族炭化水素環を示し、それらは1個以上の置換基を有してもよく、置換基としては、例えばアルキル基、シクロアルキル基、カルボキシ基、アミノ基、ヒドロキシ基、アミノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキルオキシ基などが挙げられる。
シロキシ基とは、トリアルキルシリルオキシ基、ジアルキル(アリール)シリルオキシ基、アルキル(ジアリール)オキシ基、トリアリールシリルオキシ基などの珪素含有有機基を示す。
ハロゲン原子とはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素を示す。
複素環とは、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子を1〜4個を含む5〜20員環の飽和若しくは不飽和の単環式複素環または2環式複素環を示し、これらの複素環は、1個以上の置換基を有してもよく、その置換基としては、例えばアルキル基、シクロアルキル基、カルボキシ基、アミノ基、ヒドロキシ基、アミノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキルオキシ基、アリール基、アリールアルキル基、飽和若しくは不飽和の複素環などが挙げられる。また上記の複素環が環内に窒素原子または硫黄原子を有するとき、それらの原子が酸化され、N−オキシド、S−オキシドなどの形になっていてもよい。
飽和の複素環の具体例としては、窒素原子を環内に有するピロリジン、ピペリジン、ホモピペリジン、ピペラジン、窒素原子と酸素原子を環内に有するモルホリン、窒素原子と硫黄原子を環内に有するチオモルホリンなどの単環式複素環が挙げられ、それらはベンゼン環等と縮合してテトラヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリンなどの2環式複素環を形成してもよい。
不飽和の複素環の具体例としては、窒素原子を環内に有するピロール、ピリジン、ピラゾール、イミダゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリミジンなどの単環式複素環またはインドール、キノリン、イソキノリン、ベンズイミダゾール、ナフチリジン、ピロロピリジン、イミダゾピリジンなどの2環式複素環、酸素原子を環内に有するフランなどの単環式複素環またはベンゾフランなどの2環式複素環、硫黄原子を環内に有するチオフェンなどの単環式複素環またはベンゾチオフェンなどの2環式複素環、窒素原子と酸素原子若しくは硫黄原子を環内に有するオキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾールなどの単環式複素環またはベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、チエノピリジン、オキサゾロピリジン、チアゾロピリジン、フロピリジンなどの2環式複素環などが挙げられる。さらに、上記の不飽和複素環は部分的に飽和結合を含む形であってもよい。
本発明における塩類とは医薬として許容される塩であれば特に制限はなく、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、酢酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸等の有機酸との塩、また、ナトリウム、カリウム、カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属との塩などが挙げられる。また、本化合物の第四級アンモニウム塩も本発明における塩類に包含される。さらに、本化合物に幾何異性体または光学異性体が存在する場合には、それらの異性体も本発明の範囲に含まれる。なお、本化合物は水和物および溶媒和物の形態をとっていてもよい。
本化合物の好ましい例としては、下記(1)〜(3)のものが挙げられる。
(1)一般式[1]で規定された各基が以下の基から選択され、またはそれらの組み合わせからなる化合物またはその塩類
1) R3 :ピリジン環。
2)R1 、R2 、R4 、R5 およびR6 のうちの少なくとも1つ:アダマンチルアルキル基、アダマンチルオキシアルキル基、アダマンチルアミノアルキル基またはアダマンチルアミノカルボニルアルキル基。
3)R1 およびR2 のうちの少なくとも1つ:アダマンチルアルキル基、アダマンチルオキシアルキル基、アダマンチルアミノアルキル基またはアダマンチルアミノカルボニルアルキル基。
4)R1 およびR2 のうちの少なくとも1つ:アダマンチルアルキル基。
(2)一般式[1]で規定された各基が以下の基からなる化合物またはその塩類
A:−(NR4 )−、−(CR56 )−または−O−;
B:鎖中に、−O−、−S−、−(NR )−、−CO−、−N=若しくは
Figure 2005336173
を含有してもよいアルキレン基またはアルケニレン基であって、該アルキレン基はヒドロキシ基、アルコキシ基、アリール基、シロキシ基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく、Aと結合して飽和の複素環を形成してもよい、
1 :水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヒドロキシ基またはアミノ基であって、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基またはシクロアルケニル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シクロアルキル基、アリール基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アダマンチル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく、R1 中の各アミノ基、ヒドロキシ基およびアミノカルボニル基の水素原子はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールアルコキシカルボニル基、ハロゲノアルキルオキシカルボニル基、イミダゾリルカルボニル基、不飽和の複素環または不飽和の複素環で置換されたアルキル基で置換されていてもよい、
2 :アダマンチルアルキル基、アダマンチルオキシアルキル基、アダマンチルアミノアルキル基またはアダマンチルアミノカルボニルアルキル基、
3 :不飽和の複素環、
4 :水素原子、アルキル基、アダマンチルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アシルアミノ基またはアルコキシカルボニルアミノ基、
5 およびR6 :同一または異なって水素原子、アルキル基、アミノ基またはアルコキシカルボニルアミノ基、
:水素原子またはアルキル基、
X:=Oまたは=S、
n:1〜5の整数。
これらのうち、R2 がアダマンチルアルキル基であって、R3 がピリジン環であるものがより好ましい。
さらに、一般式[1]で規定された各基が以下の基からなる化合物またはその塩類が特に好ましい。
A:−(NR4 )−、−(CR56 )−または−O−;
B:鎖中に−S−若しくは
Figure 2005336173
を含有してもよいアルキレン基またはアルケニレン基、
1 :アルキル基またはアルケニル基であって、該アルキル基はハロゲン原子またはアミノ基で置換されていてもよく、さらに該アミノ基はアルキル基、アシル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい、
2 :アダマンチルアルキル基、
3 :ピリジン環、
4 :水素原子、
5 および R6 :水素原子、
X:=O、
n:1〜5の整数。
(3)一般式[1]で規定された各基が以下の基からなる化合物またはその塩類
A:−(NR 4)−、−(CR56 )−または−O−;
B:鎖中に、−O−、−S−、−(NR )−、−N=若しくは
Figure 2005336173
を含有してもよいアルキレン基またはアルケニレン基であって、該アルキレン基はヒドロキシ基、アルコキシ基、アリール基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく、Aと結合して飽和の複素環を形成してもよい、
1 :水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヒドロキシ基またはアミノ基であって、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基またはシクロアルケニル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シクロアルキル基、アリール基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アミノカルボニル基、シアノ基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく、R1 の各アミノ基、ヒドロキシ基およびアミノカルボニル基の水素原子はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールアルコキシカルボニル基、不飽和の複素環または不飽和の複素環で置換されたアルキル基で置換されていてもよい、
2 :アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基またはアリールアルキル基、
3 :ピリジン環、
4 :水素原子、アルキル基、アダマンチルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アシルアミノ基またはアルコキシカルボニルアミノ基、
5 およびR6 :同一または異なって水素原子またはアルキル基、
:水素原子またはアルキル基、
X:=Oまたは=S、
n:1〜5の整数。
これらのうち、一般式[1]で規定された各基が以下の基からなる化合物またはその塩類がより好ましい。
A:−(NR4 )−または−(CR56 )−、
B:アルキレン基またはアルケニレン基、
1 :アルキル基、アルケニル基であって、該アルキル基はハロゲン原子、アミノ基、シクロアルキル基、アリール基、イミダゾール基またはピリジン環で置換されていてもよく、さらに該アミノ基はアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基またはアリールアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい、
2 :アルキル基、アルケニル基またはアリールアルキル基、
3 :ピリジン環、
4 :水素原子、
5およびR6:水素原子、
X:=O。
さらに、これらのうち、R1 が炭素数3以上のアルキル基であって、R2 がアルキル基またはアリールアルキル基である化合物またはその塩類が特に好ましい。
また、一般式[1]で規定された各基が以下の基からなる化合物またはその塩類がより好ましい。
A::−(NR4 )−または−(CR56 )−、
B:アルキレン基またはアルケニレン基、
1 :アルキル基、アルケニル基またはシクロアルキル基であって、該アルキル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シクロアルキル基、アリール基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アミノカルボニル基、ピリジン環またはチオフェン環で置換されていてもよく、さらにR1 中の各アミノ基、ヒドロキシ基およびアミノカルボニル基の水素原子はアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい、
2 :シクロアルキル基、フェニルアルキル基またはシクロアルキルアルキル基、
3 :ピリジン環、
4 :水素原子、
5 およびR6 :水素原子、
X:=O。
本化合物の最も好ましい具体例として、下記化合物およびその塩類が挙げられる。
○1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−ペンチル−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物1)
Figure 2005336173
○1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ウレア(化合物2)
Figure 2005336173
○1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−(2−ブテニル)−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物3)
Figure 2005336173
○1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−[2−[N−(t−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル]−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物4)
Figure 2005336173
○1−[3−(1−アダマンチル)プロピル]−1−プロピル−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物5)
Figure 2005336173
○1−ペンチル−1−フェネチル−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物6)
Figure 2005336173
○1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−3−[2−メチル−3−(4−ピリジル)プロピル]−1−ペンチルウレア(化合物7)
Figure 2005336173
○1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−[2−[N−(t−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル]−3−[2−メチル−3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物8)
Figure 2005336173
○(Z)−1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−ペンチル−3−[3−(4−ピリジル)−2−プロペニル]ウレア(化合物9)
Figure 2005336173
○(E)−1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−ペンチル−3−[3−(4−ピリジル)−2−プロペニル]ウレア(化合物10)
Figure 2005336173
○(+)−1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−3−[2−メチル−3−(4−ピリジル)プロピル]−1−ペンチルウレア(化合物11)
Figure 2005336173
○1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−3−[1−メチル−3−(4−ピリジル)プロピル]−1−ペンチルウレア(化合物12)
Figure 2005336173
○(+)−1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−[2−[N−(t−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル]−3−[2−メチル−3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア(化合物13)
Figure 2005336173
○5−(4−ピリジル)吉草酸N−ペンチル−N−フェネチルアミド(化合物14)
Figure 2005336173
○5−(4−ピリジル)吉草酸N−[2−(1−アダマンチル)エチル]−N−ペンチルアミド(化合物15)
Figure 2005336173
○3−(4−ピリジルメチルチオ)プロピオン酸N−[2−(1−アダマンチル)エチル]−N−ペンチルアミド(化合物16)
Figure 2005336173
○2−[2−(4−ピリジル)エチルチオ]酢酸N−[2−(1−アダマンチル)エチル]−N−ペンチルアミド(化合物17)
Figure 2005336173
○6−(4−ピリジル)カプロン酸N−[2−(1−アダマンチル)エチル]−N−ペンチルアミド(化合物18)
Figure 2005336173
本化合物の製造は、例えば特開2002−53555記載の方法によって製造できる。
本化合物の有用性を調べるべく、骨髄細胞からの破骨細胞形成に関する薬理試験を実施した。破骨細胞は、後述するように、骨粗鬆症における骨吸収亢進において中心的な役割を担う細胞である。破骨細胞の誘導には、骨髄細胞をRANKLおよびM-CSFで刺激する実験系が繁用される。この実験系を用いて本化合物が破骨細胞形成を抑制するか否かを検討した。詳細については後述の薬理試験の項で示すが、本化合物が骨髄細胞からのM−CSFおよびRANKL刺激による破骨細胞形成を抑制することを見出した。このことから、本化合物は、骨粗鬆症の治療剤、好ましくは、破骨細胞形成亢進を伴なう骨粗鬆症治療剤として有用であることが見出された。
本化合物は、より好ましくは、RANKL, M-CSF, IL-1, PGE2, LPSによる破骨細胞形成亢進を伴なう骨粗鬆症の治療に有効である。
本化合物は、さらに好ましくは、RANKLまたはM-CSFによる破骨細胞形成亢進を伴なう骨粗鬆症の治療に有効である。
本化合物は、最も好ましくは、RANKLおよびM-CSFによる破骨細胞形成亢進を伴なう骨粗鬆症の治療に有効である。
骨粗鬆症の病態を大別すると、原発性骨粗鬆症と続発性(二次性)骨粗鬆症に二分される。原発性骨粗鬆症には、閉経後骨粗鬆症、老人性骨粗鬆症、妊娠後骨粗鬆症等が挙げられ、続発性骨粗鬆症には内分泌疾患に伴なう骨粗鬆症(甲状腺機能亢進症に伴なう骨粗鬆症、クッシング症候群に伴なう骨粗鬆症、副甲状腺機能亢進症に伴なう骨粗鬆症等)、薬剤性の骨粗鬆症(ステロイド剤の投与による骨粗鬆症等)が挙げられる(池田恭治、最新医学 58巻、2658−2663、2003)。
閉経後骨粗鬆症における骨吸収亢進は、月経の終了(閉経)によるエストロゲン欠乏により、IL−1やPGE2等のメディエーターを介して骨芽細胞や骨髄ストローマ細胞等からのRANKL産生が亢進し、破骨細胞形成および骨吸収が亢進することが示されている(池田恭治、最新医学 58巻、2658−2663、2003)。老人性骨粗鬆症の骨吸収亢進の機序は、従来老化に伴なう骨形成の低下であると考えられていたが、近年、骨形成の低下およびカルシウム利用能の低下によるカルシウム不足が原因となり、反動的に血中カルシウム濃度を増加させるPTHの血中濃度が上昇し、PTHによるRANKLの産生亢進を介して破骨細胞形成および骨吸収が亢進することが示されている(池田恭治、最新医学 58巻、2658−2663、2003)。
内分泌疾患に伴なう骨粗鬆症としては、例えば甲状腺機能亢進症に伴なう骨粗鬆症が挙げられる。甲状腺機能亢進症では、甲状腺機能の亢進により甲状腺ホルモンの産生が増加し、その結果骨芽細胞からのRANKL産生亢進を介して破骨細胞形成および骨吸収を亢進することが示されている(越山裕行、最新医学 58巻、2671−2679、2003)。内因性ステロイドであるグルココルチコイドの産生が増加する内分泌疾患であるクッシング症候群に伴なう骨粗鬆症は、過剰量のステロイドが骨芽細胞抑制作用を介して骨形成を抑制すると同時に、PTH分泌を亢進し、その結果骨芽細胞や骨髄ストローマ細胞からのRANKL発現亢進を介した破骨細胞形成および骨吸収が促進される。その他、副甲状腺機能亢進症においても、RANKL産生の亢進を介した破骨細胞形成および骨吸収の亢進が示されている(越山裕行、最新医学 58巻、2671−2679、2003)。
薬剤性の骨粗鬆症としては、例えばステロイド剤の投与による骨粗鬆症がその代表である。ステロイド剤を長期連続投与された患者に多く見られる。その機序は、クッシング症候群における骨吸収と同様に、過剰なステロイドによるRANKL産生亢進を介した破骨細胞形成・骨吸収の亢進である(鈴木 静他、最新医学 58巻、2664−2670、2003)。
本化合物は、これら破骨細胞形成亢進を介した骨粗鬆症の治療剤として有用である。
本化合物の投与は非経口でも経口でも行うことができる。投与剤型としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、注射剤、貼付剤等が挙げらる。本化合物の製剤化方法は特開2002−53555、特開2003−226686に記載されているが、これらの方法に限らず、汎用されている技術を用いて製剤を得ることができる。例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤は、乳糖、結晶セルロース、デンプン、植物油等の増量剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結合剤、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の崩壊剤、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコン樹脂等のコーティング剤、ゼラチン皮膜等の皮膜剤などを必要に応じて加えて、調製することができる。
本化合物の投与量は患者の症状、年令、剤型等によって適宜選択できるが、経口剤であれば通常1日当り0.1〜5000mg、好ましくは1〜1000mgを1回または数回に分けて投与すればよい。
以下に本化合物の製剤例および本化合物を用いた薬理試験の結果を例示するが、これらの例は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
製剤例
本化合物の経口剤および注射剤としての一般的な製剤例を以下に示す。
1) 処方1
錠剤(100mg中)
本化合物 1 mg
乳糖 66.4mg
トウモロコシデンプン 20 mg
カルボキシメチルセルロース カルシウム 6 mg
ヒドロキシプロピルセルロース 4 mg
ステアリン酸マグネシウム 0.6mg
上記処方の錠剤に、コーティング剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコン樹脂等通常のコーティング剤)2mgを用いてコーティングを施し、目的とするコーティング錠を得る(以下の処方の錠剤も同じ)。また、本化合物および添加物の量を適宜変更することにより、所望の錠剤を得ることができる。
2) 処方2
カプセル剤(150mg中)
本化合物 5 mg
乳糖 145 mg
本化合物および乳糖の混合比を適宜変更することにより、所望のカプセル剤を得ることができる。
3) 処方3
注射剤(10ml中)
本化合物 10〜100 mg
塩化ナトリウム 90 mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
滅菌精製水 適量
本化合物および添加物の混合比を適宜変更することにより、所望の注射剤を得ることができる。
薬理試験
骨髄には破骨細胞の前駆細胞が含まれており、骨髄細胞にM−CSFおよびRANKLを作用させると破骨細胞に分化することが知られている。また、酒石酸耐性酸ホスファターゼ(TRAP)活性は破骨細胞形成の指標として汎用されている。破骨細胞形成の評価系として汎用される系(例えばYamada T et al.: Blood 101;2227-2234, 2003)である、初代培養マウス骨髄細胞をRANKLおよびM−CSFで刺激した際の破骨細胞形成に対する本化合物の作用を検討した。
(被験化合物含有液の調製)
上述した化合物1〜18をそれぞれDMSOに溶解し、得られた濃度5mMの溶液を培養液中の最終濃度が1μMとなるように培地にて希釈して被験化合物含有液を調製した。
(使用した培地および培養条件)
細胞の培養には、ウシ胎児血清 (10%)、ペニシリンG(100U/ml)、ストレプトマイシン(100μg/ml)を含むαMEM培地を用いた。培養条件は、5%CO,37℃とした。
(骨髄細胞の培養)
ddYマウス(雄性、5週齢)5匹の後肢大腿骨および頚骨を採取し、骨髄腔内をαMEMで洗浄することにより骨髄細胞を得た。骨髄細胞を1×10個/mlとなるように培地で懸濁し、12穴培養プレート上に5×10個ずつ播種した。M−CSFおよびRANKLをそれぞれ最終濃度10ng/ml,100ng/mlとなるように添加し、さらに被験化合物含有液(化合物の最終濃度1ng/ml)を添加した。1週間後に以下の方法でTRAP染色を行い破骨細胞分化誘導能を検討した。なお、コントロール群には被験化合物を添加せず、正常対照群にはM−CSF,RANKL,被験化合物のいずれも添加しなかった。
(TRAP染色)
TRAP染色はUdagawaらの方法(Endocrinology 125:1805-1813, 1989)に準じて行った。TRAP染色液はNaphtol AS-MX phosphoric Acid (5 mg), Fast Red Violet LB salt (25 mg) をN,N−ジメチルホルムアミド 0.5 mlに溶解し、50 mM酒石酸ナトリウム・0.1 M酢酸ナトリウム緩衝液 (pH 5.0) を50 ml加えて調製した。培養した細胞から培地を取り除き、10 %ホルマリン含有PBSで細胞を固定した後、適量のTRAP染色液を加えて室温で10 〜 15分染色した。洗浄、乾燥した後、TRAP陽性細胞数を顕微鏡下で任意の2視野計数し、その平均をTRAP陽性細胞数とした。
(結果評価)
コントロールに対する破骨細胞形成抑制率は以下の式で計算した。
破骨細胞形成抑制率(%)={1−(薬剤添加群のTRAP陽性細胞数)/(コントロール群のTRAP陽性細胞数)}× 100
これらの結果を表1に示す。
Figure 2005336173
表1から明らかなように、いずれの被験化合物も破骨細胞形成を抑制した。なお、正常対照群にはTRAP陽性細胞は全く生じなかった。
薬理試験の結果から、本化合物は優れた破骨細胞形成抑制作用を示し、骨粗鬆症治療薬として有用であることが認められる。

Claims (22)

  1. 下記一般式[1]で表される化合物またはその塩類を有効成分として含む骨粗鬆症治療剤。
    Figure 2005336173
    [式中、Aは、−(NR4 )−、−(CR56 )−または−O−を示し;Bは鎖中に、−O−、−S−、−(NR )−、−CO−、−N=若しくは
    Figure 2005336173
    を含有してもよいアルキレン基またはアルケニレン基を示し、該アルキレン基およびアルケニレン基はヒドロキシ基、アルコキシ基、シクロアルキル基、アリール基、シロキシ基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく、Aと結合して飽和の複素環を形成してもよく;R1 、R2 、R4 、R5 およびR6 は同一または異なって水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヒドロキシ基、アシル基またはアミノ基を示し、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基またはシクロアルケニル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シクロアルキル基、アダマンチル基、アリール基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アミノカルボニル基、シアノ基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく;R1 とR2 、R2 とR4 、R2とR5 およびR2とR6 は飽和若しくは不飽和の複素環を形成していてもよく;R3 はアリール基または不飽和の複素環を示し;R は水素原子またはアルキル基を示し;Xは=Oまたは=Sを示し;nは1〜5の整数を示し;上記された各アミノ基、ヒドロキシ基およびアミノカルボニル基の水素原子はアルキル基、シクロアルキル基、アダマンチル基、アダマンチルアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アシル基、アルコキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールアルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロゲノアルキルオキシカルボニル基、イミダゾリルカルボニル基、ピリジルカルボニル基、飽和若しくは不飽和の複素環、または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されたアルキル基で置換されていてもよい。]
  2. 3 がピリジン環である請求項1記載の骨粗鬆症治療剤。
  3. 1、R2 、R4 、R5 およびR6の少なくとも1つが、アダマンチルアルキル基、アダマンチルオキシアルキル基、アダマンチルアミノアルキル基またはアダマンチルアミノカルボニルアルキル基である請求項1記載の骨粗鬆症治療剤。
  4. 1およびR2の少なくとも1つが、アダマンチルアルキル基、アダマンチルオキシアルキル基、アダマンチルアミノアルキル基またはアダマンチルアミノカルボニルアルキル基である請求項1記載の骨粗鬆症治療剤。
  5. 1およびR2 の少なくとも1つが、アダマンチルアルキル基である請求項1記載の骨粗鬆症治療剤。
  6. Aが−(NR4 )−、−(CR56 )−または−O−を示し;Bが鎖中に、−O−、−S−、−(NR )−、−CO−、−N=若しくは
    Figure 2005336173
    を含有してもよいアルキレン基またはアルケニレン基を示し、該アルキレン基はヒドロキシ基、アルコキシ基、アリール基、シロキシ基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく、Aと結合して飽和の複素環を形成してもよく;R1 が水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヒドロキシ基またはアミノ基を示し、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基またはシクロアルケニル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シクロアルキル基、アリール基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アダマンチル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく、上記された各アミノ基、ヒドロキシ基およびアミノカルボニル基の水素原子はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールアルコキシカルボニル基、ハロゲノアルキルオキシカルボニル基、イミダゾリルカルボニル基、不飽和の複素環または不飽和の複素環で置換されたアルキル基で置換されていてもよく;R 2がアダマンチルアルキル基、アダマンチルオキシアルキル基、アダマンチルアミノアルキル基またはアダマンチルアミノカルボニルアルキル基を示し;R3が不飽和の複素環を示し;R4が水素原子、アルキル基、アダマンチルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アシルアミノ基またはアルコキシカルボニルアミノ基を示し;R5およびR6が同一または異なって水素原子、アルキル基、アミノ基またはアルコキシカルボニルアミノ基を示し;Rが水素原子またはアルキル基を示し;Xが=Oまたは=Sを示し;nが1〜5の整数を示す請求項1記載の骨粗鬆症治療剤。
  7. 2がアダマンチルアルキル基を示し、R3 がピリジン環を示す請求項6記載の骨粗鬆症治療剤。
  8. Aが−(NR4 )−、−(CR56 )−または−O−を示し;Bが鎖中に−S−若しくは
    Figure 2005336173
    を含有してもよいアルキレン基またはアルケニレン基を示し;R1がアルキル基またはアルケニル基を示し、該アルキル基はハロゲン原子またはアミノ基で置換されていてもよく、さらに該アミノ基はアルキル基、アシル基、アリールアルキルオキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよく;R2 がアダマンチルアルキル基を示し;R3がピリジン環を示し;R4が水素原子を示し;R5 およびR6が水素原子を示し;Xが=Oを示し;nが1〜5の整数を示す請求項6記載の骨粗鬆症治療剤。
  9. Aが、−(NR4)−、−(CR56 )−または−O−を示し;Bが鎖中に、−O−、−S−、−(NR )−、−N=若しくは
    Figure 2005336173
    を含有してもよいアルキレン基またはアルケニレン基を示し、該アルキレン基はヒドロキシ基、アルコキシ基、アリール基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく、Aと結合して飽和の複素環を形成してもよく;R1が水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヒドロキシ基またはアミノ基を示し、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基またはシクロアルケニル基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シクロアルキル基、アリール基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アミノカルボニル基、シアノ基または飽和若しくは不飽和の複素環で置換されていてもよく、上記された各アミノ基、ヒドロキシ基およびアミノカルボニル基の水素原子はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールアルコキシカルボニル基、不飽和の複素環または不飽和の複素環で置換されたアルキル基で置換されていてもよく;R2がアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基またはアリールアルキル基を示し;R3がピリジン環を示し;R4 が水素原子、アルキル基、アダマンチルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アシルアミノ基またはアルコキシカルボニルアミノ基を示し;R5 およびR6が同一または異なって水素原子またはアルキル基を示し;Rが水素原子またはアルキル基を示し;Xが=Oまたは=Sを示し;nが1〜5の整数を示す請求項1記載の骨粗鬆症治療剤。
  10. Aが、−(NR4 )−または−(CR56 )−を示し;Bがアルキレン基またはアルケニレン基を示し;R1がアルキル基、アルケニル基を示し、該アルキル基はハロゲン原子、アミノ基、シクロアルキル基、アリール基、イミダゾール基またはピリジン環で置換されていてもよく、さらに該アミノ基はアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基またはアリールアルコキシカルボニル基で置換されていてもよく;R2がアルキル基、アルケニル基またはアリールアルキル基を示し;R3がピリジン環を示し;R4 が水素原子を示し;R5およびR6が水素原子を示し;Xが=Oを示す請求項9記載の骨粗鬆症治療剤。
  11. 1がアルキル基を示し、R2がアルキル基またはアリールアルキル基を示す請求項10記載の骨粗鬆症治療剤。
  12. Aが、−(NR4)−または−(CR56 )−を示し;Bがアルキレン基またはアルケニレン基を示し;R1 がアルキル基、アルケニル基またはシクロアルキル基を示し、該アルキル基はハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、シクロアルキル基、アリール基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アミノカルボニル基、ピリジン環またはチオフェン環で置換されていてもよく、さらに上記された各アミノ基、ヒドロキシ基およびアミノカルボニル基の水素原子はアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールアルコキシカルボニル基で置換されていてもよく;R2がシクロアルキル基またはシクロアルキルアルキル基を示し;R3がピリジン環を示し;R4が水素原子を示し;R5 およびR6が水素原子を示し;Xが=Oを示す請求項9記載の骨粗鬆症治療剤。
  13. 1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−ペンチル−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア、
    1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]
    −1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ウレア、
    1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−(2−ブテニル)−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア、
    1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−[2−[N−(t−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル]−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア、
    1−[3−(1−アダマンチル)プロピル]−1−プロピル−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア、
    1−ペンチル−1−フェネチル−3−[3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア、
    1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−3−[2−メチル−3−(4−ピリジル)プロピル]−1−ペンチルウレア、
    1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−[2−[N−(t−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル]−3−[2−メチル−3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア、
    (Z)−1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−ペンチル−3−[3−(4−ピリジル)−2−プロペニル]ウレア、
    (E)−1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−ペンチル−3−[3−(4−ピリジル)−2−プロペニル]ウレア、
    (+)−1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−3−[2−メチル−3−(4−ピリジル)プロピル]−1−ペンチルウレア、
    1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−3−[1−メチル−3−(4−ピリジル)プロピル]−1−ペンチルウレア、
    (+)−1−[2−(1−アダマンチル)エチル]−1−[2−[N−(t−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ]エチル]−3−[2−メチル−3−(4−ピリジル)プロピル]ウレア、
    5−(4−ピリジル)吉草酸N−ペンチル−N−フェネチルアミド、
    5−(4−ピリジル)吉草酸N−[2−(1−アダマンチル)エチル]−N−ペンチルアミド、
    3−(4−ピリジルメチルチオ)プロピオン酸N−[2−(1−アダマンチル)エチル]−N−ペンチルアミド、
    2−[2−(4−ピリジル)エチルチオ]酢酸N−[2−(1−アダマンチル)エチル]−N−ペンチルアミドおよび
    6−(4−ピリジル)カプロン酸N−[2−(1−アダマンチル)エチル]−N−ペンチルアミド
    からなる群より選択される化合物またはその塩類を有効成分として含む骨粗鬆症治療剤。
  14. 骨粗鬆症が破骨細胞形成促進を伴なう骨粗鬆症である請求項1〜13のいずれかに記載の骨粗鬆症治療剤。
  15. 骨粗鬆症が原発性骨粗鬆症である請求項14記載の骨粗鬆症治療剤。
  16. 原発性骨粗鬆症が閉経後骨粗鬆症、老人性骨粗鬆症または妊娠後骨粗鬆症である請求項15記載の骨粗鬆症治療剤。
  17. 骨粗鬆症が続発性骨粗鬆症である請求項14記載の骨粗鬆症治療剤。
  18. 続発性骨粗鬆症が内分泌疾患に伴なう骨粗鬆症である請求項17記載の骨粗鬆症治療剤。
  19. 内分泌疾患に伴なう骨粗鬆症が甲状腺機能亢進症に伴なう骨粗鬆症、クッシング症候群に伴なう骨粗鬆症、副甲状腺機能亢進症に伴なう骨粗鬆症である請求項18記載の骨粗鬆症治療剤。
  20. 続発性骨粗鬆症が、薬剤性の骨粗鬆症である請求項17記載の骨粗鬆症治療剤。
  21. 薬剤性の骨粗鬆症がステロイド剤の投与に伴なう骨粗鬆症である請求項20記載の骨粗鬆症治療剤。
  22. 請求項1記載の一般式[1]で表される化合物またはその塩類を有効成分として含む破骨細胞形成抑制剤。


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